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優花( ♀ 6VhO )
12/06/13 08:22(更新日時)

詩や小説など
独り言など・・
思いのままに
気ままに
マイペースに・・
更新したいと思ってます
乱雑な稚拙文章をお許しください・・



∮welcome∮

No.1161258 09/07/16 22:31(スレ作成日時)

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No.301 11/04/15 08:19
優花 ( ♀ 6VhO )

∮ショート小説∮


★No.1★


私はいつだって優先的、優遇的存在。


私はいつだって可愛がられる存在。


私は皆から羨ましく思われ、憧れられる存在。


だって私。
お嬢様だもの。



『結婚しよう。
今すぐにでも。』


待ち望んだプロポーズ。行き遅れずいいタイミングの24歳。
彼は大手食品メーカー勤務。ふたつ上の三男。
私は九州から東京の私立大学を出て、彼と同じ会社でOLをしていた。
お付き合い2ヶ月のSPEED婚。私は全然イヤじゃなかった。むしろOLがイヤだったから。
何故、大学在籍中の実家からの生活費仕送りと、OL給料が同じなの?親から貰うのと働いて貰うのと変わらないなんて…働いても馬鹿みたいじゃない!!まだ部屋は親に見て貰っている。当たり前だわ…部屋代まで払ってたら全然残らないじゃないの…!
私に仕事なんて向かないんじゃないかしら。結婚して落ち着くのが一番だわ。経済力と優しさあれば、それだけでいいわ。

No.302 11/04/18 22:26
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


私の地元は福岡で、有名な食品メーカー会社社長の父と、ピアノ教師の母との一人娘で、裕福層な家庭で育った。
有名私立の一貫校に通い、大学には進まずに、夢だった東京の私立大学へと進んだ。
私は周りにちやほやされて育ってきたが、顔は地味だった。だから華やかな東京に出たら、綺麗になれて美人になるんじゃないかと思った。
大学はオシャレで綺麗な子ばかりで、私も必死にメイクやオシャレを研究した。それなりに垢抜けたけれど、合コンでモテるのは綺麗な友達で、私は全然モテなかった。
それなりの男と2人お付き合いがあったけれど、2人ともに二股かけられていた。
仕事に就いてからも恋愛のことばかり考えて、私は仕事という意味が見いだせずにいた。


どうして私、働かなきゃいけないわけ?
地元に戻ればお嬢様なのに…。でも地元に戻れば田舎暮らし。田舎の生活に田舎の男…。
私は華やかな街にいたいし、東京で結婚したいし…。
早く相手が見つからないかしら。
養ってくれる優しい王子様が…。

No.303 11/04/25 22:30
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


優しい王子様が現れ、恋人となり、旦那様となった…養ってくれる優しい王子様と結婚して、お姫様は幸せにいつまでも暮らしました…


と。いうような物語になるのかしら?結婚っていう物語は。


経済力と優しさが表向きの彼は、だんだんと変わっていき、豹変した。


彼は出世のために家庭を急いだ。
私は仕事を辞めたくて、地元にも戻りたくなくて、結婚を急いだ。
2人の打算の代償は、結婚生活の日々の中で表れ始めたのだ。


目玉焼きは半熟玉子。
カレーの具はゴロゴロしたほうがいい。
ハンカチのアイロンは少しのシワも許せない。
家の電話にはツーコール。
ゲーム中に洗い物をされたくない。
タオルの緩んだ干し方が許せない。
常にビールを切らせない買い置き。
煮物の味付け。
魚の焼き加減。
白ご飯の炊き加減。


毎日毎日毎日…
うるさいんだよ!!
耐えられない…!!
毎週末の飲み会にゴルフ…自分は好き勝手しておきながら、私には専業主婦は完璧にして当たり前だと言う始末…!!


私は半年もたつと、ストレスで頭がやられそうだった。

No.304 11/05/05 20:21
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


旦那の入浴中、携帯が鳴り、私はなんとなく勝手に見てしまった。
受信したメールは、(田崎)と名字だった。

【今度いつの予定にする?ハート】
【大好きだよハート】
【早くケリつけてよねハート】


田崎という名の女から、たくさんのメールがあった。吐き気がした。
まだ結婚生活半年…子供も出来てないのに、こんな…。


だんだん嫌いにはなっていたが、心底嫌いになってしまった。
幸せになるはずだった。
お嬢様の私にはふさわしくない男だった。
そもそもが出世に利用されただけだ。
そして私も仕事などさらさら続けるつもりがなかったからだ。


ああ、どうしてくれようか…。
こんな男、死ねばいい。口うるさい器の小さな馬鹿男…。


死ね!!!
死ね!!!


お風呂から出た旦那を、背後から思い切り包丁で刺した。


悔しい!!憎い!!
馬鹿にしやがって…!!

No.305 11/05/05 20:33
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


『…一体、なんでこんな事なったんだ?ん?
奥さん。旦那さん、浮気してたから逆上したんだよね?』


『…………。
私に旦那なんていませんよ?』


『は?いやいや。
あんた旦那さんヤったんだからさ。』


『……?
旦那なんていません。
私、王子様待ってるんです。迎えを待ってるんです…。』


『…はあ?』


『一体誰が死んだんですか?刑事さん。
私、何もしてませんよ。誤解ですよ。』


『ちゃんと話しましょうよ?奥さん。』


一緒に住んでたという男性は誰なんだろう。
どうして死んでいたのだろう…?


ああ王子様。
養ってくれる優しい王子様。


この華やかな街で、あなたが早く私を見つけてほしい…。


私はここにいます。



end

No.306 11/05/22 23:21
優花 ( ♀ 6VhO )

★破壊破裂★


限界まであと何日なのだろう?
どこまで頑張れるかな
ははは
精神科医はなんて病名付けてくれんの?
ふざけんな
悪人が出世して威張れて善人が貧乏して苦しむのか?
不公平という名の地球
苦し紛れの言葉を早く聞きたいな
悪人からの命乞い
私が何をした?
神と釈迦の輪廻転生
笑う力が失われる程に究極の不幸を?
じゃあ死んだらまた笑えない人生なんだよね
魂を磨いた末の限界
破壊そして破裂
心の病気
可愛がられなかった人間は心が死ぬかもね?
私みたいにさ
ははは
父よ母よ
神と釈迦にお願いしてよ
娘と早く会いたいってさ
なんでこんなにも僻んだり憎んだり妬んだり?
みんな普通に家があるし親がいるから?
いやいや
本当は解ってるからね
家を出た16から自分の親は自分だったからね
大人になりゃ自分の人生や運命なんて
自分の力でどうにでもなるからね
甘えたかったよ本当は
道楽したかったよ
出来る事ならばね
狭い視野の世界から抜け出せたのなら
新しい扉開けるかな?
天国でも本当はいいんだよ
じいちゃんばあちゃんと両親にまた会えるよね
限界まで頑張れるかな?
破壊された心の破裂
音が聞こえるのはいつだろう?

