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夜の魔術師( 30代 ♂ TcKGh )
14/04/26 19:05(更新日時)

運命の日は、突然にやってきた。


楽しかった日も長く続けば当たり前に感じる。

当たり前のモノが当たり前じゃ無くなった あの日・・・



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No.1999411 13/09/11 08:49(スレ作成日時)

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No.301 14/01/17 20:20
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

彼女と食堂で話していたら 他の社員が1人 また1人。

なるほどね。由美さんが話してくれた通り 朝は8時を過ぎたら集まってくるのだと認識した。


「由美さん、朝が早ければ早いほど 2人っきりで話が出来るね。ここは、一日中開放しているの? 由美さんは何時から 食堂でゆっくりとしてるの?」

「五年前かな? キミが入社するほんの僅か 1~2年前に気が付いたよ。それまで防犯上 不味いから閉めていたけど 残業する人達から不満が出たみたい 会社側も、だったらずっと開放しようとなってね。私も、早朝に出勤したら昔は、キミと同じで事務所にいたけど 冬は寒く 夏は暑いよね。そのくせ節電節電とうるさいし グローバル化を目指している会社としては、パフォーマンスもあるのだろうけど・・・ 資料室に用事が有り 扉が開いている食堂を見つけ ん?ってなんたよ」

「これだけの空間 キッチンのとこは囲いがしてある。おまけに早い時間なら 人も来ないって・・・」

由美さんの顔がニヤケてる。

「ピーッ イエローカード。 浩之さん・・・ここはあえて浩之さんと呼ぶよ。今 エロい事を考えたでしょう?頭の中に描いた物を お姉さんに話してご覧」

朝礼までには、まだ時間もあるし 乗ってやるとするか(笑)

No.302 14/01/18 18:21
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

オフィスラブの類はエロ系だろうと そうでなかろうと誰もが、頭に浮かんだ事はあると思う。


「由美さん まずは、そのしまりの無い顔を引き締めて(笑) この場所は、俺がそうであった様に感心の無い人にとっては、ただの食堂だよ。でも利便性を心得ている人にとっては、密会するにはniceな場所だよ。俺と由美さんが、話している時だって 事実40分は誰も来なかったし 食堂前の通路すら 誰も通ってない。おまけに鍵は中からかけられる キッチンのとこは、入り口から完全に見えなく囲いまでしてある。もう こうなるとね」



「キミの洞察力には参るね。そうだと思うよ。本当にね ここでイチャイチャしようと思えば 予め時間を打ち合わせしておき 落ち合えばいいのだからね。もっとも そんな危険を犯したくないなら 仕事が終わってラブホに行けば それで事は済む。ちょこっとだけスキンシップ図りたい人には、打ってつけの場所」


やはり 由美さんも以前から思っていたのだろう。
それは、さておき 俺も来週からは早く来た時には、ここで朝食なり 居眠りなりさせて貰おう。

朝礼を終え 仕事に取りかかった時に 近藤から今日 焼き肉に行こうとメールが来た。


明日は病院の日 血液検査前なのに よくもそんな恐ろしい事が言えるものだ。俺の答えは、当然ながらNO。

不思議なのは、アイツは俺よりも血糖値が高いはず・・・なのに今年は既に アイツと1回行ったのに

まだ1月半分だぞ! ひと月に何回も焼き肉屋に行けるアイツのタフネスには負けた。

No.303 14/01/18 20:57
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

勤務時間 残り30分に由美さんからメールが来た。
当然ながら4連休の話なんだが、それを読んで苦笑。

朝から まだ言うんだ。本当に羨ましいと思っているのだろう。

バスに乗り帰宅しプリンちゃんにメール。折り返し「今日は9時半で電話ね」
アンビリバボーを見終わり そろそろ 頃合い良しかな?と思うと同時に電話がかかってきた。


「浩之さん 正月休み以降の仕事 今週から本格的だったよね。鈍ってなかった? 私の方は鈍るほど休みが無いけど それでも5日間は、休み欲しかったよ」


「今週は酷い目にあったよ。でもね プリンちゃんインフルエンザじゃなくて助かったよ。三年前の1月 覚えている? あの時は、完治までに1ヶ月ちょいかかったからね」


「うん あの時は心配したよ。私は、大きな風邪は無いけど チョコチョコと風邪ひいてるから」

今日は、いつも思っていた事を聞いてみた。長年思っていた事 ある意味封印を解く思い。


「プリンちゃん あの~答え難い事かも知れないけど 教えて欲しい事があるんだ。あのさぁ プリンちゃんと何回もエッチしたよね。その度に中出ししてるけどさ・・・」


「来たか!いつか聞かれるのだろうなって思っていたよ。本当は付き合い始めて すぐに言えば良かったけど・・・浩之さんと付き合うずっと前 生理が来たり来なかったりで病院に行き ホルモンの注射を何回も打ったんだよね。その甲斐もあって 生理は、来ない時もあるけど 以前みたいに酷くなくて ホッとしたんだけど」

No.304 14/01/19 00:59
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「生理が来ないのは、病気なのか?神経的なものか?私にも判らない。でも、高校の時からなんだよね。ホルモンの注射をすれば生理が来る。だけど また暫くしたら来なくなる。病院の先生からは、次に来る時には、お母さんも一緒に連れてきて下さいと告げられ そして、お母さんと一緒に聞いた説明では、妊娠がしにくい 生理がここまで不順なのは、ホルモンのバランス以外に考えられ おそらくは妊娠しない事もあり得るって・・・私は、あまり子供が好きじゃないから 別にいいや!って思ったけど お母さんは、頭の中が真っ白になってたみたい。ごめんね 浩之さん 最初に言ってれば良かったけど・・・」


なる程 だから中出しを何回しても妊娠しなかったんだ。聞いてみれば当人は、サラッと説明する。
続けてプリンちゃんは言う


「それでもね 浩之さんと付き合いだしてからは、毎月 生理が来る様になり お母さんも喜んでいた。だけど 浩之さんと何回もエッチしたのに受精なくて あぁ 私の体は欠陥品なんだ。なんか浩之さんに申し訳ないと 付き合いながらもずっと その事が頭にあったよ。言いにくい事でも、最初に話さないと いずれ説明しないといけない時期が来るのは判っていても・・・ 浩之さんは、ローン組めない理由やカード作れない事 ちゃんと言ってくれたのにね。それに それは浩之さん個人じゃなく 浩之さんが腐れ外道と言ってた 父親が原因を作って 全部浩之さんに被せた。でも、私が妊娠出来ないのは、私個人の問題だから・・・なかなか言えなくて」

No.305 14/01/19 01:22
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

この話を聞く事に悔やみは無かった。しかし、プリンちゃんに発言させたのは、後悔した。


誰よりも悩んでいたのは、当のプリンちゃんなのに 性行為の時は快楽を求め 彼女を気遣ってやれなかった。


「俺は、プリンちゃんが仮に妊娠しても絶対に責任を取るつもりでエッチしたんだけどね。 聞いた俺よりも、今はプリンちゃんの方が辛いくない?」


彼女の虚しさからなのだろうか?それとも 本当になんとも思ってないからなんだろうか?


「辛くは、無いよ。だけど 話すタイミングが無くて。お正月 何回も浩之さんのお宅にお邪魔して 甥っ子や妹さん お母さん達と楽しそうにしている浩之さんを見た時は、私と結婚しても 子供が授からないのでは、きっと 浩之さんのお母さんもがっかりだろうくらいは、頭によぎったよ」

仕事が終わった後でこんなにも真面目な話をするのは、久しぶりだった。


「プリンちゃん これで内緒にしている事が無くなったから 後は、如何に早く一緒になれるか それだけを目指して努力しよう。明日は、病院に行った後 税務署に行き医療控除の手続きをしてくるよ。眼科の先生に聞いた話しそれプラス、ネットで調べたら プリンちゃんに借りていたお金全部返しても まだ4万は残ると思うから」


「眼科に内科に大変だったもんね。私の方も助かるよ。お父さんもアルバイトがリストラされて 今や私が大黒柱だからね」
彼女が、俺のとこに来れない理由の一つに プリンちゃん家の家庭の事情も絡んでいた。

だからこそ 4年前の同棲の話が出た時は、俺の方が移動する準備をしていたのだが・・・あのリストラが、仮に無く 無事に同棲出来てたとしても、その生活が上手く行く保証は無いにしろ 今とは環境がまったく違っていたと思う。

No.306 14/01/19 10:24
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

プリンちゃんも、長年胸につかえていた物が取れたからだろう その後の話はまるで付き合い始めた4年3ヶ月前と同じ気持ち 初々しい感じだった。

1時間以上喋るなんて 何時に話したか思い出せないほど 時間が短く 充実した電話だった。

電話を切り 翌朝に備える。
病院で診察と血液検査 それに薬を貰い会計をを済ませると 毎度の事ながら六千円オーバー。単純に計算したら1年で7万5千円近くそこそこの支払い。
ただ 今回は、医療控除があるし 2月に生活で苦しむ事は無いだろう。
意気揚々と税務署に行く。


確定申告関係のものは、ややこしく時間が半日も費やされると 勝手な想像があった。

それが、良い意味で予想が外れてくれる。
初めての人には、マンツーマンで女性が着いてくれて パソコンを使って教えてくれる。


交通費と一年間の医療費を計算して貰い 金額に間違いない事を確認させられる。17万超しているから やっぱり7万か・・・

係の女性が、還付金の数字を言う。それを聞いた俺は・・・再度聞き直した。

「今 幾ら戻ってくると言いました?」


「あなたの資料を元に その数字を打ち込むと画面の下に金額が出てますよね。 4千円戻ります」


4千円・・・4万円ならまだしも なんだよこの金額は!

