記憶か記録か…ドラマ日記 5

レス500 HIT数 5891 あ+ あ-


2022/10/25 17:16(更新日時)

【スレ主のみの投稿制限スレ】

連ドラの感想、まとめ等

シーズン毎に記録して行くスレです。


基本、連ドラ対象ですが、その他のドラマを取り上げる事もあるかもしれません。

No.3494503 (スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿制限
スレ作成ユーザーのみ投稿可
投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.451

>> 450 (続き)
この作品は鈴之介を筆頭に、性格や思考や病気や家族関係等に難を抱えて拗らせて生きて来た4人(琉夏は軽症だけど)が、自宅捜査会議という名目で集まり、衝突しながらも交わる事で関係性を築き、影響を与え合って絆を深めて行く人間ドラマを主眼としていて、その部分では深い余韻を残し色々考えさせられて、十分に満足させてくれた。

坂元さんの連ドラは最初の方が難解で取っ付き難く、それが離脱の原因になる事も有るのだが、これは初回がギリギリ許容範囲内だったので、見続ける事が出来て本当に良かった。

クレジットとしては林遣都と仲野太賀のダブル主演だったが、実質的には林遣都と松岡茉優のドラマだったなと。それ位、二人の繊細な演技は素晴らしく、ドラマに説得力を与えていた。
松岡さんはこれでまた引き合い(オファー)が増えるのではないかな。

菅生くんについては、これ以上は無い位のインパクトを残せる役でのデビューだったけど、ある意味こういう役(台詞が少なく演出家の裁量でどうにでも出来る)は演者の力量は試されないので、普通の役をやった時にどうなのかという時迄、評価は保留にしておきたい。(それにしても鈴之介に組伏せられて、歯を食い縛り目を見開いた時の表情が兄貴にそっくりでびっくりした)

脚本=坂元裕二 演出=水田伸生

No.452

>> 436 【2022夏ドラマ】 「個人差あります」7話まで終了。 今回は、苑子の為には離婚してあげる方が良いのかと悩む晶が、部長から「良か… 【2022夏ドラマ】

「個人差あります」全8話終了。

苑子がお金で女の人を買った事にかなりの違和感を持った今回。 
まあ後腐れはないだろうけど、信頼出来る人に紹介された訳でもなく、ネット検索で探して選んだそういう人を、仮住まいとはいえ自宅に連れて来て、女同士のベッドテクを教わるなんて怖くないのだろうか。

真尋は久美の告白を受けてそういう関係になったらリバースしたそうで、幸せそうな二人を見て自分達もと期待してしまう晶。

気持ちを整理して戻って来た苑子のリードで、二人は関係を持つが晶にリバースは起きない。
それでも二人は一緒に生きて行く事を確認し合う。
子供が欲しくなったら人工受精とか方法は有るしと。

苑子は夫の異性化体験を元にフィクション化した小説を書き上げる。
サイン会を終えて晶と合流すると、立ち上がった晶はお腹がかなり大きい。
えっ!?妊娠?誰の子?何の示唆も無かったけど。
人工受精なら自宅で仕事が出来る苑子じゃなくて、何で晶なの?
時間の流れから言って雪平の子?その場合諸々平気なの?

こういう疑問ってLGBTQとは関係無しに、社会人なら当然持つよね。
何か7~8話は、蚊帳の外に置かれてしまった感が強くてちょっと残念。
6話迄は面白かったんだけどねえ。

脚本=ひかわかよ 演出=山内大典

No.453

>> 335 【2022夏ドラマ】 「新・信長公記〜クラスメートは戦国武将〜」2話まで終了。 感想は書かないつもりだったのだけど、フォーマット… 【2022夏ドラマ】

「新・信長公記〜クラスメートは戦国武将〜」全10話終了。

強い家康に付く者が何人か出て、家康グループとそれ以外の武将のグループの対立、駆け引き、寝返り等が描かれていた時は面白かったし、博士を家康に殺されたと恨んでいる息子が、黒百合高校の新入生ペリー、ジャンヌ・ダルク、始皇帝(この三人が出て来た時は大笑いをしてしまった)を引き連れて仕掛け、みやびと家康(孤立して武田に足をやられて手負いの状態)を拉致し、黒百合と武将が総力戦で戦い、みやび達を奪還する8話迄は楽しめたけど、博士に武将クローンを作らせたのは理事長で、みやびの父はその研究所の研究員だったとか、そもそもの話が出て来た9話からは、ワクワクとか笑えるとか青春の熱さとかの楽しめる要素が一気に減ってしまい、つまらなくなってしまった。

総長は理事長で、永久に死なない(直ぐ甦る)という4人の部下(黒い甲冑みたいなのを身に付け刀で戦う)が次々に武将達を倒すと、信長くんが信長として覚醒し、永久不滅の筈の武士達を倒し総長も倒しちゃうというシーンもワクワクはしなかったな。

7年後、みやびと博士の息子がクローン技術の改良に成功した為に、18で死なずに済んだ武将達が銀杏高校特進クラスに居座り続け、教師になったみやびに怒られるというラストは洒落ていて良かったけどね。

脚本=金沢知樹 演出=中島悟

No.454

>> 320 【2022夏ドラマ】 「消しゴムをくれた女子を好きになった。」(NTV・JS)脚本=片岡翔 出演=大橋和也、藤原丈一郎、小島健、福地桃… 【2022夏ドラマ】

「消しゴムをくれた女子を好きになった。」全10話終了。

出だしはあまり好きな感じでは無かったのだが、大橋くんの憎めないキャラが好きなので見続けていたら、一美(武田玲奈)の登場でドラマが少し引き締まり、二人は上手く行っていたのに、さとみと二度目の偶然の再会を経てどうしても忘れられず、一美に別れを告げる辺りはシリアスに傾き、板倉達も一美の為に福田に怒りをぶつける等、バカをやっていた頃とは様変わりし、それぞれが社会に出て仕事と向き合い、メンテナンス会社に就職した福田にも部下が出来て、酔い潰れた伊藤を送って行ったら同居している姉が居てそれがさとみだったという三度目の再会。

これは運命だとさとみも納得して、福田念願の交際が始まるが、お互いに仕事が忙しくなって意思の疎通に欠け、さとみから「少し離れたい」と言われてしまう福田。
12年の間に福田には理想の女性像が出来上がっているみたいだけど、私はそんな立派な人間じゃないと。

で、板倉と森のアシストも有って、福田はやっと中三の時に書いた手紙をさとみに渡して、読みながら泣き出したさとみに「変わってないんだ、あの時のままだよ」とプロポーズ。二人は結婚し子供が生まれるハッピーエンドだった。

大橋くんは演技面ではまだまだだけど、伸び代は十分だと思うし、先が楽しみだな。

脚本=片岡翔 演出=草野翔吾

No.455

>> 413 【2022秋ドラマ】① 取り敢えず初回は視聴予定の地上波ドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演 「PICU小児集中治療室」吉沢亮 … 【2022秋ドラマ】【追記】
取り敢えず初回は視聴予定の地上波ドラマ/タイトル/主演

「警視庁考察一課」船越英一郎
(テレ東・ドラマプレミア23枠)

また秋元康原作企画ドラマだけど、プロットを読む限りでは今回は設定が面白そうで、それに合いそうな豪華なキャスティングをしているので、取り敢えずは観てみようと思う。

これで全枠決定。

No.456

【単発ドラマ】

「監察医 朝顔 2022スペシャル」

前情報を入れずに観たら、冒頭のクレジットで脚本が山本奈奈、鈴木薫になっていて、あら根本ノンジじゃないんだと若干不安になりながら観始めたのだが、直ぐに心配は要らないなと思った。それ位『朝顔』してた。結局このドラマって演出の平野眞の物なんだなって。彼の切り取る万木家と桑原家の何気ない日常を観るのが好きなのだから。

2クールもやって矛盾だらけでボロボロだった第2シーズンで、やや評価を落としてしまった本作だが、108分の枠で描かれる家族との日常生活をメインにしたSPは、私の好きな『朝顔』だった。

仙ノ浦で大竹しのぶが出て来た時は、第2シーズンの悪夢が甦ったけど、すっかり親戚のおばさんみたいな立ち位置になっていて、これはこれで東京の桑原家に安心感を与える存在に落とし込んだという事で、まあ結果オーライなのかなと。

加藤柚凪ちゃんは「カナカナ」や「トラコ」ではつぐみの気配は消していたけど、桑原家に戻って来ると、ちゃんとつぐみがそこに居るのよね。今回はまだ手の掛かる妹に嫉妬したり、じいじの重い認知症迄は理解出来なかったりで、感情の上げ下げを求められる状況だったけど、きっちりとこなして視聴者を泣かせるんだから、本当にこの子は凄いわ。

『朝顔』は単発ドラマが一番いいので、1~2年に1回位の割合で作って欲しいな。

No.457

>> 444 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」12話まで終了。 前に何で木野みたいなおっさんが新と同じ少年刑務所に入ってるの?って謎だっ… 【2022夏ドラマ】

「六本木クラス」全13話まで終了。(最終回は10分拡大)

何か演出のテンポが悪過ぎて…。
拉致された葵の居場所を教えて貰う為なら、土下座なんて屁でもない新。させている長屋の方が屈辱だよなと思わせる迄は良かったんだけど、そこから長屋が居場所を書いた紙を新が奪い取る迄が長過ぎてイライラ。(←一刻も早く助けに行きたいんじゃないのかーい!)

