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あまりにも稚拙な旦那にウンザリです
自分は47なのに、29の私に女として終わりと言う彼
彼女に敢えて冷たく接すべきか悩みます

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夜の魔術師( 30代 ♂ TcKGh )
14/04/26 19:05(更新日時)

運命の日は、突然にやってきた。


楽しかった日も長く続けば当たり前に感じる。

当たり前のモノが当たり前じゃ無くなった あの日・・・



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No.1999411 13/09/11 08:49(スレ作成日時)

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No.351 14/02/22 00:29
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

この彼氏にして この彼女有りってとこだろうか?2人の笑いはまだ止まらない。これが、満席のファミレスだったら・・・

ピンクローターなんて単語 普通の声の大きさでは言えない。

「ねぇ 余談として聞かせて欲しい まさか近藤から貰ったピンクローター使用した? 今 してきてるよ~なんてオチは無いよね?」

GREE熟が両手でスカートを持ち上げる仕草をする。マジで!! いやいや いくらなんでもピンクローターを仕込んでの会話は、無いだろう=

次の瞬間 GREE熟が笑う

「冗談よ 中に入れてくる訳無いじゃない。もう 浩之さんウブなんだから だけどプレゼントされたピンクローターは、使用したよ。使いすぎて電池がすぐに無くなっちゃったけどね」
ホッとした様な 残念の様な・・・(≧∇≦)


「由美さんにピンクローターは、ちょっと贈れないよ 下着ならまだ笑ってすませてくれると仮定しても オナニーグッズはちょっと・・・俺の方が抵抗ある」

横に座っていた近藤が、出番だなとばかりに

「浩之 頭が固いって シャレだからさ 1年に1回のホワイトデーだぞ 陽気に行きたいじゃないか」

説得力0の近藤は置いといて
GREE熟に三度アドバイスを求める。

「ピンクローターとかは無しで 無しで他のアイデアを頼むよ。年齢が年齢だけに・・・」


「浩之さん 由美さんって今年で何歳?」


改めて聞かれると思い出すのに う~んと口に出てしまう。

「昨年が46歳だから 今年で47だよ。多分 本人の自己申告をまんま信じているから」

No.352 14/02/22 12:00
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

GREE熟から出た一言

「私も、言えないけど そこそこ年齢が行ってるね。本人の性格 全部じゃないけど聞く限りでは、明るく やや姉御肌なのかな?って推測する。物を贈るのに悩むなら 映画やコンサートとかに招待するってのも有りかもよ」

下着やピンクローターの話を出して その事だけが頭の中に残っていたが、ふと視点を変えれば 物として相手に渡すだけでは無く 楽しい時間を過ごさせるって考えもあった。

1月のしゃぶしゃぶのお礼も兼ねて どこか食事へ誘う。


あと4日でなんとか判断しないと GREE熟に相談した事で 前の道が開けた。この事は収穫だった。


近藤達にお礼を行ってアパートへ向かう。
途中のイオンモールに立ち寄りホワイトデー特設場に寄る。


毎度思うが、バレンタインに対して ホワイトデーの売場や品数って どうしてどこも規模が小さいんだろう?

一昔前なら マシュマロ キャンデー クッキーが定番なのに今は、チョコレートのお返しにチョコレート。余りにも 短絡的すぎ

義理チョコと思うと500円でいいさ と悩む事なく買えたのに う~ん何にしようかな?

大きく見栄えが良い物 持って帰る時に邪魔にならない感じで 量より質の 小さいけど高い物
悩みながら 次の施設へ向かう。

No.353 14/02/22 12:47
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

地下鉄を使い 高島屋までやってきた。普段なら近場で済ませていた俺に 何の変化があったというのだろう。


大きい施設でも、バレンタインほどの賑わいは感じられず。一回りして 得るものが無く落胆していた時に ふとある売場が目に入る。

ケーキか・・・色んな種類があった。店頭にいる女性に聞くと ここ10年ほどでお返しする人のタイプも、何かこれ!と固持せず クッキーに他の物が混載されたり ロールケーキだったりと変化しているそうだ。

その中でも、一口サイズのブランデーが入ったケーキに目が移り これなら!と直感した。

しかし、渡すのが木曜日で平日今日 買っても数日は此方で保管をしなけれ・・・

悩んでいた俺を見かねて 店員さんが
「前日に買って 後はドライアイスの発泡スチロールに入れておけば 1日は余裕で持ちますよ。貰って帰るまで 冷蔵庫に入れておく事が前提ですが」

その発言を聞いた時に これにしよう!と決めた。渡す物は決まった。そうなるとコンサートや映画の観点が外れる。

なんの為に 食事を奢り アドバイスを受けたのか・・・
映画やコンサートのチケット 今では時間が足りない

自身に変ないいわけをつけ 再度下着が頭の中でラジオ体操を始めた。

No.354 14/02/22 13:03
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

思いついた感じでひらめき ドン・キホーテへ向かう。コミカルな下着ならあそこしかない。
由美さんへ 渡す直前に聞いて要るってなら渡せば良い。要らないと言われたら・・・ いかん考えるな!今は行動だ。

店内に入れば 誰も居ないと思っていた売場。カップルや高校生か?が目立つ。 早く 買ってどこかへ行ってくれないだろうか?


そんな思いでいっぱいだった。チャンスが来たのは、それから10分後。以前は、プリンちゃんが横に居たから 他から見られても 彼女に買ってあげるという大義名分があった。

今 会社の誰かにあったら 博子ちゃんやゆきえちゃんに会ったら・・・下着を選んでいる俺は不審者に見られたくないが為に ミッションをこなして そこから早く立ち去りたかった。

しかしだ・・・下着を選んでいると顔がニヤケてしまう。意識すればするほど 笑いが出てしまう。

唇をギュッと噛んでも・・・ 何だよ 選ぶだけじゃないか!変態さんの考えは無いぞ 俺が履くのじゃないからな・・・

俺は、何に言い訳しているんだ。カップルが、俺を見てヒソヒソ話す。そりゃそうだろう 女性の下着が売っているとこで オッサンが1人ニヤニヤしているんだから

ヤバい ここから一刻も早く立ち去りたい。その場から逃げようとして振り向いた時に 女性店員が声をかけてきた。

「贈り物用ですか?」

内心 助かったこれで変質者と間違われ無くてすむ。店員さんの助けに 思わずハグしたくなった。

No.355 14/02/22 15:42
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

女性の下着売場 隣に女性が居るだけで こんなにも心強いなんて・・・

「奥様 彼女さんにプレゼントですか?年齢にも寄りますが、サイズは幾つのを探してますか?」


ここは、奥さんって設定にしておいた方が良さそうだ。

「妻へのホワイトデー お返しに受けねらいで下着でもと思ってね。ただ 年齢が40代後半だから あまり派手なものよりは クスッと笑いがこみ上げてくる下着でもあればと見ていたんだよ。サイズはM」

多分だけど・・・

店員さん お薦めが、フワフワした毛みたいなのが付いている下着。白色でサテンか?シルクか?生地がツルツルしていた。
もう一つのは・・・帰省した時 プリンちゃんに買って上げた下着に似ている。


ドン・キホーテは地域が変わっても 取り扱う品物は、そんなに変わらないのだろ

流石にロリ系を買うなら 最初に見せてくれた コートやジャケットの首もとについているフワフワした物が付着しているパンツの方が・・・良いのかな?

ラッピングをしてもらい ケーキの段取りも決めた時 あれだけ憂鬱だった3月14日が待ちどおしくなる。

帰宅して 夜にプリンちゃんと電話。

「プリンちゃん 宅配便で送ったから 楽しみにしていてね。今日は色々忙しかったよ」


「忙しい?どこか行ったの? 私の方も仕事が忙しかった。連休が欲しいなぁ 浩之さん どこに行ったの?」

危うく ホワイトデーのお返しを買うために 散策していたと言い掛けた。

No.356 14/02/23 03:15
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

やましい事が無いなら 全部話せとなるだろうが、俺としては余計な火種なら 最初から伏せるべきだと考えた。

「昼に近藤達と食事してきたよ。あの2人を見ていると 羨ましいと思ったね。姉さん女房って空気が、近藤を支えていると思う」

数秒 空白があった。てっきり電波途中で途切れたのか?そう思い始めた時

「良かったね。浩之さんも姉さん女房が欲しいのでしょう?誰か捜してみる?」


「俺 何か気に触る事 言った?」

何だろう急に突っかかって来て 昨年から理不尽な突っかかりが多くはなってきたが・・・

「別に 浩之さんがどうとかじゃないの 忙しいからイラッとしているだけ」

たまには、俺も本気でブチ切れた方が良いのか? 当人がイライラしているかと 此方にまで当たらなくても・・・

会話を続ける気力も無くなり 適当な理由をつけて 電話を切った。それから2日後の火曜日にプリンちゃんから まるで何事も無かったみたいにメールが来てた。


「宅配便ありがとう 昼過ぎに来たよ。休みの日に来る感じで日にちを指定してくれたんだね。開けて見たら 沢山のお菓子とホワイトデーのクッキー 味わいながら食べるね」


ハートマークが文章の間に多々ある。日曜日の夜 あれは、一時的な迷いだったのか? 昨年よりも更に今年は、プリンちゃんが理解出来なくなってきた。
男女の付き合いは、年数を得れば それなりに理解が深まる。それが、俺とプリンちゃんは逆。

No.357 14/02/23 03:38
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

プリンちゃんの考えを聞くべきなのだろう。それがどの様な方向へ行こうとも。

13日の水曜日は勤務が終わると地下鉄に乗り高島屋に向かった。日曜日に接客してくれた 店員さんを探す。平日の夜 周囲の店舗もそんなに お客はいなかった。

店員さんを見つけ 色んな種類のケーキが入ってるのを買う。予め話をしていたから 説明しなくてもスムーズに買えた。

ホワイトデーのお返しだからプレゼントになる訳だが、何時もにまして 慎重に優しく持って帰り 冷蔵庫に入れて 初めて緊張感から解放された。

帰宅した時は、プリンちゃんと日課である電話の時間。

今夜は、ちょっとある事を確認する為に 挑発してみる事に


電話をかけ 待ち歌が流れてる あれ?長いな? しばらく待ってみたが やはり出ない。

何時も電話が出来ない時は、メールでパスと意思表示があるのに・・・ 携帯を置いて風呂に入るかと思っていた時にプリンちゃんからかかってきた。

「ゴメン トイレだったよ。昨日のホワイトデーありがとう。さっそく食べたよ~ あと焼きタラの珍味 あれは最高だね。食べてる時は、本当に幸せ。 浩之さんは、どんな時が幸せ?」


こちらからトラップをかけなくても プリンちゃん自身が、あたかも 俺を試すように話題を振ってきた。


「プリンちゃんと会っている時が幸せだよ。あとエロ写メ撮ったのを見ている時」

さて なんと返事が来るか・・・

「えっち~ 浩之さん私とエッチしたいのね? このまま携帯を使ってやってみる? それとも私のパンチラ送信してあげようか?」

No.358 14/02/23 04:03
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

予想外であった。何時もの如く 面倒くさ~いの返事が来ると予感していたから 俺の考えすぎか?

