もしも…
もしも…
あの時、あの人を信じることができていたら…
もしも…
あの日、手をさしのべてくれたあなたの優しさの裏を見抜く事ができたなら…
…私は……
※私の人生を書きます。
このスレは私しかレスすることができません。ある程度書き進めたら、意見スレを立ち上げさせていただきたいと思います。
つまらない人生かもしれませんが、一生懸命生きています。そしてこれからも生きて行きます。
良ければお付き合い下さい。
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私には過去の記憶があまりない。
頭が悪いのかな…
それとも
なんとなく生きていたからなのかな…
ううん
その時は
一生懸命だった
けど、いろんな事経験していくうちに忘れちゃった…
どれもこれも
たいした悩みじゃなかったよ
今に比べれば…
高校1年生の秋、初めて彼氏ができた。
けんちゃん。
2つ上で
SOPHIAの松岡に似てた。
背は小さく、痩せ型。
友達のカオリの元カレ。
おさがり。
それでも好きだから嬉しかった
けんちゃんの家まで電車で1時間。学校が休みの日は毎週行った。
けんちゃんは父子家庭
両親は離婚
当時荒れてたけんちゃんは母親に捨てられたって言ってた
けんちゃんちに初めて泊まった時
処女ではなくなった
付き合って一週間
ゴムなし
一応外出し
今思うとかなり安売り
痛かったけど
『こんなもんか』
と思った
けんちゃんは済んだあと
ティッシュで鼻をかんでいた
けんちゃんへの期待が薄れた
私は毎日けんちゃんに手紙を書いていた
どうでもいいことばっかりだと思う
けんちゃんはそれを全部、机の引き出しの中へしまっててくれた
それを見つけた時は
『愛されてる』
ちょっと恥ずかしかった
中にはカオリからの手紙もあった
付き合ってる頃にもらった手紙
見なかったことにして
静かに元へ戻した
付き合って1ヶ月くらい経った頃
『ユミおもしろい』
けんちゃんがやたらと私の友達のユミの話をよく出すようになった
ユミはギャル系でうちのクラスでは数少ないタイプ
ヤリマン
よくいろんな男と遊んで、キスマークばっかり付けてた
ある日いつものごとく
けんちゃんちに遊びに行った
なんとなく私の手紙が入ってる引き出しをあけてみた
ない
私がけんちゃんへ書いた手紙がひとつもない
『?あんなにいっぱいあったのに…捨てられた?』
その下の引き出しをあけてみた
あった
ひとつだけ…
でも私こんなキティちゃんの紙に書いた覚えない。
手に取ってみてみる…
ユミより
『は?』
けんちゃんへ
ユミ、けんちゃんのこと好きだよ
でもゆいちゃんのことも好き
ユミはどっちかなんて選べない
けんちゃんがユミのこと好きってゆってくれて嬉しかった
ユミ…どうすればいいのかな?
ユミより
こうゆう内容だった
女は男に浮気された場合、相手の女を恨むとよく聞く
ユミに裏切られた
と思うのが普通かもしれないが、私は黙っていたけんちゃんに怒りを覚えた
『けんちゃんがユミを好き!?』
ただそれだけが頭にきた
『ユミのこと好きなの?』
そう聞いた
けんちゃんは何も答えない。
『本気じゃないならユミ傷付けんといてよ』
けんちゃんは
ユミから誘ってきた
と言った。
何がほんとで
何がうそかわからない
ユミには何も言わず聞かずで何もなかったことになった
ユミは相変わらず他の男と遊んでた
人ってやだなぁ…
そう思った
付き合って4ヶ月
けんちゃんが卒業した
けんちゃんの3年間使ってたジャージと制服のボタンをもらった
それから何度か学校まで車で迎えにきてもらったりした
かなり優越感に浸っていた
でもそんな幸せはいつまでも続かなかった
『もう別れよう』
そう言ったけんちゃんに
なんで?
どうして?
