注目の話題
まじでムカつく店員
男女は結婚したら不倫や浮気をするの?
マッチングアプリで知り合って、、

あの時

レス500 HIT数 64048 あ+ あ-

自由人
13/11/11 00:11(更新日時)

あの事が忘れられない



誤字脱字や乱文が多々あると思いますが

何卒,温かい目で
宜しくお願いします。


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No.1875788 12/11/13 00:43(スレ作成日時)

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No.201 13/03/06 16:36
自由人0 

/あいつ


「ソレ打つのムラ君? ARTとかってわかる? こないだ打った機種‥ジャグラーとか沖スロ空いてるか見てきてあげるわよ」

「AR‥? 何だいそれ?」

「じゃあ‥お金使わないで座っててね」




数分したら
葉月が戻ってきた。


「ジャグラー空いてた! ワタシもコレを終わらせてアッチに行くわね。 台番はジャグラーの75番にコインを千円分置いたの 76番はワタシのケータイね!」

「わかった。 じゃあ俺,先に行って打ってる。」




その台に行く途中
町山が居た。


「お? コイン多いな町山」

「コレか? 打ってた兄ちゃんがヤメた奴をスグ俺が座ったらよ 千円も使わないでBIGだぜ!?」

「ツイてるな町山!」

「ラッキーだよ~」


喜んでる町山を後にし

村川はジャグラーを…


*!?
<75‥あっこれだ!>


村川は1人でジャグラーを打ち始めた。


<このコインは葉月が買ったんだよな 後で千円返さないとな>


No.202 13/03/07 09:38
自由人0 

/あいつ


30分程1人でスロットを打っていた村川

3千円でBIGを当て

バケやBIGが4連チャンして順調にコインが増えていた。




そして葉月が…

「ムラ君~ヤッパ変な奴が来てるのよ~」

「変なのが?」




葉月が言う変な奴

元旦那の仲間でも特に葉月が嫌っていた奴で

その男が葉月の隣りの台に座ったんだと…




「じゃあ店出よっか?」

「でもアレからワタシの台が当たり出したのよ。 アトさ町山君‥ 今,通りすがりに見たんだけど
どうやら設定良いらしいし‥勿体無いのよね~」


その町山は知らぬ間にドル箱を2箱使っていたと 見てきた葉月が教えてくれた。




そして葉月は…


「今の当たりが止まったらやめて こっちに来るの?」

「ウン! アイツが居るの嫌だもん だからケータイ見張っててね!」




それから10分して

葉月は村川の隣りに…

No.203 13/03/07 12:06
自由人0 

/あいつ


隣りに葉月が座り


「アノ台出たのよ! ムラ君座ろうかって言った台! しかもアイツ…」

「アハハ 台は仕方無いよ 俺がやったって出たかどうかはわかんないんだし。」




葉月と喋ってスロットを打っていたら 町山がニコニコしながら村川達の所に現れた。




「えっ3箱目?」

「イヤァ~実にオイシイ台を座れたもんだよ俺! 前に座ってた奴はハマリ食らって可哀想だよな~」

「町山君,ハマリ台を?」

「そうだよ! 確か600回転は越えてたな‥ 他に空いてないから座ったんだけど まさか千円以内で当たるなんてな~カカカ…」

「こっち来て正解だったな町山!」

「アハハ~正解だよ! アッ!
2人共さ何か飲む?」




町山は休憩がてらに飲み物を買いに行ってくれた。




そして後ろに男が…


「よう葉月~ 今度は地味な台かよ?」

「……マァネ!」




「もう少ししたらアイツら来るみたいだぞ~」


村川は自分の台を打ちながら その話しを聞いていた。


<あいつら?>


「K店から移動中だって言ってたんだ」


*


飲み物を買ってきた町山

葉月と喋ってる男を見た町山は村川に…




「ムラ!?」

「あ?」




「あいつだよハマリ台を諦めてった奴!」

「マジ?」


*!?


傍でニヤける町山に

村川もその男を見た。


No.204 13/03/07 12:42
自由人0 

/あいつ


<こいつがハマリ台を…>


*


「村川! オイ! その男は一体何者だ? 葉月チャンと喋ってるみたいだけどよ?」

「ん‥詳しくは言えないけど…… 一応葉月とは知り合いだな」

「何だソリャ? ま,取り敢えず台に戻る! 飲み物を葉月チャンに渡してくれよ」

「ああ サンキューな!」




少ししたら
その男も台に戻ったらしく…


「葉月‥これ町山が」

「ア~カフェオレ‥ 町山君……戻ったの?」

「うん! でさ…」


村川は町山の打っていた台の事を葉月に…




「キャハハハ~アイツが?」

「うん! 町山が顔見てたから‥間違い無いってさ」

「ヤッタ! ザマ~ミロ!」




それから30分後。


「俺の当たりが止まっちゃったみたい‥ボチボチやめるよ」

「……そうね。 ワタシのもイマイチみたい コイン‥約9千円位かしら」


2人で台を諦め
コインを流し 景品カウンターで景品を…


*!?