かと思ったら、絶体絶命の葵の所迄到達するのがやけに速い新。(←その前にボコられて、傷口も開いていてヨタヨタしてたのに?)
葵を先に逃がして龍河とタイマンを張る新だけど、手負いだからボコボコにされてしまう。なのに葵が松下(何で東京に居るの?)と亮太に助けを求めて「こっちです」と言ってから、到着する迄の遅い事。それもその筈、足を負傷している葵に松下が肩を貸して歩いてた(笑)

テンポが悪いから観る集中力も途切れてしまい、粗ばかりが目立ってしまう悪循環。

龍河は逮捕、優香の告発で長屋には検察の家宅捜索が入り株は暴落、新が長屋を買収して一段落したら、今度は新と葵のイチャコラシーンが無駄に長くて…(笑)特に新が何度も言う「愛してます」は、台詞としてどうなの?
結局、葵が片想いで、新を振り向かせようとジタバタしている時が一番面白かったな。

脚本=徳尾浩司 演出=田村直己

No.458

【朝ドラ】

「ちむどんどん」全125話終了。

通常は朝ドラの感想は書いていないのだが、今回のはちょっと酷かったので、気になった点だけ書いておきたい。

まず第一に、このドラマの脚本家(羽原大介)からは、ヒロイン暢子(黒島結菜)への愛が感じられなかった。
多分彼が本当に書きたかったのは、実父の姿を投影させたと言われている賢秀(竜星涼)なのだと思う。
だからきっちり作り込んでいた賢秀のキャラは最後迄ぶれなかったし、出番も多く良くも悪くも強烈な印象を残すキャラに仕立て上げていた。
それに対して暢子の場合、人としての印象は?と問われたら、自分本位で配慮に欠け中途半端な人という印象しか残らなかった。脚本家にヒロインへの愛が有るなら、あんなキャラにはしていないと思う。

ここから先は黒島結菜さんと演出家への批判になってしまうのだが。
暢子は11才で父親を亡くし、そこからは働き詰めの母親に代わってずっと食事を作っていたという設定だった。
だけど高3のヤング大会で、ナポリタンを作りながら会話をするシーンを観て本当にがっかりした。菜箸で表面を撫で付けているだけで不味そうにしか見えなかったから。比嘉家は貧しく、炒め物一品だけみたいな食事が多かったんだから、野菜を切る事と炒める事は、お喋りをしながらでもテキパキ出来る筈なんだけどなと。
(続く)

No.459

>> 458 (続き)
あれをOKにした演出家にも本当にがっかりした。

主演が決定してからクランクイン迄には時間が有った筈だし、幼い頃から家の賄いをして、将来は料理人になる役だと分かっていた訳だから、普通は包丁使いとかフライパン使いとか、それっぽく見える位迄は体に叩き込んでから撮影に臨むよね、役者さんなら。
実際、歌子役の上白石萌歌は、撮影の半年前から三線の練習を始めて、あのレベル迄仕上げている訳だし。

黒島さんがどの程度の練習をしたのかは分からないけど、料理人の下働きになってからもとにかく動きがスローモーで、演出家も改善させないのがホント不思議だった。
(矢作の乱でオーナーが厨房に立った時は、あんなにスピード感の有る演出をしていたのにね。まあ原田美枝子がそれに応えられるだけの技量を持っていたからだとも言えるけど)
玉ねぎの皮剥きなんて、下働きが長かったんだからもっと速く出来なきゃおかしいのに、愛さんより手際が悪いんだから呆れてしまったし、それを許して「愛さん、速いね」と暢子に台詞で言わせる演出家にはもう口あんぐりだったわ。

一番肝の部分にリアリティーが無いのを良しとしているんだから、他の部分(大叔父さんが保証人の借金はどうした?とか)がガバガバだって、制作側は何とも思って無かったんだろうね。

次は脚本が“当たり”だといいな。

No.460

【夜ドラ】

「あなたのブツが、ここに」全24話終了。

仁村紗和主演と、娘役が毎田暖乃という事以外の事前情報は全く入れずに観始めたのだが、コロナの情報の出始めの頃から今年の初夏位迄の、コロナ禍と共に在った(そして今も在る)私達の生活、心情を、大阪のシングルマザーの激変した生活状況に被せてがっつりと描くという、シリアスなんだけど市井の人々の逞しさも感じさせてくれる、考えさせられながらもエンタメとしてもきっちりと成立している良質なドラマだった。

主演の仁村紗和というと、初めて顔を覚えたのが「それぞれの断崖」という連ドラで、それでも眉が太くてクール系の美人というビジュアルの印象が強く残っただけで、その後もいくつかのドラマでは見掛けていたけど、その子が主演と知った時には不安でしか無かったのだが、出身の大阪の話で、関西弁の台詞だから伸び伸びと演じられたからなのかは分からないけど、とにかく自然体で演じていて、スレンダー美人だから当初のキャバ嬢設定も違和感が無かったし、兼業で宅配の仕事を始めた時の体の弱々しさ、娘との生活を守る為に、宅配を本業にして持ち前の負けん気で頑張る逞しさ、様々な顔を持つ亜子という女性を、そこに本当に存在するが如く演じていて素晴らしかった。

コロナ禍を描いたドラマの中でも群を抜いた傑作だったと記しておきたい。

No.461

「2022夏ドラマのまとめ①」

1位「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」
個別レス参照。
新井順子P組の作品に外れ無し。初回からどんなドラマなのかが容易に想像出来て、中身もきっちりと仕上がっているのは流石。有村架純×中村倫也の相乗効果も文句無し。

2位「初恋の悪魔」
個別レス参照。
ドラマ後半のインパクトは凄かった。惜しむらくは立ち上がりの難解さ。あれでだいぶ損をしてるのでは?

3位「プリズム」
個別レス参照。
言葉を紡ぐシナリオを、役者の芝居力できっちり魅せる、そんな印象のドラマ。森山未來の存在感は大きかった。

【他にハマった作品】
「雪女と蟹を食う」
「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」

【今期の演技MIP】
「純愛ディソナンス」の比嘉愛未。
本来の“綺麗なお姉さん”になってからの、感情の上げ下げの激しい演技力と訴求力が素晴らしくて、若い二人(中島裕翔と吉川愛)に格の違いを見せ付けていてアッパレ。

No.462

「2022夏ドラマのまとめ②」

全話観たドラマの平均視聴率(%)
※視聴率全話公表ドラマのみ

「オールドルーキー」10.44
「六本木クラス」9.35
「競争の番人」8.85
「ユニコーンに乗って」7.98
「石子と羽男」7.30
「魔法のリノベ」6.40
「家庭教師のトラコ」5.80
「テッパチ!」4.80
「初恋の悪魔」4.67
「新・信長公記」4.37
「純愛ディソナンス」3.93

※1クールを越えるドラマ、3話以下のドラマは除く。

※視聴率は関東地区のリアルタイム世帯視聴率。単純平均。(注:加重平均視聴率とは、数字が異なる場合がある)

★2022春ドラマから全局でTVerによる同時配信が始まった為、視聴率のデータにも影響が出ているものと思われる。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

今期全話観たドラマは、感想を書かなかった物を含め計23本。
途中離脱は「NICE FRIGHT!」、初回で離脱は「運命警察」「パパとムスメの7日間」「彼女、お借りします」「OTHELLO」の合計5本。

No.463

2022夏ドラマ
【最終回の視聴率が前週より1ポイント以上上昇したドラマ】←最後がどうなるのか期待値が高かった?

番組名/+ポイント

競争の番人/+2.2
オールドルーキー/+2.1
新・信長公記/+1.2
ユニコーンに乗って/+1.1
初恋の悪魔/+1.0

No.464

「2022夏ドラマのまとめ③」
~3位迄に入らなかったドラマの一言感想~

「競争の番人」地味な公取の仕事をカバーすべく話を広げたのが間違いだった。杏のW主演の肩書きが足を引っ張っていた。

「魔法のリノベ」グローバル社の気持ち悪さが足を引っ張った。水野美紀、野間口徹ゲスト回みたいなのがもっと観たかった。

「ユニコーンに乗って」着想は良かったのに、仕事部分の描写があまりにも雑で残念だった。

「家庭教師のトラコ」脚本家の自己満足が過ぎた。年々酷くなっている様な…。

「テッパチ!」コロナ禍には無理の有る題材だった。陸自全面協力の名が泣く。

「六本木クラス」葵のキャラが面白可愛くて、彼女が前に出て来てからは楽しめた。一流企業(韓国だと財閥)=ワルの図式が徹底されているのは、いかにも韓ドラって感じ。

「純愛ディソナンス」面白かったけど、吉川愛はこの役には合わなかった様な。

「空白を満たしなさい」前半の阿部サダヲの気持ち悪さと言ったら…。ラスト2話は良かったけど。

「オールドルーキー」反町隆史が途中から急にデレたり、行き当たりばったりな感じになったのは何故なの?

「新・信長公記」ラストは“わけわかめ”だったけど、そこそこ楽しめた。錚々たる役者が15才を演じるアイディアに拍手を。

No.465

「2022夏ドラマのまとめ③」
~3位迄に入らなかったドラマの一言感想~

「消しゴムをくれた女子を好きになった。」後半は良くなって行った印象。福地桃子がいつの間にか演技が上手くなっていて驚いた。

「ロマンス暴風域」芹香の設定が最後迄理解出来ず。なっちゃんは有りがちだけど、小野花梨が上手くて良かった。

「僕の姉ちゃん」ずっと平板で一本調子なので、若干飽きてしまった面も有り。そんな中でも黒木華は凄いね。

「ちょこっと京都に住んでみた。」ドラマ半分、地元の伝統的商店の人とのやり取り半分みたいな変則ドラマ。大叔父の住む町家が一番興味を引いた。

「雪女と蟹を食う」小品だけどかなりハマった。主演、ヒロイン、準ヒロイン、そして映像、皆素晴らしかった。

「復讐の未亡人」ずっと復讐の話かと思っていたら、主人公の子供時代に話が飛んで、全体の印象が少し散漫になった。

「教祖のムスメ」これも小品だけどかなりハマった。ラストが無理矢理感が有って残念だった。

「オクトー…」設定が面白くて、オリジナルでこれを作った事を評価したい。続編にも期待。

「個人差あります」斬新な設定だけど色々考えさせられるいいドラマだった。ラスト2話が少し残念。

「ザ・タクシー飯店」飯テロドラマだけど、ドラマ部分も意外にしっかり作られていて面白かった。

夏ドラマは以上の20本+上位3本の計23本を全話視聴した。

No.466

>> 414 【2022秋ドラマ】② 取り敢えず初回は視聴予定の30分以下の地上波ドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演 ★「束の間の一花」京… 【2022秋ドラマ】②
取り敢えず初回は視聴予定の30分以下の地上波ドラマ/タイトル/主演

★「北欧こじらせ日記」本田仁美/全4話

初回を視聴したが、ドラマとして観ても意味が無い様な内容なので、離脱ではなく、当初の視聴予定カウントから外す事にする。

【追加】
★「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかない」深川麻衣
(テレ東・ドラマチューズ枠)「北欧こじらせ日記」の次番組。
女優のMEGUMIが企画プロデュースを担当し、出演もする。

※★印は24時以降の深夜帯ドラマ

No.467

【2022秋ドラマ】

「ファーストペンギン」(NTV)脚本=森下佳子 出演=奈緒、鈴木伸之、渡辺大知、松本若菜、ファーストサマーウイカ、遠山俊也、石塚陸朔、志田未来、中越典子、梶原善、吹越満、梅沢富美男、堤真一 他

オリジナル作品(モデルとなった坪内知佳の著作のクレジット有り)。《水曜ドラマ・60分枠》(全話数不明)

出演者の携帯がガラケーだったので、いつ頃の話なのかと思っていたら、主人公の和佳(奈緒)が“6次産業”の許可を農水相から受けた日付が平成24年7月30日だったので、始まりが2012年頃の設定。(当時のスマホ普及率は36%位だったそう)

