【続】あの時違う道を選んでいたら…
あの時違う道を選んでいたら…
の続きになります。
ミツルと別れてからの
道のりを綴っていきたいと思います。
14/03/03 16:15 追記
性的描写を一部含みます
苦手な方は、閲覧注意して下さいね。
綾野さんとは
(火)の定休日には
デートを重ねていた
新しくオープンした
お店もほぼ順調に
軌道に乗りつつあるようだった
『夏になったら、真知子と沖縄旅行行くんだ。』
『そう。』
『真知子にね、
こないだ行ったホテルの話をしたら、真知子も行ってみたいって言ってたよ…』
『沖縄にも系列ホテルがあるから、
行くなら予約取ってあげようか⁉』
『直樹って、なんでそんなに収入があるの⁉』
『なんでって一生懸命働いてるからでしょ。(笑)』
『なんか副業してるの⁉』
『そんな時間ないでしょ。(笑)』
『あのホテルって会員制なんでしょ⁉』
『まぁ、そうだけど…
今の年までお金を使う事がなかったからね。
使う時間がなかったと言えばいいのかな⁉
やっぱり、今の倫子ちゃんみたいに、早く一人前になりたくて、仕事が終わっても毎日遅くまで練習してたから、必要最低限の生活費しか使わなかったから。
この年まで独身できたしね(笑)』
『でも、直樹のことだから、、彼女くらいはいたでしょ⁉』
『そりゃ~…
いないって言っても信じないでしょ⁉』
『うん…』
『まぁ普通にいたよ。
でも、若い頃は、気持ちに余裕もなかったんだろうな…
相手の事なんて考えてあげられてなかったから…』
『“縁“がなかったんだよ。』
『ねぇ、わかってる⁉』
『何を⁉』
『たぶん俺は、倫子ちゃんが思ってるより
何倍も、何十倍も倫子ちゃんの事が好きなんだよ……』
あまり感情を表に出すこともない直樹の気持ちを初めて聞いたような気がした……
休みの日以外は、
綾野さんも何かと
帰りが遅くになる事も多かったし
私も仕事も学校があったから、なかなか逢うことが出来なかった
その休みの日も
都合が合わないと
半月も顔を合わせない
なんて事もあった
私は、毎日のように
香の店には寄っていた
『ね~、3月のスキーの話なんだけどさ、
第三の(火)(水)ならリンゴも行ける⁉』
香に聞かれた
『うん‼』
『じゃ、計画しちゃっていい⁉』
『うん、まかせるよ。』
『あっ…友達の真知子が一緒に行きたいって言ってたんだけど…
ダメかな⁉』
『健ちゃんと徹に聞いてみるよ。』
『よろしく‼』
真知子を健ちゃんに紹介するのにいいチャンスかなと思っていた
(月)の夜中に出発して
(火)の朝には
スキー場に着くようにした一泊して
(水)夜に帰って来ることになった
一泊で2日間は丸々スキーが出来る
当日…
健ちゃんと徹君と
もう一人、仕事仲間の隼人君が加わり
香と真知子と私の
6人になっていた
健ちゃんの運転する車で、スキー場に向かう
助手席に隼人君が座り
次に私と真知子
後ろに徹ちゃんと香が座っていた
真知子は、面識がないから紹介していた
『こないだは、送っていただいて、
ありがとうございました。』
真知子が健ちゃんに声を掛けた
『私、スキー初めてなんです…
よろしくお願いします。』
早くも後ろから
徹ちゃんのイビキが聞こえてきた
『ホントに、後ろの二人はよく寝るんだよね~(笑)』
『じゃ、ラスト1本滑ってあがろうか⁉』
健ちゃんが声をかけて
6人してちょっと長めの
リフトへと並ぶ
『隼人君、一緒に座ろ‼』
隼人君に声をかけた
やった‼
頑張れ、真知子‼
と、思ったら
ちょっと長めのリフトは
4人乗りだった…(笑)
それでもなんとか
健ちゃんと真知子と
並んで座った
よっしゃ⤴⤴
滑り始めた
『隼人君
ちょっと、ちょっと…』
『ん⁉何⁉』
『ちょっと教えて欲しいところがあって…』
『なに⁉』
『ど~も、
板がバラけるんだけど…
どうしたら、隼人君みたいにシャッシャッていくのかな⁉』
なんて口実を作って
隼人君を呼び止めて
健ちゃんと真知子を
先に行かせた
『真知子、
今日は、タイミング悪くて
ゴメン…
明日は、健ちゃんと二人になれるようにするから…』
『いいよ、いいよ…』
『せっかく
来たんだからさ…』
『実は…
隼人君のが
良くなっちゃった…』
『えっ⁉えっ⁉』
『ウソッ⁉』
『ゴメン…』
『え~っ……』
ゲレンデマジックだ…
いいのか⁉
最初に隼人君にスキーを教えてもらっちゃったからか⁉
真知子の恋心は
思わぬ方向へと
方向転換してしまったようだった
まぁ…
健ちゃんとまだ何も始まってもいない訳だし…
真知子が隼人君を気に入ってしまったのなら…
健ちゃんを無理矢理
押し付けるような訳にもいかないよな~…
真知子もいい子だし…
健ちゃんならバッチグーかと思ったんだけどな…
『そ~ゆ~事だから…
健ちゃんの話はなかった事に…』
『了解👍』
結局、
香は起こしても
起きそうにもなかったから
徹ちゃんが一緒だから
大丈夫だろうと