「アッ!?」

「どしたの葉月?」

「今‥ 元旦那の親友Aが歩いてた!」

「元旦那の?」




顔を見たくないと言う葉月‥ 取り敢えずは帰るつもりで

景品を持った2人は
換金所へ向かった。


No.205 13/03/07 15:09
自由人0 

/あいつ


2人共 換金を済ませ
村川は町山の様子を見に行く事にした。


「ワタシ休憩所に居る!」

「いや 元旦那の仲間連中が来たんだったら
店の中に居たら会っちゃうじゃん? 車の鍵渡すからさ 乗って待っててよ。」




葉月は頷き
村川は鍵を葉月に…




「何かあったら携帯で連絡‥な,葉月?」

「ウン!」




町山の所に寄る村川。


「見てみ村川?」

「すっげ! 4箱?」

「堪らねえなコレ~! でよ? さっきの奴‥何度も様子を見に来るんだよ~ ウザイんだよな」

「ああ 彼?」

「しかもよ‥仲間連れてきて後ろに張り付くみたいに…」


言っていた傍から
村川の周りに奴らが現れた。




「町山‥やめね? 勿体無いかも知んないけど……他の奴ら…」

「ン? ……だな?」




村川達を囲む様に

5,6人の男が傍に立っていたのがわかった。



「ムラ‥2箱持って!」

「あいよ!」


サッサと退いた村川達‥

すると奴らの内1人は台に座って…




「………!? マヌケだ! だからDの奴カマ掘られたんだよ!」

「ヤメ時ミスったんだ~」

「見てみろC? コレ!?」

「あり得ね~ 俺なら続けてたな!」


その会話は村川達にも聞こえてた。


No.206 13/03/07 15:44
自由人0 

/あいつ


町山の換金を済ませ

村川達は車に…




葉月は村川の車の助手席に座っていたが

誰かと携帯で通話中だった。




「村川‥超勝ったぞ!
このアト何か食べに行こ 奢るからよ!」

「そうだな!」


<俺も勝ったぞ!>




村川達が車の外に居るのが気付いた葉月

携帯で喋りながら
助手席のドアを開けた。


「切るわね! じゃ!」




「いいのか葉月?」

「……ゴメン。 外寒いよね ハイ!」




村川達は車に乗り込み。


「さぁて‥どこで奢ってくれるの町山?」

「ホカ弁な! 決まり!」

「ケチるなよ‥なぁ葉月?……どした?」

「ア‥ン? お弁当って?」

「町山が超勝ったから
夕食を奢ってくれるんだって! 近くで高そうなお店知らない葉月?」

「オイオイ~ムラッ!?」




車はパチンコ屋の駐車場から出て…


「取り敢えずさ葉月チャンの好きそうなお店を優先にするよ! 値段はそんなに気にしないで‥ 12万勝ったからさ。」

「……お寿司は?」

「決定~ 村川! 寿司屋見付けたら車止めろ!?」



No.207 13/03/07 23:23
自由人0 

/あいつら


回らない寿司屋で夕食を食べていた村川達


今回大勝ちだった町山が 近場で勝てそうな店を教えてくれと葉月に聞いていた。




「町山‥スロットで稼ごうって魂胆か?」

「運送屋じゃあ給料安いからな! スロットとかパチンコで稼げるんだったらって…」


<考え甘いんじゃねぇか?>




町山は寿司屋の勘定を済ませ 3人は車に乗った。




「ご馳走さま~町山君! 稼げそうな店‥ 奢って貰ったから教えてあげますよ!」

「マジ? じゃあ頼むよ!?」




運転している村川をよそに 町山と葉月はパチンコ関係の話しを始めた。




そして車は葉月のアパート付近に着いた。


「着いたぞ~葉月!」



No.208 13/03/08 12:28
自由人0 

/あいつら


葉月のアパート付近

車を停めたら

葉月と一緒に町山も降りた。




「電車で帰るのか?」

「いや金あるからタクシーを拾って帰るよ。」

「……2人共 ワタシの部屋上がってってよ?」


村川は疲れもあるから断ったが やっぱり町山は残るらしく…




「ったく‥早めに帰って来いよ町山!」

「ネェ~ムラ君も~…」

「葉月チャン! それより店の情報を教えてよ」




葉月達と別れ
村川は車を走らせた。




*♪


村川は寮に着く手前で着信が入り。




<莉央からだ‥ 路駐するか…>




「ムラ? 今から来て!?」

「こんばん‥ 莉央どうしたの?」




莉央は最近オープンしたパチンコ屋aa店に居た。


「えっ大負けしたから金が無くなった?」

「そ! 大負け! でさ~
榮太郎の代わりに家まで送って欲しいの!」

「市野……あ,じゃあ10分位待って? 今から,そっち向かうからさ。」

「わかった!?」


<大負けしたんじゃ 機嫌限悪いかもな>


村川は莉央が居るパチンコ屋に向かった。


No.209 13/03/08 15:57
自由人0 

/あいつら


「お待たせ莉央!」

「悪いわねムラ! 榮太郎は例のバイトで帰ってこないのよ」

「あ‥運転手か? じゃあ乗って莉央!」




家に着くまで 莉央はスロットの事をグダグダ言っていた

詳しい事は全くわからない村川は適当に返事をしながら運転をした。




「もう着くよ!」




「ムラ‥最近は葉月と仲良しなんでしょ?」

「いや,それがさ 今週は忙しかったら 今日久々に会ったんだ。」




市野田夫妻の住む家を目の前に 村川は路肩に車を停めた。


「葉月‥ギャンブルを除けばイイコよ~」

「あ‥うん? そうだな。」

「バツは付いたけど 気にしないなら付き合っちゃいなさいよムラ?」

「そのさ 葉月の元旦那? さっき仲間みたいなのと一緒に居たのかな? 町山が打ってた台が仲間の1人が打っていた後に…」


さっきまでの話しを村川は莉央に言った‥

すると莉央は…


「アア‥あいつら~? じゃあO店行ったんだ?
ネェッついでにゴハン作るから家に上がってって!」

「いいよ‥帰る俺は。」


No.210 13/03/08 18:28
自由人0 

/あいつら


結局 村川は市野田の家に上がった。


「市野田来たら帰る! 奴の駐車場に俺の車を置いたからさ アイツの停める場所無いじゃん。」

「榮太郎‥今日は緊急で行ったから何時かな~? 帰る時は大体メールが入るからさ そのメールにムラが車停めてるって書いとくわよ。」




少し散らかってる居間で村川は1人で座椅子に座ってた。




「夕食済ませたの?」

「あ‥うん! 町山が勝ったから奢ってくれた‥ あっ やべ!」

「勝ったって幾らよ?」

「……莉央の負け額くらいかな?」




その事を言ったら 少し莉央の顔つきが変わったのがわかった。




村川はテレビを見させて貰ってる間

莉央はキッチンで焼そばを作り始めた。


<いい匂い~>




*♪


<着信? あっ,莉央の携帯が鳴ってるんだ>


「莉央~ 携帯!」

「榮太郎からのメールだわ! 悪いけど取って貰える?」




市野田はメールに夜中の2時辺りに終わると書いてあり

莉央は村川が家に居ると書いて返信したみたいだった。




「ムラ‥榮太郎が帰ってくる迄話ししよ? 葉月達の話しを聞いてれば時間はアッと言う間よ!」


No.211 13/03/10 12:24
自由人0 

/あいつら


莉央から葉月の事や

元旦那の仲間内とかの話しを聞いていた村川だった。


<時間は夜中‥2時か>




「ムラ‥何か飲む?」

「じゃあホットコーヒー頼んでもいいかな?」

「ホットコーヒーね わかった。」



数分後

コーヒーを飲んでいると

莉央の旦那‥市野田が帰ってきた。




「市野田‥お疲れ様!
緊急で行ったんだって?」

「おぅ‥村川! 緊急‥地方だったよ! つか東京から山梨の県境に住んでるお客でよ アチコチと道知ってる俺が呼ばれただけなんだ今回!」

「県境‥ 遠いな! 運転手も大変だ…」

「今は,まだ慣れてないからな‥ でも結構面白いぞこの仕事!」




少し3人で話しをした後

市野田が村川に泊まっていけと言いだした。




「市野田‥俺の車,平気かな?」

「駐車場? 空き部屋になってる部屋の駐車場は俺が停めても平気なんだよ! だから気にしないでいいぜ。」




そして莉央は,寝る前に風呂に入ると言い

風呂場へ行った。




「村川‥布団敷くから
どいててくれ!」

「あ‥俺手伝うよ」

「お前は,お客だ! んなのしないでいいよ」



No.212 13/03/11 15:06
自由人0 

/あいつら


莉央が風呂から上がり

市野田と村川は男同士で風呂に入った。




「意外と広いんだな」

「アハハ~驚いたろ!」




浴槽は大人2人でも
余裕で浸かれて

のんびり入れた。




お互いに体も洗い終わり…


「村川もデリの運転手やれ!」

「本業の時間が読めないからって断ったよ。 友里‥店長には」

「……運転手がもう1人欲しいって話しだ!」

「町山なら多少キツくってもやれんじゃん?」

「同じルートだから無理なんじゃねぇの?」




村川達は風呂から上がり‥ 居間に移動した。




「ムラ~コレ‥榮太郎の1回も使ってない下着とスウェット! ハイ!」

「……これ? 市野田いいのか着て?」

「構わないよ!?」




<着替えたし‥じゃあ寝るかな!>




明けて日曜日

村川の携帯に着信が入り‥その着信音で目が醒めた村川。




「モシモシ‥村川?」


着信相手は町山だった。




「あ? O市のK店に来い?」


<まだ8時前だぞ!>




「イベントなんだ!」


*!?


