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夜の魔術師( 30代 ♂ TcKGh )
14/04/26 19:05(更新日時)

運命の日は、突然にやってきた。


楽しかった日も長く続けば当たり前に感じる。

当たり前のモノが当たり前じゃ無くなった あの日・・・



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No.1999411 13/09/11 08:49(スレ作成日時)

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No.51 13/09/22 00:28
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

次の言葉が、まったく予測も出来ず 彼女の言葉を待つと

「彼女にしてくれないなら 泣く。今 この電話で泣く 女性が勇気を出してコクったのに 振られたら情けないから泣く」
感情の起伏が激しいのだろうか?
「プリンちゃん まだ振った訳じゃないし 泣かなくていいよ。こんな俺でよければさ 遠距離恋愛になるけどスタートしてみよいか?」

やや暗めのプリンちゃんの声が明らかに変わった。
兎にも角にも、俺にも彼女と呼べる人が出来たのである。

「プリンちゃん 1つだけ確認。バツイチでも 子持ちでも構わないけど まさか主婦じゃないよね?不倫はちょっと・・・過去に色々あって」
グリーンさんの事が頭に浮かんだ瞬間 とっさに聞いてしまった。

「大丈夫 子供もいない バツイチでもない 結婚した事すらないよ。前の彼氏がね 熟女に行ってしまって だから浩之さんと交際できるなんて また生活に張りが出来ました。ありがとう」

電話が終わり 不思議な思いが芽生えた。なぜか?近藤に連絡しなくちゃ・・・

No.52 13/09/22 00:39
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

近藤は会社に行けば会える だからと言って彼の存在を忘れた訳では無いと 言い訳しておく。

金曜日に出社した時 ほっぺたツルツルの近藤が自ら此方へやってきた。


「明日の土曜日にさ 熟女と会ってくるよ。何かお土産いるか?」
なんだこのノリは?


「近藤 お前テンション高いけど気をつけないと不倫の賠償とか請求さるたらどうするんだ?」


「土曜日 会うのが初めてでメールと電話したら不倫なるのか? 俺がモテるから嫉妬か?」

コイツが振り向いた瞬間 拳を握り後頭部目掛けて正拳突きをしたくなった。しかし ここは落ち着いて

「なぁ 近藤。俺もさ実はGREEで彼女が出来たんだよ。」去り掛けた 近藤の足が止まる。


「何?どうやって?」


「うん あちらが俺と付き合いたいって」

No.53 13/09/22 00:46
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

彼に今までの詳細を話したら
コメカミがピクピクと
余程悔しかったのだろう。


「しかし、浩之 相手がそれだけ遠いと毎回会うのには一苦労だな。その点 俺は車で20分。ようやく俺にもモテ期が来たよ。浩之も頑張れよ」

コイツの言葉 どこまで正気なんだろう・・・近藤の事は、俺も詮索せず放置する事にした。

プリンちゃんと遠距離恋愛が始まった実感は湧かないが、遠くでも 彼女が居るって事だけで気持ちにゆとりと毎日の生活が楽しくなっていた。

No.54 13/09/22 13:35
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

遠距離恋愛ながらも 付き合い初めて数ヶ月。俺の誕生日にはたくさんのプレゼントをくれた。
何か一つでは無く これから冬を迎えるにあたってのアイテムたくさん。つまみやおかし 入浴剤等の雑貨品(地方から大学進学の為に出てきた 息子の様な気分だ)

さっそく電話をする。


「プリンちゃん 誕生日プレゼントありがとう 箱の中を開けたらたくさんの愛情を感じたよ」


「喜んでくれて嬉しい。私の誕生日は来年になるけど・・・待ち遠しいから クリスマスプレゼントが欲しいなぁ」


俺は躊躇する事無く「うん 張り切って選ぶからね。楽しみにして」

電話をしている時 メールをしている時 本当に幸せを感じていた。

No.55 13/09/22 13:44
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

仕事も秋から冬にかけ繁忙期を迎えたが、プリンちゃんとのやり取りは毎日続いていた。

つきあい始めた当時は、毎日の挨拶や何気ないメール(10通?)果たして続くのだろうか?と考えていたが、やり始めれば以外となんて事は無い。

むしろ この毎日が途切れた時どうなるのだろうと不安が一瞬よぎった。
だが、そんな不安が消し飛ぶ嬉しい話が出た。

「浩之さん 年末年始はどうするの?」


「プリンちゃん 俺、地元に帰省するよ。三年くらい帰ってないから プリンちゃんはどうするの?」


「私は・・・暇だし 地元から出た事がないから帰る場所も無い。正月 浩之さんに会いたいな 会ってギュッとして欲しい」

遠距離恋愛でも、何時かは会う日が来る。それがこんなにも早く来るなんて思わなかった。

No.56 13/09/22 13:59
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

2人の取り巻く環境が、急速に動き始めた。

プリンちゃんからのメールでは、三日間予定を全部 俺に合わせるからスケジュールを決めて欲しいと。

電話をする様になって 携帯料金が倍になろうとも プリンちゃんとの会話を楽しみ 声を聞ける嬉しさから高いとは思わず むしろ毎日の電話で良く話す事があると 我ながら会話のバリエーションに驚く。

