…君色…
あなたと出会ったのは
桜が舞い散る今の季節…。
この時期になると あなたを思い出すよ。
私達 それぞれの人生 歩んでるね。
もう会う事もない。
たまに思い出すのは出会った頃のあなたと、 あなたの家の電話番号…。
楽しい思い出…。
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今から16年前に 初めてあなたを見つけたよ。
…あなたと私…。共に高校生になったばかり。
中学の卒業アルバム、あなたの笑顔に一目惚れしたよ。
そんなあなたと恋人同士になるなんて。
奇跡にも私の友人とあなたの友人が同じ高校だったんだよね。
初めてあなたと会ったのは…友人宅だったね。
あなたは遅刻してきたね。
一生懸命 自転車こいで…その姿も大好きだったよ。
少し無口なあなた。私の方がお喋りだから ちょうどよかったよね。
あなたとあなたの自転車で近くの公園に行ったね。
私はブランコに座り…あなたは自転車にうなだれる。
たわいもない話したね。
少し話て 友人宅へ戻ったら 自転車を中々 止めようとしないあなた…。
どうしたの?
……あっ あのっ よかったら俺と付き合ってくれない?。
~ほんと?~私でいいの?
…うん…。
ありがとう。
幸せだったよ。
でも…二度とその言葉を聞く事はなかったね。
>> 12
バイト先の先輩が、私に言ってきた。
『ねぇねぇ、あの二人のうちどっちが好き?私は光君が好き。』
そう言われて、私は咄嗟に『良君の方かな』
…ほんとは光の方が好きになりかけてた。 先輩に嫌われたくない一心で 嘘をついた。
それから、先輩は私と良を付き合わせようとした。
わざと 私だけバイトの日に二人を連れてきて 光といちゃついたり…。
私は 嫉妬した。
そんな私に良は優しくした。
この人と付き合っても別にいいかぁ。
軽い気持ちで付き合い出した。
良は私を好きになってくれた。
原付きに私の名前を入れた。
左腕に私の名前を彫った。
私は罪悪感でいっぱいになった。
ほんとは軽い気持ちで付き合い出したのに…。
これ以上 良の事 受け止めれない。
そう思った私は、彼に別れを告げた。
彼は泣いていた。
私の心の中に まだあの人がいた。
良と付き合ってる時も 時間を作って会いに行ってた。
あなたを忘れられない。
やっぱりあなたが好き。
>> 13
良との事で、益々 私はあなたへの思いが強くなった。
あなたは 普通に会ってくれた。
前と何も変わらなかった。
あなたの気持ちが分からなかった。
それでも あなたの傍に居たかった。
そんな時、光が私にアプローチしてきた。
これは あなたを忘れられる最後のチャンスかもしれない…。
光の事は嫌いじゃなかった。
もうあなたから解放されたい。
私は光の彼女になった。
光は 人気があったらしく 光を好きな子が私を見に よくバイト先まで来ていた。
何だか気持ちがよかった。
光は私の事 愛してくれた。
…でも、やっぱり…心の中にあなたがいた。
光に隠れて あなたに会いに行った。
あなたは変わりなく私と会った。
片思いでもいい。
あなたが好き。
あなたを好きな自分も好き。
光にばれた…。
- << 16 光は急いでバイト先までやってきて 『それでもいい』って言った。 私は無理だった…。 光をどれだけ考えさせ傷付けたかわからない。 もう…無理…。 私は、やっぱりあの人が忘れられない。 光からきつく抱きしめられた。 愛の言葉を沢山並べられた。 殆ど 悲鳴にも似た声だった。 周りの目も気にせずに、抱きしめられた私は、その腕の中からスルッと抜け出した。 良を傷付け、その友達である光も傷付けた。 私は最低最悪の人間だ。 …そんな時でも、あなたに会いたい。 声が聞きたい。 …そう思った。
>> 14
良との事で、益々 私はあなたへの思いが強くなった。
あなたは 普通に会ってくれた。
前と何も変わらなかった。
あなたの気持ちが分か…
光は急いでバイト先までやってきて 『それでもいい』って言った。
私は無理だった…。
光をどれだけ考えさせ傷付けたかわからない。
もう…無理…。
私は、やっぱりあの人が忘れられない。
光からきつく抱きしめられた。
愛の言葉を沢山並べられた。
殆ど 悲鳴にも似た声だった。
周りの目も気にせずに、抱きしめられた私は、その腕の中からスルッと抜け出した。