の連発だった。
ほんとに何故かわからない
『うざっこい』
うざい
て言った
…どうゆう意味?
うざい?
うざいこといつした?
嫌!
別れたくない!
どうして?
私は好きなのに!
結構醜く引き止めた
でもだめだった
この頃かな
一生懸命やっても
結局ムダかな
て思い始めたのは…
けんちゃんの居ない学校
けんちゃんの居ない生活
全然楽しくなかったよ
別れた理由
今でもわからない
きっと
どうでもいいことだったと思う
初Hの後
平気で鼻をかむ男だったけど
本気で好きだった
初めての彼氏
けんちゃん
今、どうしてるかな
高校2年生になり
後輩のリエコと仲良くなった
リエコは同級生のサトシと付き合っていた
サトシの友達
ユウちゃん
男前なのに
どっか抜けてる
背が高くて
優しい
リエコと仲良かったから
ユウちゃんとも自然に仲良くなった
楽しかったなぁ…
そんな私を見て
私の同級生のリエが話しかけてきた
『ゆいちゃんとユウちゃん付き合ってるの?』
違う
ただの友達
気は合うけど男として見てないし
向こうも同じ
そうゆうとリエは安心した様子で
『ユウちゃんにこれ渡して』
…手紙…
『好きなの?わかった任せて~』
なんだか複雑
好きなわけじゃないけど
なんか複雑だった
今思うと
やっぱり好きだったのかな
リエとユウちゃんは付き合うことになった
でも一緒に居るとこ全然見かけなかった
私はユウちゃんとリエが付き合い始めてからも
ユウちゃんとは登下校一緒にしたりしていた
ユウちゃんが下駄箱で私を待ってた
『てかリエと付き合ってるんじゃないの?』
そう聞くとユウちゃんは
『付き合うって、どんなことしたらいい?』
てゆうから
笑っちゃったよ
私と帰ってる場合じゃないだろ
数日後、ユウちゃんとリエは別れた
別れた
とゆうか付き合ってもない
なにも形がなかった
リエグループには
“ゆいちゃんに男盗られた”
そう思われていた
盗ってません。
部員の少ない水泳部だった私はプールの更衣室を自由に扱えた
更衣室の鍵をあけて
ユウちゃんと2人で
語り合ったり
昼寝したり
楽しい時間を過ごしてた
2人っきりで横で寝てても手を出したりしてこない
ユウちゃんはすごいと思った
何がすごいか
ただ私を女として見てなかっただけかな
そんなことやってたら
体育の先生に見つかっちゃって
不純異性交友
とか言われて
めちゃくちゃ怒られた
お互い別々の部屋で話聞かれて
お互い
『なにもしてません』
『寝てただけ』
一点張りだった
ほんとになにもしてませんから。
やってもないこと
言えないでしょ
【停学】
は?
なにもしてないのに?
ユウちゃんは家業を継ぐために高校には推薦で入っていた
停学…
そんなこと
真面目なユウちゃんに?
ダメ
ダメダメ
必死で先生に謝った
『私はいいけどユウちゃんだけは停学なんてやめて下さい!私が2人分受けます!』
これだけ必死に何かお願いしたのは久しぶりかも
てか親にもこんなに頭下げたことない
お互いの意見が一致してるとのことで 今回は見逃してもらった
良かった…
迷惑かけてごめんね
ユウちゃん…
鍵はもう使えなくなった
あたりまえだけど
それから
ユウちゃんとは
ちょっときまずくなった
避けるユウちゃんに
私が悪かった
と思いながら
『うちらなにも悪いことやってないじゃん!今まで通り話したり遊んだりしよ!今日はカラオケ!行くよっっ』
と何故かキレ気味で
ユウちゃんに言った
ユウちゃん笑ってた
なんだこいつ
て思ったかな
先生の目より
ユウちゃんとの時間の方が大切だよ
心からそう思った
やっぱり
ユウちゃんのこと
好きになってたのかな
ユウちゃんとは
今まで以上に仲良くなった
でもただの友達
どちらからも
好き
付き合おう
て言葉は出なかった
でもなんとなく
私がユウちゃんを好き
ってユウちゃんは思ってるだろうなぁ
って思ってた
そんでもって
ユウちゃんは私のことが好きなんだ
って思ってた
自意識過剰かな(笑)
もうすぐ夏休み
うちの高校は全寮制
夏休みは残りたい人だけ残って寮生活を送ることになっていた
夏休み、どうするかユウちゃんと話してた
私の家から学校まで車で1時間半かかる程遠い
そして山奥
帰ったら遊びに出るのも大変
だから家に帰らず寮に残る
『ゆいが居るなら俺も残ろっかな』
おっと
告白タイムか!?
