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考え無しで発言する旦那に疲れた
女です。大食いすぎて悩んでます。
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一緒にお話つくろう会

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クリス( wkdU )
07/04/12 17:52(更新日時)

ジャンルは未来形戦闘物。スターウォーズみたいな。

ルール
キャラは15人限定!!主人公クリス(主)とそれぞれ医師、メカ強さん、魔女、パイロット、宇宙人、なんでもOK♪♪15人でお話を作っていきましょう。上に番号と役名、名前 性別を書くことが条件。それでは

① 剣士 クリス 女
 
ここは戦地ダテスティン王国。私、クリスは王女の用心棒として王宮にいた。

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No.405545 06/10/22 23:09(スレ作成日時)

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No.301 06/12/24 13:12
匿名1 

>> 300 凱は両腕を広げる。そして、雷に向けて勢い良く走りだした。雷は向かって来る凱を見ても剣をかまえようとしない。ダラ~ンと持っているだけだ。

バン

凱は走りながら、体をひねり、雷に向けて水平に飛んだ。凱の体は物凄い回転で雷に向かって飛んでいく。

ゴオオオオオ

凱の回転が上がる。

両手に持っている剣を雷に向けてかまえているのでまるでドリルのようだ。

⑫「!?」

渦となった凱の周りには火やら雷やら風やら水やらそういった魔法のような物で覆われている。

ゴオオオオオ

早い

ゴオオオオオ

⑦「ドルネード2ガイブレイド!!!」

ドカァァァァァァア









立派な部屋だったはずだが、今は凱の攻撃で見るかげもない。

⑦「やったか?」

凱は雷が立っていた方を見る。

土煙でよく見えない。

⑦「!」

凱は後ろを振り返る。

⑫「いい技だ…くらっていては私とてただではすまなかっただろう…しかし…」

無傷の凱が立っている
⑦「な…なんて奴だ」

⑫「あの程度のスピードでは私はとらえられんぞ!」

雷は剣をふる。


雷⚡のごとく早く、凄まじいパワーだった。


⑫「私を本気にさせたのは奴は久々だ…また会おう…」

雷は部屋を出ていく

しかし凱は追うことが出来ない。

⑦「たった一撃あいつの本気の剣を受けたダケで…」

凱はさっきの雷の攻撃を両手の剣でどうにか防いだが、体が痺れ、動けない。

まるで雷をまともに食らったようだ。

No.302 06/12/27 19:22
匿名1 

>> 301 ゴオオオオオ

⑤「大気圏突破」

①「!?」

大気圏を抜けた先は戦いの真っ只中であった。

ピューン

セロは熟年の操作テクで攻撃をかわす

ピューン

⑤「連合軍の小型艇だ!」

連合軍の艦隊もセロの宇宙船に気づき、攻撃してくる。

①「後ろから三機!!来るよ!」

ピューン

ピューン

セロは急降下し攻撃をかわす

ピューン

ピューン
ピューン

連合軍の小型艇は後ろについて離れない

⑤「ちっ!ふりきれない…」

①「セロ!前!!」

連合軍の大型戦艦からの圧縮ビーム砲が火を吹く。

ドキュュュウゥゥ!!

⑤「くっ」


ゴオオオオオ

船体の上部を少し、かすったがどうにか避けることが出来た。

ピピピピピピピ

①「危なかった…」

船内に警報が鳴り響く

高度がどんどん下がっていく。

⑤「くそ…操縦出来ない…」

①「なんだって!」

⑤「さっきの攻撃で制御装置がやられた…」

①「な…」

地面がどんどん近くなっていく。

①「どどうにかしろ~バカセロ~きゃあ」

⑤「無茶言わないでぇよ…うわぁ」



ゴオオオオオ




サマー「くっ…」

ミスター「お前中々やったな…生身の体でよくここまで戦った…死ね!」

ミスターは腕についたマシンガンを倒れているサマーに向ける。

サマー「我らは(エルフ)…永遠に…滅びることはない!」

ミスター「ふっ!バカを言う…確率からいってもエルフは連合軍に撲滅されるわ!」

カチャ

サマー「永遠に途切れることなかれ…」

サマーはゆっくり目を閉じる。

ドカシャアアァァァドドドドド

シャウゥゥゥゥ

サマーは閉じていた目を開ける。

自分を殺そうとしていたロボットはいなくなっている

サマー「俺は…死んだのか…?」

前に立っていたミスターはいなくなって、小型か中型かそのぐらいの宇宙船が目の前にあった。宇宙船は撃ち落とされたのか機体はボロボロだ。

サマー「どうやら生きてるようだな」

サマーは身体を起こし、落ちてきた宇宙船の先端を見た。

サマー「ふっ…お似合いだな…ポンコツロボット」

ミスターは宇宙船の先端にめりこんでいる。

サマー「この宇宙船に救われたか…」

サマーは宇宙船の入口を探す。

宇宙船は落下の衝撃でぐちゃぐちゃになり、入口を探すのも一苦労だ。

サマー「これか!よいしょ」

変形した扉をサマーはこじあける。

No.303 06/12/27 19:53
匿名1 

>> 302 壊れた扉を投げすて、中を覗く

サマー「出来るなら命の恩人にお礼を言いたいのだが…この様子(宇宙船の破損状況)では生きてはないか」

中は暗く、入口から覗いても何も見えない。

サマーは狭くなった宇宙船の中に入ってみることにした。

サマー「思ったより酷いな…」

サマーはぐちゃぐちゃになった船内を進む。サマーは船員が生きているとは思もっていなかった。ただ死体だけでも丁重に埋葬しなければ命を助けて貰って申し訳ないと思ったからだ。



奥に進むと声が聞こえてきた。

サマー「!?」

サマーは驚いた。

船員と思われる。男女二人はピンピンしているではないか、しかも喧嘩している。

①「ヘボ操縦士!!死ぬとこだっただろうが!」

バシ

⑤「痛てぇ…殴るなよぉ~それでも落下の衝撃で身体が痛いのに」

①「うるさい!」

クリスはセロの腹を思いっきり蹴る。

⑤「ぐふぅ」

ドテ

サマーは驚ろきで唖然としていたがやっと我に帰り

サマー「き君たち!ややめないか…」

クリスとセロはサマーにやっと気がついた。

①「あっ…いつの間に貴方は誰?」

⑤「おぉ…暴力女からの救い人だぁ…」

デカン

⑤「ぐけぇ」

クリスは腹を押さえて倒れていたセロに乗りかかる。

①「だ・れ・が・暴力女だってぇ~?セロ…」

⑤「いっいえ…何もないです…」

サマー「…」

クリスはサマーを見直す。

サマー「あぁ…私はここで戦っていた者だが君たちの船が落ちてきたお陰で命が救われた。礼をいう…」

⑤「へぇ~俺たちも無駄に落ちただけじゃないのか…落ち損じゃなかったね命助けたわけだし…」

クリスはセロを睨む

①「調子に乗るな。」

⑤「…」

①「そうですか…貴方のお名前は…良かったら今のシーラ星の状況を教えて頂きたいのですが。なんにしろ私たちはシーラ星に着いたばかりで…見ての通り着いて直ぐに墜落したんですけど…」

サマー「名前ですか…本来私は名前を名乗るのは好きではないのですが…命の恩人とあっては言わないわけにはいかないですな…私はサマーです。」

①「サマーさんですか。よろしくお願いします。クリスです。」

⑤「セロです。」

お互い自己紹介を軽く交すとサマーは自分が知っている今のシーラ星の状況を話し始めた。

No.304 06/12/28 18:45
匿名1 

>> 303 サマーは夏・春の国は連合軍の支配下に落ち、残りの冬の国、秋の国も長くは持たないことをクリスとセロに話した。

サマー「連合軍の詳しい兵力はわからんが…我ら(エルフ)がどんなに頑張ってもあと二日も持たないと思う…」

⑤「ん…間に合うかな竜人部隊…」

クリスはサマーの話を聞き終わると今まで聞きたくてしょうがなかった事をきりだした。
①「あの、サマーさん…この星に雷将軍が来ていると聞きましたが、本当ですか」

サマー「え?雷将軍ですか…は…」

ドカァァァァァァア

今やゴミと化したセロの宇宙船が大きく揺れた。

⑤「なんだぁ!」

サマー「早く外に!」
①「なっ」

ガシャアァァ

サマー、セロ、クリスは素早く出口に向かう。

サマーが勢いよく飛び出る。

それに続き、セロも飛び出す。

⑤「クリス!早く!」

クリスは飛び出そうとしたが、激しく揺れ飛びそこねた。

ガシャアァァ

①「きゃぁ」

サマーは宇宙船を動かしている物に目を向ける。

サマー「あいつ…まだ動けるのか!」

そう宇宙船を揺らしていたのはミスターだった。めりこんでいたミスターは身体を激しく揺らして食い込んだ。身体を徐々に外していく。

⑤「早く」

①「やっ」

クリスは一瞬揺れが収まった瞬間、飛び出した。セロがクリスを受け止める。

ミスター「やっと抜けれた。」

No.305 06/12/28 23:45
匿名1 

>> 304 サマー「お二人とも…気をつけて下さい!」

サマーは腰につけていた短剣をぬく。

⑤「あれがおたくさんの敵かい?」

セロは宇宙船の衝突でボコボコに凹んだミスターを見る。

サマー「あぁ。」

ミスターは身体を軽く動かすとクリスに体を向ける。

ミスター「貴様らか!私にぶつかってきたふとどき物は!」

ミスターは機械音を響かせながら、クリスたちに向かってくる。

①「なんだぁ…あのポンコツロボットは」

クリスは剣をぬく

⑤「まぁ早いとこコイツを倒して先にいこう(笑)」

セロは背中にかけていたショットガンをかまえる。

ミスターは腕についたマシンガンをクリスたちに向ける。

ミスター「消えろ」



バ~ン



一発の銃声が鳴る。



ミスター「なっ…マシンガンを…」

ミスターのマシンガンは大きく変形している。

セロは銃口に息をかける。

⑤「遅いよ…」

ミスター「ききさま!!」

ミスターは腕を大きく振り上げる。

⑤「後ろいいの?」

セロはミスターの後ろを指さす。

ミスター「!?」

①「神のご加護を」

クリスの剣が光る。

①「はっぁ!」

ミスター「くっ」

ミスターはその長い腕を交差してクリスの攻撃をガードする。

カシーン!!

