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【続】あの時違う道を選んでいたら…

レス493 HIT数 125182 あ+ あ-

りんご( ♀ UNyGh )
14/06/12 19:10(更新日時)



あの時違う道を選んでいたら…


の続きになります。



ミツルと別れてからの
道のりを綴っていきたいと思います。




14/03/03 16:15 追記
性的描写を一部含みます
苦手な方は、閲覧注意して下さいね。



No.2053560 14/01/24 14:07(スレ作成日時)

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主のみ
付箋

No.101 14/02/06 10:15
りんご ( ♀ UNyGh )

クリスマスは
好きじゃない…


ミツルとの別れを
思い出す…

未練がある訳じゃないが…
思い出してしまう…


人それぞれに
それぞれの思いが
クリスマスにはあるのだろう…


ニギニギしく
騒いで自分の気分を誤魔化す



今年も…



でも、良かった
クリスマスの夜を
一緒に騒いでくれる仲間がいてくれて。



No.102 14/02/06 10:36
りんご ( ♀ UNyGh )



『じゃ~ね~✋』

『またね~✋』

お店を後にする


綾野さん…
何してるのかな…


普通さっ、
クリスマスくらいさぁ~…

私から電話するのもなぁ~…


そんなことを考えながら
しかたなく、家へ帰っていた



No.103 14/02/06 12:20
りんご ( ♀ UNyGh )


25日


お昼に裏で
おにぎりを頬張っていた


不意に綾野さんがやって来て

『明日、予定ある⁉』


『ないですけど…』


『じゃ、デートしよ‼
9時に迎えに行くから。』
初めてストレートな
誘いを受けた


『ハイッ…
あっ…大丈夫なんですか⁉』


『何が⁉』


『色々、忙しい時ですよね⁉』


『大丈夫だから‼』


それだけ言って
綾野さんはまたお店に出て行った







No.104 14/02/06 12:33
りんご ( ♀ UNyGh )



次の日、
休みなのに珍しく早く起きてきた私に…

『どっか出掛けるの⁉』
と、母が聞いた


『うん、、お店の人に誘われて…
遅くなるかも…』


その頃は、母もそんなに高校生のときほど煩くはなくなっていた。



そそくさと朝御飯を食べて出掛けた



大通りに出た所に
綾野さんの車が停まっていた



No.105 14/02/06 12:48
りんご ( ♀ UNyGh )



『おはようございます。』


『おはよう‼』


車を走らせる

いつも綾野さんは
オシャレさんだ…

ちょっと凹む⤵


『大丈夫ですか⁉』


『大丈夫だって言ったろ。
たまには、お店から離れて
リフレッシュと充電することが必要なんだよ。
今日は、一緒にリフレッシュだ。』


『ハイッ…』

素直に、嬉しい⤴
綾野さんの運転は
安心して乗っていられた

煽られるような事もなかったし
車が静かだったのもある(笑)


2時間程走らせた所で
大きな高台のホテルの駐車場に車を入れた


『行こうか⁉』


『へっ⁉』


『リフレッシュ‼』


綾野さんの後について
歩いて行く

途中、綾野さんが振り返りニコッと笑って、腕を出した。

綾野さんの腕に腕を絡ませた。


ホテルの入口を入り
中に歩いて行く

吹き抜けのエントランスを抜けた

奧にスパ施設があった


No.106 14/02/06 12:55
りんご ( ♀ UNyGh )



『よく来るんですか⁉』


『たまにね。』


入口でタオル一式と
水着もレンタル出来た


『じゃ~中で✋』


入口で別れ
各々更衣室へ




おい、おいっ…💦💦💦

言ってくれないかな~…

いきなりだと困るじゃないか⁉

でも、まぁ水着はトライアスロンの人が着るようなタイプだったから、露出度は低いのが救いだった(笑)



更衣室のドアから出ると
綾野さんが待っててくれていた



No.107 14/02/06 13:02
りんご ( ♀ UNyGh )


