記憶か記録か…ドラマ日記 5

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2022/10/25 17:16(更新日時)

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連ドラの感想、まとめ等

シーズン毎に記録して行くスレです。


基本、連ドラ対象ですが、その他のドラマを取り上げる事もあるかもしれません。

No.3494503 (スレ作成日時)

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No.301

>> 286 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」2話まで終了。 初回はCEO佐奈の失態が有り得ないレベルで失笑物だったが、今回は小鳥… 【2022夏ドラマ】

「ユニコーンに乗って」3話まで終了。

なるほど、2話迄にスタートアップのドリポニを第二の職場に選び、奮闘するアナログ男の小鳥ファンを増やし、このドラマの視聴理由に繋げておいて、この3話ではドリポニ誕生前夜の若者達の出会いから、起業を決める迄の流れを丁寧に描き、ついでに小鳥と比べて“薄っぺらく見えてしまっていた功”のイメージ修正も行った、ある意味戦略的な構成だった訳ね。

今迄肩書きだけで曖昧だった功と次郎の能力の一端が分かったし、功が親の決めたレールから外れた訳も、何故社内恋愛禁止にしたのか、気持ちは駄々漏れなのに何故功はその規則を律儀に守っているのか等も理解出来た。
ただ功の父親(利重剛)と当時の彼女の凛花(石川恋)の、功に対する怒りと反発の描き方が画一的でそこは物足りなかったな。

次回は小鳥と早智の私的な交流が始まるのかな。まあ、こっちがくっつくのは構わないけど、佐奈も自分の気持ちに気付き…みたいなのは要らないから、あくまでもドリポニを皆で育てて行くお仕事ドラマに徹して欲しい。

※前回、功が寝てた部屋は小鳥の部屋じゃなくて功の部屋だったのね、と思ったら次郎も同居してるみたいで、もしかしてホントは次郎の部屋で、功はずっと居候中?
※小鳥は「一人暮らしが長い」らしい。でもその内別れた家族とか出て来そう。

脚本=大北はるか 演出=青山貴洋

  • << 319 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」4話まで終了。 今回は世の小鳥ファンも納得の出番の多さで、美味しいお茶の淹れ方を知ってる所とか、スーツを着る理由とか、ポイントが高かったけど、一番萌えたのはヨギボーに埋まってPCを操作している西島さん(笑) 疑問点を二つ。 投資家の高山(飯田基祐)は、男として佐奈を狙っている匂いがプンプンしていたけど、ドリポニの男達は誰も気付かず、早智の過去の体験談を聞いた小鳥が、そこで初めて佐奈が危ないのではと気付くという設定にしたかったのなら、何でドリポニからの帰り際に高山が小鳥だけに、「若い女性がCEOの会社は何ちゃら」って囁くシーンを入れたんだろう。あれで“うん?何なんだ?この男”って怪しまなかった小鳥と、何でも良く気が回るいつもの小鳥の整合性が取れてないじゃない。 それから、功が父親に話をしに行くシーン、一度目は頭ごなしに帰れ!と追い払ったのに、二度目は何で追い払わなかったのか、その心境の変化が分からなかった。 (会話をしてから息子の成長を感じた部分は分かるんだけど、来た時に何故いつもの様に追い払わなかったのかの部分ね。これも整合性が…。) 小鳥が、家が貧しかった子供の頃は、自分の努力とは無関係な親の経済力で決まる部分が有って悔しかったと功に話すシーンは良かった。 脚本=大北はるか 演出=泉正英

No.302

>> 285 【2022夏ドラマ】 「プリズム」(NHK・NHKエンタープライズ)脚本=浅野妙子 出演=杉咲花、藤原季節、寛一郎、石井杏奈、吉田… 【2022夏ドラマ】

「プリズム」2話迄終了。

祖母の法事で実家に帰り、ふと子供の頃のアルバムを開くと、父の写っていたらしい写真が全て抜き取られていて、皐月が問い詰めると「お母さんは嘘を付かれていたの。お父さんに騙されてたの」と母。
「本当にそう思うの?」
「この頃は何も知らなかったから幸せだと思ってたわよ」

皐月は陸の紹介で、陸の会社に契約社員として採用され、リガーデンの仕事を一緒に担当する事になるが、そこに居たガーデナーの白石(森山未來)に気付いた陸は、表情が固くなり白石が握手を求めても応じられない位に動揺していた。

その前に陸の行き付けらしいバーのおネエのママ(飯田基祐)に、「心から通じ合って一つになれたと思った人が、突然居なくなった事って有る?」と尋ねるシーンが挟まれていたので、それと合わせるとやはり陸の元から突然居なくなったのは白石で、陸自身はバイなのかなと。

皐月はこのまま陸と深い仲になると、母親と同じ葛藤を味わう事になるのかな。
知識が有って、陸の計らいで父親のパートナーにもシンパシーを感じる事が出来て、二人の関係に理解を示せる様になった皐月は、あの時代の母親とは立場が違うとは言え、やはり現実を突き付けられたら苦しむのではないだろうか。それとも全く違う展開になるのかな?

脚本=浅野妙子 演出=西谷真一、船谷純矢

  • << 318 【2022夏ドラマ】 「プリズム」3話迄終了。 白石は大学の研究室に居て陸は教え子だったが、二人は所謂恋仲になり、どういう経緯でなのかは分からないが父親の耳に入り、陸が勘当されたのが7年前。 そして白石が陸に何も告げずに突然大学を辞め、居なくなったのも7年前。 という事は父親が白石を説得してか、もしくは汚い手を使って陸との関係を断たせたと考えるのが自然かな。 陸はこの7年、ずっと白石を捜していたと彼に言っていたので、やはりまだ想いは残っているのだろう。対する白石の方はあくまでも自然体で飄々としているので、本当の気持ちは想像すら出来ない。 陸の会社の取引先が倒産し代金が入らず、それを当てにしていた支払い分が全て負債となり、社長は失踪、会社は倒産の危機で陸は融資の相談に奔走するがどこも貸してはくれず、仕方なく銀行頭取の父親に頭を下げに行く。 父親の条件は森下家の長男として体裁を整える為に結婚をしろ。結婚するなら個人で貸してやる。←息子の性癖を知っていて、その嫁が苦しもうが体裁が整えばいいのか? 陸から話を聞いた皐月は、結婚願望は無いけど結婚する振りなら出来るので「私と結婚しませんか?」←まだ白石との事を知らないからなあ。知ったら3人の関係はどうなるのかなあ。 森山未來の存在感が半端ない。 脚本=浅野妙子 演出=タナダユキ、船谷純矢

No.303

【2022夏ドラマ】

「家庭教師のトラコ」(NTV)脚本=遊川和彦 出演=橋本愛、中村蒼、美村里江、細田佳央太、丸山智己、細田善彦、加藤柚凪、阿久津慶人、矢島健一、板谷由夏、鈴木保奈美 他

オリジナル作品。《水曜ドラマ・60分枠》(全話数不明)

遊川さんの前作「となりのチカラ」がかなりクセが強く、主張が前面に出て観辛いタイプのドラマだったので、これもそういう傾向が出るのかなと心配しながら観たのだけど、結論から言うと「チカラ」だけでなく、最近の遊川作品の中でもかなり観やすい部類に入るのではとさえ思えた。

家庭教師なのにコスプレで現れて、机での勉強はしないという設定の突飛さは有るけど、トラコ(根津寅子=橋本愛)自身は必要な事しか喋らないし、それは的を射ている事なので不快にはならないし、優しくは無いけど高圧的でもないというギリギリの線を突いて来ているので、それが観やすいと思える一番の要因なのかな。

中村家の母親(真希=美村里江)がトラコが出した条件の内、どうして来た日は家に泊まるのか?と尋ねた時の答えが「家庭教師ですから」これで大体分かった。“家庭で勉強を教える教師”ではなくて、トラコは多分“家庭”の教師なのね。

トラコと秘書の福田(中村蒼)の過去は何となく類推出来るけど、それは追い追いと。

脚本=遊川和彦 演出=伊藤彰記

  • << 322 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」2話まで終了。 高志(阿久津慶人)が母親の目を盗んで店のレジから五千円を抜いたのは、想像通り同級生3人から脅され要求されていたから。(カツアゲ三兄弟byトラコ) トラコは別のカツアゲをしていた高校生位の三人は喧嘩をしてでもやっつけたのに、高志の事は助けない。 イジメから逃げるのも一つの方法なので、父親の家に移ったのを機に転校しては?と勧めはしたけど。 相手に何かを伝えたい時は決して目線を外すなとトラコに教わった高志は、それを最後迄守ったのだろう、ボコボコにされながらも五千円を自力で取り返した。 トラコの嫌いな言葉「分かんない」を使った初回の知恵は、考え抜いた末に家族三人が嬉しくないと幸せにはなれないと気付いたが、二つ目の嫌いな言葉「しょうがない」を使ってトラコに怒られた高志は、母が喜んでくれる事は何なのかを考えた末に、自分では決して買わないだろうバラの花束を、取り返した五千円で買って渡した。 大人が普通に考えればレジに戻すか、せめて店で履くいいサンダルを買ってあげれば良かったのにと思うのだが、トラコは今の高志がどれだけ母親の事を考えて出した答えなのかに重きを置いている、という事なのだろうね。 次回はトラコが一番厄介だと思っている上原家の守。(鈴木保奈美の役が朝ドラと被って困る) 脚本=遊川和彦 演出=伊藤彰記

No.304

>> 287 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」2話まで終了。 両雄並び立たずの宙と荒井(佐藤寛太)は、体力検査で「負けた方がここを辞める」で… 【2022夏ドラマ】

「テッパチ」3話まで終了。

自動小銃の撃ち方訓練で、急に弾倉を装填出来なくなった宙を落ち着かせる為に桜間が手を握ったり、八女の秘密と心情(第一空挺団に所属していたが、上官のミスを押し付けられて教育大隊に飛ばされたので、一人でも多くの候補生を隊員に育て上げて実績を作り、元の隊に戻りたいと思っている。でも今の仕事にもやりがいを感じている筈)を、桜間の説明台詞で一気に処理したり、今迄の雰囲気と変わったからこれはスタッフが交代したなと思ったらやっぱりだった。

武藤は少年時代にDV親父を刺そうとしたけど、体力が無くてやり返されて背中を刺され、父親は逮捕されて自分は養護施設にというのが真実だった。
今でも言葉で酷く責められると自分を抑制出来なくなる様で問題をお越し、逃げ出そうとした武藤を仲間が1時間言葉でボコボコにして、耐えられる様にしてあげていたけど、そこに自分への思い(心配とか何とかしてあげたいとか)が有ると分かっている人からの罵倒だと、普通に耐えられるんじゃないかなとか思ってしまった。(宙なんか途中から励ましちゃってるし(笑))

スタッフが代わったら色々と粗が目立ってしまい、ドラマに入り込めなくなってしまった。早く元に戻して欲しい。

脚本=関えり香 演出=根本和政

  • << 323 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」4話まで終了。 自動小銃の射撃だけは自信が有ったのに、的当てで宙に負けて落ち込んでいた時に、上司のパワハラで辞めた前の会社の同僚だった高木に会いたいと言われ、起業するから一緒にやらないか?お前の事は高く買っていたいたんだよと評価された事が嬉しくて、その話に飛び付く丸山(時任勇気)。 LINEで創業メンバーは500万円の出資が必要と言われ、あらあらと思っていたらそれでも会いに行く丸山。(ドラマだから)タイミング良く高木が仲間と、上手く丸山を騙せたと電話で話しているのを丸山が立ち聞きし、事なきは得た訳だが。 散々上司に罵倒されて辞めさせられて自己肯定感が低いと、当時の事を知っている人間からお前は悪くないよ、俺は認めてるとか言われると、嬉しくて相手を疑う気持ちなんて持てなくなるのかなあ。詐欺師的には的を射ていたのかね。 騙された事も正直に話し「もう自信がない」と言う丸山に、八女は宙が体幹を鍛える自主練をしている事を教え、「悔しかったらあいつ以上に努力をしろ」 八女はまたしても訓練生の辞退を防いだ。 前回“スタッフを早く元に戻して欲しい”と書いたら脚本家が戻っていて、やっぱり彼の本の方が面白いや。 ※佐野勇斗のカラオケのダンスが上手くて萌えた。ググったらそういう仕事もしてたのね。 脚本=本田隆朗 演出=根本和政
  • << 342 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」5話まで終了。 今回はネットで評判のよろしくない“裸出し過ぎ問題”に配慮してか、裸のシーンは一切無しで、その代わりに(代わりではないか(笑))自衛隊の広報の様なシーンがたっぷり盛り込まれ、“訓練生がいい年して精神年齢が低過ぎ”“こんな人が自衛隊になるの?”とか、これもネットで言われてイメージが悪かったので、大切な協力者である自衛隊のイメージを上げる為に、二つの大震災での活躍と、妊娠出産子育てに十分配慮し、家庭と仕事の両立が出来る自衛隊をドラマにがっつりと絡ませていた。 まあ潜水士の話と言って海保に協力させて、殆ど海に潜らずにコケにしていた「DCU」よりはマシなのかもしれないけど、 あれだけ宣伝臭が出てしまうとちょっと引く。 あと自衛官を一生の仕事と決めて、大好きな彼ともきっぱり別れて訓練生になった奈央(坂東希)だけど、そもそも何が彼女をそこ迄突き動かしたのかの部分が描かれていないから、「何を一人で突っ張ってんの?」としか思えなかった。 ドラマなんだから、人物の背景もしっかり書いてくれないとね。 ※ドラマの運転手って何でクラクションは鳴らすけどブレーキは踏まないの?危ないって思ったらまずブレーキを踏むよね、普通。(ヒーローが助ける為なのは知ってるけど、不自然だよなあっていつも思う) 脚本=関えり香 演出=都築淳一

No.305

>> 289 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」2話まで終了。 新は少年刑務所に入ったのに、同部屋の主みたいな男がおっさんでびっくり。(因… 【2022夏ドラマ】

「六本木クラス」3話まで終了。

長屋父子のシーンがウザくてもう観たくないんだけど。
優香も何だか益々可愛げが無くなって来たし、新の愚直さもあまりに行き過ぎると観るモチベーションが下がってしまうしで、離脱かなあとも思うのだが、今回出番が多かった葵の人物像には逆に興味が湧き、演じている平手友梨奈の表情や目の動きに工夫が見られ、葵を魅力的に見せていると思う。

愚直過ぎる新を見て来た結論として葵が言った「あの人に会ってから、何をしても面白くなくなった」二人の関係を見ていると葵のこの気持ちが凄く伝わって来る、って事は平手友梨奈がきっちり演じているって事よね。

龍二が言っていた「葵はソシオパス」も怪しくなって来た。只の反抗期だったんじゃない?(笑)
葵が「二代目みやべ」の仕事を手伝うらしいので、もう少し観てみようかなと思っている。

脚本=徳尾浩司 演出=田村直己

  • << 325 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」4話まで終了。 前回、長屋父子がウザいと書いたら、今回の出番は控え目で、私はこの位の方が好み(笑) 新は刑務所で長屋父の自叙伝を穴の開くほど読んで、飲食業で成功するノウハウは全部学んだ筈にしては、あの店舗デザインのダサさは何なんだって思っていたんだけど、“何でも知ってる”葵がマネージャーとして加わり、流行りのデザインに改装するという形にしたかったからなのね。 ピュアでどこまでも誠実で、いざとなったら喧嘩も強く、女は勿論のこと仲間は絶対守る男、韓ドラに有りがちなんだけど、どんな環境に育ち理不尽な目に遭っても、ヒーローやヒロインだけは汚れてなくてカッコいい、そのスタイルがそのまま新に投影されている感じなのだが、果たしてこれが今の日本の視聴者の好みにマッチするのかな。 前回も書いたけど葵の人物像と、演じる平手友梨奈が魅力的なので、もう既に変化はしているけど、彼女が新と関わる事で今後どの様にどこまで変化して行くのかには凄く興味が有るから、そこで失望しない限りは観て行きたいと思っている。 クレジットは二番手なのに優香のキャラがはっきりしなくて、新木優子は貧乏くじを引いたみたいになってるな。 脚本=徳尾浩司 演出=樹下直美

No.306

>> 290 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」(CX・共同テレビ)脚本=玉田真也 他 出演=中島裕翔、吉川愛、比嘉愛未、高橋優斗、筧美和… 【2022夏ドラマ】

「純愛ディソナンス」2話まで終了。

今回は冴の毒親(静)を演じる富田靖子の独壇場。自分は直ぐ男に色目を使い娘を放置し続けて来たのに、一方ではやたらと娘をスポイルし、自分の枠からはみ出す事を決して許さない、だから毒親なんだろうけど、それでも僅かながらでも母親からの愛を感じたいという、切ない子供心を持ち続けている冴が気の毒になる。もうあの年齢の人間の持つ資質は変わらないのにと…。

職員室に乗り込み、娘をたぶらかしたと冴の書いた私小説のコピーをばらまき正樹を責め立てる静に、遂にキレた正樹が「いい加減にしろ!」と冴を庇う“ド正論”をまくし立てたシーンは、カタルシスを味わえたし中々の見ものだった。

でもこれで正樹は学校を辞めさせられるみたいで、次回は小坂先生(筧美和子)の事件に絡む顛末(小坂は加賀美と不倫?それを正樹に伝えようとした冴が加賀美に監禁された?)が描かれた後に、もう5年後の二部に飛ぶのかな?