No.307 11/06/17 22:09
優花 ( ♀ 6VhO )

∮ショート小説∮


★狂愛★


もっと…


もっと…見て


見ていいのよ?


私は普通の主婦。
真面目な銀行員の妻であり、優しく品行方正な息子の母である。


私達は平和であり、いたって可もなく不可もなく、穏やかに生活してきた。普通の幸せという、形ある現実。


私は良妻賢母。
良き妻でありたいし、中学生となった可愛い息子には、良き母でありたい。


私は結婚して専業主婦となり、可愛い一人息子に恵まれた。それはそれは、息子に手をかけてきたのだ。


幼稚園から小学校。
いつも私がお勉強を見て、休日は一緒に料理をした。ガーデニングにプール、キャンプ、海…。
たくさんの息子との時間。


主人は無口でおとなしい。帰宅してからは書斎にこもる。
だから主人とは仲が良くも悪くもなかった。
私の目は、常に息子だったけれど、主人にはかなり気配りをしてきた。


真面目が取り柄の、とりたてて可もなく不可もない旦那。
だから平和なのだ。
これが安泰なのだから。


息子の優太。
この子は私の生きがいなのだろう。

No.308 11/06/18 08:07
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


主人が28、私が26のときにお付き合いを始めた。主人からではなく、私から仕掛けた恋愛だった。


同じ銀行で働く上司と部下であったから、職場の飲み会のあとに私から誘ったのだ。
好みだとかタイプだとか…そういう理由ではなかった。


【多分…女を知らないだろう】


それが誘った動機だった。勿論私も男を知らなかった。
恋愛するも結婚するも…2人が初めてでなければ結ばれたくない。そう決めていたからだ。


それは皇族貴女のような処女感覚…生娘のように清らかな…私はそんな綺麗な心理ではなかった。


支配…独占…黒く闇がかった、なんだか強い感情が湧くような…私の地味な外見とは裏腹な感情であった。


初めての人と互いに初めて結ばれて…
結婚することが出来るのならば、どんなに幸せかしら…。


主人は『女性と付き合ったことはない』と言った。それだけで、私はまるで愛の告白を受ける位の衝撃だったのだ。


【初めての男女】
これこそ求めていた理想の人。


私は主人と1年のお付き合いを経て、無事結婚することが出来た。

No.309 11/06/19 20:41
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


愛しの息子。優太も中学生になると、だんだんと変わりはじめたのだった。自らの中学生だという自覚からなのか、張り切って塾に行きながら、今まで以上に私共々二人三脚で勉学に励んだ。
まだまだ可愛い子供らしい優太…勉強に頑張っている利口な息子…。
私にとって優太は、自分の体の一部のような錯覚を起こす。


2年生になると、優太は帰宅早々部屋にこもるようになった。声変わりをして、大人の男に近づいていく。夜は楽しそうに、お友達と携帯で話をすることが多くなった。
いつもの日課のように、リビングで2人談笑する…そういう私と優太の大切な時間が、だんだん消えていっているような気がした。
もしかしたら…女?好きな女が出来たのかしら…私の知らない優太になってしまったのかしら…。
不安が寂しさを連帯させて頭をふさいだ。


優太。
あなたは私の一部なのだから…そんな勝手はいけませんよ…?

No.310 11/06/20 00:05
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


夜、優太が寝静まっているのを確認した私は、部屋に入り携帯を持ち出した。
発着歴、メール…ほとんど(ゆい)という名前で埋まっていた。


『今度の映画○○見に行きたいよね』


『優太好きだよ~』


『ゆい前髪切ってたの可愛かった!』


『塾終わってから少し話して帰ろう!』


…なんなの。この女は。うちの可愛い息子の勉強と人生の邪魔をして…汚らしい女…親はろくなもんじゃないわね、育ちが良くないわ。うちの優太、最近メキメキと大人っぽくなったから…男としての色気が出てきたんだわ。こういう雌豚には狙われやすいのね…。


私は優太との関係に、ついに分岐点が来たのだと思った。
優太が覚えてしまう前に…あの女が…そう考えていたら発狂しそうだった。
主人も私も、お互いが初めての人、そして生涯お互いだけの支配感…。この黒い感情を、愛する息子に抱けない悔しさと寂しさ…。


もう潮時なのだ。
私達の分岐点。
息子は私でなければいけないのだから。

No.311 11/06/20 00:21
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


主人がつきあいの飲み会があるという金曜日、私はある決意をした。夕食後、優太に早めに入浴してもらい、私も軽くシャワーを浴びて、優太の部屋で話があるからと言った。


『…ママ、どうしたの?なんか顔恐いんだけど…?』


『…優太、彼女なんて作っちゃいけませんよ?』


『えっっ?
なんで知ってんの?』


『…隠し事はママにしない優太だったでしょう?一体どうしちゃったの?優太?』


『…隠し事にはならないんじゃない?そんなんて…親に絶対話さなきゃいけないもんなのかな…』


カアッと顔が赤くなった。
頭に血が上った私は、勢いよく早々に服を脱ぎ捨て、下着姿となった。


『なに!?なんなんだよママ…!?』


『優太…。
汚らしい雌豚がたくさん誘惑してきても、無視すればいいのよ。
あなたのことは私が全身全霊で守らなくちゃいけないの。』


『……??どういう意味?』


『見て…
全部見ていいのよ?見て優太…。』


下着を脱いで裸になり、優太を抱きしめた。

No.312 11/06/21 07:57
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


『やだっ…やだよっ!!
やめてよママ!!』


私は、優太を抱きしめながらたくさん愛撫をした。
優太の大切な場所に優しく触れ、たくさん愛撫をしてあげた。
堅く中学生とは思えない、その立派な場所に避妊具を装着。
私は、優太に乗って激しく腰を振る。


『ああ…ああ…!!
優太!!
ママが全てお世話出来るからね…!!
ママが全てしてあげる…!!
だから…大丈夫よ!あなたは私のものなのだから…!!』


『ママ…うう…もうだめだ…!!』


私の中で燃焼した優太は、力尽きボーっとしてしまっていた。私は、性的に感じていたというより、使命感を達成し、母親の義務を果たしたような…教育的な母親の目で優太を上から眺めていた。


初めての人は雌豚であってはならないの…優太。
優太を知り尽くしているのは私よ。
経験は私だけでいいのよ優太…。


優太の髪を撫でていると、背中にゾッとする気配を感じた。


『…おまえ…一体…?!一体…優太に何を…!!』


『……っ!!!?』


ドア越しに主人がボーっと立っていた。私は、睨むような主人の顔を静かに眺めていた。

No.313 11/06/22 22:49
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


──3年後──


あれから3年の月日が経った…。
私はひとり、安アパートに住み、生きた心地のしない、心は死人のような生活ぶりだ。


あの息子との交わりを境に、主人は私を追い出し離婚届を突きつけた。息子も恐ろしくて私とは暮らせないと言った。


その1年後に息子の優太は死んでしまった。死因は、
【テクノブレイク】
思春期に、自慰行為を日々異常なほどに行い、脳がなんらかの混乱状態に陥り、突然死してしまうのだ。


主人は言った。


『…お前のせいだ。お前が優太の性を歪ませ、優太が同世代の娘と出来なくなってしまったんだよ…!!お前が優太を殺したんだ…!!』


ううん。
違うわよ、あなた。
優太は、私とのあの交わりにより、私と離されたことで、淋しさからテクノブレイクに至ったのよ。


きっと私を求めたんだわ…愛する母親の私しか優太を理解出来ないもの…。


ああ。
だいぶ待たせてるわね…ごめんね優太…。


早く逝けるようにするからね…?