平日だからか、広いスパは空いていた


綾野さんの後に着いて歩いて行った


アチコチに、ジェットの出る所があったり
ジャグジーもあり~の
寝湯だのプールもあり
施設は充実していた


一回りしてから
外のジャグジーへ入った
ジャグジーには二人以外誰もいなかった


『気持ちいぃ~⤴』


『良かった、気に入ってもらえて…』


遠くに海が見えていた



No.108 14/02/06 13:17
りんご ( ♀ UNyGh )



2時間楽しんで

『次、行こうか⁉』
綾野さんが言った


『次⁉』


『そう、、じゃ~入口で待っているから…』

綾野さんに手をひかれ
着いて行った



ゲッ…
エステって書いてある…
こんな所入った事もない



『大丈夫だよ。
まかせて‼』
綾野さんは笑ってる。


『綾野様、お待ちしておりました。』


ソファに座り
体調やら好みのアロマやらとカウンセリングを済ませて個室へと誘導された

用意された紙パンツ1枚になりうつ伏せに寝転がる


ウォ~、ベッドが温かいよ~😲

背中にアロマオイルを塗られ、マッサージをされる


アロママッサージなんて初めてだった…


超気持ちイィ⤴⤴
たまらん⤴⤴⤴


『肩凝りしてますね~⁉』

『肩も腰もカチカチです…』

『ですね…』


はぁ~気持ちイィ⤴


2時間のスペシャルコースだった

『お疲れさまです。』
ハーブティが出された


全てが初めて体験した
夢心地の時間だった…


No.109 14/02/06 13:31
りんご ( ♀ UNyGh )



『さぁ~どうぞ‼』
綾野さんにエスコートされるまま着いていった


ホテルの一室だった


『シャンプーしておいで。』


『えっ…えっ…⁉』


『ブローしてあげるから…』


モジモジしていると…


『お腹空いたろ⁉
早くシャンプーしてきなさい。』
『嫌じゃなかったら、わたくしがシャンプーしてさしあげますよ⁉』って…


『それは、遠慮します…』


シャンプーしてきた


『ハイッ座って‼』

ドレッサーの前に座り
綾野さんがブローしてくれた…


綾野さんの魔法にかかる…

ごくごく普通のどこにでもいる
ごくごく普通の女の子が…
綾野さんの魔法にかかって…
ツヤッツヤッの髪の毛になる…


『アップする⁉』
綾野さんに聞かれた


『いや…普通で…』


普通にしてもらった


普通だけど…
綾野さんの手にかかると普通じゃない(笑)


『ハイッ出来た‼』



No.110 14/02/06 13:44
りんご ( ♀ UNyGh )



『食事しに行こうか⁉』


『ハイッ…』


『今日は、和食でいいかな⁉』


『ハイッ‼』


ゲッゲッ…
個室だよ、個室…

懐石料理なんて初めてだよ💦

八寸
なにやら色んなものが
チョビチョビと

煮物椀
蓋を開けると
カニの入った飛龍頭に
柚子の香が立って
お出しのいい香

焼き肴に、、、
次々と食べた事もないような料理が出てきた


ただ、“美味しい“ことだけはわかった(笑)


土釜で炊かれた
ご飯が出される頃には、お腹もパンパンッになっていた…

食事に2時間近くかかっていた

『大変、美味しかったです。
ごちそうさまでした。』


『どういたしまして‼』


サインだけ済まして
部屋に行った




No.111 14/02/06 14:47
りんご ( ♀ UNyGh )



お腹が、、ぐるじぃ~…
フグの立ち泳ぎ状態だよ⤵
食べ過ぎ…反省


『お腹いっぱいになった⁉』


『もちろんです。
食べ過ぎですね…』


『よく食べたね(笑)』


『綾野さん…』


『何⁉』


『お金使わせ過ぎですよね…』


『そんな事ないよ…』


『たまにはね、普段頑張る自分にご褒美あげなきゃね。
最低、給料の2割は自分のメンテナンスに使いなさいってことだよ。
リフレッシュは必要だよ。』


『・・・・』


『なんかレベルが違い過ぎます…』


『そんなことないよ。』


『初めての体験ばっかりで…』


『誰でも最初は、初めてでしょ⁉』
『嫌だった⁉』


『・・・・』
『嫌とかじゃないですよ…』


No.112 14/02/06 19:04
りんご ( ♀ UNyGh )



