注目の話題
まだ若いのにおばあちゃんと言われた
中2娘反抗期、愚痴です。しんどい
離婚しても構わないでしょうか

あの時

レス500 HIT数 64026 あ+ あ-

自由人
13/11/11 00:11(更新日時)

あの事が忘れられない



誤字脱字や乱文が多々あると思いますが

何卒,温かい目で
宜しくお願いします。


タグ

No.1875788 12/11/13 00:43(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿制限
スレ作成ユーザーのみ投稿可
投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1 12/11/13 12:29
自由人0 

/久し振り


土曜日の仕事が早く終わった邑川と町山

その晩は辞めていった元同僚3人と集まって呑む事になっていた。




「給料日前だから余り使えないぞ。」

「2人で割り勘にしてタクシーだな邑川?」




夕方に地元の繁華街にあるBARで待ち合わせだったので

2人は会社に車を残し
タクシーを呼んで地元駅前に向かった。




No.2 12/11/13 13:19
自由人0 

/久し振り


駅前のデパート脇にある

喫煙所で一服しながら皆を待ってると

ハイエースが1台停まった。




「ヨ~! ムラとマッチャ!? 相変わらず仲イイなお前ら」




妻帯者の市野田が助手席から降りてきた。


「あれ?奥さんも連れてきたのかよ市野田? 監視付きじゃあ思いっ切り呑めねぇな~」

「違うよ上の通りにあるパチンコ屋に行くついでに乗せてきて貰ったんだ」




俺らに奥さんは軽く会釈をしたら居なくなってしまった。


No.3 12/11/13 23:15
自由人0 

/久し振り


少し待っていたら
残りの2人‥

府川と都島が現れた。




「店か? 早く行こ! 先着3グループまでがビール半額なんだよ土曜日は‥あの店だ急げ!」


村川達5人はギリギリ3番目でビール半額のサービスに間に合った。




「イラッシャイマセ~。半額ビールですよね‥どうぞ!」

「本当にか‥ヤッタナ!」


5人はすぐカンパイし

食べ物もバンバン注文し始めた…




「なぁイイ店だな府川!」

「俺達より早く来ていたグループってアッチの男女カップル4人組と,向こうの女の子4人組だな?」




「まぁ何とか間に合って上手いビールにありつけて良かったよな~」

「本当! 偉いぞ府川!
さぁ呑みまくるか!」




No.4 12/11/14 00:19
自由人0 

/久し振り


呑んで食べて喋ってと騒いでいる内に‥

村川達の居る運送屋を辞めた3人は今の職場の話しをしてきた。


「何だよ市野田は外に走ってないのか!」


村川達の運送会社を退社してからの市野田。

隣り街にある大手運送会社のフォーク乗りをしている。


「今まで走っててよ 免許に傷付いてただろ。
減点を無くすまではフォーク乗りで大人しくしてるんだ。」

「確かに俺達運転手は免許が命だよな!」




そして市野田より先に辞めた都島。


自宅近所の手作りパン屋でお得意先へのルート周りをしているらしい…


「今? パン運ぶだけだぜ‥楽過ぎだよ! ムラとマッチャ‥何時まであの運送屋に居るんだ?」




そして得意先でモメて
辞めさせられた府川。


1人だけ車関係の仕事をやってなかった。


「職人だよ! 造園工。
天気次第で仕事は休みだったりしてよ 案外と気楽だぜ!」


No.5 12/11/14 01:37
自由人0 

/久し振り


呑み始めてから
およそ2時間以上が過ぎ


話しは段々と女やスケベな話題になる頃




「なぁ~アッチの女の子達‥チラチラと視線がさ? 行ってみるか?」

「市野田‥浮気はヤバイんでね?」

「平気! 行くかマッチャ?」

「ん‥3人か?」

「マッチャ‥ビール持て!?」


2人が席を立った時
村川も一緒に…


「ムラもか!」

「いやトイレ! かなりヤバイんでさ? 行ってくる。」




トイレをマスターに聞き。


「その突き当たりよ?」

「はぅ‥どうもです!」


急ぎ足で男子トイレに行った村川だったが

使用中だった為に入れなかった。




我慢をして,廊下側で待つとドアから人が…


No.6 12/11/14 12:13
自由人0 

/驚き


トイレのドアから出て来たのは背が高いスタイル抜群な女性だった

お腹をさすり,一瞬溜め息を吐いた女性は洗面台で化粧直しを始めた。




村川は
何で男子トイレから女性が出て来るんだろうと不思議に思っていたが‥自分の尿意にも限界になり。




「す‥す,すいません。 トイレ使いたいんで退いて貰っていいですかね?」




狭いトイレの洗面台で化粧直しをしていた女性が…


「アッ!‥使うんですか? ゴメンナサイネ!」


女性は普通の態度で
そう言いい‥少ししてからトイレを出て行った。




<最近の女は男子トイレを普通に使うんだ?>


と‥勢い良く出るオシッコを零さない様にしていた。




トイレから出た村川は

トイレのドアを確認した。


<こっち男子用‥あっちが女子用だよな?>


変に思ったまま

村川は皆の居るテーブルに…


No.7 12/11/14 12:48
自由人0 

/驚き


テーブルには女の子が数人混じっていた

しかも村川の席が無くなっていた。




「アッ‥戻ったか村川」

「ククク。 お前席無い! 向こうから椅子借りてこい。」

府川が笑いながら行った。




椅子を取りに行ったが

戻らないでバーカウンターの左端に1人座った。




するとマスターが…

「お客さん‥続きでビールですか?」

「あ‥何か口当たりの良さそうなワインあったら下さい」

「ウフ‥口当たりの? じゃあ私の地元で作ったブドウ酒を試しに呑みますか?」

「はい。」




マスターの持ってきたブドウ酒を一口した時

都島が隣りに来た。




「来いよ~テーブルに?」

「席無いならいい‥こっちで大人しくしてるからよ。」

「じゃあ俺らは適当に盛り上がるからな? 折角アイツらがアッチの女連中を呼んできたのに‥勿体ないな~」




ブドウ酒を二口呑み。




「どう? 呑み易い?」

「はい!」




No.8 12/11/14 17:17
自由人0 

/驚き


横に座った女性が
村川に聞いてきた。


「あれ?」




「ア~ッ,アナタはさっきトイレに居た人ですよね?」

「えっ‥つ,都島は?」

「都島君はミンナの所に戻っちゃいました。 何かアナタの席をワタシが座っちゃったから‥ でもビックリしました…」


村川もまさか,さっきの女性が話しをしに来るなんて思ってもいなかった。




そして村川は,女性に同じブドウ酒を頼み‥2人で乾杯して,飲み直した。




「えっと‥あの様になったのは…」

「ワタシもわかんないんですよね。 戻ったら相席で‥ホラッお互いにトイレに居たじゃないですか?」




その女性がトイレに居た事を村川は聞いてみたら。




「えっ? お腹が痛くって女子トイレに行ったら空いてなくって…?」

「ハイ‥ だから緊急で男子トイレを借り…」

「あ~っそれで俺がね? アハ…」


その話しをマスターが聞いていたらしく…




「アンタまた男子トイレ使ったわけ?」

「だって大変だったんだもん‥」


No.9 12/11/14 19:58
自由人0 

/驚き


「マスター‥またって?」

「このコ‥ウチの常連でね。 女子トイレが空いてないならスグ男子トイレを使っちゃうのよ‥しかも今回は,お腹を下したなんて‥あっ! イラッシャイませ!?」

そう言ってマスターは新たに入ってきたお客さんのオーダーを聞きに行った。




「でも間に合って良かったですよね? トイレすら無い場所だったら大変でしたからね。」

「ウフフ~ わかってくれて嬉しいです。 でも逆って無理ですよね?」

「アハハッ そうですよね!
したらケイサツ沙汰です」




少しずつ話しが盛り上がってきた時‥村川は自己紹介をした。


「村川圭己サンね? 何か美味しい‥じゃハイ! メアド!」

「えっメアド?」

「ウン‥何か話しが合いそうだし‥また,あの…」




「また? い,良いんですか?」

「彼女は?」

「あ‥居な‥ハハハ宜しく!」


彼女が携帯を差し出し

村川は赤外線通信でメールアドレスを交換した。


彼女は山下麗樺と言い

歳は30代中盤で,彼氏は訳あって何年も居ないと笑った。


No.10 12/11/15 00:03
自由人0 

/驚き


ブドウ酒をチョビチョビと呑んでいたからか‥酔いの方は大した事じゃなかった村川と山下

話しは下ネタで盛り上がり…




「えっ,今まで最も気持ち良かった事かい?」

「ウン! イイ女を抱いちゃったとか‥1人でやったら最高に気持ち良かったって無いの?」




「ん~俺,恥ずかしいんだけど‥女性とは…」

「まさか経験無し?」

「い,いや‥あるよ!」

「それは年上?年下?」

「年上で…」


村川の記憶には

唯一,女性との体験が
16歳の夏休みだった…




「それで,どんなだったの? 教えて欲しいな?」

「いや‥あっけなかった! 初めてだった事もあったんだけど‥本当にあの人は良かったんだ…」

「フ~ン,そのアト‥他には居なかったのかしら?」

「他はプロの‥恥ずかしいなこれは~ハハハハ。」


村川は,あの頃の事を
少し思い出していた。



No.11 12/11/15 00:52
自由人0 

/初めての時


高校2年の夏休みで

深夜に友達3人と夜遊びをしていた時

危ない繁華街と評判の所を原付バイクで行った時だった。




「村川‥こっから歩いて行くぞ?」

「やばいって秋山?」

「お前ビビッてるな?」




「だって,見ろよ‥黒人や白人のヤンキーみたいなのも店とかにウロついてるじゃんか~やばいぞ秋山?」

「平気平気~行くぜ!」

「やばいと思ったら走って逃げような和田!」

「当たり前だろ村川!」




ビビリながらも繁華街をウロつくと

女の人が軒先に立ってて男を呼び込みしている場所を秋山は知っていたらしく

3人でそこに来た。




秋山はこの夏に初体験をしようと思っていたらしく…




「すっげえな秋山~ココ?」

「村川!! 和田!! 今夜ココで童貞を捨てんぞ!」

「は? あんな大人っぽい女がさ,俺達みたいな小僧を相手にしてくれる訳ないだろ?」

「いいから,ついて来いってばお前ら!」


No.12 12/11/15 02:08
自由人0 

/初めての時


2人は秋山の後をついて行ったら


「シュガーピンク‥ココだな!」

「何ココ‥秋山?」


秋山は姉から
知り合いが,そこで体のウリみたいな事をしてると聞いてきたらしく

そのシュガーピンクって看板がある所に来たら,女の名前を呼ぶ事になっていた。




「行くぜ?」

「あ,ああ…」




「アラ‥ボク達はナニかしら?」

「あの~セリナって言えばわかるってきいたんすけど?」

「セリナ? ア~ハイハイ! ウフ‥
カワイイのが3本ね‥中に入って待ってなさい。」




軒先に居た女は金髪の女とアジア系の女を呼んで来てくれた。


「あ,秋山?」

「が‥外人相手かよ?」




「金髪の方がセリナ。 もう1人はビラ‥アメリカ人とフィリピン人なのよ? 後は,食事に行っててまだ来てないんだけど待ってて貰えるかしら?」




「じゃあ俺がセリナな!」

「じゃあビラって人は俺が行くぞ? 村川は待ってろよ?」




「ウフ‥じゃあアナタは待っててね?」

「はぁ…」


No.13 12/11/15 10:47
自由人0 

/初めての時


何分か待ってると
さっきの女性がジュースとビールを持ってきた。


「ボクは何歳?」

「俺ですか? 16…」

「若いわねぇ~っ まだこういう所は早いんじゃないかな? でもシタイ年頃だし‥バレないようにすればいいわね!」




女性は7歳年上で友里と名乗った

友里は飲み物を飲みながら話しをして待とうかと言った。




「本当はセリナって日本人なんだよね~」

「マジで‥すか?」

「髪は染めてるだけ!
内緒よ! あ‥でも喋ればわかっちゃうかな~ウフフ」

「ビラって人は?」

「ビラ? れっきとしたフィリピンのコよ!」


何分か友里と話しをしていたら1人の女性が食事から帰ってきた。




「里杏~コチラの彼氏とスル?」

「わ,私がこんな小僧と?」

「イイじゃん? アンタならスグ……でしょ?」

「何歳? お金は?」




2人は話しをしていたが‥村川は緊張していたからか

その会話が全くわからなかった。


No.14 12/11/15 13:03
自由人0 

/初めての時


2人の女‥友里と里杏がコッチへ来てと村川に笑いながら言った。


村川も大人しく後ろをついて行ったら‥六畳間の部屋に着いた。




すると,すぐに村川は小綺麗な布団に仰向けで倒された…


「友里サン! ちょっと待ってよ…」

「待つ間なんか無いのよ小僧! 友里チャン‥早く口で小僧のモノを勃起させてゴム被せてよ!」

「待って‥ゴムを口…」

「モノのチェックよ! アンタみたいな小僧が私の中に入るなんてプレミア級なんだからね!」

「ン‥里杏! 生意気な事を行ってると社長にバラすからね?」

「ワ・カ・リ・マ~シタ~ッ!
じゃあパンツ脱ぐか!」




~~~


「ネェネェそれでそれで?」

「あ‥ゴメンゴメン」




村川は酔ったのか‥

思い出した話しを

山下に,何時の間にか話しをしていた。


「気になるぅソレ…」


山下は興味津々と聞く耳を立てていたら

カウンタ-越しからはマスターもその事を聞いていた




2人は続きを聞かせてくれとせがみ


村川はブドウ酒を口にして続きを………


No.15 12/11/16 00:07
自由人0 

/なかで


下半身側には友里‥

上半身を押さえていた里杏は,自分のパンツを脱ぎ

服は来たままのノーパン状態で,そのままハメる事が出来る格好になっていた。




友里が手際良く村川のズボンとパンツを脱がせると,オシボリでチンコ全体を1度拭き始めた…




「まだ小さいわね?」

「友里チャン早く!」

「あ‥あち!」




友里は村川のチンコを左手で扱きながら

口で,チンコの先端をレロレロと舐め始めた。


「気持ちイイのか小僧? でも‥まだフニャってるみたいよね友里チャン?」




里杏はノーパン状態の格好をわざと村川の目に写るよう座る位置を変えた…


「ウフ~,ココを生で見るのは初めてか小僧?」

「は‥い。」

「じゃあ‥ホラ!?」

「えっ‥あ?」


里杏がアソコを見せてくれたら村川のチンコは膨れ始めた。



No.16 12/11/16 12:04
自由人0 

/なかで


「アラアラ~急に膨らんできたわよボクの分身は」

「本当だ! ネェ友里チャンもっと見せて」


里杏は村川を跨ぎ

お尻は村川の顔の方に向けて四つん這い状態‥

いわゆるバックの体制になっていた。




見事に勃起した村川のチンコに友里達は喜んで。


「ボクのはさ? 長さはイマイチだけど‥ナカナカ太いみたいね? 口でするのもチョット大変かも~」

「友里チャンは口がチッチャイからじゃないの?」

「でもホラァ? 太い方だと思うわよ~ 握ってみてよ里杏も?」


友里はチンコを上下にシャブりながら

里杏と喋って言った。




すると違う感触がチンコから伝わってきた。


:ジュボ,シュポジュボシュポ:

:スコ,スコ,スコスコスココ~:




2人の手と,口技に。

段々耐えられなくなってきた村川は

溜め息とは違う変な声を里杏のお尻に吹いた。


「あ~ックハァ~‥フッ」


No.17 12/11/16 15:08
自由人0 

/なかで


とてつもなく気持ち良く一気にイキそうにまでなった村川


「アァ~ン欲しくなってきた‥イイかな友里チャン?」

「じゃあ里杏,手をどかしてよ。」




:ヌチョヌチョ‥グッヌ。:


「ハイ! ゴムつけたわよ。」

「上手ね友里チャン! ワタシはさ‥どうしてもゴムを口でハメる事が出来ないのよね~」


:ッチャ…:




里杏が体制を変えようとした時‥里杏の性器辺りからシズクが垂れてくるのを見た。




友里は村川に…


「ボクゥ?」

「は…」

「重かったらさ‥ウフ重いって言ってね?それじゃあ里杏‥アラ~? カナリ濡れてるわねココ!」




その言葉は意味が分からなく,何かと考えていたら‥

チンコから不思議な感触を感じた。




:グッ‥ニュ‥ニュル…:


「ハァ~ン! フ,太…」

「ボクの分身はどう?」


<う~ハァ‥あ! な,何か暖かい…>




村川のチンコは初めて女性のなかに入った…


No.18 12/11/16 15:34
自由人0 

/なかで


暖かい何かがチンコに挟まったのが不思議だった。


「里杏‥まだ体を動かさないのよ? ボク? 少し上体を起こして‥ホラ見てみなよ」

「はい…」


:ググッ!:


「アッアッ,ン~‥ハァ」

「何よ里杏?」

「小僧のがググッて~
な,中にさ‥ハァン,アン動くよ?」

「待って? ボクの分身は里杏の穴に入ってるのよ。 ホラホラ~見えた?」




村川は驚いたのと

少し動いただけでチンコが締め付けられる感じを我慢していた。




<チンコがアソコに…>


すると友里は笑い。


「ウフフ~見えた? じゃあ里杏! 中をユックリ締めて? まだ上下に揺すったら駄目よ?」

「締めんのね‥ンン~…」


<ウア~キモチイィ‥イキそ。>


「4,5回緩急つけて里杏?」

「ン~ン‥ンン~ン!」


:ググッニュ! ググッニュ!:


次々とチンコが圧迫され

村川は遂に…




「ハァ~あっあっ!?」

「アッまだイクのは駄目よ~っボク!?」


No.19 12/11/16 18:46
自由人0 

/~った。


たったの5,6回‥膣内の締め付けられた村川はすぐに。


「ぁあッ! 里杏~ッあ!?」

「待って待ってボク!?」

「ああ~ィった……!?」

「あァン凄い! キタキタ…」


:ドクドクドク‥ン…:




「ネェ~ボク?」


村川は初めて女性の中でイッた。

そして村川は身動き出来ないまま…




「勿体無いわね~」

「友里チャン‥また締めていいかな?」

「物足りないの?」

「だって小僧の分身がイマイチ届かないのよ。 でも分身が中では萎えてないみたいだから‥このまま騎乗位でさ…」

「服もロクに脱がないで‥ヤラシィ~な里杏たら」




里杏は一気に膣内に力を込めて村川のチンコを締め始めた。


<‥ん! ああっ…>


:ググッグッグッニュ‥:

:グニュン‥ググッ グニュンググッ グニュングニュ!:


<あっ駄目だイク! イクイク~!?>


「里杏サン~あっアゥあ~っ‥あ!?」


:ドクド‥クントクン…:


「ンフ~ン‥出てるよ!
またドクンドクンて凄いわ!」




里杏はさっきと変わらずに腰を前後と上下に何回か降っただけだった。


No.20 12/11/16 21:17
自由人0 

/~った。


2度目の射精直後も身動きは出来なかった

しかし里杏が…




「小僧~チョット‥動いて!」

「あ~はい…」


里杏は膣の力を抜いたのか‥村川のチンコは :ヌプッ:と押し出されるみたいにチンコが現れた。


<うわ…>


そしてチンコに被せて貰っていたコンドームは




「小僧の精子がこんなに! 友里チャン‥チョットさゴムを外してよ~」


友里は下に垂らさないよう‥丁寧に村川のチンコからコンドームを外した。




「アハハ~水玉風船ね‥コレ! タップリ出したのに‥若いわ~ まだビンビンじゃないのよボクの分身は?」

「えっ‥あ!」


村川は自分のチンコの勃起がまだ収まってないなんて,友里に言われるまで全く気付かなかった。




「何だかさ~ まだ小僧の分身がワタシの中に挟まってるみたいな気がするよ~」

「あ‥ヤッパさ? ボクのコレはナカナカ太い方よ! 里杏‥シャワー浴びてきなよ!」


里杏は立ち上がって
パンツも穿かずにシャワーを浴びに行った。


No.21 12/11/17 17:16
自由人0 

/~った。


友里は
オシボリを村川に渡し。


「まだビンビンじゃん!
取りあえず,分身をソレで一旦拭きなよ。」




村川は自分のチンコを綺麗に拭いていると

友里は,服を脱ぎだし
村川に迫ってきた。




「えっ?友里サン何で服を?」

「シヨっか ワタシとも?」


そう言った友里は
村川に軽くキスをした。




「いや,今出したのに…」

「拭いてもビンビンね‥欲しいわぁ‥ コレ引っ張ってくれるボクゥ?」




既に下半身はスカートとパンツを脱いでいた友里の性器からは,紐が垂れ下がっていた‥




その紐に
興味があった村川は

言われた紐を勢い良く引っ張ってしまった。


:クィッ…:


「‥ンアッ!」

「取れ‥あっ,血が少し滲んでるよ? コノ棒みたいなの…」




それはタンポンだった。


友里は生理中で
中にタンポンを入れてた。


No.22 12/11/17 19:04
自由人0 

/一瞬


友里は村川に,今スグにでもチンコが欲しいと言った。


「もう生理も終わる頃みたい。 コレ‥滲んでる位だから平気かな…」

「いいの友里サン?」

「ボクのなら‥アッ,もう初体験を済ませた立派な男だから名前教えて?」




村川のフルネームは今まで散々馬鹿にされてきて嫌だったが

何故か,この友里には普通に名乗っていた。




「イイ名前‥おいで圭己!」

「ほ,本当にいいの?」

「もう十分濡れてるし‥そのままでイイわ!」

「コンドームは?」

「気が効くわね。 でも今ならイイ‥そのまま
太い圭己の分身を入れてみな?」




改めて女性の性器を目の当たりにした村川

足を開いた友里の真ん中にチンコを押し当て‥

顔を見ながら入れ…


「そうソコ‥圭己こういう時にはキスやオッパイを揉んだり‥今はイイヤ! 欲しくって仕方ないから入れて!」

「う‥ん。」


:ヌチュ.クヌ‥ヌプ…:


「ア~ッ‥イッ!」




<このまま奥か…>


「んっ…」


村川の先ッチョ‥亀頭が友里の性器,真ん中の穴に入った…


No.23 12/11/17 23:13
自由人0 

/一瞬


自分のチンコが生で,友里の中に入ったのを嬉しく思った

里杏との時はコンドームを付けていたからだったから温もりや感触はイマイチだからだ




友里の中‥どこが奥なのかと思い,腰を動かして行くと…


「アン~イッ‥圭己!」

「友里サン…」

「チョット待って‥中で,動かさないで! イイ事をシテあげるからさ」




:<クニュニュ‥グニュ‥ズプ…:


<う,うわっチンコの上!
変な感じが!>




友里は膣内に力を込め。

膣内で村川のチンコを気持ち良くしてあげた…


「ゆ,友里サン凄いよ!」

「ウフフ~気持ちイイ?」


No.24 12/11/17 23:38
自由人0 

/一瞬


余りにも凄い友里の中‥

僅かに動かすだけで違和感を感じて…


「友里サン‥俺,動いてもいいのかな?」

「動ける? ワタシが上手くコントロールをシテあげるからさ‥上に乗るわね?」

「上?」

「うん! 今さ,この体制は正常位って言うの。 このまま圭己はワタシを抱えながら後ろに倒れてみな。」




村川は言われた通り
友里の体を抱きかかえたまんま倒れた。


:ヌチュ‥ヌ‥グチュ!:


その僅かな力みで

友里の膣内に異変が起こったのは,友里もまだ気付かなかった。




そして村川の腹の上に乗っかった友里は…


「これはさっき里杏とやった騎乗位よ。」

「ああ‥馬乗りね?」




「ワタシがさリズム取るから。 それで圭己は下から上に腰を‥わかる?」

「言われたままやります。」

「じゃあ圭己がウンでワタシはアッって…」


<ウン‥アッ‥ウン‥アッか…>


No.25 12/11/18 00:24
自由人0 

/一瞬


友里が上に乗り。


「行くわよ圭己?」

「はい」




言われたままに

腰に力を加え‥
友里が「アッ」と言った。


「ウン!」

:グチュ…ヂュ。:

「アッ」

「ウ‥ウン!」

:グヂュ…ヂュ:




4‥5‥6回程,上下にピストン運動をしていた。


<クウ~イキそ!>


と,2人がリズムを取りながら出し入れしていると

シャワーから出た里杏が,部屋に戻ってきた。




「チョットチョット~!?」

「アン~戻ったの里杏?」

「イイの~友里チャン?」

「イイのよ! 邪魔しないで見てなさいよっ! と‥ホラッ 圭己から」




「ウン‥ウン~イィ…」


「アァン~!」


:グヂュ‥ブヂュヂュプ!:


その光景を里杏は,眺めのいい後ろ‥

融合部の見える所を見ていた。




すると里杏が
友里の異変に気付いた。




「友里チャン友里チャン! 大変! 血がカナリ垂れてる!」

「エッ! 嘘~っ!」

「小僧~! 分身を抜けってば! 友里チャンを持ち上げんの! 早く!?」


No.26 12/11/18 08:26
自由人0 

/一瞬


何がどうなったのか

全くわからなかった




自分のチンコを里杏に抜けと言われて

友里の中から抜いてみたらチンコが真っ赤になっていた。


<俺の血まみれ‥イヤそれより友里サンのが大変だ!>


:ガツン!:


「ボォッとしてないでテメェの分身をオシボリかティッシュで拭き取れ小僧!? 絶対に布団や畳ン垂らすなよ!?」

「あ! うん。」


里杏に頭を叩かれても痛みは感じなかった‥

村川は自分でチンコを必死で拭いていたら‥,友里は何故か笑っていた。




「ハイ‥OKよ友里チャン?」

「また,タンポンに逆戻り‥セックスは当分お預けか…」

「友里チャンはもうワタシらみたいに現役じゃないんだからさ………」




2人が何の話しをしていたのかは全くわからないまま‥

隣りの部屋‥店側に村川は戻った。


No.27 12/11/18 08:57
自由人0 

/凄かった


ちょっとしたら
秋山とセリナが戻ってきた。


「おぅ悪いな村川。」

「………んあ?」

「アキヤ‥何カ変よコチラサン?」


セリナは必死に外人のフリをして変な片言の日本語を言っていた。




「ア~ッ スッキリ~ これで男になれた! 村川‥ビラサンとシテ来いよ。」

「イイヤ,セリナサンだろ!
アメリカ人はイイゾ~ッ!?」




「アンタ達さ~幾ら持ってるのよ?」

「エッ?」

「お金に決まってんじゃないのよ?」




秋山は姉の事を里杏に話していた‥

しかし知り合いだとかの話しは全く里杏には通じなかった。


「裕実サンの知り合いって言われても,3人をタダってのは無理だって言ってんのよ!」

「里杏!」


もめると厄介だと思った友里が‥話しを簡単にまとめた。


No.28 12/11/18 09:45
自由人0 

/凄かった


帰り間際,俺達は結局有り金を払った‥

それでも,3人で
たったの三万円にしかなんなかった。


「弟君‥セリナ気に入った?」

「最高ッスよ!」

「君は‥ビラと?」

「凄かったです3回…」




「友里サン‥彼,和田って言いますヨ!」

「ビラ‥サセ過ぎだよ! 社長に報告するわよ!」




秋山が帰ろうと言い
俺達は店を出た。




「圭己!」

「………はい?」



最後に店を出た村川
友里に呼び止められ…


「友里サン! このコ‥何か元気無いわね?」

「聞いてよセリナ…」

「いいの! 里杏!?」




友里は電柱の影に村川を連れて行き‥2人っきりで少し話しを…


「ワタシの出血は何でも無いからさ?」

「でもあんなに血が‥マ,マズイで…」

「平気よ! まだ生理が完全に終わってなかったから血が出てきただけ!」

「え?」


少しだけホッとした。




「アッ‥里杏と同じようにさ? まだチョット圭己の分身が挟まってる感じがするのよ‥。 ウフフ,圭己のヤッパ太いわよ。 アト‥もう少し長かったらな~」

「……ハハ。」


No.29 12/11/18 11:48
自由人0 

/凄かった


その夜,友里は領収書を渡してくれた

金額は二万円になっていたから,友里に聞いてみた…


「圭己の分はナシ!」

「えっ,だって俺も里杏サンや友里サンとシタ‥しましたよ?」

「いいから!」

「でも…」

「圭己‥ワタシの良かった?」

「何か友里サンの中は凄かった‥ですよ? 不思議な………」


友里は笑いながら村川に近寄り軽くキスを…


:チュ!:


「うわ!」

「圭己‥またね!
その一万円札の裏にさ,私の携帯電話の番号書いといたから!」

「あ? 本当だ!」




翌日の夜‥

村川は友里に会いたいと思い‥電話をした。




しかし友里の携帯は出なくって,領収書に書いてあった店の電話番号で電話をした。




「えっ休みですか?」


店の電話には
里杏が出た

そして里杏は今日中に店へ来いと言って,電話を切った。




夜‥

原付バイクで店に向かうが‥途中のガソリンスタンドで燃料を入れた。




この時,つい‥友里の電話番号を書いてあった一万円札を使ってしまったのに気付かない村川だった。


No.30 12/11/18 17:01
自由人0 

/あの時の事


夜の20時位に友里達が居る店へ着いた。




「アッ小僧! チョッチョッ‥表のアソコの自販機に居な! スグ行くからワタシ。」


村川は外で待ってる間

里杏が凄く慌ててたのが気になって仕方なかった




ちょっとしたら,里杏が村川の所に来て
いきなり里杏が村川にグゥパンチをした。


:ボカ!?:


「痛いってば里杏サン!」

「着く時には,1度位連絡しなってば‥それに今,友里チャン大変なんだよ。」




この日,友里は産婦人科に入院したと里杏が教えてくれた。


しかも一緒に違和感のあった里杏も産婦人科で診療をしたんだと言った。


「すいません。」

「初めてだから仕方ないんだけど! でも小僧‥ヤバイヨ?」

「はあ…」

「社長が婚約者の体を傷付けたってキレてんのよ! だから店には,もう来ちゃあダメだかんね?」

「はい…」




「友里チャンの携帯番号知ってるんだって? 携帯電話は社長が持ってるから連絡はダメよ?」


しかし友里に会って

ちゃんと謝りたいと
村川は言った。


No.31 12/11/18 21:42
自由人0 

/あの時の事


村川が言った事を聞いた里杏は,村川の顔を見ながら…


「ワタシには?」

「謝ります。 本当に申し訳ございませんでした! 次からはもっと…」

「小僧? わかったわよ! チョット待ってなココで」


里杏が小走りで店に向かった。




村川は煙草を吸いながら5分程待った。


<何か変だ‥煙草も不味いな。>




「圭己!」

「……!?」


里杏は,居ない筈の
友里を連れてきた。




「小僧‥入院は嘘よ!」

「ごめん圭己‥里杏が変な事を…」


それでも村川は,2人の前にすぐ頭を下げて…


「友里サン! 夕べは本当に申し訳ございませんでした! もっと女の体の事を勉強して‥えっと‥
あのっ,上手く言えないんですけど‥ 2人には痛い思いをさせてしまい‥本当にすいませんでした! どうか許して下さい!?」


友里と里杏の2人に

夢中で村川は頭を下げて謝った。




「友里チャン…」

「ウン! 圭己‥良くわかったわよ! 許すから頭を上げなよ!」


No.32 12/11/18 23:19
自由人0 

/あの時の事


真剣に謝ったからか

2人はすぐ許してくれた‥ が,友里は
このように会うのは
もう無理だと言われた。




「相手はさアッチ系の,お偉方だからさ‥小僧は無理よ? もしコッソリと電話や会ったりしてるのがバレたら……」

「あの人は,怖い事はしないって。」




村川は友里とは会わない事を約束した。


「じゃあ小僧‥ワタシの携帯電話の番号教えて上げるわよ! アッ‥友里チャン社長が来ちゃった。」




婚約者と言う社長は

見た目は優しそうなクールな感じだった…


「友里!」

「お疲れ様~社長!」

「どうしたのノブサン?
店まで来ちゃってさ‥ 珍しいじゃない?」

「お前らは,店行け!」

「チョット~‥ノブサン?」

「何もしないって!
俺もスグ行くから!」


友里と里杏の2人は店に行った。




そして村川と社長のノブの話しが始まった。


「お前‥何歳だ? ガキがこんな飲み屋街にウロつくな!」

「はい。」

「お前の事や仲間の事とかは,裕実から調べりゃスグわかるから聞かない‥ だから,もう2度と友里に近付くな。 それだけ! じゃな。」

「……はい。 あの…」

「…」


社長のノブは1度も後ろを振り向かずに,そのまま店に戻ってしまった。


No.33 12/11/19 02:06
自由人0 

/あの時の事


その晩,村川は大人しく家に帰った‥

そして,一万円札の裏に書かれていた電話番号をどうしようかと考えて‥

財布から一万円札を探した。




<あれ?一万円札無い!
あ~っ俺スタンドで使っちゃったんだ!>


密かに連絡をと考えていたが‥これで駄目に。




しかも里杏の携帯電話の番号も聞かずに帰ってきていた為

完全に彼女達とは連絡が付けられなくなり…


~~~




「その友里サンて人達とは,それから1度も会ってないんだ?」

「そう‥約20年ね…」




「もし‥会ったら?
もし一万円札があったら?」

「もし? ハハハ,無いよ!
一万円札だって確かにスタンドで払ったんだ…」


<そう‥今まで何も! 連絡さえ無かったんだ…>




ちょっとしたら

府川が皆で,カラオケに行こうと言い出した。




「会計は府川?」

「取り敢えず立て替えといたから‥後で金額は教えるよ。」


No.34 12/11/19 12:21
自由人0 

/酔って


町山達が声を掛けた女の子4人もカラオケに行く事になり

BARから,すぐ近所のカラオケ屋に歩いて行った。




「このカラオケ屋は意外と穴場なんだよ。」


市野田が自信ありげに言うものだから
そのカラオケ屋へ入る事になった。




「市野田‥ココって経営者が:コレ:だろ?」

「そうだよ。」




カラオケルームは1階と2階で

地下はわからないが

3階には経営者の:コレ:と言った方達の事務所とかもあると市野田は言った




村川達のカラオケルームは
2階の大部屋を使う事になり


いざ部屋へ入る時‥

山下がトイレに行くから,ついて来てと言った。




「えっ何で俺が?」

「:コレ:系のアブナイ人と会ったらコワイから一緒に来~て~よ。」

「平気でしょ? あ‥俺も,して来るかな」




「ムラ‥21の角部屋な!
俺らは先に,呑んで歌ってるからよ!」

「21‥わかった。」




トイレは2階の廊下を突き当たった所あった。

先に用を足し終えたのは山下で‥村川は男子トイレを後から出て来た。




「遅い~圭己! 太いとオシッコがイッパイ溜まるから?」

「あっ?」

「ネェ~名前‥私のも…」

「麗樺‥で?」


ニコリと笑った山下麗樺…



No.35 12/11/19 15:01
自由人0 

/酔って


皆の居るカラオケルームに戻る途中で

エレベーターのボタンに目がいった…




<地下に降りる時はコチラのピンクのボタンを‥コレか‥ま,いっか?>


ボタンの脇には,そう書いてあった。


「どうしたの圭己?」

「いや,何でもない。
皆の所に戻ろっか」




カラオケは人数も多いからと3時間にしていた

皆,カラオケが好きでマイクの取り合いが耐えなかったが

何とか村川と山下麗樺の2人以外は,皆歌ったみたいだった…




「ムラ‥まだ歌ってないだろ?」

「麗樺も,まだよね?」

「麗樺チャンのドリカム聴いてないわよ?」




山下麗樺が連れてきた女の子は2人が年下で

1人は麗樺と同い年だった。




「ムラ‥麗樺チャンとデュエットしちゃえってば!」

「秋代~2人に歌えそうなのを何か選んであげてよ!」




急にデュエットなんか歌えないと村川が断ったら

男連中からビールを無理やり村川は勧められて呑んだ。


「アルコールパワー満タン! 歌え!」

「曲入ったわよ!」

「何にしたの美夏チャン?」

「銀座の恋の物語!」

「ギャハハ~ムラ‥頑張れよ!」

「歌えなきゃ酒を追加するからな~っ!」


歌った事の無い曲を勝手に選曲された。


No.36 12/11/19 15:34
自由人0 

/酔って


村川はカラオケのデュエットが大の苦手だった。

しかし山下麗樺のリードで何とか歌い終えた。




「ムラ~顔が真っ赤!」

「麗樺チャン上手~い!」




「上手いじゃん圭己!」

「そう? 古い曲だから難しかったよ~。 顔暑いし‥酔いが回ってきそう! 廊下に出て気分転換して来ようっと!」




カラオケルームから1人,廊下に出たら‥麗樺も後を追って出て来た。


「外に出ようよ! エレベーターで降りてさ?」




若干足がフラつきながら

麗樺とエレベーターに乗った…


「ナァニ‥このピンクのボタン?」

「あ‥地下行く時は何たら‥書いてあったよ?」

「地下? ならさ‥涼しいと思うから降りてみようよ」




麗樺はピンクのボタンを
押してみた‥

すると,エレベーター内のインターホンから声が…




「当Secret・Clubへ,ようこそ! 扉が開いたらピンクのドアにあるインターホンのボタンを,もう1度押して下さい!」




「Secret・Club?」

「押したからだろうね
あっ,地下に着いたよ!」


2人は
エレベーターを降りてみた。


No.37 12/11/19 16:00
自由人0 

/酔って


降りてすぐ,ピンクのドアを見つけ出した。

ドア脇には小窓もあった。




村川達はインターホンの前で…


「どうしよ‥圭己?」

「わかんないからさ?
上に戻ろうよ麗樺!」




「Secret‥秘密よね?
何か,興味出てきちゃったわ~私!」

「コレ系の建物内だ‥やばいんじゃないかな?」




麗樺は知らないなら

聞いてみようと言い‥
インターホンのボタンを押して聞いてみた。




「初めてですね?」

「ハイ! どういった秘密なんでしょうか‥聞いてみたくって押してみたんですけど。」

「少々お待ち下さい。」




相手は女の声だった。


ドア脇にある
小さな小窓から

仮面が2ツ出て来た。




するとインターホンから…


「お顔がバレてもいいならそのままで。 ダメだと言うならば,仮面を装着して下さい。 それから‥お返事は,またインターホンでお答え下さい。」

「チョット待って下さいね。」

「…。」


No.38 12/11/20 12:55
自由人0 

/Secret


まず2人は,見学と言う事にして貰った

仮面を付けたら男性スタッフが現れ

案内するからと言い

村川達は,スタッフの後をついていった。




「この部屋の中の方達は一般会員で,様々な方達が出逢いを求めています。」


<出逢い系って事?>




別の部屋へ移り。

ここはスペシャル会員の部屋だと言った。




「えっと‥こっちが
スペシャル会員なんですか?」

「はい。 お触り程度までは平気です。」




次の部屋‥

ここはVIP会員の部屋。


何故か自由勝手に,見たり触ったり‥際どい事などをシテしてる人が何人かいた。


「こちらはVIP会員で‥あの方達みたいに,触り放題,やり放題‥
まぁ‥なんでもありになっています。」




一般会員は二万円
スペシャル会員は五万円
VIP会員は十万円になっているとスタッフが言った。


「色々なコミュニケーションを求めてカップルで会員の方も大勢います。」

「カップルって…」

「圭己‥なろっか?」

「え?」

「個人のプライペート等は絶対に極秘です。 それが当店の…」

「店名通りって訳よね?」

「はい。 そうです。」


No.39 12/11/20 15:08
自由人0 

/Secret


村川は会員には,ならないと言った。


<金銭的に余裕無いし‥:コレ:系だもんな?>


村川は昔の事を考えてもいたからだった。




「では‥30分程,中で寛いでは如何ですか? 仮面も装着されてますから…」

「ウン! 私は中で何か飲みたいから行く。」

「彼氏サンは?」




「1人じゃあ‥あ,では行きます。」

「では一般の方を体験ですね。 お時間になったらお伺いします。」




一般会員の部屋‥

村川と山下麗樺は
他の人達から離れた席に座っていた。


「何で会員にならなかったの?」

「ん‥正直に言うと,金は余裕無いんだ‥車のローンとか他に払っていてね…」

「一般のなら,私が出してもいいわよ?」

「会員なりたいの?」

「久し振りに‥何か面白い感じがしたからさ~…」


その席でスタッフがビールとワインを運んできてくれ

2人は呑みながら話しを続けた…




「ネェ,圭己‥最も良かったってのはドッチの人だったの?」

「え?」

「初体験の人と‥生理だった人‥ドッチ?」


ワインを呑んでる麗樺が聞いてきた。


<あの時のか…>


No.40 12/11/20 18:53
自由人0 

/Ssecret


真顔で麗樺に村川は
両方だと答えた。


「何よソレ‥答えになってないわよ。」

「ハハ‥この店の通り秘密だね!」




麗樺は,ワインが美味しかったのか‥オカワリを貰いにカウンターへ行ってしまった。


その間,村川は1人で座っていたら…




「オニイサン‥1人?」

「え?」

「良ければ私と,一緒に呑みません?」


声を掛けてきた女性は仮面を付けてなく

20代の後半位で,中々美形な人だった。




「あっ,連れが居ます。」

「男の?」

「いえ,女性です。」

「女性? 私バイだから問題無いわよ…」

「いや,すいません。 今日はちょっとしたら帰りますから…」




1人になった途端

僅かな数分で,村川の所に女性が3人も寄ってきた‥

それも,仮面を付けない綺麗目の女性2人と

アラサー位で仮面を付けた女性が,1人だった。




もしこれが本当に1人だったら,どうなるのかと考えてしまった。




麗樺が戻り
いきなり溜め息を…


「ハァ~何なのアレ~」

「どうしたの?」

「1人でアッチいったら…」



カウンターの所で,声を掛けられたと麗樺は言った。


「5人の男が寄ってきた?」

「ウン! 3人は仮面付き! アトの2人は仮面無しでまだ若いわね‥20代の中盤かしら? 1人は結構なイケメンだった…」


No.41 12/11/21 01:55
自由人0 

/Secret


時間になったとスタッフが言いに来た。


「あっ‥じゃあ上に戻ろうか。」

「ネェ~圭己?」

「ごめん無理だよ。」




店の出口で,スタッフがもう1度,村川達に会員の事を訪ねた。


「今回は‥すいません。」

「そうですか。 お相手をお探しになったりする時,また来て下さい!」

「では‥どうもです!」




地下からエレベーターに乗った時‥1人の女性が慌ててエレベーターに入って来た。




「2階に行きますよ!
そちらは?」

「私‥1階に。」




エレベーターが上がり。


「圭己‥無理なの?」

「色々と支払いがさ‥
本当に,ごめんね!」




1階で女性が降り‥

村川達は2階へ行った。



2階に着きエレベーターから出て歩くと町山と美夏が廊下に居た。


「オイ,村川っドコ行ってたんだよ?」

「麗樺‥アンタもさ~…」

「秘密に行ってたの。」

「何変な事を言ってるのよ麗樺?」

「ちょっと気分転換に外を歩いてきた。」




村川達は地下にあったSecret・Clubの事を言わないでいた。


No.42 12/11/21 12:09
自由人0 

/Secret


3時間のカラオケも,もうじき終わる頃…


「俺もか?」

「出口に近いんだ付き合えよ村川。」


市野田が村川に会計をしに行くからと,付き合わせた。




「お客様‥ポイントが結構貯まりましたが…」

「本当だ‥これなら次はVIPルームで飲み放題の…」

「なぁ市野田‥ここってお前の住んでる家から近いよな? 偶に奥さんと来るのか?」

「ア‥アア,近所の知り合い夫婦の人とかも‥たまに来るよ」




店員の女の子達がポイント消費の事で,会員である市野田に説明をしていた。




その脇に居た女性‥

さっきエレベーターで一緒に乗った人だと村川は気付いた。




目が合った訳でも無かったが‥女性が村川の方に近付いてきた。


「もうじき,お話は終わりますよ。」

「あっ,はい…」

「先程はエレベーターで下に居たじゃないですか。
会員の彼は今,下のお店の事を聞いてますよ?」

「あ‥Secretって,お店の事ですか。」

「アチラ様の会員証で,下の店もポイントが使えますよ?」


女性はニッコリ笑って

他のカラオケルームへ行ってしまった。


No.43 12/11/21 13:07
自由人0 

/Secret


説明を聞き終えた市野田は会計を済ませて…


「なぁ村川‥来週の木曜日,夜ここに来ないか?」

「木曜日の夜? 来ても夜遅くならなきゃ…」

「付き合ってくれるんだったら今夜の村川の分は奢りにするよ」

「マジ? 金銭的に余裕無いからな‥奢りって言葉に弱いや。 ん‥わかった! 市野田‥付き合うよ!」

「ヨォシ! 帰りのタクシーも奢ってやるよ。」




そして皆,店を出て…


「村川‥タクシー来たからさ‥ホラ町山も同じ寮なんだから乗れよ!」

「サンキュ~市野田~っ!」

「酔ってるなマッチャ! 後日,改めて連絡するからよ! じゃあな村川!」



夜中の3時半過ぎ‥

村川は結構酔ってる町山とタクシーで,会社の独身寮に帰ってきた…




そして,寝て起きた
日曜日の夕方近く…

村川は1本の着信が入っていたのに気付いた。


<熟睡していたから気付かなかったな‥
早速と市野田だろ。>




携帯のディスプレイは
山下麗樺と表示してあった。


No.44 12/11/21 15:47
自由人0 

/ズルイ


村川は山下麗樺に電話を掛けてみた‥

すぐ麗樺は電話に出た。




「何時まで寝てんの?
せっかくの日曜日が終わっちゃうわよ。」

「アハハ‥もう夕方だね。
確かに勿体無いや!」


麗樺は,これから会いたいと言ってきた。




村川は車を取りに行ったら夕食を兼ねて

地元の駅前ロータリーで

19時半頃に会う約束をした。




寮の玄関口で,町山が後輩連中と喋っていて‥

村川は呼び止められた。


「どこ行くの村川?」

「会社の駐車場‥車置きっぱなしじゃんか。」

「もしかして歩いて行くのかよ?」




町山は後輩のバイクで,駐車場まで乗せてって貰おうという事で話していたらしいが

村川が歩くから,町山も一緒に歩いてく事に…




「エッ,そのまま出掛けるのか村川?」

「まぁな!」

「何だよ~一緒に洗車しようと思ったのに…」

「悪いな!」

「何時に行くんだよ?」

「19時半待ち合わせだからさ」

「まさかお前,アア~ッ麗樺って女だ? あの時,エレベーターから一緒に上がってきてたよな! 何だよチャッカリしてんなお前っ!」


No.45 12/11/21 16:16
自由人0 

/ズルイ


麗樺と会う事が町山にバレてしまった村川。




「あ? 一緒に行く?」

「会って誰か居ないか聞いてみるんだ俺!」




「お前だってエレベーターの所で麗樺‥チャンの友達と喋ってただろ?」

「美夏チャンな! でもよ?結局,最後までメアドを教えてくれなかったんだぜ~美夏チャン…」




駐車場に着き。

村川は車のエンジンを掛けていた…




「なぁ村川‥麗樺チャンに連絡してさ?」

「誰か連れてきてだろ?」

「その通り。」

「………待ってろ!」




麗樺に連絡をすると

呆気なくイイヨと麗樺は返事をした。


「30分後にズラすの?」

「ウン! 20時‥ね!」




村川の車で2人は,約束の駅前ロータリーへ着いた。


「まだ19時35分‥早いだろ~村川?」

「遅れるよりマシだ!」


No.46 12/11/21 21:55
自由人0 

/ズルイ


約束の時間通りに
麗樺がやってきた。


「お待たせ圭‥アッ村川君!」

「ナァニ麗樺‥今の?」

「変だったな‥ウン!」

「まぁ,先ずは車に…」




移動中の車内‥

町山はスグに美夏のメアドを聞いた…


「知りたいの?」

「ウン! 夕べは聞きそびれちゃったからさ‥お願いします。 電話しろって言ったら…」


町山は必死だったのが伝わり‥何とかメアドを教えて貰った。




夕食はファミレスになり。

席に座ったら町山は我慢していたトイレへ走って行った。




「村川君~,エレベーターで会った時って麗樺とドコに行ってたの?」

「え?」

「秘密に行ってたって変な事を口にしたじゃん麗樺? 何度聞いてもとぼけるのよね~このコ。」




知りたいと何度も聞いてきた小川美夏‥

村川は仕方無く…


「エ~ッ,そんなのがアノ地下にあったの?」

「だから秘密って…」




「ン?ン? 何が秘密なの?」


トイレから戻った町山

偶々,今の話しを聞いていた。


No.47 12/11/22 12:02
自由人0 

/ズルイ


結局,秘密にしていた話しを町山と小川美夏に話してみた。


「ヤッパな‥何かあると思ったんだよあのカラオケ屋はよ。 :コレ:が経営してるからな」

「隠してるなんて2人共ズルイわ~。 それで村川君達は何かシテきたの?」

「し,してないよ…」




その話しは次第に盛り上がり‥

4人で行ってみようと言う話しまで…


「それは嫌よ~町山君はイイかもしれないけどアタシは顔が,わかっちゃうの嫌~。」

「大丈夫よ美夏! 顔バレが嫌なら仮面を付ければイイんだもん。」

「仮面装着か~行ってみてぇなマジで」




ゆっくり食べながら
話しをしているうちに,日曜日も23時を過ぎてしまい

村川は,麗樺達を家まで送ってあげた。




「ここでいいの麗樺?」

「ウン,アリガト圭己! 降りなさいよ美夏。」

「あれ美夏チャンも?」

「今夜は麗樺の部屋に泊めて貰うの!」

「小川サン,メアドありがとうね! 俺,時間あったら連絡するからさ!」





そして2日後の火曜日。

夜遅くに,市野田からメールが送られてきた。




メールには明後日の木曜日

夜20時に
村川の会社へ迎えに来ると書いてあり‥


村川もそれでいいと
メールを送信した。


No.48 12/11/22 17:10
自由人0 

/かめん


木曜日の夕方‥村川は仕事が遅れていた。




積み込み先の会社で
村川と町山は…


「オーイ村川‥追加があるからフォークでスクッてきてやるよ。」

「悪いな町山。」


<待ち合わせに間に合わないな‥市野田に遅れるってメールを送ろう>




メールを打っていたら。

町山がフォークリフトで荷物を運んで来た。


「携帯触ってるんだったらテメェでやれよな!」

「ごめん! すぐ打ち終わるからさ。」

「麗樺チャンか?」

「………あ?」





村川と喋りながらも

町山がフォークリフトで,作業用の運搬パレットをスクイ上げ‥荷物を荷台に運んでくれていた。


「送った~。 悪いな町山‥ お前は積み込み終わったんか?」

「とっくにだよ! なぁ? 麗樺チャンとデートか?」

「………違う。」

「怪しいな~っ!」

「まだ積み荷あるの?」

「秘密!」




町山が手伝ってくれて,何とか19時に荷物を積み終えた村川‥

町山は,荷物の積み込みを手伝ったんだから

メールを誰に,送ったのかを教えろとしつこく言ってきた‥

村川は仕方無く

送り相手を町山に言った。


No.49 12/11/22 18:29
自由人0 

/かめん


「あ‥市野田にか~」

「ま,そういう事。」

「帰ろうぜ!」




積み込み先からトラックで走って帰ってると

途中で市野田から返信メールが届いた。




市野田は,奥さんとパチンコ屋に行ってて

市野田は,自分でも30分位遅れると書いてあった。




待ち合わせの時間は

結局2人の合わせ,1時間ズレた…




トラックを車庫に置き。


「朝早くで,終わんのが遅いんじゃあ溜まんないよな~村川!?」

「あ‥手伝ってくれて
ありがとうな町山!
暑いだろ? これでアイスコーヒーでも買って部屋に戻ってて!」




時間は20時45分‥

市野田からメールが入り




今,車庫に向かっていて

もうじき着くと書いてあった。




「市野田だろ‥何だって?」

「もうじき着く‥ だから町山はさ…」




「アッ‥来たろアレ! 奥さんが運転してんな。」




勢い良く車は止まり。




「オウ~‥お疲れ‥あ?」

「町山は違うから。 あっ奥さん~わざわざ,すいませんね!」




機嫌の悪そうな
市野田の奥さん‥

明らかにパチンコで負けてるって感じが

村川や町山には,わかった。


「町山‥も乗れ!」

「おいおい…」

「ネェ~ッ,早くしてくれる? 私は早くパチに戻りたいんだからさっ!?」


No.50 12/11/23 01:35
自由人0 

/かめん


勢いで町山も車に乗ってしまい…




「駅,着いたわよ! ドコ行くのか知らないけど‥まだ明日も仕事なんだからね幸太?」

「唯もアレは程々にな!
今日はマイナスなんだろ?」

「ウルッサイわよ!」




車を降りた3人。

唯は村川を呼びかけ…


「はい?」

「幸太の事ヨロシクね?」

「お‥俺がですか?」

「幸太‥村川君との待ち合わせがズレた時間にパチンコを打ったら勝ったのよ。 だから調子に乗ってさ…」

「あ‥成る程。」




唯はまた,その事を村川に言ったら

またパチンコ屋に行ってしまった。




何も知らない町山に
村川と市野田は…


「マァ‥そういう事だ。
ラッキーだなマッチャ!」

「こういう事だったのか…」

「とりあえずさ,明日も仕事だ‥遅くならないようにしような2人共。」


No.51 12/11/23 10:25
自由人0 

/かめん


3人はカラオケ屋の中へ入り

村川達3人は,エレベーターで地下1階に降りた…




「ナァ村川‥あのピンクのドアにインターホンあるぞ?」

「市野田,押せよ!」


:ピッ。:


「押した!」

「脇に小窓も! なんか怪しいじゃんかよ‥ヤバイ連中に囲まれないだろうな?」

「ビビッてんなマッチャ?」




「いらっしゃいませ。」

「あのココ‥俺達初めてなんですよ。」

「……3名様。 顔がバレたらいけないのなら仮面を渡しますよ?」

「かめん‥仮面パーティーやSM系の奴らが付けたりする仮面かな?」

「付けても説明は聞ける筈だから。 仮面を付けよう‥な? 2人共?」

「ああ。」




小窓から仮面を受け取り‥装着した。




装着したらピンクのドアから男性スタッフが現れた。




そして,こないだと同様に簡単な説明を聞いた。


「見学だよなミンナ?」

「わかりました。
では,ご案内します。」


No.52 12/11/23 11:03
自由人0 

/仮面


スタッフに一通り案内をして貰い‥また初めの部屋に戻ってきた3人

スタッフは会員コースの確認を聞いてきた。




「あの‥上の受付ではカラオケ屋の会員カードでポイントを使えばって…」

「会員カードお預かりしてもいいですか?」


スタッフは確認する為に
部屋を出て行った。




「ナァナァ‥VIPの部屋!
見たかよお前ら!」

「そうだよ‥ヤバイよ?
でも十万だ」

「ハメてなかったケドさ
モロ見えな格好の女とかも居たよな市野田!」

「興奮してんな町山?」

「だ,だってよぉ~!」


町山も村川と同じく
数年は女性との付き合いが無かった。




「感謝しろよ2人共!」

「何行ってんだ。 連れてきたのは,お前の奥さんだぜ! サッサと乗りなさいよって顔で‥もしかして機嫌悪かったんか市野田‥奥さん?」


そうこう喋ってると
男性スタッフが部屋に戻ってきた。


No.53 12/11/23 11:59
自由人0 

/仮面


男性スタッフは申し込み書を手にして戻ってきた。


「確認しました。 結構なポイントがありますのでスペシャル会員を3名で入会されてはどうですか?」

「スペシャルか‥1人だけVIPは‥ムリ?」

「お客様‥それだと1名は現金を支払って貰う形に…」


悩んだ市野田は

スペシャル会員を3人で決めた。




「またポイント貯めればイイヤ! VIPはいずれな」

「ありがとうございます! これから今日は,どうなさいますか?」


村川達3人は,スペシャル会員の部屋で入会サービスの酒を呑む事にした。




「なぁマッチャ‥誰か声掛けてこいよ?」

「今か?」

「仮面付けてるんだから平気だろ?」




先ずは景気づけにと

市野田はスタッフにオーダーをいれた




3人は初めにビールを呑んでいた

少ししたら,市野田は運転を気にしないからと言う事で水割りを呑みだした。




呑んで喋って30分位‥

奥のテーブルから,同じ様に仮面を付けた女の子2人が市野田の方に声を掛けてきた。


服装からして,20代半ば辺りか‥もうチョイ若いかって感じの2人組だった。




2人の女の子を対面のソファーに座らせ

村川達は,5人で話し始めた。


No.54 12/11/23 16:18
自由人0 

/仮面


5人が喋ってる時
さっきの男性スタッフが
村川を呼んだ…


「こちらが会員カードになります‥まとめてお渡ししますね。」

「あっ,どうもです。」

「あの‥今夜はこないだの女性は,いらっしゃらないんですね?」

「アハハ‥今回は男同士なんですよ~」




「あのですね,実は‥お客様にはコチラへ来て貰いたいとの事なんですが‥宜しいですか?」

「あ‥はい。 なぁ市野‥幸太! ちょっとスタッフの人に呼ばれたから行ってくるよ。」

「ご自由に。」




男性スタッフの後をついて行くと…


「コチラです。」

「ここって…」

「VIP会員の部屋‥アチラに居る方がお呼びなんですよ!」

「はぁ‥ でもスペシャル会員が入ってっても平気なんですか?」

「VIP会員の方ならばスペシャルや一般の方でも,お呼び出しは自由なんですよ! では失礼します。」

「あ‥スタッフさん。 あの方はどういった方なのかは…」

「秘密です。‥でもアチラ様に呼ばれたのは‥
あっ,では失礼します。」




相手は村川と同様に
仮面を付けていて
顔はわからない

しかし服装は高級感のある物を身につけてた…


No.55 12/11/23 19:24
自由人0 

/仮面


呼ばれた女性のテーブルに村川が近付くと…




「今晩わ! 適当に座って‥お酒とかもイッパイ頼んでいいわよ!」

「はい,あの‥初めまして村…」

「名前は知ってるわ!
村川圭己君よね。」


女性は声がハスキーで,髪はストレートで結構長く
肌艶もピッチリしてたが

真夏なのに何故か,肌の露出が少ない洋服を着ていたのには違和感を感じた。




村川はワインを頼んで
女性と乾杯をした。


「今夜で2度目よね。」

「はい‥え?」

「こないだエレベーターで,ご一緒になったの覚えてないのかしら? それと‥秋山の弟は,元気かしら?」

「ああっ! あの時の女性ですか? 後,秋山‥大樹? 奴のお姉サンは静恵サンですよね」

「ウフフ‥その様子だと静恵の弟とも会ってないみたいね! それと店内では仮面を付けてるけど‥あの時の私よ! 仮面を取りましょうか?」

「いや,別にっ」


女性はニッコリ笑いながら名刺を村川に渡した。




名刺には
Club・Secret オーナー
高見沢裕美と書いてあった。


No.56 12/11/28 18:41
自由人0 

/仮面


オーナーの高見沢裕美

彼女と村川は
昔の話しを交えながら…




「あの,秋山のお姉さん‥静恵サンとは付き合い長いんですか?」

「ウン! あのコとは長いわよ…」


高見沢はメンソールの煙草を吸いながら,笑って当時の話しをしてくれた。




「ハハ‥2人揃ってカナリな悪さをしてますね…」

「あの頃はさ‥興味が湧いたら何でもスグ手を出してたのよ私らって。
でね‥傑作なのがさ
この男は,今までで最高にいいなと思ったら:コレ:のお偉方! ウフフ~それで結婚‥本当にもう笑っちゃうわよ~っ!?」




高見沢は酒が入ったからか‥段々と村川の体を触ったりしてきて…



<ボディータッチ多いな…>


「あっ,あの‥トイレに…」

「我慢しな! ね?」

「す,すいません我慢が‥ ちょっと席を…」




「じゃあ私も行く!」

「えっ,あ‥じゃあ…」




少しフラつく高見沢‥

村川はゆっくりとトイレの前に連れて行った。


No.57 12/11/29 10:49
自由人0 

/仮面


本当はトイレへ来ると言うのは,逃げの口実だった村川

高見沢のボディータッチが多くて村川の股間が反応してしまったからだった。


<勃起したままのオシッコは辛いよな…>




用を済ました村川

トイレの傍で高見沢を待っていたら…




「村川君~居る?」

「あ,廊下? に居ますよ」

「お願い! 隣りからトイレットペーパー取って! コッチ‥トイレットペーパー切らしてるから出るに出れないのよね。」

「じゃあ,スタッフの人を呼んで来ますから」

「傍に村川君が居るんだから言ってるの! あんまり大声出したくないから早く取ってよ!?」

「え~っ!?」

「仮面付けてるんだから平気でしょ!」


<あっ,そうだっけ>




恐る恐る女子トイレの中に入った村川

空いてる個室からトイレットペーパーを持って…




「高見沢サン! 投げますから取って下さいね」

「投げないで! ドアから手を出すから‥ハイ頂戴!」


*


ドアから伸びた腕

村川は少し驚きながら…


<あ! 凄いなコレ…>




「はい。 出て待ってますからね!」

「スグ出るわね。 サンキュー!」



No.58 12/11/29 15:06
自由人0 

/仮面


トイレから出て来た高見沢


「お待たせ。 ネェ,もっと話しがしたいから私の部屋行こっか‥ アラ? 連れのお客さんじゃない?」

「どうも。」


市野田は,その傍に居た村川達が居た事に気付き…




「えっ? 送ってくれる序でに飯を食いに行くの?」

「あの2人の友達がさ,外で車を待たせてるんだよ‥お前どうする?
っと先トイレ行くな!」




「あ‥えっと…」

「気にしないで私は。
村川君‥連絡して!」

「た,高見沢サン?」


高見沢は,上の階に上がって行ってしまい‥

その少し後に市野田が 村川の所に戻って来た。




「アレ? 村川‥今の人は?」

「戻ってった‥上に」

「フゥン‥ナァ! もうかなりな時間だぜ村川! 丁度いいから飯を済ませて帰ろ!」

「何時‥あ,日付が金曜日になってる。」


No.59 12/11/29 18:09
自由人0 

/仮面


「どうも,ありがとうございました~。」


皆で店を出る時。

市野田と町山が話していた女の子の1人が,外に出る間際

店内で付けていた仮面を外した。




店から出て僅かの所

彼女達の友達が,車で路駐して待っていた。


「村川‥キヨコチャンとユミカチャンだよ。」

「コイツが村川ね。」

「村川です! どうも」

「ユミカかキヨコ! 2人の内ドッチか助手席に来てよ! 私,男の人達の道知らないわよ?」

「ゴメンねサチ! 私が,助手席に行く。」




「もう~市野田サンから,あんな事を聞いちゃったからさ~。 スグにでも見たいな~‥アレ!」

「アハハハハハ~‥その話しはさ,コイツに言ってないから無理だってキヨコチャン!」


<何の事だ?>




皆が車に乗り込んで

カラオケ屋のスグ近くにある吉野家で

村川達6人は牛丼を食べた。




「なぁ村川‥確か,この辺りってよ 昔は結構ヤバかった場所だよな?」

「あ‥ここな~。 随分と懐かしいな。」


例の危ない飲み屋街が近くだったのを村川は気付いた。


No.60 12/11/30 12:13
自由人0 

/仮面


いち早く牛丼を食べ終わった村川とキヨコと町山‥

町山が
外で一服したいと言うので食べ終わった3人は店の外に行った。




「ナァナァ村川‥チラホラと外人歩いてるけどさ?」

「ああ‥昔に比べりゃ結構歩いてるのは減ったな。 あれっ‥キヨコチャン?」

「ナンカ気持ち悪いかも…」

「マジで? じゃあアッチ行こう!」




町山が人の居ない無い場所に連れて行くと

案の定 キヨコは吐いてしまったらしく…




村川は飲み物を買い

飲み物をキヨコに手渡した。


「アクエリアスだ‥アリガト村川サン。」

「町山‥キヨコチャンは何で仮面を付けてんの?」

「吐いてる所を顔見られたくないんだって‥だから仮面を付けたんだ。 ハハハ‥ナイスだな」


と,話していたら




軒先から女性が村川達3人を見ていたらしく。


「あのさ‥お店の傍で困るんだよね!」


村川が注意された。


「す,すいません! 町山‥車に乗せてあげな」

「わかった。 そうするよ村川!」

「チ,チョット‥待ちなさいよアンタ!」


No.61 12/11/30 15:04
自由人0 

/仮面


軒先に居た女性は
村川をジッと見て…


「あのっ,ここで仲間が吐いたのは,すいませんです‥片付け…」

「アンタさ村川って‥もしかしたら小僧?」

「……いや違い‥あ!」

「そうだアンタ‥アノ童貞で太いモノ持ってる小僧よね!?」


村川は女性の店の看板を見たら,驚いた。

あの時の店,シュガーピンクだった。


<この人って里杏サンか? こんな呼び方するの1人しか居なかったよな>




「村川~っ!」

「あ,あのっ」

「中入りなさい小僧!」

「いやっ,人違い…」

「ズボン脱がすわよ? ネェ~アンタ達! コイツにさ,ソレの責任取らせるからアンタ達は帰ってなさいよ! わかった?」


里杏は勝手に町山達を帰らせてしまった。




そして残った村川は
里杏の店の椅子に座らされた。


No.62 12/12/03 01:31
自由人0 

/仮面


里杏の言われたまま
椅子に座った村川

店内を見渡すと

ウェイトレスの女の子は
皆,男性客に付いてるのがわかった。




「小僧! あの女の子が付けてた仮面さ?
ア~ッ悪い! お客さんが呼んでる! 少し待って」

「里杏サン! 明日,早いんすよマジで。 だから俺…」




「アッソ!? わかったわよ!」

「すいませんね! あのマジで掃除してから帰…」

「別にイイ! それよりコレ!」


里杏は携帯を出し

村川は里杏と赤外線通信でメールアドレスを教えた…




「近い内に連絡‥ネ?」

「わかりました!」




里杏の店を出た村川

小走りで皆が居ると思った吉野家の牛丼屋へ向かったが

乗ってきた車は,既に無かった‥




仕方無く駅前方面に戻りながら

村川はタクシーを捕まえて寮に帰った。


No.63 12/12/03 13:00
自由人0 

/メール


金曜日の朝8時過ぎ
渋滞にハマッてる時に
メールが届いた。




相手は町山だった。


[アレから何時に帰ってきたんだよ]

[5分位で店を出た。
吉野家に戻ったが皆,居ないから仕方無くタクシーで帰ってきた。]


と,車が中々進まないからメールを送信した。




荷物を降ろし終えて
昼過ぎ。

トラックの運転席でコンビニ弁当を食べてるとメールが…


<町山だな?>


相手は市野田だった。


[近い内にまたアノコ達と会うぞ! スケジュールあけとけよ!]

[イマイチ気が乗らないなんだけど‥一応連絡は下さい。]

と返信メールを送った。




少し経ったら,またメールが送られてきた。


[小僧‥今日か明日,お店に来なさいよ!]

[いきなりは無理です。]

[じゃあ暇があったらGメール送りなさい!]


<Gメールってなんだ?>


[それは何です?]


里杏に返信メールを送った。


No.64 12/12/04 18:27
自由人0 

/メール


里杏からすぐメールが返ってきたが‥何故か
写メールだった。


<バッテリー減るんだよな
写メールって‥あっ!?>




写メールはAVで,女が1人でオナをしている画面だった。


[コレでアンタもシテ‥それを 写メで送りな(笑)]

と,書かれていた。




<オナ‥自慰でGか? ハハハハ
くだらないな 送る筈無いじゃん。>




[運転中に出来ませんので‥じゃ,また!]