この流れをどうするべきか? もう1度カマかけてみる。

「え~プリンちゃんもエッチじゃん 電話でしようなんて。ひょっとして 今はベッドの上かな? 電話でした事は無いけどドキドキするね。パンチラはパンチラで欲しいよ」


「うん ベッドの上 トレーナーにパジャマのズボンだよ。指でアソコ触っちゃおうかな?うふっ」

う~ん 拒否する事なく乗ってきたぞ・・・この展開も考えていなかった。

だとしたら 険悪な関係になっていたと思っていたのは、俺だけか?

その後 思惑を悟られぬように 敢えて明るく振る舞い楽しく電話を終えた。

それから五分後にプリンちゃんからのパンチラは送信されてきた。

俺は、彼女を試した。その答えは、俺の考えすぎ・・・自分に嫌悪感が駆け巡る。気持ちを知りたいからと プリンちゃんの事を疑った。そんな馬鹿な自分に

翌朝 日課のおはようメールがプリンちゃんから来ていた。
昨日の電話が凄く楽しかったと
バスの中で返信し 会社へ向かう。 守衛さんに挨拶をし中に入りかけた時

「ホワイトデーですか?」と声をかけられた。手荷物を見ての事だろうが、根掘り葉掘り聞かれるのも嫌だ。意図的にスルーし更衣室へ向かう。

明らかな義理チョコは、タイミングを計らずとも 直ぐに渡せる。

だけど 由美さんのはちょっと違った。義理チョコ2個をロッカーに置いて 由美さん宛ての物だけ手に取り 食堂へ向かった。

No.359 14/02/23 20:31
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

まだ AM6:45。流石に誰も居ない 居なくて当然の時間由美さんは、ともかく 他の人が入ってくるであろう時間まで80分は楽にある。

コーヒーを買い席に着く。70円で買える 幸せな一時。

ホワイトデーの渡すものを確認。さり気なく さり気なく・・・

その時 後ろから両肩を叩かれ驚かされる。振り向くと由美さんだった。

「挨拶したのに どうしたの?ブツブツ言って 近寄って来てたのが気づかなかった?」

「びっくりしたよ~由美さん おはよう。考え事していたからね。 由美さんにホワイトデーだよ。はいっ これ 気に入って貰えると嬉しい ブランデーが入っている一口サイズのケーキだよ」


由美さんの目が大きく開く。

「キミにこんなセンスがあったとはね。良い意味で驚きだよ。こんなに沢山入っていたら 値段も結構したんじゃないの?かえって気を使わせちゃったね。ドライアイスまで用意してくれて」


由美さんの笑顔を見る限り 一発目は大成功と言えるだろう。

さて この下着だが・・・

「由美さん 実はね もう一つあるんだ。悩んで 他の人からのアドバイスなんだけど 由美さんが、シャレの分かる人として 聞くのだけど・・・ その~ あの~ 」

なかなか踏み込めない。

No.360 14/02/23 21:07
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「何? 言いたい事は、はっきりと 全然構わないよ」


「じゃあ言うね。 一口サイズのケーキ 箱も開けてないのに 何で結構入っていると思ったの?」

首をひねりながら


「そこ? そこなの? もっと違う事を発言するのかと・・・」


「あっ いや!本当はそうなんだ。由美さんの勘の良さには負けるよ。あのね 下着を・・・ウケ狙いで買ったんだよね。普通のパンツとは、ちょっとだけ違うんだけど・・・」

俺を微笑みながら 両手を出し頂戴のポーズをする。


「キミの事だから 照れながら買ったのでしょうね。そんなプレゼントを断れないよ 一生懸命にありがとう。ここで開けるほどの勇気は無いけど 帰宅して開封するのを楽しみにしてるからね」

両方を渡した時 義理チョコのお返し2個は、まだ渡して無いけど 今年のホワイトデーのイベントが終わった気分だった。

ふぅ 一安心。 ちょっと記憶に無い程のホワイトデーだった。下着を由美さんが履く履かないは自由にすればいい

受け取ってくれた。 その事だけで 今までの苦労が報われた。

映画や催し物の誘いは、また別の日があるさ
3月中旬の出来事であった。

No.361 14/02/24 08:25
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

4月に入るとプリンちゃんも、俺も、忙しさに拍車が懸かり 電話も週に2回しか出来なかった。


その事が、1つだけ良い方に動く。2日或いは3日おきの電話が、気持ち的に縛られる物が無いから 会話も弾む。


今年の9月で付き合い始めて丸5年 電話嫌いなプリンちゃんも 今では、免疫ができている。


由美さんも苦手とは 発言していたが、俺の周りには電話が嫌な人が多い 単なる偶然だとは思うけど・・・
4月の中旬 先月奢って貰ったから そのお礼で居酒屋に行こうと誘いを受けた。何やら 怪しい匂いがする。

指定された居酒屋に行けば そこには、GREE熟と近藤が待っていた。 近藤1人ならまだしも 熟が一緒なら 何か企みがあるのか?
(°□°;)


「近藤 何を企んでいる? 先月のお返しなら お前1人でもいいはずなのに・・・怪しいなぁ」


彼は高笑いしかしない。GREE熟も含み笑い
間違いない無い 何かあるな!

No.362 14/02/24 10:26
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

GREE熟は、生中 俺と近藤は酎ハイ。つまみと食事を兼ねているから テーブルにかなりの量の料理がある。


「で、さっそく魂胆を聞かせて貰おうか? 奢る理由があっての誘いなんだろう?」

近藤が愛想笑いしながら

「何言ってんだよ~決して 深い理由なんて ただ~」

近藤の横からGREE熟が口を挟んでくる。

「駄目よ ブーちゃん。やっぱりちゃんと言わないと。あのね 浩之さん 私達ずっとホワイトデーの事が聞きたかったのよ。 いずれ話してくれるのかな?と思っていたけど 1ヶ月近くなっても 何の素振りもない。ブーちゃんは、どうなった?どうなった?とばかり そんなに気になるなら浩之さんを食事でも誘えばいいじゃないって私が言い出したの」

GREE熟 早くも生中2杯目。ピッチが早いけど この後大丈夫だよな・・・

近藤の顔は、反省するどころか、たこわさ以外俺の顔を見ようとしない

「なんかあるだろうとは感じてたよ。先月 相談に乗ってくれた事には、本当に感謝しているよ。2人とビッグボーイで食事した その後に高島屋に行って何を買うのか決め その次にドン・キホーテでユニークな下着を買って渡したよ。下着を渡す前に状況を話し それで受け取ってくれたのだから イベント的には成功と言えるよ」

下着の話が出てきたら 食べる手を休め 近藤が俺を見つめる
「浩之 どんな下着だ!エロ系か?ロリ系か? まさか年齢にあわせたヘソのとこまで生地があるパンツか?」


奴は、今の今まで たこわさや唐揚げを食べながら こちらに見向きもしなかったのに 下着の話が出た途端にこれか(笑)

No.363 14/02/26 12:15
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

近藤くんの出番と言うべきか?今の今まで ガッツリと食べていたのだから そのまま 食欲に集中すればいいものを・・・


「特別にエロい下着ってのじゃないし 近藤の期待に答えれないが、ロリ系のパンツでもない。そもそも 年齢にあわせて ヘソのとこまで生地があるパンツ・・・ 肉体関係を結んだ女性達を思い出してもいないぞ! 近藤 まさかお前 彼女にヘソのとこまであるパンツプレゼントしたのかな?」


奴は首を横に振る。間髪入れずGREE熟が口を挟む。

「あなた達男性には、判らないだろうけど おへそのとこまで伸びるパンツって 冬は重宝するのよ。お腹が冷えないし 色気はないけど」

近藤達にどの様な下着を買ってプレゼントしたかを話すと GREE熟は、素敵と言う それに反して近藤は芸が無いと

意見はあれど 2人共 下着をプレゼントとした事には賞賛してくれた。

食事が終わり 外へ出た時には、GREE熟 すっかりと出来上がっていた。

「浩之 悪い ちょっと肩貸してくれないか? ここまで酔った彼女を見たのは 久しぶりだ。今日は、余程楽しかったんだろうなぁ。 やっぱお前は、話術の天才だよ」

そう発言していた近藤もほろ酔いしていた(笑)

No.364 14/02/26 15:04
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

日曜日の夜 運良く流しのタクシーが拾えた。近藤の自宅に向かい 彼が料金を払っている時 GREE熟をなんとか外へ出す。その間 ずっと俺にもたれ掛かった状態だった。

さして 重そうにも感じない 近藤の体力が無いのは、知っているが 俺ならひょっとして1人で抱っこ出来たりして・・・

半分冗談で抱え上げてみた。なんと!すんなりと こりゃ50キロ無いな!

