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離婚しても構わないでしょうか

ー真実の愛ー

レス500 HIT数 114818 あ+ あ-

きぃ( ♀ bh2hi )
10/03/17 21:58(更新日時)

あの時、あなたに出会ってなければーーー


気付かなかったかもしれない、、、





本当の愛に。。。



※一部、不快に思われる場面があるかと思います。申し訳ありませんが、不快に思われた方はスルーをお願いします。🙏

No.1229340 10/01/23 20:56(スレ作成日時)

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No.451 10/03/11 18:51
きぃ ( ♀ bh2hi )

残り2日間の休暇を終えた私は、仕事に復帰した。






、、、あれから、


悩んで、悩んで、、、、




、、、結論を出した。




上原さんには、電話で伝えた。






叔母には、、、



さすがに、もう、黙っておく事は出来なかった、、。

No.452 10/03/11 19:06
きぃ ( ♀ bh2hi )

本当なら、ちゃんと会って話すべきだった。



遠く離れた叔母に、まず、その事を謝った。






叔母は、私の話をただ黙って聞いてくれた。





そして、


「体は、大丈夫なの?
、、、、、落ち着いてからでいいから、一度、帰っておいで、、、、、。」




泣いているみたい、、、だった、、、。

No.453 10/03/11 19:08
きぃ ( ♀ bh2hi )

ごめんなさい、、、


心配かけて、、、、






「うん。必ず、帰るから、、、。ごめんね、、、。」





そう言って、電話を切った。

No.454 10/03/12 09:56
きぃ ( ♀ bh2hi )

ロッカールームで、着替えを終えた頃、上原さんがやって来た。



「あ、おはようございます。」


「あ!おはよう、未来ちゃん。、、、もう、大丈夫?」



電話で話していたとはいえ、やっぱり、心配そうな顔で聞いてくる。



「はい。
3日間お休みもいただいたんで。
体も元気になったし、、、本当ににありがとうございました。」


頭を下げる。




「うん。結論も、出したんだもんね。
これからの事は、私も協力するから。」




上原さんの言葉は、ほんとに心強かった。

No.455 10/03/12 10:04
きぃ ( ♀ bh2hi )

私は、、、、この子を産む事にした。



簡単な事じゃないと思う。




、、、、父親が、誰かもわかんないなんて、、。


生まれてきた子どもに、なんて、説明するの?って、何度も何度も、自問自答した。






結局、答えはでていない。



でも、、、


じゃあ、もし、この子をおろしたら、、、

No.456 10/03/12 10:17
きぃ ( ♀ bh2hi )

自分勝手な考えかもしれない、、、




子どもの人生、どうするつもりだって、責められるかもしれない、、、、






でも、産みたい、、、




これから先、何が起きるかわからないし、






もしかしたら、産んで後悔、、、するかもしれない。

No.457 10/03/12 10:27
きぃ ( ♀ bh2hi )

でも、産まずに後悔するぐらいなら、、、、





全てを背負って、生きていく事が、私の運命だと考えたら。






強くなろう。



そして、一生懸命生きていこう。




そう、思えた。








だって私は、この子の母親、だから、、、。

No.458 10/03/12 10:59
きぃ ( ♀ bh2hi )

恭介にも、亮ちゃんにも言わないと決めた。




恭介にだけ言う事に、違和感を感じたし、、、


そんな事、関係ないって言われるかもしれない。




確かに、、、そうかもしれない、、。


私は、レイプされた、、、んだから、、、、




でも、私は、ひとりじゃない。





叔母がいる。


上原さんも。





だから、、、、


恭介にも、言わない。





そう、決めた、、。

No.459 10/03/12 11:25
きぃ ( ♀ bh2hi )

