一緒にお話つくろう会
ジャンルは未来形戦闘物。スターウォーズみたいな。
ルール
キャラは15人限定!!主人公クリス(主)とそれぞれ医師、メカ強さん、魔女、パイロット、宇宙人、なんでもOK♪♪15人でお話を作っていきましょう。上に番号と役名、名前 性別を書くことが条件。それでは
① 剣士 クリス 女
ここは戦地ダテスティン王国。私、クリスは王女の用心棒として王宮にいた。
新しいレスの受付は終了しました
>> 200
⑦「んっ!確かこの辺だったはずだが?」
キメラが、解放した力は凄まじかったのか、人通りが無く闇市場は瓦礫の山になっていた。
⑦「やべぇな。妖刀と漆黒の鎧を直して貰おうとここまでだったが、あの爆発で、黒装束の奴おっちんじまったか!」
「無駄足だったか!」
凱が振り返り帰ろうとしたその時
ウィィーン
地下に通じる階段が現れた。
⑦「おっ、まだシブトク生きてたみてぇだな。」
ニヤリと笑うと、階段を駆け下りた。
ギイィィッ
扉を開けると、何事も無かった様に、この部屋に変わりはなかった。
どこからともなく黒装束の男が現れた。
⑦「・・・。」
黒装束「お待ちしておりました。」
「俺様が、言いたいのが、もう分かっているみてぇだな。」
黒装束「見せて下さいませ。」
凱から妖刀と鎧を受け取ると、奥の部屋へ消えていった。
・・・・・
しばらくすると、
黒装束は現れた。
黒装束「お待たせしました。」
⑦「こっ、こいつは!」
新しい妖刀と漆黒の鎧は、完全に修復され、今まで以上に妖力が増していた。
黒装束「この妖刀はこの世に二つて無い代物でございます。その名も『覇王』!」 「数百年も昔に、最強の種族が集まり念を込め打たれた物と言い伝えられております。」
「そして、あなた様がお持ちの剣は、魔法族四天王がやどる剣(つるぎ)でございます。」
ゴクッ
凱は、その話しを聞いて唾を飲み込んだ。
「漆黒の鎧は、もう少し魔法に丈夫に、なりましたが、これ以上の能力は、あがらません。」
凱に渡すと、黒装束の男は、奥の部屋に消えていってしまった。
⑦「遠慮なく、つかわせて貰うぜ!」
凱は、地下室を後にした。
>> 201
⑦「確か…夏の国の造船所はレアなパーツが売ってたなぁ」
凱はその足でシーラ星の造船所に向かった。
⑦「船のパーツを買いたさないと…あのままじゃ長旅は無理だ。」
凱は造船所に向かう途中にある町を通って向かったが、酷いものだった。
⑦「こりゃひでぇ…」
ここは夏の国の都市にあたる大きな町だが町は廃虚とかしていた。まだ、煙が出ている建物もある。建物とは言い難い瓦礫ばかりである。
⑦「造船所も…だめかもなぁ」
凱は元町の中心大通りであろう広い道(道には戦車やらロボットやら瓦礫の山で一杯だ。)を歩いていく。道を歩いていると生きのこったエルフたちが目につく、皆、目には生気を感じない。肉親を失った人、怪我をしている人、町はまさに死んでいる。
⑦「連合軍め…酷いことしやがる。」
凱の視界に海が見えてきた。造船所は海のすぐそばにある。
凱の足を止めに造船所を見た。
⑦「ちっ…」
⑦「やっぱり…ここもか」
造船所は町と同じく瓦礫の山とかしていた。
造船所にいたエルフが凱に気づき話しかけてきた。どうやら兵士のようだ鎧を身につけて腰には剣をさげている。
エルフ「旅の方か?見ての通りこの様さ!連合軍のヤツら無抵抗の夏の国や春の国に大規模な爆撃をしやがった…」
⑦「春の国もか…」
エルフ「あぁ、冬の国のエルフたちが連合軍を追い払ってくれたのはいいが…冬、秋、夏、春の国はすべて壊滅状態さ。国民の半分は死んだよ。」
エルフは淡々と話続ける
エルフ「しかも…連合軍(雷率いる部隊)がまたここ(シーラ星)に向かってるっていうじゃないか…」
凱「そうらしいな…」
エルフ「この状態で連合軍とどう戦えっていうんだ!戦うにも兵士はほとんど死んじまったんだよ。俺の部隊は50人いたが生き残ったのは俺だけだ…冬の国や秋の国の奴らのある程度の力(兵器、兵力)を持ってたからいいものを…夏、春の国にいたっては…戦力など無に等しかった…なのに秋や冬の国は助けにも来なかった…」
エルフは大粒の涙をこぼしながら話していた
凱「…」
凱は黙って聞くしかなかった。
エルフ「連合軍が来る前にこの星を逃げようにも…造船所にあった船はこの通りだ…」
エルフは瓦礫を指さす。
エルフ「宇宙置き場にはこの星の9割の宇宙船が置いてあったんだが…なんらかの爆発でみんなゴミになってしまった」
>> 202
エルフは一瞬黙りこんで
エルフ「こんな話をしても仕方ないな…貴方は何しに来られた?」
⑦「あぁ…船のパーツを売って欲しかったんだが…無理のようだな」
エルフ「いや…無理じゃない…船は一台もないが(動ける船はこの星を脱出したから)パーツなら地下の貯蔵庫に腐るほどある。好きなだけ持っていきな…金はいらない。金なんて死んだらなんの役にもたたないしな」
エルフは瓦礫に埋もれていた地下室の扉まで凱を案内すると何処かえ行ってしまった。
凱はエルフの姿が見えなくなるのを確認すると声をあげて泣き出した。
⑦「…情けねぇ…俺には何も出来ないのか!」
凱は地下室の扉を叩く。
凱はここに来る途中で見た光景が頭に焼きついて離れなかった。もう助かる見込みがない重傷をおい、道のすみで死んでいく人々、子供が裸足で親を探して歩く姿、さっきのエルフの話が頭の中をかけ巡っていた。
⑦「いてぇ…」
凱は扉を叩いた拳を押さえながら扉に背をつ座りこんだ。
凱の耳には子供の泣き声、悲鳴、建物が燃える音しか聞こえてこない。
⑦「俺は…ここに残って…連合軍と…戦う。」
凱は心にそう誓った
- << 224 ギィィッ 地下の扉を開けると、見渡す限りパーツの山だった。 ⑦「この中で、役に立ちそうな物はとっ!」 ・・・・・。 ⑦「これと、これと、おっこれも使えるなっ。」 ・・・・・。 しばらく、船のパーツを集めた凱は、地下から上がった。 ⑦「早速、シャドーmkⅡの修理とパワーアップをしに戻るか!」 ヒドラの肉をかじりながら、貿易センター船置場に向かった。
>> 204
クリスたちは竜王を見ていた。なんて力なんだろう…連合軍の艦隊が一撃で…
①「すごい…」
③「…」
⑭「さすが…竜王様だ」
③「見て連合軍が逃げていくわ!」
クリスたちが連合軍の艦隊が宇宙に向けてぐんぐん上昇していくのを見ている時、一人の竜人が慌ててやって来た。
竜人「竜…王様…城内に侵入…されま…した連合軍の魔法軍で…す」
竜人はそう言うと倒れこんだ。
キックは竜人に駆け寄る。
⑭「大丈夫か!城内に侵入されただと!連合軍は竜人部隊が防いでいたはずたぞ!」
竜人は今にも枯れそうな声で
竜人「はい…防いでおりまし…た。…艦隊が退き、我々…防御部隊が優勢に…なったのですが…突然…魔法使いが上空に…数百人現れて…魔法で…竜人部隊は壊滅状態です…撤退していた…連合軍の地上部隊も魔法軍が防御部隊を壊滅したのを…見て…戻って来ています…城内に今や連合軍が雪崩れ…こんでいま…す…」
竜人はそう言うと喋らなくなった。
⑭「報告ご苦労だった」
⑬「ついに…魔法軍が来たか…」
⑭「はっ!そのようです!」
①「私たちも城の中に行こう!」
⑬「その必要はないようだぞ。」
竜王が言う通り、敵は向こうからやってきたようだ。誰もいなかった空には魔法使いで一杯になっていた。その中にクリスたちが見覚えがある魔法使いもいた。
⑩キメラ「やぁ…セレナ姫!竜王!」
魔法使いたちは一斉にクリスたちに杖を向ける。
①「なんて数だ!こいつら全部魔法使いなのか!」
③「キメラ将軍!」
⑭「四方を囲まれたな!」
竜王はその巨体を少し揺らして
⑬「ふっ…魔法使いども!竜を舐めるなよ!」
竜王は炎を吐く、魔法使いたちは一斉に竜王に攻撃した。
⑬「ガアアァァ~」
クリス、セレナ、キックの視界は爆煙でなにも見えない。
⑭「竜王様~!」
爆煙が晴れると竜王は傷だらけになっていた。
屋根の上には魔法使いが数人灰となって転がっているが空には魔法使いはまだまだいる。
⑩「竜王よ!流石は竜の王よ!さっきの攻撃をしのぐとはなぁ!」
⑬「あんな生温い攻撃などで私は倒せんぞ!」
竜王は雄叫びをあげた。
⑬「ガォォォ~」
生き残った竜たちが集まって来る。
⑩「仲間を呼んでも無駄だ!」
⑩「殺れ!」
魔法使いたちは一斉に竜王に攻撃する。
>> 205
竜王は体に幾度も魔法をくらいながら、魔法使いに炎を吐く。
クリスたちはと言うと
キックは翼を広げ、屋根から飛び上がり、魔法使いに切りかかっている。
⑭「はっ!」
その素早い動きに魔法使いたちは次々と切られていく。(どうやら魔法使いは魔法で空は飛べるが竜人にくらべると大分劣っているようだ。)
クリスは屋根を走りまわり、魔法軍を混乱させている。
魔法使い「アイツらを(クリス、セレナ、キック)をどうにかしろぉ~」
魔法使い「素早くて魔法が当たらん!」
魔法使い「何やってるんだ!こんなにいるんだぞこっちは!」
魔法使いたちがクリスに攻撃するが軽々かわされる。
①「やっあ!」
クリスは地面を蹴って高く飛んだ。
①「風よ…私と共に!」
クリスは風に包まれ、空を自在に飛び回る。
①「やっ!はっ!てぃや!」
魔法使い「ぐっわ」
魔法使い「な!」
魔法使い「ぐは」
魔法使いは次々落ちていく。
③「天の怒りを!」
杖から光が放たれる
セレナは魔法を放って魔法使いを攻撃している。
そんなセレナを
魔法使い「もらったぁ!」
一人の魔法使いは魔法を使っていて無防備なセレナに杖を向ける。
③「あ…」
魔法使い「はっ!」
魔法使いが出した炎がセレナに向かっていく。セレナは魔法で止めることも避けることも間にあわない。
③【死んでしまう!!】
セレナがそう思った時、セレナは屋根の上にはいなかった。空を飛んでいる。