真知子と女組の部屋に
戻って寝ることにした
『リンゴが羨ましいな…』
真知子が言った
『なんで⁉』
『健ちゃんとか
徹ちゃんみたいな
友達が居て…』
『真知子も友達じゃん。
もう、仲間だよ。』
『なんか違うんだよね。
異性として意識しちゃうって言うのかな⁉』
『意識しなけりゃ
いいじゃん。(笑)』
『惚れやすいのかも…
隼人君がめっちゃ気になる…』
『それはそれで
い~んじゃない⁉』
『リンゴの彼氏は
何も言わないの⁉
内緒なの⁉』
『内緒じゃないよ。
“スキー行く“
って言ったら
“楽しんでおいで“
って言ってくれたから…』
『そ~なの⁉
普通は、ダメって言うでしょ⁉
ダメって言われたら、
来てない⁉』
『う~ん…
わかんない…』
『もし、先に彼氏と約束をしていたら、スキーには来てないと思うけど…』
『もし、“ダメ“って言われたら
嘘をついてまでは
来ていないと思うよ。』
『ふ~ん…
普通、彼女が他の男と
泊まりで出掛けるって言ったら行かさないんじゃない⁉』
真知子がそんな事を
言っていた
男組と女組と別れた、
男組は山頂目指して行った
お昼も近くなった頃
3人が下りてきた
『せっかくだから
一緒に山頂まで、
行くべ‼』
『うん⤴』
6人して山頂まで行き
滑って下りてきた
途中、下手っぴ組は
迂回しながら林間コースを回り
男3人は上級コースを
『カッコイイ💕』
真知子の目が
ハートマークになっていた(笑)
お昼を食べることにした
『俺、運転するから、
先に、車に行ってひと眠りしてるよ。』
健ちゃんが言った
『私も、夕べ寝てないから、ちょっと眠たいから…』
と言って
車へ行くことにした
これで、真知子と隼人君が二人になれるだろうから…
『倫子ちゃんは
気にしないで
滑ってきていいよ』
『い~の‼』
お腹もいっぱいになって
車の暖房も効いてきて
気持ちよく眠りについた
健ちゃんのイビキが
煩くて目が覚めた
ふと気がついたら
健ちゃんと一つの毛布に
まるまって寝ていた
健ちゃんが毛布を
掛けてくれたんだ…
5月になっていた
綾野さんから
次の連休に合わせて
予約を取ったから
(月)にも有休を取るようにと
告げられていた
いつも綾野さんは
行き先は告げない
私は、ただ着いていくだけだった
途中で綾野さんが
知り合いの店に立ち寄った
『この子に合うようなパーティードレス見繕って。』
とお店の人に言った
『何があるの⁉
何かのパーティー⁉』
『パーティーじゃないけど、ドレスコードがあるから、たまにはオシャレしてもいいでしょ⁉』
『・・・
そんな格式高いような所
私は、嫌だよ…』
『大丈夫、
そんな心配はいらないから。』
そんな心配はいらないからと言われても…
綾野さんと出掛けると
時々、自分が場違いの場所に入り込んでいるような
凹む気持ちになるような時がある…
『彼女⁉』
と聞かれると…
釣り合わないと
見下げられてるような…
思い過ごしかもしれないけれど……
駐車場に車を入れて
荷物をおろした
『アレに乗るから…』
『えっ⁉
えっ…え~っ…』
テレビで見た
豪華客船だった
綾野さんに連れられて
受付を済ます
荷物を預け
『お帰りなさい。』
とクルーが声を掛ける間を通って、乗り込む
これが船の中⁉
生演奏で迎えられ
豪華なホテルのような吹き抜けだった
キラキラ
ピカピカしてる
部屋まで案内された
初めて船の客室へと
足を踏み入れた
入口を入ると
荷物が届いていた
左手にユニットバスとトイレ
右手がクローゼット
その先にベッド
窓の外のベランダには
テーブルとイスがあった
真っ直ぐ歩いてベランダへ出た
海風が髪をなびかせる
『スッゴ~い‼
スッゴ~い‼⤴⤴⤴』
“凄い“しか言葉は出なかった
『今回は、急にキャンセル待ちで予約したから、狭い部屋だけど…』
直樹が言った
『十分だよ~⤴⤴』
『出航のセレモニーがあるから、甲板に行こうか⁉』
『えっ⁉』
『行けばわかるから…』
甲板に出ると
シャンパンとジュースが
配られていた
デッキから見ると
見送りの人や見物人が
対岸で手をふっている
テープが配られる
ドラを鳴らしながら
クルーが通り過ぎて行く
汽笛の音が
ボーッ、ボーッ、と
鳴り響く
一斉に色とりどりのテープが
対岸に投げられた
風にテープがなびく
キレイ⤴⤴
イヤでも
気分が盛り上がっていく
エンジンの振動が
グンッグンッグンと伝わり
タグボートに引っ張られ
船が徐々に陸から離れて
進行方向へと進み出した
『さっ…中へ入ろうか⁉』
中へ入ると
またシャンパンとプチパイのツマミが振る舞われていた
こんな世界が
本当にあるんだ
映画で見た
タイタニックのようだ…
あっ…
タイタニックみたいに
沈んじゃ困るが…
直樹は、しっかり
フォーマルを着こなしてた
七五三状態の私とは違い
決まっている
『さぁ~、行きましょ。』
ディナーへと向かう
テーブルには
