記憶か記録か…ドラマ日記 5

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2022/10/25 17:16(更新日時)

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連ドラの感想、まとめ等

シーズン毎に記録して行くスレです。


基本、連ドラ対象ですが、その他のドラマを取り上げる事もあるかもしれません。

No.3494503 (スレ作成日時)

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No.351

>> 336 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」4話まで終了。 脚本家3人体制が3話迄で終わり、今回は一人でじっくり書いたせいなのか、匿名の… 【2022夏ドラマ】

「競争の番人」5話まで終了。

満を持してアレス電機に立ち入り調査に入ったら、検察も柴野に横領の疑いが有るからと調査がバッティングし、ダイロクは何もさせて貰えず、それでも検察の調査が終わり回って来た資料のブツ読みを始めたが、目ぼしい物は無し。ただ小勝負が、アレス電機が下請け会社の格付けをしていた資料を見付け、上位30社と契約していた事が判明し、他の社との点差も大きかった事から、アレス電機にとっても皆さんが必要なのだと小勝負が説明、自信を持った彼らは柴野に契約内容の見直しを要求、断られるとそれなら新製品の契約はしないと通告する。
ああ面白くなったなと思ったら丸川がまたまた仲間を説得、その必死な姿を見ていた柴野の事は小勝負が説得、最後は自分の事を変わらず思ってくれる丸川の友情に柴野が応える形で、下請けの要求を飲むし、これ迄の“下請けいじめ”も認めるという流れで、何か土俵際で前にはたかれた様な気分だった。“情には情で”かあ。何かモヤモヤする。

横領をしていたのは柴野の部下で、証拠を見付けたのはブツ読みの達人・桃園で、ちょっとだけ検察に嫌味を言ってたのには笑ってしまった。
殺人の件は柴野は否定。裏が有って藤堂とか政治家が絡んでいるのかね。

このドラマ、今迄のところ杏の必要性が感じられない。

脚本=神田優 演出=森脇智延

  • << 364 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」6話まで終了。 6話にして初めての一話完結版、そこは評価したいけど、ドラマとして面白くしようとする余り、7年前の桃園の“失敗”を利用したミスリードに重きを置き過ぎて、自分を陥れようとした弟子を公取を利用して迄守り、改心させようとする師匠の親心が許されるという、何か強引な結末で後味が悪かった。 毎度の事だけど仲間に説明無しの小勝負の単独調査。あれが無くて彼が普通に気付いた事を“こうなのでは?”と先に仲間に話していれば、また廃業した店への聞き取り調査等、彼らが基本的な事を先にしていれば、ダイロクが判断ミスをする事は無かった訳で、ご都合主義の展開にはかなり白けた。 7年前、自分が着物業界で成り上がる事だけを考え、私的独占の疑いで桃園に調べられても逃げ切った時に、桃園から言われた言葉「競争の無い世界は必ず滅びます」が切っ掛けになって考えを改め、見込みの有りそうな弟子を厳しく育てたけど、不器用な師匠の思いは弟子には上手く伝わらず、“恩を仇で”どころか、始めから“恩”を恩とすら認識していなかったというプロットは良かったんだけどねえ、展開がねえ…雑…。 脚本=丑尾健太郎 演出=相沢秀幸

No.352

>> 337 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」3話まで終了。 今回は事故物件(病死)のリノベ依頼だったが、妻(えみり=トリンドル玲奈)が… 【2022夏ドラマ】

「魔法のリノベ」4話まで終了。

外壁の塗装と瓦屋根の補修工事を請け負い、足場迄組んだ段階でドタキャンされ、話を聞きに行ったら依頼人(小山田真理=渡辺真起子)の義姉(保科千恵子=浅野ゆう子)から家相が悪い、お金は出すから本格的なリフォームをしなさいと言われたと説明を受けた小梅達。千恵子は風水を信じるスピ子で、義妹にリフォーム代もポンと出せる程事業でも成功してるらしく、風水を踏まえた設計の家に変えるとの事。
足場迄組んで工事がストップしたから塗装屋の華丸(寺島進)はオカンムリだし、どうやって丸く収めるのか面白そうな案件だったのに、またまた久保寺・桜子ラインがしゃしゃり出て来て、リノベの話がズッタズタ。

何で上手い役者さんを揃えて、リノベ案件も面白そうな話なのに、1、2話の様にきっちりと集中して見せてくれないのかね。

また桜子役の北香那が憎たらしい位に上手いから、実際の登場時間以上にイメージが消えなくて、リノベストーリーの邪魔をするのよ、困ったもんだ。

一応今回で新しい男が出来て解決したのだろうか。でも今度は玄之介の妻を寝取った次男が戻って来るみたいで、今度は玄之介側のサイドストーリーが幅を利かせるのかね、やれやれ。

※次もバランスが悪かったらもう感想は書くの止めようかな。

脚本=上田誠 演出=本田隆一

  • << 365 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」5話まで終了。 実兄の妻と駆け落ちする位だから、常識が通用しない様な男なのだろうなとは想像していたが、人の気持ちに土足でずかずか入って来る様な、それが自然体みたいな何とも言えない嫌な感じを纏った寅之介(落合モトキ)が登場。 ただ駆け落ち先が隣町で不動産屋に就職したという事で、早速まるふくへの依頼案件でバッティングするという、仕事絡みで今後も登場するみたいなので、それなら久保寺の恋バナが邪魔をした時とは状況が違うし、今回も寅之介が邪魔だとは全く感じなかったので、それは良かったなと。 案件も鎌田(岩松了)から防犯リフォームの依頼が入り、寒い風呂場も含めたリノベを提案したら、娘の多田深雪(村川絵梨)が乗り込んできて、「この家は売却して茨城で同居する事になっているから」(その売却担当者が寅之介)と契約のクーリングオフを申し出るという展開で、確かに防犯リフォームがリノベになっていたら、遠くに住む娘は“悪徳業者かも”と思うだろうし、父親がここを動きたくない理由(お隣の山田さん=中田喜子に、頼れる男だと思っていて貰いたい=片想い)も可愛くて素敵だったし、話としても十分楽しめた。 邪魔な有川は、実は蔵之介と仕事で因縁が有ったみたいで、邪魔じゃ無くなってくれるのかな? 脚本=上田誠 演出=瑠東東一郎←戻ってくれて良かった!

No.353

>> 339 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」5話まで終了。 佐奈が小鳥へのお礼にECサイトで購入した革靴を間違えて会社宛に送って… 【2022夏ドラマ】

「ユニコーンに乗って」6話まで終了。

うーん、やっぱり仕事の部分の基本的な事(特許申請しないままビジコンに出ていたとか、そういう会社に大企業が3億円投資するとか)をわざと緩めに描いて、次の困難を作り出すスタイルは好きになれないなあ。
海斗が疑われる様に描いているけど、あそこ迄露骨に見せたという事は逆に違うんじゃないかな。

功が佐奈に告白をして、最高のビジネスパートナーだよと返されて、そこから二人がギクシャクし職場の雰囲気にも影響が出て、だから職場内の恋愛禁止なんだというのは、ああやって映像で見せられると中々説得力が有るものだなと感じた。
次郎の作戦で二人が会い、話し始めたら直ぐに仕事の話に繋がって行き、ギクシャクが取れた…という部分も自然で良かったけど、引き抜きの話が有って逆に自分がドリポニに居る意味を再認識した功から、佐奈のビジネスパートナーでいたいと言われた後、佐奈があの約束(寝た振りをして「うん」と返事をしていた、30才になってお互いに云々の話)も無しになるのかと呟くシーンは蛇足だったなあ。
どうしても恋バナのパートは確保しておきたいのが見え見えで。

功の人物像は若干修正されたので、後は軽さしか感じられない早智のキャラを何とかしてくれ。(ついでに某大女優の息子ちゃんの棒演技も…)

脚本=大北はるか 演出=青山貴洋

  • << 366 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」7話まで終了。 今回はこういう青春ドラマに有りがちな、“気分転換にみんなで何処かへ遊びに行こう”デーの話だった。 その話を提案して会社の保養所までタダで貸してくれたのが早智だったから、息子連れで乗り込んで来るのではないかと若干思ったが、脚本家も流石にそこ迄はしなかった(笑) その代わりに店のおじさんが拾った財布を、中身を確認しないで買い物をしていた客の次郎の物だと決め付けて届けに来る不自然さからの、佐奈達が持ち主の中学生の学校へ届けに行き、そこからスタポニ試験版の即席体験会、モニターになって貰う話まで、一人の教師の判断で決めてしまう強引な展開が待っていた(笑) 早智に丸投げしたスタポニ特許出願問題は、保養所行きの前後何日間かで、申請人の変更が認められそうという“特許庁仕事早過ぎ問題”と、アカデミアの永瀬が本当に欲しかったのは海斗だったので出願の件は争わなかったから解決というご都合主義展開でワロタ。 海斗は普通にドリポニに出勤して来ていたし、責められてからのあの反応を見ると、盗む意識は無くて永瀬に騙されて結果的に…という話なのではないかなと思うし、小鳥が開運グッズを6本買ったのも、海斗が戻って来る前振りなのかなと。 脚本=大北はるか 演出=泉正英

No.354

>> 341 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」3話まで終了。 里美(鈴木保奈美)は利明(矢島健一)の愛人で守は二人の間に生まれた子だ… 【2022夏ドラマ】

「家庭教師のトラコ」4話まで終了。

もう観るのに若干疲れて来た。

何かを伝えたいからこのドラマを作っているのだろうとは思うのだが、表現が一々回りくどいのと、トラコ側の事情(生い立ち、家庭教師を続ける理由、大金の使い道等)がチラ見せだけでほぼほぼ伏せられているので、結局分かろうと思っても分からない、だから苛々して来る、観ると疲れる←今ここ

最近の遊川作品は、頑張って最後迄観ても「うおー、そうだったのか」みたいなカタルシスも得られないし、何を言いたかったのか理解出来なかった物も有るしで、相性が悪いんだよなあ。

という事で、まだ離脱はしないけど、感想はトラコ側の事情が分かる迄は書かないかも。(その前に離脱するかもだけど)

脚本=遊川和彦 演出=岩本仁志

  • << 368 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」5話まで終了。 前々回で家庭教師のトラコは子供相手を一巡して、前回からは主目的なのであろう“家庭の教師”に乗り出し、前回は「自分が自分が」の真希(美村里江)が仕事を失い、それでも強気の姿勢を崩さず空回り、最後にやっと家族に頼る事を覚えるという話で、観ていて共感出来る部分が無くてがっかりしてしまったのだけど、今回は智代が胃癌で手術をすると診断され、しかもステージは開けて見なければ確定出来ないと言われていて彼女は死も覚悟、そこから自分の死後の高志の生活(特にトラコが大卒迄にこれだけ必要と煽った4600万円の捻出)をどうするかで思い悩む話で、普通に考えれば高志の父親と義母に丸投げ出来る、しかも自分は死んでいるのだから意地を張る必要も無いしと、割り切れば済む話なのに、意地を張り通してそれが癖になってしまった性格は、折れる事を許さず自分で自分を追い詰めて、息子にも辛い言葉を言わせてしまう。(最後はステージ1で、息子の為に生き抜くで決着) 息子がしっかり絡んだ話だったので、前回よりは観られたけど、未だにトラコの意図は隠したままで、その点の苛々は解消されず。 母親の“調教”が終わったら、次は父親に行かないと片手落ちだよね。 脚本=遊川和彦 演出=伊藤彰記

No.355

>> 342 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」5話まで終了。 今回はネットで評判のよろしくない“裸出し過ぎ問題”に配慮してか、裸のシーンは一… 【2022夏ドラマ】

「テッパチ」6話まで終了。

今回は3ヶ月間の前期訓練の締めくくり、過酷な“総合訓練”に宙の母親の事故で危篤話を絡め、訓練後に駆け付けた宙と意識が戻った母親との和解、八女が一班一人一人に言葉を掛けての前期終了で、彼らは自衛官に任官、後期訓練の3ヶ月は描写は無しで、南関東駐屯地に宙と馬場が配属されて、一尉に昇進した桜間も何故か異動して来て宙達の上司となる所迄が描かれた。

高校のラグビー部でその傲慢なプレーから、怪我で離脱した時に「居なくなってくれた方がせいせいする」と陰口を叩かれ、母親は再婚し、そこからは荒れ放題だった宙が、たったの3ヶ月であそこ迄仲間を思いやれる男に激変するのだから、候補生の訓練恐るべし。(でも今回を除き、過酷な訓練の描写はほぼ無かったけど。コロナ禍で色々制約が有ったのかなとは思うけど、訓練生の話で激しめの訓練描写があまり無いのは如何なものか)

佐野勇斗が第二部も残ったのは嬉しいけど、白石麻衣までくっついて来るとは…。(彼女は表情の変化に乏しいから観ていてつまらない上に、要らない恋バナ要員でも有るから、出来れば一部でさよならしたかったのに)(相関図を見たら北村一輝と藤岡真威人は、二部も少し出番は有るみたいね)

取り敢えず次回がどんな感じになるかだな。

脚本=本田隆朗 演出=石川淳一

  • << 369 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」7話まで終了。 第二部の出演=町田啓太、佐野勇斗、白石麻衣、工藤阿須加、桐山漣、久保田悠来、結木滉星、水沢林太郎、藤岡真威人、北村一輝 他 水鉄砲で急襲や、顔にマジックで悪戯描きをして集合に遅刻させる事が、何が有っても動じない心構えを植え付ける為の、先輩なりの訓練の一環だったと後から言われて、納得しますか?って話。笑う気にもなれない。 知事の要請での災害出動の話。 今は雨も小康状態を保っているが、直に山の方でまた大雨が降り、土砂崩れ等危険が迫っているので、住民を体育館に避難させるのが普通科連隊の仕事なのだが、まず新人の宙や馬場を一人で任務に着かせている事への疑問。初仕事なんだから先輩と組ませるんじゃないの? あと忘れ物をしたからと次々に宙に「取って来て欲しい」と頼む住人達への疑問。雨は小康状態を保っている時なんだから、少しは家を出る準備をする時間位有った筈。 特に命綱の吸引薬を置いて来たという中年男性なんて有り得なさ過ぎて。 スケボー日本代表候補の芝山(水沢)が、荷台から勝手に降りようとしていた時に宙に声で止められて、びっくりして落ちて骨折ってのも、運動神経的にどうなのよ。 脚本=関えり香 演出=石川淳一 ※関さんの脚本は為にするシーンが多過ぎてシラケるんだわ。

No.356

>> 343 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」5話まで終了。 二代目みやべの創業スタッフは、葵を除いてセンスの無い素人ばかり(もちろん新… 【2022夏ドラマ】

「六本木クラス」6話まで終了。

前回は希望が持てそうだったけど、“三歩進んで二歩さがる”みたいな感じで、中々前には進んで行かないな。

前回、『あの代理出頭した庭師のアリバイを知っている刑事(松下=緒方直人)が新と組めば、息子の龍河の方は潰せると思うけど』と書いたら、何故か“みやべ”の取引業者(食材卸し)としていきなり登場したのでびっくり。どういう経緯で取引を始めたのかは不明なんだけど、土下座をして迄証言を拒む(あの時偽証をしたから、今証言を覆すと娘の側に居られなくなるというのが理由)松下が、何故“みやべ”との取引をOKしたのか不思議だ。

大企業の会長が“みやべ”の入るビルを買い取りビルから追い出す、それが嫌なら土下座しろって、もう殆ど下手なコメディーだよ。

今回の見所は優香が龍河に「あんたが轢き殺した…私にとっても父親の様な人」を持ち出して、「私はあんたが大嫌い!」と態度を鮮明にした事と、バス停のシーンでは新の事を守らなければと母性迄見せていた葵が、店のピンチを救う為に、長屋に戻るのを条件に父親に手を出さない様に頼んでみると話した龍二には、嬉しそうに「そうしてくれる?」と二面性を見せ、やっぱりソシオパスなのかと感じさせた所。

轢き逃げの証言をしてくれるのは、松下より優香の可能性の方が高いのかな。

脚本=徳尾浩司 演出=樹下直美

  • << 370 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」7話まで終了。 新は長屋とのいたちごっこを避ける為に、長屋の株を売った金でビルを買い取り、“二代目みやべ”を移転させたが、立地が悪いらしく客足が伸びない。 そこに謎の老婆(字幕では田辺弘子=倍賞美津子)がやって来て、「ここは一年以内につぶれる」と予言。でも新は委細構わずここで頑張ると、寂れた商店街ごと変えて行こうと他店にアドバイスをしたり、看板の付け替えをしてあげたり、その姿を見た老婆は「昔のアイツを思い出すねえ」。 もしかしてアイツ=長屋会長? 何か家賃?の回収をしていたから、あの辺りの土地持ちで結構な富豪だったりして。 新を気に入ったみたいだから、もしかしてもしかする? 不動産で邪魔が出来なくなった会長は、今度は“人と食材”を断とうと、葵と松下の引き抜きに掛かるが、これが松下に関しては完全な裏目。 新に“借りがあるから”みやべに野菜を卸していた松下は、断ると娘に手を出すと暗に匂わす会長にぶちギレ、正体を明かし、娘に恥ずかしい背中は見せられないと正義感復活。 これは松下が証言してくれそうな雰囲気だな。 葵に関してはどっち付かずに見せているけど、あれだけ新にベタぼれで役に立ちたいと思っているんだから、自ら降りる事はまず考えられないね。 脚本=徳尾浩司 演出=本間美由紀

No.357

>> 344 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」4話まで終了。 正樹は何故愛菜美と結婚したのかが、正樹の回想という形で短くまとめられて… 【2022夏ドラマ】

「純愛ディソナンス」5話まで終了。

教師時代の愛菜美が何であんなに地味で暗かったのかを考えると、やはりあの鬼畜の様な父親に萎縮しながら育ったからなのかなと思える。だから明るくフレンドリーで、学校で唯一生徒から好かれて人気者だった小坂に嫉妬し、その信奉者でもある映像研の生徒達の事も良くは思っていなかった。
そんな中、辞める小坂の代わりに来たイケメン教師の正樹に、愛菜美が好意を持ったとしても不思議ではない。でも自分に自信が持てない愛菜美は、遠くで見ているしかない。それなのに憎き映像研の冴が正樹の周りをチョロチョロしている。これは潰しておかなきゃ。それであの写真UP作戦を実行し、目論見通り正樹から冴を引き剥がす事に成功した、というのが私が想像したあの頃の愛菜美の心情。

