記憶か記録か…ドラマ日記 5

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2022/10/25 17:16(更新日時)

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連ドラの感想、まとめ等

シーズン毎に記録して行くスレです。


基本、連ドラ対象ですが、その他のドラマを取り上げる事もあるかもしれません。

No.3494503 (スレ作成日時)

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No.251

>> 250 (続き)
いちかは元信者の松尾(山中崇)に話を聞きに行き、その帰りに一真への電話中に、自分を狙って突進して来た車に轢かれてしまう。
「いちか?」「いちか!」叫ぶ一真を階段の下から見上げながら、何が起きたのか分かっているかの様にニヤリとする沙羅。
沙羅が松尾に命じたのか?

いちかは一真に、沙羅の正体や父親の記事の事等を電話で伝えてはいたので、一真がきちんと理解していれば、今度は一真が調べるか、もしくは父親に話す事になるだろう。
一真が狙われるのと、父親が全てを悟るのとどちらが先か?
沙羅の次なる狙いとは?

次が観たくなる仕掛けがきちんと施されているのが凄い。

※亜紀の兄の中野隼人が、他の刑事と二人で生徒の聞き取り調査をしていたので、正式な捜査の一環だと思うのだが、警察官は身内の絡む事案の捜査からは外されるという規定って無かったっけ?

脚本=相馬光 演出=金井紘

  • << 262 【2022夏ドラマ】 「教祖のムスメ」5話まで終了。 元信者の松尾(山中崇)は、いちかが重体と一真から聞いて驚いていたので、轢いたのは恐らく別人、さてそれは誰なのか? 死亡者一覧の大野京子が一真達の母親との推理は当たったのだが、びっくりしたのは「教祖が食事に毒を入れた」との、週刊誌の信者A(それが松尾)の証言が嘘で、当時和宏が松尾に証言を頼み、大金に目が眩んだ松尾が嘘の証言をしたと一真に話した事だ。これが事実なら教祖は冤罪だ。 「信者は平和に暮らしていたのに、俺の嘘のせいでその平和を壊してしまった」何故嘘だったと証言しないのかという一真の問いには、「あの事件で教団にカルトのイメージが付いてしまった。その信者の言う事なんて誰も信じないよ」 沙羅(成宮零)が一真の同級生だと知ると激しく動揺して「帰れ!」と告げる松尾。 和宏の、“ナユタの民”報道を避けようとする今の姿から話は通るのだけど、それなら毒を入れたのは誰なのか?平和に暮らしていたのなら、集団自殺は無いよね? 沙羅が湯田兄妹に近付いたのは復讐の為かと思っていたのだが、最後に沙羅が事件の概要を知った一真に、「湯田君お願い、私と一緒に死刑を止めて」と言っていたので、そっちの狙いも有ったのかもと今は思っている。 茅島みずきの少し高めの乾いた声が、謎めいた役柄にぴったりだなと感じている。 脚本=中村允俊 演出=金井紘

No.252

>> 240 【2022春ドラマ】 「花嫁未満エスケープ」11話まで終了。 ゆうの母親は癌が全身に転移し、末期で打つ手が無いと担当医に告げられ… 【2022春ドラマ】

「花嫁未満エスケープ」全12話終了。

ずっと“誰かの特別”になりたいと思って生きて来たゆうの意識を変えたのは、母のウェディングドレスを自分様にリメイクした事だった。
「大切なのは自分の価値を自分が一番分かってあげる事」なのだと。
「もう二度と自分の幸せを他人に委ねる事の無い様に生きて行きたい」

結婚はしないと決めた訳ではなくて、好きになって、自分の生き方を変えなくてもお互いに幸せになれる相手とならするかもしれない、それがゆうの出した答えだった。

メロウズというブランドの服に強く惹かれてデザイン画を持ち込み、デザイナーとして採用されはしたが、オーナーデザイナーのお眼鏡に叶うデザインが描けていなかったゆうが、深見に会って「どんな事を考えてデザインしてるの?」と尋ねたら、「昔行ってた図書館の事はずっと頭にある。夢が生まれた場所だから」と返って来て、それがヒントになって原点に戻り、「自分を好きになる服を作ろう」と決めて、初めてオーナーデザイナーに認められるという流れは理解出来たが、それが何故あの服なのか?は正直分からなかった(苦笑)

最終回はゆうのモノローグによる説明台詞が多くて、ドラマとしてはイマイチだったな。

※ゆうに“育てられた”尚紀を、「有りかな」と見直す堀田には笑ってしまった。

脚本=桑村さや香 演出=堀江貴大

No.253

>> 149 【2022春ドラマ】/簡単投稿 「しろめし修行僧」6話まで終了。  今回はぶりあんを捨てた母親(仙道敦子)と再会する話。  冒頭の… 【2022春ドラマ】

「しろめし修行僧」全12話終了。

前回の11話は殆ど総集編の様な内容でがっかりさせられたのだが、最終回は恐らく最後はこうすると決めていた様な展開で、出会いからオチ迄きちんと組み立てられていて、いい仕上がりだった。

幼いたくあん、ぶりあんといつも一緒に遊んでいた茉奈(武田梨奈)との偶然の再会だったが、彼女は男に唆されて会社のお金5千万円を横領し、5百万円だけ渡されて逃げられ、その金を豪遊して使い果たしたら死ぬつもりでいた。
それを察知したぶりあんとたくあんは三人の思い出の場所に走り、何とか間に合った二人は茉奈をたくあんの実家の寺に連れ帰る。
ここは三人が出会い、よく遊んだ場所。納戸に残されていた茉奈のスケッチブックの絵は、三人一緒の物ばかり。
その一枚に描かれていた菜飯が急に食べたくなり、何と納戸で作ってそのまま食べる三人。
「旨い!」「懐かしい」
昔を思い出して泣き出す茉奈に「俺達ずっと待ってるから」「僕達は何があっても友達なんだから」と伝えるぶりあんとたくあん。
そしてたくあんは気付く、究極のご飯の友とは、何を食べるかではなくて誰と食べるかが大事なんだと。

父から合格を貰い気の緩んだたくあんは、コーラを一気飲みしようとするが、父の呪詛で砂の味がして吹き出してしまい、再び修行に出されてしまうというのがオチだった。

脚本=根本ノンジ 演出=及川拓郎

No.254

>> 149 【2022春ドラマ】/簡単投稿 「しろめし修行僧」6話まで終了。  今回はぶりあんを捨てた母親(仙道敦子)と再会する話。  冒頭の… 【2022春ドラマ】

「先生のおとりよせ」全12話終了。

「花魁ヴァンパイアKYOKO」のコミックは13万部の大ヒットなのに、連載誌の人気アンケートは3位のままで少々納得の行かない二人。編集長は続編を提案するが、時を同じくして榎村が尊敬している壇ノ浦蜜子から、またコラボで本を出さないかとの誘いが有り、悩んだ末に榎村はそれを受け、中田は編集長に榎村とのコラボは解消すると告げる。

中田が取り寄せた青森県タムラファームの「タムラシードル」で、二人は解散の乾杯。りんご農園の田村氏と丹波ワインの黒井氏が、世界に通じるシードルを作ろうとの思いでコラボして作り出した傑作で、国際品評会で最高賞を受賞したもの。
「コラボをするなら最高賞を取らなきゃね。チチクラさんと壇ノ浦先生なら取れる」と話す中田。
榎村の出身地の物で、しかも最高賞を取ったシードルを中田が取り寄せてくれた意味を考える榎村。「自分には相手の事迄考えるそういう感覚は無かった」という榎村に「おばあちゃんが亡くなった時に買って来てくれた焼きまんじゅう、嬉しかった」としみじみ語る中田。

榎村は気付く。今の自分のコラボ相手は中田しかいないのだと。
二人がコラボ継続を決めた時に、日本コミックアワード大賞受賞の知らせが届く。

芸達者なお二人の掛け合いが本当に面白く、ちょっぴり切なさもあるドラマだった。

脚本=三浦希紗 演出=守屋健太郎

No.255

>> 239 【2022春ドラマ】 「パンドラの果実」9話まで終了。 話としては自制心と狂気の間を行ったり来たりしながらも、西城の線から星来を… 【2022春ドラマ】

「パンドラの果実」全10話終了。

season2がHuluで配信される事は最初からアナウンスされていたので、地上波放送分はどこで区切りを付けるのかに一番興味が有ったのだが、8話から続く榊原の野望に、榊原の死をもって一応の区切りを付けるという形で終わらせていて、ではカーンの役割は何だったの?というモヤモヤは残ったけど、まあ星来は最上博士の尽力で生き延びる事が出来て、免疫力は普通レベル迄下がり、プロメテウスウイルスとインフルエンザウイルスを投与された為か、エルマー遺伝子も失われて本当に普通の子に戻ったとの事なので、小比類巻家としてはハッピーエンドだし、三枝と長谷部を相手にはしゃぐ星来と、その姿を見ながら微笑む小比類巻と最上と亜美の母という平和な構図で終わらせてくれたのも良かったと思う。

星来の体内で新型プロメテウスウイルスを作り出し、それをばら蒔く事でウイルスが人の生死を選別する公平な“最後の審判”を経て、生き残った人間が新しい世界を作って行くというのが榊原の思想だった。特殊な遺伝子を持つ人間の体内でしかこのウイルスは製造出来ない、というのがドラマ的な仕掛けだった訳だが、もしも新型コロナウイルスが人工の物なのだとしたら…とか考えた事のある身としては、切実さも感じたな。

※羽住監督一人で撮り切った事に拍手を

脚本=関久代、福田哲平 演出=羽住英一郎

No.256

【2022夏ドラマ】

「空白を満たしなさい」(NHK)脚本=高田亮 出演=柄本佑、鈴木杏、萩原聖人、渡辺いっけい、うじきつよし、田村たがめ、藤森慎吾、風吹ジュン、阿部サダヲ 他

平野啓一郎の小説原作。《土曜ドラマ・49分枠》(全5話予定)

柄本さんと鈴木さんの出演と脚本家の名前だけ確認して、内容は一切知らない状態で観たので、観終わった時はこんなヘビーな話だったんだと思い、グッタリしてしまった。

主人公の土屋徹生(柄本佑)はどうやら死んだという自覚が無いらしく、自分の鍵で自宅に入り、妻の千佳(鈴木杏)が驚愕して見詰める辺り迄は成仏出来ないパターンなのかと思っていたのだが、妻が保健所の「復生者担当」を呼び、彼の事務的な説明を聞いていると、全国に「復生者」と呼ばれる人が143人も居て(世界中にも居る)、どう扱うのかのシステムも、ある程度出来上がっている事が分かる。

徹生は勤務先のビルの屋上から転落して亡くなり、事故扱いになってはいるが、警察も家族も会社の人間も自殺だと思っている。でも徹生には落ちる前の記憶が全く無く、自殺する動機も無かったので納得出来ず、会社に行って自分で調べ始め、その過程で佐伯(阿部サダヲ)という警備員とトラブルが有った事を思い出す。

この佐伯の性格設定が恐ろしく、ほぼ質の悪いストーカーの如くネチネチと徹生に絡んで来て、
(続き)

No.257

>> 256 (続き)
独りよがりの屁理屈を息つく暇もない位に喋り続け、徹生を傷付けて精神的に追い込んで行く。

最後のあの車の中のシーンは、台詞の悪質さと阿部さんの芝居の上手さ、受ける柄本さんの繊細な表現も相まって、本当に観ているのが辛くなってしまった。
「奥さんの遺伝子と私の遺伝子を結合させて下さいよ」ととんでもない事を迫られて、遂に逆上して佐伯の首を絞めてしまう徹生。

警察官に相談中にその事を思い出した徹生。警察官には佐伯に逆恨みをされていたので、彼に殺されたのだと思うと話していたのだが、首絞めを思い出したら急に不安になってしまった徹生。

どういう事なのだろうか。
ストーリーは気になるのだが、佐伯の吐き出す悪意を、ドラマだからって冷静に受け取るだけの余裕が自分には無い。聞くのが辛い。

離脱するか、次も観てから判断するべきか、難しい所だなあ。

脚本=高田亮 演出=柴田岳志

  • << 263 【2022夏ドラマ】 「空白を満たしなさい」2話まで終了。 相変わらず佐伯が話し始めると嫌悪を感じるのだが、初回の衝撃で免疫が付いたせいか、何とか受け流せる様になっていた。 工場長の権田は徹生の絶対的な味方で、佐伯の件でも徹生が望むなら捜してやりたいというスタンスだが、秋吉は千佳を苦しめた男と会う必要など無いと反対し口論に。 佐伯に何を言われたのかを千佳が徹生に告白するのだが(最初はお葬式に来たと聞いて、自分は佐伯を殺していないとほっとする徹生)、佐伯の話した徹生の会社での姿が嘘八百なのか、初回で描かれた徹生目線の話にも嘘が有るのか、よく分からなくなってしまった。 また千佳の告白が全てなのか、まだ隠している事が有るのかもよく分からない。 復生者に関しては事務的なシステムは出来ていても、実際の社会からはつま弾きにされ忌み嫌われている描写があり、再就職が叶わない徹生はメンタルをやられて、佐伯から暴言を吐かれる幻影を見てしまう。 生命保険を直ぐに返還しろとか、バイ菌扱いとか、あれでは復生しない方が良かったと思ってしまいそう。 次回(一回休止)は他の復生者との交流が有る様で、そこで何とかメンタルを持ち直すのだろうか。 ※千佳が電話で「でも彼は私のせいじゃないって…。すみません、分かってます、私が悪いんです」と話していた相手は徹生の母親? 脚本=高田亮 演出=柴田岳志

