星になった⭐小さな命👶
2007年 ~春~
私のお腹に小さな命が宿った🌟
夫婦が待ち望んだ
愛の結晶👶✨
どんなに喜んだことか…
どんなに愛おしかったことか…
それなのに…それなのに…
産むことは叶わなかった
命を諦める決断が
どれほどつらかったことか…
どれだけ泣いて
自分を責めたことか…
悲しみに暮れる日々
すれちがう夫婦
自殺未遂
さまざまな事を乗り越えて前向きに生きていく由希子の一年間です。
更新はゆっくりですが、私たち夫婦と愛する赤ちゃん『望』のお話を読んで、一人でも多くの方に何か感じていただけたらと思い綴ります🌟
新しいレスの受付は終了しました
涙が止まりません。胸が締め付けられます。私の子供は障害をもってこの世に産まれてきました。この子と一緒に死んでしまおうかと考えたこともあります。もし妊娠中に障害があることが分かってたならば、私は産まなかったと思います。神様を恨んだり、自分が一番不幸だと思ったり、でも旦那様は宝くじに当たったみたいだね…と。うちらの元に産まれて来たんだからと。今は不幸だなんて思うことはありません。神様に感謝しています。久しぶりに涙を流しました。最後まで読ませていただきます。ありがとうございました。
そして3度目の月命日。
毎月この日は泣いて過ごしていたけれど、やっと泣かずに過ごすことができた。
10月27日の日記より
のんちゃん…
あなたをお空に逝かせてしまってから、今日で3ヶ月がたちました。
お空の上のお友達と仲良くしていますか❓
今日ママは泣かないでいられたよ😊
ママがずっと泣いてるから、パパやママのお友達、たくさんの人たちがママを元気づけてくれて、励ましてくれて今日は泣かずにいられました。
ママえらいでしょ😊❓
あっ❗泣かなかったママがえらいんじゃなくて、支えてくれる人たちがいたから今日までこれたんだよね☺
みんなに感謝しないといけないね☺
『ありがとう』って…
のんちゃん‥
あなたがまだお腹にいたころ、よく一緒に海へ出かけたのを覚えていますか❓
真夏の青空‥セミの鳴く声‥
波の音‥潮のかおり‥
目を閉じると、すべて昨日のことのように鮮明によみがえるよ…
写真を見ればなおさら感じるあなたの存在。
ママのお腹‥やっぱり今より少しでてたみたい…
あなたがお腹にいたもんね…
今日ママがお供えしたお菓子はまた明日パパと一緒に食べようね☺
のんちゃん‥
おやすみなさい…
ぐっすり眠ってね…
天使になったのんちゃんへ
ママより
はじめまして😃泣きながら一気に読みました😢
私は今保育の勉強をしていてもちろん障害についても学んでいます。しかし障害を持った子どもを産む、という事に関してはまだどんな気持ちか分かりません。それどころか自分の子どもはきっと元気に生まれてくるだろうと思っていました。
しかし、みんなに元気な赤ちゃんが宿るわけではない、という事を実感しました😢私は人間はみんな一生を通して幸せを手にすると思います。のんちゃんも短い人生だったけれど、こんなに優しいママに想ってもらえて一生分に幸せをもらったのではないかな、と思いました。
まだまだ思い出して辛い思いをされる事もあるかもしれませんが頑張って下さい。年下がすみません😠応援しています❤
>> 156
⭐ばけつさん✨レスしていただきありがとうございます😃
年下なのに…とか思わないでください😊
保育の勉強をされているということは保育士さんを目指しているのでしょうか✨
私もこのようなことになるまでは、まったく人事で私にはそんなこと起こり得ない。まわりにも元気に赤ちゃんを生んでいる友達ばかりだったから、この掲示板を通して世の中には、たくさんの悲しい思いをしたママさんたちがいることを初めて知りました…😔
だから、私もたくさんの人に知ってほしいと思いました。
命について、考えるきっかけをつくりたかった。
その結果、実にさまざまな方たちからメッセージをいただき、私自身とても励まされています😊
ばけつさんも素敵な保育士さんになってください✨
よければこれからも続けてよろしくお願いします✨
ずっと読まさせてもらってます。
主さん、応援レスにも丁寧に返事されてますが、返事に時間がとられたり創作活動の妨げになってませんか?