またママと優太と…………。



end

No.314 11/06/24 07:53
優花 ( ♀ 6VhO )

★カウントダウン★


馬鹿馬鹿しいと思う程の滑稽な単調の日々
全力では生きれなくて
生かされているという感覚
広く視野を広げる事が出来るのなら
こんな私の思いはなんて馬鹿馬鹿しいんだろう
難病の女の子
そしてその女の子を励ましながら
若くして逝ってしまったあの人
ガンを患いながらも必死に生きて
若くして旅立った女性
私が成人してすぐに逝った両親
世界は現在だって戦争が起こってる
人は堕胎してもそれは人生だという
小さな子供でも
病気を患う若い人でも
働き盛りの中年代でも
きっと人生の青写真は上で自分が決めた事
受け入れよう全てを
受け入れよう現実を
不公平という名の地球では
きっと誰もが平等なのだと信じたい
馬鹿馬鹿しい
馬鹿馬鹿しい
こんな単調な日々で
何も感じれなくなった自分が
一番滑稽だった

No.315 11/07/05 22:47
優花 ( ♀ 6VhO )

★叫び★


恐い…、恐いよ。
毎朝起きた瞬間と、眠りにつく瞬間と。
他人の眼で感情が読める、自分が恐いよ。
お父さん、あんまり会わなくなって、死なせちゃった。
お母さん、可愛がってくれずに死んじゃった。
恐いよ、誰か助けて。心は既に壊れてる。
おじいちゃんおばあちゃん、優しかったおじさん、皆死んだ。
神様が連れて逝きました。白い穏やかな上の世界に。
他人は憐れみに蔑みを持ち合わせる。
優しさを信じる勇気は、もう私には難しいみたい。
恵まれても何も気づかない人間に、神様は何を悟らせようとしているのだろう。
他人の眼と私の眼。
解り合えるなんて不可能だもの。
親子でも解り合えないのに、何故他人と解り合えるの。
馬鹿にされてばかりの過去。他人の蔑んだ眼を浴びる現在。
私、可哀想なんかじゃないって。
そんな眼で私を視るな。
普通じゃないから普通になりたいだけ。
前世はどんな罪を犯したのだろう。
恐いよ、周りが恐い。
一番恐いのは、こんな冷淡な自分。
大事にしたい人を心底大事に出来ない。
気持ちはあるのに。心はあるのに。涙も持ててるよ。
皆守りたい人は溢れてますか。
自分の心、壊れてませんか。

No.316 11/07/12 08:06
優花 ( ♀ 6VhO )

∮ショート小説∮


★Star★


人生はよく旅に例えられる。
そしてまるで映画のようだ。
私の人生は私の旅、私が主人公の映画。
この物語の結末は、何年後なのだろう。
もしかしたら明日なのかもしれない。


§実話かフィクションなのかは、ご想像にお任せ致します§


私は田舎町育ちで、長子長女として生まれた。父は次男、母は四女の末子同士の結婚で、父の両親…私の祖父母は近所に住んでいたが、私が3歳~4歳頃、相次いで他界した。
父には姉と長男である兄がいて、兄は両親が他界してから、人の車を借りたまま姿を消した。行方は分からないままだった。この兄、おじさんも含め、私は父方の家からかなり可愛がられていた。私はいつも祖父母の家に預けられていた。幼少期だが、私には可愛がられた記憶が強く残っている。具体的エピソードが残っているわけでもないのだが。身体が記憶しているのかもしれない。

No.317 11/07/12 23:03
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


父は実家である祖父母宅の近所に家を建てた。3DKの小さな家。建ててすぐに祖父母は他界したと思う。同時期に3つ違いの弟が生まれた。
父は酒好きで毎晩飲む人だった。仕事は一生懸命な人だったが、酒乱だったため、飲酒運転は日常茶飯事(当時の交通法も緩かったため)、何度も警察にお世話になり、パトカーで帰宅する事は珍しくなかった。
母はパートに一生懸命で、フルタイムで働いていた。遅いシフトになると帰宅は9時位だったと思う。
父と母はとにかく喧嘩三昧だった。私の幼少期から小学生中学生、そして高校と、日常的に話せば口喧嘩だった。
理由は毎回お金の話。父は母が私を美容院に連れていけば怒鳴ったし、母は父の酒癖や、やりくりの困難を訴え怒鳴る。
汚らしい罵声が飛び交う小さな家。年に何回かは、お皿やガラスが割れたり、父が母を蹴ったり叩いたり、髪を掴んで引きずり回した。
私と弟は、その光景に怯えながら星空を見ていた。早く終わりますように…そんな想いを抱きながら。

No.318 11/07/12 23:19
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


小学生になり物心つくと、周りと自分との違和感を抱き出した。なぜか周りと自分が違っているのだ。服にしても、お姉ちゃんであり長子のわりに、日々親戚の貰い物の服ばかり。田舎町から1時間かかる地方都市部に出かけて、お買い物や食事をしてきた…など、自分には理解できない話が耳に入ってくる。思えば、日曜日に家族で出掛けるなど、ありえない。そんなお金、ないはずだからだ。家には知らない会社の知らない大人から、たくさんの電話がくる。今思えば借金取りの催促連絡だ。
母が他の母親と違う。優しい口調に抱っこなどのスキンシップ。私にはありえなかった。
母は弟ばかりを可愛がった。父は子供に怒鳴ったりは無かったが、酒好きだから教育やスキンシップには無関心だった。
小学生の私は、本当に母の子供なのかと、本気で思い詰めていた。勉強しろ勉強しろと言われ、何も見返りなど期待出来ない境遇、可愛がられる弟。
思えばこの頃に、人格形成に影響を及ぼしたのかもしれない。愛情が理解出来ない子供。私の心に黒い闇がだんだんと広がっていった。

No.319 11/07/29 08:19
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


おじいちゃんおばあちゃんは幼少期に逝ってしまい、母の実家に行けば、母の姉妹達とその子供ら(イトコ)にバカにされた。田舎地域だという事、服や靴身なりの事。親戚らは、父と母の楽天的経済感覚を笑った。内孫を可愛がる母方の祖父母。大袈裟でなく、弟ばかり可愛がる母。酒好きの父。
私は、お母さんに可愛がられる友人やイトコが羨ましくて、周りをひっかいたり叩いたり、乱暴するような、赤信号を発信する小学生だったかもしれない。
小6の時の担任は、これほどないほどに、ムカつく担任だった。まるで母のような事をする若い女の教師だった。自分がお気に入りの生徒だけを可愛がり、気に入らない生徒への対応がハッキリ受け取れた。勿論私は、クールだし、ベタベタ甘えるタイプではないから、激しく周りとの落差を感じれた。