HPのメインビジュアルをよく見ると、今はダサい比嘉愛未が本来のキレイなお姉さんで写っているので、もしかして盗撮を晒して正樹を冴から遠ざけ、5年後に正樹の妻に収まっているのは碓井先生なのかしら。

※期待はしていなかったが、これは拾い物かも?

脚本=大林利江子 演出=土方政人
※脚本演出がそっくり入れ替わっても同一のクオリティが保たれているので、問題なし。

  • << 326 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」3話まで終了。 小坂と加賀美は不倫をしていて、別れたくなかった加賀美が殺してしまったという、そこは何の捻りもなく、あの留守電を聞いた正樹は危険を察知して、途中で会った慎太郎と学校へダッシュ、ロッカーに監禁されていた冴は慎太郎が見付け、正樹は屋上で死のうとして迷っていた加賀美を見付け、「じゃあ死ねば」と本音全開の言葉を投げ付け、パトカーが来て加賀美は連れて行かれ、正樹は退職する。 5年後、正樹は光石研が社長の不動産会社?で、社長の右腕みたいな地位を得て“清濁併せ呑む”様な仕事をしており、社長の実子の北都(和田正人)からは敵視されている様だ。 何故教師ではなく、心を殺さなくては出来ない様な仕事に就いたのかは定かではないが、理由の一つは社長の娘である愛菜美と結婚したからなのかもしれない。そう、前回の感想で予想した碓井先生だ。そして愛菜美は売れっ子作家になっていた。 冴の好きな正樹と冴の夢である作家の両方を手に入れていた愛菜美は、冴のバイト先のアプリ会社との打ち合わせの時に、わざと正樹に迎えに来させて「夫です」と皆に紹介しがてら、本当は冴に見せ付けている愛菜美。 やっぱりあの当時から正樹を狙っていたとしか思えない。 正樹と冴にしたら、漏れ無く付いて来る光石研が怖いよなあ。 脚本=大林利江子 演出=木村真人

No.307

>> 280 (続き) その為なら見ず知らずの自殺志願男と恋人を装い、自殺告知動画を流し実際に飛び降りて死ぬ事も厭わないという心理は、これまでの手法での… 【2022夏ドラマ】

「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」3話まで終了。

橋本マナミが犯人を演じた2話は、犯罪の設定自体が面白味に欠けたので感想はパスしたのだが、今回の設定は心野の能力が遺憾無く発揮され、鳥飼(若林時英)が犯行を装った動機が分かってからの南条(ニシダ・コウキ)の豹変振りも中々の物で、こんな男であっても、組織の面子や昇進の為には上の者がその犯罪すら隠蔽してしまう、その理不尽がドラマ的にきちんと伝わって来て、今回の話はよく出来ていたと思う。

鳥飼は捨て身で罠を掛けた訳だけど、取り調べるのが心野でなければあの結論には辿り着けなかったと思うので、鳥飼が「感情が見える刑事が居るらしい」と噂で知っていて、それに賭けたという描写があればなお良かったのかも。

平安が自分のデスクで鳥飼の資料を見ていたので、もしかして南条を依願退職で済ませ隠蔽したのは平安なのか?

あと平安が紫織の見舞いに何度も来ているみたいで、心野は平安を慕っている様子も見られるのが意外だった。あの感じだと刑事の父親が存命中から可愛がって貰っていた様な気もするし。心野は街中で皆から注目を浴びてしまうと、目から色を読み取れてしまい辛くなるみたいなのだが、気心の知れた平安なら心を読もうとはしないから普通に接する事が出来るのか?

脚本=三浦駿斗 演出=松永洋一

  • << 327 【2022夏ドラマ】 「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」4話まで終了。 患者の葛木花恵(松金よね子)を殺した看護師の佐久巻麻美(徳永えり)。証拠は揃い本人も肯定し目からは喜びの黄色が見える。「人を殺してみたかった」と言う麻美に、風早が「そんな理由で遺族は納得するか!」と叫ぶと、今度は怒りの赤が見える。 風早と心野は花恵の娘で料理研究家のかんな(しゅはまはるみ)に話を聞きに行くが、彼女の目からは悲しみの色は見えず怒りの赤だけが見えていた。 今回の事件は、代理ミュンヒハウゼン症候群のかんなが、認知症の母を介護しながら認知症患者向けの料理を提案し世間からの称賛を浴びる為に、母親に高齢者が飲むと認知症を促進させやすいとされる薬を飲ませ続け、それに気付いた花恵が麻美に「私を殺して」と頼んだというものだった。 もちろん普通は頼まれても殺さない。花恵は麻美に「終わらせた方がいい親子も居る」「娘が犯罪者なんて死ぬより辛い」と話し、その言葉が幼い頃から母親の教育虐待を受け続け、逃げたい終わらせたいと苦しんで来た麻美の心の引き金を引かせてしまった。 自分が快楽殺人者となったら母親はどれだけ苦しむのか、それが麻美の復讐だった。 かんなの怒りは母親が自分の支配下から逃れて行った事への怒り、麻美の喜びは母親への復讐が出来た事への反応で、怒りは遺族のかんなの虐待を知っていたから。 (続く)

No.308

>> 294 (続き) 臨機応変に動く事が出来ず案件から手を引いてしまう弱点が有るという設定が、意外性が有って面白かったし、それを知った石子が何とかカバ… 【2022夏ドラマ】

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」2話まで終了。

今回は子供がゲームに高額課金してしまい困っていると相談依頼があり、それを調査していたら、最後は親ガチャを理由に自分の犯罪を正当化する少し病んだ塾の事務員に辿り着くという、初回と同じく二転三転して行く作りになっていた。

母親(木村佳乃)は息子の過失だと思い弁護士に対処を頼んだのだが、息子が塾を辞めたくてわざと課金した(前に課金で辞めさせられた子がいた)と分かると、石子と羽男の“腕”で返金が可能だったのに、「社会のルールはそうでも我が家のルールとして」息子に教え込む為に返金は求めないと言う。19万円の半額はお小遣いを減らして息子に返させ、残りの半分は自分への戒めとすると。
将来シングルの母親に楽をさせたいから受験して、いい学校に行きたいと考えたのに、その為に母親は朝から晩まで働き疲れている、息子はこれは違うとの思いから“やっちゃった”のよね。
Wワークだから一緒に食事は出来ないけど、母親は作りながら語りかける動画を撮って、息子はそれを見ながらご飯を食べるから寂しくない、本当にいい母子。

羽男が融通が利かな過ぎる石子を“鉄子”と呼ぶと、石子はとにかく格好をつけたがる羽男を“モリ男”と呼び返し、揶揄し合うシーンが有って、このあだ名の方がピッタリだなと思った次第(笑)

脚本=西田征史 演出=塚原あゆ子

  • << 329 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」3話まで終了。 今回はファスト映画を何本もアップロードして、著作権法違反で映画会社から告訴、逮捕された大学生の山田遼平(井之脇海)を、国選弁護人として羽男が弁護する話。 遼平は、利益を得ていないし映画の宣伝になっているから自分は悪くないと本気で思い込んでいて、情状酌量からの執行猶予を狙った羽男の作戦をぶち壊し、匙を投げてしまう羽男。 ここから遼平と名前の似ている寡作の監督山田恭兵が、何故か遼平と間違われてSNSは大炎上、10年振りの新作も上映打ち切りの憂き目に遭い、その事実を羽男から教えられた遼平がやっと事の重大さを認識するという展開だった。 法廷で心から謝罪をして執行猶予となった遼平は、監督に土下座をして謝罪するが、静かな怒りを内に秘めながら、口調はあくまでも淡々と「謝罪を受け入れる事は出来ません」と、監督が突き放すラストが良かった。 遼平自身も顔写真が晒され、デジタルタトゥーとして残り続けるし賠償責任も負う事になる。対して匿名で的外れな監督攻撃をして、多額の被害をもたらした多くの人間は野放しにされる理不尽。 ネットでの罪の意識が無い行動の危うさを、静かに告発するいい脚本だったと思う。井之脇海、でんでんのお二人にも拍手を。 脚本=西田征史 演出=山本剛義

No.309

【2022夏ドラマ】

「NICE FLIGHT!」(EX・MMJ)脚本=衛藤凛 出演=玉森裕太、中村アン、尾上右近、阿部亮平、玉城ティナ、筧美和子、丸山智己、黒川智花、吉瀬美智子 他

オリジナル作品。《金曜ナイトドラマ・60分枠》(全話数不明)

HPには~働く大人の《仕事と恋》の物語~と書いてあり、コロナ禍で苦境にあるJALが全面協力して作られるドラマなので、端から男捜しの事しか頭に無い様な管制官訓練生の存在は、JALに対してもそうだが、難関試験を突破して国家公務員として働いている本物の航空管制官にも失礼だろう。

あと粋(玉森裕太)だけど、いくらヘッドセットから聞こえる声と生の声は聞こえが違うとはいえ、中低音で喋る中村アンと高めの声の玉城ティナの声の違いが分からない設定って、あまりにも乱暴過ぎるだろ。

あと修学旅行生の引率教師(女性)が、自分の生徒が粋の制服に触りまくり、床に尻餅を着かせる位の絡み方をしていたのに、その間一言も注意せず横に突っ立っているだけに見えたのは何故?教師にも喧嘩を売っているのか?

これで離脱とも思ったんだけど、予告を観たら玉ちゃんとアンちゃんが青森で楽しそうにしてるシーンが有ったので、二人は好きだから取り敢えず次も観るけど、多分感想はもう書かない。

脚本=衛藤凛 演出=宝来忠昭

  • << 330 【2022夏ドラマ】 「NICE FLIGHT!」2話まで終了。 ちょっといくら何でもこの脚本は無いわ。 真面目に演じてる玉ちゃんとアンちゃんが可哀想になって来る。 楽しんでいる視聴者もいると思うので、これ以上あれこれ書く事はしないで、自分はこれにて視聴離脱する。 脚本=衛藤凛 演出=宝来忠昭

No.310

>> 295 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」2話まで終了。 無表情で抑揚の無い喋り方をしていた彩女が、徐々に笑顔を見せ、感情の伴った… 【2022夏ドラマ】

「雪女と蟹を食う」3話まで終了。

凄いねえ、彼らの言動の一つ一つが胸に刺さって来て、すっかりドラマの世界に入り込んでしまった。

北はあの嘘を付いた女子高生のせいで、親、親友、恋人全てから人間関係を断ち切られ、これは想像だけど本人は冤罪だから罪を認めず、恐らく金目当ての相手は金が貰えないので示談には応じずで、結局執行猶予にはならずに懲役刑が科され、出所しても痴漢の噂が付いて回って仕事が上手く行かず、あの日もう死のうという所迄追い込まれていた。

彩女の夫は雪枝一騎というベストセラー作家で、立ち寄った書店で北がたまたま見付けた一騎の“実話に基づく短編集”の内容は、妻は一騎が作家として売れる迄の間は自分を犠牲にして彼を支え続け、売れてからの一騎は愛人を作ったが妻は何も言わず、その存在が重くなった一騎は妻と別れ愛人と一緒になる事を決めた。
これが事実なら彩女は夫に出て行かれ、あの広い家に一人で住んでいた事になる。

彼女の寂寥感に気付き、彼女への愛しさが増している様に見え、それが生への希望にも繋がっている様に見える北に対し、彩女は最初から一緒に死ぬつもりで付いて来たのだと、精神的に突き放す。
生への執着を失くしてしまった彩女を、北は救おうとするのか、それとも…。

脚本=イ・ナウォン 演出=柴田啓佑

  • << 331 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」4話まで終了。 彩女という人物がまた分からなくなった。 彩女の回想だと雪枝一騎と彩女は教師と生徒の関係だった。彩女は文学への理解が深い物静かな生徒で、女子生徒に人気の一騎に片想いをしている様に見えた。 あの後、二人はどういう経緯で結婚したのだろう。 あの本に書かれている様に、彩女は一騎が売れる迄犠牲となって支え続けたのだろうか。そして何を犠牲にしていたというのだろう。 でも本の続きを北が読み進めると、妻が三徳包丁を持って夫の上に跨がり、その包丁を振り下ろすという描写が有り、どこまでが実話なのか妄想なのか怪しくなって来た。 一騎は彩女に電話をして来て、ヘミングウェイについて尋ねていた。文学については彩女の方が遥かに知識を持ち、一騎はそれに助けられていたという事なのだろうか。 そして電話する一騎の隣には若い女がおり、そのバックには札幌の時計台が映る。 そして彩女と北は函館に到着した。 彩女は一騎の新作を北に「これは失敗作よ、いろんな意味で」と言って切り捨てていた。 もしかしてなんだけど、それ迄の本は何らかの形で彩女がサポートして書いていて、新作は家を出た一騎が一人で書き上げたという可能性は有るのかな。 彩女の絶望は文学絡み? 脚本=イ・ナウォン 演出=柴田啓佑

No.311

>> 263 【2022夏ドラマ】 「空白を満たしなさい」2話まで終了。 相変わらず佐伯が話し始めると嫌悪を感じるのだが、初回の衝撃で免疫が付… 【2022夏ドラマ】

「空白を満たしなさい」4話まで終了。

前回は佐伯の「俺はお前の死んだ父親だ」の部分と、徹生の「俺はあんたが分かった」がどう分かったのかが分からなくて、感想を書くのを断念したのだが、今回は大方の事が理解出来たので感想を書いてみる。

まず凄いなと思ったのは徹生の母親が「自殺だと思っていた」と言った事。理由は両手をきつく握り締めていたから。徹生は小さい頃から何かを堪える時は両手を握り締めていた。あれか事故なら何かを掴もうとして手を開いていた筈だからと。

その話を聞いた上で自分の手帳を見返していると、あの日の事を思い出す徹生。でもどうしても最後の瞬間だけは思い出せない。

安西に付き添って貰い、屋上で思い出してみる。徹生は最後まで自分に付きまとう“影”と戦っていた。それが佐伯だと思っていたのだが、どうやら違う様だと気付きその場にへたり込む。

徹生は佐伯の自宅に行き、重傷でベッドで寝ている佐伯から話を聞く。
自分が車の中で首を締めた時の事を聞くと、「私は貴方の車に乗った事なんかありませんよ」と衝撃的な返事。疲弊していたのは知っていたと。
そこで初めて徹生は知る。ずっと自分の中に複数存在する“自分同士”が戦っていたのだと。

健康で理性が働いている内は、自分の中で同じ様な戦いが起きても、人は“葛藤”という事で処理出来る事なのではないか?
(続く)

No.312

>> 311 (続き)
佐伯は壁一面に張った大好きなゴッホの様々な自画像を差しながら、徹生に問い掛け説明をする。
ゴッホが自分で耳を削ぎ、最後は自殺した事に触れ、こう結論付ける佐伯。
「幸せでなくてはならない、前向きでなくてはならない、そういう欺瞞に満ちた正しさが人間を殺すんです。生きたいから、自分の中の狂気に振り回されたくなくて。みんなと同じ様に真っ当に生きたいからです」

帰宅した徹生は千佳に話す。
「佐伯は皆と同じ様に生きたいと言った。俺もそうだったんだよ。やっと思い出した、生きたいって。」
「死にたいなんて最後の瞬間まで思ってなかったんだよ。」抱き締める千佳。
「ありがとう、戻って来てくれて。」

親子でアスレチックを楽しんでいると、璃久が自然に「早くーお父さーん」と初めて呼んでくれて、顔が綻ぶ徹生。
だが今度は千佳の中の影が出て来て、その場で倒れてしまう。

電話での母との会話や予告を見る限り、どうも千佳の母親は毒親みたいで、子供の頃の封殺したい記憶が内包されていて、このタイミングで噴き出してしまった様だ。

徹生の苦しみとは種類の違う物だろうが、今の徹生ならどう対処したら良いかは想像が付くのではないか?