ドラー「間にあって良かったわ!ガハハハハ!」
セレナはドラーの背中に乗っている。
③「あ…ドラーさん!ありがとうございます!死ぬとこでした…」
ドラー「ガハハハハ!!死にそうになった娘が言うセリフじゃねぇな!そうとう肝が座ってやがるの~」
セリフ「なれましたぁ(笑)」
ドラー「ガハハハハ!」
ドラー「んじゃ…ひと暴れしますかな。姫さんよ!」
③「はい!」
セレナはドラーの背中に乗って魔法使いに向かっていった。
ドラーに乗ったセレナは、まさに破竹の勢いだ。止められない。
魔法使い「な、なんなんだ!この三人は!」
魔法使い「あの三人に何人やられるんだ!」
魔法使い「おい!危な…」
ゴオオオオ
クリスたちを見ていた魔法使いたちは竜王の炎に飲み込まれた。
今や竜王に呼ばれ、ここにやって来た竜はドラーを含め数十匹いる。
>> 206
竜王を倒すのに苦戦している魔法軍をクリス、セレナ、キック、竜たちが混乱させている。
側近「キメラ様…竜王だけども厳しいのにこう乱されては…我ら魔法軍と言えど」
⑩「役立たずどもが!たった数十匹の竜と竜人一人、小娘二人になにてこずっているんだ!」
側近「すいません…」
⑩「もういい!私も戦うわ!無能な部下どもが!」
キメラは近くに飛んでいた竜に杖を向け、一言唱えると竜はこっぱみじんになった。
側近「さすがです。魔法将軍…」
⑩「まず。竜どもを…」
キメラは呪文を唱え初める。呪文は空に響き、一言一言に強力な魔力を感じる。そこらにいる魔法使いとは比べものにならない力だ。
⑭「おい!ヤバイぞ!ちっ!」
①「風よ!」
クリスとキックはキメラのその凄まじい魔力をいち速く感じとり、キメラに向かっていく
側近「キメラ様に近づけるな!」
側近「放て!」
キメラの周りにいた側近たちがクリスたちに魔法を放つ。クリスはまるで風が建物の間を通るように側近たちの魔法の隙間を通って向かってくる。キックは空を自在に飛び魔法を避ける。
側近「な!」
⑭「アイツら(側近)は俺に任せろ!」
①「わかった!」
クリスは側近たちの間を風のように通り抜ける。
側近「行かすな!」
側近「わかってる!」
側近はクリスに杖を向ける。
⑭「お前らの相手はこのキック様だぁ!」
キックは側近の一人を切り倒す。
>> 207
クリスはキメラに向かっていく。
⑩「貴様は…あの時の小娘か!」
①「悪いが!また倒させて貰うよ!」
クリスは風のように空を飛び、キメラに剣を
⑩「ふっ…あの時とは違うのだ!」
キメラの杖は黒い光を放つ。杖からは爆風に似た衝撃が放たれた。
①「な!」
クリスはその衝撃で城の屋根に叩きつけられる。
城の周りを飛んでいた竜たちは粉々に爆発していく。
③「ドラーさん!避けて!」
ドラーはセレナの言葉で反応し急降下しどうにか避けることが出来た。ドラーの横を飛んでいた竜は跡形もなくなっていた。
城の周りいた数十匹の竜はドラーだけになってしまった。
ドラー「一瞬で…仲間が…」
竜王は翼で体を守りどうにか防いだものの翼はボロボロだ。
⑩「これぞ!私の力だ!闇よ!闇の力よ!」
キメラは天に杖をかざす、青々とした空は黒く厚い雲に覆われていく。魔法軍の魔法使いたちはキメラの大魔法に歓喜の声を上げていく。
⑩「さぁ…竜王死ね!」
キメラの杖がまた黒い光を放ち初める。
①「くっ…させ…」
クリスは屋根に叩きつけられた衝撃で動けない。
⑭「竜王!」
キックは竜王を助けようとするが
側近「行かすか!」
⑭「ちっ!」
キックはキメラの側近を相手にするのに精一杯だ。
③「竜王様~!ドラーさんもっと近づいて!」
ドラー「間にあわねぇ!」
セレナは竜王を助けるにも遠すぎる。(キメラの攻撃を避けるために離れたので)
キメラが天に向けていた杖を竜王に向ける。
ドカ~ン!!!
>> 208
城の上に広がった黒い雲から、黒い雷のような光が竜王を襲った。
竜王が立っていただろう竜王城の屋根に隕石が落ちたような窪みがある。竜王の竜の姿はそこには無かった。竜王は竜人の姿に戻り倒れていた。竜王の体は傷だらけで、血が大量に流れだしている。
⑬「…っ」
竜王はまだ息があるようだ。微かに動いている。
⑩「まだ、生きてるのか!大した生命力だ!ハハハハ!」
クリスはどうにか体を動して竜王のところに行った。
①「竜王!しっかりしろ!」
クリスは竜王を抱くが反応がない。クリス自体もフラフラだ。
キックも側近をどうにかやり過ごし、竜王のところに来た。
⑭「竜王様!!」
ドラーも屋根の上におりたち。竜王を見つめる。
ドラー「…」
セレナはドラーの背中から降り、竜王に駆けよる。
⑭「早く回復の呪文を!」
③「わかってます!」
セレナは杖を竜王の体にあて、呪文を唱え初める。
魔法軍の魔法使いたちは竜王が倒れているところを中心に周りを囲むようにクリスを見ている。キメラの命令を待っているようだ。手を出してこない。
セレナは呪文を唱えるのを止めた。目には涙がこぼれている。
③「ダメ…私の力じゃ…血が止まらない」
クリス、キック、ドラーはセレナが泣いているのをただ見るしか出来なかった。竜王はすでにどんな措置をとろうが助からないのはわかっていた。出血が酷い。
キメラはそんなクリスたちを見て満足気な表情を浮かべていた。
魔法使いがキメラからの命令を待ちかねて
魔法使い「キメラ将軍!命令を!」
キメラは我にかえったように
⑩「…あぁ…殺れ…セレナ姫は殺すなよ」
魔法使い「御意…」
魔法使いたちは呆然と竜王の周りに立っているクリスたちに杖を向ける。
竜王は息はだんだん…
①「…行くよ!」
⑭「あぁ…」
③「ドラーさん!」
ドラー「わかってる」
クリスたちは圧倒的な数の魔法軍に挑んでいった。
>> 209
クリスは体に鞭を打ちながら、魔法軍を剣を振る。
キックは怒り、魔法使いたちを紙のように切り裂いていく。
ドラーは火を吐き、セレナは魔法を放ち、魔法軍の間を飛びまわる。
魔法使い「やれ!何してる!」
魔法使い「よく狙え!」
クリスは動く度に鈍くなっていく。息づかいも荒い。
①「ただではやられないよ!やっ」
魔法使い「ぐっわ!」
クリス、キックはその機敏な動きで魔法を避けているが、セレナたちは別である。体の大きいドラーは攻撃魔法を体に何発も受け、屋根の上に落ちた。
ドラー「がぁ…俺としたことが…」
③「きゃあ…」
魔法使いたちは屋根の上に落ちたセレナとドラーに魔法を放つ。ドラーは体をはり、セレナの盾になって、魔法使いの攻撃を防いでいる。
ドラー「が!ぐっ!」
クリスとキックもそんなピンチなセレナたちに気を取られ、魔法使いたちの攻撃をまともにくらい。セレナたちに続くように屋根に落ちていく。
⑭「ぐっ!」
①「くっ!」
クリスとキックはとっさに体をひねり、魔法使いの攻撃のダメージを軽減したが、屋根に落ちた衝撃や魔法のダメージは大きいようだ。屋根に倒れたまま動かない。
魔法使いの一人が合図をすると魔法使いたちはクリスたちへの攻撃を止め、杖をクリスたちに向けたまま、呪文を唱え初めた。どうやら協力して大魔法を使おうとしているようだ。
キメラはセレナに杖を向けるとセレナは宙に浮き、キメラの方にゆっくりと近づく
⑩「さぁ…セレナ姫よ!来るがいい!」
セレナは屋根に落ちた衝撃で気絶しており、無抵抗だ。
クリスはキメラ魔法で離れていくセレナを助けようと体を動かそうとしたが、動かない。
①「くっそ…」
キック、ドラーも同じく動けない。
⑭「…くっ」
ドラー「…」
⑬「…」
セレナはキメラの前に
キメラはセレナを抱き上げる。
同時に魔法使いたちも呪文を唱え終わった。
魔法使いたち「破壊の魔法!!」
魔法使いたちの杖から光が放たれる。
⑩「城ごと消えろ…」
キメラはセレナを抱きながら魔法使いたちが大魔法を使うところを見ていた。
>> 210
魔法使いたちの杖の光が一段と強くなる。
クリスのすぐ横にはキックが倒れていて、少し離れたところにドラーや竜王が倒れている。
①「はぁ、これが…私の最後か…セレナを守れなかった…」
横でキックが
⑭「ふっ…私は竜王を守ることが出来なかった…」
①「ハハハ…情けないよ」
⑭「そうだな…」
魔法使いたちは杖を天に向ける。城の上空には光か炎に似た巨大な球体が現れた。魔法使いたちは天に向けていた杖を一斉にクリスに向ける。巨大にして強力な球体はクリスに向かって落ちてくる。
①⑭「…」
魔法使い「なんだ?」
⑩「魔法か?」
風が突然吹いた。風とは言い難い強い風だ。魔法で空に浮いている魔法使いたちはその風に吹き飛ばされていく。
キメラと数人の魔法使いは魔法でどうにか飛ばされるのを防いでいるが、ほとんどが吹き飛ばされていく。
魔法使いたちの大魔法の球体もその強い風によって、城には当たらず、連合軍の地上部隊がいる方にそれていく。
クリスたちの所には風は吹いていないようだ。
①「この感じは…」
クリスは頑張って体を起こし、周りを見た。
クリスの後ろにはハークがいた。
①「大賢者さま!!生きておられたのですか!」
②「その話は後じゃ。クリス…横になってなさい」
ハークの杖から強く優しい光が放たれている。
風が止んだ。
クリスは空を見た。城の周りにいた数百の魔法軍は今は数人しかいない。
⑩「う?」
キメラはセレナを抱いていたはずの腕を見た。
⑩「何!?」
セレナがいない。まさか風で飛ばされてしまったのか!キメラは周りを見た。空一杯にいた部下(魔法軍)は数名になっている。魔法軍が出した大魔法も自分たちの仲間(地上部隊)に当たり、地上部隊も壊滅状態になっている。
⑩「バカな…な、何が…」
キメラはセレナを見つけた。セレナは城の屋根の上で倒れている。セレナの横には杖をもった老人が立っている。
アイツか!!あの風は!!
