一緒にお話つくろう会
ジャンルは未来形戦闘物。スターウォーズみたいな。
ルール
キャラは15人限定!!主人公クリス(主)とそれぞれ医師、メカ強さん、魔女、パイロット、宇宙人、なんでもOK♪♪15人でお話を作っていきましょう。上に番号と役名、名前 性別を書くことが条件。それでは
① 剣士 クリス 女
ここは戦地ダテスティン王国。私、クリスは王女の用心棒として王宮にいた。
新しいレスの受付は終了しました
>> 250
⑦「さすがに…戦車相手はきつかったぁハァハァ…」
「…レンゴウグン ノエンゴタイガキタヨ 」
⑦「ちっ!今でもきついのによぉ」
凱は近くにいた兵士たちを投げ倒す。
連合軍の艦隊が次々に地上に降り立ち、兵士が続々やってくる。
元隊長「くっ!このままでは!」
エルフたちは、また一人、また一人と倒れていく。
凱の周りにいたエルフたちも随分少なくなっている。
⑦「はっあ!」
ドカ~ン!
戦車隊は頭を失い、混乱しているようだ。
「ガイ ゼンポウニ レンゴウグンノ ロボットノハンノウガ」
凱は前を見た。瓦礫の山に少し何かが見えた気がした。
⑦「何だ!」
「ロボットブタイノトウチャクダ」
連合兵「少し下がれ!くるぞ!」
連合軍の兵士たちは一目散に後退していく
連合軍の兵士たちに変わり、瓦礫を乗り越えロボットたちがやってくる。ロボットたちは人型で全身は青一色、片手には機関銃、何千ものロボットたちが少しの狂いもなく揃って行進してくる。
⑦「おい!マジカヨ!ヤバイ!」
ロボットたちは機関銃を一斉にエルフたちに向ける。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
凱は崩れた建物に飛び入る。近くにいた元隊長も凱に続く。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
エルフ「がぁ」
エルフ「ぐは」
エルフ「うっ」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
ロボット部隊は機関銃を撃ちながら、前進してくる。エルフたちも矢や銃で攻撃するがロボットはもちろん怯まず進んでくる。
ロボットはエルフたちに近づくと機関銃を持っていないもう片方の手から、鋭い刃物を出し、人間の動きを遥かに超えた動きでエルフを次々に切り倒していく。
ドドドドドドドドドドドドドドドド
凱は頭を低くして
⑦「おい!このままじゃ近づこうにも近づけねぇ」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
元隊長のエルフも凱の隣で身をかがめている
元隊長「なんだって?聞こえない」
機関銃の音で聞こえないようだ
ドドドドドドドドドドドドドドドド
元隊長「連合軍の兵士だけでも…精一杯なのに…戦車隊の次はロボットの大群かよ!ちっ!」
- << 253 ⑦「しかし、連合軍のロボット兵の数スゲエなっ! 凱は、壁の陰に隠れながら、隙を伺っていた。 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド ⑦「このままじゃ、埒あかねぇな!」 「おい、援護してくれ!」 元隊長「分かった、だが無理するなよ!」 ⑦「ふっ、俺様は、無敵だぜっ!」 凱は、にやっと笑うと、ロボット兵たちの前に飛び出して行った。 チュンチュンチュンチュンッ 足元に弾が飛んでくるが、凱は、素早く反応してかわして行く。 ⑦「楽しくなってきやがった」」 ゴオォッ 黒魔剣に炎を纏(まと)わせながら、ロボット兵に近づいて行く。 ズバズバズバズバッ ロボット兵は、為す術もなく、斬られたあと飴が溶けたように、なって動かなくなる。 ⑦「物足りねぇなぁっ!」 「ちょっと、数が多いけどよ。」 元隊長「全く、あれほどタフな戦士は、エルフの中にもそうは居ないだろう。」 ズキュン!ズキュン!ズキュン! そう言いながら、ロボット兵のコアを正確に撃ち抜いていく。 ⑦「おらっ、俺様にドンドンかかってこい!」 ジジッ 「ホントニ バトルマニアダ・・」
>> 251
地下の巨大空洞は歓声が響いていた。多くの市民(アトランテス竜人住民)に見送られ、数万竜人部隊がシーラ星に向けて飛んで行く。
セレナ、ハーク、ライオネル、リオは竜王の大戦艦に乗り、セロとクリスはセロの宇宙船に乗り、シーラ星を目指す。
セレナたちが乗る大戦艦は連合軍の大型戦艦より、3倍ほど大きく、これほど大きい戦艦は見たことがないほどだ。数万の艦隊竜人部隊の中でも一際目立っている。
⑨「竜人は科学力に優れていると聞いたことはあるが…これほどの戦艦(自分たちが乗っている船)を作る技術があるとは…」
既にセレナたちが乗る大戦艦は宇宙空間に出ている周りにはこの船を護衛するかのように竜人艦隊が飛んでいる。
③「えぇ、これほど大きいな船は…他の族では到底作れないでしょうね。」
②「それにしても…凄い数じゃの~(竜人艦隊)」
⑪「ね~この船探検しようぜぇ」
リオが嬉しそうにライオネルに話す
⑨「おっいいなぁ!行くか!」
ライオネルとリオは子供のように好奇心旺盛な顔で走っていく。まぁ、リオはまだ子供だけど(笑)
③「ライオネルたら、子供にかえったみたいね(笑)」
②「ほっほ…」
⑭「邪魔をするようで悪いが…」
セレナとハークに後ろからキックが話しかけてきた。
③「キック~」
⑭「どうかな?この船は?」
③「とっても素敵です!」
⑭「それは良かった~我ら(竜人)が五年かけて作ったものだからな。そう言って貰うと船職人たちもさぞかし誇り高いだろう。」
⑭「あぁ…用件を伝えるのを忘れかかったよ…言っておく、シーラ星到着は順調に行けば明日につく。連合軍は我々の何倍もの兵だ!厳しい戦いになるだろうが共に戦おう。と竜王様が言っておられた。では私はこれで…用があったら呼んでくれ…」
キックはそう言うと何処かに行ってしまった。戦いの前の準備で忙しいのだろう。周りの兵士たちも慌ただしく動いている。
セレナは宇宙が見える大きなガラスの前まで歩いていく、ハークはその後をゆっくりついて来る
ガラスの向こうには視界一杯に広がる星が輝いている
③「ハーク…私たちは勝てるでしょうか…」
②「勝てますとも…勝てます。神はきっとみていてくれますぞ…」
セレナの表情は暗かった。ハークの言葉をきき、深く頷く
③「そうですね。」
セレナが顔を上げた時には笑顔だった。
>> 251
⑦「さすがに…戦車相手はきつかったぁハァハァ…」
「…レンゴウグン ノエンゴタイガキタヨ 」
⑦「ちっ!今でもきついのによぉ」
…
⑦「しかし、連合軍のロボット兵の数スゲエなっ!
凱は、壁の陰に隠れながら、隙を伺っていた。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
⑦「このままじゃ、埒あかねぇな!」
「おい、援護してくれ!」
元隊長「分かった、だが無理するなよ!」
⑦「ふっ、俺様は、無敵だぜっ!」
凱は、にやっと笑うと、ロボット兵たちの前に飛び出して行った。
チュンチュンチュンチュンッ
足元に弾が飛んでくるが、凱は、素早く反応してかわして行く。
⑦「楽しくなってきやがった」」
ゴオォッ
黒魔剣に炎を纏(まと)わせながら、ロボット兵に近づいて行く。
ズバズバズバズバッ
ロボット兵は、為す術もなく、斬られたあと飴が溶けたように、なって動かなくなる。
⑦「物足りねぇなぁっ!」
「ちょっと、数が多いけどよ。」
元隊長「全く、あれほどタフな戦士は、エルフの中にもそうは居ないだろう。」
ズキュン!ズキュン!ズキュン!
そう言いながら、ロボット兵のコアを正確に撃ち抜いていく。
⑦「おらっ、俺様にドンドンかかってこい!」
ジジッ
「ホントニ バトルマニアダ・・」
>> 253
凱はロボット隊を次々と切り倒していく。
⑦「があぁ~おらぁ!」
一振りで、数台のロボットを粉々にしていく凱…ロボットたちは凱のそのパワー、スピードについていけない。
ロボット「行動能力…データを越えています…予測不可」
⑦「どうした!どうしたぁ~何処狙ってやがるんだぁ!はぁ!」
ロボットたちは凱一人に四苦八苦している。
元隊長「おい!凱がロボットたちを足止めしてくれてる間に撤退するぞ!」
エルフたちは凱を援護する数人を残し、撤退していく。皆傷だらけだ。
北に引くエルフを見ている連合軍兵士たちは
1連合軍部隊長「おい…我々もロボット部隊と共に戦うかぁ?エルフに逃げられるぞ」
数万の連合軍兵士たちは少し離れたところで様子をうかがっている
2部隊長兵士「ダメだ。ロボット部隊は…大量生産のため不完全なロボットになっている。仲間はロボットだけしか認識出来ない…我々がいったら攻撃してくる。」
2部隊長兵士「それにしても…あの男(凱)凄いな…一人で…」
狙撃部隊長「あいつ(凱)は我らに…任せろ!」
数万の兵士の中から数十人が前に出てくる。
数十人の兵士の手には狙撃用のライフルを持っている。狙撃兵たちは凱に標準を合わせる。
狙撃部隊長「かまえ…よ~く狙え…」
狙撃部隊長が狙撃命令を出そうとした時、兵士の間をかきわけるように3mはある人型ロボットが現れ、狙撃部隊長を止めた。
ミスター「ワタシガ…ヤル オマエラハミテオケ!」
現れたのはロボット部隊隊長、ロボットのミスターだった。
狙撃部隊長「何を!バカなことを!貴様らロボット部隊がてこずっているから我々が手を貸してやるんだぞ!下がるのはお前だ!ロボットのくせに人間にたてつくとは!殺れ!」
ドドドドドドドドドドドドドドドド
周りにいた兵士たちはミスターを撃った。しかし、特殊素材で出来ているミスターに傷一つつけれない
ミスター「ナニカシタカ? ゴミドモガ」
狙撃部隊長「な!化物め…ぐはぁ~」
ミスターは長い腕を振りまわす。狙撃部隊長と周りにいた兵士たちをゴミのように飛ばされていく。ミスターはあらかた、近くにいた兵士たちを吹き飛ばし終わると…
ミスター「テハダスナ ナカマノカタキハ ワタシガトル」
ミスターは凱に向かっていく。
>> 254
凱が、連合軍のロボット兵を、倒しているさなか、一際大きいロボット兵が、近づいて来た。
ピッ
ロボット兵「ミスタータイチョウ ミズカラコラレタ ミチヲアケロ!」
ザッ
⑦「んっ、何だ、ロボット兵が引いた!?」
ガシューン
ミスター「ヨクモ ナカマタチヲ ムザンナスガタニシテクレタナ」
⑦「おっ!」
「この部隊の親玉のお出ましか?」
凱は、身構えた。
ミスター「コノダイショウハ シニアタイスル!」
⑦「けっ、出来るもんならやってみやがれ!」
シュン!シュン!シュン!
「うおぉぉっ!三重残像剣んっ、喰らってみなっ!!」
ミスター「ヒトガサンニンニ ワカレルナド フシギナコウゲキダ」
「ダガ ソノデーターハ インプットサレテイル」
ガキッ ガキッ ガキッン
⑦「なんだとっ!」
ピピッ
ミスター「データーニュウリョクカンリョウ」
「カンゼンニ マスターシタゾ」
⑦「じやあ、こいつでどうだ!」
シュン
オーラを貯めた凱は、飛び上がった。
「三重残像おぉぉっ!ガイ・ブレイドォォッ!!」
三方向から、ミスターに、オーラがぶち当たる。
スガガガガがガッ
爆煙がおこる。
モクモクモクモク
「データーニュウリョクカンリョウ!」
「オボエタゾ!」
バキン
⑦「ぐはっ!!」
口から血が垂れている。
煙りの中から無傷のミスターが現れた。腕をのばし、凱の顔面を強打したのだった。
⑦「なかなか、やるじゃねぇか!
「ぺっ!」
奥歯がそこには、転がっていた。
>> 256
凱は、竜巻に身を切り裂かれながら、黒魔剣に呼びかけた。
⑦「お前の力はそんなものかっ!」
「火のサラムよ!我に力を示せ!」
ゴオォッ
さっきの火の威力のものでは無かった。それは、
凱の体を包み込むほどの物であった!
