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余裕を持った行動はしないのでしょうか。
女子校に通ってた人は恋愛下手?

…君色…

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ゆこ( ♀ NzEGh )
11/07/18 12:20(更新日時)

あなたと出会ったのは

桜が舞い散る今の季節…。

この時期になると あなたを思い出すよ。
私達 それぞれの人生 歩んでるね。


もう会う事もない。
たまに思い出すのは出会った頃のあなたと、 あなたの家の電話番号…。

楽しい思い出…。

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No.1157914 08/04/05 13:45(スレ作成日時)

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No.201 09/02/22 21:56
すみれ ( 30代 ♀ TcQM )

ずっと更新待ってました❤

ゆっくりでいいから最後まで頑張ってくださいね😉

楽しみにしてます❤❤

  • << 203 読んで下さってありがとうございます。中々 更新出来なくて🙏 これからも ゆっくりですが まだまだ話は続きます。 最終章で完結にしたいと思ってます。 この最終章では それぞれの人達のその後、などなど 書いていきたいと思ってます。 最後までお付き合い下さい!

No.202 09/02/22 22:57
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 200 その日から 私は哲也との連絡も一切しなくなりました。 恋は順調…。 仕事も ぼちぼち…。 相変わらず 会社から私への評価は低く…。 … 彼氏からのプロポーズを機に、仕事の引き抜きの話を断る事にしました。

私にとって、とてもいい話だったと思います、ただ私の中で結婚イコール幸せ、そう思ったからです。
引き抜きの話だけでなく 会社を見事に寿退社する事になりました。


正直、会社の人はみんな大嫌いでした。

私は会社では 常に一人…。

誰だってそうなのかもしれませんが 私は結婚退社することで優越感に浸りました。

私を見下した人達に対して 幸せを見せ付ける事だけが私の精一杯の見栄になりました。


結婚…、あの人が『俺がお前を貰ってやるよ』そう言った言葉が 昨日の事の様に 頭の中に蘇ります。

あれから二年…。

私、29歳…。

…続君色…完。


…君色…最終章へ

  • << 204 …君色…最終章。 会社を辞めます。 私は部長の机に辞表を提出した。 営業マン達がざわざわ言ってる。 でも もう何も気にならない。 だって私は幸せだもん。 部長に別室に呼ばれた。 『急にどうした?』部長が言う。 『急ですみません。結婚が決まりまして』 自然と顔がニヤケてしまう。 『わかりました。』部長が言う。 おいおい、一度くらい止めてくれよ、なんて心の中で思いながら でも気持ちは晴れ晴れしていた。 さぁ早速 営業先へ退職の挨拶に回らなければ…。 まず一件目。事情を説明する。『えー辞めるの?あなたが辞めるなら取引先変えよかな』 心の中でニヤつく。 ケド心とは裏腹に『そんな事言わないで下さいよ、後はベテランの島田さんに頼んでますから、後で島田を連れてご挨拶に来ます』 そう言って後にした。 残りの三軒も だいたい同じ反応だった。 退職まであと半月、引き継ぎで忙しい。 この頃 彼氏のお母さんとメールのやり取りをする様になってました。

No.203 09/02/22 23:02
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 201 ずっと更新待ってました❤ ゆっくりでいいから最後まで頑張ってくださいね😉 楽しみにしてます❤❤ 読んで下さってありがとうございます。中々 更新出来なくて🙏

これからも ゆっくりですが まだまだ話は続きます。


最終章で完結にしたいと思ってます。

この最終章では それぞれの人達のその後、などなど 書いていきたいと思ってます。

最後までお付き合い下さい!

No.204 09/02/22 23:18
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 202 彼氏からのプロポーズを機に、仕事の引き抜きの話を断る事にしました。 私にとって、とてもいい話だったと思います、ただ私の中で結婚イコール幸せ… …君色…最終章。


会社を辞めます。

私は部長の机に辞表を提出した。

営業マン達がざわざわ言ってる。

でも もう何も気にならない。

だって私は幸せだもん。
部長に別室に呼ばれた。

『急にどうした?』部長が言う。
『急ですみません。結婚が決まりまして』 自然と顔がニヤケてしまう。

『わかりました。』部長が言う。
おいおい、一度くらい止めてくれよ、なんて心の中で思いながら でも気持ちは晴れ晴れしていた。
さぁ早速 営業先へ退職の挨拶に回らなければ…。

まず一件目。事情を説明する。『えー辞めるの?あなたが辞めるなら取引先変えよかな』 心の中でニヤつく。

ケド心とは裏腹に『そんな事言わないで下さいよ、後はベテランの島田さんに頼んでますから、後で島田を連れてご挨拶に来ます』 そう言って後にした。

残りの三軒も だいたい同じ反応だった。

退職まであと半月、引き継ぎで忙しい。
この頃 彼氏のお母さんとメールのやり取りをする様になってました。

No.205 09/02/24 00:16
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 204 私と彼氏の結婚の話は 当人達が思うよりも 早く進んで行きました。