次回が最終回。

脚本=高田亮 演出=柴田岳志

  • << 332 【2022夏ドラマ】 「空白を満たしなさい」全5話終了。 ラデックを始め、世界中で復生者が消え始めた。まさかそんな展開になるなんて予想もしていなかった。復生した者は生と死についてより深く考えを巡らせるし、遺族から家族に戻った者は、喪った者の喪失感を帰って来た本人で埋める事の出来る幸運を享受する。新な気持ちで生活をして行こうとする者達を引き裂き、更なる悲しみを与えるとは…。 木下が目の前でいきなり消えて、自分の消滅を覚悟した徹生は、千佳の中に巣食う毒母への恐怖と暗闇を一掃する為に、三人で千佳の実家に行き、「貴方が自殺したのは娘のせいです」と話す義母(木野花)に、千佳は何も悪くない、今迄出会った中で一番いい人間です、結婚出来て本当に良かった、千佳にはただ感謝しかない、産んで育ててくれた事を感謝しますと言って、頭を下げ続けた。 千佳は泣きながら夫の言葉を聞き、両親からの言葉は無かったが心の暗闇は浄化され、帰り際、両親の間に立っている過去の自分は、真っ白なTシャツを着て今の自分に微笑んでくれた。 誰もが持っている心の中の暗闇を、消そうと足掻けば死に繋がってしまう事も有る。だから消すのではなく見守り、共存させても問題はないのだと、自分も社会全体も認識する事が大事なんだという事は、十分伝わって来た。 佐伯の存在が私には難し過ぎたのが少し残念だった。 脚本=高田亮 演出=柴田岳志

No.313

>> 297 (続き) 4人の中では一番バランス感覚が備わっていそうで、人当たりも良さそうな遥日が居てくれるから観やすいのかなとも思うのだが、今の遥日の… 【2022夏ドラマ】

「初恋の悪魔」2話まで終了。

このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。

・スマホ相手の一人芝居の上手さ、仲野太賀、流石だ。

・星砂はやはり別人格を内包している?その人物が遥日の兄のスマホを持って来てしまったのか?

・雪松が遥日の両親を「たかいたか~い」する意味が全く分からん。この人物が一番気持ち悪い。

・琉夏が事件に関する4人の結論を間接的に渚に伝え、口木が全部手柄を持って行くというのはデフォな訳ね。

脚本=坂元裕二 演出=水田伸生、鈴木勇馬

  • << 333 【2022夏ドラマ】 「初恋の悪魔」3話まで終了。 このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。 ・鈴之介は星砂が好き。星砂は遥日が好き。星砂に「好きだよ」と言われた遥日はもう時間の問題。 ・星砂の解離性同一症。遥日の目の前で短時間の人格交代が起きた。確かにブランド物を沢山買いそうな、今の星砂とは正反対な感じの女。立体交差の上を歩いていた雪松は、人格交代シーンを見ていたのか? ・朝陽が死ぬ十日前に、銃弾一発を紛失し始末書を書いていた事を遥日に教える雪松。時期は不明だが肩を撃たれた星砂は、杏月に極秘で治療させた過去有り。この事は重なり合うのか? ・鈴之介の自宅には監視カメラが有ると教える森岡(安田顕)。何の為に?森岡は何故知ってる? ・星砂のフィーチャー回だったが、松岡茉優も上手いなあ。瀬戸カトリーヌ以外はみんな上手いから、その面では安心して観ていられる。 脚本=坂元裕二 演出=塚本連平

No.314

>> 298 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」3話まで終了。 うーん、遅々として進まないな。 そう思わせてしまう要因は、初回に主人… 【2022夏ドラマ】

「オールドルーキー」4話まで終了。

プロ野球の戦力外通告を受けた選手(横浜DeNAにドラフト指名されて、ビクトリーがサポートをしていたが6年間2軍暮らしだった北芝(板垣瑞生=いかにもDeNAに居そうなタイプ))が、どうやって自分を納得させてセカンドキャリアに進むのかを目の当たりにした新町は、完全燃焼したいと伝を頼ってトライアルを受けさせて貰い、結果不合格、そんな夫といつまでも納得していない長女の為に、妻の果奈子は(自分の大ファンだったという)ビクトリーの社長に「草サッカーでいいので引退試合をさせてあげたいから、会場等の手配をして欲しい」と頼んで(おねだりとも言う)実現させ、(「お金は私が払います」って、女子アナ時代の貯金は手付かずで持っていそう)父と娘は涙の和解って、これをやりたくて4話迄引っ張ったの?
でも泉実が何に怒りずっと父親にへそを曲げていたのかは、最後迄伝わって来なかった。

これでやっと“気が散る要素”の一つが無くなって、スポーツマネジメントの話に集中出来るのかな。

今回の北芝の話は添え物みたいな感じになってしまったけど、その割には「トライアウトは引退試合の様な物」とか、当事者にしか分からない心情が描かれていて、流石「プロ野球戦力外通告」を長年放送して来たTBSだなと、そこは感心。

脚本=福田靖 演出=木村ひさし

  • << 334 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」5話まで終了。 今回一番印象に残ったのは、フェンシング選手の三咲役の當真あみで、「妻、小学生になる」の時はそれほど印象には残らなかったのだけど(何せ凄い子役が居たから!)、今回、将来有望な選手で“マスクを取ったらビジュアルがいい”という設定の役に凄くハマっていたので、強く印象に残った。ドラマ側、彼女の事務所側双方にとってウインウインの結果となった訳で、改めて配役って大事だなと思った次第。このドラマはゲスト選びに関してはかなり上手いなと感じてる。 話としては、新町の関わり方は元アスリートの熱血漢として終始彼らしい動きをしていて、だからこそ三咲も最終的には彼を信頼し納得したという流れは説得力が有り良かった。 ただ、一から選手を発掘して契約するのが今回が初めてという城が、この仕事の基本的ないろはが分かっていない(教育がされていない)様に見えるのは、スポーツマネジメントのお仕事ドラマとしてはどうなのかなと少し思った。 新町家が家族一丸みたいになれて観やすくなったと思ったら、今度はビクトリー社内の“果奈子アゲ”が度を越していて、話の腰を折っているのが残念。 高柳や深沢の意外性が出て面白いと思ってやっているのかもしれないが、邪魔でしかないな。 脚本=福田靖 演出=木村ひさし

No.315

【2022夏ドラマ】

「新・信長公記〜クラスメートは戦国武将〜」(ytv)脚本=金沢知樹 他 出演=永瀬廉、山田杏奈、西畑大吾、萩原利久、犬飼貴丈、三浦翔平、満島真之介、林田岬優、濱田岳、小澤征悦、柄本明 他

甲斐谷忍の漫画原作。《日曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)

歴史オタクのマッドサイエンティストが、日本全国で戦国武将達のDNAを集めクローンを作り出し、彼らは全員銀杏高校に進学した。
数多の戦国武将が同じ時代に生きていたら一番強いのは誰なのか、がテーマらしい。

DNAをどうやって採取したのかとか、時代は100年後なのに、物も生活様式も殆ど今と変わらないのはどうしてなのか、とかの疑問をスルーすれば、話は分かりやすいし、おふざけが過ぎない様に意外にきちんと作られているので自分は観やすかった。

学校では歴史は明治以降しか教えていないので、歴史オタクのみやび(山田杏奈)以外の生徒は、本人も含めて誰も自分達が歴史上の有名な武将である事を知らない、という設定がミソ。

旗印戦(何で対戦しても良い)でポイントを奪い合い、1位になった者が総長と戦えるというのが、毎回のフォーマットになる様だ。
初回は武田信玄の満島真之介が全部持って行ったな。

※感想は今回のみにすると思うけど、このレベルが保たれるのなら視聴は続けようかな。

脚本=金沢知樹、萩森淳 演出=中島悟

  • << 335 【2022夏ドラマ】 「新・信長公記〜クラスメートは戦国武将〜」2話まで終了。 感想は書かないつもりだったのだけど、フォーマットが分かった上で観た今回も面白かったので、何故なのかを少しだけ書いておく。 まず歴史が苦手な私が観ても、名前や有名なエピソードの有る武将ばかりが集められており、授業や旗印戦の時に、そのエピソードを下敷きにした行動を各武将がしており、その解説も付いているという至れり尽くせり状態で、頭を使わずに楽しく観られるから楽なのだ。日曜の夜中にはあまり頭は使いたくないので。 そして豪華な役者陣ね。 主役も張れる知ってる役者ばかりが出ているから、誰がどの武将か直ぐに覚えられるから、こちらも楽で助かっている。 永瀬廉(織田信長)も小澤征悦(徳川家康)も同じ15歳設定というのがめちゃめちゃ笑えるんだけど、上記の理由みたいな利点も有るし、小澤征悦とか濱田岳(黒田官兵衛)とかを配置すると、やっぱり演技の重厚感も出る訳で、配役も上手いなと思う。 癖の有る旗印戦を誰が制するのか、迎え撃つ総長とは誰なのかも一応楽しみだし、これは案外拾い物かも? ※原作が有るので大丈夫だとは思うけど、脚本が伊達さんに代わった時にどうなるのかは、ちょっと心配。 脚本=金沢知樹、萩森淳 演出=中島悟

No.316

>> 299 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」2話まで終了。 今回で“すっきり!”かと思っていたら、まさかの3話まで引っ張るとは。 山本… 【2022夏ドラマ】

「競争の番人」3話まで終了。

やっと“天沢雲海vsダイロク”の話が終わった。
ここまで引っ張ると、初回は面白かった雲海の“ああ言えばこう言う”も飽きてしまって、最後は駄々っ子にしか見えなくなってしまった。

特殊な人物相手だから通常のやり方は通用せず、結局突破口を開いたのは小勝負の特殊能力(フォトグラフィックメモリー?)だったという事で、とても公取のお仕事ドラマとは思えなかった。

一つ分かったのは公取自体には逮捕権は無いから、独禁法に基づいて検事総長に刑事告発をするという手順を踏むらしい。

雲海は立ち入り検査拒否の罰則規定(独禁法第94条)は使われた前例はないと言い続けていたけど、今迄は雲海みたいな悪質なタイプが居なかっただけじゃないの?

次回は初回に白熊が取り逃がした男が、今度は公取の調査対象になるみたいで、また一話完結にはならないのかな?

脚本=神田優、丑尾健太郎、穴吹一朗 演出=相沢秀幸

  • << 336 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」4話まで終了。 脚本家3人体制が3話迄で終わり、今回は一人でじっくり書いたせいなのか、匿名のタレコミが有った大メーカーアレス電機の『優越的地位の濫用(下請けいじめ)』について調査をする話が、下請け側から丁寧に描かれたので、リアリティーも感じられたし感情移入出来る部分も有って、いい仕上がりだったと思う。 警察物ではよく有る上からの圧力が公取委にも有って、早々にアレス電機の調査にストップが掛かるも、小勝負は気にせず下請けのまとめ役を調べ、彼が犠牲になって他の下請けを守っていた事実を皆に告げ、ようやく一つにまとまって公取委に証言をする所迄漕ぎ着けたら、アレス電機から下請け一社の契約を切るとの通告が有り、皆が震え上がると同時に、ダイロクに対しては六角検事(羽場裕一=ダイロク六角の父)から、「アレス電機への調査を一旦止めて頂きます」との通告が。 次回はアレス電機の開発本部長・柴野(岡田義徳)側との攻防戦が描かれるのだと思うが、VS.雲海みたいな飛躍した話にはしないで、あくまでも現実に即した話でまとめて貰いたい。 脚本=神田優 演出=森脇智延

No.317

>> 300 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」(カンテレ)脚本=上田誠 出演=波瑠、間宮祥太朗、金子大地、吉野北人、SUMIRE、本多力、山下… 【2022夏ドラマ】

「魔法のリノベ」2話まで終了。

今度は小梅の心の声まで映像化し出したけど、それも含めて許容範囲内で、寧ろ初回よりは毒気が抜けたかも。

今回は子供が欲しかったけど授からず、子供部屋として考えていた3畳の部屋が必要無くなったので、寝室を広くしたいという依頼で、打ち合わせの時に何かを言いたそうだけど言わない妻の様子に気付いた小梅が、夫婦に聞こえる様に玄之介に「この後、喫茶チロルで打ち合わせをしましょう」と言ってチロルで妻からの連絡を待ち、やって来た妻から、自分から夫には言えないけど夫婦別寝室にしたいので、小梅からのリノベの提案という形で夫に話して欲しいとの本音を聞き出す。

人当たりの良さそうな夫だけど実はモラハラ?とか思ったけど、全然そんな事はなくて、お互いに相手の事を思い合っている仲の良い夫婦を、水野美紀と野間口徹が実に上手く演じていて、観ていてほっこりした。

久保寺の事になると冷静さを失ってしまう小梅の失態で夫を怒らせ、謝罪に行った時の玄之介の土下座が凄くて、野間口さんが「キミ、わび力凄いね」って感心しちゃう時の表情と言い方が面白くて大笑いしてしまった。
ダメダメの玄之介にも唯一の武器が有る事が分かって一安心。

玄之介も役に立つリノベも早く観てみたい。

脚本=上田誠 演出=瑠東東一郎

  • << 337 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」3話まで終了。 今回は事故物件(病死)のリノベ依頼だったが、妻(えみり=トリンドル玲奈)が事故物件には住みたくないと、よく調べもしないで購入してしまった夫(浩晶=迫田孝也)を責め、別れ話まで始める始末。 それをどう説得してリノベ契約迄漕ぎ着けるかという話で、玄之介がビビりのくせに一晩泊まってどうなるか体を張り、ゲームの約束を破られた進之介が無断進入して悪戯をして、父をビビらす辺りは可愛いし面白かったのと、小梅が“誰にでも訪れる病死や自然死迄事故物件と呼ぶのはもうやめて、エピソード物件と呼びたい”と話す辺りは良かったけど、今のところどうでもいい久保寺が小梅に復縁を迫る話とか、そもそもの久保寺に執着してる桜子の話とかに尺を取り過ぎて、肝心のリノベ客夫妻の扱いが雑だったのが残念だった。 ネット記事で元アイドルとそのマネージャーが(多分)出来ちゃった結婚した事は示されたけど、せっかく迫田さんとトリンドルが夫婦なんて面白いキャスティングをしたのだから、二人のポテンシャルを引き出す部分がもっと欲しかった。 演出家が交代したら、こんなにおふざけとお仕事のバランスが悪くなるものなのか、ちょっと残念な3話だった。 次回のゲスト、渡辺真起子、浅野ゆう子、寺島進の凄い組み合わせに期待したい。 脚本=上田誠 演出=本田隆一

No.318

>> 302 【2022夏ドラマ】 「プリズム」2話迄終了。 祖母の法事で実家に帰り、ふと子供の頃のアルバムを開くと、父の写っていたらしい写真… 【2022夏ドラマ】

「プリズム」3話迄終了。

白石は大学の研究室に居て陸は教え子だったが、二人は所謂恋仲になり、どういう経緯でなのかは分からないが父親の耳に入り、陸が勘当されたのが7年前。
そして白石が陸に何も告げずに突然大学を辞め、居なくなったのも7年前。
という事は父親が白石を説得してか、もしくは汚い手を使って陸との関係を断たせたと考えるのが自然かな。

陸はこの7年、ずっと白石を捜していたと彼に言っていたので、やはりまだ想いは残っているのだろう。対する白石の方はあくまでも自然体で飄々としているので、本当の気持ちは想像すら出来ない。

陸の会社の取引先が倒産し代金が入らず、それを当てにしていた支払い分が全て負債となり、社長は失踪、会社は倒産の危機で陸は融資の相談に奔走するがどこも貸してはくれず、仕方なく銀行頭取の父親に頭を下げに行く。
父親の条件は森下家の長男として体裁を整える為に結婚をしろ。結婚するなら個人で貸してやる。←息子の性癖を知っていて、その嫁が苦しもうが体裁が整えばいいのか?