⑦「体に、後から後から力が湧いて来やがる!」
「船での特訓の一部を、見せてやるぜ!」
全身に、オーラを溜め黒魔剣が輝きだす。
ミスター「ナンダ コンナモノハ データーニュウリョク サレテイナイゾ」
⑦「人間様をなめるなよ!」
ブーン
凱の七人の分身が、同時に言葉を唱えた。
「天!」
「地!」
「人!」
「行くぜっ!」
「デッド・ツェッペリオン」
七人の分身が、ミスターを空中に投げ、炎の剣で上下左右から切り刻んだ。
最後は、空中から地面に叩きつけられた。
バリバリ
ミスター「オソロシイ ワザダ」
「ナカマノカタキ トレ・・・」
ピピッシューン
ミスターは、機能を停止した。
⑦「ふうっ、流石の俺様も疲れたぜ!ダメージが大きいなっ!元隊長のとこに戻るか。」
凱は、ヒドラの肉をかじりながら、援護してくれたエルフたちのもとへ走って行った。
>> 257
ロボット隊は隊長ミスターが停止すると同時にロボットたちも停止した。どうやら、ミスターが核的な役割だったようだ。ミスターの特殊合金で出来た体は凱の剣の跡がくっきりと残っている。
凱がミスターを倒してこちらに向かってくるのを見て元隊長のエルフも走りだす
元隊長「凱!早くしろ!逃げるぞ!お前らも行くぞ」
残っていたエルフたちも元隊長に続く
⑦「おう!」
凱もエルフたちの後を追っていく
ロボットたちが停止して、凱たちの近くには敵はいない。なんの障害もなく、数人のエルフと凱は逃げる事が出来た。既に他のエルフたちは北に撤退して一人もいない。
ロボットたちが停止したのを見て、連合軍の兵士たちも、凱の方に駆けつけようとしたが、なにせ、ロボットの攻撃を恐れて遠くにいたので間にあわなかった。
数万の連合軍の兵士たちがただの人形に化したロボットたちの周りに来た時には凱たちは何処にもいなかった。
部隊長1「ちっ!逃がしたか!」
部隊長2「そう、わめくな…まぁ、いいさ…今日のところはこれで退こう。」
部隊長3「あぁ、他の国を攻めてる部隊も本隊に一時退いたようだしな…」
部隊長1「撤退だぁ!撤退!001地点の艦隊停留中まで行くぞ!」
各部隊長の指示のもと数万の兵士たちは日頃の訓練で磨いた行動力で数万もいた兵士たちは早々と姿を消した。
ガガガガガ
撤退していく連合軍の中にアームの指揮する雷部隊もいた。
アーム「やられたな…ガハハハハ!」
アームは戦車隊を見てそうつぶやいた。
副隊長「えぇ…ロボット隊は全滅。戦車隊は半分は…」
アーム「まぁ…明日アイツ(凱)に一泡吹かせてやるわ!なぁミスターよ…」
アームの乗る戦車の後ろには潰れたミスターが引かれていた。
>> 258
森の中に隠れるように連合軍の艦隊がいた。どうやらここにいる部隊が本隊のようだ。続々と他の部隊も集まってくる。
連合軍の艦隊の大型戦艦より、少し大きい戦艦に幹部たちが乗っていた。
将校「今日はどうだったのだ?」
幹部たちが乗る戦艦の通信室は各部隊の報告が一斉にきていて通信兵たちは慌ただしく動いていた。
通信兵「はい。夏の国を壊滅成功…春の国、秋の国、冬の国は…まだのようですが、それなりのダメージは各国に与えたようです。」
将校「そうか…」
将校「雷将軍は?何処にいる?」
通信兵「はっ!報告によりますと…夏の国に残られたとのことですが…」
将校「なら、迎えをやれ!」
通信兵「はぁ…その報告を受けた時に直ぐに迎えの船を行かせたのですが…雷さまは既にいなかったようです。今行方を捜索中です。今のところは発見情報はありません…」
将校「な…あの方は…全く…まぁいい!引き続き探しとけ…」
将校はそう言うと通信室を後にした。
戦車隊の雷部隊もこの本隊にいた。アームはミスターを機械技師に引き渡し、ある部隊のキャンプ地に行った。
一つのテントの前までアームは行く。そのテントは周りにはってあるテントと比べたら大きく、丈夫そうだ。入口には兵士が数人いる。
アーム「ここは魔法軍の隊長がいるテントか?」
アームはテントの前にいる兵に聞いた。兵士たちはアームに銃を向けると
兵士「貴様は何処の部隊だぁ!!ここには誰もいれるなと言われている帰れ!」
アーム「うるさいぞ!わしゃあ雷部隊隊長アームだぁ!文句があるか!」
アームはそう言うと兵士に近づき、兵士が持っている銃を奪いとると先端を折り曲げた。兵士は無抵抗だ。
兵士「す、すいません…あの雷部隊とは!しかもアームさんだとは!あの豪快な戦車さばきは感動です!ファンですよ私!」
アームは地上部隊では英雄的な存在である。(どんな状況でも部隊の先頭にたち、味方を守ってきたから人気がある)大抵の兵士は彼の名を聞くだけで嬉しがる。
アーム「入るぞ!」
アームは兵士たちを無視して、テントの入口に手をかける
兵士「アームさん!上からの命令です…それだけは…勘弁して下さい…じゃないと我々が軍罰をうけます」
アーム「わかった…わしが責任とる…」
アームはそう言うと中に入っていく。
兵士「あぁ分かってない…(泣)」
>> 259
アームは広いテントの中を進む。前に立っている兵はアームを止めようにもテントの中には入れない。(命令で誰一人入れるなと言われたので自分たちが入るわけにも行かない)
アームはテントの中に置いてあるベッドの前まで行く。ベッドには誰かが寝ているようだ
アーム「おい!起きんか!ベネズエラ!」
ベエズエラ「う…う?朝かい…母ちゃん」
寝ぼけているベエズエラをアームは軽々と持ち上げる。
ベエズエラはアームに持ち上げるられて宙に浮き、足をバタバタさせている
ベエズエラ「ななんだぁ!誰もいれるなといったはずなのに!なんでアームが…」
アームはベエズエラが完全起きたのを確認するとベッドに下ろした。
アーム「お前なぁ…今日は戦いもせんで!寝てたのか!それでも!福魔法将軍かぁ!」
ベエズエラ「だってさぁ…キメラさんたらさぁ~俺の部下(魔法軍)はイース星に連れていくから…残っている魔法使いは俺一人…ここにいる部隊は名前はいちよ魔法軍だけどただの兵隊だからねぇ~キメラさんは魔法使いを残してくれてたら…」
アーム「それはお前が悪いだろう!竜族を怖がって仮病でイース星に行かなかったお前がな!福魔法将軍が聞いて呆れるわ!」
ベエズエラ「アームでもさぁ…聞いてよキメラさんたら!キキのヤツを代理の魔法将軍にしたらしいじゃないか…この俺(福魔法将軍)がいるというのにさ…ショックだよぉ(泣)キキに負けるなんて」
アーム「なにをいっとる…お前よりキキの方がよっぽどましよ!」
ベエズエラ「酷いなぁ…ところで何のよう?」
アーム「おっ…そうだった…わしの戦車に魔法をな、かけて欲しいんだ…手応えのあるヤツがおってな。ついでに一台のロボットにもな」
ベエズエラ「え~めんどくさいなぁ」
バン
アームはベエズエラにどついた
ベエズエラ「わわかったよ…痛てぇ…」
ベエズエラはベッドの横に置いてある杖にてをかける。そして呪文を唱えるとアームとベエズエラは戦車を置いてある戦艦の倉庫にいた。
アーム「移動魔法か…無駄に魔法を使うなぁ歩いて五分もかからんというのに…」
ベエズエラ「まぁまぁ~使えるもんは使わないとね。勿体無いでしょ(笑)」
アームは眉間にしわを寄せ、ベエズエラを見たが、用件を思い出し数百並んでいる戦車の一台の戦車を指さした
アーム「あの戦車に魔法をかけてくれ。」
>> 260
ベエズエラ「え?アレは最新型の戦車じゃないの」
アームが指さした戦車は主砲がレーザー砲で宇宙一堅い素材で出来ている最新技術を詰め込んだ最新型の戦車だった。
ベエズエラ「この戦車でも十分でしょ…そんなに強い相手なの」
ベエズエラは戦車に杖を向ける。
アーム「そうだ…この戦車でも十分だろうがヤツ(凱)の攻撃は宇宙一堅い素材で出来てるとは言え、安心出来んからなぁ…お前の魔法とこの戦車の力を合わせれば完璧だ。」
ベエズエラは少し文句をいったように聞こえたが、太古の魔法の言葉だったのでアームには意味は分からなかった。ベエズエラは呪文を唱える。ベエズエラの魔法はキメラに負けないぐらい凄まじい魔力を感じる。呪文を唱え終わる頃には主砲、外見は変化し、戦車はより強力に、より丈夫になっていた。
ベエズエラ「どうかな…絶対に潰れないよ…例え、大魔法でも無傷すむ。完璧だろ?」
アーム「いや…塗装がなぁシンプル過ぎる…いつものやってくれ!ガハハハハ!」
ベエズエラは再び呪文を唱える
ベエズエラ「趣味わるいよ…目立っちゃダメでしょ普通」
戦車は派手な塗装になっていた。
アーム「なに…目立からいいんだ!」
アーム「あと…」
アームはベエズエラを奥の部屋に案内する
部屋の中央にはミスターが置いてあった。数人の機械技師たちが直しているがどうやらもう修理不可能のようだ。四苦八苦している
技師「あぁ、アームさんいいとこに…コイツはもうだめですよ。損傷が大き過ぎます。直せません」
アームは技師の話をきき、ベエズエラの方に向きなおった。
アーム「コイツは…ミスターと言ってな!わしがコイツの名をつけてやったんだ…まぁそんなこんなで愛着があるってこったぁ。なおしてくれ、あとパワーアップもな。」
ベエズエラは面倒くさそうに呪文を唱え始めた。ミスターはみるみるなおっていく。
ベエズエラ「でも…名前ミスターはないでしょ(笑)…」
アーム「うるさい!」
バン
ベエズエラ「痛てぇ…終わったよ…」
アーム「終わったか…おい、ミスターどうだ?調子は?わしを覚えとるか?」
アームはミスターに話かける。すると止まっていたミスターが動き始めた。
ミスター「もちろん覚えている。アーム殿!力がみなぎってくるぞ!おぉ!」
>> 261
ベエズエラ「あぁ!ついでに人間らしい言葉使いにしたから…あとはボディの強化に攻撃力、思考能力のアップ!もう人間とあんまり変わらないよ。」
技師「凄い…ロボットに心を…しかも修理不可能だったのに」
機械技師たちは驚きをかくせない
ベエズエラ「へっへ…俺みたいに大魔法使いになると簡単に出来るんだなぁこれが(笑)」
アーム「調子にのるな!バカ者!」
バン!
ベエズエラ「痛いって…すぐに頭叩くのやめてよ」
ミスター「アーム殿!私は仇をとりたい…仲間の!ヤツ(凱)を倒す!もうヤツの技はくらわん!」
アーム「ガハハハハ!そのいきだ!ミスターよ!明日我ら三人でヤツを倒そう!」
ベエズエラ「え?…俺も入ってるの…」
アーム「当たり前だ!バカ者が!」
バン!
