ー真実の愛ー
あの時、あなたに出会ってなければーーー
気付かなかったかもしれない、、、
本当の愛に。。。
※一部、不快に思われる場面があるかと思います。申し訳ありませんが、不快に思われた方はスルーをお願いします。🙏
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「駅の近くの、、、、、ファミレス、、、」
「駅、、って、、、。
!!、、おまえ、まさか、この街で、、」
やっぱり、言わない方がよかったのかな、、!
どうしよう、、、
でも、恭介はそれ以上、何も言わない。
「あの、私!、、、仕事、早く決めたくて!」
聞かれた訳じゃないのに、自分から理由を言う。
「、、、、、、、、、、、」
恭介は、難しい顔をしている。
言わない方が、良かった?
言って、良かった?、、、、、
思わず、テーブルに手を着いて、身を乗り出した。
「但し、条件がある。」
恭介が、目を開けて私を見る。
「!!、、、、、、条件、、、、」
条件って、、、、
その瞬間、テーブルに着いていた腕を引っ張られる。
「あっ、、、!」
よろけそうになった私を、軽々と引っ張り上げた恭介に、そのまま抱きしめられた。
一瞬の出来事に、抵抗すらできない。
息ができないくらい、強く抱きしめられる。
、、、苦しい、、、
でも、、、
目と目が合う。
なに?
何が、言いたいの、、、?
、、、、私だって、、、
言いたい事、、、、、ある。
<目は口ほどに物を言う>って、言う、、
お互い、何かを言いたいと強く訴えてはいるけれど、、、、
でも、言葉にしないと、やっぱり気持ちは伝わらない。
だから、私には恭介の気持ちはわかるはずもなく。
「送る、、。」
え、、、?
一言、発したかと思うと、立ち上がり携帯を取り出した。
、、、、、、、、、、?
恭介が、何を考えているのかわからない私は、ただ茫然と様子を見つめていた。
携帯を置いた恭介は、そんな私に、
「今から、竣也が迎えに来る。、、、5分ぐらいだろう」
え!?
「あ、、、、!帰って、、、、いいの!?」
、、、、、、、、
黙ったまま、恭介は、背中を向ける。
私は、広すぎるリビングに、ひとり取り残された。
、、、、、、、
このまま、帰れる事が嬉しい。
、、、、、はずなのに、、
気になってしまう、、、
恭介の、態度、、、、
さっきの、言葉の続きが、、、。
「あ、未来さん!、、、あの、恭介さんは?」
迎えに来た竣也が、出迎えた私に、ちょっと驚いたような顔をしながら、聞いてくる。
「あ、、、、今日は、疲れたから、寝るって、、。
今、、、、、シャワー浴びてると思う、、。」
少し、考えるような顔をして、
「そうっすか。わかりました!、、、、じゃあ、未来さん。送って行きますんでー」
私は、慌ててリビングに戻り、バックを手にする。
一瞬、このまま帰る事を躊躇した。
、、、が、竣也を待たせている事を思い出し、また、急いで玄関に行き、靴を履く。
そして、玄関の取っ手に手を掛ける。
もう一度、リビングの方を振り返った。
〈オレは、、、>
あの時、恭介は、何を言おうとしたんだろう。
やっぱり、気になる、、、。
竣也の背中を見ながら、考えていた。
「今日は、ちゃんと家まで送りますからー」
歩きながら、後ろを振り返って、竣也が言う。
先に、エレベーターに乗った竣也が振り返り、私の顔を見る。
「未来さん、、」
「!!」
今、私、、、
どんな顔、してる?、、、
エレベーターの前に立ったまま、微動だにしない私に向かって、竣也が言った。
「ケンカした、、、んすよね、、、?、、、恭介さんと?、、」
ちょっと、言いにくそうに、頭を掻きながら話す竣也。
!!
やっぱり、なんか、変だ、、、、、!
私は、その場の勢いでエレベーターに乗った。
「話が、、、あるの、、!」
「あ、、、、はい!おれで良ければ、いつでも相談にのりますよ!」
相談、、、
竣也は、もしかして、、
「、、、二人で、亮ちゃんのお店に、、来た事、あるよね、、?」
私は、気になった事を、聞いてみる事にした。
「亮ちゃん、、?
あー、未来さんが働いてる店っすよね~?」
言いながら、竣也は地下のボタンを押す。
竣也は、まだ、知らないんだ。
私が、亮ちゃんのお店、辞めた事。
「あ、、、、うん、まあ、、」
曖昧な返事をした私に、気づく事もなく、、、
「はい!ありますよー。あ、コーヒー、上手かったっすよ!
でも、それが、どうかしたんすかー?」
!!
