もしも…
もしも…
あの時、あの人を信じることができていたら…
もしも…
あの日、手をさしのべてくれたあなたの優しさの裏を見抜く事ができたなら…
…私は……
※私の人生を書きます。
このスレは私しかレスすることができません。ある程度書き進めたら、意見スレを立ち上げさせていただきたいと思います。
つまらない人生かもしれませんが、一生懸命生きています。そしてこれからも生きて行きます。
良ければお付き合い下さい。
新しいレスの受付は終了しました
- 投稿制限
- スレ作成ユーザーのみ投稿可
ここには学生バイトがいっぱい居た
エリちゃんはS高校生
赤信号
みんなで渡れば怖くない
てことで
エリちゃんと私が話してるところを見て
みんなが話しかけてくれた
何高だったか
どこ出身か
彼氏は居るか
マネージャーの悪口
ありきたりな会話だったけど
エリちゃんのおかげで
みんなと仲良くなれたよ
入って2週間経ったくらいに
平日の主婦パートさんたちに話しかけられた
きっかけは私がつけてるウィッグ
ショートの私がロングのウィッグをバイトにつけて行った
控え室の机の上に置きっぱなしにしていたことが
なぜか大ウケだった(笑)
それから家のこととか彼氏のこと
初めて世間話をした
私はその日まで
周りで楽しくして笑い声を聞きながら
ひとり黙々と仕事していた
すぐ辞めると思ってたら
見かけによらず
仕事続くし覚えも早い
見かけのわりには
話すとおもしろい
見かけで近づきたくないと思った
こう言われた
私は外見が相当悪いらしい(笑)
この日からバイトが
すごく楽しくなった
土日は同年代のエリちゃんたちが居て楽しかったけど
メインの出勤は平日だったから
周りは楽しくしてるのに
自分だけ無言で働くのは
正直辛かった
ランチのキッチン責任者の主婦パート今井さんと仲良くなれてほんと嬉しかった
私はウィッグに感謝した(笑)
3ヶ月経つ頃
仕事も一通り覚えて
使いものになった私は
時給が上がった
そうそうあげてもらえるものじゃないから
ほんと嬉しかった
仕事は楽しい
給料も上がった
人間関係もうまく行ってる
仕事に関しては順調だった
バイトだけど
仕事が楽しくて
恋愛するの忘れてた…
気づけば
彼氏いない歴
7ヶ月…
!!!
やばい
私終わってる!?
バカな発想だけど
その時はほんとに焦った
でもすぐに
別にいいや…
と思った(笑)
私はこのファミレスでバイトしたことによって
ひとりの男に逢い
一度目の結婚をすることになる
そしてこれからの
人生が
大きく変わることになるなんて
この時は思ってもみなかった
“そろそろ彼氏欲しいかも”
と思い始めた頃
土日で一緒になった
上田くんに話しかけられた
上田くんは男子の多いK高の3年生
私の1コ上
『奥田さんて彼氏居るの?』
『居たら毎日バイト入ってないですよ(笑)
いない歴7ヶ月ですよ』
初めて話すのに
上田くんは気さくだった
『俺の友達すげぇかっこいい男紹介しようか?』
嘘くさい(笑)
『え…いいです
紹介とかよくわからんし』
『ほんとすげーかっこいいよ!見て!』
上田くんは携帯に貼ってあるプリクラを見せてきた
女2人と上田くんと
もうひとりの男…
ほんとにかっこよかった
プリクラで全然かっこよかったのに
『これちょっと写り悪いけど本物かっこいいよ!
あ!俺の隣に写ってる子、俺の彼女♪』
『彼女かわいいですね!』
とだけ言った
顔がいい男は
もてるからなぁ…
上田くんは私より1時間早く上がった
私が控え室に行くと
上田くんはまだ居て
バイトの女の子と話していた
『奥田さん!お疲れ~!
奥田さんのプリクラちょーだい!』
…何のために?
『ナオに見せるからちょーだい!』
ナオ…さっきプリクラに写ってた男前のひとのこと
『ナオに奥田さんのこと紹介したいし!』
まだゆってる…
あんまり乗り気じゃなかったけど
退きそうにない上田くんに
特に写りがいいわけじゃない微妙なプリクラを1枚渡した
携帯番号も聞かれた
なんなんだ一体…
少女斡旋か(笑)
月曜の夜知らない番号から携帯に電話があった
070…PHSだった
あ…ナオはまだPHSって上田くんがゆってたなぁ…
てことはナオ…さん?