ああ、こいつ、お母さんとおんなじことするんだ。
家でも学校でも差別されるんだ。


小さな心の傷みが、だんだんと抑えられなくなる。今にも爆発しそうな頃、その女教師との事件は起こった。

No.320 11/07/30 08:11
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


そのバカ女教師は、クラスの女子だけを集め、低レベル過ぎたアホな議題を取り上げた。
『みんなー!仲良くしても嫌いなお友達はいるよねー?!
みんな順番名前を言うから、好きな所、嫌いな所を言っていこうよー!』
みんなが不思議そうに思わないなら、精神知能を疑う。私は、教師であるこの若い大学出たてのバカ女の、勉強以外での精神年齢を疑った。
それぞれの名前が呼ばれ、その一人一人に対して、クラスの女子全員がダメ出しをしていく。
『加藤優花ちゃん』
私の名が呼ばれた。
好きな所→よく覚えていない。
嫌いな所→○○先生(担任)に優しくない、態度が悪い…


『いいのいいのー!みんなは優しくて可愛いんだからね!
ユカコちゃんいいのよー!
あっまた間違えた!
昔ユカコって変な芸能人がいてね……』

アハハハハ!!


何回目?
もう秋だっていうのに、春からずっと名前間違えて呼ばれる。先生、私さ、人の裏側が何故か読めるんだよ。先生がなつく生徒を味方にして、私を虐めるの知ってるよ。
そりゃあ、なつかない少数派の生徒は可愛いわけないよな。

No.321 11/08/04 19:24
優花0 ( ♀ )

★続★


類は友を呼ぶ。
私はクラスメートの中で、私同様、バカ担任に懐いていない、可愛がらていない女子2人に、ある提案を呼びかけた。

『あいつに怪文書を送ろうよ』

私達は左手で筆跡を隠し、めちゃくちゃな手紙をバカ女教師の家に送った。

○○小学校の男教師とは全員ヤりました。もちろん校長もね!
学校来るな、淫乱女教師!
ひいきするバカ教師!
ど下手おばけメイク。
飛ばされてくれ。
教師やめろ。
勉学以外、何も学べてない非常識教師!

などなど…。
怪文書を送りつけた後のテンションの下がり具合には笑えた。病んだ理由は公にしなかったが、両親が心配してくれています、という言葉が無性に腹立たしかった。
一部の生徒に嫌われていたことさえ解っていなかった、擦れていない世間知らずなバカ女。
クラスみんなに好かれていると思っていたらしい。全く救いようがない。
私は思春期と共に、だんだんと歪んでいた。
中学にあがると、もう家族という意味が見いだせなくなった。

No.322 11/08/05 07:46
優花0 ( ♀ )

★続★


中学に上がると、飲酒運転を繰り返す父は、とうとう事故を起こした。罰金や謝罪金など、相手側への賠償に頭を痛めた母は、増して荒くなり父に怒りをぶつけた。父と母は喧嘩ばかりで、酒乱の父は酒を断とうとしないし、母は勉学しろ勉学しろと怒鳴る。
土日に友達同士で出掛けようと話が出ると、お金をもらわなければならないし、着ていく可愛い服もない。こればかりは辛かった。そしてTVドラマの話についていけない。TVは父と母が独占していて、父が飲みながら母と喧嘩しだすから、私は常に子供部屋に非難していたからだ。弟の考えていることは解らなかったが、子供部屋でいつも漫画を読んでいた。私達は異性だから、あまり会話はなかった。
中2の頃、私は自転車で車に跳ねられた。日常的にイライラしていたから、きっと私がスピードを出していた。近所の優しいおばちゃんが通りかかって、母に連絡してくれた。
軽傷だけど、お母さんが心配してくれるかもしれない。
だけどその思いは母の罵声により打ち消された。
バカ!恥ずかしいんだよ!私はバレー大会があるのに…早く帰れ!
自転車を痛い足で押して帰り、父が念のため病院に連れて行ってくれた。

No.323 11/08/05 22:37
優花0 ( ♀ )

★続★


中学になると、先輩からのいじめをかなり受けた。1年のとき、3年からの集団いじめはひどかった。といっても殴られたり蹴られたり、そういう度合いでなく、大きな声で悪口を言われたり、集団で近くを通りすがりに笑われたり、その程度だったからヘコむ程でもなかった。
私の悪い癖で、集団で威張り散らしたり、権力で弱いものを抑えつけようとする人間に、ペコペコ媚びるのは大嫌いだった。だからバカ女教師にも3年の女集団にも、ペコペコ頭を下げなかったし、挨拶もそっけなかった。だから目を付けられるのは当たり前かもしれない。
その女集団のボスがブタで、こいつの根性が腐ってた。卒業間際、ボスブタを呼び出したら案の定集団で来た。
『根性ねえな。一人しか呼び出してねえぞ。』
『とりあえず、あんた卒業したら入れ替わりの妹さ。いじめてやるから。やり返すから安心しなよ。』

女集団に言葉は無かったように記憶する。そして卒業式、頭を下げて詫びを入れにきた。頼むから妹をいじめないでくれと。そして手紙を差し出した。宛名には私を呼び捨てに書いていた。
『ふざけんな。呼び捨てで書くか普通。やっぱお前頭悪いな。妹は頼まれたから面倒見るわ。』
確か私は、こう吐き捨てて、ボスブタと別れた。都合が良すぎるから更々許す気にならなかった。

No.324 11/08/05 22:52
優花0 ( ♀ )

★続★


ボスブタの妹をいじめる気は更々無かった。私は、集団いじめも個人プレーいじめも大嫌いだし、言いたいことは直接けりを付ける。
ボスブタへの仕返しのプレゼントだっただけだ。
中学は私だけ浮いていた。田舎の真面目な中学で、私だけが茶髪でピアスを開けていた。時代もまだ今のように若者がハジケれなかったし、ど田舎はまるで狭い箱のようだった。
中学の仲間はみんな幼稚園からの仲間で、良くも悪くもみんな知りすぎていた。多分私は、家庭的に恵まれてないことを知られていたと思う。
母は夕飯時、大きな声で弟を呼ぶ。だから私もご飯なんだなと思い、弟に付いていく。
私は、悲劇のヒロインになりたくないのに、悲劇のヒロインとなってしまう。その矛盾がたまらなく嫌だった。
お父さん変だね、とか、貧乏ー!とか、一体何を周りに迷惑かけているのか。弟さえ庇護される理由も理解不能だったかもしれない。
勉強はなかなか追いつかなかった。母の母校の高校にはレベルが届かず、隣町のレベルが低い高校に進んだ。
親戚はみんな母の母校なのだから、母が私を疎んで当たり前だった。一体母の世間体のために尽くして、何の見返りがあるのか解らない。アメとムチじゃない、私にはムチとムチだった。