シングルマザーが、寂れて行くばかりの漁業を立て直す為のアイディア出しを船団の社長(片岡=堤真一)から頼まれ、謎の先生(琴平=渡辺大知←この人物の存在だけが違和感有り)との会話から“お魚BOX”を思い付き、提案をするけど古きしきたりの漁協が立ちはだかり…という話。
規制だらけでそこに胡座をかく者、そういうものだから仕方ないと流される者、その構図自体にも腹を立て楔を打ち込もうとする和佳だけど…。

せっかく許可取りしたのに、脅しに来た組合長(梅沢富美男)に屈して動こうとしない片岡と、脅した組合長もまとめて正論で罵倒する和佳にスッキリ。

まあまあの滑り出しかな。ここからもっと良くなる事を期待したい。

脚本=森下佳代 演出=内田秀実

  • << 476 【2022秋ドラマ】 「ファーストペンギン」2話まで終了。 前回、和佳が組合長を罵倒しちゃったから、余計に意地になって和佳を潰しに掛かる組合長。これが犯罪混じり(和佳が仲買人から買った魚を奪って地面にばら蒔いたり、統括さんに嘘の証言をさせて録音したり)の反撃だから、嫌な気分にさせられる。 それだけ既成のシステムを変えるには抵抗が有って大変だったという事を強調したいのかもしれないけど、2話のラストにもまた組合長が不穏な動きをして、この対立構造をまたしても次回迄引っ張るとはね。 女性活躍推進法が成立したのが2015年なので、ドラマの2012年頃に農水相が、新しい仕組みの認可第一号は女性ですと国会で発言するのは、確かにいいアピールにはなっただろうね。 初回は和佳が最後に啖呵を切ってスカッとさせてくれたから、まあまあの印象で終わったけど、これってコメディーでもないし、出て来る男達は皆等しく苛々させてくれるし、相変わらず琴平は何の先生だか分からないし、何に期待して観ていたらいいのかちょっと怪しくなって来た。 テンポが悪いのが諸悪の根源なのかな? 脚本=森下佳代 演出=内田秀実

No.468

【2022秋ドラマ】

「親愛なる僕へ殺意をこめて」(CX)脚本=岡田道尚 出演=山田涼介、川栄李奈、門脇麦、尾上松也、早乙女太一、阿南敦子、高嶋政宏、桜井ユキ、佐野史郎、遠藤憲一 他

井龍一、伊藤翔太の漫画原作。《水10・54分枠》(全9話予定)※初回は15分拡大

15年前に焼身自殺で死んだとされる、殺人鬼LLと呼ばれていた八野衣真(早乙女太一)の息子・エイジ(山田涼介)は大学生となり、もしかしたら自分は二重人格で、記憶の無かった3日間に、畑葉子という女性を拷問死させたのではないか?父親と同じ様に…と、自分自身を疑い始めて苦しむ。

わざと明るく振る舞うエイジ、そこからの怯えたり悩んだり苦しんだりするエイジと、山田涼介の表現力が結構凄い。

暴力描写がキツめなんだけど、寸止めでカメラを切り替えたり角度で隠したりの演出だったので、ギリギリ許容出来た。松山演出のダラダラと引き摺らないテンポの良さのおかげかもしれない。

二点だけ。
刑事が、周囲に学生がいる学食でエイジに事情聴取して、特に「殺人鬼LLの息子でしょ?」なんて口にする?
あと、サイ(尾上松也)は、エイジがB一(ビーいち)と呼んでるもう一人の人格を知っている様なのだが、あんなオドオドしたエイジが来たのに、変だと思わないの?
本当にB一は存在するのかな。
取り敢えず次回も観てみる。

脚本=岡田道尚 演出=松山博昭

  • << 477 【2022秋ドラマ】 「親愛なる僕へ殺意をこめて」2話まで終了。 ナミが葉子(浅川梨奈)から聞いた話としての映像だが、やっとエイジのB一が登場。葉子に「この腐り切った世界から俺が救い出してやる」と言っていたB一は、クールで格好良かった。 そしてもう一人B一を知る男、大学教授の白菱(佐野史郎)が登場。15年前、売春をしていた娘がLLの餌食となり、LLもだが売春組織その物も憎んでいて、少しでも潰したいと思っている、だから葉子を介して知り合ったエイジB一から、スカルを潰す為にヤク代金として用意している6千万を強奪するから手伝って欲しいと言われて、二人でやったと。 えーっと、あんな教授にそんなヤバい事が本当に出来るの?頼む方も頼む方だけど。あと白菱のスマホに入っていた、サイが葉子を暴行している映像は誰が撮って、白菱はどうやって手に入れたの?何か信用出来ないんだけど。 エイジにとってもナミにとっても視聴者にとっても、B一はまだ人伝の存在だし、何せ絡んで来る人物を演じているのがエンケンさんを筆頭に、門脇麦、高嶋政宏、桜井ユキ、佐野史郎と、何か変、何か怪しい、今のまま終わる訳がないよなと思えてしまう役者ばかりなので、何か壮大な裏が有るのかもと疑ってしまうのよね。 で、何故かエイジとナミだけはそのまま信じられるみたいな。 その辺りも面白いと思える要因かな。 脚本=岡田道尚 演出=松山博昭

No.469

>> 414 【2022秋ドラマ】② 取り敢えず初回は視聴予定の30分以下の地上波ドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演 ★「束の間の一花」京… 【2022秋ドラマ】②
取り敢えず初回は視聴予定の30分以下の地上波ドラマ/タイトル/主演

10/5 24:30~の「夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~」佐津川愛美
初回視聴済み。

“妻だけED”の夫(千賀健永)からの提案で、スワッピングの世界に足を踏み入れた、一人娘のいる夫婦の話。
佐津川さんはコメディー演技の部分で頑張り、エロチックな部分は主宰者夫婦を演じる板谷由夏(完璧なボディラインで着こなすドレスがエロい)と平岡祐太が引き受けるみたいな配分だった。

娘が赤ちゃんを欲しがり、夫婦もきょうだいを作ってあげたいとの思いが有り、それにはEDを克服しなくちゃ、それならスワッピングだという夫の思考回路が苦手。
妻もライターだから取材も兼ねてなんて自分を納得させてないで、子作りが理由なら人工受精も有るし、その前に夫にEDの診察を受けさせろって思ってしまった。

なので多分楽しめないと思うから、初回のみで視聴離脱する。
(テレ東ドラマParavi枠)

No.470

【2022秋ドラマ】

「silent」(CX)脚本=生方美久 出演=川口春奈、目黒蓮、鈴鹿央士、桜田ひより、板垣李光人、夏帆、内田滋、久保田悠来、山崎樹範、風間俊介、篠原涼子 他

オリジナル作品。《木曜劇場・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大

高校生の紬(川口春奈)と想(目黒蓮)の会話台詞の繰り返しが少しくどく感じたし、全体的に台詞としては言葉が若干不自然に聞こえる部分が、所々有ったかなとは思うが、説明台詞は一切排除して、それでも最終的には全体的な関係性は伝わって来たので、その面での構成力は評価したい。

中途失聴が始まった時点で、高校の友達との関係を全て断ち切ってひた隠しにし、家族にも徹底させた想の思いに迄は理解が及ばないのだが、恐らく事前取材の段階で、そういう複雑な思いを抱えた事の有る人の話は聞いていて、脚本に反映させたのでないかと想像する。

紬は街で偶然想に再会し、逃げる想を捕まえて話し掛けるが、苦しい表情を浮かべた想は、泣きながら手話だけで現状を伝える。勿論何も知らない紬には全く理解出来ない。中途失聴者の想は話す事は可能だと思うのだが、一切言葉を発しなかった。これは手話だけの世界で生きている事を表したかったから?確かにsilentでショッキングだったけど。

この感じで11話?はキツいけど、どういう展開を考えてるのかな。

脚本=生方美久 演出=風間太樹

  • << 478 【2022秋ドラマ】 「silent」2話まで終了。 初回は殆どが紬の視点からの話だったので、想の過ごして来た時間が全く分からず、その分不可解だったり物足りなかった点も有ったのだが、今回は想の視点からの話で始まり、事情も分かったし、友達切りや初回のラストシーンを観て、失聴後の想は頑なに閉じ籠ってしまったのかなと思っていたら、紬との“会話”中に笑顔も出たし、小首を傾げて目尻が下がる優しい表情も見えたし、根本は変わっていない事が分かってホッとした。 想はまだ聴力が残っていた時に一度紬を呼び出して、いずれ失聴する事を打ち明けようとしたけど、口ごもると先回りして話し掛けて来る紬に中々言い出せず、挙げ句に「佐倉くんの声が好き」なんて言われて、結局話すのを断念したのね。そしてそれっきり連絡を断った。 高校の友達切りをしたのも、失聴を紬の耳に入れたくなかったからなのね、多分。好きな人にショックを与える位なら、消えた方がいいという判断ね。 前回、不思議に思った“何故想は喋らないのか”については、手話を習い始めた紬が講師の春尾に質問をするという形で、春尾が答えてくれた。 多分機能的な事ではない。聞こえなくなって話したくない人はいるかもしれない。 そして次の部分、「始めから無いのと、有ったものが無くなるのは違う感覚だと思うので」そういう心理的な微妙な事なのね。 (続く)

No.471

【2022秋ドラマ】

「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」(NTV)脚本=根本ノンジ 出演=玉森裕太、池田エライザ、矢本悠馬、濱津隆之、堀未央奈、YU、豊島花、原田泰造、松雪泰子、椎名桔平 他(斉藤由貴、勝村政信、りょう、片桐仁が、臨床研修先の医師として都度出演)

知念実希人の小説原作。《土曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)

「コード・ブルー」の(元)夫婦医師(と森本医師)が出ていて、その後に運動会みたいなコードブルー発令で、殆どの一般人はあれが多少の誇張は有っても事実に近いなんて知らないから、Twitterはコードブルーがトレンドに入る位に沸いたんだけど、後から冷静に考えたら、これってスタッフは全部計算付くだったのではないかな。
病院であんな“運動会”なんて有り得ないってTwitterで沸いたら、(原作者も含めた)医療関係者の“いやあんな感じでダッシュで集まる”という、肯定の発信迄がセットで。だとしたら作戦成功だね。

肝心の内容だけど、センスの無い副題(特に謎解き)は要らなかったな。
主人公には初めての患者だから熱心に観察し、カルテを全部読み込んで真実に辿り着くって事なので。
突っ込み所も有るけど割りとストレートな作りなので観やすいし、このまま変に捻らないで欲しいかな。
玉ちゃんの前作は直ぐに離脱したけど、これは何とか最後迄ね…