ベエズエラ「痛てぇ…はぁ~明日もゆっくり休めると思ったのにさ~(イース星に行かなかったのもアームが言ったように竜族が怖かったのも少しはあるが…主に休みたかったからだった…)」
アーム「そんなことだから、キキのヤツに先を越されるんだ!」
ミスター「命の恩人!一緒に倒そう!私たちは最強だぁ~ヘイ」
ベエズエラ「あら…あんまり人間に近づけ過ぎたかなぁ…どことなくへんだ…」
アーム「ガハハハハ!」
>> 263
凱たちは北に撤退しているエルフたちと合流した。エルフたちは男の数が更に減り、女、子供も相当減っている。人数にして当初の半分ほどだ。
皆、瓦礫に腰をかけて疲れを取っている。怪我人も相当いる。
⑦「このまま…ここにいても死ぬだけだぜ!」
元隊長「あぁ…武器や弾薬もほどほど底をついてるしなぁ…秋の国に行こうか。皆はどう思う?」
凱と元隊長、生き残った兵士(正式なエルフ戦士)たちは円を描くように集まり、会議を開いていた。
エルフ1「でも…秋の国は我々を受け入れてくれるのか?」
空はもううす暗く、もうすぐ夜になろうとしていた。
エルフ2「仲間の話だと…秋や冬の国のエルフたちは今はエルフ同士の争いはこの際忘れ、手を組もうと聞いたから…助けてはくれると思うが」
エルフ3「なら…秋の国じゃなく…冬の国の方がいいんじゃないか?」
元隊長「いや、冬の国はここからでは遠すぎる。道のりが長ければ途中で連合軍に出くわす確率がかなり上がるぞ。なにせ、これだけのエルフたちが移動すんだからな…怪我人、女、子供が大半だし、移動距離は出来るだけ少なくしたい。」
⑦「そうと決まれば!秋の国に行こうぜ!ちんたらここで話しててもらちがあかねぇよ!」
エルフ1「そうだな…今は連合軍も動きは無いし!行くか!」
元隊長「皆!疲れていると思うが!秋の国まで移動だ!さぁ!」
元隊長の言葉にエルフは反応し、重い体を動かし、元隊長のついてゆく。
ザッザッザッザ
⑦「ところで…秋の国はどんなところだ?」
元隊長「行けば…分かるさ!」
⑦「へっ…」
凱たちは長い列になって、秋の国を目指す、数は少なくなったとはいえ、夏の国のエルフたちは元は数十万の市民がいた国だ。列の最初から最後まで見ることは出来ないほど続いている。
エルフ「これで…春の国に続き、夏の国まで連合軍の手に落ちたか…ちくしょぉ」
このエルフの言う通り、夏の国のエルフたちは皆秋の国を目指している。夏の国のは事実上は連合軍の支配下になったといってもいいだろう。明日になれば連合軍が来て、もぬけのからになった夏の国を知るだろう。そうなれば自動的に夏の国は連合軍の支配下になる。
凱は地平線に見えるものに気づいた。
⑦「おい!アレか!秋の国は」
凱の目には巨大な近代的な城壁に覆われた秋の国が見えてきた。
>> 264
秋の国の国土の周りは高く巨大な城壁に囲われている。城壁には対空ミサイルや大型機関銃、爆弾、など近代的な兵器もずらりと並んでいる。
秋の国のエルフ「おい!あの列は?なんだ?双眼鏡を」
エルフは双眼鏡で確認し
エルフ兵「アレは…夏の国のエルフたちだ。王に伝えろ!」
少しすると秋の国の王が城壁に来た。城壁の兵士たちは敬礼すると夏の国のエルフたちを指さす。
エルフ兵「王。どうやら受け入れて欲しいようです。」
夏の国のエルフは城壁の前で立ち往生している。
⑦「おい!門を開けろ!上から見てるだけか!コノヤロー」
元隊長「なっ!バカなこというな!こら」
元隊長は凱を必死に止めている。
秋の国の王は城壁の手すりから身をのりだし、下にいる夏の国のエルフたちを見た。
秋の国の王「入られよ!同胞たちよ!門兵開けよ!許可する!」
門兵「はっ!」
門兵たちは重く堅い鉄の塊の門をゆっくりと開く
ガガガガガ
⑦「おっ!開いていくぜ!どうやら受け入れてくれるようだ」
元隊長「皆、失礼の無いように…行くぞ」
エルフたちはゆっくりと開いていく門に進んでいく。
⑦「立派な作りだな…でけぇ」
「ココハ キョウノタタカイデモ ホトンド ヒガイガナイヨウダヨ ソウトウナマモリダ」
⑦「おっ…シャドー久々に喋ったな…」
「マァネ イチヨ テイサツ ガテラニ シーラセイヲトビマワッテタカラ 」
⑦「で、どうだったんだ?様子は?」
シャドーは各地の今の状況を話した。
⑦「ふ~ん…春の国が落ちたのか…」
凱がシャドーの話を聞いている間に元隊長は秋の国の王となにやら話をしている。
秋王「さぁ…皆さん!さぞかし疲れたでしょう!奥でゆっくり休んで下され…兵!皆さんをおつれせよ!」
兵「はっ!こちらです!」
夏の国のエルフたちは兵士たちの案内に従い、奥に消えていく。
凱、元隊長、生き残った正式の戦士たちはその場に残っていた。
王「これだけですか…生き残った兵士たちは…連合軍め」
元隊長「はい…」
王は残ったエルフたちを見渡す、そして、一人の男に目をやる
王「そちらの方は?エルフではないようだが…」
王は凱に気がついたようだ。
⑦「あぁ…俺は…」
>> 265
⑦「んっ・・・・」
シュン
凱は、妖刀を抜き秋王の方へジャンプし、音も無く下へ振り抜いた。
秋王「うわぁぁっ!」
チンッ
刀を鞘に収めた。
バチジジッ
何と、秋王の後ろに、連合軍の小型偵察機が、真っ二つになって地面に転がっていた。
⑦「ここまで、もう嗅ぎ付けやがったか!?」
秋王「一瞬斬られたと思ったわい!」
「寿命が五十年縮まった!」
⑦「そいつは、すまねぇな!ガッハッハッハッ!」
「俺様は、一匹狼でよっ!あちこちの星で賞金稼ぎをしているもんだぜ!」
秋王「では、儂からも依頼をしよう、連合軍を倒して欲しい。10億サーナでどうじゃ!」
エルフ近衛兵「国王、それは、秋の国の一年間の国家予算では!」
秋王「お前たち、国が無くなってしまっては、国家予算どころではないのだ!」
⑦「兵士さんよぉ心配するんじゃねぇよ!秋王、寝床と飯さえくれりゃあ、賞金は入らねぇぜ!」
ジジッ
「ガイ マタソンナコトイッテ! コンゴノ セイカツハドウスンノサッ」
⑦「シャドー、俺様が決めた事に、ケチつけんじゃねぇ!」
ジジッ
「ハーッ!コウトキメタラ アトニヒカナインダカラ ガイノバカタレ!」
⑦「何か、言ったか?」
「ベツニ・・・」
- << 268 王宮の休息場 そこは、一部屋だけで、家十軒分の広さがあった。 ズズズッ 秋の国の名産の熱いハーブティーをすすりながら、 一時の、休息を取った凱は、早速、連合軍との戦いに備えていた。 ⑦「ここの城塞は、そう簡単には、落ちないだろう。だが、油断は禁物だぜ!」 ごくごく 元隊長「そうだな、あの連合軍の事だ、策を練ってくるに違いない。」 ⑦「まぁ、俺様には策もへったくれもねぇけどなっ!」 カチャン 元隊長「ハハハッ!そうだな、そなたには関係なさそうだな。」 なごやかな、時が過ぎていく。 ⑦「ちょっくら、外の様子を見てくるぜ!お前たちは、休んでな。」 エルフたち「そうさせて、もらうよ凱!」 元隊長「凱がいれば、百人力だ。」 ⑦「そんな事言っても、何も出てこないぜ。ふふん!」 ギィィッ 凱はニヤリと笑いながら、休息場の扉を押して出て行った。
>> 266
竜族艦隊はちょうどイース星とシーラ星の真ん中辺りにいた。つまり、半分の距離を進んだわけだが、足取りは遅い。
⑭「竜王さま…これでは…シーラ星に行くまで3日はかかります」
⑬「む…弱ったぁ」
予定ではシーラ星が見えてくるはずである。あと少しで一日がたとうとしている。セレナは部屋についている時計を見ると
③「キックが言っていた通りなら…もうシーラ星が見えてもいいんですが…」
セレナは部屋の窓から外(宇宙空間)を見た。
③「これは…」
セレナの目に飛び込んできたのはおびただしい壊れた宇宙船であった。なんという数だろう。
②「これはみな…連合軍にやられた…戦艦たちじゃ…数年前(連合軍が全惑星に宣戦をする前に事前にそのこと【世界征服実行】を止めようと各惑星は協力し、戦った)連合軍を倒そうと各惑星から集まった主力艦隊たちだったが…連合軍には勝てんだ(これがきっかけで連合軍が優勢な立場になった)ほれ、あそこにダンテスティンの船もある…あそこにはイース星の船…ライジング…」
③「これ全部が…いったい…どれだけの人が死んだと言うの」
②「これでは船もスピードをだせん…スピードを出してこの中(宇宙空間に広がる瓦礫)を通ろうものなら…ここの一部になるじゃろうな…なにせこの大きな船(セレナたちが乗る船)なら尚更じゃ。」
②「わしたちが着くまで…もちこたえてくれていたらいいが…」
>> 266
⑦「んっ・・・・」
シュン
凱は、妖刀を抜き秋王の方へジャンプし、音も無く下へ振り抜いた。
秋王「うわぁぁっ!」
チンッ
刀を鞘に…
王宮の休息場
そこは、一部屋だけで、家十軒分の広さがあった。
ズズズッ
秋の国の名産の熱いハーブティーをすすりながら、
一時の、休息を取った凱は、早速、連合軍との戦いに備えていた。
⑦「ここの城塞は、そう簡単には、落ちないだろう。だが、油断は禁物だぜ!」
ごくごく
元隊長「そうだな、あの連合軍の事だ、策を練ってくるに違いない。」
⑦「まぁ、俺様には策もへったくれもねぇけどなっ!」
カチャン
元隊長「ハハハッ!そうだな、そなたには関係なさそうだな。」
なごやかな、時が過ぎていく。
⑦「ちょっくら、外の様子を見てくるぜ!お前たちは、休んでな。」
エルフたち「そうさせて、もらうよ凱!」
元隊長「凱がいれば、百人力だ。」
⑦「そんな事言っても、何も出てこないぜ。ふふん!」
ギィィッ
凱はニヤリと笑いながら、休息場の扉を押して出て行った。
>> 268
秋の国は円形の国でその周りは城壁で囲まれているが、その円形の国の中心に高い塔の王宮がある。そして、王宮を中心に町が広がっている。
狭い国だが、町は機能良く建物が並んで、全く無駄が無い。凱はそんな町を抜け、城壁に向かった。
暗い空を照らすように城壁には松明がずらりと並んでいる。
弓や銃を持った兵士たちも連合軍の攻撃に備えて真夜中と言うのに城壁で見張りをしている。
凱は梯子(丈夫な階段に近い)を上り、城壁に上がった。
梯子を登るとすぐ近くに一人の兵士が立っていた。
⑦「どうだぁ?」
凱はその見張りをして兵士に話しかけた。
兵「あ、まだ起きていらしたんですか…心配なさらずとも、我々(秋の兵士)がしっかり見張っていますので。」
⑦「なに…戦っいの前はどうしても、眠れなくってよ!血が騒ぐっかなぁ…俺も一緒に見張るぜぇ!」
兵士「そうですか…私も同じですよ…戦いの前ってのは眠れません。まぁ私の場合は単にびびってるだけですがね(笑)」
⑦「ハッハッハ!誰でも戦うってのは怖いもんさぁ。俺でも死は怖い…」
兵「…」
戦いの事を考えているのだろうか二人は暗い空を見て、沈黙が続く。(※注:二人と言っても、凱近くにいるのが一人の兵士だけであって、城壁には何十人と見張りの兵士たちがいる)
凱はこのムードをどうにかしようと
⑦「あぁ…そう言えば!ここ(秋の国)って今日の戦いをしのいだんだろう?一つ疑問なんだが…上空からの攻撃(戦艦の攻撃)はどうやって防いだんだぁ?地上の攻撃はこの城壁があるけどさ…」
兵士「それはですね。見て下さい!アレを」
兵士は高い塔(王宮)を指さした。
凱は王宮の天辺を見た塔の先端は鋭くとがっといて、鈍い光を放っている。
兵士「王宮を中心にこの国を覆うように上空結界が張られています。」
⑦「結界ねぇ~冬の国のヤツみたいにか?」
兵士「いえ…あそこまで強力な結界ではありません。なにしろ冬の国の結界は人柱結界ですからね…この国の結界は生身の魔法使いたちによる結界ですから、身を捧げた結界よりは多少なりとも弱くなってしまいます。」
⑦「…冬の国の結界は連合軍に破られたんだぜ。その結界より弱い結界じゃぁ破れちまうんじゃないのかよ」
兵士「…」
>> 269
兵士「それは…そうですが。アレは情報によると魔法将軍(キメラ)が結界の力を弱めたと聞きました。しかし、今はこの星に魔法将軍はいません。戦艦の爆撃ぐらいでは破れませんよ。なにせ、この結界を張っている魔法使いの中に【雷の大賢者】もいるのですからね。」
⑦「雷の大賢者?大賢者…大賢者と言えば…イース星で風の大賢者ハークさんに会ったっけか…雷の大賢者さんにも一度会ってみたいな…魔法剣の事とは聞きてぇ~しよ!よし」
兵士「会うのは無理と思いますよ。年中塔の最上階にいますし、魔法使いたちが固く守ってますから…ね…アレ?いない…」
兵士は辺りを見渡す
凱はやはりいない
ザッザッザッザ
凱は王宮に向けて走っていた。
⑦「魔法の事は…魔法使いに聞けってな!ハッハ!」
「マッタク ガイトキタラ」
⑦「何か言ったか?」
「ナニンモ」
ザッザッザッザ
⑦「しゃあ~!見えて来た!」
王宮は近くで見ると一層、高く見え、天にも届きそうな高さだ。
大きな入口には魔法使いが立っている。
魔法使い「こら!止まらんか!」
凱は走りながら
⑦「雷の大賢者に会いに来た!入るぜ!」
凱がだんだん近づいてくる。
魔法使い「ま!止まれぇ~大賢者様には会えん!あっ」
魔法使いの制止を振り払い、凱は颯爽と中に入っていく
⑦「合わせてくれないら…強行突破だぁ~」
魔法使い「止めるんだぁ~」
何人もの魔法使いが凱を止めようとしたが、凱は止まらない。
⑦「このまま一気に最上階だぁ!」
凱は長く螺旋状になった階段を登っていく。
>> 270
⑦「ハァ」
登っても
⑦「ハァハァ」
登っても
さすがの凱も足取りが遅くなってきた。
⑦「なんて…長げぇ階段なんだぁ…先(頂上)が見えねぇ…ハァ」
螺旋状の階段は上に永遠に続いているように見える。
「ガイ トウノタカサ ノボッテキタカイダンノダンサノカズ カライッテ ケイサンジョウハ モウチョウジョウニツイテイルハズナンダ タブン マホウノチカラダヨ」
⑦「確かになぁ。もう登り始めて…三時間はたつしな。知らないうちに魔法使いたちも追ってきてないし…ハァ」
「セイカクニハ 2ジカン56プン36ビョウ ダヨ」
⑦「そんなことはいい(怒)!どうすればいいんだぁ!シャドー!」
「マァ ヒカガクテキナコトハ イマイチワカラナイケド マホウニハ マホウデショウ 」
凱は腰にさげた魔法剣を見る
⑦「…そうか…歯に歯を!目には目薬だもんな!」
凱は勢いよく剣を抜く。
「メニハメダヨ メグスリッテ ナンダヨ」
⑦「しかし…剣を抜いたはいいが、どうすればいいんだ?呪文とか唱えるのか?ヒラケゴマとかか?」
真顔で言っている
「マッタク ガイノバカサニハ ツイテイケナイ 」
「ココハ デンパショウガイガツヨイ タブン マホウデツクッタ イジケンクウカントオモウ ダカラ イジケンヲ ヤブレバドウニカナルンジャナイノ」
⑦「異次元…まぁ単純言えば…」
凱は理解に苦しんでいるようだ。
「カベニムケテ コウゲキシロッテイッテルノ!!」
⑦「あぁ~なんだ!そうか!最初からそう言えってぇ~の!」
凱は剣を大きくふりかぶる。
⑦「くらえぇ!ガイブレイド!!」
ドカ~ン!!