気持ちを整理されてるのに、色々な返事になると大変かなあと思いまして。
読者としては読んでいて、どこがお話かわかりにくくなってきています…😥
余計なことすみません。
ですがせっかくの大切な小説なので書かせてもらいました🙇
とはいえ、レスされる方の気持ちも分かりますし…
いかがしたら良いのでしょう😥
⚠読者の皆様へ⚠
いつもたくさんの感想・応援をいただき、本当にありがとうございます🙇✨
誠に勝手ながら、みなさまが読みやすくなるよう考慮し、雑談カテゴリーに感想・応援の専用スレッド
『星になった⭐小さな命👶感想レス✏』
を立てましたので、今後はそちらへ感想や応援などの書き込みをお願いします🙏
検索タグは
[星になった小さな命]
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であればどれでも検索が可能です🌟
ご協力よろしくお願いします🙇
ちょうどこの頃、ある掲示板に出会った。
さまざまな悩みや、話題を目にする中で、流産や死産を経験している人たちが世の中にはたくさんいることを知った。
こんな悲しみを背負っているのは私一人じゃない。
そう思えた。
そしていつしか私もその掲示板へ投稿したいと思うようになった。
まわりは順調に出産している友達や独身の友達ばかりだったから、私のやり場のない悲しみを話したところで、本当には理解してもらえないだろうし、私が辛い話をすることで“慰めなければ”と思わせては重荷になるだろうし、気が滅入るかもしれない…
身近に辛い胸の内を話せる人がいなくて、どうすればよいか分からなくなったとき、同じような境遇にいる方たちを募って、今後どのように乗り越えていけばいいか言葉を交わし合えたら少しは楽になれるのかな…と思いはじめた。
少しずつ泣かないで過ごせる日も増えてきてはいたけれど、どうしようもなく落ち込んだある日、私は掲示板への書き込みを決めた。
内容は、私の置かれている状況や同じような経験をした方たちから、どのように悲しみを乗り越えたかアドバイスがほしいというようなものにした…。
するとはじめは、同じような境遇にたたされた人からの書き込みではなく、励ましの書き込みからはじまった…
でも嬉しかった。
名前も顔も知らないのに、私の悲しみを分かろうとしてくれて、励ましてくれる人がいることが嬉しかった。
そうして何日かたつと、同じく頚部浮腫により赤ちゃんを諦めた方からの書き込みがあった。
望の異常が判明してからはネットでくる日もくる日も同じ数値の悪化を指摘されたケースを散々探して、見つからなかったのに、その書き込みをしてきてくれた方は、異常が発覚した週数も結果的に最悪の数値と言われた数値も、私とほぼ同じだったと言っていた。
それでも羊水検査をうけず、生む覚悟で妊娠継続をされた。
けれど最終的に15週ごろから赤ちゃんの全身がむくむ胎児水腫になり、赤ちゃんの心臓には水がたまって、肺もうまく成長していなかったため、17週目で泣く泣く赤ちゃんの命を諦めたのだと教えてくれた…
私の赤ちゃんと同じくらいの数値でも、頑張って妊娠継続をしようとしたその方もまた、結果的に私と同じ辛い決断をしなければならなかったと聞いて、どうにも涙が止まらなかった…
そしてその方の赤ちゃんは17週まで成長していたため人工死産だったと聞いた。
どんなに身を引き裂かれる思いで陣痛に耐えたのだろう…
どんなにやりきれない悲しみの中で出産の痛みに耐えたのだろう…
産声を聞けない赤ちゃんを産むことは、どれほどの悲しみだったか計り知れない…
考えれば考えるほど涙は止まらなかった。
私たちは自分たちの置かれた状況、経験したものにしか分からない悲しみや、自分を責める気持ちなど、なかなか表立って言えなかった胸の内を互いに話し合うことで、ずいぶん救われた…
心穏やかな時も、落ち込んだ時も、互いに励ましあい、とても心強い存在となった。
一年以上たった今では、他にも同じ境遇で赤ちゃんの命を諦めた方、死産された方、境遇はちがえど流産・死産された方など、実にたくさんの方たちから書き込みをいただいている。