脚本=根本ノンジ 演出=狩山俊輔

  • << 481 【2022秋ドラマ】 「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」2話まで終了。 1ヵ月の精神科研修が終了して、今回の指導医は外科の冴木(椎名桔平)。でも精神科の指導医・立石(松雪泰子)とは、院内で偶然会って話をしたりアドバイスをされたりの関係が続いている。この先、冴木ともそういう関係になるのだろう(まあ研修医同期の裕也(矢本悠馬)の父親でもあるし)。 立石からは、精神科に配属されたら5年で患者側になる、一歩引く事が大事と諭されていた諏訪野(玉森裕太)だが、冴木からも「患者のプライベートに踏み込むな」と何度か注意されて、それでも近藤(伊武雅刀)という不可解な患者に踏み込んで調べて、理由が分かって冴木に報告をすると、冴木自身が近藤のプライベートに踏み込んで、彼の意を汲んだグレーゾーンの開腹手術をしてしまうという、“それってどうなの?”って話だった。 それでも硬軟併せ持つ冴木の人物像は指導医として魅力的だし、医師や患者に振り回されながらも、自分のやり方を保っている粘り強い諏訪野も、中心人物として合格だと思うけど、それ以外の登場人物(の設定)がイマイチ魅力に欠けるのが、連ドラとしては問題かな。 曽根田(池田エライザ)が気に掛ける患者の沙智(豊嶋花)に、描写の時間を掛け過ぎるバランスの悪さも気になる所だ。 脚本=根本ノンジ 演出=狩山俊輔

No.472

【2022秋ドラマ】

「一橋桐子の犯罪日記」(NHKエンタープライズ・NHK)脚本=ふじきみつ彦 出演=松坂慶子、岩田剛典、長澤樹、片桐はいり、宇崎竜童、木村多江、由紀さおり、草刈正雄 他

原田ひ香の小説原作。《土曜ドラマ・49分枠》(全5話予定)

両親の介護を長くしていたから、結婚もしなかったし貯金も無い状態(財産無しの親?)で70代。3年前から気の合う友人と古い一軒家を借りて同居していたが、彼女は病死。自分の少ない年金と清掃のパートの収入だけでは、その家の家賃を払って生活する事は出来ず、桐子(松坂慶子)は“家賃3万円”の、事故物件らしきボロアパートに引っ越す。
なるべく周囲に迷惑を掛けて死にたくない桐子は、“刑務所に入る為に大量の菓子パンを万引きした”老人の事を知り、これだ!と閃き警察に捕まる努力を始める。

うーん、松坂さんはギスギスしない様に可愛らしく演じてはいるのだけど、あまりに世間知らずでのほほんとした性格設定の桐子に苛々してしまう。
考え無しに生きて来た結果の自業自得ではあったとしても、普通ここ迄苦しければ行政に相談するだろうにと。

コメディータッチにはしてあるのだが、どうにも純粋に笑えないので、私はこれで視聴離脱する事に。長澤樹の演技は観たかったけど、残念。

脚本=ふじきみつ彦 演出=笠浦友愛

No.473

【2022秋ドラマ】

「PICU 小児集中治療室」(CX)脚本=倉光泰子 出演=吉沢亮、安田顕、木村文乃、高杉真宙、高梨臨、菅野莉央、生田絵梨花、中尾明慶、菊地凛子、野間口徹、松尾諭、正名僕蔵、甲本雅裕、大竹しのぶ 他

オリジナル作品。《月9・54分枠》(全話数不明)※初回は30分拡大

広大な北海道が抱える救命救急における弱点が、過疎地域、或いは都市から遠く離れた地域からの患者の搬送問題。
このドラマは中でも患者を15才迄の子供に絞ったPICUを、丘珠空港の近くに有る総合病院に新設し、広大な土地でも対応出来るドクタージェットを丘珠空港に駐機させ、患者の元へて飛んで行くという構想を実現すべく奮闘する人々を描いて行くらしい。

日本各地でPICUの立ち上げに関わって来たエキスパート植野(小児科医=安田顕)の、冷静沈着だけど胸に熱い物を持っている人間性が素晴らしくて、こういう人の下に付いた主人公の志子田(吉沢亮)は、今は未熟でも真っ直ぐに成長して行けるのではないかなと期待を持たせてくれる。

脚本の倉光さんは「アライブ」を書いた人なので、医師と患者の関係の描き方は心配していない。ただ「アライブ」で引っ掛かった三浦翔平の演じたジャーナリストの描き方、それに当てはまりそうな“話に水を差す存在”として、次回から野間口徹が出演するみたいで、それが今からちょっと心配なのだが。
(続く)

No.474

>> 473 (続き)
知事の肝いりでPICUの新設迄は漕ぎ着けた物の、人員は植野、志子田、植野が呼んだ口の悪いPICUのベテラン看護師の羽生(高梨臨)、出産のトラブル?で子供を失ったっぽい、仕事は出来そうだけど心を閉ざしているみたいな救命医の綿貫(木村文乃)の4人しか確保出来ていず、まだまだ前途多難だ。

この令和の時代に、PICUが出来た事を知らせて顔を繋ぐ為に、病院や消防等、地方の関係先を一軒一軒回って名刺を配るのが最初の仕事だと言う植野。
知事が記者会見をしたプレスリリースを、全関係機関に送れば済む話なのではとも思うのだが、中々末端迄は(その地域こそがPICUを最も必要としている訳だが)伝わり難いのかなとか、都市部は都市部で医学界は色々派閥とか反発とかも有りそうだしとか、色々想像してしまった。

一つだけ。早速急患を受け入れて手術をという事になった時に、他の急患が入った為に手術室を使えなかったシーン。
まさか…手術室が一つしか無いなんて事は無いよね?他の手術室は全部塞がっていたんだよね?

初回に関して言えば一番印象に残ったのはやはり植野のキャラ設定で、こういう人がトップで引っ張って行くPICUの話なら大丈夫だなという安心感を与えてくれた。
初回はそれだけで十分だった。

脚本=倉光泰子 演出=平野眞

  • << 484 【2022秋ドラマ】 「PICU 小児集中治療室」2話まで終了。 チキンナゲットを揚げて弟に食べさせようとして、油に引火して弟に大火傷を負わせ、自分は器官熱傷を負い、合唱部なのに恐らく高音は出せなくなってしまう女の子の話。 志子田から真実を聞き出し、自己抜管して“歌えないなら死にたい”とメモ書きをした莉子ちゃんが、志子田に笑顔で「私のせいでお母さんに怒られたでしょ、ごめんね」と言えたのは何故?急に態度を変えた様にしか見えなかったので、そこだけ不満が残った。 前回の感想で心配していた“話に水を差す存在”の野間口徹だけど、PICUに医師を派遣しない彼らなりの理由がきちんと語られていて、それはそれで納得出来たので杞憂で済んで安心した。(←あの理由なら植野のやり方次第では協力に転じる可能性は十分なので) 「やるべき事をやっていれば、きっと人はついて来ます」という植野の信念が、将来を予言している様に映った。 医師としての知識も技術もまだまだな志子田が、感情を優先して先輩達に不満顔をするのは良くないね。子供の莉子ちゃんに迄感情を読まれてしまう位顔に出やすい志子田。言い方は冷たいけど、綿貫が憂慮しているのも多分そこなんだろうなと思った。 矢野は先輩からパワハラを受けてる?志子田の母親の「痩せちゃう」は病気フラグ?臨月が近そうな桃子も危なっかしくて。 脚本=倉光泰子 演出=平野眞

No.475

>> 441 【2022秋ドラマ】【追記】 取り敢えず初回は視聴予定の地上波ドラマ タイトル/主演 「拾われた男 Lost Man Found」仲… 【シーズン枠外ドラマ】

「拾われた男 LOST MAN FOUND」(NHKエンタープライズ・ウォルト ディズニー ジャパン)脚本=足立紳 出演=仲野太賀、草彅剛、鈴木杏、要潤、安藤玉恵、大東俊介、岸井ゆきの、松本穂香、夏帆、松尾諭、石野真子、風間杜夫、薬師丸ひろ子 他

松尾諭のエッセイ原作。今夏NHK BSPで放送済み作品の地上波での再放送《ドラマ10・45分枠》(全10話)※配信だけでなくテレビで放送済みなので、秋ドラマの括りからは外す事にした。

俳優・松尾諭の自伝的エッセイのドラマ化。
松戸諭(仲野太賀)は役者を目指して上京したのに、拾ってくれた山村社長(薬師丸ひろ子)の事務所に行ってみると、そこは井川遥も所属するバリバリのモデル事務所だったという設定には大笑い。
男優にも手を拡げようとしていた矢先に、落とした航空券を拾ってくれた松尾に会った当時の社長(現会長)が、面白そうだからと文字通り松尾を拾ったらしい。

仲野くん顔が丸いなあと思ったら、wikiによると10kgも増やしたらしい。時々松尾諭に見える瞬間が有ったから、役者って凄いわ。

物語はまだほんの入口で、ここから兄(草彅剛)の渡米とか色々あるらしい。
あれだけの役者が次々に出て来て、だれがレギュラーなのかも分からない夢の様なドラマだな。

脚本=足立紳 演出=井上剛

  • << 489 【シーズン枠外ドラマ】 「拾われた男 LOST MAN FOUND」2話まで終了。 そうなんだろうなって想像は出来るけど、松尾諭って本当に“寅さん”みたいな振られ続ける青春時代を送っていたのかと(笑) まあ誇張は有るにしても、あれだけ友達だからと断られ続けると、手を繋いでも嫌がらない女に出会えたら、これは脈有りって期待しちゃうよねえ。やっとだと喜んでいたら、これがまさかの二股女。演じているのが有り得なさそうな松本穂香だから、結構パンチが効いていて面白かった。 売れない役者の先輩が誘ってくれて有り付いた、俳優としての初仕事が映画の兵隊役。死に行く先輩相手の一言の台詞が上手く言えなくて何テイクもやらされて、それでも嬉しくて完成した映画を先輩と観に行ったら、先輩は全く映っていなくて、自分は台詞はカットされていたけど顔は映っていたというシビアな現実。 でもあれで俳優の道に進もうと決めたのね。 だけど現実は甘くなくて、与えられた仕事は事務所の稼ぎ頭・井川遥のガード兼運転手。井川さん本人が本当に出て来てびっくり。 車中で本読みをする井川遥の台詞を、自分に言われていると勘違いして一々反応してしまう仲野太賀の演技が面白くて爆笑。 ホント、彼は凄いわ。そしてこのドラマは本当に面白い。 脚本=足立紳 演出=井上剛

No.476

>> 467 【2022秋ドラマ】 「ファーストペンギン」(NTV)脚本=森下佳子 出演=奈緒、鈴木伸之、渡辺大知、松本若菜、ファーストサマーウイカ… 【2022秋ドラマ】

「ファーストペンギン」2話まで終了。

前回、和佳が組合長を罵倒しちゃったから、余計に意地になって和佳を潰しに掛かる組合長。これが犯罪混じり(和佳が仲買人から買った魚を奪って地面にばら蒔いたり、統括さんに嘘の証言をさせて録音したり)の反撃だから、嫌な気分にさせられる。
それだけ既成のシステムを変えるには抵抗が有って大変だったという事を強調したいのかもしれないけど、2話のラストにもまた組合長が不穏な動きをして、この対立構造をまたしても次回迄引っ張るとはね。

女性活躍推進法が成立したのが2015年なので、ドラマの2012年頃に農水相が、新しい仕組みの認可第一号は女性ですと国会で発言するのは、確かにいいアピールにはなっただろうね。

初回は和佳が最後に啖呵を切ってスカッとさせてくれたから、まあまあの印象で終わったけど、これってコメディーでもないし、出て来る男達は皆等しく苛々させてくれるし、相変わらず琴平は何の先生だか分からないし、何に期待して観ていたらいいのかちょっと怪しくなって来た。

テンポが悪いのが諸悪の根源なのかな?