それを横で見ていた近藤

「よっ!さすが馬鹿力 頼もしいね。そのままんま俺の部屋に抱っこして ついでに俺もおんぶしてくれ」


「近藤 部屋に入ったら ローキックするぞ! まったく! お前 親はどうしたんだ? てっきりGREE熟のマンションへ向かうのだと思っていたけど」

「両親は居ないぜ 親父の定年退職前の旅行に 母ちゃんも着いていった。昨日から 今週の土曜日に帰ってくる予定だ。それにしても浩之 どうやったらそんな腕力を養える? 彼女が酔った時 これから頼むよ。何時も、俺がふぅふぅ言いながら 彼女を部屋まで送っていた。 だけど これからはお前がいるからな!」

勝ってな妄想で 人を頼るな! 彼の部屋までGREE熟を運ぶには運んだが、振り向くと 近藤が居ない・・・

No.365 14/02/26 15:21
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

扉を開けた 入った瞬間に何かにつまずいた。GREE熟を庇いながら倒れたおかげで 俺は両膝を思いっきり痛打。

明かりを点けてみたら 雑誌が・・・ アイツ! マガジンをこんなとこに置いて置くなよ!
明るくなった 奴の部屋。改めてGREE熟を見れば お約束の様な展開。
スカートがめくれ パンツが丸見え。

こんなの時 近藤が入ってきたら どんな言いがかりをつけられるか スカートを戻そうと手を延ばした時に・・・

「浩之 それは流石に俺も見過ごせんぞ!親友のお前でも それは遺憾だろう!」


心のなかで 叫んだ。待て待て 俺がそんな事するかよ!

言い訳めいた事を言い掛けた時に

「ブーちゃんどこへ行ってたのよ! 浩之さんは、私を抱っこし ドアを開けたら転けたのよ。入り口に雑誌があるし 部屋が明るいならまだしも 何であんなとこに放置してるの! だから2人共 こけたのよ。多分だけど その時スカートが捲れた? ブーちゃん 浩之さんに謝りなさいよ!」


「判ってるよ 俺だって浩之がそんな事をしないのは 冗談だって・・・」

近藤 お前の身の振り方の早さには、感服するよ。俺を疑った癖に まったく・・・

あれだけの衝撃があれば 寝ていても そりゃあ起きて当然だろうな

GREE熟 居酒屋で飲んでるにも関わらず 近藤に冷蔵庫から発泡酒を持ってきてとねだる。


俺は、幸い酎ハイ一杯だけだから 酔いはとっくに覚めているが、腹が減った。

No.366 14/02/26 16:14
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

奴の部屋を見渡せば 部屋の隅に大きなダンボール。それを見つめていたら

「あれね ブーちゃんの非常食のカップ麺よ。一つ貰おうか!」


近藤に食べて良いか聞き ダンボールを覗くと 多種多様のカップ麺があった。20までは、数えたが それ以上バカらしくてやめた。

赤いきつねを食べながら 3人でしょうもないエロ話に花が咲いた。

間もなく23時になろかとしていた時に

「浩之 そろそろ帰るだろう? 俺 玄関まで見送るよ」

まったくそんな気がなかったから


「いや まだ帰らないよ。まだ話をしようぜ」

近藤が眉間に皺を寄せ 早く帰れとばかりに せかせる。

なぜにまた?
・・・・・
ハッ! そうか!あれか?あれしかないな


「近藤 ちょっとこっちに来てくれ」
廊下まで誘い出すと

「お前さ もしかして俺が帰った後 GREE熟とエッチな事するつもりなんだろう?」


「そうだよ だから早く帰れって言ってるのに 何が、イヤ まだ話そうだ! 彼女も良い気分になってるし 親は居ないし この状況どう考えても それしか無いだろう? それとも何か?3Pでもしたいのか?」

冗談じゃない 仲は良くても 何が悲しくて近藤のチン〇を見なければならない!激しく断る。

GREE熟に帰る事を伝えると ヘラヘラ笑っていた。完全に酔っ払いだ。在来線の駅まで 近藤に送ってもらう

「GREE熟 完全に酔っ払ってたな。 お前も張り切り過ぎるなよ。あっ!! まさかタクシーでお前の家に行ったのは最初から・・・」

近藤は何も言わないが、にやけた顔が全てを物語っていた。

No.367 14/02/26 20:03
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

電車で僅か3区間だから 寝る暇も無いほど 早く着く。

今頃 お楽しみの最中かな?いいなぁ 羨ましい。会いたい時に会える それがベストなんだろうけど 俺の遠距離恋愛 何時になったらハッピーエンドになるんだろう。

くそっ!! GREE熟のパンチラなんか見てしまったから 悶々とした思いが、頭から離れない。


もっと早い時間なら プリンちゃんも起きていただろうが、25分で翌月曜日になろうかとしているのだから それは無理。


駅から徒歩で帰宅すれば、寒い部屋。友人の幸せは、長く続いて欲しいものの 目の前で見せつけられると 拗ねたくもなる。


月曜日の朝 何時も乗るバスを寸前のとこで通過され乗れなかった。 朝から変なイライラがあった。俺も、欲求不満なんだろう・・・

プリンちゃんに朝の挨拶メールをした。プリンちゃんを抱きしめたい と書いた内容だったが、朝の返信 此処数ヶ月では珍しく

「私も、キスいっぱいしたい 抱きしめてほしい 優しく胸を揉んで欲しい 浩之さんとエッチな事したい」

この返信メールを読んだだけなのに興奮が治まらなくなりかけた。 会社に行き着替えて 食堂に行ったら 由美さんは、既に到着していた。


「私が来た時 何時もコーヒー飲んでいるのに 今日は、着席してなかったから休みかと心配したよ~ 寝過ごしたのかな?」


昨日 あった事をまんま話したら良いのだろうか? GREE熟のパンチラ&近藤達のエッチ 話して変態なんて思われないだろうか?

No.368 14/02/26 20:17
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「由美さん 今から話す事 他言しないで それと素直な気持ちを話すから変態と思わないで」


俺が、余りにも真剣に熱く話すから圧倒され


「私 キミが話してくれた事 誰にも言った事無いよ。それだけ前置きしてるんだから 絶対に変態とも 思わない 安心して話してごらん」


最初から 事の成り行きを話した。由美さんにホワイトデーのお返しをした アドバイスをしてくれた人から その後どうなったか教えてくれと催促された。


居酒屋で話を進め 親友の家に行った そこでパンチラを見てしまった。そして 親友からエッチしたいから さっさと帰れと言われた。

悶々とした思いで帰宅した。寝過ごしてバスを1本乗り遅れた。勢いのまま喋ってしまう。


「正常な男性だもんね。そんな状況に出くわしたなら 仕方ないよ。でもさ・・・実際 親友の彼女さんのパンチラ見たんでしょ? どう?興奮した?」


由美さん 俺の反応を絶対に楽しんでいる。こうなればヤケクソだ。


「由美さん ムラっと来たよ。正直なとこね。相手が50過ぎ人でも 結構可愛いし でもね! パンチラよりも その後 あの2人が求め合っているんだと思うと・・・だからといって アダルトを見て抜いたりはしなかったよ。虚しくなるだけだから」


喧嘩に負けて帰ってきた弟を 姉が優しく諭す感じで

「そっか そっか ねっ! もう~あれだよねっ! なんか聞いてる私が興奮してきた。ヤバいな ちょっとアイスコーヒーでも買ってくるよ」


席を離れる由美さんのお尻辺り どうしても目が行ってしまう。

No.369 14/02/26 20:39
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

見ては。いけないと思えば思うほど 視線が行ってしまう。GREE熟も良い線いってるけど 由美さんだってまったく劣ってない。

調子こいて デカパンの事を聞いてみるか?いや~流石にそれは嫌われるか?
コーヒーカップを手にした由美さんが着席すると同時に 禁断とも呼べる質問をした。

「由美さん それでね。 その親友と彼女にどんな下着を贈ったのか?と聞かれたんだよ。あちらは、矢継ぎ早にセクシー系やロリ系 ヘソのとこまで生地があるパンツを贈ったのか?と話題を膨らませたから フワフワした毛があるパンツって教えたんだ」


コーヒーカップを持つ手が震える。俺 何を言ってんだろう・・・

「セクシーやロリは、判るけどデカパンと呼ばれる綿のパンツは持ってないなぁ キミ私にプレゼントしてくれるかい? 意識して下着を買うなんて もう記憶に無いからね。バックプリントのロリ系は無いかな?あとTバックも無いね。ごく普通のが多いよ。レースが付いてたり 小さいリボンがあったりと」
マジか!インプットインプット。由美さん ひょっとして 清純派か? 朝から誰も来ない事は知っているのに 気がつけばヒソヒソと小声で話していた。
「今度は、こちらから聞くけど キミはブリーフ派? トランクス派?」

聞かれると思ってなかった。なかったからドキドキしてしまう。

「中学の時からトランクスだよ。一時期トランクスの収集に凝って 母からいい加減にしなさいと注意を受ける事もあったけど 由美さん プレゼントしてくれるの?」

内心 さっきのお返しだ!返答に困るだろうと思いきや あっさりと

「良いよ じゃあ今度の誕生日にトランクスプレゼントしてあげるよ」

嘘~ 頭の中に 嘘~が木霊する。

No.370 14/02/26 20:58
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

それぞれの勤務に就き 楽しかった1時間強が過ぎ去る。
今朝のプリンちゃんの返信からすると ひょっとして何かあるか?1人 妄想を膨らます。


今年初めてかもしれない こんなにプリンちゃんとの電話が待ち遠しいのは!