①「ふっ」

ミスター「くらわんは!」

①「よく見てみな」

ミスター「!?」

ミスターの腕が静かに地面に落ちる。

ミスター「なっなにぃ~!私のううでを~」

①「後ろ」

ミスター「!?」

ミスターはセロの方に向き直す。

⑤「…」

セロはショットガンの引金を引く。

バン

バン




ミスター「ぐっ…足がぁ」

ミスターはその場に倒れる。

セロはミスターの足の関節を撃ち、どうやら回路を撃ち抜いたらしい。

ミスターは両腕失い、両足を破壊され何も出来ない。

ミスター「くくそ…」

⑤「いっちょ上がり!」

①「思ったより堅かったな。真っ二つに切ってやるつもりだったんだけど…」

クリスは剣をおさめる。

サマー「い…いやはやお強い…まるで凱のようだ」

①「凱?」

サマー「あぁ。私事です。凱は我々(エルフ)ともに連合軍と戦ってくれている男です。」

①「凱。やっぱり無事だったのね。」

サマー「これは驚いた。凱の事を知っているとは…貴方方には驚かされでばかりだ。」

No.306 06/12/29 00:16
匿名1 

>> 305 サマー「凱は今、傷を負って、大賢者様に治してもらっています。」

サマーは高くそびえ立っている塔の方を見る。

サマー「あの塔。秋の国の王宮ですが、凱はあそこにいると思います。」

⑤「クリスどうする?」

セロはショットガンの引金を引く。

連合軍兵「ぐわぁ」

瓦礫の陰に隠れて、様子を伺っていた兵士は勢いよく飛ぶ。

他の兵士たちも何人か騒ぎ(宇宙船落下の音)を聞きつけ、こちらに走ってくる。

⑤「兵士たちが感づいたようだ。ここにはそう長く居られない。」

①「…サマーさん。私たちを王宮(塔)に案内して下さい!」

サマーは走り出す。

サマー「ついて来て下さい!一気に駆け抜けます!」

①「はい!」

クリスは後に続く。

セロはクリスの後を追いかけながら、追ってくる兵士たちを撃ちぬく。

⑤「あの塔までかぁ…遠いなぁ」

セロは粗方、近くにきた兵士を撃つとショットガンを背中にかけ直し、走り出す。



ミスター「この私が…なんて無様な殺られ方を…」

ミスターは身動きが取れないまま転がっていた。







そのころ秋の国の国内には多くの連合軍兵士が侵入し秋国は悲惨な状態になっていた。

エルフ兵士「皆さん!王宮に逃げて下さい!敵はすぐそこまで迫ってきています!」

エルフ「ににげろ~」

エルフ「どけぇ」

エルフ「キャアァァ」

エルフ兵士「慌てないで!うわぁ」

秋国の国民(エルフ)は連合軍の攻撃から逃れようと王宮に向かって逃げて行く。



ドカァァァァァァア

ドドドドドドド

バァ~ン

エルフ兵士「持ち堪えろ!」

エルフ兵士「塔に近づけるな!」

ドドドドドドド

連合軍は360°から攻めてこんで来ていて、エルフたちは周りから囲いこまれ寄せ集められるように王宮に行くしかなくなっていた。



将校「ところで…さっきの宇宙船(クリスたちの)はどうした?」

兵士「はっ!我が艦のビーム砲により撃墜しました。」

将校「そうか…あの宇宙船はエルフどもの物ではなかった…」

将校「竜人部隊も近くにきているということか…早く落とさねばな」

兵士「はっ…分かっております。」

将校「では、そろそろだな…エルフどもを一ヶ所に集めつつある。準備に取り掛かれ!」

兵士「はっ!」

通信兵「全艦に次ぐ、X砲の準備をしろ!配置につけ!」

上空の戦艦は静かに動き始める。

ゴオオオオオ

No.307 06/12/29 00:48
匿名1 

>> 306 塔(王宮)の周りにはエルフ兵士により堅固に守りを固められ、連合軍も中々塔に近寄れない。

エルフ兵士「皆さん!塔の中に避難して下さい!」

エルフ兵士「ゆっくり慌てないで!敵は我々が防いでいます。」

エルフ兵士「塔は魔法で守られています。安心してください!」

塔の前で兵士たちが誘導していて国民は多少の混乱はあるもののパニックを起こさず。ゆっくり中に入っていく。







エルフ兵士「よし、全員避難完了したか!」

エルフ兵士「はい!」

エルフ兵士「では我々はこれより全力で塔を守死するぞ!」

門番「門をしめろ」

門番「押せ」

ギギギギギ

門番たちは重く丈夫そうな扉を閉めていく。

サマー「まってくれ!俺たちも中にいれてくれ」

エルフ兵士「待て!中に入れてやれ!」

門番「んっ…」

サマー「すまん」

サマー、クリス、セロは兵士たちの間を抜け、門をくぐる。

エルフ兵士「閉めろ!」

門番「押せ~」

ギギギギギ



バタン



サマー「間に合ったなぁ…ハァハァ」

⑤「もうダメだぁ」

セロはその場に座り込む。

①「たっく!だらしない。」

サマー「いや良かった。扉が閉まってしまったら、もう入れないところだった。」

クリスは中を見渡す、塔の中は外見より断然に広く、数万の人々が避難してきている。奥の方には先が見えない螺旋状の階段がある。

①「魔法ですか…これは?」

サマー「えぇ。私はここの者(秋の国)ではないので詳しくは知らないのですが…話によると塔の自体が魔法で大きさ外見、高さ、その気になれば自由自在だと聞いた事があります。」

⑤「へぇ~どうりで広いわけだ。」

①「で…凱は何処に」

サマー「凱は多分…最上階ではないかと」

①「行きましょう!」

サマー「あの階段は一苦労ですな」

①「えぇ」

クリスとサマーは人混みをかきわけて、走り出す。

⑤「はぁ…また走るの…」

セロのしぶしぶ二人の後を追う。




塔の人混みの中に紛れているものがいた。

まだ若い男どちらかといえば男と言うより少年に近い。

少年は手に杖を持っていて明らかにエルフではない。が周りのエルフたちは少年に気づかない。魔法を使っているのだろうか。

少年はまるでそこに居ないように人混みを進む。

ベネズエラ「あの階段…この頂上から…強い魔力を感じる。久々に骨のある魔法使いに会えるかなぁ」

No.308 06/12/29 01:02
匿名1 

>> 307 エルフ兵士「蟻一匹も通すな!」

バババババババ

エルフ兵士「撃てぇ」

ドカァァァァァァア

連合軍兵士「くっ守りが固く。塔に近寄れない!」

連合軍「怯むな!進めぇ!」

バババババババ

連合軍「ぐわぁ」

連合軍「がはぁ」

バババババババ

連合軍兵士「くっ」

バババババババ

エルフ兵士「一秒でも長く持ち堪えろ!」

エルフたち「おぉ~」

ドカァァァァァァア

連合軍「ちっ」

両軍は激しい戦闘を繰り広げていた。エルフ軍は防いているとは言えど、少しずつ押されている。

連合軍の中に一際派手な塗装の最新型戦車がいた。

前線からは少し後ろにいて、仲間(連合軍)が邪魔で先に進めず、立ち往生していた。

アーム「どうにかならんのかぁ」

副隊長「そう言われましても…主砲で攻撃しようにも仲間の兵士が邪魔で撃てませんし…」

アーム「威力が有りすぎるってのも考えもんだな…ガハハハハ!
攻撃したら仲間も消し飛んじまうからなぁ~」

副隊長「隊長…笑い事じゃないですよ…仲間の戦車隊(雷部隊)も大分後方ですし…先々行き過ぎですよ。」

アーム「ガハハハハ」

副隊長「…」

No.309 06/12/31 19:56
匿名1 

>> 308 宇宙編


キキ「ハッハッハッハ~」

⑨「くっ」

キキの激しい突きの嵐をライオネルは紙一重で避けている。

キキ「どうした!どうした!こんなものか!」

キキは更にスピードを上げる。

⑨「くっ」

シュ

シュ

キキ「はっ!!」

キキの槍のような杖がライオネルの肩を貫く。

⑨「ぐはぁ」

ライオネルは肩を押さえ、その場に倒れ込む。

キキ「ふっ…少しは…楽しめたぞ!死ね!」

⑨「…っ」

キキは杖についた鋭い刃をライオネルの腹めがけ…

ドカァ~ン

キキ「ぐ」

魔法の火玉がキキに直撃した。

③「間に合った…ハァハァ…良かった」

ハークはセレナの少し後に部屋に入ってきた。

②「ハァハァ…年には勝てん…ハァ」

少しの間、息を整えたハークは部屋を見渡す。

部屋にはリオとライオネルが倒れていて、ライオネルは肩に怪我を負って、リオの顔は精気が無い。

部屋の隅には若い魔法使いが一人。

セレナの魔法で隅まで押されたキキだがダメージはなさそうだ。

⑨「ははやく…リオを…くっ」

ハークはリオに駆けよる。

②「リオ大丈夫か!」

⑪「…」

リオから返事は無い。

ハークはリオの胸に耳を当てる。

ドクン…

微かに脈はある。

②「死ぬでないぞ…リオ!」

ハークは回復の魔法を唱え始める。

キキ「待て…そうはさせない…」

キキは杖をハークに向ける。杖からは闇の炎が放たれる。

ゴオオオオオ

キキ「大賢者!死ね!」

ゴオオオオオ

③「させない」

ドカァ~ン

セレナがハークとキキの間に割り込み、向かってくる炎を魔法で相殺する。

③「貴方の相手は私がします。」

No.310 06/12/31 20:40
匿名1 

>> 309 セレナとキキはお互い杖をかまえる。

キキ「女…俺に勝てるとでも思ってるのか?その程度の魔力で」

セレナは後ろで必死にリオに治療しているハークをを少し見て、再びキキを強い眼差しで見つめる。

③「私は…貴方ほどの力はない。でも…私は仲間のためなら命は惜しくない!」

セレナの杖が光を増す。

キキ「ふっふふハッハッハッハ!!」

キキの杖も光を更に放つ。

キキ「女!笑わせてくれる…見てみろ!お前が守ろうとしている仲間を!」

キキはライオネルを指さす。

キキ「そこのエルフは血を流し過ぎて、今にも死にそうだぞ(笑)」

キキはリオを指さす。

キキ「あのガキも…いくら回復魔法を唱えようと助からん」

キキは必死に呪文を唱えているハークを指さす。

キキ「あのじじぃはあと数年で死ぬんじゃないか(笑)」

キキはセレナを指さす。

キキ「そんな仲間を助けることを考えよりも…女…貴様のことを考えたほうがよっぽど賢い選択だ。今逃げるなら助けてやるぞ(笑)」

キキはそのまだ、あどけない顔つきの青年とは思えない顔でセレナを見る。


③「私は…」

③「逃げない!」

セレナは杖を強く握る。

③「大切な仲間…だから」

セレナの杖から炎の玉が放たれる。

キキ「バカが…」

No.311 06/12/31 22:29
匿名1 

>> 310 キキは杖をふる。

③「!?」

セレナの放った魔法はわけもなく消し飛ばされる。

キキ「無駄だ…そんなちんけな魔法では私を傷つけることは出来ない…」

③「はっ!!」

セレナは更に炎の玉を放つ

そして、またキキによって消され。

また炎を放つ

そして、また消される






キキ「いくら撃とうが…無意味だぞ」

セレナは肩で息をしていて、大分苦しそうだ。

③「ハァハァ…」

杖の光は鈍くなっている。

どうやら魔力も使い果たし、魔法を放つ事が出来なくなったようだ。

キキ「ふっ…もう終わりかなぁ?」

キキは呪文を唱える。

キキ「死ね…女!!」

キキの杖からは凄まじい闇の炎が放たれ、セレナを襲う。

③「…」

セレナは力を使い果たし動けない。


ゴォオオオオオオ!!

シュ

セレナに炎が直撃しようとする時、何かがセレナの盾になったように見えた。

キキ「な!?」

⑬「ガァアッアアァアアアアアアアアァ~!!」

キキの炎は突然やってきた竜王によって、かき消される。

竜王(竜人型時.参考.竜人:竜人は人間に羽が生えただけで見た目はなんら変わらない。ただ上半身にはいつも服は着ていない。ほとんどの竜人は下は黒のスボンで床に引きずるぐらい長い物をはいている。)は大きな翼をめいいっぱい広げ、セレナの前に王の風格を放ち、立っている。