「眼科の先生から一年間10万超えた その差額が戻るって聞いたよ。ネットでも10万円の差額って・・・」


「みなさん勘違いされるんですよ。大切なのは、源泉徴収票に記載されている 社会保険控除の部分なんです。つまり ここの金額が多ければ多いほど 還付金も戻ってきます。低ければ当然 それに見合う金額に」

相手は税金のプロ。説明通りに算出すれば やはり数千円になる。全身から力が抜けた。バスに乗って帰ってくると コンビニへ大急ぎ

本を立ち読みする。年収200万以下は・・・う~ん ネットで高額医療控除と検索しても・・・ 駄目だ。

何回見ても どう見ても10万を超えた物が帰ってくると書かれていた。

No.307 14/01/19 16:19
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

あまりにもショックが大き過ぎて失意のままアパートへ戻る。税務署であったままの事をプリンちゃんにメールした。

その夜の電話は、大半が還付金関係の話題だった。


「メール見たよ 浩之さんショックだったよね。大丈夫?」

「税務署の人から説明を受ける前は、プリンちゃんに返しても まだ四万も残るし 2月分の給与は少ないから そちらに回そうと思っていただけに もう抜け殻だよ。とはいえ最低でも1万は返済と思い プリンちゃんの口座に振り込んだけど 医者の言葉を鵜呑みにした俺の責任。でも、本とネットで調べても、やっぱり年間医療費10万円を超えた分(年収200以下の人は5%)は戻るって書いてある。納得いかないよ」

プリンちゃんは黙って聞いてくれてるが、内心穏やかじゃないだろう。

「なんとか頑張らないといけないってのは判っていても、流石に凹むね。もし叶うなら 目にレーザーを当てる前日に日にちを戻して欲しい」


「浩之さん 月曜日まで休みなんだし ゲオにでも行って DVDを借りてきて ゆっくりと体と心を落ち着けるといいよ」

俺は、プリンちゃんの言葉に従った。ゲオで借りてきた猿旅を見ながら 俺も、プリンちゃんを気軽に旅行へ連れて行ってあげたい されど軍資金もだけど これからの生活費も考えないと 予定が全て狂ってしまった。


今は、薄給ながらも出たばかり 普通に暮らしていても 差ほどの問題がない

だけど 2月に入り 給与近くになるとマズい展開になりそうだ。

No.308 14/01/20 07:04
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

土曜日 日曜日は、何時もと例外なくダラダラと過ごす。プリンちゃんとメールして夜には電話をする。会話そのものは、世間話。大体30分のおきまりコースではあったが! 彼氏や彼女が居ない人からすれば きっと羨ましくなるだろうと思う。
月曜日の早朝に ゆきえちゃんからメールが来ていた。それを読んだのが昼近く 内容は給料が出たら奢る件はどうなりましたか?だった。

すっかり忘れていた。先週の事なのに・・・
金銭的にも苦しいが、多少ゆとりがある内に約束を果たそう。

返信に夕方六時に居酒屋で待ち合わせする事になったのだが、そこに近藤と博子ちゃんも来ていた。

「みんな暫くだったな 元気にしてた? 近藤 会ったばかりだが、今 俺の生活がキツいから 奢るゆとりが無いぞ!」


「ゆきえちゃんから聞いたよ。喫茶店で泣かれて 奢る約束したんだろう? ゆきえちゃんからメールが回ってきて今回は、1人2千円出して ワイワイやろうって事なんだけど お前聞いてないの?」

博子ちゃんも、近藤の話に相づちをうつ。


「浩之さん 私が2人を誘ったの 浩之さんに奢らせるのが悪いと思って みんなで出し合えば浩之さんの負担も減るかな?と考えて」

ゆきえちゃんには最初から約束を果たすつもりでいたけど 近藤と博子ちゃんの分も負担となれば 結構キツイと考えていた己に恥ずかしくなる。

前職で一緒だった俺たちも、もう全員が40近いのに誰一人として結婚してないのは、偶然なんだろうか?

No.309 14/01/21 08:00
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

4人でのバカ話も、盛り上がり ゆきえちゃんが、俺と同じ区に引っ越しした事や 冬休みに帰省した話し 近藤のGREE熟が、めっちゃ綺麗な話しで時が過ぎた。


俺は、昨年末に近藤の彼女と食事をしたから 実際にどんな人か知っていたが、博子ちゃんとゆきえちゃんは、写メを見せてと近藤にすがる。


彼も、まんざらじゃなく 口で嫌だと良いながらも、顔は笑っていた。近藤から携帯を奪い取る感じで 2人が画面を見つめる。


「ねぇ ゆきえちゃん。この写メ誰かに似てない?」


ゆきえちゃんも名前が出て来ない様で
「Qさまに出てた 結構頭の良い人 誰だっけ? 喉まで出ているのになぁ」

2人が、その人物名をなかなか出せない
俺が、麻木久仁子の名前を言うと 手を叩きながら それそれを連呼。

近藤は、どや顔していた。
その流れでまさか 俺の方に来ないだろう・・・と思いきや

「博子ちゃん もう1度 浩之さんのも見たいよね? エロ写メじゃなくてもさ」


「え~ ゆきえちゃん!私はエロ写メの方がいいなぁ」


フォルダー分けしていたから 余計なものまで見せたく無く
昨年 見せた同一の物を見せた。


「何度見ても エロいよね~」2人が声を揃えての発言。

次に普通の写メを見せる為に 別のフォルダーを開き 適当にアップしたのを渡した。


2人の反応が可笑しい。
携帯をじっとみつめて 次の発言に驚いた。


「ねぇ 浩之さん。これ!誰?」


ゆきえちゃんも「さっきと顔が違う!」


馬鹿なハズは無い。顔が違うだなんて 携帯を返して貰い 開いていた写メを見た瞬間 絶句した。

No.310 14/01/21 08:31
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

ヤバい! これ由美さんだよ。また とんでも無い物を見せてしまった。食いついてこない事を願ったが、虚しい願望に終わった。


「浩之 この女性誰だよ!」


近藤が横から食いついてきた。余計な詮索をかわす為に サラッと同じ会社の人だと説明する。


普通なら 普通ならそこで終わるはずだったが、近藤が更に幅を広げる。


「この写り方 絶対に意識してるよな!場所は、ファミレスと推定。お前 さては・・・もう ヤったな! 何歳なんだ! ネタは上がっているんだ。白状して楽になれ」


「近藤 お前さ 今時そんな台詞言わないよ。ゆきえちゃんと博子ちゃん見ろよ 白けているじゃないか」


さり気なく 2人を見たら興味津々。目が輝いている。

どこまで 話したらいいか・・・不意にキスされた事は伏せておいた方がよさそうだ。


「いいか!説明するけど 余計な勘ぐりは、止めてくれよ。近藤みたいなセックスが~なんて言い出すと 話を止めるからな! まず年齢は46歳だ エッチはしてないからな 絶対にしてないから信じろよ 会社の先輩になる人で 職歴が長いから当然 色んな事を知っている。新年会でしゃぶしゃぶを奢ってもらい 帰りにファミレスに行った時に写した。以上だ」


それぞれが、突っ込む場所が違った。
博子ちゃんは「2人だけで!」
ゆきえちゃんは「しゃぶしゃぶ~」


近藤は、不適な笑みを・・・
(ToT) (ToT)

早く この場から立ち去りたい。余計な突っ込みをされる前に

No.311 14/01/21 18:42
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

ゆきえちゃんは、可愛いものだった。終始 しゃぶしゃぶと言いはなってたが、近藤と博子ちゃんの顔が、明らかにエロ系を期待していた。

「浩之 お前も熟女に目覚めたか! しかし ま~良いよな46歳。この写メ・・・ この顔で眼鏡かけたら・・・ ヒィィィ これは! この顔は!」

近藤が、博子ちゃんに耳打ちする。頷く博子ちゃん。

「パッと見も雰囲気はあるよ。だけど 近藤さんが言う通りだね。眼鏡かけたら まさしく・・・」


なんだ!何がどうしたのだ?
まさしくって 何だよ! こいつら2人で興味をそそる話をしやがって

「お前等 2人で何を話しているんだ。イヤラシいぞ! ゆきえちゃんみたいに しゃぶしゃぶの方に話題を逸らせ まったく・・・ 眼鏡をかけたらどうだと言うんだ?」


俺は、正直想像もできない。きっと誰かに似ているのだろうが、由美さんが誰に似ているのか・・・ まったく判らない。


だけど 博子ちゃんの発言にヒントがあるのか? パッと見 雰囲気・・・ダメだ。思い浮かばない。


「博子ちゃん 浩之も、ゆきえちゃんも判ってないみたいだから 教えてあげよう お前がもっている写メ それさ年齢はさて置いといて 誰かに似てるだろう? よ~く見て見ろ 眼鏡かけるとさ・・・国仲涼子に似ているだろう」

あぁ なるほど・・・とはいかない。


「どの辺りが?今の国仲涼子か?」


じれったいと思った博子ちゃんが
「電車男見た事あるよね 映画の方。 あれに看護婦役で眼鏡かけた可愛い子出てたじゃない あれ国仲涼子だよ」


めかね メガネ 眼鏡をかけると そこまで言われたら鈍感な俺ですら

「そうだね 2人が言う通りだよ。目から頬 口元似ている 間違いない」

No.312 14/01/21 21:20
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

会社に出勤したら さっそく聞いてみよう。
由美さんとの会話ネタを提供してくれた2人にも感謝だ。

でも、近藤の46歳が良い 発言は・・・何が良いんだろうか?