てか何を話せばいいの?
どーする?
無視したらだめだし…
どーする??
その時私はLIFEカードを持っていた(笑)
とりあえず電話に出た…
『はい』
私が出ると
『もしもし?ナオだけど
てか今家にいる?
家の電話番号教えて!』
え?
と思う間もなく
私は姉ちゃんちの家電の番号を教えた
『じゃすぐにかけなおすから!』
と言ってきられた
…?
私は姉ちゃんの部屋に行き
『もうすぐ電話がかかってくるから私出るよ!』
と言って自分の部屋に戻った
家電が鳴った…
ナオだろう
だから一体なんなんだ??
すぐに電話に出た
『ごめんごめん!
PHS高いから(笑)
初めまして…てゆうのも変だけど(笑)
こうゆう時何話せばいいんだろう…』
私もわからんよ…
初めての電話でのナオは
ちょっと軽い印象だった
あとでわかったことだけど
ナオは緊張してたんだよね
だからわざとテンション高めで話していたんだね
真面目なナオは私に
気を使ってくれたんだよね
ナオとはそれから毎日電話で話すようになった
しばらくして
私たちは会うことになった
『上田は上田の彼女と
俺とゆいの4人で遊ぼうってゆってるけど
俺はふたりのほうがいいな~だからふたりで会おう!』
私もどっちかと言えば
ふたりのほうがよかった
毎日電話で話して
少なからずナオに好意を抱いてた私は
何のためらいもなく
承諾した
会ってみたかった
かっこいいとかそんなん関係なく
毎日話してる彼に
会いたかった
11月22日
デパートの階段で待ち合わせをした
ナオは先に待ち合わせ場所に来ていた
私はナオに電話をかけた
『今着いたけどどのへん居るの?』
『1階と2階の間に居るよ』
ほんじゃすぐそこだ…
『すぐ行くからもうちょっと待ってて』
と電話を繋げたまま
ナオが居るとこへ
急いだ
居た…!!
階段を少し上がったとこに携帯を耳にあててる感じの人が居る
視力が悪い私には
顔がよく見えなかった
電話越しに
ナオの名前を呼んだ
『ゆい…!』
携帯から
目の前から
私を呼ぶ声…
ナオだ!
それが私たちの出会いだったね
ナオは覚えてるかな
私
すごく緊張してたんだよ
ナオは私の10倍は緊張してたと思うけど…
ナオ…
私たちここから始まったね
初めて会った日は
一緒にプリクラを撮って
カラオケ行って
私のバイト先のファミレスでご飯食べて
普通のデートしたね
ナオはほんとにかっこよくて
冗談抜きで
ほんとにほんとにかっこよくて
びっくりしたよ
これもあとでわかったことなんだけど
他校にファンクラブが出来るほどだったんだね
私が高校辞めてなかったら噂くらい聞いてたかな
そんな人の
彼女になれて
ちょっと自慢だったんだ
帰りのバスの中で
『付き合おう』
てゆってくれたよね
私に断る理由なんて
なかったよ
逆に私でいいの?