キキ「なんだ?竜人か?俺の魔法を止めるとは…ただの竜人ではなさそうだ。」

キキは竜王に杖を向ける。

⑬「セレナ姫。よく私が来るまで耐えた。あとは任されよ」

③「…」

セレナは竜王を見て安心して力が抜けたのか座りこんでしまった。

⑬「若造!私に杖を向けるとは…身のほど知らずだな」

キキ「何をほざく!下等生物(竜人)めが!消えろ!」

キキの杖が光る。

⑭「坊や後ろだ…」

キキ「なっ…」

竜王が気をそらしている間にキックは後ろに回りこんでいたキックは剣をふる。

シャキーン



ポタ ポタ

⑭「早いな…」

キックは剣についた血を見て、そうつぶやいた。

移動魔法を使ったようだキキは少し離れた所にいる。


⑬竜王「キック!バカか!わざわざ無駄口を叩くから逃げられるんだ。」

⑭キック「すいません…つい」

そんな二人の会話を腕を押さえ聞いているキキ。

キキ「くっ…」

キキの腕から血が流れている。

No.312 06/12/31 23:11
匿名1 

>> 311 キキ「下等生物に…傷つけられるなんて…」

キキの杖が強く光出す。

⑬竜王「ほう…」

⑭キック「なんて魔力だ…」

キキ「宇宙船の中だから力を押さえていたが…もういい…キレちまった…この宇宙船ごと消えろ!!」

②「止めよ!!」

キキ「なんだ!大賢者!もう諦めたのか!ガキは死んだか(笑)」

②「リオなら…ほれ」

ハークは後ろを向く。

リオはセレナに支えらら、目はうつろだが立っている。

キキ「なっ…あれだけ生命エネルギーを抜いたのに…」

②「さぁ!お仕置きの時間じゃ!」

竜王は腕を竜化させる。

⑬「覚悟せい」

キックは竜人の間では常識な竜のかまえで剣をかまえる。

⑭「我ら(竜人)を舐めるな」

ライオネルも弓をかまえている。肩の槍傷は完全に治っている。

キキ「エルフ貴様もか…」

②「わしはのぅ。風の大賢者とも言われておるが回復魔法が最も得意なんじゃよ」

⑨「散々やってくれた仕返しをさせてもらう」

こっちだ

こっちだ

ザッザザザザ

部屋に竜人兵士たちが続々入ってくる。

竜人兵士「竜王!艦内の魔法使い殲滅完了しました。」

⑬「よくやった。ではコイツ(キキ)が最後か…」

キキ「くっう…次々から次へと…」

キキはハーク、竜王、キック、ライオネル、竜人兵士数十人に囲まれる。

②「どうするね」

キキ「大賢者…貴様への仕返しは…また今度にしといてやる…」

⑬「逃げれると思うのか!」

竜王が合図すると竜人兵士たちが剣を片手にキキに近寄る。

②「大人しく投降すれば命は助すけて…」

キキ「バカが…大賢者…お前は回復魔法が一番得意らしいな…なら俺は移動魔法が十八番だ。」

キキが…

⑬「取り押さえろ!杖を…」

②「む…」

ハークはキキに向かって、縛りの呪文を唱える。

竜人兵士は一斉にキキに飛びかかる。









⑬「ちっ…」

竜人兵士たちがお互いの体を重ね山になっているがキキはその中にはいない。

②「すえ恐ろしい少年だ。大賢者のわしが魔法速度で負けるとはのぉ…」

⑨「リオ!」

ライオネルはキキがいなくなると【ハッ】と気づくようにリオに近寄る。

⑨「リオは大丈夫なのか!」

⑪「…」

③「えぇ…どうにか…今は眠っているだけです。」

⑨「よよかったぁ」

ライオネルはヘタヘタとその場に座り込む。

そんなライオネルを見て一同は笑う。

No.313 07/01/01 15:07
匿名1 

>> 312 竜人部隊がいるところから少し離れたところにバジリス率いる連合軍艦隊がいた。

④「あの若造にしては上出来だな」

兵士「はっ!」

兵士「報告によりますと…小型船部隊はほぼ壊滅ながらも、竜人部隊(竜人の艦隊)の一割から二割を撃墜した模様です。」

④「ふっ…小型船部隊壊滅は連合軍にとって、何のダメージもないが…魔法軍の魔法使いも多く失ったようじゃないか!そっちの方は連合軍に多少なりとも影響を与えるぞ。」

兵士「…」

④「!?」

バジリスは突然殺気を感じ後ろを振り返る。

④「いつの間に…」

後ろにはキキが立っているではないか。

キキ「バジリス将軍…今から、この部隊(今はバジリス率いる艦隊だが、元はイース星に攻めこんで来たキメラ率いる艦隊の生き残り部隊)は俺が指揮する。」

④「何をほざく…」

④「警兵!こいつを捕えよ!」

④「警兵!早くしろ」

返事がない

④「警兵?」

バジリスは後ろを振り向く、今まで多くの兵士がいたはずの制御ルームには一人の兵士もいなくなっている。





④「貴様ぁ!!」

バジリスは右手についている鈍く光る最新技術を駆使して作った細胞振動破壊砲をキキに向ける。

キキ「お~と。物騒なもん向けるなよ(笑)」

キキは大げさに両手を上げる。

④「バカにしよって!」

バジリスはご自慢の最新砲を使おうとしたが体が動かない。

キキ「…」

キキはあどけない顔つきから、冷酷な顔つきに変わる

キキ「バジリス将軍を…本国にお連れせよ」

魔法使いたち「おおせのままに…」

④「なっ!なんだぁ!貴様らは!放せ!放さんかぁ!」

突然現れた魔法使いたちによって、バジリスは引きずられていく。

キキ「…」

キキはバジリスが部屋(制御ルーム)を出るまで見届けると今までバジリスが座っていた司令官席に座り込む。

キキ「全艦に次ぐ!これより、この部隊はこの臨時魔法将軍キキが指揮する。」

部屋には通信兵、警備兵、魔法使い、操縦士など次々に入ってきて、各々の仕事を始めていく。

キキ「竜人部隊が発進を確認しだい我々も発進する。」

兵士「了解!」

キキは竜人艦隊がいる方を見つめる。肉眼では到底見えない距離だ。

キキ「お前らは…俺が消してやる…」

いや、キキには見えているかもしれない。

キキ「フッハハハハ!!」

No.314 07/01/02 21:21
匿名1 

>> 313 シーラ星編

サマーを先頭に王宮(塔)を登っていく。

螺旋状の階段の先は見ない。まるで、無限に続いているようだ。




三人はひたすら登る









三人の中で一番最初に立ち止まったのは…もちろん、セロだった。

⑤「ハァ~もう!無理」

①「なに、へこたれてるんだぁ!早くたって!」

クリスはセロの首を掴み、無理矢理立たせる。

サマー「無理もない。もう30分も登りつめですし…セロさんもお疲れでしょう。」

①「確かに…私も少し疲れましたね」

サマー「あそこの部屋で休みましょう」

サマーは近くの扉を指さす

①「えぇ」

クリスは扉を開け、部屋に入っていく。

⑤「しかし~。何個部屋があるんだか…無限に続きそうな階段。この扉の数凄いなぁ」

セロは一番螺旋状階段を見上げて、数えきれない扉を見渡す。

サマー「流石は秋の国のシンボルの塔だけあって…外見だけではなく中身も神秘ですなぁ」

セロは部屋に入ろうとクリスの後に続き入ろうとしたが入口のすぐ傍にクリスが立っていて入れない。

⑤「クリス?どうしたの?」

サマー「う?」

①「凱がいるんだけど」

セロはクリスの背中で部屋の中が見えないので背伸びし覗くように見ると

⑤「凱!!」

凱は外見には怪我はしていないのに死にそうな顔をして、ふるえながら剣をかまえている。

凱の他にエルフが一人倒れている。

①「凱」

クリスは凱に駆けよる。

セロも続く。

サマー「秋王!!」

サマーは倒れている秋王に駆け寄る。

①「大丈夫!」

凱からは返事がない。
⑤「おい!」

セロは剣をかまえたまま立っている凱の体を揺らす。

⑦「はっ…」

⑤「気がついたか!」

①「良かった。どうしたの?怪我はしてないようだけど…」

⑦「お…お前ら…もう来たのか…」

凱の体はまだふるえている。

①「凱!どうしたの!しっかりして」

凱の焦点は合っていない。

⑦「俺は…世界一…の剣豪(雷)…戦って…」

⑤「剣豪?雷将軍か?」

①「雷…」

クリスの顔が曇る。

⑦「俺は…生まれて…初めて…恐怖…を感じた…最初は…あいつの技で…体がふるえていると…思ってが…違った…」

⑤「凱がこんなになるなんて…雷いったいどんなヤツなんだよ!」

No.315 07/01/02 22:53
匿名1 

>> 314 サマーは秋王の状態を確認するとクリスたちの方に近づいてゆく。

①「…」

⑦「…」

クリスは突然黙りこんでいるし、凱は今だ混乱状態でセロはどうしていいかわからず、ただ立っているしか出来ずにいた。

サマー「凱はどうです…表情からはただ事ではないようですが」

⑤「サマー…あの倒れているエルフはどうだったの」

サマーは首を横にふる

⑤「そう…凱もその人も雷将軍にやられたようだよ」

サマー「雷将軍…そうですか…凱もこんな状態になったのも納得です。噂では雷将軍は雷のごとく動き、雷そのものと…彼の剣を受けると本当の彼を知るという。おそらく凱も本当の彼、ゆらぐことのない圧倒的な強さ冷酷な彼を知ったのでしょう。」

⑦「サマー…じゃねぇか…早く…上の階に…マリーンが…雷は上に行った…」

凱はその場に座り込んだが、凱のふるえはさっきより大分ましになってきた。

サマー「雷将軍が上に行っただと!大変じゃないか!」

①「私たちも…行きましょう…」

クリスはそう言うとうつむいたまま部屋を出て行く。

⑤「おい!クリス!」

サマー「私も上にいきたいが…こんな状態の凱を置いてはいけない…セロさんだけでもクリスさんの後を追って下さい!」

⑤「うっ…分かった!」

セロは慌てて、クリスの後を追う。

サマー「大丈夫か!」

サマーは凱の体を支える。

⑦「すまねぇな…」

サマー「何を言う。今まで助けてくれたお礼だよ」

⑦「ふっ…ところで…あのロボット(ミスター)はどうしたんだ」

サマー「バラバラ」

⑦「やるなぁ(笑)」













ハァハァ

ハァハァ

⑤「待ってくれよぉ~クリス聞いてる?」

クリスはセロの大分上にいる。

①「…」

クリスはうつむいたまま黙々と階段を登っている。

⑤「なんだよ…どうしたんだよ!突然!クリス」








塔の最上階。鏡のような壁や床、中央には泉がある塔の核になる部屋にマリーンはいた。

マリーン「…」

マリーンはベッドに座っている。

部屋の扉がゆっくり開く。

バタン

マリーン「初めまして…」

⑫「…」

マリーンはベッドから腰を上げ、杖を手にとり雷と向かい合う。

マリーン「貴方は…悲しい人」

雷「…」

雷は背中にかけている長剣を鞘から出す。

No.316 07/01/02 23:31
匿名1 

>> 315 ⑫雷「なぜだ…」

マリーン「何かしら」

⑫雷「とぼけるな…何故私をここまで(最上階)入らせた。その気になれば私を異次元に取り込むことが出来ただろうに…」

⑫雷「まさか…私に勝てるとでも思ったか?」

マリーン「さぁ」

⑫雷「どうやら…早死にしたいようだな…」

雷はゆっくりとマリーンに近づく。

マリーン「あら?気が早いのね」

マリーンは杖を雷に向ける。

⑫雷「いくら大賢者と言えど…私には勝てん…」

雷から凄まじいを感じる。凡人ならば今の雷の姿を見ただけで気絶してしまうだろう。

マリーン「貴方は…なぜ…連合軍に味方するのですか」

⑫「…」

雷の足が止まる。

マリーン「見えるわ…貴方は…両親を失った…連合軍に殺され」

⑫雷「…」

マリーン「貴方は!昔は我らと同じく連合軍に対する物だったはずです。なのになぜ!貴方ほどの人が…悪に加担するなんて」

⑫「ふっ…」

マリーン「…」

チャリン

マリーンの鈴の音がなる。

チャリン

⑫「悪か…さてはお前…魔法老(大賢者の上に立ち魔法界の最高権威)にいらぬいれ知恵をされたな。だからは私をここまで入れた…」

チャリン

マリーン「魔法老様は…貴方はドイス閣下に操つられていると言っておられた…そして、私にその邪悪な呪文を解けと」

チャリン

⑫「…」

マリーンは呪文を唱え始める。

チャリン

⑫「…」










マリーン「貴方…」

⑫「…」

雷は再びマリーンに近づいて行く。

マリーン「操られていないのですね…自分の意思で…」

⑫「…」

雷は更に近づいて行く

マリーンが杖を天井に向けると部屋全体が光出し、マリーンの魔力が一気に高まる。

⑫「だてに大賢者とは言われていないようだな」

マリーン「貴方は変わったようね…」

マリーンの杖が一段と輝きを増す。

⑫「天に参られよ」



ドゴォオオオオオ

部屋に雷鳴が轟く。

⑫「…」

シャウゥゥゥゥ

マリーン「流石です…私の全力の魔法避けるなんて…」

⑫雷「雷…そう言えばお前は雷の大賢者だったな…」

雷はマリーンの魔法をいとも簡単に避けて見せた。

マリーン「しかし…次はこの部屋ごと…避けることは出来ません」

⑫「相打ちするつもりか。無駄なことだ私は倒せん」

マリーン「…」

チャリン

ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

No.317 07/01/03 13:30
匿名1 

>> 316 マリーン「な…なぜです」

マリーンは大魔法を放ったはずなのに何処にも変化が無い。部屋は吹き飛んでいるはずなのに…

⑫「大賢者…貴様も考えたな…例え今の魔法が私をとらえようと私はこの場に立っていただろう…しかし、この部屋は無事ではすまない。ここ(塔)は異次元…そこで大爆発などが起こればこの塔は異次元に飲み込まれる。」

マリーン「…」

⑫「私は…気の流れを知るすべを知っている。魔法を使う時に生じる流れを断ち切れば…魔法はこの通り…消えてしまう」

マリーン「気の流れ…貴方は…あの伝説の剣法を…」

⑫「…」

雷が動く

雷のごとく

マリーン「…」













⑫「…」

No.318 07/01/03 21:53
匿名1 

>> 317 ⑫雷「…」

雷は部屋は見渡す。

⑫「やはり…大人しく殺られてはくれない…」

⑫「移動魔法か…」

雷はマリーンを睨む。

マリーン「流石は…噂に恥じぬスピードですね。」

⑫「ふっ…一度ぐらい避けたからと言って…調子に乗るな…今のは一割程度の速さだ」

マリーン「!?」

雷が剣を振る。

ゴォオオオオオオ

剣の衝撃波がマリーンを襲う。

マリーン「っ…」

余りの雷の早い攻撃に全く反応出来なかったマリーンは衝撃波をまともにくらい吹き飛ばされる。

マリーン「ぐっ…」


カッ

カッ

カッ

倒れているマリーンに雷がゆっくり近づいてくる。

マリーン「…」

マリーンは動けない。

⑫「…」

雷はマリーンの横に転がっている杖を長剣で叩き切る。

⑫「…」

マリーン「っ…やりなさい…っ」

⑫「さらばだ…魔法老の飼い犬よ」






クリスは最上階にいた。そして雷がいる部屋の扉の前に

感じる。

ここに

雷が

①「…」

扉の前で立ち止まっているクリスにやっとセロが追いついた。

⑤「ハァ…やっと着いたよ…クリス?」

クリスは呼びかけてきているセロが見えていない。


①「…」

クリスは長年探し求めた兄がいる部屋に入るため扉に手をかける。







⑫「…」

突然、雷の動きが止まり部屋の扉を見る。

マリーン「!?」

⑫「運がいい…」

マリーン「…?」

⑫「さらばだ…」

雷は光とともにその場から姿を消す。

雷が消えるのと同時にクリスが部屋に入ってきた。

①「お兄様」

①「お兄様…」

①「…」

クリスは必死に部屋中を見渡し探すが…目的の人はいない。

①「…」



マリーン「貴方は…」

⑤「クリスどうしたんだよ…さっきから」

セロもクリスに続き、部屋に入ってきた。

マリーン「貴方たちは誰?」

①「すいません…突然…」

⑤「俺たちは…」

セロが自己紹介しようとした時、大声をあげて凱が入ってきた。

⑦「しゃあぁ~!雷出てきやがれ!!今度はやられねぇ!」

サマー「待てって!少し良くなったからって…」

⑦「あら?雷いないじゃねぇか。」

シャドー:「ガイ バカダネェ 」

⑦「うるせぇ」

⑤「凱!回復が早いな」

マリーン「凱…」

No.319 07/01/04 05:17
アル中35 

>> 318 ふらっ

緊張の糸が切れたのか、マリーンはその場から崩れ落ちた。
ガシッ!