私は自分が救われたぶん、同じように辛く悲しい思いをした人たちにも、励ましやメッセージを送りたくて、掲示板への書き込みを残し、これからもつづけていきたいと思っている…
望の出産予定日は
2008年 2月10日 前後だった。
同じ境遇の方に出会えてからは、精神的にずいぶん楽にはなったけれど、年が明けて1月になると、出産予定日が近づくことでまた不安定になる日も時々あった…
そんなときある本に出会った。
『誕生死』
流産・死産・新生児死で子を亡くした親御さんたちが集まって書いた本だった。
『誕生死』
この本は、生後1ヶ月半で娘さんを亡くされたことのある方から教えていただいたものだった。
半分くらい読み終えたところで涙が止まらず、声に出して泣いてしまっていた…
この本には、私の思いと同じものがたくさんつまっている。
当然かもしれないけれど、まわりは気をつかい、腫れ物にさわるかのように、望の話題にふれる人はいない…
それでも私にとっては、大切な愛する我が子で、望のこともっと話したいのに、私にも赤ちゃんいるんですって知ってもらいたいのに、それが叶わない現実…
自分の中に押し込めてきた気持ちや思いと同じものがこの本には込められていて、読むことで思い出して辛くなる反面、また救いにもなったような気がした。
前向きになることはもちろん大切だけど、まだ癒えぬ悲しみを、無理に押さえて必要以上に頑張りすぎる必要もないのだと思えた。
泣きたい時はおもいきり泣けばいいんだ。
どれだけの月日が流れようと、我が子を失ったことは、忘れ得るものではないんだから…
涙はたくさんの悲しみを洗い流してくれる。
我が子の姿を一目も見ることなく亡くすことと、出産前後に亡くしてその腕に抱くこと…どちらも母親にとっては辛いことに変わりはない…
自分のお腹で育んできた
大切な『命』なのだから…
それをなかったことになんてできるわけがない。
前向きになれる日もあったり、ひどく落ち込む日もあったり、一進一退だった…。
やがて出産予定日を迎えた。
~2008年 2月 11日の日記~
出産予定日。
もしも何事もなく、望を元気な体に産んであげられていたなら…
きっと今ごろ…
小さなその命をこの腕に抱いていたのだろう…
家族の誰もがしあわせに満ちた顔をして病院のベッドを囲んでいたのかもしれない…
望とお別れした術後すぐから
ひどかったつわりが嘘のようになくなり、わずかに膨らみはじめたお腹はもとどおり…
3週間出続けた母乳がとまる頃には、すっかり妊娠前の体に戻っていた…
妊娠している証拠を何ひとつ感じなくなった体は、月日がたつごとに、小さな命が確かに私のお腹で息づいていた現実味をどんどん薄れさせていく…
私は確かに、お腹に命を宿した母親だったのに…
我が子が生きていた、私の中にいた感覚をなくしていくことは、本当に悲しくて…くやしくて…切ない…
言葉にならない…
あの子はどんな産声をあげて
生まれてきただろう…
生まれてすぐに初めての対面をした時には、どんな安らかな顔を見せてくれただろう…
お乳を飲む時、どんな瞳で私を見上げてくれただろう…
もう何ひとつとして叶わないけど…
望に…
逢いたかったな…
それからわずか2週間後…
離れて暮らしていた
祖父が亡くなった。
大好きなおじいちゃんが
亡くなった…
突然だった。
おじいちゃんが亡くなったという連絡をうけた私は、仕事中にも関わらず泣きじゃくってしまった…
25日に亡くなったおじいちゃんの葬儀は27日に執り行われることになった。
27日…
27日は望の月命日だったため、偶然とは言え驚いた…
きっと神様がそうしたのだと私は思った。
望の妊娠報告をした時にすごく喜んでくれていたおじいちゃん。
初の曾孫の誕生を心待ちにしてくれていたおじいちゃん。
いつも私のことを気にかけてくれていたおじいちゃんは、亡くなる10日前にも電話をかけてきてくれていて、その時にも早く曾孫に会わせてあげるからねという話をして、春になったら必ず遊びに行くからねと約束していた。
それなのに…
おじいちゃんは、春を待たずして逝ってしまった…
望の誕生を心待ちにしてくれていたおじいちゃんはきっと、天国でいち早く望と出逢い、その腕に抱いてくれたのではないかと思う。
おじいちゃん
ありがとう。
大好きなおじいちゃん。
