ー真実の愛ー
あの時、あなたに出会ってなければーーー
気付かなかったかもしれない、、、
本当の愛に。。。
※一部、不快に思われる場面があるかと思います。申し訳ありませんが、不快に思われた方はスルーをお願いします。🙏
新しいレスの受付は終了しました
- 投稿制限
- スレ作成ユーザーのみ投稿可
「いらっしゃいませー」
お店のドアが開く。
「あ、未来ちゃん。おはよう。いつものコーヒー!」
常連さんが私に、コーヒーの注文をする。
「おはようございます。ホットコーヒーですね~。」
カウンターに座った常連さんに、お冷やを出しながらー
「マスター!ホットコーヒーひとつお願いします!」
「了解!」
カウンターの中に居るマスターが、返事をしながら、常連さんと話をしてる。
そしてまた、お客さんが入って来るー
朝の8時からモーニングコーヒーを飲みに来るお客さんで、小さいお店はいっぱいになる。
私は、このコーヒーの香りが大好きだ。
だから、ここでバイトする事に決めたぐらいだった。
5人が座れるカウンターと、2人掛けのテーブル席が3つに、4人掛けのテーブル席が2つ。
決して大きいとは言えないお店ーーー
でも、マスターが煎れるコーヒーは結構人気がある。
常連さんを含め、他のお客さんもマスターのコーヒーを気に入って通ってきてくれてる。
私は、そんなこのお店が大好き。
そして、、、、
人気のコーヒーを煎れるマスター、、、、亮ちゃんの事も、、、、、。
私がここでバイトを始めたのは、大学に入ってすぐだった。
コーヒーの香りが好きだっのは勿論だけど、学費を稼ぐのが一番の目的で。
、、、、、私は、中学生の時に両親を交通事故で亡くした。
一人っ子だった私を引き取って育ててくれたのは、母の妹だった叔母。
だから、大学は勿論、高校だって行くつもりなくて、、、、
育ててくれた叔母に、働く事で少しでも負担を掛けないようにって思ってた、、、。
私は、運動は全く駄目だったけど、勉強だけは好きで。
特に、本を読むのが好きだった私は、国語の教師になるのが夢だった。
勿論、そんな話を叔母にした事はなかったんだけど、、、、
「未来ちゃん。
夢は実現させるためにあるものよ。亡くなった姉さん達も、同じ事言うと思うけど?」
嬉しかった、、、
涙が止まらなかった、、、、
自分の事、不幸だと思ってた。
一度に両親を亡くした私は、もう、誰からも愛されない、、、、
私も、パパやママのいる所に行きたい、、、、、
何度も何度も、そう思った、、、
でも、そんな私を叔母は広い心で優しく受け止めてくれた。
そして、第一志望だった大学にも無事合格して、ここでバイトを始めた。
その頃、亮ちゃん、、、亮介さんには奥さんがいた。
私がバイトをする前は、奥さんの響子さんも、お店を手伝っていたらしいんだけど、、、、。
いろいろあって、お店は勿論、家にも帰って来なくなって、、、
亮介さんもお店をやりながら、響子さんを捜したらしく、、、でも、結局、見つける事が出来なかったらしい、、、、、
そこで、アルバイトを雇う事になって、私が決まったって話を聞いていたーーー。
私がこのお店で働きだして、一度だけ響子さんに会った事がある。
突然、お店にやってきた響子さん、、、。
私を見るなり、
「あなたが未来ちゃん?」
いきなりの問い掛けに、びっくりしながらも、、、
「あ、、、! はい!」
なんて綺麗な人なんだろう、、、
ぼーっと見つめてると、、、
「申し訳ないんだけど、これ、亮介に渡してくれない、、、、?」
勿論、この時、亮介さんに対して恋愛感情とか、全くなくて。
慌てた、、、!
だって、その時亮介さんは買い物に出掛けてて、いなかったから!
ど、、、どうしよう!
響子さんが出て行った理由は、わかんないけど!
亮介さんが必死になって捜してた事、聞いてたから、、、!