No.325 11/08/05 23:17
優花0 ( ♀ )

★続★


高校に上がると、下り坂を転がり落ちるような生活態度になり、母は私に皿を投げてきたり蹴ってきたり、顔を殴ってきたりした。家には帰らない事が多くなった。
高校は1年であまり行かなくなったため、担任の進めもあり、結局父が退学届を出した。
県の都市部で日々ウロウロして、私と同じような男友達女友達がたくさんできた。
16からランジェリーパブで働き、一人暮らしを始めた。彼氏は次々に変わり、法律上捕まる若者遊びをほとんど経験したと思う。
ドラッグ、シンナー、無免許運転、万引き、窃盗、援助交際、ヤクザ絡み、刺青…16から18までは、色々なことに溺れ、狂ってしまった時間を過ごした。起きたら何故か夜中に国道にいたりしていた。ヤクザが部屋に乗り込んできたり、彼氏から殴られて顔アザになって店に出たり。よく自分でも自分が解らないことが多かった。
溺れていくことは楽しくてたまらなかった。あの父と母の罵声の飛び交う、辛い家よりはマシだったからだ。友人は皆、家庭的に寂しさを持ち合わせた人間ばかりだった。
自分一人で生きて、好きなだけ大金が使える。なんて幸せなことなんだろう。服が買えて化粧品も買える。着飾れることは快感だった。

No.326 11/08/06 08:08
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


触りのある飲み屋から、イメージクラブ(コスプレ本番の店)に移り、金に苦労は無かった。私は元々、自分の体は汚れていると思っていたし、自分は大切にされていないし、自分が自分を大切にしたいとも思わなかった。お金が入ればそれでいいし、お金は人を苦しめ、そして人を幸せにすることを既に悟っていた。
でも周りの友人達と比べると、私は自分の置かれた境遇が、必ずしも不幸だとは言い切れなかった。
友人達はほとんど母子家庭だったり、母親がヤクザと再婚していたり、両親なく祖父母と暮らしていたり、母子家庭で4人兄弟の貧しい家庭だったり…。飲み屋で働く母が男を持ち帰り、あえぎ声を出すのを聞きながら育った友人は、母親に邪険に扱われながらも母親を嫌っていなかった。私はそこまではされていないのに、嫌っているのに。
周りから自分を客観視すれば、自分は視野が狭く、辛い境遇に甘えていたことがよく解ってきた。
私よりも家庭により深い傷を負った人間は、多数いることを知った。
飲み屋や本番屋の客は皆、寂しさを抱えていた。多かれ少なかれ、男も女も心にどうしようもない寂しさを抱く。
19になった頃には、生意気ながら既に全て悟ったような気がして、不必要な人間を絶ち、夜の街から足を洗った。

No.327 11/08/09 19:20
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


私が家出をして実家は更に狂っていた。私がいなくなったことで父は酒の量が増え、糖尿病を患い、アルコール中毒となり、泡を吹いて緊急搬送されたり、仕事をクビになっていたり。極めつけに、家が嫌になった母は随分と年下の男と不倫していた。父は知っていたしそれにより酒量も増え、生活もままならなくなり、私が幼少の頃建てた小さな家も、売り渡す事となった。父と母は離婚が決まり、互いに自己破産した。
離婚の話し合いをしたとき、弟は妙に大人びていた。中1だった弟も高1になっていた。
『早く届を出してくれ。俺はもうあんたとはいたくない。』
父は黙っていた。
母は涙ぐんでいた。
私は他人のように家族を見据えていた。
父は家を売り渡した後、町営住宅に移った。母は自分の実家の近くにアパートを借り、弟と2人暮らしを始めた。

No.328 11/08/17 23:23
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


少し話を戻させてもらいたい。
兄弟を差別的ひいきにしたり、下を過保護に庇護したりした育て方をすると、間違いなく人格形成に悪影響を及ぼし、母親を恨むようになる。これは自分自身が体験した確実なデータだ。
そして明らかに可愛がられていない方の子供は、愛情に飢え、愛情を求める。自分を見て、誉めて、話して…心の寂しさは埋められずに、大人になっていく。
それは友達や職場、家庭に入れば旦那、義両親…全ての関係する人間へ、過度の期待を持ち合わせてしまう。コミュニケーションはうまく取れず世間に戸惑う。
自分は周りと違う。
自分はおかしい。
子供の頃の悲しい傷も、大人になれば更に深くなる。
僻みやすく拗ねやすい自分、そんな自分が嫌いで純粋になりたいと願う。
彼氏には常にそばにいてほしかったし、それが愛情だと思っていた。うまくいかない何度もの恋愛の末に、22で出既婚した。つきあって半年もたっていなかった。彼は私と同じ匂いがした。

No.329 11/09/01 22:38
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


私が結婚する少し前 、21の秋。
父が他界した。死因は脳卒中による突然出血だった。一人暮らしだったため、近所の方の通報により、搬送されたらしい。
突然病院より電話が入り、着いてみれば、今夜が峠だと言われ、集まった母と弟と3人で父を見届けた。
父が死んで、人が死ぬということは、もう話が出来ないということなのだと学んだ。
酒をたらふく浴びて好き勝手に生き、周りを頼りに甘え、周りから沢山助けてもらった父。
長女の私には信じられない親の在り方でもあった。


【さよなら。お父さん】


結婚してバタバタと2人の子供を生んだ私に、母は驚く位に私への子育てとは真逆で、孫を溺愛した。私への冷淡さや暴言、突き放したような子育ては、まるで嘘だったような程に可愛がり、よく面倒を見てくれていた。

弟は大学を出て社会人となっていた。女手ひとつで弟を大学に通わせていた母は、仕事を2つ掛け持ちしていた。


そして私と母は、孫が2人出来たことにより、昔の距離感が少しずつ縮まっていった。

No.330 11/09/03 08:10
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


私が28の春。
だんだん孫を通じて、過去を許せる自分になりつつ、母をひとりの女性として客観視でき、良好な修復関係を築けていた。それなのに。
母は父と同じ、脳出血で倒れ、あっけなく旅立ってしまった。


え?嘘でしょ?
また?また父のときみたいに突然いなくなるわけ?