今日はホテルの予約と三が日の予定を電話で話す日


「プリンちゃん 俺、実家に泊まらず プリンちゃんと一緒にホテルに泊まろうと思うんだけど・・・」


「けど なぁに?」

欲望のまま はっきりと意思を示した方がいいのか?お茶を濁した言い方がいいのか?頭の中のCPUは高速に計算していた。
前回の自己紹介を思いだし ズバリ直球勝負に出てみた。

No.57 13/09/22 14:44
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「う~~ん ほら もう、ただの友達じゃないし観光ホテルの予約・・・ツインじゃなくてダブルでもいいのかな?なんて思ってさ」


「うん いいよ。つまりあれでしょ ダブルだと一つのベッドだし 同じ部屋に泊まるって事は、エッチも・・・なんだよね?」

ズバリ言う女性だ(笑)


「じゃあ 全てに了承という事にして 話を進めるね」


この時こそ 早く2ヶ月後になれと願った。

一方 近藤からの久しぶりのメールにびっくりした。
内容は、熟女にハマって 真剣な恋に発展。

やっぱりな・・・あれだけ注意したのに

No.58 13/09/25 06:26
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

プリンちゃんに夢中になり 近藤と久々の電話に妙な緊張が走る。

「プライベートでは忙しいみたいだな 浩之」

開口一番がこれなのかよ(笑)


「おぅっ!毎日楽しくはしているよ。お前のこないだの連絡 あれなんだよ?詳しく教えてくれよ」


彼の話をまとめとめると GREEの年齢は嘘で実際は、40代後半の熟女。旦那さんとは協議離婚中で 寂しくて年下の彼氏でも見つかればと思っていたとこに近藤と知り合ったらしい
あったその日に合体。近藤は、ゆきえちゃんが居ながらGREE熟女と・・・
プリンちゃんと付き合う前の俺なら 絶対に近藤をおちょくるメールを頻繁にしていただろう・・・

No.59 13/09/26 07:28
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

冷やかし半分で、近藤のGREE熟女を見聞。友達リンク以外は書き込めなかった。

次の朝 近藤から「浩之 俺の彼女のとこに足跡残っているぞ!偵察に来たのか?」


はい まったくもってその通りです。だけど 俺の彼女って・・・ まさか本気なのかな?
彼が、まったくのフリーなら問題ないが、ゆきえちゃん 知ったら激怒するだろうな。


一方 俺の方はプリンちゃんと会う為の計画が練り込まれ 毎日のメールと電話が日常になっている。


よくも 毎日毎日話す事があるものだ。
電話が苦手と言っていたプリンちゃんも、今じゃ免疫が出来たのか?
電話を楽しみに待っている。

No.60 13/09/26 07:51
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

季節が瞬く間に駆けめぐり GREEに登録して1年が過ぎた。
昨年は、誘われるがままに登録し右も左も判らないままだった。
グリーンさんとの事が、今年1月の事だなんて振り返ってみても時間の経過を早く感じた。

あと数日後には帰省先でプリンちゃんと会える。声や写メとは違う リアルなプリンちゃん まだ4日もあるのに 今から興奮して大丈夫か? 自分自身をを戒めた。

今日は、今年最後の出社。大掃除が終わると納会 その後はお決まりのパターンで奴等と忘年会。


近藤が、ゆきえちゃんのパンツが~と騒いだ去年。今年も何かあるのだろうか?他人事なのだろう 事件が起きる事を期待する自分がいた。

No.61 13/09/28 10:16
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

忘年会と言っても昨年のメンバー4人のまま。気心しれていたから楽ではあったが、近藤が放った一言が、場の雰囲気を壊した。

「浩之がさ~GREEで彼女を見つけて遠距離恋愛中なんだよ」
すかさず 博子ちゃんが反応。
「あっ!やっぱりそうなんだ。夏ぐらいから 日常が充実してますってオーラが出ていたから」

別に隠しているつもりは無かったが・・・博子ちゃんの俺を見る目が冷ややかになった・・・のか?

近藤くんよ、男のお喋りは嫌われるぞ!
イタズラ心満載の俺も反撃する。

No.62 13/09/28 11:14
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

ゆきえちゃんの反応を見ながら「近藤は、どんな1年だった?お前も確かGREEにいるよな?ゆきえちゃん以外の異性と仲良く出来た?」
話をGREEから逸らそうとする彼の姿を見ていると滑稽だ。
自分から災いの種を蒔くなんて
ゆきえちゃん 黙って近藤を見る。
視線を合わせない近藤。

気まずい空気のまま終わる忘年会。

話題を振ってきたのは、彼だとしても、後味が悪い今年最後の集まりだった。

No.63 13/09/28 14:41
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

忘年会からのただいまメールをすると即座にプリンちゃんから電話が来た。
「浩之さん いよいよカウントダウンだね。ホテルの予約取れた?新幹線の切符?」


遠距離恋愛 最初はどうなるかと思っていれば、今の信頼が続く限り問題は無い


「プリンちゃん 抜かりは無いよ。〇〇駅に朝10時ね。予定を立てているだけで楽しくて 実際会ったら どこまでテンションあがるのか?ワクワクだよ」


会社が冬休みの間 プリンちゃんとの電話 メールは欠かさなかったが、それ以外は決して規則正しい生活をしていたとはいえない。

No.64 13/09/28 14:51
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

そして ついに待ちに待った約束の日。緊張であまり寝れず 車内で仮眠程度は出来たが・・・睡魔を上回る会った時の感激が俺を支えた。
地元に帰って来るのも久しぶりみんな元気でいるのだろうか?自宅に無事帰省出来た事を電話し