そしてトロフィーハズバンドを手に入れた愛菜美は自信が持てる様になり、作家を目指して成功すると、更に自分に自信が持てて今現在の愛菜美に変貌を遂げた。

でも本質は変わっていない筈だから、正樹の愛を常に試していなければ不安で仕方ないのでは?
冴は飛んで火に入る夏の虫状態。慎太郎も危惧する真っ直ぐ過ぎる冴は、今の正樹には出会うべきでは無かった。

愛菜美だけでも相手が大変なのに、静までまた出て来た。冴の真っ直ぐな純粋さは諸刃の剣だな。

脚本=倉光泰子 演出=土方政人

  • << 371 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」6話まで終了。 前回感想の愛菜美の心情分析はほぼほぼ合っていた様だが、今回の“路加が正樹を陥れる事”を事前に知っていながら正樹には伝えず、その理由を路加に尋ねられて「全てを失えば私の所に戻って来るから」と答えたのには、どれだけ捻れた思考回路をしているのかと驚いた。 “何もしなくても簡単に正樹を手に入れられる女”愛菜美は冴の事をそう思っている。それって結局正攻法では太刀打ち出来ない、自分に自信が持てていないって事よね。 話の流れから路加は正樹を裏切るのだろうとは思っていたけど、前の晩に正樹のプライベートの話を聞いて、親近感を持ったかの様に自分の過去を語り、打ち解けた態度を見せておきながらの翌日の鮮やかな裏切り、この路加のやり方は観ていて結構ショックだった。 ズタボロになった正樹が求めたのはやはり冴だった。でも会えると思っていた正樹に愛菜美の謀で会えず、もう吹っ切ろうと決めていた冴は、正樹がズタボロなのも知らなかったので、電話に出ないという選択をした。 正樹に感情移入して観ていたから、彼が自殺するのではないかとさえ思ってしまった(主演だから有り得ないのだが)。 いずれ冴も事実を知るだろうし、そこからどう展開するのかドキドキ物だ。 脚本=倉光泰子 演出=菊田誠

No.358

>> 345 【2022夏ドラマ】 「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」5話まで終了。 15年前の事件の直後に心野が入院した時に、親身になっ… 【2022夏ドラマ】

「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」5話まで終了。

今回の取り調べは断片的な記憶喪失の華道家・円山宗吾(尾上寛之)。遺体無き殺人事件について調べるのだが、本人は自損事故のショックで解離性健忘症に掛かっており、トランクには大量の血痕と血の着いた華道用の刃物とスコップという証拠は揃っていた。遺体が無く本人の記憶も無いので、肝心の被害者が特定出来ないという事件を、円山が放出する“恐れ”等の色と、円山が最後に通話して今は行方不明の、暴露系VTuber菱田(コウメ太夫)を調べる事で、真相に辿り着く心野と風早。

脳梗塞の後遺症で色覚異常となり、それでもただ一人自分に付いて来てくれた弟子の三隅(坪根悠仁)との関係が、もしかしてと思わせる演出(時々おネエ言葉が出る円山)も上手かったし、何しろ芝居の上手い尾上さんだから、取り調べの攻防自体が面白かった。
菱田がどうやって色覚異常の秘密を掴んだのかが分からなかったけど。

心野の両親を殺した犯人(こがけん)は自殺した筈なのに、何故小野寺は同じ黒を放出しているのか。風早は心野を信じる事にして、警察も絡んでいるかもと当時の捜査関係者の事を心野に聞くと、署長が平安さんだったと思わぬ返事で固まる風早。
うーん、まだどっちとも言えないな。
そして紫織の一筋の涙の意味とは?

脚本=橋本夏 演出=林雅貴

  • << 372 【2022夏ドラマ】 「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」7話まで終了。 同僚の川瀬(ベンガル)を屋上から突き落として殺したとして逮捕された、清掃員の成海(室井滋)を取り調べる心野だが、何を聞いても彼女の目からは紫織と同様に色が放出されず、戸惑いを隠せない。 成海は幼い頃から壮絶な人生を歩み、やっと好い人に巡り合って結婚したのだが、ある日夫は駅で線路に飛び込んだ若い男性を助けようとして、巻き添えで電車に轢かれ帰らぬ人となった。 その日から成海は感情を捨てて生きて来た。「感情を捨てる事は自分を守る事」 実は川瀬は、成海の夫が助けようとした青年の元上司で、川瀬の厳しい指導を苦にしての自殺だった。だから復讐をしたのか? 否、川瀬自身も自分のせいで二人も死んだとずっと苦しんでいた事を成海は知っていた。 川瀬は自分でバランスを崩して転落した事故死だった。では何故成海は自分が殺した事にしたのか?それは残された川瀬の妻が、自分を恨み憎む事で感情を無くさないで済む様にしてあげたかったから。 膵臓癌の末期で死んで行く自分でも、最後に役割を果たせて満足だと。 その時、心野は初めて彼女の目に深い悲しみの色を見た。 「生きるという事は感情の中でもがく事だから」今回の話はある意味哲学的で、成海の全てを理解しようとするのは難しいのだが、それも含めて室井滋がその圧倒的な表現力でねじ伏せた (続く)

No.359

>> 346 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」4話まで終了。 今回は電動キックボードでひき逃げをした(本人は助け… 【2022夏ドラマ】

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」5話まで終了。

ここ迄の全5話の中では一番マチベンが扱いそうな話で、これ迄の話で二転三転させて来た“仕込み”も、想像出来る範囲内に収まっていて、派手さは無いけど落ち着いて観ていられる内容だった。

隣家の木の枝に大量に居る毛虫がこちらに落ちて来て嫌だと、甥にちょっとこぼしたら弁護士を頼んでしまった。
逆にそちらの家からはピアノの音が聞こえて来ると町内会長にちょっとこぼしたら、会長が勝手に隣家に内容証明を送り慰謝料を請求してしまった。

本人同士の意向は蚊帳の外で、弁護士対会長(元行政書士)で話が大きくなってしまう。こういうトラブルって結構有りそうな気がする。

お互いが男女の独り暮らし設定だったので、本当はお付き合いをしていたのではというのは容易に想像出来た。

男が自分の病気(透析通院してる)で将来的に迷惑を掛けたくないと、黙って身を引いたのがボタンの掛け違いの始まりだった。
石子「高齢者の皆さんこそが若者の未来そのものですから」
羽男「人生を楽しむ義務が有るんじゃないですかね」
確かに、ショボくれるよりは生き生きとしていて欲しいわな。

大庭の内定先の社長(田中哲司)、癖が強そうで、また大庭がトラブルに巻き込まれそうな嫌な予感。

脚本=西田征史 演出=山本剛義

  • << 374 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」6話まで終了。 今回は不動産屋が所有する分譲マンションの部屋を借りた高梨(ウエンツ瑛士)からの依頼で、「その部屋は事故物件だから出て行った方がいい」という文書が投函され、それ以来妻は幻聴等具合が悪くなった、引っ越したいので不動産屋と交渉して欲しいという話。 いわゆる瑕疵物件で告知義務が有ったのでは?という話は、「正直不動産」「魔法のリノベ」でも扱っていたので、またかとは思ったのだが、不動産屋が一歩も引かないと見るや羽男は方針転換、投函した人物を特定して、そこから慰謝料を取ろうとしたが、その人物も高梨夫妻と同じ待機児童の保活問題を抱えていて、双子でポイントの高い高梨夫妻を追い出したかったという切実な動機だったので、高梨は慰謝料は貰わない宣言。 住民が持っていた高梨の前に二ヶ月だけ住んでいた男の画像。ここからは羽男のフォトグラフィックメモリーが威力を発揮して、不動産屋の卑怯なルームロンダリングが発覚、リフォームが原因の妻のハウスシック症候群も見付かり、今度は羽男が不動産屋を法律でボコボコにして要求の満額回答を引き出すという、このドラマらしい二転三転の面白い内容だった。 羽男と石子のバディ感マシマシだな。 石子は大庭と付き合う事になったけど、あれは恋ではないしなあ…。 脚本=西田征史 演出=山本剛義

No.360

>> 347 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」5話まで終了。 函館に上陸した二人は市場へ。そこの蟹の店があの時テレビで見た店だと気付く… 【2022夏ドラマ】

「雪女と蟹を食う」6話まで終了。

立ち寄った教会で太宰治の「斜陽」をバッグから取り出し、高校時代の一騎とのやり取りを思い出す彩女。
彼女は太宰の影響を受けた一騎の文章に深く傾倒し、自分からバックハグし「私、先生のヒロインになりたい」と迫り、「恋の秘密を守れるか?」と聞く一騎に「一生守ります」と約束をした。

彩女のダイヤルロック式手帳の暗証番号が一騎の誕生日だった時に、べた惚れなんだなとは感じたが、そもそもの関係の始まりも文学少女の彩女から望んだものだったとは…。

教会でマリアと彩女が知り合った時は、このままマリアが二人の間を繋ぐのかと思ったが、マリアには亡くした子供(ひかり)がいる、彩女は「人を待っているの」という話をしてそのまま別れ、マリアが偶然フラフラと歩く北を見付け、倒れた北を勤務先に連れて行き、目覚めた彼に自分の弁当を食べさせた事から、二人の二度目の縁が始まる事になる。

マリアはNo.1ホステス(まあ当然だよね)。自分が一番苦しかった時に神父に救われた経験から、北を放っておく事は出来なかった。それにしても殆ど知らない男を「ありがとう」が言える人だからという理由だけで信じられるマリアに驚く。

そしてどうやらマリアは、同僚が心配していた太客の妻に襲われるみたいで、北が助けに行くのかな?

脚本=まなべゆきこ 演出=内田英治

  • << 375 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」7話まで終了。 マリアの悲しい過去。妊娠して喜んでいるマリアに、既婚者らしい相手の男は封筒に入れた金を渡し、「ごめん」と言って去って行く。 その封筒を握り締め、うずくまっているマリアに手を差し伸べてくれたのが神父だった。 マリアは神父の助けを借りて産んだけど、何らかの理由でその子“ひかり”を死なせてしまったという事なのだろうか。 マリアは北が働かない事には寛容だが、「どうせ死ぬんだから」みたいな事を口走った時には、本気で腹を立てる。 そんなマリアが店で、夫との浮気を疑っている田辺の妻に襲われた。田辺からのLINEで危険を察知した北は店に走り、間一髪で間に合いタックルをするが、腕を刺され怯んだ隙に妻はマリアに突進し腹を刺す。でも持っていたバッグがマリアを守った。「ありがとう」と北に抱き付くマリア。 その夜、マリアから北を求め、受け身ながらも応じる北。いい女だし、惹かれ始めていたとしても不思議はないのだが。 一方の彩女は、夫の編集者の巡(淵上泰史)と会い、夫の様子やスケジュールを訊ねる。巡は編集者のくせに最近の一騎の作風を批判したり、彩女に言い寄ったり何か不思議な男で、その巡に求められてこちらも寝てしまう彩女の心理はよく分からない。 この先、二人の心中旅は変化して終わりを告げるのだろうか。 脚本=灯敦生 演出=松本優作

No.361

>> 348 【2022夏ドラマ】 「初恋の悪魔」4話まで終了。 このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。 ・遥日の部屋の… 【2022夏ドラマ】

「初恋の悪魔」5話まで終了。

このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。

・森園って何者?この一番刺の様に刺さっていた謎が、鈴之介の自宅に隠された謎と、彼の爪弾きにされていた少年時代の話に絡めて一気に解き明かされた今回は、内容としても秀逸で、これ迄で一番満足度が高かった。

・と同時に、森園が元弁護士と明かされ、彼が被告を弁護した“中学生失踪殺人事件”の時に、捜査陣に居た雪松と知り合っていて、堂々としている森園に対して避けている様に感じる雪松という、新たな謎が提示された。

・朝陽の転落現場で遥日は雪松を信じる事にして、兄のスマホを渡そうとするが、横から素早く奪って逃げた星砂の心理とは?雪松を怪しんでいるのか、はたまた“ヘビ女”の事が露見するのを恐れたからなのか?

・復職し口木と東京出張をした鈴之介は、男に絡まれている星砂を助けるが、彼女は自分を知らなかった。鈴之介は星砂の秘密を知り、もしかして“ヘビ女”の方に惹かれて行くのか?

・「人は人、自分らしくしていればいつかきっと、未来の自分が誉めてくれるよ」
鈴之介が初めて心の交流が出来た他人、老婦人の椿(山口果林)から言われたぐっと来る言葉。

・あの高いキーからいきなり歌に加わって音程を外さなかった林遣都って、もしかして歌が上手いの?

脚本=坂元裕二 演出=塚本連平

  • << 376 【2022夏ドラマ】 「初恋の悪魔」6話まで終了。 今回も箇条書きスタイルで。 ・星砂の過去と、朝陽に発砲された流れも分かった今回。 ・星砂は15才で祖母が死んで家出をして、東京に行き記憶を無くしたと遥日に話し、別の星砂は16才でリサ(満島ひかり)と出会い助けて貰ったと鈴之介に話す。15~16才迄の間は誰として生きていたのか? ・別の星砂はリサに、お金を貸してくれる所として間宮製作所と書かれたメモを持たされ、そこ迄走るが疲れてしゃがみ込み記憶を無くして、次に記憶が戻ったのは7年後だった。一方で家出した星砂が記憶を取り戻した時には、手に間宮製作所と書かれた紙を持っていたが、知らない会社なので直ぐに捨てた。 それなのに間宮製作所の社長夫妻は、星砂の事を知っていて懐かしがっていた。 別の星砂の時に出入りしていたから?それならリサは口で「間宮製作所に行って!」と言えば済んだのでは? ・今回、鈴之介と心を通わせる別の星砂の印象と、ブランドバッグを買い込んだり、男に怪我をさせたりしていた星砂が蛇女と呼ぶ別人格の印象が、どうもピタリと重ならない様な感じがして。第三の人格の可能性も有るのかな。 ・森園が冤罪を疑う中学生殺人事件と、リサが犯人とされる高校生殺人事件には多くの共通点が。証拠を捏造出来るのは警察の人間か?雪松がプンプン匂うのだが。 脚本=坂元裕二 演出=水田伸生

No.362

>> 349 【2022夏ドラマ】 「個人差あります」(東海TV・共同TV)脚本=ひかわかよ 出演=夏菜、新川優愛、馬場徹、紺野彩夏、大水洋介、大浦… 【2022夏ドラマ】

「個人差あります」2話まで終了。

なるほどねえ。
夏菜と新川優愛のダブル主演は分かるんだけど、何で白洲迅も加えたトリプル主演を謳っているのか不思議だったのだが、そういうことなのかと合点がいった今回。

医師が、元の性別に戻った例は有るけど、方法については皆さん話したがらないので、具体的には分からないと晶に説明していた時点で、何となくそうなのかなとは思っていたのだが、苑子がメールで問い合わせた異性化した人rabbitの返信でも、元の性別に戻ったきっかけは、プライベートな事情を挟むので答えられないと有り、これでほぼほぼ確信した。

晶が逞しい肉体の男性に目が行ったり、化粧が濃くなったり、雪平を男として意識したりしていたので、心も体に近付いて来ているのかなとは思っていたが、酔っていたとはいえ、まさかの雪平とベッドでそういう関係に!?
翌朝、雪平は驚愕する。バスルームで見た晶が男に戻っていたから。

rabbitの返信の最後には“きっかけには個人差あります”と有ったので、本当に関係が有ったのかはまだ分からないけど。

男として帰宅した晶と苑子の関係、多分異性化女子だと思うドラッグストアの子(真尋)と晶の関係、何より雪平と晶の関係がどうなるのか次回も気になる。

脚本=ひかわかよ 演出=山内大典

  • << 377 【2022夏ドラマ】 「個人差あります」3話まで終了。 男に戻った晶に驚愕し一人でホテルを出て行ってしまった雪平。随分冷たいなあと思ったら、程無くして戻って来て、店が開いてないからコンビニで買って来たと言って、男物のTシャツやスウェットパンツを晶に渡す。あんなに焦っていたのによく服の事迄気が回ったなって、こういう細やかな気遣いが出来るから、女性晶は雪平に好意を持っていたのだろうと思われる。 それなのに東京に戻ったら雪平は、会話もしない目も合わせてくれない位の変わり様で、何か変だなと感じた様な女性社員もいたし、もし“リバース”の実態とかがネットニュースになったりしたら、真っ先に晶と雪平は疑われそう。 真尋は想像通りの元男性で、中身はバリバリの男だからリバースしたくて仕方ない。晶がリバースしたのを見て騙して部屋に連れ込み、方法を教えて欲しいと迫る。この時の紺野彩夏の男演技が、ギャップが有って中々の物だった。 このドラマ、異性化がドンと前に出てしまいがちだが、実は一度女性になった晶の物の見方が変わり、いい意味で視野が広くなった事で色々な気付きも増えるという部分もきちんと描いていて、その辺りは評価しておきたいなと。 子供を作ろうと決めた二人だが、晶はまたリバースするのが怖くて躊躇ってしまう。さあどうなる? 脚本=ひかわかよ 演出=紙谷楓

No.363

>> 350 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」6話まで終了。 今回はビクトリーの契約選手でBリーグの新垣(浅利陽介)が、今のチームと… 【2022夏ドラマ】

「オールドルーキー」7話まで終了。

今回は車椅子テニスのパリパラリンピック代表候補選手・吉木(福山翔大)と契約を結ぶ話。
パラリンピック代表になる為のポイントを稼ぎたい吉木は、海外の試合を転戦したいが費用が足りず、ビクトリーと契約をしてスポンサーを見付けて欲しいと望むが、試合中継も無いスポーツではスポンサードするメリットが少ないと断られ、中々見付けてあげる事が出来ない。