あなたの孫に生まれて
よかった。
たくさんの優しさを
愛情をありがとう…
また逢える日まで
望のことをよろしくお願いします。
望を失ってから、ちょうど7ヶ月後におじいちゃんの葬儀があり
そしてそのおじいちゃんの葬儀からちょうど7ヶ月後の先日27日…
今度は家の祖母が亡くなり
葬儀となった。
祖母もまた25日に亡くなり、27日に葬儀だった…
なぜこんなにも偶然が重なるのか…
また驚きだった。
祖母は長い間私の母親が在宅介護をしていたけれど、3年前から特別養護老人ホームでお世話になっていた。
私もよくおばあちゃんに会いにいっては、痴呆症になって会話できなくなっているおばあちゃんの耳元で
“曾孫の顔を見るまでは元気でおってね”
“早く曾孫に会わせてあげるからね”
といつも言っていた。
でも間に合わなかった…
口から食事を取れなくなった半年以上前から、祖母は鼻から管をいれて栄養をとっていた。
時には呼吸するのも苦しそうで、何度も危篤になった。
それでも耳元で大きな声で“おばあちゃん分かる❓”と話しかけると、目を見開き私の顔を目で追ってくれていた…
痴呆症ではあったけれど、きっと魂の部分では私が孫だと分かってくれていたのだと信じている…
これでやっと
楽になれたのかな…
おばあちゃん
ありがとう。
長生きしてくれて
ありがとう。
小さい頃から、厳しく優しく育ててくれてありがとう。
曾孫に会わせてあげることは叶わなかったけど
天国で望を抱いてあげてください。
おばあちゃんの孫に生まれて
よかった。
大好きなおばあちゃんへ…
どうか安らかに眠ってください。
祖父の死からまもなくの
今年3月のこと。
中学時代の同級生、美沙の旦那の浮気が発覚した。
美沙の旦那と私の旦那もまた同級生。
現在も同じ会社で鳶をしている。
去年私が望を妊娠した頃に、美沙も2人目の妊娠が発覚した。
予定日は1ヶ月ちがいだった。
でも美沙の旦那は2人目の妊娠発覚後すぐから、頻繁に家をあけるようになった。
現場が遠いから、現場の事務所に寝泊まりしているとか言っていた。
怪しく思っていた美沙は私の旦那に、美沙の旦那が本当に事務所に泊まり込みをしているのか確認してほしいと何度か言ってきた。
旦那に何度聞いても、確かに美沙の旦那は泊まり込みで現場にでていると言っていた…(美沙の旦那と私の旦那は別現場)
問い詰めようがないため、私はいつも美沙に本当に泊まり込んでるらしいよと伝えていた。
秋ごろから美沙の旦那はいよいよ家に帰ってこなくなった…
長期出張だと言っていた。
でも毎月の給料に出張手当てなどはついておらず、美沙は旦那に女がいることは確実だろうと思い始めていた。
でも確証となるものが何一つなかったために、半ば諦めて、幼い上の子と大きくなるお腹を抱えて一人で頑張っていた。
そんな中のある日、美沙の子どもが美沙の旦那の古い携帯をどこからかみつけてきて、遊んでいた。
“何か分かるかもしれない”
と思った美沙はその携帯を充電して、メールをひらいてみた…
するとそこには浮気相手と思われる女とのやりとりが残っていた…
美沙はショックもあったけれど“やっと見つけた”という思いが強かったと言っていた。
そして私は旦那にその事を伝え、美沙の旦那が本当に泊まり込みをしていたのか、長期の出張があったのか、もう一度確認してみようと仕事からの帰りを待った…
仕事から帰った旦那に、事の真相を聞いてみた…
すると、以前は美沙の旦那は現場の事務所に泊まり込んでると言っていた旦那が、実はそうではなかったということを話し始めた。
どうやら、友達夫婦のゴタゴタに巻き込まれたくないがために、隠していたという…
泊まり込みはもちろん、長期の出張などもなかったし、現場には何度か知らない女が送り迎えをしに来ているのを複数の人が目撃していたという…
私の旦那が真実を明らかにしたことで、美沙の旦那の浮気は決定的なものとなった。
私は美沙に旦那から聞いたことをそのまま伝えた。
美沙は絶句していたが、すぐに冷静になり、旦那と浮気相手に対して裁判を考えていると言った。
美沙は裁判の時に必要な証拠を集めたいと言い出し、私の旦那から直接話が聞きたいと言ってきた。