プリンちゃんに貰った写メで確認しながら探す。5分後 それらしき人を発見 電話をかけて見ると携帯を取り出す女性がいた。

小走りで近寄り「プリンちゃんですか?浩之です」

写メより絶対に可愛い そんな思いが、俺を有頂天にした。

「浩之さん 初めまして プリンです。楽しい3日間にしようね」

駅で、ずっと立ち話をするのも不自然
時間を少し潰し ホテルへチェックイン。

No.65 13/09/29 01:43
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

俺も、近藤と変わりない獣にならない為に理性で必死に押し留めた・・・が・・・


「私、ラブホじゃないホテルって 大人になって一回も無いのだからウキウキしちゃう 浩之さんは?」


「俺は出張馴れしてるからビジネスホテル位なら普通に泊まるよ。ただ、初めて会うのに狭い部屋もちょっとね。だから 少し頑張ってグレードの高いホテルを予約したんだ」
俺の台詞が言い終わらないうちにプリンちゃんが「浩之さん 約束のギュッは?してくれないの?」


しない訳がない むしろ歯止めが外れ暴走してしまったら・・・
そればかりを考えていた。

No.66 13/09/29 01:54
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

チェックインし 荷物を下ろす。腰掛ける事無く 立ったまま優しく抱きしめる。シャンプーの香りが彼女の色気をより引き立てる。


しばらく抱きしめあって 自然な成り行きでキスをした。


「プリンちゃん 感激してヤバい 心臓がバクバクだよ」

彼女の顔 薄くピンク色になっていた感じがする。目を潤ませ「友達じゃない 恋人なのだから 今回の初デートで初キス 初エッチ有りでも構わない でも、今はお腹が空いた」

どちらからともかく笑い 外食をしようと2人の意見が合致する。


地元の美味しい物を食べさせようと張り切るが、神様のイタズラか?施設全体が改装工事。

そんなバカな!小さく呟く俺を見て彼女は笑う。

No.67 13/09/29 15:53
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

気を取り直しうろちょろし 予定を観光の後に食事。


俺が、遊んでいた場所や小学校 親友の家に行ったり 良く歩いたものだ。

そして 小学生まで結構遊んでいた神社で初詣した。
初詣 元彼女と行って以来三年ぶり その時は大した願いも無く正月の行事を体験 そんな程度だった。

だけど 今年は違う。神様 仏様 誰でも良い。こんな俺でも、人並みの幸せを下さい。


「プリンちゃん 何をお願いしたの?」

彼女は、やや照れ気味で「浩之さんと会わせてくれてありがとう ずっと2人が幸せでいられます様に」


私も、彼女も願う先は同じだった。

No.68 13/09/29 17:23
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

正月にランチタイムというのも変だが、昼ご飯を食べる時間帯から約1時間半過ぎていた。

大型施設の食事をするエリアも、そんなに並ばなくて良いと浅はかな考え。

そこは、やはり正月休み。軒並み並び 帰省したらあれを食べよう これを食べようと考えていただけに 郷土とはまったく関係ない洋食店に入った。

食事の後 店舗内を見て回り 彼女がとっさに私の手を掴んだ。
「こんなに混雑していると迷子になっちゃう。浩之さんの手 冬なのに温かいね」

テレビのドラマや映画で見るシーン まさか自分が体験出来るなんて まったく心の準備をしていなかったから ややぎこちない動きながらも、しっかりと手を握る俺だった。

No.69 13/09/29 17:37
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

施設を散策していただけなのに三時間経ち 外へでれば暗かった。ホテルへ戻った時には19時を回っていた。
部屋に入れば 気疲れからか 即座にベッドに腰掛ける。テレビを点け彼女と笑いながらテレビを見ていた時に

「浩之さん キスして そして・・・」
その後の言葉を言い終わる前に唇をキスで塞ぐ。

俺は、2人でシャワーを浴びようと考えた時に・・・お腹がなった。
「可笑しいな 五時間前に食べたのに・・・」恥ずかしさを言い訳でカバーしてはみたもののプリンちゃんは
「エッチは後からのお楽しみ 大都市の駅なんだし 食事するとこ沢山あると思うから外食してから続きをしようね」

頭の中はスケベで一杯(三十代健康な男なら当然だろう)
しかし、体は色気よりも食い気を優先した。

No.70 13/09/29 17:46
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

俺は、自分が知謀者とか英雄なんて思わない。必死に頭を働かせる俺でも、一つの誤算があった。
そう今日は正月。大体の店が夜の八時で閉まる。正月の夜に外食する経験が久しくなかったからすっかり忘れていた。

「プリンちゃん ごめんな。こんな予定じゃなかったんだよ。三が日 店が早く閉まる事を忘れてたよ」

必死に食事出来る場所を探す。なんだよ 吉野家ですら八時閉店か!