と思いきや
やっぱり何もなかった(笑)
男子寮と女子寮は行き来できない
長い通路で離されていて、真ん中には食堂がある
寮を出る度日直の先生に声をかけなくてはいけない
外泊は届けを出す
今考えると
かなり窮屈
ユウちゃんに会いたくなったら
寮にある公衆電話から男子寮に電話をかけて
ユウちゃんを呼び出していた
一度
不純異性交友
わけのわからん古くさい疑いをかけられてるから、慎重に時間をズラして寮を出てた
なんだか秘密の恋をしてるみたいで楽しかったな
今はそんな気持ちにすら
なれないよ
人間って
いつまでも純粋ではいられないんだね
夏休みは
ユウちゃんとなぜかコソコソ会ったり
寮に残ってる
ユノ ユキ カオリ(けんちゃんの元カノ)とバカやって楽しく過ごしたり
若くて結構男前の寮の先生3人(日によって交代)と日直室で恋愛や音楽について語ったり
かなり楽しかった
夏休みも半分過ぎた
8月中旬
この頃から
私は変わっていった
今思うと
すべての始まりだったのかもしれない
2泊3日の外泊届けを提出した
行き先は同じクラスの友達のヒロミんち
ヒロミとは1年生の時にいろいろあった
高校に入学して一番最初に仲良くなった
ひとなつっこくて
身長163cmある私より背が高くて
背が高い者同士話が合った
入学式の日に仲良くなって、1ヶ月くらい経った5月に
ヒロミに無視された
???
なんかした?
自分の席の机の上に
紙が置いてあった
【調子に乗るな】
ヒロミの字…
乗りましたか?
いつ?
かなり疑問だった
無視されてから2日くらいあとに
クラスの男子、カズが話かけてきた
『おまえ、ヒロミと喧嘩でもした?最近全然一緒にいないけど。ヒロミ、アカリと仲良くなってんじゃん』
喧嘩なんてしてない
いきなり無視
前の日までは
普通だったのに
ヒロミ…アカリのこと
ブス 毛深い 鼻の穴がでかい 暗い
て散々悪口言ってたのに
『ヒロミがおまえのこと、最近モテるようになったから調子に乗ってる、て俺に言ってきた』
カズは教えてくれた
モテてる?
誰が?
わけがわからなかった
別にヒロミと特別仲がいいわけじゃないカズが私の悪口を聞いていた
て事は
そこら中に言いふらしてるんだ
そう思った
隣のクラスのサヤカとヤスコに聞いてみた
私、ヒロミに嫌われてるのかなぁ…
思わぬ言葉が返ってきた
『てゆうか、ゆいちゃん私たちの悪口言ってたってほんと?』
え?
言った覚えない
嫌う理由がどこにあるの?
誤解だと伝えると
『そうなんだ~じゃあヒロミの嘘なんだね
ヒロミ、リエやナツキやカオリ…とにかくいろんな人に同じことゆってたよ』
何?
どうゆうこと?