と送信…


*


ちょっとしたら着信が‥ 相手は里杏だった。


「ナニよ小僧~ツマンナイわね。」

「普通に無理っすよ!」

「トラック乗りは1人だから気楽にオナできるじゃん!
今の写メでシナよ!」

「運転中なんで勘弁して下さいよ!」




里杏は最初のメール通り

話したい事があるから週末に来いと言って,通話を終わらせた。




No.65 12/12/05 12:45
自由人0 

/メール


夕方に町山と荷物を一緒に積んで

会社の駐車場に帰る頃


「村川は明日,Secretに行くのか?」

「給料日前だからな‥行かない。」

「月曜日か給料日‥ヤッパ‥アッ着信来た! ワリィ!?」


町山はトラックのキャビンで電話をし初めた

村川は待たずに
1人で会社へ戻ってしまった。




今日1日の日報を事務所に提出し

寮へ戻る時に携帯がチカチカと光っているのに気付いた村川

携帯を開くと,訳の分からないメールが届いていた。




アドレスは
yurino-hanabira**-++
と,覚えの無いアドレスだった。



<ゆりのはな‥? 何だコレ? 出会い系とかのアブナイ奴のメールだろ?>


村川はメール文章もロクに読まず,すぐ携帯を閉じて‥車を走らせた。


*

*

*


寮に戻る途中

メールが3本入った…


<駐車場に着いたら,見ればいいだろ>


No.66 12/12/05 18:01
自由人0 

/メール


寮の駐車場に着き

村川は車の中で携帯を開いた…


<また変なアドレス‥あ?
3本ともそうだ。>




不審に思った村川は

最近教えて貰ったメールアドレスを確認してみた


<麗樺と,里杏に裕美でしょ‥どれも違うな。>




メールの文章はドレも

[アナタに会いたい。 メールをして!] と,しか書いてなかった。



*


着信が入り

村川は,この意味不明なメールを見たまま

着信に出た…


No.67 12/12/06 12:11
自由人0 

/メール


着信相手は裕美だった。

裕美は土曜日に店へ来れないかと言ってきた。


「土曜日は仕事が終わってから予定が入ってですね…」

「アラ~‥ イキナリ無理かしら? でもね…」


裕美は明日がVIPデーなんだと教えてくれた




そのVIPデーに村川は呼ばれて…


「村川君だけよ! 来る? もしかしたらオイシイ女の子とも出会えちゃかもよ? ウフフ~。」

「金‥無いから…」

「しょうがないわね~
今回は村川君もVIP会員にしてあげるわよ。」

「本当ですか?」




裕美は条件付きで

土曜日中に来る事を言って電話を切った。


*


<VIPデーなら行った方がいいよな。 あれっ,怪しいメール画面が消えた!
ま,いっか…>




そして土曜日の夕方

週明けの荷物を積まないで済んだ村川は
サッサと仕事を終えた。




寮の玄関


「終わったか村川!」

「何? もう着替えた?」

「もしかしたらパッツンパッツンできるかも!」

「だ,誰と?」

「ヘヘ~内緒! ウマクいったら教えるっ じゃな!」


<女‥キヨコかキミカだな?>


町山を
羨ましく思った村川は

自分もサッサと部屋へ向かった。


No.68 12/12/06 12:49
自由人0 

/なつかしい


夕方過ぎ

村川は例の飲み屋街へ車で向かった。




里杏の店から2.3分程離れたコインパーキングに車を停めた村川‥




里杏の店へ行くと

店は,まだシャッターが閉まっていた。




<まだ早いのか?>




店の傍にある自販機の前で缶コーヒーを村川は飲んでいたら

シャッターの開いた音に
村川は気付いた。




No.69 12/12/06 15:10
自由人0 

/なつかしい


店が開いて大体3分‥

村川は中に入った。


「イラッシャイまセ~‥まだ準備中なんで待って下さいネ~。」

「あ‥すいません。」


カタコトの言葉

村川は素直に店を出た。




「小僧~っ,もう来たの?」

「あっ,里杏サン」

「入りなよ。」

「外人サンがまだ準備中って言ってたんで,その辺ウロついてます俺。」

「外人‥ アンタ忘れちゃった? アレさビラだよ。」


村川は,当時来た時にフィリピン人が居たのを思い出した。




「良く見ろ小僧! ビラ!
コイツわかる~?」

「こんにちわ。」




「サッキの人?」

「昔にさ小僧3人が…」




里杏は当時の事をビラに話していた。




少ししたらビラも
村川の事を思い出したみたいで…


「フフ‥アナタ,アノ小僧サン?」

「小僧じゃないです!
里杏サンが勝手にそう呼んでるんです。 俺は…」

「知ッてるゥ~。 確か食べ物の名前‥ネ?」

「まぁ一応食べ物の付く名前です…」



No.70 12/12/10 12:21
自由人0 

/なつかしい


土曜日の夜

里杏の店は
開店するとスグにお客が3人やってきた。




「お客がきたから,俺そろそろ行きますね。」

「マダ居なさいよ。」

「だって俺は…」

「いいから居なさい!」




村川は里杏に言われた通りカウンター席で30分程座ってたら

何となく見覚えのある女が店内に入ってきた。

女は里杏と会釈をして

すぐに奥の部屋に消えてった。




「あの‥ビラサン。」

「ナァニ小僧サン?」

「今の人,来てすぐ奥…」

「アア~‥今の女性?」




見た感じのある女は

店内に戻ってきたら
村川のすぐ後ろに居た




「アンタが村川君?」

「あ‥はい村川…」

「小僧! 静恵サンよ。」

「え? 秋山のお姉さん?
あのっ‥どうも…」


No.71 12/12/10 15:04
自由人0 

/なつかしい


カウンター席に居た村川

そして隣りには

高校の元同級生だった
秋山のお姉さんが
座った。




「ねぇ,小僧‥こないだ連れてた女の子さ。 仮面持ってたよね?」

「仮面てアンタがさっきワタシに渡した‥コレ?」




「そうです静恵サン。
ナァ小僧! もしかして
あの店で引っ掛けた女の子?」

「えっと‥仲間が店内で…」


村川はその時の話しを
里杏達に…




「アンタだけ除け者? キャハハ~笑えるわね」

「ン‥村川君イイケドね?
体格も良いし‥優しそうで二重だし? その子達は見る目が無いのよ‥きっと。」


<別にいいさ。 いざとなれば麗樺が居るし>




その仮面の話しで


「聞いた話しでは男女のペアなら安いって。
小僧さ‥今度試しに
静恵サンと行ってみなよ?」

「村川君‥用事あるなら早く済ませてさ…」




村川は里杏の店を出て…


「送ってくれるの?」

「乗って下さい。」




「アラ渋い‥ジャガーに乗ってるのね」

「これ買ったからローンで苦しんでます! じゃあ行きますよ。」

「よろしくね。」


No.72 12/12/11 18:02
自由人0 

/あのヒト


車を走らせた村川は

高見沢裕美の店である
カラオケ屋に車をつけた。




「アラ‥カラオケ屋サン?」

「ここの地下がSecretってお店ですよ。」

「フゥンそうなんだ? ワタシ自身初めて来るのよね‥アッ送ってくれて,ありがとね! じゃあ用事を早く済ませ…」

「あ,あのお姉さん‥
俺もここです!
実は用事って,Secretに来る事だったんですよ」

「アラそうだったの?」




裕美の店には入った事の無い静恵は

村川と一緒に,駐車場まで車に乗っていた。


「今夜,ワタシ達はパートナーよ! だから,静恵って呼んでね村川君?」

「静恵サンですよね。」




「下‥なんだっけ名前?」

「……圭己です。」

「本当にその名前? ウフフ‥食べちゃいたいわね!」


<皆,そう言うんだよな>


No.73 12/12/13 15:56
自由人0 

/あのヒト


カラオケ屋の受付カウンターを
村川達が通過をしたら

どこからか高見沢裕美が声を…




「こんばんは裕美サン!」

「とんでもない人と一緒に来たわね村川君」

「チョット! ソレは,どういう事よ~裕美ぃ?」




「どういう事です?」

「マァマァ‥もう下では始まってるし。 せっかく来たんだし‥下に降りるわよ! エレベーター来たからホラ乗って2人共。」


裕美は村川達とエレベーターで地下に。




「シズ‥仮面は?」

「里杏のお店から借りてきたわよ‥ホラ!」

「ん OK! じゃあ村川君は‥コレね! コレはワタシ達しかわからない仮面だから‥余所の人は絶対にわからないわよ!」


裕美から渡された仮面

青と銀のグラデーションで

仮面の端には小さいピアスみたいなリングが3コ付いていた




そして裕美も同じ仮面を…




「今夜‥ 一応イベントだから色んなお客さんが来てるからね?」

「あの裕美サン‥このピアスみたいなリングが3コって?」



No.74 12/12/18 12:01
自由人0 

/あのヒト


裕美は曖昧な説明をしただけでカラオケ屋に戻っていってしまった。


「ろくに説明もしなかったわね裕美!」

「そうですね! まぁ要は仮面パーティーって事ですよね。」




村川達は
そのVIPルームへ入った。




「どうぞ静江サン。」

「アラ 優しいわね。」

「……何飲みます? 因み俺はアルコール飲まないんで。」

「呑まな‥アッ! 運転?」

「仕事柄‥免許の減点が嵩むとマズイんで。」

「トラック乗りだっけ?」

「学が無いんで‥コレの仕事をね」




村川はリンゴジュース
静江はビールを頼んだ。


「学が無いって言うけど,ワタシや弟もそうよ。」

「あ,アイツ‥弟サンの秋山は進級出来なかったって噂…」

「進級? 出来る筈無いじゃん。 夜遊びしまくってたんだからあのバカ!」

「それは俺も似たようなもんですよ」




「失礼します。」

「……はい?」


男性スタッフが村川達の所に1人の男を連れてきた。




赤とゴールドの仮面を付けた中年の男は静江の前に…



「お話し位ならワタシは別に構わないわよ」

「じゃスタッフサン。 コチラに混じるからさ」

「あ,あの…」

「イイカラ,イイカラ…」


ニヤっと笑いながら

男は静江の前に座った。


No.75 12/12/18 18:39
自由人0 

/あのヒト


静江と中年の男はワインを頼み直して

呑みながら喋っていた。




「キミさ‥この中に同じ仮面付けてる女が居るから連れてきて貰えるかな?」

「いいですよ。」

「先に言っとくけどアイツ,カナリ酔ってるから‥
それとさ…」




男は村川にオシボリも持ってくるように言った。


<オシボリ‥スタッフに…>




村川は先にオシボリを…


「すいませんオシボリを貰いたいんです」

「あっ,先程は‥ それと,オーナーが呼んでましたんでコチラの内線電話…」

「内線? はい…」




内線の受話器を持ったスタッフはオーナーの裕美に
直接繋いでくれた。


「モシモシ…」

「あ,村川です裕美サン。」

「ウン‥村川君さ,赤とゴールドカラーの仮面を付けてる中年男女が行ったでしょ?」

「はい‥来ましたよ」

「村川君と同じように
特別カラーの仮面よ。」

「はい…」




裕美は電話口から
その仮面の相手を教えてくれた。




「えっ?」


村川は聞いて驚いた

相手は
昔に1度だけ話した事のある男‥友里の婚約者ノブだと言った。


No.76 12/12/21 12:38
自由人0 

/あのヒト


その名前を聞いて


「ちょこっと話しは聞いてるのよ‥だから,傍で色々と聞き出してあげたいんだけどねぇ‥何でか知んないけど行けないのよ~」

「行けない?」

「下によ!」


裕美はカラオケ屋の方が忙しくって下のSecret・Clubにはナカナカ降りれないと言った。




「そうなんですか…」

「今日はイベントだからバイトのコを宛にしてたらさ まだ来ないのよ~」

「大変ですね」

「久しぶりにシズとも騒ぎたかったのに…」


ちょっとしたら
裕美はまた呼ばれてしまい内線は切れた。




<んと‥オシボリを持ったけど,赤とゴールドの仮面を付けてる女を探さないとな~>




少しVIPルーム内を村川は探し回ったが


「エッ,居ない?」

「取り敢えずはオシボリ。
あの‥スタッフに聞いてきますよ」

「居ないなら良いんじゃないの? Nサン。」


<静江サンがこの人をNサンて‥やっぱりノブサンか?>


「‥んだよアイツは~。酔うとナニするかわかんないからなっ!」

「Nサン‥そのコ酔うとどうなるの?」

「何しろメチャクチャだ! こうなるんだったら首輪でも付けておきゃあよかったな!」


No.77 12/12/25 12:25
自由人0 

/あのヒト


酒を呑んでる静江とノブの傍に居た村川

2人は過去の事を喋っていたらしく

偶に里杏やビラの名前が出てきていた。




その間に村川は

自分達の居るテーブル近辺を何度も通り過ぎる男女が目について仕方なかった。


<またあのカップル。 良く通るな…>


「ナァナァ‥こんな話しばっかりじゃツマンナイか‥キミ!」

「あ,いえ‥別に! あっ,また通った」

「……アッ! あのバカ!?」




「知り合いなの? Nサン?」

「今夜連れてきた女!
俺の知らない男とウロウロしやがって…」


ノブが言った言葉の後

マスクを見た村川…


<あ~っ仮面! 赤のゴールドだったのか!>


ノブは慌てて女を追いかけて行った…


No.78 12/12/27 12:11
自由人0 

/あのヒト


テーブルに残った村川達


「ネェ圭己。」

「はい?」


静江はノブの話しを聞いた時の事を何故か村川に話しをしてくれた。




「圭己は初体験の後 友里にも手を出したんだって?」

「え?」

「凄いねぇ~ 1日に2…」


*

男性スタッフが来た。


「失礼します。 オーナーが呼んでます。」

「オーナー‥裕美から?」

「上のカラオケルーム13番室に来てくれと言ってました」


静江はスタッフと一緒に
カラオケルームへ上がっていった。


テーブルは村川1人が残り。


<1人だ‥どうすっか>




「アレ。 キミだけか?」

「あっNサン」


ノブは1人でテーブルに戻ってきた。




「お連れの人は?」

「俺のツレかい? さっきの野郎とどっかに行っちまったよ」

「どっかに?」

「居なくなりやがった
最近相手にしてなかったからな俺。 別にいいや 垂れチチ女なんか」

<垂れチチ?>




ノブはグラスワインを一気に飲み 煙草を吸い…


「キミは名前‥イニシャルは? 」

「あ‥っとKです」

「K‥君はまだ……アラサー位の年齢かな?」



この時ノブは

昔に話した事のある村川とは知らないままだった。


村川は自分の名前を名乗ろうかと考えながらノブと話しをしていた。




すると

ノブと村川のテーブルにゴールドだけの仮面をつけた別の女が2人近寄ってきた。


No.79 12/12/27 15:06
自由人0 

/あのヒト


ノブは村川に


「アノ女消えたからな‥
今夜はコノ2人を抱けるようにするからさK君」

「抱けるようにって…」

「ドッチ選ぶK君?」




「座ってもイイデスカ?」

「どうぞオネェサン! 飲み物は適当に頼んでね K君も‥コレ ジュース? 金ならあるから酒呑みな!」

「ワァイ! 呑もう呑もう」

「ソチラの人 ジュース?」




女の1人は
ショートのブロンドで伊達眼鏡を掛けて 服装はスウェットの短パンでプリントシャツ

もう1人は
黒髪のサラサラロング 白のTシャツにロングのワンピース姿



ノブはブロンドのショートのコを隣りに座らせ


村川は黒髪のサラサラロングのコと並んで座った。


「ヨク来るんですか?」

「俺は初めて‥K君?
あっオネェサン達名前は? イニシャルで教えてくれる?」

ノブは早速
女のコ2人の名前を尋ねた




ブロンドのコは優子でY

黒髪のコは史恵でFだと言った。



No.80 12/12/28 12:56
自由人0 

/あのヒト


2人の若い女

優子と史恵が来てから30分位が経ち…


「エッ‥稼ぎたい?」

「学費が‥ネェ?」

「2人は学生なの?」

「ウン!」




するとノブは職種を2人に聞いてみた


「何々‥楽して稼ぐ? Yチャン?」

「無理よね~」

「…ある事はある。 だけど稼ぐなら体をな…」


ノブは彼女達の体をジロジロと見ていた。




「体使うの? それだと楽じゃないでしょ?」

「……キミ達はHの体験てドレ位だい?」




ノブは新しくデリヘルを始めた知り合いが居るから

そこで稼がないかと言った。


「知り合いで最近店をたちあげたんだよ! FチャンにYチャン‥Hは好きかい?」

「き,嫌いじゃあ…」

「ワタシは好き! 本当はFってさ…」

「チョッ,言わないでよY!?」


<本当は? 何かあんの
このコ?>


No.81 13/01/07 12:17
自由人0 

/あのヒト


ノブの携帯に着信が‥

そして
村川は優子と史恵に…


「本当にデリヘルをやっちゃうのかい?」

「稼ぎ方とかはマダ詳しくはわからないけど 楽して稼げるなら…」

「Fチャンも?」

「まぁ優‥Yが一緒だったらいいかな~」

「………」




電話を終えたノブ


「今からさ デリヘルの関係者が来るんだ~ いいよね?」

「じゃあ お店のお話しも聞けるんだよね?」

「詳しい話しはソイツに聞いてみな! もうすぐ…」


数分後‥村川と皆が喋っていたら

ノブと同じ仮面をつけた女と静江らしい女がテーブルに来た




「ノブ~‥ってイニシャルじゃないとヤバイんだったんだよね」

「プフフ~‥遅いわよR! 殆ど名前で呼んじゃったわよ!」


新たに来た女は
倫子‥R

ノブと知り合いがたちあげたデリヘルの副店長兼営業をしている女だと自己紹介をした。


No.82 13/01/07 15:09
自由人0 

/あのヒト


「稼ぎたいって? 私的には2人共即OKよ? ン~でも最終的には店長が決めるとして‥体のチェックを軽くしてみたいわね…」

「ボディーチェックか‥ どっかで適当に‥じゃあYチャン達さ…」


倫子とノブはすぐ戻るからと言って

優子と史恵を連れて
VIPルームを出て行った。




「静江サンも あのRサンて人とは付き合いが古いんですか?」

「ン~まぁね Rは昔っからだか忘れたけど 体の関係もあるんじゃなかったかしら」

「……か,体の?」

「今はどうかしらね R‥倫子とも久しぶりに会ったから 今その辺はわからないわね」




30分そこらでノブだけがテーブルに戻ってきた


そして彼女達のボディーチェックをしに

余所へ移動する事に…

No.83 13/01/08 12:32
自由人0 

/あのヒト


倫子達は店の前にベンツを停めて


村川は急いで自分の車を取りに行った




「アラ良い車ね! K君さ
いつまで仮面つけてるのよ‥ 店を出たんだから外しなさいよ」

「あっ忘れてた。」




ノブと静江は村川の車に乗り込み

倫子は優子と史恵を乗せてた


「あっK君‥ベンツの後を付いてってな!」

「どこに行くのNサン?」

「近くに倫子の…」



村川は倫子の運転するベンツの後をついていった




少し街中を走ったら
橋を渡った先の住宅街に…


「あの家がそうだってさ! そこ‥車を入れちゃいなよK君」

「はい」




家は平屋建ての借家で

誰も住んで居ないらしく…


「Nサン‥ここは?」

「幾つかある倫子の持ち家だってさ‥ じゃあ中に行こう」

「……真っ暗ね~」


倫子は静江を呼び出した




*トントン…


ノブが村川の肩を…


「ボディーチェックっつうのはわかるかいK君?」

「全くわかりません!
それより‥俺って?」

「何だよヤリたくないの? だったら俺が3Pで…」


No.84 13/01/09 12:51
自由人0 

/あのヒト


ノブの言葉に村川は…


「さ,3Pですか?」

「K君がシナいならな? 俺は,40越えても精力だきゃあ強いから何発でも出来るよ。」


<やる気マンマンなんだ?>




「うわっ埃臭いな~!
窓を開けてよK君! 俺はアッチの部屋開けてくる」

「わかりました。」




後ろから倫子が電話をしながら家の中に入ってきた。


「そう~川向こうの‥ウン‥来なよ~」


<誰?>




「圭己!」

「あっ静江サン。」

「荷物を置きたいの」




「何ですかソレ?」

「コレと‥コレ~‥エッチなオモチャが幾つか入ってる」

「……使うの?」

「チェックで使うらしいわよ」


<ローション? ローターに…>


「じゃあ着く間際に携帯を鳴らして! ね!」


電話を終えた倫子。


「ノブ~っ店長がコッチに来るってさ!」




「エッ倫子,本当に?」

「ウン‥30分位でコッチに着くみたいよ?」



No.85 13/01/09 19:17
自由人0 

/ボディーチェック


「何‥アイツ来るって?」

「店を出た所で電話を掛けてきたのよ!」

「丁度いいや あのコ達の面接もこれで済ませられんじゃん。」




借家の部屋

ノブと優子
村川と史恵に別れ

2部屋でボディーチェックをしようと倫子が言った。




「何か畳がボロボロね~
Fチャン達‥コレ平気かしら?」

「向こうも似た感じ。
どうするノブ?」




「Nサン‥何か下に敷いてくれるならワタシはイイワヨ。」

「敷くものか…」


<車のトランクにレジャーシートがあったな>


「Nサン‥俺の車に敷くものあるから…」

「おっ,マジかい?」

「確か1枚だったかな‥今,持ってきますから待ってて下さいね」




<レジャーシート‥あった!>


村川がトランクを開けている時に車が傍に停まった。




「庭先には停めらんないわね! 路駐しちゃお」




*カリ‥カリリ!




<ん? 変な音がした!>


周りを見渡すと

1台の車が垣根に寄せているのがわかった。


No.86 13/01/10 12:06
自由人0 

/ボディーチェック


車から出ようとしている女性が窓を開けて


「出れないわね…」




車は左ハンドルの車だったからか ドアを開けられないみたいだった。


<レクサス‥セルシオの左ハンか
出れないじゃん>




何度か幅寄せを繰り返して駐車を終えたら

車から女性が出てきた




女性は村川の傍を通り過ぎて借家の玄関で呼び鈴を押した




「アア~ッ来た! 久しぶりね~友里っ! 何か雰囲気が変わっちゃったわね~」

「シズ‥もう夜中よ」

「アッうん! そうそう‥中に皆居るわよ上がって」




店長‥友里は村川が外に居たのを気にもせず

サッサと家の中に入ってしまった。


No.87 13/01/10 15:11
自由人0 

/ボディーチェック


レジャーシートを持って中に戻ると 風呂場で声が聞こえた




「遅いわよ圭己! ノブサン達は風呂場でチェック始めちゃったわよ。」

「すいません。 ところで静江サン,Fチャンは?」

「アッチの部屋で店長と簡単な面接してるのよ。」




村川はレジャーシートを畳に敷いて大きさを確かめた


「アハハ~小さいやコレ…」

「圭己‥店長の友里見たわよね?」

「やっぱ友里サンすか? 何か雰囲気違うから別の人かと思っちゃいましたよ。」

「ワタシも少しだけ喋ったら気付いたの‥昔の友里とは全く雰囲気違うの…」




すると後ろから

友里と史恵が村川達の居る部屋に入ってきた。


「シズ‥史恵チャンのボディーチェックを手伝ってくれるかしら?」

「ワタシも? それよりさ
手っ取り早く本番しちゃった方がいいんじゃない?」


<えっ俺が史恵チャンと?
つか人前でするの?>




すると友里は軽く言った。


「早くズボン脱いで。」



No.88 13/01/11 12:52
自由人0 

/ボディーチェック


恥ずかしそうにズボンを脱いだ村川は友里の前に…


「パンツもよ。」




照れながらパンツも脱いだ村川は手で股間を押さえ友里の前に…


「ちゃんと見せて!」

「人前で脱ぐのって」

「使えない。 それに商品になるコを簡単に抱かせたくないのよ」

「……」




「ソレしまって。 アナタは見てなさい」




村川に冷たく言う友里…


「友里‥道具使うわよ」

「始めは手でやって。 いきなり道具は…」


静江は友里と一緒に史恵のボディーチェックを始めた




その傍らでパンツとズボンを穿き直していた村川。


<見てるだけって何か惨めだな…>




静江達に服を脱がされた史恵‥

友里は史恵のアチコチをボディータッチをして感度を確かめていた…




「シズ‥ピンクローターで乳首に軽く当てて」

「ローターって‥持ってきたアレに入ってるんだよね?」




「その箱取って圭己?」


静江が村川に声を掛けた。


No.89 13/01/11 21:37
自由人0 

/ボディーチェック


静江に言われ

村川はピンクローターを箱から探して静江に渡した。


「サンキュー。 史恵チャン‥圭己も手を使ってイイ?」

「Kサンて圭己って名前?」

「ん‥そうなんだ」




「3人も‥邪魔だから」


友里は何故か村川に冷たく言った。


<邪魔か…>




村川は大人しく引き下がり 史恵の感じる姿を見る事にした。




そして数分後

優子を相手していたノブが村川達の居る部屋に入ってきた。




「アレッK君何してんの?」

「邪魔みたいで…」

「アハハ店長のOK貰えなかったのかカワイソウに~ じゃあ挿入は俺が頂くかな」


ノブは笑いながら史恵の傍に行き…




「駄目だってばノブ!?」

「もうトロットロに液体が垂れ流れてんじゃん! ゴムをハメっからこのコも俺に挿入させろってば!?」


その言葉を聞いた友里は史恵のアソコから手を放し。


「もしかしてノブ?」

「軽くコンコン突いたらあのコ‥優子はイキ捲っちゃったよ!」




「ノブサンはイッたの?」

「倫子が中でイクなって‥だから途中でヤメた」

「フゥ~倫子が居て良かったわ」




友里はノブに言った

優子や史恵はこれからデリヘルで沢山稼いで貰う商品なんだからと‥

その言葉は傍に居た村川にも聞こえた。


No.90 13/01/12 18:58
自由人0 

/ボディーチェック


[商品だから]無闇に手を出すのは無理なんだと思った村川は

友里と静江が史恵のボディーチェックをしている所を傍で見てた




「K君見てるだけで平気かよ? シタク無いの? ホラホラ‥ビラビラがヌットリしてるのとか見えんじゃん~ 溜まんないぜ!」

「あ‥ハハまぁ…」

「なぁなぁ‥また今度さ裕美の店で引っかけるから連絡先教えてよ。」


ノブは携帯を出して赤外線受信で連絡先を教えてくれた。




「送ったぞ! でよ~俺だけイイ思い‥でもナイけどさ‥次は抱けるような女を~‥なっ?」

「ハハハ でも金が無いから そうしょっちゅう店には行けない…」

「だからよ? 引っかけたら連絡するよ。」




史恵のボディーチェックが終わったみたいで静江が…


「チェック終わったわよ。」

「静江‥K君に史恵チャンを数秒でもハメさせてやってくれよ?」

「それより圭己。 アッチ行ってみな。 ネェ‥ノブサン倫子はどうしたの?」

「まだ風呂場じゃん?」




<友里サンの?>


静江は友里の方に行けと指を指した

そして村川は友里と史恵の下に向かった。



No.91 13/01/13 15:52
自由人0 

/ハ,ハジメテッ


村川は友里達の傍に


「きた‥また脱いで!」

「脱ぐ?」




指示通りに脱ぐと

友里は村川にシートへ寝そべってくれと目で合図を…


<レジャーシートの下にか? 何だろ…>




「史恵チャン‥チンコにゴムの被せ方わかる?」

「普通に手でなら…」

「お客様にはサービスで口を使ってゴムを付ける事を覚えてね?」




友里は村川のチンコを…


「コレ‥小さいわよ!」

「えっ,だって…」


*クニュ‥グニッニッ…


友里は村川のチンコを手で何回か握った‥

すぐに反応した村川のチンコを友里は握りながら史恵にゴムの被せ方を説明した。




「ゴムを‥口に含みながら‥Kサンのをカポッって?」

「……それでパクって。 そうそう上手いわ」


*


<き,気持ちいい>


村川のチンコにゴムを付けたら次の事を友里は史恵に…



No.92 13/01/15 16:34
自由人0 

/ハ,ハジメテッ


*グニュグニュ…


<こ,これ‥はぅっ!?>


史恵は下半身をさらけ出して村川の上に跨いで騎乗した体制で腰をゆっくりと数回動かしていた。




「こう‥ンン‥ですか?」

「ふ,史恵チャンのが~」




「圭己は動かない。」

「えっ?」

「史恵チャンのココ‥ウワツキ気味で良いモノっぽいから 素股を覚えて貰うの。 股の間に圭己のオチンコ挟まってるわよね?」


*グニュニュ…


<あ‥!?>


「こ‥あっ,挟まってますよ友里サン‥確認して下さいよ? こんな感じですよね?」


*グニュッグニュ…


<す,素股‥ってこんなに気持ちいいの?>


重なってる村川達を友里は角度や位置を確認した。




「……圭己どう?」

「き,気持ちい‥!?」


*グニュッ~ニュッ‥ニュッ
*グニュグニュ‥グニュニュ…


リズムも段々と良くなってきた史恵

村川は次第に…




*!?


<や,やば!>




*!!??


「史恵チャン容量がわかったみたいね…」

「何か楽ですねコレ? 股開いても 私ン中に入れないで腰を勝手に振る‥ン!?」

「そうよ‥ 何?」




史恵が友里と喋ってる傍‥村川は…


*!?


<あっ だ,駄目だ~っ>


*‥ック………


No.93 13/01/16 22:19
自由人0 

/ハ,ハジメテッ


*ドゥ‥ックン。


<あ~っ>




「K‥アン~白いの出てるよ~!?」

「け,圭己っ!?」




「すいません。 ティッシュ取って貰えますか友里サン」


仏頂面で友里はティッシュを数枚ババババっと取ったら村川に投げつけた。


「ったく‥もう少し我慢しなさいよっ!」

「……はい。」




精液は村川自身のヘソ周りに付いたのと

史恵の内股にちょっと精液が付いた為 村川は慌てて拭き取った。


<他‥付いてないか?>




数分したらノブが知り合いから呼ばれたらしく 帰ると言いだした。


「じゃあワリィな友里。」

「ハイハイ じゃあ近日中にノブの携帯にメールする。」

「友里 戸締まりだけ頼むわね。 それと借家の鍵は預かってて。」




倫子がノブを送ると言い2人は帰ってしまった。




残った5人

友里が店のルールとかも教えるからと言い

優子と史恵を車に乗せ…




「シズ‥またゆっくり会いたいから…」

「うん メールする。」

「……ゆ,友里サン。」

「Kサァ~ンじゃあね~!」

「あ‥うん」


友里は村川とは何も喋らずに すぐ車を走らせて帰ってしまった。


No.94 13/01/17 09:18
自由人0 

/ハ,ハジメテッ


村川は車で静江を送っていくと…


「ウチの実家の傍に公園あったでしょ その公園付近で停めてよ。」

「あの公園‥はい。」




言われた所に村川は車を停めた。




「着きましたよ。」

「サンキュー! 何か今夜は色々あって楽しかったわ。」

「疲れてる筈なんで なるべく早めに寝て下さいね。」




「友里の態度‥あんまり気にしないでよ?」

「……」

「そうだ圭己? アンタさ史恵チャンのワザでソッコーだったんだって?」

「いや,あれ‥素股って俺初めてだったんですよ! だ,だからそのっ…」

「素股! そう~? 結構良かったんだね? ウフフ‥数回史恵チャンが動いたらピュッって友里から聞いたわよ~もしかして早漏君?」

「だからっ あ,あれは初めてだったんだって言ってるじゃないすか!?」

「ウフフ~笑えるわね!」




その後
静江とは数分喋って村川は寮に向かった




車を駐車場に置き

部屋で寝たのは夜中の3時近くだった。



No.95 13/01/17 12:16
自由人0 

/車屋


約1ヵ月後の9月下旬

土曜日の仕事が早く終わった村川と町山は会社の洗車場で自分の車をそれぞれ洗っていた。




「ナァ~今日って土曜日じゃんか。 Secret行ってみねぇか?」

「あんま金無いから……!? 悪いメールきた」


メールの相手は以前に仲良くなった山下麗樺からだった。




麗樺からのメールは

今日の夕方から車屋に付き合ってほしいと書いてあったが 村川は麗樺の声を聞きたいのもあったから電話をしてみた。




「ワザワザ掛けてくれたんだ~圭己君。」

「うん。 で‥車屋?」


麗樺は妹の車が修理からあがった奴を取りに行くので 車屋まで乗せて欲しいと…


「うん わかった。 麗樺チャンの方には何時に行けばいいかな?」

「ン~18時前後…」


麗樺の家の近所を教えてもらい

村川と麗樺は近くのコンビニで待ち合わせをした。


No.96 13/01/17 15:17
自由人0 

/車屋


麗樺との待ち合わせ

村川は道路が少しこんでいたので遅れてコンビニに着いた。




「10分オーバーよ圭己君」

「道が‥ごめん」




「じゃあ飲み物奢ってよ」

「いいよ。」




麗樺は冷たいカフェ・オレ
村川はホットコーヒーを買って車に乗った。


「車屋‥麗樺チャン 道を教えてくれるかい?」

「あ‥店は わりかし近いわよ。」




車で走る事5分弱

買った飲み物も飲みきらないうちに車屋へ到着し その車屋の屋内展示場で麗樺は店員と話しを…


「神田~山下サンの車。
赤のウ"ィッツを表に出して」

「はい。」




仕上がった車を整備士が麗樺の前に…


「神田が仕上げたん?」

「星川達ですよ。 奴らはキッチリと素早く…」

「優秀だもんなアイツら。
山下サン‥綺麗に仕上がりましたよ~」

「ありがとうです。」




麗樺が車に乗った時


「あら携帯‥誰の?」

「さぁ~」


*


すると携帯に着信が入り




「あの~着信が」

「店員さん携帯…」

「あっ すいませんね!
コレ星川の携帯だろ!
着信相手は何て読むんだ? 下は倫‥子だよな? 神田~星川呼んで!」

「はいっ!」


<り,倫子?>


神田と言う整備の男は

携帯の持ち主を呼びに行った。


No.97 13/01/17 20:07
自由人0 

/車屋


携帯の持ち主は他の駐車場に行っていたらしく 携帯は神田が預かる事になった。


車に乗った麗樺。


「圭己君‥途中にあったファミレスで夕食を奢るから後ろからついてきてよ」

「あのデニーズだよね」

「そうよ」




村川が自分の車に戻る時 1人の女性と擦れ違い‥

女性は神田を…


「アッ神田チャンが何でその携帯持ってんの?」

「星川がソチラのお客さんの車に携帯を‥あ,細野サン持ちますか? そうだ倫子サンから着信も…」

「あっコチラのお客さん?」

「いや俺じゃなく あのウ"ィッツに乗ったコです」

「そうでしたか~どうもすいませんね…」

「いえいえ‥じゃ失礼します。」


<あの人も倫子サンの知り合いなのかな?>




そしてファミレスで村川と麗樺が夕食を食べていたら…


「あっ! さっきのお客さんですよね~偶然…」

「あ‥どうもです。」

「圭己君の知り合い?」


後から来たのは細野と言う女性‥

さっき村川達が行った車屋の事務員だった。




そして車屋の整備をしていた神田と もう1人の男がすぐに入ってきた…


No.98 13/01/18 00:06
自由人0 

/車屋


後から来た車屋の面々が携帯の件で…

「えっ悪いですよ」

「奢らせて下さい‥席も相席で ね?」


結局 夕食は皆で食べる事になった。




「で‥コチラは近所の車屋に行ってる中野君。 携帯の持ち主‥星川とは古い仲みたい…」

「ども中野です。 携帯の持ち主は納車があるみたいでコッチには来れないらしいんですよ。」




皆が食べながら話しをしていたら また1人やってくると聞かされ…


「アラアラ~圭己じゃん。」

「えっ倫子サン?」

「倫子‥お客さんのお連れさんと知り合い?」


倫子と事務員の細野
随分と付き合いが古く…




「さっきココ来る前に 私が倫子に電話をしたのよ」

「星‥恵丞居ないの? モウ~せっかくオイシイ話しを持ってきたのに~」

「なんすかオイシイ話しってのは?」

「中野と神田か‥実はさドライバーのバイトあるのよ‥やる?」




倫子の言うバイト

実は友里の店‥デリヘルの運転手を募集しているとの事だった。


「デ,デリヘルっすか?」

「オイオイ‥中野声がでかいってば」


<友里サンの店でドライバーのバイトだって?>


No.99 13/01/18 08:46
自由人0 

/車屋


食べながらの会話…


「俺,ソレやりますよ!」

「ヤルのね中野? で‥神田はどうするのよ?」

「星川はヤルのかな~」

「あの男は別件よ。 ドライバーは中野達がやってくれるなら助かる…」


<別件てなんだろ?>




倫子の持ってきた話しで盛り上がっていたら

麗樺の携帯にメールが…




「あのさ圭己…」

「何?」




メールで妹に呼ばれたと
麗樺は言った。


「車使うから早く帰って来いって? 随分勝手だな妹さんて‥じゃあ自分で取りに来りゃあいいのに」

「そうよね。 ン‥圭己は残りな。 私は悪いけど行くわね!」

「じゃあ麗樺‥また電話とかでさ?」


麗樺は1人で店を出て行った。




残った村川は倫子の話しを聞きながら…




「圭己‥友里から連絡とかってどうなってるの?」

「……無いですよ?」

「あの~お連れの‥えっとお名前は……? 私は細野…」

「あっ村川って言います。」

「そんなのはいいから
圭己‥連絡しな?」

「えっ」

「友里によ! メアドわかんないなら教えるから‥ホラ早く掛けな!」

「あっ,じゃあ はい‥すいませんです!」




村川は倫子からメアドを教えて貰い

店外で友里に電話を…

No.100 13/01/18 12:38
自由人0 

/車屋


ファミレスの外で友里に電話をした村川だったが…


<呼び出してるんだけど出ないな…>


電話に出るまで しつこく待っていたら
やっと友里の声が電話口に…


「モシモシ‥どちら様?」

「あっ‥む,村川です友里サン。 あのっ…」

「……圭己? 今ドコ?」


友里は自分の店に来て欲しいと村川に言った。



「H市の駅前北側に?」

「外に行けないのよ。 だから来れるなら…」


<勿論行くさ。>




友里との電話を終わらせた村川はもう一度 倫子達の居る所へ。




「店に行くの?」

「友里の店? 私も一緒に行きたいからさ…」

「サ~ヤッ! アンタはいいの! 店の名前と場所はさ…」


細野は倫子に止められてしまい 村川は1人で友里の店に向かった。




<駅前北側‥**銀行の隣りにあるビルの3階だったよな>


道路脇に車を一旦停めた村川は店を探してみた。




<あった店の看板‥デリバリー・ハッピーこれだ!>


村川はエレベーターを見逃してしまい 階段から3階に登っていった。


No.101 13/01/18 15:23
自由人0 

/ゆり


3階に上がった村川

友里の店がどの部屋かを表札を見て歩いていた

一番奥の角部屋に店の名前が書かれたのを発見し村川は呼び鈴を1回だけ鳴らした。


<忙しいのかな?>


*プツ‥カチャ。
「「はいハッピーです!」」


<さっきと声違う友里サンじゃないのかな?>


「「……村川ですけど」」

「「……圭己1人?」」

「「そうすよ。」」

「「わかったわ。」」


インターホン越しに友里の声が聞こえ 数秒待つと玄関のドアが開いた。




「勝手にスリッパ履いてきて」

「はい。」




中に入ると

友里は難しい顔をしながら書類を見ていた

その傍には関東近県の地図も開いて置いてあった。




「お邪魔‥していいんですかね? 店やってるんですよね?」

「ん……飲みたい物はキッチンの冷蔵庫から勝手に持ってきて飲んで。」




その冷蔵庫には
缶ジュースは無く

1.5リットルサイズのペットボトルが半分位入っていた奴が目に入った。


<ファンタグレープ‥コップ?>


村川は勝手にコップを取り 水道水でゆすぎ グレープを注いだ。


「あったでしょ?」




「いただきますね。」

「……圭己?」

「何ですか?」

「確か運転手やってるんだよね‥仕事?」


書類を見ていた友里

一瞬だけ村川の顔を見て言った。


No.102 13/01/18 17:34
自由人0 

/ゆり


テーブルに置いたコップ

村川が飲もうとしたら友里がコップを持ち…


*ング‥ング…


「あ~っ!?」

「氷入ってないわよ ま‥いっか。」




「……はい? わかんなかったから‥いや俺が飲む積もりで‥あ! 殆ど飲んじゃった!」

「何か文句あるの? コレは私のコップ! 飲みたいなら他のコップに‥ それより運転手やってるんだよねって聞いてるのよ」

「してますよっ!」


友里は地図を村川に渡して 埼玉県の山側の方を指で指した。




「ここ‥ド田舎よね?」

「見ての通りすよ。」

「何その言い方? 早漏小僧が随分と生意気になったわね!」


早漏と言われた村川
少し顔が赤くなり…


「ゆ,友里サンそれ酷いっすよ~ ちょっと気にしてるんすから俺~」

「そうなの? フフッ」

「笑っ‥小馬鹿にしてるでしょ? 埼玉県のそこ 俺,知らないすよ」


<教えないぞ>




「ちょっと早漏小僧! わかるなら言いなさいよっ!」

「また言った。」


<アレッ?>


村川は友里の声が
昔の声だと今思った

久し振りに会った時や 電話の時も冷たい感じの声に違和感を持っていた村川は…


「友里サン‥笑って?」

「嫌!」

「笑ってよ~? 昔のあの時みたいにさ。 ニコって1回だけ! お願いしますよ友里サンッ!」

「ウフフって? キモ~ッ それよりこのお客の…」


No.103 13/01/19 00:05
自由人0 

/ゆり


友里は史恵の明日のスケジュールとかを決めながら村川と話しをしていた…


「圭己‥女の子は? 彼女とか居ないの?」

「居たらどうします?」

「……居ないでしょ。 居たら素股ではイカナイわよ! アッ‥早漏だからウッたんだっけ~ ダサッ」

「また言う…」




*


友里の居る建物の下辺りから車のクラクションが鳴り響き…


「喧しいわね! アッ圭己‥もしかして車で来た?」

「はい! あっ路駐…」


友里はテラスから下を…




「こないだのジャガー?」

「俺の…」

「あそこはヤバイわよ! 何されるかわかんないから早く移動してきな?」




村川は慌てて車に戻った。


*


<ちょっと強面の男だ
>


「オタクのコレ?」

「はい。 すぐ退かしますね? すいません。」


村川は車を走らせ
近くのコインパーキングに車を停めて

また友里の店に戻っていった。



No.104 13/01/20 00:42
自由人0 

/ゆり


「もうじき終わるから
ご飯食べよっか圭己」

「俺,来る前にファミレスで…」

「私の手料理よ?」




「ここでですか?」

「私の家……来る?」


村川はノブの事が気になっていた

その事を聞こうかと迷っていたら 店の電話が鳴った。




電話が終わるのを待っていた村川

5分位したら電話が終わり…


「ごめん圭己‥ちょっとしたら人が来る事になっちゃったのよ。」

「じゃあ‥今夜はこれで帰りますね。」


*


「これ持っててよ?」

「鍵‥え?」

「家の場所教えるから
私の家で待ってて。」

「それ‥まずいすよ。 だったらどこかの店で待ってます。」




友里は一応 住所と家までの地図を書いて

村川に鍵と一緒に地図の紙を渡した。


「後で携帯にかけるから‥ね? そんなに時間掛からない筈だからさ」

「いや,鍵は…」




何故だかわからなかったが 持ってて良いと友里は言った

そして村川は友里の店を出た。


No.105 13/01/21 00:00
自由人0 

/ゆり


友里の店を出た村川

H市界隈にある 知り合いのプールバーに村川は寄ってみた。




最近は突かないが

前は偶に来ては会社の友達連中とジュースを賭けて何時間も遊んでいた店だった。


<誰か知り合いの奴らって居るかな?>


*


店内には偶然にも

市野田と都島がビリヤードをやっていた。


「良い時に来た‥参加しろよ村川。」

「いや,悪いけど着信入ったら すぐ行くから参加は出来ない。」




「誰から? どうせ町山だろ? 早くキュー持て。」

「町山じゃないよ‥で,どっちが勝ってんの?」




市野田達のゲームを見て喋ったりしていると

アッと言う間に2時間が過ぎ…


「村川~次だろ。 9番ボールを一気にキメロよ!」

「簡単に言うな市野田! ったく都島~変な所に…」

「ヘッ無理無理~っ」




知らぬ間に3時間を経過していたが

友里からの着信はまだなかった…


No.106 13/01/21 12:44
自由人0 

/ゆり


市野田達の勝負を見てたりしていたら 何時の間にかビリヤードの勝負をしていた村川

友里からの電話待ちも忘れかけていた頃に着信が入った…




「着信だよムラ‥鳴ってんだろ携帯?」

「女か? お前の打ち順は飛ばすからな。」

「ああ。」




着信は友里だったが

喋り始めに 声色がさっきと違うのが気になった…




「遅くなった‥ゴメン。」

「いいえ‥別に構わないですけど」




「……じゃあ,私 家に行ってるから 地図の通りでね」

「あ‥友里サン,時間も遅いから また今度って事にしますよ。」

「………来な‥いの?」




今度 改めて伺うと村川が言った後

電話は終わった。


<また声が違ったな>




「ムラ?」

「おっ! 今のゲームは負けたんか市野田?」

「ウルセー! お前コーヒーはアッタカ? ツメテェ?」




夜中の2時頃‥

寮に帰ろうと思った村川

自分の車に乗ったら

友里からメールが入っていたのに今更気付いた…


No.107 13/01/21 15:02
自由人0 

/ゆり


メールは 短文で[会いたい]を3つ連なって書いてあるだけだった。




<もう夜中だ‥メールの返信も迷惑だろうな…>


村川はさっき紙に地図を書いて貰った奴を見詰めてみた

地図はH市から少し離れた小さな山の麓に家があるのがわかった




会社の寮の近場近辺は

前々から知っていたから大まかに書いた地図でも大体の検討はついた




村川は寄り道をしてみようと思い

友里の家の方に車を走らせてみた。




車で走る事 約30分


<この辺がそうだな? あの車!? 左ハンのトヨタ車って友里サンのレクサス?>


平屋建ての小民家っぽい家の庭に偶然にも車を見つけた村川

一旦車を端に停めて
エンジンは掛けっぱなしにして外に出た。




<手前の部屋に灯りが点いてる感じ>


*カラカラカラ…


玄関から出てきた人が道路際に歩いて来た


<友里サンかな?>


村川も車に戻り…




「……圭己のジャガーだったのね!」

「ゆ,友里サン!」

「エンジン切ったら 家に上がりなさい。」

「い,いや時間…」

「中で待ってるから。」


友里はそう言ったら
すぐ家の中に戻っていった。


No.108 13/01/21 17:24
自由人0 

/偶然


玄関から上がって

灯りの点いてる部屋を通ったら 友里は飲み物を置いて畳に座っていた。


「ここ座って。」

「はい。 あのっ友里サン」

「電話では無理って言ってたから‥まさか来るとは…」

「あの地図を見たら この辺だろって‥そしたら偶然にもレクサス‥車があったもんだから‥ それより俺が来たの良くわかりましたね?」

「……夜中 こんな静かな所に車が停まるなんて すぐわかるわよ。」


周りに家が殆ど無く

隣りの家と言うのは徒歩で5分位離れた場所に2軒しか無いらしい…




「友里サン‥ここって?」

「ちょっとした知り合いから探して貰ったの」

「……知り合い?」




すると友里は立ち上がり 縁側に移動して。


「良い所ですね? 確かに エンジン音なんかすぐわかりますね。」


村川も友里のすぐ脇に座った。




友里は外を眺め

黙ってしまった…


<何か考え事かな?>



するとまた友里は立ち上がり…


「圭己なら いつでも来て良いから」

「あ‥はい…」


No.109 13/01/22 16:31
自由人0 

/偶然


少しすると 友里は飲み物を持ってきた

さっきテーブルに置いてあったジュース‥殆ど口にしてなかった奴を友里は村川に手渡した。


「飲んじゃいなさい。」

「あ,どうも…」




少しすると

村川は眠くなり…


「圭己‥寝るならアッチの部屋で寝なさいよ。」

「ん……部屋? そこ‥その居間で勝手に寝ます」

「部屋っ! 少し準備すればすぐだから」

「いや,ここで…」

「じゃあ毛布持ってくるから待ってて。」




居間の隅っこにある座布団を枕にした村川は

横たわるとすぐ寝てしまった。




「毛布よ‥ 圭己?」

「………」

「寝ちゃったの?」



数時間後

目を醒ました村川。




<寝ちゃったんだ俺?
友里サンは? 今,何時?>


起きた村川はテーブルに書き置きの紙とサンドウィッチがに気付いた。


<「戸締まりはしてあるから 玄関の鍵だけ閉めて出てね」‥か。 サンドウィッチまで作ってくれたんだ‥食うか。>



No.110 13/01/23 01:21
自由人0 

/偶然


テーブルに置いてあったサンドウィッチを食べながら

リモコンを取ってスイッチをいれた‥

しかしテレビでなく
DVDの方を村川は点けてしまったみたいで…


<間違えた。 こっち? あっあれ?>


[アッアッア~ッ]


<何だっ!?>


テレビは点いたが

いきなり女の喘ぎ声が聞こえた。




そのまま画面を見ていた村川‥画面に映った男は何とノブだった。


<ノブサンと……相手は誰なん‥? あっ!?>


女の方は友里だった。




<何だよこれ‥ しかし撮影しながらセックス? それにしても友里サンの表情が何か変だな‥気のせいかな?>




村川は知らずにDVDソフトを見てしまった。




まさか友里とノブのセックスシーンが見れるとは思わなかった村川は

まだ他にもソフトがあるのかと思い テレビのラックを少し調べてみた。




<ん‥他は無いな。 でも何でこれが?>




初めから入っていたDVDソフトを全部見たかったんだが

テレビとDVDのデッキをサッサと消した村川は

家の戸締まりをして外に出て来た。




No.111 13/01/25 20:11
自由人0 

/それから…


週の真ん中 水曜日

その週から村川は,1週間中距離の配送を後輩Aと2台で走っていた。



と,ある県外の道の駅


「もう慣れたかA?」

「何とかですね~」

「新規だからな‥やり方とかは Aが上手くやれよ?」




「しかし岐阜は…」

「荷物少ないじゃん! それに交通費だって出るんだろ」

「まぁ…」


*


「高速を途中下車すれば幾らか小遣い‥あっ! 悪い着信だっ」

「俺トイレ行きます!」




携帯を開きディスプレイを見ると友里からの着信とわかり


「はい! 村川です!」

「圭己‥私だけど,今って運転中かしら?」

「いや,休憩中です!」




友里との電話

近い内に話しがあるから週末 家に来てくれとの事だった。


しかし今週は新規の場所を土曜日迄 行く事で帰ってくる時間も全く読めないらしく

行けても日曜日の午後になると 村川は友里に伝えた。




「上手く時間が会わないわね…」

「あ,来週なら通常の仕事に戻るから…」

「……来週? じゃあ…」


友里は日曜日の午後が平気ならば

夕方から来て寛いでいても構わないと言った。


村川もそれで友里を待つ事にし

2人は電話を終わらせた。


No.112 13/01/28 15:41
自由人0 

/それから


日曜日の昼過ぎ

友里の家に向かおうとした村川は寮の駐車場で町山と会った。




「何々‥出掛けんの?
疲れて寝てたんじゃなかったっけ?」

「ちょっと約束あって。 お前は‥女の居る場所に行くんだろ」


町山の服装がやけに
こじゃれた格好だったからすぐわかった村川。




「話しを聞いたら お前も行く筈だぜ。」

「……市野田絡みだな?」


どうやら2.3日前から連絡を貰っていたらしく

町山は市野田と合コンに行く事が決まっていた。




「合コンか…」

「若い女の子だぜ!
村川も行こう~」


<それより友里サンの家に行かないと>




その合コンを断り

村川は友里の家を目指して車を走らせた。




途中で遅めの昼食を済ませ ガソリンを満タンにし

山道を走っていると

市野田からメールを数回と着信が鳴ったりしたが

鬱陶しく思った村川は

[運転中だから後で…]と簡単なメールを送った…




そして友里の家。


<着いた。 車を庭先に入れといて‥平気だな?>


友里の家に着いた村川

渡されていた鍵で玄関から中へ上がった。


No.113 13/01/28 18:28
自由人0 

/あっ!?


居間を素通りし
すぐに縁側へ…


<此処‥気持ちいい>




村川は携帯で市野田に電話をした

すると市野田は…


「待ってたぜ! で,ドコに居るんだよ? 何なら迎えに行くぞ。」

「いや行かないって。
それに約束…」


取り敢えず 断ったが


しつこい市野田に
今居る地域の住所を言った。


「**山の傍だろ? 前は良く走ったからな~その辺りをさ‥ 何だ遠いいな…」

「つう訳だ な。 しかし女遊びばっかりしていて平気か? 偶には奥さんを遊びに連れて行ってあげないと市野田?」

「カァチャンは今パチスロが絶好調でな。 遊びよりパチンコ屋に入り浸りなんだ‥ 偶には一緒に行くっつってもさ 邪魔扱いだよ。」

「何が絶好調?」

「パチスロッ! 神光臨が何たらって喚くんだ! あっ,それが絶好調だからって‥小遣いまでくれんだよ最近」

「小遣い?」

「勝つと3万だ! もう3回貰った。 こないだなんかアイツ 調子くれて3万を俺のパンツにモソモソと…」


<羨ましい~>




そして電話は終わり
10分後‥


<行くなら早めに連絡欲しいんだよな。 何か飲み物を…>


No.114 13/01/29 11:26
自由人0 

/あっ!?


縁側でジュースを飲み
携帯を弄っていた村川だった




それから村川は暇潰しにテレビを見ようと

居間に戻りリモコンを…


<あっ! こないだのDVD‥あるかな?>


テレビラック周辺を探してみたらラックの奥にソフトが5枚見つかった。

端からは見にくい場所に隠していたみたいになっていて‥




村川はソフトを引っ張り出してみると‥

そのDVDケースにはシールでイニシャルを書いて貼ってあり

そのイニシャルは[H],Hの後には数字が1.2.3.4.5と付け足されていて…


<Hの1‥2?‥3.4.5って5枚あるのか‥やっぱHだからエロだろな?>


村川はHの1からソフトを取り出し DVDデッキに入れてテレビも点けた。


<前に見たノブサンとシテる奴なのかな? まぁ まずは見てみよう。>


No.115 13/01/29 15:44
自由人0 

/あっ!?


見つけたDVDソフト
Hの1をデッキに…


「……コッチだって。」と始めは男の声だけが聞こえてた。

画面は真っ暗で偶に青い画面が映り…




すると「わかんないわよ~」 「これがそう?」と女の声が聞こえ…


<始まんない‥この男の声はノブサンだけど,女の声は誰だろう? 聞いた事の無い声だな>


2.3分は黒い画像と2人の声だけだったが

次第に波音や鳥の声も混じって聞こえた。




「俺もコレ使い方知らないんだよ。 いらないって言うから貰っただけだからな。」

「録画ボタン‥アッ! コレを開けたら映ったわ!」


ノブの顔がドアップでテレビに映った。




「じゃあコノ三脚で固定な! アトはここで‥早く! シートに…」


<シート?>




画面は青から緑‥そしてレジャーシートに寝そべったノブの裸姿が見えた。


<屋外で…>


No.116 13/01/30 15:52
自由人0 

/あっ!?


ソフトを入れてから約15分頃‥画面にはノブと女性が屋外でセックスをぎこちなく1回ヤルだけだった。




しかし途中‥何度かビデオカメラを固定してた三脚が倒れそうになったのを

ノブは何度も立て直しに行ったのを見ていてわかった。




「もうヤメヤメ!」

「ビデオカメラ邪魔よね?」

「取り敢えずイケタし‥今回はしゃあない…」

「次は平気?」

「服着ろ! 夏でも風邪ひいちゃうぞ?」


<ん‥女の人,見た事あるかな? つうかノブサンも若いな~ 何年前の夏だ?>




そして村川はHの2のソフトをデッキに入れた。


前回とは場所が違い

どこかシャレた部屋から画面は始まり‥ノブの声が聞こえた。


「チョイ待ってな!」

「ノブサン‥ワタシと…」

「バレねぇって。」




「下着姿で待ってろ!」

「いいのかしら…」

「今度は室内だ。シッカリ固定したブツブツ…」


何度も確認しているノブの声‥カメラの前で喋るノブの声が筒抜けになってた。




そしてカメラに映った相手の女性‥

前回と違う女性だったのに村川は驚いた。


<この声‥聞いた事があるかも? だけど顔はイマイチ良く映らないからわかんないな‥でも髪短いから…>


No.117 13/01/31 12:49
自由人0 

/あっ!?


2枚目のソフト

ノブは張り切って女とセックスをした‥しかも今回は3回戦もやったらしく…




「お腹すいた?」

「沢山シタからかしら‥何か軽く食べたいわ」

「そうか‥じゃあ出前でも頼むか? 一旦…」


*


<あ‥終わりかな?>


画面は暗くなり

村川は引き続き
Hの3をデッキに…




<ノブサンてやっぱりタフなんだな‥3回出してもチンコは硬そうだったよな?>




3枚目の始め‥画面はまた青くって。


<……?>


「これで倒れないな?」


画面を何度か揺すり
カメラは三脚でキッチリと固定をしたらしく。




「もう~寒くない?」

「動けば汗かくよ! ホラ硬いコレ‥早くシャブってくれ」


相手の女性‥1枚目の時と同じ女が画面に映った…




「まだ秋になったばっかだからな。 極端に寒くはないだろ?」

「……外じゃなく……建物の中がいいわ」

「屋上は嫌か?」


<屋上?>




3枚目はどこか建物の屋上でやってるらしく…


「でも景色はいいわ。」

「だろ? 高層マンションの屋上は絶景だろ? 沢山イカセてやるぜ…!」



No.118 13/01/31 17:12
自由人0 

/あっ!?


ノブの言った通り

今回は沢山のセックスしていたらしく

女はもう体のアチコチが痛いと言い出した…


「まだ平気だろ?」

「もう痛いっ! やっぱり普通にベッドの上が良かったわ。」




女はサッサと起き上がり
服を取っていた。


「じゃあ中で続きな?」

「……まだ? 好きね。」


*



<次‥Hの4‥あ?着信が入ったな。 友里サンだ。>



友里の着信‥

「もうじき戻る」と言葉少なめに言って友里との通話は終わった。


<もうじきって,どれ位掛かるんだろう‥ 後2枚見れるかな?>




テレビラックにあったソフトを見てると友里には言わなかった村川

残りも2枚‥見たくって仕方なかったらしく…


<友里サン,後1時間位かな? それ位ならエロシーン意外を飛ばせば見れんだろ? よし…>


*


村川は,Hの4のソフトをDVDデッキに入れた。


<胡座をかくのもキツイ
横に寝ながら見よう>




4枚目のソフトは時間を考えて 所々シーンを飛ばして村川は見ていた。


<あっ! また違う女。 ノブサンてモテるんだな>


No.119 13/02/01 12:23
自由人0 

/あっ!?


ソフトは4枚目

薄明かりの中
いきなり女がカメラに向かってきた。




「オーシ‥そうだ‥ユックリ頼むぞ。」


*


カメラの画面が雑に…


「こう持つのか‥ウッ。 待てよカメラを…」


ノブの言ってる言葉がわからなかったが

次第に女の頭が映り
ノブのチンコを手で触ってるシーンが…




「ン~‥ンン!」

「ホラホラァ目線はコッチだ! シャブリながら‥手は…」


ノブはフェラチオしている所をカメラに映そうとしていたらしく 自分でカメラを片手で持っていたみたいだ。




「オッオー‥気持ちイイ~ も,もう少し根元まで…」

「ンン~‥ハァハァ‥のデカ……ホラァ~」

「ハハハ俺のは大してデカくないよ。 サァ続けて。」


フェラチオをするシーンは,それから数分映っていたが

村川はその辺りから
うたた寝をし始めた。




それから数分

パッと起きてテレビを見た村川…


<あ,まだフェラ‥長いな
飛ばすか…>


早送りでエロい奴だけを見ようとしていた村川はリモコンを持ったまま寝てしまった。

No.120 13/02/01 15:24
自由人0 

/あっ!?

うたた寝していた村川だったが

いつの間にか本当に寝てしまっていた。





すると友里が帰ってきて…


*カチャ‥ピシ!


*


*バコン!?


何かで頭を軽く叩かれた村川。




「……を見て‥ラァ?」


<何だ? 誰‥あぁっ!? >




寝ていた村川の目の前にはムスッとした友里がしゃがんでいた。


<あ‥…友里サンのパンツが見えそうだ…>


「起きな圭己!?」

「あ‥つっ…」


<頭‥ちょっと痛い>


「何でコレ見てんのよ?」

「あのっ‥時間あったからつい‥ソフト‥その奥にあったからです。」

「……ソフト出して。」


見たソフト3枚と,今 見ていたソフトをデッキから取り出した村川は

合計5枚をテーブルに置いた。




「すいません。」

「……全部見た?」

「この4枚見て‥後は5だけ見てないです。」




「ドレが良かったの?」

「えっ? あのこれらのソフトって?」




「ノブの浮気の証拠として没収した奴よ。 Hの1なんか今から約十年以上前…」


<じ,十年以上前? だから画像が粗いんかな?>


No.121 13/02/01 18:38
自由人0 

/あっ!?


「まだ見る?」

「……いいです」

「あっコレ買ってきたの。 お腹すいたでしょ?」


友里はマクドナルドのバーガー類を幾つか買ってきてくれた

友里は一緒に食べようと言い 村川は遠慮なく食べ始めた。




そして村川がハンバーガーやポテトを幾つか食べた頃。


「友里サン‥話しあるんでしたよね? それを聞いたらすぐ帰ります。」

「そう‥話し。 じゃあこのソフトを…」

「友里サン仕事だったし
だから俺早めに…」




*カタン。 ピ! カタタ!
*ピピ……ピ!

テレビとDVDデッキを点け

まだ見てなかったソフト

Hの5を友里はDVDデッキに入れた。




画面の操作をした友里
何シーンか飛ばして画面はいきなり…


*ピ!


「アァ~ン‥アッア~ッアッノブ!?」

「マダだぞ~マダッ!」

「あっ当たるの‥中で! イキそう‥の。イッイイ?」

「ン~? ハァッハァッ‥ 体制変えるぞ! 一旦抜いたら上に乗…」




「うわ~,友里サン‥いきなり何すか~やばい!」

「圭己……勃った?」


友里の目線は村川の股間に向いた…


「いや‥まだ…」

「圭己……昔っからモノ太いわよね。 早く完全に勃った状態を見せて!」

「か,完全て?」

「チェックするから。」


<チェックって?>


No.122 13/02/03 17:49
自由人0 

/無理


いきなり言われた友里の言葉にビックリした村川。




「な,何でチェックなんすか?」

「ン? 実はね‥ デリヘルの逆バージョン‥出張ホストみたいなのをさ…」


友里は村川の股間を見ながら言った。




「圭己‥長さは?」

「計ってないから…」

「チョット勃った長さを計ってみるわね。」

「い,いやすよ」




友里はテレビラックの傍からモノサシを取って

村川のチンコにあてた。


「……昔より長くなったみたいね。 約14センチかしら? 太さは やっぱりあるわね~ トイレットペーパーの芯より太いんだっけ?」

「し,知らないすよ。」

「アッそうだトイレからペーパーの芯持ってこようっと‥待ってなね。」

「ちょっ友…」




友里は何故か小走りでトイレに行った。




その間に村川のチンコは少しずつ萎えて…


「お待たせ。 アラ?」

「やめましょうよ~」

「復活させなさいよ。 フニャってたら…」


この時,友里は悪戯ッポイ微笑みを村川に見せた。


No.123 13/02/04 15:02
自由人0 

/無理


嫌だと言いながらも
村川のチンコはカチコチに…


「マァ~芯が入‥ 圭己コレで全開に勃った? アラ~先ッチョがキツイかしら?」

「痛っ‥,友里サン! 無理に入れないで下さ‥あぁ~っ!?」


村川のチンコを触った友里はトイレットペーパーの芯を無理やり押し付ける。




「コレ‥先ッチョ? 結構弾力あるわね~」

「あっ駄目駄目~友里サン‥手ぇ離して下さいよ。」




「……ウフ~ヤバイの? でも今はコノ芯‥ 先を摘んだら入るわよね?」


*ググ‥グニュニュ。


<あっカリが引っ掛かる~>




友里はトイレットペーパーの芯を無理やり押し込むように被せた…


「入った。 ケド‥キツそうよね? それに…」

「ここ‥竿の部分はキツイすよ。 動かないじゃん友里サン。 もしかして これ取れないんじゃないすか?」




友里は村川のチンコを見て笑い出した。


「アハハ~‥かもね? ペーパーの芯が動かないわ。 ホラホラ~少しも余裕が‥私の小指さえも入らない。」

「え~ 待ってよ友里サン!」

「ン‥平気よ圭己。 紙なんだからハサミかカッターで切‥ったら危ないか。」


No.124 13/02/05 12:05
自由人0 

/無理


*ググ‥ニュニュ……


「ピッタリ?」

「痛‥触んないで」

「触んないと取れないわよ? ハサミ取るわね」




友里はハサミを取り

村川のチンコに…


「ウフフ‥もし皮が切れたらゴメンね圭己。」


*


<怖いな‥あっ?>


*


そのハサミを意識した瞬間‥村川のチンコは萎え始めて。





<ん? 芯‥これなら手で>


*ビ‥ビリビリ。




「ア~圭己?」

「ハサミより手で破いちゃいましたよ。 つぅか友里サンわざと焦らした?」



「エッ‥な,何言ってんのよ。 窮屈そうで辛そうだから手っ取り早くハサミ…」




村川は手で芯をビリっと破き捨てた。


<フゥ~ 楽になった。>




「ソレ‥前より太くなったって事?」

「いや,だから昔っから長さや太さを計ってないし‥ これが普通だと思ったから」


村川は,萎えたチンコをしまおうとパンツを穿きだした。


「圭己の‥スグ硬くなる?」

「あ‥多分‥何でです?」


<まぁ普通に興奮すりゃあ硬くなるだろ>



No.125 13/02/06 18:50
自由人0 

/無理


スグ勃つかと友里に聞かれた村川

直後に友里はノブ達のDVDをまた再生した…




「コレ見ながらシコって?」

「……友里サン居るからやり辛いんすよね」




「じゃあさ‥実際にエッチで何回連続でシタ? イッタ?」

「いやぁ‥その‥殆どの相手はプロだから…」


<多分最高では2回‥ん? 3回ってのもあったかな? 確か金高かったんだよな…>




DVDに映ってるノブ

イッタと言いながらもスグ復活して また体位を変えては腰を振り捲っていた。




「コレに映ってるノブは本当にタフでね。 何度も復活して突き捲るの。 相手にもよるけど…」




「ゆ,友里サン。 俺は持続力って恐らく自信無いです。 だから出張ナントカ‥それ‥無理すよ。」


完全に萎えた村川のチンコを見た友里は

手を村川の股間に添え始めた。




「フフ‥もうこんなにチッチャ~イ‥。 じゃあデカクしてあげる。」


<えっ?>


No.126 13/02/07 11:24
自由人0 

/無理


村川の傍に近寄る友里は右手を村川のチンコの竿部分を握り締め

左手で亀頭の辺りを揉んできた友里。




「ピンクが綺麗ね‥ココ。」

「え?」


友里の柔らかい手で握られて,またチンコは硬くなりだし…




「パンツ脱いで。」

「あのっ友里…」


*シュシュコシュシュ‥コシュッシュッ!


<ヤバッ 既にイ,イキそう…>


*!?




友里の手コキが絶妙で

数回擦ったら村川はイキ果てた。




「早いわよ圭己。 ソコにティッシュが…」

「す,すいま‥あっ!」


村川がティッシュで精液を拭いた瞬間 また友里が擦りだした。




「ゆ,友里サン待って! まだ‥拭ききれてない。」

「ン‥早く拭いて。 ソノ液体は畳に垂らさないのよ。」


<わかってる‥ん!>




そう言いった友里‥

その手は止まらなく
連続でチンコは扱かれて…


<~っ くすぐったいような‥何か変。 拭く事に専念出来ない。>




*スシュスシュッ‥シュシュコシュ…


ひたすらにチンコを擦る友里はニヤリとまた笑って…


No.127 13/02/07 12:18
自由人0 

/無理


*スシュッ‥シュシュコシュシュ…


<いぁ‥った…>


「圭己。」

「はっい‥っ」




「ティッシュ沢山取って! あと‥イク時は前もって教えて。」

「……ん!」


*スシュッシュシュ‥コシュ…


*!?


村川には違和感が‥

痛いとか,くすぐったいとは違う感じが襲いかかっていた。


そして一気に…


*!?


<くぅ~シ,ションベンが出るかもっ‥トイレ!>


*シュシュッシュシュ‥スシュシュシュ…


*!?


「ウフフ~どう圭己‥イク?」

「友里サン‥トイレ~ッ トイレにイキ行きたい!?」

「トイレ?」


少しだけ友里の手の力が抜けた感じになった瞬間…


*!?


<あぁ~っ,やばい!?>




「ぁ~あっションベンが!」

「チョ~ッ待った圭己! 縁側に行くから! こらえなさいよ!?」

「は~っ,だ,駄目す!」


*グニュ!?


その時,村川は体の向きを縁側に向け…


*!? ‥ッピュ! ピュッ!?


<チビッた~ あっあっ‥止まんないっこれ!?>



*ビビュ~シュッシュ~!