「浩之さん 私は楽しいよ。あなたの事、冷静沈着って感じがしていたから 焦っている浩之さんの顔を間近で見れて」

我ながら大失態。おまけに雪まで降ってきた。なんだ このどか雪は!


結局 店は見つからず。コンビニで飲み物 お菓子 弁当を買いホテルへ戻る。

No.71 13/09/29 17:56
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

2人でテレビを見ながら食事を終えた時には22時を過ぎていた。
今日 1日の疲れが早くも押し寄せてきた。


プリンちゃんに2人でお風呂に入り イチャイチャしたい事をストレートに伝える。

微笑みながら頷く彼女。

なんだか新婚みたいな気分が味わえる。体を全部洗ってくれて先に浴室から出て待つ俺

彼女が上がり ドライヤーで乾かす姿を見ているだけで 俺のあそこは興奮状態。

ダブルベッドで激しく絡み いざ挿入って時に・・・コンドームが無い事に気が付く。
ラブホだったらなんの問題も無い。
しかし、普通のホテルに置いて無くて当然。


「浩之さん・・・私の事大事にしてくれる?絶対 捨てたりしない? この事を守ってくれるなら避妊具無しでもいいよ」

No.72 13/09/29 18:03
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

生でエッチが出来る?うそっ?頭で考えるより彼女の問いに頷き 理性も知性も吹き飛び

一匹のオスが、メスを食らう。そんな表現がピッタリな激しいセックスだった。

朝になり カーテンを開き 外を見るが、同じ高さに別のホテルの部屋があり 風景もあったものじゃない。
さて 今日はチェックアウトしたら 親友を交えての昼ご飯。そんな段取りを頭で描きながらプリンちゃんの寝顔を見る。


なんて可愛い寝顔なんだ。寝返りをうった時 急にムラムラが来た。寝るまでに3回もしたのに 我ながら元気だとにやけた。

No.73 13/09/29 18:15
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

ベッドに潜り込む。寝ているプリンちゃんも、感じたのか?声が出て ついには起きてしまった。

「浩之さん あれだけしたのに また大きくなったの?もう 朝から好きなんだから」

前戯もそこそこにパンツを脱がさず 少しずらす感じで挿入しかけた時

「浩之さん 待って お願いだから待って」


「プリンちゃん 無理だって もう理性なんか無いよ~」

「違うの カーテン カーテン閉めないと私達がエッチしているのが向かいのホテルから丸見え」

自分で開けたカーテンなのにマヌケな俺。
チェックアウトまでの数時間 性行為をする為だけのオスとメスであった。

No.74 13/09/30 06:21
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

一戦交えた後 時計を見ればチェックアウト40分前。
2人共 慌てて支度をする。幸いにも親友との集合場所の駅は、このホテルから歩いて数分。
初めて彼女を紹介する。プリンちゃんの顔も緊張している。

「やぁ!」
後ろから声がする。親友の小林だ
幼少の時から一緒に連んでいた。お互いの長所 短所を知り尽くしている。

「浩之 久しぶりだな。何年ぶりの帰省なんだ?」

「3年ぶりかな?まさか彼女付きで会えるなんて思わなかったよ。隣にいる女性 プリンちゃんだよ」

緊張の中 笑顔を作るプリンちゃん。

「浩之さんから聞いてます。長年交友のある大事な親友がいると」

No.75 13/09/30 07:11
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

会話が弾む中 食事をする事にした。
「戻ってきて 何を食べた?」
小林の問いに
「実は・・・オムライスとかコンビニで済ませたり 帰省したら色々食べたい物があったけど 俺のミスで・・・」

ならばと言う事で その土地の郷土料理を食べる事になる。

彼女を含め会話が盛り上がる。俺と小林の旺盛な食欲にびっくりのプリンちゃん。
級友との再会が帰ってきて良かったと認識させる。

「浩之 この後はどうする?俺は奥さんの実家に顔出さないといけなくてさ~」

「気にする必要はないさ こうして出迎えてくれるだけでも嬉しい。この後プリンちゃんと2人で実家に行くつもりだ」

まだまだ一緒に居たいが、個々の事情がそれをさせなかった。

No.76 13/09/30 07:29
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

親友と別れ 電車で実家に向かう。
「プリンちゃん 本日のメインイベントだね。心の準備大丈夫?」

プリンちゃんうつむき加減で一言
「多分・・・」
これ以後喋らなくなった彼女。相当なプレッシャーなんだろうと推測。

我が家に到着すると玄関でプリンちゃんが、固まる。

「トイレに行きたい」

極度の緊張が体調に変化をもたらせたのか?
ただいまのドアを開けるなり

「お母さん トイレトイレ トイレ貸して!」
プリンちゃんに場所を教え 駆け込む彼女。
トイレから出て来た彼女に我が家の家族を紹介。

「初対面でいきなりトイレに行き 失礼しました。昨年より浩之さんと付き合ってます。プリンちゃんです」
しっかりとした自己紹介に満足な母。
妹と母が料理を振る舞ってくれる。その間に甥っ子2人の相手をする。