ゆきえちゃんが、俺の携帯を見ながら 可愛い系の熟女と独り言なのか?口の中でモゴモゴと

「ねえ 近藤さん 熟女てそんなに良いものなの? 何が良いの?私さ あなたが、なんで熟女に走ったか ちゃんとした理由聞いてないよね。年上で好きな人が出来たとしか・・・判らないよ。肌の張りだって おっぱいだって 絶対に私の方が、勝っているはずなのに どうしてあなたに捨てられたか・・・」

ゆきえちゃん ずっとずっと胸に引っかかりがあったのだろう。
こんな場所だから言える事もある。
近藤が静かに口を開く


「初めて みんなで忘年会した時の事覚えている? 浩之は博子ちゃんを 俺は、ゆきえちゃんを送って行ったよな。その時は、エッチが出来れば良かった。その次にゆきえちゃんを好きになればと ゆきえちゃんとは、年齢も近いから考え方も似ている。でも 付き合って行く上で大切な物は何だろうって考えた。ゆきえちゃんは、俺にとっては勿体ない。ゆきえちゃんが荒れた人だったら 俺も適当に付き合い エッチしたくなった時だけ会う。そんな関係で良いと思ってた。 でも、ゆきえちゃんは可愛いし 俺なんかよりきっと良い人がいるって 自分で悩みすぎていた。そんな時にGREEに行き 熟女と知り合い 最初はメールだけだったけど色んな事を教えて貰い 会えば会ったでその日が楽しかった。 ゆきえちゃんと一緒にいる俺は堅苦しく 熟女と一緒居る俺は、自然体だった。今だから言えるけどね。決定的な物はそこなんだよ」

No.313 14/01/22 07:07
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

彼の話が終えた時 俺も、博子ちゃんも、ゆきえちゃんの顔を見るのが辛かった。きっと目に涙を浮かべうつむいて・・・

いない うつむいていない。それどこか やや笑っている。
俺と博子ちゃんは、顔を見合わせる。きっと同じ考えだったからだろう。


「そっか 私が知らないうちに 近藤さんにプレッシャーをかけていたんだね。 私は、てっきり嫌われて その腹いせで熟女と付き合っていたからと考えていたよ。 その熟女さんと長年上手く行っているのなら もう一緒になり幸せになるしかないね。 博子ちゃんも、そう思うよね?」


博子ちゃんがすかさず ゆきえちゃんの思いを汲み取る。


「ゆきえと別れた直後の近藤さん 正直好きじゃなかった。落ち度の無い ゆきえを振ったってのが一番の理由だったけど ゆきえも許した事だし 私も近藤さんの幸せを願うよ」

なんか ドラマみたいな展開だが、俺も台詞の1つでも言った方が良いのか?

「今日は、集まって良かったな。また みんなで集まりたいな 次、集まる時は各々エロ写メを持参って事で解散」


おいっ! 近藤!何勝手に解散しているんだよ。俺の台詞は?俺にも、何か言わせろ

そう思っていた時に 博子ちゃんが会計で お金を集め出した。

何なんだ この最後の消化不良は・・・ 今日は、俺が上島竜兵役かょ(笑)


帰宅して 夜にプリンちゃんと電話する。
何時もなら 何気ない話で終わる内容が この日だけは違い それが最後まで尾を引く展開になるとは、考えもしなかった。

No.314 14/01/22 12:15
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

今日みんなで 集まって近藤の彼女の話しになった事を伝えると


「あの人達 まだ付き合っていたの? 私は、そんなに長くつき合えない 上手くいかないと思ってたよ」


「プリンちゃん そんな言い方は、無いんじゃない。近藤は、俺の親友でもある訳なんだし」
吐き捨てる言い方に ムカッとしたのは事実だ。


「だってさ 年齢は一回り以上離れている 相手はおばちゃん 早く別れるって思うのが普通だよ」

今日のプリンちゃん 昨年の12月イライラモードだった事を彷彿させる。


「そう思うのがなんで普通。プリンちゃん 俺と付き合っているけど もし、プリンちゃんの友達から あんた達すぐに別れるよ。なんて言われたらどんな気分になる?良い気はしないよね。ましてや男と女の仲なんて本人達にしか 分からない事が多いのに」

それを告げると しばらく無言が続き そして電話が切れた。俺は、てっきり電波が切れたと思ったのだが、しばらく待っても プリンちゃんから電話がかかって来ないとこをみると 意図的に彼女が電話を切ったのだろう。

今夜の電話での態度 さすがイライラしてしまった。近藤とプリンちゃんは接点がまったく無い 俺と近藤が親友と知っていたのに・・・どう考えても理解できない夜だった。

No.315 14/01/23 21:24
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

次の朝 起床してもイライラは治まらなかった。なんで電話を切ったのか?
俺の方からかけ直せば それで事が済んだやも知れぬが、妙に意地を張ってしまい 今朝に至。

マズいムードになった時も、朝のおはようメールは来ていたが、今朝はまだ来ていない。

俺の方から おはようのメールをする事は、プリンちゃんに尻尾を振った負け犬だと ますます意固地になる。


バスの中でメールする事無く 会社に到着する。その間 何回も何回も携帯を見るがメールの着信は無し

社員食堂に入り缶コーヒーを買い 溜め息と同時に着席した。
メールが来ないなぁ まさかこのままって事は・・・

1人でブツブツ言っていたら 俺の肩を叩く手がある。顔を向ければ 由美さんだった。

「なんかあった? ちょっと声を掛けるのに 戸惑ったよ。溜息も、独り言もさ イライラと不安が混ざっていた感じがしたから」


プリンちゃんの事を話したい でも、話したくない。中途半端な俺。

No.316 14/01/24 08:21
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

普段は、扉を開けたら 入り口に近い席に座っていたが、意を決した感じで 由美さんの手を引っ張り 室内奥へ


「何? 何? どうしたの?浩之さん どうしたの? まだ 私心の準備が出来てないし 会社でのエッチってドキドキすると思うよ。思うけど いきなりすぎるよ。」


「むむっ?むむっ? 由美さん 何を言ってるの?そんな事しないよ。プリンちゃんとの事が、怪しい雰囲気になってるから 話しだけでも聞いて貰おうかと いきなり手を引っ張ってごめん。 それだけ切羽詰まっていたから」

彼女は苦笑い。
「だよねっ! もういきなりなんだから~って 私も馬鹿だな わはははは」

息を整え 昨日の事をはなした。由美さんも、う~んと腕を組みながら唸る。
「結構 重症のとこまで来ているのかもね。何時もあるメールが来ない。それは、ただ単に険悪なムードになったからじゃなく プリンさんが、キミに対する根深い 何かがある様な気がするよ」

第三者は、クールに判断出来る。イライラしている俺とは違い 客観的に流れを感じ取れ その中から 多少でも得られる事があればと思っての相談ではあった。

No.317 14/01/25 08:53
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

帰省して会っていた時は、不安が飛んでしまってた。
それなのに 離れて過ごすと妙な空気になるのは・・・


「由美さん 俺の親友が、実はGREEで熟女を見つけて 最初は体を求めるだけの関係だったのに 何時しか真剣な恋愛に発展し 俺の親友も、式は挙げなくても入籍はしたい。そこまでの覚悟があって 今 俺が付き合っている彼女と ほぼ同時に交際が始まり そんな関係も有り親友として 彼に上手く行って欲しい事を昨日の電話で彼女に話したんだ。そしたら 彼女が否定し始めて・・・」


由美さん一呼吸 そして溜息を 俺は、今もだが その溜息がなんだったのか判らない。


「私も、熟女の部類に入るから 偉そうな事は言えないけど 人の恋路なんて 放置しておけばいいんだよ。第三者がとやかく言う必要は無い。だけど そのとやかくを言うのが、キミの彼女なんだから始末が悪いね。親友と熟女さん 何歳離れているのかな?」


GREE熟女と近藤の年齢を伝えた。


「一回り以上離れているのか・・・キミの彼女の言う事も当たっている部分もあるよ。話がかみ合わないってのも判る。だけどさ 本人達がラブラブなんでしょう。夫婦で良くありがちなセックスレとかじゃないんでしょう? 上手く行って欲しいのはキミの親友を思い気持ち。キミの彼女にしてみれば、口は滑ったかもしれないが 頭に浮かんだ事を発しただけ そこにキミが噛み付いた。キミの彼女も言い返し 煮え切らない気持ちになり電話を切った。それが、そのまま今朝も引きずっている。今は、ムカムカしているだろうけど 昼にでもメールしてごらん」

No.318 14/01/25 09:45
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

話をして 由美さんから言われて見ればその通りかもしれない
やや 俺が過剰反応し プリンちゃんも引くに引けない状態になったのだろうか? 昼にメールして もし返信が無かったら・・・

「浩之さん 彼女からメール来なかったどうしようなんて 考えたら駄目だよ!」


その発言には、まったくもって驚いた。超能力?