お昼のランチタイムが始まって、30分。



そろそろ、忙しくなってきた。







大勢のスタッフがいるとはいえ、広い店内は、目が回るような忙しさだ。




出来上がった料理を、運ぶ。




「お待たせいたしました。」


料理をテーブルに乗せようとして、はっとする。





「竣也くん!?」



二ヤっといたずらっぽく、笑いながら

「お久しぶりっす!」

No.460 10/03/12 22:28
きぃ ( ♀ bh2hi )

「え!?、、、、なんで、、、、、、あ!」



「恭介さんに、聞いてきたんすよ、、、あ、聞いてきました!」




そっか、、、、


「すいません、言葉遣い気つけるように、してるんですけど!」

頭を掻きながら、竣也が言う。




少し笑いながら、改めて、運んできた料理をテーブルの上に載せる。





「元気、、、そう、、ですね?」


軽く、首を傾げながら聞いてきた。



あ、、、


「うん、元気。
、、、、、ひとり?、、、じゃないよね?」



運んできた二人分の料理を見る。

No.461 10/03/12 22:39
きぃ ( ♀ bh2hi )

ちょっと、照れながら、

「彼女と、、、。あ!今、トイレ、、です。」




「あ!、、そう。」





にこにこ笑う私を見て、更に、照れている。




「じゃあ、ごゆっくり。」


「あ、はい!」






また、厨房へと戻っていった。

No.462 10/03/13 10:57
きぃ ( ♀ bh2hi )

ちょうどレジの所に居た私に、

「ごちそうさまでした!」



竣也が声を掛けてきた。



ふと見ると、竣也の隣に女の子が立っている。




「こんにちは。あの、、、はじめまして、亜依っていいます」


ぺこりと頭を下げた。






竣也より、ちょっと年下っぽくて、可愛い感じの子だった。





「あ、こちらこそ。はじめまして!未来といいます。」


にっこり笑うと、亜依も少し顔を赤くしながら、笑い返してきた。

No.463 10/03/13 11:21
きぃ ( ♀ bh2hi )

その横で、照れ笑いしていた竣也が真顔になって、

「あの、、、未来さん!
今日、仕事、何時に終わりますか?」



「え!?何、、?」




竣也は、困ったような顔をしながら、

「実は、、、ちょっと、恭介さんの事で、未来さんに相談したい事があるんですけど、、」





相談、、、、


恭介の事で、、、、、、、

No.464 10/03/13 11:26
きぃ ( ♀ bh2hi )

迷っていると、


「お願いします!」



竣也が、頭を下げてきた。



!!


驚いた私は、

「わかったから!頭上げて。、、、、、、4時ぐらいには、出られると思うけど、、。」


頭を上げた竣也が、

「ありがとうございます!、、、、じゃあ、4時ぐらいに。 外で、待ってますから!」




そう言って、亜依と一緒に店を出て行った。

No.465 10/03/13 11:37
きぃ ( ♀ bh2hi )

軽くため息をつく。


「はぁ、、」




何だろう、話って、、、


やっぱり、断った方が良かったかな?






でも、竣也が頭を下げてまで、私に相談したいって。



よっぽどの事なのかも、、、?





ランチタイムのピークを過ぎ、ちょっと落ち着いてきていた時間だった。



、、、、ひとり、私はレジの前で考えていた。

No.466 10/03/13 11:54
きぃ ( ♀ bh2hi )

「さっきのお客様って、、」



いつの間にか、私の隣に来ていた上原さんが聞いてくる。



「あ!、、、、あの、、」


「もしかして、恭介さんの運転手やってるっていう?」





竣也の事も、上原さんには話していたから、すぐ理解してくれた。


「あ、はい。そうです。」


「、、、、、?」


「どうかしたんですか?」


「あ、ううん。何でもないよ~」




テーブルの片付けに行く上原さん。






私はまた、支払いの精算に来たお客様の対応に追われた。

No.467 10/03/13 21:18
きぃ ( ♀ bh2hi )

時計を見る。


3時50分ーーー。





「じゃあね。未来ちゃん。」

「あ、お疲れ様でした。」


上原さんが、手を振りながら帰って行く。



竣也の事は、私から上原さんに話しておいた。






辺りをを見渡していると、車の運転席から、竣也が降りてきた。

No.468 10/03/14 08:39
きぃ ( ♀ bh2hi )

「お疲れ様です!すいません、呼び出したりして。」


頭を掻きながら、近づいてくる。



「ううん。、、、、で、話って、、」




恭介の事、だよね、、、?