『少し休んで行こう…』


エスコートされて
部屋へと行った


完全に綾野マジックに
はまっていた


1日遊び回って
お腹いっぱいになって…


眠たくならない訳がない


いつしか綾野さんの
腕の中で眠っていた


“ヤバい、ヤバい“
寝ちゃってた…💦

綾野さんも、
横でスゥスゥ~と
寝息を立てていた


綾野さんも疲れているんだろうな…


忙しかったもんね…
新店舗のこともあるし…


綾野さんの
寝顔って意外と可愛い💕


そんなことを思っていたら綾野さんが目を開けた


“ヤバい、ヤバい…“


綾野さんの顔が近づいてくる…


目をつぶる…


綾野さんの
唇が重なってくる




何度も何度も…





No.113 14/02/06 19:10
りんご ( ♀ UNyGh )



『さっ…帰ろうか⁉』



『えっ・・・⁉』




『いいの⁉』




ここまでお膳立てされて
魔法を掛けられて
女が落ちない訳がない…


綾野さんの首に
手を回していた…




『いいんだね⁉』




コクンッと
頷いた…






No.114 14/02/06 19:35
りんご ( ♀ UNyGh )


綾野さんが部屋の明かりを消した…


街の夜景が
遠くに見えていた

走っている車のライトが
流れ星のように
キラキラ
瞬いて流れていた



何度も唇を重ねていた

綾野さんの唇が
耳たぶから

首筋に吸い付く…


優しく胸を包み込んでいた手を離し…
唇が吸い付く…


優しく…
激しく…
激しく…優しく…

綾野さんの
手のひらと指先が

身体中をなで回す…




そ~っと
触れるか
触れないかのようなタッチで茂みを触る

中指が時々確めるように
一番敏感な部分に触れてくる…


“ぁっ…“
声が漏れる…


『我慢しなくていいよ…』
耳元で綾野さんが囁くと同時に…

敏感な所を…

キュッと押された…



No.115 14/02/06 19:49
りんご ( ♀ UNyGh )







綾野さんと…
結ばれた…









No.116 14/02/06 21:53
りんご ( ♀ UNyGh )



『そろそろ、帰ろうか⁉』


『・・・・』


『明日、仕事でしょ‼』
『俺は、一緒に出勤してもいいけどね。』


『いやいや、それはマズイでしょ…』


『じゃ…帰らなきゃね。』


綾野さんに急かされて
身支度を整え
ホテルを後にした



No.117 14/02/06 22:08
りんご ( ♀ UNyGh )



車を走らせる


『綾野さんずるいよ…
あそこまでされたら…
女は絶対に落ちるって
計算だよね…』



『さぁ~…
それはどうかな~(笑)』

『でも、今日は一日
仕事忘れて
倫子ちゃんと過ごしたかったから。』

『クリスマスも何もしてあげられなかったしね…』





No.118 14/02/06 22:20
りんご ( ♀ UNyGh )



日付が変わる前に
送ってくれた

『今日は一日
楽しかったよ
ありがとう。』


『私の方こそ
夢のような一日でした…』

『夢じゃないよ』
『二人の時間も大切にしないとね。』




シンデレラタイムは終わった…



今までに
経験したことのない事ばかりの一日が過ぎていった




No.119 14/02/07 16:25
りんご ( ♀ UNyGh )



た・だ・い・ま…

そ~っと靴を脱いでいたら

風呂上がりのお母さんとバッタリ…

『お帰り、
遅かったわね。
すぐお風呂入っちゃいなさい。』


『は~い』


まさか
“お風呂入ってきた“ とは言えず…

せっかく、綾野さんにブローしてもらったのが
もったいないと思いながら…
お風呂に入った


ふぅ~っ…
お風呂って気持ちいぃ⤴

ゆっくりと湯船につかる


綾野さんの事を思ったら…
体の芯が…

キュンッとした…




No.120 14/02/07 17:08
りんご ( ♀ UNyGh )