「行かな……あっ! ちょっと待って町山!」


No.213 13/03/11 16:03
自由人0 

/また?


通話の最中に莉央が現れた。




「出掛けるから!」

「うん!」

「ムラも行くの! O市のK店に! 電話の相手 葉月でしょ?」

「いや町山。 えっ?」




すると電話の向こうの町山が…


「お前が市野田ンチに居るのは葉月チャンから電話で聞いてんだ! 待ってるから来いよなっ!?」


*!?
<行くなんて言ってないんだけどな! あっ!>


そう言って町山は電話を切ってしまった。




「莉央?」

「さっき葉月からイベントの話しがあったの! で‥ムラも連れて行くって言ったのよ!」

「俺? 市野田は?」

「榮太郎はアトで来るって! だからムラの車!」




起き抜けにすぐ
莉央とO市のK店へ行く事になった。


昨日の作業着をまた着ていると 莉央が…




「榮太郎の服着なさいよ コレ‥デカイけど着れるわよね」

「ナイキのジャージにパーカー?」

「早く! 整理券の時間が…」


慌てて着替えた村川

莉央と一緒にO市へ向かった。



No.214 13/03/12 11:11
自由人0 

/また?


車で駆けつけたK店

町山達より後に整理券を貰った村川と莉央。




「コンビニへ何か買いに行こうよ~ムラ?」

「ああ,何も食ってなかったっけ‥ 行こう」




歩いてすぐ傍にあるコンビニに行くと 駐車場の隅で町山達に会った…




「ヨォ~村川!」

「[ヨォ~!]じゃねぇよ!
勝手に電話切りやがって!」




コンビニで4人が喋っていると…


「ムラは整理券 何番?」

「……75だ!」

「ワタシは59ね」


葉月は笑いながら


「ワタシ以外ミンナ後ろね! ワタシは11‥ 町山君なんか101番よ~ウフフ!」

「抽選だからな…」




日曜日に新台が何機種か導入されての賑わいなんだと葉月が言うと…


「中に入ったらワタシがソッコーで何台かキープ…」


村川を除いた3人は新台の話しで盛り上がり

村川1人だけ蚊帳の外みたいになっていた。




「俺,食い物買ってくるけど‥莉央は?」

「ムラと同じ様な奴を買ってきて! 飲み物はアトで買うからいいわ!」


No.215 13/03/12 15:06
自由人0 

/また?


店が開き 前から10人ずつ入ってると

前に並んでる人達が言っていたのを聞いた村川‥


*
<もうじきだな>




そして,いざ中へ…




<どれを‥あっ葉月!>


葉月が村川を見つけ
打つ台を教えてくれた。


「ムラ君は沖スロね! ワタシ達の打つ台はまだ…」

「ハイビスカスが光る台?」

「そう! コッチも新台なんだよ ゲン担ぎで7番!」


<ラッキーセブンて事か! じゃあ気合い入れるか!>




後から来た客もドンドン座って打ち始め…


「コッチ‥ムラ君1人だけなんだけど‥平気?」

「一応‥ 押せなかったら葉月の所に行くよ」

「ン~ そしたらさ。 上にあるコレ! コレ押せば店員が来るから 訳を言えば平気よ! じゃあワタシ行くわね。」

「……3人共同じ機種?」

「席は離れてるけど 同じ機種をキープしたの!
じゃあガンバロウネ!」




*


打ち始めて30分
村川は何も当たらず


<ハイビスカス光んねぇ~
もう一万使った‥やめようかな?>


携帯を下皿に置き
席を立ったら

後ろから若くて背の高い女が村川に話し掛けてきた。


No.216 13/03/13 12:16
自由人0 

/また?


「オニイサン‥コレに幾ら使ったのかしら?」

「え?」




喋りながら椅子に座ろうとするデカイ女。


「アラアラ‥ケータイ忘れてるわよ。 ハイ!」

「あの‥まだ…」


村川を睨む様な顔で。




「打つの!?」

「……一応‥ トイレ行こうとして立っただけだから!」


<嘘だけどな>




*!?


「志帆~オイ! どうした?」

「ウウン 何でもないわ!」


仲間みたいな感じの男が1人現れ デカイ女に聞いてる内に 男は村川を見た。


*!?


<あっ,小太り眼鏡! こいつこないだO店で町山に……>




その男は
葉月の元旦那の仲間と言っていた男だった。




「座ろうとしたらさ…」

「ア? まだ駄目か? しゃあないな‥ 行こ!」

「ウン!」


2人は居なくなった。




<ゴメン位言えっての!
まぁいいや‥トイレ行こ>




トイレに行った帰り際

町山を探しに村川はスロットコーナーを歩いて行った。


No.217 13/03/13 15:34
自由人0 

/また?


町山の所に行くと 莉央も町山の所に寄ってきていた。




「小太り眼鏡とデカイ女が仲間?」

「みたいだ‥ デカイ女が早とちりして 俺の打ってた台に…」

「ムラ‥ 何も当たらないの?」

「一万使って 何も! それでさ,やめようと思った矢先にそのデカイ女が‥ 全く,幾ら使ったら当たるんだろ…」




「デカイ女‥アソコに居るわよ! って事は,あの角で打ってるのも仲間ね!」

「あんまり見てると
気付かれる‥ 俺,台に戻るよ」




打ってた台に戻ると
葉月が……


「ムラ君‥ 回さないと当たらないわよ!」

「あ,うん。」




村川はコインを再度買い足しながら さっきの事を葉月に…


「エ~ッ,小太り眼鏡とデカイ女? 元旦那の仲間‥って言うか,女のコはワタシと仲良しよ!」

「そうなの?」

「女子校でバレー部だったの! じゃあミンナ来てるッポイわね」




少し喋った葉月は台に戻っていき




それから更に30分近くが経った頃

村川は一万円追加したが何も当たらなかった…


<金がドンドン…>
*!?


<またデカイ女‥他にも数人が後ろに居るな>




後ろ近辺で数人が何かを喋っては笑っているが

店内は大ボリュームでユーロビートだか洋楽がかかっていて 会話は全くわかない‥




すると1人の男が
村川に近寄ってきた…


No.218 13/03/15 14:33
自由人0 

/また?


後ろから来た男が…


「ソレ,チャンス目!」

「……?」

「オニイサン‥聞いてます?」


<馴れ馴れしい奴。 そのチャンス目って何だ!>


合計で2万円を使って
どうしようかと迷っていた村川に 男はニヤつきながら言った。




「もしかして初心者?
アッチのジャグラー打った方がいいすよ」

「‥そうですか?」

「ハマリだすと深いよ~コノ台! アッ,チョットだけデーター見せて貰っても‥?」

「データー?」




「コレコレ~! オーイ,b! データーチェックしてくれよ?」


もう1人の男が上にあるデーターをピッピッと
慣れた手つきで村川の打ってる台のデーターを見始めた。




「#%&#%&‥アト5千円位だぜ!」

「マジ? 打ちたいな!」

「オマエやる? 真純に打たせるか?」

「打ちたがってたからな‥真純~空いたら打つか?」


<まだ,やめるって決めてないのに…>




「アッこの人まだ…」

「そうだよサッキの! もうじき空くみてぇだからよ」


女はさっき来たデカイ女で‥bとは小太り眼鏡の男の事だった。


<ウザイな小太り眼鏡!
また現れたな!?>


No.219 13/03/15 15:21
自由人0 

/譲れない


デカイ女‥真純と小太り眼鏡の男‥bは,村川の周りで空いたら打てとかって話しをしていた…


<五千円が何とか言ってるからな‥続行するか!>


奴らの話しを聞いていた村川は,新たにお金を追加した。




「オニイサン打っちゃう?」

「……もう少しね」


3人はまた他をウロつく事にしたらしく 村川の傍を離れた。




その僅か数分

*!?


