不透明な日々
芽衣 39歳。
一体自分は何がしたいのか、どうしたいのか、
自分でもわかりません。
思いつくまま書きます。
半分真実、半分小説です。
更新は不定期になります。
※不倫等の内容が含まれるため、不愉快な方はスルーしてください。
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彼は結婚して子供が2人。
子供のことをすごく考えてる人。
奥さんとの仲は悪いらしい。
奥さんの尻にひかれてるよう。
奥さんに対しては愛情はないが、二人の子供のことはすごく考えているいい父親。
ただちょっと気弱。
ご飯の用意も彼がすることが多い。
私にしてみれば「なぜそこまでするの?」と思う。
彼曰く
「後片付けが遅いから自分でしたほうが気が楽」なんだそう。
彼はきっちりした人なんだろうな、と思う。
流しに汚れた食器がそのままおいてあることが許せないタイプなのだろう。
我が家は食洗機が毎日活躍してるのでいいが、
もし食洗機がなかったら、食べた後すぐには洗っていないかもしれない(^^;
寂しいのだ、と思った。
彼は大学を卒業してから地元から離れてこっちへ就職し、
この地で会社の上司の娘と結婚したらしい。
ここには気を許せる友達も、肉親もいない。
会社と家を往復する日々。
理由はわからないが、奥さんとは気持ちがすれ違ってる。
誰かに癒してほしいと思うのは不思議ではない。
彼の気持ちは私には痛いほどわかった。
ある日彼と会うことになった。
待ち合わせたのは緊張しないようにファーストフード店。
メールや電話でやりとりしていたので彼の性格はわかっているつもりだった。
強引な行動にでる人ではないと思ったが
用心深い私は、昼の1時にまちあわせ 3時には予定があることを伝えていた。
会ったときの印象は、正直タイプではなかった。
私と同じ年だったが失礼だけどおじさんだな、と思った。
私は見た目は実年齢よりいつも若く見られる。
彼とはちょっと緊張しながらも世間話をして、時間通りに別れた。
その後も彼とはメールを続けた。
電話は数回。
ある日彼は「芽衣を好きになってもいいですか?
というか好きになってしまいました」とメールをくれた。
返事に困った私はしばらく考え
「もしひゅうがが出会いとして私を思ってくれるなら私はもうメールをできない。
でも友達としてでいいのなら、これからも育児のことや家族のことや悩みを相談したい」と伝えた。
そういえば彼から告白される少し前に、写メがほしいとお願いされた。
さんざん考えたが、すでに会っているし、まぁいっかー、と思い
先日とった写メを送った。
彼は「可愛い!すごく優しい目をしてるね。本当に可愛いよ」とメールをもらった。
可愛いといわれたら嬉しくないはずもないけど、
一体自分は何をしてるんだろう???と
むなしくもなった。
自分が一体何をしたいのか、何をもとめてるのか。。
自分でもわからなかった。
次に直メを始めたのは仁。
彼はちょっと軽そうに思えたのだが、やりとりをしてるうちに
家族をとても大切にしてる人だと思った。
なのでしばらくやりとりがあった後直メを教えた。
そのサイトはゲームサイトだが、交流もでき、直メをしたいとか、友達になって下さい、とか
誘いは多多あった。
なぜ直メを教えたのが彼らだったのか?