脚本=森下佳代 演出=内田秀実

  • << 488 【2022秋ドラマ】 「ファーストペンギン」3話まで終了。 いやあ、長かったなあ、一つにまとまる迄が。 不器用(和佳)vs.単細胞(漁師達)のいざこざって…。 でも単細胞だから、和佳への誤解が解けたら直ぐに「ごめんなさい」をする所は可愛かった。 相変わらずの組合長の犯罪紛いの行為(今回はフェイク写真)は、マジで不愉快で全然笑えない。面白がっている視聴者の方が多いんだろうけど。 そして琴平だけど、ひょっとして片岡の亡き妻の連れ子だった男の子なんだろうか。母親が亡くなって祖父母に引き取られたとか? 何も分からないままよりは、想像出来るだけでもだいぶ違う。 次からはやっとドラマを楽しめる様になるかな。早目に組合長をギャフンと言わせて退場させるか、おとなしくさせて欲しいけど。 脚本=森下佳代 演出=小川通仁

No.477

>> 468 【2022秋ドラマ】 「親愛なる僕へ殺意をこめて」(CX)脚本=岡田道尚 出演=山田涼介、川栄李奈、門脇麦、尾上松也、早乙女太一、阿南… 【2022秋ドラマ】

「親愛なる僕へ殺意をこめて」2話まで終了。

ナミが葉子(浅川梨奈)から聞いた話としての映像だが、やっとエイジのB一が登場。葉子に「この腐り切った世界から俺が救い出してやる」と言っていたB一は、クールで格好良かった。
そしてもう一人B一を知る男、大学教授の白菱(佐野史郎)が登場。15年前、売春をしていた娘がLLの餌食となり、LLもだが売春組織その物も憎んでいて、少しでも潰したいと思っている、だから葉子を介して知り合ったエイジB一から、スカルを潰す為にヤク代金として用意している6千万を強奪するから手伝って欲しいと言われて、二人でやったと。
えーっと、あんな教授にそんなヤバい事が本当に出来るの?頼む方も頼む方だけど。あと白菱のスマホに入っていた、サイが葉子を暴行している映像は誰が撮って、白菱はどうやって手に入れたの?何か信用出来ないんだけど。

エイジにとってもナミにとっても視聴者にとっても、B一はまだ人伝の存在だし、何せ絡んで来る人物を演じているのがエンケンさんを筆頭に、門脇麦、高嶋政宏、桜井ユキ、佐野史郎と、何か変、何か怪しい、今のまま終わる訳がないよなと思えてしまう役者ばかりなので、何か壮大な裏が有るのかもと疑ってしまうのよね。
で、何故かエイジとナミだけはそのまま信じられるみたいな。
その辺りも面白いと思える要因かな。

脚本=岡田道尚 演出=松山博昭

  • << 490 【2022秋ドラマ】 「親愛なる僕へ殺意をこめて」3話まで終了。 今回はサイに連れ去られた愛する京花を奪還する為に、自分の命を懸けてエイジがサイに立ち向かう話(本当は色々と策を講じてはいたけど一か八かの部分は有って、命懸けだったのは間違いない)。 最初に身も蓋もない事を書いてしまうけど、門脇麦はどう考えたって山田涼介と同じ大学生には見えないし、キャラ的にもエイジが必死になって助けに行き、守ってあげなければと思える様なタイプではないので、申し訳ないんだけど山田涼介が必死になればなる程ギャグに見えて来て、本来の趣旨が伝わって来ないのよね。葉子には出来た感情移入が京花には出来ないの。 だからこの配役には別の意味が有るのではと、ずっと疑っているのよね。 白菱が持っていた葉子がサイからボコボコにされていた映像は、白菱自身が隠し撮りしていたとか本当かね。白菱は葉子はサイが連れ去ったと言い、サイは車が来て葉子はそこに逃げ込んだとエイジに言ってた。 サイはB一と葉子がグルで、顧客リストを盗んだと思っているから、どっちかと言うと白菱の方が怪しい。 そして仲間が来る前にサイを一発で仕留め、部下には「警告と威嚇射撃をした」と大嘘を付いていた桃井(桜井ユキ)は何の隠蔽? やっぱりエイジとナミ以外は信じられない。 脚本=岡田道尚 演出=西岡和宏、総合演出=松山博昭

No.478

>> 470 【2022秋ドラマ】 「silent」(CX)脚本=生方美久 出演=川口春奈、目黒蓮、鈴鹿央士、桜田ひより、板垣李光人、夏帆、内田滋、… 【2022秋ドラマ】

「silent」2話まで終了。

初回は殆どが紬の視点からの話だったので、想の過ごして来た時間が全く分からず、その分不可解だったり物足りなかった点も有ったのだが、今回は想の視点からの話で始まり、事情も分かったし、友達切りや初回のラストシーンを観て、失聴後の想は頑なに閉じ籠ってしまったのかなと思っていたら、紬との“会話”中に笑顔も出たし、小首を傾げて目尻が下がる優しい表情も見えたし、根本は変わっていない事が分かってホッとした。

想はまだ聴力が残っていた時に一度紬を呼び出して、いずれ失聴する事を打ち明けようとしたけど、口ごもると先回りして話し掛けて来る紬に中々言い出せず、挙げ句に「佐倉くんの声が好き」なんて言われて、結局話すのを断念したのね。そしてそれっきり連絡を断った。
高校の友達切りをしたのも、失聴を紬の耳に入れたくなかったからなのね、多分。好きな人にショックを与える位なら、消えた方がいいという判断ね。

前回、不思議に思った“何故想は喋らないのか”については、手話を習い始めた紬が講師の春尾に質問をするという形で、春尾が答えてくれた。
多分機能的な事ではない。聞こえなくなって話したくない人はいるかもしれない。
そして次の部分、「始めから無いのと、有ったものが無くなるのは違う感覚だと思うので」そういう心理的な微妙な事なのね。
(続く)

No.479

>> 478 (続き)
でも伏せられていた大事な部分が分かってすっきりしたし、カフェでの再会時の、二人の笑顔有り涙有りのやり取りと、目黒くんの凄くナイーブな演技と、それをきっちりと受け止める川口さんの、自在な泣き笑いの演技にすっかり魅了され、話に入り込んで私も涙した。

今の段階では紬は湊斗を恋人だと思っているし、想とよりを戻す事などは考えていない。ただブツっと関係を切られて傷付いた過去を、いい思い出に塗り替えたい、友達として支えてあげたいという感情も有るかもしれない、本当にそれだけ。

でも湊斗はそうは思っていないみたいで。
彼の中でも優しさの塊と猜疑心がせめぎ合い、手話教室のチラシを渡しながらも、実際に紬が教室に通い、覚えた手話で想と会話をしているのを見ると体が固まってしまう。変な暴走キャラとか、病みキャラにはして欲しくないなとそれだけが心配。(そういう脚本家ではないと信じたい)

まだ想がどんな仕事をしているのか、夏帆が演じる奈々とはどういう関係なのか等、伏せられている事も有り、特に奈々との関係は気になる所。(二人のカフェでのやり取りを観る限りでは、奈々は想が好きだと思う)

ここからどういう流れにするのかも気になるが、昔とは少し違う、想と紬の間をゆっくりと優しく流れる時間を楽しみたい、そういう気持ちにさせてくれた第2話だった。

脚本=生方美久 演出=風間太樹

  • << 491 【2022秋ドラマ】 「silent」3話まで終了。 今回は湊斗の視点で、想、紬それぞれとの関係や彼らへの想いが、過去から現在へと語られて行った。 前回迄は単純に、想の出現で紬の気持ちが想に向き始め、流石の湊斗も不安になって色々変わってしまうのでは?と、当て馬が陥りがちな“あるある”を心配していたのだが、この脚本家はそんな次元ではこのドラマを構築していなかった。 勿論、当時の別れ方を知っているから、紬には本当は自分より想の方が合っているのではという不安は有ったと思う。直ぐに手話の勉強を始めて想とのコミュニケーションを取り始める位、切り換えの早かった紬に違和感も持ったと思う。でも湊斗はそういう事に腹を立てている方がずっと楽だったと言うのだ。 想が病気の事を自分に言ってくれなかった事もショックだったし、今でも信じられない自分がいる。 背中に向かって「想」と呼び掛けても、話し掛けても彼は振り向いてくれない。昔の様なツンデレではない事を実感し泣き出してしまう湊斗。 追い掛けて来た紬に「(想には)名前呼んで、振り返って欲しかっただけなのに」と、訴えてうずくまる湊斗の慟哭に胸を突かれた。 親友として大好きだった想に突然切られた痛みは、湊斗にとっても大きな傷となって潜在意識の中にずっと有ったという事よね。うーん、深いなあ、この本は。 脚本=生方美久 演出=高野舞

No.480

>> 414 【2022秋ドラマ】② 取り敢えず初回は視聴予定の30分以下の地上波ドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演 ★「束の間の一花」京… 【2022秋ドラマ】②
取り敢えず初回は視聴予定の30分以下の地上波ドラマ/タイトル/主演

10/15「ボーイフレンド降臨!」髙橋海人
初回視聴済み(初回は30分拡大)

同枠で面白かった「俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」と同じ脚本=田辺茂範、演出=新城毅彦だったので期待していたのだが、直前の予告番宣を観て“これはダメかな”と思いながら本編を観たら…、やっぱり面白くなかった。

初回で視聴離脱をするので面白くない理由を書くのも何だから、ただ自分には合わなかったとだけ書いておく。
海人くんファンはこれで楽しめるのかな、どうなんだろう?
(テレ朝 オシドラサタデー枠)

No.481

>> 471 【2022秋ドラマ】 「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」(NTV)脚本=根本ノンジ 出演=玉森裕太、池田エライザ、矢本悠馬、濱津… 【2022秋ドラマ】