陸から話を聞いた皐月は、結婚願望は無いけど結婚する振りなら出来るので「私と結婚しませんか?」←まだ白石との事を知らないからなあ。知ったら3人の関係はどうなるのかなあ。

森山未來の存在感が半端ない。

脚本=浅野妙子 演出=タナダユキ、船谷純矢

  • << 338 【2022夏ドラマ】 「プリズム」4話迄終了。 森下家に挨拶に行く陸と皐月。彼女の家にも挨拶をしろとだけ言って、直ぐに席を立つ父親。皐月の両親が離婚している事にも「よくある事」と理解を示して意外だったが、陸の話だと5才の時に自分の母親は家を出て行き今の母と再婚した、だからなんだなって。 でも流石に皐月の両親の離婚理由を知ったらどうなるのかなとは思うが、その辺りは皐月の父もよく分かっていて、陸に自分の事は君の親には話さない方がいいと。 「僕の事が将来、娘の足枷になるんじゃないかと心配だった。僕にとって一番大事なのは娘の幸せなんだ」と。でも結婚願望が無いって皐月が言うのは、やっぱり父の事が足枷になってるからだよね。 陸が父からの融資を受けてリガーデンは続行。白石と皐月は気が合うみたいで、陸を含めた3人の間に流れる空気感が、何とも言えない優しさに包まれている気がして。 皐月は倒木で頭を打ったりはしたけど、台風上陸の前に何とか間に合った養生のお陰で、ガーデンは事なきを得たのだが。 本物の台風は去ったが、予告によると皐月にとっての今回は嵐の前の静けさであって、これから一気に様々な困難が襲って来る様だ。皐月はそれに耐えられるのか。 脚本=浅野妙子 演出=船谷純矢、タナダユキ

No.319

>> 301 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」3話まで終了。 なるほど、2話迄にスタートアップのドリポニを第二の職場に選び、奮闘す… 【2022夏ドラマ】

「ユニコーンに乗って」4話まで終了。

今回は世の小鳥ファンも納得の出番の多さで、美味しいお茶の淹れ方を知ってる所とか、スーツを着る理由とか、ポイントが高かったけど、一番萌えたのはヨギボーに埋まってPCを操作している西島さん(笑)

疑問点を二つ。
投資家の高山(飯田基祐)は、男として佐奈を狙っている匂いがプンプンしていたけど、ドリポニの男達は誰も気付かず、早智の過去の体験談を聞いた小鳥が、そこで初めて佐奈が危ないのではと気付くという設定にしたかったのなら、何でドリポニからの帰り際に高山が小鳥だけに、「若い女性がCEOの会社は何ちゃら」って囁くシーンを入れたんだろう。あれで“うん?何なんだ?この男”って怪しまなかった小鳥と、何でも良く気が回るいつもの小鳥の整合性が取れてないじゃない。

それから、功が父親に話をしに行くシーン、一度目は頭ごなしに帰れ!と追い払ったのに、二度目は何で追い払わなかったのか、その心境の変化が分からなかった。
(会話をしてから息子の成長を感じた部分は分かるんだけど、来た時に何故いつもの様に追い払わなかったのかの部分ね。これも整合性が…。)

小鳥が、家が貧しかった子供の頃は、自分の努力とは無関係な親の経済力で決まる部分が有って悔しかったと功に話すシーンは良かった。

脚本=大北はるか 演出=泉正英

  • << 339 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」5話まで終了。 佐奈が小鳥へのお礼にECサイトで購入した革靴を間違えて会社宛に送ってしまい、それを功が開けて中身を見てしまい…って、佐奈は個人で購入したのだから、宛先は間違えて会社でも佐奈の名前は記載されてる筈でしょ?それなのに功は開けちゃったの?あと佐奈は小鳥の靴のサイズをどうやって調べたのかな? まあそれは小さな事だからいいとしても、海斗の作ったアプリが容量が大き過ぎて、使えないスマホが出てしまう事にビジコン前日に気付くという設定、そんな基本的で一番大事な事、開発の前に話し合って共有しておくのが当然だろうに。 拗ねた海斗が小鳥のお陰で戻って来て、徹夜をしたら修正出来たというスーパーマン振りはドラマとして許容出来るんだけど、その前段のミスの設定が、お仕事ドラマとしては有り得なくて、こういうの何度目? 話の始まりが無いと劇的な何かは生まれないから、あれこれ設定するのは連ドラのお約束だけど、この脚本家はその仕掛けがわざとらしくて、素直に受け取れない部分が目立つんだよなあ。 それでも観ているのは、魅力的な小鳥、馴染んで来た海斗、頑固だけど可愛い佐奈等、どうなるのか気になる人物が居るから。これで功と早智をもっと上手く作っていればなあ、そこは残念。 脚本=大北はるか 演出=棚橋孝義

No.320

【2022夏ドラマ】

「消しゴムをくれた女子を好きになった。」(NTV・JS)脚本=片岡翔 出演=大橋和也、藤原丈一郎、小島健、福地桃子 他

FUKUDA(W)の小説原作。《シンドラ・30分枠》(全話数不明)

うーん、板倉(藤原丈一郎)のキャラが苦手(一言で言うとウザい)で、肝心の福田(大橋和也)と伊藤(福地桃子)のストーリーに集中出来なかった。

ただ、大橋くんのキャラや表情に惹かれる部分は有るし、中二から13年間の福田の片想いを描くという事で、大橋くんがそれをどう演じ分けて行くのか興味は有るので、一応視聴は続けるつもりだが、もし脚本がつまらなければ離脱するかも。

脚本=片岡翔 演出=草野翔吾

  • << 454 【2022夏ドラマ】 「消しゴムをくれた女子を好きになった。」全10話終了。 出だしはあまり好きな感じでは無かったのだが、大橋くんの憎めないキャラが好きなので見続けていたら、一美(武田玲奈)の登場でドラマが少し引き締まり、二人は上手く行っていたのに、さとみと二度目の偶然の再会を経てどうしても忘れられず、一美に別れを告げる辺りはシリアスに傾き、板倉達も一美の為に福田に怒りをぶつける等、バカをやっていた頃とは様変わりし、それぞれが社会に出て仕事と向き合い、メンテナンス会社に就職した福田にも部下が出来て、酔い潰れた伊藤を送って行ったら同居している姉が居てそれがさとみだったという三度目の再会。 これは運命だとさとみも納得して、福田念願の交際が始まるが、お互いに仕事が忙しくなって意思の疎通に欠け、さとみから「少し離れたい」と言われてしまう福田。 12年の間に福田には理想の女性像が出来上がっているみたいだけど、私はそんな立派な人間じゃないと。 で、板倉と森のアシストも有って、福田はやっと中三の時に書いた手紙をさとみに渡して、読みながら泣き出したさとみに「変わってないんだ、あの時のままだよ」とプロポーズ。二人は結婚し子供が生まれるハッピーエンドだった。 大橋くんは演技面ではまだまだだけど、伸び代は十分だと思うし、先が楽しみだな。 脚本=片岡翔 演出=草野翔吾

No.321

【2022夏ドラマ】

「パパとムスメの7日間」(TBSスパークル・製作委員会)脚本=荒井修子 出演=飯沼愛、長尾謙杜、小栗有以、松本怜生、水間ロン、羽田美智子、眞島秀和 他

五十嵐貴久の小説原作。《ドラマストリーム・30分枠》(全話数不明)

若かりし頃のガッキーが演じたドラマを、同じ脚本家がリメイクするという珍しいケースで、前作は観ていないのでまっさらな気持ちで観たのだが、男女の入れ替わり物というのは何作も観て来たし、眞島さんが中身は高校生の娘を熱演すると、その台詞回しが某ドラマの高橋一生に若干重なって見えてしまうし、飯沼さんは連ドラ2作目の新人(TBSの新人女優オーデのグランプリ。TXオーデの方よりは遥かに華が有るゴメン)としては、まあまあの演技レベルだと思うけど、この難役をこなす程の演技力では無いので、それも含めて全体として純粋にコメディードラマとして楽しめるレベルには無いかなというのが、初回を観た感想。

どうしても気になるという役者さんも居ないので、このドラマは初回のみで視聴離脱する。

脚本=荒井修子 演出=嶋田広野

No.322

>> 303 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」(NTV)脚本=遊川和彦 出演=橋本愛、中村蒼、美村里江、細田佳央太、丸山智己、細田善彦、加… 【2022夏ドラマ】

「家庭教師のトラコ」2話まで終了。

高志(阿久津慶人)が母親の目を盗んで店のレジから五千円を抜いたのは、想像通り同級生3人から脅され要求されていたから。(カツアゲ三兄弟byトラコ)
トラコは別のカツアゲをしていた高校生位の三人は喧嘩をしてでもやっつけたのに、高志の事は助けない。
イジメから逃げるのも一つの方法なので、父親の家に移ったのを機に転校しては?と勧めはしたけど。

相手に何かを伝えたい時は決して目線を外すなとトラコに教わった高志は、それを最後迄守ったのだろう、ボコボコにされながらも五千円を自力で取り返した。

トラコの嫌いな言葉「分かんない」を使った初回の知恵は、考え抜いた末に家族三人が嬉しくないと幸せにはなれないと気付いたが、二つ目の嫌いな言葉「しょうがない」を使ってトラコに怒られた高志は、母が喜んでくれる事は何なのかを考えた末に、自分では決して買わないだろうバラの花束を、取り返した五千円で買って渡した。

大人が普通に考えればレジに戻すか、せめて店で履くいいサンダルを買ってあげれば良かったのにと思うのだが、トラコは今の高志がどれだけ母親の事を考えて出した答えなのかに重きを置いている、という事なのだろうね。

次回はトラコが一番厄介だと思っている上原家の守。(鈴木保奈美の役が朝ドラと被って困る)

脚本=遊川和彦 演出=伊藤彰記

  • << 341 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」3話まで終了。 里美(鈴木保奈美)は利明(矢島健一)の愛人で守は二人の間に生まれた子だから、利明は里美と再婚して守を引き取ったのだと思い込んでいたら、他の男との間に出来た子で連れ子だったのね。 それなら何で利明はあんなに蔑んでいる里美と再婚したのかね。格の釣り合う家の出の女性を選べば良かったのに、不思議だ。 トラコの嫌いな言葉「分かんない」「しょうがない」最後は「すごくない?」だった。それを使った守に、「自信が無いのをごまかしているだけ。言い訳ばかりでヘラヘラして。親の経済力で大学に行ける事を有り難く思え!」ここの鋭い台詞はトラコの地が出ちゃってる。自分も大学に行きたくても行けない口だったからかな。 空港でトラコが守を「ワハハハハ」と笑い飛ばす場面、口だけで笑っていて下手だった。コスプレ演技もメリーポピンズ風はまあまあだけど、熱血教師風は力み過ぎでハラハラするし、美人教師風は滲み出る色気が無くて無理してる様に見えてしまう。 遊川さんが何を意図して使い分けているのか知らないが、演技力の面で無理している様に見えるなら、やらない方が良かったのでは? ※矢島健一が「プリズム」と丸々の役被りで混乱する。 脚本=遊川和彦 演出=岩本仁志

No.323

>> 304 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」3話まで終了。 自動小銃の撃ち方訓練で、急に弾倉を装填出来なくなった宙を落ち着かせる為に桜間が… 【2022夏ドラマ】

「テッパチ」4話まで終了。

自動小銃の射撃だけは自信が有ったのに、的当てで宙に負けて落ち込んでいた時に、上司のパワハラで辞めた前の会社の同僚だった高木に会いたいと言われ、起業するから一緒にやらないか?お前の事は高く買っていたいたんだよと評価された事が嬉しくて、その話に飛び付く丸山(時任勇気)。

LINEで創業メンバーは500万円の出資が必要と言われ、あらあらと思っていたらそれでも会いに行く丸山。(ドラマだから)タイミング良く高木が仲間と、上手く丸山を騙せたと電話で話しているのを丸山が立ち聞きし、事なきは得た訳だが。

散々上司に罵倒されて辞めさせられて自己肯定感が低いと、当時の事を知っている人間からお前は悪くないよ、俺は認めてるとか言われると、嬉しくて相手を疑う気持ちなんて持てなくなるのかなあ。詐欺師的には的を射ていたのかね。

騙された事も正直に話し「もう自信がない」と言う丸山に、八女は宙が体幹を鍛える自主練をしている事を教え、「悔しかったらあいつ以上に努力をしろ」
八女はまたしても訓練生の辞退を防いだ。

前回“スタッフを早く元に戻して欲しい”と書いたら脚本家が戻っていて、やっぱり彼の本の方が面白いや。

※佐野勇斗のカラオケのダンスが上手くて萌えた。ググったらそういう仕事もしてたのね。

脚本=本田隆朗 演出=根本和政

No.324

【2022夏ドラマ】

「僕の姉ちゃん」(TX)脚本=清水匡 他 出演=黒木華、杉野遥亮、久保田紗友、若林拓也、渡辺大知、遊谷慎太郎、片桐仁、平岩紙 他

益田ミリの漫画原作。《水ドラ25・30分枠》(全10話)※2021.9~Amazon Prime Videoにて全話配信済み/地上波初放送

中堅会社員の姉・ちはる(黒木華)と新入社員の弟・順平(杉野遥亮)の、それぞれの会社での姿と、実家らしい家に帰宅後に、それぞれが買って来た好きな物を食べながら交わす、とりとめの無い会話を淡々と描くドラマ。

ちはるは物の見方が辛辣で、弟には思った事をポンポン喋り、可愛げのあるタイプの順平は、自分の部屋に逃げたりせずに姉の話を聞いて、時々口を挟む。

初回に関しては、順平が名刺を支給されて喜び、同期の真田(久保田紗友)と名刺交換をしていたので、二人は新入社員なんだなと分かった事と、姉ちゃんは着回しが出来ない様なツーピースを沢山持っているんだなって事と、ショートケーキは自分の分しか買って帰らないんだなって事が分かった位で、淡々と日常が過ぎて行くのをそのまま描写して終わりという感じだった。

画面の色調、暖色系の灯りの使い方、画角とかが映画っぽくて落ち着く。

感想は初回のみとするけど、視聴は続けるつもり。

脚本=高田亮、清水匡 演出=吉田善子

No.325

>> 305 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」3話まで終了。 長屋父子のシーンがウザくてもう観たくないんだけど。 優香も何だか益々可愛… 【2022夏ドラマ】

「六本木クラス」4話まで終了。

前回、長屋父子がウザいと書いたら、今回の出番は控え目で、私はこの位の方が好み(笑)

新は刑務所で長屋父の自叙伝を穴の開くほど読んで、飲食業で成功するノウハウは全部学んだ筈にしては、あの店舗デザインのダサさは何なんだって思っていたんだけど、“何でも知ってる”葵がマネージャーとして加わり、流行りのデザインに改装するという形にしたかったからなのね。

ピュアでどこまでも誠実で、いざとなったら喧嘩も強く、女は勿論のこと仲間は絶対守る男、韓ドラに有りがちなんだけど、どんな環境に育ち理不尽な目に遭っても、ヒーローやヒロインだけは汚れてなくてカッコいい、そのスタイルがそのまま新に投影されている感じなのだが、果たしてこれが今の日本の視聴者の好みにマッチするのかな。

前回も書いたけど葵の人物像と、演じる平手友梨奈が魅力的なので、もう既に変化はしているけど、彼女が新と関わる事で今後どの様にどこまで変化して行くのかには凄く興味が有るから、そこで失望しない限りは観て行きたいと思っている。

クレジットは二番手なのに優香のキャラがはっきりしなくて、新木優子は貧乏くじを引いたみたいになってるな。

脚本=徳尾浩司 演出=樹下直美

  • << 343 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」5話まで終了。 二代目みやべの創業スタッフは、葵を除いてセンスの無い素人ばかり(もちろん新を含む)で、これで長屋父子に復讐って、あの代理出頭した庭師のアリバイを知っている刑事(緒方直人)が新と組めば、息子の龍河の方は潰せると思うけど、父親の事業を潰すなんて永遠に無理だろうと思っていたら…何と新は優秀なファンドマネージャーと組んで、父親の保険金3億円で、龍河の暴行事件で暴落していた時の長屋の株を買い、その他の投資も含めて5億円の利益を出し、その5億円で更に長屋株を買い増すという、裏工作を着々と進めていた。 そのファンドマネージャーが、あの龍河のイジメを受けていて新が庇った一日だけの同級生の桐野(矢本悠馬)で、彼らは裏で相川専務(稲森いずみ)を説得し、彼女の出す条件もクリアして、相川次期会長実現の為に手を組む所迄漕ぎ着けていた。 相川と新の持ち株と桐野の資金を増やす腕、相川の社内の人望が有っても、それだけで長屋を乗っ取るのは無理だけど、長屋は龍河という墓穴を掘りそうな爆弾を抱えているし、あのワンマン振りではいずれ本人も何らかの墓穴を掘りそうで、やっと復讐の二文字に現実味が出て来て、話も面白くなりそうな気がして来た。 葵の魅力だけじゃいつまでもは持たないから良かったわ。 脚本=徳尾浩司 演出=樹下直美

No.326

>> 306 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」2話まで終了。 今回は冴の毒親(静)を演じる富田靖子の独壇場。自分は直ぐ男に色目を使い… 【2022夏ドラマ】