<ハイビスカス点滅した!?>


投資二万一千円でBIGボーナスをやっと当てた村川だった。


<もし あれで,やめてたら‥ ハハ危なかった。>


No.220 13/03/15 15:49
自由人0 

/譲れない


お昼も近付く頃。


<コイン無くなる…>


*!?


「ムラ君~!」

「あっ葉月!」

「……ダメ?」


葉月は台のデーターを調べ始めた。




「キビシイみたいね~」

「二万チョイ使って さっき,初めてBIGボーナス当てたんだ‥ でも,もうコインが無くなりそうだ」

「他‥も出てないね。
新台だから設定…」




休憩がてらに
葉月はトイレに行くと言い

村川も席を…




「何か置いとかないと
台座られちゃうわよ」

「あ‥うん」


<携帯置こう>




トイレに立ち寄る葉月

村川は1人で先に休憩所へ向かった。




<カフェオレとコーヒー買っておこう。>




休憩所‥

葉月を待っていたが
7.8分経っても葉月は来なかった

村川は缶コーヒーを飲みきってしまい…


<長いな。 まさか大?>




*!?


「ゴメン,ムラ君!」

「おっ来た! ほら葉月‥カフェオレね! 俺は台に戻るから。」

「ま,待ってムラ君!」


No.221 13/03/16 10:51
自由人0 

/譲れない


休憩所で葉月と村川は話しを…


「えっ 元旦那に会った?」

「そこ‥トイレから出てきた所で偶然にね それで少し立ち話しを…」


<それで時間がかかったんだ?>




「あのさ,さっき言ってた小太り眼鏡とデカイ女‥ また後ろに来たんだよ。 後1人‥声掛けられたのが……」

「それ元旦那! デカイ女のコは真純ってコ。 沖スロを打ちたがってるからって話しも聞いたわ。」




さっきあった事や,葉月の知り合いの真純ってコの話しをしていたら

莉央の旦那‥市野田が遅れて店にやってきた。




「村川‥何を打ってるんだよ?」

「沖縄の新台! 今日は二万以上使ったから駄目だろうな」

「沖スロか! もしヤメルんならさ,俺が代わろうか?」

「アレ1台に二万ね‥ じゃあ他にムラ君が打てそうな台をワタシが探してきてあげるね!」

「いや,もう今日は二万円使ったからいいよ!」



葉月が店内をウロつく間

市野田は昨夜のバイトの話しをしだした。



No.222 13/03/17 08:14
自由人0 

/譲れない


「山梨県の方か?」

「いや正式には東京都だったな! でも裏の山は山梨県だ。」




「市野田‥店長に何時頃から呼ばれた?」

「昨日‥昼過ぎ! F市のパチンコ屋で…」




昨日も莉央とパチンコ屋でスロットを打っていた市野田‥

その時,市野田だけが全くボーナスを引けなったらしく

1人,近所のラーメン屋で昼食を食べていたら

デリヘル店の店長,友里から呼び出しがあったと…




「スロは出ねぇし 金は減る一方だからよ。 日当稼ぎにさ 莉央に訳言って臨時で走ってきたんだ。」

「あ‥呼ばれたからか」

「んでよ‥ 昨日はデリ嬢がお前の仲良しな史恵チャンだったんだ!」


<いや仲良しっ……つうか連絡無いな>




「……かったか? なぁ?」

「あ‥ 何が?」

「連絡だよ! 昨日の客に変なプレイされたとかって‥半泣き状態だったから!」

「変な?」




*!?


店内をウロついてた莉央が戻ってきた。




「ムラ君~ 大変!」

「えっ,何が?」

「あのね…」




何と村川が打っていた台‥ さっき言ってた真純って言うデカイ女が

勝手に座って打ち始めていると村川達に…



No.223 13/03/18 18:26
自由人0 

*訂正 店内をウロついてたのは葉月でした

莉央と間違えました。




/譲れない


「えっ,あの台?」

「せっかくワタシが用意した台‥ いくら打つ台が無いからってさ…」

「チョット待った葉月チャン!
打つ台が無いって?」

「イベントだもん市野田君!」



急いで打ってた台に向かった3人。



*!?
<うっ! また小太り眼鏡の奴が居る。>


「チョット~真純っ! キープしてた本人連れてきたから 確認しなさいよ」

「何だよ葉月~ 何十分も放置して 今更…」

「bは黙って! オニイサン‥もう打たないわよね? ワタシが打ったら出ちゃったもん‥ホラ?」




「何このデカイ娘‥村川? 少し勝手じゃね?」

「市野田‥お前が打つなら この台返して貰うぞ? 俺は打つ気が失せた 打たないならコチラサンに譲る。」

「パッと見 打つ台無いな! じゃあコレ俺打つ!」




村川はデカイ女‥真純に訳を話して 席を退いて貰った。


「モウ~本人が打たないならさ…」

「悪いのは真純よ!」




「アハハ 行こうぜ真純!」

「イコイコ~b! また他の台探そっ?」


<このコは,また謝らないな>


そして市野田が村川の代わりに台へ座り 打ち始めた。


No.224 13/03/19 12:18
自由人0 

/いい。


「市野田! 帰りは莉央を乗せてけよ。」

「わかったよ!」




葉月は店内を見て歩いていた時に 怪しい台があるからと村川に言った。


「いや,もう打つのは…」

「コレ!? 角台で大ハマリのジャグラー! 試しに三千円位打ってみれば?」




*!?


「葉月~ 角にあるからってそんなのをオニイサンに薦めるって残酷よ!」

「コレな‥ント………」


デカイ女の真純と小太り眼鏡のbが ニヤつきながら台のデーターを調べだした。




<また小太りとデカイの‥あっカップルか?>


「俺は絶対に打たないよ! マグレで当たっても一回こっきりだな!」

「b‥設定悪いの?」

「だって1300以上のハマリ‥最悪だろ! マァ実際打って小役とか数えなきゃわかんねえが‥金が勿体無いな!」

「確かにね~ ムラ君ゴメン! 無理に打たないでいいからね」


<良くそんな事がわかるもんだなコイツら! さてはプロだな?>




2人は笑って その場を去っていった。




そして葉月も自分の打ってる台に戻ると言い出した。


「ネェ~ムラ君 もう少し待っててよ! お昼一緒に食べに行こ?」

「……わかった! じゃあ休憩所に居るよ。」


葉月が居なくなった時


*ドン!


<痛っ!?>


No.225 13/03/19 12:48
自由人0 

/いい。


<トットッ‥バランス崩した>


*トスン!?


<うわっ,思わず椅子に座っちゃったよ!>




混んでいるスロットコーナーの通路で 年寄りのオジイサンに村川はぶつけられてしまい。


「そんな所に突っ立っていたら邪魔だろがっ!」

「……すいません。」

「打ってる台に座ってろっ!?」


<いや打って‥あっ座ったついでだ どうせなら少し打ってみるか?>




*ピッ! チャリチャリチャリ…


千円‥二千円‥三千円を使った時。




*カチ!?