旦那にそのことを伝えると、渋々ではあったけれど、美沙の旦那にほとほと呆れかえっていた旦那は美沙のうちへ行くことを了解してくれた。
数日後…
仕事から帰った旦那を連れて美沙のうちへ行った。
そこで私は思いも寄らぬ事実を知ることになる…
それは美沙夫婦のことではなく、私たち夫婦に大きく関係することだった。
そう…
昨年9月のあの一件につながることだったのだ。
美沙のうちに着くと、さっそく旦那は質問責めにあうことになった。
私と美沙が交互に美沙の旦那のこと、浮気相手のことを聞いた。
話を聞いていくうちに
『浮気相手の名前知ってるんちゃうん⁉』
という話になり、私のしたその問いかけに対し旦那は
『知るわけないやろ❗』
と言ったが、その目は何か隠しているようにも見えた…
女の勘は本当に鋭い。
旦那が『知らない』と言った時の目は“知ってる顔”だと思った。
でも問いただしはしなかった…
間をあけずに今度は美沙が
『じゃあ家がどことかも知らへんの⁉』と聞いた時…
『う~ん…知ってる‥な‥』
と言った旦那。
(ん⁉やっぱ怪しい‼)
そう思った私の顔色と、旦那に送った鋭い視線に気付いたのか、あわてて
『いや❗アパートの前までしか行ったことないけど…💦』
と言い、続けてすぐに
『‥っていうか、この話しようと思ったら、俺この人(私)に土下座せなアカンのや🙇💦』と…。
そこで私はピンときた。
きっとそれは去年の9月の出来事に関連しているのだろうと…
私はジッと旦那を見据えたまま
『土下座って何‥❓』
と言った。
美沙がいる手前、言い争いになるようなことは避けたかった。
だから半分、笑いまじりに軽い口調で
『それって9月のことよな😏❓』
と言ってみた…
去年8月の終わりごろから9月にかけて、旦那が手術後まもないまだ精神的にも不安定な私を置いて、夜中から朝方まで頻繁に飲んだり遊び歩いていたあの頃の事…。
聞けば、朝5時半に帰ってきたあの日、やはり私の確信どおり、旦那は美沙の旦那とその浮気相手と浮気相手の女友達で遊びに行っていたというのだ。
それなのに、不信感を抱いた私が旦那の携帯を勝手に見たことばかりを責め立て、逆ギレして、何も認めようとせず、酷いことを言った挙げ句、何日もろくに会話しないで、私一人が何日も謝りつづけて、色々なことに思いつめた私が最終的に手首を切って、それっきりになっていたあの出来事…
さらにその時のことを詳しく聞くと、ただ女の子たちと飲んで騒いだあと、オールでカラオケをしてきただけだったらしく、それについての旦那の受け答えにも不審なところは見受けられなかったため、浮気をしたわけではないと信用はできた。
でも、嘘をつかれていたうえに、私だけが責められ精神的に追いつめられていたことがショックだったし、ましてやあの時は手術後間もなかったため、その時の精神状態を考えると、旦那のついた嘘と行動がかなりショックで悲しかった…
けれど、旦那自身があの時逆ギレをして、男連中と遊びに行っていたと頑なに貫き通し、何も認めようとしなかったのにもワケがあったようだ。
“嘘をついて女の子たちと遊びに行っていたこと”
だけでも、私から愛想をつかされる十分な理由になりうると思っていたかららしい…
なるほど‥
旦那らしい考え方だ…
なんだか変に納得できた…。
帰りの車に乗り込んでから、少しの沈黙のあと、私は旦那に‥
『まだ私が手術うけてから1ヶ月やそこらで、よくそんなん行こうと思ったよな…』
と冷静に言った。
すると旦那から
『俺もあの時は辛かったんや…。
どんなにそばにおっても、励ましても、毎日毎日お前は泣くばっかで、そんなん見てたら
俺っていったい何なんやろとか
俺はいったいなんのためにおるんやろとか思えてきて
どう接してええか分からんかったし
俺だってそんなすぐには気持ち切り替えられへんのに、赤ちゃんの本買ってこられたりして、そんな本 目にするのも辛くて嫌になってたんや…。
どこに気持ちをもっていけばええんか分からんかった…。』
と言われ、私は初めてハッとした。
私は私で、お腹にいた赤ちゃんを自分たちの決断で失うことになり
毎日が辛く悲しいものでしかなくなって
思い出してはフラッシュバックして
涙があふれ泣くことしかできなかったし