この時の社長の檄「吉木君をパラアスリートだという概念は捨てろ!本当のリスペクトが無いと相手に熱意が伝わらないぞ」は的を射ていて、初めてこの人はスポーツマネジメントの会社の社長なんだと実感させられた(笑)

これは演出の部分への不満なんだけど、テニスシーンの福山翔大が力み過ぎで、観ていて疲れた。あんなにずっと画を暑苦しくせず緩急を付けた演出をして欲しかった。
国枝慎吾さんが出ていたけど、本物の選手はスムーズに移動して、力まないで打つものね。

果奈子の本が売れて、メディアがこの元女子アナに飛び付き、仕事が忙しくなって子供への影響が出てしまうという、有りがちなパターンに突入するのか?
今回、梅屋敷が吉木との契約に積極的だった件にも、がっつりプライベートが絡んでいたし、何かそういうのあんまり観たくないのよねえ。

脚本=福田靖 演出=石井康晴

  • << 378 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」8話まで終了。 ビクトリーと契約しているバレーボールのプロ選手・古川(田辺桃子)に、イタリアリーグのチームからオファーが来るが、プロとして今のチームで優勝したいからと断られて、高柳社長は「有り得ない。説得しろ」と深沢に命令。「アスリートファーストがビクトリーの理念じゃないんですか?」と反論する深沢だが、社長に押し切られお目付け役で真崎(岡崎紗絵)迄付けられてしまう。 社長にとっては“アスリートファースト”は、勧誘する時のアスリート向けのお題目であって、社員がその理念に忠実になり過ぎて、アスリート優先で仕事が進まないのを許す訳には行かないのだ、経営者として。 今迄は自分の望み通りに働いてくれていた深沢が変わったのは、新町の影響を受けているからだと危惧し始めた社長は、考えを曲げない新町が自分と衝突し、アスリートを引き抜いて独立する危険性も有り得ると迄考えて、真崎にその見張りも命じていた。ここの攻防はお仕事ドラマとして悪くないなと思っている(それだけに“果奈子”で社長のキャラを崩壊させるのは、いい加減にして欲しい)。 で、古川の件は、“自分を再生してくれたコーチ(大谷亮平)が好きだから離れたくない”、という恋心が拒否した最大の理由だったという、ズッコケ案件だった。気持ちを確め合い移籍OKだとさ(笑) 脚本=福田靖 演出=木村ひさし

No.364

>> 351 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」5話まで終了。 満を持してアレス電機に立ち入り調査に入ったら、検察も柴野に横領の疑いが有るか… 【2022夏ドラマ】

「競争の番人」6話まで終了。

6話にして初めての一話完結版、そこは評価したいけど、ドラマとして面白くしようとする余り、7年前の桃園の“失敗”を利用したミスリードに重きを置き過ぎて、自分を陥れようとした弟子を公取を利用して迄守り、改心させようとする師匠の親心が許されるという、何か強引な結末で後味が悪かった。

毎度の事だけど仲間に説明無しの小勝負の単独調査。あれが無くて彼が普通に気付いた事を“こうなのでは?”と先に仲間に話していれば、また廃業した店への聞き取り調査等、彼らが基本的な事を先にしていれば、ダイロクが判断ミスをする事は無かった訳で、ご都合主義の展開にはかなり白けた。

7年前、自分が着物業界で成り上がる事だけを考え、私的独占の疑いで桃園に調べられても逃げ切った時に、桃園から言われた言葉「競争の無い世界は必ず滅びます」が切っ掛けになって考えを改め、見込みの有りそうな弟子を厳しく育てたけど、不器用な師匠の思いは弟子には上手く伝わらず、“恩を仇で”どころか、始めから“恩”を恩とすら認識していなかったというプロットは良かったんだけどねえ、展開がねえ…雑…。

脚本=丑尾健太郎 演出=相沢秀幸

  • << 379 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」7話まで終了。 今回はずっと影が薄かった白熊(杏)をフィーチャーする為に、どうしても目立ってしまう小勝負(坂口健太郎)を第一のヘルプに行かせて、白熊が一人で担当する案件で、キャップの風見がサポートするだけという、ただただ杏を目立たせる為に作られた様な話だった。 まあ一話完結で、勿体ぶったり捻ったりとかも無く、至って素直に作られていたので分かり易かったのは良かったと思うが…。 再販売価格維持(平たく言えばメーカーが小売りに売価を指定して、守らなければ卸さないと強要するヤツ)の疑いで立ち入り検査を始めたネット通販の会社だが、証拠のメールを見せると素直に認めたので、白熊は風見の了解を得て途中で検査を終了するが、今度は人気順位を操作して、オリジナルブランドが常に優位になる様にしていると告発が有り、白熊は一人で調べ始めるが、実際にこの手のIT案件を公取が扱うのは難しいらしく(台詞でも言わせていた)、結局白熊は聴取でデザイナーの良心に訴え掛けて落としはしたものの、彼女が会社を辞めただけで、肝心の通販会社がどうなったのかは分からず仕舞い。 何かそもそもの話にまた戻ってしまうけど、ブツ読みが最大の武器の公取をドラマにするのは、やはり無理が有ったのではとしか思えないなあ。 脚本=神田優、蓼内健太 演出=森脇智延

No.365

>> 352 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」4話まで終了。 外壁の塗装と瓦屋根の補修工事を請け負い、足場迄組んだ段階でドタキャンされ、… 【2022夏ドラマ】

「魔法のリノベ」5話まで終了。

実兄の妻と駆け落ちする位だから、常識が通用しない様な男なのだろうなとは想像していたが、人の気持ちに土足でずかずか入って来る様な、それが自然体みたいな何とも言えない嫌な感じを纏った寅之介(落合モトキ)が登場。
ただ駆け落ち先が隣町で不動産屋に就職したという事で、早速まるふくへの依頼案件でバッティングするという、仕事絡みで今後も登場するみたいなので、それなら久保寺の恋バナが邪魔をした時とは状況が違うし、今回も寅之介が邪魔だとは全く感じなかったので、それは良かったなと。

案件も鎌田(岩松了)から防犯リフォームの依頼が入り、寒い風呂場も含めたリノベを提案したら、娘の多田深雪(村川絵梨)が乗り込んできて、「この家は売却して茨城で同居する事になっているから」(その売却担当者が寅之介)と契約のクーリングオフを申し出るという展開で、確かに防犯リフォームがリノベになっていたら、遠くに住む娘は“悪徳業者かも”と思うだろうし、父親がここを動きたくない理由(お隣の山田さん=中田喜子に、頼れる男だと思っていて貰いたい=片想い)も可愛くて素敵だったし、話としても十分楽しめた。

邪魔な有川は、実は蔵之介と仕事で因縁が有ったみたいで、邪魔じゃ無くなってくれるのかな?

脚本=上田誠 演出=瑠東東一郎←戻ってくれて良かった!

  • << 380 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」6話まで終了。 マドリスト=間取り図の好きな人という言葉を初めて知った今回。 最強のマドリスト飯星靖子(真飛聖=適役で好演)から、予算310万円でのリノベを依頼されるマルフクだが、説明の必要が無い位知識が豊富で、流石の小梅も口が挟めない、だけどいざとなると中々選べない性格という飯星の設定がまず面白かったし、物件探しを依頼されていたのが寅之介で、寅之介がリノベ業者として飯星にマルフクを紹介したという形で絡んで来て、契約を成立させたいから独自案を出して選択肢を増やし、益々飯星を迷わせてしまい、仕事への取り組み方の違いでも反発し合う兄弟という流れも良かった。 それだけにミコト→玄之介、竜之介→小梅の恋模様を露骨に入れて来て、話の腰を折るのは勿体無いし本当に止めて欲しい。 恋バナは、玄之介と小梅はいい感じになるのかな?ならないのかな?程度でサラッと終わらせるだけでいいのに。 “リノベは魔法”の部分をもっと大事にして、依頼者を含めた仕事の話だけで満足させて欲しいと願うのは傲慢なのかね。 今度はずっと気持ち悪い有川VS蔵之介の話が始まるのかあ。何だかなあ。 脚本=上田誠 演出=本田隆一

No.366

>> 353 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」6話まで終了。 うーん、やっぱり仕事の部分の基本的な事(特許申請しないままビジコンに… 【2022夏ドラマ】

「ユニコーンに乗って」7話まで終了。

今回はこういう青春ドラマに有りがちな、“気分転換にみんなで何処かへ遊びに行こう”デーの話だった。

その話を提案して会社の保養所までタダで貸してくれたのが早智だったから、息子連れで乗り込んで来るのではないかと若干思ったが、脚本家も流石にそこ迄はしなかった(笑)
その代わりに店のおじさんが拾った財布を、中身を確認しないで買い物をしていた客の次郎の物だと決め付けて届けに来る不自然さからの、佐奈達が持ち主の中学生の学校へ届けに行き、そこからスタポニ試験版の即席体験会、モニターになって貰う話まで、一人の教師の判断で決めてしまう強引な展開が待っていた(笑)

早智に丸投げしたスタポニ特許出願問題は、保養所行きの前後何日間かで、申請人の変更が認められそうという“特許庁仕事早過ぎ問題”と、アカデミアの永瀬が本当に欲しかったのは海斗だったので出願の件は争わなかったから解決というご都合主義展開でワロタ。

海斗は普通にドリポニに出勤して来ていたし、責められてからのあの反応を見ると、盗む意識は無くて永瀬に騙されて結果的に…という話なのではないかなと思うし、小鳥が開運グッズを6本買ったのも、海斗が戻って来る前振りなのかなと。

脚本=大北はるか 演出=泉正英

  • << 381 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」8話まで終了。 海斗が裏切っていなかった(永瀬に聞かれるままにスタポニの技術的な事を話し、永瀬がそれを録音していた)のは予想通りだったし、ミン・ソヌ=海斗って事も、早智が本当に優秀な経営者であるなら投資だけで済む筈がなく、買収を持ち掛けて来るのもまあ読めていたよね。 早智から教えられて海斗は裏切っていないと気付いたドリポニの面々。永瀬があっさり認めたのは意外だったけど、海斗を信じず傷付けたそっちが悪い的に佐奈達を責める堂々のすり替え理論。 佐奈達は居酒屋に居た海斗に直接謝罪するが、「戻る気も無いし今更仲間ヅラなんて有り得ません」と拒否。 ただ小鳥が海斗のアイコンがクラゲに変わっていた事から彼の本当の心情に気付き、佐奈達と海斗の間に立って、彼の復帰に黒子として尽力したという流れは良かったし、海斗の告白にはジーンとした。 小鳥の父親が登場したけど、あの件(くだり)は必要無かったよね。小鳥が急に早退してその後も連絡をくれないからって、その日の内に佐奈が自宅迄訪ねて行くのもわざとらしかったし。 そんな事よりは早智も称賛するスタポニの具体的な中身を、少しでもいいから見せて欲しい。功が言っていた(2フロアの)「上のスタッフ」の仕事振りも見てみたいわあ。 脚本=大北はるか 演出=竹村謙太郎

No.367

>> 338 【2022夏ドラマ】 「プリズム」4話迄終了。 森下家に挨拶に行く陸と皐月。彼女の家にも挨拶をしろとだけ言って、直ぐに席を立つ父… 【2022夏ドラマ】

「プリズム」5話迄終了。

白石は性自認後、バレない様に上手く立ち回らなければという自分への縛りが有ったが、海外に出てそういう気付きが有ってキャリアを積めたから、何の後悔もないと陸に語る。それは父のした事を申し訳なく思う陸への配慮でも有り、白石自身の本音でも有るのかな。

皐月の父が心筋梗塞で倒れて緊急手術。同意書は先に到着していた信爾ではなく、娘の皐月に記入が求められ、術後の説明もまずは娘に声掛け、皐月が信爾の同席を頼んだら認められる、今はまだこういうシステムなのだ。傷付いている筈なのにそういう素振りは一切出さず、常に一歩引いて、初めて対面する皐月の母親にも気を使い、でも何が有っても耕太郎の面倒は最後まで自分が見るという、強い覚悟も持っている信爾に人として惚れた。

白石が皐月に言った言葉、「普通って誰かが作った基準でしかないよね」本当にそう。でもLGBTQに限らず、この“普通”が縛りになって、苦痛を抱えながら生きている人は五万といるんだよね。多数が安心する為の“普通”が、誰かにとっては凶器になってしまう事も有る、その事は常に頭に入れておかなければね。

脚本=久世寝子 演出=船谷純矢
※今回から浅野妙子は原作表示で、最終回迄脚本は書かない。何か(「エール」の時みたいな)確執が有った?それとも体調の問題?その調整の為の一週休止だったのかな?

  • << 382 【2022夏ドラマ】 「プリズム」6話迄終了。 「実はずっと忘れられない人がいたけど、皐月と出会って忘れられた。その人は男性なんだ」と急に陸に言われたら、「そうなんだ」としか言い様が無いよなあ。 皐月は陸がバイだったとは告げずに、信爾に「父との関係で不安は無かったですか?」と相談、「ずっと疑って寂しかったけど今は全然。耕ちゃんの方が苦しいって気付いたから。もし不安になる事が有るなら、陸君に伝えなよ」 早速その人の事を陸に聞いてみる皐月。 「尊敬出来る人だったかな」「学生の時?」「うん」「自分がびっくりしてる事に一番びっくりしてる」と皐月。それは仕方ない。親の事と自分の相手の事とは、別次元の話だからね。 そして皐月は陸の相手が白石だと気付いてしまい、それに気付いた白石は自らの意思で事実を皐月に話す。「これが終わったら陸とは二度と会わない」と。「動揺しない訳ではない。堂々と好きな人と付き合える事を、羨ましく思う事もある」と。 陸はこれを本当の結婚にしたいと皐月に告げるが、複雑そうな表情の皐月を見てると、そう簡単には決められないよなと思う。 信爾が皐月の母に、耕太郎の病院での様子を一言書いたハガキを毎日送り、彼女のわだかまりを解いていたのには驚いた。信爾の人間力が凄い。 脚本=ねじめ彩木 演出=金澤友也

No.368

>> 354 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」4話まで終了。 もう観るのに若干疲れて来た。 何かを伝えたいからこのドラマを作っ… 【2022夏ドラマ】

「家庭教師のトラコ」5話まで終了。

前々回で家庭教師のトラコは子供相手を一巡して、前回からは主目的なのであろう“家庭の教師”に乗り出し、前回は「自分が自分が」の真希(美村里江)が仕事を失い、それでも強気の姿勢を崩さず空回り、最後にやっと家族に頼る事を覚えるという話で、観ていて共感出来る部分が無くてがっかりしてしまったのだけど、今回は智代が胃癌で手術をすると診断され、しかもステージは開けて見なければ確定出来ないと言われていて彼女は死も覚悟、そこから自分の死後の高志の生活(特にトラコが大卒迄にこれだけ必要と煽った4600万円の捻出)をどうするかで思い悩む話で、普通に考えれば高志の父親と義母に丸投げ出来る、しかも自分は死んでいるのだから意地を張る必要も無いしと、割り切れば済む話なのに、意地を張り通してそれが癖になってしまった性格は、折れる事を許さず自分で自分を追い詰めて、息子にも辛い言葉を言わせてしまう。(最後はステージ1で、息子の為に生き抜くで決着)

息子がしっかり絡んだ話だったので、前回よりは観られたけど、未だにトラコの意図は隠したままで、その点の苛々は解消されず。

母親の“調教”が終わったら、次は父親に行かないと片手落ちだよね。

脚本=遊川和彦 演出=伊藤彰記

  • << 383 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」6話まで終了。 ~人は愛で動くのか、お金で動くのか~ 今迄で一番酷いトラコの仕掛けで、色々書こうと思ったらダメ出しばかりになりそうなので自重しておく。 サブタイトルの部分で里美(鈴木保奈美)の夫・利明(矢島健一)は、守るべきものとして、転けて体が飛んだ里美より一本300万円のワインを選び、息子の守は母親を守るべく突進した(結果としては間に合わなかったけど、直ぐに助け起こした)。結論はこのシーンに凝縮されていて、そこだけは良かった。 気になった事を一つ。前にも書いたのだがHPの相関図では守は里美の連れ子となっているから、里美が他の男との間に産んだ子と思っていたのだが、今回、利明の長男は守を父の隠し子と表現し、里美は「先妻が亡くなったら私を直ぐに籍に入れてくれて、守も認知してくれた」とトラコに言っていた。普通自分の子でなければ認知は出来ない筈だから、HPには利明の実子と書くべきだったのでは? 毎回の様にトラコに関する福多の思わせ振りな台詞が有って、でも肝心な点は隠し通してもう6話。やっと次回から秘密の一端は見られそうなのだが、この枠は大体全10話なので恐らく残り4話、肝心な話はまだ引っ張りそうだよなあ。 脚本=遊川和彦 演出=岩本仁志

No.369

>> 355 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」6話まで終了。 今回は3ヶ月間の前期訓練の締めくくり、過酷な“総合訓練”に宙の母親の事故で危篤… 【2022夏ドラマ】

「テッパチ」7話まで終了。

第二部の出演=町田啓太、佐野勇斗、白石麻衣、工藤阿須加、桐山漣、久保田悠来、結木滉星、水沢林太郎、藤岡真威人、北村一輝 他

水鉄砲で急襲や、顔にマジックで悪戯描きをして集合に遅刻させる事が、何が有っても動じない心構えを植え付ける為の、先輩なりの訓練の一環だったと後から言われて、納得しますか?って話。笑う気にもなれない。

知事の要請での災害出動の話。
今は雨も小康状態を保っているが、直に山の方でまた大雨が降り、土砂崩れ等危険が迫っているので、住民を体育館に避難させるのが普通科連隊の仕事なのだが、まず新人の宙や馬場を一人で任務に着かせている事への疑問。初仕事なんだから先輩と組ませるんじゃないの?