No.258

【2022夏ドラマ】

「オールドルーキー」(TBS・TBSスパークル)脚本=福田靖 出演=綾野剛、芳根京子、中川大志、岡崎紗絵、増田貴久、生田絵梨花、高橋克実、榮倉奈々、反町隆史 他

オリジナル作品。《日曜劇場・54分枠》(全話数不明)※初回は25分拡大

冒頭のサッカー日本代表の試合シーンの作り込みは流石だったね。
あの栄光の時から年を経るに連れて、カテゴリーが下がって行くサッカー選手の宿命。主人公・新町(綾野剛)のキャラが、超ポジティブの能天気に描かれていただけに、意に反して引退を突き付けられた時の往生際の悪さが却ってリアルに感じられて、現実の選手の事を思うと胸が痛かった。

スポーツマネジメント会社・ビクトリーの社長の高柳(反町隆史)が、サッカー以外本当に何も出来ない新町を、契約社員として迎えたのには魂胆が有った訳だが、高柳のターゲットであるサッカー選手の矢崎の、日本でのサポート契約を勝ち取れたのは、新町にサッカーの知識と、矢崎に「優し過ぎる」と評された人間性が有ったからだ。
「使えないオールドルーキー」が、その人間性でどれだけ「使えるマネジャー」へと成長して行くのか、方向性は見えたし新町のキャラも悪くないので掴みはOKだったと思う。

※マッスーの役は作り過ぎでシラケるなあ。
※下の娘役の子が可愛過ぎて、綾野剛の娘には見えない問題。

脚本=福田靖 演出=石井康晴

  • << 265 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」2話まで終了。(2話は15分拡大) 深沢と組んで9才の女子スケートボーダー牧村ひかり(佐竹晃)の契約を取る様に命じられた新町は、ひかりに年が近い娘・泉実の姿も重ねつつ、スケボーを習うという形でひかりの心を開き、ステージパパに遠慮して言えていない将来への本音を引き出して行く。 子役+スケボーの吹き替えではなく、本物のスケートボーダー佐竹晃(さたけひかり)に演技を教え込む方法を取った事で、ひかりの葛藤という物がダイレクトに伝わって来て、説得力が有りとても良かった。 それだけに、プロゴルファーのイップスという重要な問題を雑に抱き合わせた事が解せなくて、今回はもっと牧村父娘とスケボーの事だけを丁寧に描いて欲しかった。 主人公の新町は第二の人生に踏み出したばかりで、当然の如く妻や娘達の心情や生活にもその影響は出て来るので、そこは描いておきたい。それは分かる。であればやはり時間配分的にも、アスリートの話は一本だけにするべきだった。 冒頭、ビクトリーの同僚達がアスリートと仕事をしているシーンが次々と挟み込まれたが、彼らもちゃんと仕事をしているのが分かって一安心(笑) まっすーとプロゴルファーの件もここで提示だけしておいて、別の回できちんと掘り下げれば良かったのにね。 脚本=福田靖 演出=石井康晴

No.259

>> 89 【2022春ドラマ】/短文雑感 「吉祥寺ルーザーズ」2話まで終了。  探り合いは続いているけど、攻撃的な嫌な感じの会話は無くなったの… 【2022春ドラマ】

「吉祥寺ルーザーズ」全12話終了。

前回、どうやらこのシェアハウスのオーナーは池上らしいと分かり、旅行から帰って来た池上を皆で問い詰めたら…。

この建物は池上の最初の結婚で生まれた娘の物で、投資で儲けて別の家を買ったので、住むなら家賃15万円で貸すと言われ、娘婿(初回に出ていた皆川猿時)の入れ知恵でシェアハウスとして又貸しする事にし、結婚を6回もしたダメ人間の自分を許す為に、ルーザーだけを募集したという様な話だった。
で、結論としてルーザーの仲間になれて、池上は初めて自分を許せた、皆と出会えて幸せだったという事だった。

オチは株が暴落して娘が新しい家を手放しここへ戻るので、「もうここには住めません」ルーザー解散!だった。
いつの間にか翠と幡多がくっついていたのには笑ってしまったが。

うーん、途中面白い回も有ったけど、49分枠×12回もやる程の内容では無かったな。
あと初回の感想にも書いたけど、初回がうるさ過ぎて結果的に掴みはOKにならなかったのは大きな失敗だったと思うな。

田中みな実の演じた桜が、一番変化して人間的にも成長したので、観続けるモチベーションにはなった。

※次作は観る気がしないし、いい加減秋元枠はやめて欲しいのだが。

脚本=池田テツヒロ 演出=佐藤祐市

No.260

>> 209 【2022春ドラマ】 「受付のジョー」7話まで終了。 観てはいるし、内容にも満足しているのだけど、なかなか感想を書く事迄は手が回… 【2022春ドラマ】

「受付のジョー」全10話終了。

城のコンペのプレゼンを見に来ていた西は、春口も居るのに気付き、直接話をして頭を下げて謝罪をする。
「後輩と話すのが怖くなって、ずっと動物園でゾウやキリンと話してた」と言う西。城に指摘されてから真摯に受け止めて、ずっと悩んでいたんだなと思うと少し可哀想にもなったが、春口が謝罪を受け入れた事で西も前に進めるのかな。

受付のハイブリッドは統括部長の当初からのアイディアだったとか、後出しで言われても城も私も「はあ?」だけど、結局その仕事は定年後の再雇用枠に振られて、派遣の3人は正社員として総務部で雇用すると言われても、城も3人も心からは喜べない。
そこ迄見越しての統括部長の狡猾な誘いなのではないかと裏読みしてしまったけど、結果的に3人とも話は受けず退職、家田だけは営業の仕事が希望で、インターンとして働いている。

半年後、城の部屋で家田と会社に寄贈する本の整理をしている二人。家田は敬語で話すのだが、二人のネームプレートが貼って有ったり、城のモノローグで「転職した春口さんには一度も会っていない」、そして何より、家田が城の頬っぺたをムニューってしてたのを見れば、二人は付き合っているんだろうなと想像出来る。
でもお仕事ドラマとして恋愛は前には出さない、最後迄貫いたその姿勢に拍手を。

脚本=いとう菜のは 演出=中茎強

No.261

>> 245 (続き) 萌と会った優愛は、萌がもうホストクラブには行かないと聞き、それでも優愛ちゃんは友達だと思ってると言われると「えっ?ぬるっ」「何か… 【2022春ドラマ】

「明日、私は誰かのカノジョ」全12話終了。

やはり雪は凄いわ、ちょっとやそっとでは揺らがない自分という物を持っている。
壮太という男を値踏みして安全圏で居られると判断し、店は通さなかったけど仕事として壮太の願いを受け入れた。
告白される事も想定内だったのだろうが、物の見事に初志貫徹をした。

嘘かもしれないよと後から煙に巻いた顔の傷痕の話(お腹を空かし、やっと帰って来た母親にこれで何か食べなと貰った200円で買って来たカップ麺、鍋にお湯を沸かし入れようと持ち上げた時にバランスを崩し、熱湯を浴びてしまった。酔った母親は泣き叫んでも起きてくれなくて、病院に行くのが遅れたから傷痕が残ってしまった)は、真実なのだろう。あの年齢であんなネグレクトを受けて育ったら、やはり誰も信じないだろうし自分の身は自分で守る、稼ぐ為にレンタル彼女は続けるけど、それで身を持ち崩したりは絶対にしない、そんな雪の強烈な意志が伝わって来た最終回だった。

それぞれ短いカットでは有ったけど、あくまでもぶれない優愛と彩、美容学校に進学し、今度こそぶれずに進んで行きそうな萌、そしてモデルの道に進んだリナと、他の4人のその後もきちんと見せてくれたのは良かった。

都会の手痛い洗礼を受けた萌だけど、帰れる実家が有るという描写には救われたわ。

脚本=三浦希紗 演出=酒井麻衣

No.262

>> 251 (続き) いちかは元信者の松尾(山中崇)に話を聞きに行き、その帰りに一真への電話中に、自分を狙って突進して来た車に轢かれてしまう。 「い… 【2022夏ドラマ】

「教祖のムスメ」5話まで終了。

元信者の松尾(山中崇)は、いちかが重体と一真から聞いて驚いていたので、轢いたのは恐らく別人、さてそれは誰なのか?

死亡者一覧の大野京子が一真達の母親との推理は当たったのだが、びっくりしたのは「教祖が食事に毒を入れた」との、週刊誌の信者A(それが松尾)の証言が嘘で、当時和宏が松尾に証言を頼み、大金に目が眩んだ松尾が嘘の証言をしたと一真に話した事だ。これが事実なら教祖は冤罪だ。
「信者は平和に暮らしていたのに、俺の嘘のせいでその平和を壊してしまった」何故嘘だったと証言しないのかという一真の問いには、「あの事件で教団にカルトのイメージが付いてしまった。その信者の言う事なんて誰も信じないよ」
沙羅(成宮零)が一真の同級生だと知ると激しく動揺して「帰れ!」と告げる松尾。

和宏の、“ナユタの民”報道を避けようとする今の姿から話は通るのだけど、それなら毒を入れたのは誰なのか?平和に暮らしていたのなら、集団自殺は無いよね?

沙羅が湯田兄妹に近付いたのは復讐の為かと思っていたのだが、最後に沙羅が事件の概要を知った一真に、「湯田君お願い、私と一緒に死刑を止めて」と言っていたので、そっちの狙いも有ったのかもと今は思っている。

茅島みずきの少し高めの乾いた声が、謎めいた役柄にぴったりだなと感じている。

脚本=中村允俊 演出=金井紘

  • << 277 【2022夏ドラマ】 「教祖のムスメ」6話まで終了。 「湯田君お願い、私と一緒に死刑を止めて」と言ってから、急に素直な感じで自分語りを始めた沙羅。湯田兄妹に近付いたのは、父親の死刑を止めるにはあの週刊誌の記事は嘘だと公表して貰うしかないからだと、切々と訴える。 一真は亜紀の件を確認するが、驚く事に沙羅は屋上には行ったけど「中野さんは殺していない」と。 二人で話をして、柵の無い屋上の端に亜紀が立っていた所迄は映像で出ていたよね。 亜紀が自分でバランスを崩した?それとも沙羅は亜紀が落ちる前に立ち去っている? あの時いちかは何を見て驚き駆け付けたのだろうか。 沙羅に「信じるよ」と言った一真は父親と対峙、最初は認めなかったが、松尾の話やいちかも会いに行って事故に遭ったと言うと、やっと松尾の証言は嘘だと認めるが、何度も取材して、物理的に毒物を入れられるのは教祖以外に有り得ないと確信したから記事にしたと主張。「裁くのは法律で、もう状況は変えられない」とも。 そうするしかないだろうなと思った通り、二人はライブ配信で、沙羅は自分が教祖の娘である事を、一真は父親が嘘の記事を書いた事を告白する。何とあの一真が証拠として父親との会話を録音していて、それも公表。(←沙羅のアドバイスだった?) 視聴者はどんどん増えて行く。 そして病院ではいちかが目を開ける。 (続く)

No.263

>> 257 (続き) 独りよがりの屁理屈を息つく暇もない位に喋り続け、徹生を傷付けて精神的に追い込んで行く。 最後のあの車の中のシーンは、台詞の… 【2022夏ドラマ】

「空白を満たしなさい」2話まで終了。

相変わらず佐伯が話し始めると嫌悪を感じるのだが、初回の衝撃で免疫が付いたせいか、何とか受け流せる様になっていた。

工場長の権田は徹生の絶対的な味方で、佐伯の件でも徹生が望むなら捜してやりたいというスタンスだが、秋吉は千佳を苦しめた男と会う必要など無いと反対し口論に。

佐伯に何を言われたのかを千佳が徹生に告白するのだが(最初はお葬式に来たと聞いて、自分は佐伯を殺していないとほっとする徹生)、佐伯の話した徹生の会社での姿が嘘八百なのか、初回で描かれた徹生目線の話にも嘘が有るのか、よく分からなくなってしまった。
また千佳の告白が全てなのか、まだ隠している事が有るのかもよく分からない。

復生者に関しては事務的なシステムは出来ていても、実際の社会からはつま弾きにされ忌み嫌われている描写があり、再就職が叶わない徹生はメンタルをやられて、佐伯から暴言を吐かれる幻影を見てしまう。
生命保険を直ぐに返還しろとか、バイ菌扱いとか、あれでは復生しない方が良かったと思ってしまいそう。

次回(一回休止)は他の復生者との交流が有る様で、そこで何とかメンタルを持ち直すのだろうか。

※千佳が電話で「でも彼は私のせいじゃないって…。すみません、分かってます、私が悪いんです」と話していた相手は徹生の母親?