「純愛ディソナンス」3話まで終了。

小坂と加賀美は不倫をしていて、別れたくなかった加賀美が殺してしまったという、そこは何の捻りもなく、あの留守電を聞いた正樹は危険を察知して、途中で会った慎太郎と学校へダッシュ、ロッカーに監禁されていた冴は慎太郎が見付け、正樹は屋上で死のうとして迷っていた加賀美を見付け、「じゃあ死ねば」と本音全開の言葉を投げ付け、パトカーが来て加賀美は連れて行かれ、正樹は退職する。

5年後、正樹は光石研が社長の不動産会社?で、社長の右腕みたいな地位を得て“清濁併せ呑む”様な仕事をしており、社長の実子の北都(和田正人)からは敵視されている様だ。
何故教師ではなく、心を殺さなくては出来ない様な仕事に就いたのかは定かではないが、理由の一つは社長の娘である愛菜美と結婚したからなのかもしれない。そう、前回の感想で予想した碓井先生だ。そして愛菜美は売れっ子作家になっていた。
冴の好きな正樹と冴の夢である作家の両方を手に入れていた愛菜美は、冴のバイト先のアプリ会社との打ち合わせの時に、わざと正樹に迎えに来させて「夫です」と皆に紹介しがてら、本当は冴に見せ付けている愛菜美。
やっぱりあの当時から正樹を狙っていたとしか思えない。
正樹と冴にしたら、漏れ無く付いて来る光石研が怖いよなあ。

脚本=大林利江子 演出=木村真人

  • << 344 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」4話まで終了。 正樹は何故愛菜美と結婚したのかが、正樹の回想という形で短くまとめられていた今回。あの後父親に感動されたのは当然だと思うけど、それで何で工場勤めを選択したのか。そこで絡んで来た同僚に怪我をさせ警察沙汰に。出て来た正樹を待ち構えていたとしか思えない愛菜美の口利きで、父親の会社に雇って貰えたから彼女に感謝していたのは分かるけど、そこから彼女にプロポーズをした心理とは?その場面の画は無かったので、その時の愛菜美の様子は分からないのだが、父親に口利きをする迄の愛菜美は、“碓井先生”のビジュアルのままだった。 そして現在、愛菜美は変貌を遂げ、クモの巣を張って絡め取る様に自分の物にした夫の正樹は、常に愛菜美に気を使い言葉を選んで会話をしている。愛菜美はトロフィーハズバンドが欲しかっただけなのか?それとも? 愛菜美の兄の北都は愛人の子で、子供の頃に賢治が引き取った。賢治がその様に育てたのか、北都が気に入られる様に迎合したのかは分からないが、賢治のミニチュアみたいな男に育ち「拾い物にしては上出来だよ」と賢治に評価されていた。 結局正樹は賢治の右腕でも何でも無くて、いい様に使われているだけだった。 この状況で冴を求めるのは必至、そこから泥沼に陥るのも必至か。 脚本=玉田真也 演出=木村真人

No.327

>> 307 【2022夏ドラマ】 「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」3話まで終了。 橋本マナミが犯人を演じた2話は、犯罪の設定自体が面白… 【2022夏ドラマ】

「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」4話まで終了。

患者の葛木花恵(松金よね子)を殺した看護師の佐久巻麻美(徳永えり)。証拠は揃い本人も肯定し目からは喜びの黄色が見える。「人を殺してみたかった」と言う麻美に、風早が「そんな理由で遺族は納得するか!」と叫ぶと、今度は怒りの赤が見える。
風早と心野は花恵の娘で料理研究家のかんな(しゅはまはるみ)に話を聞きに行くが、彼女の目からは悲しみの色は見えず怒りの赤だけが見えていた。

今回の事件は、代理ミュンヒハウゼン症候群のかんなが、認知症の母を介護しながら認知症患者向けの料理を提案し世間からの称賛を浴びる為に、母親に高齢者が飲むと認知症を促進させやすいとされる薬を飲ませ続け、それに気付いた花恵が麻美に「私を殺して」と頼んだというものだった。

もちろん普通は頼まれても殺さない。花恵は麻美に「終わらせた方がいい親子も居る」「娘が犯罪者なんて死ぬより辛い」と話し、その言葉が幼い頃から母親の教育虐待を受け続け、逃げたい終わらせたいと苦しんで来た麻美の心の引き金を引かせてしまった。
自分が快楽殺人者となったら母親はどれだけ苦しむのか、それが麻美の復讐だった。

かんなの怒りは母親が自分の支配下から逃れて行った事への怒り、麻美の喜びは母親への復讐が出来た事への反応で、怒りは遺族のかんなの虐待を知っていたから。
(続く)

No.328

>> 327 (続き)
風早はかんなの家に有った薬の袋から虐待を疑い、麻美の過去の経歴の捜査で母親からの教育虐待が有った事を知る。

麻美は精神的に病んだ快楽殺人を装い、母親に二重のショックを与えたかった様だが、心野の感情捜査と風早の捜査で真実が明らかにされた。
それでも「自分のせいで娘が殺人者になったと知ったら、あの人どんな顔するんだろうな。あたし今本当に幸せ」と心野達に話す麻美。
警察は動機は発表しなかったが、いずれ裁判で麻美自身が真実を話すだろうと風早。

救われない二組の母娘の話。
話の組み立ても見事だったし、徳永えりの病んだ人間を表現する演技力には脱帽だし、今迄で一番良く出来ていたと思う。

そして縦軸について。
平安と心野は15年前の両親の葬儀の時に、「仕事も同じだけど、お父さんの友達なんだ」と言われて知り合った事が判明。そこからの付き合いであれだけ信頼してるのか…。

一番の衝撃は平安と風早は親子だった事。
雲川が探偵に調べさせた写真の中に、幼い風早が平安と写ってる物が有り、手に持った賞状の名前が平安涼になっていた事、風早の記憶の中で「分かってくれ、涼」と言って去って行った父親、この二点から両親は離婚し、涼は母親に引き取られて風早になったと考えるのが妥当だろう。

今回平安に「分かってくれ、涼」と言われた風早が呆然としていた意味とは?

脚本=橋本夏 演出=林雅貴

  • << 345 【2022夏ドラマ】 「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」5話まで終了。 15年前の事件の直後に心野が入院した時に、親身になってお世話をしてくれた医師・望月暁子院長の葬儀に行き、突然豹変した秘書の潮田(浅利陽介)に、院長の家族らと共に立て籠りの人質にされてしまった心野。でも潮田の目からは“驚き”の色ブルーが放出されていた。自分が事件を起こしているのに、何故潮田は驚いているのか? 潮田は父親の指示で動いていて、トンネル事故は県警の到着を遅らせる為に、潮田の父がわざと起こしたのかとか思っていたら、真相は全く違っていて、でもちょっと肩透かしを食らった様な感じで“あっ、そうなんだ”位の感想しか持てなかった。でもそこ迄の話に興味が持てていたのは、浅利陽介があの状況に陥った男の心情を上手く演じていたからだと思う。 で、最後にこのドラマらしく、驚きの縦軸をぶっ込んで来た。心野と一緒に縛られていた葬儀社の小野寺(片桐仁)が、「元警察官なんで」と心野に話した時は、そうなんだとしか思わなかったのだが、まさかの真犯人? 心野が当時も今も見た、小野寺から放出されていた色は黒っぽかったけど、あの意味は何なのだろう。そしてその記憶は本当に正しいのか? 今も小野寺が平安と会っている理由は? ホント、縦軸の入れ方が上手過ぎる。 脚本=三浦駿斗 演出=中茎強

No.329

>> 308 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」2話まで終了。 今回は子供がゲームに高額課金してしまい困っていると… 【2022夏ドラマ】

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」3話まで終了。

今回はファスト映画を何本もアップロードして、著作権法違反で映画会社から告訴、逮捕された大学生の山田遼平(井之脇海)を、国選弁護人として羽男が弁護する話。

遼平は、利益を得ていないし映画の宣伝になっているから自分は悪くないと本気で思い込んでいて、情状酌量からの執行猶予を狙った羽男の作戦をぶち壊し、匙を投げてしまう羽男。

ここから遼平と名前の似ている寡作の監督山田恭兵が、何故か遼平と間違われてSNSは大炎上、10年振りの新作も上映打ち切りの憂き目に遭い、その事実を羽男から教えられた遼平がやっと事の重大さを認識するという展開だった。
法廷で心から謝罪をして執行猶予となった遼平は、監督に土下座をして謝罪するが、静かな怒りを内に秘めながら、口調はあくまでも淡々と「謝罪を受け入れる事は出来ません」と、監督が突き放すラストが良かった。

遼平自身も顔写真が晒され、デジタルタトゥーとして残り続けるし賠償責任も負う事になる。対して匿名で的外れな監督攻撃をして、多額の被害をもたらした多くの人間は野放しにされる理不尽。
ネットでの罪の意識が無い行動の危うさを、静かに告発するいい脚本だったと思う。井之脇海、でんでんのお二人にも拍手を。

脚本=西田征史 演出=山本剛義

  • << 346 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」4話まで終了。 今回は電動キックボードでひき逃げをした(本人は助け起こし救急車を呼ぼうとしたが、相手(新庄=シソンヌのじろう)が大丈夫だからと拒否したので呼ばなかったと主張)として逮捕された一奈(生見愛瑠)を弁護する話だが、検察官として投入されたのが東京地検の若手エースと言われている、羽男の実姉の優乃(MEGUMI)で、羽男が何故姉が担当しているのか訝った通り、新庄の妻の父親が東京地検の元検事正で、その義父に忖度してエースを投入したのではと石子は推理し、それは当たっていたのだが、優乃はこの事件を利用して、新庄も通っていた事故現場近くの違法カジノを摘発すべく、身内に甘い検察に邪魔されない様に、弟達が暴いて警察に摘発させるべく計算ずくで動いていていたと、石子が後で看破するという流れで、めるるの好演も有って、事件部分は交通ルールに関する啓蒙にはなったかなと。 優乃は弟が臨機応変に動けない事を知っていて、変われないなら弁護士を辞めろと愛有る叱咤。 弟が投げ出さずに真実に辿り着き、依頼人の執行猶予を勝ち取れたのは、パラリーガルの石子のお陰だと分かっていて、弟を宜しくと頭を下げたのは姉としての感謝の気持ちだったのだろう。 実際いいバディになりつつ有るよね。 脚本=西田征史 演出=塚原あゆ子

No.330

>> 309 【2022夏ドラマ】 「NICE FLIGHT!」(EX・MMJ)脚本=衛藤凛 出演=玉森裕太、中村アン、尾上右近、阿部亮平、玉城ティ… 【2022夏ドラマ】

「NICE FLIGHT!」2話まで終了。

ちょっといくら何でもこの脚本は無いわ。
真面目に演じてる玉ちゃんとアンちゃんが可哀想になって来る。

楽しんでいる視聴者もいると思うので、これ以上あれこれ書く事はしないで、自分はこれにて視聴離脱する。

脚本=衛藤凛 演出=宝来忠昭

No.331

>> 310 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」3話まで終了。 凄いねえ、彼らの言動の一つ一つが胸に刺さって来て、すっかりドラマの世界に… 【2022夏ドラマ】

「雪女と蟹を食う」4話まで終了。

彩女という人物がまた分からなくなった。

彩女の回想だと雪枝一騎と彩女は教師と生徒の関係だった。彩女は文学への理解が深い物静かな生徒で、女子生徒に人気の一騎に片想いをしている様に見えた。

あの後、二人はどういう経緯で結婚したのだろう。
あの本に書かれている様に、彩女は一騎が売れる迄犠牲となって支え続けたのだろうか。そして何を犠牲にしていたというのだろう。

でも本の続きを北が読み進めると、妻が三徳包丁を持って夫の上に跨がり、その包丁を振り下ろすという描写が有り、どこまでが実話なのか妄想なのか怪しくなって来た。

一騎は彩女に電話をして来て、ヘミングウェイについて尋ねていた。文学については彩女の方が遥かに知識を持ち、一騎はそれに助けられていたという事なのだろうか。
そして電話する一騎の隣には若い女がおり、そのバックには札幌の時計台が映る。

そして彩女と北は函館に到着した。

彩女は一騎の新作を北に「これは失敗作よ、いろんな意味で」と言って切り捨てていた。
もしかしてなんだけど、それ迄の本は何らかの形で彩女がサポートして書いていて、新作は家を出た一騎が一人で書き上げたという可能性は有るのかな。

彩女の絶望は文学絡み?

脚本=イ・ナウォン 演出=柴田啓佑

  • << 347 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」5話まで終了。 函館に上陸した二人は市場へ。そこの蟹の店があの時テレビで見た店だと気付く北。彩女も同じ番組を見ていた事が分かる。その時彼女の目に止まったのは蟹ではなくて、後ろのテーブルで蟹を食べようとしている夫の姿と、一緒に居る若い女の後ろ姿だった。 あの番組を見て、北は最後に北海道で蟹を食って死のうと思い、彩女は何を思ったのだろう。 自殺の意思を持った北が彩女の家に押し入ったのは偶然だった。でも彼の口から“北海道”“蟹”“自殺”の言葉が出て来て、“道連れ”が飛び込んで来たと、彩女の背中を押したのかもしれない。 世の中に絶望し一人ぼっちだった北は、彩女と旅をする内に、彼女の存在が生きる理由になり始めていた。それを敏感に感じ取り彼を突き放し始めた彩女。 彩女の手帳が気になり、雪枝一騎の誕生日でロックを解除した北。中身は北と出会った日からの事を綿密に綴った日記の様だった。 読んでるのがバレて「彩女さんの事を知りたい」と言う北に、「やっぱり貴方には死ぬ覚悟が無いのね」噛み合わない二人。 外に出た北は迷子になり、一晩ホテルに帰れず野宿し、親切なマリア(久保田紗友)という女性に送って貰えたが、彩女は去った後だった。 彩女がバッグに忍ばせている包丁の意味とは?彼女の本心は一体どこに有るのだろう。 脚本=まなべゆきこ 演出=内田英治、柴田啓佑

No.332

>> 312 (続き) 佐伯は壁一面に張った大好きなゴッホの様々な自画像を差しながら、徹生に問い掛け説明をする。 ゴッホが自分で耳を削ぎ、最後は自殺し… 【2022夏ドラマ】

「空白を満たしなさい」全5話終了。

ラデックを始め、世界中で復生者が消え始めた。まさかそんな展開になるなんて予想もしていなかった。復生した者は生と死についてより深く考えを巡らせるし、遺族から家族に戻った者は、喪った者の喪失感を帰って来た本人で埋める事の出来る幸運を享受する。新な気持ちで生活をして行こうとする者達を引き裂き、更なる悲しみを与えるとは…。

木下が目の前でいきなり消えて、自分の消滅を覚悟した徹生は、千佳の中に巣食う毒母への恐怖と暗闇を一掃する為に、三人で千佳の実家に行き、「貴方が自殺したのは娘のせいです」と話す義母(木野花)に、千佳は何も悪くない、今迄出会った中で一番いい人間です、結婚出来て本当に良かった、千佳にはただ感謝しかない、産んで育ててくれた事を感謝しますと言って、頭を下げ続けた。
千佳は泣きながら夫の言葉を聞き、両親からの言葉は無かったが心の暗闇は浄化され、帰り際、両親の間に立っている過去の自分は、真っ白なTシャツを着て今の自分に微笑んでくれた。

誰もが持っている心の中の暗闇を、消そうと足掻けば死に繋がってしまう事も有る。だから消すのではなく見守り、共存させても問題はないのだと、自分も社会全体も認識する事が大事なんだという事は、十分伝わって来た。

佐伯の存在が私には難し過ぎたのが少し残念だった。

脚本=高田亮 演出=柴田岳志

No.333

>> 313 【2022夏ドラマ】 「初恋の悪魔」2話まで終了。 このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。 ・スマホ相手の… 【2022夏ドラマ】

「初恋の悪魔」3話まで終了。

このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。

・鈴之介は星砂が好き。星砂は遥日が好き。星砂に「好きだよ」と言われた遥日はもう時間の問題。

・星砂の解離性同一症。遥日の目の前で短時間の人格交代が起きた。確かにブランド物を沢山買いそうな、今の星砂とは正反対な感じの女。立体交差の上を歩いていた雪松は、人格交代シーンを見ていたのか?

・朝陽が死ぬ十日前に、銃弾一発を紛失し始末書を書いていた事を遥日に教える雪松。時期は不明だが肩を撃たれた星砂は、杏月に極秘で治療させた過去有り。この事は重なり合うのか?

・鈴之介の自宅には監視カメラが有ると教える森岡(安田顕)。何の為に?森岡は何故知ってる?