シュュュウウゥゥ
⑦「どうだ…?」
「デンパショウガイハキエタヨ」
凱の視線の先には今まで見えていなかった。最上階が見えていた。
⑦「しゃあ!一気に登りきるぜぇ!」
ザッザッザッザ
⑦「最後の一歩っと!完走!」
登りきってみると大きな扉があった。扉にはシーラ星が描かれている。
扉の前には下にいた魔法使いたちが集まっていた。魔法使いたちは一斉に凱に杖を向ける。
>> 271
⑦「おい、おい!そう身がまえるなよ。俺はただ大賢者に会いに来ただけだ!」
魔法使い「それはならん!大賢者様は誰にもお会いせん!一歩でも近づいたら…お前には魔法で塵にでもなってもらうぞ!」
魔法使いたちの杖はより一層輝きを増した。
⑦「やる気のようだな!味方同士でやりあうのは好きじゃねぇが!少し寝てもらうぜ!」
魔法使い「帰えられよ!我々とて…味方を攻撃するのはしのびない!」
凱は剣を魔法使いたちは杖をお互いかまえる。
お互い仕掛けようとした時、扉の中、いや塔全体から響くように声が聞こえてきた。
『止めよ。お前たち下がれ、その者を中に…』
⑦「なんだぁ?」
魔法使い「おおせの通りに…大賢者様…」
魔法使いたちはそう言い終わるころには扉の前から消えていた。
⑦「おっ…やっと会えるのか」
凱は扉に向かって歩いて行く、扉は凱が近づくにつれて徐々に開いていき、凱が扉を通るころには完全に開いていた。
凱は扉を通り、鏡のような床を歩いていく。部屋の中央には泉がある。
⑦「綺麗な部屋だな…」
凱は部屋の隅々を見渡す。部屋には泉以外には何もない。
凱は泉まで歩いていくと泉を除きこんだ。泉は鏡のように凱を鮮明に映し出した。よく見ると映っていたのは凱だけではなく後ろには女の人が映っている。
凱は慌てて振り向く。
後ろには背が高く、肌は茶褐色で、白いローブを着た。美人なエルフ女が立っていた。
⑦「あんたが…雷の大賢者か?」
凱はある事に気づいた。エルフは皆、白い肌をしているが、ここの塔にいるエルフたち(魔法使いたち)は皆肌が黒い。どうやら、エルフの魔法使いは普通のエルフと違い肌の色が違うようだ。
雷の大賢者「あぁ。私が雷の大賢者…マリーン・ガリックだ。」
チャリン
大賢者マリーンの杖は金属で出来ていて、鈴が何個もついている。動かす度に鈴の綺麗な音がなる。
⑦「…」
凱は完璧と言うか…綺麗…うまく言葉には出来ない…美しいその美(マリーン)に見とれて言葉が出ない。
⑦「ぁ…」
マリーン「なにを聞きたいか私には分かっておる、男よ・・・・。」
凱が口を開こうとしたが、マリーンは人差し指を凱の唇につけ言わせなかった。凱は思わずクラッときてしまった。
マリーン「私は代償を求める。答えには代償を・・・。」
マリーンの緑色の瞳は怪しく光った。
>> 273
⑦「代償だと!」
ふわふわ
マリーンの瞳に吸い込まれる様に、凱の体が勝手に歩いて近づいていく。
⑦「んっ!何だ、この変な感じは!魅了(チャーム)の呪文か!」
緑色の目が、怪しく光る。
ギュッとグラマーなマリーンは、凱を抱きしめた。
ふわふわ
マリーン「男よ!タフそうだから、あなたのオーラをちょっと分けてもらうわ。」
⑦「なっ、ちょっ 待ってく・・・ うっ」
凱の力は、抜けていく。
マリーン「はぁん!ありがとう、美味しかったわ。」
「あら、あなた四天王が司る黒魔険を持ってるわね!もう一本は妖刀「覇王」ねっ!」
⑦「それが、どうした。二本とも、俺様の愛刀だぜ!」
「だが、黒魔剣の使いみちが、まだよくわからねぇぜ!だから、あんたに尋ねにきたんだっ!」
マリーン「代償として、黒魔剣の本当の力を出して差し上げましょう。」
そう言うと、マリーンは呪文を唱えだした。
>> 274
ピカーッ
⑦「うぉっ!」
黒魔剣が、輝きだす。
凱は、たまらず目を閉じた。
マリーンは、尚も、呪文を唱える。
マリーン「剣に封じられし、四天王よ!」「汝らの力、今、解放せん!」
- << 280 チャリン 心地良い鈴の音が鳴る。 マリーン「男よ!目を開けなさい。」 スウーッ ⑦「うおっ!」 そこには、泉の上に浮いている、半透明の四人の姿があった。 マリーン「さぁ、四天王に語りかけるのです。」 ⑦「頼む!これから先、この俺様に、本当の力を貸してくれ!」 『汝、我らに力を示せ!』 凱の手が熱くなる。 ⑦「こっ、これは!」 四天王の四人が凱を囲み回りだす。 『汝、我らに力を示せ!』 ⑦「ぐっ!紋章が、焼けるように熱い!」 「どうすりゃいいんだっ!」
>> 275
竜人先頭部隊は後方から来る本隊(竜王の巨大戦艦を中心とする部隊)の安全確保のために本隊より少し先を飛行していた。中型船数機と小型船数十機の部隊である。
1号機「以上はないか?」
2号機「以上ありません…周りには壊れた戦艦だけですよ(笑)」
1号機「各機、油断はするな。途中何処で連合軍と出くわすかわからんからな。」
3号機「了解。」
4号機「う?なんだアレは?」
1号機「どうしたぁ?4号機!」
4号機「いえ少し何か動いたように…確認します…」
ピューン
4号機「敵…」
ドドカーン!!
1号機「4号機!応答しろ」
4号機「ガッガガガガ…」
5号機「ガッガガガガ…」
2号機「敵からの攻撃です!5号機もやられました!敵はこの瓦礫の中にいるようです!何処から攻撃してきているのか…わかりません…なっ!」
ドカーン
2号機「ガッガガ…」
1号機「敵襲だぁ!各機攻撃にそなえろ!」
6号機「敵確認!小型船です!なんて数だ!ここは壊れた戦艦の塊じゃない!ここにいる全部が敵だぁ!」
ドドドドカーン
ピーン
ピッピッピゥ
ドカーン
1号機「なっ!本隊!敵襲です。ガッガガガガ…」
本艦(セレナたちが乗る巨大戦艦)通信兵「おい!先頭隊誰か応答しろ!応答を!」
1号機「…」
本艦通信兵「竜王様!先頭隊が敵襲を受けているようです!全滅です!」
本艦巨大戦艦の制御ルームは竜人部隊の司令塔の役割をはたしている。巨大戦艦の制御ルームだけあって、数十名の竜人たちがコンピュータを制御している。その制御ルームに竜王がいる。
⑬「ふっ…連合軍の虫どもが。素直には行かせてくれんか…全軍!戦闘だ!向かえうて!」
竜人部隊の前方からは宇宙船の瓦礫をぬうようにおびたたしい小型船が向かってくる。
>> 276
竜人部隊と連合軍小型船部隊の戦いは始まった。竜人部隊は宇宙に広がる瓦礫のせいで身動きがとりずらい。連合軍の小型船はそのコンパクトなボディをいかし、竜人部隊に襲いかかる。
⑬「全艦!小型船を出して戦え!」
本艦にも無数の小型船がハエがたかるように周りを飛び回っている。
⑬「ちっ!連合軍め!どうにかならんのか!」
グラグラ
⑬「ぐっお…おっ」
兵士「竜王様!お座り下さい!危険です。バリアーは小型船の攻撃をいくら受けても破れないですが、多少揺れます。」
⑬「早く!レザー砲で撃ち落とせ!」
兵士「はっ!今全力でやっていますが…うまく瓦礫に身を隠し、レザーが当たりません」
他の戦艦たちも本艦と同じく苦労しているようだ。
一方、連合軍の本隊(大型艦隊)は戦闘地点から大分離れたところにいた。
④「竜族ども…シーラ星には行かせん」
④「しかし…なんだ、あのバカでかい戦艦は(セレナたちが乗る本艦)!あんなでかいもん見たことない…あの主砲で撃たれたら大型戦艦とて一撃だ…これでは大型戦艦を近づけん!」
④「キキのヤツ小型船だけであの竜人部隊をやるきか?何を考えてるんだ…攻撃は当たらんでも、こちらの攻撃もきかんのだぞ。時間がたてば、竜人たちも小型船を出すぞ…そうなれば奴らの方が有利だ…」
兵士「キキ様は何か考えがあって小型船部隊を指揮されていると思いますが…」
④「まぁ若造に何が出来るかとくと拝見しようかぁ…フフフ」
そのころ魔法将軍キキは無数の小型船部隊の中にいた。
キキが乗る一人用の戦闘機は竜人部隊の本艦の周りを飛んでいる。
キキ「戦闘機を飛ばすのは久々だな。えっとコレが…」
竜人たちも準備が出来たようだ。戦艦から小型船が次々に出てくる。
キキ「これで小型船部隊も終いだな…さぁ戦闘機に飽きたしそろそろ行くか!」
キキは巧みに戦闘機を操縦しながら、槍のような杖を巨大本艦にむける。
キキ「さぁ乗せて貰うぜ!」
魔法軍「我々もキキ様に続け!」
そうキキの目的は小型船部隊で竜人部隊を打ち負かすことではなく、小型船で近づいて魔法で戦艦に乗り込むことだった。そのために魔法軍以外の小型船部隊は捨て石に過ぎない。
キキが呪文を唱え終わると本艦の中にいた。
キキ「楽しくなりそうだ。ハハハハ!」
>> 277
竜人兵士「貴様は!誰だ!」
竜人兵士「侵入者だ!」
キキがワープした所は竜人兵士たちが十名ほどいた。
キキ「あら?ひとけの無いところに移動したかったんだけどな…やっぱ宇宙空間での移動呪文は難いな」
キキは天井に杖を向ける。
竜人たちは腰にさげていいた剣を抜き、キキに斬りかかる。
キキ「無駄…」
竜人「うっ動けん…」
キキ「お前ら下等生物がいくら束になっても俺には勝てない」
キキは杖を振り下ろす。
竜人たちはまるで頭の上に大きな石が落ちてきたかのようにその場に倒れ込む。
キキ「力を貰うぞ…」
キキは伸びている竜人に手をおくと、竜人はみるみる干からびていく。終いにはミイラになった。
キキ「ふっ…やっぱり魔法使いの生命力じゃねぇと腹のたしにもならない…ペッ」
キキは歩き始める。
キキ「感じる…ここにいるな風の大賢者…今度こそ殺してやる。ドイス閣下から授かったこの力(生命力吸収)の恐ろしさ、あじあわせてやる。」
竜人「何者!」
キキ「…」
ブシュリ
竜人「がはっ…ぐ」
バタ
キキは出会う竜人に槍のような杖を突きさしていく。
ブシュリ
キキ「これで18人目~」
竜人兵士たちは騒ぎをききつけ、次々にキキのところにやってくる。
竜人「仲間の仇をうて!」
竜人「魔法使いだ気をつけろ!」
キキ「何人こようが無駄無駄無駄無駄!」
キキは人並み外れた動きで竜人たちを突きさしていく。
ブシュリ
竜人「なっ!ぐっ…」
キキ「雑魚ばっかでつまらない…大賢者早く出て来い!ホラよ」
キキの杖は黒い光を放ち、炎を放つ、キキの周りにいた竜人たちは跡形もなく消えてしまった。
キキの周りには竜人は一人もいなくなっていた。
キキ「今ので69人…う?」
キキ「!?」
キキは歩るこうとしたが足が上がらない足を見ると、足が床にめりこんでいる。
キキ「なんだ!床に…くっ…」
物陰からリオが飛び出てくる。
⑪「はっ!」
リオは近くにあった鉄製のテーブルを
キキ「!!」
キキの方に飛ばす。
ドカ~ン!