No.77 13/09/30 18:21
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

俺には子供が居ない 結婚もしていないから当然なんだが、子供の遊び方なら任せろ。

幼児2人くらいどって事無いさ・・・この30分後 自分の発言が間違いだった事に気が付く。

妹が助け船を出す
「ほ~ら 2人共。お兄ちゃんも彼女さんも疲れているんだから いいかげんにしなさいよ」
されど小悪魔2人の攻撃は止まず。遂に妹の爆弾が落ち 仕方なく食事へと移行(まったく やれやれだ)

母と妹の手作り料理を食べたプリンちゃん。
「これ お店に出してお金取れますよ」
その発言に私を含めみな頷く。

我が家は、祖母 母 妹と料理の腕がずば抜けている。
もちろん 本人達の努力によるとこが大を占めているけど。

No.78 13/09/30 18:58
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

食事を終えたちびっ子2人 コンビニで買い物しようと誘ってくる(キミ達の魂胆はミエミエ だけど三が日だし誘い乗ってやるか)

彼女は部屋に残るとの事。男だけで いざ出陣。
コンビニへ入るとちびっ子2人は店員と顔なじみみたいで気軽に話してる。
お菓子にジュースにアイス 普段は妹の顔色を伺う感じなのに 今日ばかりは違う。

俺も父親気分。「好きなだけ買っていいぞ お金は任せろ!!!」
そのかけ声に反応する2人。
会計時に苦笑い。まさか お菓子類だけで4千円超すなんて・・・

2人はルンルン気分 ドアを開け チビ2人の大量を見た瞬間 妹が鬼になった。
「あんた達 お兄ちゃんにねだったでしょう!もう~ そんなにたくさんのお菓子!かしなさい!」

チビ2人は俺に助けの眼差しで言う
「違う 浩之おじちゃんが、何でも買ってやると言ったんだもん」

そこへ俺も、妹に「正月だしさ 俺も気持ちが大きくなった この2人は悪くないからさ」

No.79 13/09/30 19:05
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

別室に呼ばれ 妹から
「お兄ちゃん 気持ちは嬉しいよ。でもね、小さい時からなんでも簡単に手に入ると忍耐の無い子に育つ。それにお年玉だってあるのだから 負担は掛けられないよ」

よく出来た妹だ。それは、そうとお年玉を渡すのを忘れていた。お年玉袋を取り出すと
妹が中身を確認する。
「お兄ちゃん こんなにいらない 千円でいいよ。お金を簡単に手にすれば・・・」

15分ぐらい?妹に説教されながら 指摘された通りの金額にし チビ2人に渡す。

お年玉は子供の特権 大量のお菓子だけじゃなくお年玉を貰えた事で更にテンションが上がる二人であった。

No.80 13/10/01 07:23
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

子供達の相手 母や妹 彼女との会話。気が付けば夕方の六時を回っていた。
母に次ぎの予定もあるし 切り上げる事を告げる。小悪魔2人が、名残惜しいみたいで何時までもついてくる。

来年 また来る事を約束し帰宅させた。次予定は、繁華街に行っての買い物 ここからだとバスしかない それもラストの停留所だから40分はかかるだろう。

バスの中 まるで俺と彼女の為に用意された感じで 一番後ろしか開いてない。バスの中 プリンちゃんが体を寄せてくる。左手で方を抱き寄せ 終始無言の2人。

ふとキスをしてみた。嫌がる事無く受け入れる彼女 だけどそれだけで終わる。バスの中で行為は・・・流石に出来ない。

No.81 13/10/01 07:54
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

目的地のショッピングモールに着くとプリンちゃんが「浩之さん 約束覚えてる?下着買ってあげるって言ったよね」

すっかり忘れていたが、どうせそのフロアに着いて行くだけだと思っていたら手を引っ張り 売場まで・・・目のやり場に困るが、自然とにやける俺に

「やらしい~エッチな事を考えていたでしょう」と笑いながら顔を近づける。
こんな事にすら幸せを感じた。なぜならば、今まで付き合った女性は何人か居たが、不思議と買い物したり 一緒にレンタル店に行ったりとかは無い。なぜかは、俺にも判らない。

「浩之さんはどんなのが趣味?」

「なんでもいいさ プリンちゃんが履くのだからプリンちゃんの好きなのを選べばいいよ」

何でもいいさ なんて言っておきながら セクシー系は×の注文をつける俺。

No.82 13/10/01 18:44
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

要る物を買い さて本日の寝床だが・・・
2日続けて ホテルを予約しておけば良かったと つくづく思うはめに

今更ながらに探しては見るが、キャンセルで部屋が空いているなんて事は無い(年末年始 当然だ。以後の教訓に役立つ)

コインロッカーがある駅まで ラブホを探す。どこも満室(みんな元気だね正月からセックスかよ!)