大好きな人と結婚できる。

前の失敗は繰り返さない。

ある日 私は彼氏の両親に呼び出されました。

彼氏の地元の料亭で待ち合わせ。

中に入る。彼氏と両親と彼氏の妹と私、個室に通される。

彼氏の父親が口を開く。
『離婚歴があるのは聞いてる、ただ一つ確認したい事がある』『はい』『子供はいないんだね?』『はい、いません』『絶対だね?後で話が変わってもいけない事だからね』 そう言われたら 涙が溢れてしまった。

涙の訳は…、彼氏の両親に話した事で今まで背負っていたモノが スゥーっと無くなった気がした。

父親は続けた。
『同居も喜んでしてくれるって聞いて安心したよ』

って、えー?同居?何の話? 喜んで?
訳がわからない。

画して、私の同居が勝手に決まった瞬間でした。

No.206 09/02/26 23:05
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 205 私は きっと贅沢だと思う。

私が嫁ぐ為、家の増改築が行われました。

私達に与えられた部屋、2部屋、合計 20畳。

リフォームされた場所、キッチン、トイレ、バス、リビング。

金額にして 約二千万。

そのお金は 祖父母、父母が半分ずつ払うとの事。

そんな時でした。

いつもと変わりなく彼氏のお母さんとメールをしていると、『お父さんが調子悪くって病院に検査に行ったら、胸に何か写っていて、また検査に行かないといけない』との事。

何だか すごく嫌な予感がする。

お母さんがすごく心配そうだったから、励ますメールを毎日した。


しかし、悪夢は現実になってしまった。

No.207 09/02/28 06:22
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 206 それは、増改築が始まった頃の事。

彼氏のお母さんからのメール。
『お父さんの胸に写っているのはどうやら癌みたい。』
…私は返す言葉が見つからなかった。

必死になってメールした内容は、『まだ悪性だって決まった訳じゃないんでしょ?』…だった。

お母さんからの返事は『それが…悪性だった。病院のベットが空き次第、即入院』

そんなに悪いの?

私は あの日の事を思い出していた。

癌で亡くなった 父、そして…あの人の事。

癌…、今まで他人事だと思っていた。父が、そして、あの人が亡くなった事実をようやく 最近になって受け止めれる様になった矢先。

これから ゆっくり引越しの準備でもしよう、と思っていたが なるべく早く こちらに引越して来て欲しい、身一つで来てね。と…。

泊まる回数は週に2~3回から始まり、いつの間にか 私はほんとに身一つで来てしまっていた。

No.208 09/02/28 15:14
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 207 私は 少しずつ自分の実家から 手に持てるだけの荷物を持って 彼氏の家に通った。

彼氏の家には祖父母、父母、妹が一緒に同居していた。

私は家事全般と大工さんへのお茶の用意を任された。

その頃は もう彼氏のお父さんは家にはいなかった。

病院に入院していた。
お母さんは毎日 仕事帰りに病院に寄って来ていた。

それからお母さんが仕事が休みの日、私は彼氏のお母さんと一緒に区役所に婚姻届けを提出しに行った。

そのまま警察所へ行き住所変更もした。
あっけなく彼氏が旦那になった。

No.209 09/03/01 13:52
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 208 大好きな彼氏が旦那になった。

家族になった。

新婚生活が始まった。

色んな事がいっぺんに始まった。

それでも私は毎日 充実していた。

朝5時に起きて 朝ごはんの準備をする。 お弁当は旦那の分と義妹の分と義母の分と三人分 作った。

食事が終われば 後片付け。祖父母以外はみんな仕事。

送り出した後に 掃除。部屋が多く2階だけで5部屋、1階には8部屋。掃除するだけでも一時間かかってしまう。

それから トイレ 風呂掃除。

掃除が終わったら買い物に出掛ける。

買い物から帰ったら昼食の準備をする。
昼食が終わったら 後片付けして少しの休憩タイムに入る。
昼からは 義父の病院に行く。

病院から帰ったら 夕食の準備に取り掛かる。

…毎日 繰り返す。

義父は何度も入退院を繰り返した。

増改築が終わって いよいよ私達は一階のお座敷から2階へと引越し。

20畳の部屋にWベット一つ。

そんな時 またまた災難が降り懸かる。

No.210 09/03/01 22:19
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 209 いつものように朝 掃除を済ませた。

Wベットに座り一息つく。

リンリンリン…。

家の電話が鳴る。

一階で誰か出た様子。

すると間もなく母が電話をしながら2階に上がって来た。

『はいっ、、はい、わかりました。○○病院ですねっ』震えながら電話を切った。
『病院から電話で仕事中に高いところから転落し骨折したって…早く用意して』
そう言って一階に降りて行った。

私も 急いで 用意した。

タクシーが来た。

No.211 09/03/03 06:07
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 210 あまりの母の慌て様に 私は一瞬 旦那の死を覚悟した。

命に別状は無いって事は この時 電話に出た母だけしか知らなかったから。


祖母、母、私の三人は急いでタクシーに乗り込んだ。

タクシーの中で 涙が止まらない。

お願い、生きていて! それだけを祈った。

タクシーの運転手は私達の様子を察して安全運転で、しかもめちゃくちゃスピードを上げて走ってくれました。

病院に着くと私は駆け出して 一目散に受け付け目掛けて走っていきました。

まだICUにいる。

無我夢中で走り ついに ICUの扉の前に立った。

そこには 凄い光景が飛び込んできた。

No.212 09/03/03 15:33
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 211 看護師さんに名前を告げた。