皿が並べられ
キレイにたたまれた
ナフキンが飾られてた
案内されて
席に着く
『お飲み物は⁉』
直樹がワインを頼む
ディナーはフルコースだった
結婚記念日や
誕生日など
アニバーサリー記念の人が紹介され
お祝いもされていた
見ず知らずの回りの人も
お祝いに参加した気分になる
生演奏が各テーブルに回って、リクエスト曲を奏でてくれた
回りを見渡すと
平日と言う事もあるのか
年齢層はシニア層が多かった
これでもかっ‼
と言うくらい
ドレスアップしていた
中には、社交ダンス部か⁉
と言うようなキラキラドレスを纏ったおば様、おばぁ様だらけだった(笑)
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
依田桃の印象6レス 117HIT 依田桃の旦那 (50代 ♂)
-
ゲゲゲの謎 二次創作12レス 130HIT 小説好きさん
-
私の煌めきに魅せられて33レス 314HIT 瑠璃姫
-
✴️子供革命記!✴️13レス 93HIT 読者さん
-
猫さんタヌキさんさくら祭り1レス 56HIT なかお (60代 ♂)
-
神社仏閣珍道中・改
(続き) 神様がたった一度だけ、 この腕を 動かしてくだ…(旅人さん0)
230レス 7757HIT 旅人さん -
依田桃の印象
ご返信有り難う御座います。 僕がまさに汚いオッサンなので堕天させ…(依田桃の旦那)
6レス 117HIT 依田桃の旦那 (50代 ♂) -
西内威張ってセクハラ 北進
辞めた会社の愚痴を言ってるんじゃないんだよ。その後まともな会社に転職し…(自由なパンダさん1)
80レス 2794HIT 小説好きさん -
仮名 轟新吾へ(これは小説です)
彼女は 🌸とても素直で🌸とても純粋で 自分の事より先ず! 🌸家族…(匿名さん72)
182レス 2792HIT 恋愛博士さん (50代 ♀) -
一雫。
あれから一週間過ぎてしまった(蜻蛉玉゜)
78レス 2367HIT 蜻蛉玉゜
-
-
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②4レス 122HIT 小説好きさん
-
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?11レス 127HIT 永遠の3歳
-
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令1レス 129HIT 小説家さん
-
閲覧専用
今を生きる意味78レス 512HIT 旅人さん
-
閲覧専用
黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 950HIT 匿名さん
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 122HIT 小説好きさん -
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 127HIT 永遠の3歳 -
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
1レス 129HIT 小説家さん -
閲覧専用
おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1392HIT 檄❗王道劇場です -
閲覧専用
今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
78レス 512HIT 旅人さん
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
🍀語りあかそうの里🍀1️⃣0️⃣
アザーズ🫡 ここは楽しくな〜んでも話せる「憩いの場所🍀」となっており〜ま〜す🤗 日頃の事…
484レス 4546HIT 理沙 (50代 女性 ) 名必 年性必 -
ベビーカーの周りに家族が不在
交通機関のターミナルでの事です。 待合所の座席にほとんどお客が座っている中、通路側の端の席に荷物が…
39レス 1007HIT 匿名 ( 女性 ) -
レストランに赤ちゃんを連れてくるな
これってそんなおかしい主張なんでしょうか。 一昨日の夜にレストランに行った時の話です。料理も美味し…
16レス 468HIT 相談したいさん -
自分を苦しませる人
数年前に亡くなった彼女が夢に出て、 苦しめてきます。 今、自分に自信が無くなって、 女性と付き…
7レス 306HIT 恋愛好きさん (30代 男性 ) -
学校休むか休まないか…
高校生です 先日1年付き合った彼氏とお別れしました 今日は祝日で学校がありませんでしたが、明日か…
25レス 432HIT 学生さん (10代 女性 ) - もっと見る