キメラはハークに杖を向ける。
⑩「貴様は!風の大賢者ハーク!!まだ生きていたか!!」
ハークはキメラに杖を向ける
②「キメラよ…貴様は火の大賢者として偉大なものだったはずじゃ。それをなぜじゃ!連合軍に味方し闇に身をゆだめるとは!大賢者と言われたものが…」
>> 212
⑩「火の大賢者か…懐かしい呼び名よ!しかしな!私は今や!闇の大賢者になったのよ!」
飛ばされずにすんだ魔法軍の魔法使いたちはキメラと同じく、ハークに杖を向ける。
②「キメラよ!闇に大賢者などおらん!闇の飲まれたものは!ただの闇よ!貴様は大賢者ではない!賢者でも!人でもない!闇に魂を飲まれし器にしかすぎん!」
ハークの杖が強く光る。
⑩「ふ!言いたいことはそれだけか!闇の力に脅えるものが!ハークよ!貴様は十分過ぎるほど生きた!死ね!」
キメラの杖からは黒く邪悪な光が放たれる。
魔法軍の魔法使いたちは両者の強力な魔力の前では上手く魔法を使うことが出来ない。
魔法使い「くっ!なんて魔力だ!うっ魔法が…」
クリスたちや魔法使いたちは両者の戦いをただ見るしか出来なかった。
最初に仕掛けたのはキメラだった。
キメラは炎のような黒い渦をハークに放った。
ハークは目に見えるほど強力な風の渦をキメラに向かって放った。
両者の魔法は激しくぶつかり、大地は揺れ、空はわれ、まるで台風と大地震が同時に来たようだ。
⑩「死ねぇ~!!闇よ!私にもっと力を~!!」
②「ぬぅうぅぅ!なんという力じゃ!!」
ハークの風の渦が少しずつ押された。
⑩「闇よ…力!力!力力を~!!」
キメラの闇の炎の渦が一段と大きくなる。
②「くっ!!」
①「ハーク様!」
ハークの魔法が押されていく…ハークの力が弱くなっていく
⑩「終わりだ!がぁはぁ~!!」
キメラの杖から放たれていた闇の光が増した。
ヤバイ!!
見ていたクリスがそう思った瞬間
バ~ン!!!!!
誰かが何処からか、キメラを攻撃した。
⑩「がはぁ…な」
キメラの杖の光が弱くなる。
ハークは杖に力を込める。
②「キメラぁ!終わりじゃ!!」
ハークの風の渦はキメラの闇の炎の渦を飲みこみ、大きな渦となってキメラを襲った。
ゴオオオオ
⑩「く、くそがぁ!!!」
ゴオオオオ
渦はキメラを飲み込み、天高く登っていった。
②「ふぅ…さぁ」
ハークは杖を天に上げ、呪文を唱えた。
ハークの声は優しかった。
①「傷が…治っていく!」
傷ついた仲間も回復していく。
⑭「おぉ力が戻ったぞ!」
ドラー「う?」
③「アレ?私気絶してたの…!?」
セレナはハークに気づき、泣きだし、ハークに抱きついた。
③「ハーク!!」
>> 213
②「ハぁクぅ…うっうっ」
②「やれやれ…セレナ姫…涙もろいのは変わってませんなぁ。そんなに泣かれると…わしまで…」
ハークはセレナに抱きつかれながら、空を見た。涙がこぼれないように上を向いたのもあっただろうが、ハークが見ている先にはクリスたちには見覚えのある宇宙船が飛んでいる。
①「セロ!ライオネル!無事だったのね!」
②「あの二人がキメラを攻撃してくれたお陰で助かったわい。」
宇宙船の中ではセロがはしゃぎまくっていた。
⑤「やほっ~!俺って凄くない?あんなに離れてたのに…命中しちゃったよ(キメラ)」
⑨「まぁ…今回だけは認めといてやるよ。」
⑤「でもさ…あの魔法使い(キメラ)凄かったよな…宇宙船のビーム砲をくらって、よろめいただけだもんな。普通、腹に大きな穴あくよ(笑)」
セロの宇宙船は城周りを飛び回っている。
⑬「大賢者殿…すまんな…」
①③⑭「竜王様!!」
クリス、キック、セレナ、ドラーと腰を抜かすほど驚いた。竜王は死んだと思ったのに…生きている。
②「もう少し遅かったら…わしの力でも治せんだよ…まぁ、竜王様の生命力の強さには驚きだ。」
⑭「ご無事で…良かったぁ」
大声を上げてキックは泣き出した。
⑬「バカ者が…竜人だろうが貴様は!そんなに泣くな。」
⑭「す…いぃま…しゃえん」
③「キックたら可笑しい(笑)」
①「ハハ…キックはもしかすると一番泣き虫かもな」
一同は笑った。
>> 214
そんな和やかなムードになっていたら…竜人兵士が何人かやって来た。
竜人兵「竜王様!ご無事ですか!」
⑬「あぁ…どうにかな」
⑭「状況はどうだ?」
竜人兵「はっ!城内に侵入してきた連合軍は我ら(竜人城内部隊)が殲滅しました。城の周りを守っていた竜人主力部隊は被害は大きいようですが、全滅はまのがれたようです。連合軍地上部隊の大半は空から降ってきた巨大な球体で壊滅的な被害をうけ、ほとんどの兵が戦闘不能になってしまい、無事だった兵も武器を捨て逃げていきました。少しまえに連合軍の全艦がイース星から撤退したようです。森の中に残っている連合軍も我ら(竜人部隊)で追撃中です。残っている連合軍が降伏するのも時間の問題かと…」
⑬「そうか…」
ドラー「竜たちは?」
竜人兵「はっ!竜部隊の大半は行方不明ですが…数十匹の竜は森で傷つきいた状態で発見されています。(連合軍の艦隊と戦い打ち落とされた竜たち)まだまだ森の中に生き残りがいると思われます。ただ今、全力で捜索中です。」
⑬「よし…私も捜索にいく。」
⑭「私も」
キックはドラーの背中に乗る。
⑬「このものたちの…よきようにはからえ!」
竜王は竜人兵にそう言うと飛んでいった。キックとドラーも後に続く。
いつの間にか残っていた魔法軍もいなくなっている。
①「終わったのか…」
③「えぇ…私たちの勝利で」
②「さぁ、ここにいてもなんじゃ…中に入ろう。年寄りにはこの屋根の上はどうもな」
①「あぁ、兵士さん。あの空を飛び回ってる宇宙船を城の中に入れてやって下さい。お願いします」
竜人兵「分かりました。直ぐに宇宙船出入り口を開きます。」
クリスたちは城の中に入っていった。
空を覆っていた黒い雲は風に運ばれ青々とした空に戻っていった。
森では残っていた連合軍の多くの兵士たちが白旗を上げ、投降している。
イース星は連合軍が来る前の平和な星に戻っていた。
>> 215
森の中で闘志を燃やす男がいた
キキ「くっそ…あの魔法使い(ハーク)め!この俺をなめやがって!!止めをささんとわ!俺を殺さなかったことを後悔させてやる!見てろよ…」
キキ「とにかく…この星を脱出しないと…早くしないと艦隊が本国に帰ちまう。」
キキ「おっ!宇宙船発見!!」
キキの前には中型船があった。連合軍の兵士が何人も乗りこんでいる。魔法軍も何人かいるようだ。
キキ「待て俺も乗せろ!」
兵士「無理だ!満員なんだ!他の船をあたれ!」
キキ「満員?」
キキは杖を兵士に向ける。兵士は船から引っ張り出され宙にうき、悲鳴を上げながら燃えていく。
キキ「これで一人あいたな…」
魔法軍の魔法使いがその魔法を見てやっとキキが誰であるのか気づいた。槍に似た杖を持っていて子供でも容赦なく殺す抹殺部隊の隊長キキは魔法軍の魔法使いなら誰でも一度ぐらいはその噂を聞いた事がある。
魔法使い「抹殺部隊のキキ様…これは気づきませんでした…ぞうぞ!」
キキ「さぁ行け!早く本艦と合流するのだ!」
>> 216
イース星から、ほんの少し離れた場所(宇宙)に連合軍の艦隊は集結していた。どうやら、まだ撤退してくる仲間(宇宙船)を待っているようだ。
最初に来た時の三分の一にも満たない戦艦しかいない。
副司令官:「まだ待ちますか?ここ一時間は一隻の小型船も来てないのですぞ…将軍…遅くなれば竜人部隊が宇宙船で向かってきます!ご決断を…」
④「ふっ…キメラの奴…死んだようだな…何が魔法将軍だ!俺より先に死ぬとは!」
バジリスの顔は何処か寂しそうだ。
⑩「かってに殺すな!バジリス!」
バジリスは後ろを振りむく。
④「キメラ!生きていたか!」
⑩「まぁな…このざまだがな…」
数人の側近魔法使いに支えて貰って、やっと立っているキメラの顔は傷だらけで服はボロボロだ。手に持っている杖など灰になった木の棒である。
④「無様だな!ハハハハ!いつものように…魔法で直せばいいだろう?その身なりはなんだぁ?」
⑩「ふっ…そうしたいのは山々なんだが、私には小石一つ動かす魔法も使う力が残っていない…助かるために魔力を全て使い切ってしまったわ。もう魔力は戻らんかもしれん」
④「何を弱気な!お前らしくもない…」
⑩「私は…本部に帰る…力が無いものは足でまといになるだけだしな」
キメラは側近に何か小声で話た
④「待て!待たんか!」
キメラと側近はその場から消え、バジリスのいる戦艦をあとにした。
④「ちっ…」
副司令官「我々も本部基地に帰り体制を整えますか?」
④「キメラ…貴様の仇は私がとってやる!」
副司令官「将軍?」
④「本部には帰らん!このままセレナ姫奪還任務につく!一旦ここを離れ、シーラ星までの進路上の宇宙空間に待機し!奴らを迎えうつ!」
副司令官「奴らとは?」
④「そんなことも分からんなか!セレナ姫と竜人部隊よ!奴らは絶対にシーラ星に向かう!シーラ星のエルフたちを助ける為にな…」
副司令官「しかし…本当にシーラ星に行くでしょうか」
④「来る絶対にな!私はこんな事(連合軍が竜族に敗北)もあろうかと…宇宙放送局にシーラ星の今の状況を放送させたのだからな」
副司令官「シーラ星の状況を放送ですか…しかし、なぜそれが…シーラ星へ向かうことにつながるんですか?」
>> 217
④「いいか、セレナ姫がイース星にいった目的は代々、見当がつく、まぁ連合軍を倒すために竜王に力を貸して欲しいとでも言ったのだろう。しかも…セレナ姫たちは兵の話から竜には食べられず、生きていたのが確認されている。と言うことは…竜王がセレナ姫に手を貸すことにしたのは明白だ!そしてセレナ姫の仲間の中にエルフ族の王子がいる。その王子がシーラ星の今の状況を知ったとする。(雷部隊がシーラ星に向かっている)遅かれ早かれ情報を耳にするはずだ。そしたら…王子は仲間を見捨てると思うか?」
副司令官「いいえ。将軍…エルフ族は絆が強いと聞きます。」
④「そうだ。王子は絶対にシーラ星に行くと言う!そうなれば…セレナ姫も必ずや同行する。あのお人好しの姫ならな!(バジリスはもと姫の護衛兵だったからセレナの性格はよく知ってる。※バジリス登場シーンにハークが元仲間のようなことを言っている)姫が行くとなれば…竜人たちもきっと来るはずだ。」
副兵士「確かに…もし宇宙戦になれば数は少なくなりましたが、竜人を軽くひねり潰すことが出来る!我々は本来宇宙戦に適した部隊ですから。」
④「フフフ!早速移動だ!」
副司令官「はっ!」
??「さすがぁ~策略家だ!大した実力もないのに将軍までのぼりつめただけのことはある!ふふ」
副司令官「う?一体どっから現れた!誰だ貴様ぁ!将軍に対して失礼だぞ!コイツを軍罰に!即刻殺せ!警備兵!」
警備兵「はっ!直ちに!」
周りにいた警備兵たちは男に近づく。
