🌼道🌼
あなたは運命を信じますか❓
赤い糸を信じますか❓
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ちょっとイタズラ好きのいわゆるヤンキーチックな男子に
よく見学時間絡まれる
絡まれるといっても
普通に話し掛けられたり…そんなに悪い子じゃない
きっと同じ様に何かしら弱さを持っている
そう感じていた
悟というリーダー格の人がよく私に声を掛けた
私は危ない事も出来ないし…
身体に負担掛かる状況では生きていけないのよ…
などと笑いながら話してると
悟は真面目な顔をして心配してくれた
それから何回か話したが
悟は私を笑わせてくれる時間が増えて
見学時間は楽しかった
7月に入って期末試験に向け再び勉強モード
悟は気付けば常に私の傍にいるようになり
言葉や見かけと裏腹に凄く優しく楽しませてくれた
クラスでは私達が
付き合ってる事になっていたが
私の中では全くそんな気持ちは無かった
確かに好意は感じるが悟と私は違いすぎる
それに悟を好きな人も沢山居て
私はそんな闘える程
パワーも無く
強がってる悟を弟みたいに感じていた
悟の成績はクラスの下から数えた方が早い
かといって同じ高校
そこまで酷くは無い
悟は試験に掛けていると悟の友達に聞いた
試験前
悟は極端に別人になった
あまり友達ともつるまず勉強ばかりしていた
試験が終わると
いつもの悟に戻った
悟は順位がかなり上がった
順位を見てびっくりしていた私に
悟が声を掛けた
「やれば出来るっしょ(笑)」
「凄いじゃん❗」
悟は嬉しそうに笑っていた
「帰り駅前のハンバーガー屋に来てよ」
悟はそう言って
走って行った
私は困惑しながら
雅ちゃんと中村くんに断って
学校帰り駅前の
ハンバーガー屋に入った
シェイクを注文し
店内を見回すが
悟はまだ来ていなかったので
見やすい場所に座って待っていた
五分後悟が息を荒げてやって来た
「悪い悪い❗待った❓」
「いや…さっき来たばかり」
悟が前に座る
「どうしたの❓」
悟に聞いた
「あぁ❗俺ね、メグっち見てて色々考えさせられたんだわ❗
俺は家族が気に入らなくて反抗してる事が
いかに小さい事だなぁーって。
本当は出来るのに
サボったりやらなかったり~
メグっちはやりたい事が出来ない我慢してる…それを見て俺って甘えてんだなって思ってさ(笑)」
「そうなんだ(笑)」
「メグっちの事好きになったけど
メグっちの強さは俺には無いと思って
とりあえず勉強を頑張ってみようと思ったわけよ(笑)」
「うんうん(笑)凄いじゃん❗」
「やれば出来るって
俺はメグっちに教えて貰ったから
今度はメグっちに言いたいのよ❗」
「何を❓」
「メグっち好きな人いるでしょ❓
なんとなく色んな事を諦めてきたって伝わるんだわ。
身体の事と恋愛を諦める事って違うだろ❗」
「…でも…もう終わったからいいの…」
「俺が勉強やらなくて出来ないのと
メグっちが恋愛を諦めてしないのは
同じじゃねぇ❓」
「… …。」
「メグっちは命を掛けて自分があるんだから
出来る事は諦めんなよ」
涙が出た…
「メグっちが頑張れる様に応援してやるからさ」
「………うんありがと……」
「俺メグっちの応援団長だから安心しな(笑)」
悟は私に勇気をくれた
夏休み前
共から連絡が来た
土曜日の夜
駅前に集合
いつものメンバーで
逢う
迎えに行くからなと
共が言い☎を切った
りゅうと逢うのも
皆と逢うのも
本当に久しぶりだ
ちょっとだけ
怖かった…
でも前に進む為に
頑張ろう
私は久しぶりにお姉ちゃんとショッピングに付き合って貰った