・星砂のフィーチャー回だったが、松岡茉優も上手いなあ。瀬戸カトリーヌ以外はみんな上手いから、その面では安心して観ていられる。

脚本=坂元裕二 演出=塚本連平

  • << 348 【2022夏ドラマ】 「初恋の悪魔」4話まで終了。 このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。 ・遥日の部屋のクローゼットに星砂が隠れているのを分かった上で、遥日に「お前は庇ったりしなくていいんだよ」と言った雪松は、星砂が朝陽を殺したと疑っているのか? ・森岡に「大丈夫ですか?」と聞かれて「僕が大丈夫だった事は一度もありません。そういう意味では大丈夫です」と答える鈴之介。確かにそうだ(笑) ・遥日に告白されそうになり、遮ってお兄さんを殺したのかもしれないと話す星砂。自分とヘビ女のどちらが主体なのかも分からなくなったと怖がる星砂をハグし、「トマトが嫌いでエビフライが好き、僕が貴女を知っています。困ったら僕を見て下さい。僕が貴女だって言います」 おずおずと遥日の背中に両手を回す星砂。 うん、名場面だ。 ・動画サイトの情報から簡単に犯人を割り出した刑事課。鈴之介達の自宅捜査会議の意味って…。 ・初回から感じていたけど、林遣都のちょっとした表情や言い方が、時々「結婚できない男」の主人公と被る。 脚本=坂元裕二 演出=鈴木勇馬

No.334

>> 314 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」4話まで終了。 プロ野球の戦力外通告を受けた選手(横浜DeNAにドラフト指名されて、ビ… 【2022夏ドラマ】

「オールドルーキー」5話まで終了。

今回一番印象に残ったのは、フェンシング選手の三咲役の當真あみで、「妻、小学生になる」の時はそれほど印象には残らなかったのだけど(何せ凄い子役が居たから!)、今回、将来有望な選手で“マスクを取ったらビジュアルがいい”という設定の役に凄くハマっていたので、強く印象に残った。ドラマ側、彼女の事務所側双方にとってウインウインの結果となった訳で、改めて配役って大事だなと思った次第。このドラマはゲスト選びに関してはかなり上手いなと感じてる。

話としては、新町の関わり方は元アスリートの熱血漢として終始彼らしい動きをしていて、だからこそ三咲も最終的には彼を信頼し納得したという流れは説得力が有り良かった。
ただ、一から選手を発掘して契約するのが今回が初めてという城が、この仕事の基本的ないろはが分かっていない(教育がされていない)様に見えるのは、スポーツマネジメントのお仕事ドラマとしてはどうなのかなと少し思った。

新町家が家族一丸みたいになれて観やすくなったと思ったら、今度はビクトリー社内の“果奈子アゲ”が度を越していて、話の腰を折っているのが残念。

高柳や深沢の意外性が出て面白いと思ってやっているのかもしれないが、邪魔でしかないな。

脚本=福田靖 演出=木村ひさし

  • << 350 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」6話まで終了。 今回はビクトリーの契約選手でBリーグの新垣(浅利陽介)が、今のチームとの3年契約が切れるので、別のチームへ移籍させる話。既に葛飾(高橋克実)がほぼ話をまとめている案件で、新町の独り立ち初仕事として与えられたのだが、新垣が練習中に膝の前十字靭帯断裂の大怪我をしてしまい、移籍交渉はストップ、元のチームにはビクトリーが契約した有望株で、新垣とポジションが被る選手の入団が決まっており、新人の新町にとっては一気に難しい、新なチーム探しという仕事になってしまう。 今回の見所は、自身もJ1時代に足を骨折し、復帰を焦るあまりに完治しないまま試合に出てまた同一箇所を骨折、それがJ2移籍の原因となり後悔した新町が、自分には相談に乗って止めてくれる様な人は居なかったが、「今の新垣さんには僕が居ます」と完治優先を説得する所で、あんな風に真摯に言われたら納得するだろうなって素直に思った。 ただビクトリーはOJTはやってるけどOFF JTはやってないから、データ等の資料を作る事さえ新町は知らなかったって、“お仕事”部分は相変わらずいい加減だよなあ。 演出家が代わったからか、社長のおちゃらけシーンが無くなってホッとした。 脚本=福田靖 演出=伊東祥宏

No.335

>> 315 【2022夏ドラマ】 「新・信長公記〜クラスメートは戦国武将〜」(ytv)脚本=金沢知樹 他 出演=永瀬廉、山田杏奈、西畑大吾、萩原利… 【2022夏ドラマ】

「新・信長公記〜クラスメートは戦国武将〜」2話まで終了。

感想は書かないつもりだったのだけど、フォーマットが分かった上で観た今回も面白かったので、何故なのかを少しだけ書いておく。

まず歴史が苦手な私が観ても、名前や有名なエピソードの有る武将ばかりが集められており、授業や旗印戦の時に、そのエピソードを下敷きにした行動を各武将がしており、その解説も付いているという至れり尽くせり状態で、頭を使わずに楽しく観られるから楽なのだ。日曜の夜中にはあまり頭は使いたくないので。

そして豪華な役者陣ね。
主役も張れる知ってる役者ばかりが出ているから、誰がどの武将か直ぐに覚えられるから、こちらも楽で助かっている。
永瀬廉(織田信長)も小澤征悦(徳川家康)も同じ15歳設定というのがめちゃめちゃ笑えるんだけど、上記の理由みたいな利点も有るし、小澤征悦とか濱田岳(黒田官兵衛)とかを配置すると、やっぱり演技の重厚感も出る訳で、配役も上手いなと思う。

癖の有る旗印戦を誰が制するのか、迎え撃つ総長とは誰なのかも一応楽しみだし、これは案外拾い物かも?

※原作が有るので大丈夫だとは思うけど、脚本が伊達さんに代わった時にどうなるのかは、ちょっと心配。

脚本=金沢知樹、萩森淳 演出=中島悟

  • << 453 【2022夏ドラマ】 「新・信長公記〜クラスメートは戦国武将〜」全10話終了。 強い家康に付く者が何人か出て、家康グループとそれ以外の武将のグループの対立、駆け引き、寝返り等が描かれていた時は面白かったし、博士を家康に殺されたと恨んでいる息子が、黒百合高校の新入生ペリー、ジャンヌ・ダルク、始皇帝(この三人が出て来た時は大笑いをしてしまった)を引き連れて仕掛け、みやびと家康(孤立して武田に足をやられて手負いの状態)を拉致し、黒百合と武将が総力戦で戦い、みやび達を奪還する8話迄は楽しめたけど、博士に武将クローンを作らせたのは理事長で、みやびの父はその研究所の研究員だったとか、そもそもの話が出て来た9話からは、ワクワクとか笑えるとか青春の熱さとかの楽しめる要素が一気に減ってしまい、つまらなくなってしまった。 総長は理事長で、永久に死なない(直ぐ甦る)という4人の部下(黒い甲冑みたいなのを身に付け刀で戦う)が次々に武将達を倒すと、信長くんが信長として覚醒し、永久不滅の筈の武士達を倒し総長も倒しちゃうというシーンもワクワクはしなかったな。 7年後、みやびと博士の息子がクローン技術の改良に成功した為に、18で死なずに済んだ武将達が銀杏高校特進クラスに居座り続け、教師になったみやびに怒られるというラストは洒落ていて良かったけどね。 脚本=金沢知樹 演出=中島悟

No.336

>> 316 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」3話まで終了。 やっと“天沢雲海vsダイロク”の話が終わった。 ここまで引っ張ると、初回は… 【2022夏ドラマ】

「競争の番人」4話まで終了。

脚本家3人体制が3話迄で終わり、今回は一人でじっくり書いたせいなのか、匿名のタレコミが有った大メーカーアレス電機の『優越的地位の濫用(下請けいじめ)』について調査をする話が、下請け側から丁寧に描かれたので、リアリティーも感じられたし感情移入出来る部分も有って、いい仕上がりだったと思う。

警察物ではよく有る上からの圧力が公取委にも有って、早々にアレス電機の調査にストップが掛かるも、小勝負は気にせず下請けのまとめ役を調べ、彼が犠牲になって他の下請けを守っていた事実を皆に告げ、ようやく一つにまとまって公取委に証言をする所迄漕ぎ着けたら、アレス電機から下請け一社の契約を切るとの通告が有り、皆が震え上がると同時に、ダイロクに対しては六角検事(羽場裕一=ダイロク六角の父)から、「アレス電機への調査を一旦止めて頂きます」との通告が。

次回はアレス電機の開発本部長・柴野(岡田義徳)側との攻防戦が描かれるのだと思うが、VS.雲海みたいな飛躍した話にはしないで、あくまでも現実に即した話でまとめて貰いたい。

脚本=神田優 演出=森脇智延

  • << 351 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」5話まで終了。 満を持してアレス電機に立ち入り調査に入ったら、検察も柴野に横領の疑いが有るからと調査がバッティングし、ダイロクは何もさせて貰えず、それでも検察の調査が終わり回って来た資料のブツ読みを始めたが、目ぼしい物は無し。ただ小勝負が、アレス電機が下請け会社の格付けをしていた資料を見付け、上位30社と契約していた事が判明し、他の社との点差も大きかった事から、アレス電機にとっても皆さんが必要なのだと小勝負が説明、自信を持った彼らは柴野に契約内容の見直しを要求、断られるとそれなら新製品の契約はしないと通告する。 ああ面白くなったなと思ったら丸川がまたまた仲間を説得、その必死な姿を見ていた柴野の事は小勝負が説得、最後は自分の事を変わらず思ってくれる丸川の友情に柴野が応える形で、下請けの要求を飲むし、これ迄の“下請けいじめ”も認めるという流れで、何か土俵際で前にはたかれた様な気分だった。“情には情で”かあ。何かモヤモヤする。 横領をしていたのは柴野の部下で、証拠を見付けたのはブツ読みの達人・桃園で、ちょっとだけ検察に嫌味を言ってたのには笑ってしまった。 殺人の件は柴野は否定。裏が有って藤堂とか政治家が絡んでいるのかね。 このドラマ、今迄のところ杏の必要性が感じられない。 脚本=神田優 演出=森脇智延

No.337

>> 317 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」2話まで終了。 今度は小梅の心の声まで映像化し出したけど、それも含めて許容範囲内で、寧ろ初… 【2022夏ドラマ】

「魔法のリノベ」3話まで終了。

今回は事故物件(病死)のリノベ依頼だったが、妻(えみり=トリンドル玲奈)が事故物件には住みたくないと、よく調べもしないで購入してしまった夫(浩晶=迫田孝也)を責め、別れ話まで始める始末。

それをどう説得してリノベ契約迄漕ぎ着けるかという話で、玄之介がビビりのくせに一晩泊まってどうなるか体を張り、ゲームの約束を破られた進之介が無断進入して悪戯をして、父をビビらす辺りは可愛いし面白かったのと、小梅が“誰にでも訪れる病死や自然死迄事故物件と呼ぶのはもうやめて、エピソード物件と呼びたい”と話す辺りは良かったけど、今のところどうでもいい久保寺が小梅に復縁を迫る話とか、そもそもの久保寺に執着してる桜子の話とかに尺を取り過ぎて、肝心のリノベ客夫妻の扱いが雑だったのが残念だった。

ネット記事で元アイドルとそのマネージャーが(多分)出来ちゃった結婚した事は示されたけど、せっかく迫田さんとトリンドルが夫婦なんて面白いキャスティングをしたのだから、二人のポテンシャルを引き出す部分がもっと欲しかった。

演出家が交代したら、こんなにおふざけとお仕事のバランスが悪くなるものなのか、ちょっと残念な3話だった。

次回のゲスト、渡辺真起子、浅野ゆう子、寺島進の凄い組み合わせに期待したい。

脚本=上田誠 演出=本田隆一

  • << 352 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」4話まで終了。 外壁の塗装と瓦屋根の補修工事を請け負い、足場迄組んだ段階でドタキャンされ、話を聞きに行ったら依頼人(小山田真理=渡辺真起子)の義姉(保科千恵子=浅野ゆう子)から家相が悪い、お金は出すから本格的なリフォームをしなさいと言われたと説明を受けた小梅達。千恵子は風水を信じるスピ子で、義妹にリフォーム代もポンと出せる程事業でも成功してるらしく、風水を踏まえた設計の家に変えるとの事。 足場迄組んで工事がストップしたから塗装屋の華丸(寺島進)はオカンムリだし、どうやって丸く収めるのか面白そうな案件だったのに、またまた久保寺・桜子ラインがしゃしゃり出て来て、リノベの話がズッタズタ。 何で上手い役者さんを揃えて、リノベ案件も面白そうな話なのに、1、2話の様にきっちりと集中して見せてくれないのかね。 また桜子役の北香那が憎たらしい位に上手いから、実際の登場時間以上にイメージが消えなくて、リノベストーリーの邪魔をするのよ、困ったもんだ。 一応今回で新しい男が出来て解決したのだろうか。でも今度は玄之介の妻を寝取った次男が戻って来るみたいで、今度は玄之介側のサイドストーリーが幅を利かせるのかね、やれやれ。 ※次もバランスが悪かったらもう感想は書くの止めようかな。 脚本=上田誠 演出=本田隆一

No.338

>> 318 【2022夏ドラマ】 「プリズム」3話迄終了。 白石は大学の研究室に居て陸は教え子だったが、二人は所謂恋仲になり、どういう経緯で… 【2022夏ドラマ】

「プリズム」4話迄終了。

森下家に挨拶に行く陸と皐月。彼女の家にも挨拶をしろとだけ言って、直ぐに席を立つ父親。皐月の両親が離婚している事にも「よくある事」と理解を示して意外だったが、陸の話だと5才の時に自分の母親は家を出て行き今の母と再婚した、だからなんだなって。
でも流石に皐月の両親の離婚理由を知ったらどうなるのかなとは思うが、その辺りは皐月の父もよく分かっていて、陸に自分の事は君の親には話さない方がいいと。
「僕の事が将来、娘の足枷になるんじゃないかと心配だった。僕にとって一番大事なのは娘の幸せなんだ」と。でも結婚願望が無いって皐月が言うのは、やっぱり父の事が足枷になってるからだよね。

陸が父からの融資を受けてリガーデンは続行。白石と皐月は気が合うみたいで、陸を含めた3人の間に流れる空気感が、何とも言えない優しさに包まれている気がして。

皐月は倒木で頭を打ったりはしたけど、台風上陸の前に何とか間に合った養生のお陰で、ガーデンは事なきを得たのだが。

本物の台風は去ったが、予告によると皐月にとっての今回は嵐の前の静けさであって、これから一気に様々な困難が襲って来る様だ。皐月はそれに耐えられるのか。

脚本=浅野妙子 演出=船谷純矢、タナダユキ

  • << 367 【2022夏ドラマ】 「プリズム」5話迄終了。 白石は性自認後、バレない様に上手く立ち回らなければという自分への縛りが有ったが、海外に出てそういう気付きが有ってキャリアを積めたから、何の後悔もないと陸に語る。それは父のした事を申し訳なく思う陸への配慮でも有り、白石自身の本音でも有るのかな。 皐月の父が心筋梗塞で倒れて緊急手術。同意書は先に到着していた信爾ではなく、娘の皐月に記入が求められ、術後の説明もまずは娘に声掛け、皐月が信爾の同席を頼んだら認められる、今はまだこういうシステムなのだ。傷付いている筈なのにそういう素振りは一切出さず、常に一歩引いて、初めて対面する皐月の母親にも気を使い、でも何が有っても耕太郎の面倒は最後まで自分が見るという、強い覚悟も持っている信爾に人として惚れた。 白石が皐月に言った言葉、「普通って誰かが作った基準でしかないよね」本当にそう。でもLGBTQに限らず、この“普通”が縛りになって、苦痛を抱えながら生きている人は五万といるんだよね。多数が安心する為の“普通”が、誰かにとっては凶器になってしまう事も有る、その事は常に頭に入れておかなければね。 脚本=久世寝子 演出=船谷純矢 ※今回から浅野妙子は原作表示で、最終回迄脚本は書かない。何か(「エール」の時みたいな)確執が有った?それとも体調の問題?その調整の為の一週休止だったのかな?

No.339

>> 319 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」4話まで終了。 今回は世の小鳥ファンも納得の出番の多さで、美味しいお茶の淹れ方を知っ… 【2022夏ドラマ】

「ユニコーンに乗って」5話まで終了。

佐奈が小鳥へのお礼にECサイトで購入した革靴を間違えて会社宛に送ってしまい、それを功が開けて中身を見てしまい…って、佐奈は個人で購入したのだから、宛先は間違えて会社でも佐奈の名前は記載されてる筈でしょ?それなのに功は開けちゃったの?あと佐奈は小鳥の靴のサイズをどうやって調べたのかな?