扉が開いた。

白衣を来た人達が慌ただしく行き来する。

私達は看護師さんに案内される。
目に入る光景は ひどい。

包帯ぐるぐる巻きの人がベットに寝かされている。

えっ?そちらの方向へ歩いて行く。

……まさか…

通過。 ふぅ 違った。

通り過ぎる度 そんな光景が目に入る。
怖い…。

結局 私達は 一番奥のカーテンで仕切られた所へ連れられた。

看護師さんが そのカーテンを指して『ここです。』そう言った。

心臓が飛び出すくらい緊張。

私はカーテンに手を伸ばし 一呼吸してから 開けた。

No.213 09/03/03 22:49
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 212 簡易ベットに寝かされていた。

恐る恐る近付く。

目が合った。

生きていてくれた。
よかった。駆け寄った。

手を握りしめた。
すると…、『あいたたた』と旦那。

容態を聞いた。

肋骨にヒビが入っていて 骨盤が欠けている…。

とにかく話ができるくらい元気だった。

祖母と母は 安心して帰りました。

私は一人残り 病室まで着いて行った。
四人部屋。救急病院で20階建。 私達は11階へ移動した。

これから私は毎日 病院に通う事になります。

No.214 09/03/06 22:08
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 213 次の日の朝…。

いつもの様に家の事を済ませ バスに乗って駅まで向かう。

駅に着いたら喫茶店に入り コーヒー飲みながらタバコを吸う。

通勤ラッシュで行き交う人達を横目に一服タイム。


それから ホームに立つ。

電車で10分、そこから歩いて更に10分。

旦那のもとへと急ぐ。

四人部屋、体は動かせない。

入院して三日目に事件は起こった。

No.215 09/03/07 23:09
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 214 いつもの様に旦那の病院へ向かった。

何だか機嫌が悪そう。

『どうしたの?』
『…。』
『何かあった?』
『トイレ行きたいケド行けないし、寝たきりだから簡易トイレでしろって言われても力も入れられないし出るわけない』
…たしかに…、旦那は寝たきりだし 渡された簡易トイレはおしりサイズの浮輪みたい。

私でも無理っぽい。しかも、四人部屋だしカーテン閉めただけで 人の声はするし、何だかプライバシーもクソもない。
その事で苛々していた。

そして 苛々は絶頂に!!

ついに、持っていた携帯を真っ二つにへし折った。

『個室にしてもらおう、私ちょっと看護師さんに言ってくる』
そう言って看護師さんに当たり散らした。
運よく個室が開いていた。

すぐ移動出来る。

差額ベット代くらいは致し方ない。


私達は同じ階の一番端の部屋に移動した。

夜8時…消灯時間。
旦那がいない、旦那の家族だけがいる家に帰る時間。


家に帰ったらテーブルにケーキが置いてあった。

No.216 09/03/18 22:40
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 215 今日は私の誕生日。

忘れてた。

一人で夕食を済ませる。

そこに義祖母がやってきた。

『このケーキはどうしても俺が買いに行くって言って、お父さんが買いに行ってくれたんだよ』そう言われた。

すごく嬉しかった。
義父は 入退院を繰り返していて 私の誕生日の日に合わせて外泊してくれていた。

車の運転も久しぶりにして自分一人で 買いに行ってくれた。

その気持ちに感謝した。


そして次の日 義父はまた病院へと帰って行った。

No.217 09/03/18 22:55
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 216 旦那が入院して一週間後の事。

そろそろ病院を移動しなければならなくなっていた。

地元の病院へと移る日が決まった。

どうやら救急車で搬送されるらしい。

…当日の朝。

身支度を済ませる。少しの荷物を片手に持ち 旦那から先に救急車に乗せられる。

続いて私が乗り込む。

さぁ いよいよ出発。

すると 救急車のサイレンが鳴った。

びっくりした。

ケドそれ以上に 何だか くすぐったい感じがして 二人で目を合わせて クスッと笑ってしまった。

30分以上かけて地元の病院に到着。

病院に着いたら すぐレントゲン室に入って 検査をした。

それから病室に入る。

四人部屋。

みんなおじさんばかり。

一人は糖尿病を患いながら 胸辺りの手術をした 熊のぬいぐるみみたいな親父。
もう一人は 土建屋の社長。

もう一人は 趣味が折り紙と言う親父。
この病院は整形外科専門の為に 皆さん よく喋る、よく食べる、禁止されてるお酒は飲む、もちろん煙草も、いつも喫煙室は満員だった。

No.218 09/03/18 23:10
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 217 こっちの病院に移って来てから すごく楽しかった。