凱は、太い腕でマリーンを受け止め呼びかけた。

⑦「おい、大丈夫か?彼奴はどこに行きやがった!」

マリーン「ああっ…凱。」

「大丈夫よ。貴方こそ、ボロボロじゃないの。」

⑦「ふっ、気のせいだろ。」

マリーンは、雷の衝撃波でダメージを喰らい、口から血が滴っている。

マリーン「雷の力は、凄まじいわ。私の力じゃ・・・どうにも出来なかった。」

そう言うとマリーンは、力尽き目を閉じ眠った。

凱は、マリーンの髪を撫でていた。


①「お兄様・・・!」

クリスは、辺りを見回していた。

⑤「クリス、さっきから落ち着かない様ですが、どうしたんですか?」

①「・・・・。」

⑤「まあ、良いでしょう。少し、休憩しましょう。」

サマー「賛成だ。」

どがっ

二人は、その場にへたり込んだ。

①「お兄様・・・」

クリスは、剣を握り締め、テラスから外を眺めていた。

No.320 07/01/06 23:46
アル中35 

>> 319 マリーンをベッドに寝かせてから、少し時間がたっていた。
その部屋の傍らでは、セロがイース星の経緯を語っていた。

⑤「・・・と言うことになったんですよ!」

⑦「なるほどなっ!」
「竜人たちの艦隊が、向かって来てくれてるのか、ありがてぇぜ!」

「だがよぉ、連合軍の艦隊も易々とシーラ星に行かせてくれねぇだろうな…。」

⑤「確かに、セレナたちが心配ですね。」
⑦「まぁ、竜王もいるし心配ねぇか!なぁ、クリス!」

①「・・・。」
クリスは、下を向いて話を聞いていたが、うわの空だった。
⑦「どうしたクリス!いつもの、お前らしくねぇなぁ!浮かない顔してよ。」

①「・・あっ、いや別に・・・。」

サマー「このシーラ星に無事着いたとしても、雷の部隊が待ち構えているから、どうしたものか・・・。」

⑦「そんなの、俺様が、ちょちょいのちょいとやっつけてやるぜ!」

PPP
「ライニ テモアシモデナカッタクセニ」

⑦「うるせぇ!シャドー!!」
「あの時は、たまたま調子が悪かっただけだ!」

「コノ マケズギライ」

⑦「てめぇ、人がおとなしく聞いてりゃ・・・。」

⑤「まあ、とにかく団結して戦いましょう!」

サマー「そうだな、力を合わせて頑張ろう。」

ガチャ
バタン!

⑦「んっ、何だ!」

そこには、エルフ兵が倒れていた。

そして、その後ろには、マントを羽織った少年が立っていた。

No.321 07/01/11 02:20
匿名1 

>> 320 ⑦「お前あの時の!」

凱はこの少年に城壁で散々にされたことを思いだす。

⑦「…」

剣をかまえる。

クリス、セロ、サマーも戦闘態勢にはいる。

ベネズエラ「やぁ…皆さんおそろいで…」

①「なんのようかしら…」

クリスはベネズエラを睨む。

ベネズエラ「いや、大したことは無いですよ。綺麗なお姉さん」

ベネズエラは手慣れた動きで、杖の先端をいじくり先端から鋭い刃を出し、杖というより槍のような杖をクリスたちに向ける。

⑤「その杖はイース星であった魔法使いの一人(キキ)と同じ杖…」

ベネズエラ「え?この杖を持ってた魔法使い?キキのことか…フ~ン…アイツもまだこの杖を使ってるのか…」

ベネズエラは何か悲しげな顔で杖を見る。

サマー「…」

ベネズエラ「あぁ…早いとこ用件をすまさないと…」

ベネズエラの杖が光出す。

①「はっ!」

⑦「てぃやぁ!」

魔法はさせまいとクリスと凱はベネズエラに切りかかる。

キシーン

①⑦「!?」

ベネズエラ「…」

しかしクリスたちの攻撃はベネズエラを被っている目には見えないバリヤーに阻まれ、二人は弾き飛ばされてしまった。

①「っ…」

⑤「ぐっ」

二人は尻餅をつく。

ベネズエラ「無駄だよ…僕はそこの魔法使いに用があって…素直にどいてくれたら命は助けてあげるから大人しくしといてよ…まぁそこに寝ている魔法使いには死んでもらうけど…」

ベネズエラは力を使い果たし眠っているマリーンに杖を向ける。

⑤「ちっ…」

バンバンバンバンバン

セロが放つた銃弾はベネズエラに当たる前に床に落ちてゆく。

⑤「まじかよ…戦車の装甲でも貫通するんだぜこの銃…」

セロは手に持っているショットガンに玉を素早くこめ、またベネズエラに狙いをつける。

ベネズエラ「そんな玩具じゃ…何発撃っても無意味…」

サマー「皆さん!伏せて」

サマーは小型爆弾のようなものをベネズエラに投げる。

①「!」

ドカァ~ン!!!



ベネズエラは爆煙に包まれる。

シュウゥゥゥ

⑦「やったか?」

サマー「わからん」

⑤「当たったは当たったようだったけど」

クリスは煙の中を指さす。

①「無駄口叩いてないで目の前の敵をどうにかしたらどう?」

クリスは再び剣をかまえる。


ベネズエラ「やぁ」

ベネズエラはなにくわぬ顔で煙の中から出てきた。

No.322 07/01/11 08:34
アル中35 

>> 321 このあどけない表情と裏腹に、凱は、この少年からとてつもない、何かを感じた。

⑦「こっ、この底知れない魔力は、前に闘った事のあるキメラって奴に似ているぜ!」

ベネズエラ「ふ~ん、あんたがキメラ将軍をあそこまで追い詰めた凱か。噂じゃかねがね聞いてるよ。」

ベネズエラの魔力がどんどん上がっていく。

⑤「イース星で闘ったキキという魔法使いと似てますが、力はそれ以上かもしれません。」

ベネズエラ「アイツとは1・2を争う同期でね。キキに手傷を負わせたらしいね。」

更に、ベネズエラの魔力が上がっていく。

サマー「なんだか、部屋が陽炎のように揺らめいて見えるんだが・・・」

①「はっ!」
ガギッ
ベネズエラ「無駄だよ!」
⑤「アンチマジック弾を受けてみなさい。」
ドシューン
ピキッ
わずかにバリアにヒビがはいった。
その後ろから間髪いれず、凱が叫ぶ!
⑦「ガイ・ブレイドォォッ!」
ドゴゴゴォォッ!

サマー「凄い、連携攻撃だ。」

だか、誰も戦闘態勢を解こうとしなかった。

No.323 07/01/12 00:01
アル中35 

>> 322 ①「来るぞ!!」
⑦「おぅ!」

ビッ ビッ ビッ ビッ
ビッ ビッ
無数の氷の刃がクリス達を襲う!

⑦「みんな、下がってな!」
「ダラス・サラム!我に力を!」
「ファイヤーウォール」

ゴオォォッ

黒魔剣が光り、
凱の目の前に火の壁が出来る。

ジュッ ジュッ ジュッ

ベネズエラの放ったた氷の刃は、ことごとく蒸発していく。

⑤「サマー、こちらに避難して下さい。」
サマー「ああ、私の出る幕はないようだ。」

ゴボォォッ
ジュッ ジュッ ジュッ

⑦「クリス、今のうちにマリーンを・・・。」
①「分かった!」

ベネズエラ「まぁまぁだね!」
「これでどうかな。」
まるで、戦いではなく、遊んでるかのように、ベネズエラは次の呪文を唱えた。
次々と、氷の竜が凄まじい、勢いで凱に襲ってくる。

⑦「早くしろ、いくらこの黒魔剣といっても、もたねぇ!」

①「マリーン、お願い!目を覚ましてくれ・・・。」

ベネズエラの魔法攻撃は凄まじくなるいっぽうだった。

No.324 07/01/12 01:44
匿名1 

>> 323 秋の国は今や風前の灯火であった。流石の秋の戦士たちも圧倒的な連合軍に押され、既に王宮(塔)以外は連合軍に制圧されてしまっている。

塔の周りにいたエルフ精鋭部隊をも撃破されている。

塔の中に避難したエルフ以外は皆死んだか捕虜になったことだろう。

しかし、塔の守り(魔法)は強くいくら砲弾を浴びせようと扉や壁はびくともしないので中には入れずに連合軍は塔の周りに陣取りエルフを塔に箱詰めにし待機している。

地上部隊長「上からの命令はまだか!」

通信兵「はっ!たった今連絡が塔から離れ待機しろとのことです。X砲を放つようです。」

通信兵は塔の上空で規則正しく配列している戦艦を指さす。

地上部隊長「なにぃ!X砲だと!直ちに!001地点まで後退ぃ~!!!」

部隊長たち「はっ!!」

部隊長「後退!!死にたくなかったら早くしろ!」

何万もの連合軍はそれぞれの部隊長の指示で早々と後退していく。

アーム「なんだぁ?後退してるぞ」

雷部隊:副隊長「どうやら…X砲を使用するようです。我々(雷部隊)も後退しましょう。隊長命令を」

アームは無線機を手にとる。

アーム「おい…聞こえるか?お前ら?」

雷部隊員「聞こえます。こちら3号機」









隊員「こちら77号機命令を」

アーム「お前ら!…他の部隊同様後退しろ!以上…」

隊員「了解」




副隊長「さぁ私たちも早く後退しましょう。」

アーム「…」

副隊長「隊長まさか…」

アーム「そのまさかよ…今までは前の部隊が邪魔で攻撃出来んだが!部隊後退すれば主砲が撃てるわ。ガハハハハハ!わしはここに残って塔に入るぞ。あんな立派な塔に入らんで帰れんわ!…だが危険を冒すのはわし一人で十分だ!お前は降りろ!X砲が放たれれば無事ではすまん…逃げろ」

副隊長「何を…私は死ぬまで貴方の後ろにいますよ隊長」

アーム「ガハハハハハ!!後悔するぞ!ガハハハハハ」

アームの戦車は爆音にちかいエンジン音を鳴らし、後退していく部隊とは正反対に塔にゆっくり近づいていく。

ガガガガガガガ

近くにいた部隊長「なんだあの戦車塔に向かって…」

違う部隊長「ほっとけ、よっぽど死にたいんだろうよ」

部隊長「そうだな…早くしろ!後退ぃ」

ガガガガガガガ

副隊長「エネルギー注入!!」

アーム「目標!門!!」

副隊長「発射準備完了!いつでもいけます」

ガガガガガガガ

No.325 07/01/12 02:20
匿名1 

>> 324 塔の上空の艦隊では

将校「準備の方はどうだ?」

操縦士「全艦配置につきました。エネルギー注入率も75%を超えています。発射準備完了まで約五分です」

通信兵「地上部隊後退完了まであと少しです。」

将校「そうか…」

制御ルームに一人の兵士が駆けこんできた。

兵士「一台の戦車が後退命令を無視し塔に向かっています。おそらく雷部隊アーム隊長だと思われます。どうしますか」

将校「またあの老いぼれか!かまわん!ほっとけ!」

兵士「はっ!失礼しました。」

兵士は報告を終えると早々と制御ルームを後にした。

将校「さぁ…X砲の恐ろしさ味わうがいい…エルフどもよ」

??「X砲を使うのか…」

将校は慌てて声の主の方を見る。

将校「お帰りでしたか…総将軍」

⑫「あぁ…」

将校「X砲使用許可は本国から取っています。」

⑫「そうか…」

将校「これで春・夏に続き秋もおちましたなぁ…残りは冬の国のみになる。」

将校「しかし冬の国を攻めていた部隊は何をしているのか…未だに占領報告はない…しかし将軍私た…ち…」

既に雷は制御ルームにはいなくなっている。

将校「ふっ…バカにしよって…」





塔の上空の艦隊は文字のXを描くように配列し、不気味に浮遊している。

参照:X砲:〇〇〇〇年連合軍が多額の費用をかけ開発。戦艦複数が連動し、放つらしい。X砲はこれまで幾度も戦いで使用されてきたが、情報は余りない。なぜならX砲を受けた国で生き残ったものはいないからだ。一説には連合軍はこのX砲の技術を用いて星すら破壊することが出来るらしい。連合軍三大兵器の一つ

No.326 07/01/13 11:57
匿名1 

塔(王宮)の中では連合軍が突然後退し始めたのに困惑していた。

エルフ兵士たちは各々覗き窓から外の様子をうかがっている。

エルフ兵士「連合軍。ここは落とせないとわかって、撤退してるのか?」

エルフ兵士「いや…そんな事は絶対に無い…連合軍はここを落とすのに苦労はしているが連合軍自体に被害はほとんど出てない…撤退はおかしい…何かあるぞ」

エルフ兵士「おい!とにかく民間人を奥に…嫌な予感がする」

エルフ兵士「そうだな!」

兵士は動揺している人々にもっと奥に行くように指示する。

エルフ兵士「報告!地上部隊は後退していますが上空の艦隊は奇妙な配置で待機しています。恐らく上空から大規模な攻撃がくると思われます。」

エルフ兵士「そうか…」

エルフ兵士「しかし…上空艦隊を攻撃しようにも…塔には対空砲どころかはずかな武器しかないぞ!」

一同(兵士たち)は静まる。

エルフ兵士「上空から攻撃が始まれば…やられ放題ってやつか…」

エルフ兵士「とにかく!我々は…!?」

エルフ兵士たち「!?」








アーム「点火ぁ~!!(大声)」


ドキュウゥゥゥゥ!!