<間に合わ‥はぁ~っ>


No.128 13/02/08 12:05
自由人0 

/無理


<はぁ~ 止まんない>


村川は力が抜けたような感じで液体を発射してしまった。

液体は畳に少量と縁側の廊下にも飛び散っていたらしく‥




すると,友里の声が…。




「アン‥タは馬鹿ね。 垂らさないように…」

「すいません。 畳や廊下に垂れた奴は俺がちゃんと拭きます。」




「アッ待って圭己!」


友里は液体を指ですくい触りだした。


「何かサラっと? ‥粘っこくない? 少し白いかしら‥味は?」




「あっそれ‥ションベンだから友里サン。 汚いす。 後‥友里サンの体や服にションベンついてません?」


友里は液体を口に少しつけ‥舐めた。




「ン‥あんまり味が…」

「汚‥だから友里サンそれションベンすよ。」




「圭己‥どんな感じで放出したの?」


村川は大体の事を友里に言ってみた。




「我慢? 力抜け‥で,出だしたら‥止まんなく? 何か訳わかんないわね。」


<俺もわかんない‥とっても不思議な感じだったし。 でも この歳でションベンを漏らすとは思わなかった…>


No.129 13/02/09 18:56
自由人0 

/無理


廊下側まで飛び散った村川のオシッコだと思われた液体を友里が拭いていると…


「コッチは拭くから圭己は畳のを拭いてよね。 アラアラ~意外と飛んでるわね~。」

「すいませんです。」




村川は急いでチンコの周りを拭いて

パンツとズボンを穿くと
畳に垂れた自分のオシッコらしき液体をティッシュで吹き始めた。




<クンクン‥何だ? 不思議とションベン臭く無いな。>




「ハイ圭己。 吹き終わった後 コレで畳に吹き付けて。」

「ファブリーズすか。」




*シュシュ………。


そして数分…


「さっきのあれ‥気持ち良かった?」

「さ,さっきの?」


<あっ この事を誰かに言われたら嫌だな…>




「ゆ,友里サン。 この事…」

「ナァニ?」

「内緒って事に。 漏らしたなんて恥ずかしいから‥お願いします。」


友里に向かって頭を下げて謝った村川。




「内緒に? ウフフ。 じゃあ黙っててあげる。」

「良かった~。 で,もうそろそろ俺帰りますね。」


No.130 13/02/10 11:20
自由人0 

/無理


帰ろうとした村川は外に出て車に…


「じゃあ友里サン…」

「……コレはローンで?」

「はい。 まだ半分‥あっ近くをちょっとだけドライブします?」

「そうね‥じゃあ…。」




戸締まりをして戻ってきた友里を助手席に乗せ,村川は近場を走りだした。




「ヤッパ外車‥ジャガーはイイの?」

「いいすね~。 でも次は金銭的にキツイから国産車になるかなハハハ~」

「運転手の給料でも支払いはキツイの?」


2人は少し車の話しをしていたが…




「バイト‥すか?」

「独り身なら今の内に少しでも稼げば?」

「ハハハそうすよね…」




すると友里は自分の店の運転手か 例の出張ホストのどちらかを都合の良い時にだけやらないかと言ってきた。


「お,俺がすか?」

「臨時で‥ね?」

「出張ホストはほら‥さっきの通りだから無理ですよ? 運転手は~本業の仕事では時間が読めないからな~」

「ドッチも人が欲しいから言ってるのよ。特にホストはね…」

「人をすか‥あっ,もう友里サンチの家に…」




村川はその話しを知り合いとかにも聞いてみると友里に話した。




すると友里は

早めに連絡をくれと言って家に…


「じゃあ友里サン お休みなさいです。」

「うん お休み!」


No.131 13/02/10 12:38
自由人0 

/ドウスル


週明け月曜の夕方

村川は昨日 友里から言われた例の話しを町山に言ってみた。




その町山は面白そうだからと 知り合いにも話してみると言うことに…




その数日後
夜に仕事が終わった村川に着信が鳴った。


「村川? 俺‥府川だ。 町山から話しを聞いたぜ」

「おう~府川か…」


その府川は話しを元同期連中にもメールを送ってあるんだと…


「でな‥ 週末に皆で会うかって事にさ。 土曜日の夜19時辺りなら平気だろ?」

「まぁ多分…」




その週の土曜日

仕事を終えた村川と町山は寮の駐車場に…




「町山~何この本?」

「捨てるより売る。 まだ時間あるからさ 先にあそこのOFF屋付き合ってくれよ。」

「中古屋か‥はいよ。」




*バサバサバサ…


<エロ本ばっかか。>




「どんだけあんだよ? 随分と古いのも…」

「店着くまで見てても構わないぞ。」




町山の車で村川達はOFF屋に向かい

そしてOFF屋の駐車場…




「村川~ソッチのバッグ持ってきてよ。」

「ああ。」


エロ本を入れたバッグは2ツあった それを持って店のカウンターへ…


<こんなエロ本売れるの?>


No.132 13/02/10 20:15
自由人0 

/ドウスル


村川は1人で店内をウロついていた。


「村川~っ。」

「金になったか町山?」

「まだワカンネェ。 この順番札? 渡されたからさ それまで何か立ち読みして待とうぜ。」

「だな。」



土曜日だからか店内は結構人が居て

店内はどこに行っても人が邪魔をしていた。




それで村川は町山と離れて1人…


<ここは小説コーナーか? あんまり人が居な‥いな。>




小説コーナーを少し見て歩く村川‥ 気になるタイトルの小説本を…


<タイトルがエロいなコレ? あっ官能小説か~?>




立ち止まった場所で

周りを気にしながらエロいタイトルの小説本1冊を手にしてみた。

その小説本のタイトルは
[突いてアナタ!]という奴で

村川は何ページか読んでみた‥




少しだけエロい所を読んだら 何故か下半身がググっときた村川…


<ん‥官能小説か~偶に読むのもいいな。>


村川は何冊か官能小説を読んで 他の雑誌コーナーに移動してみた。




それから20分程…


「村川!」

「おう‥売れたか?」

「今呼ばれたからさ レジんトコ行こうぜ!」


<エロ本だけで幾らになるんだろ?>


No.133 13/02/11 12:46
自由人0 

/ドウスル


町山と村川はレジの前に行き…


「……エッ こんだけ?」

「はい。」

「俺‥40冊以上あったよ。 それで300円?」


どうやら,持ってきた本の大半が保存状態の悪い奴ばかりだったらしく。




町山は納得出来ず
店員に文句を…


<所詮はエロ本だろ‥ っと,俺らの後ろに数人並んでる。>




村川は並んでる人を気にして 町山に…


「町山。 後ろ後ろ。」

「アッ,アア?」



「では,お客様コチラに…」

「隣りにっすか?」




村川の後ろに並んでいた女性が,呆れた顔付きで手にしている数冊の本をレジカウンターに置いた。


*!?


町山を待ってるだけで暇だった村川‥

レジカウンターに置かれた女性の選んだ本とかを横目で見ていると…




<あっ! さっきの官能小説じゃん‥あれ!>


女性の選んだ本は小説本が数冊と旅行雑誌が何冊かあったのを偶々見ていた村川はビックリした。




<ヘ~‥女でも官能小説って読むんだ? それにまだ若いぞこの女?>


その女性は‥傍に居た村川を意識したらしく

慌てた女性は,清算が済むと足早に店を出て行ってしまった。




その数分後…


「出るぞ村川っ!」

「わかった。」


少し機嫌の悪い町山は店外の駐車場に向かった。


No.134 13/02/11 18:59
自由人0 

/ドウスル


車に乗った村川

機嫌の悪い町山にジュースを奢ってやろうと思い 自販機に飲み物を買いに行った。




<ボチボチ寒くなってくるからホットコーヒーだろ。>


*!


5百円玉でホットコーヒーを1本買った時にお釣りを取ったら。

ラッキーな事に釣り銭返却口に小銭が残っていた。


<取り忘れだ‥間抜けだな~儲けた。>


*!


慌てて自販機に女性がやってきて 声を掛けられた村川…


「ア,アノッ お釣りが…」

「あ‥これ オタクの取り忘れたお金かな?」

「300円以上‥ありましたか?」




「うん380円多かった‥じゃあこれ オタクの取り忘れた奴だ‥はい。」


村川はお金を女に手渡し‥もう1本を自分のお金で買おうとしたら…




「アノッ‥お礼に奢りますよ。 ハイ コレ使って下さい。」


女はお金を村川に…


「えっ いいよ。」

「デモ…」




*ピッ。


村川は自分でホットコーヒーをもう1本買った。




「ワタシ何かお礼が…」

「いや,いいよ。 それよりさっきOFF屋の‥店内でレジを待たせちゃったよね‥俺らの後ろに居たでしょオタク?」

「ア~さっき店員と何か言い合ってた?」

「そ‥連れがさ…」



No.135 13/02/12 10:40
自由人0 

/ドウスル


その女と村川は自販機の前で飲み物を飲みながら数分喋っていた。


「ワタシたまに来るんですココ。」

「そうなんだ‥俺は今回連れが偶々ね…」

「中古でも読みたいのって意外とありますし‥ マァ家も近いから暇だとつい来ちゃうんですよね。」




*カコン。


<飲み終わっちゃったから戻るかな。>


「じゃあ連れが待ってるんで…」

「アッ,ハイ‥では。」


女と別れ 町山の車に戻った村川。




「どこまで行ってたんだよ村川。 府川達から連絡来たから行くぞ。」

「ああ悪い。 それとホットコーヒー‥ほら。」




「ぬ‥温いぞ。」

「いいじゃん。 飲め。」


<あのコと少し喋ってたからホットコーヒーが冷めちゃったか。>


No.136 13/02/12 18:05
自由人0 

/ドウスル


「遅いっての。」

「悪いな寄るとこあってさ‥ な,村川。」

「府川‥市野田は?」

「奥さんとパチンコ屋。 適当に抜けてくるとかって言ってた。」


村川達は夕食を食べに地元の繁華街にあるファミレスで食事をした。


しかし土曜の夜だからか 店内が賑やか過ぎて

4人はロクに話しが出来なかった為に店を出てきた。




「例の話し‥なぁ?」

「村川?」

「あっおぅ‥どこか静かで落ち着く場所って無いかな?」


すると都島がビリヤードをしたいから プール・バーに行こうと言い出した。




「イイネェ~久し振りに突く? でも俺,マイ・キューが無いな」

「アハハ無くっても都島は巧いからな。 っつう訳でプール・バーにしよ」

「府川‥市野田にメール入れといてくれ。 じゃあ行こっか?」




村川は都島のに乗り

府川は町山の車に乗って隣町のプール・バーへ向かった。


No.137 13/02/12 23:14
自由人0 

/本当に?


府川の運転する車で助手席にいた村川

プー・ルバーに向かう前

市野田宛てにメールを送った府川。




「パチンコに夢中だったとしても気付くだろ。」

「わかるさ」




「なぁ町山とドコ行ってたんだよ さっきは?」

「中古本屋だよ 貯まってたエロ本を売りに行ってたんだ。」

「ああ‥大通りにあるナントカって本屋?」

「そう‥それ! アイツ40冊位あったみたいだけど 売れた金額がたったの300円だったんだよ‥笑っちゃうだろ」

「ギャハハ~何だソリャ~ 大体 店にそんなイッパイ持ってくのもハズイぜ~」




この時 村川は府川に
さっきの女の話しはしなかった‥




そしてプール・バーに到着した4人は…




「混んでるから1台?」

「週末だからな‥取り敢えずグーパーで分かれんべ?」


*


村川と府川‥町山と都島でペアになった。




それから1時間程したら市野田からメールが届いたらしく…


「市野田からだよ村川‥もうじき着くって」

「フゥン。」

「待ってるぞ! って書いておけば‥府川?」

「送った!」




*


府川がメールを送って30分もしない内に

市野田が奥さんと一緒にやってきた。


No.138 13/02/13 12:47
自由人0 

/本当に?


笑顔で現れた市野田夫妻が村川達4人の居るテーブルに…


「よ~ミンナ! 遅れて悪い ついパチスロで儲けちゃったからさ…」

「何ぃ~どん位勝ったんだよ市野田?」


市野田が皆に勝ち自慢をしてると

市野田の奥さんは煙草を吸いながら村川を呼んだ。




「どうも‥今回は奥さんじゃなくって市野田の一人勝ちって訳かな?」

「ムラ‥君? その奥さんて呼び方嫌なの。 名前で呼んで?」

「あっ‥り,莉央サン?だったっけ?」

「ん! サンもイラナイ。」


<そういう訳には‥ えっとパチスロの話しに戻しちゃえ>




「で‥スロットだっけ? どれ位儲けたのかな?」

「ンフ~ 見てコレ。」


市野田の奥さん‥莉央は財布の札束入れを村川にだけ見せた。




「ス,スゲェ入ってる! ……幾らあるの?」

「今日だけなら18万! コッチに分けてる分は今週4日分の金額全部を‥30万かしら」

「ヨ,ヨンジュウ~で? 18万を足して……」

「ざっと50万ね‥フフ」

「スゲェ~」


<パチやスロってそんなに儲かるもんなのかよ?
今度教えてもらうか?>


No.139 13/02/13 16:03
自由人0 

/本当に? *訂正 金額を言ってる所で

30と40を間違えてます
(サンジュウ~をヨンジュウ~になってます)

どうもすいません。




莉央と村川…


「今日って朝から?」

「ウン2人でね。 寝てた榮太郎を無理やり叩き起こして連れてったのよ」


<それで2人共勝っちゃうなんてスゲェな>




村川は今度教えてもらおうと言ってみたら。


「エッ打ちたいの? 別に構わないけど~ それより何か気になる話しを榮太郎から聞いたんだよね~?」

「気になる話し?」




「惚けてるでしょムラ君? アレよアレ‥出張…」

「あっ! ああっ その,あっえっと‥と?」

「さっき‥これから男同士で話しだって言うからさ? 付いて来たらムラ君居るし…」


<奥さんに言ったな市野田の奴>




「あのさ未確認情報なんだけど出張ホストのは
まだ人が決まってないし‥ 店もまだオープンしてない筈だよ?」

「……本当に?」

「う,うん! でもさ? り,莉央‥は,奴が居るし‥関係無いよね?」

「まぁワタシには榮太郎がね~ ってゆうか? ワタシの周りで~内緒なんだけど‥さ?」

「さ?」


<何だ 何かあるの?>


No.140 13/02/13 18:17
自由人0 

/本当に?


煙草が無くなったらしく 車へ取りに行った莉央。




そしてビリヤードをしながら男5人で出張ホストとかの話しを始めてた。




「村川! 莉央さ‥何か言った? この話しは村川から出たんだって言ったんだ俺。」

「マジ? 村川からなん?」

「俺は町山から…」




「まぁ確かに俺が町山に言った‥ そしたら町山が皆にって訳だからさ」




皆は出張ホストとデリヘリの運転手をどうするかを…




「俺‥莉央居るし? 出張ホストは無理だけど もしかしたら運転手は出来るかもよ?」

「俺‥出張ホストやろっかなって思ってるんだ。
体力や精力は まだまだイケルからよ~ でも他に居ないなら保留かな」

「アッハッハ~それより都島‥髪の量がチョイとヤバイべ! そんなんでお客付くか?」

「そう‥あ? 毛ぇウスクなったなツシ~?」




「俺もヤルかな‥ 彼女とはソロソロ終わりそうだし 新たな出会い…」

「ふ,府川もヤルのか!?」


意外な事に,府川も興味を持ち出した。




「府川! 上手くいったらさ 頼むよ! 昔俺が…」

「昔のか? 町山? チッ。
まぁ考えとくよ。」




*!?


<あっ! 莉央が戻ってる! 手招き‥ えっ俺?>


No.141 13/02/13 19:04
自由人0 

/本当に?


莉央の傍で話しをしていた村川‥ すると莉央は体調が悪いと言い始めた。




それを夫の市野田に言ったら…


「じゃあ家戻るか」

「そうする」




「じゃあ村川に金預ける‥ ん。」

「市野田‥俺の代わりに突いてるじゃん……俺,送りに行ってくるよ?」

「アッ‥じゃあムラ君お願い~」

「いいのかよムラ?」

「車貸してくれれば」




市野田の車の鍵を借りた村川は すぐ戻るつもりで莉央と…




「道は教えてね莉‥央?」

「ウン! それより予想外になったからヨカッタ~」

「な,何が?」

「取り敢えず出発ぅ~!」


<何か,さっきより元気だよな?>




車を走らせて約20分

莉央がもうじき家に着くと言ったが近所のコンビニへ寄ってくれと言った




村川は車をコンビニの駐車場に停めた。




「何か食べる? 飲み物‥お酒は? お金ならあるから遠慮しないでいいからね」

「……あのさ体調は?
悪いけど莉央を家に送るだけで…」

「ムラ君~ 堅い~アレは芝居よ。」

「芝居?」

「そうよ! 何か飲み物買ってくるわね」




*


炭酸ジュースとホットの缶コーヒーを沢山とビール4.5本とアイスを2ツ買った莉央は車に戻ってきた。


「ムラ~どれにする?」

「じゃあアイスと缶‥ホットコーヒー…」

「ビールは?」

「いや‥車だからさ」


No.142 13/02/14 01:34
自由人0 

/本当に?


車の中でアイスとホットコーヒーを飲んで 莉央とスロットの事を何分も喋っていた村川。


「‥近い内にパチンコ屋?」

「まずは何でもイイから打たないと。 だから仕事が早く終わったらワタシの携帯‥ってムラの携番知らないから教えてくれる?」

「市野田が知ってる 教えてもらって。 そうすれば怪しまれないし」


<コソコソとやってるのはマズイからな>


*


少ししてから莉央は
お腹が痛いと言い出した。


「……本当に? さっきみたいなのじゃあないよね?」

「ウウン 今回はマジ。 もしかしたらアイスでお腹冷えたかもしれない…」

「あ‥じゃあコンビニでトイレ借りようよ? 一緒に行って店員に聞いてあげるよ。」


しかしコンビニのトイレは狭いし汚いから嫌だと言った莉央。


仕方無く莉央の家に急いで向かおうと車を走らせた村川。




<えっと‥これ曲がって左のハイツ**だっけ? あった,これだ!>




「着いたよ。」

「ア‥アリガト。」

「莉央‥動ける?」


No.143 13/02/14 02:17
自由人0 

/本当に?


莉央は助手席で苦しんでるみたいで

村川は部屋の鍵を出してと言った。




「コレで…」

「はいよ。 で,歩ける?
無理なら肩貸すよ?」

「……ゆっくりなら。」




結局,村川は肩を貸し

莉央と部屋までゆっくりと向かい

手にした鍵で部屋のドアを開けた。


<アララ‥案外と散らかってるじゃんか>




「中‥上がってて。」

「いや,俺‥ あっ,そうだ薬とかって……」


莉央は真っ先にトイレへ入ってしまった。




村川は取り敢えず
市野田に連絡をした。




「何‥村川。」

「あのさ……」


市野田に訳を話し

腹痛薬のある場所を聞き出した。




そして莉央が薬を飲んで一段落したら,皆の所に戻るからと告げて電話を切った。




<ここか‥あ,正露丸?
いや,他にハライタ‥ これだ。>


コップに水を入れ テーブルに薬を置いて待ってると莉央がトイレから出てきた。


*


「莉央,薬と水あるよ。」




「良くワカッ‥たわね?」

「市野田に連絡した 薬の場所をさ…」




「榮太郎に連絡したの?」

「うん。 一応訳もね?」


莉央は村川の話しを聞いてから何故か態度が変わった

そして薬を飲んだら寝ると言ったので村川は部屋を出てきた。


No.144 13/02/14 12:06
自由人0 

/本当に?


村川はプール・バーに戻った。




「市野田‥奥さん寝るってさ」

「わかった。 ムラ‥ちょっと話し‥ 府川! 俺さ休憩すっから」




バー・カウンターに村川と座った市野田は…


「なぁ村川,バイトでデリの運転手やるからさ…」

「マジで? 奥さん‥莉央はOKするのかな?」

「軽くOKしてる。 それに金はある程度稼ぎたいんだ‥ スロットやパチンコじゃあヤバイしよ」




市野田との話しが進んで家庭の事も喋ってきた。


「……子供?」

「最近さ莉央の奴,体調の変化がチョクチョクな‥もしかしたらデキ……」

「じゃあ金が必要だ。
それにパチンコ屋に入り浸りは体に良くないじゃんか」

「だから運転手で?」

「俺からデリの店長に言うよ。 それでお前の連絡先は教えるからな?」

「宜しく頼むよ。」




そして夜中の2時辺り

皆は帰る事になり
車の前で…




「じゃあホスト候補の2人
また連絡するよ? あ,アッチに携番は教えるからな?」

「ウン 頼むよ村川。」




そして村川は町山の運転で寮に…




「デリの運転手やりてぇよな~村川?」

「俺らは本業で時間読めないじゃん。」

「ヤッパおこぼれを…」


「ハハハ……。」


No.145 13/02/14 13:06
自由人0 

/急に


日曜日の朝早くに着信が鳴って起きた村川‥

誰かと思ったら 相手は市野田の奥さん‥莉央からだった。




「えっ! 今からパチンコ屋に来いって?」

「知り合いのコからメールが入ってね 今日のお昼から新装開店でさ…」




一応今日は空いてるからと村川が言ったら

場所と店の名前を言って莉央は電話を切った。


<まだ朝の8時だぞ>




教えてくれた住所と店の名前はすぐにわかり


<昨日の中古本屋の近所だなここって>




パチンコ屋の駐車場に車を停めて歩いていたら

市野田が村川を見つけたらしく 声を掛けてきた。




「ウハハ~寝起きだろ?」

「そうだよ。 つぅか 何で居るの?」

「昨日勝って金あるし 暇だったし 莉央に来いって起こされたし~」


<し~し~ウザイな>




市野田が並ぶ所に村川も付いていくと

莉央が既に並んでて…


「オッハヨ~ムラ! ワタシらの後ろに並ぶのよ」


<ワタシら?>




莉央の前に居る2人の若い女の子と莉央は仲間らしく 村川と市野田は後ろに付いた…


「榮太郎は何打つ?」

「昨日のアレ打つ ゴッド何とかって奴。」


<ゴッドって‥神?>


「ワカッタ。 ムラとワタシは別行動しよっか‥ね? 榮太郎はこのコ達に付いてってね。」


No.146 13/02/14 15:53
自由人0 

/急に


店の開店するまで
莉央は仲間のコを紹介してくれた。




1人は春子。 アラサーの人妻で子供は2人居る

旦那が自営業してるらしく 子守は任せてるらしい。




もう1人は葉月。 25歳のバツイチ‥ ギャンブラーだった元旦那のお陰でパチンコ&スロットにドップリ浸かった生活になり

家で寂しいと ついパチンコ屋に来てしまうらしい。




そして開店間際。


「おっ? 前から入店してるみたいだぞ」

「じゃあ榮太郎君はアタシらとゴッドね」

「今日も勝つぞ~」

「程々だからね榮太郎」




「莉央チャンは村川君と立ち回るのよね?」

「ウン。 何かあったら携帯で教えてねミンナ」




二手に別れ 入店した。




「コレよムラ。 お皿に携帯か車の鍵でも置いて」

「じゃあ携帯」

「座ってて」


莉央はすぐに打ち始めないでアチコチの台を見て回り始めた。




*ペコリ


<これがスロットか‥今日は宜しく~って挨拶しておくかハハハ>




「お待たせムラ! まずは千円札をこれに…」

「いきなり千円使う?」




莉央が一から教えてくれ‥ 村川は生まれて初めてのスロットを打ち始めた。


No.147 13/02/15 12:28
自由人0 

/急に


<コイン3‥レバー‥㊧㊥㊨ ボタンだよな?>


*カチ!


何度か同じ事をしていると莉央が右からしゃしゃり出て…


「チョイ待った~ムラ!」

「ん? どうしたの?」




「コレ‥ペカってるの! コレってリーチ‥光って告知してくれるのよ」

「ペカ? あ~光ってる」

「赤い7と黒い塊のBARってリールが回ってる時に見えるかな?」




訳わからない村川は
コインを投入しレバーを叩いた。


「回したよ?」

「コレ‥赤7と,黒いBAR。
グルングルン…ホラホラ?」


<押せば‥コレか!>


*ポチ!




「赤7止まった~ 同じ様に狙いながら㊥㊨ってボタンを押してみて?」


*ポチポチ‥
チャリチャリチャリ‥ペシ!
ポチポチポチ!




3回位プレイをした時

㊧㊥リールに7が右下下がりに並んだ

莉央はリズムを取るように指でコレが7よコレはBARよと教えてくれた。




<わかんねぇ‥取り敢えずは赤を……>


*ポチ!


*ジャジャジャジャ~ン♪


「ヤッタBIGじゃん! 見えるんだムラ~ 凄い凄い!」

「いや見えない! 何となく早めに押したら止まったんだよ」


台が賑やかにピカピカ光ってるのを見た村川は何だか嬉しかったみたいだ。


No.148 13/02/15 13:02
自由人0 

/急に


打ち出だしが好調な村川‥コインが下皿に溜まった奴を見て…


「コイン沢山だ。」

「ヨカッタね‥ムラ。 BIG1回で大体コインが350枚あるわよ」

「多いのか少ないのかわかんないな…」

「で‥コレを換金…」




莉央の話しを聞きながら打っていたら

村川達の後ろに葉月がやってきた。




「村川君がリード?」

「アッ葉月! ゴッドは?」




「アタシだけ取れなかったのよ~ で‥仕方ないから沖スロのハナハナシリーズを…」

「沖スロか~ マァ今日は短時間勝負でやり過ごせば?」

「沖スロって?」

「沖縄で重点的に設置されてるスロット機種。 このジャグラーと同じ様にリーチの時にはハイビスカスの花が光るのよ!」


<ハイビスカスの花がか…>




莉央と同じ様に偶に空いてる台を見て歩きながら葉月は台に戻っていった。




「来ないわね~」

「何が?」



「BIGもバケも当たらないって事よ」


すると莉央は立ちあがって…


「チョット偵察行くわね」

「ちょっ 待って! 俺1人だとわかんないし」

「……コイン余裕あるから大丈夫よ? スグ戻るわ」


村川は1人でスロットを打つ事になった。


No.149 13/02/15 15:05
自由人0 

/急に


莉央が戻る間に村川は2回BIGを当てた

下皿にはコインが大量に…


*!?


「村川君,コレにコイン入れるんですよ。 ハイ,ドル箱」

「あっ,どうも春子チャン!」




突然現れたのは春子。

ゴッドを打っていたらしいが なかなか当たらなく…


「気晴らしに?」

「そうです。 ストレートで2万入っちゃいましたウフ。」

「に,2万? まだ1時間経ったかじゃ‥ ねぇ,笑ってる場合じゃあ無いんじゃないの?」




「ウフフ。 アノ台は,そういう台ですからね! で‥村川君はコレって幾らで出たんです?」

「コインを何回か入れて‥何回目かわからない内に莉央が[光ってる]って教えてくれたんだ…」

「千円BIGネ! ウフフ~,ヤッパリ持ってるんですね~ ビギナーズラック!」

「ビギナー?」

「恐らくね‥アッ トイレに行きたくなっちゃいましたんで…」




打ち出してから約2時間

村川は順調にコインが増えてドル箱を1箱満タンにしていた。




しかし村川とは反対に

コインは全く増えない莉央はご機嫌が斜めだった。

それで村川は…




「莉央‥?」

「何?」




「休憩所に行こ? 向こうの窓際にあったよね?」

「……イイってば。」

「行こ! 休憩だ!?」


No.150 13/02/15 18:48
自由人0 

/急に


休憩所でジュースとホットコーヒーを飲んでいた
村川と莉央…




「サンキューねムラ。」

「夢中で打ってるみたいだったけど‥座りっぱなしでしょ?」




「全然当たらないでハマってたのよワタシ…」

「ねぇ莉央‥ ところで店って何時まで? あっ! 着信入ったゴメン!」

「電話出なよ 今日の閉店は21時よ。 ワタシ台に戻ってるからね。」


<閉店は21時か。>




着信の相手は倫子‥

急いで店を出た村川。




「どうも村川です。」

「どうも~ あのさ例の話し‥店長の友里から返事を聞いてって‥ 何か騒がしいわね? ドコに居るのかしら?」


村川は場所とパチンコ屋の店名を答えた。




すると倫子は…


「アッ,**通りの新しい店ね! 何よ~私,今近くに居るのよ。 じゃあさチョットしたら会って話ししない?」

「えっ‥あ‥これからって事ですか?」


<参ったな~ スロットの途中だぞ俺…>


No.151 13/02/16 11:10
自由人0 

/急に


電話口の倫子は,夕方の16時に会おうと言ってきた

そして待ち合わせ場所は近くのH駅になった‥




台に戻った村川は莉央に途中で抜けるからと話しをした…


「待ち合わせが16時‥アト1時間チョイね‥誰と?」

「急に例の話しの店からなんだ。 悪いけど…」

「アア~,榮太郎がやるかもしれないって言うデリの運転手ね? そしたらワタシはムラの台を引き継いで打つね」




少しして村川は打つのをヤメた。


「莉央‥ヤメる。 まだ時間には早いけど行くね。 箱に入ってるコインはどうしたらいいんだろう」

「じゃあ換金の事とかもあるから一緒についてってあげるわね」




途中で店内をウロつく葉月が加わり…


「村川君ヤメるの? じゃあアタシがアノ台打つわね」

「ダメダメ~もうワタシがキープしたもん」




景品やら何かを受け取り換金所でお金に換えて貰った村川は…


「え~っ! こんなに?」

「3万8千円ね‥ ムラは千円で出したから…」

「3万7千円勝ったって訳よ村川君! 記念すべき 初勝利オメデトーッ!」

「勝ったんだ‥俺?」

「良かったね~ムラ! じゃあまた打とうね。」

「村川君~またね~!」


莉央や葉月達と別れ

村川はパチンコ屋を出た。



No.152 13/02/16 12:04
自由人0 

/偶然


待ち合わせのH駅に着いた村川‥ 駅前近辺で駐車場を探し回っていたが…




<停める場所が無い!
H駅は駄目だな~ あっ,中古本屋が近いから あっちに停めるのもありだよな‥行ってみよ>


車で2,3分の場所にある中古本屋へ車を停めた村川。




時間もまだ30分以上あるからと 村川は店内を見て回る事にした。


<勝ったから中古本を買っちゃおっかな>



少しして‥

漫画本を何冊か見ている内に,村川は先日の女の事が頭に浮かんだ。

そして村川は小説コーナーに行ってみた。




*!?


<あっ! 昨日の女じゃないのか‥あれ! あの辺て…>


まさか居るとは思わなかった村川‥ そして女の近くへ…




マジマジと何かを読む女に村川は声を掛けられずにいた。


<やっぱ昨日の女だ。
それにここらは…>




少ししたら女は本を棚に戻した。

村川はその戻した本をチラッと見た時,女が村川の方にゆっくりと振り向いた。


「あっ!?」

「……アラ? 昨日の…」

「ど,どうも!」


<戻した本は官能小説だったよな?>


「………アッ,今日は?」

「ちょっと時間あって寄った‥ あのさ,自販機‥飲み物でも飲む? 奢るけど?」

「イ,イイんですか?」

「じゃあ外に……」


何も買わないまま店を出た村川と女。


No.153 13/02/16 15:32
自由人0 

/偶然


「じゃあイタダキマス。」

「どうぞ!」




「今日は歩きですか?」

「いや,車‥。 それ!」


目の前にある自分の車を指差した村川。




「外車ですよね?」

「ん‥無理してやっと買ったんだよねジャガー」




「中‥座っ‥失礼かしら」

「あっ,立ってるより車ん中に座ろっか? 今開けるね!」




2人は車に乗った。




ちょっと車の話しをしている内に倫子との待ち合わせの時間を忘れていた村川は車内の時計をチラッと見た。


「あっ,16時っ…」

「時間‥エット,帰るならワタシ降りますね。」




「あのさっ,ここの駐車場に車を置きっぱなしでも平気だよね?」


<走りゃあ何とか…>




「これだけ広ければ大丈夫… アノ‥電話鳴ってませんか?」


*!?


倫子から着信が入った…




「ジュースご馳走様です。
ワタシ行きますね」

「行っちゃ‥あっうん。」




鳴る電話を村川は慌てて出た。


「む,村川っ…」

「アッ,ワタシ~倫子。 ねぇ駅前のどこに居る?」

「すいません倫子サン。
今,近所で……」




「エッ,駅前に居ないの? どこよ?」

「大通り沿いのデカイ交差点に居て下さい! 今直接向かいますからっ。 じゃあ切りますね!」


小説読みの女と話しをしていたら時間を忘れていた村川は 車を急いで走らせた。


No.154 13/02/16 18:53
自由人0 

/偶然


倫子を乗せ市街地を走らせる村川…




「時間通りに待ってないのは誰よ?」

「……すいません」




「パチンコに夢中だったんでしょ?」

「いや,パチンコはしなかったんですよ‥ 今日はスロットを初めてやりました」

「スロット? まぁ同じギャンブルよね! で‥どうだったのよ?」




車はファミレスに停めた。


村川は待ち合わせに遅れたお詫びに夕食を奢ると言ったからだ。




「日曜日だから混み始めたわね~」

「あっ,もう少し高めの店とかに移動しますか? 今日はスロットで勝ったから平気ですよ?」

「太っ腹ね~ でもココでいいわよ。 で,例の…」




食事をしながら話しをしていたら

ウェイトレスの女の子がやってきた。




「相席‥ですか?」

「ハイ‥混んでしまいまして‥宜しければ…」

「ワタシは構わないわよ。」

「じゃあOKって事で。」




少ししたら男女のカップルが村川達の席に…


*


「アレレ? 村川君と倫子様? ナンダナンダ偶然だなぁ」

「ナニヨ~ ノブと莢香じゃん!」


偶然の相席になった。


No.155 13/02/16 23:47
自由人0 

/偶然


相席になったノブ達とは例の話しで弾んでいた。




「俺が一応社長でやる事に決まったんだ」

「ノブが社長? 昔みたいに騒ぎ起こさないでよね? もう昔みたいなトバッチリはゴメンだからね!」

「平気平気‥ 後輩のイイ奴らがガンバルって…」




その後輩君は2人‥

前職は売れないAV男優だったとノブは笑った。


「元AV男優なの? それじゃあ私のイチオシ君は必要ないわね?」

「でよう‥その彼を会わてくれ莢香! ドコに居る? 何なら今から飛んでいくぞ‥その為に今日,莢香と会ったんだぞ!」

「そのさ‥イチオシの彼ね‥良く動いてくれてるから最近は忙しくなっちゃったのよ~。 最近は,地方のお客さんとかの納車で…」

「サヤ‥その彼はあのコ?」


<誰だろう…>




どうやら出張ホストの男はまだノブの言う2人しか決まってないらしく…




「なぁ,村川君の方ってやる気ある奴居るの?」

「アッ,そうよ圭己?」




「一応,2人居ます。 会社の元同期でやってみたいって」

「オッシ! その2人‥近い内に簡単な面接しようか! 連絡先とかは?」


No.156 13/02/17 01:41
自由人0 

/偶然


日曜日の夜も21時が近付いていた。

携帯のディスプレイで時間を気にしていた村川。




「あの俺‥そろそろ帰りますんで」

「圭己,待って‥デリヘルの運転手は誰も? それを聞けって友里に…」

「あ~っ 居ますよ。」

「全く~帰る前に言いなさい。 アッこれから事務所行かない?」




「倫子‥村川君は今,帰るって言ったわよ? 聞いてなかったの?」

「オーイ村川君‥ホストをやるって言った彼らの携番も教えてくれよ。」

「あ~っ,はいはい」




そして村川が会計を済ませ 店を出た4人。


倫子は友里の事務所に寄るからと ノブの車に乗り込んだ。


「じゃあな村川君! また近い内に連絡するよ!」

「今夜はゴチソウ様ね圭己! お休み~莢香!?」




「あ‥細野サン,送りますよ。 家の方まで案内してくれますか?」

「本当? 助かるわ~」




細野莢香を助手席に乗せたら…


「えっとね‥M市方面に向かって欲しいの」

「じゃあ**街道だ」


No.157 13/02/17 07:45
自由人0 

/忙しいんだ?


車で莢香を送ってる途中に 着信が鳴った


*


「ゴメン 私の…」

「はい。」




着信は莢香の勤めてる車屋の従業員からだった。

暫く電話で喋っていたが 途中で莢香は車屋に寄って欲しいと村川に言った。




「車屋って こないだ行った所ですよね?」

「ウン,彼女の車で来てくれた所。」


<麗樺はまだ彼女じゃないってば>


*


<確かこの辺りが車屋だよな>


「ゴメン。 そこの駐車場に停めて」

「そこ? はい。」




駐車場の中から車が出てきて 莢香は…


「ちょっと待ってて。」

「わかりました」




車に乗ってる人と莢香は少し喋っていたが

少ししたら莢香が村川の方に戻ってきて,携帯を掛け始めた。


「ゴメン 電話する…」

「じゃあ,ここで停まってますから」



No.158 13/02/18 01:01
自由人0 

/忙しいんだ?


日曜日も遅い時間


莢香を送れば村川は寮に帰れる筈だったが…


<まだ時間掛かるのかな?>




*!?


「あの‥コレ飲みます?」


車に乗っていた男が自販機で缶コーヒーを買ってきてくれた。


「あ‥頂きます!」


<やったホットの微糖…>


「すいませんね‥ちょっと納車する車…」

「えっ,これから?」

「軽井沢のお客さんが月曜日の朝1って事‥ですけど,実はもう1台あるみたいなんだけど……車種が,わからなくって 莢香サンが営業サンの方に連絡をしてくれてるんですよ。」




そして通話をしていた莢香は戻ってきた‥が,莢香と男は仕事の話しをまたしていた。




その間,村川は車の中で貰ったコーヒーを飲んでいた。


No.159 13/02/18 12:07
自由人0 

/忙しいんだ?


奢って貰ったコーヒーが飲み終わって。


少ししたらもう1人,男が現れた。




莢香達と話しをして

ちょっとしたら駐車場の中に男2人は入っていった。


「待たせてゴメン!」

「終わったんすか?」




「ウン。 もう平気! 後はアイツに任せたからね。」

「後から来た人? じゃあ行きますよ。」




再び大通りを走ってる最中‥ 莢香が彼らの話しをしてきた。




「後から来たのは前にファミレスで会った人? そうだったかな~ 暗かったからイマイチ…」

「わかんなかった? マァいいわ田中なんて。
それと,もう1人のコ…」

「あっ,彼にはコーヒー奢って貰いましたよ。」

「本当? イツ? で‥彼がサッキ倫子が言ってたコ。
今は派遣で来てるんだけど 凄く動くのよ! 何れはウチにって‥社長が言い出したわ。」


<倫子サンとも知り合いなんだ…>




No.160 13/02/18 16:01
自由人0 

/忙しいんだ?


莢香の家の傍になり


「市役所が傍すね…」

「そう‥ 向かいに見える3階建ての奴。 アレの3階左端がウチなの そうだ,お茶飲んでかない?」


しかし村川はさっきもコーヒーを飲んだから遠慮した。




「そうか惠丞のコーヒー飲んだばっかよね」

「じゃあ俺ここで…」




「……村川君はデリヘルの運転手もやらないんだっけ?」

「本業の運転手が終わる時間とか読めないし‥ ちょっと無理なんですよね」

「そっか‥本業が忙しいんじゃあ出来ないわね。」




莢香が車から降り

村川はやっと帰宅の道になった。


No.161 13/02/18 17:06
自由人0 

/呼び出し


仕事が早く終わった木曜日‥村川は町山と一緒にトラックの駐車場に居た…




「近い内に新車が決まったの知ってるか村川?」

「お前だけか?」

「俺らがだよ!」




早く終わった2人は

トラックの私物を片付けていた。




*♪


村川の携帯に着信が入った。 相手は市野田の奥さん‥莉央からだ。




「い,今から?」

「電話出れる位だから終わってるんでしょ? それとも休憩中?」


莉央は終わってるならば

こないだ勝ったパチンコ屋に来いと言ってきた。




「鋭いな莉央‥ 今日は仕事終わってるよ! でもさ,トラックのキャビンの中を片付けなきゃいけないから無理だよ。」

「そんなの適当にさ!
今スロットで1台オイシイのがあるのよ! ソッチの片付けはスッポッテ店に来てよ!?」

「いきなし呼び出してパチンコ屋に来いか‥ じゃあ~なるべく早めに向かうね?」

「きっとよ? 台キープしとくからねっ!?」




その事を町山に伝え。


「パチンコ屋? トラックの私物で週刊誌とか雑誌あるから,OFF屋へ一緒に売りつけに行こうとしたのによ~」

「あの中古本屋か?」


<もしかしたら今日,あの女居るかな?>


こないだの 小説読みの女を思い出した村川…


No.162 13/02/19 16:00
自由人0 

/呼び出し


町山のいらなくなった雑誌を持って 村川は助手席に乗った。


「また随分あるな?」

「こないだと違って車の雑誌やヤンジャンにヤンマガ‥他にも混ざってるからな」


<今回だって幾らにもならねぇってば>




中古本屋に着き

村川は町山を置いて
小説コーナーを覗いた。


が,今回は小説読みの女は居なかった。


<居ないのか‥残念。>




そして村川は町山にパチンコ屋へ行くと言った。




「パチンコ屋? じゃあよ‥アトで俺も顔出すから。
さっき通り過ぎたパチンコ屋だよな?」

「そう! あのパチンコ屋!
じゃあ俺‥一足先にスロットコーナーへ行ってる」




パチンコ屋のスロットコーナー

莉央を探し歩いてみると 莉央の仲間‥葉月が村川を呼び止めた。




「莉央チャン? ゴッドよ。 今日は朝から爆発させちゃってるんですよ~」

「爆発って?」




「……見ればわかりますから‥行きましょ?」

No.163 13/02/19 18:07
自由人0 

/呼び出し


葉月と一緒に村川は
莉央の打ってる場所に…


<コインが沢山ある>




「莉央チャン~ 村川君連れてきたわよ!」

「す,凄いね~莉央…」

「ムラ‥チョットばかし遅いんじゃない?」


莉央は既にドル箱を5箱持っていた。




「ネェ~莉央チャンっ! もしかしたらキープした沖スロを村川君に?」

「そう アレ! 葉月‥暇?」



葉月と村川は並んでスロットを打つ事になった。


「コレは‥葉月チャン?」

「こないだワタシが打った沖スロ! 打ち方は…」


葉月に教えて貰いながら打ち始めた村川‥

千円目のコインをチャリチャリ入れて打ってみたら…


*!?


「チョッ‥ もう?」

「えっ?」

「ホラ~ ハイビスカス! リーチがかかってるんですよ。 ボーナス絵柄狙えます?」


*ポチ…ポチ………


「7並んだ。 タイミング見計らって! コレ7‥コレはバケ~」




*チャラッチャッチャ~ララ…


何度か狙ってビッグを揃えた村川だった。




「やったっ!?」

「村川君スゴイスゴ~イ!」

「な,何となくね。 ハハハッ あ~っ,市野田来た!」


莉央の旦那‥市野田がやってきた。



「オイオイ! 何だよ村川!
葉月チャンにBIG当てて貰ったんか!」

「違いますよ~ 自分でだよね~ 村川君~」


No.164 13/02/19 23:15
自由人0 

/気分良し


市野田は莉央が出てる事をメールで知っていた。


「小遣い貰って来よ!」

「ゴッドのシマ‥角から3番目に居ますよ~」




打ち出しを再開して数分‥ 葉月は溜め息を吐いた…


「どうしたの葉月チャン?
もう打たないの?」

「今日は大負けなの もう財布の中は小銭しか無いんです。」

「そうなんだ‥ じゃあ仕方無いよね」


1人でスロットを打ってて
葉月は隣りで携帯を弄って座っていた。




「村川~ 町山来たぞ!」

「オウ‥村川! アッ 1回当たっただろ? じゃあ俺も打つかな!?」

「町山~ 前の時みたいにアツクなるなよ? じゃあ俺はカァチャンとこに戻るぞ。」




村川と同じ機種を座ろうとアチコチ歩いていた町山に 葉月が打っていた台を譲った。


「エッ‥俺にかい?」

「出るかどうかは‥ 数千円入れてダメなら,ヤメた方がイイですよ」




そして葉月は休憩所に行ってしまった。


No.165 13/02/19 23:50
自由人0 

/気分良し


打ちながら村川に
中古本屋の事を言ってきた町山…


「あ? 今回は買い取り額が千円を超えた? どれでだよ?」

「車雑誌だ! 店員がレアな雑誌が3冊あったんだって‥アッ! 何コレ~? 何か花ビラ光ったぞ?」


町山は僅か2千円で…


「リーチで光るんだよ!」

「詳しいな! リーチで光るってジャグラーと同じだ‥
じゃあ,真っ先に7狙う‥っとBIGだっ!?」

<上手いなコイツ>




「ナァ村川‥さっきのコは誰だよ?」

「莉央‥市野田の奥さんのパチンコ仲間みたいよ」

「市野田の奥さんの?」




*!?


「オイオイ村川‥お前の台,光ってるぞ!」

「お~‥ 無くなりそうな所だった。 また7当たってくれないかな」


それから2人は,お互いに連チャンをして…




「ア~ッ 2人共出てる!」

「あ‥葉月チャン! コレ‥こいつ,2千円で当てた」

「オネェサン譲ってくれてアリガトウね~ 良かったらコレで何か飲んで!」

「……じゃあ村川君も飲も! アッチで買おう?」

「あ‥ボーナスゲーム消化したら‥ 待ってね葉月チャン!」


No.166 13/02/20 07:32
自由人0 

/気分良し


飲み物を一緒に買いに行ってみると。


「ミンナ出てるからイイナァ‥ ワタシ帰ろうかな」

「……今日は偶々出なかっただけでしょ?」


そのまま休憩所の椅子に座って2人で少し喋っていた。




「お,俺と打ちに?」

「色々教えてあげますから‥ また近い内に行きましょうよ。」

「ん~‥でもさ…」

「ワタシ‥莉央チャンや春子チャンとかが一緒じゃない時って1人ッキリで打ちに行くんですよ‥ そういう時に隣りや近くに誰か…」

「でも,俺は時間が…」

「じゃあ連絡し合ってって駄目です? 来れるか来れない…」


村川は,ハッキリ言えば良かった‥

仕事で時間が取れなかったりするからパチンコ屋には中々来れないんだよと…




「えっ 携番?」

「ワタシの‥ハイ,赤外線で」


*


「村川‥何て読むんですかね?」

「あ‥莉央に聞いて! じゃあ台に戻るね」


<また名前で笑われるんだよな>


No.167 13/02/20 10:39
自由人0 

/気分良し


台に戻った村川‥

町山のコインを見て驚いた。


「連チャン止まんねぇ! 見てみろよ‥箱にコインが八分目は入ったぜ!」

「……凄いな,お前。」




少しすると 連チャンが終わった町山はサッサとドル箱を持ち…


「ヘヘ~ 並々1箱‥ヤメ!」

「町山‥終わり?」

「ツイてるからって タラタラ打ってると 無くなるのを知ってるからな!
先に換金してくる」




打ち続ける村川‥

ドル箱にある半分のコインを見つめていたら

市野田がまた現れた。




「オ~イ村川! 電話来たんだ 例の運転手の!」

「じゃあ面接か?」

「ああ,そうだ! ナァ村川も付き合ってくれよ」

「まだコレやってるし」




「箱の換金しちまえ」

「……勝手だな~」


すると後ろに葉月が。




村川は葉月に続きを打たせようとした。


「コレ,打っていいの?」

「出るかわかんないけどさ‥ コイン少しと,3千円渡しとくね」

「本当にっ?」

「俺‥市野田と出掛ける事になったから」

「ドコに‥ アッ じゃあワタシ引き継ぎますねコレ。」


葉月は笑顔で台に座って打ち始めた。


No.168 13/02/20 12:22
自由人0 

/気分良し


「エ~ッ ムラも行くの?」

「俺が心細いんだよ!」

「榮太郎ダサ! いいの~ムラ? それと,アノ台はダメだった?」




「いや‥出たよ! 葉月チャンに続きを頼んだ! だから市野田とさ…」


換金をしてきて 上機嫌な町山が莉央の所に来た。


「何? 村川ヤメたんか?
俺はこれから奥さんの打ってる機種を打つぜ。」

「町山‥市野田と例の面接に付き合ってくる‥帰りは送って貰うからさ」




そして村川は換金を済ませ 市野田の車に乗り込んで面接に付き合う事に…


<千円で当てたんだから‥1万8千円もプラスになったぞ!>




「町山の奴さ~ 調子に乗ってゴッド打つなんて言ってたじゃん」

「あ‥うん」

「もしよ‥ゴッドが当たってもな? 大して打ち切れないままお終いだぜ?」


市野田の言ってる事はわからない村川‥

それより面接は誰がするのか 場所は何処なのかと気になっていた。




「市野田‥面接場所は聞いたんだろ?」

「聞いたよ! H駅前の傍にあるコンビニだってよ!」

「コンビニに?」

「オッ,着くぞ!」




コンビニの駐車場‥

女が3人立っていた。


No.169 13/02/21 12:09
自由人0 

/優子と史恵


コンビニの駐車場で…


「3人いるぞ村川…」


*!?


村川は1人が友里だと,すぐわかった。




「市野田‥店長が居るからな ちゃんと挨拶しろ?」

「マジ? どの人だ…」




「圭己じゃないの!」

「どうも‥友里サン! こんばんはです! あっ! 史恵チャンに優子チャンかい?」


2人も村川だとわかり

笑顔で挨拶をした。




店長の友里が市野田を見て…


「君が市野田榮太郎君よね? 履歴書って書いてきたかしら?」

「り,履歴書?」

「市野田?」


車にあると言い 急いで取りに戻った市野田。





「圭己‥彼は既婚者だったわよね?」

「そうです。」




「エ~ッ既婚者~?」

「アンタ達‥運転手には手を出さないのよ?」

「背高いしカッコイイからな~市野田の奴…」


<やっぱモテるな市野田>




そして‥友里から
早速今夜,動いて欲しいと言われ…


No.170 13/02/21 18:48
自由人0 

/優子と史恵


「これからですか?」

「今日は終わったから優子と史恵を家に送ってきて欲しいのよ」




そして市野田が友里に…


「履歴書が無い?」

「スイマセン‥家にあると思うんで…」




「じゃあ いいわ! 次は必ず持ってきて!」


友里は機嫌が悪くなったのか 用件を伝えたら店に戻ると言った。


「このコ達を家の傍まで送るんですか? でも俺の車は…」

「無理? 圭己! 送ってあげて いいわよね?」

「お,俺‥? あの,あんまり帰り遅く…」

「私の車を使って!」


友里に半強制的に言われた村川は,鍵を渡され…




「店長‥履歴書は,いつ持ってきましょう?」

「なるべく早め! それから面接するわ じゃあ私は店に戻るから」




友里は店に戻り‥

村川は友里の車を取りに…


No.171 13/02/22 12:24
自由人0 

/優子と史恵


友里の車で…


「M市でいいの?」

「デッカイ電気屋の傍で適当に停めてねケーキ君!」




「ナァナァ村川‥ケーキって食べる方の呼び方されてるんじゃね?」

「……だな」

「ケーキ君と新人サンて友達?」


後部座席から顔を乗り出しながら優子が聞いてきた。




「俺の会社の元同期! 今は偶に連絡して会うのが…」

「フゥン‥ ネ,新人サンは結婚して何年位? 子供は? 奥さんはコノ事知ってるの?」




暫く市野田と優子は喋っていた

村川は会話には入らず そのまま運転に集中していた。




すると電気屋の傍‥

村川はバス停の停める場所に車を寄せると

市野田と優子だけが車から降りた。




「村川! オイ!」

「何で市野田まで降りてんだよ?」

「ワタシの家の玄関まで送って貰うの!」

「てな訳だ! 待っててな!」




史恵はまだ車に乗ったままで

外に出た優子をバイバイと窓を開けて手を振っていた。


No.172 13/02/22 13:02
自由人0 

/史恵


市野田を待つ車の中

史恵は助手席に座り直すと言って 村川の横にきた…




「店長の車って外車みたいに左ハンドルね」

「これはさ逆輸入車って奴なんだよ! だからメイドインUSA」

「でも‥トヨタ車よ?」

「トヨタは向こうにも工場や販売店あるんだ」

「……詳しいねケーキ君」




史恵と車の事を喋っている間に市野田が戻るかと思っていた村川‥

市野田は10分近く経ってもまだ戻らなかった。




「遅いなアイツ! 明日も早いから遅いと…」

「ケーキ君,まだもう少し遅くなるの‥ゴメンネ!」

「あ‥史恵チャンに…」


<何だかんだで寮に帰るのは23時過ぎだな>




それから村川は史恵の家の場所‥住所を聞いてみたりした。


「M市の**‥意外と遠いね? それだと優子チャンと会うのは大変じゃない?」

「実はね それがネックなの~ だから,このデリでお金が貯まったら安いアパートで同居しようかって優子と話してるの」




かれこれ20分近くバス停の端に停まっていた村川達‥

するとバスがやってきた。


No.173 13/02/23 13:42
自由人0 

/史恵


バスが来たのを気付いた村川は車を動かした。




「もう史恵チャンの家に行っちゃお! 市野田を待ってるより その方がいい…」

「じゃあワタシ,優子に電話して 新‥市野田君だっけ? 伝えて貰うように話す。」

「うん そうして。」




走ってる間 史恵は優子と電話で話していた。




史恵から聞いていた住所近辺を走ってると


<ここらは**‥の3丁目だ? 史恵の家はもう近いだろ>




「ストップ~!?」

「ん?」

「そこ‥ウチ!」

「あ……俺‥マズイかな? だとしたら少し離れた場所に停めるよ?」




史恵は村川の言う通りにした‥

村川は100メートル位走った所に車を停めた。




しかし史恵はスグ車から降りず‥顔を近づけて…


「ケーキ君‥たまに2人だけで会おうよ? コレ‥ワタシの携番!」

「……いいのかな?」

「アッそうだ市野田君が待ってるの。 サッキのバス停! 時間とかは連絡して? 待ってるからね!」


史恵は車から降りて
来た道を戻っていった。


No.174 13/02/23 14:53
自由人0 

/帰り


市野田を乗せ
帰りの道中…


「市野田~ 何であんなに時間掛かった?」

「あんな? そんなに掛かって無いだろ?」

「俺は20分以上は待ってたんだからな!」




少しすると市野田は携帯を取り出し ディスプレイ画面を村川に…


「優子チャンの携番ゲットしちゃったんだよ!」

「待て! 走行中!」




信号に引っ掛かった時に市野田はもう1度画面を村川に




「ヘヘ~チョロイぜ!」

「あっ,本当だ! じゃあ莉央に報告…」

「そりゃあ無いだろ?
ナァナァ~ 優子チャンからチョロっと聞いたんだ‥ お前さ? 送りに行った時よう…」


市野田は優子から話しを聞いてきた

史恵が村川を気になっているって事を…




「何かあったろ? 秘密はお互い様にしようぜ?」

「……何も無い! あ,青!」




「そういう事か~」

「あ?」

「まっ とにかくカァチャンには黙っててな?」




友里の車を返しに
駐車場に着いた村川達。

村川は友里に鍵を返そうと友里の携帯に電話をした。




「俺‥自分の車に居るからな!」

「ちょっ‥市野田! デリの店をついでに教えるから来い!」


*!?


「モシモシ? モシモシ!?」

「あっ友里サン?」


No.175 13/02/24 01:23
自由人0 

/帰り


友里の店があるマンションに市野田の車で道路脇まで来て路駐をした。


「ここの3階左端だ。
店名はデリバリーハッピー
行くぞ!」

「わかったよ。」




エレベーターで上がり

店の呼び鈴を鳴らしたら友里が出て来た。


「車の鍵です友里サン」

「送っただけの筈よね? 少し遅いわね?」

「ア‥じ,住所がイマイチわかり辛かったんで…」

「市野田! ……遅くなってすいませんでした友里サン‥ でも無事に送ってきました。」

「……そう。 わかった! じゃあご苦労様。」

「はい! 帰りますね」

「ども‥オヤスミです!」




*


市野田の車に乗る時

道路の反対側で人が叫んでいた。




「ナァ村川‥ コッチに来たぞ? 知り合いかアノ人?」

「誰‥ あ~っ!?」




「ヤッパ村川君だ! 何でこんな所に居るんだ?」

「あっ,どうもノブサン。」




村川はノブに友里の店で運転手のバイトの件で来てたんだと言った。



No.176 13/02/24 11:33
自由人0 

/帰り


「バイト? デリの運転手やるのかい?」

「はい。 こっちの奴!」




「君ぃやるんだ? ン~ ウチの出張ホストなら客付きそうだけどな 勿体無い」

「エッ? ホスト?」


村川は市野田にノブを紹介した。




「社長サン,どうも初めまして。 市野田って言います! 村川‥出張ホストって都島とか府川の?」

「そうだよ。」

「ア‥村川君。 彼らとは昨日面接したんだ。 取り敢えず仮採用って形でやって貰う事になったから」


<仮採用か…>


*


ノブの携帯が鳴り…


「悪い‥着信だ。 アッお客からだ‥ また近い内にな‥ アッ,ハイ~モシモシ…」

「はい それじゃ!」




市野田の車に乗り込み

寮へ送って貰ってる道中…


「例の出張ホストの社長ね‥ 何かよ‥アッチ面白そうだよな~」

「どうだかな~ 面白いかどうかは,あいつ等から‥ ってお前!」

「ハハハ~ わかった?」

「莉央に言うぞ?」

「別にぃ‥ 軽く浮気するのは承認済みだ」




「そうなのか?」

「でもマァ デリの運転手で美味しい事をよ…」

「何か企んでるな? まさか優子チャンと?」

「……サァ着いたぞ!」


No.177 13/02/24 12:56
自由人0 

/帰り


寮の傍で車を停めていたら寮の駐車場側から町山が来た。




「ヨォ~お前ら今帰ってきたのかよ?」

「何 町山‥アッ,お前ゴッドどうだった?」

「勝ったぜ!」


町山は笑いながら勝ち自慢をした。




「何ぃ~ 6万勝ち!?」

「ナァナァ町山‥ 莉央は何か行ってなかったか? 台がどうとかってよ」

「莉央? アァ~ 明日狙うからって‥何で?」

「狙うって? そうか! アハハッそうかそうか~」


町山と市野田はスロットな話しで盛り上がってきたので




「じゃあ俺は部屋戻るな! 市野田‥またな」

「む,村川~ アレはよ…」

「アレ? ああOK! 町山‥早めに戻れよ部屋」


<フン‥優子の件だろ?
わかったよ>




翌日の昼,町山と昼休憩をしてたら…


「あ? パチンコ屋? 明日の土曜日にか?」

「市野田の奥さん‥莉央に言われたんだ。」

「何を?」

「コッチのセンスがあるって
だから暫くはスロットを打ちに行く!」

「お前はローン抱えてないからな‥ まぁ金無いから貸しては言わないでくれよな! 俺は余裕無いからよ。」


No.178 13/02/24 13:42
自由人0 

/序でに……


土曜日 休みだった村川は朝から部屋の掃除をしていた。


<雑誌類を売りに行こう。 もしかしたら,あの女が居るかもしんないし>


昼過ぎ当たりに,売る雑誌等を車に乗せ 中古本屋に村川は向かった。




「コチラ番号札です。 後程アナウンスしますんで…」

「はい。」


<車系と漫画の単行本
オーディオ系で幾らになるかな‥ あっ小説コーナー>


期待をして小説コーナーに行ってみたが あの女は居なかった。




アナウンスを待ちながら小説コーナーで官能小説を手にしていた…


*!?


村川の傍に何人か人は来るが 小説読みの女は来なかった。




アナウンスで番号を言われ
レジカウンターで会計を…


「コチラ‥このような金額になります!」

「あ‥えっ?」


意外な金額に
村川は驚いた。


<3千5百円か‥凄いな!?>


会計を済ませた村川

帰ったら片付けの続きをしようと思っていた。




車に乗り込みエンジンをかけた時 史恵から着信が入った。




「モシモシ‥史恵です。 今日って暇かな?」

「あ‥史恵チャンごめん! 部屋の片付けをしてるんだ」

「じゃあ~会えない?」

「……片付け次第かな?」

「終わった頃 連絡欲しいな~」

「あ‥うん。」

「じゃあ~アトでね!」


<今日ってデリの仕事じゃないのかな?>


No.179 13/02/25 12:59
自由人0 

/序でに


車を走らせた村川

信号待ちの時に近所のパチンコ屋に莉央や町山が居るのか気になってしまい

少し覗いてみようと

村川は車をパチンコ屋に向けた。




<もう開店のイベントとかじゃないのか?>


莉央達に何も連絡をしなかった状態で村川はスロットコーナーに行った…


*!?


すぐ傍に葉月を見つけた村川。




「葉月チャン! こんにちわ!」

「ア~ッ村川君! どうしたの~1人?」




打つ手を止めた葉月は

スックと立ち上がり

村川に他の店へ行こうと言った。




「他の店に?」

「もうね‥5万負けた。
朝から並んだのに嫌ンなっちゃいました!」

「その台は?」

「もういい‥ヤメ。」




「他ってどうするの? あっ,莉央とか居る?」

「居るけど‥ 出てるの見たくないですワタシ!
他のお店に移動したいんです。」

「……俺の友達見た?
こないださ‥代わりに…」

「会いに行きますか?」

「居るなら‥と,思って寄ってみたんだ。 行ってみて……」

「じゃあ行きましょ!」


*!?


葉月は足早に前を歩いて莉央達の所へ案内をしてくれた。


No.180 13/02/25 15:49
自由人0 

/序でに


後をついて行って
莉央が打ってる所に。


「ムラ‥来たんだ? ワタシの隣りの台打つ?」

「いや,莉央‥近所を通った序でに寄っただけなんだ。」

「そう‥ アッ,榮太郎がアッチに居るわよ? 町山が後から来て一緒に居る筈よ?」




村川は町山達が居る方に行ってみようと…


「ワタシ待ってる。 コッチで‥ネ? 村川君。」

「うん。」




その町山達は並んで喋りながらスロットを打っていた。

傍に行くと市野田が村川に気付いた。




「町山‥村川来た!」

「よう市野田‥ 何だ出てるじゃんか。」

「今日は2千円でだ! 打つならアレ打てよ?」

「いや,金持ち合わせてないからいいや」

「村川,俺よ~運転手で仮採用決まった。」

「そっか‥頑張れよ!」




一方の町山は…


「市野田に負けてるぞ」

「ウルサイな! それより何しに来たんだよ?」

「本屋!」

「OFF屋か?」

「で,今回よ……」


村川は町山に売った雑誌とかと,金額を教えた。




「アハハ~ヤッパ車系の雑誌は値が付くな! アレ打てよ?」

「今,市野田にも言っただろ! 金あんまり無いんだって。」


<金持って来てれば良かったかな?>




市野田達と少し喋り

村川は莉央や葉月の所へ戻った。


No.181 13/02/25 18:36
自由人0 

/序でに


戻ると莉央が休憩すると言い 3人は休憩所に‥


「葉月‥コレで飲み物。
奢るから‥お願い!」

「ハァイ!」


休憩所の椅子に村川は座ってたら莉央が隣りに…


「ムラ‥榮太郎が一応運転手やるの…」

「ああそれ‥聞いた!」




莉央は運転手の事で少し心配をしていたみたいで。


「時間とか? さぁ細かい事は俺,全く知らないんだよね 奴‥市野田は聞いてないの?」

「今はまだわかんないって。 怪しいのよ~」


<友里サンから説明聞いてる筈だけどな>




「莉央チャン~ ハイ!」

「サンキュー! で‥帰りは ちゃんとムラに送って貰いなさいよ葉月?」

「お,送り?」

「村川君‥何店舗か行きたいの~序でにオウチまでヨロシクネ!」




飲み物を飲んだら

葉月と村川はパチンコ屋を出た。




「じゃあ葉月チャン。 どこに行くのかな?」

「まずは スグ近くのA店にお願いしま~す。」


No.182 13/02/25 23:33
自由人0 

/序でに


葉月とA店に向かうと…


「ここって莉央が来てる店だよね?」

「ココは近場では1番良い店ですよ!」




莉央は台をチェックするからと言い 1人で見て歩き始めた。




少しして葉月が…


「次,行きましょ?」

「打たないの?」

「箱にコイン入れてる人が少ないんです。」


<そうなんだ…>




次の店に向かってる時…


「ワタシ, 新しい店とはイマイチ相性良くない見たいなんですよね」

「そうなの?」

「5連敗中です。
今,マイナス18万円…」

「ちょっ‥,え?」


莉央は元旦那からの慰謝料がカナリあるから平気だと笑っていた。




「使っても平気なの?
貯金とかって‥ あっ,ごめん! 何でも無いや」

「……貯金? ある!」




そして2店舗目のB店。


「何か小さい店だけど賑やかだね?」

「スロット専門店です! アッ! 打ちたい台が空いてるっ!?」


葉月はチェックを済ませ
少し打ちたいからと…


「じゃあ俺はこっちで椅子に‥ 待ってる」

「コレも様子見です! ダメならスグにヤメますね。」


<様子見ね~…>


携帯を弄りながら
葉月を待つ事にした村川…


No.183 13/02/26 11:16
自由人0 

/序でに


「お待たせで~す。」


笑顔で葉月が戻ってきた。


*!?


葉月は村川にお金を渡した。


「こないだの3千円! 借りたままでしたよね? ワタシ,スッカリ忘れてました。 今,打った台でBIG1回スグ当たったんです」

「続きは?」

「台の設定が良くないからヤメました。」




その当たったコイン‥

すぐに流して換金を済ませてきたと葉月。




「えっ,知り合いが?」

「仲のイイ人が居て‥ お勧め台とかを教えてくれるんですよ。 でも今日は他の人に……」




葉月は
また他の店にと…




3店舗目の店。


「C店は年寄り‥アッ! 並んで空き台があった!?」


偶々,空き台が3台並んであった それを打とうと葉月は言った。




「これって俺も前に打った台‥かな?」

「誰でも打てる人気台ジャグラーです! 並んで打ちましょ?」


村川は財布の中を確認してみた。


<3千円戻って‥本の…>




「オサイフ‥幾ら入ってるんですか?」

「7千円しか使えないや。 じゃあ少しだけね?」

「7千円‥ 無くなったら貸しますよ!」

「いや,無くなったら
やめるからいいよ!」


<おいおい‥幾ら金を持ってるんだキミは?>


取り敢えず村川は
打ってみようとした。


No.184 13/02/26 12:02
自由人0 

/序でに


葉月は「先に選んでイイヨ」と言ってきて

村川はどれを座るか悩んでいた。


<22.23.24番台‥ 直感で奇数の23番台だ>




「悪い。 真ん中の23!」

「じゃあワタシは22ネ!」


コインの買い方はわかっていた‥ が,下皿にコインを置いた時 1枚だけコインが葉月の方に落ちた。




「~コインがっ!」

「ドコ? アッ ワタシの下!」


葉月の足元に落ちたコインを取ろうと村川は屈んだ。


<あった! ‥良く見ると何枚も落ちてるぞ? 序でに拾っちゃお!>


村川は落ちてるコイン5枚を取った。


*!?


<葉月‥ショートパンツ? なかなか綺麗な…>


*ポン!?


「取りました?」




「ああ‥う,うん!」

「ズーっと下向いて~ ア~! ワタシの足見てたんですか?」

「いや これ! ほら,コインが何枚もさ?」

「……足じゃないんですか。 コイン増えて良かったですねっ!」




「あのさ葉月チャン‥その足で‥寒くない?」

「ゼンゼン! ストッキング穿いてるし‥ヤッパ足見てたんですね!」


*!?


と,その時。

右隣りの24番台に女性が来て 村川達に話しかけてきた。


No.185 13/02/26 15:33
自由人0 

/序でに


隣りに来た女性は春子だった。




「来てたんだ村川君と葉月~?」

「あ,こんに…」


*!?
<ちょっとスカート短いんじゃないの? 人妻の足が…>




「春子チャ~ン,今日は足が大胆よね?」

「そうかな~? チョット,家で苛ついてさ!」

「旦那サン? 大変だね~」



村川は目のやり場に困った。




「葉月達‥来て間もないの?」

「ほんのチョット前だよ~? 台チェック済んだ所で 今座ったってカンジ」




女2人に挟まれた村川

3人は,ほぼ同時にスロットを打ち始める事に。




打ち出して,数分…


*!?


「ねぇ葉月チャン‥もう2千円目かい?」

「ウン!」




「ワタシも2千円目突入~
村川君は‥マダ?」


村川はまだビギナーで打つのが遅かった。




「エッ,拾ったのがある?」

「さっき葉月チャンの足元にあったんだよね5枚!」




*カチ!?


「アァ~ッ ペカッたわよ?」

「ペカ? ‥光ってる。」

「ツイてるなぁ村川君! 拾ったコインで引くんだもんね~!」

「村川君‥ 1枚!」

「1枚? 3枚で打つんじゃないの春子チャン?」

「1枚でイイです! 入れて?」


No.186 13/02/28 12:03
自由人0 

/つい…


*タンタン‥


「ホボBIGね‥㊥ボタンの7狙えます?」

「㊥?」


*ポチッ!


*チャララチャララ~♪


「ホラね!?」

「スゴ~イ! 千円でBIG引いた~ イイナ~」

「ハハハ~偶々っしょ?」

「違うわよ~! データーチェックしたら もうじき出そうだったのが…」




それから3人で打って
夕方も過ぎて‥夜19時。



村川は箱に軽く満タンで

春子も1万使ったらチョコチョコと当たり‥ドル箱にはギッシリ入れて八分目程度を持っていた。




そして葉月は2万使って 座りながら携帯を弄っていた。




「今日ワタシは負け確定ネ!」

「……ワタシもパチの負けがあるから‥ 今のところは これでプラマイ無しってとこかしら。」

「じゃあコレで俺やめるからさ店出よう?」

「村川君はソレ打っててイイワヨ~ 凄い台がイイ感じだもん…」


そしたら春子は1度換金をして来ると言い店員の下へ行った。




*


「ワタシがリーチになったら押してあげますね!」

「あ‥!?」


葉月は椅子に両足を上げて体育座りみたいな感じで座っていた

それを見た村川は軽く注意を…


No.187 13/02/28 12:56
自由人0 

/つい…


「だって‥こうやってるのが楽なんですよ」

「葉月チャン? 女の子がそんな所に足とかを乗せたら周りの男が‥ ゴメン! 余計な事だったね」


<俺の彼女でもないんだ‥ イチイチ煩いよな>


直後に足を下ろし
葉月は携帯を再び弄りだした。


そして無言のまま数分が経ち…


*


「マダ負け越してた。 他のを打って……」


春子が換金を済ませて戻ってきた。




すると入れ替わる様に

今度は葉月が立ち上がり…


「春子チャン‥トイレ行こ」

「ワタシは行ったからイイ!」

「行こうよ~?」




「じゃあ途中までね? ワタシ,他の台も見てみたいから」

「ウン」




1人でその場に残り
村川はスロットを打っていた…




*!?