内心、どきどきしながら聞いた。





「あ、、、はい。あの、、、良かったら、車、乗りませんか?」


「?」

「ここじゃ、、、、なんなんで、、。」




あ、、、、


確かに、、、。




「わかった、、。」





私は車に乗り込み、お店を後にした。

No.469 10/03/14 09:48
きぃ ( ♀ bh2hi )

近くの喫茶店に入る。


竣也は、コーヒーを、私はミルクティを注文した。





思い出すな、、。

亮ちゃんのお店、、、。





「未来さん。」

「あ、、、何?」


「恭介さんとは、、、、、会ってるんですか、、、?」



何!?突然、、、、




「話って、、、、そんな事、、?」



竣也が、はっとしたような顔をする。

No.470 10/03/14 10:07
きぃ ( ♀ bh2hi )

「あ!いえ、、、。
あの、実は、、、、最近の恭介さん、なんか、変なんすよ。、、、、あ!すいません!変なんですよ、、、、、すいません、、、。」



言葉遣い、気にしてるんだ、、、。


「私の前では、気にしなくてもいいから。」



「え、、、!?、、、いや、、、」


「ふふっ。、、、だって、話しづらくない?言葉遣いにばっかり、気がいって。」


「あ、、、、!」


「だから、少なくとも私と喋ってる時は、竣也くんらしく話してもいいから。」




「あ、、、はい!」


なんだか、弟みたい。




そんな会話をしていると、コーヒーとミルクティが運ばれてきた。

No.471 10/03/14 10:19
きぃ ( ♀ bh2hi )

あ、、、、

肝心な事、、、



「、、、何か、あったの、、、?」



「あ!、、、、それが、わかんないんす、、。だから、もしかして、未来さんなら、なんか、知ってんじゃないかって、、思って。」





何か、、、、






「飲もう?」

私は、運ばれてきたミルクティを、口にする。



「あ、はい!、、」


竣也も、コーヒーを一口飲む。





「私の事が、原因だって、、、、事、、?」

No.472 10/03/14 10:50
きぃ ( ♀ bh2hi )

「いや!原因なんて!」

「あ、違うの!そんな意味じゃ、、、、なくて。
私と、、、、そのっ、、、会ってから、変わったって事なのかなって、、。」



「あ、、、、!」


考え込む、竣也。



、、、、、、、


、、、、、、、、、、、、、




「おれ、、、、恭介さんと未来さんが、いつ、どこで、どうやって知り合ったかなんて、知らないんすけど、、、
この1ヶ月くらい?、、特に、違うんす、、、。」



、、、、、、


1ヶ月、、、、



あの日以来、会ってないけど、、、。

No.473 10/03/14 11:35
きぃ ( ♀ bh2hi )

竣也は、何にも知らない。



私と、、、、、恭介の関係、、、、





、、、、言わない。


私は、そう決めた。









「確かに、あれから、、、会ってないけど、、。」


「やっぱり!それが、原因っすよ!」




竣也が力を込めて、言う。

No.474 10/03/14 11:50
きぃ ( ♀ bh2hi )

「私に、、、、そんな影響力は、無いよ。」


ミルクティをまた、一口飲む。



「!!、、そんな事、ないっす!」





少し大きな声に、驚き、竣也を見る。


「あ!、、、、、すいません、大きな声出して、、。」




、、、、、、、





「おれ、、、恭介さんと出会って、4、5年っすけど、、、」



「、、、、、?」



「あのマンションに、女の人入れたのって、初めてなんっすよ!」



?、、、


どういう事?