「由美さん 今から俺が、頭の中で描いているものを当てて見て」


由美さんパンツは白 由美さんのパンツは白


「由美さん 今の俺の頭の中は、何が浮かんでいたと思う?」

彼女は笑う。手を顔の前でヒラヒラとさせ

「しゃぶしゃぶが食べたいかな?」


わざと外したのかは知らないが、超能力は無い様で安心はした。


「俺さ さっき由美さんに頭の中 見られたのかと思ったよ。 ズバッと当たったから 何で判ったのかなって・・・」


「キミは、浮気になんかしないだろうけど 仮に浮気したらすぐにバレるタイプだよ。顔を見れば判るから 彼女からメールが来なかったらは、私じゃなくても 他の人でも簡単に予測されたと思う」

兎にも角にも、由美さんからアドバイスを受けた昼にメール これを忘れずにしよう。


「由美さん やや暗めの話から話は変わるけど 由美さんは、芸能人で誰かに似ているって言われた事はある?」


「中学 高校 短大と芸能人に似ているとは無いけど 十数年前ならチラホラと」

No.319 14/01/25 13:24
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「由美さん 良かったらさ 次 メガネ掛けたところを写メ撮らせて欲しい」

・・・・・

「キミ 何か企んでいる?言動が怪しいぞ!正直に言ってみて 場合によっては写メ協力しようじゃないか」

これは! ここまで来たら80%はOKを貰ったと同じ。

「仲間内で集まった時に 前の会社で一緒だった女性達から プリンちゃんの普通バージョンの写メを見せる時に 手違いで由美さんの写メを見せてしまった。その時に 電車男に出てきた国仲涼子に 似ているじゃないかと・・・」

実際 帰宅して電車男のDVDを確認はしたが、なるほどと思うほど似てはいた。


「そうかぁ バレたか・・・そうか しょうがないね。実はさ 私、国仲涼子の姉なんだ。・・・」


嘘だろう 本当に姉妹なんだろうか?当社に 芸能人関係の人がいるなんて!!


「由美さん サ サイン下さい」

途端に 手を叩きおばちゃん笑いをする由美さん。


「そんな訳ないじゃん 浩之さん純粋なんだね。駄目よ 騙されたら 私が、国仲涼子さんのお姉ちゃんって無い 絶対に無いよ。キミをおちょくっただけだよ」

朝から社員食堂に 由美さんの爆笑が木霊した。

No.320 14/01/25 17:07
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

おのれ~純情な青年のウブな気持ちを・・・どうしてくれようか? 普段ならイタズラの1つは、浮かぶのに 由美さんのペースに乱され なんとかもがけばもがく程 ドツボにハマっていく

経験の差ってやつなんだろう。何をやっても由美さんの手の上で転ばされていた。

今日のとこは、俺の負けだ。覚えていろよっ!とセリフは言わなかったが、そんな気分である。


昼になり プリンちゃんにメールをする。彼女の昼休みは時間帯が不規則ゆえ その時間にリターンが無くても毎度の事。


それなのに 俺が仕事をしている間に返信があれば あって欲しいと願った。

休み明けなのは理解出来るが、以後 トイレに行く時間すらなく 仕事を終える。昼間はプリンちゃんからのメールが来る事を切に願っていたのに 忙しいとはいえ その事が頭から離れている俺。 冷めてきたと指摘されると返す言葉も無い。


着替えてロッカールームから出る。私服のポケットに入れた携帯を取り出す。
たたんだままのガラケーがチカチカ光っている。少なくとも 誰かからは、メールが来ている証拠

やや祈る思いで携帯を開く
受信指定フォルダーのとこに
プリンちゃん 1の数字がある。

まずは、ホッとしたのが素直な感想。そしてメールを開く

「昼間はメールありがとう。朝 私もメールしなかったけど 何時も来ていたメールが無かったから 正直寂しかった。夜は電話出来るかな?出来るなら 9時にお願い それと ごめんなさい」

メールを読み終えた時 良かった。それが真っ先に口から出てきた。

No.321 14/01/26 00:29
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

約束の時間まで 落ち着かない。何から喋ればスムーズに流れに乗れるのだろうか? 見たいテレビも無く 約束の21時を待っていた。

1つだけ言えるのは、プリンちゃんは、俺からのメールを待っていた。だけど 朝に何時ものメールを送信しなかった俺にショックを受けたとリターンメールで判ったが・・・

落ち着いて冷静に ゆっくりと喋る事を心掛けたい
やがて 21時がやってきた。
プリンちゃんからの着信。意地悪してじらす事無く 早く電話に出た。


「もしもし 浩之さん。昨日は電話切ったりして ごめんね。浩之さんの親友の事を決して けなしたりしたのでは無く あくまで私の浅はかな考えが、浩之さんを嫌な気分にさせて」

声のトーン 話の出だしを聞く限りでは、思い詰めているのが感じ取れた。


「俺も、プリンちゃんも、ちょっとイライラがあっただけで 本心じゃないって思ってるよね。4年半近く付き合っているんだから 考えている事で衝突もあるさ それは、それで踏まえて楽しい話をしよう」


プリンちゃんも、納得してくれたのだろう それから2時間の電話で切る時は、笑い声で また明日ね。・・・・と


仲直りと表現する程 喧嘩したつもりは無いが、以前みたいに気軽にメールや電話が出来るのは、有り難い事だと思った。

No.322 14/01/26 00:44
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

朝 出勤してみれば 由美さんは既に社員食堂に着席していた。


「おはよう 浩之さん。 上手く彼女さんと話が出来たかな? 今朝は、その結果が楽しみでね」


もちろん 由美さんからアドバイスを受けたのだから どうなったかは、言うつもりだ。


「由美さんのアドバイスがあったからこそだよ。 まずは、昨日の報告ね。日経株価は、大ききく反発し 前日よりも100円以上 円高で・・・政府の景気対策もジワジワと出てくるんじゃないかな?」


「そうなんだ。浩之さんは、他に気になるモノある? 私は、日韓のスワップが、韓国主導で行くのが納得出来なくて・・・」


乗ってきた なんだこのダブルボケは(笑) どちらかが突っ込みやらないと 終わらないだろうが・・・
ようし こうなったらとことんボケ倒してやる。


次の発言をしようと思っていた時に 由美さんが

「参った 私が悪かった。キミの事だから 私がボケに乗った時 意地でも貫き通す覚悟が見えた。 ここは、すんなり謝って キミと彼女の話を聞き出そうと思う。さぁ 語りたまえ」


笑いに関しては、俺の方が上だな(変なとこで意地を張る 俺も馬鹿だが)

No.323 14/01/26 21:10
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

由美さんとの夫婦漫才みたいな駆け引きは、結構好きだ。

「由美さん 乗って来てくれるね。 本当に話がしやすいよ。 俺の彼女 自分で話していたけど 変な思いが頭に巡り それが口に思わず出てしまったと謝罪があったよ。 謝った以上は、俺も意地を張る事無く受け入れ そこから2時間も話せた。昼にメールしてみたらのアドバイスを由美さんが言ってくれたからのおかげだよ」


「じゃあ コーヒー1杯 奢ってもらおうかな?」


イタズラな弟が、姉から優しく諭され 弟が素直に従う そんな気分だった。

「コーヒー1杯なんて言わず 10杯でも 20杯でも 奢るよ。ところで 昨日の早朝は、いきなり手を引っ張ってごめんね。びっくりしたよね?」


彼女にブラックコーヒーのカップを渡す。それを手にしながら

「そんなにコーヒー飲むと寒さと年齢的なものでトイレが近いのに 大変な事になるよ (笑) 昨日の朝は、ちょっぴり刺激的だったよ。前もって予測していたのならともかく 早朝、キミに会ったら おはようも無くどんどん室内の奥へ連れて行かれたからね」

俺と由美さんが、結構仲が良いから 妙な大事までに発展しなかったが、単なる会社での顔見知りだったら 大きな声を出されていただろう。


まぁ 大きな声を出したとこで あの時間 付近に人は居ないけど

No.324 14/01/27 09:59
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

一つの問題を解決し 日常の生活に戻った。その日も、勤務が終わりとメール 帰ってくるとメール。

プリンちゃんも仕事が終わるとメール 帰宅したらメール。夜になれば電話。
今の職場になってからは、電話をする時間も、早まった。
彼女と付き合い始めて メールと電話のパターンは毎回同じだった。

平穏な日が過ぎ 2月に入ると 寒さの為にプリンちゃんが体調を崩す。それに伴い メールや電話の回数は減ったが、復調すれば普通に戻る。


会社の方も、忙しくてのイライラはあっても 人間関係の不具合は無い。

そんな2月も、5日を過ぎた時に近藤から 国仲涼子の写メどうなった?とメールが来る


おちょくるつもりで サイトで拾った国仲涼子本人の画像をメールに添付したら 頼むから違うバージョンもくれと来た。

奴は、ゆきえちゃんや博子ちゃんに 浩之の会社の国仲涼子だ!と転送。

さすがに博子ちゃんも、ゆきえちゃんも騙されず 近藤1人が、はしゃいでいた。本人 その事が後で判り 半分拗ねて 本物をよこせ 代わりにGREE熟のコスプレ写メを渡すからと

バレたらしょうがない。明日にでも 由美さんに交渉してみるから しばらく待てと返信。

利害関係が絡むと奴は、計算高くすんなりと こちらの案に乗る。

由美さん 眼鏡かけて写させてくれるのだろうか・・・

No.325 14/01/28 08:33
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

翌朝 100均で買ったメガネをポケットにしのばせて 社員食堂で由美さんを待つ。

ドアノブがガチャっと回り扉が開く・・・しかし、誰も入ってこない 再度 扉が開く

やはり 誰も入ってこない。社員食堂に幽霊が出るなんて聞いてないし ポルターガイスト現象?