あと忘れ物をしたからと次々に宙に「取って来て欲しい」と頼む住人達への疑問。雨は小康状態を保っている時なんだから、少しは家を出る準備をする時間位有った筈。
特に命綱の吸引薬を置いて来たという中年男性なんて有り得なさ過ぎて。

スケボー日本代表候補の芝山(水沢)が、荷台から勝手に降りようとしていた時に宙に声で止められて、びっくりして落ちて骨折ってのも、運動神経的にどうなのよ。

脚本=関えり香 演出=石川淳一
※関さんの脚本は為にするシーンが多過ぎてシラケるんだわ。

  • << 384 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」8話まで終了。 今回は35才で士長から3曹への昇任試験にまだ受からない金子(桐山漣)が上から覚悟を問われ、次でダメなら辞めると告げたので、班の全員で受からせるべくバックアップ、宙も模擬試験として受ける様に桜間から命令され一緒に勉強を開始、途中で自分は金子を発奮させる為のかませ犬なんだと気付いた宙だったが、桜間の意図は別に有ったという話。 金子は半分諦めムードで投げやりだったが、別れた妻が娘を連れて訪ねて来てくれた事で、復縁も有るかもと俄然やる気を出し見事合格(妻が再婚の報告をしたかったのは、何となく分かったけど)。 宙も合格ラインに達していたが、桜間は自衛官としての適性を見ていたと言い、熱くなると冷静な判断が下せなくなるのは決定的な欠点だと告げる。 まあ元々がラグビーで挫折してからは、喧嘩っ早いチンピラ一歩手前みたいなあんちゃんだった訳だから、訓練でだいぶ矯正は出来たとは言え、性分はそんなに簡単には直らないからね。予告でも出ていたけど、やっぱりラグビーで失った物はラグビーで取り返すしか無いのでは? 今回はこのドラマ初の脚本家で、極々オーソドックスな流れに終始していたものの、その分逆に観やすかった。(桜間にデレるシーンも無かったし、これでいいのよ) 脚本=諸橋隼人 演出=根本和政

No.370

>> 356 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」6話まで終了。 前回は希望が持てそうだったけど、“三歩進んで二歩さがる”みたいな感じで、中… 【2022夏ドラマ】

「六本木クラス」7話まで終了。

新は長屋とのいたちごっこを避ける為に、長屋の株を売った金でビルを買い取り、“二代目みやべ”を移転させたが、立地が悪いらしく客足が伸びない。
そこに謎の老婆(字幕では田辺弘子=倍賞美津子)がやって来て、「ここは一年以内につぶれる」と予言。でも新は委細構わずここで頑張ると、寂れた商店街ごと変えて行こうと他店にアドバイスをしたり、看板の付け替えをしてあげたり、その姿を見た老婆は「昔のアイツを思い出すねえ」。
もしかしてアイツ=長屋会長?
何か家賃?の回収をしていたから、あの辺りの土地持ちで結構な富豪だったりして。
新を気に入ったみたいだから、もしかしてもしかする?

不動産で邪魔が出来なくなった会長は、今度は“人と食材”を断とうと、葵と松下の引き抜きに掛かるが、これが松下に関しては完全な裏目。
新に“借りがあるから”みやべに野菜を卸していた松下は、断ると娘に手を出すと暗に匂わす会長にぶちギレ、正体を明かし、娘に恥ずかしい背中は見せられないと正義感復活。
これは松下が証言してくれそうな雰囲気だな。

葵に関してはどっち付かずに見せているけど、あれだけ新にベタぼれで役に立ちたいと思っているんだから、自ら降りる事はまず考えられないね。

脚本=徳尾浩司 演出=本間美由紀

  • << 385 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」8話まで終了。 予想通り葵は寝返る振りをして、龍河にひき逃げ事件の真相(俺は確かにアイツの父親を轢いた以下省略)をベラベラ喋らせ録音、本来なら頭のいい葵が録音したからなんてわざわざ教えない筈だけど、まあ新が助けに来て、葵が暴力は止めてと新を必死に止めて、龍河が警察に連行された後に新が葵に、「本当にありがとう」と言って抱き締めるシーンをどうしても入れたかったからなんだろうね。 新達は長屋の解任決議迄後一歩の所迄は行くのだけど、百戦錬磨の長屋は一枚上手で、相川のスパイだと分かっている秘書に偽情報を聞かせて新達を油断させ、見事な逆転勝利。 父親の記者会見で自分が切り捨てられた事を知った龍河が、駆け付けて父親を見るけど、その表情から気持ちを察し、マスコミに自分の罪を認めるシーンは、バカ息子だけどそこ迄バカでは無かったのかという意外性と、香川照之と早乙女太一の過剰にならないギリギリの線を突いた表現力で魅せるシーンとなり、強く印象に残った。 松下は隠蔽して新を苦しめていた事を娘の未玖に告白し、自首すると話すがショックを受けた未玖はいなくなり、訪ねて来た新や相川も捜す事に。小学生が稲森いずみを「お姉さん」と呼ぶのは違和感が有るが、「勇気の有る人しか責任は取れないのよ」と言って聞かせたシーンは、結構グッと来た。 脚本=徳尾浩司 演出=田村直己

No.371

>> 357 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」5話まで終了。 教師時代の愛菜美が何であんなに地味で暗かったのかを考えると、やはりあの… 【2022夏ドラマ】

「純愛ディソナンス」6話まで終了。

前回感想の愛菜美の心情分析はほぼほぼ合っていた様だが、今回の“路加が正樹を陥れる事”を事前に知っていながら正樹には伝えず、その理由を路加に尋ねられて「全てを失えば私の所に戻って来るから」と答えたのには、どれだけ捻れた思考回路をしているのかと驚いた。

“何もしなくても簡単に正樹を手に入れられる女”愛菜美は冴の事をそう思っている。それって結局正攻法では太刀打ち出来ない、自分に自信が持てていないって事よね。

話の流れから路加は正樹を裏切るのだろうとは思っていたけど、前の晩に正樹のプライベートの話を聞いて、親近感を持ったかの様に自分の過去を語り、打ち解けた態度を見せておきながらの翌日の鮮やかな裏切り、この路加のやり方は観ていて結構ショックだった。

ズタボロになった正樹が求めたのはやはり冴だった。でも会えると思っていた正樹に愛菜美の謀で会えず、もう吹っ切ろうと決めていた冴は、正樹がズタボロなのも知らなかったので、電話に出ないという選択をした。

正樹に感情移入して観ていたから、彼が自殺するのではないかとさえ思ってしまった(主演だから有り得ないのだが)。

いずれ冴も事実を知るだろうし、そこからどう展開するのかドキドキ物だ。

脚本=倉光泰子 演出=菊田誠

  • << 386 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」7話まで終了。 愛菜美が何故あの様な性格に育ったのか、父親にスポイルされ続けていたからなのだと思っていたら、これ迄伏せられていた母親の事が出て来てストンと腑に落ちた。 夫の背後に連なっている愛人達の存在に苦しんでいた母親は、娘に地味にしている事を強要し続けた。どんどん綺麗に成長して行く娘にさえ嫉妬をしていたのかもしれない。両親に普通の娘として普通に愛された記憶が無い女は、正樹を好きになってもどう愛したらいいのかが分からなかった。 正樹は「俺を愛してる自分が好きなだけなんだよ」と愛菜美を責めたが、“違う、そうじゃない”愛菜美は普通を経験して来なかったから、普通の愛情表現が出来ないだけで、正樹は愛菜美にとって決してトロフィーハズバンドでは無かったのだ。 社長から路加への報復を命じられた正樹は、路加のウィークポイントは別れた家族だと踏んで、それをネタに路加を脅して社長が満足する結果を出した。「離婚して会社も辞める」と社長に告げるが、許される訳もなく…。 正樹は冴と小坂の墓前で偶然会い、“あの頃”に戻って話をし、気持ちを確かめ合い海辺で初めてのキスを交わす。 これで完全にお互いがお互いのウィークポイントになった。 愛菜美のウィークポイントも正樹の筈なので、最後は彼を庇い…みたいになるのかなと想像してみる。 脚本=武井彩 演出=木村真人

No.372

>> 358 【2022夏ドラマ】 「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」5話まで終了。 今回の取り調べは断片的な記憶喪失の華道家・円山宗吾(… 【2022夏ドラマ】

「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」7話まで終了。

同僚の川瀬(ベンガル)を屋上から突き落として殺したとして逮捕された、清掃員の成海(室井滋)を取り調べる心野だが、何を聞いても彼女の目からは紫織と同様に色が放出されず、戸惑いを隠せない。
成海は幼い頃から壮絶な人生を歩み、やっと好い人に巡り合って結婚したのだが、ある日夫は駅で線路に飛び込んだ若い男性を助けようとして、巻き添えで電車に轢かれ帰らぬ人となった。
その日から成海は感情を捨てて生きて来た。「感情を捨てる事は自分を守る事」

実は川瀬は、成海の夫が助けようとした青年の元上司で、川瀬の厳しい指導を苦にしての自殺だった。だから復讐をしたのか?
否、川瀬自身も自分のせいで二人も死んだとずっと苦しんでいた事を成海は知っていた。

川瀬は自分でバランスを崩して転落した事故死だった。では何故成海は自分が殺した事にしたのか?それは残された川瀬の妻が、自分を恨み憎む事で感情を無くさないで済む様にしてあげたかったから。
膵臓癌の末期で死んで行く自分でも、最後に役割を果たせて満足だと。
その時、心野は初めて彼女の目に深い悲しみの色を見た。

「生きるという事は感情の中でもがく事だから」今回の話はある意味哲学的で、成海の全てを理解しようとするのは難しいのだが、それも含めて室井滋がその圧倒的な表現力でねじ伏せた
(続く)

No.373

>> 372 (続き)
だから成海の心情が、頭ではなく心に伝わって来た、そんな感じだった。

成海から「貴女、私の中に感情を見付けたいのよ。そう有るべきと思っているから。そうだとしたら、とても傲慢ね」と言われて、姉の事をその言葉に重ねて混乱してしまう心野を、「心野のやっている事は間違っていない」と言って、必死に支える風早の姿が印象的だった。
信頼し合えるいいバディになって来たのではないかな。

で、縦軸は平安が風早を「実はお前に調べて欲しかったのは押収品の麻薬の横流し事件なんだ」と、心野家の事件から引き剥がそうとする意図が見えた事と、何か雲川が怪しいという演出になっていたのだが、これで逆にやはりラスボスは平安なのではという思いが強くなった。
あと今回甲本(臼田あさ美)が、わざわざ刑事課に出向いて迄、風早に対して心野が混乱したのは私のせいかもと話に来たのは何故?何か意味が有るのかな。
もしかして、紫織の病室に出入りしている平安と手を組んでいる?もしくは弱味を握られて手を組まされてるとか?

このドラマは縦軸をラストだけとか、冒頭とラストだけとか、横軸の邪魔をしない作りに徹しているので観やすい。そして次回への繋ぎ方も相変わらず上手い。

脚本=橋本夏 演出=松永洋一

  • << 387 【2022夏ドラマ】 「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」8話まで終了。 今回、取り調べを受けた戸田大和(濱田龍臣←体を絞って欲しい)の事件は、直ぐに示談が成立したのだが、彼の目からは怒りの色が出ていて…から始まった話は、彼の父親(家長=水澤紳吾)が15年前の心野家事件と同日に発生した鴨居夫妻殺人事件の容疑者で逃亡中という事が分かり、その後死体が発見され事件直後に殺されていた事が判明する。 家長が営んでいた喫茶店の常連客・庭木由香子(山田キヌヲ)は、事件の時間帯に店で家長に夫の件で相談事をしていたが、DV夫の暴力が怖くて警察に証言をしなかった。また自分より少し前に常連客が居たので、彼が証言してくれる事に期待もしていた。その客が綿貫猛司(こがけん=心野家殺人事件の容疑者で自殺)と分かり、それが事実ならその時間帯に綿貫が心野家で殺人を犯すのは不可能でアリバイが成立する…という流れで、いよいよ縦軸が表に出て来る様だ。 雲川は風早に横流しをしていたのは小野寺とお前の父親だと告げる。当時それを心野父に知られて小野寺に手を下させ、綿貫を身代り犯に仕立てて自殺を装い殺したのなら辻褄は合うのだが(横流しが雲川でも成立はする)。綿貫のアリバイが成立すれば真犯人の目論見は崩れる。 心野への関わり方からすると、平安の方が真っ黒なのだが。 脚本=三浦駿斗 演出=林雅貴

No.374

>> 359 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」5話まで終了。 ここ迄の全5話の中では一番マチベンが扱いそうな話で… 【2022夏ドラマ】

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」6話まで終了。

今回は不動産屋が所有する分譲マンションの部屋を借りた高梨(ウエンツ瑛士)からの依頼で、「その部屋は事故物件だから出て行った方がいい」という文書が投函され、それ以来妻は幻聴等具合が悪くなった、引っ越したいので不動産屋と交渉して欲しいという話。
いわゆる瑕疵物件で告知義務が有ったのでは?という話は、「正直不動産」「魔法のリノベ」でも扱っていたので、またかとは思ったのだが、不動産屋が一歩も引かないと見るや羽男は方針転換、投函した人物を特定して、そこから慰謝料を取ろうとしたが、その人物も高梨夫妻と同じ待機児童の保活問題を抱えていて、双子でポイントの高い高梨夫妻を追い出したかったという切実な動機だったので、高梨は慰謝料は貰わない宣言。

住民が持っていた高梨の前に二ヶ月だけ住んでいた男の画像。ここからは羽男のフォトグラフィックメモリーが威力を発揮して、不動産屋の卑怯なルームロンダリングが発覚、リフォームが原因の妻のハウスシック症候群も見付かり、今度は羽男が不動産屋を法律でボコボコにして要求の満額回答を引き出すという、このドラマらしい二転三転の面白い内容だった。
羽男と石子のバディ感マシマシだな。

石子は大庭と付き合う事になったけど、あれは恋ではないしなあ…。

脚本=西田征史 演出=山本剛義

  • << 389 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」7話まで終了。 今回はキッチンカーのサイドミラーを壊された在日外国人から損害賠償請求を依頼され、ドラレコ映像を元にまず犯人捜しから始めていたら、配った羽男の名刺を見た少女・ひな(片岡凜)から「助けて」という電話が入り、その子の親友・美冬(小林星蘭)の継父(野間口徹)のDV問題が浮上、ひなから継父を捕まえて欲しいと頼まれるが、美冬は意識不明で確たる証拠が無ければ推定無罪となるから無理だと説明、時には本物の悪人も守られてしまうのだと言うと、ひなは「何それ」。 お金が無くなると“売り”をやっているので警察には相談出来ないというひなを、取り敢えず自宅に連れ帰った石子達の、“お金にはならないがやらなければいけない案件”の調査が始まる。 今回、石子が何故司法試験に落ち続けるのかの理由が明かされた。初めての試験の時に目の前で、歩きスマホの若い女性が車に轢かれ、その年は勿論、毎回試験になると事故がフラッシュバックしてという辛い話だった。ぶつかったリアルっぽい音を聞かせる演出がえげつなかったが、あれで石子の苦悩が端的に伝わって来た。 美冬の件は総動員で証拠を揃え、意識を取り戻した美冬が告訴を決意した事で起訴に持ち込めそうだが、今度は大庭がマルナカの社長と御子神の悪事に利用されそうで心配。 脚本=西田征史 演出=塚原あゆ子

No.375

>> 360 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」6話まで終了。 立ち寄った教会で太宰治の「斜陽」をバッグから取り出し、高校時代の一騎との… 【2022夏ドラマ】

「雪女と蟹を食う」7話まで終了。

マリアの悲しい過去。妊娠して喜んでいるマリアに、既婚者らしい相手の男は封筒に入れた金を渡し、「ごめん」と言って去って行く。
その封筒を握り締め、うずくまっているマリアに手を差し伸べてくれたのが神父だった。
マリアは神父の助けを借りて産んだけど、何らかの理由でその子“ひかり”を死なせてしまったという事なのだろうか。

マリアは北が働かない事には寛容だが、「どうせ死ぬんだから」みたいな事を口走った時には、本気で腹を立てる。

そんなマリアが店で、夫との浮気を疑っている田辺の妻に襲われた。田辺からのLINEで危険を察知した北は店に走り、間一髪で間に合いタックルをするが、腕を刺され怯んだ隙に妻はマリアに突進し腹を刺す。でも持っていたバッグがマリアを守った。「ありがとう」と北に抱き付くマリア。

その夜、マリアから北を求め、受け身ながらも応じる北。いい女だし、惹かれ始めていたとしても不思議はないのだが。

一方の彩女は、夫の編集者の巡(淵上泰史)と会い、夫の様子やスケジュールを訊ねる。巡は編集者のくせに最近の一騎の作風を批判したり、彩女に言い寄ったり何か不思議な男で、その巡に求められてこちらも寝てしまう彩女の心理はよく分からない。

この先、二人の心中旅は変化して終わりを告げるのだろうか。

脚本=灯敦生 演出=松本優作

  • << 390 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」8話まで終了。 前回感想の訂正。まず彩女は巡とは寝ていなかった。北とは“自死”で共鳴し合えたから寝たけど巡とは…という事なのだろうか。 そしてマリアの子供だが、助けたのがカトリックの神父なので、中絶はさせないだろうと思い産んだのかなと書いたのだが、今回マリア自身が中絶をして罪悪感に苦しみ何度も死のうと思ったが、この子がいた事を私が一生覚えていなければと思い直した、私はこの子に生かされているとコタロウに告白していたので、どのタイミングでかは分からないが堕胎していた事が分かった。 コタロウも過去をマリアに話し、マリアはコタロウの過去はどうでもいい、ここで一緒に暮らそうと説得するが、一緒に死のうと連れ出した彼女を一人で死なせる訳には行かない、「俺は絶対に死なない、絶対彼女を止める、そう思ったのは君が生き甲斐という物を教えてくれたから」 丘の上の教会でこの本を貰ったと「斜陽」を渡し、「ずっと北さんという人を待っていた、ほら早く行ってあげて」 見送りながら慟哭し崩れ落ちるマリア。この部分だけサイレントにした演出が、よりマリアの哀しみを濃く伝え、涙無しには観られなかった。 太宰の「斜陽」の題材は太田静子(愛人)の日記だとマリアに話した彩女。もしかして彩女が日記を書いている理由はそれなのかな? 脚本=灯敦生 演出=内田英治

No.376

>> 361 【2022夏ドラマ】 「初恋の悪魔」5話まで終了。 このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。 ・森園って何者… 【2022夏ドラマ】

「初恋の悪魔」6話まで終了。

今回も箇条書きスタイルで。

・星砂の過去と、朝陽に発砲された流れも分かった今回。

・星砂は15才で祖母が死んで家出をして、東京に行き記憶を無くしたと遥日に話し、別の星砂は16才でリサ(満島ひかり)と出会い助けて貰ったと鈴之介に話す。15~16才迄の間は誰として生きていたのか?