何軒も廻って もはや野宿か?と思った時 一つのラブホに希望を見いだした。

No.83 13/10/01 18:56
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

外装は、見ただけで平成の建物には見えない。では!安いのか?と言えば、正月料金とかで22000円

ぼったくりだろう!と言いたくなるが、時間も22時を過ぎている。
チェックアウトの時間を見ればAM11時

金銭の事は頭にあったが、2人共 寒くてブルブル震えが止まらない。

寒さからの解放を優先し 部屋に入った。
何だこの作りは!テレビは!文句のオンパレード。
部屋に入ると ばあさんが小窓から料金を回収。料金と引き替えにワインを一本くれた。

風呂にお湯を全開 2人とも「あっか~い」を連発。
風呂に入るのだから 裸は当然。
ところが、俺もプリンちゃんも互いを意識しあう。

No.84 13/10/01 19:05
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

俺は、プリンちゃんの裸を見つめながら 照れ隠しの為言葉を探す。
こちらの思惑を察してくれたプリンちゃん

「浩之さん 2人で洗いっこしよう」
ナイスなアイデアだ。
それぞれの体にボディーシャンプーを塗り 肌と肌をすりあわせる。

すでに勃起状態の俺。
サッサと風呂から上がり ベッドで先に待つと。
それから15分後にプリンちゃんもバスローブで現れる。
昨日あれだけやって 更に早朝に一発やったのに 俺って奴は・・・盛のついた猿か!

No.85 13/10/02 18:40
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

ラブホに入る前に食事を済ませたが、事前にコンビニへ寄っていて大正解。

お菓子やドリンク類で腹が膨れると 連日歩き回った疲れから 2人共抱き合ったまま眠りにつく。

朝 起きてフロントに電話する。
ドアを開け 外へ出ると 日差しが眩しい。
まずは、朝 昼兼用のご飯を食べ それから夕方まで観光に時間を費やした。
プリンちゃんとの2泊3日 手を握りうつむく2人。
言葉が出て来ない
初めて待ち合わせた駅での別れ。

「来年も、初詣したり 2人で買い物したり・・・」彼女の言葉が涙に消える。

「約束するよ。そんなに毎回会えないけど 絶対に浮気なんかしない」
彼女の手を引っ張り 当面さよならのキスをする。

No.86 13/10/02 18:54
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

新幹線の改札口は帰省客で溢れる。俺がエスカレーターに乗って振り向くと
プリンちゃんは、まだ手を振っていた。

そして、それぞれの帰路に無事着いたメールをどちらからともなく行う。

部屋に入り シャワーを浴び ソフトドリンクを片手に写メを見る。

初めて会ったのが2日前だなんて信じられない。楽しい写メを眺めながら眠りにつく俺だった。

4日の朝 携帯が鳴り寝ぼけながら出ると
「プリンちゃん おはよう。まだ俺の方は休みなんだけど・・・早いね」

「おいっ!何がプリンちゃんだ!色ボケかよ!」

冬休みの間は、こいつの声を聞きたくなかった。
「近藤か? 眠いのに切るぞ?」

近藤がかん高い声で「待て待て待て 用事があるから電話したんだ 昼に会って欲しい」

またろくでもない事が予想できたが生半可な返事をし 行くはめになる。

No.87 13/10/03 07:25
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「帰省先楽しかったか?お土産は?」

こいつ・・・
俺は、心の中でつぶやいた。
普通は、明けましておめでとうが先だろう!

「用事が無いなら帰るぜ 忙しいからな!」
実は、たいした用事は無い。せいぜい昼寝が良いとこだ。

実は、自分の話をしたくてウズウズしていた近藤。
「浩之 俺さ・・・ゆきえちゃんと別れて 本格的にGREE熟女と付き合う事になったんだ。博子ちゃんには話をしたけど お前にも一応耳に入れといて貰った方がいいだろうと思ってさ」

まじかょ!年の差 一回り以上だろう。ゆきえちゃんなら一つ年下 仮に手をつないで街を歩いていても不自然じゃない。
それなのにわざわざ熟女を選ぶ理由ってなんだ?

No.88 13/10/03 07:57
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

新年早々 彼の発言にびっくりはしたものの その言動を聞きたくなる。俺を引き留める為 近藤の作戦勝ちってとこだろう。

「近藤 お前の何がそうさせた? 普通に考えれば、12コ以上年が離れていれば話や価値観が相当違うだろうし なぜGREE熟女を選ぶ?」

「去年の忘年会 GREEの話が出たよな。その帰りにゆきえちゃんから説明を求められてさ・・・年末から彼女メールも電話も出てくれなくて 凹んでいたとこにGREE熟女から連絡が入り そのまま相手のとこで新年を過ごしてしまい 話し合いをした結果決めたんだ」

彼曰く 年末から年を明けてもヤリまくっていた。中出し→そのまま寝る→起きて中出し。
その時に、気持ちはGREE熟女にシフトチェンジしたらしい。
彼女の離婚が正式に決まったら同棲する事も

No.89 13/10/03 18:45
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

俺の方が上手く行っているから言う訳じゃないけど 近藤が、その道を選んだのならば 実りある収穫を目指してほしい。

プリンちゃんと付き合い始めて初のバレンタインデー。
ダンボール箱でやってきた。通常のバレンタインだとチョコレートに手紙が添えてあるくらい
だが!これはダンボールにてんこ盛り。その量に圧倒された。すぐに お礼の電話をかける。
「プリンちゃん てんこ盛りのラブラブありがとう。ホワイトデー楽しみにしてね」