良を傷付け、その友達である光も傷付けた。
私は最低最悪の人間だ。
…そんな時でも、あなたに会いたい。
声が聞きたい。
…そう思った。
>> 23
…今日は みんなで集まる日。
私には関係なかった。
聡美がしつこく言ってくる。
『今日一緒に行こう!あいつ来ないらしいからさ』
あんまり乗り気じゃなかったケドあの人が来ないなら。
会場に到着。
見慣れた人達。
あっ、康司がいた。
そう言えば 康司も来てるんだ。
私はすっかり忘れていた。
康司は笑顔で私の方に寄って来て『また会えたね。待ってたよ』そう言った。
それから康司は 帰るまで 私の隣から離れなかった。
私は康司に心を許し始めていた。
私の方が二つ年上なのに、康司は私よりしっかりしていた。
帰る時 今度は私の連絡先を聞いてきた。
私は迷う事なく教えた。
この時の康司は メモするものは何も持ってなく 頭の中に必死に叩き込んでいたケド 電話番号の一桁を間違ってて 結局 また連絡が取れないんだけど…。
>> 26
やがて 私は康司と付き合っていた。
康司と付き合う事で私は 初めて 愛される喜びを知った。
今までの恋愛…。
それは ほんとに幼稚な恋愛だった。
相手にされなくてもいい。 あの人を好きな自分が好きだった。
典型的な自己満足な一人ヨガリの恋愛。
康司と毎日会った。
康司の家まで原チャリで行って。
…ある夜 康司が 泊まりに来いと言ってきた。
親の目を盗んで…。康司が先に玄関に入り 私は 音を立てない様に 康司の部屋に入り込み すぐに押し入りの上の方に隠れ 布団を被った。
その間に 康司がお風呂を済ませる。
康司がお風呂に行ったのと入れ違いに 康司のお母さんが部屋にやって来た。
私は心臓が跳び出しそうなくらいドキドキした。 このドキドキが静まりかえった部屋に響くんじゃないかと思うくらい。
押し入れの隙間から光が漏れていて、康司のお母さんが行ったり来たりする度に光が動いた。
そして、康司のお母さんは『あらっ?おかしいわね…』と言いながら 押し入れの方へ手を差し出した。
…やばい…。
>> 27
…もうダメだ。
そう思った瞬間、何故か 康司のお母さんは手を止め 部屋を後にした。
私は胸を撫で下ろした。
康司がお風呂から上がってきた。
よかった。
それから寝るまで ヒソヒソ話をした。
康司は温かかった。
次の日の朝。 幸いにも 康司の家族は出かけていた。
私達は嬉しかった。
私の中で完全にあの人を忘れてた半年間だった。
いつもの様に原チャリで康司へ会いに行く途中、信号待ちの向かい側に 見た事ある人を発見。
むこうから近寄って来た。
『よぅ。久しぶり』それは、光だった。友達とニケツで ニコニコしながら話かけてきた。
私も普通に話ていた。
2、3分話した後 光とは別れ 康司の家へ急いだ。
>> 28
康司は 幼い頃 交通事故に遭い 今でも その後遺症に悩まされていた。
突然 気を失う事があるらしく 将来は車の免許も取得する事も出来ないらしい。
もちろん 原チャリの免許も取れない為、会いに行くのは いつも私の方からだった。
そんな中 私は卒業を間近にして車の免許を取得した。
これで 行動範囲が広くなる。
康司を乗せて何処へも行ける。
そう思った。
…でも 康司を乗せる事は一度もなかった。
…春休みに入り 私は就職も決まっていた為 3学期は ほとんど 遊びまくっていた。
友達の 朋子に誘われ 朋子の家へ遊びに行く事になった。
朋子の家までは高速バスで一時間。 かなり遠い。
バス停で降りる。
朋子が迎えに来てくれていた。
朋子の後ろに 知らない男の人がいた。
彼の名は『啓一』。
軽く会釈をして いったん別れる。
朋子の家で一休み。
彼は朋子の幼なじみらしい。
…へぇ。 そんなノリだった。
>> 29
夕方になり朋子と二人 食事に行った。
私達には、かなり贅沢な ステーキだった。
ステーキハウスへ二人っきりで行く。
学生の分際で すごい贅沢。
それは、朋子は社長令嬢だったから。
そのまま 昼会った啓一と一緒に 朝まで遊んだ。
啓一はすでに運転免許を取得して自分の車も持っていた。
ステーキハウスの前まで迎えに来ていた。
途中 啓一の友達を一人迎えに行った。
四人で夜の砂浜へ行ったり カラオケ行ったりした。