・別の星砂はリサに、お金を貸してくれる所として間宮製作所と書かれたメモを持たされ、そこ迄走るが疲れてしゃがみ込み記憶を無くして、次に記憶が戻ったのは7年後だった。一方で家出した星砂が記憶を取り戻した時には、手に間宮製作所と書かれた紙を持っていたが、知らない会社なので直ぐに捨てた。
それなのに間宮製作所の社長夫妻は、星砂の事を知っていて懐かしがっていた。
別の星砂の時に出入りしていたから?それならリサは口で「間宮製作所に行って!」と言えば済んだのでは?

・今回、鈴之介と心を通わせる別の星砂の印象と、ブランドバッグを買い込んだり、男に怪我をさせたりしていた星砂が蛇女と呼ぶ別人格の印象が、どうもピタリと重ならない様な感じがして。第三の人格の可能性も有るのかな。

・森園が冤罪を疑う中学生殺人事件と、リサが犯人とされる高校生殺人事件には多くの共通点が。証拠を捏造出来るのは警察の人間か?雪松がプンプン匂うのだが。

脚本=坂元裕二 演出=水田伸生

  • << 403 【2022夏ドラマ】 「初恋の悪魔」7話まで終了。 森園が拘り続けて来た“連続殺人事件”に新な事件が加わった。箇条書きにしてみると 塩澤潤 /死亡時15才/2017/8/21/夏川 吉永圭人/死亡時17才/2019/6/ 2/朧川 望月蓮 /死亡時20才/2022/8/21/羽鳥川 年齢と死亡時を見ると、彼らは同学年だった事が分かる。また塩澤と望月の死亡日が同日。この事と、ラストの雪松の発した言葉から想像すると、雪松の子供は上記3人にイジメに遭い、塩澤死亡以前の8/21に自殺をしたのではないだろうか。 6/2については、ラストの電話は雪松の一人芝居で、相手の響子(雪松の妻)は既に亡くなっていて、その自殺した日かなと思ったのだが、生きているのなら亡くなった子供の誕生日という事も考えられる。 心配なのは森園が雪松に殺られていないかどうか。 この件の想像はここ迄にして。 今回は星砂の解離性同一症を一番理解していた筈の遥日が、目の前に愛しい人が居るのにそれは“別の星砂”という状況に耐えられなくなり、彼女を「貴女はそこにいちゃいけない人」と責めて、「返して下さい、摘木さんを」と、乱れてしまうのが痛々しかった。 それを見越した様に、星砂の時に遥日に残した手紙が小洗の所に残っていて、読みながらボロ泣きする遥日に泣かされた。この手紙が支えになる事を祈る。 脚本=坂元裕二 演出=塚本連平

No.377

>> 362 【2022夏ドラマ】 「個人差あります」2話まで終了。 なるほどねえ。 夏菜と新川優愛のダブル主演は分かるんだけど、何で白洲迅… 【2022夏ドラマ】

「個人差あります」3話まで終了。

男に戻った晶に驚愕し一人でホテルを出て行ってしまった雪平。随分冷たいなあと思ったら、程無くして戻って来て、店が開いてないからコンビニで買って来たと言って、男物のTシャツやスウェットパンツを晶に渡す。あんなに焦っていたのによく服の事迄気が回ったなって、こういう細やかな気遣いが出来るから、女性晶は雪平に好意を持っていたのだろうと思われる。
それなのに東京に戻ったら雪平は、会話もしない目も合わせてくれない位の変わり様で、何か変だなと感じた様な女性社員もいたし、もし“リバース”の実態とかがネットニュースになったりしたら、真っ先に晶と雪平は疑われそう。

真尋は想像通りの元男性で、中身はバリバリの男だからリバースしたくて仕方ない。晶がリバースしたのを見て騙して部屋に連れ込み、方法を教えて欲しいと迫る。この時の紺野彩夏の男演技が、ギャップが有って中々の物だった。

このドラマ、異性化がドンと前に出てしまいがちだが、実は一度女性になった晶の物の見方が変わり、いい意味で視野が広くなった事で色々な気付きも増えるという部分もきちんと描いていて、その辺りは評価しておきたいなと。

子供を作ろうと決めた二人だが、晶はまたリバースするのが怖くて躊躇ってしまう。さあどうなる?

脚本=ひかわかよ 演出=紙谷楓

  • << 391 【2022夏ドラマ】 「個人差あります」4話まで終了。 避け続ける雪平に、こんな軽い話題でもダメなのかと問い質す晶に対して、「子供が居るんだ、お前とはリスクが違うんだ」とキレる雪平。 真尋から「俺とやってみない?リバースしちゃったらもう一回やりゃあ…」と言われ「ふざけんなよ、こっちには妻が居るんだ!」と、気付けば雪平と同じ事を言ってる晶。 部長から飲みに誘われ「磯森と何か有った?」と聞かれた雪平の告白が衝撃的だった。女晶になってから仕事で冴えていて、追い越されるのではと焦っていた。(抱いて)肉体的に優位に立てば押さえ込めると思った。純粋に性欲だけだったらマシだった。男に戻ったアイツを見て気付いたと。 視点が変わっていい提案をする女晶を、嫉妬の様な目で見ていた雪平の記憶は有るのだが、まさかそんな気持ちも有りながら抱いていたなんて。 ずっと苑子を抱けなかった晶だが、家出をして来た弟の娘(のりちゃん)の面倒を二人で見た事で、子供のいる生活の良い面を実感したのか気持ちが高まり、遂に合体、気持ち良く目覚めた苑子は隣を見て驚愕、晶がリバースしていたのだ。 目覚めた晶が殆ど驚かなかった事から、苑子は最初のリバースのきっかけもセックスだったのではと気付き問い掛けるが、何も言わない晶。 リバースセックスに愛情は無関係なのか…な? 脚本=ひかわかよ 演出=紙谷楓

No.378

>> 363 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」7話まで終了。 今回は車椅子テニスのパリパラリンピック代表候補選手・吉木(福山翔大)と… 【2022夏ドラマ】

「オールドルーキー」8話まで終了。

ビクトリーと契約しているバレーボールのプロ選手・古川(田辺桃子)に、イタリアリーグのチームからオファーが来るが、プロとして今のチームで優勝したいからと断られて、高柳社長は「有り得ない。説得しろ」と深沢に命令。「アスリートファーストがビクトリーの理念じゃないんですか?」と反論する深沢だが、社長に押し切られお目付け役で真崎(岡崎紗絵)迄付けられてしまう。

社長にとっては“アスリートファースト”は、勧誘する時のアスリート向けのお題目であって、社員がその理念に忠実になり過ぎて、アスリート優先で仕事が進まないのを許す訳には行かないのだ、経営者として。
今迄は自分の望み通りに働いてくれていた深沢が変わったのは、新町の影響を受けているからだと危惧し始めた社長は、考えを曲げない新町が自分と衝突し、アスリートを引き抜いて独立する危険性も有り得ると迄考えて、真崎にその見張りも命じていた。ここの攻防はお仕事ドラマとして悪くないなと思っている(それだけに“果奈子”で社長のキャラを崩壊させるのは、いい加減にして欲しい)。

で、古川の件は、“自分を再生してくれたコーチ(大谷亮平)が好きだから離れたくない”、という恋心が拒否した最大の理由だったという、ズッコケ案件だった。気持ちを確め合い移籍OKだとさ(笑)

脚本=福田靖 演出=木村ひさし

  • << 392 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」9話まで終了。 会社で自分の思いを熱く言い合うのはいいけど、あっちでも泣いてこっちでも泣いてというのを見せられると、ちょっと違うのではと引いてしまう。 社員に手痛く裏切られた高柳の過去も知っている葛飾が、「新町くんは昔裏切った誰かとは違う、全然違う」と社長を説得するのも分かるけど、経営者の危機管理判断として麻生の契約を切った社長の気持ちも分かるし、それでも葛飾も含めていつものメンバーが新町に同調して、勤務時間を麻生の無実を証明する為に使うというのはどうなのよと思ってしまう。 まあ500万以上の経費はビクトリーが負担した様だから、社長も渋々認めていたのかもしれないが。 それでも会社に無断で麻生と弁護士の記者会見とクラファン立ち上げを設定し、その会見に勤務時間中に立ち会っていたのだから、これは服務規律違反で新町はクビを言い渡されても仕方ないのかなと思う。 次回10話が最終回なのはこの枠のいつものパターンだけど、1分たりとも拡大せずに通常枠で終わらせるというのは珍しい。 まあそれだけ視聴率も評判も、この枠にしては悪かったという事なのだろうか。 ※麻生役のジャニの渡辺翔太はこのドラマで初めて観たけど、品の有る顔立ちで役者向きだと思うが、受け口で“さ行”の発音に難点が有るのが気になる。 脚本=福田靖 演出=木村ひさし

No.379

>> 364 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」6話まで終了。 6話にして初めての一話完結版、そこは評価したいけど、ドラマとして面白くしよう… 【2022夏ドラマ】

「競争の番人」7話まで終了。

今回はずっと影が薄かった白熊(杏)をフィーチャーする為に、どうしても目立ってしまう小勝負(坂口健太郎)を第一のヘルプに行かせて、白熊が一人で担当する案件で、キャップの風見がサポートするだけという、ただただ杏を目立たせる為に作られた様な話だった。

まあ一話完結で、勿体ぶったり捻ったりとかも無く、至って素直に作られていたので分かり易かったのは良かったと思うが…。

再販売価格維持(平たく言えばメーカーが小売りに売価を指定して、守らなければ卸さないと強要するヤツ)の疑いで立ち入り検査を始めたネット通販の会社だが、証拠のメールを見せると素直に認めたので、白熊は風見の了解を得て途中で検査を終了するが、今度は人気順位を操作して、オリジナルブランドが常に優位になる様にしていると告発が有り、白熊は一人で調べ始めるが、実際にこの手のIT案件を公取が扱うのは難しいらしく(台詞でも言わせていた)、結局白熊は聴取でデザイナーの良心に訴え掛けて落としはしたものの、彼女が会社を辞めただけで、肝心の通販会社がどうなったのかは分からず仕舞い。

何かそもそもの話にまた戻ってしまうけど、ブツ読みが最大の武器の公取をドラマにするのは、やはり無理が有ったのではとしか思えないなあ。

脚本=神田優、蓼内健太 演出=森脇智延

  • << 393 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」8話まで終了。 今回は入札談合、その中でも官製談合の話で、本庄が四国支所で談合を調べていた15年前の回想から始まり、小さな建設会社を営み、資金繰りがショートしそうで背に腹はかえられなかった小勝負の父は、仕方なく談合に参加、その間も倒産する小さな建設会社が有り、まとめ役のラクター建設の木下に「他所にも仕事を回して貰えないか」と頼む小勝負父だが、聞き入れられる筈もなく、「息子の前で胸を張っていたい」との理由で本庄に談合に参加していた事を証言、しかし一気に仕事の閉め出しや資材の供給停止が行われ、小勝負父は本庄に「談合を裏で取りまとめているのは、四国地方整備局長の藤堂だ」と電話で伝えて、そのまま飛び降り自殺をしてしまう。 今回は官製談合がどう行われ、それがどういう影響を及ぼすのかがしっかり伝わって来て、それに対してまたもや無力な公取の無念が描かれ、それを背負って生きて来た本庄の前に、意図を持って公取に就職した小勝負の息子が現れた。 小勝負は本庄が藤堂に魂を売ったと思っているが、自死直前の電話を受けた本庄が公取を裏切れる筈がないと思う。 でも彼を庇って刺されてしまったから、今迄の“潜り作戦”は水の泡になってしまったな。 公取ドラマとして今回が一番面白かった。 ここからどう収めて行くのかだなあ。 脚本=丑尾健太郎、蓼内健太 演出=野田悠介

No.380

>> 365 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」5話まで終了。 実兄の妻と駆け落ちする位だから、常識が通用しない様な男なのだろうなとは想像… 【2022夏ドラマ】

「魔法のリノベ」6話まで終了。

マドリスト=間取り図の好きな人という言葉を初めて知った今回。
最強のマドリスト飯星靖子(真飛聖=適役で好演)から、予算310万円でのリノベを依頼されるマルフクだが、説明の必要が無い位知識が豊富で、流石の小梅も口が挟めない、だけどいざとなると中々選べない性格という飯星の設定がまず面白かったし、物件探しを依頼されていたのが寅之介で、寅之介がリノベ業者として飯星にマルフクを紹介したという形で絡んで来て、契約を成立させたいから独自案を出して選択肢を増やし、益々飯星を迷わせてしまい、仕事への取り組み方の違いでも反発し合う兄弟という流れも良かった。

それだけにミコト→玄之介、竜之介→小梅の恋模様を露骨に入れて来て、話の腰を折るのは勿体無いし本当に止めて欲しい。

恋バナは、玄之介と小梅はいい感じになるのかな?ならないのかな?程度でサラッと終わらせるだけでいいのに。

“リノベは魔法”の部分をもっと大事にして、依頼者を含めた仕事の話だけで満足させて欲しいと願うのは傲慢なのかね。

今度はずっと気持ち悪い有川VS蔵之介の話が始まるのかあ。何だかなあ。

脚本=上田誠 演出=本田隆一

  • << 394 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」7話まで終了。 今回は小梅が弟の結婚式に出る為に3年振りに実家に帰ったら、祖父から父が引き継いだ実家を解体し、弟夫婦と住む二世帯住宅に建て直す話が進んでいて、小梅も打ち合わせに同席したら、動線の悪い3階建てだったので、自己中な父親を責め、庭を潰してでも2階建てにすべきと意見したら「3階建てはお母様の意見です」とスマイル住宅の担当者(磯辺=徳重聡)に言われてびっくり。 この先、夫が亡くなったら賃貸にする事迄見越していた妻に愕然とした夫は反省し、小梅と何故か押し掛けて来て居座っている竜之介に新たなプランを依頼、竜之介の提案で建て直さずリノベで、動線と居心地の良い家にする事で決着。(←売上が大幅に減ってスマイル住宅はがっくりよね) リノベに繋げる為とはいえ竜之介が押し掛けて来る不自然。玄之介が好きなのにはっきりと竜之介を拒否しない、どっち付かずの小梅の不自然。一番不自然だったのは、玄之介以外のマルフクメンバーが、小梅の実家に押し掛けて来た事。 そして気持ち悪い有川。 毎回書いてるけどリノベ部分は面白いのに、他がホントに足を引っ張ってて残念。 ※波瑠と徳重聡が初めて顔を合わせた時に、一瞬見詰め合って少し溜めた演出には笑った。(←愛しい嘘を観てた人は皆笑った筈) 脚本=上田誠 演出=瑠東東一郎

No.381

>> 366 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」7話まで終了。 今回はこういう青春ドラマに有りがちな、“気分転換にみんなで何処かへ遊… 【2022夏ドラマ】

「ユニコーンに乗って」8話まで終了。

海斗が裏切っていなかった(永瀬に聞かれるままにスタポニの技術的な事を話し、永瀬がそれを録音していた)のは予想通りだったし、ミン・ソヌ=海斗って事も、早智が本当に優秀な経営者であるなら投資だけで済む筈がなく、買収を持ち掛けて来るのもまあ読めていたよね。

早智から教えられて海斗は裏切っていないと気付いたドリポニの面々。永瀬があっさり認めたのは意外だったけど、海斗を信じず傷付けたそっちが悪い的に佐奈達を責める堂々のすり替え理論。
佐奈達は居酒屋に居た海斗に直接謝罪するが、「戻る気も無いし今更仲間ヅラなんて有り得ません」と拒否。
ただ小鳥が海斗のアイコンがクラゲに変わっていた事から彼の本当の心情に気付き、佐奈達と海斗の間に立って、彼の復帰に黒子として尽力したという流れは良かったし、海斗の告白にはジーンとした。

小鳥の父親が登場したけど、あの件(くだり)は必要無かったよね。小鳥が急に早退してその後も連絡をくれないからって、その日の内に佐奈が自宅迄訪ねて行くのもわざとらしかったし。
そんな事よりは早智も称賛するスタポニの具体的な中身を、少しでもいいから見せて欲しい。功が言っていた(2フロアの)「上のスタッフ」の仕事振りも見てみたいわあ。

脚本=大北はるか 演出=竹村謙太郎

  • << 395 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」9話まで終了。 まあねえ、スタートアップのお仕事ドラマと銘打ちながら、いつ迄経ってもスタポニキャンパスのさわりすら見せてくれない、見せてくれるのは利用者のコメントだけって、これではリアルが感じられずドリームのままなんだよなあ…って、社名かッ! 基本の仕事の描写が極薄だから、佐奈が早智からのM&Aを受けるかどうか、それに被せて功が父親の会社である大企業ならではの弱点に気付き、それを補う役割を担いたいとドリポニを辞める決心をするという大事な局面を描いているのに、ずっと平板で全く盛り上がらず“だから毎回恋バナで味変するしかなかったのか”と、妙な納得をした次第(苦笑) 小鳥が早智に自分の会社を売った時の心情を質問していたけど、地銀の支店長をしていた小鳥には、取引先が買収をした、されたという経験や、そういう経営者の話を聞くという経験が全く無かったのかね。 それでも早智の話を聞いた上でも、特に佐奈にアドバイスをするでもなく、本人が考えて調べて決断するのを待っていた(と取れる)小鳥の態度は、今回の話の中では一番納得が出来たかな。 スタートアップの事は取材もしているだろうけど、それがドラマにきちんと落とし込めていない、上っ面だけ撫でているみたいなのが残念だ。 脚本=大北はるか 演出=青山貴洋