映画のプリティーウーマンを思い出していた…


夢を叶えてくれる
リチャード・ギアと綾野さんが重なっていた…


大人で穏やかで…
怒ることもない…



私にとっては
夢のような初体験ばかりだったけど…


綾野さんは
たまにって言ってたけど…


一人で⁉
なんて訳ないよな…


綾野さんじゃなかったら
今日みたいなデートは
一生体験する事はなかったかもしれないな…
なんて思ってみたりした


でも…
いったいいくら使わせちゃったんだろう⁉

ちょっと心配になった


金銭感覚の違いなのか⁉


綾野さんの年齢なら
普通なのかな⁉



いったい綾野さんて…

よくわからなくなっていた…



No.121 14/02/07 17:29
りんご ( ♀ UNyGh )



『おはようございま~す』


『おはよう』


おっ…綾野スマイル


私も負けじとニカッと笑って返した


年末までは予約もいっぱいで、毎日が忙しい


でも大丈夫
充電満タン
頑張れる‼


ファイトッ私…


No.122 14/02/07 17:43
りんご ( ♀ UNyGh )



慌ただしく1週間は過ぎていった


12/31
今年も後少しで終わる


最後の最後まで予約で埋まっていた


毎年、恒例の年越し蕎麦をスタッフ全員揃って最後に食べる


『今年も1年ご苦労さまでした。』
店長が挨拶して


『いただきま~す‼』

皆、お腹ペコペコだから、無言でズルズルと一気に食べていた(笑)


食べ終わった所で
店長から
『え~…
今日を最後に綾野さんが
新店舗の店長として移動されることに……
…………
………………
これからも、頑張ってください。』

と、綾野さんに花束が渡された。


No.123 14/02/07 18:02
りんご ( ♀ UNyGh )



『お疲れ~』

『よい年をお迎えくださ~い』

店を出た



さてと…


さて、、どうすっかな⁉

綾野さんに電話を入れた


トゥルル~…🎵
トゥルル~…🎵

留守電だった…⤵


No.124 14/02/07 18:24
りんご ( ♀ UNyGh )



香の店に寄っていた


『じゃ、明日、朝6時出発で‼』


『うん、わかった。
じゃ~、よい年を~』


そう、明日は初スキーだ


でも、、その前に綾野さんに逢いたい

家に帰り荷物をパッキングしてから、綾野さんに電話した


トゥルル~🎵
トゥルル~🎵

☎『もしもし…』


綾野さんが迎えに来てくれることになった⤴


『行ってきま~す。』


『気をつけてね。』


スキーの荷物を持って家を出た

香に事情を話、荷物を預けた


綾野さんの車に乗り込む



『お疲れ~』


『ありがとう』


『家でいいのかな⁉』


『ハイッ⤴』


No.125 14/02/07 18:37
りんご ( ♀ UNyGh )



途中でコンビニに寄り
綾野さんのマンションに行った




ギューッと
ギューッと
綾野さんに抱きついた


『どうした⁉』


『だって…
お店じゃ出来ないじゃん…』


綾野さんは笑って
ギュッとしてくれた…



『コーヒー入れるから』


『うん』

ポコポコとした音と共に
コーヒーのかおりが部屋中に漂う

『落ち着くね⁉』


『そうだね…』


『お邪魔じゃなかった⁉』


『大丈夫だよ。
俺も逢いたかったし』



No.126 14/02/07 18:49
りんご ( ♀ UNyGh )



『ゆっくり出来るの⁉』


『明日、朝6時出発なんだけど…
綾野さんが嫌じゃなかったら…』


『嫌な訳ないでしょ。』


『よかった⤴』


ソファに並んで座って
テレビを見ていた




No.127 14/02/07 19:01
りんご ( ♀ UNyGh )



