コイアイのテーマ
誰にでも、たった一人、
忘れられない人が居るハズ…
私にとって、彼は、
かけがえのない
大切な人。
淡くて、霞んでしまいそうな日々は、
キラキラ輝いた思い出の日々でもあったー
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>> 200
午後2時から、5時まで――
敦史が自転車の往復をする約1時間を除けば、
たった2時間だったけど、毎日敦史に会えると思うと嬉しかった。
クリスマスイブの今日も、私は朝から勉強し、
14時に「散歩」と言って、水筒とプレゼントを持参して家を出た。
両親は出かけるのを喜んでいた。
ゆっくり歩いて15分で着いた。
もう少しで敦史がやってくると思うだけで、ドキドキした。
そんな緊張した私を和ませてくれるように、
カモが目の前の水面を行き来してくれた。
30分過ぎても敦史は来ない――
1時間過ぎた時、知らない番号から着信があった。
「もしもし・・・?」
「加世、オレ」
「敦史?」
「うん。悪い、まだバイト先でさ、
マジ混みで、まだ引かなくてさ」
苛ついているのが分かった。
「大丈夫だよ、気にしないで」
「マジごめん。又連絡するから」
「うん」
そのまま電話は切れた。
>> 230
「変わってないな~」
部屋を見回して美咲が言う。
「相変わらず殺風景でしょ」
私は飲物とお菓子をのせたお盆を、中央のテーブルに置いた。
「いいよー、加世の部屋落ち着くもん」
美咲はコートを脱ぎ、ベットに寄り掛かれる場所に座った。
「美咲、どっかに出掛けてたの?」
オシャレな私服姿を見て、思わず聞いていた。
「一昨日からずっと出っぱなし」
「え?家に帰ってないの?」
「うん。イブに家に居るなんて無理だもん。
予定空いてた友達と、ドライブ行ったり、カラオケ行ったりしてたの」
美咲は、そう言って、コップのお茶を口にすると、視線をコップに落としたまま、
「陽ちゃんは仕事で会えないからさ…」
と呟くように言った。
>> 245
以前のように、美咲は助手席、
私は後部座席に座り、
陽介さんは車を発進させた。
「イタリアンなんだけど、旨いんだ。
ちょっと走るけど」
陽介さんは、ハンドルを握りながら言った。
「ほんと?楽しみ」
美咲はにこやかに答えた。
その時、私の携帯が鳴った。
敦史からの着信だった。
「もしもし?」
「加世?今日21時で上がれることになったから」
「うん」
「もう合流した?」
「うん」
「どこの店?」
「ちょっと離れたお店に向かってるよ」
「じゃあ、帰りは駅まで送ってもらって。
21時半には着けるようにするから」
「うん」
「じゃあ、仕事戻るから」
「うん――頑張ってね」
私は電話を切った。
>> 247
陽介さんの連れて行ってくれたのは、
レンガ造りで、一見コテージのような雰囲気のある
おしゃれなイタリア料理店だった。
オレンジ色の照明に照らされたテーブルに、
陽介さんと美咲は並んで座り、
その向かいに私は座った。
「相変わらず、陽ちゃんって素敵なお店知ってるね」
「仕事の付き合いネタで、教えてもらってるんだよ」
陽介さんは、私たちが飲み物を決めている間に
オーダーを済ませた。
ひと段落すると、向かい合った私に微笑んだ。
「加世子ちゃん、久しぶり。
――って、この間会ったばかりか」
つかさず、美咲が
「そうだよ、まだ10日前の話じゃない」
と言った。
日曜日に会った事は、美咲の計算に入っていない・・・
改めて、罪悪感に包まれながら、
運ばれてきたソーダー水を口にした。
>> 249
「男が女に自分好みの髪型を伝えるのって、
何だか、イヤラシイ」
美咲は真横を向き陽介さんの顔を
ツンとした表情で見つめた。
「フフ、そうか?」
陽介さんは、笑って、グラスに口をつけた。
「だって、その通りの髪型に変えたら、
アナタの色に染まりました――って感じじゃない?」
「ハハハ」
「男は、暗に網をかけているような感じだし」
陽介さんは、私の方に顔を近づけ、
「俺は、加世子ちゃんを網にかけようとはしてないからね」
そう、囁くように言った。
美咲はそんな陽介さんの腕を押しながら、
「もう!当たり前でしょ!
――私、トイレ行ってくる」
と、席を立って行った。
- << 251 美咲は陽気な空気も一緒に連れ去り、 私と陽介さんの間には、静かな空気が流れた。 「取ろうか?」 「はい・・・」 陽介さんは、追加で注文したサラダを 取り分けようとお皿を手にした。 「美咲に話してないんだ」 目線を落としたまま言った。 私も、同じくサラダに目線を落としていた。 「美咲に傷ついてほしくないんです」 「――」 陽介さんは取り分けてくれたサラダを 私の前に置いた。
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