プリンちゃんの声も弾む
「浩之さんの喜んで貰える姿を想像したら あれもこれもとなっちゃった」

話題は、正月に会って撮った写メやカメラの話に。
「浩之さん エッチな写真欲しかった? 会っている時に撮らせてあげれば良かったかな?って思ったよ」


「そんなのいらないよ 2人で仲良く写っている物で十分だよ」
(本当は欲しかった事 小さい声で言ったつもりが聞かれてしまった)

「男の人だからエッチはしょうがないよね。私も、浩之さんの事を思って 指でするから」

する?指ってまさか・・・

「プリンちゃん その~どんな感じなの?」

「男の人と変わらないよ。イった時に出すか出さないかの差」

No.90 13/10/03 19:13
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

サバサバした感じで話すから 不思議とエロさを感じさせない。でもな~今まで付き合った女性で自らオナニーをするなんて告白した人 始めて。

プリンちゃんとの中 喧嘩らしい喧嘩も無いまま春から夏 夏から秋へ向かう中
「また、あの人 浩之さんのとこで意味深な発言。むかつく~浩之さん あの人無視してよ。私の浩之さんだからと脅しかけようかな・・・」


「プリンちゃん 穏やかじゃないね。ただの友達リンクしているだけなんだよ。 あちらだってきっと仲良くしたいと思ってるさ」

「やだっ!絶対にあの人と仲良くなんかしないもん。浩之さん、私の味方になってくれると考えていたのに もういいもん」
電話が途切れてしまった。
今までに無い展開に困惑する俺。
どうしたらいいんだ・・・
何を思ったのか?ゆきえちゃんに電話をかけていた。

「あっ! ゆきえちゃん。浩之だけど 今いいかな?」
風呂から上がったばかりのゆきえちゃん。10分待って欲しい かけ直すからと。

「浩之さん こんばんわ。どうしたの珍しいね」

No.91 13/10/04 18:33
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

ゆきえちゃんにこれまでに起きた状況を伝えた。

「GREEにそれぞれ彼氏 彼女が居ると そんな感じの揉め事多いと思うよ。彼女の立場だったら 友達リンクと判っていても焼きもちはやくから」

ゆきえちゃんの話を聞く限り 男の嫉妬心 女の嫉妬心 たいした違いはなさそうだ。

「ゆきえちゃん 話が反れるけど 近藤の事聞いていいかな?」

「もう 別れたし 数ヶ月もすれば1年経つ。情はまったく無いけど 熟女に走ったのだけは許せない。40過ぎたおばちゃんに負けるなんて(-_-#) 」

まぁ 普通はそうだよな。近藤は、勘違いしたのかな?GREEでチヤホヤされたから

「ゆきえちゃんは可愛いのに彼氏作らないの?GREEやmixiじゃなくても ナンパされると思うよ」

しばらくの空白があった。

No.92 13/10/04 18:45
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

携帯を持つ手が、落ちた。

「ゆきえちゃ 今何を言ったの?」

「彼氏いるよ」
「そうじゃなくてさ その後の言葉だよ!」
俺の聞き間違いじゃなければ・・・

「彼氏いるよ 黒人だけど」

聞き間違いじゃなかった。
自分の知っている人で黒人と交際した人を誰も知らない。

「どこで?何時から?」
ゆきえちゃん 躊躇する事無く
「近藤さんと別れて 今年の2月にクラブへ行くようになって そこでナンパされたの。近藤さんと違い ムキムキのマッチョ。ガーナの人って言ってたよ」

「ゆ ゆきえちゃん、まさかもう肉体関係はあるの?」
俺じゃなくても 聞きたくなると思う。

「うん」

「あっちの方は大きいの?」

「やだ~浩之さん・・・特別ってほどじゃないけどね。だけど固さなら日本人かな?外人さんパワーは凄いけど 近藤さんみたいなねちっこさが無いから その辺が不満かな?」

No.93 13/10/04 19:02
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

俺は、電話を切った後にプリンちゃんへ ご機嫌伺いのメールをした。
もちろん 黒人に取られてたまるかっ!なんて事も視野にいれて(ある訳ないだろうが)

翌朝 プリンちゃんから
「浩之さんならきっと判ってくれると信じていたよ。ハラハラさせてごめんね」このメールを見た時の嬉しかった。

さて、今年も残り3ヶ月 そろそろ会う為のスケジュールをと予定した矢先にまさか 俺に今後を左右される出来事が降り懸かるなんて露にも思わなかった。

それは大量のリストラだった。リストラなんて他人ごととテレビやニュースを見ながら 何時も関係ないと思っていただけに 更に住んでいるマンションが耐震問題で退去しないといけないダブルパンチ。

呆然としていたとこに近藤から
「浩之 俺もリストラ人員に入ってしまった。部署の閉鎖や縮小が雑誌の話題になっていたし 2ちゃんにもスレッドが立っていたから まさかと不安はあったけど」

No.94 13/10/05 15:22
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

彼の言うこと同じ立場だから余計身に染みる。誰でも、そうかも知れないと思う。

勤務態度が悪いわけじゃない 上司との仲が悪い訳じゃない
人員整理の為 己が首を切られるなんて誰が思う?