私には私なりに、何かの基準のようなものがあるのだが
具体的になぜ?といわれるとわからない。
ただ、あからさまにH系統のからみでくる人や、
「出会い目的です~」といった人は、はなっから相手にしなかった。
ひゅうがとメールをしつつ、仁とのメール。
ひゅうがが毎日数通メールをくれるのに対し、仁は1日に1通だけ。
それが彼の私に対する付き合い方だった。
こんなやりとりをしてる私が、変かもしれないけれど
私は奥さんを大切にしてるとわかる仁が素敵だと思った。
私は結婚してるが、数年前にだんなに裏切られた。
最初は泣いて、怒って、情緒不安定になった。
でも何度もだんながそれを繰り返すたび、だんだんあきらめに似た気持ちが強くなり、
感情的になることがなくなった。
だんなは家庭を大事にする人だった。
『浮気をしてるだんなが家庭を大事にする人だなんてチャンチャラおかしい』と
思う人はいるだろう。
でも私はそう思った。
だんなは二人の子供の良き父親だった。
私は自分が妻という立場であるからか、なりふり構わず出会いを探し、私のことを
褒め称え、愛をささやいてくれる男よりも、奥さんを大事にしてる男性に好意をもった。
とはいえ、心のどこかでは
「奥さんを大事に思っていても、男とはやはりこうやって出会いをもとめる生き物なのか」と
どこかで虚しく思ったりもした。
もしだんなが浮気をすることなく、家庭だけを大事にしてくれていたなら、
私はたとえば。。。。
だんなが安い給料であったとしても
家族との時間がとれなくても
こんな風にゲームサイトに登録して他の男性とメールをすることなどなかったと断言できる。
でも今こんな状況いる私は
『同じ穴のムジナ』
ある日仁と初めて電話をすることになった。
仁の声をきいてドキドキした。
よく「声がたまらなく好き」という言葉をきいたりするけど、私には今までピンとこなかった。
声がすきとか嫌いとかあるの??と思ってた。
でも確かに初めてひゅうがと話したとき。
声が『おじさん』っぽかったからちょっとテンションが下がった。
仁の声を聞いた時は、なんていうか。。
声をどうたとえればいいのかわからないけど、
ダンディってわけではなく、若くてちょっとセクシーな声だった。
仁の声、好き、って思った。
仁とはお互いの息子の悩みが似ていて、相談しあった。
仁は独身の女性とは掲示板でもからまない、といってた。
その言葉を私はこう解釈した。
「独身は捨てるものがないから、変にのめりこまれたら困る」と。
だからきちんと?家庭がある人とからむ。
ある意味すごく勝手な言葉だけれど
独身の女性をもて遊ぶ人よりはずっとましだと思った。
だんなは独身の女性と恋愛をしてたから。
いえ。。。してるから。
~ある日の記憶~
転勤族の夫について見知らぬ土地についていった私と娘。
肉親も友達もいない私は、当初寂しくて仕方がなかった。
ある日の夜だんながいった。
「俺はお前たちのためなら何でもする。
嫌な仕事でも頑張るし土下座もする。
お前たちを守るためなら何でもできる」
その言葉に涙した私。
「どんなに寂しくてもつらくてもこの人についていこう。頑張ろう」
そう思った。
そしてだんなの浮気が発覚したのはその1ヵ月後。
あの日の夜、
私が涙したその言葉を発していたすでにその時、だんなは不倫をしていたのだと
後でわかった。
~ある日の記憶~
当時携帯を持ってる人はまだ半々で。
だんなに「便利だから、お前ももったら?」といわれてたけど
私は特に必要を感じていなかったので持たなかった。
ある夜中。
確か一緒にバラエティーをみてる時。
だんながトイレにいってる間に携帯が鳴る。
それまでだんなのことを疑っていなかった私。
女の勘がピンと働く。
この夜中に電話??
当時携帯をもっていない私はそれが電話だったのか、メールだったのかすらわからなかった。
でもとっさにだんなの携帯をポケットにいれトイレに入った。
どうすればいいのかわからない。
適当にボタンをおした。
受信メールが開く。
明らかなるラブラブメールだった。
唖然とする私。
たえきれず、トイレをでてだんなに携帯を渡した。
「ねぇ、どういうこと?」
うろたえるだんな。
『何が??』
「もうわかってるから、嘘はつかないで。
一体なんなの?」
しばし沈黙の後。
『ごめん』とだんな。
その時の私はかなりパニックになっていて。
寝巻きのまま、だんなの携帯をにぎりしめて外に飛び出していた。
今思えばどうしてあの時はあんな度胸?があったのだろう。
今では絶対そんな行動はできそうにない。
ここまで無関心にさせたのはだんな。
その時は無我夢中だった。
だんなはおいかけてきてたのか?