「アアッ ペカッてるっ!?」

「あっ?」


デカイ女‥真純が1人横に立ってて言った。




「ネ,ネ‥いくらで?」

「三千円目かな?」




「コイン1枚入れてよ!」

「わかるのかい?」

「ジャグなんか目をつぶったってわかるわよ!
……アッ,7!?」

「……えっ?」

「BigよBig! ……揃えちゃうわね」


*チャララチャララチャララ~…♪


No.226 13/03/21 09:19
自由人0 

/いい。


オジイサンにぶつかった弾みでスロット台に座ってしまった村川。


「少しは出方が変わるのかしら? ま,ガンバッテ~」

「あ‥ありがとう。」


真純は,またすぐ居なくなった。




村川もまぐれで1回当たったんだと思い

今当たったコインが無くなったら やめる積もりだったが



*!?
<また光った!>




30分もすると コインは徐々に増え ドル箱にコインを移していたら…




「チョット~本当に出方が変わったみたいね!」


*!?


村川の所に
また真純が現れた。




「ビッグが3‥バケ1?」

「良くわかりますね?」

「エッだって‥データー表示見ればわかるわよ!」

「データーを?」




*ピッピッ…


「コレ! 見方知ら‥もしかしてオニイサンて…」

「おっ,GO!GO!が光った~! よし! 今度こそ1発で揃えてみようかな‥ あっ!? コインが落ちちゃった!」


コインは真純の足元に…


「拾ってあげる」

「すいませんね」




真純は しゃがみながらコインを拾い集めていくと村川の足元から少しずつ移動してきた…




「ハイ! 何枚か落ちてたから。 無い時は困るからね!」

「5枚も? あ‥ありがと‥!? つぅかさ‥ど,どこから渡してんすか!?」


<オイオイ‥股ぐら近くから顔をだすなってば!>


No.227 13/03/21 13:11
自由人0 

/いい。


コインを取り終え
立ち上がって真純は手を伸ばしノビをした。


「ンン~ッ!」


*!?
<腹見えるってば>




どこ行っても打つ台がないらしく 退屈だと言ってる真純は

休憩所には行かず 村川の傍から離れないまま…




「そうだ! データー表示の見方はさ こう押して‥1日前でしょ 2日前‥3日前‥ ンデェ~何G目にボーナスを引いたかって感じでわかるんだよね!」

「……わかって使えると便利なんすね?」


<ヘェ~>


「アトはメール会員とかになってれば店側の細かい情報も‥ 携帯貸してくれれば会員登録してあげるわよ?」

「いや俺,会員は…」

「今度から葉月と来るんでしょ? 会員登録しちゃえば楽よ!」




*!?


葉月が村川の傍に。


「お待たせ‥って何で真純が居るのよ?」

「台を見つけて打ち出しちゃったのよミンナ。 だからワタシ,コチラのオニイサンが打ってるジャグのハマリが気になって見に来たのよ」

「真純‥ワタシ居るんだからさ bんトコ戻って!」

「あの~コイン拾ってくれてありがとうね!」




「………ワタシ居たら邪魔?」

「え?」

「真純はミンナと来たんでしょ! ムラ君はワタシ達と打ちに来たのよ!」

「ムラ君て言うんだ? ワタシ~水樹真純! 次からは真純って呼んでねっ」


<つ,次から?>


No.228 13/03/21 18:39
自由人0 

/いい。


打ってる台が好調になっていた為 食事には行かず 1人で打っていたら

村川の傍に莉央が…




「何よムラ‥ジャグ? アッ,葉月はどうしたの?」

「葉月? メシ食いに行ったよ! 元旦那の仲間内で来てた女の子とな! 俺も行こうとしたんだけど…」

「出てるもんね! そっか‥コッチの店って,チョット前までは,あのコ達夫婦のホーム店よね!」


<チョット前?>


トイレの帰りに通り掛かった葉月は,自分の打ってる台に戻った。




約1時間後‥

村川の打つ台が静かになり…


<もう出ないかな? 箱にコレを入れたら満タンになるかな?>


コインを箱に移していたら葉月と真純が戻ってきた。


「ム~ラ~君っ 箱にコイン入れちゃって~ ヤメルの?」

「何か止まっちゃったみたいだからね…」




「真純~ ホラ! データー見て‥ジャグ連ポイわよ!」

「1.2‥5‥9連! 低設定でも稀に連チャンするのね!」




「葉月‥コレで幾らかな? 二万以上ある?」

「箱貸してみてムラ君!」




箱を葉月に渡したら

葉月はコインを手探りするみたいに………


「あるんじゃない? ヤメるの?」

「うん一応ね」


No.229 13/03/22 15:34
自由人0 

/いい。


打つのをやめた村川。




<腹減ったし 換金して早めに帰るか>


換金所に行き 現金を計算してみたら。




<二万‥三千! おっ?
二千円勝ったぞ!>


「ムラ君~どうだった?」

「二千円勝ち! まさか勝てるとは‥ これで昼メシ食うかな」

「ヨカッタね~ムラ君!」

「あ‥うん…」


何故か換金所に真純も付いてきていた。




「ムラ君‥余所のパチンコ屋に行きたいの‥車で行けるかな?」

「ドコに~葉月?」

「ん~‥あのさ,行ってもいいけど あんまり遠くは勘弁してね?」


葉月は少し離れたC市に行きたいと言った。




「C市? ここからだと車で4~50分かな? じゃあ途中でメシ‥いい?」


村川は腹が減っていた。




車の傍で…


「あっ,誰かに出掛けるって言わないとな」

「葉月~ ワタシも行ってイイ?」

「真純はアイツらと来たんだから…」

「ワタシも行きたいよ~。
ココだと打つ台が座れなかったからさ~ネェ~?」

「行っても偵察重視よ? どうしよムラ君~?」

「暇~行きたい」




「じゃあ鍵‥ アソコに停めてるから乗って待ってて! 店ん中行ってくるからさ 真純‥チャン? 連れの人達は? 一緒だったから話し…」

「じゃあワタシも中一緒に行く~ ムラ君一緒に行こ~!」


No.230 13/03/29 16:50
自由人0 

/いい。


パチンコ屋の中に居る莉央達に訳を言って出てきた村川

車に戻ると 真純と葉月が車内に居た。


「ムラ君来たわよ真純!
後ろに座りなってば」

「遅いわよ~ムラ君 アッ車運転してもいいかしら? ワタシ外車って運転…」




昼メシをマクドナルドのドライブスルーで買う事にし

村川は後部座席に座って 真純がC市のパチンコ屋まで運転をする事になった。




いざパチンコ屋の駐車場を出ようとした時…


*ガクンッ!?


「キャ~ッ!? ま,真純っ?」
「どうした真純チャン!」

「ゴメンゴメン2人共! 横から突然アイツ~ bが出てきたから…」


外では
ニヤっと笑ってるb…




「危ないわねアイツ! 真純~無視しなさいよ!」


するとbが車に近付き
窓を開けてと 助手席側の窓を…




「何よ~bっ! ジャマッ!?」

「お前らドコかヨソに行くってaから聞いたんで オレ~慌てて探したんだよ!」


No.231 13/04/01 15:37
自由人0 

/いい。


村川達の乗った車に飛び出してきたbと言う男。




「俺も行きたいンスよ!」

「bも? どうするムラ君?」

「行っても台チェック優先で大して居ないわよb!」

「それでも真純は行くんだろ~? だったら…」




仕方無く4人でC市のパチンコ屋へ向かった。



C市近辺の途中‥県道沿いにあったマクドナルドのドライブスルーに寄り

昼食を食べていないbと村川はハンバーガーとかのセットを適当に頼んだ。




移動する間 2人は昼食を済ませ…


「葉月‥コレそお?」

「そうそう~入って!」




食べたゴミを持った村川は車から降り…


「行こうぜ真純~」




「3人共さ 先に中へ見に行ってて? コレ捨てたら 後から行くよ俺」

「ウン!」

「真純チャン‥車の鍵!」


*!