「あ!!、、、、、あの、、、、ちょっと、もうちょっと待ってもらえませんか?」
その時、響子さんが寂しそうに笑った、、、
「未来ちゃん、亮介の事、、、、よろしくね。」
え、、、、?
「あの、、、!響子さん!よ、、、よろしくって、、、!」
響子さんは、また、にっこり微笑んで、店を出て行った、、、
私は、どうしていいのかわかんなくて、、、
立ちすくんでいた、、、。
ふと我に返って、慌てて響子さんの後を追う。
響子さんを乗せた車が、走り去るところだった、、、。
「未来ちゃん、ごめんな。」
買ってきた物を片付けながら、亮介さんが言う。
「、、、、あ、、、、いえ、、、」
本当に言葉が見つからない、、、
亮介さんの顔を見る、、、、
何故だかショックで落ち込んでるって顔には、見えなかった。
「、、、あ、あの、、、!」
亮介さんが私の方に顔を向ける。
そしてーーー
「どっかで、覚悟は出来てたんだろうな。俺、、、。
あいつが、、、響子が考えてる事、、、、、。」
え?、、、、
そう言いながら、さっき響子さんから渡された封筒をカウンターの上に置く。
「離婚届、、。」
「、、、、、、、」
お昼のランチタイムも終わって、今は休憩時間。
この時間を分かってて、、、、
そして、亮介さんがいない事も知ってて、持ってきたんだろうか、、、、
響子さん、、、
「コーヒー煎れるね。」
「あ、、!、、、、はい、、、」
「結婚して10年、、、か。」
豆を挽きながら、亮介さんがゆっくりと話し始めた。
「16の時だったかな?
俺と響子が初めて出会ったのって。」
「え?16って!?高校生の時ですか!?」
亮介さんは、ちょっとはにかみながら
「そう。って言っても、響子は学校行ってなくてさ。
働いてたんだ。
あいつ、、、中学生の時に親に捨てられたんだよ。」
え、、、、!?
響子さんも中学生の時に、親と、、、、
でも、、、、なんか、私とは違う気もする、、、、
「そう言えば、未来ちゃんも、、、だったよね?」
亮介さんがハッとしたように、言う。
「あ、はい。、、、でも、私には叔母がいてくれたから、、、。」
「うん。、、、、、響子には、誰も頼る人がいなかったからな、、。
しかも、弟もいたし。」
弟、、、、!
「そうだったんですか、、、。
響子さん、大変だったでしょうね、、、。」
私なんか、まだ幸せだ、、、。
「親の事も弟の事も、あんまり、話したがらなかったからさ。
詳しい事は、知らないんだけどね。
、、、、確か、弟は未来ちゃんと同じ歳じゃなかったかな?」
じゃあ、私とマスターと同じで、歳が離れてるって事、、、。
「そうなんですか。、、、じゃあ、今、その弟さんは、、、、?」
「うーん。わかんないだよね。、、、、ただ、その頃は、弟のためにって必死で働いてたよ。
ほんとに、可愛がってたんだろうな。」
コーヒーのいい香りが漂ってきた。
カップにコーヒーを注ぎながら、亮介さんは言う。
「俺も、親が離婚しててさ。、、、、母親に育てられてたんだ。
だから、早く大人になりたかったっていうかさ、一人前になりたかったんだよね。」
ちょっとだけ、亮介さんが寂しそうな顔になった。
黙ったまま、頷く私。
「はい、コーヒー。」
カウンターの椅子に座ってた私に、コーヒーを差し出す亮介さん。
「あ、ありがとうございます。」
カップに口をつけて、一口飲む私を優しい顔で見ながら、、、、
「高校卒業と同時にさ、家出て、響子と一緒に暮らし始めたんだ。
別々に住むより、金もかかんねぇし。
で、二十歳の時、籍入れたってわけ、、、。」
気になった事を聞いてみた、、、。
「あの、、、その頃、弟さんは?」
少し、俯いて
「響子にも聞いたんだけど、、、答えてくれなくてさ、、、