⑪「やったぁ~」
⑨「喜ぶのはまだ早い!見ろ!」
キキはどうにか魔法で逃げたようだ。
キキ「貴様は(ライオネル)イース星で…部下ををやってくれたヤツか!ちょうどいい…殺そうと思ったんだ…横のガキも妙な力を使うな…二人とも死ね!」
キキは杖をライオネルたちに向ける。
>> 278
本艦の制御ルームの制御パネルには警告マークが点滅し警報が鳴り響いている。
そんな慌ただしい制御ルームの入口が開いた。
⑭「竜王様!艦内に魔法使いが侵入!魔法軍です!その数、数十人!」
キックと数人の竜人が勢いよく入ってきた。
⑬「連合軍め…内部から潰す気か」
⑭「魔法使いたちが艦内を無茶苦茶にしたら…例えこの船でも持ちません!」
⑬「わかってる!…魔法使いどもを狩りにいくぞ!ついて来い!キック!」
⑭「はっ!」
セレナたちが乗る巨大戦艦にはキキ以外にも多数の魔法使いたちが乗り込んできていた。
③「ハーク!私たちも戦いましょう」
②「そうですな。行きましょう。」
セレナとハークは部屋を出て、騒ぎ声が聞こえる方に走り出す。
本艦中心に位置する部屋、家でいえばリビングルームになる大きな部屋には魔法使いたちと竜人部隊が戦いを繰り広げていた。ここを突破されると戦艦の重要な制御装置などが置いてある所へ魔法軍に行かれてしまう。
竜人たちは部屋にあった椅子、机などでバリケードを作り、魔法使いたちの攻撃を防いでいる。
竜人「絶対に守死しろ!」
魔法使いは、また一人、また一人と増えていく。
竜人「ぐわ」
竜人「なっ!何人いるんだ!増えてきてやがる!」
魔法使い「食らえ!」
竜人「がぁは」
魔法使い「制御ルームに行けぇ!この船のバリアーを解除しろぉ」
魔法使い「撃て撃て」
魔法使いたちの杖からは火やら雷やら水やら多種の攻撃が飛んでくる。
竜人「制御ルームに近づけるなぁ!援護を呼べ!」
竜人「ぐわぁ」
バリケードを破壊し魔法攻撃が竜人たちを襲う。
竜人「ぐっ」
竜人部隊が押され始めた時、ちょうどセレナたちが駆けつけてきた。
②「大丈夫か!」
竜人「あ…大賢者様!来て下さったのか!助かった。」
③「怪我人をおくに!ここは私たちに任せて下さい!」
竜人「わかったぁ…下がるぞ!」
セレナは魔法使いたちに杖を向ける。
魔法使い「アレは…セレナ姫と大賢者ハーク!」
魔法使い「俺たちは運がいいぜ!セレナ姫を捕まえたら!報酬がタンマリ貰える!捕まえろ!」
その場にいた数十人に増えていた魔法軍の魔法使いたちは一斉に杖を二人に向ける。
二人は杖を高々と持ちあげる。
②「風よ」
③「光を」
二人の杖は眩く光る。
魔法使い「なっ!ぐっ!」
ピカッ
部屋は光で包まれる。
>> 275
ピカーッ
⑦「うぉっ!」
黒魔剣が、輝きだす。
凱は、たまらず目を閉じた。
マリーンは、尚も、呪文を唱える。
マリーン「剣に封じられ…
チャリン
心地良い鈴の音が鳴る。
マリーン「男よ!目を開けなさい。」
スウーッ
⑦「うおっ!」
そこには、泉の上に浮いている、半透明の四人の姿があった。
マリーン「さぁ、四天王に語りかけるのです。」
⑦「頼む!これから先、この俺様に、本当の力を貸してくれ!」
『汝、我らに力を示せ!』
凱の手が熱くなる。
⑦「こっ、これは!」
四天王の四人が凱を囲み回りだす。
『汝、我らに力を示せ!』
⑦「ぐっ!紋章が、焼けるように熱い!」
「どうすりゃいいんだっ!」
- << 282 マリーン「あなたは、魔法に対しての理(ことわり)を知りなさい!」 なおも、凱の手の紋章は熱くなる。 ⑦「ぐうっ!だが、大賢者さんよぉ、どうすれば!」 マリーン「男よ!その実体化した四天王に打ち勝つのです。」 「その為には、ハイエント魔法のそれぞれの性質を知りなさい。」 ⑦「つまり、地水火風を知れって事だな!なんとなく、分かってきたぜ!」 凱は、黒魔剣を構えた。 ⑦「んじゃ!四天王さんよっ早速行くぜ!」 ・・・・・ いっときの時間が過ぎた。 ⑦「へっ!どうだ!!」 マリーン「男よ、見事だ!よくぞこの短時間の間に四天王を従えさせた。」 チャリンと心地よい鈴の音が鳴る。 ⑦「コツさえ掴めば、こっちのもんだぜ。」 「それからよぉ!男、男って俺様には凱って名があるんだ。でっ!大賢者さんの名は?」 凱は、あまりの色っぽさに、どぎまぎしてたずねた。 マリーン「凱よ!お前ほど、闘いの神に愛されている者はいないだろう!」 「私か、マリーンと呼んでくれ。」 ⑦「マリーン、早速ですまねぇんだが、大賢者のあんたと手合わせ願おうか!」 マリーン「いいだろう!その前に凱よ、私は気に入った!これは、褒美だ。」 そう言うと、凱に軽く接吻をした。 カアーッ ⑦「なっ、何し・や・が・る・・・。」 凱は、真っ赤な顔をしたまま、気絶した。 マリーン「ふふっ。可愛い奴め。」 「戦いでは、修羅になりきれるのに、女に弱いとは。鍛えないといけないな。」 マリーンは、クスクス笑った。
>> 280
凱が王宮の塔でマリーンに力を教わっているちょうどその時、時間でいえば真夜中、日がのぼるまで後数時間、連合軍は夜明けの戦闘に向けて準備を整えていた。
兵士「早くしろ!あと二時間で万全にしろ!」
兵士「了解」
連合軍の兵士たちは慌ただしく戦闘準備作業をしている。
兵士「エンジンの点検はすましたか!」
兵士「まだです。すぐに…」
アーム「忙しそうだな…ガハハハハ」
兵士「早くしろ」
各部隊長が声を張り上げ、指示する声がいたる所で聞こえる。
副隊長「忙しいのは我々(雷部隊)とて同じです。隊長…少しは手伝って下さいよ」
アーム「ガハハハハ」
副隊長「…」
ベネズエラ「でもさ…なんで夜中のうちに攻めないの?夜襲の方が…」
ミスター「命の恩人!総将軍殿は汚い手は嫌いなのです。正々堂々、夜明けとともに…そういうお方なのです」
ベネズエラ「その呼び名止めてくれない(汗)」
ミスター「命の恩人…ではマイヒロー…ミスターサツマイモ…ミッチャ…何がいいですか?名無しの命の恩人」
ベネズエラは肩を落とし
ベネズエラ「…やっぱり命の恩人でいいや…ハァ」
アーム「ガハハハハ…コイツの力が試せるぜ」
アームはベネズエラの魔法でパワーアップした最新型戦車に手をおく。
アーム「明日は…わしら三人がこの大部隊の三分の一の軍勢を率いて、秋の国を落とすぞ!」
ミスター「アイアイサー」
ベネズエラ「俺…やっぱ入ってるんだ…ハァ~」
連合軍の大隊部隊【雷率いる部隊】は残っている【秋の国】【冬の国】【夏の国】を攻め落とすために部隊を三個に分断し、戦うようだ。
一人の兵士がアームの方へ走ってくる。肩あてには黄色い布が着いている。伝令兵士の目印だ。
兵士「伝令、伝令!各部隊長に!夏の国のエルフたちは国を捨て、秋の国に!部隊の編成を組直せ!三個団体から二個団体に!」
兵士「伝令、伝令!」
伝令兵士は大声で言うとすぐにまた走って行った。
アーム「ふっ…エルフどもが可哀想だな!ガハハ!この大部隊の半分を相手にせんとならんからな!ガハハ!五分の一の兵力から一気に二分の一の兵力になる!ガハハハ~」
ベネズエラは杖の先端についた青い水晶を握っている。
ベネズエラ「ふぁ~眠い…ちょと寝る」
ベネズエラはアームの戦車に入っていく。
アーム「バカ者!戦車を寝床に使うな!」
バン~!