前の病院では 起き上がる事は禁止、とにかくベットから起きたらダメだった。
こっちに移ってからはリハビリと称して当日から動き回っていた。

旦那と二人で煙草を吸いに行く。

カーテンを閉めて 旦那の代わりに私がベットに寝転がったり、二人で並んでテレビを見たり。

ある日 ふと思い立って外出してみた。
行き先はパチスロ。
2時間程 抜け出し パチスロに行く。

おもしろい様に勝ちまくった。

必ず昼から 外出した。

その頃の私の一日、朝6時起床。
朝ごはんの準備。
後片付け。
部屋掃除。
買い物。
昼は弁当を持って旦那の病院へ自転車で向かう。

だいたい 5時過ぎに帰宅。

夕食の準備。
後片付け。
風呂。
就寝。

…これの繰り返し。
この生活に慣れて来た頃、旦那の退院が決まった。

物凄く 嬉しい。

やっと 真新しいWベットに旦那と二人で寝られる。

旦那がいない 孤独だけだった この家に 帰ってくる。

そう思うだけで幸せ。

No.219 09/04/28 23:24
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 218 退院当日。

朝から気合い入れて病院に行った。

今日 旦那が帰ってくる。

荷物をまとめ退院窓口まで行く。

支払いは無し。

仕事中の事故の為 労災扱いとなった。
それから私が運転する車で家に帰った。

義父が真っ先に 出迎えてくれた。

この日は外泊してくれていた。

この時、義父の容態はあまりよくなかった。

今日の夕食のメニュー、焼肉。 何かある毎に 渋田家は焼肉をしていた。

No.220 09/05/20 23:27
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 219 慌ただしい一日が終わった。

初めて旦那と二人でベットに横たわった。

明日から毎日リハビリに通わなければならない。

それでも旦那と一緒だと思うだけで幸せになった。

それと並行して結婚式の準備もしなくてはならなかった。

結婚式は初冬と決めていた。

理由は…旦那の父の容態がその頃には回復してるであろう、と予測しての事だった。

とにかく今日は寝よう。

初めて二人並んでベットに寝た。

  • << 223 次の日の朝、私は誰よりも1番早く起きて 朝ごはんの支度をした。 みんなの分の目玉焼きを焼き サラダを盛り付ける。これで一品目。 ヨーグルトにバナナを混ぜて ハチミツをかける。二品目。浅漬けを漬ける。三品目。 お味噌汁を作る。四品目。 それに、勤めにでる義母と義妹の為に弁当も作った。 毎日 ご飯の支度だけで一時間もかかっていた。 ちょうど朝ごはんが出来上がる頃 義祖父が起きて来る。

No.221 09/06/06 15:58
。〃。歩行者。。〃 ( 20代 ♀ kNWOh )

楽しみに拝見させていただいてます(o/∀`o)ノ

お時間あるときまたお話聞かせてください🎶🎶

No.222 09/06/25 22:33
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 221 読んで頂きありがとうございます。

最近は何かと慌ただしく中々 書く事が出来ませんでした。

また今日から 少しずつ 進めていきたいと 思っています。

よろしければ今後もお付き合い下さい。

No.223 09/06/25 22:52
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 220 慌ただしい一日が終わった。 初めて旦那と二人でベットに横たわった。 明日から毎日リハビリに通わなければならない。 それでも旦那と一緒だ… 次の日の朝、私は誰よりも1番早く起きて 朝ごはんの支度をした。

みんなの分の目玉焼きを焼き サラダを盛り付ける。これで一品目。

ヨーグルトにバナナを混ぜて ハチミツをかける。二品目。浅漬けを漬ける。三品目。

お味噌汁を作る。四品目。

それに、勤めにでる義母と義妹の為に弁当も作った。

毎日 ご飯の支度だけで一時間もかかっていた。

ちょうど朝ごはんが出来上がる頃 義祖父が起きて来る。

No.224 09/06/26 23:39
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 223 義祖父が起きて来ると、まず雨戸を開ける。

そしてあいさつ『おはようございます』

新聞受けに新聞を取りに行き それからテーブルに座る。

テーブルに座られると 何だか無性に腹立たしかった。

まだ準備できてないのに…、急かされてる様に感じた。

心の中で文句を言い、それでもいつも笑顔を心掛けた。

そのお陰で私は今でも近所では『良いお嫁さん』で通っている。

No.225 09/06/29 22:53
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 224 同居生活…。

うまく行く、と思っていた。

まだこの時までは…。

私は毎日、炊事、洗濯、掃除、等 頑張った。

何かあった時に文句を言われない様に。

だからすべて完璧に熟した。

旦那は退院から一ヶ月の間 自宅療養を強いられた。


そして毎日 病院に通った。

あんなに大好きな旦那だったケド、一緒に居る時間が長くなると ケンカばかりしていた。

相変わらず早起きの私からしてみれば、昼前まで寝てる旦那が羨ましくもあり、療養中だから ゆっくり寝かせてあげたい、と言う気持ちもあり、複雑になってきた。

なんで私ばっかり…、そう思う様になってきていた。

No.226 09/07/01 12:17
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 225 そして この頃から 義祖母が嫌いになってきていた。