「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」2話まで終了。

1ヵ月の精神科研修が終了して、今回の指導医は外科の冴木(椎名桔平)。でも精神科の指導医・立石(松雪泰子)とは、院内で偶然会って話をしたりアドバイスをされたりの関係が続いている。この先、冴木ともそういう関係になるのだろう(まあ研修医同期の裕也(矢本悠馬)の父親でもあるし)。

立石からは、精神科に配属されたら5年で患者側になる、一歩引く事が大事と諭されていた諏訪野(玉森裕太)だが、冴木からも「患者のプライベートに踏み込むな」と何度か注意されて、それでも近藤(伊武雅刀)という不可解な患者に踏み込んで調べて、理由が分かって冴木に報告をすると、冴木自身が近藤のプライベートに踏み込んで、彼の意を汲んだグレーゾーンの開腹手術をしてしまうという、“それってどうなの?”って話だった。

それでも硬軟併せ持つ冴木の人物像は指導医として魅力的だし、医師や患者に振り回されながらも、自分のやり方を保っている粘り強い諏訪野も、中心人物として合格だと思うけど、それ以外の登場人物(の設定)がイマイチ魅力に欠けるのが、連ドラとしては問題かな。
曽根田(池田エライザ)が気に掛ける患者の沙智(豊嶋花)に、描写の時間を掛け過ぎるバランスの悪さも気になる所だ。

脚本=根本ノンジ 演出=狩山俊輔

  • << 498 【2022秋ドラマ】 「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」3話まで終了。 今回の研修は産婦人科で指導医は木佐貫(斉藤由貴)、患者は切迫早産で運ばれて来た弁護士の本郷文香(矢田亜希子)で、治療は受けるが検査は一切拒否、4ヶ月前に離婚した夫の正和(森田甘路)と、半年前から交際していると言う岡田が、どちらも自分の子供だと譲らないという話。 まあ先の読める話では有ったけど、カルテが全て教えてくれない段階で、諏訪野が「間違いない、彼女、子宮頸がんを患っている」と断定出来た根拠が全く示されていなくて、看板の決め台詞に“偽り有り”なのでは?とシラケてしまった。 で、相変わらず沙智に“過剰奉仕する”曽根田にまたシラケて…。 流石にもう観るのを止めようかなと思った頃に、斉藤由貴の産婦人科医としてのド迫力演技が繰り出されて引き留められた。ドラマとしては“首の皮一枚”って所かな。 それにしても今回の患者の思考回路は酷過ぎたし、沙智がやっと透析用のシャント手術を受けたので、曽根田が振り回される理由が無くなったと思ったら、今度は透析では間に合わず移植が必要だと? 嫌な予感は有ったけど、やっぱりこの子が縦軸なんだと、正直がっかり(中の人は嫌いじゃないんだけどね)。 脚本=根本ノンジ 演出=池田千尋

No.482

【2022秋ドラマ】

「アトムの童」(TBS)脚本=神森万里江 出演=山﨑賢人、松下洸平、岸井ゆきの、岡部大、馬場徹、栁俊太郎、六角慎司、玄理、戸田菜穂、皆川猿時、塚地武雅、でんでん、風間杜夫、オダギリジョー 他

オリジナル作品。《日曜劇場・54分枠》(全話数不明)※初回は25分拡大

台詞が説明的で文章で書いた様に乱れが無い事がいくつか有った(例えば興津(オダジョー)が秘書の吉崎(六角慎司)に、わざわざあんな仕事の説明はしないよなあとか)のと、ラスト前に那由他が自分がジョン・ドゥだと海(岸井ゆきの)達に告げた時に、そこ迄誰に対しても結構ハッキリと物を言っていた海が、「何で今迄黙っていたの?」とか、一言も文句を言わずに流したのが少し気になったけど、総体的には誰が主人公でこの物語を引っ張り、誰が主人公の足を引っ張る存在なのかがはっきりと明示されていたのでとても観やすく、また次も観たくなる仕掛け(かつての那由他の仲間でジョン・ドゥの一人である隼人(松下洸平)が、興津側に付いた)も抜け目なく施されていたので、初回としては合格点だし面白かった。

「ダウンウェル」というゲームを開発した那由他、隼人、公哉(栁俊太郎))の仲を壊し、公哉に死を選ばせ、那由他をゲーム開発から遠ざけた、そう仕向けた張本人は興津という事でいいのかな。(オダジョーはかなりいい)

脚本=神森万里江 演出=岡本伸吾

  • << 500 【2022秋ドラマ】 「アトムの童」2話まで終了。 前回ある程度ぼかされていた部分を、冒頭のナレーションで“那由他はかつてゲームと親友の命を興津に奪われ、失意の日々を過ごしていた”って断定的に説明しちゃってる(笑) 公哉が脇の甘さを突かれて合法的にゲームのアイディアをSAGASに奪われ、「俺のせいだ」と自分を責めて自殺した事に対する責任の取り方が、那由他は一切ゲームとは関わらない、隼人はSAGASに入って、自分の一生の著作権と引き換えに、あの時奪われたゲームの名義をジョン・ドゥに書き換えて貰うという事で、対照的だけど不器用な所は似ているんだなと。 ゲームの知識は全く無いので、隼人が興津に奴隷契約を断る理由にした「ストⅡもやった事の無い人と、楽しいゲームは作れない」が、そうなのかと想像するしか無いのがちょっと辛い。 誤解もわだかまりも解けて、早くもアトム玩具でジョン・ドゥは再結成。 これだけ展開が早いという事は、アトム玩具の特許を手に入れたい興津が、二の矢三の矢を放って来て、そことの攻防戦とジョン・ドゥの新作ゲームの開発話の二頭立てで進めて行くのかな。 一の矢の財務顧問を海が何故受け入れたのか?海は融資担当だったんだから、雇わなくても自分で出来るんじゃないの? それより問題はセキュリティー意識の低さよ! 脚本=神森万里江(協力=畠山隼一、兒玉宣勝) 演出=岡本伸吾

No.483

【2022秋ドラマ】

「霊媒探偵・城塚翡翠」(NTV)脚本=佐藤友治 出演=清原果耶、小芝風花、田中道子、及川光博、瀬戸康史 他

相沢沙呼の小説原作。《日曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)

冒頭に縦軸になるらしい“20代で黒髪ロングの清楚な女性”ばかりを狙う、“透明な悪魔”と呼ばれる犯人による連続殺人事件の事が描かれ、その現場に捜査一課の警部・鐘場(及川光博)から呼ばれて来て意見を求められ、霊能は信じないと語っていた推理作家の香月(瀬戸康史)が、場面が代わって結花(田辺桃子)の付き添いとして霊媒師の翡翠(清原果耶)の元を訪れ、結花の相談に立ち会う事で翡翠と知り合う。
後日、泣き女が出るという結花の部屋を調べる為に、翡翠と香月が訪れると結花が死んでいて、翡翠は「何を探しているの」と言った後に「犯人は女の人です」と香月に告げる。ここ迄18分間のアバンが凄く良く出来ていて、一気に独特な世界観に引き込まれた。

結花の見た犯人を知る為に、翡翠の体に結花を取り込むのだが、ここの清原の成り切り演技が、今後も一つの売りポイントになりそう。

犯人と動機と証拠(割れたグラスの破片の中に、犯人の眼鏡のプラスチックガラスの破片が有った)はありふれていて、そこを押すドラマではないのだろうね。

取り敢えず暫くは様子見をしたい。

脚本=佐藤友治、協力=相沢沙呼 演出=菅原伸太郎

No.484

>> 474 (続き) 知事の肝いりでPICUの新設迄は漕ぎ着けた物の、人員は植野、志子田、植野が呼んだ口の悪いPICUのベテラン看護師の羽生(高梨臨)… 【2022秋ドラマ】

「PICU 小児集中治療室」2話まで終了。

チキンナゲットを揚げて弟に食べさせようとして、油に引火して弟に大火傷を負わせ、自分は器官熱傷を負い、合唱部なのに恐らく高音は出せなくなってしまう女の子の話。
志子田から真実を聞き出し、自己抜管して“歌えないなら死にたい”とメモ書きをした莉子ちゃんが、志子田に笑顔で「私のせいでお母さんに怒られたでしょ、ごめんね」と言えたのは何故?急に態度を変えた様にしか見えなかったので、そこだけ不満が残った。

前回の感想で心配していた“話に水を差す存在”の野間口徹だけど、PICUに医師を派遣しない彼らなりの理由がきちんと語られていて、それはそれで納得出来たので杞憂で済んで安心した。(←あの理由なら植野のやり方次第では協力に転じる可能性は十分なので)
「やるべき事をやっていれば、きっと人はついて来ます」という植野の信念が、将来を予言している様に映った。

医師としての知識も技術もまだまだな志子田が、感情を優先して先輩達に不満顔をするのは良くないね。子供の莉子ちゃんに迄感情を読まれてしまう位顔に出やすい志子田。言い方は冷たいけど、綿貫が憂慮しているのも多分そこなんだろうなと思った。

矢野は先輩からパワハラを受けてる?志子田の母親の「痩せちゃう」は病気フラグ?臨月が近そうな桃子も危なっかしくて。

脚本=倉光泰子 演出=平野眞

No.485

>> 413 【2022秋ドラマ】① 取り敢えず初回は視聴予定の地上波ドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演 「PICU小児集中治療室」吉沢亮 … 【2022秋ドラマ】①
取り敢えず初回は視聴予定の地上波ドラマ/タイトル/主演

10/18「君の花になる」本田翼
初回視聴済み。

「チェリまほ」や「恋せぬふたり」にはハマったけど、最初から観る気が起きなかった「花のち晴れ」や、直ぐに離脱した「Heaven?」も書いている吉田恵里香さんの脚本なので、どっちかなと思いながら観たのだが、残念ながら後者の枠に入るタイプの作品で、私にはハマらなかった。
仕掛け的にもZ世代向けを意識しているのだろうけど、その意識が強過ぎなのでは?という気もする。

(火)は「拾われた男」が有るし、今のところ(月)に録画も含めて視聴を続けたい連ドラが多いので、このドラマは初回のみで視聴離脱する事にする。
(TBS火曜ドラマ枠)

No.486

【2022秋ドラマ】

「警視庁考察一課」(TX・製作委員会)脚本=秋元康 他 出演=船越英一郎、山村紅葉、西村まさ彦、高島礼子、藤井流星、徳永えり、北野日奈子、柳沢慎吾、名取裕子、内藤剛志 他

秋元康企画原作のオリジナル作品。《ドラマプレミア23・49分枠》(全話数不明)