いや!だけど こんな時間にこの場所に居るのは、俺か由美さんしか居ない。

意を決して 扉に向かう!!
扉が、開いた瞬間にこちらから思いっきり 押してみた。

「きゃあぁ」の悲鳴と共に扉の向こうでしりもちしていたのは、由美さんであった。


「あいたたたっ ちょっとイタズラがすぎたかな? おはよう浩之さん」


M字でしゃがんでいる由美さんに手を差し出す。
見るつもりは無いと言えば嘘になるが、ピンクの・・・下着・・・見えてしまった。


「今 私の生パン見たなぁ~ 高くつくぞ~ なんで扉を押したの?」


「生パン? まぁ それは置いといて 扉は、ビビってしまってね。幽霊か?と本気で驚いたよ。どうしようとか思ったし」

痛がる 腰からお尻にかけて 優しく撫でてあげた。まったく抵抗もしない


これは・・・いかん!スケベな気持ちを抑え 由美さんを着席させた。

No.326 14/01/30 13:51
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

由美さんにしてみれば、単なるイタズラだったのかも知れないが、そのおかげて早朝からは、とてもラッキーなものを見れた。


「まだお尻痛い? まさかひっくり返るとは思わなかったから 不可抗力って事で 笑って許してよ。 由美さん 実はね、今日メガネを持ってきたんだ。 それで これをかけて写メを撮らせて欲しい。ねっ! お願いします」


由美さん え~っと言いながらも拒否はしない。本当に不思議な人だ。


「モデル料は、とんとん亭のお好み焼きね! それで手を打ちましょう。可愛く撮ってよ。それとキミに借りていた電車男のDVD明日持ってくるから。 あれ見たけど あの役の国仲涼子さん 雰囲気が私に似ているよね。なんか他人じゃない気分だった」


「じゃあ さっそく写メ撮って良い?」


由美さんが、頷き 俺は、写メをデータフォルダーに入れた。

「ねぇ それさ 私にも送ってよ。自分で撮るよりも 写メって他人から撮られた方が、綺麗に取れるんでしょう?」


その場で さっそく送信した。送信の最中も、実は 先程のパンチラが頭から離れず されど由美さんに言えない。しりもちをついて 腰からお尻にかけて 痛みを取ってあげたいが為に撫でてあげた。痛みが勝ったのか?あるいは・・・気がついていても あえて触らせてくれたのだろうか?

No.327 14/01/31 07:25
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

そんな邪推を完全に見透かされていた。

「キミ 顔がエロいぞ! さっきのパンチラが脳裏を掠めたか?」


俺の脳が首を立てに振れと指令を出す。ニヤニヤしながら その通りって事を伝えた・・・が、 あっさりスルー。次があるのか?と期待したのだが・・・

仕事が終わり プリンちゃんと電話をした。

「プリンちゃん もうすぐバレンタインだね。デパートやスーパー コンビニもイベント一色だよ」


「あぁ そうだったね。忘れてた 何か送らないといけないね。何か要るものある?」

例年でいけば プリンちゃんの方から話題を振り 何を買おうか楽しみと言ってくれてたのだが、2月に入っても、まったくバレンタインの話題する無かった。


だから こちらから話を降ったのだけど 随分とトゲのある返事が返ってきたものだ。


その日は、適当に話を切り上げた。電話を切った後の不快感 なんだろうな?ただの友達関係なら ギブを求めるのは可笑しいよと言われても仕方ない。

彼氏 彼女の関係なのに 同棲の話が出ている仲なのに
俺とプリンちゃんの立場が逆だったら プリンちゃんは何も感じないのだろうか?


今年になり溝が広がる一方。
俺の中 プリンちゃんの中に 面倒の二文字が芽生え 大きくなりつつあるのかも・・・

No.328 14/02/01 16:22
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

三連休を目の前にして 本来なら楽しく過ごせるはずだったのに・・・プリンちゃんとの会話が楽しくない。電話で話をしていても、以前だと軽く乗ってきていたのに
「訳が分からん」「つまんない」の二言で片付けられる。

メールの返信はあるが、俺も来たメールに脳が反応し 短文でのリターンが増えた。そして何よりも、電話をしない方がイライラしなくて済む。


疲れている時は、体を休める事に専念しようね と一見するとお互いの身体を労っているとも取れるが、体の良い断り文句でもある。

退屈な連休前の夜 近藤に電話してみた。
先月に会ったばかりなのに もう随分前の気がした。


「浩之 珍しいな お前から事前のメールも無しに電話が来るなんて 寂しくて思わずかけてしまったか?」
「おぅ!悔しいが、少しは当たっている。とはいえ 俺は、ホモでも、ゲイでも無いけどな。 近藤勘違いするなよ」

笑いながら会話に入れた 奴に感謝しなくては・・・

「実話な!念願の写メ撮らせて貰った。ついでに言うと 俺が、持っていた電車男のDVDを由美さんに貸してあげ それを見た本人も、結構な反応で 綺麗に撮らせて貰った。でもな 近藤・・・その写メを撮る前 ちょっとした事があってさ」


近藤は、何かを食べながらの電話なんだろう ムシャムシャと音が聞こえてくる。


「浩之 何を勿体ぶってるんだよ。早朝の会社だろう? どんな嬉しい事があったんだ?」

俺の話には、食いついてくれる 頼もしい相棒だ。

No.329 14/02/02 19:09
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

俺が先に出勤して 誰も居ない社員食堂の話から始め 由美さんのイタズラ心から アクシデントに発展するまでを話した。

「浩之! 早朝からおいしい思いしやがって しりもちついたら そりゃ自然にM字開脚になるよな! カァ~俺が居たらシャッターチャンスだったのに でも、その女性も見られた事を分かっていたんだろう? そこから発展は無かったのか?」


話をふったが、スルーされた事を伝える。


「浩之 まさか! それで終わったと想ってはいないよな? これは、この近藤様の読みだが あるぞ きっとそのチャンスが」


スルーされた!って話したのに コイツは・・・ エロに懸けける魂。キング・オブ・ エロに相応しい。


「さて 写メだがどうしよう?まさか転送って訳にもいかないだろう? お前のGREE熟が、勘違いして 揉めるのも本意じゃないし」

「浩之 だったら11日の月曜日にGASUTOでどうだ?」

まぁ GASUTOだったら金額も知れてるし OKする事にした。

来週の給料日まで なんとか踏ん張らないといけない。

No.330 14/02/06 12:44
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

11日の昼過ぎ 財布の中を確認し 4日後の給料までの生活費を確保してGASUTOへ向かう。
懐が暖かいならまだしも そうじゃないから 余計に2月の寒さが身に染みる。


GASUTOに着くと近藤は既に来ていたが、そのファッションを見て笑いが出てしまう。俺も、人の事は言えないが、奴は、ゆきだるまと同じ体型。それだ着込むと動きにくくないのだろうか?