脚本=高田亮 演出=柴田岳志

  • << 311 【2022夏ドラマ】 「空白を満たしなさい」4話まで終了。 前回は佐伯の「俺はお前の死んだ父親だ」の部分と、徹生の「俺はあんたが分かった」がどう分かったのかが分からなくて、感想を書くのを断念したのだが、今回は大方の事が理解出来たので感想を書いてみる。 まず凄いなと思ったのは徹生の母親が「自殺だと思っていた」と言った事。理由は両手をきつく握り締めていたから。徹生は小さい頃から何かを堪える時は両手を握り締めていた。あれか事故なら何かを掴もうとして手を開いていた筈だからと。 その話を聞いた上で自分の手帳を見返していると、あの日の事を思い出す徹生。でもどうしても最後の瞬間だけは思い出せない。 安西に付き添って貰い、屋上で思い出してみる。徹生は最後まで自分に付きまとう“影”と戦っていた。それが佐伯だと思っていたのだが、どうやら違う様だと気付きその場にへたり込む。 徹生は佐伯の自宅に行き、重傷でベッドで寝ている佐伯から話を聞く。 自分が車の中で首を締めた時の事を聞くと、「私は貴方の車に乗った事なんかありませんよ」と衝撃的な返事。疲弊していたのは知っていたと。 そこで初めて徹生は知る。ずっと自分の中に複数存在する“自分同士”が戦っていたのだと。 健康で理性が働いている内は、自分の中で同じ様な戦いが起きても、人は“葛藤”という事で処理出来る事なのではないか? (続く)

No.264

【2022夏ドラマ】

「彼女、お借りします」(ABC・製作委員会)脚本=阿相クミコ 出演=大西流星、桜田ひより、秋田汐梨、工藤美桜、おいでやす小田、木野花、朝加真由美 他

宮島礼吏の漫画原作。《ドラマL・30分枠》(全話数不明)

甘ちゃんの男子大学生と、レンタル彼女のバイトをしている女子大学生との話。
コメディータッチなんだけど演出の感覚が自分には合わないし、桜田ひより目当てで観続けるのもキツそうなので、初回のみで視聴離脱する。

脚本=阿相クミコ 演出=山本大輔

No.265

>> 258 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」(TBS・TBSスパークル)脚本=福田靖 出演=綾野剛、芳根京子、中川大志、岡崎紗絵、増田… 【2022夏ドラマ】

「オールドルーキー」2話まで終了。(2話は15分拡大)

深沢と組んで9才の女子スケートボーダー牧村ひかり(佐竹晃)の契約を取る様に命じられた新町は、ひかりに年が近い娘・泉実の姿も重ねつつ、スケボーを習うという形でひかりの心を開き、ステージパパに遠慮して言えていない将来への本音を引き出して行く。
子役+スケボーの吹き替えではなく、本物のスケートボーダー佐竹晃(さたけひかり)に演技を教え込む方法を取った事で、ひかりの葛藤という物がダイレクトに伝わって来て、説得力が有りとても良かった。

それだけに、プロゴルファーのイップスという重要な問題を雑に抱き合わせた事が解せなくて、今回はもっと牧村父娘とスケボーの事だけを丁寧に描いて欲しかった。

主人公の新町は第二の人生に踏み出したばかりで、当然の如く妻や娘達の心情や生活にもその影響は出て来るので、そこは描いておきたい。それは分かる。であればやはり時間配分的にも、アスリートの話は一本だけにするべきだった。

冒頭、ビクトリーの同僚達がアスリートと仕事をしているシーンが次々と挟み込まれたが、彼らもちゃんと仕事をしているのが分かって一安心(笑)
まっすーとプロゴルファーの件もここで提示だけしておいて、別の回できちんと掘り下げれば良かったのにね。

脚本=福田靖 演出=石井康晴

  • << 298 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」3話まで終了。 うーん、遅々として進まないな。 そう思わせてしまう要因は、初回に主人公が“いきなり所属チーム解散で引退を余儀無くされた”時から、ずっと拗ねたままの長女の態度が大きいかな。 ランニングを欠かさない新町の態度も、まだサッカーに未練が有るのではと思わせ、それなら会社で仕事なんかしないでチームを探して欲しいとの思いが、長女の泉実には有るのかもしれないが、そういう内面は一切描かれず、ただ父親を避け続ける行為が一本調子でずっと続いているので、新町はビクトリーで独自の存在感を発揮し始めているにもかかわらず、何か話が進まないなあと感じてしまうのだ。 次回、新町が現役復帰にトライするみたいなので、そこで採って貰えずにようやく家族全員すっきりして再スタートみたいな流れにしたいのかね。もしそうなら、この3話でその話はさっさと済ませて欲しかった。 今回のビッグマウスプロマラソンランナーの話は、色々と突っ込み所が満載でイマイチ話に乗れなかった。 一つだけ指摘しておくと、深沢(芳根京子)がランナー秀島(田中樹)に「私がどれだけ秀島さんのことを好きだと思ってるんですか?」と言った場面、あそこは“好きだ”じゃなくて“真剣に見て来た”じゃないの?凄く違和感が有った。 脚本=福田靖 演出=石井康晴

No.266

「2022春ドラマのまとめ①」

1位「マイファミリー」
個別レス参照。
前半のどうなる?どうなる?の畳み掛ける展開を高く評価。後半、考察に傾き過ぎたのは惜しかったけど、一番次が待ち遠しかったドラマだったので1位にした。

2位「正直不動産」
個別レス参照。
不動産業の裏側を覗き見する感覚が面白かったし、癖の有る登場人物達が、何気に最後は正義と誠意に収斂して行くのも、観ていて気持ちが良かった。

3位「ナンバMG5」
個別レス参照。
主人公が喧嘩をするのは仲間を守る時と、どうしても力比べの1対1を要求された時だけ。そこがぶれずツレも感化されて行く所が特に良かった。

【他にハマった作品】
「明日、私は誰かのカノジョ」
「パンドラの果実」

【今期の演技MIP】
「ナンバMG5」の間宮祥太朗。
柔らかな素の剛と装っているヤンキーの剛の演じ分けと、特に目で感情を表す演技が素晴らしかった。

「明日、私は誰かのカノジョ」の箭内夢菜。
役の為にあれだけ増量した気合いの入り方は、繊細な演技へと昇華され観る者を魅了し続けた。

No.267

「2022春ドラマのまとめ②」

全話観たドラマの平均視聴率(%)

「マイファミリー」12.9
「未来への10カウント」10.9
「元彼の遺言状」9.1
「持続可能な恋ですか?」7.8
「悪女(わる)」7.5
「インビジブル」6.5
「金田一少年の事件簿」6.2
「パンドラの果実」5.7
「ナンバMG5」5.4

※1クールを越えるドラマ、3話以下のドラマは除く。

※視聴率は関東地区のリアルタイム世帯視聴率。単純平均。(注:加重平均視聴率とは、数字が異なる場合がある)

★この春ドラマから全局でTVerによる同時配信が始まった為、視聴率のデータにも営業が出ているものと思われる。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

今期全話観たドラマは、感想を書かなかった物を含め計24本。
途中離脱は「恋なんて本気でやってどうするの?」「やんごとなき一族」「メンタル強め美女白川さん」「寂しい丘で狩りをする」の計4本。

No.268

2022春ドラマ
【最終回の視聴率が前週より1ポイント以上上昇したドラマ】←最後がどうなるのか期待値が高かった?

番組名/+ポイント

マイファミリー/+2.2
未来への10カウント/+1.9
インビジブル/+1.1

No.269

「2022春ドラマのまとめ③」
~3位迄に入らなかったドラマの一言感想~

「元彼の遺言状」脚本家の選択ミス、なのかな?詰め込み過ぎて分かり難くしてた。第10話は良かったけどね。

「吉祥寺ルーザーズ」舞台劇みたいな感じで感想は書き辛かったけど、そこそこ面白かった。ただ話数が長過ぎて間延びしたなあ。

「受付のジョー」意外だったけど、結構リアルにしっかりと作られたお仕事ドラマだった。神宮寺くんは役者としての可能性を示してくれた。

「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~」所々に珠玉の台詞が散りばめられていて、結構グッと来る事が多かった。松重豊と井川遥の存在感よ!

「汝の名」北乃きいの上手さが光っていた。次が観たくなる面白さが有った。

「明日、私は誰かのカノジョ」オムニバス形式で5人の女性の生き方や選択が描かれて行くのだが、脚本、役者、演出全てのレベルが高く調和が取れていた傑作。

「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」前半はモタモタしていたけど、後半はグッと面白くなった。今田美桜は力量を見せたので、オファーも増えると予想。

「未来への10カウント」最初はベタな展開が観やすくて良かったけど、途中から盛り込み過ぎて迷走した感じ。ボクシングシーンには感動した。

No.270

>> 269 「2022冬ドラマのまとめ③」
~3位迄に入らなかったドラマの一言感想~

「インビジブル」脚本家の力量不足。高橋一生と柴咲コウじゃなかったら、観るのをやめてた。

「家政夫のミタゾノ⑤」今シーズンは面白かった。光くんは要らないって明白になった。

「しろめし修行僧」脚本にバラつきが有って、結果的に残念なドラマになってしまった。

「先生のおとりよせ」上手い役者二人に旨そうなお取り寄せの飯テロで、十分に楽しめた。

「17才の帝国」もっと違う展開を期待していたんだけど。スノウが幅を利かせ過ぎた。

「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」先端科学の事なので頭にスッとは入って来ないのだが、それでも惹かれる面白さが有ったのは、今では本当に珍しい、才能溢れる監督が一人で全てを撮り切ったおかげなのかな。

「妖怪シェアハウス~帰って来たん怪~」何でだろう、season1の様なワクワク感が全く感じられなかったな。

「俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?」面白かった。山田涼介と芳根京子の相性が抜群に良かった。

「クロステイル-探偵教室-」尻すぼみになってしまったのは惜しかったけど、途中迄は本当に面白かった。

「金田一少年の事件簿」最初は面白く感じたのだが、途中から飽きてしまった。道枝くんにはもっとナイーブな役柄の方が合うのかもね。

No.271

>> 270 「2022冬ドラマのまとめ③」
~3位迄に入らなかったドラマの一言感想~

「花嫁未満エスケープ」序盤“何だこいつ”と思わせる、全女性を敵に回した様な尚くんのキャラが“最高”だった。深見くんはもっと変貌するのかと思っていたら、ずっと地味な男のままで拍子抜け。

「ねこ物件」古民家での丁寧な暮らしという世界観が好きだった。特に猫好きではなくても十分楽しめる作品。

「ソロ活女子のススメ2」1の時は興味が湧かなくて観なかったのだが、こんなソロ活が出来るのかという軽い驚きと、役者さんが店(等)の人に成り切って説明してくれる面白さ等、独特のタッチが癖になる感じの作品だった。

春ドラマは以上の21本+上位3本の計24本を全話視聴した。

No.272

【2022夏ドラマ】

「ユニコーンに乗って」(TBS・TBSスパークル)脚本=大北はるか 出演=永野芽郁、西島秀俊、杉野遥亮、板東龍汰、前原滉、石川恋、青山テルマ、寺嶋眞秀、広末涼子 他

オリジナル作品。《火曜ドラマ・57分枠》(全話数不明)初回15分拡大

大北さんのオリジナルという事で心配していたのだが、やはり細部の詰めの甘さが気になってしまう。

ドリームポニーCEOの成川佐奈(永野芽郁)はユニコーン企業(非上場で起業10年以内に評価額10億ドル以上を達成する)を目指すと目標は大きいのだが、肝心の佐奈にそれだけの投資をしようと思わせるだけの人間的魅力も、リーダーとしての器の大きさも感じられない。(広末にダメ出しされて茫然自失、新規開拓の打ち合わせを忘れ、功から言われて走るも、その間相手方に電話の一本も入れないって、よくそんな設定が書けるわ)
大きいビルの確か2フロアを借りているので、3年でそれなりの規模の会社に成長させたのかもしれないが、社員数とか売上とかは出さず、モワーッとさせてる所なんかは「SUPER RICH」を思い出すし、佐奈と功(杉野遥亮)の関係の設定は「推しの王子様」の比嘉愛未とおディーンさまを彷彿とさせる。
こんな既視感たっぷりで大丈夫なのか。

あと佐奈が影響を受け目標でもある、サイバーモバイルCEOの羽田早智を広末涼子が演じているのだが、
(続く)

No.273

>> 272 (続き)
最初の佐奈へのダメ出しのシーンの台詞回しが固く、何か途切れ途切れに話している様に感じたのは私だけ?台詞を未消化のまま只喋っているみたいな感じで、先行きが不安だ。

ダメ出しばかりになってしまったので、良い点を一つだけ。それは超ポジティブで穏やかな性格の48才の新入社員・小鳥智志の設定と、その役に西島秀俊を引っ張り出せた事。ITの事は素人でも、26年間の銀行員生活で培い得た物は、これからのドリームポニーには強力な武器になると思わせてくれるだけで、次も観てみようという動機にはなる。
あの穏やかそうな性格、部下を庇って自分が退職してしまう様な性格で、どうやって支店長に迄上り詰めたのかとか、スパッと辞められるなんて家族は居ないのかなとか、小鳥の事が一番気になる。