男は服の下に隠してあった杖をとり出し警備兵たちに向けると警備兵はその場から動けなくなった。
副司令官「貴様ぁま…う…」
男は副司令官の口に杖を向けると副司令官は口が開かなくなった。
④「なんのようだ!答えようには殺すぞ!小僧!」
バジリスは小僧といったが確かに成人というより少年に近い年齢だ。バジリスは男にいや少年に腕を向ける。バジリスの腕は黒く堅そうな機械がついている。
少年は軽く会釈すると
キキ「あぁ紹介遅れままた…今回臨時で魔法将軍をキメラ様から任せられた。キキです」
④「魔法将軍に?」
キキ「そうそう…ドイス閣下も承諾済み!…と言うことはあんたと俺は対等ってわけさ!」
④「ふん…何を吐かす!」
バジリスは改めて少年を見た。キキは風変わりな杖を持っている。なんだ?槍みたいな杖は?魔法使いにしては剣士のような服装だ。
>> 219
もう日も暮れてきたイース星はまだ歓喜の声がなりやんでいない。
残っていた連合軍は全て降伏し、竜族の勝利が確定していた。両軍ともに被害は大きかったが、竜族の死者は全体の一割そどであった。あの数の連合軍相手にこれだけの犠牲ですんだのは奇跡に近い。連合軍の被害は本部も頭を抱えるほどであるはずだ。
イース星は九割近い陸が森に覆われている。残り一割は岩山など
地上で人工的な建造物といったら竜王城以外何もない。竜はその大自然中で生き、竜人たちは地下の巨大空洞で暮らしている。竜たちには戦士以外(女、子供竜)にも被害が出たようだが、地下深く暮らしている竜人たち(女、子供竜人。)には被害は全くなかった。※竜人兵士にはそれなりの被害はあった。
クリスたちはお祭りムードの人々をかきわけながら、客室に戻っていった。
①「リオ!無事かい?」
クリスはドアを開ける。
⑪「…すぅ」
③「あ、寝てるわ」
①「元気そうで良かったぁ連合軍が城の中に入ったって聞いた時は心配したよ。」
案内していた竜人兵が
竜人兵「安心を、我ら(竜人城内部隊)が全力で守っておりましたのでここまでは誰一人…では、私はこれで」
竜人は挨拶をそこそこに去っていった。クリスたちは部屋に入る。
①「はぁ~疲れたぁ寝る…」
③「クリ…」
セレナはクリスに何か言おうとしたがベッドに倒れこんだクリスは既に眠ったようだ。
③「クリスたら(笑)」
②「ふふ…寝かせてやりなさい。疲れておるんじゃろう」
③「えぇ…ではハーク今までの経緯を話てもらいましょうか?生きているなら連絡ぐらい…心配したんですからね!」
②「ほっほ…分かっております…まず、このお方の事を」
ハークの横に突然透き通った人が現れた。
⑧「セレナ姫…また会えましたね」
現れたのは古代の結界と共に死んだはずのナタレー王女だった。
③「わぁ…驚きました…こうも亡くなっと思った人に会えるなんて!」
部屋の扉が勢いよく開く。
⑤「ただいま~アレ…」
⑨「…!?」
部屋にセロとライオネルが入ってきた。
⑪「なんだ…あっ皆帰って来たのか…はぁ~あ」
セロたちが勢いよく扉を開ける音にリオは目を覚ましたようだ。
ライオネルはナタレーに気づく。半透明だが確かにナタレーだ。
⑨「は、母上!!生きておられたのですね!」
②「さぁ、皆、揃ったことだし…話すかの」
ハークはゆっくり話初めた
>> 221
⑨「私の母星がいま危機的状況なんです。星の兵士はほとんどが戦死、戦力は無に等しい…そんな我がシーラ星に連合軍の大部隊、ここに来たキメラ戦艦部隊よりも何倍もの軍隊が…僅かな兵と女、子供、老人しかいない星に攻め込もうとしているのです!このままではシーラ星は死の星となってしまいます。どうかお力をお貸し下さい!」
⑧「肉体もない幽霊のような私ですが…私からもお願いいたします…竜王様…」
③「わ、私も…お願いします」
②「竜王様…」
⑤「おい…とりあえず頭下げとけ」
⑪「なんで俺までぇ…」
セロはリオの頭を押さえつける。寝ているクリス以外は皆頭を下げている。
⑭「皆さん…頭をお上げ下され!」
一同は顔をあげ、竜王を見つめる。
⑬「私がここに来たのも…その件でだ。シーラ星の今の状況は私も知っている。私も今直ぐに軍をたちあげ、シーラ星に向かう用意をしている。それを伝えるために来たのだ。」
⑨「そうだったんですか!」
⑭「あぁ…もし、このままシーラ星まで、ムーク星、ライジング星のように連合軍の征服下に落ちてしまったら…もはや、連合軍に勝つことは到底出来ん。しかし、シーラ星で連合軍の中枢とも言える雷部隊をうち負かせば…連合軍には多大な影響になるだろう。幸い雷部隊は急な進撃で準備不足で100%の力は出せん。まぁ完璧ではないと言え、雷部隊はそう簡単には倒せんだろう。いや、我々(竜族)だけでは到底かなわん…だが、シーラ星のエルフたちと我々(竜族)が共に戦えばまだ希望はある!」
⑬「幸いはまだある…連合軍の先ほどの戦いで宇宙船やらの兵器は全く無傷だ。(地下の大空洞になったため)あと二時間もあれば部隊を立て直し、シーラ星に!」
③「では!私も準備しないと」
②「そうじゃのう…船にまじないをかけんとな。」
⑤「俺は船のメンテを…」
⑨「セロ、私も手伝おう!」
リオ「俺も手伝うよ。金属を扱うのは慣れてるし…」
⑬「では…地下へ行こうか…」
⑭「こちらです。」
キックを先頭に一同は部屋を出ていく。寝ているクリスを残して
バタン
部屋の扉が閉まった。
クリスの目は開いていた。
クリスはベッドから起き
部屋のテラスに出た
①「雷部隊…雷…まさかな…」
クリスは空を眺め、幼い頃に生き別れになった兄を思っていた。
>> 222
太陽の光も届かない。宇宙の果てにあるフラク星雲、星雲と呼ばれるように。雲のように小惑星が集まっている。その星雲の中で大きな惑星こそレイカ星だ。
そのフラク星雲に小型船がコスモワープでやって来た。(キメラがこれだけ早くレイカ星に来れるなら、キメラや雷の艦隊もコスモワープすればいいのにと思う方…にコスモワープは小型船にしか出来ませんこの世界の技術上の限界、しかもワープ自体もまだ不完全な技術…)
小型船はレイカ星の着陸路にそってゆっくり着陸した。
連合軍の兵士たちが駆けよる
小型船の扉が開き、キメラと側近数名が降りてくる。
兵士たちは敬礼し、一人の兵士が
兵士「お帰りなさいませ!キメラ様!ドイス閣下がお待ちです!」
⑩「わかっとる…」
キメラは側近に合図するとキメラは側近と共に姿を消した。
キメラと側近は黒い大理石で出来た廊下にいた。側近に支えられながら、長い廊下をキメラは進む。そして大きな扉の前にくると側近にここでまつようにと指示すると一人で部屋の中に入っていった。
扉の向こうには椅子に座るドイス閣下いた。ドイスは椅子を回転させ、キメラの方を向く。
キメラは膝をつき、頭を下げる
⑩「ドイス閣下…今回の失敗(竜族への敗北)…なんのいいわけの言葉も出ません…どうかそれなりの処分を…閣下…」
ドイスは手に持っている黒い杖をキメラに向ける。
⑩「…」
キメラは目を瞑る。
⑥「キメラよ…貴様は…まだ役目を終えていない…」
キメラは顔を上げる
⑩「役目ですか…しかし私は力を失って…」
⑥「貴様は…ハークの若僧に何を吹き込まれた…闇は消えることは無い…光は消えるがな…ほれ」
キメラの体に力がみなぎる。
⑩「おぉ~力が!」
⑥「闇こそ全てじゃ」
⑩「おおせの通り…です。閣下…」
ドイスは手を動かし、キメラに指示を与える。キメラはその意味を理解すると駆け足で部屋を出ていく。
>> 224
⑦「今、戻ったぜっ!」
PPP
「オカエリナサイ ガイ」
「パーツハテニハイッタ?」
⑦「ああっ!」
「ドウシタノ シズンダコエナンカダシテ」
⑦「んっちょっとなっ!」
「・・・。」
「シャドー!予定変更して俺様は、シーラ星に残って連合軍の奴らを迎え打つことにしたぜ!」
PPP
「イツモノコトダカラ オドロカナイヨ」
「ガイハ コウトキメタラソウスルカラネ ハンブンアキラメハイッテルケドネ」
⑦「がっはっはっ!」
「流石、良く分かってるじゃねぇか!」
「その前に、船を修理さなくちゃなっ。」
ガチン ガチャガチャ
「後、シャドー、お前の意志で船を自動操縦出来るようにしといてやるぜ!」
「ヤバいと思ったら、お前だけでも逃げな。」
キュイ~ン
ガチガチ
PPP
「アシタハ アメダネ」
⑦「うるせーっ!修理してやんねえぞ。」
いつものやり取りをする凱であった。
>> 225
ガチャ ガチガチ キュイ~ン
ガガッ
⑦「ふう~っ!これで良しっ!」
「これで、この船のガンナー・フェニックスと、更に全てのエネルギーを放出して、相手を燃やして貫く、カイザー・フェニックスが使えるぜっ!」
「連合軍の戦艦なら4~5鑑は一回で、潰せるなっ!」 「五分は自動発電で回復するまでかかるがよ!まぁ、どうにかなるだろ。」
ゴキュゴキュ
凱は、座り込むとアルコールを飲んだ。
「ふぃ~っ!仕事の一杯は、うめえなっ!」
PPP
「ガイハ アイテニツッコムワザガスキダネ コッチノミニモナッテヨ」
⑦「何、人間みてぇな事ほざいてんだ。俺様は、こういうのが好きなんだよ!」
パシパシ
「マッタク!」
⑦「さぁ、連合軍が来る前に、一寝入りするか!」
「コレカラ レンゴウグンガセメテクルノニ キンチョウカンガナイヨネ」
凱は、シャドーが喋っている間に眠りについていた。
>> 226
・・・・
凱は、不思議な夢をみた。
夢の中で黒魔剣に封じ込められた、魔法族の四天王の夢を。
巨体の男が語る。
『我、地のダラスなり!』『我、防御のハイエント。』
物静かな女が語る。
『我、水のウェンディなり!』『我、回復のハイエント。』
眼孔の鋭い男が語る。
『我、火のサラムなり!』『我、攻撃のハイエント。』
紳士な男が語る。
『我、風のカーンなり!』『我、補助のハイエント。』
『汝、ハイエントの王の血を受け継ぐ者よ!よく聞け!』
『我ら、それに仕えし四天王!』
凱「なんだか、よくわからねえな!」
『遥か昔、闇に封じられ、ようやく王の子孫に巡り会えた。』
『その時、王は朽ち果てたが、一緒に闇と闘い勝ち残った子孫たちがいる。』
『そう、現在、お前が出会った仲間たちだ!』
凱「でっ、俺様にどうしろってんだ!」
『一番光を宿す者、それはクリス!』
『汝は、共に闘い闇を永遠に葬るのだ。』
凱「ふっ!言われなくても、俺様は、闘うぜっ!もう、この星のエルフみたいに可哀想なのは、ごめんだからな。」
『汝に、我らの思いを託す。』
凱「おい、待てっ!ハイエントってなんなんだっ!」
・・・・・
ガバッ
⑦「んんっ!」
凱は、目を覚まし、辺りを見回した。
⑦「あぁ、夢か!?」
「やけに、リアルだったな。」
PPP
「ウナサレテタケド ガイワルイユメデモミタ」
「いいや別に・・・。」
そう言うと、凱は船の外に出た。
>> 228
一斉に、シャドーmkⅡに飛び乗ろうするエルフたち!