まあそれは小さな事だからいいとしても、海斗の作ったアプリが容量が大き過ぎて、使えないスマホが出てしまう事にビジコン前日に気付くという設定、そんな基本的で一番大事な事、開発の前に話し合って共有しておくのが当然だろうに。
拗ねた海斗が小鳥のお陰で戻って来て、徹夜をしたら修正出来たというスーパーマン振りはドラマとして許容出来るんだけど、その前段のミスの設定が、お仕事ドラマとしては有り得なくて、こういうの何度目?

話の始まりが無いと劇的な何かは生まれないから、あれこれ設定するのは連ドラのお約束だけど、この脚本家はその仕掛けがわざとらしくて、素直に受け取れない部分が目立つんだよなあ。

それでも観ているのは、魅力的な小鳥、馴染んで来た海斗、頑固だけど可愛い佐奈等、どうなるのか気になる人物が居るから。これで功と早智をもっと上手く作っていればなあ、そこは残念。

脚本=大北はるか 演出=棚橋孝義

  • << 353 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」6話まで終了。 うーん、やっぱり仕事の部分の基本的な事(特許申請しないままビジコンに出ていたとか、そういう会社に大企業が3億円投資するとか)をわざと緩めに描いて、次の困難を作り出すスタイルは好きになれないなあ。 海斗が疑われる様に描いているけど、あそこ迄露骨に見せたという事は逆に違うんじゃないかな。 功が佐奈に告白をして、最高のビジネスパートナーだよと返されて、そこから二人がギクシャクし職場の雰囲気にも影響が出て、だから職場内の恋愛禁止なんだというのは、ああやって映像で見せられると中々説得力が有るものだなと感じた。 次郎の作戦で二人が会い、話し始めたら直ぐに仕事の話に繋がって行き、ギクシャクが取れた…という部分も自然で良かったけど、引き抜きの話が有って逆に自分がドリポニに居る意味を再認識した功から、佐奈のビジネスパートナーでいたいと言われた後、佐奈があの約束(寝た振りをして「うん」と返事をしていた、30才になってお互いに云々の話)も無しになるのかと呟くシーンは蛇足だったなあ。 どうしても恋バナのパートは確保しておきたいのが見え見えで。 功の人物像は若干修正されたので、後は軽さしか感じられない早智のキャラを何とかしてくれ。(ついでに某大女優の息子ちゃんの棒演技も…) 脚本=大北はるか 演出=青山貴洋

No.340

>> 275 【2022夏ドラマ】 「ロマンス暴風域」(C&I・MBS・製作委員会)脚本=開真理 出演=渡辺大知、工藤遥、小野花梨、三浦理奈… 【2022夏ドラマ】

「ロマンス暴風域」全5話終了。

原作がどうなっているのかは分からないが、芹香の設定(東京に出る為に夫を利用したのは理解出来るけど、そこから風俗嬢をして客の民生の私生活に迄踏み込み、彼を惑わせ、最後は夫を盾にして逃げた)が理解の範疇を越えていて、意味不明でモヤモヤした。

芹香を運命の女だと思い込んでいただけに、ショックが大きくて次々に風俗に通い、隙間を埋めようとしていたのかは分からないが、そんな中、なっちゃん(小野花梨)という嬢に出会い同棲迄始めたのに、それでもまだ風俗に通い続ける民生の気持ちが理解出来なかった。
一方のなっちゃんは美顔器の借金が30万円残っているからと風俗は辞められず、でも嘘は付けなくて体が客を拒否してしまう。民生は俺が払うよと言ったけど、なっちゃんは彼のスケッチブックを見て、今でも好きな女が居る事を知っていたし、それが町で偶然会い、民生が「せりか」と呼んでも無視して去って行った女だと感じていたから、「ありがとう、ごめんね。夏希」のメモを残して去ってしまう。
「夏希って言うんだ」って民生が言ったのが衝撃だった。

最後は嬢相手に思い上がっていた自分に気付いた民生が、なっちゃんを捜し当て「結婚しよう」で幕を閉じた。
なっちゃん以降の話はまあ納得だったけどね。

脚本=開真理 演出=児山隆

No.341

>> 322 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」2話まで終了。 高志(阿久津慶人)が母親の目を盗んで店のレジから五千円を抜いたのは、想… 【2022夏ドラマ】

「家庭教師のトラコ」3話まで終了。

里美(鈴木保奈美)は利明(矢島健一)の愛人で守は二人の間に生まれた子だから、利明は里美と再婚して守を引き取ったのだと思い込んでいたら、他の男との間に出来た子で連れ子だったのね。
それなら何で利明はあんなに蔑んでいる里美と再婚したのかね。格の釣り合う家の出の女性を選べば良かったのに、不思議だ。

トラコの嫌いな言葉「分かんない」「しょうがない」最後は「すごくない?」だった。それを使った守に、「自信が無いのをごまかしているだけ。言い訳ばかりでヘラヘラして。親の経済力で大学に行ける事を有り難く思え!」ここの鋭い台詞はトラコの地が出ちゃってる。自分も大学に行きたくても行けない口だったからかな。

空港でトラコが守を「ワハハハハ」と笑い飛ばす場面、口だけで笑っていて下手だった。コスプレ演技もメリーポピンズ風はまあまあだけど、熱血教師風は力み過ぎでハラハラするし、美人教師風は滲み出る色気が無くて無理してる様に見えてしまう。
遊川さんが何を意図して使い分けているのか知らないが、演技力の面で無理している様に見えるなら、やらない方が良かったのでは?

※矢島健一が「プリズム」と丸々の役被りで混乱する。

脚本=遊川和彦 演出=岩本仁志

  • << 354 【2022夏ドラマ】 「家庭教師のトラコ」4話まで終了。 もう観るのに若干疲れて来た。 何かを伝えたいからこのドラマを作っているのだろうとは思うのだが、表現が一々回りくどいのと、トラコ側の事情(生い立ち、家庭教師を続ける理由、大金の使い道等)がチラ見せだけでほぼほぼ伏せられているので、結局分かろうと思っても分からない、だから苛々して来る、観ると疲れる←今ここ 最近の遊川作品は、頑張って最後迄観ても「うおー、そうだったのか」みたいなカタルシスも得られないし、何を言いたかったのか理解出来なかった物も有るしで、相性が悪いんだよなあ。 という事で、まだ離脱はしないけど、感想はトラコ側の事情が分かる迄は書かないかも。(その前に離脱するかもだけど) 脚本=遊川和彦 演出=岩本仁志

No.342

>> 304 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」3話まで終了。 自動小銃の撃ち方訓練で、急に弾倉を装填出来なくなった宙を落ち着かせる為に桜間が… 【2022夏ドラマ】

「テッパチ」5話まで終了。

今回はネットで評判のよろしくない“裸出し過ぎ問題”に配慮してか、裸のシーンは一切無しで、その代わりに(代わりではないか(笑))自衛隊の広報の様なシーンがたっぷり盛り込まれ、“訓練生がいい年して精神年齢が低過ぎ”“こんな人が自衛隊になるの?”とか、これもネットで言われてイメージが悪かったので、大切な協力者である自衛隊のイメージを上げる為に、二つの大震災での活躍と、妊娠出産子育てに十分配慮し、家庭と仕事の両立が出来る自衛隊をドラマにがっつりと絡ませていた。

まあ潜水士の話と言って海保に協力させて、殆ど海に潜らずにコケにしていた「DCU」よりはマシなのかもしれないけど、
あれだけ宣伝臭が出てしまうとちょっと引く。

あと自衛官を一生の仕事と決めて、大好きな彼ともきっぱり別れて訓練生になった奈央(坂東希)だけど、そもそも何が彼女をそこ迄突き動かしたのかの部分が描かれていないから、「何を一人で突っ張ってんの?」としか思えなかった。
ドラマなんだから、人物の背景もしっかり書いてくれないとね。

※ドラマの運転手って何でクラクションは鳴らすけどブレーキは踏まないの?危ないって思ったらまずブレーキを踏むよね、普通。(ヒーローが助ける為なのは知ってるけど、不自然だよなあっていつも思う)

脚本=関えり香 演出=都築淳一

  • << 355 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」6話まで終了。 今回は3ヶ月間の前期訓練の締めくくり、過酷な“総合訓練”に宙の母親の事故で危篤話を絡め、訓練後に駆け付けた宙と意識が戻った母親との和解、八女が一班一人一人に言葉を掛けての前期終了で、彼らは自衛官に任官、後期訓練の3ヶ月は描写は無しで、南関東駐屯地に宙と馬場が配属されて、一尉に昇進した桜間も何故か異動して来て宙達の上司となる所迄が描かれた。 高校のラグビー部でその傲慢なプレーから、怪我で離脱した時に「居なくなってくれた方がせいせいする」と陰口を叩かれ、母親は再婚し、そこからは荒れ放題だった宙が、たったの3ヶ月であそこ迄仲間を思いやれる男に激変するのだから、候補生の訓練恐るべし。(でも今回を除き、過酷な訓練の描写はほぼ無かったけど。コロナ禍で色々制約が有ったのかなとは思うけど、訓練生の話で激しめの訓練描写があまり無いのは如何なものか) 佐野勇斗が第二部も残ったのは嬉しいけど、白石麻衣までくっついて来るとは…。(彼女は表情の変化に乏しいから観ていてつまらない上に、要らない恋バナ要員でも有るから、出来れば一部でさよならしたかったのに)(相関図を見たら北村一輝と藤岡真威人は、二部も少し出番は有るみたいね) 取り敢えず次回がどんな感じになるかだな。 脚本=本田隆朗 演出=石川淳一

No.343

>> 325 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」4話まで終了。 前回、長屋父子がウザいと書いたら、今回の出番は控え目で、私はこの位の方が好… 【2022夏ドラマ】

「六本木クラス」5話まで終了。

二代目みやべの創業スタッフは、葵を除いてセンスの無い素人ばかり(もちろん新を含む)で、これで長屋父子に復讐って、あの代理出頭した庭師のアリバイを知っている刑事(緒方直人)が新と組めば、息子の龍河の方は潰せると思うけど、父親の事業を潰すなんて永遠に無理だろうと思っていたら…何と新は優秀なファンドマネージャーと組んで、父親の保険金3億円で、龍河の暴行事件で暴落していた時の長屋の株を買い、その他の投資も含めて5億円の利益を出し、その5億円で更に長屋株を買い増すという、裏工作を着々と進めていた。

そのファンドマネージャーが、あの龍河のイジメを受けていて新が庇った一日だけの同級生の桐野(矢本悠馬)で、彼らは裏で相川専務(稲森いずみ)を説得し、彼女の出す条件もクリアして、相川次期会長実現の為に手を組む所迄漕ぎ着けていた。

相川と新の持ち株と桐野の資金を増やす腕、相川の社内の人望が有っても、それだけで長屋を乗っ取るのは無理だけど、長屋は龍河という墓穴を掘りそうな爆弾を抱えているし、あのワンマン振りではいずれ本人も何らかの墓穴を掘りそうで、やっと復讐の二文字に現実味が出て来て、話も面白くなりそうな気がして来た。

葵の魅力だけじゃいつまでもは持たないから良かったわ。

脚本=徳尾浩司 演出=樹下直美

  • << 356 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」6話まで終了。 前回は希望が持てそうだったけど、“三歩進んで二歩さがる”みたいな感じで、中々前には進んで行かないな。 前回、『あの代理出頭した庭師のアリバイを知っている刑事(松下=緒方直人)が新と組めば、息子の龍河の方は潰せると思うけど』と書いたら、何故か“みやべ”の取引業者(食材卸し)としていきなり登場したのでびっくり。どういう経緯で取引を始めたのかは不明なんだけど、土下座をして迄証言を拒む(あの時偽証をしたから、今証言を覆すと娘の側に居られなくなるというのが理由)松下が、何故“みやべ”との取引をOKしたのか不思議だ。 大企業の会長が“みやべ”の入るビルを買い取りビルから追い出す、それが嫌なら土下座しろって、もう殆ど下手なコメディーだよ。 今回の見所は優香が龍河に「あんたが轢き殺した…私にとっても父親の様な人」を持ち出して、「私はあんたが大嫌い!」と態度を鮮明にした事と、バス停のシーンでは新の事を守らなければと母性迄見せていた葵が、店のピンチを救う為に、長屋に戻るのを条件に父親に手を出さない様に頼んでみると話した龍二には、嬉しそうに「そうしてくれる?」と二面性を見せ、やっぱりソシオパスなのかと感じさせた所。 轢き逃げの証言をしてくれるのは、松下より優香の可能性の方が高いのかな。 脚本=徳尾浩司 演出=樹下直美

No.344

>> 326 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」3話まで終了。 小坂と加賀美は不倫をしていて、別れたくなかった加賀美が殺してしまったと… 【2022夏ドラマ】

「純愛ディソナンス」4話まで終了。

正樹は何故愛菜美と結婚したのかが、正樹の回想という形で短くまとめられていた今回。あの後父親に感動されたのは当然だと思うけど、それで何で工場勤めを選択したのか。そこで絡んで来た同僚に怪我をさせ警察沙汰に。出て来た正樹を待ち構えていたとしか思えない愛菜美の口利きで、父親の会社に雇って貰えたから彼女に感謝していたのは分かるけど、そこから彼女にプロポーズをした心理とは?その場面の画は無かったので、その時の愛菜美の様子は分からないのだが、父親に口利きをする迄の愛菜美は、“碓井先生”のビジュアルのままだった。

そして現在、愛菜美は変貌を遂げ、クモの巣を張って絡め取る様に自分の物にした夫の正樹は、常に愛菜美に気を使い言葉を選んで会話をしている。愛菜美はトロフィーハズバンドが欲しかっただけなのか?それとも?

愛菜美の兄の北都は愛人の子で、子供の頃に賢治が引き取った。賢治がその様に育てたのか、北都が気に入られる様に迎合したのかは分からないが、賢治のミニチュアみたいな男に育ち「拾い物にしては上出来だよ」と賢治に評価されていた。
結局正樹は賢治の右腕でも何でも無くて、いい様に使われているだけだった。

この状況で冴を求めるのは必至、そこから泥沼に陥るのも必至か。

脚本=玉田真也 演出=木村真人

  • << 357 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」5話まで終了。 教師時代の愛菜美が何であんなに地味で暗かったのかを考えると、やはりあの鬼畜の様な父親に萎縮しながら育ったからなのかなと思える。だから明るくフレンドリーで、学校で唯一生徒から好かれて人気者だった小坂に嫉妬し、その信奉者でもある映像研の生徒達の事も良くは思っていなかった。 そんな中、辞める小坂の代わりに来たイケメン教師の正樹に、愛菜美が好意を持ったとしても不思議ではない。でも自分に自信が持てない愛菜美は、遠くで見ているしかない。それなのに憎き映像研の冴が正樹の周りをチョロチョロしている。これは潰しておかなきゃ。それであの写真UP作戦を実行し、目論見通り正樹から冴を引き剥がす事に成功した、というのが私が想像したあの頃の愛菜美の心情。 そしてトロフィーハズバンドを手に入れた愛菜美は自信が持てる様になり、作家を目指して成功すると、更に自分に自信が持てて今現在の愛菜美に変貌を遂げた。 でも本質は変わっていない筈だから、正樹の愛を常に試していなければ不安で仕方ないのでは? 冴は飛んで火に入る夏の虫状態。慎太郎も危惧する真っ直ぐ過ぎる冴は、今の正樹には出会うべきでは無かった。 愛菜美だけでも相手が大変なのに、静までまた出て来た。冴の真っ直ぐな純粋さは諸刃の剣だな。 脚本=倉光泰子 演出=土方政人

No.345

>> 328 (続き) 風早はかんなの家に有った薬の袋から虐待を疑い、麻美の過去の経歴の捜査で母親からの教育虐待が有った事を知る。 麻美は精神的に… 【2022夏ドラマ】

「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」5話まで終了。

15年前の事件の直後に心野が入院した時に、親身になってお世話をしてくれた医師・望月暁子院長の葬儀に行き、突然豹変した秘書の潮田(浅利陽介)に、院長の家族らと共に立て籠りの人質にされてしまった心野。でも潮田の目からは“驚き”の色ブルーが放出されていた。自分が事件を起こしているのに、何故潮田は驚いているのか?