仕事の描写が甘いまま、この枠だから恋愛模様を入れて来るのよねえ。
何だかなあ。

脚本=大北はるか 演出=青山貴洋

  • << 286 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」2話まで終了。 初回はCEO佐奈の失態が有り得ないレベルで失笑物だったが、今回は小鳥のIT音痴振りがやり過ぎでまたまた失笑。用語とかが分からないのはリアルでいいと思うけど、PCが上手く使えない(←押すキーが分からなくてPCを叩くとかw)というのはどうなの?仮にも地方銀行の第一線で26年間ずっと働いて来てるのよ? 今回、佐奈のお付きでベンチャーキャピタルに行ったから、得意の話術で佐奈を助けるのかと思ったら全然そんな事は無くて、じゃあ小鳥の存在意義って…と思っていたら、新規獲得案がインフルエンサー頼みしか出て来ない若者達に対して、「アプリの体験会をやらせて欲しい」と、いかにもアナログ小鳥らしい提案をしながらも一応結果を出す。(←現場に小鳥しかいないって、ドリポニはいつものメンバーしか従業員はいないの?2フロアも借りてて) 休日にはいつものバードウォッチングに行って、偶然息子(玲央=寺嶋眞秀)と来ていた早智と知り合う。早智は佐奈が小鳥の様なおじさんを雇った事を面白がり、小鳥の事も気に入った様子。この繋がりが仕事に生かせるのかは分からないけど、小鳥の人間力が何かを生み出しそうという期待感は持たせてくれる。 それが無かったら離脱してるかな。 ※小鳥との対比の為なんだろうけど、功が薄っぺらく見えて萎える 脚本=大北はるか 演出=青山貴洋

No.274

【2022夏ドラマ】

「テッパチ」(CX)脚本=本田隆朗 他 出演=町田啓太、佐野勇斗、白石麻衣、佐藤寛太、時任勇気、一ノ瀬颯、坂口涼太郎、池田永吉、藤岡真威人、北村一輝 他

オリジナル作品。《水10・54分枠》(全話数不明)初回15分拡大

「教場」という傑作を持っているCXがそのフォーマットを使い、舞台を警察から陸上自衛隊に移して、候補生を鍛え育て上げる話なのかなと思って観たのだが、教官はキムタクとは対照的な熱血漢に設定したのはいいとして、教練、鍛練の描写があまりにも緩くてびっくりした。
チンタラ走っていても怒られないし、全員が「はいっ!」ってはっきり返事をしてる訳でもないし、「番号!」って言われた主人公がダルそうに「1」って言っても注意されないし。これからキビキビなって行くのだとしても、注意するシーン位は入れて欲しかった。

チンピラとかヤンキーでも候補生としてスカウトするのにも(←訓練で残れた者は矯正出来てるって事か?)、宿舎の廊下でタバコを吸っているのにも驚いた。

「教場」とは全く別物だという事は分かったし、それならそれで別の楽しみを見付ければいい訳で、主人公の宙(町田啓太)がどう変化して行くのかと、佐野勇斗の美しい横顔を愛でる事を楽しみに、まずは次も観てみようと思う。

※白石麻衣(教官、色が白過ぎ!)との恋愛は要らないなあ。

脚本=本田隆朗 演出=石川淳一

  • << 287 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」2話まで終了。 両雄並び立たずの宙と荒井(佐藤寛太)は、体力検査で「負けた方がここを辞める」で合意。最後のランで綺麗なフォームで走っている宙の方が、ゴール寸前で転けるという謎展開(笑)で宙の負け。 バディの馬場(佐野勇斗)は「みんな同じだ、だから辞めたりするな」と説得するが(←このシーンに結構グッと来た)、首を縦に振らない宙。 そんな宙に手を差し伸べたのは意外にも荒井だった。 金持ちの息子との触れ込みだったが、実際は愛人の子で家には居場所が無く「ここで頑張るしかねえ」と本音で話し、タバコを持っているのに「タバコをくれ」と宙から貰い、「これでチャラにしてやるよ」 面倒臭い男が二人(笑) 八女教官は一班の訳有りメンバーを自分でスカウトし、自分で教育をして一人も脱落させなかったら、自分の希望する部署への復帰を上申して貰う約束を上司としているらしい。(←これがバレたら一悶着有りそう) でも一人だけ、あの武藤(一ノ瀬颯)は別ルートなのか? 何と父親を刺し殺した候補生がいる、武藤って奴という噂話を耳にしてしまった一班の連中。 武藤は養護施設出身である事は明かされたが、殺人の噂は嘘なのか真実なのか? ※私は、『佐野勇斗の顔>皆のシャワーシーン』派だけど、まあ目くじらを立てる程の事でも無いと思うけどね。 脚本=本田隆朗 演出=石川淳一

No.275

【2022夏ドラマ】

「ロマンス暴風域」(C&I・MBS・製作委員会)脚本=開真理 出演=渡辺大知、工藤遥、小野花梨、三浦理奈、内田理央 他

鳥飼茜の漫画原作。《ドラマイズム・30分枠》(全話数不明)

非正規雇用の私立高校美術講師・佐藤民生(渡辺大知)が、ふらっと入った店のヘルス嬢・せりか(工藤遥)に恋をして付き合い始めるという話。

前段として、婚活をしても非正規雇用と知られた途端に相手にされず、初めて入ったヘルス店で相手をしてくれた嬢から、「もう来ない方がいい。外の女と中の女の区別がついてない顔してる」と言われる描写があり、にもかかわらず吸い寄せられる様に別の店に入って案の定…という流れだった。
初めての嬢から忠告される迄の流れは、これは行けるかなと思ったのだが、せりかとの話は性的描写に頼り過ぎている感があって、話に乗れなかった。

ラスト、デートを終えて駅での別れのシーンで、せりかが唐突に「佐藤君、私明日結婚すると(←博多弁)」「えっ?」

次への引きは強かったので次も観てみるけど、感想を書く気になるかは分からないな。

脚本=開真理 演出=児山隆


※「ちょこっと京都に住んでみた。」については、感想が書きにくいドキュメンタリー×ドラマなので、観光地ではない京都を知りたいから全部観るつもりだけど、感想は書かない。

  • << 340 【2022夏ドラマ】 「ロマンス暴風域」全5話終了。 原作がどうなっているのかは分からないが、芹香の設定(東京に出る為に夫を利用したのは理解出来るけど、そこから風俗嬢をして客の民生の私生活に迄踏み込み、彼を惑わせ、最後は夫を盾にして逃げた)が理解の範疇を越えていて、意味不明でモヤモヤした。 芹香を運命の女だと思い込んでいただけに、ショックが大きくて次々に風俗に通い、隙間を埋めようとしていたのかは分からないが、そんな中、なっちゃん(小野花梨)という嬢に出会い同棲迄始めたのに、それでもまだ風俗に通い続ける民生の気持ちが理解出来なかった。 一方のなっちゃんは美顔器の借金が30万円残っているからと風俗は辞められず、でも嘘は付けなくて体が客を拒否してしまう。民生は俺が払うよと言ったけど、なっちゃんは彼のスケッチブックを見て、今でも好きな女が居る事を知っていたし、それが町で偶然会い、民生が「せりか」と呼んでも無視して去って行った女だと感じていたから、「ありがとう、ごめんね。夏希」のメモを残して去ってしまう。 「夏希って言うんだ」って民生が言ったのが衝撃だった。 最後は嬢相手に思い上がっていた自分に気付いた民生が、なっちゃんを捜し当て「結婚しよう」で幕を閉じた。 なっちゃん以降の話はまあ納得だったけどね。 脚本=開真理 演出=児山隆

No.276

【2022夏ドラマ】

「六本木クラス」(EX)脚本=徳尾浩司 出演=竹内涼真、新木優子、平手友梨奈、早乙女太一、中尾明慶、鈴鹿央士、矢本悠馬、光石研、緒方直人、稲森いずみ、香川照之 他

チョ・グァンジンの漫画と韓国ドラマ「梨泰院クラス」原作。《木曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)初回10分拡大

権力者とバカ息子がセットになってる話は日本のドラマにも腐る程有ったが、韓ドラはその描写が振り切ってるし容赦ない。
少数の財閥が殆どの富を握り、公的組織も信用ならないという社会構造が根底に有るから、こういう復讐物で庶民が憂さ晴らしをする土壌が有るのかなと思ったりして。

「梨泰院クラス」にかなり寄せて作られているらしいので、それが今の日本にハマるのかという疑問は残るのだが。

初回に関して言えば、一番良かった点はぶれない主人公を一貫してドラマの軸に据えていた事。正義感に基付く信念を不器用な位に曲げない彼を観ていると、ドラマの中だけでもこういう男を応援したいという気にさせてくれる。
精神的な支えでもあった父を失い、飲食店の経営者という立場に変わっても、その信念は変わらずに貫き通せるのか。

チープな復讐物語には興味が無いので、主人公の成長記として納得の行かない方向へ流れた場合は、視聴離脱の可能性も有り。

※新木さんのヅラが酷過ぎる!

脚本=徳尾浩司 演出=田村直己

  • << 289 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」2話まで終了。 新は少年刑務所に入ったのに、同部屋の主みたいな男がおっさんでびっくり。(因みに中の人は50才だって😱)←相関図に載っているから、また娑婆で新と絡むのかな? 娘がイジメをしている動画をliveでアップした同級生の麻宮葵(平手友梨奈)を呼び出し、公道で引っ張たく区長の母親。これぞ韓ドラ。財閥の奥様とか権力を持っていると勘違いしている女が、まあよく気に入らない下々の者を引っ張たいていて、日本人とは感性が違うなあと思いながら観ていたのだけど、それをそのまま日本人にやらせたのかあ。 「二代目みやべ」で龍二(鈴鹿央士)の先輩が、従業員の亮太(中尾明慶)に「そこの猿!」とか猿呼びを連発していたのも日本人としては不自然だし、亮太が熱々の鍋料理(チゲ?)を頭からぶっかけようとしていたのも、日本人はやらないかなあって。 このドラマは原作の縛りがキツいらしくて、これからもこういう“不自然”は至る所に出て来るのだろうね。 葵はソシオパス(←初めて聞いたけど、『反社会的な行動や気質を特徴とする精神疾患(パーソナリティ障害)を抱えた人のこと』らしい)設定だけど、イジメ動画の件を見ると改善の余地は有りそうなのかな、新からの影響を受けたりして。 まだ新、葵、龍二に興味が持てるので、暫く様子見をしてみる。 脚本=徳尾浩司 演出=田村直己

No.277

>> 262 【2022夏ドラマ】 「教祖のムスメ」5話まで終了。 元信者の松尾(山中崇)は、いちかが重体と一真から聞いて驚いていたので、轢い… 【2022夏ドラマ】

「教祖のムスメ」6話まで終了。

「湯田君お願い、私と一緒に死刑を止めて」と言ってから、急に素直な感じで自分語りを始めた沙羅。湯田兄妹に近付いたのは、父親の死刑を止めるにはあの週刊誌の記事は嘘だと公表して貰うしかないからだと、切々と訴える。
一真は亜紀の件を確認するが、驚く事に沙羅は屋上には行ったけど「中野さんは殺していない」と。
二人で話をして、柵の無い屋上の端に亜紀が立っていた所迄は映像で出ていたよね。
亜紀が自分でバランスを崩した?それとも沙羅は亜紀が落ちる前に立ち去っている?
あの時いちかは何を見て驚き駆け付けたのだろうか。

沙羅に「信じるよ」と言った一真は父親と対峙、最初は認めなかったが、松尾の話やいちかも会いに行って事故に遭ったと言うと、やっと松尾の証言は嘘だと認めるが、何度も取材して、物理的に毒物を入れられるのは教祖以外に有り得ないと確信したから記事にしたと主張。「裁くのは法律で、もう状況は変えられない」とも。

そうするしかないだろうなと思った通り、二人はライブ配信で、沙羅は自分が教祖の娘である事を、一真は父親が嘘の記事を書いた事を告白する。何とあの一真が証拠として父親との会話を録音していて、それも公表。(←沙羅のアドバイスだった?)
視聴者はどんどん増えて行く。
そして病院ではいちかが目を開ける。
(続く)

No.278

>> 277 (続き)
沙羅の事は一真の様にはまだ信じられない。何かある度に“ニヤッ”としていたのは何故?特に謎なのは、いちかが事故に遭った時に電話で話す一真の後ろでニヤッとしていた事。事故を予見していたとしか思えなかったのだが、瀕死の中野亜紀の手から溢れた自分のネックレスを悠然と拾っていた姿も含めて、全部ミスリードだったのか?
それとも沙羅にはまだ裏が有るのか、どっちなのだろう。

いちかの意識が戻れば屋上で何を見たのかと、事故に遭った時の事(故意だと感じたのかどうか)がもっと詳しく分かるかもしれない。

毒物を入れたのは誰なのか?死んだ信者の誰かの道連れ自殺の可能性も考えられるし、まさかの幼い成宮零の可能性は?