ドカァ~ン!!!

エルフ兵士「ぐわぁ」

エルフ兵士「なんだ!扉から離れろ!城壁を破壊したやつだ!」








副隊長「目標(塔の扉)!破壊失敗」

アーム「二発目ぇ~!!発射!!」

ガガガガガガガ

アームが乗る戦車は轟音とともに扉に向けてまっしぐらに走る。






エルフ兵士「なんなんだ!!あの戦車は!たった一台で向かってきやがる!」

エルフ兵士「だが!いくら城壁を破壊出来たと言えどここの魔法は城壁とは比べようもないほどだ!このまま扉にぶっかってお陀仏だ!」

エルフ兵士「油断するな!さっきの攻撃見ただろう!あんな攻撃何発もくらえば…」









アーム「点火ぁ~!!」

ドキュウゥゥゥゥウウウウウウ!!!

ドカァァン!!!

副隊長「目標…破壊…成功!成功です!」

アームギアはを素早く動かす。

アーム「全力!!っぱしるぞ!ガハハハハハ!!」

ガガガガガガガ






エルフ兵士「ぐっ…扉が…」

塔の扉には大きく穴が空いている。

その穴も少しずつだが狭ばっていく。塔自体は魔法。いくら破壊されようが根源(マリーン)が死なないかぎり塔は健在である

エルフ兵士「穴がふさがるまでの間守死しろ!撃て撃て」

No.327 07/01/13 13:05
匿名1 

>> 326 ベネズエラ「どうしたの!ほらほら!」

⑦「くっ!」

①「このままじゃ」

⑤「ち」

サマー「…」

どいて

⑦「あ?」

凱は後ろから押され尻餅をつく。

⑦「ぐげ」

今まで皆を守っていた凱の炎の盾は消えてしまう。

ドォオオオオ

氷の竜は炎盾がなくなり勢いよく

マリーン「…」

マリーンの杖が眩く光る。

氷竜はあっけなく消えてしまう。

⑦「マリーン目を覚ましたのか」

①「大賢者様…」

マリーン「…ハァハァ」

ふらついたマリーンを凱が支える。

⑦「大丈夫か!お前…」

マリーン「私は…くっ…」

そんなようすを見ていたベネズエラは

ベネズエラ「ハッハハ!なんだよその死に損ないの魔法使いは!」

ベネズエラは杖をクリスたちに向ける。

①「私たちがやるしかない!」

サマー「大賢者様は塔の方に力の大半を使っておられる。しかも雷との戦いで…もはや魔力は残ってないだろう」

⑦「…」

凱はそっとマリーンを床に寝かす。

⑦「トルネード…」

セロは銃をかまえる。

⑤「クリス」

バンバンバンバンバン

アンチマジック弾がベネズエラを覆うバリヤーに虚しく弾かれる。

①「風よ…」

クリスはその場にいる皆が見えない超スピードでバリヤーのひびの入ったところに勢いに任せ強力な一撃をうちこみベネズエラの背後に着地する。

ベネズエラ「っ…やるね」

バリヤーはガラスが割れるような音をたて崩れていく。

①「凱」

ベネズエラ「…」

⑦「トルネード凱ブレイド!」

凱は凄まじい回転でベネズエラに向かっていく。

ゴォオオオオオオ

ベネズエラ「僕の得意魔法は…防御魔法…どっちが上か勝負(笑)」

ベネズエラは再びバリヤーをはる。さらに強力なバリヤーを

⑤「なっ!あれほどのバリヤーを直ぐに張るなんて…」

⑦「うぉおおお」

ベネズエラ「うおおぉ」

ドカァアアアン

シュウゥゥゥ

部屋は煙で包まれる。

⑦「この技は…なれてねぇ」

凱は倒れる。

サマー「凱!」

シュウゥゥゥ

煙が晴れていく

⑤「やったのか」

①「…」

煙が晴れると綺麗だった床はひびが入り、ベネズエラが立っていた周辺は月のクレーターのようになっている。
ベネズエラはと言うと膝をついて座るような恰好になっている。

ベネズエラ「…っ」

No.328 07/01/13 13:36
匿名1 

>> 327 セロは素早く座っているベネズエラに近づきベネズエラの頭に銃を突きつける。

ベネズエラはセロが近づいてきても何の動きも見せなかった。

⑤「頭失いたくなかったら…杖を捨てろ」

ベネズエラ「…」

①「…」

クリスはいつでも動けるように剣をかまえる。

ベネズエラ「了解了解…」

クリスは抵抗すると思っていたが、予想を反し、ベネズエラは杖を捨てた。

ベネズエラ「やるね…僕のバリヤーを二度もやぶるなんてさ」

⑤「静かにしろ」

ベネズエラ「あっゴメン、ゴメン」

セロは片手で銃をつきつけたまま、器用にベネズエラを腰にぶら下げたロープで縛っていく。

ギュッ

ベネズエラ「痛い痛い…もっと優しくしてよ…どうせ縛られならそこのお姉さん(クリス)がいい」

⑤「黙れ!」

ギュッ

ベネズエラ「痛た」

①「セロ!程々にしてやりなよ!魔法使いと言ってもまだ子供だよ!」

⑤「わかったよ」

ベネズエラ「(笑)」

サマー「コイツどうするんですか?このまま置いていても危険です。お二人が手を汚すのが嫌と言うなら私が…」

サマーは腰の剣に手をかける

①「ダメ…この子はまだ十代半ばか後半ぐらいの子よ殺すなんて…」

⑤「俺も…殺そうなんて思わない…こんな子供が連合軍にいるってことは…幼い頃、親に捨てられて、連合軍に拾われ、半ば強制に戦わされてるだけだ」

セロはクリスの顔を見る。

⑤「昔の俺たちのように…」

①「…」

ベネズエラ「?」

サマー「?」

セロはベネズエラを縛り終わる

①「とにかく…」

⑤「そうだ!こいつの口を塞ぐもんない?杖はなくても口さえあれば魔法は使えるし杖だってその気になれば出せる」

サマー「それなら…この布きれをお使い下さい。」

サマーがセロに布を手渡す瞬間、物凄い音が聞こえてきた。

ガガガガガ

⑤「なんだぁ?」

マリーン「…戦車…で…す」

①「大賢者様!大丈夫なんですか!横になっていなくては…」

マリーン「大丈夫です。少しましになりました。」

⑤「!」

部屋の扉が勢いよく開く。

ダークエルフ「マリーン様!せせ戦車がもうすぐここまで我々の力では止めることが出来ませんでした。あの戦車有り得ません…あの運転無茶苦茶です…階段を戦車で登るなんて…」

①⑤「!!」

ダークエルフ「ぐわぁ」

ガガガガガガガ

アーム「待たせたな!ガハハハハハ!」

ベネズエラ「ハハ…」

No.329 07/01/13 13:59
匿名1 

>> 328 アーム「さぁ大人しくしな!ぶっ飛びたくなかったらな」

アームは拡張機を使ってクリスたちに話かける。

アームの戦車の主砲はクリスたちに向いている。

⑤「おいあんな化物砲撃たれたらこの部屋ごと爆発するぜ」

①「ちっ」

ベネズエラ「おいおい…もしかして俺ごと撃つ気じゃ…」

アーム「敵に捕まる方が悪い!ガハハハハハ」

ベネズエラ「そんなぁ無茶苦茶な」

マリーン「魔力があれば…」

バリーン

突然部屋の窓が勢いよくわれた。

①⑤サマー「アイツは!」

ミスター「よくも私のプリティボディを!!」

窓をつき破り、五体を失ったミスターが入ってきたではないか、ミスターは背中についたブースターで飛んでいる元はお腹だったと思われる部分には大きな大砲のようなビーム砲が出ている。