No.475 10/03/14 21:43
きぃ ( ♀ bh2hi )

「恭介さん、男のおれから見ても超カッコイいっすよ!だから、モテるっつうか、あ!、、、すいません、、!」



なんて返事したら、いいのかわからなくて、、、


目線を落とした。




「あ、えーと、、、、、でも!とにかく!恭介さんが女の人を入れたのは、未来さんが初めてで、、、。」




「、、、、、、、、」




「つ、つまりですね、、、、おれが言いたいのは、恭介さん、未来さんの事、マジって事なんっすよ、、、!」

No.476 10/03/14 22:03
きぃ ( ♀ bh2hi )

マジ、、、、、





だったら、、、




なぜ、、、、、


あんな事。





「そんな事、無いよ、、。」


「!!、、、、じゃあ、なんで!」



「え、、、、?」


「言ったじゃないっすか!」



「?」



「未来さんと会わなくなってから、恭介さんの様子がおかしくなったって、、、」



「それは、、!」

No.477 10/03/14 22:16
きぃ ( ♀ bh2hi )

なんて説明していいのか、わからない、、、




私の方が、逆に聞きたい、、、くらいだったから、、、。




、、、、、、、、、




竣也も、黙っている。






「未来さん。」


竣也が話し掛けてきた。




「、、、、、、何?、、」



「お願いします。
恭介さんと、一度会ってくれませんか?」



テーブルに手を着いて、また、頭を下げる。

No.478 10/03/15 11:06
きぃ ( ♀ bh2hi )

竣也の真剣な表情に、はっとする。





会うつもりは、なかった、、。




出来ることなら、




会わずにいたい、、、、









そう、思ってた、、。






でもーーー




無理、、、、、かも。




いつかは、分かってしまう、、、

No.479 10/03/15 11:17
きぃ ( ♀ bh2hi )

「、、、、、分かった。
近いうちに、連絡してみるから、、。」


「あ!、、、」




え?



「、、、何?」


竣也が、困ったような顔をしている。




「実は、、、、すいません!未来さん、、、!」


「え!?どうしたの?」



言いにくそうに、

「あの、もう、恭介さんには、おれから言ってて、、、
今日、未来さんを、、、連れて来ますって、、、」



「、、、、、、今日!?」





いつの間に、そんな約束、、、。

No.480 10/03/15 18:46
きぃ ( ♀ bh2hi )

「すいません、、。
もひとつ白状すると、、。未来さんが話があるって、、、恭介さんには言ってて、、。」




「え!?」


「ほんと、すいません!」




しきりに謝る竣也。





、、、、、、、






私の方に、話があるっていうのも、あながち嘘ではない。




「いいよ。分かったから。」


ほっとしたような表情になる。







ただ、、、、




どう、切り出せばいいんだろう、、、、、

No.481 10/03/15 18:59
きぃ ( ♀ bh2hi )

そして、今、私は恭介の部屋の前に居る。






竣也にここまで送ってもらい、ひとり、エレベーターで上がって来た。






あとは、インターホンを押せば恭介が出てくる。




会うのは、ひと月ぶりか、、、、








ここまで来てはみたものの、やっぱり、迷ってしまう。





何から、話せばいいのかわからないし、、、、







「はぁ、、、、」





大きく溜め息をついたーーー

No.482 10/03/15 20:48
きぃ ( ♀ bh2hi )

ガチャ、、、、



重厚な玄関扉が、開く。





!!



「何してる。」



「あ!、、、」


「さっさと、入れ。」




あ、、、、、


「はい、、。」





恭介の後に続く。







1ヶ月振りの、恭介のマンション。



何も、変わってない。







変わったのは、恭介、、、



少し、痩せた?、、、、

No.483 10/03/15 21:25
きぃ ( ♀ bh2hi )

「また、、、痩せたか?」





リビングのドアを開けながら、恭介が聞いてくる。



え? 私、、、?