PPP
「ガイ イチジコノバヲ リダツシマス」
⑦「あぁ、しかたねぇなっ!」
ドシューッ
エルフが何人か船に飛び乗ったが、急上昇したため、振り落とされた。
それを見た後、凱は、猛獣の眼孔で睨み一括した。
⑦「女王が命懸けて守ったのによ!てめぇらっ!それでも、誇り高きエルフかっ!!」
その声は、空気が震えるほど物凄いものだった。
シーン
辺りは、静まり返った。
⑦「確かに、もうすぐ、連合軍の艦隊が来るかもしれねぇ!だがよ、最後の最後まで諦めずに戦えば、奇跡が起こるかもしれねぇ!」
「少なくとも、俺様は、そう信じる!」
エルフ老人「そうだの、連合軍の攻撃の凄さにエルフの誇りを捨てるところじゃったの。」
負傷したエルフ「そうだ、最後まで諦めず戦おうっ!」
エルフの子供「ボクたちも、手伝うよ。」
エルフの兵士「子供までこんなに言ってるんだ。大人が動かないでどうする!」
エルフたち
「春・夏・秋・冬国のみんな、結束して戦おう!連合軍なんかに精神力で負けはしない。」
「おおぉーーーっ!!」
凱は、その光景を見て微笑んでいた。
>> 229
元宇宙船置場の瓦礫の山から広がるエルフたちの闘志が徐々にシーラ星に広がっていった。シーラ星全土に広がるまでにそう時間はかからなかった。
秋の国の王は言った
『我々は…戦うエルフだ!我ら秋のエルフが戦わなければ!誰が戦うのだ!我々は最後の一人まで戦うのだ!他の国のエルフに遅れをとるなぁ!』
秋のエルフたち
『おぉ~』
夏の国の王
『我々は…長く戦いをさけて生きてきた…しかし!今は逃げる時ではない!』
夏のエルフたち
『王!王!王!』
春の国の王
『我国の民たちよ!我々の先祖は永きにわたって…このシーラ星を治めてこられた。それを我々の代で他の民(連合軍)にこのシーラ星をのっとられていいのか!…いいはずがない!』
春の国のエルフたち
『そうだぁ~!』
冬の国では
兵隊長『今は王子(ライオネル)はいない…しかし!王子はきっと我々を助けに来て下さる!それまでの間!他の国のエルフと共に戦おうぞ!』
冬のエルフ
『おぉ~今こそエルフが団結するとき!』
エルフたちは永きにわたり、心はバラバラだった。だが今、エルフたちは一つになった。生きるために…
>> 230
凱は夏の国の都市にいた。
都市のいたるところに武装した兵がいる。武装した兵士と言っても、まともな兵士のほうが少なく、大半は女人や子供であった。
凱はそんな町の中を歩きながら
⑦「ヤル気になったようだなぁ」
凱は腕に銀色のブレスレットをつけている。どうやら、通信機のようだ。ブレスレットから、シャドーの声が聞こえて来る。
「ガイ ナニカアッタラレンラクシテヨ スグニカケツケルカラ 」
⑦「あぁ~」
兵士「おい…武器を扱えない子供(本当に小さな子供たち)や怪我人、老人たちは秋の国の地下迷路に避難しろ!武器を扱えるものは誰でもいいから戦うんだ!」
どの国も戦闘体制を整える為に四苦八苦していた。シーラ星にはまともな船は無くなっているので、(船は皆、違う星に逃亡)地上で向かえうつしかないようだ。
女子供の兵士たちは瓦礫に身を隠している。
凱のもとに一人の兵士が駆けよって来た。
造船所で話しかけて来たエルフのようだ。
エルフ「あんたぁまだこの星にいたのか!悪いことは言わない!逃げたほうがいい…」
⑦「いや、俺は逃げない…ここで戦う…」
凱はそう言うと何かを確かるように剣の鞘に手をおく。
エルフ「なんでだ…お前さんはエルフじゃないだろ!なんで…死ぬような真似…」
⑦「死なねぇ~…よ!俺さまは不死身だからなぁ…ハハハハ…」
エルフ「そうか…共に戦ってくれるか…感謝する。」
エルフは深く頭を下げた。
⑦「止めろよぉ…俺は戦いが好きなだけなんだ」
「マッタク スナオジャナインダカラ ハガダナァ」
⑦「う、うるせぇ!」
エルフは少し笑ったが直ぐに元の深刻な顔に戻った。
エルフ「私はここ(夏の国)で総大将(軍隊の偉いさん)をやっていたんだが…まぁ今は部隊も壊滅し、いち兵士にすぎんがなぁ、一つ言わせてくれ、君も瓦礫に身を隠したほうがいい」
エルフは瓦礫に身を隠くす子供を指さす。
エルフ「我々は…まともな作戦すら立てる戦力はないが…いちよ作戦じみたことを…瓦礫に身を隠し、人一人いないように見せる。連合軍は町は壊滅していると思いこんで船(大型戦艦)から降りてくる。そこを狙う」
⑦「あ、だから瓦礫に隠れてるのか…」
「ガイ ソンナコトモワカラナカッタノ」
⑦「うるせぇ~」
凱は瓦礫に身を隠す、ほどなくして、空に轟音が響く。連合軍の艦隊が近づいてくる音、死を運ぶ音が…
- << 234 ゴゴゴゴゴ ゴゴゴゴゴゴッ 空を覆い尽くすような、連合軍の艦隊が近づいて来る。 ⑦「早速おいでなすった。シャドー、船はあちらさんに見つからないように、岩陰に待機してくれ。」 レシーバーに凱は、小声ではなす。 ジジッ 「リョウカイ!」 エルフの子供「怖いようっ。」 凱に震えながら、ギュッとしがみついてきた。 ⑦「大丈夫だ。俺様がついている。おじちゃんは、無敵だぜ!」 そう言うと、頭を撫でてやった。 子供「うん!」 満面の笑みを浮かべた。 エルフ元隊長「しかし、凄い数だ!」 ⑦「あんたも、震えてるのかよ。」 元隊長「これは、武者震いだ!」 ⑦「ハッハッハッ!俺様は、強い敵が来るのが、楽しみだぜ!」 凱は、力を潜め地上に連合軍が、降りて来るのを待っていた。
>> 231
キックに先導され、セレナたちは地下空洞の入口の前まで行った。
⑭「ここです」
人一人が入れるほどの扉の前には屈強な竜人兵士が二人立っている。兵士は竜王に気づき敬礼した後、重い扉をゆっくりと開いた。中に入ると下へと続く長い通路(斜面)があった。セレナたちは薄暗い中を歩いて行く。進むにつれて、通路はだんだん広くなり、明るくなっていく。
⑬「さぁ、ここが我ら竜人たちの都!巨大空洞アトランテスだ!」
セレナたちは通路を出た。
広い。なんて広い所なんだろう天井が高すぎて見えないし、地平線が見えるほど広い。空洞の中は外と変わらないほど明るく、空洞の岩の表面自体が光っているようだ。
③「地下にこんな巨大な空間があったなんて」
セレナたちは驚きを隠せない。皆、何処かまがぬけた顔をしている。
それもそうだろう。セレナたちが驚くのは当然だ。地下巨大空洞は広いだけでは無く、巨大空洞内には高層ビル立ち並び、巨大都市出来ている。空には船(宇宙船)やジェットバイク、ジェットカーが行き交い、森、山まであるのだから。
セレナたちは呆然と立っていると空から飛行船が降りて来て、目の前に着陸し、中から兵士が出て来た。
兵士「迎えに参りました。竜王様!」
竜王はスタスタと飛行船の中に入っていく。
⑭「我々も乗りましょう!竜人基地までいくのです…」
キックにそう言われ、セレナたちは飛行船に乗り込む。
飛行船はセレナたちを乗せ、速度もそこそこに竜人基地に向かっていく。
《飛行船の中》
⑤「マジでヤバイよ!サイコーだよ!ふぅ~」
セロは飛行船の窓から巨大空洞都市を見下ろしている。どうやら興奮が冷めてないようだ。
興奮しているのはセロだけでは無かった。
⑪「ヤッホー!!ゲームの世界みたいだぁ」
近未来的な都市に一同は興奮しているようだ。なにより、ここが地中深い地下である。
②「ほっほ、長生きはするもんじゃのう」
③「ハークったら(笑)」
⑨「凄い…噂には聞いたことがあったが…真に存在するとは」
セレナたちの驚いている顔を見て竜王やキックは満足気だ。
⑭「皆さんが驚くのも無理はない。誰もが初めて見ると驚く…」
キックは嬉しそうに語り初めた。
>> 232
⑭「ここの空洞の広さは…確実な数値は分かりませんが、小さな星ぐらい2、3個は入るでしょう。我々が入って来た入口の他に数万箇所の入口があり、この空洞はここだけではありません。ここは一番大きい空洞なんですが、他には大小合わせれば数万百の地下空洞があります。イース星は豊かな森に覆われていますが、その地下にはこのような地下空洞が迷路のようにあるのです。そして、この空洞こそ、竜人の首都アトランテスです。ここには竜人基地があり、そこに戦闘機、兵士がシーラ星に行くために集結してます。」
操縦していた兵士が
兵士「そのことでお話が…先ほど連絡がありまして全部集結出来たようです。我々が基地につけば直ぐにでも出撃出来ます!」
⑬「そうか…」
セレナたちが乗る飛行船は竜人基地の上空まで来て、ゆっくりと降下していく。