「……ロックしたわよ! ワタシが鍵持ってるわね」

「行こうぜ真純~!」


<鍵‥いっか?>


村川をよそに
3人は一足先に店内へ入っていった。


No.232 13/04/02 12:55
自由人0 

/え~っ


C市のパチンコ屋に遅れて入った村川‥ 葉月達を探し回って店内をウロウロとしていた。




「ムラ君~コッチ‥ココよココ!」

「あ‥居た!」




真純が村川を見つけ
村川は真純の傍に近寄った‥ が,目の前にはbが…




「bの お気に入りの台なのよ~コレ! 空いててデーターを見たら 設定が良いみたいで‥打ち出しちゃったの。」

「向こうの店にもあったんスヨ~ でもヤバイから座んなかったんス。」


真純達をおいて 村川は葉月を探す事にした。


<葉月‥居ないな…>


No.233 13/04/02 15:08
自由人0 

/え~っ


大きなモニターの前に
葉月を見つけた村川

しかし葉月は村川に気付かず…




「居た~葉月捜したぞ。」

「アラ‥1人?」

「何かさ b君? 打ちたい台があるからって打っちゃってる そこに真純チャンも…」




葉月はモニターの所でセッセと忙しく‥

何をしているのかと村川は聞いてみた。




「台のチェック?」

「ウン! 会員になってないから大まかなデーターしか見れないけどね」

「……大変だね」


少しして データーを見終わった葉月と村川は台の方へと移動した。




「えっ8種類も?」

「そう! 今打って勝てるのは大体8機種‥空き台だったら少し様子見で打つわよワタシ。」




「じゃあ時間掛かる?」

「ムラ君‥あっちにジャグあるから打って時間潰しててよ」

「じゃあ俺もジャグラーで少し様子を……」


村川は葉月に
車へ戻るように言って別々になった。



No.234 13/04/05 22:11
自由人0 

/え~っ


適当に空いてたジャグラーに座った村川‥

三千円でBIGを1回当てて 様子を見ていたら


*ブブ‥♪
<バイブ……着信だ!>


相手を確認しないまま
村川は小走りでパチンコ屋から出た。




<外‥ここなら…>


「モシモ……!?」

「ムッムラ君~っ チョッ! エッ?」

*!?
「モシモシ? ……あれ?」


女性の声がしたが すぐ切れてしまい

携帯の履歴を確認してみると 相手は真純だとわかった。




<真純……あっ,車の鍵を真純に預けていたんだっけ! もしかしたら車か?>


村川は,また店内に入って

さっき打ってた台にb達が居るんじゃないかと思って見に行くと

bと真純は居なかった。




村川はもう一度外へ出て
真純の携帯に電話をしてみる事にした。


No.235 13/04/07 12:41
自由人0 

/え~っ


真純の携帯にかけながら 村川は駐車場を歩いていた


*
「お客様の……」


*!?
<出ない‥車‥あっ!>


自分の車‥ジャガーに近付いてみた村川は

運転席のドアを開けようとしたら窓が開き…


「アッ,ム,ムラ君どうしたの?」

「あっ,b君居たのか!
君だ……?」


何故か運転席と助手席のシートがリクライニングしていて bの服が乱れた感じなのを変に思った村川…


「1人で何してんの? 真純チャンは居な……?」


*
真純が口元を拭いながら 助手席側の外からヒョコっと現れた。




「真純チャン‥ 居た! そんな所でどうしたんだい?」

「な,何でもナイ‥ それより着信…」

「着信はソッチから‥だから,すぐかけ直したんだけど……」



*カチャ。


bが何事も無いような素振りで車から出てきた。


「真純‥ト,トイレ行くんだろ? は,早く行けよ」

「……ウ,ウン。」

「ま,待った,オレも行く! コレ‥ムラ君の鍵だよ!」


車の鍵を村川に渡したbは,真純と一緒に店内へ向かって行った。


No.236 13/04/08 15:39
自由人0 

/え~っ


車の中が気になった村川は,また車に…


*!?
<ティッシュが丸めたまま?……臭っ!?>


変な匂いがするティッシュ

村川はボックスティッシュから
数枚ティッシュを取って丸め込み 持ったティッシュは店内のゴミ箱へ捨てに行った。


<あったゴミ箱。>




そして店内の休憩所に座り込み…




「ムラ君~っ」

「あっ葉月!」




「真純達は?」

「あ‥一足先に店内‥
そうだ真純チャンとbってさ……」


村川はさっきの事を葉月に話してみた

そして その話し序でに真純とbの関係とかも聞いた。




「仲は良いけど 付き合ってないの?」

「ワタシから見たら……
一方的にbが‥でも真純も~ ン~ワカンナイ!」

「わかんない? あっそう……」




*!?


突然,葉月が村川の手を取り 嫌な匂いがすると言い出した。


「嫌な‥ クンクン‥ じゃあ,ちょっとトイレで手を洗ってくるからその辺座っててよ!」

「じゃあ一応終わったから車に居るわねワタシ! 鍵貸してムラ君?」

「はいよ!」


村川は手を洗いにトイレへ行き

葉月は村川の車へ行った。


No.237 13/04/08 20:54
自由人0 

/え~っ


手を洗ってきた村川はパチンコ屋から出て 駐車場を歩いていた。




「ネェネェ~ムラ君~!?」


真純が村川の傍へ走ってきた。




「あれっb君は?」

「b? 実はね……」


打ち始めた台で,すぐBIGが当たり

それからプレミアがなんたらだったとかで時間が掛かるんだと真純は村川に教えてくれた。




「帰り? 待つしかないでしょ 一緒に来たんだし…」

「アリガト~ムラ君! じゃあワタシbに‥ ア,アノさ?」

「ん?」


真純は村川に,さっき
あった事を照れ臭そうに言った。




「え~っ‥じゃあ電話に出なかったのは?」

「電話? あの時bが出るなって‥ゴメンなさい!」

「まぁいいか‥ で,b君にさ‥ そういう事をするなら自分の車でやるように言ってね。 ティッシュ‥参ったよ。」

「bの液体垂れてなかった?」

「垂れ……と,取り敢えずb君に連絡してきなよ! 車に葉月を待たせてるから俺は行くね」

「じゃあ伝えたらワタシも車に行くわね!」


そして村川は,葉月が待つ車へ……


No.238 13/04/09 12:17
自由人0 

/え~っ


車に戻った村川‥

助手席では葉月が誰かと電話をしていた。


<電話中か‥外に居よ>




少ししたら葉月が助手席のドアを開け…


「ムラ君~ゴメン!」

「あ‥中ぁ入る」




「今ね‥莉央チャンと喋ってたの。」

「ああ~莉央と?」

「ムラ君の友達‥町山君が絶好調らしくって…」




*カチャ!?