春子が笑いながら村川の横に来た。


「ウフ‥葉月に行儀悪いって注意したんですよね」

「あ‥うん。 ついね…」




「ワタシも思うんです。 女なんだから大胆に足をあ……」

「足を?」

「ア‥イヤ,ワタシはやりませんよ? こういう場所で‥足を体育座りみたいな格好は!」




「俺は間違ってないって言いたいけど‥ ただ,知り合って数回しか会ってないコに言ったのが良くないかなって思ったんだよね」

「注意してイイんです。
[元旦那は平気だもん!] なんて言ってましたからね葉月は。」



No.188 13/02/28 15:54
自由人0 

/つい…


村川は打つのをやめ

ドル箱を持って店員を探していた。


*


「村川君ヤメたの?」

「あ‥葉月チャン。 これだけ出たからいいよ! これ換金したら3人で何か食べに行かない?」

「まだ出ると‥ アッ,春子チャン他の台を打ち出した…」




景品カウンターで景品を持った村川と葉月…


「葉月チャン‥これで幾ら位あるかな…」

「ンと‥景品見せて下さいよ村川君。」




休憩所に寄り 2人は椅子に座った。




「村川君‥3万7千円はありますよ!」

「本当!」

「ヨカッタですね~!」




2人は春子の所へ行くと…


「えっ,春子チャン行かないの?」

「今日マイナス3千円だから,アト少しでプラスに‥だからワタシ……」

「村川君 お金で,こういう時の春子チャンは止まらないですよ!」

「また誘って下さい!」

「ガンバッテね春子チャン。」




村川と葉月は換金所へ行き‥お金に換えた。


「3万‥6千円浮いた!
じゃあ葉月チャン何食べる?」


車に乗った葉月‥

助手席で大人しくチョコンと座った風だった。




「そうだ! 市野田達は,どうなったかな? 奴らも誘おっか?」

「……お任せします」


No.189 13/02/28 21:43
自由人0 

/つい…


車を走らせる前に

市野田達に電話をしようと携帯を取り出した

すると,その市野田から着信が3本も入っていたのに今更気付いた村川。




「悪い葉月チャン‥ 少し
市野田と電話するね?」

「どうぞ!」




その市野田に電話をしてみると…


「莉央が終わらない?」

「絶好調なんだよ! 俺はダメでな~ そしたら小遣いくれたから暇潰しで…」




村川の連れ‥町山もスロットが出ていると市野田が教えてくた。




「何! お前が出たからメシに? 無理だ~ この調子だと閉店まで待つようだからよ! 葉月チャン居るんだろ? 2人で行けばイイじゃんかよ?」

「あ‥うん。 そうだな」


結局2人で行く事に。


No.190 13/03/01 09:10
自由人0 

/つい


電話を終え 近場の繁華街を走っていた村川


「葉月チャン‥そこの洒落たレストランとファミレスとあっちに離れた和風レストランがあるけど どこがいいかな?」

「……選んで下さい」


<じゃあ久々に和風>




村川は和風レストランへ向かった。




2人は食事をしながら…


「どしたの葉月チャン? 他の店が良かったかな? もしかして,さっきの注意…」

「イッイイエ‥ あのワタシ,アレはエッと……」




「さっきの注意はさ? 軽く聞き流して! 俺達は……」


<何て言っていいかな
適当に喋り易い話し…>




「さっき注意して貰ったのは わかります。
確かに周りを見てないワタシが悪いんです」

「ま,まぁ‥うん」


2人の会話が続かないまま‥先に食事を食べ終えたのは葉月だった。




「む,村君‥ アッ! 呼び方が変になっちゃった」

「呼び方‥ 別に俺は気にしないけど?」

「じゃあ~ワタシはムラ君て呼んでもいいですか? 君無しは莉央チャンが先に言ってるし」

「序でに言葉使いも‥堅苦しいなら自由にしていいよ! 見ず知らずの他人じゃあないからさ‥ね?」

「そうしま‥そうするでイイんだっけ? アハッ,何か変だなワタシ~」


No.191 13/03/01 12:11
自由人0 

/つい…


食事を終えた2人‥

村川が会計をしていると 葉月は先に外へ出た。




「お待たせ葉月チャン!」

「ムラ君~ ワタシを呼ぶ時は呼び捨てでも全然構わないから」


<じゃあ呼び捨てかな>



2人は車に乗り込むと
葉月がまたパチンコ屋に向かって欲しいと言ってきた。


「台をチェック?」

「ウン! まだ21時半だし
最近行ってない店舗とかを‥打たないからイイ?」

「打たないんだ? なら,行こう」




少し距離を走って
O市の街中にあるO店に着いた。




「機種をチェックするから
10分位かな‥ ムラ君どうする?」

「その位なら俺は車の中で待ってる‥ いい?」

「じゃあワタシ行ってくる」


No.192 13/03/01 16:02
自由人0 

/つい…


チェックをしに行った葉月を待っていた村川

言ってた時間より5分位過ぎて葉月が戻ってきた。




「ゴメン少し遅くなっちゃった‥ アッ! 早く車出してっ!」

「ああ‥ はいはい。」




「つ,次はね~坂を下りたK店に行って欲しい」


*♪

*ピッ!


「……うん?」


<今‥携帯鳴ったか?
俺の‥は,違うな。>


しかし
携帯ホルダーに置いてある村川の携帯ディスプレイは光ってなかった。




少し走って,K店の駐車場に車を停めようとしたが…


「ここは停める場所が空いてないな~」

「今イベントだからよ! ワタシ先に降りちゃおっか」




「待った! じゃあ,そこの空き地みたいな所に車停めて待ってるよ!」

「ウン! じゃあ待ってて」



*


今度はさっきよりも10分以上遅くなって葉月は戻ってきた。




「ゴメンね~ムラ君! 混んでるからチェックするのに時間が掛かっちゃった。」

「22時過ぎてもお客はイッパイ居るんだ?」


*♪


助手席に座ると同時に葉月の携帯に着信が…


「しつこいな~」

「えっ?」




「ア~ッ! ワ,ワタシ外で喋る!」

「わかった。」


<何か少し変だったな?>


No.193 13/03/01 18:54
自由人0 

/そういうこと?


約10分位 車の脇で電話をしていた葉月は車に乗るや否や 3店舗目のパチンコ屋に行こうと言うが

時刻は22時半近くになってると葉月に…




「エッ ホント?」

「後は‥どこだい? 移動してたら いい時間になるよ?」


<俺でさえパチンコ屋が23時には閉まるの知ってるぞ>


「じゃあ…」




そして車を動かす前に
村川は聞いてみたい事を葉月に…


「エッ!?」

「どんな事をしてるのかなって‥ ほら時間は少し過ぎてたり…」

「台番やら回転数‥チョット待ってね!」


レシートみたいな紙キレと
携帯のメモリー画面を村川に見せた。




「コレがO店ので‥コッチが今の店‥ 会員だからデーターはカードで台番とかを記入すれば……」


村川は何となくだが
葉月の言ってる事がわかった。




「何台も見てるんだ」

「ウン!」

「こりゃあ大変だ! 時間通りなんて無理だ!」


*ペコリ!


「ごめんね葉月チャン!
変に思った事は,この通り謝るよ!」

「べ,別に謝る‥ アノネ 実はコレってまだ中途半端なのよね」

「中途半端って?」


葉月は
時間通りに出来なかった事を村川に言った。


No.194 13/03/04 12:13
自由人0 

/そういうこと?


時間を見て もう他のパチンコには行かないと言った葉月‥

村川は葉月を送る為

葉月と会話をしながら車はF市に向かっていた。




「元‥旦那の仲間が?」

「ウン。 さっきO店で遊びに行こうって声掛けられたの」

「それって‥チェック中?」

「色々と調べてたら肩をトントンて…」


しつこい相手だったから途中で出てきた葉月‥

すると今居たK店では

元旦那がO店に居た奴から電話連絡を聞いたらしく……




「相手は行動が早いな~。」

「そう~ まさか来るとは思わなかったわ ワタシはチェックを夢中にしてて…」




その最中に元旦那と仲間2,3人が集まってきて

葉月はチェックを途中で止め トイレに行くフリをして外に出てきたと……




「そうだったのか。 で,家はF市のどこら辺?」

「エット‥ F市**の5丁目…」




案内をして貰い

葉月の住む家の傍…


「この辺なら近い? そこの公園にある駐車場停められそうだし…」

「ウン。 ホラ,アノ安っぽいアパート‥見える?」




見えたアパート‥ かなり年季の入った建物みたいに感じた

そこの1階,右側の角部屋だと葉月は教えてくれた。


No.195 13/03/04 16:08
自由人0 

/そういうこと?


葉月が車を降りて。


「じゃあ俺は行くね!」

「……ムラ君,今度はパチンコ屋にはイツ行くの?」

「わかんない。 今日はあの近所に偶々通っただけだからさ‥何で?」



葉月は車の免許を持ってても車は無かった‥

今住んでるアパートから近場のパチンコ屋には何時も電車やタクシーを使っていたと…


<何だ足が無いのか…>


「俺‥出ない時は仕事中って事‥ 運転手やってるからさ ね!」

「ウン‥わかった。 じゃあ帰るわね! 送ってくれてアリガト~!」




帰宅途中 市野田からF市のパチンコ屋近くにあるファミレスに来れるかとメールが入り

村川は寄る事にした。




「来た来た~ ココだ村川!」

「町山‥ あっ莉央も?」

「適当に座れよ村川」

「うん。」




町山と市野田は男同士で何かの会話で盛り上がっていて。

莉央は誰かとメールをしていた。


「フゥ~‥アッ,ムラ? 葉月と随分回ってきたみたいね?」

「えっ?」




「メール‥葉月とよ!」

「あ‥そうなの?」

「ムラさ 携番教えたんでしょ? これからはしょっちゅう電話鳴るわよ~」

「でも出ない時は仕事…」

「甘いわよ! あのコは移動手段の足が無いからね~ 大変だ~ウフフ!」


<……そうなのか?>


No.196 13/03/04 18:48
自由人0 

/何度も


週明けの月曜日‥

町山と遅めの昼休憩をしていると 着信が入った。


*♪
<……葉月だ!>




「悪い電話…」

「なるべく早くな村川!」




葉月はF市のパチンコ屋に来ていたらしく

息抜きに電話をしてきた。




しかし村川は何気無い会話を数分して

すぐ葉月との通話を終わらせた。




「村川~近い内によ~
トラック乗り換え確定だってさ 今,事務所から電話連絡入ったぞ」

「それ‥何時だ? 今週?」

「今週中だとよ! 俺の携帯かお前のによ‥ また事務所から連絡が入ったら トラックごと日野自動車の**営業所に行って乗り帰ってくんだってよ。」

「連絡来たらか…」


<キャビンの私物は,こないだ片付けたから 何時でも平気だな>




その日の夕方遅く
葉月に電話をした。


*…♪…♪…♪……~


<打ってて出れないのかな? ま,着歴を残したからな!>




その週は忙しく‥

火.水.木曜日と過ぎていった。

その間,葉月からの着信は何度も入るが

いずれもタイミングが悪く

なかなか電話での会話が出来ないでいた。




金曜日の朝

村川がトラックに乗り込んだ時に着信が…


*♪
<葉月か? もうじき出発なのに。 それにしても今朝は随分早いな~>


No.197 13/03/05 09:12
自由人0 

/何度も


出発前の着信‥

相手は莉央からだった。




「おはよ~ムラ!」

「おはよ! 今朝は随分早いな莉央」

「***‥ちょっと待って!」




「モシモシ…?」


*?
<代わったのか?>


「モシモシ‥ ごめん誰かな?」


莉央は一緒に居る葉月に携帯を貸したらしく。




「わかんない?」

「ん~誰だろ? ごめん‥もうじき出発しなきゃいけないんだよね」

「……ワタシ‥葉月! 何で電話出ないの?」

「あ‥葉月? ごめん!
今週は何か忙しくってさ 今夜にでも‥ あ~悪いトラックを走らせないと…」




その日の夕方。


町山と荷物を積み込み途中の間…


「さっき事務所から連絡入ったんだ! 帰りに新車取りに寄れってよ。」

「これからか‥ 荷物も移し替えるから 時間掛かるな。」




数時間後

村川達が寮に戻ったのは 夜の22時過ぎだった。


No.198 13/03/05 12:05
自由人0 

/何度も


寮に帰って落ち着いたら葉月に電話をするつもりだった村川

しかしメシ食って,風呂から上がったら寝てしまった。



寝てから数十分

村川の携帯は鳴ったが 村川は気付かないまま夜が明けた。




朝‥トラックに乗り込んだ時…


*♪


<着信‥あっ葉月だ!>
「モシモ…」

「ムラ君っ!? ワタシ!?」

「お,おはよ葉月! 今朝は随分と早いね?」

「昨日さ? ムラ君ワタシに何て言ったか覚えてないの?」

「昨日? ……あっ!?」


電話での葉月は,声を少し荒げて喋ってきた。




「ゴメンじゃないわよ! ワタシ夜中の2時辺りまで起きて待ってのよ!?」

「悪い悪い‥ 昨日…」




今日 仕事が終わったら必ず電話をすると言い

葉月との通話を終えた。


No.199 13/03/05 12:39
自由人0 

/何度も


夕方の17時

仕事を終えた村川は
すぐ葉月へ電話を…




「‥パチンコ屋ってF市のパチンコ屋? 今から?」

「違うわよO市のO店! スグ‥は無理だから なるべく早めに来て!」




車を乗り換えた村川

慌てて会社の駐車場を出ようとしたら 町山が…


「ドコ行くんだよ? ついでにこないだのパチンコ屋まで乗せてってくれよ?」

「F市のか? 俺はO市に行くから寄れないな」

「O市‥ アッチにデカイ パチンコ店あったよな? じゃあアッチ行こう! ホラ~乗せてくれよ~?」




仕方無く町山とO店へ。


*


「デカイ店ってここだ!
着いたぞ町山!」

「デケェなココ?」




車を駐車場に停めて。


「サンキュー村川‥お前は?」

「町山‥中入ったら単独行動なんだろ?」

「……何で? だって,お前は用事あるん‥?」

「いや,ここ‥ あのさ…」


村川は町山に葉月の事を言った。


No.200 13/03/05 18:43
自由人0 

/何度も


「あのコが居るんだ?」

「ん‥隠していた訳では無いんだけどな」




店内のスロットコーナーを2人でウロウロしてると

村川は葉月を見つけた。




「葉月! お待たせ。」

「こんちわ葉月チャン! コッチの店に来てみたかったからさ…」

「コンニチワ~町山君でしたよね?」


葉月は町山に笑顔で挨拶をした。




町山は沢山あるスロットが気になり


「こんだけあると目移りするぜ! 俺,打ってくる」

「ま,町山っ!?」




*


「やっと会えたわね!」

「ごめんね葉月! 電話でも言ったように 仕事…」

「運転の仕事や勤務中じゃあしょうがないもんね?」

「わかって貰えた~。
俺さ 運転中ってハンズフリーとか使って喋るのも嫌なんだ」

「ハンズフリー? それ…」


*


葉月の左隣りの台が空いて村川は座り…


「折角だから葉月の左隣り‥これ少し打つかな?」

「ソレ? 何人も打ってはスグヤメるのよね。 ワタシ的にもオススメ出来ない‥ケド,他は埋まってるみたいだし」

「こないだの浮いた金があるから5千円位…」


No.201 13/03/06 16:36
自由人0 

/あいつ


「ソレ打つのムラ君? ARTとかってわかる? こないだ打った機種‥ジャグラーとか沖スロ空いてるか見てきてあげるわよ」

「AR‥? 何だいそれ?」

「じゃあ‥お金使わないで座っててね」




数分したら
葉月が戻ってきた。


「ジャグラー空いてた! ワタシもコレを終わらせてアッチに行くわね。 台番はジャグラーの75番にコインを千円分置いたの 76番はワタシのケータイね!」

「わかった。 じゃあ俺,先に行って打ってる。」




その台に行く途中
町山が居た。


「お? コイン多いな町山」

「コレか? 打ってた兄ちゃんがヤメた奴をスグ俺が座ったらよ 千円も使わないでBIGだぜ!?」

「ツイてるな町山!」

「ラッキーだよ~」


喜んでる町山を後にし

村川はジャグラーを…


*!?
<75‥あっこれだ!>


村川は1人でジャグラーを打ち始めた。


<このコインは葉月が買ったんだよな 後で千円返さないとな>


No.202 13/03/07 09:38
自由人0 

/あいつ


30分程1人でスロットを打っていた村川

3千円でBIGを当て

バケやBIGが4連チャンして順調にコインが増えていた。




そして葉月が…

「ムラ君~ヤッパ変な奴が来てるのよ~」

「変なのが?」




葉月が言う変な奴

元旦那の仲間でも特に葉月が嫌っていた奴で

その男が葉月の隣りの台に座ったんだと…




「じゃあ店出よっか?」

「でもアレからワタシの台が当たり出したのよ。 アトさ町山君‥ 今,通りすがりに見たんだけど
どうやら設定良いらしいし‥勿体無いのよね~」


その町山は知らぬ間にドル箱を2箱使っていたと 見てきた葉月が教えてくれた。




そして葉月は…


「今の当たりが止まったらやめて こっちに来るの?」

「ウン! アイツが居るの嫌だもん だからケータイ見張っててね!」




それから10分して

葉月は村川の隣りに…

No.203 13/03/07 12:06
自由人0 

/あいつ


隣りに葉月が座り


「アノ台出たのよ! ムラ君座ろうかって言った台! しかもアイツ…」

「アハハ 台は仕方無いよ 俺がやったって出たかどうかはわかんないんだし。」




葉月と喋ってスロットを打っていたら 町山がニコニコしながら村川達の所に現れた。




「えっ3箱目?」

「イヤァ~実にオイシイ台を座れたもんだよ俺! 前に座ってた奴はハマリ食らって可哀想だよな~」

「町山君,ハマリ台を?」

「そうだよ! 確か600回転は越えてたな‥ 他に空いてないから座ったんだけど まさか千円以内で当たるなんてな~カカカ…」

「こっち来て正解だったな町山!」

「アハハ~正解だよ! アッ!
2人共さ何か飲む?」




町山は休憩がてらに飲み物を買いに行ってくれた。




そして後ろに男が…


「よう葉月~ 今度は地味な台かよ?」

「……マァネ!」




「もう少ししたらアイツら来るみたいだぞ~」


村川は自分の台を打ちながら その話しを聞いていた。


<あいつら?>


「K店から移動中だって言ってたんだ」


*


飲み物を買ってきた町山

葉月と喋ってる男を見た町山は村川に…




「ムラ!?」

「あ?」




「あいつだよハマリ台を諦めてった奴!」

「マジ?」


*!?


傍でニヤける町山に

村川もその男を見た。


No.204 13/03/07 12:42
自由人0 

/あいつ


<こいつがハマリ台を…>


*


「村川! オイ! その男は一体何者だ? 葉月チャンと喋ってるみたいだけどよ?」

「ん‥詳しくは言えないけど…… 一応葉月とは知り合いだな」

「何だソリャ? ま,取り敢えず台に戻る! 飲み物を葉月チャンに渡してくれよ」

「ああ サンキューな!」




少ししたら
その男も台に戻ったらしく…


「葉月‥これ町山が」

「ア~カフェオレ‥ 町山君……戻ったの?」

「うん! でさ…」


村川は町山の打っていた台の事を葉月に…




「キャハハハ~アイツが?」

「うん! 町山が顔見てたから‥間違い無いってさ」

「ヤッタ! ザマ~ミロ!」




それから30分後。


「俺の当たりが止まっちゃったみたい‥ボチボチやめるよ」

「……そうね。 ワタシのもイマイチみたい コイン‥約9千円位かしら」


2人で台を諦め
コインを流し 景品カウンターで景品を…


*!?


「アッ!?」

「どしたの葉月?」

「今‥ 元旦那の親友Aが歩いてた!」

「元旦那の?」




顔を見たくないと言う葉月‥ 取り敢えずは帰るつもりで

景品を持った2人は
換金所へ向かった。


No.205 13/03/07 15:09
自由人0 

/あいつ


2人共 換金を済ませ
村川は町山の様子を見に行く事にした。


「ワタシ休憩所に居る!」

「いや 元旦那の仲間連中が来たんだったら
店の中に居たら会っちゃうじゃん? 車の鍵渡すからさ 乗って待っててよ。」




葉月は頷き
村川は鍵を葉月に…




「何かあったら携帯で連絡‥な,葉月?」

「ウン!」




町山の所に寄る村川。


「見てみ村川?」

「すっげ! 4箱?」

「堪らねえなコレ~! でよ? さっきの奴‥何度も様子を見に来るんだよ~ ウザイんだよな」

「ああ 彼?」

「しかもよ‥仲間連れてきて後ろに張り付くみたいに…」


言っていた傍から
村川の周りに奴らが現れた。




「町山‥やめね? 勿体無いかも知んないけど……他の奴ら…」

「ン? ……だな?」




村川達を囲む様に

5,6人の男が傍に立っていたのがわかった。



「ムラ‥2箱持って!」

「あいよ!」


サッサと退いた村川達‥

すると奴らの内1人は台に座って…




「………!? マヌケだ! だからDの奴カマ掘られたんだよ!」

「ヤメ時ミスったんだ~」

「見てみろC? コレ!?」

「あり得ね~ 俺なら続けてたな!」


その会話は村川達にも聞こえてた。


No.206 13/03/07 15:44
自由人0 

/あいつ


町山の換金を済ませ

村川達は車に…




葉月は村川の車の助手席に座っていたが

誰かと携帯で通話中だった。




「村川‥超勝ったぞ!
このアト何か食べに行こ 奢るからよ!」

「そうだな!」


<俺も勝ったぞ!>




村川達が車の外に居るのが気付いた葉月

携帯で喋りながら
助手席のドアを開けた。


「切るわね! じゃ!」




「いいのか葉月?」

「……ゴメン。 外寒いよね ハイ!」




村川達は車に乗り込み。


「さぁて‥どこで奢ってくれるの町山?」

「ホカ弁な! 決まり!」

「ケチるなよ‥なぁ葉月?……どした?」

「ア‥ン? お弁当って?」

「町山が超勝ったから
夕食を奢ってくれるんだって! 近くで高そうなお店知らない葉月?」

「オイオイ~ムラッ!?」




車はパチンコ屋の駐車場から出て…


「取り敢えずさ葉月チャンの好きそうなお店を優先にするよ! 値段はそんなに気にしないで‥ 12万勝ったからさ。」

「……お寿司は?」

「決定~ 村川! 寿司屋見付けたら車止めろ!?」



No.207 13/03/07 23:23
自由人0 

/あいつら


回らない寿司屋で夕食を食べていた村川達


今回大勝ちだった町山が 近場で勝てそうな店を教えてくれと葉月に聞いていた。




「町山‥スロットで稼ごうって魂胆か?」

「運送屋じゃあ給料安いからな! スロットとかパチンコで稼げるんだったらって…」


<考え甘いんじゃねぇか?>




町山は寿司屋の勘定を済ませ 3人は車に乗った。




「ご馳走さま~町山君! 稼げそうな店‥ 奢って貰ったから教えてあげますよ!」

「マジ? じゃあ頼むよ!?」




運転している村川をよそに 町山と葉月はパチンコ関係の話しを始めた。




そして車は葉月のアパート付近に着いた。


「着いたぞ~葉月!」



No.208 13/03/08 12:28
自由人0 

/あいつら


葉月のアパート付近

車を停めたら

葉月と一緒に町山も降りた。




「電車で帰るのか?」

「いや金あるからタクシーを拾って帰るよ。」

「……2人共 ワタシの部屋上がってってよ?」


村川は疲れもあるから断ったが やっぱり町山は残るらしく…




「ったく‥早めに帰って来いよ町山!」

「ネェ~ムラ君も~…」

「葉月チャン! それより店の情報を教えてよ」




葉月達と別れ
村川は車を走らせた。




*♪


村川は寮に着く手前で着信が入り。




<莉央からだ‥ 路駐するか…>




「ムラ? 今から来て!?」

「こんばん‥ 莉央どうしたの?」




莉央は最近オープンしたパチンコ屋aa店に居た。


「えっ大負けしたから金が無くなった?」

「そ! 大負け! でさ~
榮太郎の代わりに家まで送って欲しいの!」

「市野……あ,じゃあ10分位待って? 今から,そっち向かうからさ。」

「わかった!?」


<大負けしたんじゃ 機嫌限悪いかもな>


村川は莉央が居るパチンコ屋に向かった。


No.209 13/03/08 15:57
自由人0 

/あいつら


「お待たせ莉央!」

「悪いわねムラ! 榮太郎は例のバイトで帰ってこないのよ」

「あ‥運転手か? じゃあ乗って莉央!」




家に着くまで 莉央はスロットの事をグダグダ言っていた

詳しい事は全くわからない村川は適当に返事をしながら運転をした。




「もう着くよ!」




「ムラ‥最近は葉月と仲良しなんでしょ?」

「いや,それがさ 今週は忙しかったら 今日久々に会ったんだ。」




市野田夫妻の住む家を目の前に 村川は路肩に車を停めた。


「葉月‥ギャンブルを除けばイイコよ~」

「あ‥うん? そうだな。」

「バツは付いたけど 気にしないなら付き合っちゃいなさいよムラ?」

「そのさ 葉月の元旦那? さっき仲間みたいなのと一緒に居たのかな? 町山が打ってた台が仲間の1人が打っていた後に…」


さっきまでの話しを村川は莉央に言った‥

すると莉央は…


「アア‥あいつら~? じゃあO店行ったんだ?
ネェッついでにゴハン作るから家に上がってって!」

「いいよ‥帰る俺は。」


No.210 13/03/08 18:28
自由人0 

/あいつら


結局 村川は市野田の家に上がった。


「市野田来たら帰る! 奴の駐車場に俺の車を置いたからさ アイツの停める場所無いじゃん。」

「榮太郎‥今日は緊急で行ったから何時かな~? 帰る時は大体メールが入るからさ そのメールにムラが車停めてるって書いとくわよ。」




少し散らかってる居間で村川は1人で座椅子に座ってた。




「夕食済ませたの?」

「あ‥うん! 町山が勝ったから奢ってくれた‥ あっ やべ!」

「勝ったって幾らよ?」

「……莉央の負け額くらいかな?」




その事を言ったら 少し莉央の顔つきが変わったのがわかった。




村川はテレビを見させて貰ってる間

莉央はキッチンで焼そばを作り始めた。


<いい匂い~>




*♪


<着信? あっ,莉央の携帯が鳴ってるんだ>


「莉央~ 携帯!」

「榮太郎からのメールだわ! 悪いけど取って貰える?」




市野田はメールに夜中の2時辺りに終わると書いてあり

莉央は村川が家に居ると書いて返信したみたいだった。




「ムラ‥榮太郎が帰ってくる迄話ししよ? 葉月達の話しを聞いてれば時間はアッと言う間よ!」


No.211 13/03/10 12:24
自由人0 

/あいつら


莉央から葉月の事や

元旦那の仲間内とかの話しを聞いていた村川だった。


<時間は夜中‥2時か>




「ムラ‥何か飲む?」

「じゃあホットコーヒー頼んでもいいかな?」

「ホットコーヒーね わかった。」



数分後

コーヒーを飲んでいると

莉央の旦那‥市野田が帰ってきた。




「市野田‥お疲れ様!
緊急で行ったんだって?」

「おぅ‥村川! 緊急‥地方だったよ! つか東京から山梨の県境に住んでるお客でよ アチコチと道知ってる俺が呼ばれただけなんだ今回!」

「県境‥ 遠いな! 運転手も大変だ…」

「今は,まだ慣れてないからな‥ でも結構面白いぞこの仕事!」




少し3人で話しをした後

市野田が村川に泊まっていけと言いだした。




「市野田‥俺の車,平気かな?」

「駐車場? 空き部屋になってる部屋の駐車場は俺が停めても平気なんだよ! だから気にしないでいいぜ。」




そして莉央は,寝る前に風呂に入ると言い

風呂場へ行った。




「村川‥布団敷くから
どいててくれ!」

「あ‥俺手伝うよ」

「お前は,お客だ! んなのしないでいいよ」



No.212 13/03/11 15:06
自由人0 

/あいつら


莉央が風呂から上がり

市野田と村川は男同士で風呂に入った。




「意外と広いんだな」

「アハハ~驚いたろ!」




浴槽は大人2人でも
余裕で浸かれて

のんびり入れた。




お互いに体も洗い終わり…


「村川もデリの運転手やれ!」

「本業の時間が読めないからって断ったよ。 友里‥店長には」

「……運転手がもう1人欲しいって話しだ!」

「町山なら多少キツくってもやれんじゃん?」

「同じルートだから無理なんじゃねぇの?」




村川達は風呂から上がり‥ 居間に移動した。




「ムラ~コレ‥榮太郎の1回も使ってない下着とスウェット! ハイ!」

「……これ? 市野田いいのか着て?」

「構わないよ!?」




<着替えたし‥じゃあ寝るかな!>




明けて日曜日

村川の携帯に着信が入り‥その着信音で目が醒めた村川。




「モシモシ‥村川?」


着信相手は町山だった。




「あ? O市のK店に来い?」


<まだ8時前だぞ!>




「イベントなんだ!」


*!?


「行かな……あっ! ちょっと待って町山!」


No.213 13/03/11 16:03
自由人0 

/また?


通話の最中に莉央が現れた。




「出掛けるから!」

「うん!」

「ムラも行くの! O市のK店に! 電話の相手 葉月でしょ?」

「いや町山。 えっ?」




すると電話の向こうの町山が…


「お前が市野田ンチに居るのは葉月チャンから電話で聞いてんだ! 待ってるから来いよなっ!?」


*!?
<行くなんて言ってないんだけどな! あっ!>


そう言って町山は電話を切ってしまった。




「莉央?」

「さっき葉月からイベントの話しがあったの! で‥ムラも連れて行くって言ったのよ!」

「俺? 市野田は?」

「榮太郎はアトで来るって! だからムラの車!」




起き抜けにすぐ
莉央とO市のK店へ行く事になった。


昨日の作業着をまた着ていると 莉央が…




「榮太郎の服着なさいよ コレ‥デカイけど着れるわよね」

「ナイキのジャージにパーカー?」

「早く! 整理券の時間が…」


慌てて着替えた村川

莉央と一緒にO市へ向かった。



No.214 13/03/12 11:11
自由人0 

/また?


車で駆けつけたK店

町山達より後に整理券を貰った村川と莉央。




「コンビニへ何か買いに行こうよ~ムラ?」

「ああ,何も食ってなかったっけ‥ 行こう」




歩いてすぐ傍にあるコンビニに行くと 駐車場の隅で町山達に会った…




「ヨォ~村川!」

「[ヨォ~!]じゃねぇよ!
勝手に電話切りやがって!」




コンビニで4人が喋っていると…


「ムラは整理券 何番?」

「……75だ!」

「ワタシは59ね」


葉月は笑いながら


「ワタシ以外ミンナ後ろね! ワタシは11‥ 町山君なんか101番よ~ウフフ!」

「抽選だからな…」




日曜日に新台が何機種か導入されての賑わいなんだと葉月が言うと…


「中に入ったらワタシがソッコーで何台かキープ…」


村川を除いた3人は新台の話しで盛り上がり

村川1人だけ蚊帳の外みたいになっていた。




「俺,食い物買ってくるけど‥莉央は?」

「ムラと同じ様な奴を買ってきて! 飲み物はアトで買うからいいわ!」


No.215 13/03/12 15:06
自由人0 

/また?


店が開き 前から10人ずつ入ってると

前に並んでる人達が言っていたのを聞いた村川‥


*
<もうじきだな>




そして,いざ中へ…




<どれを‥あっ葉月!>


葉月が村川を見つけ
打つ台を教えてくれた。


「ムラ君は沖スロね! ワタシ達の打つ台はまだ…」

「ハイビスカスが光る台?」

「そう! コッチも新台なんだよ ゲン担ぎで7番!」


<ラッキーセブンて事か! じゃあ気合い入れるか!>




後から来た客もドンドン座って打ち始め…


「コッチ‥ムラ君1人だけなんだけど‥平気?」

「一応‥ 押せなかったら葉月の所に行くよ」

「ン~ そしたらさ。 上にあるコレ! コレ押せば店員が来るから 訳を言えば平気よ! じゃあワタシ行くわね。」

「……3人共同じ機種?」

「席は離れてるけど 同じ機種をキープしたの!
じゃあガンバロウネ!」




*


打ち始めて30分
村川は何も当たらず


<ハイビスカス光んねぇ~
もう一万使った‥やめようかな?>


携帯を下皿に置き
席を立ったら

後ろから若くて背の高い女が村川に話し掛けてきた。


No.216 13/03/13 12:16
自由人0 

/また?


「オニイサン‥コレに幾ら使ったのかしら?」

「え?」




喋りながら椅子に座ろうとするデカイ女。


「アラアラ‥ケータイ忘れてるわよ。 ハイ!」

「あの‥まだ…」


村川を睨む様な顔で。




「打つの!?」

「……一応‥ トイレ行こうとして立っただけだから!」


<嘘だけどな>




*!?


「志帆~オイ! どうした?」

「ウウン 何でもないわ!」


仲間みたいな感じの男が1人現れ デカイ女に聞いてる内に 男は村川を見た。


*!?


<あっ,小太り眼鏡! こいつこないだO店で町山に……>




その男は
葉月の元旦那の仲間と言っていた男だった。




「座ろうとしたらさ…」

「ア? まだ駄目か? しゃあないな‥ 行こ!」

「ウン!」


2人は居なくなった。




<ゴメン位言えっての!
まぁいいや‥トイレ行こ>




トイレに行った帰り際

町山を探しに村川はスロットコーナーを歩いて行った。


No.217 13/03/13 15:34
自由人0 

/また?


町山の所に行くと 莉央も町山の所に寄ってきていた。




「小太り眼鏡とデカイ女が仲間?」

「みたいだ‥ デカイ女が早とちりして 俺の打ってた台に…」

「ムラ‥ 何も当たらないの?」

「一万使って 何も! それでさ,やめようと思った矢先にそのデカイ女が‥ 全く,幾ら使ったら当たるんだろ…」




「デカイ女‥アソコに居るわよ! って事は,あの角で打ってるのも仲間ね!」

「あんまり見てると
気付かれる‥ 俺,台に戻るよ」




打ってた台に戻ると
葉月が……


「ムラ君‥ 回さないと当たらないわよ!」

「あ,うん。」




村川はコインを再度買い足しながら さっきの事を葉月に…


「エ~ッ,小太り眼鏡とデカイ女? 元旦那の仲間‥って言うか,女のコはワタシと仲良しよ!」

「そうなの?」

「女子校でバレー部だったの! じゃあミンナ来てるッポイわね」




少し喋った葉月は台に戻っていき




それから更に30分近くが経った頃

村川は一万円追加したが何も当たらなかった…


<金がドンドン…>
*!?


<またデカイ女‥他にも数人が後ろに居るな>




後ろ近辺で数人が何かを喋っては笑っているが

店内は大ボリュームでユーロビートだか洋楽がかかっていて 会話は全くわかない‥




すると1人の男が
村川に近寄ってきた…


No.218 13/03/15 14:33
自由人0 

/また?


後ろから来た男が…


「ソレ,チャンス目!」

「……?」

「オニイサン‥聞いてます?」


<馴れ馴れしい奴。 そのチャンス目って何だ!>


合計で2万円を使って
どうしようかと迷っていた村川に 男はニヤつきながら言った。




「もしかして初心者?
アッチのジャグラー打った方がいいすよ」

「‥そうですか?」

「ハマリだすと深いよ~コノ台! アッ,チョットだけデーター見せて貰っても‥?」

「データー?」




「コレコレ~! オーイ,b! データーチェックしてくれよ?」


もう1人の男が上にあるデーターをピッピッと
慣れた手つきで村川の打ってる台のデーターを見始めた。




「#%&#%&‥アト5千円位だぜ!」

「マジ? 打ちたいな!」

「オマエやる? 真純に打たせるか?」

「打ちたがってたからな‥真純~空いたら打つか?」


<まだ,やめるって決めてないのに…>




「アッこの人まだ…」

「そうだよサッキの! もうじき空くみてぇだからよ」


女はさっき来たデカイ女で‥bとは小太り眼鏡の男の事だった。


<ウザイな小太り眼鏡!
また現れたな!?>


No.219 13/03/15 15:21
自由人0 

/譲れない


デカイ女‥真純と小太り眼鏡の男‥bは,村川の周りで空いたら打てとかって話しをしていた…


<五千円が何とか言ってるからな‥続行するか!>


奴らの話しを聞いていた村川は,新たにお金を追加した。




「オニイサン打っちゃう?」

「……もう少しね」


3人はまた他をウロつく事にしたらしく 村川の傍を離れた。




その僅か数分

*!?


<ハイビスカス点滅した!?>


投資二万一千円でBIGボーナスをやっと当てた村川だった。


<もし あれで,やめてたら‥ ハハ危なかった。>


No.220 13/03/15 15:49
自由人0 

/譲れない


お昼も近付く頃。


<コイン無くなる…>


*!?


「ムラ君~!」

「あっ葉月!」

「……ダメ?」


葉月は台のデーターを調べ始めた。




「キビシイみたいね~」

「二万チョイ使って さっき,初めてBIGボーナス当てたんだ‥ でも,もうコインが無くなりそうだ」

「他‥も出てないね。
新台だから設定…」




休憩がてらに
葉月はトイレに行くと言い

村川も席を…




「何か置いとかないと
台座られちゃうわよ」

「あ‥うん」


<携帯置こう>




トイレに立ち寄る葉月

村川は1人で先に休憩所へ向かった。




<カフェオレとコーヒー買っておこう。>




休憩所‥

葉月を待っていたが
7.8分経っても葉月は来なかった

村川は缶コーヒーを飲みきってしまい…


<長いな。 まさか大?>




*!?


「ゴメン,ムラ君!」

「おっ来た! ほら葉月‥カフェオレね! 俺は台に戻るから。」

「ま,待ってムラ君!」


No.221 13/03/16 10:51
自由人0 

/譲れない


休憩所で葉月と村川は話しを…


「えっ 元旦那に会った?」

「そこ‥トイレから出てきた所で偶然にね それで少し立ち話しを…」


<それで時間がかかったんだ?>




「あのさ,さっき言ってた小太り眼鏡とデカイ女‥ また後ろに来たんだよ。 後1人‥声掛けられたのが……」

「それ元旦那! デカイ女のコは真純ってコ。 沖スロを打ちたがってるからって話しも聞いたわ。」




さっきあった事や,葉月の知り合いの真純ってコの話しをしていたら

莉央の旦那‥市野田が遅れて店にやってきた。




「村川‥何を打ってるんだよ?」

「沖縄の新台! 今日は二万以上使ったから駄目だろうな」

「沖スロか! もしヤメルんならさ,俺が代わろうか?」

「アレ1台に二万ね‥ じゃあ他にムラ君が打てそうな台をワタシが探してきてあげるね!」

「いや,もう今日は二万円使ったからいいよ!」



葉月が店内をウロつく間

市野田は昨夜のバイトの話しをしだした。



No.222 13/03/17 08:14
自由人0 

/譲れない


「山梨県の方か?」

「いや正式には東京都だったな! でも裏の山は山梨県だ。」




「市野田‥店長に何時頃から呼ばれた?」

「昨日‥昼過ぎ! F市のパチンコ屋で…」




昨日も莉央とパチンコ屋でスロットを打っていた市野田‥

その時,市野田だけが全くボーナスを引けなったらしく

1人,近所のラーメン屋で昼食を食べていたら

デリヘル店の店長,友里から呼び出しがあったと…




「スロは出ねぇし 金は減る一方だからよ。 日当稼ぎにさ 莉央に訳言って臨時で走ってきたんだ。」

「あ‥呼ばれたからか」

「んでよ‥ 昨日はデリ嬢がお前の仲良しな史恵チャンだったんだ!」


<いや仲良しっ……つうか連絡無いな>




「……かったか? なぁ?」

「あ‥ 何が?」

「連絡だよ! 昨日の客に変なプレイされたとかって‥半泣き状態だったから!」

「変な?」




*!?


店内をウロついてた莉央が戻ってきた。




「ムラ君~ 大変!」

「えっ,何が?」

「あのね…」




何と村川が打っていた台‥ さっき言ってた真純って言うデカイ女が

勝手に座って打ち始めていると村川達に…



No.223 13/03/18 18:26
自由人0 

*訂正 店内をウロついてたのは葉月でした

莉央と間違えました。




/譲れない


「えっ,あの台?」

「せっかくワタシが用意した台‥ いくら打つ台が無いからってさ…」

「チョット待った葉月チャン!
打つ台が無いって?」

「イベントだもん市野田君!」



急いで打ってた台に向かった3人。



*!?
<うっ! また小太り眼鏡の奴が居る。>


「チョット~真純っ! キープしてた本人連れてきたから 確認しなさいよ」

「何だよ葉月~ 何十分も放置して 今更…」

「bは黙って! オニイサン‥もう打たないわよね? ワタシが打ったら出ちゃったもん‥ホラ?」




「何このデカイ娘‥村川? 少し勝手じゃね?」

「市野田‥お前が打つなら この台返して貰うぞ? 俺は打つ気が失せた 打たないならコチラサンに譲る。」

「パッと見 打つ台無いな! じゃあコレ俺打つ!」




村川はデカイ女‥真純に訳を話して 席を退いて貰った。


「モウ~本人が打たないならさ…」

「悪いのは真純よ!」




「アハハ 行こうぜ真純!」

「イコイコ~b! また他の台探そっ?」


<このコは,また謝らないな>


そして市野田が村川の代わりに台へ座り 打ち始めた。


No.224 13/03/19 12:18
自由人0 

/いい。


「市野田! 帰りは莉央を乗せてけよ。」

「わかったよ!」




葉月は店内を見て歩いていた時に 怪しい台があるからと村川に言った。


「いや,もう打つのは…」

「コレ!? 角台で大ハマリのジャグラー! 試しに三千円位打ってみれば?」




*!?


「葉月~ 角にあるからってそんなのをオニイサンに薦めるって残酷よ!」

「コレな‥ント………」


デカイ女の真純と小太り眼鏡のbが ニヤつきながら台のデーターを調べだした。




<また小太りとデカイの‥あっカップルか?>


「俺は絶対に打たないよ! マグレで当たっても一回こっきりだな!」

「b‥設定悪いの?」

「だって1300以上のハマリ‥最悪だろ! マァ実際打って小役とか数えなきゃわかんねえが‥金が勿体無いな!」

「確かにね~ ムラ君ゴメン! 無理に打たないでいいからね」


<良くそんな事がわかるもんだなコイツら! さてはプロだな?>




2人は笑って その場を去っていった。




そして葉月も自分の打ってる台に戻ると言い出した。


「ネェ~ムラ君 もう少し待っててよ! お昼一緒に食べに行こ?」

「……わかった! じゃあ休憩所に居るよ。」


葉月が居なくなった時


*ドン!


<痛っ!?>


No.225 13/03/19 12:48
自由人0 

/いい。


<トットッ‥バランス崩した>


*トスン!?


<うわっ,思わず椅子に座っちゃったよ!>




混んでいるスロットコーナーの通路で 年寄りのオジイサンに村川はぶつけられてしまい。


「そんな所に突っ立っていたら邪魔だろがっ!」

「……すいません。」

「打ってる台に座ってろっ!?」


<いや打って‥あっ座ったついでだ どうせなら少し打ってみるか?>




*ピッ! チャリチャリチャリ…


千円‥二千円‥三千円を使った時。




*カチ!?


「アアッ ペカッてるっ!?」

「あっ?」


デカイ女‥真純が1人横に立ってて言った。




「ネ,ネ‥いくらで?」

「三千円目かな?」




「コイン1枚入れてよ!」

「わかるのかい?」

「ジャグなんか目をつぶったってわかるわよ!
……アッ,7!?」

「……えっ?」

「BigよBig! ……揃えちゃうわね」


*チャララチャララチャララ~…♪


No.226 13/03/21 09:19
自由人0 

/いい。


オジイサンにぶつかった弾みでスロット台に座ってしまった村川。


「少しは出方が変わるのかしら? ま,ガンバッテ~」

「あ‥ありがとう。」


真純は,またすぐ居なくなった。




村川もまぐれで1回当たったんだと思い

今当たったコインが無くなったら やめる積もりだったが



*!?
<また光った!>




30分もすると コインは徐々に増え ドル箱にコインを移していたら…




「チョット~本当に出方が変わったみたいね!」


*!?


村川の所に
また真純が現れた。




「ビッグが3‥バケ1?」

「良くわかりますね?」

「エッだって‥データー表示見ればわかるわよ!」

「データーを?」




*ピッピッ…


「コレ! 見方知ら‥もしかしてオニイサンて…」

「おっ,GO!GO!が光った~! よし! 今度こそ1発で揃えてみようかな‥ あっ!? コインが落ちちゃった!」


コインは真純の足元に…


「拾ってあげる」

「すいませんね」




真純は しゃがみながらコインを拾い集めていくと村川の足元から少しずつ移動してきた…




「ハイ! 何枚か落ちてたから。 無い時は困るからね!」

「5枚も? あ‥ありがと‥!? つぅかさ‥ど,どこから渡してんすか!?」


<オイオイ‥股ぐら近くから顔をだすなってば!>


No.227 13/03/21 13:11
自由人0 

/いい。


コインを取り終え
立ち上がって真純は手を伸ばしノビをした。


「ンン~ッ!」


*!?
<腹見えるってば>




どこ行っても打つ台がないらしく 退屈だと言ってる真純は

休憩所には行かず 村川の傍から離れないまま…




「そうだ! データー表示の見方はさ こう押して‥1日前でしょ 2日前‥3日前‥ ンデェ~何G目にボーナスを引いたかって感じでわかるんだよね!」

「……わかって使えると便利なんすね?」


<ヘェ~>


「アトはメール会員とかになってれば店側の細かい情報も‥ 携帯貸してくれれば会員登録してあげるわよ?」

「いや俺,会員は…」

「今度から葉月と来るんでしょ? 会員登録しちゃえば楽よ!」




*!?


葉月が村川の傍に。


「お待たせ‥って何で真純が居るのよ?」

「台を見つけて打ち出しちゃったのよミンナ。 だからワタシ,コチラのオニイサンが打ってるジャグのハマリが気になって見に来たのよ」

「真純‥ワタシ居るんだからさ bんトコ戻って!」

「あの~コイン拾ってくれてありがとうね!」




「………ワタシ居たら邪魔?」

「え?」

「真純はミンナと来たんでしょ! ムラ君はワタシ達と打ちに来たのよ!」

「ムラ君て言うんだ? ワタシ~水樹真純! 次からは真純って呼んでねっ」


<つ,次から?>


No.228 13/03/21 18:39
自由人0 

/いい。


打ってる台が好調になっていた為 食事には行かず 1人で打っていたら

村川の傍に莉央が…




「何よムラ‥ジャグ? アッ,葉月はどうしたの?」

「葉月? メシ食いに行ったよ! 元旦那の仲間内で来てた女の子とな! 俺も行こうとしたんだけど…」

「出てるもんね! そっか‥コッチの店って,チョット前までは,あのコ達夫婦のホーム店よね!」


<チョット前?>


トイレの帰りに通り掛かった葉月は,自分の打ってる台に戻った。




約1時間後‥

村川の打つ台が静かになり…


<もう出ないかな? 箱にコレを入れたら満タンになるかな?>


コインを箱に移していたら葉月と真純が戻ってきた。


「ム~ラ~君っ 箱にコイン入れちゃって~ ヤメルの?」

「何か止まっちゃったみたいだからね…」




「真純~ ホラ! データー見て‥ジャグ連ポイわよ!」

「1.2‥5‥9連! 低設定でも稀に連チャンするのね!」




「葉月‥コレで幾らかな? 二万以上ある?」

「箱貸してみてムラ君!」




箱を葉月に渡したら

葉月はコインを手探りするみたいに………


「あるんじゃない? ヤメるの?」

「うん一応ね」


No.229 13/03/22 15:34
自由人0 

/いい。


打つのをやめた村川。




<腹減ったし 換金して早めに帰るか>


換金所に行き 現金を計算してみたら。




<二万‥三千! おっ?
二千円勝ったぞ!>


「ムラ君~どうだった?」

「二千円勝ち! まさか勝てるとは‥ これで昼メシ食うかな」

「ヨカッタね~ムラ君!」

「あ‥うん…」


何故か換金所に真純も付いてきていた。




「ムラ君‥余所のパチンコ屋に行きたいの‥車で行けるかな?」

「ドコに~葉月?」

「ん~‥あのさ,行ってもいいけど あんまり遠くは勘弁してね?」


葉月は少し離れたC市に行きたいと言った。




「C市? ここからだと車で4~50分かな? じゃあ途中でメシ‥いい?」


村川は腹が減っていた。




車の傍で…


「あっ,誰かに出掛けるって言わないとな」

「葉月~ ワタシも行ってイイ?」

「真純はアイツらと来たんだから…」

「ワタシも行きたいよ~。
ココだと打つ台が座れなかったからさ~ネェ~?」

「行っても偵察重視よ? どうしよムラ君~?」

「暇~行きたい」




「じゃあ鍵‥ アソコに停めてるから乗って待ってて! 店ん中行ってくるからさ 真純‥チャン? 連れの人達は? 一緒だったから話し…」

「じゃあワタシも中一緒に行く~ ムラ君一緒に行こ~!」


No.230 13/03/29 16:50
自由人0 

/いい。


パチンコ屋の中に居る莉央達に訳を言って出てきた村川

車に戻ると 真純と葉月が車内に居た。


「ムラ君来たわよ真純!
後ろに座りなってば」

「遅いわよ~ムラ君 アッ車運転してもいいかしら? ワタシ外車って運転…」




昼メシをマクドナルドのドライブスルーで買う事にし

村川は後部座席に座って 真純がC市のパチンコ屋まで運転をする事になった。




いざパチンコ屋の駐車場を出ようとした時…


*ガクンッ!?


「キャ~ッ!? ま,真純っ?」
「どうした真純チャン!」

「ゴメンゴメン2人共! 横から突然アイツ~ bが出てきたから…」


外では
ニヤっと笑ってるb…




「危ないわねアイツ! 真純~無視しなさいよ!」


するとbが車に近付き
窓を開けてと 助手席側の窓を…




「何よ~bっ! ジャマッ!?」

「お前らドコかヨソに行くってaから聞いたんで オレ~慌てて探したんだよ!」


No.231 13/04/01 15:37
自由人0 

/いい。


村川達の乗った車に飛び出してきたbと言う男。




「俺も行きたいンスよ!」

「bも? どうするムラ君?」

「行っても台チェック優先で大して居ないわよb!」

「それでも真純は行くんだろ~? だったら…」




仕方無く4人でC市のパチンコ屋へ向かった。



C市近辺の途中‥県道沿いにあったマクドナルドのドライブスルーに寄り

昼食を食べていないbと村川はハンバーガーとかのセットを適当に頼んだ。




移動する間 2人は昼食を済ませ…


「葉月‥コレそお?」

「そうそう~入って!」




食べたゴミを持った村川は車から降り…


「行こうぜ真純~」




「3人共さ 先に中へ見に行ってて? コレ捨てたら 後から行くよ俺」

「ウン!」

「真純チャン‥車の鍵!」


*!


「……ロックしたわよ! ワタシが鍵持ってるわね」

「行こうぜ真純~!」


<鍵‥いっか?>


村川をよそに
3人は一足先に店内へ入っていった。


No.232 13/04/02 12:55
自由人0 

/え~っ


C市のパチンコ屋に遅れて入った村川‥ 葉月達を探し回って店内をウロウロとしていた。




「ムラ君~コッチ‥ココよココ!」

「あ‥居た!」




真純が村川を見つけ
村川は真純の傍に近寄った‥ が,目の前にはbが…




「bの お気に入りの台なのよ~コレ! 空いててデーターを見たら 設定が良いみたいで‥打ち出しちゃったの。」

「向こうの店にもあったんスヨ~ でもヤバイから座んなかったんス。」


真純達をおいて 村川は葉月を探す事にした。


<葉月‥居ないな…>


No.233 13/04/02 15:08
自由人0 

/え~っ


大きなモニターの前に
葉月を見つけた村川

しかし葉月は村川に気付かず…




「居た~葉月捜したぞ。」

「アラ‥1人?」

「何かさ b君? 打ちたい台があるからって打っちゃってる そこに真純チャンも…」




葉月はモニターの所でセッセと忙しく‥

何をしているのかと村川は聞いてみた。




「台のチェック?」

「ウン! 会員になってないから大まかなデーターしか見れないけどね」

「……大変だね」


少しして データーを見終わった葉月と村川は台の方へと移動した。




「えっ8種類も?」

「そう! 今打って勝てるのは大体8機種‥空き台だったら少し様子見で打つわよワタシ。」




「じゃあ時間掛かる?」

「ムラ君‥あっちにジャグあるから打って時間潰しててよ」

「じゃあ俺もジャグラーで少し様子を……」


村川は葉月に
車へ戻るように言って別々になった。



No.234 13/04/05 22:11
自由人0 

/え~っ


適当に空いてたジャグラーに座った村川‥

三千円でBIGを1回当てて 様子を見ていたら


*ブブ‥♪
<バイブ……着信だ!>


相手を確認しないまま
村川は小走りでパチンコ屋から出た。




<外‥ここなら…>


「モシモ……!?」

「ムッムラ君~っ チョッ! エッ?」

*!?
「モシモシ? ……あれ?」


女性の声がしたが すぐ切れてしまい

携帯の履歴を確認してみると 相手は真純だとわかった。




<真純……あっ,車の鍵を真純に預けていたんだっけ! もしかしたら車か?>


村川は,また店内に入って

さっき打ってた台にb達が居るんじゃないかと思って見に行くと

bと真純は居なかった。




村川はもう一度外へ出て
真純の携帯に電話をしてみる事にした。


No.235 13/04/07 12:41
自由人0 

/え~っ


真純の携帯にかけながら 村川は駐車場を歩いていた


*
「お客様の……」


*!?
<出ない‥車‥あっ!>


自分の車‥ジャガーに近付いてみた村川は

運転席のドアを開けようとしたら窓が開き…


「アッ,ム,ムラ君どうしたの?」

「あっ,b君居たのか!
君だ……?」


何故か運転席と助手席のシートがリクライニングしていて bの服が乱れた感じなのを変に思った村川…


「1人で何してんの? 真純チャンは居な……?」


*
真純が口元を拭いながら 助手席側の外からヒョコっと現れた。




「真純チャン‥ 居た! そんな所でどうしたんだい?」

「な,何でもナイ‥ それより着信…」

「着信はソッチから‥だから,すぐかけ直したんだけど……」



*カチャ。


bが何事も無いような素振りで車から出てきた。


「真純‥ト,トイレ行くんだろ? は,早く行けよ」

「……ウ,ウン。」

「ま,待った,オレも行く! コレ‥ムラ君の鍵だよ!」


車の鍵を村川に渡したbは,真純と一緒に店内へ向かって行った。


No.236 13/04/08 15:39
自由人0 

/え~っ


車の中が気になった村川は,また車に…


*!?
<ティッシュが丸めたまま?……臭っ!?>


変な匂いがするティッシュ

村川はボックスティッシュから
数枚ティッシュを取って丸め込み 持ったティッシュは店内のゴミ箱へ捨てに行った。


<あったゴミ箱。>




そして店内の休憩所に座り込み…




「ムラ君~っ」

「あっ葉月!」




「真純達は?」

「あ‥一足先に店内‥
そうだ真純チャンとbってさ……」


村川はさっきの事を葉月に話してみた

そして その話し序でに真純とbの関係とかも聞いた。




「仲は良いけど 付き合ってないの?」

「ワタシから見たら……
一方的にbが‥でも真純も~ ン~ワカンナイ!」

「わかんない? あっそう……」




*!?


突然,葉月が村川の手を取り 嫌な匂いがすると言い出した。


「嫌な‥ クンクン‥ じゃあ,ちょっとトイレで手を洗ってくるからその辺座っててよ!」

「じゃあ一応終わったから車に居るわねワタシ! 鍵貸してムラ君?」

「はいよ!」


村川は手を洗いにトイレへ行き

葉月は村川の車へ行った。


No.237 13/04/08 20:54
自由人0 

/え~っ


手を洗ってきた村川はパチンコ屋から出て 駐車場を歩いていた。




「ネェネェ~ムラ君~!?」


真純が村川の傍へ走ってきた。




「あれっb君は?」

「b? 実はね……」


打ち始めた台で,すぐBIGが当たり

それからプレミアがなんたらだったとかで時間が掛かるんだと真純は村川に教えてくれた。




「帰り? 待つしかないでしょ 一緒に来たんだし…」

「アリガト~ムラ君! じゃあワタシbに‥ ア,アノさ?」

「ん?」


真純は村川に,さっき
あった事を照れ臭そうに言った。




「え~っ‥じゃあ電話に出なかったのは?」

「電話? あの時bが出るなって‥ゴメンなさい!」

「まぁいいか‥ で,b君にさ‥ そういう事をするなら自分の車でやるように言ってね。 ティッシュ‥参ったよ。」

「bの液体垂れてなかった?」

「垂れ……と,取り敢えずb君に連絡してきなよ! 車に葉月を待たせてるから俺は行くね」

「じゃあ伝えたらワタシも車に行くわね!」


そして村川は,葉月が待つ車へ……


No.238 13/04/09 12:17
自由人0 

/え~っ


車に戻った村川‥

助手席では葉月が誰かと電話をしていた。


<電話中か‥外に居よ>




少ししたら葉月が助手席のドアを開け…


「ムラ君~ゴメン!」

「あ‥中ぁ入る」




「今ね‥莉央チャンと喋ってたの。」

「ああ~莉央と?」

「ムラ君の友達‥町山君が絶好調らしくって…」




*カチャ!?


*!?
<真純が来た!>


「ムラ君‥中イイ?」

「真純は後ろよ!」




葉月が町山の打ってる台の話しをしてると

真純もその話しに加わり…




「bもゴッドよ! その人と同じようにアイツもプレミア引いちゃったのよ!」

「bも? 生意気ね~。 マァ今日は大勝ち確定だから‥借りを返して貰わなきゃ~bに……」


葉月と真純は,bの事や

以前は真純らのグループで立ち回っていた頃の会話で暫く盛り上がっていた。


No.239 13/04/09 15:51
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


*キュル‥ボゥァ………


2人の会話に交ざれないでいた村川はCDを聴こうと思い車のエンジンを掛けた。




「ネェ,ムラ君ドライブ?」

「いやCD‥アイドリング状態にして聴こうかなってね」




「ムラ君,退屈でしょ! ついでだから市街地とかを走ってみない? この辺りの道は地元に近いからカナリ知ってるわよワタシ」

「ヘェ~葉月ってコッチの出身だっけ? 知らなかったな~ワタシ。」

「b君待つんだから ウロウロ走ったら…」

「じゃあさアイツにメール打つねワタシ!」




*
直ぐにbからOKのメールが帰ってきた。


「bね‥まだ暫くかかるんだってさ~ 行こ行こ~ムラ君!」

「道案内は任せてね~
じゃあ駐車場を……」


<C市なら俺だってアチコチ知ってるから平気さ。
しょうがない‥走るか>


No.240 13/04/11 12:35
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


bをパチンコ屋に残し

村川達3人は車で軽くドライブに出た。




*ポツ‥!?
<あ!>


「雨だよ葉月」

「小雨みたい‥大した事ないでしょ?」


少し走った頃に小雨が降り出したが 車はそのまま…




「あの橋を渡って,ちょっとした山道を走れば夜景の綺麗な場所があるのよ。 ムラ君達知ってる?」

「ドコソレ~ 見に行きたいなワタシ~。」

「あ‥**遊園地の傍? つうか‥雨が少しずつ強くなってきたみたいだけど」


<遊園の傍は混むと逃げ道が変な場所だから通りたく無いんだよな>




雨が気になっていた村川‥ **遊園地の近くで,ちょっとした渋滞に引っ掛かってしまった。


<やっぱ遊園地の渋滞に嵌ったか…>




すると 雨が一気に…


*!?
「雨スッゴ‥ドシャ降り!
ムラ君前とか見える?」

「ん‥一応ワイパーをHiにすれば見える‥よ」




「チョロチョロとも動かないみたいね~」

「あのさ,2人には悪いんだけど Uターンして戻ってもいいかな?」

「エーッ! イヤダ~行きたいワタシ~!」

「もうじきなのよね~ ワタシも超久々に夜景‥ でもドシャ降りで暗くなってきたし運転も大変だから…」


<そうそう……。>


No.241 13/04/11 18:34
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


相変わらずの土砂降り状態で 真澄や葉月は夜景を見に行くのを諦めた。




<さて‥ここから先は知ってる奴が使える抜け道‥Y地路を右だ。>


Y地路の右側は空いてると早いが,路面はアスファルト舗装から途中で砂利道の悪路‥車は多少汚れるが使える道

もう一方の左側

コチラはラブホテルが10店舗以上がズラーっと並んでいるラブホ街道で ファミリーカー等は避けて通る道。




*!?
<あっ! 右‥この土砂降りの雨で水溜まりが深そうな奴が出来ててジャガーだと無理っぽいや…>


村川はY地路を右から左に進路を換えた。




「ごめん! こっちの道…」

「ナンで謝るのムラ君?」


この辺りを知らない真澄は不思議に思い。




「ソッカソッカ‥ アレね! ワタシはわかっちゃった~」

「……ン?」


地元近辺に住んでいた葉月はわかったが

真澄はわからないままだった。



No.242 13/04/12 15:06
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


左側の道を500メートル位走ってると 色鮮やかな建物と派手目な看板とかが見えてきた。




「イヤァ~ ナニコレェ…」

「ン~久し振りよココらは~」




「ナニが久し振りよ?」

「若い頃はねぇ~…」


葉月はまだ真澄に会う前の話しをした。




<派手なのばっかり。
つい目が…>


*トントン!


後ろから真澄が村川の肩を叩いた。


「ムラ君~聞いてるぅ?」

「あ‥うん?」




「ソノ先の[パラダイス]ってラブホが格安なんだって!」

「そう…」
<だから何だ!>




すると真澄が突然。


「チョット休憩しちゃう?」

「えっ!?」

「何言ってるの真澄ぃ!?」

「ウフ~さっきさ…」


真澄はさっきパチンコ屋の駐車場で 村川の車の中でbのモノを口でシテあげていた事を村川と葉月の前で改めて言った。




「だから変な‥ ア~ッそれ助手席~? チョット~信じらんない真澄ぃ!」

「だってbが口…」


聞いた葉月は突然シートを立ち上がり…




「おいおい走行中いきなり立つなよ葉月!」

「だ,だってぇ~!?」


*


突然立った葉月が危ないと思った村川は道路脇に車を停めた。


No.243 13/04/13 20:23
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


車を脇に停めると

葉月と真澄が数分間言い合っていた。




「何でこんな道通ったのよムラ君~」

「あ,いや‥実はさ…」


村川は,あっちとこっちの道を説明した。




「ワタシは知ってたわよ!」

「……さっきのbの事もあったから尚更気になっちゃうわよ~ モウッ!」

「あ‥ごめんね真澄‥チャン。 じゃあ早く通り過ぎよう!」


*


村川は車を走らせた。




ラブホ街を抜けようと
村川はアクセルを踏み込んだ。


「視界が悪いんだから急がなくってもいいわよムラ君‥ ユックリ走って…」


<俺的には目に毒なんだよここは…>




*
そして山道を降りてきた村川達…


「ムラ君て‥彼女は? 結婚とかは考えてないの?」

「俺?」

「もしかしてフリー?」

「あ……ハハハ!」




「フゥ~ン……フフ。」




そして町外れのファミレスで雨宿りをするつもりで入った村川達

軽く食事をしていたらbからメールが届いた。




「彼‥終わるって? じゃあパチンコ屋に戻らなきゃね。」

「行こ行こ~」

「ココ‥ワタシが払うわね」

「ゴチね~葉月!」

「ごちそうさま葉月。」

「ウン!」


3人はbの居るパチンコ屋へ向かった。


No.244 13/04/13 23:44
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


bを乗せ 車は地元方面に向かっていた。


「真澄~今夜はオレの家に泊まれよ! 明日はaの所に集合だからさ‥な?」

「エ~ッ,イヤよ~」




そして bは人気の無い工業地帯で車を停めてくれと言った。




「真澄‥降りるぞ。」

「ココ? もう少し先…」

「いいから! 葉月~aが連絡欲しがってるぜ!
じゃあムラ君ドウモ~」


変な所で降りた2人‥

葉月も不思議がっていた。




村川は葉月を乗せたまま車を走らせると…


「ムラ君‥疲れたでしょ?」

「いや別に? 普段はもっと運転するから。 それより今日はヤバかったな~」




「何が?」

「スロットだよ。 気持ちチョイ勝ちだったから良かったけどヤバかった~ハハハ。」

「これからもアチコチ行く時は連絡するわねムラ君!」

「毎回は……」




その夜 村川が寮に着いたのは 日曜日も終わる23時半頃だった。




寮‥自分の部屋へ入るとすぐにノブから着信が入った。


No.245 13/04/14 14:01
自由人0 

/そんなつもりじゃ…


村川は着信に出た。


「寝てたかな村川君?」

「いや,まだ起きてましたよ! 久し振りですねノブさん」




「お‥あ,あのさ急なんだけど‥ 俺暫く外国行ってくるから」

「外国‥ハワイとかグァム辺りですか?」

「い,いや‥マァ…」


電話越しのノブは 何時もとは違う感じがした。




翌日

昼頃に元同僚の府川から着信が入り……


「えっ,ノブさんの仕事が終わっちまった?」

「アア! 折角面白くなってきたのによ~」

「今週末ノブさんと会おうかな~」

「無理だよ村川! 社長は今朝一番で外国に飛んだぜ!」


<外国‥ハワイかな?>




その日の夕方

仕事を終えた村川達

ノブの店でホスト見習いをしていた元同僚の都島からも着信が入って…


「ハァ~暫く休業だ俺ら」

「ハハハッ休業って お前ら見習いだったじゃんかよ!」

「うるせぇなムラ! あっワリィ 女と待ち合わせてるんで 行くわ!またな~」


*ピッ ツーツー…




「都島からか村川?」

「そう。 でよう都島と府川はホスト休業だってよ!」

「何だって!?」

「奴ら詳しくは知らないみたいだ。 だから俺は友里‥ あっ! 部長が来たぞ町山!」

「ヤベェ何か嫌な予感…」



町山のその嫌な予感はズバリ当たった。


No.246 13/04/14 23:09
自由人0 

/しかたないよ


町山の予感は当たり

2人は突然 勤務先がF市の営業所に変わる事を部長に言われた。





そして週末の土曜日

村川と町山は自分達の引っ越しの荷物を寮の部屋に運んでいた。




「村川~来週からキツイかな?」

「多分な? でも,まさか後輩のAが行ってた岐阜の仕事を任されるとはな」

「今更中距離‥何で俺らが…」




「町山~荷物部屋に入れ終わったか?」

「終わったよ! ナァ村川~ベテランの奴が居ないからって何で俺らなんだよ!」

「だって勤続年数からして俺らの他に‥仕方ないよ」
<府川や市野田達が辞めてなきゃ移動も違ってたんだろうな…>




村川達は休みの土曜日をダラダラと引っ越しに使ってた。


No.247 13/04/15 02:23
自由人0 

/………はぁ


翌日,日曜日の昼…

*コンコン。
「こんちわ~」


*!?
「誰か来たぞ村川」

「お前出ろよ」




移動したF営業所の寮

村川と町山は相部屋になっていて

いきなりの来客は 隣室の若い男性社員2人だった。




「えっ? 中距離の現場が一緒なんすか?」

「ハイ! 明日から自分達も岐阜の現場へ一緒に行くんで 挨拶に‥なぁ山木…?」

「そうなんですよ! 色々と打ち合わせをしとけって所長に言われてまして」

「……はぁ オイ村川?」

「立ち話しも何だからさ‥中入って下さい。
町山‥飲み物~」

「あの~外に食事行きましょうよ! F町の街中も軽く案内します。」




4人は外食を兼ね 仕事の打ち合わせをしに行った。


No.248 13/04/15 08:39
自由人0 

/………はぁ


翌日の打ち合わせも
すんなりと決まり

村川と町山は街中を案内して貰っていた。




「自分達は地元す F町は任せて下さいよ!」

「へぇ~ 心強いな!」


若い2人 山木と田辺
歳は25歳で彼女は居ないらしく…




「女の子を紹介して欲しいって? オイ町山‥誰か居るだろ?」

「無理だ! ブスいのしか連絡つかねえんだ!」




山木達には街中でイチオシの所を教えてくれた。


「風俗店ばっかかよ 近い内に来るかな~」

「俺ら,たまにオッサン社員に連れてきて貰ってるんすよ 彼女居ないから。」

「ナァ~田辺?」




「アッチは映画館! 隣りには成人映画館す! で‥向こうのゲーセンやパチンコ屋なんかは風俗嬢のネェチャンもお金使いに来るんすよ…」

「パチンコ屋! 打ちてぇ
行こうぜ村川!?」

「あ‥こないだまで連勝中なんだ 行かない!」

「パチンコ屋は隣りのC市に大型店がオープンしたってギャンブル好きの先輩から聞きましたよ!」


<そっかC市は隣りだ…>




その後

田辺達にアチコチ案内された村川達

夕食は和風レストランで飲み食いして 早めに寮へ帰った。


No.249 13/04/15 15:08
自由人0 

/がんばらなきゃ


週明けの月曜日

F営業所の所長に挨拶を済ませた村川と町山。


「君達もベテランだ。 心機一転 頑張ってな村川と町山!」

「はい! わかりました所長!」

「仕事の内容は打ち合わせの書類通り‥ えっと確か経験者は村川だけか?」

「そうです 村川だけですよ 道順は俺…」




この日の午前中は,倉庫長と一緒に倉庫内を見て回って案内をして貰い

その後は,自分達の乗るトラックの運行前整備をした。


「じゃあメシ食ったら 山木や田辺も直に来るだろ。 夕方前には出発出来るな」

「ハイ そうすね…」




昼休み

営業所の近所にある定食屋で食事をした村川達は営業所内にある運転手専用の休憩所で一服をしていた。




「町山‥お前は山木と田辺 どっちで組む?」

「そっかツーマンだっけ
1人じゃないんだ‥ オッ 奴ら来たぞ!」


山木と田辺が休憩所にやってきた。




「村川サン 田辺と話して 俺が最初は同行ですヨロシクす。」

「あ‥此方こそ宜しくお願いします。」


<山木か‥喋りそうだなコイツ…>




昼間の14時過ぎ

村川達4人は岐阜県のI市にある取引会社へ早めに出発した。


No.250 13/04/15 16:22
自由人0 

/がんばらなきゃ


村川の思った通り山木は良く喋る奴だった。




高速道路を使って2台で走っていると…




「村川サン~女紹介して下さいよ! 俺‥イナイ歴長いんすよ」

「あっちの経験は?」

「ふ,風俗でシタす。」

「……」

「だから紹介~」




途中‥山木が田辺と携帯で連絡を取り

静岡県内のFサービスエリアに立ち寄って休憩をする事にした。




「村川 今日,上は車少ないだろ」

「時間も関係するからな‥ 田辺,もし町山が眠くなりそうだったら 頭ひっぱたいていいぞ。」

「寝ねえってば! それよりメシ食おうメシ!」




そして休憩を終え 再び走り出した。




早めに会社を出てきたからか 嘘のように岐阜県内に‥

しかし,街中では車同士の追突事故があり

村川達はその渋滞に1時間程引っかかっていた。




「相手側には夜の21時に入らないとヤバイんだよな~ 参った!」

「まだ間に合いますよ!」

「そうだけどさ‥初日から遅れたくないな」

「村川サン 俺,相手側に事故渋滞ハマッテるって連絡しますよ。」

「あ‥そうだな頼むよ。」




相手側に連絡をした山木‥

通話を終えると笑顔で…


「村川サン,アチラの代表者は若い女っしょ? 声でわかりました。」


<そうだっけ?>


すると少しずつ車が進み出した。


No.251 13/04/16 10:54
自由人0 

/がんばらなきゃ


1時間後
村川達は取引会社で荷物を積み込んでいた。




「間に合って良かった。」

「時間内に入れなかったら更に2時間後だってよ‥ 危なかったな村川」




そして荷物を積み終えた村川は 山木と事務所に入った。




受領書と必要書類を持ってきたのは,電話に出たらしい女性社員が…




「えっ? こっちは年内限りなんですか?」

「はい。 年明けは長野県のS市で1月10日から始まります。 私は地元に近いから嬉しいですけどね。」


受領書にサインをした村川達は外に出た。




「村川サン!」

「ん?」

「電話はあの声です!
見た感じ年上‥眼鏡美人すね!」

「……だな。」
<同い年位かな?>




トラックの周りに居る町山達と合流し‥

さっきの話しを伝えた。




「来年から長野? これから雪とか降ったら最悪じゃんか」

「それは仕方無いだろ。 でもツーマンならチェーン装着も……な 山木?」

「エ~ッ チェーンて都内行ってたから 未だに未経験すよ俺ら~なぁ田辺?」

「あ‥都内便か。 付け方は時間を見て 追々教えるよ 田辺も‥な?」




村川達が中距離便を走り始めた初日

会社に帰ったのは夜中の3時頃だった。


No.252 13/04/16 12:10
自由人0 

/がんばらなきゃ


数日後の金曜日

村川と町山はタイヤチェーンの付け方を山木達に教えていた。




「前じゃねぇよ田辺! トラックは後輪駆動だろ!」

「ゲェ~重いなぁチェーンて!」

「ハハハ‥頑張れ山木!」




その日 岐阜で荷主の荷物を積み終わってから 山木が事務所の女性社員と喋りたいとしつこくて…




「眼鏡の‥あ,砂井サンは急用があって夕方に帰りました。 ですから今日は代わりにワタシ川浜が…」

「そうですか‥どうもです! だとさ山木。」
《このコ若いだろ。 顔もなかなか‥でも体型がなハハハ。》


「じゃあ明日‥休みだっけ~ あ~早く月曜日来ねぇかな!?」




帰りの車中では

山木が女性社員の砂井の事ばかりを喋っていた。




「砂井サンの急用って何すかね~村川サン?」

「さぁ~‥ それよりさ 来週は田辺を横に乗せるからな」

「ハイOKす! アッ田辺にさっきの女教えよっと」

「何で?」

「アイツ‥今までの付き合った女は殆どがポッチャリ‥俺が思うには恐らくデブ専す! だからさっきの‥ケケッ」


《ポッチャリ系ばっかり?
だからってデブ専とは…》


No.253 13/04/16 12:45
自由人0 

/だけど…


土曜日の昼過ぎ迄寝ていた村川は部屋の賑やかな笑い声で目が醒めた。




起きると 山木と田辺が居て 町山と喋っていた。




「村川サンが起きましたよ町山サン。」




「皆 早いな」

「悪い悪い起こしちゃったか村川~」

「アッ村川サン さっき携帯に着信ありましたよ」


《着信? 誰だ?》


*!?
《あっ麗樺‥久し振りだな》


「町山‥ちょっと電話してくるな」

「わざわざ外か! 相手は女だな?」




「村川サン,女ですか?」

「じゃあ年上すよね?」

「出たよ山木の年上~ コイツ夕べっからズーっとなんですよ町山サン!」




村川は寮の廊下から屋上に行って電話をした。


No.254 13/04/16 15:28
自由人0 

/だけど…


屋上で村川は麗樺に電話をした…




「エッ,F市に居るの今?」

「いきなり営業所飛ばされたんだよ~ 町山って奴も一緒だけどね」

「あ‥1番仲良しの?」

「い,1番て‥で,あ‥今日はどうしたのかな?」


麗樺は会って話しをしたいと言ってきた。




「‥夕方17時,F駅にワタシ行くから‥いい?」

「夕方17時。 じゃあ車でロータリーに向かう」

「ウン! じゃあ後でね。」




会う約束をした村川は携帯を閉じたら 部屋へ…




*♪


*!
《メールだ》


そのメールの送り主は葉月だった。


[これから こないだのパチンコ屋に行ける?]