『もう、お店来ないんだよね…』


『そうだね』


『逢えなくなるね…』


『う~ん…
暫くは忙しくて時間とれないかもな…』


『・・・・』

『綾野さんはなんともないんだ…』


『そんなことないよ
寂しいよ…』

『だから~
合鍵‼』


『合鍵はいらない…』


『意地っ張りだな~』


『だって…
嫌なんだもん…』


『合鍵持っていれば
いつだって来ていられるでしょ⁉』


『い~の‼』


『そっか…
その気になったら言って。』


『うん…』


No.128 14/02/07 19:12
りんご ( ♀ UNyGh )



『それとさ…
綾野さんて…やめない⁉
二人の時は直樹でいいよ』


『ナ・オ・キ‼』


『なに⁉』


『なんか照れちゃうね…』


No.129 14/02/07 23:10
りんご ( ♀ UNyGh )



『お風呂は⁉』


『まだ、だけど…』


『入っておいで、
俺は、さっき入ったから。』


『うん、、じゃ~お借りしま~す。』


『そこにあるタオルとか使っていいから…』


脱衣場の所のロッカーに
きちんとたたんで
タオル類が積み重ねられていた

綾野さんらしい(笑)


お風呂場もきちんと整理されていた

結構、神経質なタイプなのかも…


オゥオゥ⤴
さすが、いいシャンプー使っているな…
ナルシス綾野(笑)


『ありがとう、さっぱりした~。』


『ブローいたしましょうか⁉』


『いや、めっそうもない…』


『ささっ、遠慮なさらずに、こちらへど~ぞ(笑)』


綾野さんに2度目のブローをしてもらった

綾野さんの指先は
優しくキレイに動きで
ホントに魔法みたいだ…




No.130 14/02/07 23:26
りんご ( ♀ UNyGh )



『あっ…除夜の鐘だ…』


『ホントだね』


『あけまして
おめでとうございます』


『あけまして
おめでとうございます』


『今年は、新店舗
頑張ってくださいまし‼』


『そちらこそ、
益々のご活躍
期待いたしております
まずは、資格だね。』


『はいっ
頑張らせて
いただきたいと思っております』


『思ってじゃなく
頑張ってください』


『はいっ
了解いたしましてございます』



向き合って
笑いあっていた


No.131 14/02/08 09:45
りんご ( ♀ UNyGh )


『おいで…』


………
…………
………………



……………
………


綾野さんの
腕の中で眠りにつく




No.132 14/02/08 10:00
りんご ( ♀ UNyGh )



『おはよう
そろそろ、起きなよ』


コーヒーの香りの中で
目が覚めた


『おはよう…
ごめんなさい』


『何⁉』


『こんなに早くに…』


『無邪気な寝顔してたよ(笑)
忙しかったからね
疲れてたんだよ。』



普通、反対だよね…
女が“おはよう“って
起こすんだよね…

綾野さんの腕の中で
安心して寝すぎちゃった…
忙しくて疲れてるのは
私より綾野さんの方なのに

私、ダメダメだ

恥ずかしい⤵



『ほらっ、遅くなるよ。』


No.133 14/02/08 10:15
りんご ( ♀ UNyGh )



トーストと
ハムエッグが焼かれる


『綾野さんて、
なんでも出来るね』


『“綾野さん“じゃないでしょ‼』

『なんでもって…
ハムエッグくらい普通出来るでしょ⁉
倫子ちゃんは、玉子も焼けない⁉(笑)』


『玉子くらい…』

『いただきま~す』


『ど~ぞ(笑)』




『スキーやめて
ここに居たいな…』




『何、言ってるの⁉
約束は守らなきゃダメでしょ⁉
お友達に迷惑かけることになるよ⁉』


『うん…』


『ここに帰ってくればいいから…』


『うん…』



No.134 14/02/08 10:33
りんご ( ♀ UNyGh )



『洗い物くらいするから…』


『い~よ、顔洗っておいで』


『・・・・』


『ここ座って‼』


綾野さんにメイクをしてもらった


いつもとは全然違う…

『綾野さんはこ~ゆ~感じが好きなの⁉』


『嫌いじゃないよ。
でも俺の好みじゃなくてさ
倫子ちゃんには、こんな感じが似合うってポイントでしょ⁉』


『さっ…
送っていくよ』



も~っ…
………
…………
……………


No.135 14/02/08 11:05
りんご ( ♀ UNyGh )