松尾が零を恐れていたのは、単純に自分が嘘の証言をした事の仕返しをされると思っているからなのか、それだけなのだろうか。

週刊新春の件で教祖の判決言い渡しに影響は出るのかも気になるし、次回への興味は尽きない。
まずはいちかが快復して証言が出来る事を祈っている。

脚本=相馬光 演出=金井紘

  • << 291 【2022夏ドラマ】 「教祖のムスメ」全7話終了。 前回の感想を書いた時点では、まさか7話で終了するとは思っていなかったし、知った時には話数が足りないのでは?と思ったのだが、やはり色々と積み残しが有って少々残念に感じた。 和宏が言っていた通りに教祖の死刑が確定、「裁くのは法律、俺は何も出来なかった」と、父を告発した事を後悔する一真。 その頃いちかが覚醒、「沙羅に近付かないで」と一真に電話をして来る。松尾はいちかには「信者の食事に毒物を入れたのは成宮零だ」と話していた。零は異常な位に父親が好きで、父親と女性信者達との“営み(ハーレム状態)”を見てしまった零は、父親の部屋から毒物を持ち出し信者の食事に入れた、そして松尾はそれを目撃していた。 沙羅はいちかと和宏に薬を盛り、「これで湯田君も私と同じ一人ぼっちだね」と挑発する様に言われた一真は、思わず包丁で沙羅を刺してしまう。 「ありがとう」と言って倒れる沙羅。この台詞をどう受け取るかだよなあ。父親が死刑になるなら自分も殉じたかったって事なのか。だから計算通りに刺してくれてありがとうって意味なのだろうか。 その後、倒れていた和宏が起き上がり、沙羅が二人に盛ったのは睡眠薬だったと気付く一真は取り乱す。 沙羅の目的は和宏を、自分と同じ殺人犯の家族にして一生苦しませる事だったのか? (続く)

No.279

【2022夏ドラマ】

「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」(ytv)脚本=三浦駿斗 他 出演=飯豊まりえ、浅香航大、山中崇、ニシダ・コウキ、日比美思、豊本明長、松井玲奈、臼田あさ美、船越英一郎 他

オリジナル作品。《木曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)

15年前、暴漢に自宅に押し入られ両親が殺された事件のショックから、相手の目を見詰めると感情が色付きで見える様になってしまった心野朱梨(飯豊まりえ)は、現在、東神奈川署強行犯係の刑事で、理解のある上司・雲川(山中崇)の下でその能力を使い、多くの事件解決に貢献していた。

その強行犯係に警察庁から風早(浅香航大)という警部補が異動して来るが、実は上司の警察庁次長・平安(船越英一郎)から、雲川と心野を監視し報告する様にとの特命を受けての異動だった。

心理学者プルチックの“感情の輪”理論をベースに、容疑者の目から見えた色をまずスケッチし、本人の発言と齟齬が無いか、有る場合は色の変化や混ざり具合から、容疑者の二次感情を推理し動機解明に繋げて行く。

初回のゲストは本田望結で、心野が見詰めると本田望結の目からオレンジ色とか黄色とかが放出されるのだが、その映像処理が綺麗で、全体に抑えめな画面のトーンによく映えていた。
今回の事件(心中未遂)の動機、“自分の価値を高めるのはSNSの登録者数といいねの数だけ”、
(続く)

No.280

>> 279 (続き)
その為なら見ず知らずの自殺志願男と恋人を装い、自殺告知動画を流し実際に飛び降りて死ぬ事も厭わないという心理は、これまでの手法での捜査や取り調べでは、中々解明は難しいだろう。
という事で、心野の存在価値を明確にする為に、この有り得なさそうな話を初回に持って来たのかなと。
本田望結が、この一風変わった若い女性を好演していた。

で、風早は何かの事件における上層部の隠蔽に抗議したら特命という名の左遷、雲川は心野家の事件に未だに関心を持ち続けていて、殺された朱梨の父親は当時、神奈川県警の刑事だった。
雲川と朱梨を監視させるという事は、心野刑事殺害に平安か、もしくはその上司等が絡んでいるのでは?と想起させる。

でも初回でそこ迄想起させて、事実もそのままだったというのも能が無いから、何らかの捻りは有るのかも。

朱梨の姉の紫織(松井玲奈)は、事件のショックで感情を失い入院したままで、朱梨が見詰めても目がグレーに濁って見えるだけ。主治医(臼田あさ美)は朱梨の能力を研究し、治療に使えないか探っている様なのだが。
両親の事件の解明の方が治療には役立つ気もするが。

設定も面白いし、映像も綺麗で訴求力が有るので、取り敢えずは視聴継続決定。

脚本=三浦駿斗 演出=中茎強

  • << 307 【2022夏ドラマ】 「オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜」3話まで終了。 橋本マナミが犯人を演じた2話は、犯罪の設定自体が面白味に欠けたので感想はパスしたのだが、今回の設定は心野の能力が遺憾無く発揮され、鳥飼(若林時英)が犯行を装った動機が分かってからの南条(ニシダ・コウキ)の豹変振りも中々の物で、こんな男であっても、組織の面子や昇進の為には上の者がその犯罪すら隠蔽してしまう、その理不尽がドラマ的にきちんと伝わって来て、今回の話はよく出来ていたと思う。 鳥飼は捨て身で罠を掛けた訳だけど、取り調べるのが心野でなければあの結論には辿り着けなかったと思うので、鳥飼が「感情が見える刑事が居るらしい」と噂で知っていて、それに賭けたという描写があればなお良かったのかも。 平安が自分のデスクで鳥飼の資料を見ていたので、もしかして南条を依願退職で済ませ隠蔽したのは平安なのか? あと平安が紫織の見舞いに何度も来ているみたいで、心野は平安を慕っている様子も見られるのが意外だった。あの感じだと刑事の父親が存命中から可愛がって貰っていた様な気もするし。心野は街中で皆から注目を浴びてしまうと、目から色を読み取れてしまい辛くなるみたいなのだが、気心の知れた平安なら心を読もうとはしないから普通に接する事が出来るのか? 脚本=三浦駿斗 演出=松永洋一

No.281

【2022夏ドラマ】

「復讐の未亡人」(TX)脚本=的場友見 他 出演=松本若菜、桐山漣、淵上泰史、足立梨花、小西桜子、森永悠希、前川泰之、松尾諭、平岡祐太 他

黒沢Rの漫画原作。《30分枠》(全8話)※全話先行配信済み

IT会社勤務の夫・鈴木優吾(平岡祐太)が自殺し、妻の美月(松本若菜)は密と名前を変えて、派遣社員のプログラマーとして夫の会社で働く。
よくある話だと働きながら自殺の原因を探るのだが、この夫は課長の橋本(松尾諭)からパワハラを受けている様子を録音して残していたので、密はまずは復讐の標的を橋本に定めて、優吾の弟で探偵の陽史(淵上泰史)に協力して貰い、密は色仕掛けで錠剤と飲料の二種類の薬物を毎日飲ませ、殺しはしないけど二度と社会復帰は出来ない様なダメージを負わせる。

どんな薬かは不明だし、色仕掛けは一定数のファンへのサービス?橋本はまだ意識が有るのに、密と陽史は種明かしを喋り過ぎじゃない?とか、この課の人間は優吾の葬儀に来てないの?(来てればいくら地味でもあの奥さんと、洗練はされてるけど今の密って似てない?とか思わないのかね)とか、そもそも密って元々優秀なプログラマーだったの?とか、疑問だらけなのだが。
脚本が荒っぽいかな。
次も観てみるけどもう感想は書かないと思う。

脚本=的場友見 演出=井樫彩

  • << 388 【2022夏ドラマ】 「復讐の未亡人」全8話終了。 会社の人間として密が復讐を果たしたのは計5人で、途中で母親に虐待をされ自殺しようとしていた少女(小学生)を自宅に連れ帰る話が挟まれ、似た様な境遇だった密の少女時代の話に転換、優吾と陽史は密の従兄弟(母親同士が姉妹)と分かり、可愛い密を目当てに毒母と再婚し、密に性的虐待をしている男を何とかしないとと思った陽史が、学校の理科室から盗んで来た薬剤を密に渡し、毒入りワインを飲んだ男は倒れ、陽史と逃げようとしたら毒母に気付かれたので、残りの薬を母に掛け火を付けて逃げたという過去が明かされた。 陽史はこの頃からずっと密が好きだった様だが、密の心には優吾しか居ない事を知っており、密と二人だけの秘密を持ち、蜜の不安を取り除いてあげる事で満足しようと自分に言い聞かせている様にも見えた。 いい男が尽くすに値するだけの、圧倒的な美貌の持ち主である松本若菜が密を演じているので、それなりに説得力は有った。 社員への復讐を終え、自分を好きだと言ってくれる斎藤(桐山漣)に優吾の写真の前で抱かれて、黙って自殺した夫に“復讐”するラストはちょっぴり洒落ていた。 ※腰から上の背中の肌の白さ、日本人離れした鼻の形、目、頭身バランス等を鑑みると、半分なり1/4なりで外国(白人系)の血が入っているのかなと思わせる松本さんの美貌 脚本=的場友見 演出=井樫彩

No.282

【2022夏ドラマ】

「雪女と蟹を食う」(TX・DASH・製作委員会)脚本=まなべゆきこ 他 出演=重岡大毅、入山法子、久保田紗友、淵上泰史、勝村政信 他

Gino0808の漫画原作。《ドラマ24・40分枠》(全話数不明)

まず冒頭の主人公(重岡大毅)がアパートの部屋で首を吊ろうとするも躊躇し、涙を流し何度もトライしようとするがやっぱりやめるシーンに、強く説得力を感じた。
彼は人生に絶望はしているけど、まだ正常な判断力は持っているのだと。判断力が残っているからやはり死ぬのは怖いのだと。

後の回想で彼は女子高生に痴漢呼ばわりされ(女子高生の一瞬の表情で、これが冤罪だと分かる)、プロポーズしようとしていた恋人には面会で別れを告げられ、刑については分からないけど、現在の所持金が2万ちょっとで死のうとしているのだから、働いてはいないのだろう。

死ぬ前に一度も食べた事のない蟹を食べに、北海道に行こうと決めた彼は、図書館のPCで北海道の事を調べ、帰ろうとした時に白いドレスの女にぶつかってしまう。

彼は女の後をつけ、家に押し入りお金を要求するが、何故か女は彼を寝室に連れて行き男もその気になって…。

まだ情緒不安定な彼は蟹を食べてから死ぬ話をすると、女も蟹を食べたいと言い出し、二人は女の夫の車で北海道迄行く事に。
(続く)

No.283

>> 282 (続き)
そこからはロードムービーみたいな感じで、栃木県で佐野ラーメンを食べた男・北(偽名)は、「美味しい!」という感情を取り戻し、女(彩女=本名)も初めて笑顔を見せて北を見詰める。

彩女の夫は小説家で、いい家に住みいい車を持っているのだから多分売れっ子なのだろう。今は出張中でそういう時は車を自由に使えるらしい。
でも彩女本人の事は謎だらけ。
何故簡単に北をベッドに誘い、簡単に車を出して一緒に北海道迄行こうとしているのか。(ラストシーン、鍵付きの手帳に「雪女と蟹を食う」と書いた意味とは?)
演じている入山さんが生活感の無い不思議キャラとか、薄幸キャラとかが似合う上手い女優さんなので、これからどんな展開になるのか、先の読めない面白さを感じた。

重岡くんは冒頭のシーンで十分な表現力を見せてくれたし、寝癖頭の無防備さから大胆な性的シーン迄、演技の幅の広さも感じさせてくれて、このドラマはもしかしたら彼のターニングポイントに成り得るのかもと思っている。

脚本=まなべゆきこ 演出=内田英治

  • << 295 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」2話まで終了。 無表情で抑揚の無い喋り方をしていた彩女が、徐々に笑顔を見せ、感情の伴った喋り方をする様になると同時に、北の彩女に対する心情にも変化が現れ、愛しさや指輪を与えたのであろう夫への嫉妬が、その視線や行動に滲み出て来ている様に感じた。 死への恐怖や生への執着がまだ残っていた様な北に、その理由付けになるべく出会った様な彩女は、何と誕生日まで北と同じ日だった。 今の北に嘘や隠し事は無いと思うが、彩女は謎だらけ。 男が彼女を捜して迎えに来た夢に震えて目覚める様子から、支配されていた場所から逃げ出す為に北を利用した様にも見えるし、例の手帳に今度は日記の様な文章を綴り、北の様子を見ていなければと書き留めている事からは、本当は夫ではなく自分が小説家で、北は次の作品の題材としての観察対象なのかなとも思えたり。 持病なのかたまたまなのか、具合が悪くなって倒れてしまった彩女。この事が二人の関係にもたらす意味とは? 「享楽に耽る事でしか救われない事がある」 北との出会いでそれに気付いたという彩女。 果たして彼女の狙いとは何なのだろう。 脚本=まなべゆきこ 演出=内田英治