《無理だ‥断ろう》


[ごめん出掛ける予定入ってる‥無理だよ]

[訳あってアッチに行きたいの‥車でって思ったんだけど‥ じゃあまたね~]




メールを終えた村川
部屋に戻った…




「村川 腹減んねえ?」

「減った‥ でも予定入ったから あんまりゆっくり外食には行けないんだ」

「デートすね いいなぁ」




「羨ましいな‥ 俺も女の子欲しいですよ」

「だからさっき言っただろ田辺‥来週だ! ねっ 町山サン?」




それから4人は昼食の買い物をしに近所のコンビニへ行った。


No.255 13/04/17 12:04
自由人0 

/だけど…


4人はコンビニ弁当とカップ麺とかを買ってきて

村川達の部屋で食べ始めていた。




「17時‥駅前?」

「ああ‥車でな。」

「村川サンの車ってジャガーっすよね。 俺も早く金貯めて外車買うぞ~」


4人は車の話しで夢中になり 時間はアッと言う間に過ぎた。




夕方の16時半頃…


「ぼちぼち着替える俺。」

「ナァ誰と会うん村川?」

「……山下ってコだ」

「‥誰?」




身支度を済ませた村川。


「行ってきます。」

「はいよ~!」

「泊まりっすか?」

「無いってば!」




身支度を済ませた村川は部屋を出て…




*キュルキュル‥ルル……ル!

*!?
*キュル……ルル……ル。


《あれ? エンジン……》




出掛け間際に車のエンジンが掛からなくなってしまった村川は,部屋に戻って 町山に…




「エンジン掛かんないから車を貸せ?」

「悪いけど…いいかな?」

「ア~ッ,だったら俺ブースターケーブルありますよ」




しかし どうしても車はエンジンが掛からなく…


「時間平気ですか村川サン?」

「……17時‥15分前か
かなりやばいな。」

「じゃあ俺の車使って下さいよ。」


村川は田辺の車を借りて行く事に…




*!?
《これで?》


No.256 13/04/17 13:07
自由人0 

/だけど…


村川は田辺から車を借りて F駅のロータリーに着いた。




《間に合った! あれ麗樺だ‥傍に停めよ》


*♪
《着信‥麗樺だ!》


「もしもし…」

「着いたんだけど‥圭己ドコに居るの~?」

「目の前に居るよ!」




「外車……エッ?」

「な! 電話切るよ」




麗樺は村川に近寄った。


「何コレ!?」

「ミニって‥ジャガーと同じイギリスの車! 取り敢えず助手席乗って!」




駅前ロータリーから離れ
村川は市街地を走り出した。




*


「どこ行くか…」

「それよりさ圭己‥ジャガーは?」

「エンジン掛かんないんだ‥だから後輩君から車を借りたんだよ。」

「この車カワイイ~わね」


麗樺はこの小さい車‥ミニを気に入ってくれたみたいで

移動中は車内をキョロキョロと見ていた。




そして麗樺は車内で話しを…




「お,お見合い‥麗樺が?」

「ウン」




「‥ワタシ,付き合ってる人居るから お見合いなんか嫌って言ったの。」




「で? ……まさか?」

「ウフ~ 近い内にワタシの両親に会って欲しいの」


村川は困ってしまった。


No.257 13/04/17 23:43
自由人0 

/だけど…


麗樺は車で移動中に
最近あった事の話しをしてくれた。




村川は自然と車をK市に走らせてて…


「ネェ~ チョット走ればワタシの住んでるM市よね?」

「あ‥うん」




「今日さ‥ パパは出掛けてるからママにだけ会ってけば?」

「親‥パパサンは留守?」

「会社の登山部の人と山登り‥群馬県に行ってるわよ。」


《パパね…》




麗樺は村川を連れて行く事を 自宅に電話をした。




「1時間後に決まった?」

「適当に挨拶すればママは平気よ!」

「……この格好平気?」

「全然平気よ~ それに長話しもさせないからさ…」




そして麗樺の家の近所にあるコンビニに村川は立ち寄った。


No.258 13/04/18 12:24
自由人0 

/だけど…


コンビニの駐車場に車を停めた村川‥

麗樺は飲み物を買ってくるからと言い 1人で店の中に行った。




村川は車から降り
後輩の田辺から借りた車を眺めていた。




《本当に小さいな~》



*


隣りに車が停まると
年配の男が1人降りて
店の中に入って行った。




少しすると麗樺が その年配男性と一緒に店から出てきて…




「娘がどうも…」

「は‥い?」




「圭己‥ワタシのパパ! 山登りから帰ってきたんだって!」

「ど,どうも村川…」


*!?
「部長~ 早く~!」


突然,隣りの車から 若い女が麗樺の親父を呼んだ。




「パパ! あの女の人誰?」

「ああっ‥うんとな?」


車の中には若い女が2人と もう1人の年配男性が運転席に座っていた。




麗樺の親父は娘の麗樺に今日の事を説明して

村川に軽く会釈すると

その場から急いで去っていくみたいに居なくなった。


No.259 13/04/18 13:14
自由人0 

/いこうか


コンビニの駐車場から出た村川達は…




「えっドライブ?」

「ウン! パパにも会ったから‥家に行かなくってもいいわよ」

「で,でもオフク‥ママサンに会わないと…」




「じゃあ会っとく?」

「両親だからさ‥ママサンにも会うよ俺。」




麗樺の家に着く前。


*♪


「着信‥ママだわ。」




お袋さんからの電話

何分かすると 通話が終わった。




「ママ‥出掛けるんだって。 さっきパパから連絡入ったみたい…」


家には行かないでいいと麗樺は言い…




「先の交差点を右折!
ドライブに行こ~」

「そこを? 右…」
《ドライブ‥ま,いっか》




少しの急坂…


*
《アクセル踏んでるけど
登らないぞ ‥2速に~》




「車登んないの?」

「ベタ踏み‥ハハハ」

「もうチョイよガンバレ~」




やっと登った先には
水が‥湖が見えた。


「T湖‥だっけ?」

「ワタシら地元の連中は貯水池って,まとめて言ってるのよ。 アッチは埼玉の…」




村川達は東京都と埼玉県の境目に来た。


No.260 13/04/18 18:11
自由人0 

/いこうか


「湖に沿いながら走れる道があるのよ。」

「坂は?」




「確か今登った坂しか無いわよ!」

「じゃあ湖沿いの…」




クネクネとカーブが多いから
村川は運転に気を付けながら走っていた。




*コトン。

《何か落ちた》


*!?
「圭己‥コレ~」

「待って‥カーブ…」


麗樺がニヤケながら村川に差し出したのはコンドームの箱だった。




「それアイツ‥後輩君のだから‥俺のじゃないぞ! ダッシュボードの中に入れといて。」

「後輩君のね~? 圭己‥最近はどうなの?」

「何が?……あっ!?」


カーブの先に派手な看板が見えてきた。




「………。」




「こんな所にもオープンしたのねラブホ‥ アッチだけじゃ無いんだ~」

「あっち?」


麗樺は昔からラブホがあるのを知っていたが

今通ってる道路沿いにオープンしたラブホは初めてだと…




「知らなかったの?」

「だって最近は貯水池の辺て通らないもん」

「……そうか。」


カーブを曲がる先々にラブホの看板や建物が村川の目に付く。




「随分ラブホあるわね。」

「多いな‥ハハハ。」




「ウフフ……」

「カーブも異様に多いな~ ハンドルさばきも大変だ」




突然
麗樺が言いだした。


「圭己‥行こうか?」


No.261 13/04/19 15:29
自由人0 

/いこうか


麗樺の言った言葉に喜ぶ村川は車のスピードを落としながら…




「えっ 何処に?」

「‥空き部屋があるならドコでも!」




「……何処でもって」

「今日いきなり来て‥ 偶然だったけどパパにも会ったでしょ‥ 一応これで親公認な訳だし……」

「ああ 偶然だったね」

「高くないとこ‥入ろ?」




《ん! 安いとこだ!》


車をそのラブホに…


「そこにするの?」

「あ,あんまし高くない‥嫌?」

「‥いいわよ! ……アッ!」




村川はラブホの駐車場に車を停めた。




「そうだ! 後輩君にメール入れとこ。 適当に訳書いて車返すの明日って。」




「ま,待って圭己~」

「うん。 俺もメール…」


*グイ。


麗樺は村川の手を掴み 申し訳無さそうに一言を言った。




「あ……生理始まった‥ そうか うん。 じゃあ出よっか!」




「危険日‥ゴメンね!」




駐車場から出て

無言のまま走り出したら 麗樺が携帯を村川に見えるように…




「コレで調べてるのワタシ
見れる?」


「あ‥ゴメン 今見れない」
《カーブばかりなんだってば。》


No.262 13/04/19 18:59
自由人0 

/変だな…


湖沿いの道を走っていると ステーキ屋があった。




夕食をステーキ屋で食べ
麗樺を家に送ろうと…




「もう着いちゃう~ チョット寄り道してこうよ」

「何処に?」




麗樺の住むM市方面から少し離れるように車を走らせると

麗樺が細い道を走ってと指示をした。




「脇に広い場所‥ここでもう少し。」

「畑道だろ‥停まってても平気かな?」

「畑を使ってる人以外は通らないわよ。 まして夜なんか…」




停まってから 麗樺は窓を開けた。




「星‥見えないわね!
晴れてるとわりかし見える場所なのよココって。」


村川は何かムードのある曲を流そうと…




*カチャ! *♪


「エッ! テープ?」

「CDデッキやMDって無いんだ。 だからテープ……麗樺知ってる? この曲?」

「多分‥ でも嫌いな曲ね! ラジオでいいわよ?」

「うん。」




*ジジ‥ジ!


なかなか選局が合わなくって 車内はまた静まり返っていたら

麗樺は村川の手を…


*!?


「寒いから手を繋ごうよ圭己!」

「寒いか‥ ヒーター強めにするよ。」


*カチ…

*グイ!

*!?
《うわっ!?》


麗樺は村川の手をグイっと引き その勢いでキスを……


No.263 13/04/20 11:05
自由人0 

/変だな…


スッと麗樺の唇が離れ…


「い,いきなり! 麗樺には参るよ…」

「ワタシ‥読めない? じゃあ次は何すると思う?」


*!?
《て,手が股に》




麗樺は周りに誰も居ないのを知ってるからか

村川の太腿辺りに右手を軽くあて‥ 止めた。


「れ,麗樺…?」

「……さっきの代わりって訳じゃないけど。」


*モソモソ…。


麗樺の右手は徐々に股間を探り当てて…


*カタ‥カタ‥ン。


村川は運転席のシートを
ゆっくりと後ろにリクライニングした。




「圭己‥ズボンのチャック開けて。」

「ここで‥パクリ?」

「サァ~‥ウフ…」


*チィ…

村川はチャックを開け‥麗樺の行動に期待をした。




「……ネ,ネェ圭己?」

「ん? チャック開けたよ。」




麗樺は村川の股間を何度かさすったりしたが…


「圭己‥興奮しない?」

「してき‥てるけど?」
《あれ?》




麗樺は手を退けてしまった。




「‥駄目なの?」

「いやっ えっ?」

「膨らまないわよ ココ?」




不思議と自分のちんこは勃ってなかった……。


No.264 13/04/20 13:21
自由人0 

/変だな…


何で勃たないのかを考えていたら フロントガラスには小さな水滴が幾つか着いていた。




「な,なぁ麗樺‥雨だ。」

「本当?」


村川はワイパーを1回動かしてみた。


《今は小雨だな》




「……寒いからさ もしかしたら雪になるかもな‥ 車動かすぞ。」

「雪‥あっクリスマスって2人ッキリで会いたいな。」




走りながらクリスマスの話しをして 麗樺の家に辿り着いた。




小雨は次第に粒が大きくなりだしていて。


「ありゃ~悪い麗樺 傘積んで無いや。」

「すぐ玄関よ いい。
ネェ~,クリスマスの‥ ワタシは楽しみにさ…」

「あのさ 今の仕事は遅番で‥ それに年内の便がどうなるかは まだハッキリわからない状態なんだよ」

「イブは~?」

「あ,わかり次第…」




《仮に休めたとして
ここが‥ま,平気だろ?》


大事なちんこの事を考えていたら 麗樺は玄関の前に歩いて移動していた。




そして
まだ暗い家の玄関で
手を振る麗樺‥


「今日はアリガトね!?」


ニコリと笑った村川はクラクションを1回鳴らして帰った。


No.265 13/04/20 22:22
自由人0 

/あの人‥に?


翌日の日曜日
町山が村川に…




「市野田に電話しろ?」

「昨日の夕方に着信あったんだ。 何かアイツのバイト先の店長の後輩が偶には連絡しろって話しなんだよ!」

「市野田に?」

「わかんねぇか。 ならさ市野田に……」


取り敢えず市野田に電話をしてみた。




《留守電か。 繋がんねぇ‥あっ!》




村川はバイト先の店長である友里に電話をした。


「ご無沙汰です友里サン。」

「圭己? あ‥アンタさ暫く連絡しないで…」

「は?」


友里は元旦那のノブがやらかした事で大変な状態だったらしく…




「で‥何か用なの?」

「仕事仲間の……」


町山から聞いた話しを友里に話してみると

友里はわかったらしく。




「えっ,里杏サン?」

「そう‥偶には顔出せって。 で,ワタシが市野田に話したのよ! アンタに繋がるでしょ?」

「里杏サンか…」

「最近アッチは暇みたいなんだって。 時間あるなら電話かけてみなさいよ! で‥ワタシには…」




ノブの事が収まる迄

友里の携帯や会社には一切連絡をするなと言われ 村川は電話を切った。


No.266 13/04/21 09:52
自由人0 

/あの人‥に?


友里の電話を終え

村川は里杏の携帯にかけてみた‥ が,幾ら鳴らしても出なかった。




その後 町山が部屋に戻ってきて…




「田辺がさ‥買った店か修理屋に出した方がいいってさ! あの手のジャガーは電気系弱いらしいんだってよ」

「じゃあ近い内にディーラーへ持って行こう…」




翌朝 里杏から着信が…




「あ‥おはようございます。 今朝は早いですね」

「履歴‥何よ小僧?」

「あ‥友里サンに電話かけて聞いた…」

「バカッ!? 今は友里チャン大変なのよっ。 ……アンタさ 今日ワタシの店に来なさいよ いいわね?」

「今日? えっ車が…」

「タクシーか電車! じゃあね!?」


*~!?


《切りやがった!》




昼間の14時頃。

村川は里杏の店に行こうと 車に乗ったら 暇だった町山も…




「市野田の居るパチンコ屋まで行け?」

「F市の‥良く行く店!
頼むぞ村川!」




そしてパチンコ屋の手前で町山が降りて。


「なぁマジで打たねぇの?」

「いや,会う人の…」

「折角コッチ‥F市に来たのに~…」




町山と別れた村川は
里杏の店に向かった。



No.267 13/04/22 07:42
自由人0 

/またか


里杏の店‥ まだ早いと思っていたが

店の入り口のドアが開いていた。




「こんにち……」

「あ‥スイマセン まだ準備中~ あと1時間位したら 来て下さいね。」

「準備中すか じゃあ…」

「アッ! 里杏ママ,オハヨ~です。」


村川の背後に里杏がやってきた。




「来たわね小僧! そのまま奥の部屋で適当に座ってな!」

「あ? り,里杏サンども!」




5分程したら 里杏が食べ物や飲み物をを持って部屋に入ってきた。




村川と里杏は,それを食べながら友里やノブの話しをしてくれた。




「‥てな訳よ! ノブサンも離婚してからツイてないわね~」

「それで外国‥ 大変だったんすね。」

「で‥アンタの友達も働いてたんでしょ? 何人かコボレテ来なかった?」

「コボレ‥て?」

「お客の女よ! シッカリと穴兄弟になっちゃってんでしょ?」

「いや‥ エッ?」

「オイシイ女とか‥アラ?」


《何も無いぞ》




里杏は村川の横に座り直して…


「小僧‥女は?」

「えっ? あ‥一応~」

「出来た? じゃあエッチしまくってる? もしかして結婚も見えてきた?」

「結婚? ま,まだ…」
《キスした位‥で,エッチし損ねたんだよな》


No.268 13/04/22 15:03
自由人0 

/またか


村川に女ができた事で

里杏が色々と聞きだすと

昨日のあった話しまでを大雑把に村川は話した。




「~その時さ‥無理にでもシャブらせるのよ!
例えば口に含む時の表情とかで勃ったりするでしょ男って!」

「えっ?」《表情か?》

「エッじゃないわよバカ!
だ~か~ら小僧なのよ。」

「え~だって…」《ちんこ勃たなかったし 無理にすると可哀想じゃん》




「~で‥小僧のモノは今も勃たないの?」

「昨日のあの時は‥ですよ。 今日は普通になってるから…」《多分…》


里杏は村川の下半身を見詰めながら…




「もう店の若いコが来てる筈だから呼んであげよっか? それで色々やってモノが勃つか試してみようよ?」

「い,いや いいです。
普通‥へ,平気です!」

「普通? ならワタシが服とか‥ ウフ~…」




里杏‥ 歳はアラフォーだと思っていたが 見た目は33歳か34歳位に見える




そんな里杏は…




「暑いから脱ご~っと
アッ ストッキングから脱ごう。 小僧‥手伝って~?」

「り,里杏サン!」《ワザと言いやがって。 俺を試してんだな?》


No.269 13/04/22 17:21
自由人0 

/またか


下から脱ぎ初めた里杏‥

村川にパンツが見えるような体制で…




「勃つかな~小僧?」

「ちょっ やめようよ里杏サン‥ 誰か来たら…」

「やめな~いウフフ。」


*ガチャ!

《ホラ誰か来たっ!?》


若い女の子が突然
部屋のドアを開けた。




「ア~ッ スッスイマセン!?」

「別にいいわよ! どうしたのイチゴ?」

「伊智子ですっ!?」




店側に居るチィママに

食べ終えた食器を取りに行ってと言われて来たんだと言った伊智子‥

彼女はまだ23歳の茶髪で ややポッチャリ系のコだった。




「じゃ里杏ママ‥失礼しました! ごゆっくりぃお客さん。」




「小僧‥イチゴ呼び戻そうか? あのコはオジサン連中に大人気よ!」

「いや,いいです。」




また里杏は…


「ウフフ~小僧はヤ~ッパ ワタシがいいんだ? フフそれじゃあアンタのを…」

「あ,あのっ!?」


*ポム!


里杏の手が村川の股間に触れた。


No.270 13/04/23 11:03
自由人0 

/むりだから


「チョット~勃ってないじゃん? じゃあ このまま…」


*グニ。


《あっ掴んだ!》




*シュコ‥シュコ‥


「里杏サン ま,待って。」

「イヤだ! 勃つまでシゴいてやるっ!」


*シュシュ‥ シュシュッコシュ…


村川は里杏にちんこを何回と扱かれたが 全く反応が無かった。




次第に里杏は唾液をちんこに垂らしながらフェラをやり始め…




《やっぱ無理なんだ…》


*グニュニュ‥グイ!


依然と柔らかいちんこを握っている里杏は…


「何なのよアンタのは~!
何で硬くなんないのっ」

「わかんないすよ」




必死にやって貰っていた事に申し訳無くなった村川。


「もう里杏サン‥いいです~」




「……じゃあ最後! オシリを向けなよ!」

「お尻‥すか?」

「そうよ! こうなったら前立腺を刺激するわ 早くオシリ!?」

「いやっやめよ里杏サン
そこは無理だから!」《怖いって》


No.271 13/04/23 15:28
自由人0 

/むりだから


必死に抵抗する村川だったが 里杏はしつこくて…


「試す価値はあるの!
だから大人しく…」

「嫌ですよっ!」




「優しく入れるから!」

「指‥でしょ?」

「そうよ~ この指と‥アッ,じゃあピンクローターにしようか? ウフ~小僧の初物を2つもワタシが…」




下着姿だった里杏は
服をセッセと着て 部屋を出て行った。




部屋に残った村川‥

冗談じゃないと思い
パンツやズボンを村川も穿き直した。




《ケツにモノを‥ やるのは楽しいかもしんないが‥ そうだ今の内に部屋出よう!》




*カチャ‥トン!?


「キャ~ッ!?」《アッいけねっ!》




村川が開けたドアは さっきの女の子‥伊智子に軽くブツかってしまった。




「ごめんね 大丈夫?」

「へ,平気っ! それよりドコに行くんですか?」

「あ‥もう帰るから」




「ダメですよ! 里杏ママが見張ってろって言ってたんですから~ 部屋に居て下さい!」

「え~っ? い,いや勘弁して! 俺は無理だからさ!」


*!?
《ん?》


その時 異変が村川に気付いた。


No.272 13/04/24 10:47
自由人0 

/むりだから


村川は体のちょっとした異変がおきていた…


《あれっ,軽く硬くなったぞ?》




結局 村川は伊智子に部屋へ戻されてしまった。




「里杏ママのお客さんてMっ気のある人が多いんですよ。」

「あ‥え?」《Mっ気?》

「だからお客さんも?」


村川は,自分にそんな気があるとは今まで全く考えた事が無かった。




「お客さん‥里杏ママとはお付き合い長いんですか?」

「あ‥長いって言うか
まぁ此処には久し振りに来たんだよね。」

「じゃあ昔の常連さんだ」

「まぁ そんな感じハハ。」



何となく2人きりで話しをしていたら里杏が戻ってきて…




「何でアンタ服着てるのよ?」

「もう嫌ですよ!」

「……コレで刺激すれば完璧よ! ホラ~早くぅ」


里杏は手に持ってる物を村川と伊智子に見せた。




「里杏ママ‥コレってタンポンですよね?」

「当たり! コレをゴムで被せて‥ローションを塗って挿入するの!」

「~挿入って?」

「ココよ!」


*ムニュ!


里杏は伊智子の柔らかそうなオシリを掴んだ。




「イヤァン ヤメテ~ 里杏ママ!」

「Mな伊智子にも挿入しちゃうわよ~ ホラホラ~」

「キャア~オシリに~…」


*!?《あっ,少し勃ち始めてきたぞ。 》


No.273 13/04/25 18:48
自由人0 

/むりだから


ちゃんと勃ったかどうかわからないが ちんこの反応があった事に村川は少しホッとした。




「小僧~ヤルわよ!」

「サァ~四つん這いになって下さいね小僧サン。」



どうしても嫌だと村川は里杏に言ったら

里杏と伊智子に手足を掴まれてしまい…




「ちょっ,嫌ですよ~」

「伊智子 押さえて! エット何か縛る物……」

「ハイハァ~イ!」




里杏は抵抗する村川のズボンから ベルトを取り 強引に村川の手をベルトで固定した。




そして伊智子に村川の足を押さえさせ

里杏は伊智子と2人掛かりになって 村川のズボンとトランクスを脱がし…




「動けないしキツイよ里杏サン! 手の‥これ外して下さいよっ!?」

「ダメよ。 ウフフ何か楽しいわね! 責めてる感じが堪らないわ。」

「キャア~小僧サンのが見える~ ワタシはゾクゾクしてます。」


No.274 13/04/26 10:41
自由人0 

/むりだから


下半身剥き出しのまま 足を開脚させられて

伊智子にも ちんこを見られてしまった村川…




「どうよ伊智子‥デカクなってきた?」


*ツン‥ツンツン。《ウゥ!》


「少し触っ‥アッアッア~ッ
膨らんでる~ 凄っ…」


伊智子が村川のちんこに触ると さっき以上にちんこが勃ってきたのが村川はわかった。




*コンコン。


「伊智子‥誰か来た。
出てみてよ」

「ハァイ。」




ドアの向こうにはチィママが来ていた。

お客さんが数人来ていて呼んでるから来てくれと言われ 伊智子は店側に行ってしまった。




「もうお客さんか‥
ま,ワタシは小僧を相手にしてるからいいもんね~」




「良くないですよ。」

「ナニよっ。」

「里杏サン‥やめよう。
じゃなきゃ俺…」

「じゃなきゃナニ? 暴れちゃう訳? アッこの格好を一応写メって…」


*ググ!?


《また反応が! 伊智子が言った様にMっ気あるのか俺?》


No.275 13/04/26 12:21
自由人0 

/むりだから


*パシャ‥パシャパシャ。


「ウフこんなもんかしら。」


里杏は村川の下半身剥き出しになってる姿を 何度か体制を代えながら 携帯のカメラモードで数枚撮った。




そして,その間に村川のちんこはほぼ全開に…




「コレ待ち受けに使おっかな~ ウフフ…」

「……変態。」

「ア~ ナニか言った?」

「スケベ女。」

「小僧~この写真‥アチコチに送信するわよ?」

「……いいっすよ別に。 顔は写ってないし。」

「アンタ‥アッ!?」




開き直った村川の態度が気に入らない里杏

その時の村川の下半身に目が行った…



「アンタねぇ おちんちんをこんなにシテてその態度はナニよ?」


*グイ!?


《ぐ‥引っ張るな!》




ニヤニヤと笑う里杏は…


「言葉通りに 弱点はワタシが握ったんだからね! 言う事を聞かないと虐めるわよ!」


*グイグイ‥グニュ!


「あ‥痛っ!?」

「ホラホラ~ 扱くわよ! 返事しなさい小僧? この画像も見なっ!?」


完全に調子に乗った里杏だった。


No.276 13/04/26 17:14
自由人0 

/むりだから


調子に乗る里杏‥

今度はムービーで撮るんだと言い始めた。




「ア~わかんない! チョットさ携帯のムービー画面を設定して小僧!」

「……その携帯は自分のでしょ?」《簡単だろ》

「まださムービーってやった事ないのよワタシ!」


《やっぱりアラフォー女‥こういう物には扱い馴れてないんだな?》




村川が携帯を触る間 里杏は…


「小僧‥見事に勃ったじゃないの。」

「いや‥はぁ。 ……これでムービー画面です。」

「ヨォシ! じゃあ~」


*グニュグニュ‥スコスコ…
《うっ気持ちぃ~ 》




「ンフ‥褒美よ。」

「里杏サン‥あっあ!」


*グググ!?




完全に勃ったちんこ

村川は里杏の片手で数回扱かれただけで耐えられなく…




*!?《う‥くっ。》

*‥ッピュッピピュ~!?




「キャッ‥ 小僧,早い!」

「……い ませ…」《久々‥だから我慢出来なかった。》


村川の精液は天井に向かって勢い良く飛び散った…




「ア‥アンタさ~勢い余って天井に液体が付いてるじゃん。 イヤァダ~」


《嘘だ。 んな筈無い》

No.277 13/04/27 12:59
自由人0 

/むりだから


ティッシュでちんこを拭いていた村川。




里杏はまた ちんこを触ろうと村川に…


「里杏サン,拭いてるんだから邪魔しないで…」

「……違う。 おちんちんは勃ちっぱなしね。
まだまだ若い?」


《若いよ。 俺は!》




「じゃあ続きやるわよ!」


《えっ?》




*♪


突然 里杏の携帯に着信が鳴った。




里杏は携帯を取り

ディスプレイに表示した
着信相手を確認して…


「悪い小僧‥ チョット電話に出るから静かにしてて!」

「……はい。」




通話は数分‥ 村川は下着のトランクスを穿いて
里杏の通話を聞き取ろうと 傍に近寄った。




相手の声は微かにしか聞こえなかったが 男の声だとわかった。


No.278 13/04/28 09:03
自由人0 

/むりだから


電話が終わった里杏

これから大事なお客さんが来るからと…




「あ‥じゃあ俺帰りますよ。」《お尻は無事だったな》

「来いって言っといてさ‥急にこんな感じで悪いわね。」




村川はホッとしながら部屋を出た。




店の外‥里杏が車を停めてるコインパーキングまで見送りについて来た。




「小僧‥また連絡するからさ」

「あ‥仕事中は運転してるから出れませんよ‥ 留守電にお願いしますね!」

「そしたらメール打つわよ! さっきの写真を付けてね。」

「あっ,写真! 削除ね!」

「ダメ~。 友里チャンには送る! キャハハ!?」

「友里サンに? ムカつきますね~スケベ里杏!」

「アァン? 生意気言うと 次こそアンタのオシリ犯すわよ! ‥じゃあワタシお店戻るから‥バイバイ!」




車をゆっくり動かし
清算を済ませた村川

里杏と別れ 走り出した。


No.279 13/04/28 11:46
自由人0 

/変だな


里杏と別れた村川

車の運転中に町山からメールが入った。


《パチンコ屋に迎えに来い? わかったよ。》




着いた村川‥パチンコ屋の休憩所では町山と市野田が一服していた…




「2人共負けた? そうか残念だな。 じゃあ町山‥寮に帰るぞ!」

「まだ待て村川‥女のコ達が終わんねぇんだってば!」

「ナァ~市野田ぁ~?」


《女?》




休憩所で時間を潰している間 市野田が何度か店内を動き回っていた。




「‥お待たせです…」

「ヘッヘッヘ~仕事終わったってよ‥ネェ~仁絵チャン。」

《ほう‥なかなか美形なコ達だな。》


2人組の女のコがパチンコ屋の制服らしい格好で現れた。




「えっコーヒーを配ってる人達なの?」

「そうです。 今日はこのまま上がりなんですけど…」

「村川‥車頼むぞ!」

「……俺? 市野田のハイエースはどうした?」

「今日はチョットな! なぁ町山?」

「そ,そうだ歩き。 市野田は歩き…」




車を取りに行った村川。


*キュ……ル‥ル ボァン。


《エンジンのかかりがイマイチ‥嫌な感じだな…》


No.280 13/04/28 14:52
自由人0 

/変だな


車を寄せて皆を待っていたら市野田と町山が車内に乗ってきた…




「どっちがいい村川?」

「えっ?」

「俺は仁絵ってコ!」

「マッチャじゃないムラ‥ 先に選べよ村川」

「つか‥車の調子がイマイチでさ‥送って帰ろうと思うんだ」

「セルモーターかな村川?」

「バッテリーかセル‥電気系は間違い無いだろうが‥詳しくわかんない」


一応車の不調な事を町山達に伝えといた村川。




「まだかな市野田?」

「着替えにメイクやら‥ 女は時間が掛かるんだ。 少し位待ってあげないと嫌われるぞ町山! 村川なんか何も言わずに車まで出すんだ偉いよな~」




「でさ‥決めたか村川。」

「奥サン‥市野田‥莉央は知ってるんか?」

「平気平気‥俺はお喋り相手で混じってるんだから。 あ‥彼女達にさ歳は27って言ってあるからよアハハ…」




準備が出来た彼女達

村川の車に乗り込み

5人は近場のファミレスで夕食を食べる事にした。


No.281 13/04/29 10:56
自由人0 

/駄目だ


日曜日の夜 村川達5人はファミレスで食事をしてて…




「コーヒーを配ってる時さ パチやスロを打ちたくならないのかな? 仁絵チャン?」

「ワタシはある! 特にパチンコを‥ でも勤務先で来ていたお店では打てないんですよ」

「じゃあ余所のパチンコ屋に行くのかい? で風香チャンは何を……」


《んな話しより 俺は車が心配だな…》


村川を除き 4人は楽しそうにパチンコやスロットの話しをして盛り上がっていた。




「オイ村川! 車‥ジャガーは幾らするんだって聞いてるぞ風香チャンが!」

「あ! はいはい…」




「アレ新車で買ったんだよな~村川!」

「村川サンて あの外車を新車で凄い…」

「あっ, ハッキリ言ってローンですよ! ただ欲しかったから‥ハハ,アハハ。」




2時間程して

支払いは市野田が済ませ ファミレスの駐車場で…




「ナァ~ ドライブ‥村川!」

「マッチャ無理だよ! 皆だって明日は仕事だ!」

「行きたいよね仁絵チャン!」

「近くなら‥ね,風香?」

「ウン!」




*キュ……ル……ル。
《う‥セル回んない!》


「村川?」

「ごめん! 車‥エンジンがかからないみたい。」

「あ?」




日曜日の夜遅く

皆はファミレスの駐車場で立ち往生に…


No.282 13/04/29 11:51
自由人0 

/駄目だ


あの手この手と車をイジッていた村川‥

市野田はその間にタクシーを呼んでて 町山は女の子達と喋っていた。




「あのコレ‥村川‥サン?」

「あ? あ‥えっと風香チャンだっけ 何でしょう?」


風香が缶コーヒーを持ってきて村川に差し出した。




「どうもです。」

「これはワタシのです!」

《あ?》


「ウフ。 冗談です! コッチにありますよコーヒー ハイ! で~車は…」

「駄目っぽいです。 参ったな‥ドライブは無理かも。 もう少し…… あのコーヒーどうも。」

「‥実は市野田君がタクシー呼んでくれたんですよ。 だからワタシ達は……」




「じゃあ村川‥お前だけ置いてくから!」

「イヤァダー‥完全に放置プレイじゃない! 可哀想~。」

「イヤ,仁絵チャンそれは……おいマッチャ!?」

「んだよ市野田~コイツなら平気だよアハハハハ!」

「村川サンて‥放置好き?……ウフ。」




そしてタクシーには市野田と女の子達が乗って帰り 町山は残っていた。




駐車場では町山が…


「村川~これ以上は無駄だ JAF呼ぼう!」

「ああ……。」




JAFに連絡をして

車内ではさっき風香から貰ったコーヒーを飲みながら

村川は町山と喋っていた…


No.283 13/04/29 15:06
自由人0 

/駄目だ


車はJAFに買ったディーラーへ運んで貰った。


そして村川と町山は 電車で寮に帰る事にした。




「村川~電車久し振りだ俺。 いつも車乗っちゃうから使わないんだよな~」

「そうだよな。」




*♪


「村川‥着信! 電車ン中はマズイぞ!」

「切るよ。 ん?」《知らない番号だな。》




今勤務してる寮の最寄り駅に着いた村川達。




村川は歩きながら
さっきの携番を…


《ん‥誰の番号か わかんないな まさか友里サン?》




寮のすぐ傍で 村川の携帯にまた着信が入った。


「じゃあ風呂入るから 先に行ってるぞ村川。」

「おう‥わかった。」
《この番号‥さっきの! 出てみよう》




*♪~ *ピッ!


「村川です! もしもし‥ どちら様ですか?」

「アッ 繋がった!」

「もしもし?」

「アノ~ 先程……」




着信相手は風香‥

何故,携番がわかったのかと聞いてみたら

さっき一緒に乗り合わせたタクシーの車内で
市野田が村川の携番を教えてくれたんだと言った。




《市野田がか…》


「アノ‥車はどうなったのかを聞いてみようかと思って‥ 今は電話してて平気ですか?」

「車…」


村川は電話で風香と少し話し始めた。


No.284 13/04/29 21:32
自由人0 

/駄目だ


「~そうです。 暫くは買った店に置きっ放しになると思いますよ。 だから当分は,自分の車には乗れないですね。」

「そうですか‥アッ! いけない通話料。 スイマセンそろそろワタシ…」

「通話‥じゃあ俺からかけ直しましょうか。」

「じゃあ村川サン,メールにしましょう? 時間‥明日は朝早いですか?」


《時間は別に…》




風香‥電話を切ったら 早速メールが送られてきた。




《えっと‥今度の土曜日‥夕方に会いたい?》




何度かメールの送り返しをしていると 町山が風呂から上がってきた。




「誰とメールだよ村川!」

「さっきの女の子‥風香ってコだよ! 市野田が携番教えたみたいでさ 近い内に会おうって」

「風香チャンか。 実は俺も携番は交換してあるんだよな~ そっか風香チャン‥ 俺は仁絵チャン狙いだったんだよ!」




そして翌日



昼過ぎの職場‥

出発前の休憩室で 後輩の山木達と村川は喋っていた。




「村川サンの車がすか?」

「今はディーラーだ」

「セルモーターがイカレたって事は電装系‥修理代高くなったりして」

「まだディーラーから連絡きてないから何もわかんないな…」


No.285 13/04/30 12:36
自由人0 

/そう上手くは…


週の半ば 水曜日
高速のサービスエリアで着信が入った。

着信相手は車を買ったディーラーからで 故障原因の事や,交換部品の見積もり等を話した。




「じゃあ明日の午前中に台車を借りに?」

「そう‥ 起きれるかな~」

「俺も行きますよ!」

「マジで?」




そして翌朝の9時‥

田辺の車で村川はディーラーに向かって 台車を借りてきた。




「いや~助かったよ田辺。 昼飯奢るよ!」

「いただきます!」




その晩 仕事で荷物を積み終えた村川達…




「田辺‥書類の受領とか覚えてくれ 事務所行こうぜ!」

「俺も村川!」

「アッ砂井サン居るかな…」


村川達4人は事務所に…


No.286 13/04/30 14:31
自由人0 

/そう上手くは…


「~こんな感じでOK!
わかったか田辺に町山?」

「あ‥はい!」




「山木は,こないだ教えたから大丈夫だよな?」

「……村川サン,砂井サン居ますよ! 声掛けても平気っすかね?」

「あちらさんは勤務中だ! それより書類!」




事務所を出て トラックの前で一息していたら

事務員の砂井が現れた。




「**運送さん,コチラは移転先の地図です。 先程渡すのを忘れて‥ すいませんでした。」

「あ‥ご丁寧にどうも~ありがとうございます!」




「これから帰るんですよね東京‥ あの~もし迷惑でなかったら 途中まで乗せて貰えませんでしょうか?」

「……はい?」


村川が答える前に

山木がOKと返事をしてしまった。


No.287 13/04/30 18:41
自由人0 

/そう上手くは…


S市の街中に降ろして欲しいと事務員の砂井が言ったので

村川のトラックに砂井を乗せる事になった。




「お前は町山サンのナビだろ~ 来るなよ!」

「代われよ田辺! 村川サン~ マジで乗せて下さいよっ!」

「荷台ならいいよ!」《山木はこの砂井と喋りたいんだよな! 甘いっての》




トラックのキャビンは運転席と助手席の真ん中に席があり そこに1人を座らせると3人は乗れるようになってて

この真ん中の席に田辺を座らせ 砂井は助手席に座って貰った。




「お邪魔しますね。」

「どうぞ~。 ホラ山木‥町山サンの方に戻れっ。 置いてかれちゃうぞ!」

「チェッわかったよ!」




トラックは街中へ走り出した。




「へぇ~砂井サンもトラック乗りだったんですか」

「結婚してからトラックは降りました。」

《既婚者じゃん 残念だな~山木。》




「明日は忘年会?」

「来週から忙しいし。
皆が今週末ならって‥良かったら参加しません?」




砂井の言う忘年会

女子だけで集まってやる事だったらしく

田辺は参加したいと言ってきた。


No.288 13/05/01 12:26
自由人0 

/そう上手くは…


「~ありがとうございました村川サン!」

「通り道でしたから‥足元に気を付けて砂井サン。」




「砂井サン。 本当に行っていいんですか俺ら?」

「ハイどうぞ! 本当に女子だらけですよ。 じゃあ失礼します!」




そして翌日。

積み込み作業も早々に終えると

事務所で村川達は書類にサインをしていた。




「終了~ですよね。 じゃあ村川サン月曜日の夜にお会いしましょう!」

「全く‥しっかりとお泊まり用の荷物まで持参かよ田辺」

「山木もですよハハハ~。」

「村川~悪い 俺も参加していく ナァ山木!。」

「村川サンも~」

「なんだよ 帰りは俺1人だけって事か?」

「アッチの部屋‥見て見ろよ~もう始まってるぞ村川! キレイ系のも居るじゃん。」

《確かに綺麗系の女居るなぁ でも 上手くいったらいったで‥会うのは遠いだろう…》




村川は土曜日に風香と会う予定を忘れてなかった‥

だから,1人で自分の会社に帰る事にした。


No.289 13/05/01 17:44
自由人0 

/やっぱり


明け方に寝付く頃

村川は携帯を充電しようとした時に メールが何本か入ってるのに気付いた。




送り主は
後輩の山木と田辺‥

狙っていた女と喋れたとか 上手く接近出来たとの事が短文ながらも書いてあった。


《良かったじゃん! 町山は‥写メか?》


町山は数人の女に囲まれてる状態の写メを送ってきていた。


《スケベ笑いしやがって!》


次第に村川は 携帯を広げたまま寝てしまった。




*数時間後

起きたら既に土曜日の15時過ぎだった。


《やばいやばい 風香と約束の時間が!》




急いで支度をし

こないだディーラーから借りてきた台車で寮を出た村川。




*♪《着信?》


電話の主は風香だった。




「村川サン~ 今どの辺りかしら?」

「えっ? あっ,今…」

「アノ‥実は時間をズラして貰いたいんですよ!」


約束の時間から1時間ずれ 待ち合わせ場所もH市のK駅前のローソンに変更となった。


《K駅か‥遠くなっちゃったな》


No.290 13/05/01 18:25
自由人0 

/やっぱり


変更のあったK駅に着いた村川。

車を路駐にしないで近場のコインパーキングに停めに行った。




《まだ20分あるな》


村川はローソンで立ち読みをする事にした。




そして約束の19時…


《来ないな‥ また立ち読みだとマズイな…》


缶コーヒーとカフェオレを1本ずつ買って コンビニの前で立つ事にした。




しかし風香は現れず
ひたすら外で…




《遅れるなら,さっきみたいに連絡欲しいな》


No.291 13/05/02 11:58
自由人0 

/やっぱり


風香との待ち合わせの時間から30分以上が経っていた。

缶コーヒーも飲み終わり
空き缶を捨て…


《車をコインパーキングに置いてくるんじゃなかった。 外で待つと寒いな!》




寒さを紛らわそうと
一緒に買ったカフェオレを温いながらも 手で擦るように右手から左手に持ち替えてた。




*
「スイマセ~ン‥カフェオレ貰いたいんですけど!」

「はい? あっ市野田!?
気色悪い声出すなよ! 誰かと思ったぜ!」

「アッハッハ~。 ムラ‥風香チャン待ってるんだろ?」

「……ああ。」

「パチンコ出ちゃったから まだ来ねぇよ。」

「何?」


市野田は村川を駅前にあるパチンコ屋に連れて行った。




「村川‥アソコだホラ! 怒んなよ?」

「……何で?」




驚く事に,風香と仁絵は並んでパチンコを打っていた。


No.292 13/05/02 15:06
自由人0 

/やっぱり


パチンコ屋の休憩所で1時間弱が経った‥ その間に市野田が店内をウロついてたら 仁絵と一緒に戻ってきた。




「プレミア当たりで長引いちゃったのよ~ でも,これで年末年始は遊べるわよアノコ!」

「結構積んでたよね?
アレなら‥10万以上確定で勝ってるよ!」

《そんなに?》




ちょっとすると

市野田は,また店内をウロつき始め 休憩所には村川と仁絵が…




「最近打たなかった?」

「ウン! 幾ら稼いでもさ
元カレに殆ど消えちゃってたからお金が……って,これ以上は言ったらマズイわね。」


《似たような女が‥そうだ葉月か。》




しかし仁絵は村川と色々と喋っている内に風香の元彼の話しをペラペラと喋ってた。




「もう別れてからズーっと男っ気ナシだったの! だからワタシ達アッチは溜まりっ放しよ!」

「ズ,ズーっとって?」
《ワタシ達って言った?》


ニヤついた仁絵は,村川の耳元に近付き…




「アッチはアッチよ? アノコは始めたら止まらないわよ~ 村川サン大丈夫?」

「あ‥えっ?」

「ウフフ。 アッチ!」


すると風香が…


No.293 13/05/03 00:19
自由人0 

/やっぱり


「えっ,11万勝ち?」

「やっぱりプレミア当たりはデカイわね風香! じゃあワタシは市野田サンの所に戻るわね」

「チョット~仁絵?」




2人は村川から少し離れて話しを…




「じゃあ~村川サン! 家まで送ってあげてね~!」

「あ‥うん!」




「それじゃあ待たせちゃったから 何か奢るわね! 車でしたよね?」

「うん! 台車だけど乗ってきたよ。」




村川達は夕食を何処で食べようかと話しながら車を進めた。




街中を少し離れた所にあった和風レストランに2人は入った。




「夕方頃から打って11万て凄いね風香チャン。」

「超~久々に大勝ち! 何でも食べていいわよ!」

「じゃあ遠慮なく…。」
《腹減ってるからな~コレいくか? 気持ち高めの和風スペシャルハンバーグ御膳?》


風香に奢りと言われたが 一応値段は気にして選んでみた村川…


No.294 13/05/03 11:30
自由人0 

/やっぱり


楽しく会話をしながら食事をしていた2人だったが 途中で風香がアクビをしてるのに村川は…


「風香チャン? 今日は仕事でしたよね?」

「ア‥ウン! それと村川サン敬語はナシで‥ワタシ24で村川サンは27‥コッチは年下だもん 変よ?」

「ハハッそうだね。」《27って設定だっけ》




そして店を出た2人

「ご馳走様でした風香チャン!」

「美味しかったね~。」


村川は車を走らせ…




「ネェ村川サン 夜景の綺麗な場所が近くにあるの! ソコに行きましょ?」

「この辺か…」

「んとね‥場所~アッ,カーナビで検索‥アラ?」


借りた台車にはカーナビが付いてなかった。




「夜景だよね! 何ヶ所か知ってる。 近場ならあそこだ‥ 多分。」

「ワタシの知ってる場所と同じかしら? エット‥S湖の…」

「あ,同じ! 有名だよね~S湖の小高い丘!」《あっ道沿いに何件かラブホあるな? ま,普通に通り過ぎればいいか。》


村川は,さっき仁絵が言ってた事を思い出しながら S湖の方に車を向けて走らせていた。


No.295 13/05/03 12:37
自由人0 

/やっぱり


土曜日の夜にS湖へ向かって走行中

過ぎゆく道中は年末の一大イベントが近付いてるからか やたらと派手に光る建物や家が目に映っていた。


「ワァ~あの家キレイ!」

「イルミネーション……凄いね!」《馬鹿みたいに派手だな》




次第に街中を過ぎ

湖の傍を通ると
一大イベントのイルミネーションよりもド派手な看板が幾つか見えた。




《あれは見ちゃ駄目だ!》




「ファ~‥もうじき?」

「あ‥近いよ! 風香チャン眠いかな?」

「少し‥ アッ何か車多くない?」


《あ‥土曜日の夜だからだ。 此処も有名になり過ぎだな。》




夜景を見るには,車を砂利道沿いに停めれば 車中から辺り一面の夜景が見えるんだが…




「停める場所無いや。」

「待ってようよ村川サン。」

「待つの?……後ろも結構来てる‥日を改めよ?」

「……。」




「じゃあ戻るね! 家はF市の……あれ?」《もう寝てる 嘘だろ? 家はF市辺りで詳しく聞けばいいか。》


No.296 13/05/03 22:06
自由人0 

/やっぱり


帰り道‥風香は寝てしまったらしく 村川は1人でFMラジオを聞きながら運転をしていた。




♪~…


《マライア‥この時期は定番の曲だな。》




「ン‥ン。」

「あっ煩かった? 起こしちゃったかな…」




「ココ‥どの辺?」

「今‥派手な…」

「ア‥ラブホ‥の辺りだ」


《そ! 丁度,通過中》




「ミンナ満室~?」

「夜は脇見運転て危ないからね~」《惚けとかないと。》


*ググ…。


村川は,そう言いながら 少しアクセルを踏み込んで
車のスピードをあげた。


No.297 13/05/04 17:56
自由人0 

/おいおい…


「急に加速したのね?」

「ハハハ。」




風香に愛想笑いをしていたら いきなり車が左脇の建物から飛び出してきた。


*!?《うわっ!?》




「アッ! 今の車はココから出て来たからだ!」

「……ああ~ そっか。」


急に飛び出してきた車はラブホからだとわかった。


《全く…》




村川の車は,アッと言う間に さっきの飛び出してきた車に追い付いてしまった。




「前の車‥。 この時間に出て来たって事は休憩‥よね?」

「うん‥ あっ! 家はどっち? もう少ししたら詳しく教えてね!」


村川は話しを逸らした。




そして 車は風香の住んでる家の近くになり…




「えっ,借家ばっかり。
この辺て事?」

「アノ脇から3軒目なの…」


《ここ…?》


平屋建ての借家が
今,借りてる家だと風香は言った。


No.298 13/05/05 17:18
自由人0 

/おいおい…


今,住んでいると言った風香の借家に近付き…


「部屋‥上がってく?」

「え?」

「‥少し散らかってるけど 片付ければ平気よ?」

「夜 遅いし…」




「じ,じゃあ車‥庭先に停めてこの中で…」

「もう帰るよ。 明日起きれないと困る‥でしょ?」


しかし‥風香はまだ家の中に入りたくないと言い出した。




「ワタシ,サッキ少し寝たから‥ 今は眠くないの。」

「……そうなんだ?」

「ココでお喋りしよ!」




村川は少しだけ喋って帰ろうと考え 庭先に車を停めさせて貰った。




そして15分位が経ち。


《もう日付が変わるな。》


「本当に勝ちっ放しなんだ~ 羨ましいわ」

「あ‥スロット。 うん 偶々だけどね」《少しだけ金に余裕あるけど車の修理代で飛ぶんだよな…》

「ワタシ‥お金が欲しいから必死で働いて貯めてたの。 でもカレシ…」


《あっ,仁絵チャンが言ってた元彼の事か。》


それから風香は元彼の話しで何分も話してきた。


No.299 13/05/06 16:28
自由人0 

/おいおい…


*カチ!
《車内が曇ってきた。
ヒーターを強めに…》


車内で元彼の事を喋りまくっていた風香‥

車内のフロントガラスとかが少し曇ってきていた。




「風香チャン そろそろ…」

「エッ?」

「んとね‥夜中の1時半になるみたい。」




「モトカレの話しで長引いちゃった‥ゴメンなさい。」

「ん‥別に謝んなくってもいいじゃん? じゃあ車を出すね」




道路脇に車を移動すると
風香は降りてすぐ運転席の窓に顔を入れてきた。


「次‥イツ会えるかな?」

「あ‥え?」


風香は月末の祝日が休みで空いてるから会いたいと言ってきた。




「少しでもイイの。 予定無いなら会いたい。」

*!?《いい匂い‥あっ!》

「ふ,風香チャン それ以上前屈みになると‥いや 顔を外に出してよ。」《胸元が!》

「……ン?」

「一応さスケジュールとかは調べないとわかんないんだ。 だから近い内に連絡入れるね?」


少しして村川は風香と別れ 会社の寮に向かって帰った。



No.300 13/05/06 21:33
自由人0 

/きついや。


週明けの月曜日

村川は何時もの時間より早めに岐阜の取引先に走った。




夕方‥先週末泊まり込みで残った3人と取引先の中で合流し 荷物の積み込みを…




「町山~ 後‥どれ?」《荷物‥少な目かな?》

「山木のフォークで積んだら最後だ!」




何時もより早く荷物が積み終わって

書類にサインをしに行った山木を3人で待っていた。




「村川サン‥年内の休みは日曜日以外 殆ど出ずっぱりだそうです。 はいコレ,年末の運搬スケジュール表です!」

「サンキュ田辺! で‥出ずっぱり?」《うわ! やばいなこりゃあ。》




帰りの道中は町山が運転し 村川は助手席に座っていた。




「村川‥砂井サンの友達と会いたいから 年明けのスケジュールが空いてる日を教えてくれ!」

「何それ?」

「山木は歳が離れてるからって見事にフラレたんだよ! アッハッハ! でな,歳が近い俺らと数人が会う事になったから!」

「俺ら‥数人? いや,俺は長野の人と会うのは無理だな!」《遠いし‥他にもな……》

「甘ぇな村川! 地方の女は2号とか3号って考えるんだよ! 何しろ住んでる場所が離れてるんだから浮気したってわからないぜ?」


《そう考えるか‥ 上手くいくかね?》


No.301 13/05/07 00:37
自由人0 

/きついや。


「あれ‥中央道に流れてんじゃん 何で?」

「長野だよ! 最後に載せたのは長野営業所に持って行く引っ越しの奴だ。」




「じゃあ帰りは遅くなるじゃん? なぁ?」

「金になるんだってよ! だから部長が引き受けたんだよ引っ越し便!」




てっきり早く帰れるんだと思っていた村川

その営業所に着くまで 町山は村川に,先週末に開催した忘年会の話しをしていた。




それから1時間半くらい走り 来月から積み込みに来る事になる取引先の**会社長野営業所に着いた。




「だだっ広いな~。」

「アレが倉庫‥山木にフォークで降ろして貰お」

《誰も居ないのか‥不気味だな》




この日積んだ引っ越しの荷物は大して無く

僅か数分で降ろし終わった。




「これで終了~ 寮に着くのは何時だろ村川?」

「明け方4時過ぎかな?
じゃあ帰りは俺が運転…」

「アッ俺,村川サンの横!」




帰りは道を換え 上信越自動車道から帰る事になった。




「誰か居ないかって?」

「だってクリス…」

「その日。 出勤だぞ!」

「嘘~っ!」

「後ろのベッドん所に運搬スケジュール表がある‥ 見てみ」




山木はガッカリしたのか
帰りの道中は口数が減った。


No.302 13/05/07 11:39
自由人0 

/難しい…


次の日の昼過ぎ

村川は麗樺に連絡をした。




「エ~ッ,イブの日ダメ?」

「ごめん‥年末で仕事が増えたからさ…」

「次,年内でイツ会えるのよ?」

「31日は完全に休みだとして‥ん…」




村川の忙しい事がわかった麗樺は 村川に年が変わる前に1回は会いたいと言い…


「うん‥上手く時間を作ってみるよ。」

「無理だったらチョット顔を見せるだけでもいいわよ! これから運転でしょ? 気をつけてね!」

「うん ありがと!」




その夜‥ 岐阜の取引先での積み込み作業が終わると 村川達3人は,書類を取りに行ってる田辺を待っていた。




「このスケジュールはキツイ!
見てみ~最後の方!」

「連続勤務だよな! 途中途中で運転を各自代わったり‥携帯で休憩タイムを連絡しあったりしよう‥な?」

「事故防止すね。 当たり前すけど‥ハイわかりました。」




田辺を待つ事30分。


「アイツまだかよ~」

「山木‥見てこい。 俺はその間にトイレな!」


《今なら風香に…》


町山と山木が居なくなった間 村川は風香に電話をした。


No.303 13/05/07 12:48
自由人0 

/難しい…


風香に電話をしたが
勤務中だったのか電話は繋がらなかった。



山木が田辺を連れて。


「村川サン~! コイツ川浜とクッチャベってましたよ!」

「待ってたんだぞ田辺! じゃあトラック乗り込んでてくれ 町山‥あっ来た!」




そして長野営業所で積み卸しをしてると風香から着信が…


「村川‥着信誰よ? コッチ直に終わるから出ろよ!」

「悪いな! じゃあ…」




*ピ!

「ごめんごめん荷物を…」

「コンバンワ! まだ仕事?」

「そうだよ…」


村川はスケジュールの事を風香に伝えた。




「何とかならないの?」

「仕事増えちゃって。
本来なら今の時間は帰りの高速を……」


麗樺とは違い 何としてでも会いたいと風香は言う。




「プレゼントあるのに~」

「そうなの? でも仕事でさ‥あっ悪い 出発しないと…」

「また電話して! アッ運転中は無理よね‥ ワタシが明日電話するわよ! じゃあオヤスミなさい!」


《明日‥何時にだ? つか‥わかってくれないのかな~ 参ったな。》



「村川~出発すんぞ!」

「あ‥OK。 安全運転で頼むよマッチャ!」

「ハイハイ…」


No.304 13/05/07 21:24
自由人0 

/難しい…


翌日の昼過ぎ 村川の携帯に着信があった

しかし熟睡していた村川は着信に気付かなくて…


*♪~


「ア~ッウルセェ~ッ! ムラ! お前のに着信だ! 起きろよ!?」

「あ‥着信? はいよ。」


電話の主は里杏からだった。




「せっかくイイ話しを教えてあげようと思って電話したのに! 早く出ろよ小僧!」

「すいません里杏サン。
最近仕事が終わるの遅くって熟睡してました。」




「アンタ近い内にお店に来なさいよ! イイコが入ったから‥ね?」

「近い内‥無理すよ!」


里杏の店に入った新人はバツイチ女性で‥ 元旦那以外の男性を知らないらしく…




「バツイチ‥サン? あ‥俺,年内は日曜以外の休みは無いん…」

「アラフォーよ!? ポッチャリ系で,チョット変わったプレイが出来るみたい‥ 忙しいならアレは溜まってるでしょ~?」

「か,変わった‥え?」

「来てから教えるわよ! じゃあ早めに連絡して! ワタシ買い出しの途中なの‥じゃあね!」


*プチ。




《眠い‥もう一眠りしようかな?》


*♪《着信‥あっ今度は風香だっ!》


No.305 13/05/08 23:11
自由人0 

/難しい…


風香に年内の休みが無いんだという事を電話で伝えた。


すると風香も仕事が結構入っているんだと教えてくれた。




「会えないじゃん~」

「そうだね。」

「じゃあさ こないだミンナで会ったパチンコ屋サンにチョットでもいいから来てもらえる?」

「あ‥O市寄りの?」

「今度の土曜日で時間はお昼頃。 イイ?」

「昼か‥ わかった! なんとかするね。」《早めに起きなきゃいけないな》


風香と電話を終えると町山が傍に…




「ウ~寒いな~。 オイ村川! 随分喋ってたな!」

「あ,ああ‥まぁな。」




「なぁ 今の誰だよ。」

「こないだのパチンコ屋でサービスガールやってたコ」

「ア~風香チャンと仁絵チャンな。 そうだ俺‥仁絵チャンに連絡しよっと。」




そして岐阜の取引先で 荷物を積み込んでる最中に町山が…




「村川! さっき仁絵チャンに電話したけどよ…」

「つぅか,早く積めよ!
お前の方が終わればコッチを出発できんだぞ!」

「わかったってば! ナァ~俺も土曜日行くから!」


No.306 13/05/09 15:25
自由人0 

/いいのかな?


土曜日の昼前。


《昼頃って約束‥町山を起こさなきゃ》




町山と一緒に出掛け

約束通りにパチンコ屋へ着くと サービスガールの制服姿でコーヒーを運んでいる風香が居た。




「ア~ッ,村川サン来た!?」

「やぁ風香チャン‥あっ忙しいみたいだね」


風香達は後10分で休憩になると言った。




そして昼休憩中


皆で店内の飲食コーナーで食事をしてると…




「村川サン,コレ‥使ってみて! 貯玉があるから。」

「貯玉? カード?」

「会員の‥だ。 ヤッタな村川!」




「風香‥ソレ随分前に仲良くなった人の‥イイノ?」

「ン! あの時は時間がナイからってワタシが預かったけど‥ ソレからもう1ヶ月以上来ないんだもん! もし来たってオジイチャンとは仲良しだから」

「確かに仲は良かったわよね! でもまだオジイチャンって歳じゃないわよ~カワイソ~! アハハ!」


《他人の? 使わな方がいいな》


No.307 13/05/10 00:15
自由人0 

/いいのかな?


「カード貸してみ村川」

「コレ?」

「貯玉を確認する」




町山が確認に行ってる間

車を修理に出していたディーラーから電話が入った。




パチンコ屋の中では煩いので 村川は外に出てディーラーの人と喋ることにした。




「で~見積もりは約40万円です。 では年明けにまた,ご連絡を入れます。」

「はい宜しくです。」
《40万! 給料と今までの勝ち分で何とかなるかな? 辛いな。》




そして再び店内に…


「村川サン,町山サンが打ってるわよ! ホラ!」

「あっ あの野郎!」

「ワタシ達お化粧直しをしたら休憩終わっちゃうかも。」

「あ‥そうなんだ?」

「カード‥上手く増やせるとイイわね!」




風香達と別れ 村川は町山の所に行った

すると町山の打ってる台は確変の大当たりを…




「当てちまったぜ村川!」

「もうじき行かないと。 どれ位掛かる?」

「連チャンすると時間掛かるからな~」




村川は休憩所で待つ事にした。


No.308 13/05/10 11:01
自由人0 

/いいのかな?


休憩所で待つ事30分

笑いながら町山は戻ってきた。




「コレ,換算するとカナリあったんだよ」

「ふぅん?」

「金額だと約15万はあるぜ!」

「あ? マジで?」


町山はこの貯玉カードから3千円使って 確変当たりを1セットで終わったみたいで

結果的に玉数を増やした形でカードを村川に戻した。




その土曜日の夜

長野から高速を使って帰るサービスエリアで…




「アト約2週間‥キツイな。」

「これで給料が上がるんだ‥頑張ろ町山。」




「ナァ村川 さっきの貯玉カードは,俺にも使わせてくれよ? 2人で使えば更に増えるぜ?」

「嫌だ!」

「いいじゃん! さっき増やしてやったろ!」

「コレは他人のだ。 使うなら風香が使えばいい。 それに…」


村川は町山に車の修理代がデカイと言う事を話した。




「だったら尚更その貯玉カードで増やせばイイじゃん!」

「スロットは何とか打てるようになったが パチンコは‥ って当分打たないっての!」




そして年内の仕事がドンドン激しくなり‥

1年で最も男女で一緒に居たいと思う日がやってきた。


No.309 13/05/10 12:16
自由人0 

/そういう日


「村川~出掛けるぞ!」

「今日も仕事だぞ?」

「知ってるよ!」

「何処行くのか知らないけど‥遅刻すんなよ!」

「都島達が女の‥内緒っ! じゃあ行ってくる!」


《へぇ都島達と…》


村川は幾らも寝てないのに 町山に起こされてしまった。




少しして腹が減った村川は街中へ弁当を買いに行った。




街中の公園で弁当を食べ終え 寮に帰ると

玄関で田辺と山木に会った。




「パーティー?」

「ハイ!」

「イブですよ村川サン! それなのに俺達は楽しい夜に運転‥ せめて女の居る席に加わりたいじゃないすか!」

「行くなとは言ってないだろ!」


2人は地元仲間の集まる楽しいパーティーに行ってしまった。



そして風呂に入って
あがるとメールが届いていた。

そのメールの相手は麗樺だった。




村川の出勤前に少しでもいいから会いたいと麗樺は書いてきた。




少し時間があるからと村川は急いで支度を…




《すぐ仕事だから作業服で‥上着は……》


メールでこれからソッチに向かうと返事を打ち

村川は借りてる台車で寮を飛び出した。


No.310 13/05/10 20:14
自由人0 

/そういう日


昼過ぎに寮を出て

麗樺の住むM市近辺に来たのは13時頃だった。




麗樺の家の近所で村川は電話連絡を…


「家から近いローソン…」

「あ~近所のね。 わかった!」《こないだのローソンか‥じゃあ近いぞ!》




*
先に着いたと思った村川は車の中で携帯を弄りながら麗樺を待っていた。




*♪
*!?《‥麗樺だ!》


「もう着くかしら?」

「ん。 ローソンにはもう着いてるよ!」

「ウソ駐車場には‥アッ!?」

*ピッ。




麗樺が村川の車に気付いたらしく 近寄ってきた。




「この車じゃわかんないわよ~ 何でジャガーじゃないの?」

「ジャガーはセルスターターがイカレちゃったみたいでさ これは台車なんだ。」

「コレ‥も外車?」

「イギリスのローバーって車だよ」




少しして村川は麗樺を助手席に乗せて

車をゆっくりと走らせた。


No.311 13/05/12 11:00
自由人0 

/そういう日


市街地を走ってると
偶には運転をしたいと麗樺が言い出した。




「借り物だからな~」

「地元の辺りだけよ。」

「じゃあ偶には横に乗ってみるか その脇に停める。」




村川は麗樺の運転がどんな感じなのかを知りたかった

だから少しだけと思い…




麗樺の運転で走り出したら 村川の携帯が鳴った。

相手は里杏だった…


*!?《里杏サンか どうしよう‥出ないとやばいかな?》


*♪……


「圭己‥出れば?」

「うん?」




「……切れちゃうわよ? 出ればいいじゃない?」

「あ‥じゃあ…。」


村川は直ぐ切るつもりで…




「もしもし?」

「小僧? 今日さイブじゃん? お店で一応パーティーやるのよ 時間あるなら何時でもいいから来なさいよ?」

「あ‥もうじき仕事なんですよ。 帰りは明日の明け方…」

「フゥン~じゃあ写真を友里チャンに送るわ~ じゃあね!」

「あ~っ駄目駄目!?」




村川が通話中に
麗樺は,こないだ村川とドライブに来た道に向かって走っていた。


No.312 13/05/12 17:49
自由人0 

/そういう日


「ですから‥はい。
じゃあどうも。」


*ピ!