あっけなく逝った母を見送って素直に泣けたのは、だいぶ時間が経ってからだった。
父と母がもういない。あれだけの恨み言も、もうぶつける術は無い。母の私への冷淡さと、弟への溺愛さと。理由は闇の中だし、勿論もう会話が出来ない。
私はいつだって自分の事ばかりだ。
弟は18で父、25で母を亡くしたのに。私よりも年下で独身なのに。
私は孫を見せれたし、可愛がってもらえたけれど、弟だって長男だから、いずれ家庭を築けたときに、母に対する思いがあったかもしれない。


旦那も小さい頃に、母親が旦那と弟を捨て、家を出ていったと言う。
でも全く悲観的には生きていなかった。


私はなんでいつも自分ばかりなんだろう。

No.331 11/09/06 08:10
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


【人は死んだら星になるんだよ】


2人の子供に私はそう教えた。彼らは私を必要としてくれて、それ以上に私も彼らが必要だ。


実際2人の息子を育てていて、2人のうちどちらかだけ愛して、どちらかを愛していないなど、考えられないし、有り得ない。


母親も私と同じように、想いは平等であり、態度とは裏腹だったのだと信じたい。


私は愛情飢餓人だから、幼い頃からの家庭環境により、寂しさを隠して、多大な愛情を求めてしまう。


でもそれ以前に私自身が愛情を与えなければ、それは望めない事が、この年齢になりやっと解ってきた。


もう指をくわえながら、弟を羨む子供なんかじゃない。


私は母親。
両親はいない。
もう抱きあげてもらえず、手は差し伸べてもらえないのだから。


2人の子供と星空を見上げると、
『あ!ばーば!』
と指をさした。


私は悲しくなりながら、でも、笑いながら、そうだねと答えた。


父と母に会いたい。


最初の言葉は
見つからないけれど。



end

No.332 11/09/08 22:56
優花 ( ♀ 6VhO )

★Bye-bye★


右手にタバコ
左手に玩具の拳銃
どうでもいいさ
どうでもなれ
笑ってろ一生
それが楽しみなんだよな?
早くカウントしたいな
待てないや
連れて逝って
純粋ってどんなキモチだったかな
抱きしめられるぬくもりって
知ってたのかな
好きなだけ笑ってろ
見てくれてる奴もいるから
タバコの煙が目にしみた
玩具の拳銃は
いつの間にか
鋭いナイフに
すり替わってた
思い出せない過去ってあるんだな
喉をひとつき
ひと思いに
カウントカウント
待てないや
hahaha!!
ecstasy!!
このプレゼントの賞金首
くれてやる
だからもう
泣くのは終いにさせてくれよな

No.333 11/09/09 07:52
優花 ( ♀ 6VhO )

★真実★


お父さん、犬を買ってくれてありがとう!嬉しそうにお庭で走り回ってるわ!


本当だね!元気いっぱいな子だ!
お母さんがいなくなっちゃったからね…○○が寂しくないように、この犬は○○をずっと見守ってくれるよ、きっと。


うん!私大丈夫!寂しくないよ!
あっ!何か一生懸命吠えて、あそこ掘り出したわ!


あ………
手が出てきたわ…お父さん…。


あ…!
それは…!
○○もう家に入りなさい!こら犬っ、もう家に入れ!ハウスだ!


お父さん…この手はお母さんよね?


……?!!
○○なにを言ってるんだ…!


ここに埋めてたらずっと一緒よね?お庭にお母さんいるから私は寂しくないわ!


………!!


ねえお父さん!
大きくなって結婚して、喧嘩したら、お庭に埋めちゃえばいいのよね!





ふふ。
…嫌な奴は
埋めれば
いいのよね?

No.334 11/09/12 22:45
優花 ( ♀ 6VhO )

§ショート小説§


★鎖★


夫婦ってなんなの?

大恋愛だったはずなのに…。


みんなの狙ってた先輩、杉沢を手に入れて…。


みんなの悔しがる顔に見送られて
お花のシャワーで階段を降りた私達…。


憧れの会社の先輩とつきあえて、そして結婚できた。


あんなに幸せだったのに…。


夫婦ってこんなに冷めてしまうの?



会社の先輩だった主人と結婚して3年。私達は子供はまだいいよねなんて話してたのに、すぐに妊娠発覚。結婚1年にして長男を出産。


主人は私が妊娠してから、私の話をつまらなそうに聞くようになっていた。そして赤ちゃんの話題も、あからさまにどうでもいいような態度だった。


妊娠中は抱かれはしないし、スキンシップも取ろうとしない。残業だ、付き合いだと帰りは遅く、それでも我が子が生まれたら、きっといいお父さんになってくれるだろうと…信じながら私も主人とうまく合わせてきた。


ところが出産してからも、主人の冷たい対応に変わりはないばかりか、ひどくなっていった。

No.335 11/09/13 14:25
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


長男の夜泣きがひどくて眠れやしないと、寝室を別にして、長男が熱を出しても全く心配するどころか、いびきをかいて寝ている様だった。


女としての相手は出産してからも求められず、長男も2歳になった。虚しいけれど、仕事だから…とか給料運搬人だから…とか、自分を慰めていれば、少し落ち着く事ができた。


けれど、主人に抱かれず日々息子と2人暮らしのような生活をしていると、悶々としてしまい、もしかして長い女がいるんじゃ…残業じゃなくて女の家にいるんじゃ…とか、日々不安で胸が押し潰されそうだった。


確かめる勇気。


それは家庭が壊れる覚悟ができたとき。


いつだって言うとおりにして、文句を言わず、主人の好きなとおりにさせてきた。それでも私や長男を省みないし、どうでもいいような対応に変わりはない。


抱かれもしないsex無しの家政婦…とでも言うのかしら?


主人はどうして私が告白したときOKして、どうして私を結婚相手に決めてくれたのかしら?
主人も私に恋い焦がれているならば、新婚時期位は、私を大事にしてくれたんじゃないかしら。いずれは今のように冷めきれるとしても…。

No.336 11/09/28 23:20
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


会社内の探りから始めてみようかと思った私は、以前勤めていた頃に大変お世話になった、既婚の先輩に連絡を取った。
久々だという事で話が盛り上がり、すぐにランチの予定が立った。
再会して驚いた。寿退社してから3年以上経っても、先輩は40近いのに未だに綺麗だった。私は主婦と育児を言い訳にした怠けから、見事に老化していた。
先輩も、すっかりお母さんになったじゃん!なんて、すり替えた誉め言葉を使う。
色々と近況報告や昔話を話していると、ふと先輩は思いつめた顔をして聞いてきた。

『…もしかして、杉沢くんとうまくいってないの?』

私はコクリと頷き、結婚してからの不安や不満、今の夫婦間状況を先輩にさらけ出した。
時折バタバタする息子をあやしながら、長い説明をひとりベラベラ吐き出してしまった。
先輩の信用度と、既婚者としての助言…私は昔も今も、先輩を慕っていたのだ。


『…なるほどねぇ。』
『やっぱ女ですかね?もしかして、会社内で噂になってる女子社員とかいます…?』

No.337 11/10/05 23:19
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


『…杉沢くん真面目で、一生懸命働いてるよ?
あんたは杉沢くんに養ってもらってるんだから…感謝しなきゃ。
信じてあげなよ。
奥さんなんだから…。』


先輩のキツい言葉は頭を鈍器で殴られたようだった。
先輩は旦那…杉沢の事も可愛がっていた。杉沢含め、男性社員をよくフォローしてあげてたし、男のプライドを傷つけないように気遣ってあげていた。
先輩に優しい笑顔でキツく叱られ、もう少し杉沢を信じてみよう…過去、大好きでたまらず、必死に追っかけた男を手に入れる事が出来たんだから…私は頑張れると思った。


それから1ヶ月。
私の元に、会社の元後輩で仲が良かった子が、久しぶりに遊びに来てくれた。
突然でビックリしたけれど、日々育児に追われ会話に飢えている主婦だから、来客は嬉しかった。


『急にどうしたのー?久しぶりだねー!平日なのに…有給?嬉しいよー!』


後輩はなんだか浮かない顔だ。


『どうかしたの?』

『…先輩。私、先輩の運命、変えちゃってもいいですか?』


…??
運命?変える?