旦那の昔の話(ヤンチャしてた頃)を嫌味たっぷりに言ってきたり、義父の文句まで言ってきたり…。

と、とにかく人の悪口が大好きらしかった。

そんなだから きっと私の悪口も他で言ってるんだって思っていた。

この家の実権は 義祖母が握っていた。
ただ一人 義父だけは この義祖母に反発していた。

私はと言うと…そこら辺は上手いので 適当にやってはいるケド 毎回 心の中で『バーカ』とか思っていた。

自分で思ってる以上にストレスは貯まっていた。

No.227 09/07/02 01:28
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 226 義祖父は 温厚なタイプ、怒ったトコは見た事がないくらい、一代で事業を築き上げ大成功を成し遂げる。 趣味は無くアルコール類が大好物で朝からでもお酒を飲んでいる事が多々ある。

義祖母は そんな義祖父と共に苦労を重ね 今では趣味は吟詠、カラオケ、書道、華道、と何不自由なく暮らしている。性格は自己中でお節介、しかも何でも自分が顔を出さないといけないと思うタイプ。
義父は この事業の後継者として 婿養子として嫁いでくる。 性格は竹を割った様な感じ、義祖母と仲が悪い。 よく言い争っている。

義母は小さい頃から義祖母から『あなたは跡取りだから』と育てられ 義祖母の言う事は 必ず聞いている。 性格は温厚。 母親と旦那の間に挟まれて 苦労していた

No.228 09/07/02 18:52
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 227 旦那も性格は温厚。声を荒立てる事もなく ケンカは嫌いなタイプ。常に私の事を守ってくれる。趣味はギャンブル、釣り、ドライブ。

義妹、性格はこれまた温厚。古風な感じ。今時の若い子にしたら珍しいくらい純粋な子。


これが我が家。

No.229 09/07/02 23:14
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 228 いよいよ旦那の仕事復帰が決まった。

でも旦那は 会社の社長の事を嫌っていた。

夜間勤務、残業は当たり前、定時で帰って来た事がない。手当一切なし、手取り13万。結婚しても変わらなく はっきり言って生活できない。

旦那は家業を継ぐ事は強いられなかった。

その理由として、祖父の時代をピークに父の時代ではどんどん需要も供給もなくなり旦那が継ぐ頃には倒産…それならば父の病気を理由に廃業してしまった方が…。と、祖母の一声で決まりました。見えっ張りな祖母の考える事だなぁって思いました。

No.230 09/07/07 06:11
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 229 旦那が仕事復帰してから、義祖父母と一緒に居る時間が長くなりました。

義祖母は元気が良すぎる為、その元気が嫌味に見える事さえありました。

この頃から義祖母の嫌がらせにも似た行動が始まりました。

朝 顔を合わせれば必ず私の方から『おはようございます』と言い、返事が返ってくるのは 10回に1回くらい…。あとは無視されてる。
他のみんなに対しては自分から『おはよう』って言ってる…、朝からイラッとくる。
その後 朝食。

朝食は みんなバラバラに食べるケド いつも私は義祖母と同じ時間帯になっていた。 私の目の前に座る義祖母は いつも ムスッと怒った様な顔をして食べていて…。

だから私は義祖母と同じ時間帯にならない様にずらして食べる様にしました。が、ずらしてるのにいつも一緒になってしまう。

それが苦痛…。

No.231 09/07/08 23:25
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 230 それから、食べ物に関しては 優先順位が決まってました。
果物やお菓子など 頂き物がある場合、必ず義祖母は義妹から食べさせていました。

迂闊にも私が食べようとしようものなら決まって『これはみどりちゃん(義妹の名前)が大好物だから食べない様に』………。

言葉もありません。
こんな感じで 食べ物の事では嫌な事が多い。

つーか 私に食べさせたくないんだなって後でわかりました。

一度 2階に上がり 1階に忘れ物を取りに行った時 聞いてしまったんです。

義祖母が 義母と義妹に『あの子、勝手に食べるから半分しか残ってないんだよ』って。

え?私 一つ足りとも食べてませんが…。その場で言いたかったが グッと堪えました。

心の中で叫びました、『くそババァァァーー』って。

No.232 09/07/10 23:06
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 231 しかし義祖母は 自分の友人、知人等には私の事をめちゃくちゃ褒めて言ってました。

しかも何の資格も無い私が いつのまにか看護師になってました。

義祖母、電話で『うちの孫の嫁は看護師なんですよ~』って…。

もう私は知らない…。

そんなに私って駄目な人間なんだろうか? ありのままではいけないんだろうか?

家庭内での事ならば我慢も出来た。が、私が知らない内に私が私じゃなくなってきている。

旦那に話してみよう。

でも、言えなかった。

仕事で疲れて帰ってくる旦那に家の中の愚痴を言って もっと疲れさせたくなかった。

それに旦那は 毎日 休憩時間にメールをして私を気遣かってくれた。

そんな旦那を困らせたくなかった。

No.233 09/07/10 23:27
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 232 そんな生活が続いた。

ある日の朝、旦那が義祖父と些細な事で言い争ってしまった。
そのまま仕事に行った。

その後から義祖母の態度が一変した。

私が義祖母に話かけた、すると、完璧無視。

大人げない。

私に八つ当たり。

この時ばかりは頭にきた。

もういい、こんな家、義祖父にだけ行き先を告げ家を出た。
行き先は買い物。

あの頃の私には車がなく交通手段はバスしかなかった。

バスの中でムカムカが止まらなかった。
そして、こんな事までされて それでも自分が夕飯の買い物に出てる事にも腹立たしくなり、買った物を一度家に持ち帰り、荷物をまとめ暫く実家に帰ろう、そう心に決め 家路を急いだ。