『みんなに違うってゆっとくよ。多分みんなヒロミのゆってたこと信じてないけどね』
私によく
いろんな人の悪口を言っては笑ってた
私は黙って聞いて
話題を逸らす
みんなその姿を見てたみたいで、私の方を信じてくれた
なんだか少しヒロミがかわいそうだった
それを知った次の日
ヒロミと同じ中学だった同じクラスのマミが
『ヒロミのヤツ、ゆいちゃんより自分の方がかわいいのに、最近ゆいちゃんが男子とよく喋ってるからムカつくってゆってたよ
どのへんがゆいちゃんに勝ってるんだろうね(笑)
中学の時、暗いオタクで高校デビューのくせに』
やっとわかった
私が男子と話すのが
ヒロミにとってはおもしろくなかったんだ
だから無視したんだ
くだらん
ばかだなぁ…ヒロミ
ヒロミは誰にも相手にされなくなり、2つ隣のクラスのおとなしいグループに入っていた
ある日
1限が終わって2限が始まるまでの休憩時間
マミと廊下で
バーカ
ハゲ~
と言いながらフザケ合ってた
ヒロミは2限に遅れて教室に入ってきた
昼休みになり
寮に帰って昼食を食べていたら
『ご飯食べたら教務室(職員室)に至急来なさい』
と担任からの伝言を
寮専属先生から言われた
3人の中で一番仲のいい先生だったから
なんで?
私怒られるの?
聞くと
先生は
『おまえがそんなことするとはなぁ~
ちゃんと反省しろよ』
???
最近わけわからんことばっか
何気に神経が図太い私は
おかわりまでしたあと
歯磨きして
寮を早めに出て
学校の教務室へと急いだ
担任の宍戸が言った
『御船(ミフネ)にバカ、ハゲ、死ねって言ったのは本当か』
御船はヒロミの名字
???
いつ?
『今日の1限後の休憩時間に御船に言ったそうじゃないか』
あ~
違うって
マミと遊んでた
しかも死ねは言ってない
『御船は奥田(私)にすれ違い様に言われたと言ってたぞ』
あぁ…
確かに居たかも
『違う子に言ったにしても、そんなこと友達に言うもんじゃない。死ねなんて…』
だから
死ね は、ゆってないから
『もう高校生なんだし
ちゃんと御船に謝って
二度とこんなことがないように』
先生ご苦労様
生徒の交友関係に首つっこむのも楽じゃないよね
昼休みが終わるまで
あと少しだけ時間があった
貴重な休み時間を返せ
強く思った
5限が始まる前に
『ヒロミ、嫌な思いさせてごめん!
マミとふざけてただけでヒロミにゆったわけじゃないんだ』
ヒロミに謝った
『…別に』
ヒロミ様か!?
当時“エリカ様”が有名だったら思わず突っ込んでたと思う
それからは
ヒロミともちょこちょこ普通の会話をたま~にするようになった
勝った
ヒロミは思ってたかな
どうでもいいよ
負けるが勝ち
まぁこんなことがあったんだけど
2年の夏休みには
遊ぶ仲になってた
あんなことになるなら
仲直りなんてしないほうが良かったかな
ヒロミのせいにしようとしたらダメだね
自分の行動には責任持たないと
状況が良くなったら
自分の成果
状況が悪くなったら
それも自分の成果
何かのせいにしたり
誰かのせいにしたり
そんな事してたら
いつまでも自分が成長しないね
わかってるんだけどね
ヒロミの家に泊まりに行ったことで
何かが狂い始めた
そうでも思わなくちゃ
“自分のしたこと”に
責任持てないよ……
ヒロミが言った
『年上の人たちと仲良くなったんだけど
その人たちがご飯おごってくれるから行こう』
年は30歳前の2人組み
高2の私たちから見たら
立派なおじさん
やせ型のケン
がっちり型のヨウ
ご飯をおごってもらった
そのあとカラオケに行き
カラオケのお金も
むこう持ちだった
そろそろ帰りたいなぁ…
ケンの家で飲むことになった
正直だるかった
おじさんたちと話してても別におもしろくなかった
断って
またヒロミと仲悪くなるのも嫌だな
帰ってれば良かった…
ヒロミんちに行かなきゃ良かった…
強姦された
ヒロミは嫌だと言いながら喜んでいるようにも見えた
途中から笑っていた
よく知らない男たちと
下の名前しか知らない男たちと
それも本名かどうかもわからない男たちと
密室で飲んでたら
私も処女じゃないんだからどうなるか
安易に想像できたはず
ほんとにバカだった
自分を恨んだ
もう朝6時だった
どうやって帰ったかは覚えてない
気付けばヒロミんちの前
ヒロミのお母さんが
『ゆいちゃん?