それに、またって?、、、





「前に会った時も、痩せたと思ったからな。」




前、、、




背中を向けたままの恭介。






表情は、わからない。

No.484 10/03/15 21:39
きぃ ( ♀ bh2hi )

恭介の背中を見ていると、何も言えなくなってしまう、、、。



、、、、、、、





「話って、なんだ。」


相変わらず、背中を向けたまま話す恭介。




「あ、、、、!」


そうだ、、、。




「お前、ほんとにオレに話があるのか?」



「、、、どういう事?」



!!


まさか、、




「竣也に頼まれたんだろ。」

No.485 10/03/15 22:02
きぃ ( ♀ bh2hi )

「それは!、、」





はっとして顔を上げると、恭介がいきなり振り向く。






「ちっ!まったく、、、。
お節介なヤツだな!」




舌打ちをしながら、悪態をつく。





今、なんて、、、!





「そんな言い方、、!!」


「なんだ。」



!!




「ひどいよ!そんな言い方!!、、、、竣也くんだって、私たちの事考えて!」

No.486 10/03/15 22:21
きぃ ( ♀ bh2hi )

大きな声を出した私に、恭介は一瞬驚いた顔を見せた後、





「私たちの事って、なんだ?」



「あ、、、、、それは!、、」



、、、、、、


どう言ったら、、!







「オレたちに、何があるって言うんだ、、」



恭介の冷めた声に、また、言葉を失いそうになる。






「竣也くんは、あなたの事心配して!」





「それが、余計なお世話だって言ってんだ。」



どうして!

No.487 10/03/16 09:14
きぃ ( ♀ bh2hi )

「どうして、素直になれないの!」





恭介の顔がぴくっと反応したのが、分かった。



は!、、、







近づいてくる、、






思わず後退りしそうになる自分を、必死で抑える。





目の前で止まった恭介。



私を見下ろす。




殴られるかもしれない、、。

でも、、、









私も、恭介を見上げたまま、視線を外さない。

No.488 10/03/16 09:42
きぃ ( ♀ bh2hi )

私を見下ろしたまま、恭介が言う。






「お前に、関係ないだろ。」








ーーーーーー








その瞬間、私は恭介に掴み掛かっていた。





そんな事では、動じないとでも言いたいのか。



抵抗する素振りも見せない。









「私は、、!!」



「、、なんだ。」




、、、、、、







「妊娠、、、、、、」






「、、、、!!!」

No.489 10/03/16 10:38
きぃ ( ♀ bh2hi )

恭介が、私の両肩を掴む。




痛い、、





「お前!今、、、妊娠って!」




更に、私の肩を強く掴む。







「痛い、、、っ」





でも、恭介には聞こえていない。








掴んだ手を緩める事なく、




「どういう事だっ!答えろ!!」



















「、、、、、関係ないん、、、でしょ、、、!」

No.490 10/03/16 10:54
きぃ ( ♀ bh2hi )

そう、、、、






恭介は、関係ないって言った。




私たちの事、、、、、、、、










「それは!オレの話だ!、、、、お前の事とは、違う!」






、、、、、、、、









「ほんとに、違うの?」




「?」







「あなたが、最近、変なのは、、、、私の事が!、、関係してるんじゃないの、、!」

No.491 10/03/16 19:06
きぃ ( ♀ bh2hi )

私の肩を掴む手が、離れる。






「、、、、、、、」



顔を横に向ける恭介。






「ねぇ、何か言いたいんでしょ?、、、私に。」



今度は、離れた恭介の腕を、私が掴む。








それでも、恭介は黙ったままだ。








また、黙ったまま、うやむやにするの?