「何か焦ってるみたいだったわね圭己?」

「あ‥ハハハ。 で‥これから何処に向かってるの?」




5分程したら また着信が入って…


「……出れば?」

「悪いな 麗樺‥ もしもし…」《この番号は誰だっけ?》




誰だか思い出せない携番に戸惑いながら村川は電話に出た。


「久し振りね~村川君。」

「あの‥失礼ですけど
ドチラ様でしたっけ?」




電話をかけてきた相手はカラオケ屋と地下のBAR.Secretをやっている裕美だった。




裕美も里杏と似たような話しをしてきた。




「~そういう時間帯に走ってるなら難しいわね。」

「はい‥すいません。」

「せっかくのイブでオイシイ思いが‥ ア~ チョット前に莢香が連絡欲しがってのよ。 時間がもしあったら会いに行ってみなさいよ? じゃあまたね!」


《莢香って秋山のお姉さんだ‥じゃあ今から電話してみるかな》




「電話‥終わった圭己?」

「あっうん。 あのさ今度は電話をかけたいんだけど‥いい?」

「……すれば?」


《あ! まずいかな?》


No.313 13/05/12 21:09
自由人0 

*訂正
Secret.clubでした

BAR.Secretって書いてしまいました。

No.314 13/05/12 21:53
自由人0 

/そういう日


「ねぇ 此処って こないだ通ったよね? もしかして貯水池方面に来てるのかな麗樺?」

「当たり! 知ってる道だから心配しないで。」

「うん。」《機嫌は平気みたいだな》




少しして麗樺は休憩といいながら 車を3台位しか停められない小さな駐車場に入った。


すると麗樺はトイレに行くからと言い サッサと1人で傍にある女子トイレへ向かった。




《待ってる間に莢香サンに電話しちゃお!》




莢香にはすぐ電話が繋がった…


*
「もしもし‥莢香サン?
あのぅ村川すけど。 裕美サンから話し聞いて電話をかけたんですが…」

「ごめん今忙しいの! ワタシからかけ直す ゴメン!」


「あっ,はい! 失礼します!」《仕事の運転中にかかってきたら困るな~ ん?》


*!?《あっ!?》


村川の座っていた助手席側の外には 麗樺が立っていた。




「麗樺もう平気なの?」

「で‥電話終わったの?」

「一応終わった! あ‥トイレ早かったね!」

「シテナイもん!」

「……あっ,気を使ってくれたのか! ごめん麗樺! もう電話はしない 悪かった。 運転も代わるよ!?」


しかし麗樺の顔色が…


No.315 13/05/12 22:31
自由人0 

/そんな日


麗樺の顔色が気になり

村川はどうしたのかと聞いてみた。




すると麗樺は恥ずかしそうに言った。


「えっ! 女子トイレにトイレットペーパーが全く無いの?」

「き,今日ポケットティッシュも忘れ‥ 圭己~車にないかな?」


しかし村川もポケットティッシュは持参してなかった。

いつも乗ってるジャガーだったらBOXティッシュはあったが 今借りてる台車のローバーにはBOXティッシュは置いてなかった。




「参ったな~ じゃあさコンビニか薬局みたいな所に…?」

「ア,アンマリ我慢が…」


麗樺はモジモジし始め

その場を動けない感じだった。


《男子トイレ! 見てこよ》




足早に村川は男子トイレへ向かい 個室のドアを…


*!?《予備の使ってないのがあるじゃん!?》




村川は予備のトイレットペーパーを取り 表に居る麗樺に手渡した。




「ほら麗樺!」

「ア~ ヨカッタ~!?」

「じゃ‥待ってるから!」


しかし…


「麗樺?」




「あっ,…」

「まさか動けない?」

「……ン。」


「……人来ないと思うから 抱っこしてあげるよ! ほら!」

「いいの?」


村川は麗樺を抱っこしながら女子トイレの中に…


No.316 13/05/13 08:35
自由人0 

/それは…


スクっと持ち上げ お姫様抱っこをして麗樺と一緒に女子トイレの個室へ入った村川…


「はい 降ろすよ?」

「……違っ」




「ん?麗樺? 降りないと‥できないでしょ? 俺はすぐ外に‥な?」

「ち,違う形で‥ 抱え‥アッ もう~っ」


我慢の出来ない麗樺
自分から床に足をつき

一気にスカートを捲りだした麗樺‥ それを見た村川は個室から逃げるようにサササと外へ出た。




車の傍で風景を見ながら待っていたら

数分後に麗樺は戻ってきた。




「お待たせ‥それとゴメンね圭己?」

「あ‥トイレの中ね? 偶々‥ひ,人気の無い場所だからね。 違う場所だったら女子トイレの中なんて入れなかったんじゃないかな。 初めて入っちゃった女子トイレ‥ハハハ。」

「ワ,ワタシは‥ たまに使っちゃってたから~…」

「えっ? 男子トイレ?」

「覚えて無いの? 初めて会ったBAR‥ あそこの店で話したわよ。」


麗樺はその言葉の後に直ぐ運転席のドアを開けてシートに座った。


No.317 13/05/13 12:22
自由人0 

/それは…


車に乗り込むと。


「まだ運転する? 俺が代わろっか?」

「平気~ ネェそれより…」



車は動き始めた。




麗樺は運転しながら
さっきのBARの話しを…




「えっ! BARの?」

「ウン!」

「あ~ そうだ麗樺は男子トイレの個室から出てきたんだっけな!」




「あのね 恥ずかしいんだけど ワタシって和風トイレの方が落ち着くの」

「麗樺‥家では親をパパママって呼ぶよな? ハハ可笑しいな~」

「でも前の家は和風トイレ‥ 生まれながら和風トイレで用を足してたから…」

「そうか‥あれっ?」


村川はBARのトイレを思い出した。




「気付いた? あのBARの男子トイレ‥1つは和風トイレなのよ! だから落ち着きたい時はマスターに…」

「あ~そっか! だから男子トイレで偶然に? でもさ普通は会わないぞ~ハハハ変なのっ!」


そのトイレ話しをしていると 道はラブホ街の方に…




「麗樺‥別の道は通らなかったのかい?」

「いいじゃない! 意外と対向車来ないから走り易いわよ。」


No.318 13/05/13 16:03
自由人0 

/それは…


走ってる道は小さなカーブや緩いカーブが連続で ハンドルを左右にきったり戻したりと…


「対向車来ないけどカーブがこの辺りは大変だろ?」

「ウン‥チョットね!」


《こないだと同じラブホ街のコース‥別のコース行きゃあ良いいのに!》




助手席で楽して座ってる村川は通り過ぎるラブホの看板を見てた。




《イブの夜は親密にラブラブナイトday?》

《アナタとワタシだけのアツイ‥此処もかよ!》


過ぎゆく看板にそんな感じのものが幾つも目につき…


《いけね! こういう日はプレゼントってのを‥どうしよ》




「圭己‥案外と部屋空いてるわよ?」

「あ‥うん。」

「イブの昼間はまだ空き部屋あるね」

「……クリ‥スマ ごめん!
今日さ 手ブラなんだ」

「……じゃあその代わりに」


*カチ。 チカッチカッ…


No.319 13/05/13 21:22
自由人0 

/それは…


どこかに入ろうと麗樺はウィンカーを点けて笑った。


「じゃあ入らないと駄目よ! 休憩のお金はワタシが…」

「無理だよ麗樺! あんまり時間無いって言ったよ‥俺。」

「‥そうよね。 はい。」


ウィンカーは戻し 車も道なりに…




それから2人は殆ど会話が無く 麗樺の家の近所に車は停まり。




「ごめん圭己‥時間て平気かしら?」

「取り敢えず席代わる。」




村川は運転席 麗樺は車から出て外に立ったまま…


「気を付けてね?」

「うん。 あのさ麗樺‥ ゆっくり出来なくてごめんな!」

「ワタシ…」


《あ,行かないと…》




村川の出勤時間が迫ってきていた。




村川は窓から顔を出して照れ臭そうに麗樺を呼んだ。




「ン? はい。」

「今度はさ時間作って
ああいう場所に‥な?」

「‥いつぅ?」

「そ,それは‥未定」

「ふぅん~。 早く行かないと遅刻しちゃうわよ!」




はっきりと約束をしなかった村川は麗樺と別れ‥会社へ向かった。


No.320 13/05/14 15:35
自由人0 

/知らないよ


数日後の夜。


「えっ? 大晦日も出るんですか村川サン?」

「今夜帰って寝て起きたら晦日だろ。 昼間に洗車をするだけだ 部長が乗ってるトラックは綺麗に…」


長野から帰りの道

高速を走りながら田辺と話していた。



*♪


「電話‥町山だ!」




「村川~腹痛いから サービスエリア寄ってくれ!」

「じゃあ休憩な! 次で停まるから!」




サービスエリアで一息してると…


「次‥来年の始めは直で長野っすよね村川サン?」

「ああ! もう岐阜は行かないでいいんだ。 今日で引っ越しの荷物も降ろし終わったからな!」

「あっ雪だ!」

「積もんないよ山木!
取りあえず何か食べましょうよ村川サン!」

「じゃあ行こ!」




この雪が次第に積もるなんて誰も思わなかった。



幾らか時間が経ち

腹を満たした村川達は外に出て来てビックリした。




「積もってる!」

「あ~あ 年内ラストで雪かよ! チェーン使うようかな村川?」

「さぁ~……いい感じで降ってるからな~」




4人はサービスエリアから走り出す前に ラジオで交通情報と天気予報を確認した。


No.321 13/05/15 15:30
自由人0 

/知らないよ


「マズイぞコリャ 夜中は長野県と群馬県は確率が60~70パーセントって高いぜ!」

「じゃあ早く東京方面…」


村川達はそれから直ぐサービスエリアを出た。




「田辺‥チェーン巻いての運転は未経験か?」

「チェーン‥ はい。」




「来年からは雪道の運転もして貰うからな!」

「はぁ仕事ですもんね。」




上信越道では雪の中を走っていたが 関越道にながれたら 雪は雨に変わっていた。




夜中の2時を過ぎた頃
山木から電話が入り…




「~エッ,2人ともか? それは危ないな~」

「田辺‥何だって?」




「アチラは2人共眠いみたいです。」

「町山もか? もうじき関越道を降りるんだけどな~ じゃあパーキングエリアが直ぐあるから そこで…」




パーキングエリアでトラックを停めると 村川達は町山のトラックに近寄った。


「せっかく早く着きそうだったのによ‥ 30分寝ていいぞ町山!」

「オウ‥ 悪いな!」

「あっ山木はもう寝てるのか! で‥田辺は平気なのか?」

「眠くないですよ! アッ何か飲み物を買いに行きましょうよ村川サン。」

「ああ! じゃあ序でにトイレも寄るか。」



No.322 13/05/16 07:03
自由人0 

/知らないよ


パーキングエリアの自販機コーナーで村川と田辺は缶コーヒーを飲みながら…




「~これで帰って速攻で寝て。 昼間起きてから洗車場ですかね?」

「ん~それか このまま帰った勢いで? 寝ないで洗車しちゃ……あ? 若い女が2人‥ほら?」

「アッ本当だ。」




わりかし小さめのパーキングエリアに居た村川達

入ってきた当初,外には乗用車1台とワンボックス1台に大型トラックが1台

後は村川達のトラックが2台しか居ないパーキングエリアだった…




「結構若‥20代? 後ろ姿だからわかんないですね?」

「……いや案外30代辺りだったり?」

「いや~1人はミニスカですよ? アレは若いですね」


《若いか? しかし,なんでトラックの方に?》




*
田辺が岐阜で忘年会に参加した時の話しを持ち出して

村川と自販機コーナーの片隅にある椅子に座りながら30分位喋っていた。


「ぼちぼち時間だ。」

「はい。 残りは俺が運転します。 じゃあ先に助手席座ってて下さいよ トイレ…」

「わかった。」




1人でトラックに戻る村川

隣りのトラックで寝てる町山を起こしに近付くと…


*‥タン。


《ん?》


No.323 13/05/17 02:00
自由人0 

/知らないよ


何か音がした‥と,思った瞬間に女が走り去っていった。




村川はその女の後ろ姿だけを…


《あれっ? さっきのミニスカート女?》




「アッ村川!」

「町山‥起きたな! 山木も起こせよ。」

「シ,ションベンして来る。
雨はどんな感じ?」

「もうパラパラだ‥止みそうだな。」




村川は自分のトラックの助手席に座り 田辺を待っていたら 自分の座ってる側のミラー越しに山木と町山が映った。


《んだよ町山の野郎‥トイレ行くんじゃないのかよ?》




そしてトイレから戻ってきた田辺を呼んだらしく

町山達2人はトラックの脇で少し喋っていたのを見てた村川は叫んだ。


「オ~イ‥帰ろうぜっ!?」




叫んだのが聞こえたのか 町山達はトイレに走って向かった。




「お待たせです村川サン。」

「なぁ奴ら‥なんだって? 何か話してたろ?」

「‥スッキリしたって。」

「……スッキリ? 寝れたからって事か? まぁいいや。」




数分したら町山達が戻ってきたらしく


*パパァン!


「行けってよ。 田辺 前走れ。」

「はい。 行きますよ~」


No.324 13/05/17 11:39
自由人0 

/知らないよ


「サミィ~っす!」

「これからはもっと寒くなるぞ山木! 町山~運転日報は?」

「今,書いてる。」

「村川サン‥業務用カーシャンプーどこです?」




村川達は会社に到着したのが明け方の5時前後‥その薄暗い中 皆で洗車を始めていた。




「車体は殆ど終わったよな! 後,タイヤを洗ったら山木と田辺は部屋行っていいからな。」

「ヤッタ~!」

「俺は?」

「事務所で年内最後の挨拶‥付き合えよ!」




そして綺麗に洗い上げたトラック2台を駐車場に停め 事務所へ…




「なぁ町山。 さっきパーキングエリアで奴らと何を話してたんだよ?」

「パーキング?」

「後よ? お前を起こしにトラックへ近付いた時。 パタンて音がして走っていったんだ女‥ミニスカートの女知ってるか?」

「……知らないよ。 アッ! オイッ副所長が来た! おはよ~ございます!」

「おはようございます副所長!」




そして年内最後の仕事と挨拶も無事終わり

村川達は自分達の部屋に戻った。




「俺が先に風呂な!」

「町山~さっきの…」

「……お先っ!」




「惚けたな。 俺も風呂…」


No.325 13/05/17 12:17
自由人0 

/知らないよ


*カチャ


「町山~背中流しっこしようぜ!」


*!?


いきなり風呂場に入った村川は




「ア~ッ!? 何だよムラ!?」

「おい町山 何でちんこを必死に洗ってんだ?」




「汚い所は先にだろ!」

「じゃあケツからだろ?」

「俺はチンコからだ!」


《洗うの見てよう!》




「見んなよ!」

「触ってないし 見てるだけだ‥気にすんな。」


「ハズいだろ!」

「なぁ‥扱いてるだろ? 出すなら言えよ? イク瞬間は見たくないから!」

「シテねぇってば!」




浴槽に浸かりながら町山を見ていたら次第に…




「町山! 背中!」

「何だよ?」

「ちっとも代わんないから 背中洗ってやる!」




そしてお互いに背中を流しっこしてると…




「町山。 女は?」

「居ないな…」

「岐阜での写メ‥モテモテ写真は何だったんだ?」

「……向こうミンナ酔ってたし。」

「砂‥いサンは? 写メには映って無かったぞ?」

「乾杯して幾らかした時…イッ,イッテェよ村川! 力入れ過ぎ…」

「あ‥悪い悪い。」


No.326 13/05/17 13:00
自由人0 

/知らないよ


背中は洗い終わり
町山は体を洗っていた

横で村川は髪を洗いだして…



「邪魔だからこっちに向いて立って髪洗うか!」

「……村川の立派だ!」

「あ?」

「チンコだよ。 こんなのだったら女は喜ぶだろ?」

「み,見るなよ!」

「俺のより太いな~ コレで完全体?」

「完全? あ‥まだちょっと‥途中だな」《勃起全開って事か?》

「完全体にして!」

「無理! つかキモイよ。」

「じゃあスポンジで…」


町山は泡立てたスポンジを村川のちんこに押し付けてきた。


*!?


「わ~やめっ!」

「ハハ! でも羨ましいぜ!」

「お前だって…」

「俺‥短いらしい」


町山は指で自分のちんこの長さをコレ位と言った。




「ん~全開で‥大体12センチ位か? なら俺と大して変わらないんじゃね」《俺の全開は,もうちょい長くなるな》

「‥さっきよ~ アッ!?」

「……さっき?」


町山はさっきのパーキングエリアでの事をとうとう喋り出した。


No.327 13/05/17 21:14
自由人0 

/知らないよ


「フゥ~暖かい!」

「なぁ ミニスカの女!」

「アァ。 ミニスカ‥寝てたらイキナリ助手席側のステップから登ってきて窓を叩いてきたんだ」

「助手席の方は山木が寝てたよな?」

「そ! だから俺がスイッチで窓を…」




ミニスカの女と豹柄のレギンスパンツみたいなのを穿いた女がお金を借りに来たと‥


そして知らない女にお金は貸すなんて出来ないと町山は言った。




「金無いのに高速‥? あっ,でも最近はETC付いてるか」

「ソレ‥言ったよ俺も! 付いてないって言うからさ 山木が女の車を確認しに行ったんだ もう1人の豹柄女と」

「豹柄‥スカート?」




トラックのキャビンに残ったミニスカ女と町山はお金の事で話しをしていたら

気持ち良い事をするからそれでお金を払って欲しいと言われ…




「~パクってクチでな! 若くって綺麗なコ‥結構ウマイんだ~イッちゃったぃ。」

「幾らで?」

「5千!」

「で‥山木は?」

「山木? アイツは胸! Fカップのパイズリだってよ。 金額は教えてくんなかったなアイツ。」


さっきのスッキリしたって言う事が今やっと村川はわかった。


No.328 13/05/18 16:02
自由人0 

/さぁて…


年明けも5日目 部屋でだらけてテレビを見ていた村川と町山だったが

突然,町山の携帯に着信が入った。




「~じゃあ夕方18時に迎えに行くよ! ア‥ウンわかった 連れてく! じゃあアトでね~。」


電話が終わった町山
支度を取り替え始めた。




「村川‥お前も行くんだからな! 支度しろ。」

「はぁ? 相手誰だよ?」

「仁絵チャン!」




仁絵と風香は年明け早々に出勤していて

終わったらどこか遊びに行こうと誘いの電話が町山に掛かってきていた。




「風香チャンも一緒だ!
だからお前も な?」

「お金使えないから あんまり出掛けたく無いんだけど」

「金? あるじゃん あのカードで打って稼げば‥つか早く支度しろ!?」

「……仕方無いな…」
《カードか…》


No.329 13/05/18 16:33
自由人0 

/さぁて…


「何でパチンコ屋の中で待ってなきゃいけないんだよ?」

「アト1時間半くらい? 適当に打ってりゃ時間になるだろ?」




町山の車で仁絵達の働いているパチンコ屋へやってきた村川達‥

仁絵達の仕事が終わるまで 店内で待っていてくれと言う事になっていた。




「打たない?」

「年明け早々に出る筈無いじゃんか! お金が勿体無いって。」

「じゃあよ カード貸して?」


町山は貯玉カードに自分の勝ち分が入ってるから それで打つと言い出した。




「町山‥1万渡すからカードは駄目!」

「それじゃあ貯玉が出来ないじゃん?」

「あ…」

「だろ? 貯めてやるからカードを貸してみ!」


渡さなきゃ良かったのに村川はカードを渋々…




「1万円分だけだぞ!」

「わかったよ! アッ風香チャンに会ったら俺の車に来るように言っとくよ!」


《風香か…》


No.330 13/05/19 00:03
自由人0 

/さぁ‥困ったな


1人で町山の車の中に居た村川は眠くなって寝ていた。


*コンコン!


車の外に目を向けると

仁絵と風香が震えて立っていた。




村川は慌ててドアを…


「ごめんごめん寝ちゃってたよ! あっ明けまして…」

「モウ~寒いんだから早く入ってよ風香!」

「イヤァダ~押さないで!?」

「あ~仁絵チャンはこっちで‥風香チャンは後ろ」


仁絵を助手席に座らせ

後ろの席には風香を…




「ごめんね2人共。外寒かったよね‥ 今すぐ暖かくするよ!」


*カチ!《ヒーター全開!》

村川は運転席に移った。




「村川サン‥何で町山サンと一緒に打たないの?」

「俺‥余裕無いから。
今度の給料も修理代で殆ど使えないんだ。」

「この車‥は?」

「これは町山の!」




「狭いわよね? 村川サンのみたいにもっとデカイのに乗ればイイのに~」

「でもこの車ってさ…」

「ドライブ行きたい!」

「ウン行きた~い! ワタシも行きたいな~!」

「そ,そうなんだ? でも車の持ち主に言ってね。」

「……3人で行こ?」

「えっ?」


仁絵が言った言葉に
村川は驚いた。


No.331 13/05/19 01:40
自由人0 

/さぁ‥困ったな


3人でドライブと言う事に困った村川…




「えっと‥ま,町山呼んでくるよ。 待ってて!」

「何でよ仁絵?」

「だって~女のコを待たす人…」




仁絵の話しを途中で村川は車から出た。




「お前~早くしろ!」

「オッ? 待って確変中なんだよ 勿体ないじゃん~ な?」

「ったく‥待たせるのやばいんだからよ‥早くな?」《次も当たったらもう少し待ってって言いに戻るか》




何と町山は今回も大してお金を使わないで確変当たりを5連チャンしていた。



そして町山を待つ事5分‥連チャンは止まった。




「ア~確変終わった。 時短が勿体ないけどヤメルか!」

「当たり前だろ!? 早く早く‥行くぞ!」

「っしゃ~……また玉を貯めたぜ~ オイ待てよ村川!?」


No.332 13/05/20 15:31
自由人0 

/あれ


町山を連れて店を出た…




「村川は後ろ!」

「わかってるよ!」

「遅いわよ~町山サン!」

「ほらみろ! ごめんね2人共。 町山っ,何かお詫びに…」

「じゃあ飲み物! 村川‥買ってきて。」


お詫びにと思った町山は 村川に小銭を渡した。


《何で俺が…》




自販機に向かい歩いていたら 後ろから町山がやってきた。


*!?


「村川~コーヒー意外が欲しいんだってよ」

「コーヒー意外? あ~っ!?
町山おいっ!?」


町山の車を仁絵が運転して 走り去って行ってしまった。




「俺のマークXっ! ドコ行くんだよ~!?」

「お前,鍵付けっぱなしだったのかよ?」

「だってスグ‥参ったなどうしよう」




その場で2人は…


「町山 電話! 携番わかってるんだろ?」

「そうだ電話!?」




町山は仁絵に電話をかけてみた‥ すると電話には風香が代わりに出た。


No.333 13/05/22 10:56
自由人0 

/あれ


風香と町山の電話は数秒で終わった。




「家に行って来るって?」

「アア! だからパチンコ屋で待っててくれってよ!
俺,何か打つかな?」




パチンコ屋の中に入り

村川と町山は貯玉カードから勝ち分の3万円弱を換金して 新たに町山は会員カードを作った。



そして待つ事1時間が過ぎた。


「来ねぇな?」

「決めた~ さっきの勝ち分で俺スロット打ってくる。」


町山がスロットコーナーに行くと僅か3分程で…


「村川サ~ン!」

「あっ!?」


風香と仁絵が戻ってきた。




「町山サンがスロット?」

「待ちきれないからって‥呼んでくるよ。」
《ん? 2人共 着替えてきたんだ?》


「ワタシが呼んでくる。」




仁絵がスロットコーナーへ向かうと村川の隣り風香が…


No.334 13/05/22 17:31
自由人0 

/やばいと思いつつ…


隣りに来た風香は貯玉カードでお金を増やしてきたかと聞いてきた。


「あ‥さっきこの貯玉カードで町山がパチンコを打ったら連チャンしたんだって」

「じゃあ少し増えたって訳よね?」

「で‥前回の奴を入れて3万チョイまで増えたよ。」

「村川サンも打って増やそうよ~」

「このカードで?」《下手にお金使えないし》


そんな簡単に増える筈が無いと村川は思った。



少しすると,仁絵が…


「~プレミア引いたから帰りが遅くなる?」

「ウン! サムが出てきたのよ! 帰りたがってる村川サンに悪いからって
町山サンが車を使って送ってきてって!」

「運転は俺…」

「ウウン ワタシが運転して 会社の寮まで送ってあげてるわよ」

「スゴ~イ町山サン! 新年早々にサム出したんだ!」

「プレミア当たりってそんなに時間がかかるのかい?」

「結構連チャンするから時間は‥ それに打たないで待ってるワタシらも暇だから。 風香も行く?」

「行きたい!」

「鍵あるし‥ じゃあ村川サン行こうよ」


No.335 13/05/23 12:01
自由人0 

/やばいと思いつつ…


「~仁絵チャン 次の交差点で左折してね!」

「エッ ハイ!」

「左折しないと高速の入り口になるよ?」

「大通りだけど車の数は少ないんだからさ 落ち着きなよ仁絵~」


大通りを走るのは苦手な仁絵

寮までの道は,村川が道案内をしながら会社の寮に…




「あそこが社員寮! 少し通過して左に停めて。」

「ハァイ。」




村川は車から降り…


「ありがとね! 帰り道はさ…」

「ワタシが横に乗るから
道は大体わかるわよ!」

そう言いながら 風香も車から降りた。




「F市って結構時間かかるのね。」

「でしょ? だからO市の方って そうしょっちゅう行けな…」

「でも休みの日とかは時間‥無理なのかしら?」

「ん…」




「ネェネェ~村川サン! カーナビならワタシなんとかなると思うんだけど!」

「あっ,じゃあ…」




村川はカーナビで帰りのルートを詮索して教えてあげた。




「これなら平気だね。 音声で全部教えてくれるし。」

「アリガト~村川サン。」

「気を付けてね仁絵チャン!」

「ウン! また電話するわね~バイバイ!」


《? 町山にだろ? 俺にだったら…》


No.336 13/05/23 18:49
自由人0 

/なんだ‥ろ?


風香と仁絵の2人が帰り 村川も寮へ‥

そして風呂に入って出てくると 町山から着信が入っていたのに気付いた。




村川は町山に電話をすると…


「勝っちまったよ!」

「良かったな!」

「でよ‥これからメシ食ってカラオケ行くんだ」

「あ‥3人で行けば? 俺はもう風呂入ったし 寝るつもりなんだけど。」




「アッ,ワリィ‥ 待って!」


電話の向こうで代わって欲しいと 女の声がした。




「~村川サン? ワタシ。」

「えっと‥風香チャン?」

「違うわよ~ 仁絵! そんなに風香と‥ アッ! 迎えに行くから…」

「仁絵チャンあの‥さ? もう寝るとこなんだよね。」

「……行こうよ~」




何度か断っていると
また町山に代わった。


「風呂入ったんじゃあ無理だろ?」

「悪いけどよ…」

「イイヨイイヨ! テキトーに言っとくから な!」


そう言って 町山との電話は終わった。


No.337 13/05/23 23:20
自由人0 

/なんだ‥ろ?


*♪


夜中‥携帯が鳴って目が醒めた村川

相手は風香だった。




「寝てた?」

「うん。」

「ワタシ‥眠くないの。」

「……今,何時?」

「ウントネ‥夜中の3時。」




「寝ようよ? じゃあ悪いけど……」

「アァン待ってよ!?」




風香は姉の車を借り

村川の居る寮の傍に来ていると言った。




「えっ! さっき停まった所に居るの?」

「ウン! 星が見たいからドライブがてらに‥ 今から出て来れない?」

「……10分位待って。」
《仕方無いな》




村川は暖かい格好に着替え 部屋を出る間際…




「町山? ‥おい!?」《まだ帰ってないのか。 あっ仁絵チャンと‥?》




部屋を出た村川は 風香の車に近寄った。




「キタキタ~ 中入って!」




「う~寒い! 目が完全に醒めたよ!」

「ハイ ホットコーヒー! ゴメンなさいね突然来たりして。」


風香は車を走らせた。




村川は少し付き合ったら帰るつもりでいた。


No.338 13/05/24 12:51
自由人0 

/疲れん


*ガッ *ガララッ…


車の動きが変だと村川は少ししてから気付いた。




《何か調子が変だぞ?
あっ,良く見りゃマニュアル車じゃん!》




「風香チャン‥マニュアル免許持ってるんだね?」




「オネェチャンもギア付き免許‥ オートマ免許は高いからって聞いたから ワタシもコッチ選んだの!」

「偉いね! コレ乗れるならオートマなんかチョロイんじゃない?」


*グ‥グガッ!?


《アハ。 クラッチ操作がイマイチ。》



*ガッガラッ *ガララ…


*!?


しかし信号待ちから
走り出す時に異変があるのを村川は気付いた。




「走り出す時さ? 何か変だよね?」

「クラッチ操作がワタシ慣れてないの‥ アトね? アクセル踏んでないと止まりそうなの~」




「どっか路肩に停められたら停めてみて?」

「じゃあ…」




バス停の少し手前に 風香は車を停め 村川は一旦降りて運転席側に行った。




「ニュートラルでアクセル踏むの?」

「うん。 踏んで!」《よりによってスカートかよ‥ちょっと気になるな》



No.339 13/05/26 22:49
自由人0 

/疲れん


「もっと?」

「うん。 ユックリね!」


*ガラ‥ガッララ~…


村川は車から降りて

運転席側のドアを開けながら車の調子を見ていた。




「よく見てアクセルペダルのココ‥ ホラ‥ね?」

「暗いから‥ 携帯のライト点ける! 寒いのは我慢してね。」




*


携帯を片手に 風香の足元をライトで照らしながら顔を近付けた。





「た,確かに踏みっぱなしだ。 足‥疲れちゃうね?」《スカート‥ストッキングを穿いてるから寒くないのか?》

「足? 右足カクンカクンで力が‥ホラ?」


*バタン!?




風香はドアを掴んで

村川を運転席の足元の奥に押すような感じで閉めた。




村川はその押された時の反動で 風香の足元から上の膝辺りまでを…


*!?《うっ。 スカートの中も見えそう…》




「ゴメンね村川サン! でも嬉しいでしょ?」

「う,嬉‥いや,急にドアを閉めたら困るよ!」

「でもワタシの足見れたし? ココ‥ フフ。」

「それは…」

「見るならもっとココ開くわよ?」


No.340 13/05/27 15:35
自由人0 

/疲れん


もっと足を‥

と,言ったその瞬間エンジンが止まってしまった。




「あっ,風香チャン!」

「アラ? キーひねるわね。」


*キュル‥ キュル‥ル…


エンジンは掛からなくなってしまった。




狭っ苦しい足元から寒い外に出た村川。


「何度もセルを回してたらさバッテリーが無くなるから 俺,押し掛けする。」

「‥押し掛けって?」

「知らないか‥じゃあね…」


風香に[押し掛け]の説明をして 村川は車の後ろに回って…




「風香チャン窓開いてる?」

「アッ‥ウン!?」

「そ,そしたら助走中にクラッチ離し~アクセルを何度も踏んでみて!?」




*プス‥プスンスン!《あ~駄目‥また押すか!》




明け方だったからか

大通りはまだ車の通行料が少なく ハザードランプを点滅させて 何度か[押し掛け]を繰り返したら無事エンジンは掛かった。




*ボベ~ベン!


「スゴ~イ! こんなやり方でエンジンて掛かるんだ?」

「ハァ‥ハァ‥ ん!」
《マニュアル車で良かった~》




「まだエンジン安定しないわよ? 踏んでないと…?」

「あ,うん! また止まったら押すから。」


息を切らせながら村川は助手席に戻った。


No.341 13/05/28 12:09
自由人0 

/疲れん


「もう近いわよ! 村川サン疲れたよね?」

「うん? ああ…」




「もう信号は少ない所だからさ 寝ててもイイわよ? 車も調子よくなってきたし」

「あ,うん ありがと。」
《止まらないか‥ 何回も降りて押し掛けしたんもんな俺。》




外を見ると 周りに山が見えた。


《O市でも埼玉寄り?》


風香が買ってくれたホットコーヒーは冷めてしまったが 喋ったりして飲んでいる内に村川は寝てしまった。




*カタン *‥ジ~ *グイ。

*!?

何かの音と不思議な感触が伝わって 寝ていた村川は目をゆっくりと開けた。




最初に見たのはグレーの背景‥ それが車の天井だと何となくわかった。




《あっ? 黒い‥髪?》


次に前方へ目を向けると風香の頭と髪が…




《うっ‥あっ。》


不思議な感触は次第に気持ち良い感触に変わり‥これが体の下半身から伝って来るのが数秒後にわかった。


*グ‥チュ。 グイ‥グイ。


「ン‥ンハァ~‥アッ‥ン!?」


微かな重量感と艶っぽい声がしたその時 村川の前に風香の顔が目前に迫ってきて…


No.342 13/05/28 15:06
自由人0 

/疲れん


「アラ起きてたの?」

「……あのっ,何これ?」


*グ! グイ…!?


《おぉ~っ!》


「気持ちイイ?」

「えっ? 俺の上に乗っかってるのか」

「ンフ~重い?」


*


喋る時に風香が腰を揺らし始めた。


《んあ~何これ?》




「ガンバッテ車を押してくれたからお礼に‥フフ~」

「ちょっ‥待って? これってどうなってるの風香チャン?」

「アッダメ! 起きな‥アッアッ!?」


*!?


小刻みに風香が震えたのが何となくわかった。




「風香チャン?」

「……ン。 村川サンの…」

「あのさ?」




*!?《冷たい。》


助手席の座面には少量ながらも液体がこぼれていた。


「待って。 このままだとアレが…」

「何?」

「ワタシのアレ‥オツユが…」


風香はコンソールboxにポケットティッシュがあると言うので 村川は風香を抱えたまま動き コンソールboxからポケットティッシュを取り出した。




「はいティッシュ。」

「ワタシごと持ち上げて? じゃないと拭けないの!」

「……。」


No.343 13/05/28 22:35
自由人0 

/疲れん


何を言ってるのかわからないでいた村川

仕方無く風香を持ち上げて退かした。




「拭きたい?」

「いい。 つうか‥俺の上に乗ったの何時?」




風香は股間をティッシュで拭きながら言った。


「ココに着いてから…」

「つうかさ ここ何処なんだろ? 人は‥来ない場所なのかな?」


まだ1月も1週間‥冬の明け方は真っ暗だった。




「交通安全公園ての?」

「そう。 自転車で安全運転をする為に作った公園‥ 雑草もボウボウに生えてるし。 最近は人なんか全く来ないのよ」

「でもウォーキングとかする人は居るんじゃない?」

「周りは年寄りの家が数件だけ。 この公園て1年位前から一戸建てが建つとかって‥でも丸々1年経ったわね。」

「そう…」

「だからココならエッチィな事は平気だと思って来たのよ。」




*バタン!


風香は突然 寒い外に出て行った。


*!?《何してんだ? あっパンツが椅子にあった!》




「こんな事しても全然平気~‥キャッ!」


慌てて風香は車に乗った。




「パンツどこ? 穿いてなかったから…」

「ハハ! ノーパンて気付いたんだ? はいパンツ!」


村川は風香にパンツを渡した。


No.344 13/05/30 15:36
自由人0 

/またか…


「ン‥ 濡れて冷たいから穿かないわよ!」

「穿かないって‥ だっ駄目だよ!」

「イヤァダ! ウフフ穿かなぁい!」




さっき外に出た風香

この公園なら 人も来ないから,あんな事をしても平気だと言う事を証明するつもりだったらしく…




「替えは無いの?」

「ウン!」

「じゃあ運転代わる! パンツ穿いてないんじゃあ 運転し辛いでしょ」
《ピンクのシマシマパンツ!》




村川は運転席に…




「あれっエンジン掛かってなかったの?」

「アノネ ヒーターを点けるとエンジン止まるの! だからヒーター消してエンジン掛けて」


村川は試しにヒーターを点けないでエンジンを…




*!? *!?《ありゃ。 ヒーター点けなきゃスンナリ掛かるな》


「本当だ! これはまずいな!」

「だから村川サンに寄り添って暖まろうと思って行ったのよワタシ。」

「……でも上には乗らないよ普通?」




何とか工夫して暖まろうとした風香‥ 始めは無理やり横へ

そして手を握ったりしていたら 股間が膨らみだしたのを確認した風香‥

最近はご無沙汰だったのか 無性にシタクなった風香は勝手にパンツを脱いで上へ跨いでいたと…


No.345 13/05/30 23:51
自由人0 

/またか…


「このままだと寒い‥って訳だ?」

「ウン! だから暖まりたかったの!」

「ヒーター利かないんじゃあパンツ‥ あ,家に帰ろ! 此処に居ても…」


しかし風香は2人ッキリで居たいと言い 帰るのを拒んでいた。




「‥もうじき夜が明けるよ風香チャン~帰ろ?」
《これ以上居ても 暖かくならないからな》


「イヤ! ここなら邪魔は入らないから このままいる!」


《無理だっ!》




風香はまた寒いと言いながら 村川に寄ってきた。




「家の傍まで我慢ね。 車出すよ! 走りながら家の案内してね!」

「……ツマンナァイ!」




村川は半ば強引に公園から車を走らせ 風香の家に向かった。




そして数分…


「ココで止まって!」


公園から車で僅か3分足らずの場所に済んでいた風香‥

村川は言われた辺りに車を停めて 降りた。


No.346 13/05/31 11:16
自由人0 

/またか…


車から降りた村川。




「ワタシんチ近いけど こんなのばっかりで 見せられないのよね。」

「平屋タイプの借家に家族と?」

「ウン。 ワタシお金が貯まったら安いアパートに住むの。 それまでは…」




少し話しして 村川は近くに駅があるのかを風香に聞いた。




「わりかし離れてるわよ。 帰りがけに駅へ寄ればよかったわね。」

「ま,いい運動になるからさ 歩くよ。」

「……今朝は無理やりゴメンね村川サン。」

「あ‥まぁ車は早い内に修理屋‥って,お金が掛かるから厳しいんだっけ」

「お金は‥例のカード‥ウンと‥ナンでもない。」


《カード? あれか…》




そして村川は,歩いて駅に向かい 電車を乗り継いで会社の寮へ戻った。




寮の部屋に入ると
町山が風呂から出たみたいで…




「なんだ村川。 どこ行ってたんだよ? 7時‥駅前で朝メシか?」

「いや,ちょっと明け方に風香チャンが近くに来てさ。 呼ばれたから出てたんだ! それより町山‥朝帰りか?」

「ヘッヘェ~。 まぁな!」

「……あっ,俺も風呂に入ろ!」《車押したり歩いたり‥ 体は冷え切ったからな。》




そして昼過ぎまで 村川達は寝た。


No.347 13/05/31 12:13
自由人0 

/そうですか


昼過ぎの13時‥ 町山を起こした村川は F駅の駅前で昼食を食べに来ていた。




「これから出掛ける?」

「ああ! 15時に仁絵チャンとドライブだ。 お前も来るなら風香チャンに連絡しろよ ダブルデートって奴を…」

「ちょっ‥,あれ山木達と副所長が歩いてるぞ?」



そして山木が村川達に気付いて…




「ちょっとスッキリしに?」

「副所長が新年の抜き始めがしたいって言うから案内…」

「奢って貰ったんですよ俺達!」




「副所長って風俗好きなんすか?」

「ま,まぁ嫁とは何年もセックスレスだし‥ あっ,このメンバーで仕事の話しがあるんだ! ちょっと落ち着く店に入ろうか!」




5人は喫茶店に立ち寄った。




「えっ,人を増やして時間も変わるんすか?」

「人を増やすのはな…」




村川達には嬉しい話しだった 今の配送便が落ち着いたら 元の営業所に戻れるからだ。




「早くって春?」

「そうだ! ああっ悪いウチのからメール‥ チッ,帰らなきゃ。」

「副所長~ 今日はアリガトでした。」




「‥金は置いてくから皆で適当に飲み食いしておけ! また頼むぞ山木! 後‥村川は近い内に事務所‥な?」

「はい?」


副所長は帰り 4人は喫茶店に残った。


No.348 13/06/02 20:54
自由人0 

/そうですか


喫茶店に残っていた4人は去年の年末にパーキングエリアでの出来事を話していた。




「ああ~また会いたいすよ‥次はキッチリと挿入ですよね町山サン?」

「ア? そうだな。 悪いけどさ俺出掛ける時間なんだ‥ いいか村川?」

「もう時間? わかったよ町山。」


村川達3人は残り 町山だけが店から出て行った。




残った3人‥

夕食を他で食べて
寮に戻った。




そして3日後。


村川は副所長に呼ばれていた…




「今の配送便で2人追加ですか?」

「ああ。 何れは山木と田辺をメインにして その2人も慣れて貰ったら奴ら4人で任せるようになる。 で‥町山は元の営業所に戻…」

「あ,あの‥自分は?」

「村川‥新しい営業所が出来るんだよ」

「新しい営業所?」

「T市のデカイ倉庫で新しい事業主が…」




新たに出来る営業所

今のF市営業所と元のH市営業所の中間に位置するT市になるらしく

そこで新たに建築関係の仕事が始まる事になっていて 村川は其処の営業所に配属される話しが持ち上がってると副所長が教えてくれた…




No.349 13/06/02 22:36
自由人0 

/仕方無いよな


副所長の話しを聞いてから10日程経ったある日…




「アノゥ~長野便の班長をやってる村川サンですか?」

「……あ,村川は自分ですけど?」


女のコ2人が休憩所に現れた。




「えっ今日‥から?」

「ハイ。 ワタシ達は副所長から…」

「それで今日からコチラって副所長から‥ね? あかり。」

「やったな村川~女の子2人だぞ~」

「‥じゃあ~取り敢えず一緒に行くメンバーは今揃ってるから 軽く自己紹介をするね。」

「お願いしま~す。」




2人の女のコ‥

1人は山崎あかり 少しポッチャリ系の色白で 髪はショート‥背は小さめ

もう1人は石黒時子 長身でスタイルも良く 茶髪のセミロング‥ 見た感じ 村川より年上に見えてモテそうな女だ。




その日の出発前…


「あ‥トラックはどうなるんだろう 副所長に聞いてくるかな。」

「ワタシ‥副所長には3人乗車でって聞きましたよ。」

「えっ3人乗り? じゃあ真ん中のシート立てるか村川!」




村川のトラックに山崎と山木が乗る事になり

町山のトラックには石黒と田辺が乗るようにした。


No.350 13/06/02 23:39
自由人0 

/仕方無いよな


3人乗り体制で出発し

何時もより早めに高速のサービスエリアに居た。




「村川サン~狭いんす。」

「真ん中は仕方無い。
女の子を真ん中の硬いシートは辛いだろ?」

「座布団やクッション持ってくれば良かった~」

「じゃあベッドに毛布あるから下にひけよ? 使って良いから。」




6人はサービスエリアの中にあるレストランで夕食を食べ終えて 外で休憩をしていた…




「買い物したい?」

「ハイ! ストラップとか小物を‥いいですか?」

「まぁ後,15分位は休憩だから‥いいよ。」

「じゃあ時子行こっ。」


買い物に行った山崎達‥時間になっても2人はなかなか戻ってこなくって…




「まだかな村川?」

「かれこれ20分。 山木‥探してきて!」

「俺すか?」




「田辺も行けよ! 村川‥俺達はキャビン乗ってようぜ~サミィや。」

「そうだな!」




しかし山木達も行ったっきり10分程経っても戻らなかった。




*コンコン!
「村川~そろそろ行かないと遅くなっちまうぜ?」

「……奴ら戻らなきゃ仕方無いだろ? 置いてけないからな。」




そして田辺1人が走って村川のトラックに戻ってきた。


No.351 13/06/03 15:51
自由人0 

/仕方無いよな


「エッ? 変な奴らにナンパされてる? ドコだ行ってやる!?」

「あっ,おい俺も!」



村川て町山は田辺について行った

少しトイレから離れた場所で田辺が立ち止まり。


「アレですよ! 何か中年みたいな2人組…」

「オイッ!? アンタラさ…」


村川達4人で相手の男2人組を囲んだら 「失礼しました。」と言い 呆気なく立ち去って行った。




皆でトラックに戻り…


「お手数かけてスイマセンでしたミナサン!」

「何もされてない? 気分悪いとか無い? もう少し休むかい2人共?」

「ナァ時間‥じゃん村川?」

「まぁ待てって町山。」




5分程して サービスエリアを出発した。




「山崎サン,気分悪い?」

「イエ‥。 平気です。」

「山木,積み込み先に着くまで何か面白い会話してくんないか?」

「ハイ! じゃあ……。」


No.352 13/06/03 22:16
自由人0 

/休みの日


日曜日,村川は土曜日の昼間にディーラーから電話を貰っていて

これから借りてる台車でディーラーへ向かおうとしていた。




「村川班長~!」


会社の駐車場で声を掛けてきたきたのは石黒と山崎の2人だった。




「ドコ行くんです?」

「ジャガーのディーラーにね!」

「村川班長って外車に乗ってたんですか!」

「スッゴォ~イ!」


2人は乗ってる車の洗車が終わって暇になったらしく

村川と一緒にディーラーへ行くと言ってきた。



走行中…


「あの軽自動車‥?」

「ワタシがシルバーのワゴンR。」

「ワタシは赤のイーケーワゴン。」


「寒いのに洗車したんだ? 偉いね~」

「大事だもんね~」

「ウン~。」




そしてディーラーに着き

3人はディーラー内でコーヒーを貰っていた。


No.353 13/06/04 00:03
自由人0 

/休みの日


休日だからか店内は結構バタバタとしていた

村川達はコーヒーを飲み終えてしまい 一旦外に出てみた。




「あっ俺のジャガー!」


車は駐車場の脇に埃まみれですっぽかれてるように置いてあった。



「埃まみれですよ? 触った形跡無いですね。」

「修理に出したのは忙しい年末辺りだったからじゃないかな?」《見なきゃ良かった。》




店内に戻ると営業マンがテーブルで書類とかを持って来て座っていた。


「村川様‥もしかして車を見に行ってましたか?」

「……はい。」


営業マンは見積書と故障個所の書類を出しながら説明をしてくれた。


《配線だらけ‥サッパリわかんないな!》




「~部品は本国です。それでですね修理費…」

「じゃあ日数は?」

「更に1ヵ月は‥ あの新型のジャガーに興味ありませんか村川様? 此方のパンフレットは新型の…」


《新型なんて無理。 金は約40万しか無いし。》




そして村川は修理を諦め 車を手放した。




ディーラーからお詫びでタクシーを呼んで貰い 3人は会社の寮へ…




「あれが100万か~ 次の車は何を買おっかな? 新車‥中古車か?」

「村川班長‥これから車屋巡りしません?」


山崎がそう言った。


No.354 13/06/04 12:24
自由人0 

/休みの日


一旦会社の駐車場に戻って山崎の車で車屋へ3人は向かった。




「あのさ。 休みの日くらい村川班長って言い方はやめない?」

「イヤですか?」

「山木達にも班長なんて呼ばれてないからね」

「村川班長の下の名前って何て言いましたっけ? 時子~知ってる?」

「下のは‥じゃあ普通に村川で呼んで。」




通りすがりのディーラーへ立ち寄った山崎

展示場へ3人は歩き始めた。


「ココは日産だね。」

「アッ,そうですね。」

《日産‥嫌いじゃないけど…》




しかし,値段に合った車は見つからず

トヨタ‥ホンダ‥ミツビシと他のディーラーも回っていった。




「山崎サン,ごめんね何件も。」

「あかり! 次は中古車屋サン行こうよ?」

「いや,もう夕方近いからさ 今日はいいよ! 次は町山と探すから。」

「ダァメ! こうなったらワタシ達は絶対に見つけますよ!」

「そうですよ~。」


《別に今日中じゃなくっても…》




夕方‥小腹の空いた3人は1度コンビニへ寄った。


No.355 13/06/04 15:23
自由人0 

/休みの日


コンビニでは村川の奢りで弁当や飲み物を買って 山崎の車に入って3人は食べていた。




「山崎サン‥あのさ,食べたら戻ろうよ 寒いし暗いから車も良く見えないよ。」

「まだ17時過ぎですよ? 早いですってば。」

「……でさ,コレ。 ガソリン減ったでしょ。 五千円で満タンになるかな?」


村川は付き合ってくれたからガソリン代も渡した。




「また明日から仕事だからさ 帰って早めに体を休めなきゃ! で‥明日っからは,俺のトラックには石黒サンが乗ってね!」

「イヤです。 マダ探しますっ」

「ワタシもイヤです! 多数決で2の1‥車を探すに決定!」

「おいおい‥3人しか居ないのに多数決?」

「アト‥呼び方は,サン付けないで呼び捨てで! で‥ワタシ達は村川班長を村サンて呼ぶ事にしました!」




暫くして,車は会社のある F市方面に向かった

村川が帰りながら道中で中古車屋があったら寄ると言ったからだった。


No.356 13/06/04 18:35
自由人0 

/休みの日


「村サン予算はどれ程なんですか?」

「ん~…」

「さっきジャガー100万とかって言ってましたよね?」

「でも100万全部は使えないからな…」《後,40万の勝ち金あるか》


*


「ココ見ましょうよ!」

「デカイ中古車屋だね」

「今度こそ見つかるとイイですね村サン。」




立ち寄った中古車屋
外車も結構置いてあり

村川は外車から見てみる事にした。




《ベンツにボルボ‥アウディ……ジャガーだ!》


その中で破格のベンツが目に付いた。




「ベンツが65万! 安いですよね村サン!」

「確かにね。 でも大概は何かあるんだよ。」

「村サン‥店員サン来たわよ? 聞いてみればいいんじゃないかしら?」




村川は店員に聞き

店員は鍵を開けてくれた。




「コチラは10年落ちです。
この値段は格安ですよ。」

「……はい」




ボンネットやトランク‥ドアを開けて室内も 手持ちのライトを点けて見せてくれた。


《結構イイじゃん。 ただ,「エンジン掛ける」って言わないのが怪しいな。》


思いとどまった村川

他の車も見たいからと言い 店を出た。


No.357 13/06/04 23:43
自由人0 

/休みの日


夜になり 村川はもう寮へ帰ろうと言った。




山崎もわかったと言い

寮へ戻る途中 ガソリンを入れにスタンドへ向かった




給油はセルフのガソリンスタンドだったので 山崎が1人寒い外に出て給油をしていた。



車内‥石黒と村川。


「村サン‥さっきのベンツ決めたら運転させて下さいね!」

「あ‥ベンツは買わないよ! 多分エンジンが良くないと思うんだアレ。」

「そうですか‥じゃあまた来週はワタシ達と中古車屋巡りですね!」

「いや,ま‥急いで車を使う訳じゃないから
来週かどうかは,ちょっとわからないね。」




「彼女サンがイルんだったら早めに買いますよ? 本当にイルんですか?」

「い,居るってば!」
《最近連絡無いけどね》


給油が終わり 3人は会社の寮へ帰った。




「今日は車出してくれてありがと山崎。」

「ワタシ達も奢って貰ったし助かりました。」




村川が部屋へ行こうとした時 石黒が女子側の部屋‥自分達の所に来ないかと言った。


「夜だから止めとく。」

「雑誌‥車の本ありますよ。」

「そうだ~中古車情報誌も少し古いけど何冊かありますから来て下さいよ。」

「悪い‥ 誰かに見られたら煩いし! 今夜は部屋戻るよ。」


そう言って村川は自分の部屋に戻って行った。


No.358 13/06/05 10:52
自由人0 

/週明けに


翌日の月曜日 村川達はトラックの洗車及び運行前チェックをやる事にした。




「村サン‥周に1回はこういう事をするんですか?」

「そうだよ! あっ石黒はさ 事務所に行って整備チェック表を貰ってきてよ。」

「わかりました。」




そして戻った石黒は…


「副所長が呼んでる?」

「ハイ!」

「わかった。 じゃあ後は山木に指示貰って動いてよ。」




副所長の所に村川が行くと 副所長は会議室に行こうと言い 場所を移した。




「彼女達はどうだい?」

「あの‥1人1週間ずつ乗り合わせて様子を見てるんで まだもう1人はわからないんですけど…」

「そうか‥ で,例の営業所なんだけどさ…」


T市に立ち上げる営業所の事で話しをしてきた副所長だった。




「悪いけどさ寮は無いんだよ。」

「そうなんですか。」
《まずいな…》




副所長との話しを聞いていたら 出発の時間が迫り…

「すいません副所長。
そろそろ長野の方へ向かう時間が…」

「じゃあまた何かわかったら呼ぶから。」

「はい。 では行ってきます!」




外‥トラックの運行前チェックは終わっていたらしく

皆は休憩所に居た。


No.359 13/06/05 12:06
自由人0 

/週明けに


長野へ出発した村川達

高速道路を走ってると 石黒が車の事を話してきた。




「村川サン,車を手放したってマジなんすか?」

「修理代高いし時間が掛かるんだ。 それにディーラー……」


3人は車の話しが尽きなくて 途中のサービスエリアまで話しまくっていた。




そしてサービスエリアに着き

皆で夕食を済ませ…


「じゃあ今から休憩。
30分したら出発!」


「村川‥飲み物!」

「町山の奢りか?」




町山は昨日の日曜日に
パチンコ屋のサービスガールをしている仁絵とデートをした帰りにパチンコで勝ったらしく機嫌は良かった。




村川達は寒いながらも外で缶コーヒーを飲んでいて…


「村川‥風香チャンとはどうなってんだよ?」

「ここ最近は連絡無い。」

「そうか! でよ俺…」




などと話していたら

帰り道のサービスエリアで休憩をしていたら 風香から着信が入った。


No.360 13/06/05 18:45
自由人0 

/週明けに


風香の通話‥ 今度の日曜日に車の修理屋へ行きたいと言ってきた。




「週末に修理屋? あ‥だったら俺がそっちの駅に行くよ。」

「じゃあ日曜日のお昼‥12時に駅ね。 土曜も休みなんだけど用事入ってるの。」


*トントン!

*!?

休憩も終わるぞと 町山が村川の肩を叩いてトラックに‥

村川は風香に訳を言い 通話を終わらせた。



*!?


携帯をたたむと 隣りには石黒がニヤニヤしながら立っていた。




「彼女サンですか~村サン?」

「あ‥違っ…」

「こんな真夜中に電話してくるんだから 2人は深~い…」

「あっ,もう時間だってよ!? 助手席に乗ってくれ石黒!」

「ウフフ~照れてるぅ。」




サービスエリアから出て

暫く高速道路を走っていると 真ん中に座っていた山木は寝てしまった。


No.361 13/06/05 23:33
自由人0 

/週明けに


「石黒は山木みたいに寝たら駄目だよ? 一応勤務中だから。」

「ワタシ‥夜は案外と強いんですよ。 だからコノ便をやりたいと思ったんです。」

「そうか。」




「アノ‥村サン,さっき日曜日どうとかって…」

「あ‥そうだ。 日曜日,悪いけど出掛ける事にさ‥中古車屋巡りはもう少し後にして! ごめん!」

「……ヤッパリ彼女は優先にしないとね~! OKですよ村サン。」

「ハハ‥悪いね。」《風香‥ま,いっか。》




その後‥村川は逆に石黒の彼氏が居ないって事が不思議で聞いてみた。




「………。」

「石黒‥あれ?」




夜は強い筈の石黒は
うたた寝をしてて…




《仕方無い仮眠休憩でパーキング入ろう。》


村川は運転をしながら町山にメールを送った。


《仮眠休憩で‥っと》



*♪


町山の返事はOKだった。




車はパーキングエリアに…




*!?

「村川~?」

「シーッ! 寝てんだよアイツらが! 今降りるから。」




「ナァナァ~ココってよ?」

「人気が‥少ないな!」

「馬鹿! 覚えてないのかよお前!?」

「……ああっ?」


例のパーキングエリア‥

今更ながら村川は気付いた。


No.362 13/06/06 12:03
自由人0 

/週明けに


例のパーキングエリア‥ 人気は殆ど無く 3台の乗用車と大型トラック2台が停まっていたのは確認できた。




「黒いワンボックス‥町山?」

「そうだ村川! ハイエースな。」




自販機コーナーに向かって 歩きながら話していた村川達 トイレの前に田辺が居た。




「村川サン,自販機のトコ。」

「何?」

「今,トイレから2人の女が行ったんですよ。」

「そうなの? で,お前‥あっ山崎がトイレに?」

「そうです見張り。」




*

山崎がトイレから出てきて 4人は自販機コーナーに移動した。




各自,町山から飲み物を奢って貰い 自販機コーナーの中にある椅子に座りながら…


「~そうだったの? こっちは何時の間にか山木が寝ちまってさ。 石黒も話している内に うたた寝。 だからお前にメールを打ったんだ。」

「こんな時間に女の人が2人居ますね村サン。」

「ん‥夜中のドライブかな?」《田辺の言ってた2人か。》


*


すると,2人の女は外に出た。




「村川!」

「あ?」

「田辺とあかりはココで飲んでろよ!」


町山は村川を連れて外に行った。


No.363 13/06/06 12:48
自由人0 

/週明けに


2人の女の後を追うと町山は行った。




「アレ? あの車に乗っちゃった~」

「‥セルシオか。」《シルバーね》


*プァプァ~ン!


*!?


その車は村川達の傍でクラクションを鳴らした。




「邪魔だってさ町山。 ほら下がれ!」

「イヤ違う。 コッチ見てる!」




「オニィサン達~またね~
バ~イバ~イ!?」

「オイ村川! 走るぞっ!?」

「あっ! おいっ!?」




セルシオに乗った女2人は あっと言う間にパーキングエリアを出て行ってしまった。




「行っちゃった~。」

「ハァハァ‥走らせんなよ。」

「チクショウ! セルシオか覚えとこう。」




村川達は再び自販機コーナーに…


「ボチボチですか?」

「あっ,そうだな! 帰ろっか会社に。」




トラックに戻った村川‥

寝ていた山木は起きてた。




「見てましたよ村川サン!」

「……ハハハ。」

「元気っすね!」

「夜中に走らされるとは思わなかった。 ったく町山の野郎~。」

「セルシオ‥ナンナンすか?」

「関係無い。 帰るぞ!」


No.364 13/06/06 20:45
自由人0 

/うるさい


「‥無理だって!」

「マジで~頼んますよ!」

「あんまりしつこいと荷台に乗せるぞ山木!」



会社の休憩所‥

昼間の14時過ぎで,まだ山崎や石黒は居なくって 男4人で数時間前の出来事で騒いでいた。




「何で町山はセルシオの事を喋るんだよ!」

「だってよ~キャビンから俺達がセルシオを追いかけてる姿を見てたって言うじゃん。」




「俺,山崎サンと中でコーヒー飲んでたんで そんなのちっとも知らなかったですよ~」




例のパーキングエリアの女に,セルシオの女2人組‥

1番煩い山木には 知られたくない事だった。




*

そして長野で荷物を積み終わって…




「村川サン‥帰り道は俺が運転しますから!」

「例のパーキング寄りたいんだろ!」

「ヘヘ~。 いいすよね?」

「じゃあ走り出す前に町山に寄るからって言ってこいよ。」


No.365 13/06/07 12:27
自由人0 

/うるさい


始めに村川の運転で高速道路を走って 途中でサービスエリアに休憩で立ち寄る事に。




「村川サン‥こっから俺が運転代わりますから!」

「……わかったよ。」




約30分後 休憩を終えてトラックに…




「じゃあ俺が!」

「エ,ッ山木チャンが運転?」

「そうすよ~。 因みにアッチは田辺が運転す。」


サービスエリアを出て 順調にトラックは走っていた。




村川は石黒に今の仕事について話しをしてて…


「ウィングの開け閉めは出来るよね? 荷台の屋根‥スイッチあったでしょ?」

「ハイ! わかります。」


*!?

「あれ! 石黒,悪いちょっと待って。 山木‥今さ電光掲示板にさ?」

「電光掲示板すか?」




少し先に事故があり

当分は通行止めになっていると走っていく掲示板でわかった。




そして町山に途中で高速を降りるからと電話をしていたら…


「‥ったくよ~セルシオのネエチャン会えないじゃんかよ!」

「お前も山木と同じ考えか!」

「だってよ~!」


《事故だからしょうがないだろ…》


その日 村川達は会社には朝の6時頃‥何時もより遅く着いた。


No.366 13/06/07 15:37
自由人0 

/うるさい


「もう無理だろ!」

「いや今日こそは!」

「今週ズッとだろ? 今日会えなかったらお終いだ! わかったな山木!」




その週は毎日 例のパーキングに寄るんだと言って 今日は週末の土曜日になっていた…



そして何時もの様にサービスエリアから出た村川のトラックは山木が運転していた。


「そんなにセルシオの女の子って綺麗だったの村サン?」

「俺と町山が見たのなんて 相手が車の中からでパッと見ただけだよ! だから綺麗なのかなんてハッキリわかんないな」

「村川サン‥実際に見た田辺が2人共キレイって言ってたすよ! アイツはトイレから出てきた時見てんすから!」

「……石黒よりか?」

「イヤァダ~村サンたら!」

「石黒サンに? ま,負けないかもっ‥ア,アレ!」




帰りの高速は順調で

もうじき例のパーキングエリアが近付いてきた。




「セルシオかワンボックスの奴いてくれよ~ 頼む…」

「煩いって山木!?」



No.367 13/06/07 17:33
自由人0 

/うるさい


例のパーキングエリアに到着したら…




「山木‥取り敢えず30分の休憩な! んと石黒~トイレ平気か?」

「ン,平気です! ワタシもセルシオの女の子が綺麗かどうかを見たいけど…」

「じゃあ行けば? 俺はトイレと飲み物‥ じゃな!」




1人でトイレに向かう村川に石黒と山崎が小走りで…




「待って村サン~」

「何だ,トイレかい?」

「ワタシは違うです さっきウレシイ事を聞いたから村サンにコーヒー奢りたくって。」

「ワタシはトイレ~…」




村川と石黒はトイレの傍で山崎を待ちながら話しをしていた。


「村サン‥このパーキングって本当に車少ないですね」

「ん! パッと見ただけでもシルバーのセルシオは居ないよな。」《黒のハイエースも。》




今回のパーキングエリア
大型トラック3台 乗用車は何時もより多めで10台位が停まっていた‥


*

そして,後から黒いベンツが1台入ってきた。




*!?


「村サン‥お待たせです!」

「‥じゃあ俺 用足しに行ってくるよ。」

「ハァ~イ!」

「待ってま~す!」


No.368 13/06/08 12:31
自由人0 

/うるさい


*!?


男子トイレで1人,オシッコをしていたら 強面風な男が2人入ってきた。




「今日は車多めだな。」

「ああ…」




そんなに広く無い男子トイレの便器は5コ‥ 村川の2コ隣りに男達が並んで喋りながらオシッコをし始めた。




オシッコを終えた村川は手を洗ってると…


*!?

「いつものように トラックの方からチェックな!」

「おぅ少ししたら…」


村川が男子トイレから出ると 山崎達が女子トイレに女の子が入っていったと…




「今かい?」

「ウン! 2人組。 ね?」

「ワタシらより若いコ‥多分22歳位かしら。」

「2人‥村サンの方にも…」

「あ‥居る。 今喋ってシテる。 妙な話しをしてたんだよな~ そうだ,取り敢えずあっちの自販機コーナーに行こう。」




そして3人は自販機コーナーに行って飲み物を買ってから椅子に…



No.369 13/06/08 16:16
自由人0 

/うるさい


自販機コーナーに居た村川達‥ 少ししたら強面風の男達も買い来た。




強面風の2人は飲み物を買ったら直ぐ外に行った。




「~な? ソレッポイだろ?」

「ウン!」

「女の子‥気になるけどトラック戻ろ。 な?」

「ハイ!」




先に町山のトラックに行くとドアは鍵が掛かっていたらしく


「ナァニ‥あかり?」

「開かない~村サァン。」

「あいつ鍵掛けてる? じゃあ山崎‥俺の方に乗りな! 俺,町山見つけてくる。 それとコレ持ってって!」

「アッ,村サンの方の鍵?」

「スペアキー! もしかしたら山木も閉めたかもしんないから! エンジンかけて暖まってなよ?」

「ハァ~イ!?」




山崎達を自分のトラックに乗るように言った村川

町山達を探しに行くと 自販機コーナーに町山達が居たのがわかった。




村川がまた自販機コーナーへと向かう途中‥1人の女の子が村川に声をかけてきた。




「こないだのオニイサンだよね~?」

「えっ?」

「覚えてないの~? こないだの時に『またねぇ~バイバイ!』って声掛けたのよアタシ?」


その女の子を前に 村川は少し考えた。


No.370 13/06/11 23:21
自由人0 

/うるさい


考えている村川‥ 女の子は近寄りながら 『今日はこないだの男が居ないのね』と聴いてきた。




「あ‥何でかな?」《町山か‥直ぐ傍に居るけど呼ばない方がいいな? 煩いし。》

「アタシ,オニイサンがイイと思ってたの! でも,こないだもう1人一緒にいたコも『狙っちゃおっかな』なんて言ってたから~…」




村川は自分がそんなにモテる筈はないと思っていた

すると女の子は村川の腕にピッタリと胸元をくっつけてきて 指を2本立てて言った…


「コレでイイコトしよっか?」

「えっ?」

「今日会えたのはラッキーだったから‥今なら2万でイイワヨ!」

「な,何が2万円?」

「コノ人気がナイ場所でイイコトって‥わかんないの?」


《何の為に金を?》


「じゃあ~1万5千円にマケてあげる! それなら位ならあるわよね?」


《い,1万5千円?》


村川は何の為にお金を払うのかわからなかったから女の子に聞いてみた。



No.371 13/06/12 12:29
自由人0 

/うるさい


「わかんないんだ? ントね…」


女の子は周りを気にしたらしく 女子トイレの中で教えると言った。




「女子トイレの中で? まずいよそれは。」

「平気よ~話しだけだもん! ホラ~入っちゃおうよ。 早くしないとオジサンに見られちゃう~」


村川は恥ずかしながら女子トイレに入った。




*!?
「女子トイレ‥入っちゃった!」

「ウフフ。 男子トイレと大して変わんないわよ! それじゃあ簡単に説明するわね。」




まず女の子が言うイイコト‥

手だけで抜く 手コキのコースがA。

口だけ‥フェラのコースはB。

簡単なお触りプラス,素股がC。

ゴム付き本番はD。

4コースあると言った。




「オニイサンは結構タイプだから全部で特別に1万5千円。 サァ~,シヨっか!」

「えっ! 今ここで?」

「そうよ! じゃあ悪いけど前払い…」

「いやいや‥俺したいとは言ってないって!」
《話しだけって言っただろお前!》




*

慌てた村川は,トイレから出ようとした

すると女の子は携帯を取り出し…




「モシモシ~オジサン? アタシ!
今ね~女子トイレ! 男が出るからさ…」

「わぁ~! 待って!?」
《いきなり強面の奴呼んだのか!?》



No.372 13/06/13 15:20
自由人0 

/うるさい


女の子が携帯で,強面の男を呼んだと思った村川は 半分諦めていた。




「その人って怖い人?」

「ウン。 アタシ達を守る人だもん」




「じゃあやばい‥多分トイレで見たオジサンだ。 わかった逃げないよ。」

「ホント~? じゃあオニイサンは3千円のAでいいわよ。」

「えっ?」《それは嬉しいけど 少しでも出しちゃうと匂いが…》

「アタシ的にカナリのタイプだもんオニイサン。 だから最低限の収入‥3千円の手コキ…」




女の子は村川の下半身に手をあて ベルトを外し チャックを下げた時‥

村川は女の子に,『やっぱり無理だ』と言った。




「エッ匂い?」

「で,出ちゃうと独特な匂いあるでしょ‥アノ液体? 同僚の女の子さ 隣りに座るから‥ 気まずいんだよね」




村川はどうしても無理だからと言って 女の子に諦めてくれと頼んだ

すると女の子は…




「結局収入ナシか~。 これじゃあアレも買えないわね。」


女の子は村川にそう言った。




「あのさ…」

「ア~何でもないわよ!
チョットした独り言。」

「ね‥アレって?」

「だから内緒っ! ホラッ,外出ようよ!」


No.373 13/06/14 17:23
自由人0 

/うるさい


女子トイレから出て 女の子は村川に携番を教えてくれと言ったが 車に置いてきてると村川は嘘をついた。




「本当に? じゃあ次はイツこのパーキング寄るの?」


「何時って‥ハッキリ決めてないんだ。 じゃあ俺さ,飲み物頼まれてるから 行くね。」

「エッ そんなぁ~。」




そして村川は飲み物を買ってトラックに戻ったら 町山達がトラックの所に居た。




「寒くねえのお前ら?」




「バッカ お前を待ってたんだよオレらは!」

「悪い悪い!」


村川はさっきの事は誰にも話さないつもりだった。




しかし帰りの道中

石黒がさっきの女の子を見たと言い出した。




「ウッソ! いたんすか! それらしい女の子?」

「いたわよ2人!」

「エッ,でもパーキングを見渡した時はセルシオなかったすよ? じゃあ黒のハイエースかな?」

「あ~うるさい山木! 石黒も余計な事を言うなってば!?」




「ワタシにそんな事を言って いいんですか村サン?」

「何が?」

「今はいいです。 アトでメールしますよ!」

「メール?」


その日 村川達は何時もより遅めに会社へ着いた。


No.374 13/06/15 15:06
自由人0 

/見てました


翌日の昼過ぎ‥村川は休憩室で昼食を済ませたら石黒からメールが届いた。




石黒のメール文‥

[ワタシ見たんです。 村サンが女子トイレに入ってくの! そういう趣味あるんですか?]


《トラックから見てた? こりゃあまずいな…》


[‥あかりは寝てたからワタシだけしか見てないですけど……]


*パタン!?