香の店の駐車場まで送ってもらった


『ありがとう』


『楽しんで行って
らっしゃい‼』


『うん…』


『ケガしないように…』


『うん…』


香が出てきた


『じゃ…✋』

綾野さんのホッペに
チュッとして
車から降りた





No.136 14/02/08 11:16
りんご ( ♀ UNyGh )



『あけまして
おめでとう‼』


『あけまして
おめでとう‼
香、荷物ありがと。』


『寒いね~っ…』




健ちゃんの車がやってきた
『あけおめ~‼
今年もよろしくぅ~‼』


車に荷物を積み込み
車に乗り込む


『さっ…いざ、出発~‼』



No.137 14/02/08 11:27
りんご ( ♀ UNyGh )



まだ薄暗い
高速道路を走っていた


暫く走ると
段々とあたりが薄紫に
明るんできた


『寒くない⁉』
運転席の健ちゃんが聞く

『大丈夫だよ。』


『寒かったら、言えよ。』


『うん…』



No.138 14/02/08 13:11
りんご ( ♀ UNyGh )



“わぁ~っ…⤴
すっご~い“


遠くに見える山々が
真っ白だった


段々と雪が降り始めた


ワクワク
o(^^)o


チェーン規制の標識も出始めた

『もう少ししたら
チェーンするようかな…』健ちゃんが言った


暫く走って
チェーン着脱所と書いた
空き地に車を入れた

健ちゃんが降りしきる雪の中チェーンをまく


傘をさしてあげてると
健ちゃんが
『寒いだろっ、
中入ってろよ‼』
って言った


『ううん、大丈夫だよ。』

『ありがとな。』


テキパキと作業する
健ちゃんはカッコよく見えた。


ペットボトルの水で手を洗う
健ちゃんの
手が真っ赤なっていた


No.139 14/02/08 13:21
りんご ( ♀ UNyGh )


ガタガタと車は走り始め

次第に

シャンシャン🎵
シャンシャン🎵

とチェーンの音が響いていた

フロントガラスに吹き付けるように雪が舞っている



『わぁ~っ
すっご~い…
目が回りそうだぁ~‼
こんな雪、見るの初めてだよ‼』


『そうなん⁉』


『うんっ…すごい
すっご~い⤴⤴』


『後、少して到着するから…』




No.140 14/02/08 14:14
りんご ( ♀ UNyGh )



宿泊するホテルに到着した

『健ちゃん、
お疲れさま‼』

荷物をクロークに預け
お茶をしに行った


私は、
コーヒーとアップルパイ

健ちゃんは、
コーヒーとチーズケーキ


香と徹ちゃんは
コーヒーだけ飲んでいた


このアップルパイが
サックサクで
大きめのリンゴがシャクッと少しだけ食感を残し
アーモンド風味の粉を座布団にして、シナモンが香る

私は、このアップルパイの虜になり、1日何個も食べることとなる(笑)



少し休んでから
ウェアに着替え
板と靴を借りて

ゲレンデへ


初めて
スキー靴を履いて歩くのは大変だった


『さっ…準備体操しよか⁉』
健ちゃんが言った


『準備体操⁉』


『そ~だよ、捻挫したくね~だろ⁉』


健ちゃんに言われるまま体操をした(笑)


『じゃ、とりあえず~
徹は香ちゃんで、
俺は倫子ちゃんのお守りで(笑)』


『おもり⁉』


『そう、お守り(笑)』


No.141 14/02/08 14:40
りんご ( ♀ UNyGh )



板を履いたら…

最初は、歩くことも出来なかった(笑)


『じゃ、こっち行くから』
『ハの字を逆にしたようにあるいておいで』
と少しだけ坂になった所を登らされた

少し登ると
ズルズルと下がってしまいコケる
コケると自分では立ち上がる事も出来なかった


『ほら~っ(笑)』
健ちゃんが助けてくれる


何回かそんな事をやらされてから、

『リフト行こうか⁉』


『大丈夫かな⁉』


『俺がついてるから大丈夫だよ‼』


リフトに並んでいるのも大変だった(笑)
ズリズリと後ろに下がってしまう(笑)