とにかく、元気だから、大丈夫だって!それしか、言わなかったんだ。」
「でも、マスター達が二十歳だった頃、弟さんて10歳とかでしょう!?」
マスターは、少し言いにくそうに、
「これは、俺の想像なんだけど、、、」
と前置きして、
「響子達が親に捨てられた時は、おそらく弟は施設に居たんじゃないかな。
でも、そのあと、、、
悪い連中と付き合ってたみたいだから、そっちの世界にいったんだと思う。」
10歳そこそこで、、、、
そんな世界に、、
黙り込んでしまった私を見て、
「でも、響子はさ、一緒に暮らし始めても、弟のためにずっと働いてたんだよ。仕送りするために。」
「そうなんですか、、。」
「あぁ。結婚してからも、それは変わんなかったしね。」
響子さんは、ほんとに弟さんの事、大事に想ってたんだ、、、。
「だからさ、俺も頑張って働いたんだ。
店を出すのが夢だったからね。
そして、25の時念願叶ってこの店出したってわけ。」
それからは、響子さんも仕事を辞めて、お店を手伝ってくれてたらしいんだけど、、、、、
亮介さんがコーヒーを飲む手を止めて、少し、遠くを見つめながら、、、
「俺たち、子ども出来なくてさ、、、。
最初は、店もオープンしたばっかで、忙しかったから、、、
それはそれで良かったんだけど。」
.......
「店の方も落ち着いてきた頃からかな、、?
なんか響子の様子がおかしくなってきて、、、」
亮介さんはやっぱり、響子さんが出て行った詳しい事情は言わなかった。
「結局、、、、
俺が悪いんだよ。
響子の事、ちゃんと守ってやれなかった、、、俺が、、、、。」
「、、、、マスター、、、」
ゆっくりと私の方に顔を向けた亮介さんは、
「未来ちゃんは、いい男見つけろよ!」
は、、、!?
「あはははっ」
と笑いながら、亮介さんは、残りのコーヒーを一気に流し込んだ。
無理して、、、、る?
亮介さん、、、、
「あ、そう言えば、、、
響子さん、なんで私の事知ってたんですか?」
一度も会った事のないのに、なぜか、妙な親しみみたいなものを感じてた。
あぁというような顔をして、
「実はね、一週間ぐらい前に電話があったんだ。響子から、、。その時にね、未来ちゃんの事話してて」
だから、、、
「響子、未来ちゃんが弟と同じ歳だって言ったら、なんていうか、、、
自分の弟と重ねたのかな、、?
未来ちゃんの境遇も話したからね。」
響子さん、、、、
私の事まで、気に掛けてくれたのかな、、、
「あ!」
「何?未来ちゃん」
響子さんに言われた事、今頃思い出した!
「あの、、、、
響子さんが、マスターの事よろしくね、、、、、って、、、、、」
・・・・・・・
「響子、、、、、が、、、
そっか!」
最後まで俺は、頼りない男だったな、、、。
「じゃあ、未来ちゃん!これからも、よろしくな~」
え??あの、、、!
ちょっと待って!
それって、どういう意味~~~
カウンターに居た常連さんが、私に向かって
「未来ちゃんも、ここ長いよね~」
確かに、そうなんです。
「あ、はい!無駄に長いって感じですよね~」
ちょっとおどけて、答えてみる。
「そんな事、誰も思ってないよ!」
、、、、、、、、、って、常連さんが、、、じゃなく、マスターが言った、、、、
「マスターだけじゃないよ。僕もそうだけど、他のお客さんだって、おんなじだと思うよ~」
一瞬、シーンとなった間を常連さんの一言が救ってくれたような気がした。
その日の営業も終わって、後片付けをしてると、、、
「、、、未来ちゃん、今日は、ごめん。」
急に、亮介さんが謝ってきた。
でも、なんて言ったらいいの、、、?
「俺にとっては、、、
未来ちゃんがいてくれたから!、、、、未来ちゃんのおかげなんだよ。、、、、」
、、、、?