この騒ぎに目を覚ました凱は部屋を見渡す。
⑤「なんだぁ…あっ!あの戦車は…あのロボット…やべえな…もう少し横になっとこ…ドテ(狸寝入り…いや狸倒れ)」

ミスター「消えろ!」

アーム「ガハハハハハ!」

①「次から次に」

ベネズエラ「お姉さん…名前教えてくれない?」

⑤「お前こんな時になに言ってるんだ」

①「私はクリス。貴方は」

No.330 07/01/13 17:35
匿名1 

>> 329 ベネズエラ「ベネズエラ…」

①「ベネズエラ…」

ベネズエラは立ち上がる。

⑤「なっ」

セロがきつく縛ったはずのロープはとれている。

アーム「点火ぁ」

ミスター「デリケート!!」

アームとミスターが撃とうとする。

ベネズエラ「お姉さん…いや、クリス気にいったよ(笑)今日は僕たちの負けって事にしとくよ」

ベネズエラはクリスに笑いかけながらアームが乗る戦車とミスターに杖を向ける。

⑤「なっ!いつの間に杖を」

ベネズエラの手にはいままで持っていなかったはずの杖が握られている。

杖が光ったと思った瞬間、部屋から戦車、ロボット、ベネズエラはいなくなっていた。

①「消えた」

しかも、崩れた部屋は元通り綺麗な鏡のような部屋になっていた。

マリーン「凄い少年でしす…移動魔法…修正魔法…しかも私に回復魔法まで…」

マリーンが握っている杖に光(魔力)が戻っていた。

⑤「あんな凄い力を持っていたのに…なぜ捕まるような真似を…分からないなぁ」

①「ふふ…そうね。」

サマー「まぁ大して意味もなかったと思いますよ…好奇心からでしょう」

⑦「終わったか」

マリーン「あら?狸寝入りは終わりかしら?凱ちゃん」

⑦「うっ」

シャドー「ミヌカレテヤンノ」

⑦「うるせぇ」

⑤「どうする?これから」

①「戦うしかない」

サマー「だが…」

兵士が慌てて部屋に入って来た。

エルフ兵士「大賢者様!上空をご覧下さい…ハァハァ」

マリーン「?」

各自は各々近くの窓から空を見る。

⑤「なっ…あれは」

⑦「なんだぁ~あの戦艦どもは」

シャドー「アノハイチ X砲」

⑦「何?X砲?なんだそれ?」

シャドー「バカ」

①「X砲は私は一度見たことがあります…昔ですが」

⑤「X砲は…俺たちの国を消した」

⑦「?」

サマー「…」

①「あんなものを受けたら、ここも…跡形もなく消えてしまう」

マリーン「安心しなさい…」

サマー「何かお考えでも?」

マリーン「ええ。禁断の魔法です。太古の昔、エルフは一つだったころこの塔は4つの国を繋ぐ橋のような存在でした。」

⑦「え?塔なのに橋だったのか?」

①「はぁ」

サマー「全く…」

⑤「例えの話…バカ」

⑦「なっなんだと!」

凱はセロに掴みかかる二人は取っ組みあいの喧嘩を始める。

No.331 07/01/13 18:06
匿名1 

>> 330 マリーン「…」

①「大賢者様…あのバカ二人はほっといてお話し下さい」

マリーン「そうですね。その禁断の魔法は昔は禁断ではなかった。エルフ同士仲がよかった時代は…」

サマー「いったいどんな魔法なのです?」

マリーン「ただの移動魔法です。と言っても移動するのはこの巨大な塔ですが…あの少年(ベネズエラ)が力を分けてくれたお陰で禁断魔法を使うことが出来ます」

①「塔を移動させる?そんなこと出来るのですか?」

話をうかがっていた兵士はマリーンの発言を聞き慌てて話の中に入ってきた。

エルフ兵士「失礼ですが。大賢者様…それは禁断…禁断です。この国の掟をお忘れか」

マリーン「ええ。使ってはいけないのは百も承知のうえです。どんな罰でもうけます。私はこのままここにいてX砲やらの餌食になって皆が死ぬのは嫌なのです」

エルフ兵士「…」

兵士は何も言えない。

サマー「大賢者様…禁断の魔法になっているということは…移動先は…他の国ですか?」

マリーン「その通りです。夏の王」

①「王?」

エルフ兵士「な?」

サマー「お見通しでしたか…」

マリーン「では…」

チャリン

マリーンの杖が眩く光出す。

①「!?」

クリスは一瞬目が回って、渦を巻き始めたと思ったら、急に部屋が光り出し、視界がなくなる。光が消えるとクリスは部屋を見渡す。

①「?」

部屋には変化は無い。変化があるとすれば喧嘩していた二人はさっきの光で喧嘩を中断し何が起こったのかとキョロキョロしている。

⑦「なんだ…なにが起こった」

⑤「!?」

誰よりも逸早く、サマーは窓に駆けより外を見る。

サマー「なんと…冬の国ではないか…」

クリスも慌てて、外をみる。視界には一度訪れたことがある冬の国が見える。だが前より大分変化している町や王宮はいるところが壊れていて、雪も積もっている。

①「凄い…魔法って…改めてそう思います」

マリーン「ふふ」

マリーンは禁断魔法で力を使い座りこんでいる。

塔は冬の国の王宮の広大な中庭に立っている。

冬の国のエルフたちは突然現れた塔に困惑している。

マリーン「さぁ下に行きまう…冬の国の皆さんに説明しなくてはいけません」

サマー「大賢者様!肩をお貸しします。」

No.332 07/01/13 18:34
匿名1 

>> 331 力を使い足取りも危ういマリーンをサマーは支える。

マリーン「さぁ行きましょう」

①「はい」

マリーンは壁に杖を向けると隠し扉が開く。

マリーン「ここから…近道です」

マリーンとサマーそして兵士がその扉の中に入っていく。クリス、セロも後ろに続く。

⑦「おっと…俺もいかないと」

凱は外に広がる初めて見る銀世界に気をとられ、少し遅れて隠し扉に入ろうとしたが

⑦「なっ!」

隠し扉は凱が入る前に消えてしまう。

マリーン「お前は普通の長い階段で降りてきなさい(笑)じゃ」

⑦「なっ!なんだとぉ~こら!開けろ!」

凱は隠し扉があった壁を叩く。










一方、塔の外では冬の国の兵士たちが塔の扉の前で何が出てきてもいいよう槍をかまえている。

冬の国兵隊長「なんなんだこの塔は連合軍の新兵器か」

ギギギギギギ

扉はゆっくり開き始める。

兵隊長「かまえ!気をぬくな!」

兵士「はっ!」

バタン

扉が完全に開く。

扉の中は暗く何も見えない。

冬の国の兵士たちに緊張が走る。

兵隊長「よし!小隊中へ!」

隊長が部下にそう指示した時、中から鈴の音が聞こえてきた。

チャリン

兵士たちは一歩後ろに下がる。

隊長「来るぞ!!待機!」

チャリン

鈴の音はだんだんと近づいてくる。

チャリン

隊長「!?」

中からは白いローブを着た美しい肌が黒い女が出てきた。

手には杖が握られている。

隊長「あ…」

隊長は思いがけない人物が出てきて指示が出せない。

その女の後ろからは武器を持たない。兵士が数人やってくる。

隊長は中からやってきた兵士を見てやっと

隊長「秋の国の…」

兵士の装備を見れば何処の国の兵士かぐらいは直ぐにわかる。

冬の国の兵士たちは武器をかまえたまま警戒している。

女はゆっくり口を開く。

マリーン「私たちは秋の国の者です。どうか我々を助けては下さいませんか…我国は連合軍によって」

隊長「!?」

塔の扉を囲むようにいる多くの冬の国の兵士たちをかきわけて、冬の国の長老と冬の国の魔法使い数人がマリーンの前までやってきた。

エルフ長老「雷の大賢者…マリーン様…よくぞ冬の国に」

老人は頭を下げる。

長老「感動ですじゃ…生きている間に…魔法の塔の移動を見ることが出来るとは」

マリーン「光栄です。」

魔法使い「ぞうぞ!こちらへ」

No.333 07/01/13 19:30
匿名1 

>> 332 マリーンは魔法使いに連れられ冬の国の王宮に入っていく。

隊長「中に案内してくれるか」

秋国兵「ぞうぞ」

クリスたちも兵士の多くの兵士が行き来している中、外に出る。

①「雪大分積もってるわ」

⑤「寒」

サマー「これは雪と言うのか…冷たい」

サマーは初めて見る雪を恐る恐る触っている。

長老「お主らは!」

長老がクリスたちに駆けよってくる。

①「お久しぶりです。」

長老「王子は…」

⑤「ライオネルは…」

セロはイース星からここに来て、竜人部隊がここに向かってきていると簡単に説明した。

長老「王子も竜人部隊と一緒にこちらに向かっているということか…」

①「そうです。」

長老「それを聞いて安心した…王子に何かあったのかと思ったわい(笑)」

冬国兵士「長老」

兵士は長老の耳元で何かささやく。長老は頷くと

長老「わしは大賢者様の所にいかんと…この人たちを部屋へ案内せい」

冬国兵士「はっ!お任せあれ!」

長老は年のわりに素早く動き、人混みに消えていく。

冬国兵士「こちらです。滑るので、気をつけて下さい」

クリス、セロ、サマーは兵士に先導され王宮に入っていく。

王宮の廊下は慌ただしく動く兵士で一杯で人混みの間を抜けるだけでも疲れる。

兵士「この部屋でお待ち下さい。」

①「ありがとうございます。」

サマー「あの…少しお聞きしたい。今日は冬の国は連合軍の攻撃はなかったのですか?今は戦っている様子がないが」

兵士「ありました。朝方に…しかし連合軍はこの雪で進行を明らめ撤退しました。天候に救われました」

兵士の言う通り外は結構吹いている。

サマー「そうでしたか…」







塔の中も慌ただしく兵士が動いている。中には冬の国の兵士も多くいる。

冬国隊長「なんと立派な塔だ…素晴らしい…本当にこんな巨大な塔が秋の国から…今でも夢のようだ」

冬国兵士「隊長…長老がお呼びです。」

冬国隊長「わかった。」

No.334 07/01/13 21:28
匿名1 

>> 333 塔が消える少し前。

将校「X砲発射秒読み開始!」

兵士「10秒前」

9
8
7
6
5


塔の上空にXを描くように配置についている戦艦からは圧縮ビーム砲が放たれ、そのビームが重なり、集まり、ビームは光の玉になり徐々に大きくなっていく。

4
3
2

兵士「1…」

Xの配置についている中心にいる戦艦から玉を上から撃つように一際強いビーム砲が放たれる。そのビームは集まって出来たビーム玉をゆっくりと押す。

ゴォオオオオオオ

ゴォオオオオオオ

ビームの玉は塔に向かっていく。

辺りは光り、なにも見えない。

ゴォオオオオオオ

兵士「以上なし…順調に目標に向かっています」

ピピ

兵士「なっ」

将校「どうした?」

通信兵「塔が…塔が消えました。」

将校「なっ馬鹿をいうな」

将校は制御画面をみるまだ直撃もしてないのに目標消滅の文字が出ている。将校は肉眼で塔がどうなったか確認したくても、X砲の光で何もみえない。

兵士「X砲地面衝突まで…」

ゴォオオオオオオ

将校「馬鹿な!なぜ地面に…塔は…塔は何処だ!」

ゴォオオオオオオ

ピカァ!!

一瞬、ビーム玉が光を増したと思った瞬間、凄まじい轟音とともビーム玉改めてX砲が一気に膨れ上がり、秋の国の建物を飲み込みながら、どんどん大きくなっていく。

将校「上昇!」

兵士「はっ」

上昇の戦艦はバラバラに上昇していく。

ゴォオオオオオオ

X砲は秋の国を軽々と飲み込み、更に大きくなっていく。

ゴォオオオオオオ

ドゴォオオオオオ

雄大な秋の国が数個分ぐらいに大きくなっていたX砲 は突然、小型戦艦程度に小さくなったと思ってたら

ゴォオオオオオオゴォオオオオオオゴォオオオオオオゴォオオオオオオゴォオオオオオオ

ブラックホール

まさにブラックホールのように何もかも飲み込んでいく。

ドカァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア










静かになった。

X砲は消え…そして…秋の国もなくなってしまった。

残っているものは何もない。

秋の国の周りに豊かに広がっていた森も消えてる。

将校「凄まじい…人口ブラックホールX砲…だが…一体塔は何処に」

将校「いったん本部地点に戻り!態勢を整えるぞ」

兵士「はっ!」

No.335 07/01/14 01:32
アル中35 

>> 334 その頃、宇宙空間では、キキがバジリスに取ってかわり連合軍艦隊を手中に納め、竜人の艦隊に攻撃をしていた。

キキ「やっと、バジリスを本国へ送還できたか!」

魔法兵士「はっ!バジリス将軍は、かなり抵抗されましたが、我々にかかれば赤子も同然です!」

キキ「でっ、イース星の竜人艦隊はどうだ!」

兵士「ほぼ、三割程度を撃沈させたかと!」
キキ「でっ、こっちの状況は?
兵士「・・・約、半分の艦隊が・・・。」

ガシャ
杖の先を床に叩きつけた。

ビクッ
兵士達は、キキにいつ消されるか、ビクビクしていた。

キキは、形相を変え叫んだ。

キキ「お前らの働きが悪いから、こうなるんだ!相手を皆殺しにしてしまえ!」

兵士達「はっ」!

No.336 07/01/14 03:59
アル中35 

>> 335 竜人達が乗っている艦隊の中で、ひときは大きな戦艦では、セレナがリオをベッドの側で看病していた。

③「きっと、激しい戦闘で疲れたのね。」
②「姫様も、少しは休まれないと。」

③「私は、大丈夫よ!」
「私のことより、治癒魔法を使ったあなたの方が、休んだら。」

No.337 07/01/14 10:40
アル中35 

>> 336 ②「私は、大丈夫でございます。ただ、年には勝てませぬな。姫様、後30歳若かったら連合軍などひとひねりですがの。ほっほっほっ。」
③「うふふっ!そうね、なんてったってハークは風の大賢者なんだから。」

ベッドに座りながら、みんなで温かいスープを飲んでいた。
ズズズ
⑨「あぁ美味しい。しかし、あの乗り込んで来たキキって魔法使いは、何か狂った奴だったよな・・・。」

さっきの戦闘を思い出し、みんなため息をついた。

③「早く、シーラ星に着きたいけど、連合軍の猛攻は続きそうね。」

⑨「クリスとセロは無事にシーラ星に着いたかな?」
思いを寄せるクリスが心配なライオネルだった。

②「きっと大丈夫ですじゃ!」
③「そうよ、クリス達なら、何かあったとしても切り抜けるわよ!」

⑨「・・・そうだね!クリスは、殺しても死なないタイプだし!」
ハハハハッ
皆、ライオネルの一言で笑いだした。

その頃、シーラ星冬の国で・・・

①「ハックション!!」
⑤「風邪ですか?クリス!」
①「いや、誰か私のことを噂してるな・・・。」
「こんな下らない事を噂してるのは、どうせライオネルだろう。」
勘の鋭いクリスであった。
「後で、会ったらどうしてやろう。」

No.338 07/01/14 10:54
アル中35 

>> 337 ゾクッ

ライオネルは後ろを振り向いた。

③「どうしたの、ライオネル!」
⑨「あっいや!背中に悪寒を感じたんで。」
③「ベッドで少し休んだら。」
⑨「ああ、そうさせて貰うよ。」


ドンドン

部屋の扉をノックするのが聞こえた。
③「どうぞ!」

ガチャ
扉か見えたのは竜人のキックだった。

⑭「竜王様が、お呼びです。」

②「分かりました。」③「リオは、かわいそうだから、そっとしときましょう。」

⑨「ぼくも行く!」
ライオネルはベッドから降りた。

⑭「では、こちらへ。」

No.339 07/01/14 17:49
匿名1 

>> 338 セレナたちはキックに先導されて、船内を歩いていく。

⑭「慌ただしいですが…辛抱下され」

キックの言う通り、船内は竜人たちがひっきりなしに動いている。

⑨「私たちに出来ることがあれば、いつでも言って下さい」

⑭「いやいや、皆さんの手を借りずとも、我々だけで…幸い重要箇所は無傷で済みましたので」

竜人たちは魔法軍の魔法使いに破壊された船内を必死に修理している。

とにかく巨大な戦艦だけあって、竜王がいる部屋まで、結構な時間を費やした。

⑭「ここです」

キックは扉をノックする。

コン

コン

⑬竜王「入れ」

キックはドアを開け、セレナたちに中に入るよう指示する。

③「失礼します。」

部屋は戦艦の中とは思えないほど豪華で、普通の戦艦ではあり得ないほど広い、竜王だけかと思ったが他に年老いた竜人が何人かいる。

老竜人「皆…座りたまえ…」

全員が部屋に入り終わるとキックはドアを閉める。

セレナたちは老竜人に言われた通り、椅子に座っていく。

キックは椅子には座らず、壁に背をつけ、立っている。

老竜人「初めまして…セレナ姫…私たちは老竜…言わば…竜の族長です。」

老竜人「わしは…マウント山の長」

老竜人「わしは…西の森の長」

老竜人「わしは…スミル湖の長老代理」

と、各々自己紹介してきたが、セレナたちにはイース星の地名を言われても、よくわからなかったが、偉い人というのは伝わってきた。

⑬「皆を呼んだのは…他でもない…連合軍の事でだ。」

老竜人たちは頷く。

⑬「知っての通り、連合軍はしぶとく、つきまとって来ている。我が軍もそれなりの被害を受けている」

老竜人「なんせ、敵は勝目も無いのに玉砕覚悟で向かってくる。いったい指令官は何を考えとるのか…」

⑬「このまま、後ろから来る連合軍と戦えば勝つことは容易い。しかし、それではシーラ星に行くのが遅れてしまう。そうなれば、手遅れになる」

⑨「それは…困る!」

⑧「ライオネル落ちつきなさい。」

③「私たちを呼んだと言うことは、何かしらの考えが竜王様にはあるはずです。」

②「お聞かせ下され」

⑬「今、竜人艦隊は後ろから来る連合軍と宇宙戦を繰り広げながら、シーラ星を目指している…だが、これでは間に合わん!少数の部隊で後ろの連合軍を足止めしようと思っている。」