て感じだったよ…
ナオとはいっぱい楽しい思い出があるよ
ナオんちからバス停まで毎日チャリで送ってくれたね
私重いから
ナオはぁはぁゆってた(笑)
ナオの誕生日には香水をあげたよね
私の誕生日にも香水選んでくれたよね
地元はつまらないから
電車に1時間乗って
あんまり知らない街をブラブラしたね
いっぱいいっぱいあるよ
なんで終わっちゃったんだろうね…
私たち
若かったから
大切なものがわからなかったんだね…
ナオにとって私は初めての女だった
これは上田くんから聞いた話
『ナオは奥田さん処女じゃないっぽいってゆってたよ!』
男同士ってそうゆうこと平気で話すんだ…
ちょっとナオにひいたけど私に言ってくる上田くんにもっとひいた
まぁ別に気にしなかった
実際私は初めてじゃなかったし
ナオは何も聞いてこなかったから言ってないだけで
別に隠してるわけじゃない
てか過去なんてどうでもいいじゃん
私の考えはこれだった
私とナオの付き合いは半年間で終わった
その間私たちは何度も
別れ話をしてた
若かったんだね
別れを切り出すのは
順番だったね
最初にナオが別れよう
って言った時は
私はナオと別れたくなくて一生懸命ナオにすがった
ナオが別れたいって言った理由は
『そばに居すぎて
大切さがわからない』
私にとっては???だった
次の別れ話は私からしたね
理由は良く覚えてないけど
この時1週間距離をあけたよね
次はナオ…
その次は私…
ままごとだね
喧嘩の度に別れ話
どれもたいした原因じゃない
浮気とかそうゆうのじゃなくて
ほんとくだらない喧嘩ばかりしてた
今回もいつもの感じで別れ話になった
でも私は
なんか疲れちゃってたんだ
『俺はゆいとの結婚とか考えてない
今が楽しければよくない?俺もっと遊びたいし(笑)』
その言葉は
私にはかなり衝撃的だった
あぁ…
この恋には終わりがあるんだ
終わりがあるのに
なんで
今は一緒にいるの?
よくわかんないよ…
なんか一気に冷めた
私だって別にナオと結婚したいとか思ってたわけじゃない
だけど
“別れる”為に
“付き合ってる”
意味がわからなかった
『ゆいとは友達で居たいから喧嘩別れとかやめよ(笑)ゆいが一人暮らししたら遊びに行くから教えてな!』
ナオは私に言った
私はまたすべてが
どうでもよくなった
私はその頃
一人暮らしがしたくて
ナオと一緒に居れる空間が欲しくて
バイトに精を出していた
目標があると
人ってこんなに頑張れるんだ…!
びっくりするくらい
すぐに引っ越し資金は貯まった
そろそろ部屋を探そうか
という時に
こうゆう事があった
だから尚更
ナオの言葉が信じられなかった
引っ越し資金を貯める為
私はバイトをかけもちしてた
ナオは4ヶ月前の春から専門学校に通っていた
通学方法は
家から駅まで自転車で30分それから
駅から電車で1時間
朝は5時起き
帰りはいつも8時すぎだった
だからナオが高校生の頃みたいに頻繁には会えなかった
だから私は駅の近くに部屋を借りて
学校の帰りにちょっとでも寄ったりしてくれたら
一緒に過ごせる時間も長くなるんじゃないかな
て思ってた
同棲はできないと
真面目なナオは最初からゆってたから
半同棲くらいならいいんじゃないかな
勝手に考えていた
ナオともう少し
一緒に居たいから…
居たいから頑張ってたのに…
ナオはきっと
この時もいつもの
ままごと別れ話で
また寂しくなったらヨリを戻すつもりでいたと思う
ごめんね
私にとってはそうじゃなかったんだ…
ナオの言葉で
どうでもよくなっちゃったんだ
でもナオのせいにしてるわけじゃないんだよ
私が白黒はっきりつけたい性格がだめだったんだと思う
この性格のせいで
今でも苦しむことに
なってるよ
どうしようもないね 私
バイト先のみんなには
私には彼氏が居ると知ってた
ナオと何度もファミレスでデートをしたことがあるし
今井さんや私と仲良くしてる人たちとナオは言葉を交わしたことがある
私はみんなにナオと別れた話をした
今まで何度も別れたことはあるけどみんなに話すことは一切なかった
それほど私の中で踏ん切りがついていたんだと思う
ナオと別れて2日後
休憩時間に
控え室でエリちゃんと話してたら
山口くんが上がってきた
仕事はできないけど
見てて飽きないような
新しく入った子
2コ下の山口くん
私は会う度にからかっていた
山口くんはウェイターをやってて
料理を運んできてくれたりする時に
ナオと一緒にからかったりもしていた
私はいつものように山口くんに話しかけた
『山口くんお疲れ~!
今から学校?』
山口くんは夜間学校へ通っていた
『はい!今日はツレも久しぶりにくるみたいなんで
俺も行きます!』
『ははっ!だよね~学校なんて友達に会いに行くようなもんだよね!