玄関に着くと 私が戸を開ける前に義祖母が駆け寄り にこやかな笑顔で『おかえり』そう言ってきた。

私もアホだからその笑顔に騙され、実家に帰る事を忘れてしまった。

こんな事の繰り返し…。

しかし、信頼していた義母からも 嫌な仕打ちが待っていた。

No.234 09/07/10 23:46
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 233 義母は洋品店に勤めていた。

この洋品店は子供から大人までの服を取り扱っていて義母は店の店長をしている。

年齢の割にはセンスがいいし 優しいし、私は好きだった。
ケド…ある日から 嫌いになってしまった。

私は何度か義母の店に行った事があり、お店の従業員さんとは顔なじみになった。

そんなある日の事…、義母の店に買い物に行った。
ちょうど義母は休憩らしく店内には居なかった。

そんな時、レジをしていた一人の従業員さんから話かけられた。
『あなた、お義母さん優しくていいわね』 『はい』 『先日もあなたにって言って洋服買って帰ったでしょ、いいお義母さんよね~』って…。
???

私 洋服なんて一度も買ってきて貰ってない。
初めて買ってきて貰ったのは タオルハンカチ一つだけ、だけど…。

義母は恰も私に買って行く、と従業員さん達に豪語しておきながら、実は自分の娘に買って行っていました。

娘がいらないって言った服達は 値札がついたままゴミ箱へ捨てられていました。

それを義祖母は勿体ないと言って 拾っておいて、自分が買ってきたと言わんばかりに 私に持ってきていました。

No.235 09/07/11 00:01
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 234 この家の中で信頼出来る人間は…旦那だけ。

義父も とっても優しかった。

自分も嫁いで来た身だから 私の気持ちがよくわかる、よくそう言っていた。

私は義父を物凄く尊敬した。

あんな義祖母達とよく今まで生活してたよなぁ~、それに 実家で勤めていた職を辞して ゼロから家業を継いだ、これって大変な事だと思う。

義父の苦労がよくわかる。

義祖母が言う義父の悪口は決まって、『いっつも飲みに行ったりして全然家にはいなかった』と…。

私はその気持ちがわかる気がする。

あんたと一緒にいたくなかったんじゃん。

ストレスも相当なモノだったと私は思う。
私が勝手に思う事、義祖母があんなだから義父は病気になったんだ、と。

義父の病気の原因がタバコにあるらしい。

イライラさせる義祖母が悪いんだ、って心の中でずっと思っている。

No.236 09/07/21 12:08
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 235 まだ結婚式を挙げていない私達は 着々と準備に取り掛かった。

義父の容態が思わしくない。

入退院の繰り返し…。

今度の入院は最後になるかもしれない…、と。

もう家に帰れないかもしれない…。

ある日、義母が病院に呼ばれた。
…余命が宣告された。

…あと三ヶ月…。

病院から帰って来た義母は 車庫に車を止め、中々 降りて来ようとしない…。
涙を拭っていた。

それから家に入って来た。

余命が言い渡されたとみんなに話ていた。

……ガン…、またガン。

あの人と父の命を奪ったガン。

そして、また、ガン…。

もう気持ちが麻痺していた。

ガン、イコール……死。
私の中でそう思う様になっていた。

No.237 09/07/21 13:07
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 236 緩和ケア…。

義父には余命は言わない事にしたらしい。
義母が独断と偏見で決めていた。

日に日に弱っていく体、痩せ細っていく体。

私は毎日毎日 病院に行った。

義母は仕事の為 夕方からしか行けず、義祖母は 習い事やらで忙しく 中々 病院には寄り付かなかった。

結婚式まであと二ヶ月。

余命三ヶ月。

私は病院に通いながら 結婚式の準備をし 家の事もすべて手を抜かずにやった。

こんな時でも夕食を囲む時 義祖母は義父の実家の悪口を言ってきた。

義祖母いわく『自分の息子が余命三ヶ月なのに病院に見舞いにも来ないなんてどういう神経してんだか』…。

私は呆れた。

そんなの毎日でも会いに行きたいに決まってる、でも 田舎から出て来るだけでも2時間はかかるし、交通の便は悪いしあちらの祖父母は体も悪い。 寝たきりで来たいケド来れないだけなのに…。

そんなに言うんなら自分が迎えに行けよ、そう思った。

No.238 09/07/22 13:44
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 237 義父の両親が、やっとの思いで 病院にお見舞いに来てくれた。
…その姿は…、腰は曲がってしまい、白髪頭。