帰りは朝方だったから 啓一の友達一人を送り 私達は啓一の家に泊まった。
部屋に入り少し眠かったから横になってると 啓一と朋子は私が寝たと思い 二人で話始めた。
最初はたわいもない昔の思い出話。
その後、私の事を話始めた。
朋子『今日、会えてよかった?』
啓一『ほんとよかった。朋子サンキュー。』
朋子『起きたらほんとの事話したら?』私『なになに?』←心の叫び。
啓一『話したいケド彼氏がいるから何だか言えない』
朋子『私から言ってあげよっか?啓一は写真を見て一目惚れしたんだって!』
啓一『俺、言う時はきちんと自分で伝えるから』
ドキドキして 結局 一睡も出来ず…。
>> 30
2.3時間 横になって起き上がり とりあえず朋子の家に お風呂と着替えをしに帰った。
また啓一と会う約束をしていたから、私達は急いで支度をした。
その当時 ソバージュパーマが流行っていたので 私も いっちょ前にパーマをかけていた。
パーマがかかった髪の毛を整え 化粧をして それから また啓一の家に出かけた。
家に着くと そこには 啓一の友達らしき人達が 沢山集まっていた。 十数人はいたと思う。
六畳の部屋で みんな肩寄せ合って タバコをふかし 部屋は煙でいっぱいになっていた。
私は 啓一とちょうど向かい合わせのところに座った。
…すると 玄関のチャイムがなった。
…ピンポーン!
>> 31
啓一の母親が出て 2階にいる啓一を呼んだ。
啓一は 慌てて下に降りたが 一分もしない内に 2階に上がってきて 友達の一人とコソコソ話し、その後 二度と下へは降りて行かなかった。
代わりに 友達が対応していた。
その友達が2階に上がってきて啓一に言った。
『最後くらい会って来てやれよ。』
……?……。
何故 最後なんだろう? 私は全く意味がわからなかった。
啓一は一言、『もう関係ないから』。
そう言った。
私は思いきって 啓一に聞いてみた。
『最後って?』
すると啓一は『俺、就職が県外に決まってんだ』
…な・る・ほ・ど…!!
私はピンときた。
さっき来たのは 啓一の元カノ、啓一に別れを言いにきたんだ!
って言うか 啓一って県外行っちゃうんだ。
何だか 場が盛り下がる。
啓一の友達は 一人、また一人 帰って、結局また啓一と朋子と私の三人だけになった。
>> 34
毎日毎日 私は私なりに尽くした、つもりだった。
しかし そんな時だった。いつものように 病室へ行くと、何だか 朝から機嫌が悪い。
私に対して いちいちケチをつけてくる。
私はそんな事気にしないで普通の会話をしだす。
康司『今日も一日つまらねぇなぁ』
私 『…そんな事ないよ。外に散歩行ってみる?』
そうして 私達は表口まで二人で行き康司はタバコを蒸してみた。
ふぅ。康司がタバコをふかす。
私は康司に甘えるつもりで 『康司、早く退院できるといいね。私寂しいよ』そう言った。
その時…康司は血相を変え『俺だって好きで入院してんじゃねーよ、それくらいわからねーのかよ』
すごく大きな罵声が響いた、と同時に 目の前にある灰皿を思い切り蹴飛ばし 彼は去って行った。
>> 38
付き合おう。なんて言われなかった。
でも啓一に言わせると あの晩から私達は恋人同士になっていたらしい。
私の中で啓一の存在が大きくなって行く。
啓一は毎日 電話をくれた。 私は嬉しかった。
楽しい日々もあと二週間となった。
啓一は就職が県外に決まっていた事をうっかり忘れかけていた。
そして啓一の旅立ちの日…。
沢山の人達が啓一を空港まで送りに来ていた。
女性も何人かいた。朋子もいた。
啓一と二人きりでゆっくり話も出来ないまま 時間になった。
啓一が 来てくれた人、一人一人に 一言ずつ 声をかけていた。
…最後 私の番…。
啓一が私の体を引き寄せ みんなから少し離れる。
そして こう言った。
『お前の事を1番愛してる』
『ほんと?』
嬉しさと悲しさとで涙が止まらなかった。
その後 啓一は旅立って行った。
こうして 私達の遠距離恋愛が始まった。
>> 40
私はポケベルを持つ様にした。
これで二人の距離は近付くはずだった。
…でもポケベルは鳴らない日が多く、逆に寂しくなってきていた。
やっと繋がった電話も『仕事が忙しい』『先輩達と飲みに行ってた』…そんなのばかり。
私は決心した。
そうだ!啓一に会いに行こう!