本だって、望がまだお腹にいたころに注文していた本だったり
赤ちゃんがいなくなったことを認めたくなくて買っていたものだったから…
旦那が、まさかあんなふうに感じているとも知らず…
ただいつもそばにいて励まし寄り添ってくれることに感謝するばかりだったのです…。
旦那が私の前で涙を見せたのは一度きりで
術後も旦那は自分の辛い気持ちなどを口にしたこともなく
ずっとそばにいて励ましてくれていたから
旦那はなんて強くて頼りになる人なんだろう‥
と勝手に決めつけ、すべて寄りかかりすぎていたことに初めて気がつき
今さらながら申し訳ない気持ちでいっぱいになったのだった…
強い人間なんてそうそういるもんじゃない。
それなのに精神的に不安定だった私は、自分だけの悲しみに暮れて、いっぱいいっぱいになり
旦那だって辛くないわけないのに、あの時はそんな旦那の気持ちを汲んであげることができなかった…
子供好きな彼は、彼なりにショックを受け傷ついていたのに…
気持ちを分かってもらえなかったとき、私は旦那に‥
『この辛さも感覚も、お腹に命を宿した女にしか分からへん❗男の人になんか到底分かるものじゃない‼』と泣きながら言ったこともあった…。
旦那の心をさらに傷つけていたことに、自身の心が痛んだ。
旦那は毎日泣きつづける私を、支えたいのに自分ではどうしようもないという不甲斐なさと、いたたまれぬ気持ちを抱えて、うちにいることが嫌になっていたのだと、半年たってようやく理解できたのでした…。
私は私なりに…
彼は彼なりに…
我が子を失わなければならなかったことは
とても大きな出来事だったし
互いに傷ついていた…
昨年9月の一件で、どちらか一方だけを責めるのは間違っているだろう…
どちらも悪くない…。
旦那は自ら、嘘をついていたことを謝り
本当のことを話せてよかったと言った。
ずっと申し訳なく思っていたし
黙っていることが辛かったとも言っていた…。
正直、嘘をつかれた・裏切られた感は否めなかったけれど
あの時気付いてあげられなかった旦那の気持ちを知ることができて
よかったのかもしれないと思えた…。
どんな悲しみに打ちひしがれた時も
いちばん近くで支えてくれる大切な人を
思いやる気持ちがなければ
夫婦は成り立たないのだと
この時の一件で気付かされたのでした。
友達夫婦の浮気騒動という
思わぬところから
半年前にできた私たち夫婦間のわだかまりや、心に残ったしこりは解け
互いに理解しあうことができたのだった。
それからというもの
夫婦の絆みたいなものが
さらに深まり
見せかけではない
本当の意味で
互いを思い合える
仲のいい夫婦になれたように思う。
私はメソメソ泣くこともなくなり
旦那も夜遅くまで飲み歩くようなことはなくなった。
しかし、そんな矢先に
私は仕事のストレスから
ホルモンバランスをくずし
毎月あるはずの生理が
2、3ヶ月に1回しかこないという状態になってしまっていた…。
しかも、基礎体温を計っていくとどうやら排卵もしていないだろうことが分かった。
次の妊娠を切望している私たち夫婦にとっては、また新たな辛い出来事だった。
排卵していなければ
妊娠は望めない…
ショックだった。
でもくよくよしていられない。
病院へ行き、生理をこさせるための治療をはじめることに決めた。
ホルモン剤の内服による治療を始め、生理は比較的すぐくるようにはなったけれど
まだ排卵がないままの生理だった…
そのため排卵誘発剤の内服も必要となった。
しかし私の体には排卵誘発剤はきつかったらしく、卵巣や子宮が腫れることで、激しい痛みが何日も続くこととなった。
人工的に薬で排卵をおこさせるのだから、当然といえば当然なのかもしれないと思い、そんな痛みにも耐えた。
そんな私を見て旦那はよく私のお腹や腰をさすってくれた。
精神的にすごく救われた…
旦那の優しさがとてもありがたかった。
望の一周忌を迎える
2週間ほど前にも通院のため一度病院へ行った。
その日は、待合室に座って待っているときから、それまでの一年間にあったことがやけに思い出され気持ちが沈んでしまい、診察室へはいってからは先生と少し会話をしたところで久々に号泣してしまっていた…