ヒロミは?』
お邪魔しました
帰ります
と言って
着替えの入った小さなバッグを持ち、あてもなく足早に去った
2泊ヒロミんちに泊まらせてもらう予定だったから
あてもなく
とにかく歩いた
汚い
汚い汚い
汚い汚い汚い汚い
キタナイ!!
私には8歳上の姉と
5歳上の姉がいる
一番上の姉は結婚していて1人子供がいる
独身の姉ちゃんちに行くことにした
姉ちゃんちに行ってシャワー浴びさせてもらおう
とにかくこの汚れた体を
洗い流したかった
さっきまでの
キモチワルイことを
水に流したかった
なかったことにしたい
そう思うことしかできなかった
姉ちゃんちに着いたのは
8時前だった
『ゆい?久し振り~
何こんな朝に?
あんたがこんな時間に起きてるなんて(笑)
またそんな腹の出たような服着て!
誰もあんたの腹なんか見たくないよ(笑)』
姉ちゃんの顔がまともに見れなかった
姉ちゃんちに着いて
安心したからか
自分が情けないからか
涙が出そうになったのを
必死でこらえた
『私は仕事行くから
まぁ適当にあるもの食べて。米はあるよ。てか米しかないけど(笑)
鍵かけてね~』
全寮制の高校に入ってからあまり会わなくなった私を嬉しそうに招いてくれた
姉ちゃんごめん…
こんな妹でごめん……
姉ちゃんの車が出たのを確認すると
すぐにお風呂に入りシャワーを浴びた
洗わなきゃ
もっときれいに…
洗わなきゃ…
まだ汚れてる
汚い…
私は汚い……
洗っても洗っても
まだ汚い
延々と体を洗ってた
お風呂を出た時
10時を過ぎていた
それでもまだ汚いような気がした
8月分の水道代
高かっただろうなぁ…
姉ちゃんごめんね
何か食べようと思った
こんな時でも食欲があることに驚きながら
冷蔵庫を見た
ほんとに何もない
ヨーグルトとコンビニのサラダと納豆
…納豆にするか
炊飯器の中を見た
あ
ほんとに米だけはしっかり炊いてある
なんだか笑えてきた
バカな自分に
昼過ぎに姉ちゃんが帰ってきた
姉ちゃんは銀行員
こんなに早く終わるわけない
『ただいま~
あんた食べるものに困ってるかと思って買ってきたよ~お金もないだろうし
ほんとに米しかなかったでしょ(笑)』
姉ちゃん
私に何かあったと思って心配してくれたんだね
仕事もそう簡単には帰してくれなかったよね
仕事いっぱい残ってるよね明日大変だよね
ごめんね
心配かけてごめんね
迷惑かけてごめんね
姉ちゃんは納豆を買ってきた
『さっき食べたよ~(笑)
納豆ばっかり食べてどうするの(笑)』
姉ちゃんに言った
姉ちゃんは笑った
私も笑った
ありがとう姉ちゃん…
『せっかく早く帰ってきたんだし一緒にどっか行く?私の携帯、ちょっと調子悪いからショップ行きたいし
あ、あんた携帯いる?
ボーナスも入ったし買ったるよ』
欲しい!かなり欲しい!