休憩室に石黒が来た。




「や,やぁ石黒おはよ。
今メール…」

「アッ! 覗き魔サンだ!」

「ち,違うってば! ちょっと話し聞いてくれないかな石黒!」

「言い訳ですか?」

「ま,まぁ‥メールよりさ。 あっ,こっち座って。」


石黒は警戒してるみたいで村川から2つ離れた椅子に座った




そして村川はあのパーキングでの事を素直に始めっから石黒に話した。


No.375 13/06/15 23:39
自由人0 

/見てました


「ナニもしてないの?」

「なかったよ!」


石黒は何とかわかってくれた‥ しかし条件を出してきた

もうあのパーキングには寄らないって事を言ってきた。




「わかった。 皆にも寄らないって話しはする!」

「約束ですよ村サン! もし破ったら私の言う事聞いて貰いますよ!」

「‥破らないってば!」




それから‥村川が今の配送便をしてる間は2度とあの例のパーキングエリアには寄らなくなった。




そして2月になり

村川は副所長から聞いていた話しが思ったより早まり

町山と一緒に村川は 配送便から降りる事を皆に話した。




「2月いっぱいすか?」

「アト半月位ですね。」

「まぁな! 3月からは先方の研修とか新しい営業所の打ち合わせやらで‥仕方無いんだ」

「俺は3月イッパイまで乗るからよ!」

「村サン達いなくなるの寂しいわね~時子。」

「ハァ~ア…」




「山崎達‥4トンの運転はもう平気かい?」

「エッ,ハイ!」

「よし! これからは山木達と上手く運転を代わりながら走ってな?」

「わかりました村サン!」




その日から村川は配送便のハンドルを握らなくなった。


No.376 13/06/16 14:19
自由人0 

/もうじき


2月も終わりに近付いた頃 村川と町山は荷主の事務所で夜残っていた役職者に挨拶を済ませた。




「なぁ村川‥事務員の女には何も言わないでいいのか? 何故か,まだ残ってるみたいだぞ?」

「その内 此処の社員達が話すからいいだろ。」




そして2月の最終日

長野での荷物を積み終えて トラックは帰りの高速を走っていた。




「そうだ村川サン。 さっき砂井サン来ましたよ!」

「砂井サンて,岐阜からこっちに移った人だったよな‥山木?」

「そうすよ! 最後に話したかったって‥ヨロシク言ってましたよ。」


《最後に会って話しって‥ま,いいや。》


そして休憩を兼ねて
サービスエリアに停まった。




「アトは会社まで石黒サン,運転ヨロシクす」

「わかったわ。」




休憩を済ませ サービスエリアを出て暫くすると 運転している石黒が眠いと言い出した。




「眠い?」

「さっきあかりと軽く食べたからかしら‥
でも窓開けますから平気~」

「石黒‥窓開けるなら助手席側も全開でな!
こっちも眠たそうな奴が居るんだ。」


真ん中のシートに村川

その隣りの助手席には山木が座っていたが

ウトウトしているのが村川にはわかった。


No.377 13/06/16 21:57
自由人0 

/もうじき


窓を両方向開けて走っていて 真ん中に座っている村川は寒くって仕方無かった


「パーキング入ろうか石黒! 時間的には余裕だろ? 仮眠して行こう」


村川は後ろを走っている町山に携帯で連絡をした。




「OKだ石黒‥次入れ!」




「ハイ…」

「あっ石黒‥次って例のパーキングエリアだからな!」

「覚えてたんですね?
じゃあ寄ります。」




例のパーキングエリアに…




「相変わらず人気が無いんだな。 俺トイレ行ってくる! スペアキー持っているからさ 2人は眠いなら鍵閉めて寝てろよ!」

「じゃあ俺‥寝てます!」

「ワタシ外に出て目を醒まします村サン。」


山木を残し 村川と石黒はトラックを降りた




町山のトラックからは

山崎と町山が降りてきて 4人はトイレ前に行った。


No.378 13/06/17 12:12
自由人0 

/もうじき


トイレには先に山崎と町山が入っていき 村川と石黒は外に…


「アト何時間で一緒にお仕事するのが終わっちゃうんですね。」

「ん? ああ。 でも完全に営業所へ移るのは4月って聞いてたな」


町山がトイレから出てきて村川はトイレの中へ‥




用を足し終えた村川

外に出ると山崎が待っていてくれた。




「自販機コーナーに?」

「ハイ!」

「じゃあ行こうか俺らも! な,山崎。」

「村サン‥営業所移るの寂しがってますよ時子。」

「あ‥そうなの?」

「‥村サン,時子が好きになってる相手が営業所内にいるのって知ってます?」




「いや‥知らない。 つか寒いだろ? 自販機コーナーに行こう山崎。 風邪ひいちゃうぞ」




自販機コーナー 何時も夜中は閑散としていたのに この日は数人がベンチに座っていた。




「無理だよ座れねえ! サッサと会社に帰ろうぜ?」


4人はまたトラックの前に戻った。




「石黒‥会社まで運転するんだろ? 少しでも眠いならベッドで仮眠しろよ? 後ろ片付いてるから寝れるだろ?」

「でも,もう平気です。」


4人はトラックの前で何分か喋っていた。


No.379 13/06/17 17:41
自由人0 

/もうじき


寒さに耐えられなくなった町山と山崎はトラックに戻ると言いだした。




「今夜は結構寒い! じゃあパーキング出る時は携帯でって事な村川! 行くぞ~あかり!」

「わかったよ!」




「時子‥言うんでしょ?」

「ど,どうしよ~」

「あかり~乗るんだろ! 乗んないなら鍵は閉めちゃうからなっ!」


町山が急かす為に 山崎は慌てて町山のトラックに‥




山崎の言ってる事がわからない村川‥ やはり寒いのでトラックに入ろうと石黒に言った。




「ア~ハイ! エット…」

「何? 乗ったら山木が居るから? このままでも聞くけど‥風邪ひいても俺知らないよ?」

「ン~ 乗りますぅ。」

「ハハハ! 鍵‥スペアで開けたよ!」




村川達のトラック‥山木がヒーターを全開にして鍵を閉めて寝ていた

2人はトラックの中に乗り込むと直ぐ体が暖まってきた。




そして,さっき自販機コーナーで買ったコーヒーを飲みながら座る事僅か数分…




「ヒーター全開で真ん中に座ってるのは息苦しい。 石黒‥ヒーター下げよ!」

「‥フフ! その席って暖かい風が顔にガンガン当たりますもんね村サン! ハイ。 風量下げましたよ!」



No.380 13/06/17 23:50
自由人0 

/もうじき


トラックのキャビン内は暖まり 村川はさっきの山崎が言ってた事を石黒に聞いてみた。




「アノ‥新しい営業所…」

「T市の?」

「ハイ。 ワ,ワタシ…」

「何‥もしかして来たいとか?」

「む,無理ですかね?」


石黒は目を背けて話していた。




「その事か~ 副所長に言っとくよ。 な?」

「ハ,ハイ‥是非。 ハァ~…」


*♪

町山からの着信で そろそろ会社に戻ろうと連絡の内容だった。




「パーキング出るってさアイツ。 運転は平気か石黒?」

「アノ~ エット‥OKです。」




「町山‥前走って! うちらは後ろ走るから。」




「村サン,山木君にシートベルト! 走り出しますね。」

「ん! 起きろ山木! おい!? 会社に帰るぞ!」




そして町山のトラックを追うように走り 会社には明け方の4時チョイ過ぎに到着した。


No.381 13/06/18 18:32
自由人0 

/数日が過ぎて


週末の土曜日 村川は副所長に連れられ 新しいT営業所で会議に出席していた


そして会議は昼間の15時で終わり 倉庫内の事務室で喋っていた。




「村川‥家とかは? コッチは社員寮が無いから実家通いするのか?」

「いや~出来れば今のF営業所の寮をそのまま‥って無理ですかね?」

「そうか‥じゃあ…」


話しはトントンと上手く進んでくれて

寮は新しく家が見つかるまでそのまま使え

通勤には社用車の軽自動車を借りれる事になった。




数日後‥村川は荷主である住宅メーカーS工業で研修を10日程受けて終わらせた。




3月の下旬になる頃
村川はT営業所で…


「村川~ドコ?」

「あっ副所‥いや嶋野副所長~2階のテーブルの所です!」


村川は倉庫内で作業をしていた。




*!?


「何だよ1人? 寂しいじゃんか。」

「暫く倉庫は俺1人って‥会議で決まったじゃないですか!」

「そうなんだけどさ。 実は1人追加する事になってな。 その事を報告に来たんだよ。」

「やった追加!」

「このダダっ広い倉庫を村川1人じゃ可哀想だろ。」

「で,いつ‥どういう人が来るんですかね?」


No.382 13/06/18 22:30
自由人0 

/どんな人?


「来週から来るぞ!」

「俺より若いんですか?」


村川はどんな人か気になっていた。




「前は,長距離を走ってたんだ。 で,積み込み先で他の運転手とトラブッたり‥スピード違反や飲酒運転や後……」


かなりな武勇伝を嶋野は知っていた

営業所も何ヶ所移ったかわからない人物に
村川は上手くやってけるか心配も出てきた。




「来週から来るからさ
自己紹介はその時な!」

「はい…」




その週の日曜日

村川達の部屋に,山木と田辺が遊びに来ていた。




「村川,その人ってトラブルメーカーで有名な人かもしんないな! 市野田とか詳しいんじゃん?」

「市野田ね~」

「村川サン,その人と2人ッキリで倉庫担当すか?」

「一応,倉庫長兼フリードライバーって事らしい…」
《雑用係って奴かな》



そして日曜日の夜

夕食を済ませたら 町山が市野田に電話をしたらしく…




「市野田が此から?」

「何かコッチに来ているみたいでよ‥久し振りに会いたいからって。 もう着くんじゃん?」

「日曜の夜遅くに‥ あっ! 町山の携帯鳴ってる」


No.383 13/06/20 00:44
自由人0 

/どんな人?


電話で市野田が来た事を教えて貰い 村川は町山を誘ったが…




「何,町山‥一緒に市野田の顔見ないのかよ?」

「俺は荷物を片付けんだよ。 ま,少ないから楽だけどな!」

「あ~そっか,またあの営業所に戻るんだっけ! じゃあ俺だけで行ってくるよ。」




久々に会う市野田

営業所の直ぐ傍に車を停めてあり 村川は飲み物を買っていった。




「お待たせ市野田! ホラよカフェオレ。」

「やっぱ気が利くな~村川! 来たら一緒に買いに行こうかと思ってたんだよ!」

「ハハ,偶然だよ。 此処じゃあなく 余所に行かないか市野田。」




市野田は車で近場を流しながら話そうと 車を走らせた。




「ナニ? T市に新しく営業所が出来た?」

「ああ! 俺は今月の頭からT営業所勤務。 それで4月から町山は元のM営業所に戻るんだってよ。」

「ヘェ~とうとうお前達も別々の営業所か! アッそうだ,トラブルメーカーな奴が来るんだって?」

「そう,それ! どんな人か知ってるなら少しでもいいから教えて欲しいんだよ!」


No.384 13/06/20 15:02
自由人0 

/どんな人?


嶋野副所長から聞いていた武勇伝をちょこっと話しただけで 市野田はその人物が誰だかわかったと言う…




市街地を走りながら話し始めた市野田 途中でマクドナルドに寄りたいと言い 車はマクドナルドへ…




「~じゃあイタダキます! なぁ市野田‥その人アチコチと飛ばされてるんだな」

「どうぞ! 俺が知ってる限りでは5ヶ所は飛んでる。 名前は蒲田‥3コ上だったかな?」




その蒲田の色んな武勇伝を聞いただけで1時間程が経ち‥ 村川はボチボチ時間が気になってきた。




「んだよ時間? 中勤務なんだからまだ平気だろ村川!」

「まぁ今の所は中仕事が多いからな。 でも市野田‥奥サンが心配してんじゃないのかよ?」




「莉央? 平気。 今夜は帰らないってよ!」

「あ? 何で?」


市野田の奥サン‥莉央はパチンコ仲間の所に泊まる事になっていると…




「莉央よ‥お前に会いたいってよ?」

「そうか‥宜しく言っといてくれよ市野田。」


少しして,村川達はマクドナルドを出て 会社の寮‥F営業所の方へ向かった…


No.385 13/06/20 18:33
自由人0 

/どんな人?


会社の寮へは23時チョイ前に着き 村川は車から降りた。




「じゃあまたな市野田!」

「おう! あっそうだ村川‥暫くはコノ寮だろ?」

「まぁ住む場所が見付かる迄はな!」


そう言った矢先 市野田は誰かに電話をした。




そして1.2分すると…


「相手‥莉央なの?」

「代われって‥ホラ!」


市野田の携帯を借り
村川は一声『もしもし』と……




「ムラ? 久し振りね!」

「ああ,久し振りだね莉央。」


莉央と電話で数分喋ったら F市の街中に来いと莉央に言われたが 村川は無理だと言って断った。




「じゃあ明日会お。 ね?」

「明日? 今さ,新しい仕事が始まったから 何時に終わるかわかんないよ。」




莉央はしつこく 結局 村川は仕事が終わったら連絡をする事に‥


その後 市野田に代わり 電話は終わった。




「明日‥村川が莉央を送るんだからな!」

「わかったよ。 極力早く届けるからよ!」

「ハハハ! ちゃんと送るだけで 別に早くなくってもイイよ。 じゃあ帰るから。 お休み!」

「気をつけてな!」



No.386 13/06/21 12:52
自由人0 

/やな予感…


週明けの月曜日 出社してから直ぐ会議で‥

夕べ遅く寝た村川は眠くって仕方無かった。




約2時間後 会議は昼手前で終わり 村川は嶋野と昼食を食べに街中へと向かった




昼食中に2人は…


「ああ‥今日来る奴?
蒲田って言うんだ。 予定では昼に出社して来る筈だってよ! 戻ったら居るんじゃないかな」

「嶋野副所長‥実は元同僚が知ってて 昨日会った時に話しを聞いたんですよ」




「フーン‥どうだった?」

「まぁ似たような話し…」

「俺も人づての話だったからな~ 少ししたら呑みついでに色々聞いてみるつもりだけど‥ 村川も付き合えよ!」

「……ですね。 もし行く時は教えて下さい」




昼食を済ませた2人

T営業所に戻り 倉庫の事務所は誰も居なく 村川達はノンビリと寛いでいた。


「まだ来ないって事は,どっかでメシ食ってるから遅れてんだろ!」

「そうですよね。」

「村川‥俺さ,また他の会議に出なきゃいけないんだ。 またな!」




村川は1人で倉庫に残った。

No.387 13/06/21 18:18
自由人0 

/やな予感…


倉庫内‥また1人で作業をしていたら 市野田の奥サン‥莉央から着信が入った。




「倉庫で1人?」

「うん。 今日これから1人来るんだけど‥まだなんだよな~」

「あのさ,今からワタシT市に移動するから…」


本当はパチンコ仲間の葉月と一緒に夕方頃からT市へ向かう筈だったが 葉月の台が絶好調で…




「莉央は駄目だった?」

「今日はチョイ負け‥って事だから~ T市の街中で適当に時間潰してるわよ」

「ん‥でもさ…」


村川は終わる時間がわからなく‥ 事の説明を莉央に話した。




「イイって‥待つわよ。」

「本当に時間わかんないからね? 遅くっても怒んないでな? じゃあ勤務中だから切るね。」

「ハイハイ! 待ってマース!?」


そして夕方の17時‥

会議を終えた嶋野が村川の所に…




「まだ来ないって もう17時ですよ嶋野副所長? 何か連絡とか無いんですか?」

「いや,無い。 携帯は最近買い換えたらしくってさ 今まで居た元の営業所の人間に聞いても皆知らないんだってさ。」


今日は自己紹介と倉庫内を案内する位だから 副所長の嶋野は待っていろと言い 村川は待つ事にした。


No.388 13/06/22 06:05
自由人0 

/やな予感…


外は真っ暗になり 時間は18時半を過ぎた

倉庫内で作業をしていても寒くって仕方が無いので休憩を兼ねて 1階の事務所に…




しかし,まだ事務所には暖房器具が無く 村川は倉庫から出て直ぐ脇にある自販機へ缶コーヒーを買いに行った

すると脇には車が1台停まっていた。




「スグ戻るからよ。 アッ! お兄さんてココの人?」

「……そうですけど。」


その呼び掛けた男が蒲田だった。




「お兄さんが倉庫長?」

「はい。 村川って言います! で‥車は中に入れちゃって下さい。 もしかしたらトラック来るかもしれないんで!」


蒲田の乗ってきた車には女の子が1人居た。




蒲田を事務所に待たせ 村川は副所長を呼んできた。




「やっと来たか…」

「今,事務所で待って貰ってます。」




事務所に入り お互いに自己紹介を済ませたところで…


「悪いんですけど‥俺,早く帰りたいんですよ。」

「何言ってんだ蒲田‥来たばっかりだろ。」

「これから倉庫の中を案内します蒲田サン。 そんなに時間掛かりませんよ」

「村川君さ? 車‥見たからわかるよね?」

「あ‥ でも一応は仕事だし‥案内だけで終わるから待ってて貰わないと。」


[俺も人をを待たせてるんだ]‥と言いたかったが村川は堪えた。


No.389 13/06/22 07:00
自由人0 

/やな予感…


「2階のこっちは休憩所です。」

「寒ぅ‥あっ村川君その隣りは?」




「嶋野副所長‥ここはどうなるんですかね」

「この部屋? ん~取り敢えずは物置で使うか。」

「モノオキね? ヘェ~…」


*!?
《やな予感…》

「で~。 こっちの棚とかは此から…」




2階のアチコチを案内し
3人は1階に…




「こっちにフォークリフト置き場‥エレベーターも普通に使えます。 で‥長い荷物とかは向こうに置いたり…」

「意外と荷物が置けるんだな村川? 結構スペースが余って…」

「もう大体わかりましたよ副所長‥ ね 村川君?」


村川は蒲田が帰りたくて仕方無いみたいに思えた。


「あ,一応 後は細かいのが…」

「細かい‥寒いから明日の昼間に回そ村川。 終わろ!」

「そう‥ですね はい。」


時間は19時チョイ過ぎた頃で 蒲田はサッサと車に乗り営業所を出て行ってしまった。




「横に誰か乗ってたな」

「‥はい。」

「待たせてたから早く帰りたかったのかアイツ」

「あの~嶋野副所長 俺も上がっていいですかね?」

「あっ! そうだったな! 一応終わったから上がっていいぞ村川!」

「すいません。 では,お疲れ様でした!」


No.390 13/06/23 10:03
自由人0 

/やな予感…


仕事が終わり T市街へ向かう前に莉央へメールを打った

車で移動してる途中に 莉央からメールが返信されてきて…




《auの販売店で待ってるのか。 じゃあ‥5分で着く‥で 送信…》



約5分でauの販売店の脇に車を停めると

市野田の奥サン‥莉央は直ぐ見つかった。




「コノ車? ジャガーは?」

「社用車を足代わりで今借りてるんだよ‥ 嫌なら電車で帰るしかないよ。」


社用車で来ると言わなかったからか 莉央は車を見たら笑った。




「じゃあ帰るよ莉央! 格好悪い車だけど 横に乗ってくれ。」

「実はさ‥ウロつきついでにソコのパチンコ屋に入ったら儲かっちゃったのよね~」

「勝ったんだ。 良かったじゃん」

「ンデさ~ 買い物したいのよワタシ! チョット付き合ってムラ。」

「えっ,今から?」


買い物に行きたいと言い出した莉央

村川は仕方無く 市営パーキングに車を停めた。




「多分,そんなに時間掛からないからね」

「何を買うの莉央?」

「ン。 チョットね~…」


莉央と村川は街中を歩いていると…




「あった! ココ入ろ。」

「ここ…」《女性の店か‥あんまり入りたくないなぁ》


村川は女性服の店に連れられてかれた。


No.391 13/06/23 20:39
自由人0 

/嫌な予感…


莉央と村川は女性服の店に入った。 しかし村川は階段脇の方で待つ事にした。




「ココに居るの? 一緒に見て回ろうよムラ!」

「女性物は何か‥恥ずかしいからさ。 ここで待ってる!」




待つ事30分位‥ 莉央が袋を2ツぶら下げてニコニコ笑いながら戻ってきた。




「お待たせ~ ムラ‥悪いけどさ1ツ持ってよ!」

「あ~,2ツとも持ってあげるよ! ‥しかし沢山買ったんだね?」

「ウン! 右手の袋はスカートやブラウス‥左手の‥コッチの袋には下着ね! 何か今日は下着が半額サービスだったみたいでね~沢山買っちゃったのよ!」

「‥そうなんだ。 後は,まだ買う物ある?」


莉央はお腹が減ったらしく 街中で食事をしようと言った。




「莉央‥家で市野田が腹空かしてるんじゃん?」

「まだ帰ってないわ。」

「嘘? もう21時過ぎ‥
どっかで寄り道?」

「知らないけど‥イツモ帰ってくるのは22時以降なのよ。」


結局 村川は莉央と外食をして 市野田の家に送ると…




「ムラ‥コレ見て貰える?」

「何だろ?」




莉央はさっき買ってきた買い物袋から下着を数枚取り出して 村川に見せた。


No.392 13/06/25 10:33
自由人0 

/嫌な予感…


莉央が手にした下着

村川にしてみれば過激な物もあった


「そ,その‥あまり見せる物じゃないよ莉央。」

「そうかな‥ ねぇコレどうかな」

「し,市野田に聞いて」

「……コレなんかTバック。」

「て,T? 莉央頼むからしまってくれ。」

「ナンデよ~?」

「困るから‥ な?」
《勃ってきた!》

「ウフ~。 もしかして反応しちゃってるの?」


莉央が村川の下半身辺りを見つめながら言った。




「そ,そうなったら莉央のせいだからな?」

「フゥン‥ じゃあコレ! 良く見てよムラ‥ ヒモパンなんだよ~ ホラホラ!」

「だから見せ‥ うわわ!」《や,やばい! カチカチだ俺の!》


村川は慌てて車から降りた。




そして莉央は下着とかを袋に入れ直して 車から降りてきた




莉央は村川に近寄り
話しがあるから 部屋に上がって欲しいと言ってきた。




「もう遅いから帰るよ俺は!」

「じゃあ,また近い内に会って話し聞いてくれる?」

「そしたらさ俺から連絡する! だから今日は…あっ!?」


1台の車が村川の社用車の隣りに停まった。



No.393 13/06/26 16:36
自由人0 

/嫌な予感…


停まった車からは市野田が降りてきた。


「よう村川! 莉央を送ってくれてアリガトな!
寒いんだから上がってコーヒー飲んでけ 莉央‥いいよな?」

「エッ? ア~飲んでって!」

「帰るつもりだったんだけどな~」


少しだけのつもりで
村川は市野田達の家に上がっていく事に‥




家に入ると 市野田は風呂を沸かしに風呂場へ行き すかさず莉央が村川に…




「ムラ‥さっきワタシが下着を見せたのって 栄太郎には内緒よ!」

「……わかった。」


少しして 市野田がリビングに戻り 風呂が沸くまで会話が…




「村川,例の人来た?」

「あ,蒲田サン来たよ! 予定の時間よりだいぶ遅れてきたぜ。」




「遅刻か! アッ昼間‥チョット思い出したんだけど その蒲田サン‥ 女関係は凄まじいんだよ」

「どう凄まじいんだ?」

「ア~教えてやりたいんだけどな‥ アッ風呂場に来いよ後で! な?」

「言っとくけどお前とは入らないぞ?」

「違うよ風呂場で話してやるってんだよ!」

「ナニをコソコソ言ってんのよ栄太郎? ムラ‥教えなさいよ!」

「オッ! コーヒー出来たか! 莉央‥村川はブラック派だぞ! 違ったっけ? マァ飲んでくれよ!?」


No.394 13/06/27 21:54
自由人0 

/嫌な予感…


コーヒーを飲み終えたら
市野田が風呂に向かった

莉央はたまった家事をしていて 村川は市野田の所へ向かおうと立ち上がった。




「莉央,トイレ借りるよ」

「ン。 どうぞ!」


トイレに行く振りをしながら 風呂場へ村川は行き ガラス戸を数回ノックすると市野田が気付いてガラス戸を開けた。




「ついでに入れよ!」

「だから湯冷めしたら嫌だって…」

「ハハ。 わかったよ!」

「蒲田サンの話し‥どんなんだか教えてくれ。
それ聞いたら帰るから。」




市野田の話しはユックリと思い出しながらだったので 脱衣所から聞いていた村川は段々と寒くなってきていた。



数分後…


「村川‥今夜は暖まっていけよ!」

「もう話しは終わりか? なら帰るよ。」

「まだだよ! 寒くなってんだろソコ‥な。」

「あ‥まぁな」

「風呂入れって。 そんで今夜はウチに泊まれっての!」

「じゃあ‥ 泊まらせて貰うかな」

「ハハハ‥ 村川早く脱いでこい。」




この日,急遽 市野田の家に泊まる事になった村川だった。


No.395 13/06/28 21:52
自由人0 

/そんなに…


服を脱いだ村川は体を軽く洗い流し 浴槽に肩まで浸かると溜め息を1つ…


「はぁ~…」

「オヤジクセェな村川。」

「ハハハ。」




少ししたら 市野田の手がいきなり村川の股間に…


「よ,よせよ市野田!」

「……ナァ全快だと コレはドレ位になる? 俺よ‥イマイチ気になってさ。」


そう言った市野田は
村川の手を掴み 自分のチンコも触らせようと…




「市野田やめろよ! 気色悪いだろ!」

「男同士じゃんか! 見て触るくらいイイダロ。 お前の全快時を見たいんだよ‥ホラホラ!?」

「やめ! じゃあお前のも…」




そんな事をして騒いでいたら 莉央が風呂場にやってきて ガラス戸を…


*コンコン!


「ナニ騒いでるのよ?」


*!?


「莉央にこんなの見られたら変態だと思われるから離せよ市野田!」
《やばい! かなり硬くなってきたかも。》

「平気平気‥ホラホラホラ!」




「栄太郎! 着替え置いておくからね」

「ナァ~莉央! 村川の着替えも用意してくれ! 今夜泊まる事になったからよ!」


*カララ!


突然ガラス戸が開いた。



No.396 13/07/02 22:47
自由人0 

/そんなに…


突然開いたガラス戸に…


「ウワッ!?」

「イキナリ入るなよ莉央!」

「ナニしてんのよ男同士で!」


莉央に目撃されて
村川は慌てて市野田のチンコから手を離したが
市野田は村川のチンコを握りっ放しだった。




「……ノボセる前に上がるのよ2人共! フゥ‥やる事が貯まってるのよ~」


莉央はそう言って直ぐ風呂場から出て行ってしまった。




「な? 平気だったろ!
……つぅか,太いし立派だな村川の!」

「そうかな? 確かに町山のよりはデカイけど‥ お前のは?」

「笑うなよ? 一応ホラ‥コレでMAXだ。」


市野田のチンコは長さが約13センチくらいで 外茎は細いらしく これが市野田は悩みだと言った。




「村川のチンコは太い!
俺の細ぇだろ‥ だから出し入れはよ…」

「待て待て‥このクビレてるのは?」

「アア‥カリ? ココはよ…」


市野田のチンコは細く長いが‥カリのクビレは立派だった。




「細いからよ‥お前のケツに入るかも チョット,試してもいいか村川?」

「怖い事言うなよ! そっちの気は無いぞ!」


No.397 13/07/04 12:42
自由人0 

/そんなに…


村川と市野田は体をお互いに洗いながら 話しはまた蒲田の事に…




「そんなに?」

「ああ! 実際俺は見てないけど 自分では19センチって言ってた。 太さはトイレットペーパーの芯以上だってよ!」

「じゃあ凄いな! 俺は芯がピッタリとハマるみたい…」

「イイナ~ 俺はスカスカだ。」




そして村川はそのまま髪を洗っていたら。


「村川‥コッチって入れた事あるかよ?」

「うわっ! そこケツ! 何だよ市野田っ!」

「指だよ指! ナニをビビッてんだよ村川‥ちゃんとボディーソープもついてるから平気だよ!」


市野田は村川のお尻に指を何度となくあてて…




「それ以上はやめろよ?」

「ああ! ナァ村川。 蒲田サンてコッチも経験してんだぜ。」

「ケツ入れ?」

「アナル‥女ならナンでもヤッてんだってよ! だからドスケベな女を…」


市野田は蒲田の話しをしているうちにノボセてきてしまい 村川より先に風呂を出た。




そして村川も風呂を出ようと…


*コンコン!


No.398 13/07/04 22:42
自由人0 

/そういう事を言う


風呂場内で無防備に立ち上がっていた村川

ガラス戸のノックと同時に莉央が中に…


「バスタオルよムラ!」

「わぁ~っ 返事する前に開けるなよ莉央!」

「アラ~まさか裸で立ってるなんて思わなかった!」


村川は慌てて股間に手をあてて 壁に向かって後ろを向いた。




「手に渡して莉央!」

「アッそうだ! ハイ! チョット待っててねムラ?」


そう言った莉央はタオルを手渡したら 直ぐ風呂場を出て行った




そして村川が全身をバスタオルで拭き終わった頃に莉央は戻ってきた。




「居た! ネェ~見て?」


いきなり莉央は下着姿で村川の前に…


「えっ!」《さっき買ったTバックのパンツ!?》

「エヘヘ~ さっき買った下着。 良く見て?」

「それ‥まずいって。
と,取り敢えず…」

「なんで目を背けるのよムラ! 下着姿くらい平気よ!」

「だって莉央は市野田の奥サンだよ? 他人の俺に,そういう格好で現れたら…」


村川は口では,そう言っていたが 腰に巻いたバスタオルの中ではチンコがグングンと勢い良くなってきていた


村川は体を若干 くの字にして風呂場へ戻っていった。



No.399 13/07/05 13:02
自由人0 

/そんな事を言う


また風呂場に戻った村川はガラス戸を閉めた

村川は莉央に脱衣所から出てくれないと困ると言った。




「買った奴を見て貰うだけなんだから別にいいじゃん! 開けてよ~」

「俺が困るんだ。」《もう勃起してるし》


少しして莉央が,わかったと言い 脱衣所からも居なくなり 村川は借り物のパジャマを着てようやく居間へ…



居間では莉央がさっきの下着姿で…


「ムラ‥寝室の隣りに布団敷いたわよ!」

「いや,俺はこのソファーで寝るよ。 掛ける物を取ってくるね」

「ハイハイ‥じゃあアタシは
お風呂入ろうっと!」




部屋から掛け布団を持って来て ソファーに寝っ転がった村川


ちょっとしたら市野田が居間にやってきた。


「ココで寝んの村川?」

「俺が何処でも直ぐ寝れるの忘れたのか?」


村川はソファーに寝っ転がって 掛け布団を掛けた。




「朝は何時に起きんだ?」

「あ‥そうだ携帯の目覚ましを……5時! 一旦寮に戻って着替えなくっちゃな」

「……早いな!」




市野田は村川が寝付くまで話しをしてて

20分程したら村川が眠くなり…


「眠いよな村川?」

「ぁ……うん…」


No.400 13/07/05 23:54
自由人0 

/そんな事を言う


夜中にトイレへ行きたくなり目が醒めた村川


そして用を足し終えた村川は居間に戻る途中…




*!?《寝室から会話‥まだ起きてるのか2人共?》


*パタン!


「あっ!」

「アラ‥ムラ!」


市野田達の寝室から莉央が出てきた。




「トイレだったの?」

「そう。 まだ起きてたんだな莉央達。 じゃあお休み! 寝るから。」

「ムラ‥もしかして聞いてたの?」




「き,聞いてないよ。」
《声だけで会話は殆どわかんなかったんだよ》

「先に居間に行ってて
トイレ済ませたら行くから。」

「真夜中だぞ 寝なよ莉央。」

「少しよ‥ アッ! ゴメン。」


莉央は慌ててトイレへ入っていき 村川は居間に戻った。




*!?


「お待たせムラ。」

「………」

「寝てないでしょ!」


《バレてるか。》


「ム~ラ?」

「寝かせてよ莉央? 真夜中の……あれ! まだ1時?」


さっき寝てからまだ1時間半くらいしか経ってなかったのにはビックリした村川だった




居間は灯りを点けず

莉央はキッチンでお湯を沸かしていた…


「こんな時間にコーヒー飲んだら寝れないぞ莉央?」

「平気よワタシは! それより話しを聞いて欲しいの~ アッ! お湯湧いた。」



No.401 13/07/07 01:29
自由人0 

/そんな事を言う


真夜中に莉央と村川はコーヒーを飲みながら話しをしていた。




「ムラ‥寒いから暖房を点けるわよ!」

「……直ぐ戻るんじゃなかったっけ?」

「ン。 話しが終わったら! じゃあ点けないからムラの隣り‥ ね?」


莉央は村川の寝ていたソファーに座ったが 莉央がどんな格好だったのか 座るまでわからなかった村川は 隣りに来た莉央の格好にビックリした。




「おいおい~ その格好はまずいし‥寒いんじゃない?」


莉央はパンツとTシャツを上に着てるだけの格好だと言いながら 村川の掛けていた布団を半分引っ張って使った。




そして莉央は,市野田の事を村川に話し始めて…


「勝手にって。 市野田
自分だけって事?」

「そうよ! ワタシはマダだって言ってるのに,出したらスグ……って,こんな話ししてたらムラ寝れなくなっちゃうわね。」


村川はコーヒーを一口飲むと 自分の股間が僅かに反応をしているのがわかった。




「えっと‥じゃあ飲み終わったから寝る。」

「ワタシがセックスの話しなんかしちゃったからムラ‥寝れないでしょ?」




「……寝るさっ。」

「ねぇ~ワタシ,今‥アッアッ‥トイレトイレ~!?」

「また?」


莉央は小走りでトイレへ向かった。


No.402 13/07/08 08:57
自由人0 

/そんな事を言う


「冷えたんだろ莉央。
もう寝れば?」

「ン~? 少しね! ムラ‥くっ付いてもイイ?」

「……さ,寒いなら掛け布団のこっちにくるまってなよ。」




*!?


莉央は掛け布団にくるまった瞬間 村川の手を掴んだ。




「手~暖かいねムラ。」

「コーヒーカップ持っていたからじゃないかな?」




「あのね。 パンツからさ
少し栄太郎のが…」

「えっ?」


市野田の出した精子が,ポツポツと出てきていたらしく 莉央はトイレで拭きに行ったんだと言った。




「な,生‥だった? でも夫婦だし 問題じゃあ無いのか…」

「ムラ‥ パンツ穿き替えてもイイ? トイレの帰りにワタシ,代えのパンツ持ってきたのよ! アッ! また…」

「何?」

「さっき完全に拭いたのに~ ダメ! 我慢出来ない!」


莉央は掛け布団をかぶり 村川の直ぐ隣りでパンツを穿き替え始めた。




「り,莉央‥わざとそういう事やってない?」

「ナンでそういう事を言うのよムラ? それに,もしワザとだったら…」


そして莉央の手には
穿き終えたパンツが……


No.403 13/07/09 12:08
自由人0 

/そんな事を言う


莉央は,手にしていたパンツを近くにあるゴミ箱へ投げ入れるみたいに放ったが…


「アラ,入んなかった!」

「下手だな。 つかパンツをそのゴミ箱に入れちゃあまずいだろ!」


ゴミ箱から外れたパンツを見ながら村川は言った。




「シミと精子付き‥ もう洗うのイヤだもん捨てるわ!」

「だとしても…」


寝る場所の傍にあると 気になるんだと村川は言おうとした‥ だけど堪えた。




そしてコーヒーも無くなり…


「じゃあ莉央‥ 寝室戻って! 後3時間チョイ寝る」

「イヤ!」

「隣りに居たら寝づらいんだよね。」


すると莉央は…




「ナンもナイのねムラ…」

「えっ?」

「ムラ……さっき言ったでしょ [ワザとしてんだろ]って。 あのね本当はワザとだったのよ」


莉央はソファーから離れ

飲み終わったコーヒーカップをキッチンで洗い終えると…




「じゃあ行くわね!」

「あ‥ごちそうさま。」




「刺激的な事はなかったわね~ オヤスミ!」

「……莉央?」


莉央はスタスタと寝室へ戻っていった。


No.404 13/07/09 12:51
自由人0 

/そして朝。


*♪♪


*!?《起きなきゃ!》




携帯の目覚ましで目を醒ました村川。




着てきた作業服に着替えて 市野田達の寝室へ向かって…


*コンコン!

*コンコンコン!


《起きないか。 後でメールか電話をすればいいな。 静かに帰ろう》




村川は会社の社用車に乗ってエンジンを掛けたら携帯が鳴った


*!?《あっ市野田だ!》


「早いな村川! もう行っちゃうのか?」

「おはよ市野田!」

「朝食を食ってからじゃあ駄目なんか?」

「作業服を着替えたいからさ 朝食は‥ 莉央も寝てるしいいや」

「そうか また連絡するからよ! じゃあな!」




そして数時間後

村川は会社の倉庫に…




「おはよう村川君! ゴメン遅刻しちゃった。」


笑って挨拶をしてきたのは蒲田‥ 始業時間から1時間遅れて出社してきた。




「寝坊ですか蒲田サン?」

「アア! 悪いね!」

「時間‥気を付けましょうね! それじゃあ先ずは…」

「ハイハイ~♪」


No.405 13/07/10 22:44
自由人0 

/うわさ…


新しい営業所が立ち上がってから約半月

倉庫での勤務は村川と蒲田だけで何とかなっていた。




「村川君~週末にさ呑みに行こうよ?」

「酒‥ですか。」


余り呑めない村川は 少しだけならと言う事で行く事にした。




そして,その日の夕方


「副所長も誘ったら来るってさ! で‥野郎だけじゃあツマンナイから 知り合いの女も呼んでみるよ!」

「こないだの女の人とかですか蒲田サン?」

「ア~ 最初に乗せてきた女か‥ 違うよ 他の奴らにする。 まぁ店とかも色々任せてよ! 楽しくなるはずだからさ!」




仕事が定時で終わり

蒲田はサッサと上がってしまい 倉庫の事務所では村川が残っていた

すると 仕事の話しがあると言いながら 副所長の嶋野が村川の所に…


「えっ? 長野便の荷物をコッチで置くんですか?」

「そう。 F営業所で,前に行ってた長野の‥
来月からコッチで置き始める事が決まった!」

「まぁ,置き場所はアチコチ空いてますから‥ あっ,嶋野サン。 蒲田サンから…」


村川は嶋野に呑みに行く話しを聞いてみた。




「女の子来るんだろ?」

「そう言ってました」

「だとしたらカミさんに門限付けられんだよ俺~」


No.406 13/07/11 18:46
自由人0 

/うわさ…


「嶋野サンの奥サンて厳しいんですか?」

「あぁ‥前に俺…」




嶋野は以前に若い女と浮気をした事があり

それを偶々奥サンに目撃されてしまい 何とか許して貰えたが…




「~それでセフレ状態さ。」

「だから風俗の店でスッキリ‥って訳なんですね?」

「ハハハ。 笑っちゃうだろ? 偶然にも風俗店に詳しい奴らがいたからさ 奢った奢られで一緒にな。」

「あ~山木達ですか…」



それから日が進み

週末の金曜日になると 蒲田が店やら,集まる女の事を話してくれた。


「‥じゃあ明日 O市のH駅に18時に!」

「蒲田サン 女の人は3人来るんですよね?」




蒲田の一声で5人が来る事になっており 相手側の職業とかは会って各々で聞けという事に…


「そうか‥楽しみだな」

「ア‥どの女も持ち帰りOKですよ? まだ手は出してないから!」

「だとさ村川! 俺は既婚者だし。 バレたら家庭がOutだ!」

「よりどりみどりって訳だ村川君~。 じゃあ帰ります お疲れ様。」



No.407 13/07/12 18:41
自由人0 

/うわさ…


翌日の夕方近く 村川は1人で電車に乗って
O市のH駅に向かった。


*♪

*!?《着信! まずいマナーモードに切り替えてなかった》


着信相手は市野田の奥サン‥莉央だった 村川は周りを気にしながら…


「ごめん電車ん中なんだよ今。 俺から掛け直すよ!」

「ウン。 わかった~!」




H駅に着き 歩きながら莉央に電話を掛け直した。


「あ‥莉央? 今ねH駅!
今日,これから営業所の人達とこっちで呑むんだよ。」

「偶然ね~ ワタシも今夜は呑み会に出席するのよ! で‥栄太郎が…」


旦那の市野田が出かけ序でに送ってくれたらしいが 約束の時間より早く着いたらしく

莉央はパチンコ屋に入ったと…




「ハハハ! 俺も約束の時間より早かったんだ。」

「ア~ゴメンねムラ。 打つ台が空いたのよ また連絡するわね?」


幾らも話さないで 村川達は通話を終わらせた。


No.408 13/07/18 12:01
自由人0 

/うわさ…


待ち合わせの時間が近づくと 副所長の嶋野がやってきた。




「早いな村川」

「どうも嶋野サン。 後は蒲田サンだけですね。」


すると‥ 嶋野は蒲田から先に店へ行っててくれと連絡を貰った事を話してくれた。




「店に?」

「そう! 歩いて幾らもしない場所に‥ ユックリと店へ向かおうぜ。」


2人は歩きながら店へ…




「んと この辺でカラオケ屋のある店‥ あったアレだろ!」

*!?「その店‥ですか?」




見覚えのあるカラオケ屋

その店は以前に 会社の元同僚達と来た事のある店だったと村川は気付いた。




「受け付けをスルーして。 エレベーターで地下1階に行けって‥降りるぞ村川」

「あ‥はい。」




地下に降りた2人‥

エレベーターを出ると 女が1人居た‥オーナーの高見沢裕美だと村川は直ぐわかった。




「イラッシャイマセ!」

「あの‥今日コチラで部屋を借りてるとかって…」

「K様のお連れ様?」

「ケ,K様?」

「あっ,多分 蒲田サンのイニシャルじゃ…」

「此処では何ですから‥中へドウゾ!」


オーナーの裕美は,村川達を店の中へ入れてくれた。


No.409 13/07/31 22:07
自由人0 

/うわさ…


Secretのオーナー裕美は
村川と嶋野を店内の貸し切っているVIPルームに案内をすると 仮面を2人に渡し 店内のルールを説明した

説明が終わった直後

裕美の携帯に着信が入ってしまったらしく 裕美は足早に部屋を出て行ってしまった。




「な,なぁ村川。 仮面付けて何が始まるんだ?」

「多分普通に呑み会…」

「違うだろ! 何かヤバイ事になんなきゃ良いけどな?」


嶋野の言うように
村川も少なからずはヤバイ事なんじゃないかと思っていた。




少しして 嶋野がトイレに行ってしまい 村川1人が部屋に残っていたらノックが…




*コンコン!


「あっ,嶋野サン?」

「………。」

「開いてますよ嶋野サン。 ……あれ?」


と,言いながら村川は部屋のドアを開けた。




*!?


開けたドアの傍には仮面を付けた女が1人立っていた。


「あ,今夜この部屋は貸し切りなんですよ。」


村川がそう言ったら

女は仲間に入れてくれと言い 村川が居る部屋の中に入ってきた。



No.410 13/08/13 10:51
自由人0 

/うわさ…


貸し切りの部屋に入ってきた彼女

村川は彼女の付けていた仮面に違和感を思った


《何かこのコの仮面てゴージャスっぽいな。 俺等のはもっと安っぽい奴だぞ確か》


そう思いながら彼女の顔をチラチラ見ていると
彼女は何で今日この店に来たのかを話してくれた。




「‥知り合いが急に仕事で帰っちゃったの。
せっかく2人で休みを合わせてきたのに‥店長が…」

「あの仕事って‥ あっ聞いちゃあまずいんだっけ」




*クス。

軽く鼻で笑った彼女は…


「知りたいですか?」

「……この店の通りに秘密は秘密って訳だし 無理には聞かないです」《知りたいけどね》

「一応‥コッチ系の仕事をバイトでしてるの。 コレ‥気付いてたからワタシの顔を見てたんですよね。」


彼女は仮面に手をあてながら片目だけをずらした。




「いやっ 無理に‥ あっ,そうだその仮面て…」

「知り合いがバイトで使ってる奴を持参しろって言ったから今日持ってきたの。 もうわかったですよね?」


《仮面を付けてバイト?
どんな‥ま,まさか?》



No.411 13/08/16 15:02
自由人0 

/うわさ…


部屋に入った仮面の彼女はバイト先で使ってると言う名前を言ってきた。




「く,紅未子サン?」

「ハイ。 某タレントとワタシの名字が一緒で‥ だからモジって紅未子。 それで仮面も蝶の‥アッ本名は今の所内緒ですからね。」


《ク‥クミコでタレントと名字が‥蝶イコール,バタフライでコウダ?》


何となくわかった村川は少しニヤけた。




「えっと俺は村‥あっイニシャルでKって事に。 本名は俺も内緒で。」

「ハイ,じゃあKサンで…」




2人が少しずつ会話をしてるとオーナーの裕美が部屋にやってきた。




裕美はテーブルに各種のアルコール類とツマミ等を適当に置きながら 村川と仮面の彼女,紅未子を見て…




「彼女‥飛び入りで構わないわよねK?」

「あ‥多分。」




「ソチラのお客様は,お連れ様が急に‥ネェ?」

「さっき少し話しを聞きましたよ」

「どういう仕事かも?」

「ワタシの本業はまだ秘密で‥バイトの方はコレで何となくKサンに ウフ。」


紅未子は自分の付けている紫でゴールドの縁取りをした蝶の仮面を触りながら裕美に言ったら

裕美は笑って 「まだ食べ物とか色々持ってこなくっちゃ‥失礼しますね!」と言って部屋を出て行った。



No.412 13/08/24 17:41
自由人0 

/うわさ…


それから10分程‥

嶋野も戻り 3人で会話をしていたら オーナーの裕美が新たに仮面を付けた女性2人を部屋に連れてきた。


「コチラのお2人‥今夜K様が呼んでた人達よ!」

「あっども。 裕美サン!
蒲…」

「イニシャルでK様よ」

「あ‥はいK様すね。」
(イニシャルで呼び合うんだっけ…)

「もう1人がマダなんで 先に呑み始めてイイって言ってたわよ。」

「まだ来るのか‥ あっじゃあ俺食べ物運ぶの手伝いますよ裕美サン。」

「アラ助かっちゃうわ~
じゃあお願いね。」




裕美が持ってきた食べ物とかを村川がテーブルに運び終えると 嶋野が仕切る感じで 何とか呑み会は始まった。



No.413 13/09/06 12:59
自由人0 

/うわさ…


蒲田が来ないまま
5人で呑み始めて大体1時間が経った頃

紅未子の電話が鳴り…



「Kサン,ゴメンなさい! チョット出てきますね」

「はい,どうぞ!」




「なぁK‥この感じだとアイツ来ねぇかもな」

「それは無いでしょ!」


嶋野は蒲田を心配し
携帯で呼んでみると言い出し 席を外した。




「呑んでる~Kサン‥?」

「あ,俺‥大して呑めないんですよ だから…」



テーブルに残ったのは村川を入れて3人

後から来た女性2人のA子とN子だったが N子は既に顔が真っ赤で目つきもトロンとしてて…




「あのぅ N子サン大丈夫ですかね? 顔…」

「ヘーキヘーキ! ワタシお酒好きだもん! で~も~ チョット酔ってきたかしら~」


ろれつがおかしくなっているN子を気にしながら 村川達は喋りだしたら…




「ン~気持ち‥ワルイかも」

「アラ~ じゃあトイレ行きましょう。 ネ!」

「じゃあ俺‥担いでトイレに連れて行きます!」




「イイッ!」

「えっ?」

「じゃあアッチの椅子に…」


村川は壁際に椅子を3ツほど並べて N子を寝かせた。


No.414 13/09/13 12:31
自由人0 

/うわさ…


村川とA子は2人っきりの状態で日常的な会話をしていた。




「ヘェ~Kサンて独身…」

「はい‥ もう30超えてるんだけど‥‥あっ! いけね歳が!?」

「ウフフ‥ 何歳かしら?」


内緒にしようと慌てた村川‥ するとA子は自ら年齢や身の回りの事を喋り始めた。




「ワタシはこないだ37になったの! 子供は女の子1人。 旦那はいつも遅いから子育ては殆どワタシ‥フゥ~」


溜め息をつきながら
A子はウィスキーのボトルを手にした。


「あっ! 注ぎますよ!」

「じゃあお願い!」




それから数分

気分良く呑んでいたA子はトイレに行き 部屋は村川と寝ているN子だけになった。




*カツン!?

寝ていたN子の片足が床についた


(あ! 足‥直すか)


村川はN子の傍に寄り
落ちた片足を…




*!?
(足綺麗だな~)


と,その時 部屋のドアが開き数人が入ってきた。




「アレッ! お楽しみ中でしたか?」

「イテ~ッ! 立ち止まんないで早く部屋ん中入ってよRチャン!」




遅れてた蒲田と 新たにRと言う女が仮面を付けていて その後ろには嶋野が居た。


No.415 13/09/16 22:52
自由人0 

/うわさ…


「じゃあ悪いけど改めてカンパイね~!?」


寝ているN子も起き
皆でまた呑みだした。



そして皆揃った所で
自己紹介をもう1度した。




暫く皆でワイワイと喋っていたが 蒲田は飛び入り参加のK‥紅未子が気になったらしく

後から一緒に来たRチャンを連れて少し離れた席で3人になって話し始めた。




少しすると 蒲田が…


「M君M君‥悪いけどRチャンがトイレ行きたいんだってさ 悪いけど教えてあげてよ。」


(トイレか‥)



村川とRは部屋を出て…


「ゴメンナサイね? 初めて来たお店だからわからなくって」

「いいえ。 俺も丁度トイレ行こうかなって…」


VIPルームから出た村川とRはトイレの傍で…




「Rチャン‥そっちが女子ですよ。 先‥どうぞ!
俺は後に…」

「じゃあハ~イ。」


(ん‥何かどっかで聞いた事がある声…)



No.416 13/09/17 15:08
自由人0 

/うわさ…


用を済ませた村川とR。

部屋に戻る途中でRの携帯が鳴った。




「あっじゃあ俺,先に戻ります。 部屋わかりますよね?」

「アッ‥ハイ! 電話終わったらスグ戻りますっ」




「急にナニよ~どうしたの栄太郎? エッ?聞こえない!」


*!?


Rが電話で喋っていた声は村川に聞こえていた。


(今‥Rチャンが栄太郎って まさか市野田? いや違うだろ。)


村川は立ち止まらず
皆の居る部屋へ戻った。




部屋に戻った村川
蒲田が話しかけてきた。


「アレッ1人?」

「彼女‥電話中です。
この部屋もわかるから先戻ってって‥ それよりRチャンてどこで知り合ったんですかK様?」

「ア?それは2人ッキリになってから聞きなよ? 俺は今Kチャンと楽しい話しをしてんだからさ。」




「ネェ~M君も加わろ?」

「オオ~ッ3PだなKチャン?」

「イヤァダ~K様‥エッチィ!」

「だって彼加わったら3人‥違ったか~ハハハ!」

「全然違うよK様~!?」


(酔うと蒲田サンて下ネタ‥ じゃ向こう行こ)


No.417 13/09/18 17:36
自由人0 

/うわさ…


部屋の隅に座っていたN子を見つけた村川

少しの食べ物とオレンジジュースを持ってN子の傍に行った。




「ワタシに?」

「はい! まだ気持ち悪いなら食べなくってもいいですよ。」


するとN子はジュースだけを手に取り 軽く一口飲んでくれた。




村川は少しN子と喋っていると…


「‥か,彼女ですか?」

「そ! 居るの?」

「今は一応……フリーです。」(アイツ‥ま, いっか。)


村川は少し間を空けながら言った。




「フゥン じゃあメアド交換しようよ。 ハイ携帯出して!」


村川は携帯を出し
N子と赤外線受信を…




「アラ~ッ! 美味しそうな名前なのね?」


(あっ! しまった!)



No.418 13/09/19 18:43
自由人0 

/うわさ…

メアド交換をした2人

N子はちょっと部屋が暑いと言うから…


「出るんすか? じゃあK様に言ってから…」

「うん!」


N子と村川はVIPルームを出て。




「アラ~おトイレってココにあったの? じゃあ序でに寄るわね。」

「ソコで待ってます俺。」




*トントン!?


N子を待ってると
村川の肩を誰かが叩いた 振り向くと裕美が立っていた。


「何してんのよ?」

「あっちょっと部屋が暑いからって…」




「暑い? 温度調節はちゃんと……って もしかして もうお持ち帰り? 今トイレに入ったコ?」

「い,いや 違うすよ。」


裕美はニヤニヤしながら
「頑張りなさいよ!」と言ってその場を去った。


(外行くだけだってば)




トイレの前で待つこと数分 N子がトイレから出てきた。


「ゴメンネ~お待たせ!」

「中‥混んでたんすか?」

「そうなのよ~」

「男子トイレと違って 女子トイレって混みやすいから大変ですね。」




村川達は喋りながら店の出口に着くと N子が村川の手を引っ張った。


No.419 13/09/20 12:26
自由人0 

/噂話しを聞いた?


店の出口付近で立ち止まった村川達‥

N子はトイレで順番待ちをしている時 ちょっとした噂話しを聞いたと言った。




「えっ,どんな?」

「そうね~ ココは賑やかだから 外に行ってから ネ?」

「じゃあ外に。」




週末の夜だからか
店内はお客が多くなっていた

エレベーターで1階に上がった村川達は店の外に出て 2人はさっきの話しを…


「マニア?‥それって?」

「ウン! ノーマルな人から変‥変わったマニアの人がココには集まってるって…」

「まぁ色んな人‥ あっランクにもよるみたいですよ。」(あまり詳しく知らないんだよな)

「ランク?」

「一般会員とスペシャル会員‥後,VIP会員て分かれてて…」


村川はN子に店の知ってる事を簡単に話した。




「で‥何故かVIPルーム貸し切りって訳なんですよ今回。」

「じゃあK様のお陰?」

「まぁそんな感じ」(裕美サンに頼めば俺でも出来たかも?)



No.420 13/09/21 15:21
自由人0 

/噂話しを聞いた?


仮面を付けたまま外で喋っていたからか 町ゆく人の視線が気になった村川。


「あの‥中戻りましょう」

「まだ出て数分よ。」

「人が…」

「じゃあこうする!」


N子は仮面を取った。


*!?
(取っちゃった!?)




「コレ付けてるからよ!」

「ハハ。」(俺もか?)


つられて村川も仮面を外した。




「ワタシ‥地味でしょ? 今はコンタクトだけど 眼鏡掛けたらド真面目な…」

「いや,そんな!?」(眼鏡か‥見てみたいな)




仮面を外した2人

外で話しをしていたら ピンクの仮面を付けた女性がRだと言ったN子…


「アレ! あのピンクの仮面て,Rチャンよ!」


Rだと気付いたN子
しかし当のRは気付かなかった。


すると村川の携帯に着信が入った 相手は市野田の奥さん 莉央からだった。




「出れば?」

「す,すいません」

「いいからいいから。
ワタシ,Rチャン‥も電話ぁ
じゃあ先に中へ戻ってるわね!」


N子は中へ‥ そして村川は電話にでた…


No.421 13/09/21 18:41
自由人0 

/ビックリ!?


莉央と電話で喋っていると…


「‥ソウ! コノ呑み会は何故かミンナ仮面付けてるのよね~」

(仮面? まさか同じSecretに‥あ!?)


村川はRの傍に近寄り
そのまま電話をした。




「偶然だな~俺も…」

「ウッソ! ドコの店よぉ?」




*!?


Rが村川の方を見た。




「ネェ~ムラ‥今,外?」

「外‥って莉央の仮面てピンクの?」


2人は目の前で立ち尽くした。




「電話切ってムラ。」

「……うん。」




「イヤ~ッ何で居るのよ?」

「俺が聞きたいよ! だって今回の呑み会を仕切ってるの会社の同僚だぜ! 年上だけどな。」

「蒲チャンが?」

「そう蒲田サン! 序でにSサンて俺の上司!」




莉央は何で蒲田と今回一緒に来たのかを村川に話した。


「隣りでスロットを?」
(そう言やパチンコやるって言ってたなアノ人。)

「蒲チャンと仲良くなったのは最近よ。 でも忙しいのね~蒲チャンて。」

「そうかな…」


そして莉央は旦那の市野田に電話をすると言った。


「莉央‥帰りは一緒に帰るか? 最後まで居たら明日の朝だぞ」

「朝~?」

「ああ。」


No.422 13/09/23 11:48
自由人0 

/知らなかった


莉央は旦那の市野田に電話をしていた

村川はその脇で…




(終わる迄居ないでタイミング見計らって帰ろ。)


「ムラ。 電話終わったわよ!」

「莉央。 部屋の中では,お互い知らない振り。 わかってるよな?」

「エヘヘ‥ウンわかった。」




「ネェ。 ミンナさジロジロ…」

「莉央が仮面付けてるからだよ!」

「だってコレなら誰ってわからないじゃん。」


莉央は仮面を付けたままのが気楽だと言う。




「じゃあ俺も付けて‥
ヨシ! 中に戻ろっと!」

「ン~ ワタシも一緒に。」


莉央は村川の腕を組んで店内に入った。




「腕‥莉央?」

「仮面で誰だかわかんないわよ。 栄太郎だって居ないし‥ アッ! N子チャンが男性と‥ホラ見てムラ!」

「年上だから チャンじゃなく‥ サンだよ莉央」

「上? そうなの? ワタシ詳しく知らないもん。 それより男性3人に…」


N子が男性3人組みに話し掛けられてた

村川は少し離れた所で莉央と一緒に様子を見てた。




「ムラ?」

「何か困ってるッポイな
傍に行こっ莉央。」

「そうね。」


No.423 13/09/25 13:41
自由人0 

/知らなかった


「‥しらばっくれてVIP側に入ろうとしてたのよコノ子達。」

「んとね‥コッチはVIP会員の部屋があるんだ。
コッチ来るには一般会員の人はさ…」

「知らないっつのソレ!」

「オレらこないだ会員になったばっかだし! ナァ?」

「それに金ネェし…」


村川達が話してると
店員の男がオーナーの裕美を連れてきた。




「君達は一般会員。 どうしてもVIP側に行きたいのね? じゃあ条件付けるわね!」

「マジで?」

「ヤッタ!?」

喜ぶ3人に裕美は…




「アナタ達‥まだ未成年だったわよね?」

「オレら‥高三です。」

「H高の……」


裕美は新たに仮面を3枚用意した。




「コレを付けて上手く女の子をゲットしなさい。」

「余裕すよ。」

「条件は22時までにVIP会員の女性を2人ゲットしなさい! 受け付けにワタシか店員が居るから報告よ。 今から約1時間わかった?」

「オレ,ナンパ得意だし!」


イケメン風の1人は余裕だと言った。




「面白さそうねソレ!」


莉央とN子は興味を持ったらしく…




「2人共,見てるの?」

「ウン! K様にはM君が言っといてよ。 コッチの広間に居るからって!」



No.424 13/09/25 18:02
自由人0 

/気になって


蒲田達が居るVIPルームに戻った村川は,N子達の事を話した。




「ヘェ~そんなガキ居たんだ。 コッチ呼べば盛り上がったんじゃない?」

「人数つりあわない。
あ,M‥俺は帰るよ。」


S‥嶋野は門限が気になっていて 少し早いが帰る事に…


「門限よりまだ早いけどよ。」

「そうですか‥ じゃあ俺も帰るかな…」

「オイオイ! 人数減り過ぎちゃうってばM。」




そして嶋野が帰って
10分位したら…


「ワタシも帰る。 K様‥今夜は楽しかった~ またヨロシクね!」

「何だ‥A子チャンもか?
また連絡するよ~」




「バイバ~イM君!」

「じ,じゃあ表まで!」

「俺らはK子チャンと呑んでるから! 頼むねM君!」


A子を送る為 村川も部屋を出た。




少し歩いたら。


「M君‥内緒よ」

「えっ?」


何の事かと思った村川

すると,さっき帰った筈の嶋野が…




「バレちゃったわ嶋野サン。」

「あ~あ。 村川に…」

(そういう事だったの?)

「そうそう‥ アソコにN子チャンとRチャン居るの M君気付いてた?」


そう言いながら 嶋野達は店を出て行った。


No.425 13/09/25 21:35
自由人0 

/気になって


さっきの3人組みがどうなったのか気になっていた村川は 一旦,蒲田に言ってから戻ると莉央に伝えた。


「イイわよそんなのぉ。」

「そうよM君…」

「いや,取りあえず。」


村川は蒲田達の所へ向かった‥ しかし部屋のドアから……


「結構旨いのね~」

「まだまだだっ!?」


*!?
(蒲田サン達イチャついてるのか? 入りづらいな…)


村川は部屋には入らず また莉央達の場所へ行った。




「M~ イイとこに来たわね。」

(ん?)

「アノ緑系の仮面はイケメンの彼氏よ 上手く女性を引っ掛けたとこなの」

「そうなんだ。 じゃあ後は1人だけだ?」


イケメンの彼は言っていただけあって VIP会員の女性を1人ゲットした

しかし後の2人は…




「彼らはアッチ。 チェック柄のと豹柄が混じった仮面を付けてるわ!」

「何人も声掛けてるんだけど‥苦戦中ねぇ。 M君一緒にココ座って!」

「じゃあ‥N子サンの隣り座りますね。」(22時まで後‥20分位だよな。 どうなる?)


No.426 13/09/25 22:24
自由人0 

*スイマセン訂正あります

406で(確か?)
上司嶋野の言うセリフ

「セックスレス状態」を「セフレ状態」と書き込んでました

どうもスイマセンでした。


No.427 13/09/25 23:59
自由人0 

/気になって


「もう直ぐ時間よね」

「アト1人は無理らしいわね~ 残~念ボウヤ達!」




「まぁ1人はゲットしたんだし 彼も連絡先は聞いてる筈。」(イケメン君ならちゃんとメアドも聞いてるんだろな。)




そして時間の22時に…


「オーナーサンに何か言われてるわよボウヤ達。」




少ししたら裕美が村川達の傍にやってきた。




「‥半分の金額で?」

「頑張ったし‥彼ら。
それで次に来る時はVIP会員の半額を現金でって事にしたの!」


(じゃあ3人だから 現金で15万だ。)


裕美は笑って仕事に戻った。




そしてN子と莉央は蒲田達の居る部屋に戻ろうとした。




「エッ? K様とKチャンがイチャイチャしてる?」

「やるわね‥Kチャンてコ!」

「だから俺らはココで少し時間潰そう! あっそうだ飲み物だ…」


村川は裕美に飲み物を頼みに行った。


No.428 13/09/26 12:37
自由人0 

/気になって


「ハイ飲み物,圭己!」

「どうもで‥ってグラス多いですよ裕美サン」

「5人でしょ?」


莉央達の席に仮面を付けた男性2人が何時の間にか座っていた。




「あれ‥誰だろ奴ら。」

「……ボォ~っとしてるから取られちゃった? オマヌケね圭己。」


仕方無く飲み物を届けに席へ戻った村川‥

するとN子が2人の男がさっきの3人組みの2人だと教えてくれた。




「オニィサン‥さっきはドウモす。」

「あ‥どうも。 飲み物‥君達はジュースだぞ。」

「アノ~次はオレらVIP会員になってるかも。」


(5万‥そんな簡単に作れるんだ? 羨ましい)




少し5人で飲んだりしていたが 村川は1人浮いた感じがしていた。


(莉央達は若いのと。 俺‥邪魔か? あっ,そうだ…)


村川は蒲田達の事が気になったので 部屋の様子を見てくる事にした。




(このまま帰るのもアリだぞ。)


*!?


蒲田の貸し切りになっているVIPルーム

ドアの所に蒲田が居た。


No.429 13/09/26 15:12
自由人0 

/気になって


ドアの所に居た蒲田は
村川に気付いて…




「‥Kチャンてコは中で電話中ですか…」

「何かね バイト先のお偉方とモメてるんだ だから俺は部屋を出てたんだよ。」


部屋には入れない2人

村川は莉央やN子が若い男と一緒に広間で飲んでる事を蒲田に言った。




「フゥン‥じゃあ村川君て1人なの?」

「ハハハ。」(いいんだ帰るから。)




「Rチャンはタメ歳位で…」

「アノ2人の女性は呑みながら少し話しましたよ。」

「でも1人……まさか帰るなんて言わないよね? まだまだ時間はあるよ! 広間の女とか引っ掛けに行こっか?」


蒲田は張り切り 村川を広間の方に連れて行った。




「オッ? 2人共ヤツらに取られたって訳だ。 じゃあ…」

「蒲田サン! い,いいすよ。」(ボチボチ帰るって言おう。)

「良くねぇってば! 女‥仮面付けてるから顔はわかんないけど スタイル良さげなの捕まえてきてあげるよ! その辺で待ってて!」

(あ~あ‥勝手に行っちゃったよ参ったなハハ。)


1人になった村川は
近くの椅子に座った。



No.430 13/09/27 18:38
自由人0 

/凄いね。


「M君お待たせ!」


蒲田が約5分程でスタイル良さげな女性を1人連れて戻ってきた。




「ワリィんだけどさ」

「はい?」(ウッ! ヤラシソウな女を連れてきたな!)




3人は座って少し話した。

すると,連れてきた女は 蒲田と喋りたいらしく…


「ハハハ。 はいはい! わかりました。」

「ワリィなM君。 でさ‥部屋戻ってみてよ! あのコも1人で…」


村川は席を立ち 蒲田に言われた通り部屋に戻ってみた。




(蒲田サンて。 あんなヤラシソウな女も簡単に捕まえるんだから‥凄ぇな。)




貸し切りのVIPルームに戻った村川

中に居たKは酒を1人で呑んでた。




「つ,追加ですか?」

「そ! もう呑むお酒ナイのよ。 何でもイイから持ってきて!」

「Kチャンがみんな呑んだん‥凄いですね? 酒強いのかな ハハハ。 本当に呑むのが無いですよ。」


No.431 13/09/30 12:27
自由人0 

/凄いね。


夜中の1時辺りまでN子と一緒に部屋で酒を呑んでた村川…


(もう終電無くなっちゃったよな…)


時間を気にして村川は携帯をチョクチョク見ていた。




「ネ~M君,明日さ午前中に出掛けないといけないのよ。」

「じゃあ電車‥いやタクシーを拾いに‥ でも誰かしら残ってないとヤバイような…」


村川は部屋を留守にする事をオーナーの裕美に伝えて2人で店を出た。




「アッ! タクシー居たわ!」

「ラッキーですねN子サン。」


偶然にも店の前でタクシーが居て乗れたN子。




「‥早く早く!」

「えっ?」




「部屋なんかイイじゃないのよ オーナーサンもわかってるし‥ネ! 乗って。」


(そっか。 どうせ終電無いし…)


村川はタクシーで帰る事にした。


No.432 13/10/01 12:38
自由人0 

*訂正です


今,村川と店を一緒に出たのはN子でなく
Kこと‥紅未子でした。

すいませんでした。


No.433 13/10/01 16:25
自由人0 

/バッグ


タクシーの運転手に行き先を伝えた2人…




「わかりました。 でも
その付けてる奴‥外して下さいよ でないと走れませんね…」


(付けてる奴‥あっ!)


村川とKは仮面を付けていたのをすっかり忘れていた。




「イヤァダ~M君たら…」

「俺だけじゃないすよ。」(まだジックリと顔見てないんだよなKサンて。)


ほぼ一緒に仮面を外した2人‥運転手はルームミラー越しで確認すると タクシーは走り出した。




走ってる最中 Kはバッグを開けて…


「ネェM君‥さっきのメアドはバイト用なの。」

「そうなんですか。」
(あれっ,バッグを見ているからKサンの顔が見えないや。)




「アラ‥プライベートの携帯がどっかに……」


村川はさっきKから貰った名刺を財布から取り出していた。




「あった~。 プロフィール画面から‥エット。」


*バサ!


村川とKの間にバッグは口を空けたまま置かれた。




「赤外線…」

「あっああ‥はい。」



*ピッ!


メアド交換が済み


「‥来たわよ!」

「はい。」


2人は初めてお互いの顔を見た。


No.434 13/10/01 21:10
自由人0 

/バッグ


「M‥じゃなく圭己君。
女の子にモテるでしょ?」


K‥紅未子が言った。

しかし村川はそんな事は無いと言った。




「嘘~っ?」

「モテませんて。 それより紅‥未子サンのがモテますよね? 目が垂れて…」


小顔で目はクリっとしながら垂れてる

口元は‥と思ったら…


*ジッ! *カチン!


*(あ……吸うんだ。 吸わなきゃいいと思ったのにな。)




村川は煙草を吸う女性はあまり好きじゃなかった。




「アッ!?」


煙草を一吸いした紅未子はジッポーライターをバッグに入れようとしたら 床に落としてしまい 自らジッポーライターを取ろうと屈んだ。




そしてジッポーライターを拾った紅未子はバッグに入れようとした瞬間…



*!?(何,あの赤いの?)


赤い物が村川は気になった。


No.435 13/10/03 12:15
自由人0 

/バッグ


「お客さん,F駅着きましたよ~」

「あっ,どうも!」


村川は清算を済ませ
タクシーから降りた。




「オヤスミ圭己君! イツでも連絡してね。」

「あっ,あの!」


村川はバッグの中に入ってる赤い物を聞いてみた。




「赤いの? ……アァ~ 商売道具よ コレでしょ?」


(商売道具?)


*!?


紅未子は赤い物をバッグから取り出して村川に見せてくれた。




(む,鞭じゃんかソレ!)


「まだ上手く使いこなせないのよ。 だから時間がある時に…」

「振ってるんですか?」

「そうよ! 仮にも女王様だからね! パートナーに練習台を…」

「出ますよお客さん!」

「ハァイ! じゃあまたね~」

「あっ,お休みなさい!」




紅未子と別れた村川

紅未子が赤い鞭を振るう姿を妄想しながら ゆっくり寮へ歩いて帰った。


No.436 13/10/04 15:07
自由人0 

/週明け


月曜日の朝

遅刻間際に出勤してきた蒲田は 村川と朝の挨拶をしたら,こないだの呑み会の話しをし始めた。




「で‥あのアトさ~ ミンナ何故か戻んないから 部屋でイイ事しちゃった。 そうだ! 村川君は,いつ帰ったっけ?」

「えっと確か夜中…」


*


「村川~! 会議だぞ!」


嶋野が村川を呼びに
倉庫側の事務所へ入ってきた。


「あっ,おはようございます嶋野サン。」

「おはよう村川。 蒲田~こないだは,お疲れさんな!」

「アッ,嶋野サン‥ こないだっていつの間にか帰っちゃいましたよね? 勿体ない…」

「ハハッ,勿体なかった?
あっ,悪い時間だ。」


嶋野は村川を連れ 事務所を出た。




そして会議が始まり。


*♪


「何だ!?」

「誰のだ。会議中だぞ!」


会議中に着信が鳴ったのは嶋野の携帯だった。




「ごめん! 今さ会議中なんだ。 後でね!」


慌てて携帯をしまう嶋野

苦笑いしながら村川を見た。


No.437 13/10/05 21:51
自由人0 

/週明け


会議が終わると 嶋野が缶コーヒーを持って村川に話しかけてきた。




「えっ,いいんですか?」

「奢るよ。 そんかわり
こないだのは蒲田や外部には…」

「あ~ こないだ! あの後は‥‥ つぅか奥さんの方にバレない様にするのが大変じゃないですか嶋野サン。」

「そう! だからさっきのも直ぐ着歴を消したんだ。」

「あっ! さっきの? じゃあA子チャンからだったんですか~…」


缶コーヒーを飲み終えた2人は仕事に戻った。




昼休みになって

村川はコンビニから昼食を買って食べていたら携帯に着信が入った‥

相手は市野田の奥さん 莉央からだった。


No.438 13/10/06 07:20
自由人0 

/週明け


「えっ? 奴らがしつこくってなかなか帰れなかった?」

「そうなのよ! 結局帰ったのは明け方4時過ぎ!」


村川が帰ってから

莉央とN子は若い3人組みの内2人とズット一緒だったらしく 何時まで経っても彼らは…


「メアド教えちゃった?」

「ウン‥ N子チャンが言っちゃったからワタシも…」

「……な,なぁ莉央。 この事は会ってからまた話し聞くよ!」


村川は莉央の旦那‥市野田にバレないかが心配になった だから会ってから色々と話すと莉央に伝え 電話を終わらせた。




昼休憩が終わり 事務所で仕事をしていた村川…


「村川君さ こないだはメアド位はゲットした?」

「メアド‥すか?」(…したな! N子にKチャンだ。」




「俺さ 後から引っ掛けたコいたじゃん? あのコと部屋で‥ヘヘヘ。」

「部屋‥えっ?」


蒲田はその女と部屋でHな事をしたと言った

そして蒲田は連れてきていたN子やA子達を自由にして良いと笑いながら…


「蒲田サンの事とか気がある人も…」

「Kチャンはエロ話しで超盛り上がったっけ~ で,他の3人はイラナイからさ 自由に手を付けて構わないよ! そうだエロイ画像を撮ったんだ見せてあげるよ!」


No.439 13/10/06 10:37
自由人0 

/週明け


(うっ,凄い。)


「どう?」

「‥どうって。」


蒲田は数枚の写メを村川に見せた

始めの方は,女の股間辺りを写していたが 何枚かの後には,下着姿を数枚‥そして上半身を脱がせた蒲田が片手で女の胸を揉んだ写メが…




「待ってね‥まだエロイのあるよ~。」

「そうだ蒲田サン。 あの店ではお触り以上や本番はNGって知ってました?」

「知ってるよ! だから途中まで。 そしたらコノ女‥ ホラ見て開脚させたらパンツなんかビッチョビチョだぜ~。 コレ? ハハ。」


*!?
(あっ! 股間周辺で見せるの止めた! もうチョイ見たかったな蒲田サン。 ん?)