*!?
<真純が来た!>


「ムラ君‥中イイ?」

「真純は後ろよ!」




葉月が町山の打ってる台の話しをしてると

真純もその話しに加わり…




「bもゴッドよ! その人と同じようにアイツもプレミア引いちゃったのよ!」

「bも? 生意気ね~。 マァ今日は大勝ち確定だから‥借りを返して貰わなきゃ~bに……」


葉月と真純は,bの事や

以前は真純らのグループで立ち回っていた頃の会話で暫く盛り上がっていた。


No.239 13/04/09 15:51
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


*キュル‥ボゥァ………


2人の会話に交ざれないでいた村川はCDを聴こうと思い車のエンジンを掛けた。




「ネェ,ムラ君ドライブ?」

「いやCD‥アイドリング状態にして聴こうかなってね」




「ムラ君,退屈でしょ! ついでだから市街地とかを走ってみない? この辺りの道は地元に近いからカナリ知ってるわよワタシ」

「ヘェ~葉月ってコッチの出身だっけ? 知らなかったな~ワタシ。」

「b君待つんだから ウロウロ走ったら…」

「じゃあさアイツにメール打つねワタシ!」




*
直ぐにbからOKのメールが帰ってきた。


「bね‥まだ暫くかかるんだってさ~ 行こ行こ~ムラ君!」

「道案内は任せてね~
じゃあ駐車場を……」


<C市なら俺だってアチコチ知ってるから平気さ。
しょうがない‥走るか>


No.240 13/04/11 12:35
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


bをパチンコ屋に残し

村川達3人は車で軽くドライブに出た。




*ポツ‥!?
<あ!>


「雨だよ葉月」

「小雨みたい‥大した事ないでしょ?」


少し走った頃に小雨が降り出したが 車はそのまま…




「あの橋を渡って,ちょっとした山道を走れば夜景の綺麗な場所があるのよ。 ムラ君達知ってる?」

「ドコソレ~ 見に行きたいなワタシ~。」

「あ‥**遊園地の傍? つうか‥雨が少しずつ強くなってきたみたいだけど」


<遊園の傍は混むと逃げ道が変な場所だから通りたく無いんだよな>




雨が気になっていた村川‥ **遊園地の近くで,ちょっとした渋滞に引っ掛かってしまった。


<やっぱ遊園地の渋滞に嵌ったか…>




すると 雨が一気に…


*!?
「雨スッゴ‥ドシャ降り!
ムラ君前とか見える?」

「ん‥一応ワイパーをHiにすれば見える‥よ」




「チョロチョロとも動かないみたいね~」

「あのさ,2人には悪いんだけど Uターンして戻ってもいいかな?」

「エーッ! イヤダ~行きたいワタシ~!」

「もうじきなのよね~ ワタシも超久々に夜景‥ でもドシャ降りで暗くなってきたし運転も大変だから…」


<そうそう……。>


No.241 13/04/11 18:34
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


相変わらずの土砂降り状態で 真澄や葉月は夜景を見に行くのを諦めた。




<さて‥ここから先は知ってる奴が使える抜け道‥Y地路を右だ。>


Y地路の右側は空いてると早いが,路面はアスファルト舗装から途中で砂利道の悪路‥車は多少汚れるが使える道

もう一方の左側

コチラはラブホテルが10店舗以上がズラーっと並んでいるラブホ街道で ファミリーカー等は避けて通る道。




*!?
<あっ! 右‥この土砂降りの雨で水溜まりが深そうな奴が出来ててジャガーだと無理っぽいや…>


村川はY地路を右から左に進路を換えた。




「ごめん! こっちの道…」

「ナンで謝るのムラ君?」


この辺りを知らない真澄は不思議に思い。




「ソッカソッカ‥ アレね! ワタシはわかっちゃった~」

「……ン?」


地元近辺に住んでいた葉月はわかったが

真澄はわからないままだった。



No.242 13/04/12 15:06
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


左側の道を500メートル位走ってると 色鮮やかな建物と派手目な看板とかが見えてきた。




「イヤァ~ ナニコレェ…」

「ン~久し振りよココらは~」




「ナニが久し振りよ?」

「若い頃はねぇ~…」


葉月はまだ真澄に会う前の話しをした。




<派手なのばっかり。
つい目が…>


*トントン!