いいのかな?
悪いと思ったけど
姉ちゃんに甘えた
うちは貧乏で
親に携帯が欲しいなんて言えなかった
ほんとに嬉しかった
ありがとう
ほんとにありがとう
『リミットプランに入ったから、ひと月に使える金額決まってるからね
私もしがない銀行員だから贅沢言わないでよ』
言わない 言わない
『出世払いね(笑)』
返すよ 返します
今のSoftBankがまだJ-PHONEだった時
初めて携帯を持った
帰って説明書を端から端まで読んだ
嬉しくてしょうがなかった
その日は姉ちゃんちに泊まらせてもらうことにした
慣れない手付きでユノとマミとユミと後輩のリエコにメールを送信した
明日リエコと遊ぶ約束をした
あの出来事を早く忘れたい
ヒロミも携帯を持ってる
ヒロミに連絡とろうとゆう気にはならなかった
この日の夜は泣きながら寝た
夢だったら…
いいのにな…
リエコとは朝10時にファミレスで待ち合わせをした
ファミレスまで
姉ちゃんが仕事に行くとき送ってもらった
姉ちゃんが車の中で
『ゆいは
なんでも自分ひとりで溜め込んで
なんでも自分で解決しようとするから…
あんまり頑張りすぎたらだめだよ』
涙が出そうになったから
左を向いて景色を眺めた
あんなこと…
あんなこと誰にも言えないよ…
『ま!何かあったらいつでもうちに来て
米だけは食わせたる(笑)』
ありがとう
ほんとにありがとう
こんなバカな妹の為に
仕事早退してくれて
携帯まで買ってくれて
…ありがとう…
『携帯使い過ぎるなよー
まぁ使えんけど(笑)
じゃあね~』
姉ちゃんとは笑って
バイバイした
笑う…?
私…
うまく笑えてるかな…
リエコが来るまであと2時間ある
ファミレスに入り
ドリンクバーを注文した
トイレに行き
化粧を軽く直して
笑顔を作った
…うん 笑えてる
もう一回…
…うん 笑えてる
何度か繰り返し
モーニングメニューを食べている他のお客さんを見渡した
誰も…
誰も私にあった事知らないよね?
知らないよね?
居るわけないのに
怖かった
ひとりで居ると
嫌なことばかり考えてしまう
早くリエコ来ないかな
来るわけないよね
まだ8時半にもなってない
ファミレスのコンセントを勝手に使って
まだ慣れない携帯を開き
充電しながらつついていた
- << 47 リエコは彼氏が居るのに そんなことする子じゃない リエコとの付き合いは短いけどそれくらいわかる 私は悔しくて 悔しくて悔しくて 泣いた 『何で… 死ねよサトシ…』 『死ねはないだろ(笑) いいのいいの! それだけの恋愛だったってことだからさ 泣くなよ私が笑ってんのに(笑)』 リエコは涙声で言いながら笑った その姿が可哀想で 私はまた泣いた 『泣くな~』 リエコも泣いた 2人で泣いた ファミレスの店員や他の客が多分見てたと思うけど 関係なかった リエコ… この時のこと 覚えてる?
- << 48 10時になると普通のメニューが注文できるようになった オムライスに ドリア スパゲッティに フライドポテト わけわからんくらい注文して私たちは食べた ゲラゲラ笑いながら食べた 『あ~食った~! さっきので2キロは太ったわ(笑) こんだけ食べたら明日飯いらんわ(笑)』 とバカなことをゆって リエコの顔を見たら うっすら涙を浮かべてた 『ゆい…ありがとね』 てリエコが言ってきたから 『男紹介して(笑)』 また冗談で返したら 『こっちのセリフだろ(笑)』 と軽くたたいてきた そうだよ 落ち込んでたらだめだよ これからいいこと いっぱいあるんだから 自分でつくるんだから 過ぎたこと 後悔したらだめだよ そう いつまでもうじうじしてたらだめ 私にも言える
9時になる前にリエコが来た
私は“ファミレスに居る”とか連絡してない
着信音とか待受画面を設定してただけ
『リエコ!?