私は走って車道をぬけ、隅にかくれて。。。
その彼女に電話をした。
呼び出し音がなるかならないかですぐに女性がでる。
『もしもし?』と女性。
「もしもし」と私。
ツーツー・・・・・
電話がきれた。
切られた・・・と思った私はまたリダイヤルした。
何度かリダイヤルした後・・・彼女が出た。
10年以上も前のことなのでそのとき何を話したのか正確には覚えていない。
ただ断片的に彼女がいった言葉を覚えている。
「彼(だんな)が頻繁にメールをくれる人とは思ってません。
一方的に私が送って~それでも私は幸せなんです」
「彼と縁をきるなんて考えられません」
などなど。。
どうも彼女は彼氏がいるらしかった。
でもだんなに恋してしまった、と。
遊びではなく本気で好きになってしまったそうだ。
(※目がさめたのでもう少しだけ続きを書きます)
結局私に土下座し、「ごめんなさい。もうしないから」と言いだんなは彼女とは別れた。
その時は。。。
ただの浮気だと思ってた。
だんなは子供を愛していたし、私のことも愛していた。
だんなにとって女性の存在は家族とは比べ物にはならない存在だという自信があった。
~ある晩の記憶~
その日以来だんなの帰りが遅いと浮気を疑うようになった。
ある晩酔っ払って帰ってきただんなに疑いの目をむけた私。
だんなが泣きながらキレた。
『俺は毎日家族のために一生懸命仕事してる。
今日も飲みたくもない酒を接待で飲んできた。
1回浮気がばれたら毎回疑われなきゃいけないのか?
悔しい。信じてもらえないことが情けない。』と。
男泣きに泣いてるだんなをみて私も涙がでそうになった。
私が悪いのか。。。
だんなが一生懸命に働いているのに、きちんと気持ちよく「おつかれさまでした」と
笑顔で迎えてあげられない私が悪いんだ。
自分はなんて心の狭い女なんだろう。
でも最初に裏切ったのはだんな。
信じてたのに。
私の心はだんなへの猜疑心と自分への自己嫌悪の気持ちではりさけそうだった。
それから何度だんなの浮気が発覚したことだろう。
そのたびに涙ながらに謝罪するだんな。
「今度こそは信じよう」
「次こそは」
何度か繰り返された後。。。。
私はだんなの浮気はもう病気だと悟った。
きっともう一生なおらないのだと。
私は自己防衛策を考えた。
自分が傷つかない方法。
それはだんなを信じないこと。
最初から期待しないこと。
そうすれば信じて傷つくこともない。
~私について~
私は貞操観念の強い女だった。
小学生の頃、近所の体操教室をしてくれていた友達のお父さんに胸をさわられた。
とても嫌な気持ちだった。
気持ち悪いと思った。
電車に乗った時、すいていた隣の席にいきなりすわってきた男。
私の股に手をつっこんできた。
こわくて声がだせなかった。
無力な自分が情けなかった。
こわごわその場を立って逃げた。
その後も痴漢に何度もあった。
私の親友がレイプされた。
無理やり公園で草むらにひきずりこまれ、逃げようとする彼女の鼻を
男はおもいきり殴り、彼女は鼻地をだし、顔中あざになったそうだ。
彼女は今でもテレビで暴力的なシーンがうつると過呼吸になる。
その話を打ち明けられた時、どんなに悔しかったか。
その犯人はのうのうと生きてもしかしたら家族と団欒してるかもしれない。
許せない。
男性不信は私の心にあふれていった。
私は結婚する人としかSEXはしないと決めていた。
貞操観念が強かったのもあるが、それだけではなく、
男は身体の関係を持ったとたん態度がかわるのでは?という
不信と不安もあったせいかもしれない。
だんなとは恋焦がれて結婚したわけではない。
燃え上がるような気持ちはなかったが、空気のような存在だっただんながいつしか大事な存在になり~結婚した。
私が愛するというより、私が愛されてつきあい、結婚した形だった。
それまでつきあってた男性もいたが、相手の男性の欲求がかいまみえたとたん
私の気持ちはさめて別れをきりだした。
だから今のだんなが私の初めての人だった。
~過去の毎日~
娘が産まれ、だんなは仕事の成績もよく、私は転勤先でも友達に恵まれ~
順風満帆な毎日で私は幸せだった。
正直いうとその頃、その生活は当たり前の幸せだと思っていた。
でも今思えばあの頃は幸せだったのだと思う。
~初めての人~
初めての人がだんなだったので、だんなとしか経験がなかった私。