😫
>> 280
チャリン
心地良い鈴の音が鳴る。
マリーン「男よ!目を開けなさい。」
スウーッ
⑦「うおっ!」
そこには、泉の上に浮いている…
マリーン「あなたは、魔法に対しての理(ことわり)を知りなさい!」
なおも、凱の手の紋章は熱くなる。
⑦「ぐうっ!だが、大賢者さんよぉ、どうすれば!」
マリーン「男よ!その実体化した四天王に打ち勝つのです。」
「その為には、ハイエント魔法のそれぞれの性質を知りなさい。」
⑦「つまり、地水火風を知れって事だな!なんとなく、分かってきたぜ!」
凱は、黒魔剣を構えた。
⑦「んじゃ!四天王さんよっ早速行くぜ!」
・・・・・
いっときの時間が過ぎた。
⑦「へっ!どうだ!!」
マリーン「男よ、見事だ!よくぞこの短時間の間に四天王を従えさせた。」
チャリンと心地よい鈴の音が鳴る。
⑦「コツさえ掴めば、こっちのもんだぜ。」
「それからよぉ!男、男って俺様には凱って名があるんだ。でっ!大賢者さんの名は?」
凱は、あまりの色っぽさに、どぎまぎしてたずねた。
マリーン「凱よ!お前ほど、闘いの神に愛されている者はいないだろう!」
「私か、マリーンと呼んでくれ。」
⑦「マリーン、早速ですまねぇんだが、大賢者のあんたと手合わせ願おうか!」
マリーン「いいだろう!その前に凱よ、私は気に入った!これは、褒美だ。」
そう言うと、凱に軽く接吻をした。
カアーッ
⑦「なっ、何し・や・が・る・・・。」
凱は、真っ赤な顔をしたまま、気絶した。
マリーン「ふふっ。可愛い奴め。」
「戦いでは、修羅になりきれるのに、女に弱いとは。鍛えないといけないな。」
マリーンは、クスクス笑った。
>> 283
マリーン「うっ…起きたか~…はぁあ」
マリーンは背筋を伸ばして、欠伸をした。
凱は口をパクパクさせながら、立っている。
マリーン「ふっ…そんなにおなごの体が珍しいか…ふふ」
マリーンはベッドから身を起こす、そして横にかけてあったローブをゆっくりと着てゆく。
⑦「な…なんで…寝て…寝て…一緒に…え…あ…なん…え…その」
凱はマリーンに背を向け、立っている。きっと顔は真っ赤だろう。
マリーン「ふふ…そんなことより、凱よ。外を見てみなさい…」
凱はそう言われて、窓を見た。大きな窓から見えたのは城壁の周りを埋めつくす何十万の連合軍だった。
⑦「な!」
マリーン「寝てる間に連合軍に囲まれてしまったようだな…」
マリーンは凱の反応を見るのが楽しそうだ。
マリーンは衣類を身につけ終わると連合軍を見渡している凱に後ろから腕を回した。
⑦「な!なにすんんだ!」
凱の顔はさらに赤くなる。まるで林檎のようだ。
マリーン「ここはこの国一番高い所…国の隅々まで見渡せる…でもいつまでも見てるだけでいいのかしら?凱…ふふ」
マリーンは凱の耳もとで話しかける。
⑦「わわかってる!離せよ…」
マリーン「ふふ」
マリーンは腕をほどくと凱は逃げるように剣を手にとり、部屋を出ていった。
マリーン「凱…頑張ってきなさい…ふふ」
チャリン
心地よい鈴の音が塔の中に響く。
>> 284
部屋を出た凱は、次々と屋根や壁に飛び移りながら、連合軍がいる方へ向かっていた。
シュタ
シュン
シュン
⑦「俺様としたことが・・・。」
ボリボリ頭を掻きながら、さっきの出来事を思い出していた。
「よし、連合軍倒して、スカッとするぜ!しかし、スゲー数だな、おいっ!」
ダークエルフたちも、城壁の上から魔法や備え付けの武器で応戦していた。
⑦「まぁ、この結界が、破られねぇ限り大丈夫と思うがよっ!」
「助太刀するぜ!!」
ダークエルフ「ありがたい。」
「あまりもの、数に手を焼いていたところです。」
⑦「よっしゃあ!俺様にまかせな!」
スチャ
黒魔剣をライフル銃のように構えた。
「炎のサラムよ、刃となり敵を穿て!」
ゴオッ
「ファイヤー・アロー!」
無数の炎の剣が矢の様に連合軍の兵士を次々と貫いていく。
>> 285
秋、夏のエルフたちは城壁の上から最新兵器を駆使し、連合軍を城壁に寄せつけさせない。連合軍は城壁の火力に手こずり、少しずつ後退していく。
連合兵士「よし作戦通りに…下がれ下がれ」
⑦「ちっ…距離が遠いぜ…届かない…」
凱は固定マシンガンを止めると
⑦「おい!もっと遠距離の攻撃砲は無いのかよ!」
兵士「は…それが最長の遠距離砲です。我が国の兵器は火力を上げる為に飛距離の方は余りで…」
他の兵士たちも凱と同様に攻撃を止め、てぐすねしている。
⑦「おいおい…それじゃ連合軍に撃たれ放題って訳か?うっ!」
ドカン
ドドドドドド
ズカーン
凱が言う通り、エルフの射程外にいる連合軍は地上部隊は連合軍最新遠距離砲で攻撃してきていて、艦隊は上空高く飛び、爆撃してきている。
しかし連合軍の攻撃も城壁と結界に阻まれエルフたちには被害は出ていない。
魔法使い「これぐらいでは結界はびくともせん…ぐっ」
ドカン
グラグラ
⑦「結界はいけるかもしんねぇが…城壁は持たねぇぜ。ぐわ…」
城壁が揺れる。
兵士「しかし我々には見ているだけしか出来ません。攻撃が留かないんですから…」
グラグラ
⑦「ちっどうすれば…」
凱の元に見覚えのあるエルフが近づいてきた。
元隊長「連合軍め流石にいい兵器持ってやがるあの距離から攻撃が届くとは…」
ドドドドドド
⑦「おっ、あんたか」
元隊長「お手上げだ…これでは城壁が破れてから連合軍が雪崩こんでくる。そうなれば終わりだ。」
⑦「諦めるんじゃねぇよ!あっちが来ないなら!こっちから行けばいい!」
凱は剣を抜く
元隊長「止めろ…連合軍もバカじゃない…奴らの目的は我々が城壁から出てこらすことだ。出てきた所を叩くって訳さ。ふ」
⑦「だからって…このままでも殺られるだけだ!」
凱は一人でも行こうとしたので兵士数人で押さえ込む。
⑦「な!離せ!」
兵士「一人でいっても無駄に死ぬだけです」
元隊長「凱…ここで城壁が潰れるまで耐えるのも意味があることなんだぞ…一時間でも二時間でも皆を守ることが出来るなら…」
⑦「…」
兵士「今は耐えるのです…きっとチャンスはあります。」
兵士たちは凱をはなす
凱は剣をおさめ、連合軍を見つめる。
⑦「分かった…分かったよ…」
ドドドドドド
元隊長「さぁ!定位置に戻るぞ!」
凱たちは各々の狙撃台に戻っていく。
>> 286
連合軍の大部隊の中に雷部隊もいた。雷部隊の戦車の砲弾では城壁まで留かないので待機しているだけのようだ。
その雷部隊の戦車隊の中に一際大きい派手な最新型戦車があった。そうアームの戦車である。その戦車の上にはパワーアップしたミスターが乗っている。
戦車の中にはアームと雷部隊副隊長とベネズエラの三人が乗っている。
ベネズエラ「Zzz…」
副隊長「ふぅ…今回は楽な任務でしたね。見ているだけで城壁はあの通り、崩れていきますよ。はぁ」
アーム「むむむ…わしは!わしは!…納得ならんぞ!上は一日目の戦いで敵は遠距離能力に劣っていると判断し今のようにせこい攻撃をしとるが…」
副隊長「隊長…止めてくださいよ。まさか…上の命令を無視して突っ込み気じゃないでしょうね。今度、軍律を乱せばただじゃおかないと言われてるじゃないですか!」
ベネズエラ「Zzz」
アームは副隊長の話をきいていたのかエンジンをかける。エンジンは唸り声を上げるようになる。
副隊長「隊長!隊長!聞いてますか!このままここにいたってエルフどもには勝てます!考え直して下さい!隊長…」
アームは無線機を手にとり
アーム『雷部隊、各員に!行くぞ!ヤローども!エルフ狩りじゃ』
無線機からは各戦車から次々と返答が返ってくる
『ラジャ!』
『そうこなくちゃ』
『アームさん!ついていきます』
『ヤッホー!』
『暴れてやらますよ』
流石はアームが指揮する部隊である。皆やる気満々のようだ。
アーム『出撃ぃ!続けぇ~!ガハハハハ!』
副隊長「はぁ…」
アームの戦車を先頭に数百の戦車隊が城壁に向けて走り出す。
ミスター「私頑張るアイツ(凱)スクラップ!!」
兵士「と止まれぇ」
そんな暴走する雷部隊を止めようにも他の部隊は止めれない。
連合軍兵士「まて!またんか!上の命令を…」
そんな光景を上からみている艦隊
将校「全く…総将軍といい…この部隊にはろくなヤツがおらん!」
艦隊の中で一際大きい戦艦に乗っている将校は監視モニターに映っている雷部隊を見て肩をおとす。
将校「まぁ…あの部隊は前々から邪魔だったからな…この際、エルフどもに向かっていって全滅もいいか…」
通信兵「将校殿!地上部隊から砲撃を続けるのかと…雷部隊に当たってしまうと」
将校「かまわん!撃ち続けろ!雷部隊に当たろうがいいわ!撃ちまくれ!」
通信兵「はっ!了解いたしました」
>> 287
元隊長「なんだ!あの戦車隊は!味方の砲弾の雨の中を進んで来やがる!」
凱はマシンガン砲の引金に手をかける
⑦「あれは…夏の国にいたヤツ!…ふふ!そうこなくちゃな!面白くねぇ」
兵士「射程内に入ったら一斉放火だ!」
雷部隊は連合軍の砲撃の中を砂埃を上げ、突き進んでくる。
アーム「てめぇら!命はれよ!あのバカでけぇ城壁に攻撃だ!潰しがいがあるわ」
アームは主砲にエネルギーを注入する。
エルフ兵士「撃て!」
ズズズズズズ
⑦「おらおらおらおら!」
ドドドドドド
ドカ~ン
魔法使い「放て!」
エルフたちの攻撃を受けても仲間がいくらやられようと雷部隊は止まらない。
副隊長「隊長!撃てます!」
ガガガガガガガ
アーム「食らいな!ガハハハハ!」
ドキュウウウウン!!!!!!!!!!!!
向かってくる戦車の一台から凄まじい光線が放たれ、一瞬辺りが明るくなる。
⑦「なんだ!?」
元隊長「ばばけものか…あの戦車…一撃で魔法の城壁に穴を」
凱は狙撃台からおり城壁を覗き見る。
⑦「あ!穴があいてやがる!」
城壁には戦車数台通れる穴が空いている。
兵士「あの戦車に集中攻撃だ!次がくるぞ!」
一台の派手な戦車はどんどん近づいてきて自分があげた穴に向かっていく。
アーム「2撃目!準備!」
副隊長「15秒前…」
ベネズエラ「あら?もう戦い始まったの?」
ベネズエラもやっと目を覚ましたようだ。
ドドドドドド
兵士「くそ!なんて丈夫な戦車だ!これだけ攻撃しても止めることも出来ないなんて!」
元隊長「無駄口たたくまえに撃ちまくれ!」
⑦「撃ってきたぞ!くっ!」
ドキュウウウウン!!!!!!!!!!!!
城壁に二つ目の穴が空いた。
化物戦車は穴に近づく
兵士「穴に誰かいけ!下だ!中にあんな化物が入られたら終わりだぞ!」
魔法使い「我々が!皆行くぞ」
ダークエルフたちは素早く下に降りていく。
⑦「俺も行くぜ!」
元隊長「私も行こう!」
アーム「ミスター!城壁の前に埋められてる地雷どうにかしてくれ!ギア最大全力で突っ込む」
ミスターは一つしかない目からレザービームを出し、地中に隠されている地雷を破壊していく。
凱たちは穴に辺りにあった物で簡単なバリケードを作り、凱は剣をボウガンのようにもち、魔法使いたちは杖を向け、兵士たちは対戦車砲を向け、向かってくる戦車を待ちうける。
>> 288
兵士「なんて奴だ地雷も役に立たないなんて…」
⑦「あのロボット!俺が壊したはずなのに…直ってやがる」
元隊長「来るぞ~!」
アームは戦車に取り付けてある拡声器のスイッチをオンにし
アーム『おい!穴をふさいでる奴ら!死にたくなかったらどきな!ガハハハハ!』
アームの戦車は穴に向かってスピードを更に上げる。
魔法使い「大地の怒りを!」
魔法使いたちの杖から強力な魔法が放たれる。
魔法使いたちの魔法は渦を巻くよう一つになり、戦車に向かっていく。
ミスター「敵からの大魔法です。」
アーム「ガハハハハ!魔法か…出番だぞ!」
ベネズエラはだるそうに身を起こし一言呟くと一瞬で戦車内から戦車の上にいた。
魔法攻撃は一段と凄味を増し、目の前に来ていた。
ミスター「直撃まで2.25秒」
ミスターが言い終わるのが早いか、魔法の攻撃は直撃するどころか方向をかえ、エルフに向かっていく。
ベネズエラ「はぁ弱い魔力だなぁ…こんなのが魔法と思ってるのか?」
魔法使い「に逃げろ!」
エルフたちは穴から退避していく。
城壁の穴には魔法攻撃を先頭に化物戦車が向かってくる。
元隊長「おい」
凱は逃げるエルフとは反対にバリケードを乗り越え、魔法攻撃に向かっていく。
⑦「舐めんじゃねぇ~」
凱は地面を思いっきり蹴った。凱は高く飛び上がり、剣を魔法攻撃に向けて振り下ろす。
ドカ~ン!!
魔法攻撃は凱の攻撃で消し飛んだ。
⑦「こいやぁ戦車!」
凱は危なかしく着地し剣をかまえ、におうだちになって向かってくる戦車を睨む。
ミスター「標的発見!」
アーム「ガハハハハ!アイツもわしと同じで単純じゃな!正面から受けるきか!前とは違うぞ!」
ベネズエラはミスターの肩に乗り、凱を見ている。
ベネズエラ「何?アイツ?」
⑦「しゃああぁぁ」
凱は剣に力を込める。魔法剣は炎のように真っ赤に染まっていく。
ガガガガガガガ!