夜の9時になるかならないか 待ちきれず電話をかけてしまう。反応良く返事がある。


「浩之さん 今朝のメールどうしたの?側に居たらヤバかったよ。なんかね 胸がキュンって・・・」

昨日のGREE熟のパンチラ 近藤達の性行為 今朝の由美さんの件は、話したら話したで揉めると思い それを伏せたまま

「俺 きっと欲求不満なんだよ。だから 思いあまってプリンちゃんに あんな感じのメールをしてしまった。でも 即来た返信に 今度は俺がびっくりしたけどね。 プリンちゃんこそ どうしたの?」


「私 夢を見たんだ。浩之さんとビジネスホテルの自販機コーナーでエッチしたのは実際あった事なんだけど エレベーターの中でお互い触りっこしたり 新幹線の中 私達2人で誰もいないの それで私が浩之さんの上にまたがり 座ったままエッチしてるの 朝起きた時大変だったんだよ。夢とはいえ 起きたら アソコが濡れていた。その事があっての出勤だったから それで浩之さんからメールが来た。感情のまま返信したのよ」


うわ~プリンちゃんはプリンちゃんで またエッチな夢を・・・新幹線の中でなんて 閑散としている平日の昼間ならひょっとして・・・

その夢 現実になって欲しい
(≧∇≦)


No.371 14/02/26 21:15
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

2人共 電話で話をしているだけなのに ただそれだけなのに 互いの興奮が伝わってくる。

今週の20日水曜日の休みが 仮に月曜とか金曜とかだったら 衝動的にプリンちゃんのとこへ行ってた その位の高ぶりはあった。


電話が終わり つくづく思うこと。それは 去年前半までは、毎日が楽しい電話だった。それが普通だと思っていた

昨日は楽しくなかった 今日は楽しかった。そんな考えすら浮かばなかった。毎日が楽しくて だからこそ 3月も4月も5月も ずっとずっと楽しく電話をしたいと本心から願った。

プリンちゃんと帰省して早くも4ヶ月が経つ。エープリルフールは、とっくに過ぎたのに 近藤からメールで驚かされた。


短文で「ゆきえちゃんが結婚する」 たったこれだけだった。
現在 上手くいってると思われたカップルは、俺とプリンちゃん 近藤とGREE熟。まさか まさかゆきえちゃんが後方から追い抜くなんて思いもしなかった。


帰宅して さっそく近藤に電話する。


「近藤 お前 この情報をどこで手に入れた?まさかエープリルフールなんてオチは無いよな?」


携帯の向こうで 奴がどこかを叩いているのだろう パチパチ音がする。

「なぁ!なぁ浩之 超怒級の爆弾だろう?俺もビックリだったよ。確認のメールしたから それから お前指定受信にメール設定してないか? ゆきえちゃんがお前にメールしたけど フィルターかけられたって凹んでたぜ」


まさか!アドレス変えたのか?しまった!消去した可能性が高いな


「じゃあ お前と博子ちゃんは既に ゆきえちゃんが結婚する事を知っていたんだ? それで何時結婚?」


「どうも2ヶ月後らしいぞ 博子ちゃんスピーチ頼まれて困っていたから」

No.372 14/02/26 21:28
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

余計なお世話なんだろうが、ゆきえちゃん いつの間に彼氏を作って そしていつの間に そこまで話を持っていたんだろう?


近藤との電話を終え 仕事も一段落した10日過ぎに 博子ちゃんに電話をした。


「博子ちゃん 久しぶり元気だった? 近藤から聞いたよ。ビックリだよね」

以前 博子ちゃんと気まずい仲になってた事すら忘れていて電話をしてしまった。


「そうなのよ あの子の男性遍歴には毎度 驚かされるわ でも、今度の彼氏普通の公務員みたいよ。なんかがっかり どんなぶっ飛んだ人かと 楽しみにしていたのに」


「結婚するってだけで 俺にはぶっ飛んだ話題だよ。博子ちゃん 気をつけてよ。ゆきえちゃんの新郎の前で外人と付き合っていたや 中年のオッサンと付き合っていた事を言わない様にね」


博子ちゃん 余程 ウケたのだろう笑いが暫く止まらなかった。俺も博子ちゃんも 近況報告をして切ろうとした時

「浩之さん なんか こないだゴメンネ。正直 連絡取り辛かった。だけど こうして 昔仲良くしていた感じで 連絡が来ると嫌われてなかったと安心したよ」


そこまで思いこんでいたなんて・・・ 俺は、もっと気を使わないと駄目だなぁ

近藤→博子ちゃんとくれば 次はゆきえちゃん本人に確認。

アドレスだけだろうか?電話その物が新規契約だったら・・・そんな事を思いながら メモリーから電話番号をクリックする。

No.373 14/02/26 21:47
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

プップップップッと鳴っている。つまり この番号は生きている。

「浩之さん おそ~い 遅いよ。何時連絡来るかと思っていたら メールしたんだけど返ってきたよ?私の事フィルターかけてたの?」

そんな訳あるか こっちが聞きたいよ。指定受信していた事を説明 アドレスが変わる時には事前に知らせて それを登録するからと伝えた。


「近藤から話が来て 博子ちゃんに話をして 今 4月下旬だもんな。 そりゃ 遅いと言われても反論出来ないよ。ごめんな 機嫌直してくれ。 でもさ 三人共驚いたよ。付き合って そんなに長く無いよね?それで結婚だなんて また凄いね」


「だって もう30代半ばだよ。浩之さんだって四十路 リーチしてるじゃん。浩之さんも近藤くんも 博子も四人で同じ職場に居た時は、みんな若かったのにね」

時の流れは、早い。今の会社に勤めて もうすぐで丸っと3年だし 俺達4人のうち ゆきえちゃんが一番に結婚するなんて・・・

「だけど 良く式場を抑えられたね。女の人って6月の結婚憧れるのかな?」


「式場は、彼氏の親のコネ。じゃなければ 無理だよ こんな急な結婚は 急ではあるけど私のお母さんも お父さんも喜んでくれて 親戚には早々と連絡済み。私は、どうしても3人に来て欲しかったから 後の人は、どうでもいいや」


ゆきえちゃんらしい無邪気さではあるが、親が聞いたら腰を抜かすだろう 後は、どうでもいいなんて・・・

No.374 14/02/26 22:13
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

ゆきえちゃんの結婚話にびっくりさせられたが、俺や近藤 博子ちゃんを取り巻く環境の変化は特に無い。

4月も26日なれば 当社は、毎度の事ながら連休の浮かれモード。金曜日で出勤なのに 有給を出し 大型連休にする輩が続出

それを咎めない会社も会社だが、中小企業なら大問題だ!

連休がある人も居れば 連休中は地獄の超繁忙期となるプリンちゃんのところもある。

この時期 触らぬ神に祟り無しで 下手に電話したと言うよりは、当たり障りの無いメールをしておくのが一番だ。

仕事が終わり カードをアウトへ押す人の手が軽く見える。当社 ICchipが入った身分証のカードをinとoutの場所にかざすだけで 勤務状態を把握している。

連休中 やる事も無いし ダラダラ過ごすだけと歩いて帰っていたら 後ろから聞き覚えがある声が 振り向けば由美さんが手を振っていた。


「いよいよゴールデンウイークだね キミは予定あるの?」

見栄も無い俺は普通に

「ま~~~~~~~ったく無し 何の予定も無し あ~つまんねぇ」

まったくその通りだ。ダラダラしているが故に 疲れる事もある。メリハリが大事なのは、判っているが連休中 なるべくお金を使わない様にと考えると

やはりダラダラになる。

「ねぇ 浩之さん・・・バイトしない? 私ね 母の引っ越し手伝ってと言われてるのよ。朝9時から夕方5時まで1万円で 昼と夕飯も奢るからどうかな?」


頭の中は一万円札がヒラヒラ どうかな?というよりは、ぜひ! 私にやらせて下さい。

No.375 14/02/27 19:59
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

土曜日いつもならグタグタで朝もずっと寝ている事の方が多い。それが、今日はシャキッと起きた。

上下のスウェット 暑くなる事を予測し 下は肌着一枚。携帯と簡易電池式の充電器 財布 タオルとイボイボ付きの軍手を持参し 待ち合わせ場所へ。


「おはよう 浩之さん。随分 下準備が良いんだね。気合いも入ってるし キミには、運転と重たい物 借りた軽トラックで運搬して貰えるかな?」

体力には、絶大な自信があるから 無言で頷き胸を叩く

「由美さん お母さん何処へ引っ越すの?」


「此処は知ってる人も少ないし 私もちょくちょく来れる訳じゃない だったら数軒先が親戚や近くに妹さん達が住んでいるとこの方が良いだろうってなってね。引っ越すのは構わないけど うちの家系 女ばかりだから 男のアルバイト 誰か居ないだろうか?と打診されてたの 浩之さんどうかな?って すぐに頭に浮かんだわ」


到着して見れば 確かに女ばかり4人。由美さんのお母さん 由美自身を入れ6人が女性 男性は俺1人だった。


しまったなぁ 近藤も、誘えば良かったかな? でも アイツは非力だしな・・・ 引っ越しの手伝いやらず 由美さんの妹やお姉さん達ばかり見てるかもしれないから やっぱり要らないか!