No.382

>> 367 【2022夏ドラマ】 「プリズム」5話迄終了。 白石は性自認後、バレない様に上手く立ち回らなければという自分への縛りが有ったが、… 【2022夏ドラマ】

「プリズム」6話迄終了。

「実はずっと忘れられない人がいたけど、皐月と出会って忘れられた。その人は男性なんだ」と急に陸に言われたら、「そうなんだ」としか言い様が無いよなあ。

皐月は陸がバイだったとは告げずに、信爾に「父との関係で不安は無かったですか?」と相談、「ずっと疑って寂しかったけど今は全然。耕ちゃんの方が苦しいって気付いたから。もし不安になる事が有るなら、陸君に伝えなよ」

早速その人の事を陸に聞いてみる皐月。
「尊敬出来る人だったかな」「学生の時?」「うん」「自分がびっくりしてる事に一番びっくりしてる」と皐月。それは仕方ない。親の事と自分の相手の事とは、別次元の話だからね。
そして皐月は陸の相手が白石だと気付いてしまい、それに気付いた白石は自らの意思で事実を皐月に話す。「これが終わったら陸とは二度と会わない」と。「動揺しない訳ではない。堂々と好きな人と付き合える事を、羨ましく思う事もある」と。

陸はこれを本当の結婚にしたいと皐月に告げるが、複雑そうな表情の皐月を見てると、そう簡単には決められないよなと思う。

信爾が皐月の母に、耕太郎の病院での様子を一言書いたハガキを毎日送り、彼女のわだかまりを解いていたのには驚いた。信爾の人間力が凄い。

脚本=ねじめ彩木 演出=金澤友也

  • << 397 【2022夏ドラマ】 「プリズム」7話迄終了。 両家の顔合わせ。 デリカシーの無い質問を重ねて来る陸の父親・朔治に耐えていた皐月だが、「子供は何人位欲しい?」には遂に本音をぶつけてしまう。「男女が結婚して子供を持つ事が普通ですか?私はそうは思いません」 朔治は皐月の父親・耕太郎がバイなのも知った上で「あの女は駄目だ、私の部下のお嬢さんと見合いしろ」。陸が断ると「融資は打ち切る」。資金がショートし陸の会社は畳むしかなくなる。 白石は朔治を訪ね融資の継続を要請、断られると「僕と貴方の願いは同じです」と、陸に対する愛情を強く感じさせる言葉を残して去って行く。 皐月には、二人が結婚すると聞いた時は「これで陸が世間から排除される事は無いんだな」と安心した事を語り、「まだ好きなんですか?」の問いには「俺の気持ちなんて関係有るのかな」 極めつけは、昔白石が朔治に宛てた手紙を父が陸に渡し、それを読んだ陸が涙し、合鍵で入って来た皐月が封筒を見て全てを察知してしまった事。 どれだけ愛が深いんだ。世間的には引き裂かれる様な関係だからこそ年上の白石は去って行き、陸が“普通に祝福される立場”になる事を強く望んでいた。 陸のあんな姿を見せられた皐月の心中を思うと言葉もない。 脚本=ねじめ彩木 演出=船谷純矢

No.383

>> 368 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」5話まで終了。 前々回で家庭教師のトラコは子供相手を一巡して、前回からは主目的なのであ… 【2022夏ドラマ】

「家庭教師のトラコ」6話まで終了。

~人は愛で動くのか、お金で動くのか~

今迄で一番酷いトラコの仕掛けで、色々書こうと思ったらダメ出しばかりになりそうなので自重しておく。
サブタイトルの部分で里美(鈴木保奈美)の夫・利明(矢島健一)は、守るべきものとして、転けて体が飛んだ里美より一本300万円のワインを選び、息子の守は母親を守るべく突進した(結果としては間に合わなかったけど、直ぐに助け起こした)。結論はこのシーンに凝縮されていて、そこだけは良かった。

気になった事を一つ。前にも書いたのだがHPの相関図では守は里美の連れ子となっているから、里美が他の男との間に産んだ子と思っていたのだが、今回、利明の長男は守を父の隠し子と表現し、里美は「先妻が亡くなったら私を直ぐに籍に入れてくれて、守も認知してくれた」とトラコに言っていた。普通自分の子でなければ認知は出来ない筈だから、HPには利明の実子と書くべきだったのでは?

毎回の様にトラコに関する福多の思わせ振りな台詞が有って、でも肝心な点は隠し通してもう6話。やっと次回から秘密の一端は見られそうなのだが、この枠は大体全10話なので恐らく残り4話、肝心な話はまだ引っ張りそうだよなあ。

脚本=遊川和彦 演出=岩本仁志

  • << 398 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」7話まで終了。 トラコが何故家庭教師を選び、続けて来たのかが描かれた今回。 世の中の不条理・不公平を変えたい「私が正しくお金を使う世界を作ってやる」 親の経済力による教育格差を無くしたい、一人親でも普通に子供を育てられる様にしたい、要するに完璧な福祉を実現したいって事よね。 その為の第一歩として、家庭教師で強力な人脈のネットワークを作れば力になる(だからバラバラな職業の親を選択していた)という事らしい。 お金は防衛費をゼロにして捻出し、世界の国と仲良くする事を考えろとか極論を吐いていたけど、永世中立国のスイスだって毎年結構な額の軍事費を計上している訳だから、極論は暴論でしかない。 あと“年収600万vs300万、どちらが幸せか”「無理して稼いでも人間は幸せにはならないから、300万の方がいい、どうかな?」「いいんじゃない?」これこそ暴論。 300万だって楽したり責任の無い立場で働いている人ばかりではない。同じ無理をして働くなら600万の方が、その後の選択肢が増える可能性が高いから、そっちの方が幸せとも言える。まっ、多角的にものは見ろって教えだとは思うけどね。 思う所は有るけど、前回迄よりは次への視聴意欲が上がったのは確かだから、まあ良かったのかな。 脚本=遊川和彦 演出=伊藤彰記

No.384

>> 369 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」7話まで終了。 第二部の出演=町田啓太、佐野勇斗、白石麻衣、工藤阿須加、桐山漣、久保田悠来、結… 【2022夏ドラマ】

「テッパチ」8話まで終了。

今回は35才で士長から3曹への昇任試験にまだ受からない金子(桐山漣)が上から覚悟を問われ、次でダメなら辞めると告げたので、班の全員で受からせるべくバックアップ、宙も模擬試験として受ける様に桜間から命令され一緒に勉強を開始、途中で自分は金子を発奮させる為のかませ犬なんだと気付いた宙だったが、桜間の意図は別に有ったという話。

金子は半分諦めムードで投げやりだったが、別れた妻が娘を連れて訪ねて来てくれた事で、復縁も有るかもと俄然やる気を出し見事合格(妻が再婚の報告をしたかったのは、何となく分かったけど)。
宙も合格ラインに達していたが、桜間は自衛官としての適性を見ていたと言い、熱くなると冷静な判断が下せなくなるのは決定的な欠点だと告げる。

まあ元々がラグビーで挫折してからは、喧嘩っ早いチンピラ一歩手前みたいなあんちゃんだった訳だから、訓練でだいぶ矯正は出来たとは言え、性分はそんなに簡単には直らないからね。予告でも出ていたけど、やっぱりラグビーで失った物はラグビーで取り返すしか無いのでは?

今回はこのドラマ初の脚本家で、極々オーソドックスな流れに終始していたものの、その分逆に観やすかった。(桜間にデレるシーンも無かったし、これでいいのよ)

脚本=諸橋隼人 演出=根本和政

  • << 396 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」9話まで終了。 日々の訓練シーンが全く出て来なくて、それで“疲弊して”(by大木)女っ気が無いと言われても、説得力が無いのだが。 今回は“風間の謎”的な話だったけど、少なくとも大木に秘匿する程の事でも無いし、紛らわしい態度を取ってでも本心を隠したいという風間の心理が全く理解出来なかった。 それぞれの休日の過ごし方を羅列しただけに見える脚本の捻りの無さに呆れた。 ※白石麻衣の、えっ!?そこで区切るの?という謎の台詞回しにも辟易 脚本=関えり香 演出=北坊信一

No.385

>> 370 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」7話まで終了。 新は長屋とのいたちごっこを避ける為に、長屋の株を売った金でビルを買い取り、… 【2022夏ドラマ】

「六本木クラス」8話まで終了。

予想通り葵は寝返る振りをして、龍河にひき逃げ事件の真相(俺は確かにアイツの父親を轢いた以下省略)をベラベラ喋らせ録音、本来なら頭のいい葵が録音したからなんてわざわざ教えない筈だけど、まあ新が助けに来て、葵が暴力は止めてと新を必死に止めて、龍河が警察に連行された後に新が葵に、「本当にありがとう」と言って抱き締めるシーンをどうしても入れたかったからなんだろうね。

新達は長屋の解任決議迄後一歩の所迄は行くのだけど、百戦錬磨の長屋は一枚上手で、相川のスパイだと分かっている秘書に偽情報を聞かせて新達を油断させ、見事な逆転勝利。
父親の記者会見で自分が切り捨てられた事を知った龍河が、駆け付けて父親を見るけど、その表情から気持ちを察し、マスコミに自分の罪を認めるシーンは、バカ息子だけどそこ迄バカでは無かったのかという意外性と、香川照之と早乙女太一の過剰にならないギリギリの線を突いた表現力で魅せるシーンとなり、強く印象に残った。

松下は隠蔽して新を苦しめていた事を娘の未玖に告白し、自首すると話すがショックを受けた未玖はいなくなり、訪ねて来た新や相川も捜す事に。小学生が稲森いずみを「お姉さん」と呼ぶのは違和感が有るが、「勇気の有る人しか責任は取れないのよ」と言って聞かせたシーンは、結構グッと来た。

脚本=徳尾浩司 演出=田村直己

  • << 399 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」9話まで終了。 以前に長屋の株価が暴落した時に、生姜味噌唐揚げを開発してV字回復させたのは今の会長ではなくて新の父だった、一介の社員より社長が開発したという方がストーリー性が有るからそうしたという相川の打ち明け話は、長屋を引き継ぐのは救世主だった宮部部長の息子である新であるべきだという前振りなのかしら? 龍二は長屋の血筋とは思えない位、ずっといい子だったのに、片想いが拗れると兄貴の龍河と同じ様な悪あがきをしちゃうんだな、血は争えないのかなとちょっとがっかり。 新もなあ、鈍感もあそこ迄行くと表彰物だけど(笑) バモスという遊びで指名されて「キスはした事がない」と答えた新。まあ、青春時代は刑務所、出所したら直ぐにマグロ漁船だったから、女性とお付き合いとかは無かっただろうし、優香一筋だからな。 あの時屋上で寝ている新にキスした葵は、あれが新のファーストキスだったと知って密かに喜ぶが、悪あがきの龍二のせいで新を好きな事をばらされ、女として見た事はないと言われた葵は店を飛び出し、追って来た新に「一言でいいんです。私じゃ絶対にダメですか?」「好きになるな」←微妙な言い方をする新に、観てるこっちがイラッ。 このドラマの平手友梨奈の存在感は、抜きん出てるな。 あっ、龍河は懲役6年ね。 脚本=徳尾浩司 演出=本間美由紀

No.386

>> 371 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」6話まで終了。 前回感想の愛菜美の心情分析はほぼほぼ合っていた様だが、今回の“路加が正… 【2022夏ドラマ】

「純愛ディソナンス」7話まで終了。

愛菜美が何故あの様な性格に育ったのか、父親にスポイルされ続けていたからなのだと思っていたら、これ迄伏せられていた母親の事が出て来てストンと腑に落ちた。
夫の背後に連なっている愛人達の存在に苦しんでいた母親は、娘に地味にしている事を強要し続けた。どんどん綺麗に成長して行く娘にさえ嫉妬をしていたのかもしれない。両親に普通の娘として普通に愛された記憶が無い女は、正樹を好きになってもどう愛したらいいのかが分からなかった。
正樹は「俺を愛してる自分が好きなだけなんだよ」と愛菜美を責めたが、“違う、そうじゃない”愛菜美は普通を経験して来なかったから、普通の愛情表現が出来ないだけで、正樹は愛菜美にとって決してトロフィーハズバンドでは無かったのだ。

社長から路加への報復を命じられた正樹は、路加のウィークポイントは別れた家族だと踏んで、それをネタに路加を脅して社長が満足する結果を出した。「離婚して会社も辞める」と社長に告げるが、許される訳もなく…。

正樹は冴と小坂の墓前で偶然会い、“あの頃”に戻って話をし、気持ちを確かめ合い海辺で初めてのキスを交わす。
これで完全にお互いがお互いのウィークポイントになった。

愛菜美のウィークポイントも正樹の筈なので、最後は彼を庇い…みたいになるのかなと想像してみる。

脚本=武井彩 演出=木村真人

  • << 400 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」8話まで終了。 離婚届と辞表、受け取れるのはどちらか一つだと言われた正樹は、愛菜美の方が大事だからと離婚届を選ぶ。「大事な人だからもう嘘はつけない」と。 愛菜美との離婚は5年後で、その間に子供を作って貰うと言い出した父親にキレたのは愛菜美の方で、ワインをぶっかけ「人の事を何だと思ってるの!貴方がそんなだから私はこんなになったのよ!もう思い通りにはさせない」と、指輪を外し離婚届にサインをし正樹に「これで貴方は自由よ」と言って出て行く。(←離婚届は愛菜美が持って行ったけど出したのかな) 一方のシェアハウスでは、浮かれ気分の冴を見て晴翔が何やら裏で動き始める。 何話か前から当たり障りの無い子として仕込んでいたのが凄い。晴翔に囁かれた慎太郎はそれが引き金となって、正樹が働く予定だったピアノ教室の壁に最低の落書きをして、開業出来なくさせてしまう。 正樹と冴の恋が成就した途端に、今度は彼らが人を傷付ける側になり、そこに説得力が有るのは、ここまで愛菜美と慎太郎の心情を丁寧に描いて来たからだと思う。 一筋縄では行かないきちんと組み立てられた、4人で書いてる脚本が素晴らしい(企画の高田舞さんの功績かな?) ※以前、静に冴の居場所をメールしたのも晴翔だったのかも。直接は手を下さずに正樹と冴を壊そうとしてるね。 脚本=大林利江子 演出=土方政人

No.387

>> 373 (続き) だから成海の心情が、頭ではなく心に伝わって来た、そんな感じだった。 成海から「貴女、私の中に感情を見付けたいのよ。そう有る… 【2022夏ドラマ】

「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」8話まで終了。

今回、取り調べを受けた戸田大和(濱田龍臣←体を絞って欲しい)の事件は、直ぐに示談が成立したのだが、彼の目からは怒りの色が出ていて…から始まった話は、彼の父親(家長=水澤紳吾)が15年前の心野家事件と同日に発生した鴨居夫妻殺人事件の容疑者で逃亡中という事が分かり、その後死体が発見され事件直後に殺されていた事が判明する。
家長が営んでいた喫茶店の常連客・庭木由香子(山田キヌヲ)は、事件の時間帯に店で家長に夫の件で相談事をしていたが、DV夫の暴力が怖くて警察に証言をしなかった。また自分より少し前に常連客が居たので、彼が証言してくれる事に期待もしていた。その客が綿貫猛司(こがけん=心野家殺人事件の容疑者で自殺)と分かり、それが事実ならその時間帯に綿貫が心野家で殺人を犯すのは不可能でアリバイが成立する…という流れで、いよいよ縦軸が表に出て来る様だ。

雲川は風早に横流しをしていたのは小野寺とお前の父親だと告げる。当時それを心野父に知られて小野寺に手を下させ、綿貫を身代り犯に仕立てて自殺を装い殺したのなら辻褄は合うのだが(横流しが雲川でも成立はする)。綿貫のアリバイが成立すれば真犯人の目論見は崩れる。

心野への関わり方からすると、平安の方が真っ黒なのだが。

脚本=三浦駿斗 演出=林雅貴

  • << 401 【2022夏ドラマ】 「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」9話まで終了。 前回、雲川の台詞で薬物横流しをしていたのは「小野寺ともう一人、それは平安次長だ」と言ってたので、平安がラスボスなのかと思っていたら、横流しも、口封じの心野家殺人も小野寺の犯行で、それを知った当時の平安署長は、警察の威信を守る為に小野寺の事は隠蔽し、綿貫の犯行にすげ替えた事が明かされた。雲川の台詞は何だったの?平安の口を割らせるのは風早にしか出来ないから、わざとミスリードして発奮させたかった? 平安は隠蔽というか犯人隠避だよね、これ。でも調べたら犯人隠避の時効は3年みたいだから、逮捕されず辞職だけで済むのか。 驚いたのが、心野はずっと平安の目から罪悪感の色が出ているのを知っていた事。ただそれが何に対してなのか迄は分からないし、疑ってもいなかったという事なのだろう。だから真相が分かっても、平安を責める事はしなかった心野。 で、小野寺逮捕に向けて動き出そうとした時に、自ら出頭して来た小野寺。アイスを食いながらふてぶてしく。 心野の疑問、口封じ殺人であんな真っ黒の感情になるものなのか?果たしてそこには平安も知らない事情が隠されているのか? これでラスボスが甲本医師だったら、心野は暫く立ち直れないからやめてあげて! 脚本=三浦駿斗、脚本協力=橋本夏 演出=中茎強

No.388

>> 281 【2022夏ドラマ】 「復讐の未亡人」(TX)脚本=的場友見 他 出演=松本若菜、桐山漣、淵上泰史、足立梨花、小西桜子、森永悠希、前川… 【2022夏ドラマ】

「復讐の未亡人」全8話終了。

会社の人間として密が復讐を果たしたのは計5人で、途中で母親に虐待をされ自殺しようとしていた少女(小学生)を自宅に連れ帰る話が挟まれ、似た様な境遇だった密の少女時代の話に転換、優吾と陽史は密の従兄弟(母親同士が姉妹)と分かり、可愛い密を目当てに毒母と再婚し、密に性的虐待をしている男を何とかしないとと思った陽史が、学校の理科室から盗んで来た薬剤を密に渡し、毒入りワインを飲んだ男は倒れ、陽史と逃げようとしたら毒母に気付かれたので、残りの薬を母に掛け火を付けて逃げたという過去が明かされた。