- << 242 その飛行船は決して大きな船とは言いがたかったが中は2~30人は入れるくらいの大きさがあった。 一同は中を見て感心していた。 最新の操縦器など設備も充実していた。 ハークは船に特別なまじないをかけた。 ⑭「出発はすぐの方がいいでしょうから3時間後に出発致しましょう。それまでに準備等しといて下さい」 竜王が言った。
>> 231
凱は夏の国の都市にいた。
都市のいたるところに武装した兵がいる。武装した兵士と言っても、まともな兵士のほうが少なく、大半は女人や子供であっ…
ゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴッ
空を覆い尽くすような、連合軍の艦隊が近づいて来る。
⑦「早速おいでなすった。シャドー、船はあちらさんに見つからないように、岩陰に待機してくれ。」
レシーバーに凱は、小声ではなす。
ジジッ
「リョウカイ!」
エルフの子供「怖いようっ。」
凱に震えながら、ギュッとしがみついてきた。
⑦「大丈夫だ。俺様がついている。おじちゃんは、無敵だぜ!」
そう言うと、頭を撫でてやった。
子供「うん!」
満面の笑みを浮かべた。
エルフ元隊長「しかし、凄い数だ!」
⑦「あんたも、震えてるのかよ。」
元隊長「これは、武者震いだ!」
⑦「ハッハッハッ!俺様は、強い敵が来るのが、楽しみだぜ!」
凱は、力を潜め地上に連合軍が、降りて来るのを待っていた。
- << 236 ガキューン ガキューン ・・・・・・・ 次つぎと、連合軍の戦艦が着陸していく。 兵士やロボット兵士小型艇などで、その場を埋め尽くした。ザッザッザッザッ・・・ 上官「エルフどもを、制圧し捕虜にしろ!」 「我が、連合軍抵抗する者は、デリートしろ!」 ⑦「ひゅうっ!怖いねぇ!」 言葉とはうらはら、凱の顔は、笑っていた。 元隊長「みんな、ギリギリまで、連合軍を引き寄せるんだ。」 こくっ 近くにいるエルフたちは、いつでも良い様に、弓矢や銃やバズーカー砲、ロケットランチャーを構えている。その周りには、沢山の大きくて深い落とし穴にガソリンが溜まっているの罠など色々と準備してある。 ザッザッザッザッ ザッザッザッザッザッ 連合軍はもう目の前に近づいて来た。 ガボッ ズシャ 何隊かが罠にかかる。 兵士「なんだっ地面に落ちる!」 ガシャン 兵士「丸太が転がって来るっ!。」 元隊長「今だっ!第一時隊、火を放て!」 無数の火のついた弓が放たれる。 ゴオオオッ 兵士たち「うわあぁ~っ!」 辺り一面ひの海になる。 元隊長「第二隊、打てぇーっ!」 ・・・ こうして、連合軍との戦いの火蓋が切って落とされた。
>> 234
連合軍の戦艦は各地の上空に待機し、命令待ちをしていた。どの戦艦もぴくりとも動かない。
星の数ほど空にいる連合軍の戦艦の中で一際立派な大型船に雷はいた。
雷は船のシップに置いてある小型艇に乗り込もうとしている。
雷を呼び止めるように一人の男が
将校「雷将軍…各地の町は人一人いません。罠でしょうか」
⑫「…」
雷は将校の話を無視して、小型艇の入口を開く。
将校「陸上部隊を投入しますか?将軍」
⑫「好きにしろ…」
雷はそうきりすてると颯爽と小型艇に乗り込んで、戦艦から飛びたった。
将校「全く…あの人はいつもこうだ。」
将校は肩をおとし、船内に入っていく。
雷は自由人だ。今まで幾度も部隊を指揮してきたが、まともな指示を出したことはない。彼は戦いに飢えていた。連合軍の勝利より目先の戦いに興味があった。雷はいつも敵の中に一人で突っ込み、勝利を物にしてきた。そんな雷の行動を皆批判はするものの彼の活躍はそれ取り消すぐらい目にみはるものがあった。
将校はトボトボと戦艦の制御ルームに行くと
通信兵から通信機を取り上げ
将校「全艦隊につぐ!直ちに!攻撃を開始しろ!陸上部隊を投入だ!誰一人として生かすなぁドイス閣下からはエルフ殲滅命令がくだっている!女子供容赦なく殺せ!」
連合軍の戦艦からは戦闘機、兵士、戦車、ロボットが次々に出撃していく。
ガァガァッガ
兵士「いけいけ!」
オッオオオ~
>> 234
ゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴッ
空を覆い尽くすような、連合軍の艦隊が近づいて来る。
⑦「早速おいでなすった。シャドー、船はあ…
ガキューン
ガキューン
・・・・・・・
次つぎと、連合軍の戦艦が着陸していく。
兵士やロボット兵士小型艇などで、その場を埋め尽くした。ザッザッザッザッ・・・
上官「エルフどもを、制圧し捕虜にしろ!」
「我が、連合軍抵抗する者は、デリートしろ!」
⑦「ひゅうっ!怖いねぇ!」
言葉とはうらはら、凱の顔は、笑っていた。
元隊長「みんな、ギリギリまで、連合軍を引き寄せるんだ。」
こくっ
近くにいるエルフたちは、いつでも良い様に、弓矢や銃やバズーカー砲、ロケットランチャーを構えている。その周りには、沢山の大きくて深い落とし穴にガソリンが溜まっているの罠など色々と準備してある。
ザッザッザッザッ
ザッザッザッザッザッ
連合軍はもう目の前に近づいて来た。
ガボッ
ズシャ
何隊かが罠にかかる。
兵士「なんだっ地面に落ちる!」
ガシャン
兵士「丸太が転がって来るっ!。」
元隊長「今だっ!第一時隊、火を放て!」
無数の火のついた弓が放たれる。
ゴオオオッ
兵士たち「うわあぁ~っ!」
辺り一面ひの海になる。
元隊長「第二隊、打てぇーっ!」
・・・
こうして、連合軍との戦いの火蓋が切って落とされた。
>> 236
各国は激戦を繰り広げていた。
兵士「将校殿、各部隊苦戦しているようです。」
将校「なに…最初だけよ…報告では女子供も混じった兵隊と聞いたからなぁ…時間の問題だ…」
ズズッズズズ
ドカ~ン
元兵長「くるぞ!」
バ~ン!!
⑦「はっ!!」
連合兵士「ぐわぁ」
⑦「ちっきりがねぇ!」
バ~ン!
エルフ「うがぁ」
隣にいたエルフが血を流し倒れる。
⑦「このままじゃ仲間がどんどん減っいくぞ!」
夏の国の首都は戦場とかしていた。空からは空爆が(味方がいるので威嚇のようなものだが)、地上からは戦車が自然に出来た瓦礫のバリケードを乗り上げ、エルフたちに容赦なく砲弾を浴びせる。そして連合軍の兵士たちがエルフの何倍もの兵で押し寄せてくる。
元兵隊「皆に伝えよ!一旦北の方へ引くぞ!…全滅してしまう!我ら(正式の軍に所属していた兵隊たち)で防衛するから」
エルフ子供「わかったよ」
兵士「女、子供たちが逃げるまで!防衛するぞぉ」
戦車隊がどんどん近づいてくる
⑦「なんだ、あの戦車隊は瓦礫も関係なく進んで来やがる!厄介だな!あ!」
戦車からの砲撃が凱に向かって飛んでくる
ドカ~ン!!!
凱はとっさに後ろに飛び、なんとか避けた
⑦「ハァハァ…これじゃ命がいくつあってもりないぜ…」
戦車隊から雨のように砲弾が発射される。エルフは紙きれようにぶっとばされていく。
戦車隊がエルフの防衛線を破ると
連合軍兵士「行け行け行けぇ~」
オッオオオ~
連合軍の兵士が雪崩れのように向かってくる
⑦「…やったろうじゃねぇか!!かかってこいやぁ!」
- << 239 兵士「次々と我が隊を倒して一人、こちらに向かってきています。」 上官「馬鹿目っ!目に物を見せてくれるはっ!戦車隊、打てーっ!」 ドゴォ ドゴォ ドゴォ~ン ⑦「地のダラスよ!我の盾になれ!」 ピカーッ 凱の周りを岩がアステロイド状に回りだす。 次々と飛んでくる玉は凱に当たらず、目の前の回っている岩で、爆発する。
>> 237
夏の国を攻めている戦車隊は連合軍の中でもその名は有名である。
この戦車隊の部隊の名称は【雷人隊】
雷人隊というのは、もちろん雷将軍の指揮下の部隊だから、そんな名前がついたのもあるが、まるで雷鳴のごとくに向かっくる戦車隊を見てつけられたとも言われている。
そんな雷人隊を指揮している隊長
通称、戦車隊長アームは激戦の中前線にいた。もちろん戦車隊長だけに戦車に乗って…
戦車隊長アーム「貴様ら!何ノロノロしてるんだぁ!バカ者が!」
兵士「しかし、この瓦礫の山を無理矢理進むのはもう限界です!」
アーム「何を!こんな瓦礫!根性だ~」
アームはそう言うと派手に塗装している愛車の戦車で瓦礫の山を乗り越えていく。
福隊長「な、なにをしている隊長に続けぇ~」
兵士たち「はっはい!」
戦車隊はアームを先頭に普通なら乗り越えることは出来ない瓦礫に進んでいく。
アーム「ガハハハハ!やっとヤル気になったか!最近の兵士は根性が無さすぎるわ!進めぇ~エルフを戦車の道にしてやれ!」
ドカ~ン!ド~ン!バ~ン!