望を失うことになってから私は‥
『たとえ短い命であったとしても、たとえ死産になろうと、その命をまっとうさせて産んであげるべきではなかったか』
『どんな形であれ対面してあげるべきだったのではないか』
『我が子の姿を一目でも見てあげたかった…』
という思いにずっと苦しんできた胸の内をうちあけ
さらに今は薬を使わなければ
次の妊娠への望みが薄いことも辛くて、体調が思わしくないことなどすべてを話し、耐えきれず泣いてしまったのだった…
すると先生は、望の命は諦めざるを得ないケースだったこと、先生自身が親ではなく医者の立場から妊娠継続が困難であると判断されていたこと、さまざまなデータや数値から判断しすすめたこと、本当ならば人工死産になる週数(12週)にはいっていて対面することもできたものを、私の精神的な負担と体へのダメージを考慮した上で、産科部長と相談をして11週での流産とカルテに書けるよう計らい、そのように処置されたことなどを改めて説明してくださり、先生は医者として母体である私の事をいちばんに考え尽力してくれていたのだと知り、また一年前に宣告をうけたときには聞けなかったお話も聞かされたことで、ようやく望の命を諦める決断をした自分を受け入れ、認めることができたのだった。
- << 204 はじめまして! まろんさん、読ませて頂きました!大変でしたね…。 私も今、排卵誘発剤を使用し、赤ちゃんが来るのを待っています…。でも、なかなか出来なくて…。 私は、月経が始まってからズット不順で💧ホルモン剤を使わないと、生理がこない身体になってしまいました…。病院に通院して、かれこれ8年になります。 何が原因なのかも分からず…もしかしたら、私のもとには、赤ちゃんは来ないんじゃないか…と、不安になっていたとき、あなたの“星になった小さな命”と出逢いました! 読んでいくうちに、悩んでいるのは、私だけじゃないんだ‼…と、失いかけた希望を、また取り戻すことができました。ありがとうございます(o_ _)o 早く、新しい命を授かるといいですね😊
一周忌を迎えるまでの一年間というものは
前向きになれたように振る舞っていても
常に一進一退を繰り返し
口にはできなかった
言葉にならなかった
本当の苦しみや悲しみ、
命をまっとうさせてあげられなかったことへの葛藤が常にあったことをここに記します。
もう悲しみの涙は流さない。
やっと…
やっと心からそう思えるようになった。
そうして、ようやく望の一周忌を迎えることができたのだった。
一周忌の供養に向かう日の朝。
晴れた青空に
照りつける太陽
激しく鳴くセミの声
一年前と同じ…
なにもかわらない風景がそこにはあった。
お寺の本堂へ通され
般若心経を聞いていると
自然と涙が溢れてきた…
それはもう悲しみの涙ではなく、望を授かれたことへの感謝の気持ちからだった。
『私たちのところへ来てくれてありがとう…』
何度も心の中でつぶやいた…。
『ありがとう‥ありがとう…』
2007年 7月27日
愛する我が子
望はお空へ旅立った
妊娠が分かったとき、まさかこの子が生まれてこれなくなるなんてこと、これっぽっちも考えたことなんてなかった。
命が産まれるということの奇跡
私の大切な人たちや自分がこの世に生まれ、今を生きているということの奇跡。
すべての物事や人たちへの感謝の気持ちがうまれたこと。
母になる喜び。
我が子への愛しさ。
守りたいと思う気持ち。
愛する気持ち。
やさしい気持ち。
思いやるということ。
しあわせな気持ち。
涙もろくなること。
弱気になること。
不安になること。
苦しくなること。
悲しくなること。
心が潰れそうになる気持ち…
夫婦の絆。
書ききれないほどのたくさんの気持ちや感情を知った…。
望がいなければ、失わなければ分からなかった知らなかったたくさんのことを望は教えてくれた…。
望が残してくれた今日という日を私は生きてる。
望がいなければ
今日はきっとちがってた。
望が命をもって教えてくれたことを胸に、これからも強く生きていきたい。
望が見ることのできなかったこの世界で、望の生きられなかった分も私は懸命に生きていきたい。
望のために
輝く人生を送りたい。