私から会いに行けばいいんだ。
早速 航空チケットの手配をした。
それから出発の日。
私は胸が高鳴った。
もうすぐ会える。
啓一のいる町、到着。
ここで感激の再開の予定だった。 …が、啓一は迎えには来なかった。
もちろん、すぐ寮に電話した。
繋がらなかった。
何度も何度も電話した。
…やっぱり繋がらなかった。
啓一に会えないと泊まり所もなかった。
泊まる所は啓一が用意してくれるばずだったから。
悲しくなった。虚しくなった。
自分が惨めになった。
私は最終便でそのまま家に帰った。
>> 41
ポケベルの電源を切った。
涙が止まらなかった。
家に帰っても 暫く 頭の中が真っ白だった。
…そんな時 家の電話が鳴った。
母が出た。
私に取り次いだ。
きっと啓一だろう…。
そう思った。
『もしもし』
『あっ、俺、謙一』『…』
それは懐かしい声だった。
もう二度と好きになるまい!と決めていた あの人の声。
私は あの人の声を聞いて 今まで 押さえてた涙が 出てしまった。
あの人は少し戸惑いながらも ずっと電話を切らずにいてくれた。
私は またあの人に対して 勘違いをしようとしていた。
今 思う、あの人は何故 私の中に 入って来てたんだろう?
私をどうしたかったんだろう?
…でもあの頃は単純に あの人からの電話が嬉しかった。
あの人と遊ぶ約束をして電話を切った。
>> 42
私の心は 晴れていた。 啓一の事での悲しさよりも あの人と会える嬉しさの方が 強かった。
単純な女…。
啓一からは あれから なんと三日後に電話があったが、もうどうでもよかった。
仕事の都合上 会えなかった。と、啓一は言った。
色々 突っ込みたかったケド もうやめた。 あっさり啓一を許した。
そんな事よりも私はあの人に会える喜びに溢れていたから。
- << 47 今日 あの人に会える。 仕事が手につかない。 よし!仕事は終わった。 急いで家に帰る。 会うまでに少し時間がある。 …私は風呂に入って汗を流した。 私の中での決まり事で 夜 人と会う時は必ず お風呂に入ってから出かけた。 汗の臭いがするから。 さぁ出発。 あの人との待ち合わせ場所に到着。 私の方が先に着いてしまった。 暫く待つ。 あの人が来た。 …あれっ?歩き? じゃぁ 私の運転かぁ。 まぁいっか! あの人を助手席に乗せ出発した。 めちゃくちゃ緊張してるケド 何もないようなフリをした。 ドキドキが止まらない。 そうして 車を走らす事20分 ようやく 目的地の居酒屋に到着した。 あの人と居酒屋に来るなんて初めてだった。 焼鳥を頼んだのは覚えてるケド あとは 何を食べたか忘れました。 そろそろ帰る頃…。 スゥっと席を立ち あの人が 精算している。 その姿さえも かっこよく映った。 帰り際 レジでガムを受け取る時に 店員さんが言った一言、今でも耳に焼き付いています。 『お似合いのカップルですね』
>> 43
私の心は 晴れていた。 啓一の事での悲しさよりも あの人と会える嬉しさの方が 強かった。
単純な女…。
啓一からは あれから なんと三日…
今日 あの人に会える。 仕事が手につかない。
よし!仕事は終わった。
急いで家に帰る。
会うまでに少し時間がある。
…私は風呂に入って汗を流した。
私の中での決まり事で 夜 人と会う時は必ず お風呂に入ってから出かけた。
汗の臭いがするから。
さぁ出発。
あの人との待ち合わせ場所に到着。
私の方が先に着いてしまった。
暫く待つ。
あの人が来た。
…あれっ?歩き?