No.284

【2022夏ドラマ】

「競争の番人」(CX)脚本=丑尾健太郎 他 出演=坂口健太郎、杏、小池栄子、大倉孝二、加藤清史郎、大西礼芳、石川萌香、黒羽麻璃央、小日向文世、寺島しのぶ 他

新川帆立の小説原作。《月9・54分枠》(全話数不明)初回30分拡大

公取委の仕事内容というのは、独禁法が守られているかを監視し審査する事(ニュースになるのは談合とかカルテルとか、最近ではジャニーズ事務所に元SMAPの件で注意したとかどうとか)なのかなという、ボワッとした半端な知識しか無いので、ドラマなので誇張はしているのだろうが、あんなに権限が少ないのかとか、行政機関の中でも下に見られているのかとか、結構びっくりしながら観ていた。
でも仕事内容はまだまだ分かりにくかったなあ。

直情径行型の白熊(杏)が、頭脳明晰冷静沈着型の小勝負(坂口健太郎)の足を引っ張ってばかりに見られがちだが、何の説明もせずに単独で動きがちな小勝負にも問題が大有りなのはよく分かった。(←でも色々と魅力的なキャラではある)

30分も拡大して“2話に続く”だったので、権限の少なさを自虐する部分ばかりが目立って解決せず、カタルシスを味わえなかったのは観ていてツラい物が有った。
(白熊の失態とも言えない様な刑事の過去なんて、必要無かった様な)

脚本=丑尾健太郎、神田優、穴吹一朗 演出=相沢秀幸

  • << 299 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」2話まで終了。 今回で“すっきり!”かと思っていたら、まさかの3話まで引っ張るとは。 山本耕史は上手い役者さんだし、公取を翻弄する敵としてこれ以上無い位の存在感を出しているのだけど、公取ドラマの初期段階の今観たいのは、こういうキャラの人とのこういう話では無いのよね。 初回の感想にも書いたけど、公取の仕事って、どういう案件をどう調査して、どの様な権限を持っていてどの様な指導のパターンが有るのか等がよく分かっていないから、こんなどこ迄も楯突く様な特殊な例ではなくて、それこそ3話位迄はごく平均的なよく有るパターンを取り上げて、そこに公取はどう関与して行くのかを分かりやすく、しかもドラマとしては面白く構築した物を見せて欲しかった。 公取の“いろは”が分かっていない状態で天沢雲海VS公取ダイロクを延々と見せられても、敵としての雲海は確かに面白いけどその印象だけが強く残り、肝心のダイロクの面々は添え物になってしまっているというか、そう感じてしまう事が凄く残念だ。 脚本=丑尾健太郎、神田優、穴吹一朗 演出=相沢秀幸

No.285

【2022夏ドラマ】

「プリズム」(NHK・NHKエンタープライズ)脚本=浅野妙子 出演=杉咲花、藤原季節、寛一郎、石井杏奈、吉田栄作、岡田義徳、霧島れいか、矢島健一、若村麻由美、森山未來 他

オリジナル作品。《ドラマ10・45分枠》(全9話予定)

浅野さんの前作「恋マジ」が全く合わなかったので心配だったのだけど、そしてまだ心配が杞憂に終わった訳では無いのだが、初回に関しては主人公・皐月の、微妙に揺れる心の変化を繊細に演じている杉咲花に魅了されて、取り敢えずは集中して観る事が出来た。
ただ話に関しては観念的な部分が多く、まだ捉え所が無い様な印象の方が強い。

番組HPに書かれた「初めて愛した人には、忘れられない人がいた」←これは皐月が初めて愛した森下陸(藤原季節)には、忘れられない人(白石悠磨=森山未來)がいたという意味なのかな?
もしそうなら、皐月の父親(吉田栄作)も離婚して男性パートナー(岡田義徳)と暮らしているので、LGBTQの世界観をベースに話が作られて行くのかなと思ったり。

皐月が陸に惹かれた理由は何となく分かるのだけど、陸がいつ皐月のどこに惹かれたのかが分かりにくく、割りと簡単に体の関係を持った二人に少々戸惑ってしまった。

次回から森山未來が本格的に出演してどうなるかだな。

脚本=浅野妙子 演出=西谷真一、船谷純矢

  • << 302 【2022夏ドラマ】 「プリズム」2話迄終了。 祖母の法事で実家に帰り、ふと子供の頃のアルバムを開くと、父の写っていたらしい写真が全て抜き取られていて、皐月が問い詰めると「お母さんは嘘を付かれていたの。お父さんに騙されてたの」と母。 「本当にそう思うの?」 「この頃は何も知らなかったから幸せだと思ってたわよ」 皐月は陸の紹介で、陸の会社に契約社員として採用され、リガーデンの仕事を一緒に担当する事になるが、そこに居たガーデナーの白石(森山未來)に気付いた陸は、表情が固くなり白石が握手を求めても応じられない位に動揺していた。 その前に陸の行き付けらしいバーのおネエのママ(飯田基祐)に、「心から通じ合って一つになれたと思った人が、突然居なくなった事って有る?」と尋ねるシーンが挟まれていたので、それと合わせるとやはり陸の元から突然居なくなったのは白石で、陸自身はバイなのかなと。 皐月はこのまま陸と深い仲になると、母親と同じ葛藤を味わう事になるのかな。 知識が有って、陸の計らいで父親のパートナーにもシンパシーを感じる事が出来て、二人の関係に理解を示せる様になった皐月は、あの時代の母親とは立場が違うとは言え、やはり現実を突き付けられたら苦しむのではないだろうか。それとも全く違う展開になるのかな? 脚本=浅野妙子 演出=西谷真一、船谷純矢

No.286

>> 273 (続き) 最初の佐奈へのダメ出しのシーンの台詞回しが固く、何か途切れ途切れに話している様に感じたのは私だけ?台詞を未消化のまま只喋っている… 【2022夏ドラマ】

「ユニコーンに乗って」2話まで終了。

初回はCEO佐奈の失態が有り得ないレベルで失笑物だったが、今回は小鳥のIT音痴振りがやり過ぎでまたまた失笑。用語とかが分からないのはリアルでいいと思うけど、PCが上手く使えない(←押すキーが分からなくてPCを叩くとかw)というのはどうなの?仮にも地方銀行の第一線で26年間ずっと働いて来てるのよ?

今回、佐奈のお付きでベンチャーキャピタルに行ったから、得意の話術で佐奈を助けるのかと思ったら全然そんな事は無くて、じゃあ小鳥の存在意義って…と思っていたら、新規獲得案がインフルエンサー頼みしか出て来ない若者達に対して、「アプリの体験会をやらせて欲しい」と、いかにもアナログ小鳥らしい提案をしながらも一応結果を出す。(←現場に小鳥しかいないって、ドリポニはいつものメンバーしか従業員はいないの?2フロアも借りてて)

休日にはいつものバードウォッチングに行って、偶然息子(玲央=寺嶋眞秀)と来ていた早智と知り合う。早智は佐奈が小鳥の様なおじさんを雇った事を面白がり、小鳥の事も気に入った様子。この繋がりが仕事に生かせるのかは分からないけど、小鳥の人間力が何かを生み出しそうという期待感は持たせてくれる。
それが無かったら離脱してるかな。

※小鳥との対比の為なんだろうけど、功が薄っぺらく見えて萎える

脚本=大北はるか 演出=青山貴洋

  • << 301 【2022夏ドラマ】 「ユニコーンに乗って」3話まで終了。 なるほど、2話迄にスタートアップのドリポニを第二の職場に選び、奮闘するアナログ男の小鳥ファンを増やし、このドラマの視聴理由に繋げておいて、この3話ではドリポニ誕生前夜の若者達の出会いから、起業を決める迄の流れを丁寧に描き、ついでに小鳥と比べて“薄っぺらく見えてしまっていた功”のイメージ修正も行った、ある意味戦略的な構成だった訳ね。 今迄肩書きだけで曖昧だった功と次郎の能力の一端が分かったし、功が親の決めたレールから外れた訳も、何故社内恋愛禁止にしたのか、気持ちは駄々漏れなのに何故功はその規則を律儀に守っているのか等も理解出来た。 ただ功の父親(利重剛)と当時の彼女の凛花(石川恋)の、功に対する怒りと反発の描き方が画一的でそこは物足りなかったな。 次回は小鳥と早智の私的な交流が始まるのかな。まあ、こっちがくっつくのは構わないけど、佐奈も自分の気持ちに気付き…みたいなのは要らないから、あくまでもドリポニを皆で育てて行くお仕事ドラマに徹して欲しい。 ※前回、功が寝てた部屋は小鳥の部屋じゃなくて功の部屋だったのね、と思ったら次郎も同居してるみたいで、もしかしてホントは次郎の部屋で、功はずっと居候中? ※小鳥は「一人暮らしが長い」らしい。でもその内別れた家族とか出て来そう。 脚本=大北はるか 演出=青山貴洋

No.287

>> 274 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」(CX)脚本=本田隆朗 他 出演=町田啓太、佐野勇斗、白石麻衣、佐藤寛太、時任勇気、一ノ瀬颯、坂口涼… 【2022夏ドラマ】

「テッパチ」2話まで終了。

両雄並び立たずの宙と荒井(佐藤寛太)は、体力検査で「負けた方がここを辞める」で合意。最後のランで綺麗なフォームで走っている宙の方が、ゴール寸前で転けるという謎展開(笑)で宙の負け。
バディの馬場(佐野勇斗)は「みんな同じだ、だから辞めたりするな」と説得するが(←このシーンに結構グッと来た)、首を縦に振らない宙。

そんな宙に手を差し伸べたのは意外にも荒井だった。
金持ちの息子との触れ込みだったが、実際は愛人の子で家には居場所が無く「ここで頑張るしかねえ」と本音で話し、タバコを持っているのに「タバコをくれ」と宙から貰い、「これでチャラにしてやるよ」
面倒臭い男が二人(笑)

八女教官は一班の訳有りメンバーを自分でスカウトし、自分で教育をして一人も脱落させなかったら、自分の希望する部署への復帰を上申して貰う約束を上司としているらしい。(←これがバレたら一悶着有りそう)
でも一人だけ、あの武藤(一ノ瀬颯)は別ルートなのか?
何と父親を刺し殺した候補生がいる、武藤って奴という噂話を耳にしてしまった一班の連中。
武藤は養護施設出身である事は明かされたが、殺人の噂は嘘なのか真実なのか?

※私は、『佐野勇斗の顔>皆のシャワーシーン』派だけど、まあ目くじらを立てる程の事でも無いと思うけどね。

脚本=本田隆朗 演出=石川淳一

  • << 304 【2022夏ドラマ】 「テッパチ」3話まで終了。 自動小銃の撃ち方訓練で、急に弾倉を装填出来なくなった宙を落ち着かせる為に桜間が手を握ったり、八女の秘密と心情(第一空挺団に所属していたが、上官のミスを押し付けられて教育大隊に飛ばされたので、一人でも多くの候補生を隊員に育て上げて実績を作り、元の隊に戻りたいと思っている。でも今の仕事にもやりがいを感じている筈)を、桜間の説明台詞で一気に処理したり、今迄の雰囲気と変わったからこれはスタッフが交代したなと思ったらやっぱりだった。 武藤は少年時代にDV親父を刺そうとしたけど、体力が無くてやり返されて背中を刺され、父親は逮捕されて自分は養護施設にというのが真実だった。 今でも言葉で酷く責められると自分を抑制出来なくなる様で問題をお越し、逃げ出そうとした武藤を仲間が1時間言葉でボコボコにして、耐えられる様にしてあげていたけど、そこに自分への思い(心配とか何とかしてあげたいとか)が有ると分かっている人からの罵倒だと、普通に耐えられるんじゃないかなとか思ってしまった。(宙なんか途中から励ましちゃってるし(笑)) スタッフが代わったら色々と粗が目立ってしまい、ドラマに入り込めなくなってしまった。早く元に戻して欲しい。 脚本=関えり香 演出=根本和政

No.288

【2022夏ドラマ】

「運命警察」(TX)脚本=鈴木おさむ 出演=片寄涼太、江藤萌生、後藤剛範、水野美紀 他

鈴木おさむ原案のオリジナル作品。《火ドラ24・30分枠》(全話数不明)

ドラマの設定を読んだ時は「死役所」が少し頭に浮かんだのだけど、まあ鈴木おさむさんだからなあと思いながら視聴し始めたら、やっぱり…私には合わなかった(笑)

初回だから…にしても説明台詞に頼り過ぎだし、予算が無い深夜ドラマなのに壮大な設定にしてしまったから、リーダーが現世を監視する部屋のセットの“ちゃち”(←安っぽいって事ね)な事と言ったら(笑)

そしてヒロインの子(江藤萌生)のあまりの普通っぽさに絶句ゴメン
テレ東の女優オーディション番組で素人の子を選び、このドラマでデビューという流れだったらしいけど、何でこの子?(以下自粛)

片寄くんは見たかったけど、この脚本ではもう無理なのでこれで視聴離脱する。

※まあ原作有りで金の掛け方も違うし、スタッフも優秀だったけど、「死役所」は良かったよなあ。

脚本=鈴木おさむ 演出=滝本憲吾

No.289

>> 276 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」(EX)脚本=徳尾浩司 出演=竹内涼真、新木優子、平手友梨奈、早乙女太一、中尾明慶、鈴鹿央士、矢… 【2022夏ドラマ】

「六本木クラス」2話まで終了。

新は少年刑務所に入ったのに、同部屋の主みたいな男がおっさんでびっくり。(因みに中の人は50才だって😱)←相関図に載っているから、また娑婆で新と絡むのかな?