午前中 やや寒かったものの 11時近くになると 体を動かした分 暑くなった。

元々 由美さんのお母さんとその女性一族が 予め準備していたから 当日になってバタバタする事はなかった。


1つを除き ダンボールに入っていた本類もそんなに重くなかった。

No.376 14/02/27 20:16
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

由美さんを隣に乗せ お母さんの新居に荷物を運んでいたが 通常の引っ越しと比べたら 物足りないと感じていた。

しかし・・・3往復目 冷蔵庫が待っていた。由美さんのお母さんを初め 女性一族は黙って俺を見る。

由美さんは小声で 無理しなくて良いよと言うが、気合いを入れ 重たい冷蔵庫を荷台に乗せる。 そこに居た女性陣がみんな拍手した。

これが男の力だ!と格好つけたが 正直ヤバかった。ギリギリで持ち上がって良かった。ツードアのくせして 重たすぎるんだよ。

お母さん宅へ向かう車の中で由美さんは俺の横顔を見て笑っていた。


「もう 無理しないでって言ったじゃない。キミは、見栄っ張りなとこがあるよね? でも、またそこもキミの魅力かな?」        
俺も、由美さんをちら見していた。当然 別の理由で・・・
由美さん Tシャツになっていたから 脇からブラジャーがチラチラと

本人気がついていないのか?窓を全開にし風を気持ちよく受けていた。

ピンク色が頭から抜けない 下とお揃いだろうか?
       ・・・ダメだ 今は運転に集中。 冷蔵庫をなんとか降ろし終えた俺達に 由美さんの携帯が鳴る。

「お母さん達が、そろそろお昼にしましょうって あちらに戻れば沢山のおにぎりと玉子焼き 粗挽きウインナーや唐揚げがあるってさ 食料までもう少し 浩之さんしっかりと運転しようね」

お母さん宅に着けば 俺達を待っててくれた。これが、近藤ならまず間違いなく 先に食べているだろう。

No.377 14/02/27 20:29
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

おにぎりを片手に部屋を見渡すと あと三回ほどで完了するかな?と自己判断

段取りがテキパキしている分 こちらも、リズム良く運べた。由美さんのお母さんを除いて 他の人(俺を含め) 食べる食べる。


もっとも 一番食べたのは俺だけど。食べると各々 寝ころんだりしている。
暑いといきなりジャージを脱ぎパンティ姿になる人や タオルを濡らし体を拭くものも

小声でつい 言ってしまった。

「俺 男なんだけどなぁ 眼中に無しか?」

その言葉で意識しはじめる。しまった 余計な事を言わなければ もう少し見れたかも知れないのに

そこへ 由美さんがジュースとお茶を買って来た。


「由美さん さっきね。他の人がいきなり 俺の横でジャージを脱いでパンツだけになったり シャツを脱いでブラを外して タオルで体を拭き始めたんだよ。もう、びっくりだよ」


「女性ばかりの家庭だからね きっと普段やっていた事が無意識にやってしまったんだろうね。 興奮した?」


「興奮よりも、目のやり場に困ったよ。まったく」

こちらは、さも意識してませんよとばかりに言ってみせたが・・・

「な~に言ってんの 軽トラの中で私の事 チラチラ見ていたくせに~」


バレていた。ブラジャーのちら見は、今日頑張っている 俺へのご褒美だ! なんて決して口に出して言えなかった。

No.378 14/02/28 07:31
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

休憩が終わると なんとか夕方までに終わらせたい そんな思いが個々の動きを加速させた。
最後の荷物を軽トラックに乗せた時。母親1人で住んでいた割には、かなりの荷物があるのだと感心した。

「お母さん 今日でこの借家も、お別れだね」
姉妹のうちの1人が母親に言う

「ここはさ 色んな思いでがあるよ。あんた達が、独立してからは 私にとっては広すぎたけどね。次は、兄さんから譲り受けた家だから 家賃の心配もいらないし 小さいながらも庭もあるから のんびりと菜園でもやるよ」


こんなやりとりを見てると 故郷の母を思い出す。帰省する時はプリンちゃんとの予定を優先し ゆっくり喋る時間がないなぁと


由美さんのお姉さんだろうか?
「今日は、由美が彼氏を連れてきて良かったよ。男性1人がいるだけで こんなにも違うのだね。本当にありがとう」

今 目の前に居る人は・・・彼氏と言った?
確認しようにも 俺しか居ないし 相手に今の台詞をもう一度なんて言えないし・・・

車を親戚に帰した帰り道

「はい バイト代 今日は、朝から本当にご苦労様。筋肉痛にならなあ様にね。 夕食も奢る約束だったけど 何が食べたい?」

食べたいよりも、聞きたい言葉があるのだが・・・ それは聞かない方がいいのだろうか?


「もう お腹が空いてるからね。沢山食べれるなら 何でも良いけど 会社の近くに出来た焼き肉屋知ってる? 110分 食べ放題のとこ。あそこが気になるんだよなぁ 由美さん 焼き肉は嫌? 時間制限はあるけど 普通に食べるよりは、お財布に優しいと思うけどなぁ」

由美さんも依存無しの声をあげ店へ向かった。

No.379 14/02/28 07:58
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

新しく出来た それ+土曜日で店内は混みに混んでいた。待ち時間30分の表示が入り口に

「由美さん どうする?自分で勧めておきながら 混雑は、頭から離れていたよ」


「今から他へ行くのも何だし 私も今日は、焼き肉を食べたい気分だから 世間話でもしていれば30分なんて すぐだから待ちましょう」

彼女が発言した通り 店内の様子 メニューを見ていただけなのに30分がすぐにやってきた。


タッチパネルで 選ぶタイプ。たくさんの食べ放題を経験してきたから およその感覚で操作できた。

無造作に焼き 箸が動きを止める事は無かった。


「浩之さん 体を動かした後の焼き肉は、また格別だね。さっきからソフトドリンクばかりだけど アルコールが欲しければ じゃんじゃん飲んでね。それと・・・ 野菜も食べるのよ~」


こんな幸せな時 まったく反抗する気は無かった。言われるがまま サラダとサンチェ オニオンスライスを摂取。


「由美さんも一安心だね。近くに親戚や兄弟が住んでいれば お母さんも、心が休まるだろうし」


子なら 年老いた親の心配をして当然。だからこそ 由美姉妹達は力を合わせ 引っ越しの手伝いをしていたのだろう。


「最近 彼女とはどう 上手く行ってるかな?昨年末は、雲行きが怪しかったみたいだけど?」


この会話 これを聞いた時点では、普通の会話としか聞いて無かった。深い意味があるとも知らずに・・・

No.380 14/02/28 08:26
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「今は、そこそこ上手くいっていると思う・・・かな? 判らなくなる時もあるんだよね。そのバロメーターがエッチな話。 機嫌が良いときは、乗ってくるんだよ。電話越しだけど エッチしたい気分が会話の所々で出るから それで別の日に 俺が調子こいて エッチな話題を振ると不機嫌になり 面倒くさいや 訳が判らないとかを連発し 会話が途切れる」


「彼女さん 情緒不安定なのかな? キミも戸惑うよね。でもさ キミは実際彼女一筋でエライよ。遠距離恋愛をして それが長引けば どちらかに浮気が走るのもあるだろうけど キミは浮気はしないから凄いと思うよ。彼女さんの最近の態度 ちょっと気になるけどね」

俺は、由美さんが何を言いたいのか理解してなかった。ゆえにチヂミを食べながら首を傾けた。


「何の事?って感じだね。キミは浮気をしても きっとバレるタイプだと思う。でもね 女は全てじゃないけど 私を含めしたたかだよ。中にはパッと手のひらを返すタイプもいるし 純愛は素晴らしい事だけどね」


プリンちゃんの行動を考えた上での発言?

俺自身 プリンちゃんと付き合いだして 浮気の2文字は、頭の中に無かった。人から言われて 初めて意識する言葉。

2時間弱が短く感じた。デザートが来て タッチパネルはありがとうございましたを表示。触っても 何の反応も無かった。

もっとも これ以上は食べれないが・・・

No.381 14/02/28 13:50
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

食べるだけ食べると 次は睡魔が忍び寄る。ぐっと堪えていても 口が開いてしまう。何時もの土曜日にしては、早起きをしたし 帰宅したらぐっすり寝れるだろう

由美さんに挨拶をして帰宅を急ぐ。時計に目が行く 9時ちょい過ぎ プリンちゃんに今夜の電話をパスしたいとメール。

それと同時に寝てしまう。翌 日曜日 起床しようとした時 体が・・・ 日頃の運動不足が祟ったのだろう?


由美さん 予言の通り筋肉痛。携帯を手に取り プリンちゃんに今 起きたよのメールをする。


今の会社に入ってから あれだけ体力を使うなんて久しい


臨時収入が、嬉しく 五千円を別の場所に隠し 残り五千円は、食費にするつもり


プリンちゃんの誕生日プレゼントも宅配で送り 次のイベント事は2ヶ月後 ゆきえちゃんの結婚しを待つのみであった。

5月の連休 やっぱりダラダラであった。博子ちゃんのメールでは、ゆきえちゃんのエステ通いに付き合わされたり

買い物に付き合わされたりと近況報告が来た。近藤は、GREE→ゲーム→熟女→のパターン。


基本的に俺も近藤も 仕事が無いとつまらない退屈な日と言うのが改めて分かった。

No.382 14/02/28 21:47
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

5月の連休が終わった頃に ゆきえちゃんからの招待状が届いた。それを見るといよいよ何だと こちらまで緊張してくる。
喫茶店の中で泣かれたのが つい先週くらいにしか思えない
4人で初めて 忘年会をして 7年にもなるだ・・・

携帯で写したデーター みんな笑っている。4人の中で 一番最初に結婚するゆきえちゃん

まさか 近藤は泣いたりしないよな・・・俺もだけど 近藤も涙もろいとこがあるから

会社が終わって 日々の日課である プリンちゃんとの電話で友人の結婚式に招待された事を話すと

「ふ~~~ん」たったそれだけ。もっと反応があっても良いはずなのに まるで興味無し

となれば 以後 結婚式の話はしない方が無難だ。何かにつけ 揉める元になるから

各週でプリンちゃんの出方を伺う そんな感じで電話をする日が増えた。それが後々 苦痛になるとも知らず。

5月終わりに 近藤と式に出る為の買い物に出かけた。

「浩之と食事関連の為に外で行動を共にする事は、多々あったが、 ショッピングの為だけに2人で出かけるって 年に2回程度だよな?」

近藤に言われ 記憶を辿るが、思い出せないって事は 彼の主張通りなんだろう

「お前が礼服を持ってないと言うから 一緒に来たけど GREE熟から 社会人として 何にも言われなかったのか? 近藤 スーツだけじゃなくて白のネクタイもいるんだからな 忘れるなよ」