「マスター、、、、?」
「は、、、、。俺、何言ってんだろ。いい歳して、、、」
「あの、マスター、、、」
私の言葉を遮るように
「とにかく!とにかくさ、未来ちゃんには、ほんと感謝してんだよ!
いや、違うな。
俺には、未来ちゃんが必要なんだ!」
マスター、、、、、、、、
「わ、私も、、、、です、、、」
消え入りそうな声で、言った、、、、
「え?今、、、、もしかして、、、、?」
気がつくとーーー
私は、亮介さんの胸の中にいた。
「未来ちゃん、、、。」
強く抱きしめられて、呼吸が苦しい、、、
何か喋りたくても、声が出ない、、、
やっとの思いで、
「マ、マスター、、、」
「未来ちゃん、マスターじゃないだろ?」
「、、、、、りょ、亮介、、、さん」
「ん?何?未来ちゃん。」
「く、苦、、、しい、、、よ」
「あ、ごめん。」
やっと離してくれたかと思ったら、
次に抱きしめられた時は、ほんとに息が出来なくてーーー
今まで、キスの経験が無かった訳じゃない。
でも、だからといって、それ以上の経験も、、、、無くて。
友達によく言われる。
〈未来は、真面目過ぎるんだよ~〉
真面目、、、
そうかもしれないな、、、けど、やっぱり、そういう事は、、、、
なんていうか、ほんとに好きな人と。
亮介さんは、、、亮ちゃんとは、あれ以来キス以外の事は無い。、、、、、
でも、私にはほんとに優しいし、卒業後の事まで心配してくれてて。
そう!
もうすぐ、卒業なんだ。私!
無事に大学を卒業した私は、今、また、ここに居てーーー。
「未来ちゃん~おはよう!いつもね~」
「ハーイ。ホットですね~」
常連さんがいつものように、カウンターに座る。
ーーーー
卒業したものの、就職は出来なかった。
晴れて教員免許は取ったんだけど、仕事を得るには結び付かなくて。
う、、、
現実は、厳しかった、、、。
でも、教師になる夢諦めた訳じゃない!
で、他の仕事とりあえず、見つけようと思ってたんだけどーーー
〈他に仕事さがすくらいなら、うちに居ればいいじゃん〉
、、、、、、
甘えてしまった、、、。
だから今は、採用試験に受かるまで、っていう事でここでバイトさせてもらってる。
亮ちゃん、ありがとう!
恵まれてるよね、私。
でも、、、、
ふっと思い出す事があるんだ。
響子さん、、、、
どうしてるかな、、、、
あれから、3年近くか、、、、、
亮ちゃんは、響子さんの事を口にする事はなかった。
もう、ほんとに忘れたのかな?、、、、、
お店のドアが、開くーーーー
「いらっしゃいませー。」
私は、いつものようにお絞りとお冷やを持って、お客さんのところへ行く。
「いらっしゃいませ。
なんになさいますか?」
初めて見る顔だな。、、、
「コーヒー。、、、ホットで」
「はい。ホットですね。」
私は、カウンターにいる亮ちゃんに声を掛ける。
しばらくして、そのお客さんのところへ煎れたばかりのコーヒーを運んだ。
「お待たせしました。
ホットコーヒーです。」
私は、そっと、カップをテーブルに置く。
その時、そのお客さんと目があった、、
はっ、、、!
一瞬だった、、、
でも
なぜか、怖いと思った、、、、
「ごゆっくり、、、」
早々に、テーブルを離れた、、、。
カウンターに戻って来た私を見て、
「どうかした?」
亮ちゃんが、小声で聞いてくる。
「ううん!なんでもない!」
慌てて、答える。
何だろ?
私、なんでこんなに、どきどきしてるんだろ?
ううん!どきどきじゃない!
やっぱり、怖い、、、!
「未来?」
また、亮ちゃんが心配して話し掛けてきた。
「あ、ごめんなさい!大丈夫!」
改めて、気付かれないように、そのお客さんを見る。
黒いスーツに、長い足を組み、煙草を吹かしながら、窓の外を眺めてる。
眺めてる、、、、っていうより、睨んでる?
と思ったら、急に立ち上がって、レジのところへ向かってきた、、、!