その姿を見て私は涙が出そうになった。
自分が腹を痛めて産んだ息子が、余命三ヶ月だなんて…、どんなに苦しいだろう…。

そんな気持ちも知らないくせに 毎日 習い事と言って病院にも寄り付かない あんたの方がよっぽど神経疑うよ! そう言ってやりたかった。

私はこの時、改めて思った。

義祖母が大嫌いだ、と…。

No.239 09/07/22 22:25
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 238 病室に入って来た途端、腰の曲がった母親が息子の痩せ細った手を握りしめた。
後ろからでもわかるくらい肩が上下に動いていた。

私は 堪えきれず病室を出た。

親が子供を想う気持ち…。


そんな時 タイミングよく義祖母がお見舞いやって来た。

…滅多に来ないくせに…。

そして ご両親を見るや否や 『まぁまぁよく遠くから来て下さって、ご迷惑をおかけしました。』
そう言った。

そして自分は毎日 病院に来てる、と言っていた。

ホントに腹がたつ…。
このタイミングの良さにも腹がたつ。

でも こういう人って いるよな~この人のパワーと強運はちょっと怖い気さえする。

No.240 09/07/26 10:23
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 239 義父の両親が帰る時間になった。

二人共 涙しながら帰って行った。 と言うか、迎えが来て連れて行かれた………そう言う感じだった。

この頃の義父は、まだ一人で歩けるし 一人で食事もしていた。

それでも照れ隠しなのか 義父は両親を見送りに 病室を出る事はなかった。

No.241 09/07/28 22:34
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 240 私達の結婚式の日にちが決まり いよいよ一週間後になった。

私はこの頃から実家に帰って実家の母、姉、姪っ子と楽しく過ごしていた。

しかしまた母親の借金癖が発覚。

情けない事に携帯は止められ、光熱費も二ヶ月滞納していた。
もう嫌気がさした。我が母親ながら、父の代わりに…、とまで思う様になっていた。
親戚が集まった。
もう親子の縁を切りなさい、と言われた、が、出来ない。この母親をほって置いたらとんでもない事になる、それと、やっぱりなんだかんだ言っても母親…見捨てるわけにもいかない、そう思ったから。
ただ今回は金額が少なかった為姉が全てのお金の管理をする、母親は通帳は持たせない、車ももう乗らない、そう約束させた。
そして今回もまた私が借金の肩代わりとなった。
今までに立て替えた金額…数百万…。
少しばかりの貯金、結婚式はあさってだというのに…。

No.242 09/07/30 23:05
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 241 結婚式前日…。

旦那からの電話。
『明日の結婚式、親父出れなくなった…』『…わかった』『ごめんな』『お父さん具合悪いの?』『うん』『そんなに悪いの?』『結婚式の間、体力がもたなくて』『明日は一人で大丈夫なの?』『寝てれば大丈夫』『わかった。お父さん無理しない様にしてあげてね』『明日早いからもう寝よう』『おやすみ』 そう言って電話を切った。

しかし全然眠れない。

いろんな事を考えた。

これまでの自分の人生…。

小さい頃の事…。

亡くなった父の事…。

大好きだったあの人の事…。

そして借金癖のある母の事…。

離婚してる姉の事…。
こんな環境で育つ姪っ子の事…。

今ガンと戦ってる義父の事…。

それに何より、私は今 なんて幸せなんだ、と涙が出た。

明日 私は二回目の結婚式を挙げ様としている。

結婚式を二回もするなんて…。


今度は絶対 幸せになる、そう亡くなった父に誓った。

眠れぬまま朝が来てしまった。

No.243 09/07/30 23:20
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 242 結婚式当日…。

私は姉と共に一足先に会場入りした。

ウエディングドレスに着替え、髪をセットする。

化粧もバッチリしてもらう。

旦那が到着。

旦那も着付けてもらう。

うん、かっこいい。
『今日、親父来てるから』『えっ?』『這ってでも行くって言って来た』『そう、ありがとう』『良い結婚式にしような』 『うん!』

みんなに支えられ、結婚式も無事終了。
二次会、三次会…。
ホテルに帰り着いたのは 朝の5時…。


それから 新婚旅行へと旅立ちました。
新婚旅行中は楽しくて楽しくてたまらなかったケド、いざ 家に帰るとなると 現実がドーンと待っている。

義理家族が待っている。

そう考えただけでため息が出ちゃうし…。

No.244 09/08/08 14:53
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 243 新婚旅行から地元に帰って来た。
空港から自宅までタクシーで30分…。家族の分の沢山のお土産を抱えて…。
家に到着。
旦那はワクワクしてるみたい…。
私は……微妙…。
勢いよく玄関を開ける。『ただいまぁぁ』『まぁまぁお帰りなさい。』と義祖母。おっと、帰宅早々 1番見たくない顔が現れ 一瞬で 現実に戻った。
早速 仏間に行き ご先祖様にご挨拶をする。それから 皆が待つリビングへ。
新婚旅行どうだった?なんて聞いてくる人なんて一人もいない。
あっ、お土産か…。この人達はお土産を待ってるんだ。お土産もかなり奮発したと私は思ったんだけど…。
義祖父には美味しそうなお酒。 結構、高かった。義祖母にはCHANELのスカーフ。 義父母には お揃いのVUITTONの財布。義妹にはフェラガモの靴とバック。私の実家のお土産はチョコレート一つと姪っ子達へ キーホルダー。
この時点でも めちゃくちゃ差があると思うんだけど…。
しかも ブランド物のお土産 頼んでおきながら餞別もなし…。
私の実家からは餞別貰ったのに…。