「礼服を持っているからって 先輩風 吹かさなくてもいいじゃん お前 何回か結婚式に出てるんだろう 色々教えてくれよ」

No.383 14/02/28 22:15
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「ところでさ浩之 なんで6月9日に結婚式なんだろうな?他の日じゃなくてさ」


「深く悩むな ゆきえちゃんと その彼氏が相談して決めた それでいいじゃないか」


「浩之 違うぜ! 6と9だろ? つまりシックスナインだぜ! エロ~い なっ! なっ!エロいだろう」

人の冠婚葬祭までダジャレにしたいのか?こいつは・・・
ゆきえちゃんの彼氏はともかく

ゆきえちゃんは、仲間だろうが! もし 俺が結婚する事になり 彼を呼ぶとする。今 みたいな事を言ってみろ 着ている服を全部脱がして 繁華街のど真ん中に放置してやる。


紳士服店に入って 近藤のサイズを探すが、これがまた見つからない


「近藤 礼服の予算はどれくらいだ?」

奴がニンマリとして 指2本を立てた。

嘘だろう?たった二万? しかも普通のサイズならまだしも

彼の価値観には 到底並ぶ事は無いだろう。

「浩之 お前はいくらの買ったんだよ」

俺もスマートじゃないが それでも葬式や結婚式にリクルートスーツで行くのはマズいと知っている。二十歳なりたてなら 紺のスーツでも通じるだろうが 三十 四十近くになると 常識ってのがついて回る。


「俺のは5万5千円だよ。故郷の親友の時 スピーチも頼まれていたし 俺みたいに背中が広いと 作って売っている物もあんまりないから 辛うじて見つかったのがその値段なんだよ」

「近藤 嫌みじゃないから 良く聞いてな! せめてさ 後 1万上乗せしないか? 3万ならまぁまぁのスーツがあると思うからさ 青山 はるやま コナカ トコトン付き合うからさ」

俺の説得には応じてくれた。

No.384 14/02/28 22:33
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

俺は、心の何処かで 近藤を擁護していた。スーツとネクタイ それに靴も買えば、結構な値段になる。 それプラスご祝儀ともなれば・・・


人事では無い!無いと思っていたのに 奴の財布には・・・


「近藤 お前!金持っているじゃないか! それだけ財布に入っていれば 悩む事ないだろうが・・・イヤらしい奴だな」

照れ笑いじゃなく 明らかに勝ち誇った笑いであった。


「だってさ 彼女が、恥かくといけないから 10万あればなんとでもなるって だから取りあえず10万を財布に入れてきた」


白のネクタイや 革靴は簡単に買えたが、問題は やはり彼のサイズが無い。
仮にオーダーメイドしても 来月の9日 大物芸能人なら我が儘を通し 金に糸目はつけず 無理に作らせる事も可能だが、一般人の近藤では 絶対に無理。


結婚式の出席が俺も近藤も別の日なら 俺のダブルのスーツを貸して上げてもいいが、運悪く2人そろっての招待。


「近藤 お前GREE熟に連絡取って見ろよ。 どこか知ってる店は無いか 俺も、会社の同僚に連絡取ってみるから とにかく今日買わないと 6月に入ってからとか寝ぼけてると 後悔する事になる」


彼も事が進まない それは把握していた。
俺が、電話をかける相手 それは由美さんしか居なかったが、メンツとかプライドとか言ってられない

由美さんに連絡しようとした時に 近藤からGREE熟に繋がり 店を教えて貰ったと 張り切った声で俺に言う。

「今さ 聞いた店に行こうぜ そこならある可能性が高いって」


彼にその店を詳しく聞くと・・・ダメだこりゃ 目の前にある 出てきたばかりの紳士服店だった。

No.385 14/03/01 13:23
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

絶望的になっていた。その時 俺の携帯が鳴る。相手は由美さんだった

「メールに至急連絡下さいとあったけど どうしたの?」


掻い摘んで 事の流れを伝える。暫く 考え出てきた答え

「なくなは無いけど 隣の市だよ。閉店が確か9時だから 今からバスに乗り換え 私鉄に乗っても・・・」
由美さんが危惧するのも分かるが、俺達は、そこの店に懸けるしかなかった。

「近藤 お前GREE熟に頼んで 此処まで車で来て貰う事出来るか? 車なら乗り換えや待ち時間がいらい分 買う時間にもゆとりが持てるはずなんだ」

何時もの彼なら なんだかんだと文句を垂れるが、この時ばかりは行動が早かった。

「由美さん メールにGPS付けて場所を教えて そのまま移動するから」

携帯を切り 五分もしない内にメールが来る。そらから20分もかからず GREE熟が近藤の車を運転してきた。


「悪いね!隣の市まで買い物になって 俺が運転するから 2人共 後ろに乗って」

GPSを確認した時 間違いなければ 国道と高速が併走している あの場所に違いない。 何にも無かった更地に 店が出来ていたなんて知らなかった。

予想はピッタリ 閉店の1時間前に着いた。これで ゆっくりと選ぶ時間もあるだろう

俺は、車の中で待ち GREE熟と近藤が店内で買っていた。30分すると出てきた。手に何も持っていない? 合うサイズが無かったのか?

No.386 14/03/01 13:42
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

笑いながら帰ってきた二人。

「近藤 無かったのか?ここまで来たのにダメだったのか?」

俺が、近藤に詰め寄る。

「浩之 何を興奮してるんだ。服を買うのは、俺だぜ! 服はあったよ。5着もあった。その中からGREE熟が選んでくれたんだ。裾合わせは、もう時間的に出来ないから 2日後に取りに来るよ。3万ちょいで買えた。 浩之色々と迷惑かけたな 助かったよ」


その言葉を聞けただけで 気が緩んでしまった。その日 夕飯はかなり遅れ 9時を過ぎたが、近藤が俺とGREE熟にご馳走してくれた。

満腹になり 店内でくつろいでいると GREE熟が考え深く

「結婚式かぁ・・・ 30年前どんな気分だったかな? 愛し合って結婚して それがまさか離婚するなんて思いもしなかったなぁ。 でも離婚したから ブーちゃんと半同棲生活が出来てるんだけどね」


最初の出だしが しんみりとしていたから どんな展開になるのかと思えば おのろけかよ・・・(笑)


「浩之さんは、プリンちゃんと結婚しないの?」


GREE熟が、俺に素朴な疑問を投げた。返事には困らなかったが、近藤が気を利かせてくれ GREE熟に合図を送る。

GREE熟も聞いては いけなかったと思い 頭をぺこりと下げた。


「謝る必要は無いよ。 本当にそうだと思うよ。長年付き合っているんだからね 付き合いだして3年目までは、同棲の具体的な話や その後どうするかまで詰めていたけど やっぱりリストラ後の生活がね・・・ そのままダラダラと付き合っている感じは否めない」


近藤は、それを知っていたから GREE熟の前で 俺とプリンちゃんの結婚話はしなかった。

No.387 14/03/01 14:02
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

俺がまだ20代前半なら 若さの任せて 愛があれば 絆があればとモチベーションも上がるけど この年齢になると相手と結婚するには 如何に経済力が大切なのか知っている。

帰りの車の中 近藤が運転して俺は窓の外をみながら そんな事を考えていた。


27日の月曜日は、会社に到着と同時に土砂降りになる。
ヤバかった~とつぶやきながら 着替え食堂へ向かう。


ドアを開け 見渡せば ゆみさんがタオルで濡れていたとこを拭いている。

「あっ! 丁度良かった。髪の後ろの方 拭いてくれる? 傘さしてたのに強風で壊れちゃうんだもん なんでこんなに濡れないといけないんだろう はいタオル!」


後ろへ周り込み 髪を優しく拭く。ふわぁ~と 良い香りがした。なんのシャンプーだろう?

「拭いたけど かなり乾いているね。 俺はギリギリ濡れずにすんだよ。今年はゲリラ豪雨が多いよね。これだけ激しく降ると 靴下や下着の替えとみんな持っているのかな?」


「夏なら 汗をかいた時の為にってあるけど 豪雨を想定しての着替え 持ってる人少ないんじゃないかな? キミ 持ってるの?」

用意周到 パンツと肌着 靴下の替えはロッカーの中に 常に入れてある事を告げると

「いや~感心感心。 そこまで準備しているなら いざって時は安心だね。私 ブラやパンティの替えは置いてないけど ストッキングなら置いてあるよ。でんせんしたら 直ぐに履き替える為に」


ストッキング・・・由美さん スタイル良いから・・・ どんな感じなんだろう・・・

No.388 14/03/01 14:19
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「ねぇ・・・ねぇってば!私の話聞こえてる?」

そこで改めて 由美さんを見る。いかんいかん 妄想の世界へ行ってた。

「なるほどね パンティやブラ ストッキングの話が出た時に エロモードになっていたんでしょう? まったく朝から 私もスケベだけど キミのテリトリーには入れないね」


返す言葉も無い 話題を探して強制的に言葉を探した。


「由美さん 最初に言うべきだったけど 昨日はありがとう。助かったよ あの店知っていたの?」


由美さんがエロの話は、終わるのか?と俺に顔を近づけ また離した。


「お母さんの引っ越しは手伝って貰ったから知ってるよね。お兄さんから中古の一軒家を譲ってもらう前 物件を探してたのよ。手広く 周辺の市町を含め。 その時に何回か前を通過して こんな所に紳士服店が出来るんだぁと記憶してた。それで キミに服をプレゼントする時が もし来たら・・・ 情報の一つとして頭の中に入れてたよ。だってさ 垂れ幕見て笑ったのよ。大きいサイズ有りますなら判るけど 力士の方がご来店しても対応しますって (^O^) 面白いよね」


そうだったのか・・・それでサイズが大きい物を売っているとこを知っていたんだ。

ん? 俺にプレゼント?