どーしたの?こんなに早く?まだ9時だよ』
と言ったら
『ゆいこそ!
いつから待ってたの?
早く来たなら連絡してくれたら良かったのに~』
私は
『さっき来たとこだけど…リエコ、サトシくんちに泊まってたんでしょ~
嫌じゃん、最中とかだったら(笑)』
リエコは
『ばーか(笑)
てか別れようって言われたよ』
え?
うそ…
『なんか勘違いされててさ…私はヤリマンなんだって(笑)』
…何それ
『夏休み入ってから
私が他の男と遊んでるとこツレが見たんだって
私そんなことしてないのに何ゆっても信じてくれないんだ
ツレのこと信じて
私のことは信じれないんだって
その言葉が信じられないよね(笑)』
>> 45
リエコが来るまであと2時間ある
ファミレスに入り
ドリンクバーを注文した
トイレに行き
化粧を軽く直して
笑顔を作った
…うん 笑…
リエコは彼氏が居るのに
そんなことする子じゃない
リエコとの付き合いは短いけどそれくらいわかる
私は悔しくて
悔しくて悔しくて
泣いた
『何で…
死ねよサトシ…』
『死ねはないだろ(笑)
いいのいいの!
それだけの恋愛だったってことだからさ
泣くなよ私が笑ってんのに(笑)』
リエコは涙声で言いながら笑った
その姿が可哀想で
私はまた泣いた
『泣くな~』
リエコも泣いた
2人で泣いた
ファミレスの店員や他の客が多分見てたと思うけど
関係なかった
リエコ…
この時のこと
覚えてる?
>> 45
リエコが来るまであと2時間ある
ファミレスに入り
ドリンクバーを注文した
トイレに行き
化粧を軽く直して
笑顔を作った
…うん 笑…
10時になると普通のメニューが注文できるようになった
オムライスに
ドリア
スパゲッティに
フライドポテト
わけわからんくらい注文して私たちは食べた
ゲラゲラ笑いながら食べた
『あ~食った~!
さっきので2キロは太ったわ(笑)
こんだけ食べたら明日飯いらんわ(笑)』
とバカなことをゆって
リエコの顔を見たら
うっすら涙を浮かべてた
『ゆい…ありがとね』
てリエコが言ってきたから
『男紹介して(笑)』
また冗談で返したら
『こっちのセリフだろ(笑)』
と軽くたたいてきた
そうだよ
落ち込んでたらだめだよ
これからいいこと
いっぱいあるんだから
自分でつくるんだから
過ぎたこと
後悔したらだめだよ
そう
いつまでもうじうじしてたらだめ
私にも言える
昨日のことは忘れよう
もう2度とないように
自分が気を付けよう
そう気づかせてくれたリエコにお礼を言わずにはいられなかった
『リエコ!ありがとう!』
て言ったらリエコは笑ってた
『何が?私なんかありがたいことした?
あ!存在がありがたいんだろ~(笑)』
その通りだよ
姉ちゃんとリエコのおかげで昨日のこと忘れようと思えた
“忘れたい”から
“忘れよう”と思えることができたよ
逃げることせずに
前に進むことができたんだ
大きな違いだよ
ありがとう
夕食は寮でとると
外泊届けを出す時に言ったから
夕方5時には寮へ戻った
リエコと散々遊んで
クタクタになって玄関に入った
玄関先のロビーの椅子に誰か座ってる
ここは来客スペース
寮生の親とかがたまにくる
誰だろ…
視力が悪い私は遠目ではわからなかった
『ゆいちゃん…』
その声は…
…ヒロミ
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「チェンジ!マッドキャノン!!三魔将撃て!!」 マッドガイストはマッ…(作家さん0)
78レス 1750HIT 作家さん
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