No.338 11/10/05 23:33
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


『先輩は真実がもしあるならば、その真実を突き止めたいですか?
それともあえて知りたくはないですか?』


『え…意味分からないけど…
もちろん真実は知りたい派だよ?
ねえ、なんかあったの?』


『先輩のご主人。杉沢さんは、リエ先輩と不倫関係にあります。
そして、同じ社内の同僚に私の彼…婚約者がいますが、彼もリエ先輩と浮気しています。
これは真実なんです先輩…。』


!??
どういうこと…!
リエ先輩と杉沢が不倫…?少し前に優しく叱られて、杉沢を信じてあげろと…感謝しなきゃって…。


そんなわけないじゃない…そんなの嘘だ…だって片思いの頃から、私の相談にいつも乗ってくれてたし…。


『真実です。間違いないんです。てゆうか、杉沢さんと私の彼以外にも、興信所で調べた限り、他社員で3人は関係にあります。しかもその内の一人は社長なんです。』


頭が真っ白になる。
一体この子は何を…?


『先輩を私と同じ、不幸の仲間に道連れにしたかったんです…ごめんなさい。
1人じゃ抱えきれなくて…。』

No.339 11/10/07 23:06
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


…なんなのこの子は。わざわざ私に事実を突きつけて…不幸の道連れ?この後輩を憎む気持ちよりも、先日再会した先輩への不信感と憤りの感情のほうが勝っている。
驚きと憎しみが湧き上がる。
事実は真実であり、旦那を突き止めたい衝動を抑えられない。でも……それが事実であったとしても、そこからはどうなるのだろう…。


私が1人で子供を育てていけるのか。
一時の感情で動けば振り回されてしまう…。
私も親だ。
そんなに馬鹿じゃない。


後輩には早々にお帰り頂き、私はよく考えた。
そしてまた先輩に話がしたいという結論に至ったのだった。


後日、再びランチをした。先輩は何も変わらず気さくで優しくて…とても綺麗だ。


全てを先輩に問い詰めた。
どうして複数の社員と…どうしてうちの旦那と…いつからそういう関係なのか…。先輩はチクった後輩の話を顔色ひとつ変えずに静かに頷いていた。


『…知ってしまったのね。
そうねえ…いつからかしら。確か杉沢くんが入社2年位かな。』


私がつきあい出す3年も前からだ…。


No.340 11/10/08 22:22
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


『彼はね。信じたくないだろうけど、放置プレイが大好きなのよ。ふふっ笑えてくるでしょう?』


??


『後ろに手回し手錠されてね、ずーっと取り合わないのよ。やらしいことしていじられて…それでいてまた放置。ふふっ、それがあの人の性癖よ?
あなた、知ってた?』


『…何言ってんの先輩…。』


『杉沢くんだけじゃない。あの子の彼氏も社長も…たくさんのペットくん達がいるの。だから杉沢くんと会ってあげてるのは月1程度よ?
それだけのことじゃない…。
あなた達夫婦間の問題に私は関係ないわ。
だって杉沢くん割り切ってるもの。性欲でたまに満たされたいって。
愛情とは違うと思うわよ?
勿論他の男もみんなそうよ。私も彼らも割り切ってるわ。
私は極度のS、彼らは極度のM…ただそれだけの関係なのよ?』


『…さっきから意味わかんないんですけど?』


『ふふふ…解らなくていんじゃないの?とにかく浮気してなんかないってことよ、結局。
あ、ちなみに私、ちゃんとした彼氏いるから。安心してね?ふふふ。』


No.341 11/10/08 22:37
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


聞けば、後輩の彼氏は締めつけが大好きで、社長は首締めが大好きらしい。
先輩の正体、真実、裏の顔…。


信じてたのに。


旦那にも裏切られてた。初めからきっと誰でも良かったんだ。偽装結婚とでも言うのかな…。
カラダと心の隙間を埋めるのは、ただひとり、先輩という女だけで良かったんだろう。
後輩の彼氏も…社長さんも…きっと杉沢と同類。


夫婦とはなんなんだろう。
錆びた鎖であろうとも、なかなか切れはしないだろう。
私に1人で子供を育てるなんて難題は、きっと出来ない。


だとすれば…選択肢に別れは無い。


私にはきっと、
復讐しか道はない。


旦那に?
いいや違う。
標的はこの綺麗な顔の雌ブタだ。


きっと私は明日にでも興信所に依頼を出す。
そしてこの女の彼氏を探し出し、なんとしてでも手に入れる。


最高な悲劇を先輩にプレゼント出来るように…。


夫婦なのに、夫婦じゃない。大好きだったけれど、見てもらえなかった。


きっと私。旦那…杉沢を、結婚前のように、これからも追いかけるんだ。


夫婦とは?


鎖は切らせはしない。


end

No.342 11/10/08 23:14
優花 ( ♀ 6VhO )

★悪魔★


過ちを重ねて理性を失った
笑みを忘れて会話を忘れた


舌を噛むと大好きな甘い血液の味


じっと手を見るとシワシワの老婆


魂の行方
苦しみの果て


この戦場でのテロリスト


私を忘れてあげる
私を消してあげる


あの人の最期の言葉は?
オレンジ色の夕焼けの記憶は?


情に流されたら本望だ


狂った頭に私という嘘つきな悪魔

No.343 11/10/11 08:15
優花 ( ♀ 6VhO )

★★


例えば今
全てを壊すことができたのならば
きっと楽には生きていける


例えば今
憑いたモノと共存することができたのならば
きっともっと楽に生きていける


アドレナリンとオーガズム


究極の耐性


右脳の呼び掛け
左脳の呼び掛け


ひとりきり
恐いね
リセットボタンがあればいいのに
いや
停止ボタンだけで結構


楽になりたいだけ
もう十分だろう
どれだけ傷みを与えたら?


ひとりきり
恐いね
人といると
無性に恐くなる


ちぎったパンは差し出したけれど毒入りだよ?