『ほらっ、俺の前に来いよ。』


『エヘヘッ…』


『エヘヘッじゃね~よ。』

めっちゃ緊張

初リフト

緊張、緊張、緊張💦💦


『ほらっ…』

リフトに腰かけた


グンッグンッグングンッ🎵と振動が体に伝わり
リフトはゲレンデの上へと上った


『どう⁉』


『どうって…ド緊張…』


『着いたら、まんま下へ滑っていけばいいから』


『滑ってて…⁉』


No.142 14/02/08 14:58
りんご ( ♀ UNyGh )


『ほらっ…今だっ‼』
健ちゃんの掛け声でおりた

ヒェ~…
リフトの降り口は
何人もに踏み固められ
ガリガリとアイスバーンになっている


そのまま滑れって言われたって…

もれなく、、ベタッ
コケた⤵


『後ろに迷惑かかるから、早くこっち来いよ(笑)』


『ほらっ…』
健ちゃんに支えられたまんま滑る

『板をハの字にして、エッジを立てて』


『ん⁉エッジ⁉』


ドテンッ

コケまくり💦


それも、3時間くらいしたらなんとか、ゆっくりとならコケまくりながらボーゲンで滑れるようになっていた…


夢中になっていた


『ちょっと休まない⁉
お腹空いたし…』
健ちゃんが言った


『うんっ…』


下までおりたところで
徹ちゃんと香を待っていた

『キャハハハ
香、コケとる~
ウケる~‼』


『人のこと笑えないでしょ(笑)』

No.143 14/02/08 15:24
りんご ( ♀ UNyGh )


おりてきた香達と合流してひとまずホテルの中へ入った

とりあえず
チェックインして
ご飯を食べることになった

クロークに預けた荷物を受け取り、部屋へと向かう


部屋に入ると窓から
ゲレンデが見渡せた


『腹減ったなぁ~‼』


『うん、ペコペコ~』


ホテルには、大きなレストランがあった
結構、混み合っていた


カレーライスとラーメンとおでん…


スキー場へ行くと
なぜか
カレーライスと
ラーメンが定番の所が多いし、旨い








No.144 14/02/08 15:39
りんご ( ♀ UNyGh )



『健ちゃん、スキー上手いね。』


『あたりめ~だろ‼
健ちゃんは、国体レベルだからさっ。』
徹ちゃんが言った


『国体⁉』


『昔な…』
健ちゃんが答えた


『そ~なんだ~…
だって、私が掴まってもコケないもんね。』


爆笑



『ホントに健ちゃんて
なんでも出来るスーパーマンみたいだね。(笑)』



『お腹もいっぱいになったし、もうひと滑りすっか⁉』


『うん⤴』


『俺と健ちゃんは、上まで行ってくっから
香と倫子ちゃんは下でチョロチョロしてろよ。
もう、二人でも大丈夫だろ⁉(笑)』
って徹ちゃんが言った


私と香は
ヘタクソ初心者だったが
初めてやったスキーが面白くて
夢中になっていた


健ちゃんと徹ちゃんは
上級コースへと行った




No.145 14/02/08 16:43
りんご ( ♀ UNyGh )



香と私は
ヘタクソながらも
一番短いリフトを
何度も何度も繰り返し
少しづつ、、
少しづつ、、
滑る事が出来るようになっていった



ナイターの明かりが灯り始める頃になっていた



モタモタしてる所に

シャッ…
と上から滑ってきて
雪を思いっきり
かけられた


『ひど~いっ‼』


『だいぶ上達したじゃん。』
健ちゃんだった


『でしょ~。』


『そろそろ、あがるぞ‼』

『えっ~…
もっと滑っていた~い‼』


『じゃ、1本付き合ってやるか…』


『うん、うん⤴』




No.146 14/02/08 18:06
りんご ( ♀ UNyGh )