「近藤 何だよその格好。寒いけど その服装 息苦しくないのか?」


「浩之 俺は、デリケートなんだよ。この寒さで風邪でもひいたら 俺は、きっと入院してしまうぜ! そよりもさっさと注文して 写メ見せてくれよ」

腹が減っているのは、同感。
テーブルの呼びボタンを押し 注文する。

「約束だから 見せるよ。由美さんの写り具合を評価してくれ それを本人に伝えるからさ」

俺は、データーフォルダーを開き 奴に渡す。

携帯を見ていた近藤が眉毛をピクッと動かす。

「かなりの力作だと思う。だけど メガネをかけて澄ました顔をすると 本当に良く似ているよな。浩之 これは、ダイヤの原石だぞ」

俺は、最後の言葉の意味がさっぱり判らないが、近藤には 何か思うところがあったのだろう。

奴と話していると テーブルに次々と料理が運ばれてくる。
いくら 安いからといっても この量を頼んだ俺達 2人に周囲は驚いていた。

No.331 14/02/09 18:18
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

テーブル一杯に皿が並び 次から次へと片付けていく。

「浩之 ぶっちゃけ会社のお局様とはどうなんだよ? お前の話を聞く限りでは、良好だと感じるが・・・プリンちゃんと別れたら くっつくのか?」

こいつは、答えにくい事をズバズバ聞いてくる。由美さんと俺が付き合う・・・考えもしなかった。それを近藤は、切り込んできた。

「まだ 俺にはプリンちゃんが居るからな。二股なんて出来ないし 俺がリストラされた時に 支えてくれてたのは、間違いなくプリンちゃん。恩を仇で返す事は出来ないよ」


近藤が何かを言い掛けて止めた。多分 今後の道筋をはっきりさせた方が良いと 言いたかったのだろう。

料理を平らげた時には夕方ってよりは、夜と錯覚する程 外は暗い。
奴にアパートまで送って来てもらい 満腹が眠気を誘った。

その日の電話は、パスするからとメールした。そして連休明けの勤務を終え 帰宅してみれば クロネコヤマトからの不在票。


送り主はプリンちゃんだった。再配を頼み その日の内に宅急便を手にする。
最近の電話では、バレンタインの話題をあえて避けていた観があったのに

ちゃんと 送って来た。それなのに 俺は拗ねて 年齢は俺の方が遙か上なのに どっちが子供なのか判らない。

まずは、プリンちゃんにメールをする。仕事が終わったと即座にメールがきた。

今日の電話で プリンちゃんに謝らないといけない。そんな感情が体を覆い尽くした。

No.332 14/02/09 20:18
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

プリンちゃんと電話の時間になり 開口一番謝罪した。

「バレンタインが近づくと何時もは、プリンちゃんから話題を振ってくる。それなのに今年は、冷たい態度だったから 諦めていたよ。だけど現物を目の前にすると やっぱりテンション上がるね。 沢山のチョコレートと食料品 ありがとう」


「時間が無いってのが本音。浩之さんを忘れたつもりは無いけど 仕事が忙しくて 何より私も、年を取ったから なかなか昔ほどの体力も無くてね。浩之さんと出会った頃は、仕事が終わって それから深夜にGREEへ行ける元気があったけど・・・」



プリンちゃんが奥歯に物が挟まった言い方が気になった。


「プリンちゃん 年を取るのは、俺も同じだよ。今年の誕生日が来れば 良いおっさんだし」
テンションが上がっているだろうと調子こいて
「プリンちゃんのパンチラ写メ 久しぶりに送ってよ」

ところが、意に反して帰ってきた言葉が「面倒くさい」だった。

よもや そんな答えが返ってくるとは思わなく アタフタする。
なんとか話題を切り替え 楽しく話をしようとすればするほど 虚しさを感じた。

電話の終了は、俺から切り出した。
プリンちゃんから 送って来てもらった宅配便。中身を見ると ただ1つだけ違い点があった。

何時もなら 手紙も一緒に入っているのに どこを見渡しても無い。それが、今のプリンちゃんが俺に対する思いなんだろうか?

No.333 14/02/10 07:22
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

思いは、複雑なまま水曜日を迎え ここでも普通にプリンちゃんとメールや電話をこなす。そう 楽しむのでは無く義務を果たす様に・・・
1度 はっきりと聞くべきか?悩んだまま次の朝の出勤となる。

早朝の社員食堂に行けば 由美さんは着席していた。コーヒーカップを手に俺は挨拶を済ませた。

由美さんは、俺の顔を見たまま

「浩之さん 今日木曜日は、何の日か知ってる?」

ボケの一つでも言ってやりたいとこだが、不調なのか?それすら出てこず

「バレンタインデーだよね。どこかの年上の女性 俺にチョコレートくれないかなぁ・・・」
彼女得意のスルーか?聞こえているはずなのに まったくその話題には触れず。
自分から 何の日?と聞いておきながら またスルーかよ  (-_-#)

他愛も無い会話をしていた時に由美さんが、バックから 何かを取り出した。
それが何かは、今日の日を考えれば 一目瞭然。


「本当は、サプライ的に渡そうと思ったのに キミが催促するんだもん。ちょっとイジワルしたくなっちゃった。はい チョコレート。味わって食べるんだよ~ 義理チョコか本命かは・・・わはははっ ねっ」

最後のそれは、なんなんだろう?

No.334 14/02/10 19:33
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

今回のバレンタインデー 義理チョコ2に 本命プリンちゃんから1個。由美さんのはどっちに・・・計4個の収穫。

金曜日 久しぶりにプリンちゃんとゆっくり電話が出来た。不穏な空気も無く 帰省した話で盛り上がる。

「1ヶ月と2週間 早いよね。何にもしなくても日にちは過ぎて 浩之さんと色んなエッチしたのが今年の1月だなんて 一緒に居る日数が少ないからあれだけど 五泊なんてしたら・・・毎日がウキウキしちゃう」


今夜のプリンちゃん どうしたんだろう? 付き合い始めた時のフレッシュさがある。何よりも声のトーンが違う。


「やっぱり 電話やメールと違い 実物を目の前にするとテンションが上がるよね。プリンちゃんと会える直前のドキドキも良いけど やっぱり会ってイチャイチャしている時の嬉しさには、かなわないよ」

会話が弾んだ事も有り 大切な何かを聞かなければならなかった・・・のに 何かを思い出せなかった。

No.335 14/02/11 17:02
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

プリンちゃんとの電話を切った時 近藤からの電話が来た。


「浩之 明日 お前のとこに遊びに行っていいか? 今更なんだがプレステ2のゲームがしたくなって 俺のは、起動しなくてさ 良かったら遊ばせてくれないか?」

明日の土曜日はゆっくりしようと思っていた。だけど 勝手に遊ぶ分には構わないだろう

「良いよ。だけど 俺は、疲れて寝るからもしれないぜ それでOKなら 昼過ぎに遊びにくればいいよ」

手短に用件だけを伝え電話を切る。プリンちゃんが年を取ったから疲れやすいってのは、俺自身にも言えてる。


極力 プリンちゃんとのコミュニケーションを取る様にはしているが、昨年に増して 今年も、電話をしない日が増えた感じがする。

以前 使っていた携帯を開く。そこには、四年数ヶ月前 初々しい俺とプリンちゃんのメールのやり取りが残っていた。

何時から こんな風になってしまったのだろう? そんな事を考えながら深い睡眠へと落ちていった。

2月中旬の寒さから ほんわかした布団の温かさは、心地よく次の行動へなかなか移行しにくい。 その気持ちいい温もりを 俺の携帯が遮るような鳴る。

着信歴を見たら 近藤からだった。時計を見て 昼を過ぎていた事に驚き 慌ててプリンちゃんへの挨拶メール 矢継ぎ早に近藤へ電話する。

No.336 14/02/12 08:04
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

携帯に電話するが・・・トイレなんだろうか? 呼び出しは、しているが、まったく電話にでない。

再度 掛け直そうとした時に 着信。

「悪い悪い 今、コンビニで買い物していた。お菓子と飲み物をたくさん買ったから それと浩之食事はしたか?」

起きたばかりだという事 当然ながら朝も昼も食べてない。その事を伝えるとサンドイッチとおにぎりを買ってきてくれる事になった。

俺の方も給料が入ったから 彼にご馳走と考えていたが、気分良く奢ってくれる彼に甘える事にした。

電話があり 15分もしないうちに インターフォンが鳴る。
「2月も半分過ぎたけど まだまだ寒いよな。浩之 今日は、TSUTAYAで借りたDVDもある。エロじゃないけど スプラッター系の映画 さっそくだが、ゲームさせてくれよ。ある時 急にガンダムSEEDがやりたくなってな 家にあるのをセットしプレイしようとしたけど機動しないんだよ。やれないと思うと無性に遊びたくなって・・・ん? んん?」

彼が、ある一点を見つめる。

「おい あれは! まさか?」

ガン見して視点を外さない。


「あぁ 昨日バレンタインデーだったろう。プリンちゃんからは宅配便で送って来た その他3個は会社関係だよ」


「浩之 プリンちゃんのチョコは本命だとしても 残り3個は義理チョコか? 義理にしては、一際目立つチョコがあるじゃないか」

総務の女性から1個 あと2個は、同じ部署から その中に由美さんからのチョコもある訳だが・・・

No.337 14/02/12 08:22
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

テーブルの上に置いてあったチョコを手に取り 彼が口の中でボソボソと発する。


「近藤 お前も麻木久仁子似の熟から大本命のチョコ貰ったんだよな?」

俺の言葉が耳に入らないのか?一際目立つと言っていたチョコを手に取り 彼は俺に言う。

「浩之 由美さんから貰ったチョコ義理じゃねえぞ これ見てみろジャン=ポール・エヴァンだぜ!すげぇな これだけ大きいと2千円は行ってるんじゃないか? 義理で2千円は無いだろう 普通に考えてもさ!」


ジャン=ポール・エヴァン? なんだろうそれ?俺には、聞いた事が無い言葉。まったくの初耳だ。俺が、反応しないでいると

「浩之 まさか・・・ おまえ・・・ ジャン=ポール・エヴァン知らないの? ゴバディとか聞いた事ない?」

彼の勝ち誇った言い方も ちょっとカチンときたが、それにしても ゴバディ?