村川は蒲田の撮った写メを見てるだけで股間が熱くなっていたのに気付いた。




「コノ女さ~相当スケベ! だから,しばらくはオイシイ思いが‥ って村川君はオイシイ思いは出来なかったのかい?」

「喋るだけ‥ オイシイ事は無理でしたね。」




*!?


「トラック来た‥村川君」

「じゃあ蒲田サン出番!」


*


すると嶋野が事務所の中にやってきた。


No.440 13/10/07 12:05
自由人0 

/週明け


「アレさ F営業所の。 例の長野から‥ 荷は大して積んでないんだってよ」

「長野の? じゃあドライバーは山木かな?」




村川はトラックの傍に…


「久しぶりす村川サン!」

「やっぱり山木だ! 長野の荷物か‥ 置き場所はさ…」


荷物を降ろし終え…




「村川サン,ウマイ話しってナイすかね?」

「何で?」

「最近女関係がサッパリで,また風俗通いすよ!」

「……隣りに石黒や山崎を乗せた時 女友達を紹介してって言えばいいじゃん」




「それが‥ アッ,時間!
じゃあ行きますオレ!」

「気を付けてな!」




その夕方‥ 定時の時間になった途端 蒲田が直ぐ帰り支度を始めた。


「ココに移ったのはラッキーだよ 定時上がりが出来るからさ。 じゃあ約束してるんでお先!」

(女かな?)




そして翌日の朝

何時も通りに出勤して来た村川‥ 事務所に入ったら蒲田が椅子を並べて寝てる姿を見つけた。


No.441 13/10/07 18:42
自由人0 

/仕方ない


少しして起きた蒲田。


「おはようです蒲田サン。 倉庫の鍵持ってましたっけ?」

「ナイよ。 あのさ夕べ嶋野サンに連絡して鍵を借りたんだ。 で,当分は倉庫で寝泊まりする事になるハズ」

(筈?)


どういう訳かを嶋野に聞いてみた村川…




「アイツさ家賃滞納で住んでるマンション追い出されたんだ。」

(マヌケだな)


蒲田は特別に倉庫で
住み込みと言う異例が認められたんだと嶋野から聞いた。




その日の午後

長野から積んできた荷物を降ろしにトラックがやってきた

今回のドライバーは山木の同期で友達の田辺だった。




「あ? ウマイ話し? 昨日も山木に言った‥無いんだってば。」

「そうなんだ…」

「ウマイ話し~あるよ。
どんなのが聞きたい?
女?ギャンブル…」


後ろから蒲田が話しに割って入ってきた。




「村川サン行きますね」

「ああ。」(呑み会か‥しかも今度は日曜日…)


蒲田はSecretのVIP会員になったので 今度も人を集めるからと言う事になり 田辺は喜んで仕事に向かった。




夕方‥
村川は定時で上がり

社用車に乗って 寮へ帰ろうとしたら蒲田が助手席に乗っかってきた。


No.442 13/10/08 12:24
自由人0 

/仕方ない


助手席の蒲田がパチンコ屋で車を停めて欲しいと言うので 適当に街中を走った村川

途中途中でパチンコ屋を見つけ スピードを落としてはいたが 蒲田はソコは駄目とかブツブツ言っていた

その内にデカくって派手なパチンコ屋を見つけた村川は蒲田に…




「あれは? 派手な店‥
これ以上行くとF市寄りですよ。」

「ヤットあった新装開店。」


駐車場は満車らしく
村川は道路沿いに路駐をした。




「村川君も行こうよ。」

「俺も? 路駐だし金も大して無いし…」

「金なんか誰かに借りるから平気! んと‥誰がこの辺に居るかな。」


蒲田は携帯で誰かを呼び出すと言った。


(借りるから? んなんだからマンション追い出されちゃうんだよ。)




「ヘェ~打ってるんだ?
…ン。 空き台‥わかった…」


通話を終えた蒲田。




「一緒に? いや車が路駐だし。」

「社用車だもんな~ じゃあ仕方ない。 俺だけ行くよ。」

「わかりました。」

「今のコ‥カナリ美形なんだよな~顔だけでも‥残念。 じゃあまた明日ね!」


蒲田は1人でパチンコ屋に向かい 村川は,そのまま帰る事にした。


No.443 13/10/08 18:43
自由人0 

/仕方ない


翌日の朝 出勤して直ぐに蒲田が今日もパチンコ屋に行くから乗せてってくれと言ってきた。




「昨日勝ったんだ4万!
だから今日も行って増やしたいんだよね。」

(そう上手くいくかね?)


村川は,少し遠回りだが 乗せていく事に…




昼過ぎ 長野便のトラックがやってきた。


「村川サンこんちわす。
聞きましたよ~ 何か呑み会を開いてくれるって‥ どの人すか?」

「今日は山木? こないだ来たばっかじゃん。」

「今日は山崎サンだったんすけど。 イマイチ体調良くないみたい。 だからオレが代わったんすよ。」




荷を下ろしてる時に蒲田を紹介すると…


「ドモ! 山木って言います! 日曜日楽しみにしてます。」

「ハハハ~蒲田って言うんだオレ ヨロシクね山木! イイ女集めてるから…」




仕事は定時で終わり
村川は蒲田を乗せて昨日のパチンコ屋に着いた

この日は駐車場がチラチラと空いてたので社用車を駐車場に停めた。




「じゃあ行こか。」

「いや俺は…」




「昨日の女居るし。 挨拶だけでもイイじゃん! 時間あるでしょ?」

「……まぁ。」(仕方無いな‥挨拶して帰ろう)


No.444 13/10/09 15:55
自由人0 

/仕方ない


「志帆! 昨日言ってた彼を連れてきたぜ!」

「こんにちは村川です!」

「‥ン! ドウモ!」


蒲田が志帆と言う女を簡単に紹介してくれた

志帆はパチンコに夢中で
殆ど挨拶など無し

村川など眼中に無く 視線はパチンコ台から離れないまま 吸い終わった煙草を潰しては
又新たに煙草を吸い始めた。


(確かに美形。 でも煙草を吸う女…)




「ナァ志帆 オススメ台は?」

「パチじゃなくスロよ!」


志帆は蒲田にスロットの台番を教えた。




「OK! じゃあ行くよ」


村川も蒲田と一緒に後をついて行った。




「じゃあ蒲田サン 俺,帰りますから!」

「帰っちゃうの? 5千円渡すから一緒に打とうよ!」


蒲田は千円札を取り出して 村川に手渡した

だけど村川は断った。




「そう。 じゃあ仕方ないや! アッ,志帆どうだった? なかなか美形っしょ?」

「そうですね」

「日曜日連れてくよ!
サァ~打つぞ!?」




村川は店を出て
社用車に乗り込んだ

エンジンを掛けた時 携帯に着信が‥ 相手は莉央だった。


No.445 13/10/10 13:47
自由人0 

/ヤバいぞ


「連絡ナイんだもん!」

「ハハハ‥ごめん!」


村川は莉央と会って話しをする事をスッカリ忘れていた

寮に帰るつもりだった村川はO市街まで戻り
莉央と2人でファミレスに入って食事をしていた。




「‥またK様がSecretで?」

「ウン。 職場の後輩が持ち掛けた話しでね‥ 何故か俺も行く羽目に」




こないだの呑み会の話しをしていると莉央の携帯が鳴った。


「またメール‥ 何本目かしら‥もう。」

「それ,市野田じゃあないの?」




「メール‥読んでイイわよ!」

「……ああ。」




メール文章は短文で書いてあるのを読んだ

相手はこないだの高校生の1人だと莉央は教えてくれた。




「例の高校生‥ メアド教えたんだ? 市野田にこの事は?」

「平気よ! でも最近夜は電源オフにしてるから。」

「俺はさ,もしこないだのが市野田にバレたらマズイと思ったから会って話そうとしたんだ」

「気い遣っ‥ サンキュねムラ!」




夜の21時頃 村川は莉央を家に送った。


「奢りと家まで送ってくれてアリガトねムラ!」

「連絡忘れてたしな。
これ位は当然だよ! じゃあお休み莉央!」


No.446 13/10/11 12:22
自由人0 

/ヤバいぞ


翌朝 何時もの様に出勤した村川 事務所に入ると蒲田は居なかった



数分して始業時間が過ぎ‥ 倉庫内の空き部屋を使っている蒲田の部屋を村川は見に行く事にした。




(まだ寝てるのかな?)


*コンコン!


「蒲田サン! 村川です。」


ドアをノックしたが音沙汰無しだった ドアを開けようとした瞬間…


*♪(着信‥莉央だ!)


「オハヨ~ムラ。 またさ‥メール来てるのよ…」

「あ‥マジで?」


村川は通話をしながら倉庫の端へ移動した。




「今週末‥土曜に会いたいって書いててさ
何回もメールきてるから1度くらい会おうかしら? どうしよ~?」

「まぁもし会うなら市野田にバレないようにな。」(悩むなら止めればいいのに。)




莉央は少し考えてから 断りのメールを送ると言った。




「じゃあまたな! 一応仕事中なんでね。」


携帯をしまった村川

再び蒲田の部屋へ…




*ガチャン!?


蒲田の部屋から女が慌てて出てきた‥ 誰かと思って呼び止めたら 昨日パチンコ屋で挨拶をした女,志帆だった。


No.447 13/10/13 17:06
自由人0 

/ヤバいぞ


村川に気付いた志帆

少し困った風な顔でトイレはドコと聞いてきた。


「あ,わかり辛い場所なんですよ。 じゃあ俺と一緒に…」


村川は志帆をトイレへ案内をしながら 何で倉庫に居たのかを聞いていた。




「何でって? よ‥夜遅いから俺の‥へ,部屋へ泊まれ‥‥蒲田が言ったのよ!」

(此処は会社の‥ん?)



志帆は村川の後ろを歩いてた 振り向いた村川は志帆が少しモゾモゾしてる風に見えた。




「志帆サン此処のトイレって男女共用‥もしかしてヤバいとか?」

「……限界近いかも。」




村川は オンブして志帆を連れて行くと言ったが志帆は恥ずかしいからと言い断ってきた。




「ハズイから嫌‥ 漏れたら困るでしょ? 余計な事は‥ いいから乗って下さいよ! 直ぐ着きますから。」

「じ,じゃあ…」


*!?


志帆は村川の背中に乗った。




「お,お願いね!」

「はい!」




トイレに着き 志帆を下ろしたら 急いで志帆は中へ入っていった。




*コンコン!


トイレから志帆がドアを叩いた 何だろうと村川はドア越しで…


「えっ紙が無い?」

「1つも無いのよ…」


No.448 13/10/13 20:38
自由人0 

/ヤバいぞ


*コンコン!


「志帆サン‥紙持ってきましたよ!」

「じゃあ手を出すから渡して!」

(えっ!)


*‥タン!


志帆がトイレのドアを開ける音がわかった
村川は顔を背けながらトイレットペーパーを差し出した。


*!(届かないな。)


「もう少し近寄って!」

「いやギリギリすよ!」

「早く!」

(これ以上だとトイレの中が見える! あ‥あ!?)

*!?


伸ばした手に志帆が村川の手首を引っ張った

村川はドアの直ぐ前に…


「ごめん志帆サン! でも引っ張っ…」(あれ?)


志帆はもう立ってスカートを穿いていた 志帆はビックリしている村川を見て笑った。




「フフ‥下着降ろしたまんまの筈ないでしょ。
もし見られたらって一応は考えるわよ」


志帆はトイレットペーパーを取ってドアを閉めた。




「アッチ‥行ってて。」

「じ,じゃあ蒲田サンの部屋行ってます。」


No.449 13/10/14 11:21
自由人0 

/ヤバいぞ


蒲田の部屋に戻った村川は 蒲田に志帆を無断で泊まらせた事を注意した。




「それより志帆は?」

「トイレ行ってます。 そろそろ戻るんじゃ‥ あっ来ましたね。」


蒲田は志帆を駅まで送りたいと言った。




「良いけど直ぐ戻って来て下さいね 車は俺の使ってる奴…」

「ハイハイ。 じゃあ志帆行こっか!」

「……どうせなら駅北の**ってパチンコ屋に行って蒲田! そうすれば開店待ちに間に合うのよ」

「村川君いいかな?」


村川はOKの返事をした。




「じゃあ帰り掛けに弁当買ってくるよ。」

「あっ金渡します。」

「勝ち金あるから。」




蒲田は車を取りに行くので先に部屋を出た。




「ネェ。君のが偉いの?」


部屋を出る間際
志帆が村川に聞いた。




「一応…」

「蒲田が部下‥ 大変ね。」

(……?)


「また泊まりに来るわね。」


志帆は蒲田を追う様に早足で部屋を出て行った。


No.450 13/10/15 15:13
自由人0 

/これは…


定時上がりの時間

蒲田はサッサと上がり
志帆の居るパチンコ屋へ行ってしまった

村川はF営業所のトラックが来ていないので1人倉庫に残った。




夜の19時になる頃 F営業所のトラックがやっと来た。


「遅いじゃん。 あれっ田辺に‥石黒?」

「お疲れ様です村川サン
コノ荷物降ろしたら高速に…」




積み荷を降ろし終え
3人で事務所に入りコーヒーを飲んで…


「**サービスエリアで合流?」

「たまには違う事をしようって‥ ネッ石黒サン?」

「ウン。」

「……時間変えるなら次からは連絡してくれよ。 今日知らないから待ち惚け喰らったんだからよ」

「ア‥スイマセン村サン。 気をつけま~す!」




トラックは長野に向けて出発し 村川その後30分位して仕事を終えた。





社用車に乗り込むと
メアドの書いた紙切れがサイドブレーキのノブに張ってあった。


*!?(知らないメアド。 携番は書いて無いんだな‥誰のだ?)


No.451 13/10/16 20:41
自由人0 

/久し振りに


週末の土曜日 村川は半日出勤をしていた

こないだのメアドは気にしてはいたが自分から連絡はしてなかった。




「村川,メシ食ったら上がっていいよ。」


この日は嶋野も同じに出勤してて この後15時からA子と会う約束になっていた。




「後3時間程で‥羨ましいですね。」

「でもよぉ 上手くやってけるかな‥ 初っ端からお前にバレたし」




「T湖にドライブですよね‥ あの辺てラブホは…」

「ラブホか‥確か無い!
つぅかよ俺はソレ目的じゃないから!」

「でも向こうは?」


*♪


村川の携帯が鳴った

席を外し 事務所を出た‥相手は莉央の旦那
市野田栄太郎からだった。




「今日さ‥H市のパチンコ屋に来てんだよ!」

「そうか…」(H市?こっち寄りか‥珍しい)




市野田は奥さんの莉央が途中で居なくなってしまい…




「社用車か~ まぁ乗せてくれるなら我慢するよ。 じゃあ待ってるからさ」

「はいよ。」




嶋野が倉庫の戸締まりをしてくれて 村川は仕事が終了した

そして村川はそのままH市へ向かった。


No.452 13/10/16 22:14
自由人0 

/久し振りに


「よう市野田!」


久し振りに会った市野田はパチンコで箱を10箱以上積んでて機嫌が良かった。




「並んだ甲斐あった? もしかして朝から2人で来てたのかよ?」

「そう‥ でも莉央は狙いがハズレたらしくってな そしたらさ携帯鳴って…」


莉央はその後 気晴らしも含めて出掛けてしまった

電話の相手は誰か‥
少し気になった村川だった。




「イヤァ~絶好調!? 村川 コーヒー飲めよ! 台の勢いが止まったら即ヤメっからさもう少し待ってて!」


それから村川は3時間以上も店内にある休憩所の椅子に座って漫画を読んでいた。




そして外が暗くなり
時間は19時を過ぎ…


「お待たせ村川!」


村川は市野田を社用車に乗せて車を走らせた。




市野田はパチンコで約14万円勝ったので夕飯を奢ってくれた

夕飯を済ませ市野田を家に送り…




「ご馳走さん市野田。」

「ナァまだ時間早いからさ2人でアノ店‥Secret行くか 土曜だし」


明日,村川はそのSecretに行くので市野田と行くのは断った

そして市野田と別れ

近くのコンビニに立ち寄ったら莉央が車でやってきた。


No.453 13/10/17 15:00
自由人0 

/久し振りに


莉央は家に帰る前に買い物をするつもりで
コンビニへ来たと…


「お前がパチンコ屋から居なくなったんで呼ばれたんだよ市野田に。」

「そうなの? 知らなかったわ。 で‥栄太郎は幾ら勝ったの?」


買い物をしながら話していた2人 店を出て駐車場の端でまた話しを




「ドコ行ってたって?」

「まさか高校生の奴と会ってたんじゃないだろうな?」


村川は思った事をストレートに言ったら
ズバリ当たったと莉央は笑いながら…




「ヘヘェ~鋭いねムラ! パチで全く当たらないから憂さ晴らしに彼と会って来ちゃった!」

「断り‥会わないってメール打ったんだよな莉央?」




「‥台を諦めて立ったら丁度メール来たの。 彼にもさ帰る時間を決めて会いに行ったのよ。」

「会わない筈だろ…」

「ムラ……ボチボチさ…」


シラを切ろうとした莉央は車に乗り込もうとした。


*!?
(何か雰囲気違うと思ったら髪型…)


村川はふと梨央の髪型が違うのに気付いた。



No.454 13/10/18 15:39
自由人0 

/まったく


「梨央! 今日って髪型違うじゃん。」

「エッ! ウ,ウン。」


車に乗り込んだ梨央
村川は助手席側に…




「何か慌てて帰るみたいだな。」

「ち,違うわよ! 栄太郎がお腹空かしてる…」

「勝ったからメシ奢ってくれた。 だから平気だよ!」


喋りながら車の中をキョロキョロした村川は 後部座席の椅子にティッシュが散乱してるのを梨央に…




「ティッシュ? アッ,鼻かんだのよワタシ!」

「ここ‥肘掛けの所にティッシュあるよ?」


村川が言った直後
梨央は目を背けた。




「何かあったな? こっち向きなよ!」

「ムラ……黙ってるって言ったわよね?」

「場合にもよるな~
何があった?」

「………。」


梨央は昼間あった事を村川に喋った。




「……マジ? 後ろでやれって言ったのかよ?」

「ウン。」

「だからって扱けって言わなきゃいいのに。
恥ずかしかっただろうな~そいつ。」

「若いコは勢い凄い…」




車の後部座席でエロ本を見つけた高校生に梨央はオナってみろと,ふざけて言った

高校生の彼は,照れながら扱いてアッと言う間にイッてしまったが…


No.455 13/10/20 15:59
自由人0 

/まったく


「梨央‥シミ残ってる これは市野田にバレるぞ!」

「ちゃんと拭いたわよ」


車の後部座席 それも最後部になる3列目の座席だった。




「座らないって?」

「ワンボックス車でも人を満載にはしたくないって言ってたの栄太郎‥ だからソコに座らせたのよ彼。」


(じゃあ‥多少の匂いいが残ってもいいの?)


村川の傍に梨央がエロ本を持ってやってきた

そして梨央は適当にページを捲りだし…


「ココらの見てイッたわ彼。」

「……あ,うん? でも俺には見せないでいい」

「ムラ‥こういうのはもう見たりしないの?」


梨央は面白おかしそうにページをペラペラ捲っては村川に見せていた

それを村川は適当に返事をしていたが 次第に股間は反応をしてきた。




「ムラ‥ワタシが見てる前で扱いてって言ったらスル? 高校生の彼みたいに」

「……しないな。 何でこんな所で。 さ,外でるからソレ締まって。」
(何で友達の奥さんの前でしないといけないんだ。)


No.456 13/10/22 12:44
自由人0 

/まったく


莉央の乗ってきたワンボックスを降り 村川は帰ろうと思い社用車に…




「ムラ‥またエロ本があったの‥ホラ。」

「持ってくるなよ。 つぅか俺帰るよ?」


車に乗った村川
莉央も助手席側に乗り込んできた。




「見てよホラ~ 3冊も栄太郎ったら隠してるのよ!」

「市野田も男だ‥ ってエロ本持ち込むなよ莉央!」




「‥イヤァダ~ ホラ見て?
公衆トイレでハメハメ‥ね?」


また莉央はページを捲り村川に見せた莉央




村川はパッと見ただけで目を背けた。




「あのさ莉央?」

「ナァニ? ア~ッ,今度は外でシテるコレ‥ねぇ!?」


莉央は次々とページを捲り一言言った。


「どんなんだろコレ…」

「は?」(何考えてる?)




そして数分‥ 莉央は帰ろうとし 車を降りた。




「莉央っ!」

「またね~ムラ! オヤスミ。」




そして日曜日の昼前
莉央からメールが届いた

メールには高校生の彼とこれからデートに行くと書いてあった。


No.457 13/10/24 12:46
自由人0 

/あの…


日曜日の午後 村川はSecretへ早めに向かった。




「イラッシャイマセ~。」

「あ‥オーナーの裕美サンて居ますかね?」


早く到着した村川は裕美を呼んで今回の貸し切りVIPルームに入れて貰った。




「圭己‥今日の仮面はドレにする?」

「あ~コレ! シルバーと黒の非対称になってる奴。」



村川と裕美‥ まだ蒲田や後輩連中も来ないVIPルームで話しをしていた。




「こないだのコとは上手くいかなかったってK様から聞いたわよ。」

「ハハ…」(連絡来ないからしてないだけだよ。)



2,30分程 裕美と部屋で喋っていたら…


*コンコン!


「オーナー‥Yサンて知り合いの方がお見えになりました。」

「ア‥ ハイハイ。 圭己…」


裕美は村川に帰る前
誰かに連絡をするようにと告げて部屋を出て行った。




それから数分,村川はシルバーと黒の非対称な仮面を付けて部屋を出てトイレへ行った。


No.458 13/10/25 12:08
自由人0 

/あの…


貸し切っていたVIPルームに戻った村川

部屋には仮面を付けた2人の男が居た。




「コンバンハ村川サンすか?
それとも蒲田サン?」


声を掛けたのは山木だと直ぐ村川はわかった

山木の仮面は青いファーが付いてる奴 そして田辺の仮面は金色で黄色いファー付きだ。




「何その派手な仮面」

「アッ,村川サンだ。」




「コレ‥昔ジュリなんとかってディスコで流行った仮面だって‥ コレならウケるから選んだんす。」

「それ‥女用じゃん?
まぁいいや。 それより蒲田サンは?」


山木達は蒲田に場所と時間だけをメールで教えて貰い 2人で店にやってきたと…




「イニシャルすか?」

「下でも上でも‥ 俺はMだから お前達は山木のYと田辺のTだな。」




そして5分程したら
蒲田が女の子3人を連れて入ってきた。




「まずはCサン‥ハタチの短大生。 コチラはNサン。 アラサーだったかな? で‥Iサンが24歳だよね?」

(1人少ないぞ?)




「M君‥チョイ来て。」

「はい?」




訳あって今回は1人少ないと蒲田は村川に言った。


No.459 13/10/25 17:58
自由人0 

/あの…


「M君‥Nって奈理子。
こないだ会社来た奴だよ」

「奈,Nサンが? そう言えば来るって行ってましたね」




「奈理子さ M君に話しがあるみたいだから ビール持って話し掛けてよ。」

(話し? じゃあ…)




蒲田の乾杯を始めに
呑み会は始まった

田辺はCサンを相手にし
山木はIサンと話し始め

Nサン‥奈理子は口数が少ないからか皆より少し離れて煙草を吹かしながら携帯を触っていた。




「あの~ビール持ってきましたけど。」

「……ありがと。」




「……ネェ何で連絡くれなかったの?」

「え?」

「車に‥ ワタシのメアド…」

(車に……あっ)


村川は車にメアドが書いてあった紙切れをやっと思い出した。




「あれっ,奈‥Nサンの?」

「そうよ。 待ってたのにMってば全然…」


奈理子はビールを一気に飲み干し 直ぐおかわりを持って来いと村川に言った。




少し離れた席に奈理子は座り 村川も席を…


「ネェ,ココの常連? Mって?」

「いや何回か来てるけど会員じゃないですね。」



No.460 13/10/26 17:52
自由人0 

/あの…


「秘密って店名ね…」


そう言いながら奈理子は自分の付けている紫の仮面を…


「あっ取ると顔バレっ…」


「邪魔なのよねコレ。」


奈理子は仮面が鬱陶しいみたいだった。




村川達2人で呑み食いしていたら山木達が一緒にと誘ってきた。


「行きましょうよNサン?
皆で色々と話し…」

「イイ!」

すぐさま奈理子は嫌だと言い煙草を取り出した。




「M‥煙草ある?」

「吸わないんで‥ あっ無くなったんなら買ってきますよ俺! 何吸ってるんすかね?」

「……一緒に行く! だってさココ…」


奈理子は部屋に居るのが嫌だったらしく…




「じゃあ蒲田サンに…」

「イイわよ一々さ。」


そして村川達は誰にも言わないで部屋を出た。




「カウンターに行けば煙草あるんじゃないすかね。」

「ワタシのは無いわよ! 珍しい洋モクだし。 それより店出よ!」

「外? あっ街中の煙草屋探せばあるかな?」

「……行こM!」


No.461 13/10/27 10:59
自由人0 

*訂正
蒲田の知り合いN‥奈理子でなく志帆でした

ですんで
S‥志帆になります

何度も訂正してすいませんです。

No.462 13/10/27 12:05
自由人0 

/まずいな


店を出た村川と志帆は付けていた仮面を外し 煙草屋を探しに街中へ歩き出した




しかし志帆はパチンコ屋の傍で…


「M‥寄ってイイ?」

「パチンコ? 今すか?」

「チョットだけだから休憩所に居てよ。」

「じゃあ…」(仕方無いな)


そして志帆は嬉しそうに店内に消えてった




休憩所に残った村川
志帆を待つ事約20分

志帆が苦笑いしながら現れた。




「確変続かなかったからヤメタわ。」

「確変? あの数分で当たったんですか?」


志帆はハマリ台を狙ったらしく その台が偶々早くに当たったと言った




換金を済ませ 再び街中を歩く2人…


「煙草2箱と約1万勝ち…」

(本当にちょっと寄っただけで勝つんだから凄いよな。)




「村川‥空室の看板を探してよ。」

「はい?」(今,何て?)

「コレ部屋代。」


志帆は何ともない顔をして街中の裏通りへ行き出した

村川は何が何だかわからず ただ志帆の後をついて行った。


No.463 13/10/28 00:16
自由人0 

/まずいな


裏通りを歩いて…


「村川は彼女居ないんだって蒲田から聞いたわよ」

(余計な事を。)




*


「ココと‥向こうドッチ?」


志帆は立ち止まり 煙草を吸い始めた。




「フゥ~ わかったでしょ?」

「ホ,ホテル?」

「アノ店ん中の雰囲気でさワタシ‥ 入ろ村川。」

(そういう事か。)


やっとわかった村川。




クール美人な感じの志帆に村川はシタイ気持ちはあった‥が,一緒に仕事をしてる蒲田の知り合いとなんて無理だと思った。




「明日,仕事よね?」

「あ,普通に…」

「……じゃ休憩ね?」


志帆は目の前のラブホに足を進めた。




「志帆サン! 俺,無理です」

「‥ヤメんの?」




「ほら,あの…」

「お金なら出すわよ」

(そうじゃなくって。 蒲田の知り合いじゃん)




村川が来た道を戻ろうと 振り向いた途端 志帆は村川の手をグッと掴んだ。



No.464 13/10/28 12:01
自由人0 

/そんなの…


「イイから行こ。」

(何がいいのさ)


*!?


ラブホの入り口に居たら出て来るカップルが村川達の前で笑いながら避けていった。




「ホラ笑われた。 恥ずかしいから行くわよ!」

「あ,はい。」


ラブホの中へ入った2人

部屋選びのモニターを見ていたら志帆が部屋代を払うんだからと勝手に安めの部屋を決め 2人はエレベーターに乗り部屋へ…




*カチャ。

「う!? 臭いですね! 部屋ん中も暑いし…」

「数時間の我慢よ。」


志帆は上着を脱ぎ バスルームへお湯を張りに行った。




その間に村川はソファーへ座り テレビを点けといて携帯を取り出した。


(Sサンを送りに行く。 蒲田サンに伝えといて‥でいいや!)


村川は田辺にメールを送信した。


*


「ヒーター効き過ぎね」

「あ‥は,はい。」

「……ソレ見てるの?」


点けといたテレビの画面はヤラシイ映像が流れていた。


No.465 13/10/29 14:18
自由人0 

/そんなの…


村川はヤラシイ画面から他のチャンネルにしようとリモコンを…




「別にいいわよソコで。」

「ハハハ。」

「男は好きなんでしょ」

(いや,メールをしてたらエロチャンネルだったんだよ)




お湯が溜まるまで 志帆と村川は紅茶を飲みながらエロチャンネルを見ていた。




「この紅茶オイシイ。」

「ですね」(備え付けのインスタントだけどね。)




風呂は先に志帆が入り

村川は待ってる間 何本かあるエロチャンネルをチョクチョク替えながら見ていた そして股間は徐々に膨れていき…




*


志帆が風呂から出て
村川はタオルを持って渡しに行った。




「ン アリガト村川。」

「じゃあ俺…」


入れ替わりに村川が風呂に入った。


(待たせないように
早めにしなきゃな。)




*


風呂から出た村川
タオルを腰に巻き ソファーにゆっくり座った

志帆は既にベッドの背もたれに半分起きてる状態で煙草を吸いながらエロチャンネルを点けていた。




「コッチ‥いいわよ。」


志帆が左側の布団を捲ると 村川はベッドの左半分にチョコンと座った。


No.466 13/10/29 20:34
自由人0 

/そんなの


「フゥ~‥ 村川,準備はどうなの?」


エロチャンネルの画面では男優がイッて画面は暗くなり終わった‥

煙草を灰皿に潰した志帆は平然とした顔で村川に聞いてきた。




「準備。 あっ一応…」
(今もエロい奴見てたから勃ってきて‥あっ!?)


突然,志帆は村川の股間を弄った。




「硬‥いわよね。」

「一応‥ でも待って下さいよ。」(ゴムを…)


バスタオルを剥ぎ 村川が体制を変えた瞬間 志帆は手で村川のチンコを握り…




「ワタシの言う通りにシテ。」

「……志帆サンの?」(ん!?)


*


志帆は村川のチンコを擦りだし キスをしろと言いだすので 村川は志帆に軽くキスをした。


(う‥煙草臭が!)


「村川‥仰向けに」


村川は言われた様に仰向けで寝そべると いきなり志帆が村川の上に足を広げて跨がった。


「重い?」

「いや全然。」




「じゃあそのまま…」


*ズズッ!?


(あ‥えっ!?)


No.467 13/10/29 23:09
自由人0 

/そんなの…


(うあっ,あっ!)


志帆の膣内は凄く気持ちが良く 村川は直ぐにイキそうだった。




「ハ‥ハァ~ンッ どう?」

「い,い~‥ あのっ ゴム付けてな……」(うっ!)

「生‥でイキ‥ハァ~ッ。 コレ凄いわ~っ!?」


*!?(駄,あっイクッ!)


*
村川は数秒でイッた。




「ネェ‥村川?」


志帆は村川の横でイッた顔を見ながら…




「あっ あの俺,中に出しちゃったんすよ!」

「出たわよね! 温かかったわよ!」


志帆はニコニコ笑って煙草を吸いながら言った。




「すいません もしもの事あったら俺っ!」

「ンン。 平気よ安全日だから」

「そうなんですか。」


村川はティッシュを取って志帆のワレメ付近を拭こうとしたら…


「結構溜まってたわね~液体が垂れ垂れだったわよ村川の‥ それとオチン様の方は特別に拭いたわよワタシ。」


「どうも志帆サン……あっ中なんなんですか? 幾らもしないでイキましたよ俺。」

「ウフ~ 天国イケた?」

「んな感じ…」(でもどっかで味わったような…)

「回復しないなら終わろう村川? フゥ~」


志帆は煙草の煙りをワザと村川に吹き付けた。


No.468 13/10/30 12:06
自由人0 

/そんなの…


それから数分後

志帆と村川はベッドで喋っていたら…




「村川のがまだ垂れてくるわね」

「俺の?」


志帆はベッドから立ち
シーツを見ろと指を…




「あっ,俺の…」(‥! あ,チンコ回復しかけてたのにな…)

「お風呂まだ冷めてないわよね?」


志帆はもう一度風呂に入りたいと言いバスルームに裸で向かうと 村川を呼び寄せた。


村川は直ぐバスルームへ。




「まだ少し余裕ですか?」

「そう‥あと45分位あるの。 だから,もう一回お風呂入るわ」




志帆は浴槽のお湯を半分減らし 泡風呂にして入りたいと…


*


「凄い泡ですね。」

「泡用の入浴剤でこうやると早く泡立つのよ。」


志帆は浴槽に熱いお湯をジャバジャバ入れ 同時にシャワーを当て泡立ちを増した

すると泡はバスルーム内を覆う位になり…




「村川一緒に入ろ。」

「いいんすか?」

「ン。 勿論!」


No.469 13/10/30 13:11
自由人0 

/そんなの…


泡だらけのバスルーム
志帆は浴槽に浸かっていた。




「じゃあ入ります。」




「ッ……ン! コレで自分の液体漬けよ。」


志帆は浴槽内でさっき出した村川の液体を洗っていたと笑って言う。




「マジで‥じゃあ匂…」

「匂いは消えてるわよ。 馬鹿ね~ フフ!」

(そうか…)




*!?(あっ握られた)


志帆は浴槽内で村川のチンコを握ってきた。


「村川のイイわね。」

「や,優しく…」




「馬鹿。 チョット握って洗っただけよ! ナニ感じた振りしてんのよ!」

「ハハハ~! でも硬くなってきちゃいましたよ」
(洗ったのか? このまま2回目ってできないかな?)


*


浴槽内は泡が大量でお互いに体が見えず 志帆は泡を掻き分ける様にして村川の顔を…


「村川さ? コレ太いね」

「俺の‥ さぁ~?。」




*!?


志帆はチンコを握り締め
体を村川に寄せてきた。


*!?


「乗るわよ?」

「えっ?」

「‥ンショ。」


水面で志帆が村川の腹に乗っかる位に近付いてきた。


(さっきみたいに乗ってきたらシテもいいのかな?)


村川は中に入れたくなってきた。


No.470 13/10/30 17:32
自由人0 

/そんなの…


浴槽内で志帆が村川の腹の辺りに…


「動かないでよ村川?」


志帆は村川のチンコを掴んで自分のワレメ付近に…


「入れるなら俺が動きますよ志帆サン。」

「ワタシのシタいようにって言ったでしょ?」

「でも…」


動かないでいた村川 志帆は少し目をつむった。


*!?(先っちょ入ったんじゃないか?)


「ジッとしてよ?」


浴槽内で座位みたいな格好の志帆‥ しかも泡まみれ

志帆が動くと水面の泡が顔の辺りに迫る。


*!?(ぅあっ! もう少し中へ入れたいな)




「ンショッと‥ 村川のヤッパリ太いわよ!」


*ザバッ!?


その瞬間 村川は我慢出来ずに志帆を泡だらけの水面から持ち上げた。




「キャッ!」

「ごめん志帆サン! 我慢出来ないです俺っ!」




「入れるの?」

「はい!」

「ウフフ。」


志帆は笑った。


2人は体に付いてる泡をシャワーでお互いに流し終えた すると志帆は村川に床へ座れと…




「床に? はい。」


すると志帆は村川の足に向かい合わせで座りながら抱き付いた。




「座位って奴ですか?」

「フフ詳しいわね。」

(ん? 対面座位か。)


No.471 13/10/30 18:55
自由人0 

/そんなの…


「ン~気持ち‥うっ!」

「村川?」


さっきシタのと同じ位に村川は数秒でイキそうだった。




「中でいいからね。」

「はい‥」(ぐっ‥イク!)


村川は志帆にも気持ち良くさせようと考えていたが 1分‥いや数秒でイキ果てた。




「さぁ,時間迫ってるわよ!」

「……はい。」


*


支度を済ませ 部屋代を志帆が払って2人はラブホテルを出て来た。




「まだパチンコ屋閉まってないわね。 アラ22時半?」


「志帆サン‥もしかして?」

「ウフフ。」

「閉店間際すよ? さっきみたいに直ぐ出ないっすよ!」

「村川みたいに数秒では出ないわよね~」

「ち,違いっ」

「あのねワタシとシタ人はミンナ数秒よ!」




「か,蒲田サンもすか?」
(言っちゃった。)

「蒲田? 同じ数‥あ,当たり前よ!」

(やっぱりシテたんだ。)


一瞬 志帆は答えに戸惑った風に感じた。




「む,村川‥また会お。
メールしてね。」


志帆はパチンコ屋へ‥ 村川は1人で駅に向かった。


No.472 13/10/30 23:55
自由人0 

/あっあれっ!


駅に1人向かった時
裕美が駅に居た。




「アラ~圭己!」

「ども! 裕美サン。 出掛けるんすか?」


裕美はYって知り合いと店内で話しをしている筈だった。




「里杏とか友里って知り合いだったっけ?」

「まぁ知り合い…」(友里サンか~久し振りに会いたいな。)

「あのコ達が今,大阪行きの長距離バスに乗って行ったのよ。」

「お,大阪?」


裕美から裕美や里杏の話しを聞いた。




「里杏の後輩のお店を手伝うんだって。 友里は元旦那と距離を取りたいみたいだし‥ 丁度良いんじゃないかしら。」


(大阪‥遠いな。)




「‥スンスン。 匂うわよ。」

「え‥え?」(まじ?)

「女の子とシテ来たんでしょ? ワタシ鼻はイイのよ~」


*!?
(あっ,あの話しわかるかな?)




村川は裕美に話しを聞いて貰おうと…




「何の話し? もしかしてシタ事を内緒に?」

「一応は‥あの女性のアソコの話しなんで どこか人気の無い場所が…」

「取り敢えずは黙ってるわよ! でも圭己はお客じゃないしね~ フフッなぁんて嘘よ!」


裕美は自販機の物影に寄りかかり 村川の話しを聞いてくれた。


No.473 13/10/31 00:16
自由人0 

*訂正

友里が裕美になってました

すいませんです。

No.474 13/10/31 00:56
自由人0 

/あっあれっ!


裕美にあの違和感をわかる様に話した村川…




「エッチねぇ。」

「ハハハ。 で‥今のでわかりますかね?」

「……そういう事は里杏が詳しいわよ~ それと似た様なのは友里ね。」




そして裕美は友里達に電話をしてくれた。




「里杏? 友里に代わって欲しいのよ! 圭己‥里杏ね。」

「お借りします。」




裕美は村川に携帯を渡し 村川は里杏と話した。




「久しぶりね小僧!」

「あ‥ひ,久し振りす!」




「友里チャン寝たわよ! ナニよ話しって?」

(友里サン寝たのかよ?)




村川は里杏にアソコの中の違和感の話しをした。




「中がグニュってね~? ソレって名器の一種でミミ千てモノよ多分!」

「ミミセン?」

「そ。 膣ン中でさジワっとマトワッタリ‥締まりが凄いイイのよ! 入れたら秒殺よ小僧じゃ?」

(ズバリ秒殺だった。)




「ア~友里チャンも似た‥悪い小僧! 周りから睨まれたから切るわよ! また連絡頂戴!?」

(友里サンも? 何だ?)


*ツーツー…


確認しようとしたが
里杏は一方的に通話を終わらせてしまった。



No.475 13/10/31 12:12
自由人0 

/あっあれっ!


「帰るの圭己?」

「はい。 23時過ぎたし 明日も仕事なんで。」

「仕事って楽なんでしょ? だったらまだ平気よね。」

「それ蒲田サンが?」

「そうよ。」


裕美の携帯を返し 村川は帰ると言い…




「わかったわよ。 またお店来てね圭己。」

「はい。 お休みなさい裕美サン!」




寮には日付けが変わる前に着いた。


そして就寝前 布団に入ったら携帯が鳴った。




「モシモシ‥圭己起きてる?」

(ん? 誰だ?)


電話のディスプレイを見たら友里だとわかった。




「里杏から聞いたわ。 ワタシの中と似た持ち主と関係を持ったって…」

「あっ,うん。」




「圭己‥ワタシの時みたいにスグにイッたの?」

「あっ,あの‥は,はい。」(数秒だよ)

「ダメね~ もっと…」


友里と久し振りに喋った村川は 何時の間にか携帯を持ったまま寝てしまった。


No.476 13/10/31 12:58
自由人0 

/まったく


会社に行くと 誰かの笑い声が聞こえた

事務所へ入ると…




「ア~ッ噂の村川サンだ!」

「村川~お前…」


事務所の中には山木や田辺‥嶋野も居た。




「何で山木達が?」

「俺が泊めたんだよ村川君!」


蒲田達3人はあの呑み会で明け方の3時迄居たらしく 自分達の営業所の寮より近いこの倉庫へ泊まらせたと蒲田が言った。




そして夕方近く

山木達は自分達の寮に帰り 暇になった蒲田が事務所で昨日の話しをしてきた。




「俺だけ‥すか?」

「S‥志帆を送ったままドッカにシケコンダとして‥? で,1人少ないから俺は広間で何人も声掛けたけどダメ‥ アイツら山木達も女の子のメアドは聞けなかったんだ!」

(へぇ‥知らなかった。)




そのまま就業時間が終わり 蒲田は出掛けると言い出した。




「またパチンコすか?」

「使ったから稼がなきゃ~さ。 あっ志帆と‥シタんだよね?」

「……いや‥え?」

「クククッ。 穴兄弟~。 じゃあ行ってくるよ!」


No.477 13/11/01 15:24
自由人0 

/まったく


次の日の朝 何時も通りに出勤すると 蒲田は村川に泣きつくように…




「な,何すか蒲田サン?」

「頼むよ村川君,お金貸してくれよ! 昨日ボロ負け…」


蒲田は昨日,夕方から行ったパチンコで有り金を全て使ってしまい
給料日まで金欠に…




「すいません無理す」

「エェ~ッ ダメ? 他に貸してくれる奴イナイんだよ~ お願い3万だけ!」


村川はキッパリ断った。




1日の仕事が終わり 村川は寮に帰ろうと社用車に乗った そしたら蒲田がいきなり乗り込んできた。




「村川君! 前に志帆と会ったパチンコ屋へ行って早くっ!」

「あのパチンコ屋に?」

「志帆と連絡取れた!?
とりあえず行って!」




帰り道に回っていけるので仕方無くそのパチンコ屋へ村川は走り出し

その移動中に蒲田は志帆の話しをしてきた。




「ネェ村川君。 志帆ン中って凄かっただろ~?
正直ドレ位入ってられた?」

「そ,それは…」(数秒すよ)

「凄いでしょ~アノ中!
俺なんか1分続かなかったよ! 早漏じゃあないのによ~」

(やっぱ秒単位? 名器ってのは凄いんだ~)


No.478 13/11/01 18:13
自由人0 

/まったく


蒲田のスケベ話しは次第に自慢話も混ざっていた。




「‥経験人数はね ザッと50人かな? 下は中3‥上は金持ちの還暦スケベババァだね」

「幅広いっすね?」


その中で志帆とのセックスはベスト3に蒲田は入るらしく…




「志帆ってさ気紛れなんだよね。 で,ヤルとなったら主導権は向こうじゃん?」

「あ~そうでした。」(やっぱ向こうか。)


*


話しの途中で こないだ来たパチンコ屋の駐車場に入り 村川は蒲田を下ろそうとした。




「イヤイヤ~ 村川君も来てくんなきゃ始まんないんだってば。 行こ!」

「金,余分に使えないし…」




蒲田は志帆に村川を連れてくるのを条件で連絡をしたらしく…




「ホラ居た~ 志帆ォ。 村川君連れてきたぜ~ ホラ!」

「偉い蒲田! ン。 小遣いの1万ね! 台は19番台のパチよ。」

「じゃあ打ってくる。」


蒲田は教えて貰った台に行き 志帆は隣りの空き台に村川を座らせた。




「メール数回したけど会うのは何日ぶりかしら」

「……確か10日位じゃないですかね。」


*!?


志帆は村川の膝に手を置き笑った。


No.479 13/11/02 15:07
自由人0 

/まったく


「もう少ししたら店出るわよ村川。」

「帰り‥じゃあ家の傍まで送りますよ。」




30分程して志帆は台を立ち 打つのを止めた。




「えっ蒲田サンには?」

「知らない! ほっとけばいいわよ!」

「じゃあ軽く挨拶してきますよ俺。」




「行けば金貸してよって言われるわよ。 だからこのままサッサとお店を出るの!」

(そっか。)




換金を済ます志帆
村川は車の中に…




「お待たせ村川!」

「はい。 じゃあ家はドッチですかね?」




志帆の道案内で車を走らせる村川。




「お腹空いてる?」

「まぁ一応。」

「お寿司食べよ!」


志帆は奢ると言い
村川は車を走らせた。




そして寿司を食べ終えた2人は…


「ご馳走様です志帆サン
俺,初めて特上のネタを食べましたよ。」

「良かったね! じゃあ行こっか。」




志帆の道案内で車を走らせると 派手な看板の多い道に来た

志帆は煙草を吹かしながら笑った。




「休憩しよ村川!」

「えっ!」

「ソコ綺麗なホテルね~ お金ならあるから。」


志帆は煙草を灰皿に潰しながら財布を取り出した。


No.480 13/11/03 14:24
自由人0 

/ためすか


志帆は財布を新しく買ったと話してきた。




「これはね‥ アッ通り過ぎちゃう! 話しはアトにするわよ。」

「入っていいんすか?」

「お金あるしイイわよ!
その代わりまたワタシのシタい様にスルわね。」


即イキされる志帆のアソコ

今回は少し違うぞと村川は思いながら車を駐車場の端っこに停めた。




部屋は前回より高い部屋を志帆が選び 2人は部屋へ…




「志帆サン,お風呂先に入ります?」

「入ろ!」




*!?
(あっ,泡のが…)


お湯を張ってる間 志帆には寛いで貰った

暇になった志帆は携帯を持って何かをし始めた。




「これ‥コーヒーです。」

「アリガト村川。」


*!?
(パチンコで幾ら使ったとかを計算してる?)


*


風呂が湧き 志帆が一緒に入ろうと言ってきた。


「じゃあ脱いだら入ってきて村川!」

「はい!」(驚くかな?)




村川は志帆に少しでも喜んで貰うのと ちょっとした事を試す為に 泡風呂を作っておいた。



No.481 13/11/04 12:01
自由人0 

/ためすか


「あれれ! 志帆サン見えないすね」

「居るわよ!」


風呂場は泡だらけだった。




「泡風呂は最高ね。 ちゃんと覚えてたんだ村川?」

「ハハ! でも見えないすよコレじゃあ顔も…」


しかし見えないのを利用するつもりだった村川。




先に浸かっている志帆はさっきの続きを話し始めた。


「あの財布を買ったから金運アップ?」

「そうよ!」

「ゲンを担ぐんすね?
青がラッキーカラーとか…」

「気にしてないわよ そういうのは。 でも金運アップはしたわね!」

「俺も金運アップしないかな~ そしたら車の頭金位は貯まると思うんすよね。」


村川は足を伸ばし ふんぞり返った形で溜め息を吐いた。




「努力すれば何とかなるわよ?」

(努力ね…)




「コツコツ努力し‥ でぇ,
シコシコ励‥むの!」


そう言いながら志帆は村川の足を押さえた。


*!?


「ま,待って志帆サン!」

「……ダメ!」


No.482 13/11/04 14:05
自由人0 

/ためすか


志帆は笑いながら体を動かし 村川の下半身を水面から上に出した

抵抗はしなかった村川だったが…




「段々とコレ‥ フフ。 ムクムクと勢いが」

「ちょっ! 動かすと顔に泡とか来るんで止めて下さいよ志帆サン!」


志帆の目の前に自分のチンコが湯面から現れ 志帆は手を使い扱き出した。


チャプチャプ‥ スコスコ‥
志帆は楽しそうに手を使って…




「イクならちゃんと言ってね。」

「あ……。」(止まった?)




*!?


「勿体ないわね? ワタシの中でイコっか?」

「中に? このまま?」


志帆は体制を変えようと村川の体を戻した。



*


「ワタシは後ろ向きで乗っかるわよ。」

「後ろ向き?」


形を変えればバックの体位だったが 座ってるので背面座位て体位で志帆の中に村川のチンコは収まった。




*


「ア‥村川動い‥て!」

「い,いいんすか?」


志帆の顔は見えず

志帆の背中しか見えないまま ユックリと村川は動き出した。


No.483 13/11/04 15:56
自由人0 

/ためすか


何度か腰を使って突いていると また絶頂に…


(やっぱ志帆サンの中は最高。 不思議な感触は直ぐ‥あっイキそう!)


*!?


「志帆サン! と,止めます!」

「イキなよ! ホラホラッ!」


*


我慢をし続けた村川は志帆を持ち上げ 浴槽から出て床のタイルに座った。


(ここなら座位でアソコを…)


*ニュニュ!


「ン‥アッン!」


座位のまま村川は手をワレメに当てた すると志帆はピクっと反応が良く…


「志帆サン‥俺,手使いますね!」

「ダ,ダメ~! 使うならイカセるからね!?」


*ツツ‥ツン!?


村川の指はワレメをなぞり突起に触れた。




「アッア~ッアッ! 使わな‥ 止め‥村川~っ!?」


*!?
(俺もイク!? ‥っあ!?)


村川は志帆と繋がったまま中にイキ果てた。




「村川っ!」

「は‥い。 体‥退かしますよ?」(指で触っただけだったがカナリ反応あったな。)


No.484 13/11/04 17:41
自由人0 

/ためすか


「何で手を出すの! シタいようにスルって入る時に言ったわよワタシ!?」


志帆は少し怒ってる

しかしこないだみたいに数秒でイカサれるのも男として情け無いと思ったからだった




あの反応を村川は知ったので次も手を使うつもりでいた。




「志帆サンはイかないんですか? せっかくなんだから…」

「ワタシ,男がイクのを見てるのが楽しいのよ。」

「……確かに志帆サンの中では俺,早くイっちゃいますよ気持ち良いし。」




*


村川は言われた通りにしなかったので志帆の体を洗うと言うと 直ぐに志帆は村川に…




「村川ワタシね…」


志帆は自分の体が感じ易いのだと小声で村川に言った。




「俺,試しにそこ触って‥そこをツンと指当てました。」(ビラとクリね。)

「……それだけでもカナリ感じちゃうワタシ。 久しぶりに軽く…」




「イケました?」

「……少し。」



*


風呂から上がった2人。


「村川‥ベッドで喋ろっか。」

「じゃあヒーター強めに。」

「来てよコッチ! あ‥煙草も取ってよ!」


No.485 13/11/05 13:30
自由人0 

/ためすか


煙草を取ると携帯も頼まれ…



「ありがと! アラ‥着信あったみたい。」


その相手は蒲田だったと志帆は教えてくれた。




「どうせお金無くなったから 次も頼むって事でしょ。」

「良くわかりますね。」




*


煙草を吸いながら志帆はベッドに寝た。




「煙草危ないすよ?」


村川は灰皿を持ち 志帆の隣に行った

志帆はニッコリと笑い煙草の灰をポンポンと落とした。




*


そして志帆は男の話しをし始め…




「過去の男‥すか?」

「何人とも付き合ってないのよワタシ。 無愛想で可愛げ無いし‥ でも2人目の年上彼氏には滅茶苦茶惚れちゃったわ」

「どんな……人すか?」




志帆のその彼氏を遊び人と言った。

その遊び人とは短い間だったが同棲生活をしたと…




「だからワタシは蒲田と居ても平気なの。」

「はぁ…」

「でも村川は違うわね。 気が利くし 優しい‥あっ,少し変わってるかしら。」

「な,何すか変わってるって!」

「ン……何でも話せる様な感じかしら? どこか安らぐ‥とかフフ。」


No.486 13/11/05 17:58
自由人0 

/ためすか


「志帆サン,蒲田サンも年上ですよ」

「エッチは数回シタけど彼氏じゃないからアノ男は。」

(じゃあ何でセックスを?)


蒲田の事はどうでもいいんだと言った志帆

煙草を吸い終わってからまた煙草を1本取り出した。




「吸い過ぎると…」

「‥ダメ?」

「ま,まぁ個人の自由だけど‥ えっと…」


志帆は火を点けず 煙草を持ったまま…




「ネェ村川‥こういうの知ってる? 煙草持ってて」


村川が煙草を持ち

志帆は起き上がってM字に足を広げた。


(M字開脚だ。)




「煙草をココに入れて。」

「……ワ,ワレメの中に?」

「そう。」


*ツプ。


煙草をユックリと半分程
村川は入れた。




「ン。 じゃ見ててね。」

(何だろ?)


*!?

*ヌポ‥ヌヌ…


煙草に少しずつ力を入れてる志帆

すると煙草は途中で折れてしまった。




「あっ!」

「久々にヤッタから失敗しちゃった。」

「途中で‥折れてる!」

「ワタシのココ‥さっき言った年上彼氏が教えてくれたの。 お前のならコレ位は簡単に…」


No.487 13/11/05 22:19
自由人0 

/ためすか


「な‥何とか括約筋?」

「そう。 その何とか…」

「括約筋てお尻にあるって言いますよ? 確か」

「ココの締まりが良くなるんだって言われたのよ。 括約筋を使うと。」




志帆自信は締まりの事は余りわかってなかったらしく 年上彼氏と同棲中に何度もヤッていたら身に付いた事だった。




そしてチェックアウトの時間が迫り…




「今夜は凄いのを見れました。」

「大した事じゃないわよ。」




「何か飲みます? 志帆サン。」

「喋ったからジュース。」

「ジュースは冷蔵庫の有料ですよ?」

「お金なら余裕っていったじゃないのよ その中の奴でいいわよ!」


*


村川は備え付けのお茶を飲み 志帆は炭酸ジュースを飲んだ

チェックアウトまで20分チョイ‥
志帆はテレビを点けた。




「エロいの見よ村川。」

「いや止めましょう!」
(またエロいの見ると勃っちゃうからな!)


*


志帆は聞いてないみたいにエロい番組を探していた。




「ヤダ~ 太いオモチャを2本も突っ込まれてる!」

(……前と後ろ?)


「村川の‥ もよね?」

「俺は大して…」


志帆は村川の下半身を凝視していた。


No.488 13/11/06 11:09
自由人0 

/ためすか


「村川‥硬い?」


凝視していた志帆は村川のチンコに手をあて 先っちょの部分を…




「は‥志帆サン止めて!」

「シヨっか?」

「時間は無いすよ!」

「平気~ スグに‥ ホラ村川‥おいで!」


(スグにイクと思って…)


*


村川は志帆の前に…


「乗るから! ソコ…」

「俺,寝るんすか? さっきみたいに座ってシマしょうよ!」


*


お互いに顔を見ながらベッド脇に座ってキスをした

そして志帆は村川のチンコを…


*


ワレメにチンコが入る瞬間
村川は指をワレメへ…


*!?
(濡れ‥カナリ濡れてる)


キスした口は離れ…




「アンッ。 ワ,ワタシが入れ‥
イカセるわよ!」

「た,偶には指も…」




「時間っ!」

「少しだけ‥試しに。」


*


村川は指がワレメの周りに触れた するとピクリと志帆の体は跳ねる感じに反応があった。


「ァン~…」

(指を中へ‥ わわ。 濡れてるな~!)


*ニュ‥クニュ。


村川の指は第一関節まで入ったら志帆が力んだ。




「ン~早くっ!」

「わ,わ‥はい!」
(あ,あれを触ってない!)


No.489 13/11/06 22:20
自由人0 

/あれ?


志帆は村川に抱き付き 少し腰を浮かせながら…


(入れろって訳だ?)


村川はワレメにチンコを入れる‥が,ワザとずらした。




(コッチ‥クリトリスにチンコをあててみるか!)


*ツン!


「ア~ン!」


クリトリスにチンコが触れただけで志帆の声が漏れた

そしてチンコを何度か擦るように…


*スチュ‥ズ‥ズチュ!


「ア~ッイッイ~ッ!」

「志帆サンこれ‥んあ!」


これには村川も気持ち良くって 志帆の愛液がチンコの先にビチョビチョと垂れてきてた。




「ンッン‥ い,入れて。」

「中?」

「早‥く! 欲しいっ」




「い‥入れます。」


*ス‥スニュ。


何の抵抗も無くチンコは志帆のワレメ‥膣の中へ入った そして数秒…


(う~キタ!)

「ハァ~ アッン アンッ!?」

「ぅう‥ あっ!?」


志帆が顔を歪めた瞬間。


(ふあ! イク!?)


「アッアンッ…」


*ビクビク!?


(あっ出た!?)


*


「ハァ‥ハァ。 村川?」

「な,中に…」(出ちゃったけどいいんだよな?)

「フフ‥フ…」




笑った志帆は村川から離れようとはしなかった…


No.490 13/11/06 23:17
自由人0 

/あれ?


村川は志帆の中でイッてしまい 回復途中で体を動かして離れようとしたが 志帆は…




(あれ?)「志帆サン?」

「ン~?」

「俺の抜いて拭かないとまず‥あっ!?」


志帆は力を入れ 村川にガッチリと抱き付き
対面でくっ付いたまま離れられないように…




(あっあれ? また抱き付いてきた‥あっあっ!)

「さっきの‥ ン~!」

「あ~っ志帆サン!」(チンコが変に~ あっ!?)

「ン~アンッンッ! ダメヨ!」


志帆は村川がさっきチンコをワレメに入れる前のシタ事に怒っていた。




「何であんな事! もっとイカセるからね!」


*グイッグイ!


「んぁ! さっき?」(あっチンコが動かない!)




「さっき何かシタよね?」


*グニュ! グイッグイ!?


*!?
(あっイクッ!)


数秒してまた直ぐ村川はイッた。


No.491 13/11/07 18:19
自由人0 

/あれ?


イッたばっかの村川はボーッとしてて 志帆が何で電話の受話器を持ってるのかわからなかった。




「もう5分オーバーしてるんだって! 延長? それとも泊まる?」




「あ‥仕事~ 明日!」

「じゃあいいわね! すいません退室します。 ……はい,スグ出ます!」


急いで支度を2人は済ませ 部屋を出た。






車に乗って志帆の道案内で家近辺に着くと
志帆は大声を出した。




「な,何すかビックリしちゃうじゃないすか。」

「ゴメン村川。 シートに…」


*!?


志帆がシートから動き ティッシュを掴み拭いていた。



「コレ‥村川のよ!」

「俺の‥出した液体?」




「ワタシ時間気にしてココ洗えかったから部屋出る前にタンポン入れてたのよ でも…」

「拭きます俺!」


志帆を後ろの座席に移動させて 村川は助手席のシートをティッシュで拭いた。




「村川‥ゴメンね!」

「いや,俺が志帆サンの中に連続で出しちゃったから‥すいません!」

「……違うわよ! コレ!
タンポンが合わないの。」


スカートを捲りながら ティッシュで股の辺りを拭きながら志帆は言った。


No.492 13/11/07 23:04
自由人0 

/あれ?


志帆は周りを気にしながら手でスカートを捲り…


「志帆サン人が通ると見えちゃうから!」

「後ろ来てよ村川!」




「いや,いいです!」

「……サイズが合わなくなっちゃった!」


志帆はワザと村川に言った。

(何がだ?)




「拭き終わった。 じゃあワタシ帰るわよ」

「あ‥あのサイズって?」

「最近太いのを入れてるからねぇ! お休み!」

*バタン。


志帆は車から降りて
家に帰って行った。




*


それから数日が過ぎ…




「村川? 今さT市の新装オープンのパチンコ屋…」


志帆は村川に迎えに来て欲しいので電話を入れたらしく…




「序でに蒲田サンも?」

「そうよ。」


志帆はこの日,パチンコで大勝ちした

その打っていた台の続きを蒲田に打たせるから連れてこいとの話だった。




そして仕事が終わり
村川は蒲田をパチンコ屋に連れて行った。




「新装って言ってた?」

「はい。 知ってました?」

「わかるよ! 駅の…」




店に着き 村川は蒲田と一緒に志帆の所へ…


No.493 13/11/08 12:51
自由人0 

/偶然


志帆が蒲田に台を譲って席を立った。


「ミンナ持って行くの?」

「当たり前でしょ! その上皿と下皿の玉で増やしなさいよ。」


志帆は確変当たりを途中でヤメて ドル箱を全て清算しに行ってしまった。




「コレだけで出るかよ!
村川君悪い貸して!」




数分して志帆が戻ってきた。


「隣り空いたの? 村川座ってよ!」

「打たないすよ!」

「その海さ前兆…」


台の様子を志帆は見ていたらしく 当たりの前兆が何たらと言い 村川に打てと言った。




「じゃあ千円。」

「ワタシが1万あげる…」


村川は自分の金で打つと言い 志帆からお金は受け取らなかった。




そして3千円を使い
村川は確変を引き当てた。


「確変だ。」(ヤッタ~。)

「じゃあワタシ店内をチェックしてくるわね。」

「村川君‥少し…」


志帆が傍から居なくなり 村川は仕方無く蒲田にお金を少し貸した。


No.494 13/11/09 10:59
自由人0 

/偶然


「アラ出たわね!」


志帆が店内を一回りして戻った時 村川がドル箱を5箱‥蒲田は3箱を積んでいた。




「もう村川君のは時短だからな…」

「じゃあヤメな村川!」


志帆に言われた通り村川は打つのを止めた

しかし蒲田はまだ打っていた。




「お腹空いたわよね?」

「ですね。」


蒲田を置いて夕食を食べてきた村川達は 蒲田の様子を見にまた戻ってきた。




「あれ蒲田サン‥箱は?」
(さっき3箱あっただろ。)


蒲田は最後の1箱で打つのを止めて清算を…




「調子悪いわね蒲田。」

「俺スランプかな?」




「蒲田サン‥貸したお金は給料入ったらね。」

「幾ら貸したのよ?」

「3千円すよ!」




パチンコ屋を出た3人

買い物がしたい志帆はT駅前にあるドンキ・ホーテへ寄ろうと言った。




「志帆‥俺ら適当に見てるから買ってきな。」

「……わかったわ。」

(一緒について行かないでいいのかな?)


*


「村川君さコノ辺の奴とか買えば?」

「……えっ?」


2人が居た場所はアダルト物の売り場で 蒲田が指を指してるのはデカいマッサージ機みたいな物だった。


No.495 13/11/09 13:12
自由人0 

/偶然


「さっきので金浮いたんだからさ買えば?」

「‥肩凝ってないし!」




「違う違う! コレで志帆のアソコをチョメチョメだよ! アイツってクリ敏感だろ?」

「……あ!」(そうか!)


蒲田は志帆の性感帯とかも詳しく知ってると村川に言った。




「イカサレっ放しだからさ
コレで攻めてやれよ!」

「攻め‥すか。」


値段も手頃だったが村川は買わなかった。




「もう何回シタの村川君?」

「え~‥言うんすか?」

「兄弟じゃん。 ね!」

(少なく言おう)「3回です。」


村川と蒲田はアダルト物の売り場をチョロチョロ見ていると 蒲田はアレコレ買えとかアダルトグッズの説明をし始めた。




「アダルトグッズ専門店?」

「近くにあるんだよ! 3人で行こうよ?」


そして志帆が買い物を終えて村川達の所に合流した。




「他に寄るお店があるの?」

「そうそう! いいか?」

「もう22時半よ! そのお店って開いてるの?」

「やってるさ! とりあえず車を移動しよ。 パチンコ屋におきっぱだし!」


3人は車に乗って
駅前から少し離れたコインパーキングに向かった。


No.496 13/11/09 16:33
自由人0 

/偶然


パーキングから3人でアダルトグッズ専門店の傍にやってきた

志帆はビックリして 店に入るのを嫌がった。




「平気平気! 女の子だって普通に入ってるんだってば! アハハ。」

「嫌よワタシ! アッ,あの喫茶店みたいな所でコーヒー飲んでるから2人で行ってきなよ。」




「やっぱこういう店って女性は抵抗ありますよ!」

「一緒に来た方が面白いのになぁ! じゃあ何か買うのあるか志帆?」

「ナイわよバカ!」




「志帆サン早めに戻りますから!」

「勝手にして! 待ってないとワタシ帰れないし…」




志帆は呆れ顔で喫茶店ポイ店に1人で向かった。




アダルトグッズ専門店

村川は入ってビックリしっぱなしだった。




「どう村川君‥ ドコ見てもエロい物ばかり。
何か買いたくなるだろ?」

「あ‥え? エロい下着やコスプレの種類‥凄いすね」

「オ~ッ! 村川君‥女1人だけで来てるの居る!
スケベだな~!」


その女性の顔を蒲田は見たいと言い出し コッソリとつけて行った


その間,村川は1人で店内をウロついた。


No.497 13/11/10 13:41
自由人0 

/偶然


アダルトグッズを色々と見ていた村川‥ 気になる物に手を取る瞬間 女性の2人組が傍に来た。


「アレが欲しいの?」

「でも…」




村川が手にした物は小さめのハンドマッサージ機

人気商品だったらしくソレは残りの1コだった。




「もうナイみたいね。」


良く見ると店長お薦めの格安商品と札が貼ってあった

女性の1人はソレを狙っていたらしいが 村川が先に手をだしたので
女性達は残念がっていた。


(これ‥あのコ達が欲しいのか…)


村川はハンドマッサージ機を元に戻し そのまま移動しようとした

すると片方の女性が村川の肩を叩いた。




「M君! M君よね? ワタシ紅未子…」

「エッ? 彼,紅未子チャンの知り合いなの?」




「紅未‥子サンすか?」

「そうよ~偶然ねぇ!
こんな所で会うなんて!」


紅未子は,アルバイトに行ってる店の仲間とこのアダルトグッズ専門店に来たんだと言った。




「えっと‥何で此処に?」

「ホラ,女王様のアレ! 結構オモシロイからね‥ で,コチラは最近入ったM女見習いよ」


No.498 13/11/10 16:21
自由人0 

/偶然


紅未子と偶然に再会した村川 その後ろからもう1人の女性が蒲田と一緒に…




「あの時のKチャン?」

「そう! 紅未子です! そしてK様っ‥蒲田様がウシロをつけていたこのコはワタシのバイト友達‥先輩のラン子ですよ!」

「そうなの~?」


5人はアダルトグッズをワイワイと騒ぎながら見て歩いていた…




「お店がこのT駅前? ドコドコ‥これから行きたいな!」

「プレイしていきます?
お安くしますよ!」

「蒲田サン‥金無いよ。」

「さっきの勝ち分を貸してよ~村川君?」




紅未子の友達ラン子は女王様としてナカナカ人気があったらしく 予約をしないとプレイが出来なくなっていると言った。




「ワタシ冗談半分で体験入店したの! 鞭で1度M男を叩いたらハマッちゃったんだよね~。」

(本物なんだ?)

「‥ラン子女王様に紅未子女王様か…」


ラン子と紅未子が蒲田と喋っていると 美織はさっきのハンドマッサージ機を買いたいと村川に言ってきた。




「あ‥俺は見てただけだから! 早くしないと誰かに買われちゃ…」

「彼女に使う為に買うんじゃ?」

「い,いや違う…」
(持ってたらいいかなって思っただけだよ)


No.499 13/11/10 22:36
自由人0 

/偶然


5人はアダルトグッズ専門店を出て 彼女達が勤めてる店の方に向かった。




「ココよ!」

「……村川君頼む!」

「無理すよ! 無い時は我慢しないと…」


結局 金の無い蒲田はラン子に無理と言われプレイを諦めた。




彼女達は別れ際に名刺を村川達に渡し店に入っていった。


*


街中‥蒲田は志帆の携帯に連絡をし…



*


「遅いわよ!」

「ゴメンな志帆! ‥ナァナァ? ココ,女の子イチャついてるの多いな?」

「フフ! 多いけど,男同士もアッチに居るわよ!」

(男同士?)

「張り紙に何か書いてるな~ホラ!」


*


「同性愛者優先を売りにしているBARだってよ! 一般客でも普通に寄ってOKな店…」

「フゥ~ン。 変わってる店すね。」(BARエルアンビT店…)

「何か飲めば2人共。 勝ってるから奢るわよ!」




*


オーダーを聞きに来たのはマスターで…


「‥ホットコーヒーね!」

「俺も同じす!」

「ありがとうございます! 少々お待ち下さいませ…」

(声‥ん?)

「声,変だな!」

「気付かないの蒲田?」

「女性の‥すね?」

「当たりよ村川!」


No.500 13/11/11 00:11
自由人0 

/………


「お待たせしました!」


マスターが注文のコーヒーを運んできた すると蒲田はマスターに…




「はい。 当店は同性愛者が集まりますよ!」

「それは女同士に男同士もだよね? マスターって…」

「同性愛も様々です。
男ッポイ女性に女ッポイ男性‥ 同性好きなら当店で見つかるかもしれませんね~ アッ,失礼します!」

(見つかるかも? それって何度か来ないとわかんないよな…)




そして夜も遅くなり
村川達は店を出て 志帆を家に送った…




それから数日が経ち…


「村川君~今日終わったらさ? 例の店行かない?」

「例のって?」




蒲田はこないだ寄ったBARが気になっていた。




「BARエル何とかさ」

「もしかして男を?」

「ち,違う違う!」




蒲田はマスターの事が気になって仕方が無いんだと言った。




「あの時さ‥マスターの格好は男装してたよね?」

「マスター狙いすか?」

「ヘヘヘ! 実はあの日からもう考えてたんだ! あの時からね~!」

「今日は無理すよ。 志帆サン迎えに行くんすよ俺。」




*
コチラはここで終わります。

読んで頂きありがとうございました。

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

お知らせ

5/28 サーバメンテナンス(終了)

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