SEXが気持ちがいいものだとは思わなかった。
全然感じないこともないのだけれど、「早く終わってほしい」と思うことが多多あった。
今になってみれば、だんながいかに自分本位の行為をしていたのかがよくわかる。
でも私はそれが当たり前だと思っていた。
だんなはフェ○をさせておいて、その口でキスしようとすると嫌がった。
「自分が嫌がるものを私に?」となんだか腑におちない思いがあった。
でもそりゃあ汚いものだから嫌なんだろうなぁ、と私も変に納得していた。
もちろんイったことなどなかったし、イきたいとも思わなかった。
つまり、その行為にあまり興味がなかった。
今思えば、私が性に対し積極性がなかったこともだんなの浮気の原因の
一つではなかったか?と自問自答する。
今の生活の戻り~
仁から「これが俺だけど。写メ送って返事なしとかやめてよ~^^」と写メをもらった。
仁もひゅうがと同じく同年代。
年齢よりは若く見える。
どちらかというとはっきりした顔だち。
失礼な言い方をすれば「可もなく不可もなく」という印象だった。
しばらくのやり取りの後、私も写メを送ることになった。
送った後、彼から速攻で
「やばいーーー。めっちゃ可愛い!!ほれるかも。まじで」とハート絵文字の返事がきた。
んーーー
私は決して1.2番手に可愛くはない。
自分でよく自覚している。
でもひゅうがにしても仁にしてもこの反応。
自分と等身大にとったつもりのこの写メは、実物の自分とかなり違うのか??
としばし悩んだ。
悩んだ結果、おそらく彼らが想像してたよりは私が好みのタイプだったのかな?と
考えることにした。
それにしても家庭第一、奥さんと仲がよいことを自称していた仁が
この変わりよう。
やっぱりこんなものなのかな、って少し虚しい気持ち。
そしてそんな男たちとメールしてる自分自身もまた虚しい。
~大学時代の後輩~
だんなの初めての浮気が発覚した頃、私はかなり精神的に不安定だった。
疑心暗鬼の毎日。
どうしよう?と悩んだ結果
私が出したのは『信用できる男性に意見をもらうこと』だった。
さて、私には同性の友達はたくさんいるけれど異性の友達は皆無。
もともと男女の友情を信じていないタイプ。
このときの私は今よりずっとずっとまともな思考をしていた。
自分が今弱ってる状態にあることは把握していた。
こういう話をするのは飲みながら話したい。
けれど弱みにつけこみ不埒な考えをする人はさけねばならない。
どこかに信用できる男性はいないものか。。。
ふと頭に一人の男性がよぎる。
『久里君』
大学時代の後輩。
後輩といっても彼は浪人していたので、私と同じ年だった。
彼は昔にこんな話をしてくれた。
「芽衣さんは母ににています。
母は芽衣さんみたいにまじめな人でした。
父が暴力ふるったり浮気をして涙してる母をみてきたので
僕は女性に浮気や暴力は絶対しないと誓っています」
久里君のその言葉がなぜかずっと胸に残っていた。
しかし、彼とはもう5年以上全く連絡をとっていなかった。
年賀状すらも。
携帯の番号も知らない。
しかしその時の私はもう久里君に話をきいてもらうしか
今のグルグルから抜け出す方法はないと必死だった。
どうにか彼の連絡先をつきとめ、彼に電話。
かなり緊張する。
「もし忘れられていたらどうしよう?」
そんな思いを胸に。。
幸い彼は私のことを覚えてくれていた。
悩みの相談があるから、と飲みにいく日をきめる。
突然の誘いにかなりびっくりしていたが、私の涙ながらの電話に快く私の申し出を承諾してくれた。
久里君と会った日。
『芽衣さん、全然変わってないですね』とひとなつっこい彼の笑顔に緊張が和らいだ。
私はだんなのことをひとつずつ丁寧に話した。
そして男性目線で意見をききたい、とお願いした。
『まず単刀直入に言うと、だんなさんは普通の男です』と彼。
「えー」とブーイングの私に彼が続ける。
『芽衣さんのだんなさんの話をきくと~。
女性は転勤先でママ友達ができますよね。
お子さんもいるし。
でも男は仕事場で本当の友達はできないんですよ。
皆ライバルなんです。
そんな中、もし若くて可愛い女の子が「好きです」っていってきたら~。
十中八九の男はいきますね。
間違いないです!!』
とあっさりと断言してくれた。
私が「随分はっきりいうね」というと
『芽衣さんは私をよびだしたからには、男の本音がききたいわけですよね?