『そっちじゃね~よっ』

“ニカッ“


『こっち。』


『え~っ……』


『大丈夫だから‼』


健ちゃんに促され
ちょっと長いリフトに乗った


『大丈夫かな⁉』


『大丈夫でしょ(笑)』

リフトは長かったけど
斜面的には同じだった

トロトロ滑る
私の回りを
健ちゃんが滑ってくる


端っこで向きをかえられずに立ち止まっていると


『俺の後についてきな‼』と、健ちゃんがちょっと先を滑って行った


健ちゃんの後を
必死に着いていく


なんか上手になったような錯覚になる(笑)


『足元ばかり見ないで
先を見て滑ってごらん‼』

『うん…』


『なっ…
ホラッ、もっと力を抜いて…』


健ちゃんの言う通りにすると、上手く滑れる⤴



あっと言う間に
下まで滑ってきた


『良くできました‼』


『ありがとう、
健ちゃん‼』


『もう1回行くか⁉』


『うんっ⤴』

No.147 14/02/08 18:12
りんご ( ♀ UNyGh )


リフトに並んで座る


『健ちゃん
ありがとうね。
下手っぴに付き合ってくれて。』


『一緒に来たんだからさ。
少しは、下手っぴさんにも付き合ってやんないとな‼』



“十分付き合ってくれてるよ健ちゃん…“



『じゃ…ラストだから、コケるなよ‼』


『それは無理(笑)』


健ちゃんの後を着いていく…



途中、香と徹ちゃんを発見‼


『あがるよ~‼』


『了解~‼』




No.148 14/02/08 18:29
りんご ( ♀ UNyGh )


部屋に戻って
ご飯を食べに行った


美味しい肴と

升に入ったにごり酒
升の端に塩がついていた


『飲んでみる⁉』
健ちゃんの升酒を
ちょぴっと舐めてみる…

にごり酒なんて
初めて口にした…


『美味しいね…』



『だろ~っ‼』


『うんっ⤴』


『スキーの後の
これが飲みたいから
来てるようなもんだ。(笑)』

健ちゃんは、東北人だからか
お酒がめっちゃ強い


お腹もみたして
ほろ酔い加減で
部屋に戻った


少し休んで
お風呂へ行って

今度は部屋で酒盛りした


『なんか、あっちこっちがパンパンッ』
『転んでばかりいたから、膝がアザになってたよ~。』


『ほらっ、寝転がってごらん…』


健ちゃんがマッサージしてくれた

『ヘタクソはよ、
力むから、あっちこっちに力が入って筋肉痛になんだよ(笑)』


『キャ~ッ痛い💦』


『ほぐしておけば
明日、楽だから…』


『キャ~ッ
イテテテ~ッ……』


No.149 14/02/08 18:39
りんご ( ♀ UNyGh )



かなりお酒も入って…


いつの間にか眠っていた



香と徹ちゃんは
一緒の布団に入っていた


私と健ちゃんは
もちろん別々に…(笑)



そ~っと起き出して

カーテンの隙間から
覗いてみる


ナイターの照明は
落とされていたが
ゲレンデはライトアップされて
雪がキラキラ舞って
キレイだった


『キレイだろ⁉』
健ちゃんが耳元で
言った


『あっ…ゴメン
起こしちゃった⁉』


『喉乾いて起きた(笑)』



No.150 14/02/08 18:55
りんご ( ♀ UNyGh )



『おはよ~う‼』
『もう9時だよ~。
朝ご飯食べ行こうよ~っ‼』


『おは~っス…』
健ちゃんが目をさました


香と徹ちゃんは…
起きない⤵


しかたなく、健ちゃんと二人で朝ご飯のバイキングに行った


『お前、朝から元気だな~…筋肉痛になってないの⁉』

『うん⤴全然、大丈夫‼』


『若いな~…』


『だって…
スキー、上手くなりたいもん。』


『そっか…
頑張れよ(笑)』

『しょうがないな~…
あいつら、起きてきそうもないから、付き合ってやっか⁉』


『うんっ⤴』



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