「あな番」で考察ブームを作った張本人の秋元康が、警察に考察だけを専門に行う部署を作ったら面白いかもと思い付いて出来たドラマとの事。
そこに配属されたのが、これまで各局の刑事物等で主演として活躍をして来た大物俳優ばかりというのがこのドラマの最大の売りで、それを強調し分かりやすくする為に、役名の名字は役者の名字をそのまま使っているのがミソ。下の名前も英一郎を慶一郎、紅葉を楓、まさ彦をまさ雄とか、少しずつもじって使っているのも、クスッと笑えて楽しい。

捜査一課から事件が持ち込まれると、管理官の徳永りえの仕切りの下、ああだこうだの考察が始まり、所々で彼らが演じて来た役のパロディー等が挟まり、脱線しかけると徳永管理官が引き締めてみたいなスタイルで、とにかく彼らの台詞のやり取りを聞き観ているだけで楽しい。

名取悠はタレント業で忙しく考察はメールで送って来るとか、内藤昌志は京都住み(笑)で初回は出て来ないとか、人員削減も上手いねえ。
※笑って楽しみたいので、感想は初回のみで

脚本=竹村武司 演出=椿本慶次郎

No.487

【2022秋ドラマ】

「束の間の一花」(NTV・JS)脚本=今井雅子 他 出演=京本大我、藤原さくら、佐々木大光、駒井蓮、山之内すず、朝加真由美、きたろう、富田靖子 他

タダノなつ の漫画原作。《シンドラ・30分枠》(全話数不明)

京本大我の名前は知っていたけど声を聞くのは初めてで、意外にハイトーンだったのでビックリしたのだが、そう言えば父親も声が高かったなと思い出して納得。
藤原さくらは外見とは違って声が低いので、この二人の組み合わせは意外性が有って面白いかもと、出会いの場面を観てそんな事を考えていた。

初回は一花が拡張型心筋症で余命宣告を受けていて、欠かさず薬を飲んでいるという背景は明かされていて、それでもそんな事は全く感じさせない位、積極的で明るい一花という設定に少しホッとする。

一花が一目惚れしてしまう萬木は、大学の哲学講師という設定で、物腰は柔らかく真面目そうで、普通の会話にもちょっとした哲学要素が入り込んでいる様な、少し捉え所の無い感じがする青年。

運命的な物を感じてしまった様な一花が積極的に萬木に近付く事で、個人的な関係が始まるのかなと想像させる所で初回は終わった。
初回だけではまだ何とも言えないのだが、ジメっとした感じには成らなさそうなので、取り敢えず次も観てみようかなと思っている。

脚本=今井雅子 演出=林雅貴

No.488

>> 476 【2022秋ドラマ】 「ファーストペンギン」2話まで終了。 前回、和佳が組合長を罵倒しちゃったから、余計に意地になって和佳を潰し… 【2022秋ドラマ】

「ファーストペンギン」3話まで終了。

いやあ、長かったなあ、一つにまとまる迄が。
不器用(和佳)vs.単細胞(漁師達)のいざこざって…。
でも単細胞だから、和佳への誤解が解けたら直ぐに「ごめんなさい」をする所は可愛かった。

相変わらずの組合長の犯罪紛いの行為(今回はフェイク写真)は、マジで不愉快で全然笑えない。面白がっている視聴者の方が多いんだろうけど。

そして琴平だけど、ひょっとして片岡の亡き妻の連れ子だった男の子なんだろうか。母親が亡くなって祖父母に引き取られたとか?
何も分からないままよりは、想像出来るだけでもだいぶ違う。

次からはやっとドラマを楽しめる様になるかな。早目に組合長をギャフンと言わせて退場させるか、おとなしくさせて欲しいけど。

脚本=森下佳代 演出=小川通仁

No.489

>> 475 【シーズン枠外ドラマ】 「拾われた男 LOST MAN FOUND」(NHKエンタープライズ・ウォルト ディズニー ジャパ… 【シーズン枠外ドラマ】

「拾われた男 LOST MAN FOUND」2話まで終了。

そうなんだろうなって想像は出来るけど、松尾諭って本当に“寅さん”みたいな振られ続ける青春時代を送っていたのかと(笑)
まあ誇張は有るにしても、あれだけ友達だからと断られ続けると、手を繋いでも嫌がらない女に出会えたら、これは脈有りって期待しちゃうよねえ。やっとだと喜んでいたら、これがまさかの二股女。演じているのが有り得なさそうな松本穂香だから、結構パンチが効いていて面白かった。

売れない役者の先輩が誘ってくれて有り付いた、俳優としての初仕事が映画の兵隊役。死に行く先輩相手の一言の台詞が上手く言えなくて何テイクもやらされて、それでも嬉しくて完成した映画を先輩と観に行ったら、先輩は全く映っていなくて、自分は台詞はカットされていたけど顔は映っていたというシビアな現実。
でもあれで俳優の道に進もうと決めたのね。

だけど現実は甘くなくて、与えられた仕事は事務所の稼ぎ頭・井川遥のガード兼運転手。井川さん本人が本当に出て来てびっくり。
車中で本読みをする井川遥の台詞を、自分に言われていると勘違いして一々反応してしまう仲野太賀の演技が面白くて爆笑。
ホント、彼は凄いわ。そしてこのドラマは本当に面白い。

脚本=足立紳 演出=井上剛

No.490

>> 477 【2022秋ドラマ】 「親愛なる僕へ殺意をこめて」2話まで終了。 ナミが葉子(浅川梨奈)から聞いた話としての映像だが、やっとエイ… 【2022秋ドラマ】

「親愛なる僕へ殺意をこめて」3話まで終了。

今回はサイに連れ去られた愛する京花を奪還する為に、自分の命を懸けてエイジがサイに立ち向かう話(本当は色々と策を講じてはいたけど一か八かの部分は有って、命懸けだったのは間違いない)。

最初に身も蓋もない事を書いてしまうけど、門脇麦はどう考えたって山田涼介と同じ大学生には見えないし、キャラ的にもエイジが必死になって助けに行き、守ってあげなければと思える様なタイプではないので、申し訳ないんだけど山田涼介が必死になればなる程ギャグに見えて来て、本来の趣旨が伝わって来ないのよね。葉子には出来た感情移入が京花には出来ないの。
だからこの配役には別の意味が有るのではと、ずっと疑っているのよね。

白菱が持っていた葉子がサイからボコボコにされていた映像は、白菱自身が隠し撮りしていたとか本当かね。白菱は葉子はサイが連れ去ったと言い、サイは車が来て葉子はそこに逃げ込んだとエイジに言ってた。
サイはB一と葉子がグルで、顧客リストを盗んだと思っているから、どっちかと言うと白菱の方が怪しい。
そして仲間が来る前にサイを一発で仕留め、部下には「警告と威嚇射撃をした」と大嘘を付いていた桃井(桜井ユキ)は何の隠蔽?

やっぱりエイジとナミ以外は信じられない。

脚本=岡田道尚 演出=西岡和宏、総合演出=松山博昭

No.491

>> 479 (続き) でも伏せられていた大事な部分が分かってすっきりしたし、カフェでの再会時の、二人の笑顔有り涙有りのやり取りと、目黒くんの凄くナイー… 【2022秋ドラマ】

「silent」3話まで終了。

今回は湊斗の視点で、想、紬それぞれとの関係や彼らへの想いが、過去から現在へと語られて行った。

前回迄は単純に、想の出現で紬の気持ちが想に向き始め、流石の湊斗も不安になって色々変わってしまうのでは?と、当て馬が陥りがちな“あるある”を心配していたのだが、この脚本家はそんな次元ではこのドラマを構築していなかった。

勿論、当時の別れ方を知っているから、紬には本当は自分より想の方が合っているのではという不安は有ったと思う。直ぐに手話の勉強を始めて想とのコミュニケーションを取り始める位、切り換えの早かった紬に違和感も持ったと思う。でも湊斗はそういう事に腹を立てている方がずっと楽だったと言うのだ。
想が病気の事を自分に言ってくれなかった事もショックだったし、今でも信じられない自分がいる。
背中に向かって「想」と呼び掛けても、話し掛けても彼は振り向いてくれない。昔の様なツンデレではない事を実感し泣き出してしまう湊斗。
追い掛けて来た紬に「(想には)名前呼んで、振り返って欲しかっただけなのに」と、訴えてうずくまる湊斗の慟哭に胸を突かれた。

親友として大好きだった想に突然切られた痛みは、湊斗にとっても大きな傷となって潜在意識の中にずっと有ったという事よね。うーん、深いなあ、この本は。

脚本=生方美久 演出=高野舞

No.492

【2022秋ドラマ】

「ザ・トラベルナース」(EX)脚本=中園ミホ 出演=岡田将生、中井貴一、菜々緒、安達祐実、恒松祐里、泉澤祐希、宮本茉由、野呂佳代、池谷のぶえ、柳葉敏郎、浅田美代子、寺島しのぶ、松平健 他

オリジナル作品。《木曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)※初回は10分拡大

諸般の事情で「ドクターX」を諦めた?テレ朝が、中園ミホに次なる“打出の小槌”になりそうな素材を捻り出して貰ったのがこのドラマ、って感じかな?
今のところ最後のシリーズとなっている「ドクターX(7)」に、松下奈緒が演じる形で登場させたフリーランスのスーパー看護師の評判が良かったので、それを揉んで男二人のスーパーナース(若い方はちょっと頭でっかちだけど)という形にしたのかなと思っている。

分かり易い様に役者名で書くが、折角アメリカでNPの資格を取ってバリバリ働いていた岡田将生が、資格を全く生かせない日本に帰国したのは、フローレンス財団の指示が有ったからで、という事はそこが晶さん的な働きをするって事なのかな。
でも本当に有能なのは中井貴一の方で、彼は院長の松平健と過去に因縁が有る様で、岡田将生を馬鹿ナースと呼んで小馬鹿にしてるけど、本当は守ってあげてるのかな?なんてね。
※ナレーションがまさかの海老名先生(エンケンさん)!(笑)

脚本=中園ミホ 演出=金井紘

No.493

【2022秋ドラマ】

「少年のアビス」(ホリプロ・MBS・製作委員会)全話脚本=狗飼恭子 出演=荒木翔羽、北野日奈子、本田望結、堀夏喜、和田聰宏、片岡礼子、松井玲奈 他

峰浪りょう の漫画原作。《ドラマ特区・30分枠》(全8話)終了。

ヤングけアラーとして“家”に縛られている令児(荒木翔羽)、地元の建設会社(実態は半分暴力団も兼ねてる)の跡取りで“家”に縛られている玄(堀夏喜)、茶房の一人娘として“家”に縛られている朔子(本田望結)、幼馴染みでもある彼らの暮らす退屈な地方の街(場所も大体の地方の設定も明かさず)に、ここが地元の小説家・似非森(和田聰宏)が母の介護を理由に帰郷、彼の妻で地下アイドルのナギ(北野日奈子)も休養名目で連れ帰った事から起きる数々の波紋を描いたドラマ。