土曜日に着ていく洋服や小物を選んで貰った
土曜日
私はあまり眠れなくてソワソワしていた
体調を万全にしないと皆に迷惑かけてしまうので
食後の薬を飲んで
横になった
三時間位寝れたので
頭はスッキリした
両親は出掛け
お姉ちゃんは私が出るまで待ってくれた
本当は彼と約束していたみたい
大丈夫だよと言っても見送りしたいからと
待ってくれた
シャワーは一人で浴びられる
髪の毛は座って乾かす
お姉ちゃんが手伝ってくれて
綺麗にカールを巻いてくれた
薄く化粧をした
殆ど変わらないけど(笑)
全部お姉ちゃんが整えてくれた
洋服を着ると
急にドキドキしてきた
デートでも無いのに
自意識過剰な私
チャイムが鳴った
共が居た
「よぉ❗あれ❓なんか雰囲気違うな❗」
笑う私
駅前まで二人で歩く
二人で歩くと
りゅうとの時間を思い出す
これから逢うのに
大丈夫だろうか…
共に少しそんな気持ちを伝える
「りゅうまだ部活で遅くなるって言ってたから、あんまり心配するなよ❗いつもの様にしてろよ❗」
少しほっとした
駅前には
顔馴染みのメンバーが揃っていた
みんな凄く大人になって素敵になっていた
「メグ❗」
皆が手を振ってくれた
「久しぶり(笑)❗」
「大変だったんだね…知らなくてごめん(泣)」
「大丈夫❗この通り元気になったし(笑)」
みんな私に気を使ってくれたが
いつもの懐かしい空気になって安心した
みんなが私を包んでくれる…
そんな気がした
「じゃあ電車乗るよ~❗」
切符を買い
隣りの駅まで
電車に乗る
私の知らない店に
入っていく
「俺ここでバイトしてるんだ❗」
共が言う
イタリアレストランだった
バイトしてる子は
10人中6人
みんな凄いなと
感心した
素敵なお店に素敵な料理
テキパキ動いている
共を見て
びっくりした
テーブルを皆で囲み
料理が運ばれる
乾杯の音頭は
共がとり
高校生活の話に花が咲いた
皆は秋に修学旅行に行く話で私立はハワイやアメリカ、オーストラリア
公立は沖縄や九州全般とあからさまに差があって私立組が羨ましかった(笑)
私は多分行けないだろう…
笑う中で少し寂しかったが皆の笑顔を見て
凄く楽しかった
結局中学の話に遡り
先生の話や
クラスメイトの話で
より盛り上がっていた
やっぱり良き友達と
こんな時間を過ごせるのは楽しい
心が安らいだ
店に入って一時間半過ぎた頃
りゅうが入ってきた
皆懐かしそうに
声を掛けていた
あの運ばれた日から
いや…正解にはあの日は殆どよく見えてない
つまり私はりゅうと一年近く逢って無かった
りゅうは真っ黒になり背もより大きくなって身体も筋肉が付き
男らしくなっていた
目の前がボンヤリしてきた
涙だった
泣いちゃいけないのに
りゅうを見た瞬間
涙が自然と出てた
りゅうが私の隣りに来た
頭をクシャクシャと
撫でてポンポンと肩を叩き座った
慌てて涙を拭くのを誤魔化した
もう一度
乾杯
みんながりゅうに
野球の話を矢継ぎ早に
聞いていた
私はトイレに立ち
落ち着く為
深呼吸していた
化粧も直し
少し時間を掛けていた
「メグ 大丈夫か❓」
ドアの外から共が心配して声を掛けてくれた
ドアを開け
「大丈夫(笑)」
席に戻る
りゅうは隣りだったが相変わらず怪獣喰いしていた(笑)
「大丈夫か❓」
りゅうと言葉を交わした
「うん…」
「気分悪かったらすぐ言えよ❗」
「うん…ありがと」
私の言葉はなんとも
堅く業務的になってた
りゅうはいつも通り
何も変わらず
私の前でも皆の前でもいてくれた
それが凄く安心した
みんなでクラスメイトと先生の
山の手線ゲームをする