「あれか?その~GUCCIとかダンヒルみたいなブランドって訳か?」


近藤のたるみきった顔がウンウンと頷く。
由美さんから貰ったチョコ 義理じゃなかった・・・のか?

渡される時 妙な発言があったのを思い出した!

彼に誘われるまま 封を切る。 チョコレートブランドに無頓着な俺でも、豪華さが分かる。

一口食べると気品が漂う そんな錯覚さえしてしまう。

No.338 14/02/13 11:33
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

箱の中は、綺麗に並べられたチョコレートが、ぎっしりとある。勢い余って 他の3個も封を開けた。

開けたが・・・プリンちゃんからのチョコはおいといて 他のチョコレートは、明らかに義理と判る量ではあった。

「浩之 そう言えばさ 今年は博子ちゃんからは貰ってないのか? 毎年貰っていたじゃないか?」


気が付いてなかったが、確かに今年は貰えなかった。と言うより 近藤から突っ込まれるまで思いもしなかった。

無ければ無いで気になる。う~ん・・・。

考えている最中 人が貰ったチョコレートをムシャムシャと食べつくしている近藤に気がつき
慌てて奴から チョコレートを奪い取った。
その奪い取ったチョコレート・・・

「そっかぁ 浩之 なんだかんだと言っても 俺から取り返したチョコレート それが本心なんだろう?」

ニヤケながら言う奴に 思わずムキになり言い訳をする俺。

俺が無意識で取り返したチョコレート これが潜在意識の中にある 俺の答えなのだろうか・・・

No.339 14/02/13 14:08
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

彼に悟られぬ様になんて手遅れなのは知っていたが

「バカやろ プリンちゃんからのチョコレートが一番に決まってるぜ! 近藤 ゲームで俺に勝てないからって イチャモンは良くないね。 お前 GREE熟以外は何個ある?」

彼はしたたかに笑う。まさか4個以上貰って 勝利宣言でも?

「浩之よ 今の俺には、GREE熟からの本命チョコで充分。負け惜しみとかじゃないぞ 食べ足りないならコンビニで買えば済む事。へへへっ 本当に悔しくないぞ まったく悔しくないぞ」


「近藤 俺が悪かったよ。もうよせ なんかお前が可哀想に見える。悔しくない 近藤は悔しがってない・・・な! それでいいよな」

彼が小さい声で 来年を見てろよと発言したのを俺は見逃さなかった。

ゲームとDVDで時間の経過が早く 夜にはプリンちゃんと電話する時間になってきた。

「俺 プリンちゃんとそろそろ電話する時間だから お前帰れよ」

普通なら 自分の存在が邪魔をしてはいけないと思い 帰るのだが、奴は、聞こえて無いフリをする。


「お~い こ ん ど う 君。もう帰れよ!聞こえているのだろう 帰れよ」

すると彼から

「いや残って お前がどんな会話で盛り上がっているのか聞いている。あっ!浩之 お前さプリンちゃんとテレフォンセックスしろ 俺の前でやってみてくれ」


普通の友達同士なら 笑って済ませても、長年の付き合いがあるコイツは、今冗談ではなく 本気だと知っていたから 余計に笑えなかった。

No.340 14/02/14 08:25
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

彼の事は無視してプリンちゃんに電話をした。メールで事前に打ち合わせをしていたから かける時間も判っていたけど

まさか 近藤がこのまま残るとは思いもしなかった。

プリンちゃんとの会話もぎこちない。異変を感じ取った彼女から

「なんか今夜の浩之は、変だよ。どこがって言われると 決定打があるわけじゃないけど・・・」

側に居る近藤が、俺にちょっかいを出す。

「浩之さん 近くに誰かいるの?」


「実は、今日 近藤が遊びに来ていて 帰らず今も居るんだよ。プリンちゃんとの電話があるから帰れって言ったのに 横で俺の体を指でツンツンして まったくコイツは!」


プリンちゃん 差ほど驚きもせず 次に発した言葉に俺が驚いた。

「私 話してみたいなぁ 以前からずっと浩之さんの会話の中に出てくる彼。どんな人か興味はあるよ」

その事を近藤に話すと 目が泳いで真っ赤な顔になっていた。
これは、これで面白い。もっとけしかけてやろう (笑)

No.341 14/02/16 15:07
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

彼に携帯を渡す。拒否する近藤 もう1度携帯を押しつける。上目使いで俺を睨む。


「もしもし~ 近藤さん聞こえてますか?プリンです。こんな形で話すことになっちゃいましたね」

・・・・・
近藤が固まっている。携帯を耳に当てたまま動かない。それを間近で見ていて 可笑しくなり 大声で笑ってしまった。

「近藤 なんか言ってやれよ プリンちゃん 待ってるぜ」

彼が深呼吸をする。出てきた最初の言葉が!


「は 初めまして・・・あの・・・ 今日 はいているパンツ何色ですか?」

発言している近藤よりも 側で聞いていた俺の方が焦った。
慌てて 携帯を奪い プリンちゃんに謝った。
「ゴメン プリンちゃん。極度に緊張しているから アイツとんでもない事を口走って 軽いジョークのつもりなんだよ。本当にゴメン」

焦る俺に反して携帯の向こうではプリンちゃんが笑っていた。

「良い!良いよ近藤さん。傑作だね 彼氏が横に居るのに その恋人にパンツの色を聞くなんて なかなか普通じゃ無いよね」


俺とプリンが付き合って数年。プリンの恋人発言が妙に嬉しかった。付き合っているのだから 恋人と言うのは、当たり前のはずなのに

「俺もビックリだよ。プリンちゃんが笑ってくれたから事なきを得たけど 洒落の通じない相手なら軽蔑されても仕方が無いよ。後で近藤に説教をしておくから」

横に居る彼を見れば プリンちゃんからの電話 解放されたからか?笑顔が戻っていた。

No.342 14/02/16 15:46
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

昨年から義務的になっていた電話と違い。今夜は40分が本当に早かった。
もちろん 招かざるゲストが居たからこそなんだけど

電話そろそろ切ろうとした瞬間にプリンちゃんが慌てて

「あっ!? 浩之さん。近藤さんに伝言ね 今日のパンツは黒だよ・・・って伝えて じゃあ また明日ね」


電話を切り 近藤へ一言


「黒な」

たったそれだけなのに 彼は全てを理解してくれる。そして右手を握り 上へ突き上げた。


「ヨッシャ~」

彼は、時々理解を超えるリアクションを取る。突っ込めない なぜ黒なら ヨッシャ~なのか?
彼の頭の中でパンツの色がランキングされているのだろうと無理に解釈した。
夜も10時を過ぎた。しかしながら 近藤は、帰る素振りを見せない。


「なぁ 近藤。お前 確か家族と暮らしていたよな? 帰らないと心配するぞ!」


「浩之 何言ってんだよ。俺 今日は帰らないぞ お前のとこに泊まるつもりで遊びに来ているから だからこそのDVDと大量の食料だろ?」


まさかの展開ってのはテレビで耳にするが、これこそ予測もしていない事態だった。


「お菓子で腹は膨れないぜ それに暖房が効いているからと言っても お前はGパンのまま寝るのか?」


ここまで 言えば流石の近藤も引き下がるだろう・・・と思った。思いたかった。

No.343 14/02/16 18:00
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「浩之は、優しいな。そんな事を心配してたのか? 俺に構わなくていいぞ ほら なっ! ちゃんとスウェット持ってきてるから」


なるほどね。用意周到って訳だ。


「だったら 遅くなったけど何か食べに行く?近くだとGASUTOか吉牛 松屋になるけど」

近藤のリクエストで松屋へ直行。満腹になり帰宅すればゲーム。そして オカルトのDVD


近藤は、恐がりの癖に見たがる。俺は、ホラー慣れしすぎて 多少の事では驚かない。

つもりだったがホステル この映画グロ過ぎた。惨殺もだけど 見ていただけで こちらも体が痛くなる。

時計を見て深夜1時を過ぎているのを確認 あくびの回数も増える。


「近藤 俺先に寝るけど 変な事するなよ。男の体に興味は無いんだから」


「大丈夫だ 俺は両刀使いじゃねぇから」


彼の言葉を信じる信じないの前に自然と瞼が閉じてきた。出勤の心配が無い 日曜日だ ゆっくりと寝よう。

眠たい体を揺すられる 目を開ければ 近藤が目の前に

あぁ 昨日から泊まりに来ていたんだ。


「浩之 映画を見ていたら怖くなって一睡も出来なかった。 俺今から帰って寝るから 鍵しめてくれ」

寝ぼけながら 近藤を送り出し二度寝に入った。

No.344 14/02/18 13:11
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

普通の生活をこなしていても いなくても勝手に日にちは過ぎて行く。3月は、年度末を迎える会社が多く

当社も例外なく忙しい。プリンちゃんとは、そこそこの距離を保っている。

きっと 俺の方がビビっていて最悪な関係になるのを恐れていた。由美さんとの仲は、昨年末からの接触になるが、今年になり親密度が増した。


だからと言ってそれが即肉体関係になるかと言えば そうでは無い。近藤の方も、GREE熟と上手くいっている様。

ゆきえちゃんと博子ちゃんからの連絡が途絶え気味なのが気にはなった。

3月中旬に差し掛かると やはりホワイトデーの話題が出てくる。4個のお返しどうしよう・・・


2個は、明らかに義理と判るから悩むまでは無い。貰ったものに似合うお返しをすれば良いだけの話。

プリンちゃんも、毎年の事だから メインのチョコと駄菓子やつまみ 珍しいカップめんを宅配で送れば それで完了。

由美さんが・・・ 正直 ブランド物のチョコレートを貰うなんて初めてだから 何をお返しにしたら良いのか悩む。

本人に何が良いのか聞くのも、無粋だし ネットを見てもピンと来ない。
そう考えた時 近藤のGREE熟なら何が欲しがるだろう?瞬間のひらめきだった。

No.345 14/02/19 08:24
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

10日の日曜日は、何時もぐうたらに寝ているのだが!この日だけは、やや早起き。

目的は、一つだ。GREEに行き 近藤の彼女にアクセスする。最初は、近藤経由で話を持って行く事も考えたが、短時間で済ませたい 話を脱線させたくない そんな思いからの行動。

GREEへ来るのも数ヶ月ぶり 元を正せば 本来ならとっくに退会しているところ

近藤とこから GREE熟へジャンプする。残念ながら オンラインにはなってない だけどアクセス歴を見れば1時間前。ひょっとしたら 日曜日だしまた来るかも?