後ろから真澄が村川の肩を叩いた。


「ムラ君~聞いてるぅ?」

「あ‥うん?」




「ソノ先の[パラダイス]ってラブホが格安なんだって!」

「そう…」
<だから何だ!>




すると真澄が突然。


「チョット休憩しちゃう?」

「えっ!?」

「何言ってるの真澄ぃ!?」

「ウフ~さっきさ…」


真澄はさっきパチンコ屋の駐車場で 村川の車の中でbのモノを口でシテあげていた事を村川と葉月の前で改めて言った。




「だから変な‥ ア~ッそれ助手席~? チョット~信じらんない真澄ぃ!」

「だってbが口…」


聞いた葉月は突然シートを立ち上がり…




「おいおい走行中いきなり立つなよ葉月!」

「だ,だってぇ~!?」


*


突然立った葉月が危ないと思った村川は道路脇に車を停めた。


No.243 13/04/13 20:23
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


車を脇に停めると

葉月と真澄が数分間言い合っていた。




「何でこんな道通ったのよムラ君~」

「あ,いや‥実はさ…」


村川は,あっちとこっちの道を説明した。




「ワタシは知ってたわよ!」

「……さっきのbの事もあったから尚更気になっちゃうわよ~ モウッ!」

「あ‥ごめんね真澄‥チャン。 じゃあ早く通り過ぎよう!」


*


村川は車を走らせた。




ラブホ街を抜けようと
村川はアクセルを踏み込んだ。


「視界が悪いんだから急がなくってもいいわよムラ君‥ ユックリ走って…」


<俺的には目に毒なんだよここは…>




*
そして山道を降りてきた村川達…


「ムラ君て‥彼女は? 結婚とかは考えてないの?」

「俺?」

「もしかしてフリー?」

「あ……ハハハ!」




「フゥ~ン……フフ。」




そして町外れのファミレスで雨宿りをするつもりで入った村川達

軽く食事をしていたらbからメールが届いた。




「彼‥終わるって? じゃあパチンコ屋に戻らなきゃね。」

「行こ行こ~」

「ココ‥ワタシが払うわね」

「ゴチね~葉月!」

「ごちそうさま葉月。」

「ウン!」


3人はbの居るパチンコ屋へ向かった。


No.244 13/04/13 23:44
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


bを乗せ 車は地元方面に向かっていた。


「真澄~今夜はオレの家に泊まれよ! 明日はaの所に集合だからさ‥な?」

「エ~ッ,イヤよ~」




そして bは人気の無い工業地帯で車を停めてくれと言った。




「真澄‥降りるぞ。」

「ココ? もう少し先…」

「いいから! 葉月~aが連絡欲しがってるぜ!
じゃあムラ君ドウモ~」


変な所で降りた2人‥

葉月も不思議がっていた。




村川は葉月を乗せたまま車を走らせると…


「ムラ君‥疲れたでしょ?」

「いや別に? 普段はもっと運転するから。 それより今日はヤバかったな~」




「何が?」

「スロットだよ。 気持ちチョイ勝ちだったから良かったけどヤバかった~ハハハ。」

「これからもアチコチ行く時は連絡するわねムラ君!」

「毎回は……」




その夜 村川が寮に着いたのは 日曜日も終わる23時半頃だった。




寮‥自分の部屋へ入るとすぐにノブから着信が入った。


No.245 13/04/14 14:01
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


村川は着信に出た。


「寝てたかな村川君?」

「いや,まだ起きてましたよ! 久し振りですねノブさん」




「お‥あ,あのさ急なんだけど‥ 俺暫く外国行ってくるから」

「外国‥ハワイとかグァム辺りですか?」

「い,いや‥マァ…」


電話越しのノブは 何時もとは違う感じがした。




翌日

昼頃に元同僚の府川から着信が入り……


「えっ,ノブさんの仕事が終わっちまった?」

「アア! 折角面白くなってきたのによ~」

「今週末ノブさんと会おうかな~」

「無理だよ村川! 社長は今朝一番で外国に飛んだぜ!」


<外国‥ハワイかな?>




その日の夕方

仕事を終えた村川達

ノブの店でホスト見習いをしていた元同僚の都島からも着信が入って…


「ハァ~暫く休業だ俺ら」

「ハハハッ休業って お前ら見習いだったじゃんかよ!」

「うるせぇなムラ! あっワリィ 女と待ち合わせてるんで 行くわ!またな~」


*ピッ ツーツー…




「都島からか村川?」

「そう。 でよう都島と府川はホスト休業だってよ!」

「何だって!?」

「奴ら詳しくは知らないみたいだ。 だから俺は友里‥ あっ! 部長が来たぞ町山!」

「ヤベェ何か嫌な予感…」



町山のその嫌な予感はズバリ当たった。


No.246 13/04/14 23:09
自由人0 

/しかたないよ


町山の予感は当たり

2人は突然 勤務先がF市の営業所に変わる事を部長に言われた。





そして週末の土曜日

村川と町山は自分達の引っ越しの荷物を寮の部屋に運んでいた。




「村川~来週からキツイかな?」

「多分な? でも,まさか後輩のAが行ってた岐阜の仕事を任されるとはな」

「今更中距離‥何で俺らが…」




「町山~荷物部屋に入れ終わったか?」

「終わったよ! ナァ村川~ベテランの奴が居ないからって何で俺らなんだよ!」

「だって勤続年数からして俺らの他に‥仕方ないよ」
<府川や市野田達が辞めてなきゃ移動も違ってたんだろうな…>




村川達は休みの土曜日をダラダラと引っ越しに使ってた。


No.247 13/04/15 02:23
自由人0 

/………はぁ


翌日,日曜日の昼…

*コンコン。
「こんちわ~」


*!?
「誰か来たぞ村川」

「お前出ろよ」




移動したF営業所の寮

村川と町山は相部屋になっていて

いきなりの来客は 隣室の若い男性社員2人だった。




「えっ? 中距離の現場が一緒なんすか?」

「ハイ! 明日から自分達も岐阜の現場へ一緒に行くんで 挨拶に‥なぁ山木…?」

「そうなんですよ! 色々と打ち合わせをしとけって所長に言われてまして」

「……はぁ オイ村川?」

「立ち話しも何だからさ‥中入って下さい。
町山‥飲み物~」

「あの~外に食事行きましょうよ! F町の街中も軽く案内します。」




4人は外食を兼ね 仕事の打ち合わせをしに行った。


No.248 13/04/15 08:39
自由人0 

/………はぁ


翌日の打ち合わせも
すんなりと決まり

村川と町山は街中を案内して貰っていた。




「自分達は地元す F町は任せて下さいよ!」

「へぇ~ 心強いな!」


若い2人 山木と田辺
歳は25歳で彼女は居ないらしく…




「女の子を紹介して欲しいって? オイ町山‥誰か居るだろ?」

「無理だ! ブスいのしか連絡つかねえんだ!」




山木達には街中でイチオシの所を教えてくれた。


「風俗店ばっかかよ 近い内に来るかな~」

「俺ら,たまにオッサン社員に連れてきて貰ってるんすよ 彼女居ないから。」

「ナァ~田辺?」




「アッチは映画館! 隣りには成人映画館す! で‥向こうのゲーセンやパチンコ屋なんかは風俗嬢のネェチャンもお金使いに来るんすよ…」

「パチンコ屋! 打ちてぇ
行こうぜ村川!?」

「あ‥こないだまで連勝中なんだ 行かない!」

「パチンコ屋は隣りのC市に大型店がオープンしたってギャンブル好きの先輩から聞きましたよ!」


<そっかC市は隣りだ…>




その後

田辺達にアチコチ案内された村川達

夕食は和風レストランで飲み食いして 早めに寮へ帰った。


No.249 13/04/15 15:08
自由人0 

/がんばらなきゃ


週明けの月曜日

F営業所の所長に挨拶を済ませた村川と町山。


「君達もベテランだ。 心機一転 頑張ってな村川と町山!」

「はい! わかりました所長!」

「仕事の内容は打ち合わせの書類通り‥ えっと確か経験者は村川だけか?」

「そうです 村川だけですよ 道順は俺…」




この日の午前中は,倉庫長と一緒に倉庫内を見て回って案内をして貰い

その後は,自分達の乗るトラックの運行前整備をした。


「じゃあメシ食ったら 山木や田辺も直に来るだろ。 夕方前には出発出来るな」

「ハイ そうすね…」




昼休み

営業所の近所にある定食屋で食事をした村川達は営業所内にある運転手専用の休憩所で一服をしていた。




「町山‥お前は山木と田辺 どっちで組む?」

「そっかツーマンだっけ
1人じゃないんだ‥ オッ 奴ら来たぞ!」


山木と田辺が休憩所にやってきた。




「村川サン 田辺と話して 俺が最初は同行ですヨロシクす。」

「あ‥此方こそ宜しくお願いします。」


<山木か‥喋りそうだなコイツ…>




昼間の14時過ぎ

村川達4人は岐阜県のI市にある取引会社へ早めに出発した。


No.250 13/04/15 16:22
自由人0 

/がんばらなきゃ


村川の思った通り山木は良く喋る奴だった。




高速道路を使って2台で走っていると…




「村川サン~女紹介して下さいよ! 俺‥イナイ歴長いんすよ」

「あっちの経験は?」

「ふ,風俗でシタす。」

「……」

「だから紹介~」




途中‥山木が田辺と携帯で連絡を取り

静岡県内のFサービスエリアに立ち寄って休憩をする事にした。




「村川 今日,上は車少ないだろ」

「時間も関係するからな‥ 田辺,もし町山が眠くなりそうだったら 頭ひっぱたいていいぞ。」

「寝ねえってば! それよりメシ食おうメシ!」




そして休憩を終え 再び走り出した。




早めに会社を出てきたからか 嘘のように岐阜県内に‥

しかし,街中では車同士の追突事故があり

村川達はその渋滞に1時間程引っかかっていた。




「相手側には夜の21時に入らないとヤバイんだよな~ 参った!」

「まだ間に合いますよ!」

「そうだけどさ‥初日から遅れたくないな」

「村川サン 俺,相手側に事故渋滞ハマッテるって連絡しますよ。」

「あ‥そうだな頼むよ。」




相手側に連絡をした山木‥

通話を終えると笑顔で…


「村川サン,アチラの代表者は若い女っしょ? 声でわかりました。」


<そうだっけ?>


すると少しずつ車が進み出した。


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