期日まで一ヶ月あるが、引っ越しと職探しを平行してやらないと・・・
その夜 プリンちゃんに電話した。

想像通り絶句。早く同棲したいと願っていた矢先の事だ。
当然だと思う。
「浩之さん ありきたりだけど凹まないでね。私は、何時も側にいるよ。」

こんな時だから余計に俺を支えてくれる彼女の存在が有り難い。
と言うものの 実際働きながら職探し 引っ越しの準備は困難を極め 部屋の退去日 ラスト勤務がまさか重なるとは・・・

No.95 13/10/05 15:48
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

仕事が夜に終わり そこから引っ越し準備の段取り。
毎日が疲れていた。
今の俺を支えているものは、プリンちゃんからのメールと電話だけであった。
退去期日2週間前にマンションの不動産から携帯に連絡が有り 今 住んでいるとこからほんの僅か先にコーポの空きが出来た そこはどうか?と問い合わせがあった。
断る理由は無い
引っ越し代 新しい住居の家賃諸々を考えれば 少しでも貯金からの出費を抑えたい。

「プリンちゃん 残り2週間にして引っ越し先が決まったよ。路頭に迷う事だけは無くなったよ」

「心配していたよ。仕事の方はどんな感じになりそう?」

不景気で新卒ですら仕事が無い。ここで不安がらせる事も無いから 敢えて空元気を出した。

No.96 13/10/06 19:26
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「離職票が届くのは一週間から10日前後て聞いた。仮にハロワに行ってすぐに決まっても すぐに年末だし 今年は骨休めも含め 本格的な活動は年を明けてからでいいかな?と思うけど」

彼女 私の生活費も含め今後を心配していた。
「プリンちゃん 引っ越しと新居で貯金減ったし 帰省のお金も心配だけどこの分は引いてるから大丈夫だからね」

プリンちゃんからも安堵の声が聞け 予定通り来年の正月も一緒に過ごす事になった。

No.97 13/10/06 19:35
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

リストラされて最初の一週間は早かった。
今まで見れなかった時間のテレビ 夜更かし ネットサーフィンTSUTAYA ゲオでDVDを大量に借りてくる。

来月ににはハロワの待機期間を終えたものを含めた失業給付金が出る。
何かと出費のかかった11月。       朝と夜が逆転の生活になったのが気にはなるが、相変わらず近藤とは連絡を取り合っていた。
12月になり 近藤と2人でささやかな忘年会をしようじゃないかとなり
その日までが楽しみであり

近藤の様な悪友でも 俺には大切な友達と認識させられた。

No.98 13/10/07 07:18
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

プリンちゃんとの会うための計画が出来上がり 今日は彼との忘年会。

「浩之 久しぶりに会うのにちっとも変わらないな。まだ仕事決まっていない?どうせ 明日もやる事無いし 深夜に帰宅しても良いよな?」

「やる事は確かに無い だけど改めてそれを強調されるとイラッとするのは何でだろう(笑) 今日は何ヶ月ぶりかの焼き肉 食べるぞ!」

行きつけの焼き肉屋ってのも妙な言い方だが、この店は10年近く通っていた。

今日は爆弾を1つ持ってきてる。いつ破裂させてやろうかワクワクが止まらない。

「近藤、GREE熟女とはどうなんだ?ラブラブか?」

「まあな 離婚が成立して めでたく大きな顔して彼女に会えるよ。互いの家を行き来してる。出会った時は、回りを気にして会える回数も少なかったから 会ったら必ずエッチをしていたけど 今は何時でもできるから 逆に少なくなった」

No.99 13/10/07 07:34
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

毎回 会っているとそんなモノ何だろうか?
相手も正式に離婚したのなら 障害が無くなったわけで 身近に会える近藤が羨ましくも思える。

「ところでさ 博子ちゃんやゆきえちゃん元気にしてるのかな?続けて忘年会していたから 今年は、どうするのかな?と考えていたよ。浩之は彼女達の動向知ってる?」
来た!爆弾を炸裂させる時が来た!近藤の驚く顔を見るチャンスが来た。

「博子ちゃんはまだ事務職やってるね。ゆきえちゃんは俺達がリストラされた直後 転職したみたいだぞ。それに・・・」

あえて 意味深な言葉でトーンを落とした。
餌に食いついて来るか?なんて心配は要らず 間髪食いついた。

「それでって?何かその後あるのか?」
カルビをムシャムシャしながら予想だに出来ない近藤くん。

No.100 13/10/07 08:12
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

プリンちゃんの事で先月 ゆきえちゃんに電話した時の事を伝える。

「電話で話した時に本人から聞いたけど 実は春先から彼氏が出来たんだって・・・黒人の」
肉を食べる箸が止まった。

「浩之 今、黒人って言った?
「あぁ 言ったよ」
サラッと流す俺。

十秒ほど間があって
「うそ~ こ・く・じ・ん?」
驚いて当然だ。その顔を待っていた゚

「近藤さ 俺も最初に聞いた時には、お前と同じリアクションしたよ」

その後の会話は、俺がゆきえちゃんに聞いたまんまの事を彼が聞いてきた。

焼き肉屋を出てゲーセンで遊び 帰宅する時には24時近くだった。

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