決してきれいごとや、同情がほしいわけじゃないですよね?
僕も口では「だんなさんひどいですね」と同調することはできますが
芽衣さんの気持ちを考えて思ってることを正直にいいました』
彼の言葉になんだか悩んでる自分が馬鹿らしくなる私。
そうか!
だんながひどい男だからじゃなく、世間の男とはこういうものなんだ!!
酔いも手伝って、気持ちが前向き?になる。
これも皆久里君のおかげ。
なんだか心が軽くなった。
しかし人間の心とは落ちたり上がったり。
そのときはすっきりした気持ちだったけれどまた疑心暗鬼になる。
私は久里君とメールや電話をするようになっていた。
彼は独身で彼女もいなかった。
何度かやりとりを繰り返すうち、私は彼に恋していた。
いや・・・
恋した、と「錯覚」していた!!
錯覚だと気づくのは遅くはなかった。
ある日ちょっとぶらぶらしよう、ということになり、久里君と会った。
ランチをしていた時、私はハンカチを下に落としてしまい、拾おうと下に顔と手を。。
同時に彼も落としたハンカチを拾おうと顔を下に。。
二人の顔の距離がちぢまった。
もうキスもできるくらいに。
そのときとっさに私が思ったこと。
「イヤダ」!!
そしてその場をごまかすように私は笑い転げてしまった。
今思うと非常に失礼な話である。
結局自分の気持ちにきづいた私は久里君とは以後連絡をとっていない。
人の気持ちって不思議なもの。
弱っていた私の心は久里君を好きだと勘違いしていた。
きっとあのハンカチの一件がなければ私はそのまま勘違いして
失敗をおかしていたかもしれない。
気づけてよかったー!
と思った。
今更ながら
読んでくれてる可能性は0に近いと思いますが。
久里君、ありがとうございました!!