私の中の邪悪な私
飼い慣らした悪魔


ひとりきり
恐いね
ひとりきり
逝きたいよ

No.344 11/10/17 22:43
優花 ( ♀ 6VhO )

★★


誰か教えて
どうしたらそんな笑えるんだ?
誰か教えてよ
愛想笑いってどうやるの?
どうでもいいくだらない話をよくもまあそんなに話しこめるなあ
誰か教えて
結局大多数の人間は独りが恐いんだ
だから仲間を作って仲間に嫌われないように生きるんだよね?
幼い頃から人と合わせてまで自分を無くすことが嫌いだった
どうでもいいような仲間は作らなかった
要らないと思う人間は切っていった
だから今残った周りの人間は大事にしてるんだ
人が人を嫌う凶器の目
人は人を殺せる
心を殺せるんだよ
だからベラベラ喋る人間は信用しない主義
誰か教えて
うまくやってる人間て結局腹黒いんだよね?
こんなに真っ直ぐ過ぎて媚びれない自分は
いい加減うんざりだよ

No.345 11/10/24 01:23
優花 ( ♀ 6VhO )

★人形★


時間を戻してほしい
無邪気にはしゃいだあの幼少へ


季節の移り変わりには鈍感となり
春が訪れたら哀しみに浸り
秋が訪れたら後悔の嵐


精神科医の言葉は?
人は不安でいないと落ち着けないだろう?とでも言うでしょうか
苦し紛れの言葉
ああ眠れない


時間を戻してほしい
何も知らないあの頃に


少女に問いかける
そんなに家出したいの?
そんなに死にたいの?
それがいいかもしれないね
だって未来はこうなっちゃうんだから
知らないままに終わる幸せもある


川で田で森林で
道の草花や野良猫
あの納屋の天井
柿や栗の木


あの小さな体にはたくさんの未来があったのに
あの小さな手にはたくさんの幸せ掴む力があったのに


どうして可愛がられないの
どうして私可愛気がないの
そんな育て方するならどうして生んだの


淋しい心の闇
深い傷は癒せはしない
世の中金なのは少し合ってる


ああ違う
これも違う
自分を殺せばいい
私は本当はここに居ない
存在しない
だから人形
私は人形

No.346 11/11/07 21:27
優花 ( ♀ 6VhO )

∮ショート小説∮


★ダウンタイム★


※実話を含んでいます※


初めて会った第一印象は、無愛想な女だと思った。
あまり可愛くはないけど、髪のやたら綺麗な女だった。


【マユミ】


私達の出会いは17歳だった。
マユミは中学もろくに行かなかったらしく、高校には進学していなかった。
私は高校1年で中退して、田舎町から地方都市に出て、1人暮らしをしていた。


マユミとは共通の友人を介して知り合った。第一印象はあまり良くなかったけれど、マユミの最初の会話は、私には忘れられないものだった。


『プリクラ見てユリちゃん可愛いと思ってたよ。』


無愛想なくせに、その誉め言葉…単純な私はすぐにマユミを気に入った。


それからマユミは私の家によく来るようになった。
私の安アパートは、六畳一間でも、常にヤンチャな男と女が溜まって集まるから、ひどいときは10人以上いた。常にバーベキューのようなタバコの煙と、シンナーの臭い匂いで充満していた。


No.347 11/11/07 21:39
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


マユミはシンナーはやらなかったし、私がヤクザの彼からもらう薬にも、全く興味を示さなかった。


私はホステスだったし、援助してくれるおじさんもたくさんいたけど、マユミは飲み屋もウリもしたくないと言った。


ニートで働かないし、飲み屋もウリもダメ、シンナーも薬も素通り…。
こいつ、一体何がしたいわけ?


私の中で、マユミはただただミステリアスだった。


マユミはどうやら友達はあまりいないらしい。
私はといえば、軽いたくさんの男女の関係と、深い友達…たくさんの人間が常に周りにいたから、マユミは共通の友達を作りたいのかもしれない。そう思っていそうでなんだかいやらしい感じがしていた。


だけど、私の男友達とたまに関係を作っても、女友達を作る訳じゃなかった。


なんだかこの女は、ただ私を求めてるみたい。


そう思うようになった。マユミは女のベタベタ感が嫌いらしい。かといって一途になった女友達…私には、ベッタリといった言葉が適切なつきあい方だった。

No.348 11/11/07 22:15
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


あるとき、すごく体がだるかった。誰にも会いたくないし外に出たくない。そう思って家にいたとき、ピンポンが鳴った。
…ウザイな。居留守使おう。
そう思って出なかったら、10分も20分も鳴らされた。


ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン…


マユミの声が鉄ドア越しに聞こえてくる。
『開けてよユリ。
開けてよ。
開けて!!』


電話もメールも無視してたけど、マユミ、マジしつこい…。


無視して1時間。
ずっとピンポンが鳴らされ、私はキレた。


『うるさいって!!』

『やっぱいるんじゃん。』


こいつおかしい。
なんだかまるで自分の常識はずれが全然理解出来ていないみたい。


マユミの常識はずれな行動には、たくさん驚かされた。


冷蔵庫を開けて、豆腐食べていい?と聞いて勝手に食べて、豆腐ダイエットしようかなと言い出す。


用事があるって言うのに、一緒に出ないで、勝手に留守番する気満々だったり。


母親からもらったアメジストの大きい石のリングも、マユミの留守番中に確実になくなった。

No.349 11/11/07 22:28
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


働いてないから、やたら万引きするし、友達の家で盗みも働く。
つきあいだすうちに、だんだんウザくなっていった。
他にたくさん友達いるから、こいつだけが特別なわけじゃないし。
私は少しずつ距離を置くようになっていた。


あるとき、私は飲み屋の仕事が終わってから、いい気分に酔っ払っていて、まだ遊びたいと思っていた。
だけど誰もつかまらない日があった。
仕方なくマユミに連絡しても繋がらず、マユミの母親が近くで店のママをしているのを思い出し、軽く寄ってみた。
私はマユミの家に行ったことないし、母親に聞けば家が解ると思ったからだ。


店に入るとマユミにそっくりなガリガリのオバサンママがいた。化粧が濃くて、一昔前のヘアメイク。まるで昔の工藤静香のような風貌。顔は似つかないけれど。


『すいません、マユミの友達なんですけど。連絡つかなくて。』


そう言うと、途端に母親は豹変した。家を知りたいと話すと、
『…はあ?だからなんだい?家?私んちだよ?勝手に行くんじゃないよ』


『あいつ私の店教えやがって…帰ったら覚えとけ!!』


私はマユミの母親が激怒して、理解に苦しんだ。

No.350 11/11/08 22:15
優花 ( ♀ 6VhO )

★続★


母親なのに、娘の友達が家を聞いたら怒鳴るって…
いつも仲良くしてくれてありがとうとか…
母親ってそういうもんじゃないの?
てゆうか、私んちだよ?って…
あんたとマユミ、2人の家じゃないの?
いかにも、自分の家に娘を住ませているって言い方。
頭イかれたような話し方だし、なんだかマユミが常識はずれなのも、理解出来る。



しばらくしてから、マユミが凄い剣幕でうちに来た。


『なんでお前アイツに会いに行ったんだよ!?
おかげでこの有り様だよ!!
お前勝手な事してんじゃねえよ!!』


『……?!ああ?
てめーなんなんだよ!!いきなりキレてんじゃねーよ!!!』


私達は、私がマユミの母親に、自宅を知りたいと訪ねた事が原因で、かなり大喧嘩になってしまった。


しばらくして何もなかったかのように戻った頃、マユミの生い立ちを聞いて絶句した。


マユミの家にお邪魔する機会があり、家に入ると、自分の想像した通りの家だったような気がした。

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