潮田は父親の指示で動いていて、トンネル事故は県警の到着を遅らせる為に、潮田の父がわざと起こしたのかとか思っていたら、真相は全く違っていて、でもちょっと肩透かしを食らった様な感じで“あっ、そうなんだ”位の感想しか持てなかった。でもそこ迄の話に興味が持てていたのは、浅利陽介があの状況に陥った男の心情を上手く演じていたからだと思う。

で、最後にこのドラマらしく、驚きの縦軸をぶっ込んで来た。心野と一緒に縛られていた葬儀社の小野寺(片桐仁)が、「元警察官なんで」と心野に話した時は、そうなんだとしか思わなかったのだが、まさかの真犯人?
心野が当時も今も見た、小野寺から放出されていた色は黒っぽかったけど、あの意味は何なのだろう。そしてその記憶は本当に正しいのか?
今も小野寺が平安と会っている理由は?

ホント、縦軸の入れ方が上手過ぎる。

脚本=三浦駿斗 演出=中茎強

  • << 358 【2022夏ドラマ】 「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」5話まで終了。 今回の取り調べは断片的な記憶喪失の華道家・円山宗吾(尾上寛之)。遺体無き殺人事件について調べるのだが、本人は自損事故のショックで解離性健忘症に掛かっており、トランクには大量の血痕と血の着いた華道用の刃物とスコップという証拠は揃っていた。遺体が無く本人の記憶も無いので、肝心の被害者が特定出来ないという事件を、円山が放出する“恐れ”等の色と、円山が最後に通話して今は行方不明の、暴露系VTuber菱田(コウメ太夫)を調べる事で、真相に辿り着く心野と風早。 脳梗塞の後遺症で色覚異常となり、それでもただ一人自分に付いて来てくれた弟子の三隅(坪根悠仁)との関係が、もしかしてと思わせる演出(時々おネエ言葉が出る円山)も上手かったし、何しろ芝居の上手い尾上さんだから、取り調べの攻防自体が面白かった。 菱田がどうやって色覚異常の秘密を掴んだのかが分からなかったけど。 心野の両親を殺した犯人(こがけん)は自殺した筈なのに、何故小野寺は同じ黒を放出しているのか。風早は心野を信じる事にして、警察も絡んでいるかもと当時の捜査関係者の事を心野に聞くと、署長が平安さんだったと思わぬ返事で固まる風早。 うーん、まだどっちとも言えないな。 そして紫織の一筋の涙の意味とは? 脚本=橋本夏 演出=林雅貴

No.346

>> 329 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」3話まで終了。 今回はファスト映画を何本もアップロードして、著作権… 【2022夏ドラマ】

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」4話まで終了。

今回は電動キックボードでひき逃げをした(本人は助け起こし救急車を呼ぼうとしたが、相手(新庄=シソンヌのじろう)が大丈夫だからと拒否したので呼ばなかったと主張)として逮捕された一奈(生見愛瑠)を弁護する話だが、検察官として投入されたのが東京地検の若手エースと言われている、羽男の実姉の優乃(MEGUMI)で、羽男が何故姉が担当しているのか訝った通り、新庄の妻の父親が東京地検の元検事正で、その義父に忖度してエースを投入したのではと石子は推理し、それは当たっていたのだが、優乃はこの事件を利用して、新庄も通っていた事故現場近くの違法カジノを摘発すべく、身内に甘い検察に邪魔されない様に、弟達が暴いて警察に摘発させるべく計算ずくで動いていていたと、石子が後で看破するという流れで、めるるの好演も有って、事件部分は交通ルールに関する啓蒙にはなったかなと。

優乃は弟が臨機応変に動けない事を知っていて、変われないなら弁護士を辞めろと愛有る叱咤。
弟が投げ出さずに真実に辿り着き、依頼人の執行猶予を勝ち取れたのは、パラリーガルの石子のお陰だと分かっていて、弟を宜しくと頭を下げたのは姉としての感謝の気持ちだったのだろう。
実際いいバディになりつつ有るよね。

脚本=西田征史 演出=塚原あゆ子

  • << 359 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」5話まで終了。 ここ迄の全5話の中では一番マチベンが扱いそうな話で、これ迄の話で二転三転させて来た“仕込み”も、想像出来る範囲内に収まっていて、派手さは無いけど落ち着いて観ていられる内容だった。 隣家の木の枝に大量に居る毛虫がこちらに落ちて来て嫌だと、甥にちょっとこぼしたら弁護士を頼んでしまった。 逆にそちらの家からはピアノの音が聞こえて来ると町内会長にちょっとこぼしたら、会長が勝手に隣家に内容証明を送り慰謝料を請求してしまった。 本人同士の意向は蚊帳の外で、弁護士対会長(元行政書士)で話が大きくなってしまう。こういうトラブルって結構有りそうな気がする。 お互いが男女の独り暮らし設定だったので、本当はお付き合いをしていたのではというのは容易に想像出来た。 男が自分の病気(透析通院してる)で将来的に迷惑を掛けたくないと、黙って身を引いたのがボタンの掛け違いの始まりだった。 石子「高齢者の皆さんこそが若者の未来そのものですから」 羽男「人生を楽しむ義務が有るんじゃないですかね」 確かに、ショボくれるよりは生き生きとしていて欲しいわな。 大庭の内定先の社長(田中哲司)、癖が強そうで、また大庭がトラブルに巻き込まれそうな嫌な予感。 脚本=西田征史 演出=山本剛義

No.347

>> 331 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」4話まで終了。 彩女という人物がまた分からなくなった。 彩女の回想だと雪枝一騎と彩… 【2022夏ドラマ】

「雪女と蟹を食う」5話まで終了。

函館に上陸した二人は市場へ。そこの蟹の店があの時テレビで見た店だと気付く北。彩女も同じ番組を見ていた事が分かる。その時彼女の目に止まったのは蟹ではなくて、後ろのテーブルで蟹を食べようとしている夫の姿と、一緒に居る若い女の後ろ姿だった。
あの番組を見て、北は最後に北海道で蟹を食って死のうと思い、彩女は何を思ったのだろう。

自殺の意思を持った北が彩女の家に押し入ったのは偶然だった。でも彼の口から“北海道”“蟹”“自殺”の言葉が出て来て、“道連れ”が飛び込んで来たと、彩女の背中を押したのかもしれない。

世の中に絶望し一人ぼっちだった北は、彩女と旅をする内に、彼女の存在が生きる理由になり始めていた。それを敏感に感じ取り彼を突き放し始めた彩女。
彩女の手帳が気になり、雪枝一騎の誕生日でロックを解除した北。中身は北と出会った日からの事を綿密に綴った日記の様だった。
読んでるのがバレて「彩女さんの事を知りたい」と言う北に、「やっぱり貴方には死ぬ覚悟が無いのね」噛み合わない二人。

外に出た北は迷子になり、一晩ホテルに帰れず野宿し、親切なマリア(久保田紗友)という女性に送って貰えたが、彩女は去った後だった。
彩女がバッグに忍ばせている包丁の意味とは?彼女の本心は一体どこに有るのだろう。

脚本=まなべゆきこ 演出=内田英治、柴田啓佑

  • << 360 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」6話まで終了。 立ち寄った教会で太宰治の「斜陽」をバッグから取り出し、高校時代の一騎とのやり取りを思い出す彩女。 彼女は太宰の影響を受けた一騎の文章に深く傾倒し、自分からバックハグし「私、先生のヒロインになりたい」と迫り、「恋の秘密を守れるか?」と聞く一騎に「一生守ります」と約束をした。 彩女のダイヤルロック式手帳の暗証番号が一騎の誕生日だった時に、べた惚れなんだなとは感じたが、そもそもの関係の始まりも文学少女の彩女から望んだものだったとは…。 教会でマリアと彩女が知り合った時は、このままマリアが二人の間を繋ぐのかと思ったが、マリアには亡くした子供(ひかり)がいる、彩女は「人を待っているの」という話をしてそのまま別れ、マリアが偶然フラフラと歩く北を見付け、倒れた北を勤務先に連れて行き、目覚めた彼に自分の弁当を食べさせた事から、二人の二度目の縁が始まる事になる。 マリアはNo.1ホステス(まあ当然だよね)。自分が一番苦しかった時に神父に救われた経験から、北を放っておく事は出来なかった。それにしても殆ど知らない男を「ありがとう」が言える人だからという理由だけで信じられるマリアに驚く。 そしてどうやらマリアは、同僚が心配していた太客の妻に襲われるみたいで、北が助けに行くのかな? 脚本=まなべゆきこ 演出=内田英治

No.348

>> 333 【2022夏ドラマ】 「初恋の悪魔」3話まで終了。 このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。 ・鈴之介は星砂… 【2022夏ドラマ】

「初恋の悪魔」4話まで終了。

このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。

・遥日の部屋のクローゼットに星砂が隠れているのを分かった上で、遥日に「お前は庇ったりしなくていいんだよ」と言った雪松は、星砂が朝陽を殺したと疑っているのか?

・森岡に「大丈夫ですか?」と聞かれて「僕が大丈夫だった事は一度もありません。そういう意味では大丈夫です」と答える鈴之介。確かにそうだ(笑)

・遥日に告白されそうになり、遮ってお兄さんを殺したのかもしれないと話す星砂。自分とヘビ女のどちらが主体なのかも分からなくなったと怖がる星砂をハグし、「トマトが嫌いでエビフライが好き、僕が貴女を知っています。困ったら僕を見て下さい。僕が貴女だって言います」
おずおずと遥日の背中に両手を回す星砂。
うん、名場面だ。

・動画サイトの情報から簡単に犯人を割り出した刑事課。鈴之介達の自宅捜査会議の意味って…。

・初回から感じていたけど、林遣都のちょっとした表情や言い方が、時々「結婚できない男」の主人公と被る。

脚本=坂元裕二 演出=鈴木勇馬

  • << 361 【2022夏ドラマ】 「初恋の悪魔」5話まで終了。 このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。 ・森園って何者?この一番刺の様に刺さっていた謎が、鈴之介の自宅に隠された謎と、彼の爪弾きにされていた少年時代の話に絡めて一気に解き明かされた今回は、内容としても秀逸で、これ迄で一番満足度が高かった。 ・と同時に、森園が元弁護士と明かされ、彼が被告を弁護した“中学生失踪殺人事件”の時に、捜査陣に居た雪松と知り合っていて、堂々としている森園に対して避けている様に感じる雪松という、新たな謎が提示された。 ・朝陽の転落現場で遥日は雪松を信じる事にして、兄のスマホを渡そうとするが、横から素早く奪って逃げた星砂の心理とは?雪松を怪しんでいるのか、はたまた“ヘビ女”の事が露見するのを恐れたからなのか? ・復職し口木と東京出張をした鈴之介は、男に絡まれている星砂を助けるが、彼女は自分を知らなかった。鈴之介は星砂の秘密を知り、もしかして“ヘビ女”の方に惹かれて行くのか? ・「人は人、自分らしくしていればいつかきっと、未来の自分が誉めてくれるよ」 鈴之介が初めて心の交流が出来た他人、老婦人の椿(山口果林)から言われたぐっと来る言葉。 ・あの高いキーからいきなり歌に加わって音程を外さなかった林遣都って、もしかして歌が上手いの? 脚本=坂元裕二 演出=塚本連平

No.349

【2022夏ドラマ】

「個人差あります」(東海TV・共同TV)脚本=ひかわかよ 出演=夏菜、新川優愛、馬場徹、紺野彩夏、大水洋介、大浦龍宇一、鶴田真由、白洲迅 他

日暮キノコの漫画原作。《土ドラ・55分枠》(全8話予定)

体質によって、危篤状態から回復した時に異性化する人間が存在するというのが前提の話。

二人暮らしの磯森夫妻は、既に倦怠期なのか何なのか、夕食時、夫の晶(白洲迅)は今日の出来事をずっと喋っているが、妻の苑子(新川優愛)は相槌さえ打たず面倒くさそうな態度。仕事中から頭痛がしていた晶は、ダイニングから出て行った途端に倒れ意識不明に。
医師に危篤と言われて、夕食時に夫が何を話していたのかを覚えていない事を後悔し、それを駆け付けた義母に告白する苑子。そんな時、意識が戻った晶が廊下に出て来たのだが、彼は女(夏菜)になっていた。

苑子は驚きはしたが直ぐに現実を受け入れ、晶の家族も今迄と変わり無く彼に接する。
それだけでなく、晶の勤務先(100円ショップの会社)でも、苑子から説明を受けていた部長が部下にも“異性化症状”を理解させた上で晶を復帰させたので、彼は嫌な思いをする事無く職場に戻れた…と、ここ迄はほぼファンタジーだな。

体が女になった晶を世話する事が楽しそうな苑子。でもこの先、心も女性化するらしいからどうなる事やら?

脚本=ひかわかよ 演出=山内大典

  • << 362 【2022夏ドラマ】 「個人差あります」2話まで終了。 なるほどねえ。 夏菜と新川優愛のダブル主演は分かるんだけど、何で白洲迅も加えたトリプル主演を謳っているのか不思議だったのだが、そういうことなのかと合点がいった今回。 医師が、元の性別に戻った例は有るけど、方法については皆さん話したがらないので、具体的には分からないと晶に説明していた時点で、何となくそうなのかなとは思っていたのだが、苑子がメールで問い合わせた異性化した人rabbitの返信でも、元の性別に戻ったきっかけは、プライベートな事情を挟むので答えられないと有り、これでほぼほぼ確信した。 晶が逞しい肉体の男性に目が行ったり、化粧が濃くなったり、雪平を男として意識したりしていたので、心も体に近付いて来ているのかなとは思っていたが、酔っていたとはいえ、まさかの雪平とベッドでそういう関係に!? 翌朝、雪平は驚愕する。バスルームで見た晶が男に戻っていたから。 rabbitの返信の最後には“きっかけには個人差あります”と有ったので、本当に関係が有ったのかはまだ分からないけど。 男として帰宅した晶と苑子の関係、多分異性化女子だと思うドラッグストアの子(真尋)と晶の関係、何より雪平と晶の関係がどうなるのか次回も気になる。 脚本=ひかわかよ 演出=山内大典

No.350

>> 334 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」5話まで終了。 今回一番印象に残ったのは、フェンシング選手の三咲役の當真あみで、「妻、… 【2022夏ドラマ】

「オールドルーキー」6話まで終了。

今回はビクトリーの契約選手でBリーグの新垣(浅利陽介)が、今のチームとの3年契約が切れるので、別のチームへ移籍させる話。既に葛飾(高橋克実)がほぼ話をまとめている案件で、新町の独り立ち初仕事として与えられたのだが、新垣が練習中に膝の前十字靭帯断裂の大怪我をしてしまい、移籍交渉はストップ、元のチームにはビクトリーが契約した有望株で、新垣とポジションが被る選手の入団が決まっており、新人の新町にとっては一気に難しい、新なチーム探しという仕事になってしまう。

今回の見所は、自身もJ1時代に足を骨折し、復帰を焦るあまりに完治しないまま試合に出てまた同一箇所を骨折、それがJ2移籍の原因となり後悔した新町が、自分には相談に乗って止めてくれる様な人は居なかったが、「今の新垣さんには僕が居ます」と完治優先を説得する所で、あんな風に真摯に言われたら納得するだろうなって素直に思った。

ただビクトリーはOJTはやってるけどOFF JTはやってないから、データ等の資料を作る事さえ新町は知らなかったって、“お仕事”部分は相変わらずいい加減だよなあ。

演出家が代わったからか、社長のおちゃらけシーンが無くなってホッとした。

脚本=福田靖 演出=伊東祥宏

  • << 363 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」7話まで終了。 今回は車椅子テニスのパリパラリンピック代表候補選手・吉木(福山翔大)と契約を結ぶ話。 パラリンピック代表になる為のポイントを稼ぎたい吉木は、海外の試合を転戦したいが費用が足りず、ビクトリーと契約をしてスポンサーを見付けて欲しいと望むが、試合中継も無いスポーツではスポンサードするメリットが少ないと断られ、中々見付けてあげる事が出来ない。 この時の社長の檄「吉木君をパラアスリートだという概念は捨てろ!本当のリスペクトが無いと相手に熱意が伝わらないぞ」は的を射ていて、初めてこの人はスポーツマネジメントの会社の社長なんだと実感させられた(笑) これは演出の部分への不満なんだけど、テニスシーンの福山翔大が力み過ぎで、観ていて疲れた。あんなにずっと画を暑苦しくせず緩急を付けた演出をして欲しかった。 国枝慎吾さんが出ていたけど、本物の選手はスムーズに移動して、力まないで打つものね。 果奈子の本が売れて、メディアがこの元女子アナに飛び付き、仕事が忙しくなって子供への影響が出てしまうという、有りがちなパターンに突入するのか? 今回、梅屋敷が吉木との契約に積極的だった件にも、がっつりプライベートが絡んでいたし、何かそういうのあんまり観たくないのよねえ。 脚本=福田靖 演出=石井康晴
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