ご迷惑おかけしごめんなさい。
久里君との連絡をたった後もだんなの浮気は繰り返される。
何度も同じことの繰り返し。
いいかげん私は嫌になっていた。
「私も仕返ししてやろう!」
そう思った。
私は昔からそっち方面は真面目なタイプ。
だんなは私が浮気などできるわけがない、と思っていることは知っていた。
私自身もそう思っていた。
しかし。。。
そのときの私は自分を犠牲にしてでも「だんなに仕返ししたい!」という気持ちでいっぱいだった。
~寛ちゃんとの出会い~
かといって相手が誰でもいいというわけではない。
勝手な話だが。。
ある程度私のことを好きでいてくれる人でなくては嫌だった。
遊び人ではなく、真面目な人がよかった。
おだやかで信用できる人を望んだ。
結果一人の人とメールのやりとりをすることになり。。
その人とは遠い距離だったが年に1.2度会うことができた。
名を『寛ちゃん』という。
長い期間をメールでやりとりしたので私は寛ちゃんの人格を信用していた。
初めて寛ちゃんと会った時、車で迎えにきてくれて
「芽衣、心配だろうから、免許証を渡しておくね」と免許証を渡そうとしてくれた。
これだけでもいかに彼が誠実な人かがわかる。
私は免許証を見ることもせず「ありがとう、大丈夫だよ」といい車に乗った。
彼には私が元来男性不信であることをつげていた。
彼はそのことを心配してくれていたので
『芽衣が俺を信じてくれてこうやって会ってくれているだけで嬉しい』といっていた。
寛ちゃんは私より4歳年上、ばつ一、子供3人をひきとって育てていた。
彼はパニック障害だった。
彼が言うには元奥さんのお金遣いあらく、ホストクラブとかに通って
子供の面倒はみず、ひどい生活だったらしい。
だから離婚して子供はひきとったそうだ。
私は少しでもそんな彼の支えになれればいいと思った。
正直彼のことを愛していたわけではなかった。
好感がもてて、信用できる人、だった。
寛ちゃんと知り合ってから手をつなぐことすらなかった。
おそらく彼にそういう欲求はあっただろうけれど、
私のことを考えていてくれたのだと思う。
彼は私を愛してくれていた。
1年以上はその状態が経過したある日。
その日はだんなの嘘がまたばれた日で私はどん底だった。
もう今日はどうなっても構わない!!と思っていた私。
かなりの覚悟で彼と会う。
しかし、恋愛経験の少ない私はどうやってそれを伝えていいのかわからない。
帰り道、別れがたいようで、車をゆっくり走らす彼。
私は一言勇気をふるっていった。
「今日は少しくらいなら遅くなっても大丈夫だから」
そういうのが精一杯だった。
はたしてそんな言葉で私の覚悟が通じるのか?
と思っていたが彼は
『わかった』といって車を逆方向へ。
そのときばかりは彼が大人に見えた。(実際大人なのですがw)
『ここでいい?』とラブホテルの駐車場に車をいれた。
ただうなずく私。
かなり恥ずかしかった。
私はその時まで、だんなとしか経験したことがなく、
正直SE○とはどういうものかもよくわからないでいた。
初めて別の男性と。。。。
緊張するし、ドキドキだし。
でもその時は「もうどうなってもいい」とやけくそ気味だった。
決してその行為に期待をもっていたわけではなく、
ただ、だんなに仕返ししたい、という気持ちと
後は彼に対して癒してあげたい、という気持ちだけだった。
彼とのそれは、私が想像していたものとは全然違うものだった。
こんなに優しい行為があったのか、と思った。
彼は優しく私の耳を愛撫し、胸、背中を愛撫した。
私はマッサージでもうけてるような気持ちですごく気持ちがよかった。
私は変わってるらしく、いわゆる女性が感じる部分とは違うところに性感帯があるようで。
背中を彼に舐められるとすごく感じてしまった。
私は彼との行為で初めてSE○とは優しい癒される行為なのだと思った。
けれどもそれまで一度もイった経験がない私は、寛ちゃんともイくことができなかった。
寛ちゃんは私に「イかせてあげたい。イかせてあげられなくてごめん」と謝った。
が、私はその時、特にイきたいとも思っていなかったし、
今までのだんなとの行為に比べればはるかに癒される寛ちゃんとの空間に
満足していた。
ただ、一度私が上になったとき、動き方がよくわからなくて。。
寛ちゃんが「やっぱり無理かな。難しいよねー」と言った時
(別に意地悪でいったのではなく)
なんだか自分に少し劣等感のようなものを感じた。
イけないのは寛ちゃんが悪いのではなく、自分のせいだとわかっていた。