初回のナギと令児のキスシーンで、令児はナギの大ファンという設定にもかかわらず、荒木翔羽が歯を食い縛っている様に見えたので、えっ!?と思って彼の事をwikiで調べたら、撮影当時はまだ16才だった事が分かり、その後のベッドシーンも含めて(覚悟が出来ていない子の)見てはいけないシーンを見せられた気分になって、感想を書く気にならなかったのだが、その後、母親(片岡礼子)の裏の顔が明かされた辺りから、ドラマとして面白くなって最後迄視聴した。最終回は酷かったけど。

演出=かとうみさと、③④のみ湯浅弘章

No.494

>> 413 【2022秋ドラマ】① 取り敢えず初回は視聴予定の地上波ドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演 「PICU小児集中治療室」吉沢亮 … 【2022秋ドラマ】①
取り敢えず初回は視聴予定の地上波ドラマ/タイトル/主演

10/20「Sister」山本舞香、瀧本美織
初回視聴済み

何と言うか脚本も演出も陳腐で、これをどう楽しんだらいいのか分からない様なドラマだった。
なので即視聴離脱決定。
ドロドロが好きな人でも好き嫌いが別れそうな感じかな。

この枠は当たり外れが結構あるなあ。
(日テレ 木曜ドラマ枠)

No.495

【2022秋ドラマ】

「永遠の昨日」(MBS・製作委員会)脚本=小林啓一 出演=小宮璃央、井上想良、大友花恋、新原泰佑、鳴海唯、中村優一、朝井大知、北原里英、小林涼子、松村雄基 他

榎田尤利の小説原作。《ドラマシャワー・30分枠》(全8話予定)

この枠がBL枠だという事だけは知っていて、中身の情報は全く入れずに観始めたのだが、冒頭、どしゃ降りの雨の中を一つの傘に入って、お喋りをしながら登校する二人の男子高校生の映像で“これは…”とちょっと惹き付けられ、時間軸が少し戻り、新学期の二人の出会いから冒頭のシーンに至る迄の、心の機微を丹念に拾った演出と映像(特に画角と色合い)の美しさに惹かれて、あっという間に30分が過ぎていたという印象だった。

ラスト、どしゃ降りの中、浩一(小宮璃央)は瞬間的に満(井上想良)を庇って貨物車に轢かれて、傘だけが道路に残り、何が起こったのか分からない満が周囲を探すと、少し離れた草むらに横たわる浩一を発見して駆け寄る。

予告だと、この後浩一は死んだけど姿形は生きている(見える)状態になるらしい。
普通のBLとは少し違うみたいで、どんな話になるのか楽しみだ。

脚本、演出=小林啓一
TVディレクター、MV監督から映画監督になった人で、テレビドラマの演出は初めてとの事。だから映像が綺麗でドラマっぽくないのかな。

No.496

【2022秋ドラマ】

「クロサギ」(TBS)脚本=篠崎絵里子 出演=平野紫耀、黒島結菜、井之脇海、中村ゆり、宇野祥平、時任勇気、山本耕史、坂東彌十郎、船越英一郎、三浦友和 他

黒丸、夏原武の漫画原作。《金曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)※初回は20分拡大

2006年の山下智久主演版は観ていないし、興味が無かったので当時の評判も知らないから、他の新作ドラマと同じ目線で視聴する事が出来た。
冒頭にシロサギ、アカサギ、クロサギの違いの説明が有り、クロサギは詐欺師だけを狙い詐欺を仕掛けて潰す者という事で、素人を騙して財産を巻き上げる詐欺師をクロサギ(平野紫耀)が成敗してくれる話だから、スカッとするだろうし楽しめそうだなと思いながら観始めた。

初回は起業セミナー詐欺で、引っ掛かったのが吉川(船越英一郎)。セミナー詐欺は受講の対価、クラスアップ等の対価として納得して契約し金を出すので、警察が逮捕するのは中々難しいらしい。なので金を取り戻すには、被害者を集めて集団訴訟を起こすのが効果的との事だが、準備期間中に高飛びされたり金を隠されたりしたら、取り戻すのも難しくなる。
詐欺が無くならない筈だよなあ。ドラマだけど勉強にもなるわ。まあ上手い話には必ず裏が有ると思っておけって事よね。

クロサギの黒崎は、父親が詐欺被害で財産を失い、家族を殺して自殺、
(続く)

No.497

>> 496 (続き)
黒崎も刺されたが辛うじて生き残ったという壮絶な過去を持つ。
だから今はフィクサーの桂木(三浦友和)から指示の有ったシロサギを一人一人潰しながら、自分の父親を騙した御木本(坂東彌十郎)に繋がる情報を集めている。
でも桂木と御木本は裏で繋がっているみたいで、そもそも起業セミナー詐欺を考えたのは桂木らしいから事は複雑だ。

人間関係や仕事の闇みたいな物は感じさせるけど、シロサギ(今回は高橋光臣)への黒崎の詐欺返しは面白かったし楽しく視聴出来た。

平野紫耀は追い詰める時は決して目線を外さず、声もドスが効いていて迫力が有り、コミカルな部分、優しい部分と詐欺師らしく変幻自在で、想像以上の好演で役にハマっていた。
問題は吉川の娘で、清濁併せ呑む事が出来ず、正論一本槍で一々クロサギのやる事に水を差す氷柱(黒島結菜)の存在よね。
某ドラマの暢子を思い出した人も居るだろうけど、私は「死役所」の、“知りたがり、お節介、察しない等”がウザくて視聴意欲を削いだミチルに氷柱が重なってしまって(苦笑)
黒崎が氷柱に「キャンキャンうるさいな!」って言った時は、思わず「その通り!」って声が出そうになったよ。

この先変わるのかね?変わって欲しいんだけど。

脚本=篠崎絵里子 演出=田中健太

No.498

>> 481 【2022秋ドラマ】 「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」2話まで終了。 1ヵ月の精神科研修が終了して、今回の指導医は外科の… 【2022秋ドラマ】

「祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録」3話まで終了。

今回の研修は産婦人科で指導医は木佐貫(斉藤由貴)、患者は切迫早産で運ばれて来た弁護士の本郷文香(矢田亜希子)で、治療は受けるが検査は一切拒否、4ヶ月前に離婚した夫の正和(森田甘路)と、半年前から交際していると言う岡田が、どちらも自分の子供だと譲らないという話。
まあ先の読める話では有ったけど、カルテが全て教えてくれない段階で、諏訪野が「間違いない、彼女、子宮頸がんを患っている」と断定出来た根拠が全く示されていなくて、看板の決め台詞に“偽り有り”なのでは?とシラケてしまった。

で、相変わらず沙智に“過剰奉仕する”曽根田にまたシラケて…。

流石にもう観るのを止めようかなと思った頃に、斉藤由貴の産婦人科医としてのド迫力演技が繰り出されて引き留められた。ドラマとしては“首の皮一枚”って所かな。

それにしても今回の患者の思考回路は酷過ぎたし、沙智がやっと透析用のシャント手術を受けたので、曽根田が振り回される理由が無くなったと思ったら、今度は透析では間に合わず移植が必要だと?
嫌な予感は有ったけど、やっぱりこの子が縦軸なんだと、正直がっかり(中の人は嫌いじゃないんだけどね)。

脚本=根本ノンジ 演出=池田千尋

No.499

【2022秋ドラマ】

「ジャパニーズスタイル」(EX)脚本=金子茂樹 出演=仲野太賀、市川実日子、要潤、KAZMA、石崎ひゅーい、宮澤美保、松川尚瑠輝、モトーラ世理奈、檀れい、柄本明 他 ナレーション=キムラ緑子(後日、菅田将暉の出演も有り)

オリジナル作品。《土曜ナイトドラマ・30分枠》(全話数不明)

色々な理由で台詞が聞き取れない事が有るのが嫌で、ドラマを観る時は字幕をONにしているのだが、これは客入れをした上でのほぼワンシチュエーションドラマだという事で、恐らく膨大な台詞量になるだろうし、目で追っていたら多分苛々してしまうだろうからと思ってOFFのまま視聴したのだが、音声さんが相当の努力をして、また多分入念なリハも繰り返したのだろうが、機関銃の様な台詞のやり取りがほぼほぼ聞き取れて、活字を目で追わない分、役者の細かい仕草や表情まできちんと見届ける事が出来たので、次回からも字幕OFFのままで視聴しようと思う。

主役の仲野太賀は勿論上手いし良かったけど(若干声を張り過ぎかな)、今作で一番役にハマり、その持てる力量を発揮しているのは檀れいだなと思った。基礎がしっかりしているから声を張らなくても台詞は明瞭に聞こえるし、着物を着ての所作も綺麗で流石だなと思った。

ラストのクレジット画面で、リハの模様を流してくれるのも嬉しいサービスだった。

脚本=金子茂樹 演出=深川栄洋

No.500

>> 482 【2022秋ドラマ】 「アトムの童」(TBS)脚本=神森万里江 出演=山﨑賢人、松下洸平、岸井ゆきの、岡部大、馬場徹、栁俊太郎、六角慎… 【2022秋ドラマ】

「アトムの童」2話まで終了。

前回ある程度ぼかされていた部分を、冒頭のナレーションで“那由他はかつてゲームと親友の命を興津に奪われ、失意の日々を過ごしていた”って断定的に説明しちゃってる(笑)

公哉が脇の甘さを突かれて合法的にゲームのアイディアをSAGASに奪われ、「俺のせいだ」と自分を責めて自殺した事に対する責任の取り方が、那由他は一切ゲームとは関わらない、隼人はSAGASに入って、自分の一生の著作権と引き換えに、あの時奪われたゲームの名義をジョン・ドゥに書き換えて貰うという事で、対照的だけど不器用な所は似ているんだなと。

ゲームの知識は全く無いので、隼人が興津に奴隷契約を断る理由にした「ストⅡもやった事の無い人と、楽しいゲームは作れない」が、そうなのかと想像するしか無いのがちょっと辛い。

誤解もわだかまりも解けて、早くもアトム玩具でジョン・ドゥは再結成。
これだけ展開が早いという事は、アトム玩具の特許を手に入れたい興津が、二の矢三の矢を放って来て、そことの攻防戦とジョン・ドゥの新作ゲームの開発話の二頭立てで進めて行くのかな。

一の矢の財務顧問を海が何故受け入れたのか?海は融資担当だったんだから、雇わなくても自分で出来るんじゃないの?
それより問題はセキュリティー意識の低さよ!

脚本=神森万里江(協力=畠山隼一、兒玉宣勝) 演出=岡本伸吾

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

前スレ・次スレ

日記掲示板のスレ一覧

携帯日記を書いてみんなに公開しよう📓 ブログよりも簡単に今すぐ匿名の日記がかけます。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