山口くんて家からここまで何で来てるの?』
『チャリっす!家遠いしキツイっすよ~』
ほんとにキツそうな顔するから笑っちゃった
『大変だね
私が免許取ったら送ったげるんだけど
もう18だからね』
山口くんは目を丸くして
『奥田さんって18歳なんすか?もっと上かと思ってました!』
『悪かったな老けてて(笑)
私もうすぐこの近くに部屋借りようと思ってるんだけど
山口くん一緒に住もうよ(笑)』
『何言ってんすか!
ナオさん居るじゃないすか!つかナオさんめちゃくちゃかっこいいすよね!
俺惚れそうですよ(笑)』
山口くんは慌てながらそう言ってきた
『別れたよ(笑)
山口くん彼氏になってよ(笑)』
『えっ!別れたんすか?
…いやいやいやいや(笑)
もったいないっす(笑)』
『何がもったいないの(笑)』
こんな冗談を言って
エリちゃんと笑ってた
山口くんはおもしろいけど恋愛対象ではないから
こうゆう冗談を平気で言えた
言わなきゃ良かったなぁ…
次の日
いつもよりお客さんも少なく
仕事よりもおしゃべりに精を出したバイトを終えて外へ出ると山口くんが居た
『お疲れ様っす!』
『今から?今日は暇だったよー』
そう声をかけると
『奥田さん!
彼氏と別れたのってほんとっすか?』
『別れたよ~
何?付き合ってくれるの?(笑)』
『俺で良かったら付き合ってください!』
びっくりした
山口くんは多分本気だろうと思ったけど
私は
『嘘でしょ?
誰との罰ゲーム?
ギャンブルは嫌いだよ(笑)』
わけのわからない冗談でごまかした
『俺本気っす!奥田さんのこと好きでした!』
…困った
恋愛対象じゃないんだけど
私が断ったりしたら
山口くんバイトやめちゃうだろなぁ…
それは申し訳ないなぁ…
ナオと別れて一週間も経ってないのに
新しく彼氏を作った
ナオのことは完璧に忘れたわけじゃない
気持ちは冷めていたけど
やっぱりどこかで
ナオのことを想っている私が居た
好きと言ってくれた山口くんに申し訳ない気持ち
ナオのことを完璧に忘れられない気持ち
私は複雑だった
次の日
私がバイトに行くと
『奥ちゃん山口くんと付き合うことになったんだって?』
今井さんがゆってきた
山口くん…
いつも私より先に上がってる今井さんが知ってるってことは
昨日のうちにみんなに言いふらしたな…
『昨日山口くんめちゃくちゃ嬉しそうだったよ~』
ウェイトレスのハルちゃんが言った
ハルちゃんそういえば昨日ディナー入ってたなぁ…
みんなが口を揃えて言った
『なんで山口くんなの?』
ナオとはタイプが違う
外見も全然違う
山口くんと
私がなぜ付き合うのか
疑問だったらしい
『15歳に手ぇ出すなんて
犯罪だよね(笑)』
笑ってごまかした
山口くんは携帯も持ってなかった
付き合ったからといって
何かをしてるってことはなかった
まぁ昨日の今日だし
何もないのも当然かもしれないけど
山口くんと付き合ってるってゆう実感は0だった
ただ周りが知っているだけで…
なんだか周りに話されたことが腑に落ちなかった
勝手なことするな
とか思ってしまっていた
この頃は
あんなに山口くんにハマるなんて想像もしてなかった
山口くんとはバイト先で少し話しするだけとか
ご飯一緒に食べるとかだけで
特に何もないまま一週間が経とうとしていた
その間私は一人暮らしをするアパートを決めて
準備を進めていた
初めての一人暮らし
ウキウキワクワク
この言葉の通りだった
『俺ゆいんちに住む!』
山口くんが言った
えっ…
これが本音だった
『ゆいともっと一緒に居たい!家賃も半分出すし!