No.340 07/01/14 18:18
匿名1 

>> 339 ⑬「しかし、少数部隊で足止めと言っても…私は仲間を犠牲にするつもりは無い!少数部隊で後ろから来る連合軍の艦隊を打ち破るつもりだ!!」

⑪「マジで…」

⑨「こら!黙って聞いてろ!!」

老竜人「まぁ無理もない…」

②「竜王様…敵は相当な数です。いったい、どうやって打ち破るつもりか?」

⑬「それはな…大賢者ハーク殿、お主の力と私…そして、ここにいる老竜人・竜が力を合わせれば勝てる」

③「どういうことですか?」

⑬「私は勿論、ここにいる老竜人は竜に変化出来るのだ。普通は竜王以外は変化はしてはならんという掟があるが今は非常事態。掟なぞと言っておれん。」

老竜人「わしらの時代…そう昔はすべての竜族は竜人・竜どちらにもなれたのだが…今は竜は竜、竜人は竜人になってしもうた」

⑬「サン山の長!昔話は今はいい!!とにかく!我々竜に変化出来るものと竜がハーク殿の力を借りれば宇宙空間でも動くことが出来る。」

②「確かに…竜が宇宙空間で戦えるなら勝てるやもしれんの」

⑬「そこで…私たちとハーク殿は後ろの連合軍を向かえ打つ!」

⑬「その間に皆はシーラ星を目指してくれ!ここにいるキックが私に変わって、司令塔となる。」

③「わかりました。どうかご無事で」

⑬「あぁ。竜と大賢者が力を合わせれば無敵だ。」

⑬「ただ、主力部隊(竜)がいなくなるゆえ、シーラ星の戦いは苦しくなるぞ。覚悟しろ…では我々はいく」

No.341 07/01/14 21:12
匿名1 

>> 340 ⑬「じゃな…」

⑭「お気をつけて」

竜王は淡白な言葉をかわし、部屋を出て行く。

竜王の後に老竜人たちも続く。

②「姫、では、私も行きます。」

⑪「じいちゃん!頑張ってね」

⑨「こら!じいちゃんとはなんだ!失礼だぞ!」

②「ほっほ」

③「ハーク…気をつけてね。いくら主力部隊だからと言っても、敵の方が数が多いんですから」

②「わかっております。皆、先に行って待っていて下さい。では」

⑧「ライオネル、私もハーク殿と一緒に行かなければなりません。ハーク殿の近くにいなければ…今の私では体を維持することが出来ないのです。」

⑨「母上…わかりました。シーラ星でお待ちしております。」

②「ナタレー王女、さぁ行きましょう。」

⑧「はい。」

ハークはセレナに軽く会釈を交わし、部屋を後にする。ナタレーも続く。








少し時が経過

⑭「皆さん!制御ルームに移動しましょう。ここにいても何もない」

一同は頷く

キックに再び先導され、セレナたちは制御ルームまで足を運ぶ。

制御ルームの大きなガラスは宇宙を360度見渡すことが出来、竜王たちの部隊が敵に向かっていくところが見えた。

③「あんなに…少ないんですか」

セレナは少数部隊と聞いてはいたが、予想以上に少ない部隊を見て、心配のいろを隠せない。

⑭「ご安心を…あの少数部隊は…全竜部隊はもちろんのこと。竜人部隊の中でもつわもの揃いの部隊です。なんの心配もありません」

⑨「だといいが…」

母を思うライオネルも表情は暗い。

⑭「心配しなくては行けないのは…我々です」

⑪「?」

⑭「主力部隊が抜けた今の部隊は…中核がなくなったも同然です。残っている部隊は戦闘経験の浅い若い竜人部隊が大半です。シーラ星までは少数部隊の足止めのお陰で無事にいけることでしょう。問題は…シーラ星についてからの戦闘です。各部隊の指揮官(老竜人)が抜けて、指示系とうが混乱する危険がある。」

⑨「それならば…私にも部隊の指揮権を…これでも冬の国の王になる男です。」

③「私もいち国の王女です。指揮はとれます。」

⑨「僕も指揮官なりたい~命令出来るとか、かっこいいじゃん」

⑨「っ…」

ライオネルはリオの頭を叩く。

⑭「皆さん!ありがとうございます。私一人で、この大部隊の指揮をするのは正直自信がなかったんですよ(笑)。お願いします。」

No.342 07/01/14 21:51
匿名1 

>> 341 ⑭「あぁ…でも…リオ君には別の仕事をお願いするよ」

⑪「えぇ」

③⑨⑭「(笑)」

兵士「失礼します。キック様!!シーラ到着まで、一日もかからないかと思われます。」

⑭「そうか…」

⑨「…」

③「待っていて下さい…クリス、セロ…シーラ星の皆さん…」

三人は大きなガラスごしに見える宇宙。そして、その先にあるシーラ星。各自複雑な思いで見つめていた。

ゴォオオオオオオ







連合兵士「キキ様…竜人部隊がこちらに向かって来ます。」

キキ「数は」

兵士「少数です。なんのつもりでしょうか」

キキ「足止めかなんかだろう…そんな少数部隊一瞬でけちらせ!」

兵士「はっ!」

操縦士「キキ様!レーザー反応が…物凄いスピードで複数の物体が近づいてきます。」

通信兵「こちらに向かっている少数部隊から放たれたミサイルでしょうか?」

操縦士「ミサイルにしては反応が大き過ぎる」

兵士「早い…来るぞ」

キキ「打ち落とせ」

操縦士「全艦!ビーム砲!発射!」

ドキュウゥゥゥゥ

ドキュウゥゥゥゥ

ドキュウゥゥゥゥ

連合軍の艦隊からはおびただしいビーム砲が放たれる。

キキ「やったのか?」

操縦士「反応は…消えてません…かわされたようです!これはミサイルではありません!」

兵士「見ろ!!」

キキ「!?」

連合軍に、無数の竜が雄叫びを上げて、向かってくるではないか。

兵士「馬鹿な!ここは宇宙だぞ!」

キキ「怯むな!撃て!」

操縦士「発射!」

通信兵「攻撃!攻撃しろ!」

ドキュウゥゥゥゥ

ドキュウゥゥゥゥ

ドカァアアアアア

ドカァアア

操縦士「当たりません!早い!」

キキ「くっ!化物どもが!」

ドカァアアア

連合軍の艦隊はいくら攻撃しようと竜たちを捉えることが出来ない。竜は縦横無尽に宇宙空間を駆け回り、戦艦に炎を吹き、次々に戦艦を宇宙の塵にしていく。

兵士「くっ!このままでは全滅です!キキ様!」

キキ「あぁ…だりぃ」

キキはいかにもだるそうに兵士の話を聞いている。

兵士「小型艦は最初の戦いで、ほとんど失ってしまって…小型艦は出せません。」

連合軍は竜と対抗するために小型艦を出そうにも、最初の奇襲で小型艦はほとんど残ってしまい、竜と連合軍の戦いはもはや勝負にもなっていない。

大型戦艦の脆い点は小回りが、きかないところで正に今その欠点があだになっている。

No.343 07/01/14 22:33
匿名1 

>> 342 兵士「命令を…」

キキ「…」

ドカァアアァァ

兵士「全滅してしまいます。早く命令を…」

キキ「…」

キキは椅子から立ち上がると無言で制御ルームから出ていく。兵士たちはキキを慌てて、追う。

兵士「何処へ行かれるんですか!」

キキ「…」

キキは無言で歩き続ける。

兵士たちは仕方なくキキの後に続いて、歩いて行く。

キキは戦艦収納室に行くと一台の小型艦(小型艦が無くなったといえど、少しぐらいは残っている。)の前に立ち止まる。

兵士「何処へ行かれるのです!」

収納室にいた兵士たちもキキの周りに集まってくる。

キキ「お前らは…このまま戦え以上…」

キキは小型艦に乗り込もうとする。

兵士「馬鹿な!」

兵士「自分だけ逃げる気か!」

兵士たちはキキに武器を向ける。

カチャ

兵士「貴様!俺たちをなんだと思ってやがる」

兵士「小型艦から、離れろ!!」

兵士たちはキキの余りに残忍な態度に怒る…部下が反乱を起こすことは戦場ではよくあることだ。

兵士「動くな!」

カチャ

キキ「俺様に指図するとは…下等な分際で」

兵士「ななにを!!」

兵士「殺せ!!」

キキ「…」

キキは見下しながら兵士たちを見渡す。

キキ「…飛べ」

兵士「え…」

ボン

ボン

ボン

ボン

ボン

ボンボン

ボン

鈍い破裂音が響く。

キキ「ぶっ飛べ…」

キキは笑みを浮かべ、小型艦に乗り込む。








②「順調ですな。」

竜人「大賢者様のお力があってのこと…あの連合軍を全滅させるのに半日もかかりませんよ」

②「…」

指揮官を失った連合軍の混乱し、更に戦況は竜人部隊に傾いている。

キキ「…」

戦いの中、一台の小型艦が戦闘域から離れていく。

キキ「ゲームのリセットだ…シーラ星で決着をつけてやる。ハハハ」

キキ「ワープだ!ワープしろ!シーラ星にな!」

コンピュータ「了解」

コンピュータ「コスモワープ移動位置シーラ星」

キキ「先に行かせて、貰うぜ…風の大賢者」

コンピュータ「ワープ衝撃に備えて下さい」

キュウゥゥゥ

小型艦は誰にも気付かれることなく、消えていった。

No.344 07/01/15 00:21
アル中35 

>> 343 冬の国の王宮の会議室では、今後の連合軍との戦いについて話しあっていた。

秋国隊長「・・・しかし、このままでは冬の国も危ういのでは!」
冬国隊長「そうです、ナタレー王女無き今、結界がありませぬ!長老の意見を聞きたい。」

長老「そうじゃのう・・・。この王宮に残っている半分は女・子供でしめとる。前回の連合軍の攻撃でガタガタじゃ。」
「この王宮の地下に、いにしえから伝わる攻撃の禁呪法が封印されてはあるが・・・。」

マリーン「私も、聞いたことがあります。でも、封印を解くと何が起こるか分かりません。」

冬国隊長「大賢者様、しかし、連合軍の攻撃で全滅してしまっては・・・。」

マリーン「・・・・。」

ガタッ
椅子からクリスが立ち上がった。
①「私が行きます!」
⑤「クリス一人では、危険なので私も同行します。」
①「ありがとう、セロ。」

バンッ
会議室の扉が開く
⑦「わりっ、遅くなったな。ぜーっ、ぜーっ!俺様も行くぜ!」
①「凱!」
⑤「やっと、来ましたね。」

凱は、マリーンを見ながら
「どこかの、性悪女のせいで遅れちまった。」
マリーンは、微笑んでいた。

長老「仕方がない、冬の国の、いやシーラ星の危機じゃ、あなた方に行って貰おう!」

No.345 07/01/15 01:02
アル中35 

>> 344 長老「ついて来なされ。」
そう言うと会議室を出て、クリス達を連れ、王宮の一番奥の開かずの扉へ向かった。その後ろからマリーンもついて来た。

コツコツコツコツ

⑦「しかし、いにしえの禁呪法かっ!何かワクワクするぜ!」
ブレスレットから
シャドーの声が聞こえる。
PPP
「マッタク ガイノコウキシンニハ アキレタモンダネ」