・・・・・

気のせいか?

「お店を教えたんだから コーヒー一杯 奢ってくれても 良いと思うけどなぁ」


その言葉に反応し コーヒーを渡した。その後の会話は、毎度のくだらない笑い話であった。

No.389 14/03/01 17:36
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

6月に入り 最初の日曜日。博子ちゃんがスピーチをする内容を確認して欲しいとメールで連絡があり

俺と近藤はロイヤルホストへ向かった。

「ゆきえちゃん 来週に式を控えているから 流石に忙しくて来れないみたいだな」

俺と博子ちゃんが先に着席しているとこへ 近藤がやってきた。

「浩之さんも 近藤くんも、ご祝儀 いくらにするつもりなの?」


「浩之 前に親友の結婚式に出たって 言ったよな? その時はいくら包んだ?金額によっては偶数 奇数はなんたらってあるのか?」


会社の同僚なら1万で普通なんだろうが・・・

「俺の場合 幼少からの親友だったからな ほぼ兄弟みたいに過ごしたから 5万はご祝儀として包んだよ」

近藤と博子ちゃん 2人声を合わせ「5万!」

「あくまで親友だったからね。ただの友達なら せいぜい2万がいいとこ それと近藤が言ってた金額の数字 2だったら二つに割れて縁起が悪い そんな感じの事を聞きたいんだろう? 昔の人なら習わしを重んじるだろうが 平成になってから そんなの気にしない 思いつきのままの金額をご祝儀としているみたい」


ここでも また2人声を合わせ「なるほど~」
今まで仲良くしていた事 少なくとも3人は、ゆきえちゃんに対して ただの友達より更に上の関係だと思っていた。


「じゃあ 3万くらいでどう?私 5万はちょっときついよ。 ドレスや靴はあるけど 美容院にも行きたいし そちらのお二人さんはどう?」


3万 きっと俺が出せるギリギリのとこだろう

「その辺が妥当かもね」

近藤の台詞で一応の落としどころが決まった。

No.390 14/03/01 17:56
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

月曜日から土曜日まで ゆきえちゃんと蜜に連絡を取り合った。招待状に書いてあるのだから 時間だって分かるのに それすら確認した。

当日は、開始時刻の一時間半も前にホール中央に集合。俺も、近藤も、ソワソワして落ち着かない。

博子ちゃんは、何度も何度もスピーチをするレポートに目を通す。開始30分前には、席に着いていた。

「浩之 何で俺達右端の一番前なんだ?中央の方が目立って良かったよな?」

「近藤くん アンタ馬鹿?此方側はゆきえちゃんの招待客 あちらは新郎側の招待客 更に言うなら 私達がこの席に居るのは光栄な事なんだよ。ゆきえの同僚見てごらん みんな私達より後ろの席」


「じゃあなんで 両親は一番後ろなんだよ」

またも食い下がる近藤。

「近藤 式たりと思ってくれ。このテーブル座る席に全て意味があるんだ。新郎新婦の横 親が居るか?違うよな あれは仲人だ! 理屈じゃなく こんなもんなんだと思ってくれ 以上近藤くんの質問コーナー終わり」


司会者による 披露宴の始まりが告げられる。博子ちゃんデジカメ 俺と近藤は携帯のカメラで撮影。

花婿に目は行かないが、ゆきえちゃんは凄く綺麗だった。近藤は口を開けたまま 輝かしい光を放つゆきえちゃんに見とれる。


やがて 博子ちゃんにより友人代表のスピーチが始まる。文章の出だしはマニュアル的な物だったが、 後半になると四人で遊んだ事や ゆきえちゃんに対する 博子ちゃんからの思いに
俺も近藤も涙が溢れる。スピーチが終わった時 ゆきえちゃんは号泣していた。大役を勤め上げた博子ちゃんが席に戻ってきて ふぅ~とため息を一つ。

No.391 14/03/02 15:19
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「大きな責任を果たした気分だよ。こみ上げて来るものを 堪えてスピーチするのは、大変だった」


その言葉に 近藤の悪い癖が出る。


「俺なら もっと爆笑の渦にしてみせるよ。博子ちゃんのは、感激度は高いけど お笑いとしては、まだまだだね」


こいつは、スピーチを何だと思っているんだ。反論しようとした時に 博子ちゃんから 近藤の苦い体験が発せられた。

「ウケる話? 近藤くんの時 私が、ウケるスピーチしてあげるよ。みんなが居る前で ゆきえちゃんにハイヒールで踏まれて 喜んでいた事をさ」


思い出した。何年前の忘年会だったか? 横やりを入れる近藤に ゆきえちゃんが暴露したな。


近藤は、真っ赤な顔して下を向く。触れて欲しくない過去なんだろう

キャンドルサービス 近づいて来た時 俺も近藤も携帯を前に突きだし これでもかと言うくらい 撮った。
進行が進む 俺と博子ちゃんは、頭の中 きっと自分達ならと 妄想していたに違いない

一名は、テーブルに乗った料理に夢中だったけど・・・

式が無事に終わり 俺達三人は、わざと一番最後に会場を後にした。ゆきえちゃんと新郎が、出口で来賓に挨拶をしていた。

「今日 3人が来てくれた事が一番嬉しかった。旦那さんにお願いして 二次会は、私達4人だけでお願いしたの 夕方5時から お店を押さえてるから来てくれるよね?」


「ゆきえちゃん 俺も浩之も 食べ物があるとこなら 何処へでも行くぜ!任せてくれ!」


「近藤 食べ物の為じゃなくて ゆきえちゃんとの二次会だから行くんだろうが・・・まったくお前は」

No.392 14/03/02 17:22
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

ゆきえちゃんは、本日宿泊予定のホテルへ一旦帰り 俺達三人もそれぞれの場所に帰宅して着替えてきた。


電車の中 礼服だと どうしても見られている感じがする。
コーポへ帰宅した瞬間 博子ちゃんの真似じゃないが、一仕事してきた気分。
ラフな格好に着替え 再び集合場所へ向かった。バスの中で 撮った写真を見て やっぱり結婚って良いもんなんだろうか?と思った。

4人が揃い向かった場所 そこは、いつも忘年会をしていた焼き肉屋だった。
「みんな主人から軍資金は貰ってるからね。二次会の会費以内なんて気にせず じゃんじゃ食べてね」

ゆきえちゃんの合図で 俺と近藤が無造作に注文する。ドリンクバーで乾杯をして 結婚式を振り返った。


「ゆきえちゃん 俺達何回も ここに来ているのに こんな個室みたいなとこがあるなんて知らなかったよ。 テーブル 6人掛けで やや広め焼く場所も2カ所あるのが良いね」


「浩之 知らなかったのか? 遅れてるな! 大体こんな場所には、個室が付き物だ」

本当かよ・・・ いや~記憶を紐解いても思い出せないなぁ


「ダメよ 近藤くん嘘ついたら。 浩之さん この個室ね お客さんからの要望が多くて4部屋 今年の4月に作ったって 予約する時 店長さんが教えてくれたの」

俺は、横にいた近藤を睨むが、まったく意に介さず 焼き肉をひたすら食べていた。

No.393 14/03/03 07:21
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「結婚式って 特別な物よね。私 ゆきえちゃんのウェディングドレス姿見てジーンと来たよ。私も、何時か着るが来ればなぁ・・・」

俺は、博子ちゃんと目を合わせない・・・つもりだったが、近藤が俺の太もも辺りを叩く 何か言ってやれと言わんばかりに

「今日は・・・今日はさ ゆきえちゃんの言葉をまんま繰り返すけど じゃんじゃん食べよう なっ!」


「な~に それっ!つまんない」

博子ちゃんがふくれっ面で俺を見る。ゆきえちゃんも近藤も、思惑を知っていたから笑い続ける。


「浩之 こんな時に真面目か?気の利いたコメント言えよ」


「近藤 俺に手ほどきしろよ。お前ならなんて切り返すんだ?」


「例えばな! 博子ちゃん今日はどんなパンツで来たの? ゆきえちゃん ウェディングドレスの下のパンツはどんな感じ?って具合だよ」

お前は、めでたい日まで頭の中はパンツか?
それに触発されたのか?