引っ越したその日から一緒に住みたい!』
家賃とかそうゆう問題じゃない…
ほんとに失礼だけど
私は別にそこまで山口くんのこと好きじゃないし
一人暮らしを満喫したい
ちょっとうっとうしいな…
これもまた本音だったけど
『うん!じゃあ引っ越す日決まったらゆうね』
裏腹にゆってた…
自分の優柔不断さにはあきれる
ねぇ山口くん
山口くんは本当に純粋な子だった
私たちの別れは
ほんと最悪だったね…
なんであんなふうになっちゃったのかな…
もしかしたら
私が山口くんを変えちゃったのかな……
だとしても
私はあなたを許さない
あんな仕打ち
私はあなたを許さない
もしも…
あの時…
今となってはあなたとの思い出
すべて後悔だよ
山口くんとバイト先の駐車場で
引っ越してからの話をしていた
私の優柔不断さで
同棲が決まってからは
会う度その話題だった
会う度
話す度
山口くんの素直で純粋なところに惹かれていった
“好き”
とまではいかないけど
一緒に居ることが楽しいと思い始めていた
私の携帯が鳴った
…携帯からか…
なんとなく見覚えあるようなないような
誰だろ?
基本知らない番号からの電話には出ないようにしてるけど
その時は
ひとりじゃなかったし
山口くんも居たし
なんとなく知ってる番号だし
電話に出た
『はい』
『ゆい?』
…ナオ!!
すぐにわかった
別れてから2週間も経ってないけど
なんだかすごく懐かしく感じた
『よかった~
ゆい、知らない番号には出ないし…
俺の番号消してなかったんだな!』
ごめん消してた(笑)
『久しぶりだね!
どうしたの?』
隣に山口くんが居るから
ちょっと気まずいなぁ…
『ゆい!今から会えない?』
あ…
ナオ…
私とヨリを戻そうとしてる…
何も答えないでいると
『…ゆい?今どこにいる?
ひとり?』
私は
『違うよ
ひとりじゃないよ』
と答えた
“山口くんと居る”
と言わなかった
ううん
言えなかった…
隠そうとしてる私が居た…
『もしかして…彼氏できた?』
ナオ…鋭いね
私の気持ちには鈍かったくせに…
いつもそうだった…
私が隠し事してる時は
すぐに見抜かれていた
でも
私が一番わかってほしい事は
わかってくれなかった…
~かった
~だった
~いた
…この時すでに
ナオとのことは
“過去”
だった
『うん…』
それだけ言うと
『あ!そうなんだ!
じゃ~ゆいが一人暮らし始めたら遊びに行くってゆうのもナシなっ!
なんだそっか…じゃあもう会えないな!
彼氏に悪いしっ!』
『…うん』
私はそれだけしか
言葉が出なかった
ナオ…
無理してる…
ごめんね傷つけて…
ナオはまだ好きでいてくれてたんだね
ごめんね
それと
冷めてしまった気持ち
どうすることもできない…
電話を切ったあと
『…ナオさん?』
山口くんが聞いてきた
『何ゆってた?』
『なんでもないよっ!
もう終わってるんだから
私には山口くんが居るし!』
自分にも言い聞かせるよう山口くんに言った
『よかった!!!』
そう…
良かったんだ
山口くんが居なかったら
私たちはまた同じことを繰り返す
終わりのある恋愛なんて
意味がないんだから…
ただ
“俺と別れて2週間も経たないうちに男を作ってる軽い女”
そうナオに思われてると思うとすごく嫌だった
実際そうなんだけど
バイトのみんなにも思われてると思うけど
ナオに思われるのは嫌だった
“俺のことも本気じゃなかったんだ”
とも思われてそうで
すごく嫌だった
違うよナオ…
確かに私たちはままごとしてたかもしれない
だけど好きだったよ
ナオの顔
ナオの声
ナオの髪
ナオの体…
全部覚えてる
私があの時のナオの言葉を軽く流していたら
私たちは今も一緒に居たのかもしれない
私も傷付く人生を送らなくてよかったかもしれない…
今となっては
もう遅いよね
『山口くん!
明日携帯変えるから!
山口くんの携帯も買ったげるよ♪
もうちょっとで誕生日でしょ?』
私はナオのところに戻らないように
戻れないように
携帯の番号だけでも変えようと思った
『いいよいいよ!
俺バイト代少ないし毎月払えるかわからんし…』
遠慮している山口くんに
半ば強引に
『いいの!もう決めた!