たかが二年前なのに
すっかりクラスメイトの名前を忘れていた
途中で言えなくなると皆が大爆笑
罰ゲームはモノマネ(笑)
共がまず罰ゲームで
何故か長渕剛のモノマネでウケていた(笑)
次第に男子が罰ゲームにハマり
大爆笑の時間を過ごした
私は再び立ち
共に目で合図をした
薬を飲まなきゃならないので
出来れば一人で…
空気を壊すのが嫌だった
厨房の奥の休憩室に
案内され
水を沢山持ってきて貰う
「何かあれば声掛けろよ」
共は優しかった
薬を広げ飲んでいた
休憩室は綺麗に片付けられ
飲食店らしく
清潔だった
勤務表の共のスケジュールを見ながら
殆ど出てる事にびっくりした
学校を行って
ほぼ毎日夜10時まで入ってる
凄いなぁと改めて思った
私にもいつか働ける日が来るだろうか
皆と同じ様に
遊んだり旅行したり
働いたり
恋愛もしたい
結婚も…
先の事を考えると
また落ち込む
だから今出来る事を
頑張るしかない
水をまたぐぃっと飲み干して
休憩室を出た
二次会はカラオケしに行く事になった
私は体調も優れていたが
念のために帰ると
共に伝えてた
皆は盛り上がって
前を歩いていたので
タクシーに乗るから大丈夫だよと合図した
皆と別れ
私はタクシー乗り場に並んだ
タクシーがやっと来て乗り込んだ
すると
りゅうが私を押して乗り込んだ
「な…どうしたの❓
」
びっくりした私に
りゅうは笑って
「一緒に帰ろう」
と言った
「だって…カラオケしに行くのに…
大丈夫だよ私なら」
「すみません❗〇〇の〇〇まで❗」
タクシーの運転手さんに行き先を告げ
車は出発してしまった
りゅうとの空間
久しぶり
私の心臓は違う意味で
苦しかった
何を話せばいいか
わからなかった
りゅうは時折
私の顔を見て笑ってた
「なに❓」
りゅうは笑って
「隣りだったからあまりメグの顔が見えなかったから(笑)」
私の顔は真っ赤になっていたはず(汗)
焦ってる私を茶会す様に
何度も見る
「元気になって良かったな❗」
あの日から
まるでそのままのりゅうの言葉に
また感極まった
「うん…色々ごめんね…」
りゅうが私の手を握った
私はハッとして
慌ててしまった
それでもりゅうは
私の手を握りしめた
少し震えていた様に感じた
タクシーを降りた自宅前
「ありがとう。
野球頑張ってね(笑)」
「あぁ(笑)…」
「じゃあ バイバイ」
私は🏠の玄関に向かった
ドアを開けると同時にりゅうが叫んだ
「また逢おうな❗」
私は手を振り🏠に入った
入った途端涙が出て
床に座り込んだ
お母さんが今のりゅうの声を聞いてたらしく…何も言わずベッドに連れて行ってくれた
「逢えて良かったよね…メグ」
お母さんの声は
全てを諭していた
「りゅうにはりゅうの生活がある…私も…
同窓会で逢えるだけ
私は幸せかな(泣)」
「また逢えるわよ(笑)前に住んでるんだし」
「疲れちゃった…
顔を洗ったら寝るよ…」
「そう…じゃあ落ち着いたらそうしなさい」
お母さんは部屋から出ていった
今日逢えて
私とりゅうの中で
友達に戻れたと思った
楽な気持ちで
逢える様に
時間がきっと解決するだろう…
長い長い夏休み
暑さで体力を奪われ
横になる時間が増えていた
体力作りの為
涼しくなる夕方6時過ぎから買い物を兼ねて散歩をする
部活帰りの中学生や
高校生が多い時間
近所のおばさんに逢う事も多々あり
身体を心配されるが
笑って応える様になれた
毎日料理を作る事が
私の出来る事
家事しか手伝い出来ないけど
今はそれが精一杯
お母さんは助かるわと笑ってくれた
ある日
同級生の親がやっていた