じゃぁ 私の運転かぁ。
まぁいっか!
あの人を助手席に乗せ出発した。
めちゃくちゃ緊張してるケド 何もないようなフリをした。
ドキドキが止まらない。
そうして 車を走らす事20分 ようやく 目的地の居酒屋に到着した。
あの人と居酒屋に来るなんて初めてだった。
焼鳥を頼んだのは覚えてるケド あとは 何を食べたか忘れました。
そろそろ帰る頃…。
スゥっと席を立ち あの人が 精算している。 その姿さえも かっこよく映った。
帰り際 レジでガムを受け取る時に 店員さんが言った一言、今でも耳に焼き付いています。
『お似合いのカップルですね』
>> 47
私は 本気で照れた。 あの人もケラケラ笑っていた。
まさに…気分は恋人同士だった。
さぁ これからどこへ行こうか?
あてもなく車を走らせ そうしている内に あの人の家の前まで来てしまった。
まだ一緒に居たかった…ケド 今日はおとなしく帰るか。
そう思った時 あの人が『運転変わろう』って言って来た。(この時、私は自分の車を購入していた)
私は嬉しくて 二つ返事で変わった。
あの人が私の車を運転している。
それだけでも嬉しい。
そして向かった先は…ラブホだった。
私は正直 驚いた。
ハッキリ言ってあの人とは Kissもした事がないプラトニックloveだったから…。
慣れた手つきであの人は 入って行く。
後に続いた。
部屋に着いた。
ドキドキ絶頂。
あの人はベットの上に寝そべってテレビを付けた。
私は 緊張のあまり『シャワー浴びてくるね』そう言った。
シャワーを浴び 来てきた洋服をきた。
勇気を出して シャワールームを出た。
>> 48
あれれ?
…ね、寝てる??
なんだもぉ、自分一人緊張して 何やってるんだろう。
きっと眠かったんだろう。
そう思った私は あの人の横に 少しくっつく様にして 寝た。
その時…。
『起きてるよ』
そう言って あの人は笑いながら 私の鼻を軽くつまんだ。
そして その右手は そのまま私の胸まで行った。
遠慮しがちに 胸に手を置く程度だった。
その手に力が入りそうな時
…私のバックに入れてたポケベルが鳴り響いた。
ブーブーブー。
一瞬 止まったが 私も あの人もポケベルを無視した。
しかし ポケベルは しつこい位 一分置き位に鳴った。
もう こんな時に 一体誰?
ポケベルの画面をみた。
…啓一からだった。
心臓が一瞬 止まりそうだった。
>> 49
私は瞬時に我に返った。
私は今、啓一と付き合ってる。
理性を無くしていた。
あの人と一線を超える所だった。
ダメダメ! 自分に言い聞かせ ベットからすぐ起き上がる。
あの人に『帰ろう』そう 伝えた。
あの人も、すぐ帰り支度を始めた。
あの時 もし一線を超えてたら あの人は その後 どういう態度をとっていたのだろう。
それより 何故 あの時 私を誘ったのか、今でも真意はわかりません。
- << 51 あの人に別れを告げ急いで 公衆電話に走った。 『もしもし』 『連絡遅い、何しとったん?』 『ごめん、友達と一緒だった』 『お前、聞いて驚くなよ、俺、今度 そっちに帰って来るから』 『…』正直 あんまり嬉しくなかった。『おい、聞いてんのか?』 『うん聞いてる。』『絶対空港まで迎えに来いよ!』 『うん』 そう言って電話を切った。 私は 何故か嬉しくなかった。 何か理由をつけて すっぽかすかな、なんて考えてしまった。 私の心が またあの人へ向かい始めていた。 あの人と あの夜以来 私はまた 勘違いし始めていた。 …そして啓一が帰って来る日。 空港まで迎えに行った。 啓一の姉とその彼氏も迎えに来ていた。 その後 姉の家に行く途中 ショッピングをした。 宝石を見ていた啓一は 私に ゴールドの指輪を買ってくれ、と 駄々をこねた。 その金額…なんと六万円。 自分が一万だすからあとは出してくれと言った。 私は嫌だったが 仕方なく 五万円支払った。 もう帰りたかった私は 今から仕事に行くから、と伝え 一人 先に帰った。 その後 啓一は一週間 滞在したが一度も会う事もなく 見送りに行く事もなく帰って行った。
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