博子ちゃんまでが

「ゆきえちゃん ホテルに戻ると初夜? 初夜よね。きゃ~ 浩之さん初夜よ初夜」

何回 初夜と言えば気がすむんだろう(笑)

No.394 14/03/03 11:00
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

今の時代 初夜にどれだけの意味があるのだろう?大方のカップルは、交際期間中に性行為はしているはず


「彼 かなりおくてで大学のサークルで勢いのまま ソープランドに行ったきり 素人童貞だって自分でも言ってた。初めての時も緊張でガチガチなのが伝わるくらいだし」


ゆきえちゃん なんとかしたい そんな思いが、みんなに伝わる会話だった。

「俺も、近藤も遊ぶほど人数をこなしてきた訳じゃないけど ゆきえちゃんの旦那さん きっと結ばれた時 感動したと思うよ。近藤 お前もそう思うよな!!」


「マジで話したら良いのか?ボケたら良いのか?迷うとこだけど セックスって自分が相手に出来る表現なんだと思う 自分だけ気持ちよく さっさと終われば寝る奴なんて自己中だろうし 相手にも気持ちよくなって欲しいとなれば 思いやりがある奴だろうし」

今の近藤 彼にしては至極まともな事を言っていた。会話と食事が終わると 名残惜しく 外で解散となる。

「明日が休みだったら3次会もあるだろうけど 私も、浩之さんも 近藤くんも仕事があるからね。ゆきえちゃん ごめんね」

ゆきえちゃんは笑いながら頷く。今日 朝からの行動が終わる 早い1日だった。


帰りの方角から 俺がゆきえちゃんを 近藤が博子ちゃんを途中まで送ることになった。


「浩之 新妻に手を出すなよ。ムラっとしたからと行って 人気の無いとこで 立ちバックなんてダメだぞ!」


「馬鹿やろう お前にだけは言われたくない。近藤こそ 博子ちゃんをつまみ食いするんじゃないぞ GREE熟に言うからな!」


冗談を言いながら それぞれ帰路に向かった。

No.395 14/03/03 14:19
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

月曜日の夜 電話で珍しくプリンちゃんが結婚式の事に触れてきた。此方が話すと良い感触は無いから メールでも わざと話をしなかったのに

「浩之さん お嫁さん綺麗だった? 料理美味しかった?」


「ゆきえちゃんは前の職場で一緒だったんだ。ウェディングドレスを着ると なんか違う星のお姫様に見えたよ。結婚式は三回くらいしか出てないから 評価に迷うけど 悪くは無かったかな? 料理よりも、ゆきえちゃんの晴れの姿に胸が一杯で」

「いいなぁ 私には、そんな時来るのだろうか? 浩之さん!!」


結婚式の話をプリンちゃんから始めたのは、俺にプレッシャーをかける為?


「プリンちゃん もちろん来るさ とは言え現在の生活をなんとか変えないと プリンちゃんにも迷惑掛けっぱなしだから・・・」

「来賓は?特に女性の服装はどう? 浩之さんムラムラしてパンチラとか撮ってないよね?犯罪してないよね?」

プリンちゃんも、近藤に似てきたのかな?

「そんなパンチラなん撮影しないよ。何年か前にプリンちゃん 会社の人の結婚式に出たって パンチラと一緒に写メくれたよね。あんな感じのワンピースっぽい服装か リクルートスーツっぽい感じの人が目についたよ。男性は黒の礼服だったけど」


「それとね 結婚式の間 まったくパンチラは、頭に浮かばなかったよ。だから安心して」


「浩之さんがそんな事しないのは、知ってる。おちょくっただけだよ。引き出物は何だったの?」


今夜のプリンちゃん 質問責め (-.-;)

No.396 14/03/03 18:17
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「2人の写真立てやスープ皿もあったけど メインはカタログの中から好きな物を一つ選んで貰う 今は、これが流行しているのかな?親友の時も、そうだった。だけど金額で行けば ゆきえちゃんの方が上だね。三千円相当の中から選べるから 親友の時は二千円だったよ。選んで送られて来た時計 まだ未使用のはず。実家にあると思うんだけど・・・」
もう十年以上前 自分で片付けたなら記憶もしっかりしているけど 母から聞いた話だから・・・

「プリンちゃんは、俺の嫁同然だからね。みんな 何時結婚するのかなぁって 思っているさ」


予想外の答えが返ってきた。


「何それ?意味が分からん」

俺としては、おふざけだったのに 冗談で言ったつもりなのに
なんだろう この虚しさは!
ほんの2年前は、乗ってきて そこから話題も膨らんだのに

「浩之さん 今からお風呂に入るから 電話は、ここで終わりね」

プーッ プーッ プーップーッ ため息と同時に俺も携帯の電源を落とした。


布団に入り目を閉じるが寝付けない 理由は、分かっている。
それから6月の終わりまで 微妙な距離を置く事になる。

No.397 14/03/03 18:38
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

俺の嫌いな夏到来。7月初日なのに もう暑いねが挨拶になっている。

会社も先月から夏服着用なのだが、男性はズボンの生地が薄くなる 半袖になる。まぁ ごく普通の制服


女性の夏服 これがかなりエロい この会社に入って初めて知ったのだが ボタンとボタンの間がある為に 通り 正面からやや斜めに位置を保と ブラが見えたりする。

ベテランになると そこらを承知しているからタンクトップを着用してる人が多い

中には挑発する輩も居るには居るが・・・

7月 早く出勤しても、食堂に向かう行動は変わらない 2つだけ違うのは、冷房を入れておく これは由美さんからのリクエスト。

もう一つは、自販機で買うコーヒーがホットからアイスに変わった事


「冷えてるね~悪いね悪いね。キミに妙な お仕事を押し付けて 私が来てクーラーのスイッチを入れても20分程しないと 涼しくないからね。助かるよ」


「由美さん スイッチを入れる事は、わけないさ たださ!ひと月に1回 俺有給使って病院行くけど その時はどうするの?」


「その時はストリップだよ。人間 生まれてきた時は裸なんだから 全部脱ぎ捨て解放感を味わうんだよ」


は だ か !!

マジか?だったら 俺は、有休を取り消しても良い 見に来る。


「由美さん 冗談だよね?」


彼女は満面の笑みで「もちろん」と答える。


くそ~また、おちょくられた。純情な男性の心をもて遊んで・・・なんて事は思わないが、いつか おちょくり返してやる。

No.398 14/03/03 20:49
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

さり気なく 由美さんの斜め向かい座り 顔を見ながらチラッと胸周辺を見た。


「あっ!ごめんね。私もインナー着てるんだよ。期待に応えられなくてごめんね。フフフッ」

完全に読まれてる 恥ずかしい。俺の行動が見透かされていた。


バレたんじゃ しょうがない。由美さんの胸を鷲掴み。嫌がる彼女を押し倒し 無理やりパンツを脱がして・・・

「お~い 浩之さん。お~い どこの世界に行ってるんだ~ 帰っておいでよ~ 」


この暑さで妄想してしまった。それにしては、なんとリアルな!下着の色まで覚えている。

ダメだ 犯罪者になる前にゲオのアダルトコーナーへ 帰りにでも寄るとしよう (┳◇┳)


7月の中旬 電気会社 ガス会社から支払いの請求&止めの知らせが来た。

6月の結婚式の3万円 ここに来てのしかかってきた。なんとか騙し騙しやってきたが。停止の督促がきてしまったのなら 振込用紙を持ってコンビニへ


振込用紙で払えば 約1ヶ月近く先延ばし出来る事をハローワークに通っていた時に知る。


それですら遅れるとアウトなんだが・・・全部払えば8月頭から給料まで持たない。

悩んでいても 日にちが過ぎるばかり
早朝、思い切ってプリンちゃんにメールをする。おはようのメールで始まり 次の給料まで 2万貸して欲しいと


以前だと おはようのメールと共に 今日振り込みに行くねと返信があるのだが、この日はバス停を降りてからも返信が無かった。

No.399 14/03/03 21:05
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

朝と昼のパンを買う為にコンビニへ向かう。やはり返信は無い
もうダメなのか?と思った時にプリンちゃんからのメール

「おはよう 浩之さん。ごめんね 朝からお腹が痛くてトイレに行ってたよ。昼に銀行へ行ってくるからね。気をつけて仕事してね」

この返信を見た時 体から力が抜けた。良かった これでなんとかなる。
この時 拳銃の引き金を引いていた事に気づきもしないで


プリンちゃんからのメールで 生き返った気分。それは、会社に着いてもアゲアゲ調子だった。


昼の2時過ぎ 休憩中に銀行へ行ってきたよとメールが来た。ここまでは、従来通り しかし、今回だけは プリンちゃん自身の口座もお父さんやローン関係で残高が余りない だから出来るだけ節約してねとメールが来ていた。

仕事が終わり 帰宅してプリンちゃんとの電話で今回の件をまず謝った。


「今年は、プリンちゃんにお金を借りる月が少なくて 良かったと思っていたのにゴメンね。 給料が出たらすぐに振り込むから」

嫌みの一つでも言われても仕方が無い状況なのに

「浩之さん 此方こそごめんね。もう 大分前からアップアップだったんだけど ここ数ヶ月浩之さんから貸してと無いから 安堵はしていたの それなの安堵の裏で電化製品が一気に壊れるし 一番最悪なのは車が壊れた事。もうね ローンだけで月に七万は軽く飛んでる。だけど 浩之さんが助けを求めてきたんだからね。なんとかやりくりして 振り込めて良かったよ」


プリンちゃんに何度助けられたのだろうか?借りた瞬間は その事で一杯になるのに 脳天気な俺は、プリンちゃんの言葉の裏をまったく理解していなかった。

No.400 14/03/03 21:24
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

プリンちゃんから借りた2万円を生活費に回し ため込んでいた光熱費を全部払った。

これで風呂に入れないや クーラー無しで過ごさなくてもなんて心配は無くなった。


7月の終わりから8月に入ると暑さが加速する。日本全国が亜熱帯。熱中症で死人が出たと ニュースも連日報道。


風呂はともかく 熱中症だけは気をつけないと プリンちゃんとのメールでも安否確認のメールや電話が増えた。


会社も熱中症対策で飲料水を配ったりしているが、焼け石に水。

日中の暑さでクーラーもなかなか効かない。しっかりとした食事 熟睡できる睡眠時間を努めて確保した。


唸るような暑い土曜日。近藤から 冷や麦を食べに来ないかと連絡が入った。


「浩之 生きてるか?彼女がさ 冷や麦を沢山作るから 浩之も呼んだらどうだ?ってさ 一人暮らしだと食生活も適当だろう? クーラーガンガン入れておくから 遊びに来いよ」


「いいね これだけ暑いと食欲も低下するし 冷や麦なんて一人じゃやらないからな ぜひ おじゃまするよ」

意気揚々と近藤の家へ向かった。そこへ行くと GREE熟が出迎えすっかり近藤家の中にとけ込んで見えた。


「近藤 ありがとう。こんな時の冷や麦はありがたいよ 一人だとそんな事しないからね」

GREE熟は、何束も湯がき 俺と近藤が、瞬く間に平らげて行く。

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