酒屋の配達の自転車にりゅうが乗っているのを見た
あれ❓
手伝ってるのかなと
思いながら
私は声も掛けずに
自宅に戻った
お母さんに言ってみたら
どうも日曜とお盆だけバイトしていると
おばさんに聞いたらしい
野球の練習の無い時にバイト…
どうしてだろう…
でも当たり前なのかなと触れる事もせず
毎日暮らしていた
あっという間に夏休みは終わって
宿題は一応早めに片付けておいた
久しぶりの登校
電車ではいつものメンバー(笑)
二人共真っ黒に焼けて夏休みの楽しい時間が伝わった
私は青白い位で
恥ずかしい
学校に行くと
早速悟がやって来て
「逢った❓」
と言ってきた
私は笑って頷き
友達にちゃんと戻れたと伝えた
悟は笑って
「俺にもチャンス(笑)」
そう言って連れの所に走って行った
先生は相変わらず
クラスの皆は一学期と違い
大人びていた
友達が林間学校のお土産を沢山買ってきてくれた
あまり接点無いクラスメイトからも
貰い嬉しかった
「ありがとう‼」
私はクラスメイトに認識されていて
凄く凄く嬉しかった
🏠に帰りお母さんにそのお土産を見せたり
話しをしていると
お姉ちゃんが
何か手作りでお返ししたらと
提案してくれた
私には時間だけは
みんなよりある(笑)
そうしようとお姉ちゃんに
アイデアを借りた
私は毎日学校から帰ると料理を作り
空いた時間はクラスメイトに
お返しを作っていた
勉強もしながらなので
ゆっくりだか
三年間同じクラスメイトで過ごしていくので
それも踏まえて
慌てず体調も考え
作っていった
出来上がったのは
三学期に入った
すっかり真冬の頃だった
久しぶりに誰かの為に一生懸命夢中になれて私は楽しい時間だった
期末テストが終わったらみんなに渡そう
進級含める期末テストが終わった
ある日
職員室に行き
先生にホームルームの時に
少しだけ私に時間をくださいとお願いした
ホームルーム
先生は明日の伝達事項を
伝えた後
私から話しがあると
説明してくれた
ざわついた
皆私が入院や転校すると思ったようだ(笑)
私は紙袋を持って
教壇に向かった
「どうしたの❓」
心配する友達
「静かにしろよ‼」
悟が言った
私はゆっくりと
皆の顔をみた
一人一人…
「急に変な感じになってすみません(笑)
なんでもないから心配しないでください(笑)
えっと…一年前に
皆より先にこの学校を入学しましたが
病気もあり留年しましたが
このクラスメイトで過ごせた事が幸せで
自分の命と向き合った一年でした
皆に気をつかわせたり
優しくしてくれて
本当に助かりました
前向きに学校に通えたのも皆のお陰です
私から何もお返しが出来ず私なりに考えました
一生懸命皆を思って作ったので良かったら
使ってください(笑)」
男子には革の
女子にはビーズの
キーホルダーを配った
最後に先生にも
「車の鍵にでも(笑)」
皆嬉しそうに貰ってくれた
「メグっち‼サンキュー‼」
悟が言うと
皆が拍手してくれて
バックや鍵に
付けてくれていた
クラスの中で
何処かでオミソだった私も
ちょっとだけ
輪に入れたのが嬉しかった
春休み…
地元は桜並木道が凄く綺麗だった
気候も良く
桜並木を歩くのが
大好きだった
桜には色んな思い出があるけど
もう切なく辛く哀しい思い出ではなくなっていた
私の初恋も
私の病気も
乗り越えた春
また私は大人になっていこう
笑って生きていく為にも
私が特に不自由なく
生活してこれたのは
両親とお姉ちゃんのお陰
だから私は
大学には行かず
自立の為の訓練を
していこうと考えた
両親は
大学には行った方が
後々善いと