私は、慌てて伝票を受け取る。、、、、と同時に、、、、、、、、
お金を置いて、出て行った。
「あ、ありがとうございました!、、、、、、、」
ハァ、、、、
ほんと、緊張したー
私は、さっきのお客さんが座ってたテーブルに行く。
そして、カップを片付けようとして、、、、、
え!?
コーヒーは、一口も、口がつけられていなかった、、、、。
すっかり冷めてしまったコーヒー。
トレイの上に乗せると、カップの中でゆらゆらと揺れていた、、、、。
テーブルに椅子を乗せていく。
営業を終えたお店を掃除しながら、私は、あのテーブルに目をやる。
いったい、何だったんだ、、、、
コーヒーの注文して、飲まないで帰っちゃうなんて、、、
あの、、、、瞳
確かに怖かったんだけど、、、
なんだか寂しそうな瞳にも見えたんだよね、、、
「未来ー、終わった?」
カウンターの中で、伝票計算してた亮ちゃんが、私に声を掛けてきた。
「あ、うん。終わった。」
「俺も終わったから。そろそろ帰るか。」
私は、大学に入ってから一人暮らしを始めた。
叔母の家からは、遠すぎて通えなかったから。
それと、早く自活したいっていうのもあったし。
そんな私を、叔母は気持ち良く送り出してくれたっけ。
私が住んでるアパートは、大学には近くて、歩いて5分ぐらい。
だから、車の免許は取ったんだけど、使った事はほとんどなくて。
でも、ここまでだと20分ぐらいはかかる。
卒業してからは、ほぼ毎日のように、来てたから。
さすがに、歩きじゃ危ないって言われて、、、
亮ちゃんに。
そういうわけで、今は、いつも車で通ってた。
亮ちゃんはと言うと、自転車で5分ぐらいの所にあるアパートに住んでて。
響子さんと一緒だった頃に住んでたマンションは、一人には広すぎるからって、今のアパートに引っ越してきた。
店にも近いし、良いって言ってたな。
でも、私が住んでるアパートとはまったく逆方向で、、、、!
帰るって言っても、お店の外で、サヨナラなんだよね。
「一緒に、住まないか?」
大学を卒業するちょっと前に、亮ちゃんが言ってくれた。
ちょっぴり、嬉しかった。
でもーーー
まだ、就職もしてないし、何よりも結婚してる訳じゃないのに。
あ、、、
また、真面目な性格が出ちゃったかな、、、
って思ったけど、やっぱり、そこは曲げられないし。
亮ちゃんも、分かってくれたから。
だから、私たちは、、、
亮ちゃんと私は、まだ、、、
、、、、関係は、ない。
亮ちゃんも、私の気持ち分かってくれてるって思ってるし、、、、
何よりも、やっぱり、、、
私は、、、、、、、響子さんの気持ちを考えると、、、、
「じゃあ、出るぞ。」
「あ、うん!」
裏口から、先に亮ちゃんが出る。
その少しあとを私が出ようとした、、、、、
その時ーーー
お店の電話が鳴った、、、!
「あ!電話!」
亮ちゃんは、もう自転車に跨ってる。
「え?電話?」
「うん!私、とるから!亮ちゃん、雨降ってくるから、先に帰って~」
急いで、中に戻る私。
受話器を取ろうとした時、、、、
切れてしまった。
「あぁ、間に合わなかった、、、。」
諦めて、電話から離れようとした時ーーー
また、電話が鳴る。
「はい!もしもし。お待たせしました!」
<ツーツーツー、、、、、>
、、、、切れた。
ザー、、、、
あ、、、
窓の外を見ると、雨が降ってる。
やっぱり!
天気予報で言ってたからな。
亮ちゃん、濡れなかったかな、、、、
、、、、帰ろう、、、、。
手にしていた子機を戻す。
カサッ、、、
その音に、振り向く、、、、、
「あ、、、、!?」
「だ、、、、、、、誰、、、、、?」
僅かではあるが、外からの光で逆光になってるため、はっきりとはわからない、、、、
けど、、、、、
誰かが立っていた、、、、
「、、、、、、亮ちゃん?」
戻って来たの?