携帯代くらい私が払うから!携帯持ってもらわないと私が困るよ(笑)
はい!決定~!(笑)』
次の日
言葉通り携帯ショップに一緒に行き
山口くんに携帯をプレゼントした
私は携帯を新規で購入した
これでナオときれた
私は山口くんと付き合ってるんだから…
また連絡とったりして
山口くんを傷付けないようにしなくちゃ…
携帯を変えることは
私なりのケジメだった
数日後
私たちはアパートに
引っ越した
一緒に暮らすことになった
まだ片付けきれてない部屋の中で
山口くんと私は結ばれた
『こんなに気持ちいいもんだったんだ!
もう一回しよ!』
もう一回…
もう一回…
山口くんは若かった(笑)
15歳だもんなぁ…
私はいつの間にか山口くんを好きになってた
たまに友達と遊びに行ってる夜なんかは
家でひとりで居るのが寂しかった
遊びに行くときは
『ゆいさん!シン連れてくよ!』
と言って友達が迎えに来てたから
浮気とかそうゆう心配はなかったけど
私は確実に山口くんに依存してた
新しいレスの受付は終了しました
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
ゲゲゲの謎 二次創作12レス 109HIT 小説好きさん
-
私の煌めきに魅せられて20レス 179HIT 瑠璃姫
-
✴️子供革命記!✴️13レス 90HIT 読者さん
-
猫さんタヌキさんさくら祭り1レス 51HIT なかお (60代 ♂)
-
少女漫画あるあるの小説www0レス 72HIT 読者さん
-
私の煌めきに魅せられて
私はすぐに仕事を終わらせ、会社の出口に向かった。 そして他社員が続々…(瑠璃姫)
20レス 179HIT 瑠璃姫 -
わたしとアノコ
??? ちょっと何言ってるかわからないにゃん(・・)(小説好きさん0)
171レス 2041HIT 小説好きさん (10代 ♀) -
神社仏閣珍道中・改
(続き) 死後の裁きといえばたいていの人が思い浮かべる方がおられ…(旅人さん0)
222レス 7542HIT 旅人さん -
猫さんタヌキさんさくら祭り
そこで、タヌキさんの太鼓よくたたけるよう、太鼓和尚さんのお住まいのお寺…(なかお)
1レス 51HIT なかお (60代 ♂) -
ゲゲゲの謎 二次創作
「幸せに暮らしてましたか」 彩羽の言葉に、わしは何も言い返せなか…(小説好きさん0)
12レス 109HIT 小説好きさん
-
-
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②4レス 111HIT 小説好きさん
-
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?11レス 124HIT 永遠の3歳
-
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令1レス 125HIT 小説家さん
-
閲覧専用
今を生きる意味78レス 510HIT 旅人さん
-
閲覧専用
黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 949HIT 匿名さん
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 111HIT 小説好きさん -
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 124HIT 永遠の3歳 -
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
1レス 125HIT 小説家さん -
閲覧専用
おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1391HIT 檄❗王道劇場です -
閲覧専用
今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
78レス 510HIT 旅人さん
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
コンビニ店員、怖い
それは昨日の話 自分は小腹空いたなぁとコンビニに行っておにぎりを選んだ、選んだ具材はツナ おにぎ…
28レス 538HIT 張俊 (10代 男性 ) -
ディズニーの写真見せたら
この前女友達とディズニーに行って来ました。 気になる男友達にこんなLINEをしました。ランドで撮っ…
42レス 1203HIT 片思い中さん (30代 女性 ) -
ピアノが弾けるは天才
楽譜貰っても読めない、それに音色は美しい 自分はドレミファソラシドの鍵盤も分からん なぜ弾けるの
19レス 420HIT おしゃべり好きさん -
既読ついてもう10日返事なし
彼から返事がこなくなって10日になりました。 最後に会った日に送って、1週間後に電話と返事欲しい旨…
22レス 506HIT 一途な恋心さん (20代 女性 ) -
娘がビスコ坊やに似てると言われました
5歳の娘が四代目のビスコ坊やそっくりだと言われてショックです。 これと似てるって言った方も悪意…
18レス 422HIT 匿名さん -
一人ぼっちになったシングル母
シングルマザーです。 昨年の春、上の子が就職で家を出て独り立ちし、この春下の子も就職で家を出ました…
12レス 271HIT 匿名さん - もっと見る