三年生になって
かなり悩みましたが
もう少し自分に出来る何かを見つける為に
大学進学を決めました
一つ上の元同級生は
皆大学へ進学しました
大学生活はとても楽しいと友達は言っていて
いつか私も
皆とキャンパスライフを楽しめるのかと
夢見ていた
大学に入ってから
私を特別な目で観る人はいなかった
親しくなった友達にはそれとなく伝えたが
だからといって
皆と変わらず付き合ってくれた
大学では声を掛けてくれる男の子が
何人か居たが
恋愛まで踏み込む勇気が無かった
その先に踏み込めないのは傷もそうだが
自分がそれによって
傷つくのが怖かった
だから友達付き合いが楽だった
ある日の夜
いつもより遅くなってしまい
一人で帰るのを躊躇した
誰か同級生か知り合いが居ないかなと
周りを見ても
サラリーマンが多く
酔った人が多かった
酔っ払いが嫌いな私
以前電車で騒いだり
説教をしたり
他人に迷惑を掛けてる様を観てると
許せない
時に絡まれたり
触られたり
嫌な目にもあって
夜遅く帰るのが怖かった…
駅から🏠まで
約30分から40分程
🚌はもう無い
タクシーに乗るにも
行列で暫く乗れそうも無いので
歩いて向かった
大通りとはいえ
もう車も少なく灯りも寂しい
後ろから足音が聞こえると振り向くのが怖くて
足早になっていた
軽く小走りになってしまい動悸が激しく
辛くなってしまった
脇道に入ったところで私は倒れてしまった
気付いた時は病院だった
その日は病院に泊まり
次の日には🏠に戻れた
両親は凄く心配し
遅い時は☎をするか
タクシーに乗る様にと約束された
まだまだ私は子供
まだまだ迷惑を掛けてしまう
情けない自分
大人になれない自分
部屋にお姉ちゃんが入ってきて
慰めてくれた
それから暫く🚌がある時間に帰る様に
大学が終わったら
友達付き合いはそこそこにした
発作が起きると
次は手術…
その言葉が突き刺さる
大学を無事に卒業したい…
いやこの先
穏やかに生きたい
それだけが私の望み
自分の精神も鍛えなければならない
恐怖感や不安は自分を追い込む…
どうすればいいかわからなかった
ある日の帰り
🏠の前で誰かが立っていた
知らない女の人だった
私が🏠に入ろうと
鍵を出すと
「すいません…恵さんですか⁉」
私に声を掛けてきた
「はい…。
なんでしょうか…」
「あの…私…
彼と同じ大学の〇〇と言います…」
彼女が指差したところはりゅうの🏠だった
「りゅうに何かあったんですか⁉」
「いえ…少し時間いいですか⁉」
「じゃあ…近くの公園でいいなら」
「お願いします」
私はその人と
いつもの公園に行った
夕方を過ぎて
子供達も居なく
ベンチに座って
静かだった
「なんでしょうか…」
私から問いかけた
彼女はゆっくりと顔を上げ
「龍也くんの事どう思ってますか?」
突然過ぎて目がまん丸になってしまった(笑)
「私とりゅうは幼なじみなだけですよ」
「でも彼に告白したら好きな人がいるって…大学の人じゃないって…」
「なんで私に⁉」
「以前仲間と彼の🏠に遊びに行った時に
貴方の写真が飾ってあったので」
「あれは小さい頃ので机があるのと同じ意味よ(笑)」
彼女は少し落ち着いてきた
「もう一つ言えば
私身体が弱くて…
恋愛は勿論結婚も出来ないと思う(笑)…
貴方みたいに全力でぶつかれるのが羨ましいなぁ」
「え?」
「とにかくもう一度りゅうに想いを伝えてみたら⁉」
「そうですか…じゃあもう一度頑張ってみます(笑)」
彼女は頭を下げ
嬉しそうに笑ってた
私は…
苦笑いしながら🏠に向かった
彼女はりゅうの🏠の前で待っていた