、、、、、、、、









恭介は、何も喋らない。

No.492 10/03/16 21:25
きぃ ( ♀ bh2hi )

「、、、、分かった。もう、いいよ、、」





掴んでいた手を、離した。










やっぱり、私には関係のない事だったんだ。





ごめん、竣也くん、、



私、役に立てそうにないや、、、。






恭介は、私には何も話してはくれないから。






だから、


「ただ、、、竣也くんには、心配掛けないで欲しい、、。
あなたにとっては、お節介かもしれないけど。」






恭介の目を見ながら、静かな声で訴えた。

No.493 10/03/16 21:41
きぃ ( ♀ bh2hi )

そして、ゆっくりと向きを変えようとした。





「待て。」





もう一度、振り返り、


「、、、何?」






「さっきの、、、、妊娠の話は、、?」








、、、、今さら、、。





「その話も、もう、いいよ。」



「いい事ないだろ!、、、、、、、!!お前、やっぱり!」



「!!、、大丈夫だから!」



「何が大丈夫だ!」











「迷惑は、掛けない、、」

No.494 10/03/16 22:02
きぃ ( ♀ bh2hi )

迷惑、掛けない、、、、、、、、


、、、、あんな形で、授かった命かもしれないけど、、、






ちゃんと、私が、、、、育てる。






、、、、、、、、、










「迷惑って!、、、、、、オレの子」「!!やめて!」





オレの子、、、、!




やめて、、、、




「なぜだ!!」

No.495 10/03/16 22:29
きぃ ( ♀ bh2hi )

突然の恭介の言葉に、動揺した私は、大声で否定してしまう。








それは、、、、、、事実かもしれない。、、、から?








「、、、、、、、、」






「おいっ!!」

No.496 10/03/17 10:25
きぃ ( ♀ bh2hi )

「あなたの子どもか、わからないないから、、。」






「??、、、、、、、、!!」




「でも、、、!父親は、わからないけど、、、、母親は、私なの。私の子どもに、変わりはないから!」






涙が出そうになる。






「、、、、、、、」





「、、、、亮介さんには言ってない。
あなたにも、最初は言わないつもりだった、、、。
でも、この街で働いて、、、、、、、、あなたからも離れられない限り、いつかは分かってしまうと思ったから、、、、。」






亮ちゃんにだって、



いつかは、ばれちゃうかもしれないけど、、、

No.497 10/03/17 11:52
きぃ ( ♀ bh2hi )

「でも、、、、自分で産むって決めたから。だから、、、、、あなたには関係ない、、!」












その時なぜだか、恭介が悲しそうな顔をしたように見えた。






、、、、どうして、そんな顔をするの、、、?





何も話さないなら、、、



わからないよ、、、。













「私の話は、それだけです、、。、、、、、じゃ、、、。」







そんな恭介の表情を切り捨てるように、私は背中を向けた。

No.498 10/03/17 19:14
きぃ ( ♀ bh2hi )

自分で選んだ事だから、誰も恨んだりしたくない。








命があるのなら、大事に生きていきたい、、。

この子と、ふたりで。






足を進めながら、そっとお腹に手を当てた。














「お前を憎んでた、、。」




背中から刺すような、低い声。






!!





リビングのドアへと向かっていた足が止まる。













「めちゃくちゃにしてやりたいと思った」





私の事、、、、、













「だから、あの日、お前をレイプした、、」









振り返る事が、出来ない、、、、、。

No.499 10/03/17 21:02
きぃ ( ♀ bh2hi )

それでも、話し続ける恭介。







「あの日、、、、お前達が店を出る時、電話をかけたのは、オレだ。」





電話、、、、?


!!



あの、、、電話って、、!







「お前を、店に引き止めるためだ。」






、、、、、、、、







「一人で、、、、そんな、事を、、、、?」





背中を向けたまま、震える声で聞く。







「仲間が居るって言った事か?」





頷く、私、、、

No.500 10/03/17 21:58
きぃ ( ♀ bh2hi )

「そう、言えば、お前が諦めると思ったからだ、、。」




、、、、、、







やっぱり、、、



竣也は何も、知らなかったんだ。






、、、、こんな状況でも、ほっとした気持ちになる。









ーーーふと、思った。




今更、私に、こんな話をして、、、





なんになるの?



、、、、、、、













つづく。。。

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