ほんとに、その日が初めてだった?、、、、
「、、、、コーヒーを、、、、飲みに来た日じゃ、、、なくて、、
その、、、前の日、、、」
「前の日、、?」
竣也が、考え込んでいる。
そう、、、
あの日、私は、、、
恭介に、、、
「いや、、!行ってないっすよー。おれ、恭介さんに誘われたんすよ。
コーヒー飲みに行かないかって!」
、、、、、、、、、!
「だから、、、、あの日、初めて未来さんが働いてる店に行ってー、コーヒー飲んでたらー、、、、」
その時の事を思い出すように、話す。
嘘をついているようには、見えない。
「そしたら、未来さんが店に入って来て、、、あ!!未来さん、、!あの時、倒れたんすよね!」
そんな会話をしているうちに、エレベーターはとまり、扉が開いた。
そして、エレベーターから出た直後、
「あ!、、、、もしかしてー、その、前の日に、なんか、あったんすか~?」
「!!」
地下の駐車場は、少し暗い。
私の驚いた顔を見て、、、
「やっぱり!その時の事で、ケンカしたんすね~」
前日、何か、、、あった事は、確かだし、、、
その時の事で、さっき、恭介が黙り込んでしまった事も、事実、、だけど、、、、
明らかに、竣也は私の態度を勘違いしてる。
ほんとに、竣也は、何も知らないのかも、、、。
そう考えれば、これまでの竣也の態度も、納得がいく。
「未来さん。 、、、、おれが言うのも、なんすけど。」
いつの間にか、車を停めている場所に着いていた。
「え、、、?何?」
竣也が、車のドアノブに手を掛けながら、
「恭介さん、、、と、仲直りして、くれませんか?」
竣也がもし、何も知らないとして、、、
言った方がいいのか、、
悪いのか、、、
後部座席で、そんな事を考えていた。
「おれ、ほんと、感謝してるんすよ。恭介さんには。」
エンジンをかけ、ハンドルを握りながら、竣也が言う。
「え?」
「おれー、昔、かなり悪くって。」
「、、、、、」
車は、地下を抜け、表に出る。
「恭介さんとは、、、、、ある所で、、会ったんすけど。」
ある、所、、、
「中学の頃から、おれ、、かなり、荒れてて、、
でも、恭介さんと出会って。、、、立ち直れたっつうか、今のおれが、、、あるって感じなんすよ。」
、、、、、、、
「あ!すいません!言葉、悪くって!、、、、それに、これだけじゃ、全然、わかんないっすよね?」
頭を掻きながら、謝っている。
、、、、、、、、、
「おれ、頭、悪いんで!と、、とにかく、親がいなかったおれにとって、恭介さんほど、おれの事、、、考えてくれた人は、いなかった!、、、、、、んす、、。」
、、、、わかる、、、
わかるよ。
その、気持ち、、、。
どんな事情があったのかは、わからないけど、、
竣也も、いろいろ、あったんだね、、。
そして、
竣也は、恭介の事を本当に信頼してる。
その事も、よくわかった。
、、、、、
言えない、、
、、、、、、、
、、、、言わない。
、、、、、、、、、。
車が、赤信号で停まった。
「だから、おれ、、 恭介さんには、その、、、」
え、、、?
「幸せに、、、なってもらいたいんす、、、、!」
幸せ、、、、?
「恭介さんも、いろいろあって、、、、
あ、あんま詳しくは、わかんないっすけど!」
恭介は、、、
幸せじゃ、なかったの?、、、、、
「あ、未来さん。うちまで、送りますからー」
信号が青に変わり、車が走り出したと同時に、竣也が言う。
あ、、、!
いつの間にか、車は、駅の方ではなく、私のアパートの方へと向かっていた。
「、、、ありがとう。」
「あ、いえいえ!」
私は、竣也の言葉を通して、少しだけ、恭介の事を知る事が出来たような気がした。
「ありがとうございましたー。」
支払いを済ませたお客様に、頭を下げながら挨拶をする。
「あ、いらっしゃいませ!」
今日も、お店は目が回る程、忙しい。
この仕事を始めて、ひと月以上が経とうとしていた。
結局、あれから、恭介とは会っていない。
正確に言うと、恭介から連絡がないという事。
竣也は、恭介と私が付き合ってると思っているけど、もちろん、そんな事実はなくて。
だから、あれから恭介がどうしてるかなんて、知る由もない。
私も、相変わらず勉強と仕事で精いっぱいだった。
いつものように、お客様が帰った後のテーブルを、片付ける。
そこへ、隣のテーブルを片付けに来た上原さんが、小声で話し掛けてきた。
「未来ちゃん、大丈夫?」
「はい?何が、、、ですか?」
「あ、ううん!だったら、いいの。」
「、、、、、、?」
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