そんな期待をしながら GREE経由のメールで事情を説明し返信を待つ。

昼過ぎにメールが来た。しかし、GREE熟では無く 近藤からだった。

「浩之 いかんな~人の彼女にちょっかい出すつもりか?いくら親友のお前でも、穴兄弟にはなりたくないぜ」


まったくもって卑猥な奴だ(笑)彼女が可愛いのは認めるが、他人の恋人を強奪する気はないと強く返信した。

No.346 14/02/19 15:42
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

「昼近くまで寝ているお前が珍しいじゃないか 彼女に催促されたのか? 近藤 今週の木曜日にはホワイトデーなんだ。 お前と遊んでいる暇は無いから GREE熟が近くに居るなら メールするかお前が、俺の電話番号を教えてかけるようにしてくれ」

焦りから多少 口元がきつくなったメールをした。返信メールでは無く電話がかかってきた。

「浩之 自分の立場が判ってないな~ 今のお前は藁にもすがる思いなんだろう? つまり由美さんに好かれるも、呆れられるも、俺が鍵を握っている訳だよ。 良いんだよ 今トイレに行ってるけど 直ぐに繋いでやっても・・・ただなぁ そのお前の誠意ってのを見せてもバチは当たらないと思うが・・・」

しっかりと足下を見られている。


「単刀直入に聞こう お前の誠意って何だ?」

「ビッグボーイで 何か食わせろ」

・・・やはり そう来たか!!

「混雑を避けたいから 昼の三時に直行 待ち合わせでどうだ?」


奴の声のトーンが上がる。

「隊長 近藤は任務を了解しました!! 必ずや同伴で参ります」


はぁ~・・・GREEですんなりと繋がれば こんなややこしいやり取りをしなくてもいいのに

今月は、プリンちゃんへの返済をしてもなおかつ 金銭的な余裕があるから 場を凌げたものの 金欠だったらどうなっていたのだろう?

No.347 14/02/20 08:29
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

昼過ぎにビッグボーイへ向かう足取りは、やや重たかった。近藤達に奢るのが悩みでは無く

近年に無いほど ホワイトデーに悩んでいる自分に

実のところ プリンちゃんへの分と明らかな義理チョコ2個分の用意は済んでいる。由美さんへのホワイトデー GREE熟の意見を聞いてからでも遅くないだろうと思っていた。

店の入り口には、既に彼等が待っていた。

「さすが浩之 時間にぴったりだな」

奢りあう仲だから 彼の発言に悪意が無いのは知っている。
近藤の性格を知らない者は、嫌みに聞こえるかも知れないが・・・

奴は、俺やGREE熟を放置してさっさと店の中に入りかけた。その時 GREE熟から俺に

「今日 本当に良かったのですか? 私は、明日浩之さんが奢ってやるから 食べに行くよ としか聞いてないんです。彼とあなただけならまだしも 私も、誘ってくれてありがとう」

私も? いえいえメインは、あなたですから・・・と心の中でつぶやく。

No.348 14/02/21 22:33
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

GREE熟の話を自分なりに解釈すると どうも近藤が話をやや盛っている感もある。

店内は、時間を2時間ずらしただけなのに閑散していた。
当然ながら その方が、俺としては都合が良いのだが・・・

近藤はサラダバーに向かう。メイン料理が来る前にGREE熟へ手短に事の流れを話す。

「なんか変だなぁと思ってました。GREEに行けば あなたの足跡があるし 珍しい私のとこに何か用事かな?と思っていたら・・・全ての流れに理由があったのですね」


このGREE熟 近藤と違い飲み込みが早い。助かるの一言

料理が運ばれ まずはそちらを片づけてから 話をしようとなった。

しかし 彼の食いっぷりを見てると 胸焼けしてきた。

「近藤 お前食欲不振になった事あるか?」

「ない!」

呆気ない返事である。

「じゃあさ聞くけど 食欲と性欲どっちが大切?」


「浩之 言いたい事があるなら はっきり言ってくれ 俺の中で食欲>性欲 性欲<食欲じゃない 性欲=食欲なんだ」

なるほど・・・近藤はまだまだ食べる気だ。俺とGREE熟はデザートとコーヒーを持ってきて 本題に入る事になった。


「チョコレートのブランドとか よく知らなくてね。それらを貰った事も無いから お返しがまったく思いつかなくて・・・近藤から見透かされたけど 藁をも掴む思いでGREEにアクセス そしてあなたのとこにジャンプしたんだよ。自分の彼女に聞くわけにはいかないし 揉める元だからね」


GREE熟は神妙な面もちで 俺の話を聞いてくれた。

No.349 14/02/21 22:52
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

一通り 俺の話を聞いたGREE熟は、しばらく下を向いて やがて顔を上げる。


「浩之さん その由美さんって人 あなたにとってどんな存在? ただの義理チョコなら悩む事無く サッと決めれるよね?あなたの存在意識の中で特別になりかけているんじゃないの?」


「俺には、プリンちゃんが居るんだよ。浮気なんかしないよ」

「だからね 浮気とか浮気じゃないとか そんなのでは無く 知らず知らずに その由美さんって人 浩之さんが惹かれていってるのかな?と思ったのよ」

近藤が席を立つ ようやくデザートに取りかかる。放置しておこう


「まさかさ 由美さんって人と もうエッチしちゃった? それとも何かあった?」

女性には、男性には無い 恐ろしく鋭い直感があると聞いた事がある。まさに 今 それを俺が体験している。

不可抗力で由美さんとキスした事は、近藤にすら言ってない。GREE熟が、知る由も無い。なのに カマをかけてきているとは、思えない迫力。

一瞬返事に遅れた俺に

「判った その辺はブーちゃんの手前もあるから すんなりと言えないよね。彼が席に戻ったら 由美さんとの肉体云々は言わないから 安心して」

年齢が10以上離れているだけでは無く 人間としても優しさと経験を兼ね備えたGREE熟だった。

近藤が、ゼリーやプリン フルーツ類を皿にてんこ盛りにして戻る。 着席して開口一番

「近藤 お前さ! 自分の彼女からブーちゃんって呼ばれてるの? 見たまんまじゃないか・・・」

No.350 14/02/21 23:58
夜の魔術師 ( 30代 ♂ TcKGh )

普通なら顔をしかめて彼女を睨むとこなのだろうが、彼は否定する事無く うん と頷く。

今の近藤は、俺の話よりも、食べる事の方が大切なんだろう。相談も口を挟まないでくれた方がスムーズに行く。


「浩之さん 由美さんって方 洒落は通じる方なの? ある程度の信頼が出来ているのなら お菓子と一緒に笑いが取れる品物を送るとかはどうかな?」
俺には、ピンと来なかった。シャレが判るってとこまでは理解できた。ただ 笑いが取れる物って具体的になんだろう?

「近藤から どんなお返しを貰った。洒落があるとか 笑ってしまう送り物あった?」


「下着とかは、すぐに浮かぶよね。エッチな下着じゃなく 中学生 高校生が履きそうなバックプリントが入ったパンツ どんなリアクションするのか見たいと思わない? 私が、ブーちゃんから貰ったホワイトデー 箱を開けて笑った物があったよ。なんだと思う?」


まったく予測出来ない。近藤が洒落の効いた物って パンツだろうって考えていたから それが違うとなるとなんだろう?

考えていたが浮かばず 逆に話を聞いていた近藤がじれったく
「浩之 独身の女性にシャレが効いた物って あれしかないじゃないか なんで判らない?」

あれしかって言われたら 余計に混乱する。くやしいがギブアップ。


GREE熟が含み笑いをしながら俺に言った。

「箱を開けて出てきた物 それはね・・・ピンクローターだったの。私 それを見た時 爆笑してね。そんなの普通は思いつく?呆れたよりも、やるな!って真っ先に浮かんだよ」

彼女は手を叩きながら笑う。俺も笑ったが内心 ピンクローターなんていくら独身の女性だからと・・・普通 贈るかよ!

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