戦車が凱に近づく
凱は剣を思いっきり地面に叩きつける。
⑦「いくら丈夫だからって!大地の割れ目に落ちたら終わりだぜ!はぁ!」
地面にひびが入ってくい。
ベネズエラ「まずいな…」
ベネズエラは杖を凱の方に向ける。
⑦「!?」
>> 289
凱は体から力が抜けるのが分かった。
魔法剣での地割も途中で止まり、戦車はわけもなく進んでくる。
「ガイ ガイ」
凱は自分が縛りの魔法にかかっているのが分からない。なにせとっさの事だった。頭がついていかない。やっと自分の置かれている状況をのみこんだ時には遅かった。
⑦「ぐはぁ」
戦車の進路上に立っていた凱は戦車に弾き飛ばされ、城壁に叩きつけられる。
ベネズエラ「じゃねぇ」
ベネズエラは余りの勢いで叩きつけられ城壁にめりこんでいる凱に杖を向ける。
ドカ~ン!!
容赦ない攻撃が凱を襲う。
凱は城壁にめりこんだまま動か無くなった。
アームの戦車は穴のバリケードを突破し中に入っていく。
他の戦車たちもアームに続くように次々に侵入していく。
⑦「…」
凱の口からは血が流れていて、鎧は原型はとどめているがボロボロだ。
「シンリョウチュウ ナイゾウヲソンショウ セイメイノキケン ガイ 」
⑦「がぁ…」
凱は血を吐く、どうやら痛みで気がついたようだ。
⑦「くっめまいがしやがる…がぁ」
「ガイ ウゴイタラ」
凱は城壁にめりこんだ体を動し、城壁から抜けだす。
⑦「がぁ…ハァハァ…くっ」
しかし、歩こうとしたが歩けない。その場に倒れこんでしまった。
「ガイ」
⑦「くそ…鼻をほじるちからもねぇ…」
「ガイ ハラエナイヨ ガイ」
⑦「!?」
倒れている凱は苦しそうに身をひねり、仰向けになる。
巨体のミスターが凱を見下ろしているではないか。
凱は横に転がっている剣に手を伸ばそうとしたが既に手を動かす力もない。
⑦「な…なんだ…潰された仕返し…か…」
ミスター「そうだ…生命反応を探知したから来た。貴様はしぶといな。人間は戦車にはねられ、魔法攻撃を食らっては生きられないのに…貴様は生きている…死にかけだが」
⑦「けっ…ポンコツロボットが!殺るなら早く殺れ!がぁ…」
ミスター「理解に苦しむな…早く殺せ?理解出来ん…なぜ死にたがる…まぁ私には関係ないか…いいだろう!」
ミスターはその長い腕を上げる。
ミスター「何処をぐしゃっとやって欲しい?」
⑦「コイツ…ロボット…の癖…に根性…悪いぜ…誰か…みたい…にな」
「ガイ!」
ミスター「ふ、口だけは達者だな…頭にする…さらば…」
ミスターは拳をふりおろす。
>> 290
グシャ
ぐしゃっとなったのは凱ではなくミスターの顔だった。
ミスター「!?」
ミスターの顔は空き缶を上から潰したようになっている。
ミスターに飛びかかるように元隊長が対戦車砲で頭を殴ったようだ。
元隊長「大丈夫か!」
⑦「大丈夫…じゃねぇのは…確かだ…ぐ」
ミスターは頭を押さえながら走り回っている。
元隊長「さぁ…つかまれ」
⑦「ぐっ」
ミスター「お~マイゴー…私のプリティかつカッコイイ頭が飾りとは言え…悲し~」
ミスターの頭は飾りのような物でミスター自体にはなんのダメージもないが、心?のダメージをおったようだ(笑)
走り回っていたミスターが急に立ち止まる。
ミスター「あ…またつければいいか」
ミスターはそう言うと潰れた頭をもぎ取った。
ミスター「まて…逃がさんぞ!」
ミスターが凱たちに向かってくる。
元隊長「ちっ!このまま素直に逃してくれんだか」
⑦「俺…をおいて…逃げろ…死ぬ…ぞ…ぐはぁ」
元隊長「ふ…おいて逃げるなら最初から助けにこんさ!」
元隊長は凱をそっと地面に寝かせる。
元隊長「凱…一つ言っておく。君には感謝している。我々のために戦ってくれたことを…名をなのるのが遅れたが私は夏の国の王《サマー》だ!」
⑦「は…どう…りで…夏の王を…見かけない…と思っ…たぜ…サマー…」
サマー「私は身分をなのるのが嫌いでね…」
サマーはそう言うと向かってくるミスターに向かっていった。
横になっている凱は呼吸が荒い。
⑦「やべぇ…死にそうだ…が…」
「ガイ 」
ドクンドクン
ドクン…ドクン
⑦「あ…あん…た…ら…」
凱がもうダメだと思った時、凱の周りにダークエルフたちが魔法でやってきた。
魔法使い「すぐに塔に運ぶぞ!」
魔法使い「あぁ行くぞ!」
凱は移動魔法でその場から消える瞬間、サマーとミスターが戦っているところ、連合軍の数十万の地上部隊が雷部隊のあけた穴に向かってくるところを見た。次に見たものは綺麗な部屋だった。
そして次に見たのは
マリーン「あら…派手にやられたのね…ふふ」
美しいマリーンだった。
>> 291
マリーンはその綺麗な杖を凱に向ける。
チャリン
凱は柔らかい光に包まれ、ゆっくりと傷が癒えていく。
⑦「う…」
凱が塔で回復魔法を受けている時
城壁では穴のあいた所から次々と連合軍が雪崩込み、内側から崩され、城壁は音を立てて崩れていく。
エルフ兵士「撃て!」
ドドドドドドド
連合軍兵士「行け行け!!」
ドカ~ン
アーム「ふぅ…これでエルフどもも終わりだな!ガハハハハ!」
副隊長「もう今度みたいな無茶は止めて下さいよ…ハラハラもんですよ」
アーム「そういや…ミスターとベネズエラは何処行った?」
ドドドドドドド
エルフと連合軍の激しい戦いの中二人は今だに戦っていた。
ミスター「やるな…」
サマー「貴様もな…」
ベネズエラはと言うと塔に向かって一直線に進んでいた。
エルフ兵士「撃て撃て!!」
ドドドドドドド
ベネズエラ「…」
ベネズエラは激しい戦闘の中をまるで静かな草原を進むように爆煙の中を進んでいる。
ベネズエラ「はぁはぁ~眠い…」
エルフ兵士「はっ」
連合軍兵士「ぐわぁ」
エルフ兵士「一分でも持ちこたえろ!!」
秋国の王「怯むな!」
エルフ兵士「王!一旦、引きましょう!ここにいては王のお命が危ないです!さぁこちらに」
秋王「分かった。」
エルフ兵士「撃て!撃て!王を無事に塔まで!」
ドドドドドドド
連合軍兵士「ぐわ」
連合軍兵士「がはぁ」
エルフ兵士「今のうちに…」
エルフ兵士「!?」
兵士が次々と倒れていく。
エルフ兵士「が」
エルフ兵士「なんだ!この男は!!」
秋王「!!」
エルフ兵士「な!ぐはぁ」
王の周りにいた兵士たちはまるで豆腐でも切るように切り裂かれていく。
エルフ兵士「貴様ぁ…ぐはぁ」
王の護衛の最後の兵士がやられ、その場には王とその男の二人になった。
秋王「ただでは殺られんぞ!」
王は剣を抜く
男はその背丈ほどある長剣をかまえるというよりただ持っているような態勢で秋の王に近づいていく。
秋王「はぁ!」
秋の王はそうとうな剣の使い手である。しかし、男は子供でも相手をするように秋の王の剣を弾き飛ばし、秋の王を切る。
秋王「ぐっはぁ…ぐ…その実力…貴様は…あの雷か…」
ドテ
秋の王はその場に倒れ込む。
男は剣を振り、鞘におさめる。
⑫雷「…」
- << 296 シュ~ン チャリーン 心地よい鈴の音が鳴る。 マリーン「よし、これで、大丈夫だ。」 ⑦「ありがてえ!さっきのダメージが、嘘のようだぜ!」 凱は、マリーンの治癒魔法で傷が塞がっていた。 ⑦「力がみなぎってくるぜ!」 マリーンは、最大の治癒魔法を使ったせいか、フラフラとしながら言った。 マリーン「凱、私は魔法力を少し使い過ぎた、ベッドでちょっとの間休ませてもらう。」 そう言うと寝室に行ってしまった。 ⑦「マリーン、この借りは必ず返すぜ!」 凱は部屋を出ると、階段を下って行った。 カツコツ すると、違う所で秋王の叫び声が聞こえた。 ⑦「何だ、この悲痛な叫びは?」 「もう、こんな所まで連合軍が来たのか!?」 シュン 凱は、全力で秋王のいる部屋へ急いだ。 ・・・・。 バタン ⑦「・・・秋王!」 ちょうど凱が王宮の間に着いて見たものは秋王の胸に見ず知らずの男の剣が貫いているところだった。 ⑦「貴様っ!」 秋王は力無く崩れていく。 ガシッと凱は秋王を抱き抱えた。 だがもう秋王は虫の息だった。
>> 292
セレナたち編
部屋は光に包まれ、光が消えた時には魔法軍の魔法使いたちはその場に倒れこんでいた。
②「やりましたなぁほっほっ」
③「えぇ。でもまだ船内に魔法使いを感じます…」
②「そうですな…行きましょう。わしは一番魔力を強く感じる魔法使い(キキ)とイース星で一度顔合わせをしとります。相当な力を持っていました…気をつけて下され」
セレナたちが魔法使いたちを倒している丁度その時、竜王とキックも魔法使いたちと戦っていた。
⑭「はっ!竜人の力とくと味わえ!」
キックは剣を振る
魔法使い「ぐはぁ」
⑬竜王「がぁあぁ!!」
魔法使い「な!ば化物ぐはぁ」
竜王は腕を竜化させ魔法使いたちをわしずかみ、壁に叩きつける。
魔法使い「ぐっはぁ」
⑭「やぁあ!!」
ライオネルとリオもキキと戦っていた。
⑨「くっ!」
ライオネルは素早く動き、キキの杖(槍のような)の突きをかわす、そして、間合いを縮め、剣を振る、キキは杖を巧みに動かし、剣を止める。
キキ「ぐっぐぐ」
⑨「むっぐぐぐ」
お互い力一杯押し合う。
⑪リオ「必殺!鉄鉄砲!!」
リオは壁に手を当てる。金属製の壁からは鉄球が無数に飛び出し、キキめがけて飛んでいく。
ライオネルは横転がり、キキから離れる。キキは正面にバリヤーを張り、鉄球をガードする。
ドンドンドン
ピキピキ
キキ「くっ!貴様らぁ!」
キキのバリヤーにひびが入る。
⑪「はぁ!!蜂の巣になりなよ!!」
バリヤーが割れた。
しかし、キキはそこにはいない。
⑪「!?」
キキ「ガキィ…悪ふざけも終わりだぁ」
⑪「なっいつの間に!」
キキはリオの横にいた。
キキは鉄製壁から盾を作ろうとしたが、キキの魔法の方が早い、キキの杖が光る。
⑨「俺を忘れて貰っては困る…」
ライオネルは弓を放つ
キキ「!!」
カキーン
キキはリオへの攻撃を止め、杖で矢を弾く
リオはその隙をつき、ハンマーを錬金し、キキの横腹を殴る。
⑪「やぁ~!!」
キキ「ぐほっ!」
キキはその場に倒れ込む、ライオネルは直ぐに駆けより剣をキキに突き刺す。
キキ「ぐはぁ…き…」
⑨「終わりだ」
ライオネルは剣をぬく
⑪「やったぁ…ハァハァ…」
キキ「終わりだと?笑えるな」
⑨⑪「なっ!!」
>> 293
倒れているはずのキキが無傷で後ろに立っていた。
⑨「幻覚魔法か…」
キキが倒れていた所には何もない。
キキ「ふっ…」
キキが消える
⑪「ライオネル兄ちゃん!!」
⑨「気をつけろ!」
ライオネルとリオは見えない敵からの攻撃にそなえる。
キキはライオネルとリオの頭上に現れ、槍のような杖を振り下ろす、ライオネルは剣で杖を止める。キキは杖の攻撃をガードし、隙だからけになったライオネルの腹を蹴る。
⑨「ぐっ」
ライオネルは吹き飛ばされ、床に転がる。
⑪「!!」
リオは錬金攻撃しようとしたが
⑪「くら…!」
キキに首を掴まれ、力が抜けていく
⑪「はな…せ」
リオは痙攣し始める。
⑪「あっ…ぁ」
リオの顔は精気を失っていく。
キキ「いい…中々だ…魔法使い以外にもいいエネルギーを持っている奴もいるのか…」
リオの痙攣が酷くなる。
⑨「ややめろ!」
ライオネルは身を起こし、キキに切りかかる。
キシーン
キキはリオを放り投げ、ライオネルの攻撃を杖で受け止める。
キキ「次は…お前だ」