戦車隊の中で一番派手な戦車は偶然かはたまた、必然か凱の方へ向かっていく。
アーム「ガッハハハハ!」
>> 237
各国は激戦を繰り広げていた。
兵士「将校殿、各部隊苦戦しているようです。」
将校「なに…最初だけよ…報告では女子供も混じった兵隊と聞いた…
兵士「次々と我が隊を倒して一人、こちらに向かってきています。」
上官「馬鹿目っ!目に物を見せてくれるはっ!戦車隊、打てーっ!」
ドゴォ ドゴォ ドゴォ~ン
⑦「地のダラスよ!我の盾になれ!」
ピカーッ
凱の周りを岩がアステロイド状に回りだす。
次々と飛んでくる玉は凱に当たらず、目の前の回っている岩で、爆発する。
- << 241 アーム「おっ敵にいきがいいのがおるわ!ガハハハハ!」 アームは次々に次にと兵をなぎたおす凱に主砲を向けた。 アーム「早い…早い…こりゃ中々いい獲物じゃ」 アームは年期の入ったスコープを覗き、凱に標準を合わせる。 カッチ アームは砲弾を発射した。砲弾は凱に向けて飛んでいく。 ⑦「なっ!」 凱は砲弾に気づいたが、なにせ空中にいて、避けれない。アームは一瞬のスキを見逃さなかった。凱が地面を蹴って、宙に浮く一瞬を ド~ン! ⑦「がぁ」 凱は空中で身をひねりどうにか直撃はまのがれたが、肩に当たり、肩は力無く、たれている。 兵士たち「今だ!殺れ!」 ⑦「くっ…何処の戦車だ」 凱が攻撃してきた戦車を特定出来ないのも無理はない。周りには数えきれないほどの戦車が見える。 アームは戦車の中で感心していた。 アーム「ほう…この戦車の主砲をくらって肩がまだ残ってるとはなぁ丈夫な体なこった!まぁ空中で体をとっさにひねるなんぞ!誰でも出来ることじゃないがな。ガハハハハ!」 アームは主砲に特殊弾をいれ、再びスコープを覗き込む。 アーム「さぁ今度は…体に当たれば…死んじまうぞ!ガハハハハ!なんせ、この特殊弾は小さな村なら跡形もなく消えちまうからなぁ」 カッチ ド~ン アームは砲弾を発射した。
>> 239
兵士「次々と我が隊を倒して一人、こちらに向かってきています。」
上官「馬鹿目っ!目に物を見せてくれるはっ!戦車隊、打てーっ!」
ドゴォ ド…
アーム「おっ敵にいきがいいのがおるわ!ガハハハハ!」
アームは次々に次にと兵をなぎたおす凱に主砲を向けた。
アーム「早い…早い…こりゃ中々いい獲物じゃ」
アームは年期の入ったスコープを覗き、凱に標準を合わせる。
カッチ
アームは砲弾を発射した。砲弾は凱に向けて飛んでいく。
⑦「なっ!」
凱は砲弾に気づいたが、なにせ空中にいて、避けれない。アームは一瞬のスキを見逃さなかった。凱が地面を蹴って、宙に浮く一瞬を
ド~ン!
⑦「がぁ」
凱は空中で身をひねりどうにか直撃はまのがれたが、肩に当たり、肩は力無く、たれている。
兵士たち「今だ!殺れ!」
⑦「くっ…何処の戦車だ」
凱が攻撃してきた戦車を特定出来ないのも無理はない。周りには数えきれないほどの戦車が見える。
アームは戦車の中で感心していた。
アーム「ほう…この戦車の主砲をくらって肩がまだ残ってるとはなぁ丈夫な体なこった!まぁ空中で体をとっさにひねるなんぞ!誰でも出来ることじゃないがな。ガハハハハ!」
アームは主砲に特殊弾をいれ、再びスコープを覗き込む。
アーム「さぁ今度は…体に当たれば…死んじまうぞ!ガハハハハ!なんせ、この特殊弾は小さな村なら跡形もなく消えちまうからなぁ」
カッチ
ド~ン
アームは砲弾を発射した。
- << 243 ⑦「ちっ!」 「肩を、やられたか・・・」 「水のウェンディよ!我を回復せよ!」 黒魔険がひかり、水色の光が凱を包む。 その時だった! ド~ン こっちに、今までと違うミサイルが飛んできた。 ⑦「何か、ヤバい!」 後ろの方は、エルフたちがいる。 ⑦「避けられそうにねぇなっ!」 アーム「消し炭になってしまえ!」 戦車の中で一人叫んでいた。 ギューーン ボガーッン!! アーム「はっはっは!」 「死んだか!この、特殊弾を喰らって、生きた者などいない。」 モクモクモクモク 辺りは、凄い土煙を上げている。 しかし、そこには、揺らめく人影があった。 アーム「何だと!特殊弾が効かない。そんな馬鹿なっ!」 ⑦「ふう~っ、何とか生きてるぜっ!」 特殊弾が凱に向かっている時を思い出す。 ・・・・・。 ⑦「こうなったら、一か八か試してやるぜっ!」 「ダラス、サラム!我に力を!」 「ファイヤーウォールっ!」 凱の目の前に凄まじい火の壁が現れた。 ボガーッン! 弾は、直撃した。 だが、凱の体、数カ所に傷ついただけで、ほとんどダメージをあたえなかったのだ。
>> 241
アーム「おっ敵にいきがいいのがおるわ!ガハハハハ!」
アームは次々に次にと兵をなぎたおす凱に主砲を向けた。
アーム「早い…早い…こりゃ中…
⑦「ちっ!」
「肩を、やられたか・・・」
「水のウェンディよ!我を回復せよ!」
黒魔険がひかり、水色の光が凱を包む。
その時だった!
ド~ン
こっちに、今までと違うミサイルが飛んできた。
⑦「何か、ヤバい!」
後ろの方は、エルフたちがいる。
⑦「避けられそうにねぇなっ!」
アーム「消し炭になってしまえ!」
戦車の中で一人叫んでいた。
ギューーン
ボガーッン!!
アーム「はっはっは!」 「死んだか!この、特殊弾を喰らって、生きた者などいない。」
モクモクモクモク
辺りは、凄い土煙を上げている。
しかし、そこには、揺らめく人影があった。
アーム「何だと!特殊弾が効かない。そんな馬鹿なっ!」
⑦「ふう~っ、何とか生きてるぜっ!」
特殊弾が凱に向かっている時を思い出す。
・・・・・。
⑦「こうなったら、一か八か試してやるぜっ!」
「ダラス、サラム!我に力を!」
「ファイヤーウォールっ!」
凱の目の前に凄まじい火の壁が現れた。
ボガーッン!
弾は、直撃した。
だが、凱の体、数カ所に傷ついただけで、ほとんどダメージをあたえなかったのだ。
- << 245 アーム「むっむ!やるな小僧…」 アームはギアを入れ替え、戦車を急発進させた。 ⑦「なんだ!あの派手な戦車こっち真っ直ぐ突っ込んで来やがる!」 アーム「こうなったら!最強奥義!体当たりだぁ!根性~ガハハハハ!」 アームの戦車は激しく横に揺れ、土ぼこりをあげ、凱に突っ込んでいく。 ⑦「あの戦車やるきだなぁ!いいぜ!相手になってやる!」 戦車は全速力で向かってきているとは言え、凱なら容易に避けることが出来たが、凱は魔法剣をかまえて動かない。 「ガイ ナニヤッテルノ ヨケレバイイジャナイカ 」 ⑦「バカな事言ってんじゃねぇよ!売られた喧嘩は買うもんさ!」 ⑦:アーム「喧嘩上等!!」 「バカダ 」 アーム「わしの相棒(愛車:戦車)に勝てるかなぁ!ガハハハハ!」 戦車と凱の勝負がきっておとされた。正真正銘真っ向勝負で… 「…マッタク」
>> 243
ゴオウゥゥ
爆発のあった場所は、小さなクレーターが出来ていた。
周りにいた、連合軍の兵士たちは、巻き込まれて、たくさん負傷している。
負傷兵士「アーム隊長は、何を考えているんだ。」
兵士「俺の腕がーっ!」
シュン
⑦「今ので、弾の出所は分かったぜ。」
「今度は、こっちの番だ!」
凱は、肩を回し動くのを確認すると、発射した戦車へ全力で走って行った。
- << 246 副隊長「アーム隊長、こちらへ突っ込んで来ます。」 アーム「えぇーいっ!たった一人に、何をしている。」 「戦車隊、打ちまくれ。」 ギュルギュルギュル ドゴッ ドゴッ しかし、一直線に止まらない。 凱が通った後は、戦車がスクラップにされ動かなくなっていた。 アーム「だんだん、こっちに近づいて来る、早く何とかしろ。」 エルフたちも、後ろから援護射撃をしている。 エルフ「俺たちも、負けられない。」 子供「おじちゃん、がんばれ~。」
>> 243
⑦「ちっ!」
「肩を、やられたか・・・」
「水のウェンディよ!我を回復せよ!」
黒魔険がひかり、水色の光が凱を包む。
その時だった!