⑦「うるせぇ!こういうの好きなんだよ!」
マリーン「本当に!」

コツコツコツコツ

だんだん、奥にいくにつれて薄暗くなっていった。

長老「さあ、皆様、着きましたぞ。」

①「んっ、押しても開かない。」

長老「普段、入れないよう特殊な呪文をかけておりますのじゃ!ちょっと離れて下さい。」
長老は開かずの扉の前に立つと何やら呪文を唱えだした。

ギィィッ
封印を解いた扉は、いとも簡単に開いた。
マリーン「私はここで、見送りします。残って、連合軍の攻撃から王宮の方を守ります。」

マリーンと凱は、目で言葉を交わす。

⑦「じゃあ、行くかっ!」
凱は、早く行きたくてウズウズしていた。
①「ああっ!行こう。」
⑤「凱は、怖い物知らずですね。」

マリーン「三人とも、ちょっと待ちなさい。」
「何が待ち受けているか分かりません。これを・・・。」

マリーンは、三人にに自分がはめている指輪を渡した。

マリーン「きっと、この指輪があなた方を守ってくれるでしょう。」

長老「気を付けて、行きなされ。」

⑦「じゃあ、でっけえ土産待ってなっ!」
三人は、薄暗い階段を降りて行った。

No.346 07/01/15 01:34
アル中35 

>> 345 どれくらい歩いただろうか、永遠と思われる螺旋階段をライトを照らしながら、三人は下っていた。

コツコツコツコツ
⑦「しっかし、薄気味悪い場所だなぁ!」
⑤「ええ、早いとこ禁呪法を手に入れて戻りましょう。」

①「そうだな!連合軍の次の攻撃が来るか分からないからな!」

コツコツコツコツ

コツコツコツコツ

ようやく三人は、下に着いた。

⑦「かあっ!やっと下に着いた。」
⑤「長かったですね。」
①「んっ、待って!」

しかし、道が二つにに分かれている。

⑤「クリス、どうしますか?」
①「・・・・。」
⑦「俺様は、二手に別れてもいいぜ!」

  • << 348 クリスたちが地下迷宮に行ってからも会議室では激しい討論がかわされていた。 秋国兵隊長「だが!こちらとて連合軍が攻撃してくるのをただ待っているわけにはいかん!!」 冬国兵隊長「落ち着つけ!これだから戦い好きの秋の者は困る!」 秋国兵隊長「何を!!結界が無くなって怖じけついたか!冬国者は!」 春国生き残り「やめろ!仲間同士で!」 冬国兵隊長「だいたい!貴様らを仲間とは認めておらんわ!よそ国者!」 サマー(夏国王)「止めろ…亡き王たちの意思は忘れたのか」 秋国兵隊長「うっ…」 長老「何を揉めとる!」 冬国兵隊長「長老…」 マリーン「統率が取れないのは仕方ないことです…ただでさえ絶望的な状況の中、4つの国が3つも支配され、二人の王までも失ってしまったのだから…」 長老「今は身内で争う時ではないのは皆もわかっておろうが…」 冬国隊長「すまん」 秋国隊長「悪かった…」 長老「今、冬の国には各国の生き残りが集まってきている。兵力も少しは…まぁ連合軍に比べれば無に等しいがのう。だが、団結すればこの窮地も乗り切ることが出来よう。」 サマー「そうですとも…」 冬国隊長「雪が止むまでは連合軍の攻撃もあるますまい。いつもなら困る大雪に、救われるとは、世はわからんものよ(笑)」 秋国隊長「確かに(笑)」 マリーン「では…皆さん」 長老「仕事じゃ…各国の生き残りたちを指揮して貰うぞ…冬国は勿論、隊長任せたぞ」 冬国隊長「お任せを」 長老「夏国の者の統率は…王頼みます」 サマー「勿論だ。」 長老「春国の者の統率は…」 春国の生き残り「王を含め、指揮官は皆殺されてしまいました。」 長老「ならば…わしが…これでも昔は兵隊長をしてたんじゃ」 春国の生き残り「頼みます。」 各々、会議室を出ていく。残ったのはマリーンだけになった。 マリーン「雪止みそうにないけど…嫌な予感がするわ」 マリーンは窓から手を出し、降ってくる雪に手をかざす。 マリーン「凄い吹雪…」 ゴォオオオオオオ 冬の国の天候は荒れに荒れ、冬の国、侵略部隊は進行を諦め、秋の国を攻めていた部隊と合流し態勢を整えるため本部地に戻っていた。

No.347 07/01/15 02:24
アル中35 

>> 346 二つの大きな鉄扉の前で迷っていた。

⑤「どうしましょうか?」
⑦「時間がねぇ!二手になるか・・・どっちかが当たりだ。」
①「よし、二手に別れよう。」

クジびきの結果、右手の扉をクリスとセロ、左手の扉を凱という事になった。

⑦「いっちょ入るか!」

ズズズッ
重い鉄扉を押して、凱は中に入って行った。

①「セロ、私たちも急ごう。」

  • << 350 ガシャン 凱は、扉の中に入ると天井、壁、床とライトを照らしてみた。 凱の想いとはうらはら、そこには何も無く永遠と暗闇のラビリンス(迷路)が続いていた。 コツコツコツコツ コツコツコツコツ コツコツコツコツ どれくらい歩いただろうか・・・ ⑦「はぁ~っ!期待してたのによう。何か化け物でも、出ねぇかなあ・・・。」 コツコツコツコツ PPP 「コノ バトルマニア」 ⑦「なぁシャドー、正確なマップ出ねぇのかよ!」 「ムリダネ! ココノクウカンハ トクシュデ ネジマガッテ ソクテイフノウダヨ」 「コノ ガイトノツウシンモ イツキレルコトカ アヤシイモノダヨ」 コツコツコツコツ ⑦「か-ぁっ、しょうがねぇ自分で探すか!」 「そういえば、あいつ等は当たりだったかな?」 カツッ 凱は、石ころを蹴飛ばすと、また奥へと歩き始めてた。

No.348 07/01/15 02:25
匿名1 

>> 346 どれくらい歩いただろうか、永遠と思われる螺旋階段をライトを照らしながら、三人は下っていた。 コツコツコツコツ ⑦「しっかし、薄気味悪い… クリスたちが地下迷宮に行ってからも会議室では激しい討論がかわされていた。

秋国兵隊長「だが!こちらとて連合軍が攻撃してくるのをただ待っているわけにはいかん!!」

冬国兵隊長「落ち着つけ!これだから戦い好きの秋の者は困る!」

秋国兵隊長「何を!!結界が無くなって怖じけついたか!冬国者は!」

春国生き残り「やめろ!仲間同士で!」

冬国兵隊長「だいたい!貴様らを仲間とは認めておらんわ!よそ国者!」

サマー(夏国王)「止めろ…亡き王たちの意思は忘れたのか」

秋国兵隊長「うっ…」

長老「何を揉めとる!」

冬国兵隊長「長老…」

マリーン「統率が取れないのは仕方ないことです…ただでさえ絶望的な状況の中、4つの国が3つも支配され、二人の王までも失ってしまったのだから…」

長老「今は身内で争う時ではないのは皆もわかっておろうが…」

冬国隊長「すまん」

秋国隊長「悪かった…」

長老「今、冬の国には各国の生き残りが集まってきている。兵力も少しは…まぁ連合軍に比べれば無に等しいがのう。だが、団結すればこの窮地も乗り切ることが出来よう。」

サマー「そうですとも…」

冬国隊長「雪が止むまでは連合軍の攻撃もあるますまい。いつもなら困る大雪に、救われるとは、世はわからんものよ(笑)」

秋国隊長「確かに(笑)」

マリーン「では…皆さん」

長老「仕事じゃ…各国の生き残りたちを指揮して貰うぞ…冬国は勿論、隊長任せたぞ」

冬国隊長「お任せを」

長老「夏国の者の統率は…王頼みます」

サマー「勿論だ。」

長老「春国の者の統率は…」

春国の生き残り「王を含め、指揮官は皆殺されてしまいました。」

長老「ならば…わしが…これでも昔は兵隊長をしてたんじゃ」

春国の生き残り「頼みます。」

各々、会議室を出ていく。残ったのはマリーンだけになった。

マリーン「雪止みそうにないけど…嫌な予感がするわ」

マリーンは窓から手を出し、降ってくる雪に手をかざす。

マリーン「凄い吹雪…」

ゴォオオオオオオ

冬の国の天候は荒れに荒れ、冬の国、侵略部隊は進行を諦め、秋の国を攻めていた部隊と合流し態勢を整えるため本部地に戻っていた。

No.349 07/01/15 02:45
匿名1 

>> 348 連合軍の本部地では冬の国を攻めていた部隊、秋の国を攻めていた部隊が全隊集まっていた。

改めて、全部隊が集まると凄まじい数だ。

将校「馬鹿かお前は!雪で撤退してきただと!」

将校「何をいう!あの雪では前に進むことも出来ん」

将校「同じ兵力の部隊を指揮していて、国一つも落とせんとはな!俺が行けば簡単落とせただろうに!」

将校「秋の国を落としたからと言って!調子に乗るな!」

将校「なにぃ」

⑫雷「止めろ…」

将校×2「はっ!すいません…」

雷は凄まじい殺気を放ち二人を見る。

⑫「明日は二人で部隊を指揮し冬の国に向かえ…」

将校×2「はっ!!」

⑫「っと言いたいが…」

将校×2「??」

⑫「私は今から冬の国に向かう。」

将校×2「では。我々も」

⑫「いい…私一人で冬の国は落とす。」

将校「将軍いくら…将軍でも一人では…」

将校「生き残りが集まり、数も増えていますし…」

⑫「だが…少ない」

雷は準備をし始める。

将校「少ないと言っても…」

⑫「少ないエルフ共に…この大部隊を使うまでもない。私一人で十分だ…」

将校「将軍!」

⑫「雪が止みしだい…冬国がまだあったら…お前らも来い…」

雷はそう言うと雷の音とともに消えてしまった。

将校「どうする?」

将校「何かは知らんが…将軍がやる気になられることは滅多にない…あの人に任せておけばいい」

将校「私たちは…また手柄をお預けか…」

将校「そのようだ…全部あの人一人でやっちまうだろうよ…」

将校「恐ろしい…」

将校「…」







雷は、雷正に、雷になって、一直線で冬の国に向かっていく。

ゴォオオオオオオ

雪など、もろともせずに

⑫「…」

No.350 07/01/15 21:16
アル中35 

>> 347 二つの大きな鉄扉の前で迷っていた。 ⑤「どうしましょうか?」 ⑦「時間がねぇ!二手になるか・・・どっちかが当たりだ。」 ①「よし、二手に… ガシャン

凱は、扉の中に入ると天井、壁、床とライトを照らしてみた。

凱の想いとはうらはら、そこには何も無く永遠と暗闇のラビリンス(迷路)が続いていた。

コツコツコツコツ

コツコツコツコツ

コツコツコツコツ

どれくらい歩いただろうか・・・

⑦「はぁ~っ!期待してたのによう。何か化け物でも、出ねぇかなあ・・・。」

コツコツコツコツ

PPP
「コノ バトルマニア」

⑦「なぁシャドー、正確なマップ出ねぇのかよ!」

「ムリダネ! ココノクウカンハ トクシュデ ネジマガッテ ソクテイフノウダヨ」

「コノ ガイトノツウシンモ イツキレルコトカ アヤシイモノダヨ」

コツコツコツコツ

⑦「か-ぁっ、しょうがねぇ自分で探すか!」
「そういえば、あいつ等は当たりだったかな?」

カツッ

凱は、石ころを蹴飛ばすと、また奥へと歩き始めてた。

  • << 351 サマー「よし!お前たちは…」 サマーや隊長たちは生き残りの兵士たちの指揮をとり、王宮の周り陣取らせる。兵士たちは完全に雪に溶け込んでいる。 秋国隊長「民間人は塔に避難させた」 冬国隊長「そうか…では連合軍を向かえうつ準備は完了したと言うことか」 ゴォオオオオオオ サマー「この雪だ。連合軍も迂濶には攻撃してきないだろう」 長老「ふむ…」 冬国隊長「私たちは国の周りを偵察してくる。」 冬国隊長は数名の部下に指示すると 冬国隊長「では…行ってくる」 サマー「気をつけて」 サマーは雪の中へと消えていく偵察隊の背中が見えなくなるまで見送った。 長老「心配なさるな…彼らは冬の国を知り尽くしている。」 サマー「それならいいが…」 秋国隊長「それにしても…冬国は原始的な武器が多いですな」 秋国隊長が言う通り 冬国の兵士たちの武器は剣・弓だ。 秋国の兵士たちは銃などの近代兵器。 夏国の兵士は原始武器、近代武器のまちまちだ。 春国の兵士たちは近代兵器が多い。 長老「我らは…永きに渡り、結界に閉じ込っていたため、文明が遅れとる。だが科学は劣っていても、魔法は他の3つの国の何処よりも進んでおる。」 長老の言う通り 冬国の兵士たちの中には魔法使いが一番多い 次に魔法使いが多いのは秋国 春国、夏国は魔法使いはほとんどいない。 秋国隊長「確かに…魔法使いが多いですな」 サマー「秋国隊長殿に長老殿…」 長老「なんですかの」 サマー「私が見たところ…秋国の兵力は60%、冬国の兵力は20、春国の兵力は10%、夏国の兵力は40%ほどに落ちているとお見受けします。」 秋国隊長「そうだな…」 サマー「敵は今度は全軍で攻めて来ます…まともに戦える国は既にありません…何かいい案はありませんか?」 長老「敵は強大…多少の戦略では無意味になるだろう」 秋国隊長「救いは…敵は重機が使えないということか…」 長老「今は…彼ら(クリス)に託すしかあるまい」 サマー「…」 秋国隊長「まさか…古代の伝説を信じるおつもりか…長老」 長老「わしとて…」 ゴォオオオオオオ 雪は幸いにも強くなる一方だ。
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