娘がイジメをしている動画をliveでアップした同級生の麻宮葵(平手友梨奈)を呼び出し、公道で引っ張たく区長の母親。これぞ韓ドラ。財閥の奥様とか権力を持っていると勘違いしている女が、まあよく気に入らない下々の者を引っ張たいていて、日本人とは感性が違うなあと思いながら観ていたのだけど、それをそのまま日本人にやらせたのかあ。
「二代目みやべ」で龍二(鈴鹿央士)の先輩が、従業員の亮太(中尾明慶)に「そこの猿!」とか猿呼びを連発していたのも日本人としては不自然だし、亮太が熱々の鍋料理(チゲ?)を頭からぶっかけようとしていたのも、日本人はやらないかなあって。
このドラマは原作の縛りがキツいらしくて、これからもこういう“不自然”は至る所に出て来るのだろうね。

葵はソシオパス(←初めて聞いたけど、『反社会的な行動や気質を特徴とする精神疾患(パーソナリティ障害)を抱えた人のこと』らしい)設定だけど、イジメ動画の件を見ると改善の余地は有りそうなのかな、新からの影響を受けたりして。
まだ新、葵、龍二に興味が持てるので、暫く様子見をしてみる。

脚本=徳尾浩司 演出=田村直己

  • << 305 【2022夏ドラマ】 「六本木クラス」3話まで終了。 長屋父子のシーンがウザくてもう観たくないんだけど。 優香も何だか益々可愛げが無くなって来たし、新の愚直さもあまりに行き過ぎると観るモチベーションが下がってしまうしで、離脱かなあとも思うのだが、今回出番が多かった葵の人物像には逆に興味が湧き、演じている平手友梨奈の表情や目の動きに工夫が見られ、葵を魅力的に見せていると思う。 愚直過ぎる新を見て来た結論として葵が言った「あの人に会ってから、何をしても面白くなくなった」二人の関係を見ていると葵のこの気持ちが凄く伝わって来る、って事は平手友梨奈がきっちり演じているって事よね。 龍二が言っていた「葵はソシオパス」も怪しくなって来た。只の反抗期だったんじゃない?(笑) 葵が「二代目みやべ」の仕事を手伝うらしいので、もう少し観てみようかなと思っている。 脚本=徳尾浩司 演出=田村直己

No.290

【2022夏ドラマ】

「純愛ディソナンス」(CX・共同テレビ)脚本=玉田真也 他 出演=中島裕翔、吉川愛、比嘉愛未、高橋優斗、筧美和子、和田正人、神保悟志、手塚とおる、眞島秀和、富田靖子、光石研、佐藤隆太 他

オリジナル作品。《木曜劇場・54分枠》(全話数不明)初回15分拡大

高校の音楽教師・新田正樹(中島裕翔)と教え子の和泉冴(吉川愛)の出会いから、ある種の同族の匂いを感じ取り、親しくなって行きそうな所迄が描かれた初回。
端正な顔立ちでノーブルな雰囲気の中島裕翔が、息を吐く様に嘘を付く二面性のある男を演じる意外性と、メンヘラの母親(富田靖子)からスポイルされる事に疲れ、家から逃げ出そうとしてバイトでお金を貯めていたのに、母親が全額男に貢いでしまい、夢が断たれて母親にではなく、男に内包していた母親への怒りをぶつける冴を、渾身の演技で表現する吉川愛に惹かれたので、登場人物の殆どが程度の差こそあれ病んでいる感じでも、それほどマイナスには感じなかった。

生徒達が高校の教師の中で唯一慕っていた小坂(筧美和子)が、亡くなった元彼の弟である正樹に後任を託して退職し、その後音信不通になり、最後には遺体で発見されるというミステリーもプラスされていて、
一筋縄では行きそうもないドラマなのかなという感じもする。
取り敢えず継続視聴してみる。

脚本=玉田真也 演出=木村真人

  • << 306 【2022夏ドラマ】 「純愛ディソナンス」2話まで終了。 今回は冴の毒親(静)を演じる富田靖子の独壇場。自分は直ぐ男に色目を使い娘を放置し続けて来たのに、一方ではやたらと娘をスポイルし、自分の枠からはみ出す事を決して許さない、だから毒親なんだろうけど、それでも僅かながらでも母親からの愛を感じたいという、切ない子供心を持ち続けている冴が気の毒になる。もうあの年齢の人間の持つ資質は変わらないのにと…。 職員室に乗り込み、娘をたぶらかしたと冴の書いた私小説のコピーをばらまき正樹を責め立てる静に、遂にキレた正樹が「いい加減にしろ!」と冴を庇う“ド正論”をまくし立てたシーンは、カタルシスを味わえたし中々の見ものだった。 でもこれで正樹は学校を辞めさせられるみたいで、次回は小坂先生(筧美和子)の事件に絡む顛末(小坂は加賀美と不倫?それを正樹に伝えようとした冴が加賀美に監禁された?)が描かれた後に、もう5年後の二部に飛ぶのかな? HPのメインビジュアルをよく見ると、今はダサい比嘉愛未が本来のキレイなお姉さんで写っているので、もしかして盗撮を晒して正樹を冴から遠ざけ、5年後に正樹の妻に収まっているのは碓井先生なのかしら。 ※期待はしていなかったが、これは拾い物かも? 脚本=大林利江子 演出=土方政人 ※脚本演出がそっくり入れ替わっても同一のクオリティが保たれているので、問題なし。

No.291

>> 278 (続き) 沙羅の事は一真の様にはまだ信じられない。何かある度に“ニヤッ”としていたのは何故?特に謎なのは、いちかが事故に遭った時に電話で話… 【2022夏ドラマ】

「教祖のムスメ」全7話終了。

前回の感想を書いた時点では、まさか7話で終了するとは思っていなかったし、知った時には話数が足りないのでは?と思ったのだが、やはり色々と積み残しが有って少々残念に感じた。

和宏が言っていた通りに教祖の死刑が確定、「裁くのは法律、俺は何も出来なかった」と、父を告発した事を後悔する一真。

その頃いちかが覚醒、「沙羅に近付かないで」と一真に電話をして来る。松尾はいちかには「信者の食事に毒物を入れたのは成宮零だ」と話していた。零は異常な位に父親が好きで、父親と女性信者達との“営み(ハーレム状態)”を見てしまった零は、父親の部屋から毒物を持ち出し信者の食事に入れた、そして松尾はそれを目撃していた。

沙羅はいちかと和宏に薬を盛り、「これで湯田君も私と同じ一人ぼっちだね」と挑発する様に言われた一真は、思わず包丁で沙羅を刺してしまう。
「ありがとう」と言って倒れる沙羅。この台詞をどう受け取るかだよなあ。父親が死刑になるなら自分も殉じたかったって事なのか。だから計算通りに刺してくれてありがとうって意味なのだろうか。

その後、倒れていた和宏が起き上がり、沙羅が二人に盛ったのは睡眠薬だったと気付く一真は取り乱す。
沙羅の目的は和宏を、自分と同じ殺人犯の家族にして一生苦しませる事だったのか?
(続く)

No.292

>> 291 (続き)
呆気なく沙羅が退場してしまい、その後のいちかの証言(中野亜紀の転落の件、自分を轢いた車の運転手の件、松尾から聞いた話の件)がどうなったのかも分からずじまいで、どうもすっきりしない。

松尾の件は和宏に話したとしても、和宏が口外するなと止める事は十分考えられるが、中野亜紀の件は刑事の兄が改めて確認しただろうし、轢かれた件も本人なら事故か故意かは分かる筈なので、やはり真実は知りたかったなという思いは残った。

それでも謎めいた沙羅にぴったりな雰囲気の茅島みずきを主演に据えて、沙羅は何者なのか?その目的は?だけでずっと興味を引くドラマに仕立て上げた点については拍手を送りたい。

脚本=中村允俊 演出=金井紘

No.293

【2022夏ドラマ】

「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」(TBS・TBSスパークル)脚本=西田征史 出演=有村架純、中村倫也、赤楚衛二、おいでやす小田、さだまさし 他

オリジナル作品。《金曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)初回15分拡大

今期はこのドラマに一番期待していたので、まずはこれが期待通りに面白かった事にホッとしている。

リーガル物だけどマチベンにして、レギュラーの登場人物を極力絞った事で、ダブル主演の二人が演じる石子(石田硝子=有村架純)と羽男(羽根田佳男=中村倫也)を描く事に集中的に時間を割く事が出来た為に、性格的には水と油の様な対照的な二人だけど、意外にお互いの弱点や足りない部分を補い合える、いいコンビになるのではないかと思える位には二人の事が分かったし、まだ匂わせているだけだが、自信満々で有能そうに見える羽男にも、何か挫折を味わった過去が有る様に感じたし、昔から優秀で弁護士を目指していた筈の石子が、何故資格を取れずに?取らずに?パラリーガルのままで居るのか等、二人の事情にも興味が持てる作りになっている。

高卒で予備試験も司法試験も一発で合格した羽男は、フォトグラフィックメモリーという“写真の様に記憶する”能力を持っていて、言ってみれば丸暗記で合格出来たのだと自覚していて、その分、相手に予想外の対応をされるとフリーズしてしまい、
(続く)

No.294

>> 293 (続き)
臨機応変に動く事が出来ず案件から手を引いてしまう弱点が有るという設定が、意外性が有って面白かったし、それを知った石子が何とかカバーしようと頑張り、実際に補っている姿は感動物だった。

初回の案件については、カフェのコンセントの無断使用から始まり、その先には依頼人の勤務先でのパワハラ問題が有り、依頼人の言っている事が真実なのかどうか揺らいで来るという捻りも有って、二転三転する作り込まれた話を石子と羽男がどう解決するのか、話に入り込めたし十分楽しめた。

脚本がしっかりしていて演出にも工夫があれば、説明台詞なんか無くても内容を理解出来るし想像もしやすい、という事がよく分かるドラマだ。

やはり新井P塚原D組にハズレは無い。

脚本=西田征史 演出=塚原あゆ子

  • << 308 【2022夏ドラマ】 「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」2話まで終了。 今回は子供がゲームに高額課金してしまい困っていると相談依頼があり、それを調査していたら、最後は親ガチャを理由に自分の犯罪を正当化する少し病んだ塾の事務員に辿り着くという、初回と同じく二転三転して行く作りになっていた。 母親(木村佳乃)は息子の過失だと思い弁護士に対処を頼んだのだが、息子が塾を辞めたくてわざと課金した(前に課金で辞めさせられた子がいた)と分かると、石子と羽男の“腕”で返金が可能だったのに、「社会のルールはそうでも我が家のルールとして」息子に教え込む為に返金は求めないと言う。19万円の半額はお小遣いを減らして息子に返させ、残りの半分は自分への戒めとすると。 将来シングルの母親に楽をさせたいから受験して、いい学校に行きたいと考えたのに、その為に母親は朝から晩まで働き疲れている、息子はこれは違うとの思いから“やっちゃった”のよね。 Wワークだから一緒に食事は出来ないけど、母親は作りながら語りかける動画を撮って、息子はそれを見ながらご飯を食べるから寂しくない、本当にいい母子。 羽男が融通が利かな過ぎる石子を“鉄子”と呼ぶと、石子はとにかく格好をつけたがる羽男を“モリ男”と呼び返し、揶揄し合うシーンが有って、このあだ名の方がピッタリだなと思った次第(笑) 脚本=西田征史 演出=塚原あゆ子

No.295

>> 283 (続き) そこからはロードムービーみたいな感じで、栃木県で佐野ラーメンを食べた男・北(偽名)は、「美味しい!」という感情を取り戻し、女(彩… 【2022夏ドラマ】

「雪女と蟹を食う」2話まで終了。

無表情で抑揚の無い喋り方をしていた彩女が、徐々に笑顔を見せ、感情の伴った喋り方をする様になると同時に、北の彩女に対する心情にも変化が現れ、愛しさや指輪を与えたのであろう夫への嫉妬が、その視線や行動に滲み出て来ている様に感じた。

死への恐怖や生への執着がまだ残っていた様な北に、その理由付けになるべく出会った様な彩女は、何と誕生日まで北と同じ日だった。

今の北に嘘や隠し事は無いと思うが、彩女は謎だらけ。
男が彼女を捜して迎えに来た夢に震えて目覚める様子から、支配されていた場所から逃げ出す為に北を利用した様にも見えるし、例の手帳に今度は日記の様な文章を綴り、北の様子を見ていなければと書き留めている事からは、本当は夫ではなく自分が小説家で、北は次の作品の題材としての観察対象なのかなとも思えたり。

持病なのかたまたまなのか、具合が悪くなって倒れてしまった彩女。この事が二人の関係にもたらす意味とは?