でも、その人、、、、は、何も答えてくれない、、、、
違う、、、、
亮ちゃん、、、じゃ、、、、ない、、、、、
思わず、後ずさりする、、、、
強盗、、、、、!?、、、、、!
どうしよう、、、、!!
、、、、、「お、お金なら」
「金なんていらねぇ」
え、、、!?
その男が近づいてくる、、、
また、後ずさりする、、、
どういう、、、、事、、、、?!
ガタン、、、!
テーブルに当たり、動きが止まってしまう、、、、
あ!今なら、、、
裏口の鍵が開いてるはず!
外にさえ出たら、、、
暗いとは言っても、まだ9時、、、
車や人の通りだって、まだある、、、!
「裏口から逃げようたって、無理だぜ。」
男が低い声で言う。
「え?!、、」
思わず、反応してしまった、、、
「仲間がいるからな。」
、、、、!!
新しいレスの受付は終了しました
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
タイムマシン鏡の世界4レス 92HIT なかお (60代 ♂)
-
運命0レス 50HIT 旅人さん
-
九つの哀しみの星の歌1レス 69HIT 小説好きさん
-
夢遊病者の歌1レス 85HIT 小説好きさん
-
カランコエに依り頼む歌2レス 89HIT 小説好きさん
-
仮名 轟新吾へ(これは小説です)
想定外だった…て? あなた達が言ってること、 全部がそうですけ…(匿名さん72)
196レス 2911HIT 恋愛博士さん (50代 ♀) -
私の煌めきに魅せられて
というのが学生時代の想い出。 女子と関わってもろくなことは無かったけ…(瑠璃姫)
51レス 554HIT 瑠璃姫 -
タイムマシン鏡の世界
そこで、私はタイムマシン作ること鏡の世界から出来ないか、ある研究所訪ね…(なかお)
4レス 92HIT なかお (60代 ♂) -
神社仏閣珍道中・改
牡丹の花の時期も終わりました。 なんだかんだと毎年お邪魔させてい…(旅人さん0)
268レス 9300HIT 旅人さん -
北進ゼミナール フィクション物語
やりがい搾取という言葉がある。この仕事は給与額以上のやりがいがあるなど…(作家さん0)
14レス 176HIT 作家さん
-
-
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②4レス 131HIT 小説好きさん
-
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?11レス 136HIT 永遠の3歳
-
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令1レス 147HIT 小説家さん
-
閲覧専用
今を生きる意味78レス 515HIT 旅人さん
-
閲覧専用
黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 964HIT 匿名さん
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 131HIT 小説好きさん -
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 136HIT 永遠の3歳 -
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
1レス 147HIT 小説家さん -
閲覧専用
おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1398HIT 檄❗王道劇場です -
閲覧専用
今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
78レス 515HIT 旅人さん
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
今必要なあなたへのメッセージ✨
ひたすら、あなたへのメッセージを引きます。 フィードバックお願いします。
110レス 3953HIT 匿名さん ( 女性 ) -
美人や可愛い子は恋愛で苦労しない
男性が彼女候補を選ぶ時って顔やスタイルなどの容姿がクリアしたら内面を見ていくって感じじゃないですか?…
103レス 4171HIT 恋愛したいさん (30代 女性 ) -
なにも言わないのが大人?
アドバイスお願いします。 同僚である元彼と別れて2週間になります。比較的若い人が多い職場です。…
23レス 437HIT OLさん (20代 女性 ) -
息子の嫁が精神障害者
あなたの息子の嫁が精神障害者手帳もってたらどう思います? 恥ずかしげもなく堂々と見せて割引してます…
10レス 349HIT おしゃべり好きさん -
タンパク質を食べる頻度を週7から2にしたらワキガが治りました
やはりタンパク質って体臭キツくなるんですか。 ワキガがコンプレックスだったのでこの食生活続けていこ…
6レス 226HIT 教えてほしいさん (30代 女性 ) - もっと見る