いつか私がその命をまっとうし天に召される時がきたら
心に咲かせたたくさんの花を望にあげたい。
今は遠く離れているけど、近くにいても遠くにいても私の願いはひとつだけ…。
それは望の魂が安らかでいてくれること。
いつかまた逢えるその時まで…どうかあの子がしあわせでいてくれますように。
この世で望を想う私たち夫婦の愛情をうけ、お空の上で元気にすくすく育ってくれますように。
永遠に…
大切な、愛する我が子。
私たちの大切な赤ちゃん、望。
あなたがいてくれたこと
ママは本当にしあわせです。
ありがとう。
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今を生きる意味78レス 526HIT 旅人さん
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黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 981HIT 匿名さん
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🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 142HIT 小説好きさん -
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人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 149HIT 永遠の3歳 -
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酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
1レス 154HIT 小説家さん -
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おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1410HIT 檄❗王道劇場です -
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今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
78レス 526HIT 旅人さん
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サブ掲示板
注目の話題
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この人はやめるべき?
文章に誤りがあったため訂正します。 アプリで知り合った人に初めてドタキャンをされすごくショックです…
20レス 268HIT 恋愛好きさん (20代 女性 ) -
女子校に通ってた人は恋愛下手?
高校生の頃女子校に通っていて恋愛はしませんでした。 異性とあまり喋る経験がないまま社会人になりまし…
14レス 271HIT 恋愛初心者さん (30代 女性 ) -
エールをください
17歳年上の男性(独身)を好きになりました。年齢やお互いの環境を気をしにしながらも周囲に内緒で付き合…
8レス 270HIT 匿名さん (20代 女性 ) -
余裕を持った行動はしないのでしょうか。
例えば、13時頃待ち合わせの場合。 電車で行くとして、12:40着と13:05着の便があるとします…
6レス 193HIT 教えてほしいさん -
ファミサポで預かってもらっていたのですが・・・。
2歳の娘がいます。 月2回の2時間〜4時間ほど、ファミサポを利用しています。用事がたくさんある時や…
6レス 178HIT 子育てパンダさん (30代 女性 ) -
食後。お茶でブクブクうがい、その後ごっくん!何が悪い
食後。 お茶で、 お口ブクブク、 その後、ごっくん! 何が悪い? 何が汚い? それを指…
10レス 192HIT おしゃべり好きさん - もっと見る