まだ帰ってないようだった
私が会釈をして🏠に入ると
お姉ちゃんが帰っていてご飯を作ってくれていた
お姉ちゃんに大体の話をしたら
「ほんとにそれで良かったの⁉」
と言われた
その人の様に
メグもぶつかる強さも必要だよと
怒られてしまった
諦める事をこの先も
ずっとしていく事が
自分の幸せか
私は入院してから今も尚ずっと答えが出ない問題を解いている
まだ私に強さが無いから…
自分に自信が無いから…
もしも強さと自信が持てたら
私は好きな人に告白出来るだろうか…
夕食を済ませ
部屋に戻ると
外でりゅうと彼女の話し声が聞こえた
りゅうは少し怒った様な口調に聞こえた
🏠に上がる訳でも無く揉めてる様にも聞こえた
そのうち彼女が泣き出してしまった
りゅうが断ったのだろうか…
こんな場面見たくない…
お姉ちゃんは心配して部屋に入ってきてくれた
「どうしたんだろ…」
りゅうは一人🏠に上がって彼女は泣いていた
こんなに冷たいりゅうは初めて観る…
怖かった…
なんだか泣いてる彼女がまるで自分と重なって…
やっぱり私は自分が傷つくのが怖くてたまらなく
自分のズルさもはっきりわかった
次の日
りゅうが🏠に来た
私が彼女と逢って話をした事を聞いたらしい
変な事言われてないか心配していたが
私は大丈夫だよと
答えた
どうやら少ししつこいタイプで
りゅうも困ってるらしい
私も気をつけろと言われた
私は関係無いから…
それだけ言いに来た
久しぶりに話したのが何だか嫌な話で
ちょっとイライラした
また暑い夏がやってくる…
みんな海にプールに
旅行など計画して楽しそう
友達が誘ってくれるがうまく誤魔化した
大人になればなる程
嘘をついたりその場しのぎは増えていく
そんな自分が嫌だった
仲が良かった
高橋くんは遊園地や映画に誘ってくれた
高橋くんは
遠回しだが事情を知ってる人
だから無理しないでいられた
恋をしていた訳では無かったが
凄く楽になれる存在だった
高橋くんはマメに☎をくれたり
帰りを合わせてくれたり
自然と隣りに居る存在になっていた
夏休み
高橋くんはドライブに行こうと誘ってくれた
あまり深く考えず
私は約束をした
🏠の私鉄の駅前に来てくれて
高橋くんの真っ赤な🚗に乗った
高速に乗り
気付けば富士山に付いていた
富士山は小さい頃来た位で
大人になってからは
日帰り旅行もしていない
🚗で行ける五号目まで行きそこで景色を眺め食事した
凄く寒くて薄着の私にジャケットをかけてくれて
男の人の匂いを感じた
なんとなく…
高橋くんを男として
見た瞬間だった
私の体調を気にして
早めに下に降りた
気圧で体調を崩したり何かあったら大変だと
本当に優しくしてくれた
行きの気持ちと
帰りの微妙な違いに
多分高橋くんも
意識しただろう
その後サファリパークに連れて行ってくれた
初めての体験
レンタカーを借り
パーク内に入ると
餌を求め動物が寄ってくる
窓は唾液だらけど
あまりにも近い動物達に少し怖くて叫んでいた私を高橋くんは笑っていた(笑)
パーク内を一周した時は
ガラスは汚く
私は笑い疲れていた
🚗を乗り換え
帰り道を走る
途中🅿で🚻休憩
ソフトクリームを二人で食べていた
それまで何の意識も無かったが
りゅう以外にデートらしき事を経験してる⁉なんてふと思っていた
なんとなく嬉しかった
恋人じゃないけど
そんな感覚もう二度と無いだろうなと思ってたから
色んな意味で
少し私も自信がついた
再び🚗は高速道路をひた走り
地元に着いた
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