陽史はこの頃からずっと密が好きだった様だが、密の心には優吾しか居ない事を知っており、密と二人だけの秘密を持ち、蜜の不安を取り除いてあげる事で満足しようと自分に言い聞かせている様にも見えた。
いい男が尽くすに値するだけの、圧倒的な美貌の持ち主である松本若菜が密を演じているので、それなりに説得力は有った。

社員への復讐を終え、自分を好きだと言ってくれる斎藤(桐山漣)に優吾の写真の前で抱かれて、黙って自殺した夫に“復讐”するラストはちょっぴり洒落ていた。

※腰から上の背中の肌の白さ、日本人離れした鼻の形、目、頭身バランス等を鑑みると、半分なり1/4なりで外国(白人系)の血が入っているのかなと思わせる松本さんの美貌

脚本=的場友見 演出=井樫彩

No.389

>> 374 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」6話まで終了。 今回は不動産屋が所有する分譲マンションの部屋を借り… 【2022夏ドラマ】

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」7話まで終了。

今回はキッチンカーのサイドミラーを壊された在日外国人から損害賠償請求を依頼され、ドラレコ映像を元にまず犯人捜しから始めていたら、配った羽男の名刺を見た少女・ひな(片岡凜)から「助けて」という電話が入り、その子の親友・美冬(小林星蘭)の継父(野間口徹)のDV問題が浮上、ひなから継父を捕まえて欲しいと頼まれるが、美冬は意識不明で確たる証拠が無ければ推定無罪となるから無理だと説明、時には本物の悪人も守られてしまうのだと言うと、ひなは「何それ」。
お金が無くなると“売り”をやっているので警察には相談出来ないというひなを、取り敢えず自宅に連れ帰った石子達の、“お金にはならないがやらなければいけない案件”の調査が始まる。

今回、石子が何故司法試験に落ち続けるのかの理由が明かされた。初めての試験の時に目の前で、歩きスマホの若い女性が車に轢かれ、その年は勿論、毎回試験になると事故がフラッシュバックしてという辛い話だった。ぶつかったリアルっぽい音を聞かせる演出がえげつなかったが、あれで石子の苦悩が端的に伝わって来た。

美冬の件は総動員で証拠を揃え、意識を取り戻した美冬が告訴を決意した事で起訴に持ち込めそうだが、今度は大庭がマルナカの社長と御子神の悪事に利用されそうで心配。

脚本=西田征史 演出=塚原あゆ子

  • << 402 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」8話まで終了。 今回はグルメサイトに掲載される事の弊害がテーマ。 隠れ家的な創作料理の店として営業して来たのに“うまレポ”に無断で掲載され新規客が押し掛け、従来のスタイルが維持出来なくなったから削除要請をしたが拒否された。そこで削除と損害賠償を求めて訴えたいという話。 裁判は法律で責めた丹澤に対して、情で訴え世論を味方にした羽男が、世論を気にする“うまレポ”の社長の譲歩を引き出して羽男の勝ち。 その過程で店主の香川(梶原善)と息子夫婦が折り合いが悪いらしいという話で、息子の視点だと父親は採算を度外視した顧客サービスで赤字経営、母親は苦労の末に亡くなったという事で、石子は自分の両親の関係をそこに重ねてしまったのだが、香川視点だと、商社マンとして働き過ぎだった自分を心配して、辞めて好きな料理の店をやれば?働き過ぎない様に隠れ家的にすれば?と言ったのは妻の方だった、だから亡くなっても言われた事を守っている、それを聞いて石子の父親に対する心境にも少し変化が。(石子が父にタメ口で話せる様になったのはちょっと感動的だった) 子供が見ている両親の関係性というのは、全部ではないという事よね。 そしていきなりの大庭が放火容疑で逮捕って…、○○商法とかに巻き込まれるんじゃないのか? 脚本=西田征史 演出=山本剛義

No.390

>> 375 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」7話まで終了。 マリアの悲しい過去。妊娠して喜んでいるマリアに、既婚者らしい相手の男は封… 【2022夏ドラマ】

「雪女と蟹を食う」8話まで終了。

前回感想の訂正。まず彩女は巡とは寝ていなかった。北とは“自死”で共鳴し合えたから寝たけど巡とは…という事なのだろうか。
そしてマリアの子供だが、助けたのがカトリックの神父なので、中絶はさせないだろうと思い産んだのかなと書いたのだが、今回マリア自身が中絶をして罪悪感に苦しみ何度も死のうと思ったが、この子がいた事を私が一生覚えていなければと思い直した、私はこの子に生かされているとコタロウに告白していたので、どのタイミングでかは分からないが堕胎していた事が分かった。

コタロウも過去をマリアに話し、マリアはコタロウの過去はどうでもいい、ここで一緒に暮らそうと説得するが、一緒に死のうと連れ出した彼女を一人で死なせる訳には行かない、「俺は絶対に死なない、絶対彼女を止める、そう思ったのは君が生き甲斐という物を教えてくれたから」
丘の上の教会でこの本を貰ったと「斜陽」を渡し、「ずっと北さんという人を待っていた、ほら早く行ってあげて」
見送りながら慟哭し崩れ落ちるマリア。この部分だけサイレントにした演出が、よりマリアの哀しみを濃く伝え、涙無しには観られなかった。

太宰の「斜陽」の題材は太田静子(愛人)の日記だとマリアに話した彩女。もしかして彩女が日記を書いている理由はそれなのかな?

脚本=灯敦生 演出=内田英治

  • << 404 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」9話まで終了。 一騎が巡に聞かせた話として明らかにされた雪枝夫妻の壮絶な過去。 高校生の彩女は教師である一騎の文才に惚れ込み、彼が教師を辞めて作家一本に絞る為に東京に行くと告げると、私も連れて行ってと頼み二人は結婚した。だが中々芽が出ない一騎は貯金も底を尽き、次が駄目なら働き口を探すと告げると、彩女は「お金は何とかします」と言って一ヶ月程居なくなり、500万円程を持ち帰ると日記を一騎に渡し、「どこで何をしていたかはこの日記に書いてあります。この日記を使って芥川賞を取って、必ず」と告げる。それを元に書き上げたのが、ベストセラーとなった「蝉時雨」だった。 彩女の人生の目的は、今や一騎に芥川賞を取らせる事だけになっている様に見える。それは一騎にとってはとんでもない圧力であり、彩女からその身を遠ざける最大の理由になっている様に見える。 果たして彩女は男としての一騎に、心底惚れた事が有るのだろうか。自分の文才では到底叶わない芥川賞を、自分のサポートで彼に取らせる、最初からその一心だけだったのではと言ったら言い過ぎなのかもしれないが。 そして今度は自死への道程と心境を日記に綴り、彼に残すつもりなのだろう。この決意を北が変えるのは容易ではないと思うが、それでも生きたいと思える様になった北には止めて貰いたい。 脚本=まなべゆきこ 演出=柴田啓佑

No.391

>> 377 【2022夏ドラマ】 「個人差あります」3話まで終了。 男に戻った晶に驚愕し一人でホテルを出て行ってしまった雪平。随分冷たいなあ… 【2022夏ドラマ】

「個人差あります」4話まで終了。

避け続ける雪平に、こんな軽い話題でもダメなのかと問い質す晶に対して、「子供が居るんだ、お前とはリスクが違うんだ」とキレる雪平。
真尋から「俺とやってみない?リバースしちゃったらもう一回やりゃあ…」と言われ「ふざけんなよ、こっちには妻が居るんだ!」と、気付けば雪平と同じ事を言ってる晶。

部長から飲みに誘われ「磯森と何か有った?」と聞かれた雪平の告白が衝撃的だった。女晶になってから仕事で冴えていて、追い越されるのではと焦っていた。(抱いて)肉体的に優位に立てば押さえ込めると思った。純粋に性欲だけだったらマシだった。男に戻ったアイツを見て気付いたと。
視点が変わっていい提案をする女晶を、嫉妬の様な目で見ていた雪平の記憶は有るのだが、まさかそんな気持ちも有りながら抱いていたなんて。

ずっと苑子を抱けなかった晶だが、家出をして来た弟の娘(のりちゃん)の面倒を二人で見た事で、子供のいる生活の良い面を実感したのか気持ちが高まり、遂に合体、気持ち良く目覚めた苑子は隣を見て驚愕、晶がリバースしていたのだ。
目覚めた晶が殆ど驚かなかった事から、苑子は最初のリバースのきっかけもセックスだったのではと気付き問い掛けるが、何も言わない晶。

リバースセックスに愛情は無関係なのか…な?

脚本=ひかわかよ 演出=紙谷楓

  • << 405 【2022夏ドラマ】 「個人差あります」5話まで終了。 家を出て行ってしまった苑子。 晶が再び女にリバースしても、1ミリも驚かない澤部長に逆に驚いてしまったのだが、それにはそれなりの理由が有った訳で。 女晶になった途端に気軽に話し掛ける雪平には、晶じゃなくても態度変わり過ぎって思うわ。 色々思いを巡らせた苑子は、出張した日が怪しいと思い、雪平を待ち伏せて「貴方ですよね、晶をたぶらかしたのは」とカマを掛けると思わず認めてしまう雪平。「僕自身混乱してるんです」 寂しい晶は今唯一本音で話せる真尋の所へ。簡単に「またやっちゃえばいい」とか言う、自分はやってもリバース出来なかった真尋と、「もう苑子を裏切りたくない」と言う晶。一見噛み合っていないけど、吐き出せる相手の居る幸せ。 そんな真尋に好きな女性が居る事が分かる。異性化の事は話していないという真尋に、晶は女同士のカップルだって沢山いるし、中身が男だと分かったら恋愛感情を持ってくれるかもしれないと話すが、あの状況での告白は簡単ではないよなあ。 悩む苑子に「気が合うかも」と菊原が紹介してくれたスミレは女装家。自分の趣味に気付いたのは40過ぎてから。お互いに偽名で正体は明かさずにお喋りを楽しむが、本当に気が合って再会を約束する二人。 帰宅したスミレがヅラを取り化粧を落とすと、何と澤部長だった! 脚本=ひかわかよ 演出=山内大典

No.392

>> 378 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」8話まで終了。 ビクトリーと契約しているバレーボールのプロ選手・古川(田辺桃子)に、イ… 【2022夏ドラマ】

「オールドルーキー」9話まで終了。

会社で自分の思いを熱く言い合うのはいいけど、あっちでも泣いてこっちでも泣いてというのを見せられると、ちょっと違うのではと引いてしまう。

社員に手痛く裏切られた高柳の過去も知っている葛飾が、「新町くんは昔裏切った誰かとは違う、全然違う」と社長を説得するのも分かるけど、経営者の危機管理判断として麻生の契約を切った社長の気持ちも分かるし、それでも葛飾も含めていつものメンバーが新町に同調して、勤務時間を麻生の無実を証明する為に使うというのはどうなのよと思ってしまう。
まあ500万以上の経費はビクトリーが負担した様だから、社長も渋々認めていたのかもしれないが。

それでも会社に無断で麻生と弁護士の記者会見とクラファン立ち上げを設定し、その会見に勤務時間中に立ち会っていたのだから、これは服務規律違反で新町はクビを言い渡されても仕方ないのかなと思う。

次回10話が最終回なのはこの枠のいつものパターンだけど、1分たりとも拡大せずに通常枠で終わらせるというのは珍しい。
まあそれだけ視聴率も評判も、この枠にしては悪かったという事なのだろうか。

※麻生役のジャニの渡辺翔太はこのドラマで初めて観たけど、品の有る顔立ちで役者向きだと思うが、受け口で“さ行”の発音に難点が有るのが気になる。

脚本=福田靖 演出=木村ひさし

  • << 406 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」全10話終了。 前回の新町は社長の注意と命令を無視して、社員としての行動を逸脱していたからクビは仕方無いと思ったが、今回の深沢と城が、新町に対する社長の方針に異を唱えただけで、私のやり方に反対なら辞めて貰うというのは職権乱用だし、社員何人の会社だか正確には分からないが、特に仕事が出来ると社長が評価していた深沢を急に切ってしまったら、担当アスリートも動揺するし会社にとっても大きな損失で、尚且つ社長が感情で人事を行った事を他の社員が見ており、それも会社にとってはマイナスに作用する。一言で言って有り得ない暴挙だ。 で、能力的に新町に伊垣の代理人は務まらないと決め付けていた高柳だが、結局は矢崎という新町が作った人脈が動いてくれて、日本代表としての新町のアドバイスも効いて、伊垣は試合で結果を出し移籍を勝ち取った。 そこからの高柳の「あのGMは私の友人で伊垣を推薦した」(←俺の手柄) 「新町君が私の昔の流儀を取り戻させてくれた」(←だから前回葛飾が忠告してくれたのに、聞く耳持たずだったよね) 挙げ句に新町に「ビクトリーに戻る選択肢を上げよう、深沢君と城君も一緒だ」(←どんな茶番だよ) という事で綾野剛はボロ泣きしてたけど、あまりの滅茶苦茶振りにすっかりシラケた最終回だった。 脚本=福田靖 演出=石井康晴

No.393

>> 379 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」7話まで終了。 今回はずっと影が薄かった白熊(杏)をフィーチャーする為に、どうしても目立って… 【2022夏ドラマ】

「競争の番人」8話まで終了。

今回は入札談合、その中でも官製談合の話で、本庄が四国支所で談合を調べていた15年前の回想から始まり、小さな建設会社を営み、資金繰りがショートしそうで背に腹はかえられなかった小勝負の父は、仕方なく談合に参加、その間も倒産する小さな建設会社が有り、まとめ役のラクター建設の木下に「他所にも仕事を回して貰えないか」と頼む小勝負父だが、聞き入れられる筈もなく、「息子の前で胸を張っていたい」との理由で本庄に談合に参加していた事を証言、しかし一気に仕事の閉め出しや資材の供給停止が行われ、小勝負父は本庄に「談合を裏で取りまとめているのは、四国地方整備局長の藤堂だ」と電話で伝えて、そのまま飛び降り自殺をしてしまう。

今回は官製談合がどう行われ、それがどういう影響を及ぼすのかがしっかり伝わって来て、それに対してまたもや無力な公取の無念が描かれ、それを背負って生きて来た本庄の前に、意図を持って公取に就職した小勝負の息子が現れた。

小勝負は本庄が藤堂に魂を売ったと思っているが、自死直前の電話を受けた本庄が公取を裏切れる筈がないと思う。
でも彼を庇って刺されてしまったから、今迄の“潜り作戦”は水の泡になってしまったな。

公取ドラマとして今回が一番面白かった。
ここからどう収めて行くのかだなあ。

脚本=丑尾健太郎、蓼内健太 演出=野田悠介

  • << 407 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」9話まで終了。 今回は公取の仕事や悲哀からはまた遠退いてしまい、小勝負の個人的な復讐物語の色が濃くなってしまったが、父の仇である藤堂にも、何か悲願の法案を通す事に執念を燃やしている事や、“競争こそ悪”“弱い者は排除する”等の考え方に含みを持たせ、演じているのが小日向文世なので、単純な復讐話では終わらないだろうなという期待感は持てる。 今回、藤堂の疎遠になっている娘・環(前田亜季)が出て来て、疎遠になった理由が、娘から見て亡き母に関する事で父に許せない事が有ったと思われ、妻の死は藤堂の考え方や生き方に大きく影響を及ぼす様な出来事だったのかなとも思えるし、環の存在が小勝負の復讐劇の鍵になるのかもしれない。 そこにどう公取ダイロクを絡めて行くのか、これは結構バランスが難しいかもしれない。 本来は地道なブツ読みが最大の武器である公取では、ドラマとして大きなカタルシスを生み出す事は難しいので、復讐の為にわざわざ公取に就職した男の話をくっ付けたのかなとは思うのだが、自分としてはもっと公取の、身近な案件に地道な作業でこんな風に貢献しているんてすよ、みたいなドラマが観たかったなという気持ちはどうしても拭えない。折角の初めての公取ドラマなのにね。 脚本=神田優 演出=相沢秀幸

No.394

>> 380 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」6話まで終了。 マドリスト=間取り図の好きな人という言葉を初めて知った今回。 最強のマド… 【2022夏ドラマ】

「魔法のリノベ」7話まで終了。

今回は小梅が弟の結婚式に出る為に3年振りに実家に帰ったら、祖父から父が引き継いだ実家を解体し、弟夫婦と住む二世帯住宅に建て直す話が進んでいて、小梅も打ち合わせに同席したら、動線の悪い3階建てだったので、自己中な父親を責め、庭を潰してでも2階建てにすべきと意見したら「3階建てはお母様の意見です」とスマイル住宅の担当者(磯辺=徳重聡)に言われてびっくり。

この先、夫が亡くなったら賃貸にする事迄見越していた妻に愕然とした夫は反省し、小梅と何故か押し掛けて来て居座っている竜之介に新たなプランを依頼、竜之介の提案で建て直さずリノベで、動線と居心地の良い家にする事で決着。(←売上が大幅に減ってスマイル住宅はがっくりよね)

リノベに繋げる為とはいえ竜之介が押し掛けて来る不自然。玄之介が好きなのにはっきりと竜之介を拒否しない、どっち付かずの小梅の不自然。一番不自然だったのは、玄之介以外のマルフクメンバーが、小梅の実家に押し掛けて来た事。
そして気持ち悪い有川。

毎回書いてるけどリノベ部分は面白いのに、他がホントに足を引っ張ってて残念。

※波瑠と徳重聡が初めて顔を合わせた時に、一瞬見詰め合って少し溜めた演出には笑った。(←愛しい嘘を観てた人は皆笑った筈)

脚本=上田誠 演出=瑠東東一郎

  • << 408 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」8話まで終了。 今回は小梅が実家で過ごしていた時間に、まるふく工務店では何が起きていたのかが描かれて、前回の感想で書いた“不自然だと思った事”の答え合わせがされた様な感じだった。 只ねえ、竜之介がバーの京子から自分が取って来た仕事だから、打ち合わせも小梅と一緒に自分が行くと押し切ったはいいが、小梅の休暇が延びて玄之介と組む事になり、グイグイ話を進める竜之介を玄之介が注意した事から喧嘩になり、仕事を放り投げて小梅に会いに行っちゃった竜之介というのは、えっ、こんなキャラだったの?って、今迄の有能でクールな感じとのあまりの落差にびっくりだった。 小梅の実家リノベで有能さは発揮していたから、カバーしている様には見えたけど、でも京子さんの依頼を放り投げた事実は消えないんで。 恋の四角関係については、ミコトが意外にあっさり敗北を認めて、竜之介も道連れにして身を引きそうなので、ゴチャゴチャは観たくなかったから良かった。 そして、やっと素直な気持ちを確認し合って、手を繋ぐ所迄は進展した小梅と玄之介。脛に傷を持つ二人だからこその、慎重な言い回しで確認し合う所が可愛かったし、結構グッと来た。 で、次回は有川の件に突入して、小梅のまるふく退職騒ぎが? ※今回は三人目の演出家で、癖を抑えていた分?私には観やすかった。 脚本=上田誠 演出=片山雄一

No.395

>> 381 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」8話まで終了。 海斗が裏切っていなかった(永瀬に聞かれるままにスタポニの技術的な事を… 【2022夏ドラマ】

「ユニコーンに乗って」9話まで終了。

まあねえ、スタートアップのお仕事ドラマと銘打ちながら、いつ迄経ってもスタポニキャンパスのさわりすら見せてくれない、見せてくれるのは利用者のコメントだけって、これではリアルが感じられずドリームのままなんだよなあ…って、社名かッ!