…
アーム「むっむ!やるな小僧…」
アームはギアを入れ替え、戦車を急発進させた。
⑦「なんだ!あの派手な戦車こっち真っ直ぐ突っ込んで来やがる!」
アーム「こうなったら!最強奥義!体当たりだぁ!根性~ガハハハハ!」
アームの戦車は激しく横に揺れ、土ぼこりをあげ、凱に突っ込んでいく。
⑦「あの戦車やるきだなぁ!いいぜ!相手になってやる!」
戦車は全速力で向かってきているとは言え、凱なら容易に避けることが出来たが、凱は魔法剣をかまえて動かない。
「ガイ ナニヤッテルノ ヨケレバイイジャナイカ 」
⑦「バカな事言ってんじゃねぇよ!売られた喧嘩は買うもんさ!」
⑦:アーム「喧嘩上等!!」
「バカダ 」
アーム「わしの相棒(愛車:戦車)に勝てるかなぁ!ガハハハハ!」
戦車と凱の勝負がきっておとされた。正真正銘真っ向勝負で…
「…マッタク」
- << 247 凱が夏の国で戦っている同時刻の春の国には壊滅していた。春の国はエルフたちの亡骸や瓦礫の山だけになっていた。 連合軍兵士「将軍…春の国の王を捕虜にしました。」 春の王「くっ!よくも同胞を!貴様らには神の罰がくだるぞ!」 ⑫「神だと…」 雷は手に握っている長剣を王に突き刺す。 雷の顔はみのけもよだつほど恐ろしい。 ⑫「神など…とうの昔に信じなくなった…」 雷は長剣をふり、剣についた血を払った。 兵士「我らはこのまま他の国に援護にいきますが…将軍はどうなされますか?一緒に…雷さま…あっ」 兵士は途中で喋るのを止めた。雷が無言で歩いていく。 兵士「ふぅ…あの人は…わからん」 春の国を攻めていた連合軍は早々とその場を離れていく。少しすると艦隊はもう見えなくなった。あれほどいた連合軍の兵士は誰一人いなくなった。 生きてるものが誰もいない春の国に雷は一人で立っていた。 ⑫「…」 何を考えているのか…ひたすら変わり果てた春の国を見て動こうとしない。 ⑫「…」 雷は長剣を地面に突き刺し、座りこんだ。 そして、目を閉じた。 ぐっうぐう…
- << 250 ズンッ ぶつかったが、どちらも引かない。 アームの戦車と凱の力勝負が始まった。 ⑦「俺様の体当たりが、効かないとは。」 アーム「その程度では、この愛車はビクともせんわっ!」 凱が少し押され気味だった。 ⑦「ぬうおぉぉっ!!」 ズ ズズズッ 両手で押しながら足を一歩ずつ前に踏み出す。 ギュルギュル アーム「何!では、これでどうだ!」 ガチャガチャ 戦車のギアをもう一段階上げた。 ガリュガリュガリュ⑦「うっ、押される。」 「マッタク チカラバカノ ガイガマケタラ アトニナニガ イッタイノコルンダ」 ⑦「ごちゃごちゃ、うるせぇなっ!勝ちゃいいんだろ、勝ちゃ!」 凱は、腹に力をいれ足を踏ん張った。 ⑦「どっせい!!!」 馬鹿力で、アームが乗っている戦車の前を持ち上げた。 アーム「なんだ、浮いている。コイツ化け物か!」 ⑦「せーのっ、おりゃあ!!」 ドガガッ 凱は、戦車をひっくり返した。 アーム・副隊長「うわ~っ!」 中の二人は気を失った。 ⑦「ヨッシャー!俺様の勝ちだぜ!」 凱は、ガッツポーズをとっていた。
>> 245
アーム「むっむ!やるな小僧…」
アームはギアを入れ替え、戦車を急発進させた。
⑦「なんだ!あの派手な戦車こっち真っ直ぐ突っ込んで来やがる…
凱が夏の国で戦っている同時刻の春の国には壊滅していた。春の国はエルフたちの亡骸や瓦礫の山だけになっていた。
連合軍兵士「将軍…春の国の王を捕虜にしました。」
春の王「くっ!よくも同胞を!貴様らには神の罰がくだるぞ!」
⑫「神だと…」
雷は手に握っている長剣を王に突き刺す。
雷の顔はみのけもよだつほど恐ろしい。
⑫「神など…とうの昔に信じなくなった…」
雷は長剣をふり、剣についた血を払った。
兵士「我らはこのまま他の国に援護にいきますが…将軍はどうなされますか?一緒に…雷さま…あっ」
兵士は途中で喋るのを止めた。雷が無言で歩いていく。
兵士「ふぅ…あの人は…わからん」
春の国を攻めていた連合軍は早々とその場を離れていく。少しすると艦隊はもう見えなくなった。あれほどいた連合軍の兵士は誰一人いなくなった。
生きてるものが誰もいない春の国に雷は一人で立っていた。
⑫「…」
何を考えているのか…ひたすら変わり果てた春の国を見て動こうとしない。
⑫「…」
雷は長剣を地面に突き刺し、座りこんだ。
そして、目を閉じた。
ぐっうぐう…
>> 245
アーム「むっむ!やるな小僧…」
アームはギアを入れ替え、戦車を急発進させた。
⑦「なんだ!あの派手な戦車こっち真っ直ぐ突っ込んで来やがる…
ズンッ
ぶつかったが、どちらも引かない。
アームの戦車と凱の力勝負が始まった。
⑦「俺様の体当たりが、効かないとは。」
アーム「その程度では、この愛車はビクともせんわっ!」
凱が少し押され気味だった。
⑦「ぬうおぉぉっ!!」
ズ ズズズッ
両手で押しながら足を一歩ずつ前に踏み出す。
ギュルギュル
アーム「何!では、これでどうだ!」
ガチャガチャ
戦車のギアをもう一段階上げた。
ガリュガリュガリュ⑦「うっ、押される。」
「マッタク チカラバカノ ガイガマケタラ アトニナニガ イッタイノコルンダ」
⑦「ごちゃごちゃ、うるせぇなっ!勝ちゃいいんだろ、勝ちゃ!」
凱は、腹に力をいれ足を踏ん張った。
⑦「どっせい!!!」
馬鹿力で、アームが乗っている戦車の前を持ち上げた。
アーム「なんだ、浮いている。コイツ化け物か!」
⑦「せーのっ、おりゃあ!!」
ドガガッ
凱は、戦車をひっくり返した。
アーム・副隊長「うわ~っ!」
中の二人は気を失った。
⑦「ヨッシャー!俺様の勝ちだぜ!」
凱は、ガッツポーズをとっていた。
- << 251 ⑦「さすがに…戦車相手はきつかったぁハァハァ…」 「…レンゴウグン ノエンゴタイガキタヨ 」 ⑦「ちっ!今でもきついのによぉ」 凱は近くにいた兵士たちを投げ倒す。 連合軍の艦隊が次々に地上に降り立ち、兵士が続々やってくる。 元隊長「くっ!このままでは!」 エルフたちは、また一人、また一人と倒れていく。 凱の周りにいたエルフたちも随分少なくなっている。 ⑦「はっあ!」 ドカ~ン! 戦車隊は頭を失い、混乱しているようだ。 「ガイ ゼンポウニ レンゴウグンノ ロボットノハンノウガ」 凱は前を見た。瓦礫の山に少し何かが見えた気がした。 ⑦「何だ!」 「ロボットブタイノトウチャクダ」 連合兵「少し下がれ!くるぞ!」 連合軍の兵士たちは一目散に後退していく 連合軍の兵士たちに変わり、瓦礫を乗り越えロボットたちがやってくる。ロボットたちは人型で全身は青一色、片手には機関銃、何千ものロボットたちが少しの狂いもなく揃って行進してくる。 ⑦「おい!マジカヨ!ヤバイ!」 ロボットたちは機関銃を一斉にエルフたちに向ける。 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド 凱は崩れた建物に飛び入る。近くにいた元隊長も凱に続く。 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド エルフ「がぁ」 エルフ「ぐは」 エルフ「うっ」 ドドドドドドドドドドドドドドドド ロボット部隊は機関銃を撃ちながら、前進してくる。エルフたちも矢や銃で攻撃するがロボットはもちろん怯まず進んでくる。 ロボットはエルフたちに近づくと機関銃を持っていないもう片方の手から、鋭い刃物を出し、人間の動きを遥かに超えた動きでエルフを次々に切り倒していく。 ドドドドドドドドドドドドドドドド 凱は頭を低くして ⑦「おい!このままじゃ近づこうにも近づけねぇ」 ドドドドドドドドドドドドドドドド 元隊長のエルフも凱の隣で身をかがめている 元隊長「なんだって?聞こえない」 機関銃の音で聞こえないようだ ドドドドドドドドドドドドドドドド 元隊長「連合軍の兵士だけでも…精一杯なのに…戦車隊の次はロボットの大群かよ!ちっ!」
新しいレスの受付は終了しました
テーマ別雑談掲示板のスレ一覧
テーマ別雑談掲示板。ひとつのテーマをみんなでたっぷり語りましょう❗
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
性のない時代0レス 0HIT おしゃべり好きさん
-
人生大後悔時代0レス 33HIT 社会人さん
-
あなたがとびおりようとしたとき2レス 48HIT おしゃべり好きさん
-
手はともかく0レス 34HIT おしゃべり好きさん
-
給付と減税、どちらがよい?5レス 97HIT 寡黙な人さん
-
性のない時代0レス 0HIT おしゃべり好きさん
-
自分は発達障害で二次障害あり、妻や子供たちの足手纏いです
主さん、私は鬱病歴17年、強迫神経症、パニック発作があり、10年くらい…(繋がっていたいさん73)
73レス 1655HIT 匿名さん -
人生大後悔時代0レス 33HIT 社会人さん
-
あなたがとびおりようとしたとき
そんなことを言われたら さすがにあきれて、突き落としますね… …(匿名さん2)
2レス 48HIT おしゃべり好きさん -
全身が黄金色のロボットといえば何?
・ジェネシックガオガイガー 金色の破壊神Ver. ・百式 ・ザカー…(雑学王さん10)
10レス 244HIT 匿名さん
-
-
-
閲覧専用
セフレから恋人に7レス 111HIT 一途な恋心さん (40代 ♀)
-
閲覧専用
🏞️皆の心地よい場所✨安らぎの場🍀パート7️⃣500レス 6154HIT 理沙 (50代 ♀) 名必 年性必
-
閲覧専用
2,30代の女性の方相談に乗ってください!7レス 258HIT 社会人さん (20代 ♂)
-
閲覧専用
トイライズで発売してほしいタカラトミーブランドのキャラは?1レス 190HIT 常連さん 1レス
-
閲覧専用
🏞️皆の心地よい場所✨安らぎの場🍀パート6️⃣500レス 5622HIT 理沙 (50代 ♀) 名必 年性必
-
閲覧専用
トイライズで発売してほしいタカラトミーブランドのキャラは?
>スコープドックレッドショルダーカスタム、バーンブレイバーン、ジェネシ…(雑学王さん1)
1レス 190HIT 常連さん 1レス -
閲覧専用
セフレから恋人に7レス 111HIT 一途な恋心さん (40代 ♀)
-
閲覧専用
🏞️皆の心地よい場所✨安らぎの場🍀パート7️⃣
なっちゃん 春🌸🌷✨が好きかな😊 うん。楽しかったよ🥰✨ …(ひろみ)
500レス 6154HIT 理沙 (50代 ♀) 名必 年性必 -
閲覧専用
📺アニメ何見てる?
また火星仏の嵐みたいな(通りすがりさん4)
10レス 309HIT おしゃべり好きさん -
閲覧専用
🏞️皆の心地よい場所✨安らぎの場🍀パート6️⃣
皆😃 新しい書き込み立てたよ😃 それと☝️ ここまでみん…(理沙)
500レス 5622HIT 理沙 (50代 ♀) 名必 年性必
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
店員とフレンドリー過ぎる女
最近、友達になった女性とふたりで遊んだのですが、 店員に話しかけまくってそちら2人や他の店員巻き込…
18レス 359HIT おしゃべり好きさん -
彼氏がマッチングアプリ
40代女性、彼と付き合って5年になります。軽い気持ちでマッチングアプリを始めたら、彼を見つけてしまい…
12レス 271HIT 通りすがりさん -
女狐(めぎつね)
知り合いの女性(Aとします)は子無し専業主婦で、ご主人は会社経営をしている裕福な人なのですが、ご主人…
21レス 458HIT 主婦さん ( 女性 ) -
老後がチラついてるのに離婚だと言う
もう老後がチラついているのに離婚話が出ています。 子供が自立し、莫大な教育費を使い込んだ分を取…
7レス 241HIT 結婚の話題好きさん (40代 女性 ) -
婚活で苦戦してます、バツイチ
見た目は普通なのに 低収入のモラハラ男としか 縁がないのは なぜですか 婚活をしていて そ…
26レス 443HIT アドバイザーさん -
彼氏の女友達が怪しい?
初めて彼氏の女友達に会いました。 私と出会ってからは関わりがなくなっていたようで、久しぶりの対面で…
11レス 217HIT 匿名さん ( 女性 ) - もっと見る