「享楽に耽る事でしか救われない事がある」
北との出会いでそれに気付いたという彩女。
果たして彼女の狙いとは何なのだろう。

脚本=まなべゆきこ 演出=内田英治

  • << 310 【2022夏ドラマ】 「雪女と蟹を食う」3話まで終了。 凄いねえ、彼らの言動の一つ一つが胸に刺さって来て、すっかりドラマの世界に入り込んでしまった。 北はあの嘘を付いた女子高生のせいで、親、親友、恋人全てから人間関係を断ち切られ、これは想像だけど本人は冤罪だから罪を認めず、恐らく金目当ての相手は金が貰えないので示談には応じずで、結局執行猶予にはならずに懲役刑が科され、出所しても痴漢の噂が付いて回って仕事が上手く行かず、あの日もう死のうという所迄追い込まれていた。 彩女の夫は雪枝一騎というベストセラー作家で、立ち寄った書店で北がたまたま見付けた一騎の“実話に基づく短編集”の内容は、妻は一騎が作家として売れる迄の間は自分を犠牲にして彼を支え続け、売れてからの一騎は愛人を作ったが妻は何も言わず、その存在が重くなった一騎は妻と別れ愛人と一緒になる事を決めた。 これが事実なら彩女は夫に出て行かれ、あの広い家に一人で住んでいた事になる。 彼女の寂寥感に気付き、彼女への愛しさが増している様に見え、それが生への希望にも繋がっている様に見える北に対し、彩女は最初から一緒に死ぬつもりで付いて来たのだと、精神的に突き放す。 生への執着を失くしてしまった彩女を、北は救おうとするのか、それとも…。 脚本=イ・ナウォン 演出=柴田啓佑

No.296

【2022夏ドラマ】

「初恋の悪魔」(NTV)脚本=坂元裕二 出演=林遣都、仲野太賀、松岡茉優、柄本佑、伊藤英明、安田顕、田中裕子、佐久間由衣、味方良介、毎熊克哉、瀬戸カトリーヌ、萩原みのり(クレジット順に記載) 他

オリジナル作品。《土曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)

警察組織の中で刑事課の捜査権を持たない4人(刑事だけど停職中=鹿浜鈴之介=林遣都、総務課職員=馬渕遥日=仲野太賀、生活安全課の刑事=摘木星砂=松岡茉優、会計課職員=小鳥琉夏=柄本佑)が、私的に鈴之介の自宅に集まり、会議を開いて事件を精査し“これが真実”という統一見解を出すという話。
初回は刑事課の新人刑事・渚(佐久間由衣)の側に、小鳥が“真相”を書いた紙を紙飛行機にして飛ばし、拾った彼女が嫌味な上司の口木(味方良介)に渡し、刑事課で解決して手柄は口木が取ってしまうという流れだった。

いやあ、ゲストも含めて登場人物が多く、主要人物は相変わらずそれぞれに少しずつ変わり者で台詞量も多いという視聴者負担の大きいドラマで、一度観ただけでは中々全部は理解出来ないという、置いてきぼり感も味わわせられる難儀なドラマである。
ただ今回は自分の苦手な速射砲台詞の担当が林遣都だけで、設定は一番の変わり者だけど、声の質が柔らかいからなのかそれ程の拒否感は出なくて済みそうで、これなら継続視聴は可能かなと。
(続く)

No.297

>> 296 (続き)
4人の中では一番バランス感覚が備わっていそうで、人当たりも良さそうな遥日が居てくれるから観やすいのかなとも思うのだが、今の遥日の姿が本当の彼の姿なのかも怪しくて、どこかで爆発するのではという予感も。

星砂は元捜査一課の刑事。ブランド品を次々に購入しているが記憶が無いらしく、そんな自分の事を「蛇女」と呼んでいたので、もしかしたら解離性同一性障害(昔の多重人格)で、それが原因で捜一から外されたとかなのかな?

実際に現場で捜査をする訳には行かない4人は、保管室から捜査資料を無断で持ち出してコピー、それを元に現場の模型を作って妄想でその中に侵入し、それぞれに推理の持論を展開して話し合い、4人の結論を導き出すという流れは面白かった。

この感じで続くのなら継続視聴は可能かなと思っているが、感想は書き難いタイプのドラマなので、今後は余程書きたい事が有った場合のみ感想を書くという形にとどめておきたい。

脚本=坂元裕二 演出=水田伸生

  • << 313 【2022夏ドラマ】 「初恋の悪魔」2話まで終了。 このドラマに関しては気になった事を箇条書きスタイルで。 ・スマホ相手の一人芝居の上手さ、仲野太賀、流石だ。 ・星砂はやはり別人格を内包している?その人物が遥日の兄のスマホを持って来てしまったのか? ・雪松が遥日の両親を「たかいたか~い」する意味が全く分からん。この人物が一番気持ち悪い。 ・琉夏が事件に関する4人の結論を間接的に渚に伝え、口木が全部手柄を持って行くというのはデフォな訳ね。 脚本=坂元裕二 演出=水田伸生、鈴木勇馬

No.298

>> 265 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」2話まで終了。(2話は15分拡大) 深沢と組んで9才の女子スケートボーダー牧村ひかり(… 【2022夏ドラマ】

「オールドルーキー」3話まで終了。

うーん、遅々として進まないな。
そう思わせてしまう要因は、初回に主人公が“いきなり所属チーム解散で引退を余儀無くされた”時から、ずっと拗ねたままの長女の態度が大きいかな。

ランニングを欠かさない新町の態度も、まだサッカーに未練が有るのではと思わせ、それなら会社で仕事なんかしないでチームを探して欲しいとの思いが、長女の泉実には有るのかもしれないが、そういう内面は一切描かれず、ただ父親を避け続ける行為が一本調子でずっと続いているので、新町はビクトリーで独自の存在感を発揮し始めているにもかかわらず、何か話が進まないなあと感じてしまうのだ。

次回、新町が現役復帰にトライするみたいなので、そこで採って貰えずにようやく家族全員すっきりして再スタートみたいな流れにしたいのかね。もしそうなら、この3話でその話はさっさと済ませて欲しかった。

今回のビッグマウスプロマラソンランナーの話は、色々と突っ込み所が満載でイマイチ話に乗れなかった。
一つだけ指摘しておくと、深沢(芳根京子)がランナー秀島(田中樹)に「私がどれだけ秀島さんのことを好きだと思ってるんですか?」と言った場面、あそこは“好きだ”じゃなくて“真剣に見て来た”じゃないの?凄く違和感が有った。

脚本=福田靖 演出=石井康晴

  • << 314 【2022夏ドラマ】 「オールドルーキー」4話まで終了。 プロ野球の戦力外通告を受けた選手(横浜DeNAにドラフト指名されて、ビクトリーがサポートをしていたが6年間2軍暮らしだった北芝(板垣瑞生=いかにもDeNAに居そうなタイプ))が、どうやって自分を納得させてセカンドキャリアに進むのかを目の当たりにした新町は、完全燃焼したいと伝を頼ってトライアルを受けさせて貰い、結果不合格、そんな夫といつまでも納得していない長女の為に、妻の果奈子は(自分の大ファンだったという)ビクトリーの社長に「草サッカーでいいので引退試合をさせてあげたいから、会場等の手配をして欲しい」と頼んで(おねだりとも言う)実現させ、(「お金は私が払います」って、女子アナ時代の貯金は手付かずで持っていそう)父と娘は涙の和解って、これをやりたくて4話迄引っ張ったの? でも泉実が何に怒りずっと父親にへそを曲げていたのかは、最後迄伝わって来なかった。 これでやっと“気が散る要素”の一つが無くなって、スポーツマネジメントの話に集中出来るのかな。 今回の北芝の話は添え物みたいな感じになってしまったけど、その割には「トライアウトは引退試合の様な物」とか、当事者にしか分からない心情が描かれていて、流石「プロ野球戦力外通告」を長年放送して来たTBSだなと、そこは感心。 脚本=福田靖 演出=木村ひさし

No.299

>> 284 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」(CX)脚本=丑尾健太郎 他 出演=坂口健太郎、杏、小池栄子、大倉孝二、加藤清史郎、大西礼芳、石川… 【2022夏ドラマ】

「競争の番人」2話まで終了。

今回で“すっきり!”かと思っていたら、まさかの3話まで引っ張るとは。
山本耕史は上手い役者さんだし、公取を翻弄する敵としてこれ以上無い位の存在感を出しているのだけど、公取ドラマの初期段階の今観たいのは、こういうキャラの人とのこういう話では無いのよね。

初回の感想にも書いたけど、公取の仕事って、どういう案件をどう調査して、どの様な権限を持っていてどの様な指導のパターンが有るのか等がよく分かっていないから、こんなどこ迄も楯突く様な特殊な例ではなくて、それこそ3話位迄はごく平均的なよく有るパターンを取り上げて、そこに公取はどう関与して行くのかを分かりやすく、しかもドラマとしては面白く構築した物を見せて欲しかった。

公取の“いろは”が分かっていない状態で天沢雲海VS公取ダイロクを延々と見せられても、敵としての雲海は確かに面白いけどその印象だけが強く残り、肝心のダイロクの面々は添え物になってしまっているというか、そう感じてしまう事が凄く残念だ。

脚本=丑尾健太郎、神田優、穴吹一朗 演出=相沢秀幸

  • << 316 【2022夏ドラマ】 「競争の番人」3話まで終了。 やっと“天沢雲海vsダイロク”の話が終わった。 ここまで引っ張ると、初回は面白かった雲海の“ああ言えばこう言う”も飽きてしまって、最後は駄々っ子にしか見えなくなってしまった。 特殊な人物相手だから通常のやり方は通用せず、結局突破口を開いたのは小勝負の特殊能力(フォトグラフィックメモリー?)だったという事で、とても公取のお仕事ドラマとは思えなかった。 一つ分かったのは公取自体には逮捕権は無いから、独禁法に基づいて検事総長に刑事告発をするという手順を踏むらしい。 雲海は立ち入り検査拒否の罰則規定(独禁法第94条)は使われた前例はないと言い続けていたけど、今迄は雲海みたいな悪質なタイプが居なかっただけじゃないの? 次回は初回に白熊が取り逃がした男が、今度は公取の調査対象になるみたいで、また一話完結にはならないのかな? 脚本=神田優、丑尾健太郎、穴吹一朗 演出=相沢秀幸

No.300

【2022夏ドラマ】

「魔法のリノベ」(カンテレ)脚本=上田誠 出演=波瑠、間宮祥太朗、金子大地、吉野北人、SUMIRE、本多力、山下航平、岩川晴、YOU、近藤芳正、原田泰造、遠藤憲一 他

星崎真紀の漫画原作。《月10・54分枠》(全話数不明)初回15分拡大

瑠東演出のコメディー部分(特に玄之介が小梅にことごとく心を読まれて、その都度心の声を玄之介が漏らす時の演出とか)に若干のくどさは感じたけど、ドタバタでは無いのでそこまで気にはならなかったし、エンケンさんのハイテンションも含めて許容範囲内だったので、これなら観て行けるかなと。

波瑠の演じる小梅と間宮祥太朗が演じる玄之介は、それぞれに心に傷を抱えていて、仕事でリノベ依頼客の一番の望みは何なのかを的確に読み取り、満足の行くリノベを提案して感謝され、それを繰り返す過程で自分達のこじらせた人生もリノベして行く…みたいな感じなのかな。

初回を観た感じでは、依頼客とのやり取りの部分は一切のおふざけは無しで、リノベの情報も含めてしっかり見せてくれるし、ラストのクレジットの背景で、リノベ後の望んでいた生活が実現しているシーンも見せてくれるので、意外と分かり易くて見易いドラマに仕上がっている。

あれこれ考えずに楽しんで観られそう。

脚本=上田誠 演出=瑠東東一郎

  • << 317 【2022夏ドラマ】 「魔法のリノベ」2話まで終了。 今度は小梅の心の声まで映像化し出したけど、それも含めて許容範囲内で、寧ろ初回よりは毒気が抜けたかも。 今回は子供が欲しかったけど授からず、子供部屋として考えていた3畳の部屋が必要無くなったので、寝室を広くしたいという依頼で、打ち合わせの時に何かを言いたそうだけど言わない妻の様子に気付いた小梅が、夫婦に聞こえる様に玄之介に「この後、喫茶チロルで打ち合わせをしましょう」と言ってチロルで妻からの連絡を待ち、やって来た妻から、自分から夫には言えないけど夫婦別寝室にしたいので、小梅からのリノベの提案という形で夫に話して欲しいとの本音を聞き出す。 人当たりの良さそうな夫だけど実はモラハラ?とか思ったけど、全然そんな事はなくて、お互いに相手の事を思い合っている仲の良い夫婦を、水野美紀と野間口徹が実に上手く演じていて、観ていてほっこりした。 久保寺の事になると冷静さを失ってしまう小梅の失態で夫を怒らせ、謝罪に行った時の玄之介の土下座が凄くて、野間口さんが「キミ、わび力凄いね」って感心しちゃう時の表情と言い方が面白くて大笑いしてしまった。 ダメダメの玄之介にも唯一の武器が有る事が分かって一安心。 玄之介も役に立つリノベも早く観てみたい。 脚本=上田誠 演出=瑠東東一郎
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