寛ちゃんとはどれくらいの期間、おつきあいしたのだろう。
定かではないが、遠距離で数年間つきあっていた。
彼は「芽衣が結婚してなかったら俺、今にでもプロポーズしてる」と本気でいってくれた。
しかし私は離婚して彼と一緒になろうとは一度も思わなかった。
これ以上彼と一緒にいてはいけない、と私から彼に別れをつげた。
その後私は元の生活に戻ったが、だんなは相変わらずの嘘生活。
だんなの行動はエスカレートしていった。
外泊する日が増える。
お金使いがあらくなる。
毎月カードの残高がマイナスで請求がくるようになった。
だんなは決して安いお給料ではない。
普通に生活していればマイナスになることはないはずだった。
ある日、子供を幼稚園に送った後、車を何気なく掃除していたら
なんと。。。
コンドームがおちていた。
当時よく車を土日などに使うことが増えていた矢先のできごとだった。
「まさかこの車で?」
その時の脱力感は今でもはっきり覚えている。
その頃私はネット関係の仕事を始めた。
その時の仕事の上司、浩司といつの間にか、プライベートでネットゲームなど一緒にするようになっていた。
上司といっても浩司は私よりも8歳年下で独身だった。
そのうちお互いの悩みを相談するようになり、電話もするようになった。
彼はとても純粋な人だった。
独身で年下の彼を私は恋愛対象としてみることはなかったが、彼は違ったようだった。
ある日、彼は私のどこがよかったのかわからないが、
「芽衣さんが大好きです。
芽衣さんに家庭があることも全て理解しています。
お子さんのいい母親である芽衣さんだからこそ好きになりました」
と告白してくれた。
~浩司~
私は何故か昔から誰にたいしてでも弱い部分をもっている人に惹かれてしまう。
「人生うまくいってます!悩みなんてありませ~ん」みたいなオーラを出してる人には
魅力を感じない。
寛ちゃんも精神的にパニック障害をわずらっていたし(私と付き合ってる最中に克服できましたが)、浩司も女性に対してトラウマをもっていた。
浩司は前につきあって結婚しようと思っていた女性にこっぴどく裏切られたらしい。
それから少し欝になった期間もあったそうだ。
人それぞれ考え方は違うし、語弊があるかもしれないけれど。
私は欝になる人は基本、まじめな人だと思っている。
まっすぐでまじめすぎて、ある日ポキンとおれてしまう。
浩司はとても優しい人で、いつも人の気持ちを優先するような人だった。
「どうしてそこまで人の事を考えるの?」というくらい
自分のことは後回しだった。
時にはそれがはがゆくなるくらいに。
~プールのバイトでの出来事~
当時大学生だった私と友達は夏休み期間中、プールの監視員をしていた。
あんなのでよかったのか??と思うほど甘いテストで、泳ぎも十分にできない私たちなのに監視員となった。
ある日プール開き前に空き時間にちょっとプールで泳ぎながら遊んでた私たち。
不意にちょっと2枚目の上司(当時26歳くらい?)がゴーグルをかぶったかと思うと、きれいに飛び込みをし私たちの方へ泳いできた。
びっくりして逃げる私たち。
友達は先にプールサイドに上がることができた。
が私はあわてたせいかうまく泳げない。
後ろからは彼がせまってくる。
「怖い(>_<)」
必死で逃げる私。
その様子をみた彼はそれはもう嬉しそうな笑顔で奇声をあげながら泳いでくる。
結局逃げ切れたが、おそろしかった。。
ここで書くとギャグのような話ですが、ほんとに恐怖でした。
彼はおそらく本気で逃げる私がおもしろくてからかったのだと思いますが。
自分が苦手なテリトリー(水の中)で笑いながら追いかけられる恐怖。
以来それまでかっこいいと思ってたその上司を苦手になったことは言うまでもありません。
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この年でもう手遅れかもしれないけど
恋愛ってそもそもどうやるのかわかりません。 年齢的に恋愛の要素は諦めて現実的な結婚しか考えてはいけ…
9レス 235HIT 匿名さん (20代 男性 ) -
立場と言い回しが噛み合わない。
最近、よく疑問に思っています。 あなたの立場で、その発言はおかしくない?と思うことが多いです。 …
12レス 322HIT 教えてほしいさん -
美人や可愛い子は恋愛で苦労しない
男性が彼女候補を選ぶ時って顔やスタイルなどの容姿がクリアしたら内面を見ていくって感じじゃないですか?…
18レス 395HIT 恋愛したいさん (30代 女性 ) - もっと見る