基本の仕事の描写が極薄だから、佐奈が早智からのM&Aを受けるかどうか、それに被せて功が父親の会社である大企業ならではの弱点に気付き、それを補う役割を担いたいとドリポニを辞める決心をするという大事な局面を描いているのに、ずっと平板で全く盛り上がらず“だから毎回恋バナで味変するしかなかったのか”と、妙な納得をした次第(苦笑)

小鳥が早智に自分の会社を売った時の心情を質問していたけど、地銀の支店長をしていた小鳥には、取引先が買収をした、されたという経験や、そういう経営者の話を聞くという経験が全く無かったのかね。

それでも早智の話を聞いた上でも、特に佐奈にアドバイスをするでもなく、本人が考えて調べて決断するのを待っていた(と取れる)小鳥の態度は、今回の話の中では一番納得が出来たかな。

スタートアップの事は取材もしているだろうけど、それがドラマにきちんと落とし込めていない、上っ面だけ撫でているみたいなのが残念だ。

脚本=大北はるか 演出=青山貴洋

  • << 409 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」全10話終了。 今回は大企業の傘下に入り、知名度も格段に上がり忙しくなったのに、功を失ったままだからそれをカバーしようと働き過ぎて、佐奈が明らかに危なそうだったけど、小鳥が優しく、でも的を射た的確なアドバイスをして、佐奈を心の迷子から救い出してあげて事なきを得て、流石コトリンって感心していたら、そこから佐奈は心のスイッチが恋愛モードに切り替わり、あらま極端ねえと思う位の猪突猛進、功の方が佐奈の気持ちを測り兼ねて若干のすれ違いからの、功の母校での佐奈の講演会からの、あの思い出の部屋での佐奈からの告白と功からの熱烈なハグで、遠回りしていた二人の恋は成就という展開で、恋バナがメインだと安定するし腹も立たないという事が証明された様な最終回だった。 小鳥はサイバーモバイルのプロジェクトであるシチズンシップに、すったもんだの挙げ句に皆の後押しでギリギリで応募して合格、山形県の小学校で一年間ITの授業を受け持つという夢を叶える形となった。 そこに早智と息子が「来ちゃった」というのは、あららって感じだったけど。 ラスト、佐奈と功が恋人繋ぎで歩きながら、功が「晩御飯何か買って帰る?」佐奈が「そうだね…フフフ」で終わった。連ドラがフフフで終わるというのは結構洒落てるなあと。 脚本=大北はるか 演出=青山貴洋

No.396

>> 384 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」8話まで終了。 今回は35才で士長から3曹への昇任試験にまだ受からない金子(桐山漣)が上から覚… 【2022夏ドラマ】

「テッパチ」9話まで終了。

日々の訓練シーンが全く出て来なくて、それで“疲弊して”(by大木)女っ気が無いと言われても、説得力が無いのだが。

今回は“風間の謎”的な話だったけど、少なくとも大木に秘匿する程の事でも無いし、紛らわしい態度を取ってでも本心を隠したいという風間の心理が全く理解出来なかった。

それぞれの休日の過ごし方を羅列しただけに見える脚本の捻りの無さに呆れた。

※白石麻衣の、えっ!?そこで区切るの?という謎の台詞回しにも辟易

脚本=関えり香 演出=北坊信一

  • << 412 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」10話まで終了。 広報の一環として出たテレビ番組「マッチング応援団~陸上自衛隊スペシャル」で知り合った葵(矢作穂香)に馬場が騙されて、周囲が協力してセッティングしてくれた音楽隊オーディションを受けずに離脱、助けに来るかどうかの賭けの対象にされていた事が分かり、皆に会わせる顔がないと遂には自殺未遂騒ぎを起こし、退職を選ぶ迄が描かれた今回。 馬場は優し過ぎて自衛隊には向いてないかもしれないと桜間が宙に話す振りが有ったので、その時は殉職が頭を掠めたのだが、葵が馬場のトランペットの練習場所迄押し掛けて来たのを見て、あっ、この図々しい女に騙されるパターンなんだなとは直ぐにピンと来たけど、それが自殺未遂に迄繋がるとは思ってもみなかった。矢作穂香が実はスッゴいクズ女だった葵を好演していたので、より馬場のショックが増幅されて伝わって来て、その部分については上手く描けていたと思う。 ただ桜間が見せる宙への嫉妬心や、馬場の隊員としての評価を宙に話してしまうシーンについては、キャリアなのにその設定は如何なものかと思ってしまう。 馬場も辞めてしまい、もう観るモチベーションも駄々下がりなのだが、後1回なので最後迄観る事にする。 脚本=本田隆朗 演出=根元和政

No.397

>> 382 【2022夏ドラマ】 「プリズム」6話迄終了。 「実はずっと忘れられない人がいたけど、皐月と出会って忘れられた。その人は男性なん… 【2022夏ドラマ】

「プリズム」7話迄終了。

両家の顔合わせ。
デリカシーの無い質問を重ねて来る陸の父親・朔治に耐えていた皐月だが、「子供は何人位欲しい?」には遂に本音をぶつけてしまう。「男女が結婚して子供を持つ事が普通ですか?私はそうは思いません」

朔治は皐月の父親・耕太郎がバイなのも知った上で「あの女は駄目だ、私の部下のお嬢さんと見合いしろ」。陸が断ると「融資は打ち切る」。資金がショートし陸の会社は畳むしかなくなる。

白石は朔治を訪ね融資の継続を要請、断られると「僕と貴方の願いは同じです」と、陸に対する愛情を強く感じさせる言葉を残して去って行く。

皐月には、二人が結婚すると聞いた時は「これで陸が世間から排除される事は無いんだな」と安心した事を語り、「まだ好きなんですか?」の問いには「俺の気持ちなんて関係有るのかな」

極めつけは、昔白石が朔治に宛てた手紙を父が陸に渡し、それを読んだ陸が涙し、合鍵で入って来た皐月が封筒を見て全てを察知してしまった事。

どれだけ愛が深いんだ。世間的には引き裂かれる様な関係だからこそ年上の白石は去って行き、陸が“普通に祝福される立場”になる事を強く望んでいた。

陸のあんな姿を見せられた皐月の心中を思うと言葉もない。

脚本=ねじめ彩木 演出=船谷純矢

  • << 410 【2022夏ドラマ】 「プリズム」8話迄終了。 お金が無くてリガーデン用の花が仕入れられないからって、白石がイギリスで知り合い、今は日本の里山で花を育てているハリーと美咲(ソニン)に、3人で花を貰いに行くという設定はちょっと図々しくない?とは思ったが、ハリー達は白石がボロボロだった時に出会い、彼のセクシャリティーの事も知っていて、ハリーは外国人だから日本的な回りくどい言い方はしないので、三人の行き詰まった様な関係に風穴を開けて進展させるには、ハリー達と交流を持つ事が必要だったのだなと、後から理解出来た。 「君は相手の事を信じていない、その前に自分自身を信じていない。君は陸の恋人?」「はい」「君は陸といて幸せ?」答えられない皐月。「結局自分が幸せじゃないと他の誰かを幸せに出来ない」byハリー これが皐月の背中を押して、帰る途中の森の中で手紙に何が書いてあったのかを陸に聞き、そこから長い長い3人で本音をぶつけ合う話し合いが始まった。最後の方で若干過去のシーンを被せてはいたが、恐らく全部をワンカットの長回しで撮っていたと思う。いやはや凄い話し合いだった。 「二人の事を嫌いになる自分が好きになれない、だから自分の為に身を引きます」それが最終的な皐月の結論。 それでも綾花の前では素直に大泣きする皐月に少しホッとした。 脚本=久世寝子 演出=金澤友也

No.398

>> 383 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」6話まで終了。 ~人は愛で動くのか、お金で動くのか~ 今迄で一番酷いトラコの仕掛… 【2022夏ドラマ】

「家庭教師のトラコ」7話まで終了。

トラコが何故家庭教師を選び、続けて来たのかが描かれた今回。

世の中の不条理・不公平を変えたい「私が正しくお金を使う世界を作ってやる」
親の経済力による教育格差を無くしたい、一人親でも普通に子供を育てられる様にしたい、要するに完璧な福祉を実現したいって事よね。
その為の第一歩として、家庭教師で強力な人脈のネットワークを作れば力になる(だからバラバラな職業の親を選択していた)という事らしい。

お金は防衛費をゼロにして捻出し、世界の国と仲良くする事を考えろとか極論を吐いていたけど、永世中立国のスイスだって毎年結構な額の軍事費を計上している訳だから、極論は暴論でしかない。

あと“年収600万vs300万、どちらが幸せか”「無理して稼いでも人間は幸せにはならないから、300万の方がいい、どうかな?」「いいんじゃない?」これこそ暴論。
300万だって楽したり責任の無い立場で働いている人ばかりではない。同じ無理をして働くなら600万の方が、その後の選択肢が増える可能性が高いから、そっちの方が幸せとも言える。まっ、多角的にものは見ろって教えだとは思うけどね。

思う所は有るけど、前回迄よりは次への視聴意欲が上がったのは確かだから、まあ良かったのかな。

脚本=遊川和彦 演出=伊藤彰記

  • << 411 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」8話まで終了。 “世の中の不条理、不公平を正したい”というのは、家庭教師を辞めると告げた3人の母親にもアジっていたから、これがトラコの究極の目的であるのは間違い無いのだろう。 今回家庭教師復帰の条件として、3人の母親に目的を言わずにそれぞれ危ない橋を渡らせて、上原頭取をゆする証拠や飛ばし記事を揃えさせ、個人の裏金10億をゆすり取ったトラコは、頭取を名乗り全額を障がい者支援団体に寄付した。 福多が今回は金額がデカ過ぎると言っていたから、今迄はもう少し単位の小さい表に出せない金を掠め取って貯金して、8千万貯まったからあの時も何処かに寄付をしたのだろう。アジっている割には団体に右から左に寄付して終わりって、能が無さ過ぎてがっかり。 子供達に「受かろうが落ちようがどうでも良かったから、メリーポピンズとか着てないとやってらんなかった」みたいな事を言ってたけど、あれは福多が言っていた様に、本当のトラコは人に勉強を教えるのが好きだから、地が出るのが怖くて成りきり武装をしていたのではないかな、目的遂行の為に。 あんなやり方でお金を掠め取っていたなら、それは恨みを買っているだろうし、階段から突き落とす位の事はやってしまう種類の人もいたのだろう。 次回はトラコの母親が判明? 脚本=遊川和彦 演出=宮下直之

No.399

>> 385 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」8話まで終了。 予想通り葵は寝返る振りをして、龍河にひき逃げ事件の真相(俺は確かにアイツの… 【2022夏ドラマ】

「六本木クラス」9話まで終了。

以前に長屋の株価が暴落した時に、生姜味噌唐揚げを開発してV字回復させたのは今の会長ではなくて新の父だった、一介の社員より社長が開発したという方がストーリー性が有るからそうしたという相川の打ち明け話は、長屋を引き継ぐのは救世主だった宮部部長の息子である新であるべきだという前振りなのかしら?

龍二は長屋の血筋とは思えない位、ずっといい子だったのに、片想いが拗れると兄貴の龍河と同じ様な悪あがきをしちゃうんだな、血は争えないのかなとちょっとがっかり。

新もなあ、鈍感もあそこ迄行くと表彰物だけど(笑)
バモスという遊びで指名されて「キスはした事がない」と答えた新。まあ、青春時代は刑務所、出所したら直ぐにマグロ漁船だったから、女性とお付き合いとかは無かっただろうし、優香一筋だからな。

あの時屋上で寝ている新にキスした葵は、あれが新のファーストキスだったと知って密かに喜ぶが、悪あがきの龍二のせいで新を好きな事をばらされ、女として見た事はないと言われた葵は店を飛び出し、追って来た新に「一言でいいんです。私じゃ絶対にダメですか?」「好きになるな」←微妙な言い方をする新に、観てるこっちがイラッ。

このドラマの平手友梨奈の存在感は、抜きん出てるな。

あっ、龍河は懲役6年ね。

脚本=徳尾浩司 演出=本間美由紀

  • << 415 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」10話まで終了。 前回ベンチャーキャピタルからの投資話が降って湧いた様に来て、何か違和感は有ったんだけど、やっぱり長屋会長の仕込みだったのね。 あれは結構ボディーブローの様に効く戦術だったけど、でも大丈夫、その為にドラマとしては前に田辺(倍賞美津子)を仕込んでおいたから(笑) 田辺が長屋の創業時に投資していたからという理由で、頑なに田辺からの投資話を断ってしまう新にがっかり。 でも大丈夫、自分の店だけでなく街全体の事も考えて動いていた新に、田辺が惚れ込んでいたのを知っているから(笑) 今回はいい子だった龍二がワル龍二に変貌した訳だけど、殆ど目に込めた感情だけでその変化を表現した鈴鹿くんの演技に見入ってしまった。 あと葵の新への好き好き攻撃ね。 愛してます、好きですと臆する事なく言い続ける葵が可愛くて。 超鈍感男の新には、あの位毎日の様に好き好き言って洗脳する方が手っ取り早いから(笑) ワル龍二にトランスジェンダーを記事にされてしまい、料理対決に出られそうにないりくを、言葉ではなく“自分を石ころに例え、最後は私はダイヤで結ぶ反骨の詩”を電話で読み聞かせる事で復活させた葵の手腕はお見事だった。(本当にソシオパス?) 脚本=徳尾浩司 演出=小野浩司

No.400

>> 386 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」7話まで終了。 愛菜美が何故あの様な性格に育ったのか、父親にスポイルされ続けていたから… 【2022夏ドラマ】

「純愛ディソナンス」8話まで終了。

離婚届と辞表、受け取れるのはどちらか一つだと言われた正樹は、愛菜美の方が大事だからと離婚届を選ぶ。「大事な人だからもう嘘はつけない」と。
愛菜美との離婚は5年後で、その間に子供を作って貰うと言い出した父親にキレたのは愛菜美の方で、ワインをぶっかけ「人の事を何だと思ってるの!貴方がそんなだから私はこんなになったのよ!もう思い通りにはさせない」と、指輪を外し離婚届にサインをし正樹に「これで貴方は自由よ」と言って出て行く。(←離婚届は愛菜美が持って行ったけど出したのかな)

一方のシェアハウスでは、浮かれ気分の冴を見て晴翔が何やら裏で動き始める。
何話か前から当たり障りの無い子として仕込んでいたのが凄い。晴翔に囁かれた慎太郎はそれが引き金となって、正樹が働く予定だったピアノ教室の壁に最低の落書きをして、開業出来なくさせてしまう。

正樹と冴の恋が成就した途端に、今度は彼らが人を傷付ける側になり、そこに説得力が有るのは、ここまで愛菜美と慎太郎の心情を丁寧に描いて来たからだと思う。

一筋縄では行かないきちんと組み立てられた、4人で書いてる脚本が素晴らしい(企画の高田舞さんの功績かな?)

※以前、静に冴の居場所をメールしたのも晴翔だったのかも。直接は手を下さずに正樹と冴を壊そうとしてるね。


脚本=大林利江子 演出=土方政人

  • << 416 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」9話まで終了。 正樹は再就職先を探すが、やり慣れた不動産関係は「新田は雇うな」と御触れが出ていて、結局碓井に土下座をさせられてモノリスに戻る事に。 北都は(恐らく晴翔のくれた情報から)シェアハウスの権利書を手に入れ、マンションに建て替えるからと、冴達を追い出すつもりだった。 それを知った正樹は、路加に不満を持つ部下の木之本からセカパの顧客データを手に入れ、それを碓井に渡して建て替え計画を無しにさせる。 まあ、碓井の正樹への執着が凄い。 路加に「あんたじゃなきゃダメなんだ、彼女は」と言われて愛菜美ときちんと話し合い、こっちは何とか納得させたけど(でもやっぱり離婚届は彼女が持ったままだったから、まだ分からないけど)、碓井の方が始末に終えないのかも。 愛菜美に「自分さえ我慢すればっていうのはやめた方がいいよ」と言われた正樹は、別れ際に愛菜美が背中からハグした所を冴が見ていたのに気付き、追い掛けて、混乱している冴に「罪悪感を越える位、俺はどうしようもなくお前が好きなんだよ」と気持ちをぶつけて抱き締め、冴は「今の録音しとけば良かった」 ラストに加賀美から正樹宛の呪いの様な手紙が届いていたし(本人からの物なのかは分からないけど)、ここで加賀美の名前を出すって事は、やはり晴翔は息子で正樹と冴を逆恨みしてる感じ? 脚本=武井彩 演出=菊川誠
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