No.245 09/08/19 15:22
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 244 色んな不満を抱え、また同居生活が始まる。

義父は 結婚式が終わったその足で病院に帰っていた。

早速 病院に お土産を持って行く。

財布ともう一つ 大きなお土産を抱えて。


病院に着いた。

病室へと急ぐ。

トントン…。

返事はない。 義父はテレビを見ていた。

旦那の顔をみると すごく嬉しそうに笑った。

『はい、これお土産』 そう言って手渡す。

『ありがとう』そう言って受け取ってくれた。

新婚旅行はどうだった?って聞いてくれた。

少し話をして、今度は大きなお土産を渡す。

『もう一つ親父に報告があるんだけど』旦那が言った。

『何?』
『俺達に赤ちゃんが出来たよ。親父もおじいちゃんになるよ。』
義父は 少しハニカミながら『よかったね』そう言った。

どうしても1番に伝えたかった。

これで もっともっと生きて欲しい。

その想いを込めた。

  • << 247 余命宣告から 三ヶ月目に入った。 義父の容態はかなり悪くなっていた。 この頃になると もう食事も出来なくなっていた。 起き上がる事も出来なくなり ついに寝たきりになってしまった。 私は赤ちゃんの超音波写真を持って行った。 その写真を見て笑顔になってくれた。 そしてその次の日、容態が変わった。 危篤状態になった。 家族みんな病院に駆け付けた。 あちらのご両親も兄弟も 甥も姪も駆け付けた。 仕事中の旦那に電話した。 すぐ駆け付けた。 病室に入ると義父の息だけが 鳴り響いた。 ズーズーズー…。 時間が深夜になり義母とあちらのご両親を残して一度 帰る事にした。 エレベーターを降りて 駐車場に出ようとした まさにその時、 『早く!早く!』 その声にただならぬ予感が…。

No.247 09/08/19 16:52
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 245 色んな不満を抱え、また同居生活が始まる。 義父は 結婚式が終わったその足で病院に帰っていた。 早速 病院に お土産を持って行く。 財布… 余命宣告から 三ヶ月目に入った。

義父の容態はかなり悪くなっていた。

この頃になると もう食事も出来なくなっていた。

起き上がる事も出来なくなり ついに寝たきりになってしまった。

私は赤ちゃんの超音波写真を持って行った。

その写真を見て笑顔になってくれた。

そしてその次の日、容態が変わった。

危篤状態になった。

家族みんな病院に駆け付けた。

あちらのご両親も兄弟も 甥も姪も駆け付けた。

仕事中の旦那に電話した。

すぐ駆け付けた。

病室に入ると義父の息だけが 鳴り響いた。

ズーズーズー…。

時間が深夜になり義母とあちらのご両親を残して一度 帰る事にした。

エレベーターを降りて 駐車場に出ようとした まさにその時、
『早く!早く!』 その声にただならぬ予感が…。

No.248 09/08/19 17:03
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 247 急いで病室に戻った。

義母が崩れる様に泣きじゃくる。

みんなが泣きじゃくる。

義父のズーズーズーと言う息の音は止まっていた。

もう息をしていなかった。

体はまだ温かい。

どれくらい時間が経っただろうか、義祖母が葬儀屋の手配をしてくれ 葬儀屋が父の遺体を自宅まで運ぶ準備をした。

その間 私達は廊下で待たされた。

遺体と共に 自宅に戻る。

自宅に戻ったらお坊さんが来た。

お経をあげ終わるとお座敷でみんなで寝た。

No.249 09/08/19 17:21
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 248 2時間くらいして目が覚めた。

すっかり朝になっていた。

義父の遺体があった。

夢ではなかった。


慌ただしく葬儀の準備が始まる。

父の時の様に 親族は悲しむ暇はない。
次から次へと決めなければならない事だらけ…。

お通夜から葬式…。

火葬場では 旦那は泣きじゃくった。


全てが終了した。

あっという間に時間が過ぎて行った。

義祖母が言った。

『他人のあなたがいたおかげで少し悲しみが減った』と…。

結婚してまで他人と言われる私。

これは褒め言葉なのか何なのか…。

微妙…。

No.250 09/08/20 23:11
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 249 全てが終わった。

悲しみだけが残った。

しかし私達 残された者は これからも頑張って生きて行かなければならない。
お腹に宿った新しい命、これはきっと 私の父、義父の生まれ代わり…。

そう思った。

大切にしなければならない。


葬儀が終了したら 次は早速 あちらのご両親やら親戚やらの文句大会が始まった。

もちろん義祖母を筆頭に…。

義母まで一緒になって言ってたのには耳を疑った。

この人達 本当最悪。

  • << 251 義父の事を想うと胸が痛む。 義祖母は義父の文句を言う時 きまって『死んだ人の悪口は言いたくないけど…』と言う。 だったら言うな、と私は思う。 かなりストレスになっていた。 ストレスと悪阻で妊娠三ヶ月目でマイナス五キロ…。
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