キキはライオネルの剣を弾き、魔法をかけ炎をまとった槍のような杖をライオネルに突き出す。
キキ「はっ!はっ!はっ!やぁ!」
⑨「くっ!くっ!」
ライオネルはどくにかこうにか突きをかわしていく。
キキ「オラオラオラオラ!避けるので精一杯かぁ!エルフちゃんよぉ」
ボォォォ
⑨「くっ!」
>> 294
一方、セレナたちと別行動(セレナたちは竜王の巨大戦艦でシーラ星を目指し、クリスたちはセロの宇宙船でシーラに向かっている)をとるクリスとセロは竜人艦隊よら早く進みシーラ星まであと少しの距離になっていた。
セロの船は小型艇サイズの船なので宇宙船の廃物が広がる宇宙空間をスムーズに進むことが出来、竜人部隊より相当早くシーラ星に着くようだ。
どうやら、連合軍とは運よく遭遇しないですんだようだ。
⑤「あれ?気がついたら(汗)…後ろにいたはずの竜人部隊が…いない(汗)」
どうやら、セロは自動操縦にして寝ていたようだ。隣の助手席にはクリスが寝ている。
⑤「あぁ…やっちゃったぁよ…随分早く先にシーラ星に着いたようだ…はぁ」
レザーには竜人部隊は一隻も反応が無い。
セロの視界にはシーラが見えてきた。
セロは隣に寝ているクリスを見る。
⑤「寝顔は可愛いいんだけどなぁ…はぁ…この状況をクリスに説明したら…怒るだろうなぁ…ハァ」
セロは頭を激しくかく
ボリボリ
⑤「…」
セロはクリスを恐る恐る起こし、クリスに状況を話した。クリスは寝起きだけにいつもより不機嫌で、いつもより激しくどつかれた。(泣)
⑤「…どどうし…ましゅか…」
セロの顔は赤く腫れている。
①「竜人部隊と合流するまでここで待つより!私たちだけでもシーラ星に行き、微力ながら戦いに手を貸すべきだ!行くぞ!セロ」
⑤「アイ…アイ…サー」
①「💢」
バシ
また殴られたセロであった
ゴオオオオオ
クリスたちはシーラ星の大気圏に入っていく。
>> 292
マリーンはその綺麗な杖を凱に向ける。
チャリン
凱は柔らかい光に包まれ、ゆっくりと傷が癒えていく。
⑦「う…」
凱が塔で回復魔法…
シュ~ン
チャリーン
心地よい鈴の音が鳴る。
マリーン「よし、これで、大丈夫だ。」
⑦「ありがてえ!さっきのダメージが、嘘のようだぜ!」
凱は、マリーンの治癒魔法で傷が塞がっていた。
⑦「力がみなぎってくるぜ!」
マリーンは、最大の治癒魔法を使ったせいか、フラフラとしながら言った。
マリーン「凱、私は魔法力を少し使い過ぎた、ベッドでちょっとの間休ませてもらう。」
そう言うと寝室に行ってしまった。
⑦「マリーン、この借りは必ず返すぜ!」
凱は部屋を出ると、階段を下って行った。
カツコツ
すると、違う所で秋王の叫び声が聞こえた。
⑦「何だ、この悲痛な叫びは?」
「もう、こんな所まで連合軍が来たのか!?」
シュン
凱は、全力で秋王のいる部屋へ急いだ。
・・・・。
バタン
⑦「・・・秋王!」
ちょうど凱が王宮の間に着いて見たものは秋王の胸に見ず知らずの男の剣が貫いているところだった。
⑦「貴様っ!」
秋王は力無く崩れていく。
ガシッと凱は秋王を抱き抱えた。
だがもう秋王は虫の息だった。
>> 297
凱は、雷から異様な威圧感を感じた。
⑦「確かに、こいつから凄まじいものを感じるぜ!だがなっ、男は引けねぇ事もあるんだぜ!」
「うおぉぉぉっ!」
ガキッ
凱の全力のひとたちを軽く雷はかわす。
⑦「くっ!それなら、こいつはどうだ!」
ブーン
凱は、三人に分身し漆黒の鎧にオーラを溜めた。
ズオォッ
黒魔剣が、眩しく光る。
シュン シュン シュン
⑦「くらえっ!」
「三重残像おぉっ!ガイブレイドオォッ!!」
黒魔剣から三人のオーラが雷にほとばしる。
ドゴゴォォッ!!
爆煙が立ち込める。
その場は大きなクレーターが出来ていた。
⑦「まぁ、こんなもんだぜ!」
ズバッ
辛うじてかわしたが、凱の左肩を凄まじい剣圧が襲う!
⑫「こんなものか、お前の力は・・・。」
⑦「なっなんだと!」
⑫「もっと、楽しませてくれると思ったんだが。」
雷は、無傷のままであった。
>> 298
⑦「まだまだ、俺様はこんなものじゃねえぜ!」
そう言うと、凱は叫んだ。
⑦「サラムよ!その力を示せ!」
ゴオォッ
凱と黒魔剣が凄まじい炎に包まれ、七人に分身した。
ブーン
⑦「いくぜ、雷!!」
雷を捕まえると空中に、放り投げた。
⑫「・・・。」
「『天!』」
「『地!』」
「『人!』」
「デッド・ツェッペリオン!!」
上下左右から炎の剣で切り刻む。
ズババババババッ!!
ガギギギギギギッ!!
そして、地面に叩きつけた。
ドゴオォォォン!!
ズワッ
⑦「何っ!」
雷は、何事も無かったように、立ち上がっていた。
⑫「今のは、少しきいたぞ!」
⑦「馬鹿な!しかし、この太刀筋は、クリスと同じ・・・。」
⑫「では、こちらから行くぞ!」
ガキッ
凱は、なんとか雷の電光石火の一太刀を防いだ。
⑦「流石にヤバいね!こりゃ。」
凱は、ギリギリの闘いを楽しんでいた。
>> 299
スチャ
凱は、もう一つの妖刀「覇王」を抜いた。
⑦「いくら、強といったってすきはあるはずだ。」
ゼーッ ゼーッ
凱は、肩で息をしている。
⑫「まだ、力の差が分からなぬらしいな!」
⑦「そいつは、どうかな!やってみねぇと分からねえぜ!」
凱は、黒魔剣と妖刀の二刀流で構えた。そして、漆黒の鎧にオーラを溜めだした。
⑦「雷よ!この奥義、試させて貰うぜ!!」
ズオオオォォォッ
- << 301 凱は両腕を広げる。そして、雷に向けて勢い良く走りだした。雷は向かって来る凱を見ても剣をかまえようとしない。ダラ~ンと持っているだけだ。 バン 凱は走りながら、体をひねり、雷に向けて水平に飛んだ。凱の体は物凄い回転で雷に向かって飛んでいく。 ゴオオオオオ 凱の回転が上がる。 両手に持っている剣を雷に向けてかまえているのでまるでドリルのようだ。 ⑫「!?」 渦となった凱の周りには火やら雷やら風やら水やらそういった魔法のような物で覆われている。 ゴオオオオオ 早い ゴオオオオオ ⑦「ドルネード2ガイブレイド!!!」 ドカァァァァァァア 立派な部屋だったはずだが、今は凱の攻撃で見るかげもない。 ⑦「やったか?」 凱は雷が立っていた方を見る。 土煙でよく見えない。 ⑦「!」 凱は後ろを振り返る。 ⑫「いい技だ…くらっていては私とてただではすまなかっただろう…しかし…」 無傷の凱が立っている ⑦「な…なんて奴だ」 ⑫「あの程度のスピードでは私はとらえられんぞ!」 雷は剣をふる。 雷⚡のごとく早く、凄まじいパワーだった。 ⑫「私を本気にさせたのは奴は久々だ…また会おう…」 雷は部屋を出ていく しかし凱は追うことが出来ない。 ⑦「たった一撃あいつの本気の剣を受けたダケで…」 凱はさっきの雷の攻撃を両手の剣でどうにか防いだが、体が痺れ、動けない。 まるで雷をまともに食らったようだ。
新しいレスの受付は終了しました
テーマ別雑談掲示板のスレ一覧
テーマ別雑談掲示板。ひとつのテーマをみんなでたっぷり語りましょう❗
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
カンヒュ好きな方居ますか?0レス 18HIT おしゃべり好きさん
-
読めない名前が増えた理由14レス 213HIT おしゃべり好きさん (20代 ♀)
-
電気代4レス 135HIT 匿名さん
-
カップラーメンの汁アンケート15レス 298HIT 匿名さん
-
手を出したら正当防衛だから勝ち!って考えはおかしい?23レス 330HIT 教えてほしいさん
-
カンヒュ好きな方居ますか?0レス 18HIT おしゃべり好きさん
-
お金の価値観
貯蓄について例えば、主さんが現在行なっている積立NISAとか貯金とかは…(匿名さん7)
20レス 262HIT おしゃべり好きさん (20代 ♀) -
読めない名前が増えた理由
なるほどです。 その様な大人が多いのは事実です。 なんだか、名づけ…(おしゃべり好きさん0)
14レス 213HIT おしゃべり好きさん (20代 ♀) -
電気代
原子力発電は安い まー燃料だけ比較すれば火力発電より原子力が安いけど…(自由なパンダさん4)
4レス 135HIT 匿名さん -
続 探求の館
哲学飽きた もっと難問、無いかな。 やっぱ睡眠かな。本気で…(初心者さん0)
301レス 6298HIT 初心者さん
-
-
-
閲覧専用
大人になってから限界まで我慢したこと1レス 89HIT 社会人さん (30代 ♀)
-
閲覧専用
高齢者の皆さんお茶でも飲みながら🍵4レス 165HIT 亀仙人 (70代 ♂)
-
閲覧専用
アプリで性欲解消最高(≧∇≦)1レス 117HIT 社会人さん
-
閲覧専用
地球が壊れている!81レス 764HIT 通りすがりさん
-
閲覧専用
作りたくない時はこれ10レス 279HIT 匿名さん
-
閲覧専用
大人になってから限界まで我慢したこと
3月くらいから、ずっとお腹の調子が悪いので ここんところ、綱渡り…(通りすがり)
1レス 89HIT 社会人さん (30代 ♀) -
閲覧専用
高齢者の皆さんお茶でも飲みながら🍵
ネットで調べると紅茶きのこは1970年代に話題となった健康法、とある …(自由なパンダさん2)
4レス 165HIT 亀仙人 (70代 ♂) -
閲覧専用
地球が壊れている!
続きます。 名とは、古来から、神事とされていたそうです。 神へ…(通りすがりさん0)
81レス 764HIT 通りすがりさん -
閲覧専用
友達100人出来るかな・パート3
ひいちゃんの友達スレあった〜♫ 私からも(っ´>ω<…(エア)
50レス 5820HIT ひいちゃん 1レス -
閲覧専用
アプリで性欲解消最高(≧∇≦)
さらっと犯罪行為告白しないでください。通報されちゃいますよ。(匿名さん1)
1レス 117HIT 社会人さん
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
35歳以上は無理なのですか?
よく女性は30歳を過ぎたら、価値がないような事を言われてますが、35歳位から婚活を始めても、本気で大…
19レス 516HIT 匿名さん -
妊娠中から旦那が無理になった
旦那(バツイチ)14上 妊娠中変わっていく体型を見てトドみたいだねと言ってきた(笑って受け流せ…
8レス 339HIT 主婦さん (20代 女性 ) -
私はどうでもいい女?
先に約束していたのは私なのに、彼氏に友達と釣りに行く約束をしたとそちらを優先されました。 どこ行く…
29レス 923HIT 聞いてほしいさん ( 女性 ) -
考え無しで発言する旦那に疲れた
旦那に対しての不満を吐き出させてください。 旦那はビッグマウスくんというか基本的に先を見据えた…
20レス 307HIT 戦うパンダさん (30代 女性 ) -
義母との関わり方
義母との関わり方について悩んでいます。 旦那のことが大好きなのか心配なのか、 毎月旦那のシフ…
7レス 210HIT 聞いてほしい!さん (20代 女性 ) -
女です。大食いすぎて悩んでます。
今良い感じの雰囲気になってる男性がいます。両想いみたいです。何度かご飯に行ってますが、ラーメン屋さん…
8レス 247HIT 相談したいさん - もっと見る