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ゆこ( ♀ NzEGh )
11/07/18 12:20(更新日時)

あなたと出会ったのは

桜が舞い散る今の季節…。

この時期になると あなたを思い出すよ。
私達 それぞれの人生 歩んでるね。


もう会う事もない。
たまに思い出すのは出会った頃のあなたと、 あなたの家の電話番号…。

楽しい思い出…。

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No.1157914 08/04/05 13:45(スレ作成日時)

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No.1 08/04/05 15:22
ゆこ ( ♀ NzEGh )

今から16年前に 初めてあなたを見つけたよ。
…あなたと私…。共に高校生になったばかり。

中学の卒業アルバム、あなたの笑顔に一目惚れしたよ。

そんなあなたと恋人同士になるなんて。
奇跡にも私の友人とあなたの友人が同じ高校だったんだよね。

初めてあなたと会ったのは…友人宅だったね。
あなたは遅刻してきたね。

一生懸命 自転車こいで…その姿も大好きだったよ。
少し無口なあなた。私の方がお喋りだから ちょうどよかったよね。

あなたとあなたの自転車で近くの公園に行ったね。

私はブランコに座り…あなたは自転車にうなだれる。

たわいもない話したね。

少し話て 友人宅へ戻ったら 自転車を中々 止めようとしないあなた…。
どうしたの?
……あっ あのっ よかったら俺と付き合ってくれない?。

~ほんと?~私でいいの?

…うん…。

ありがとう。
幸せだったよ。
でも…二度とその言葉を聞く事はなかったね。

No.2 08/04/06 23:53
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 1 毎日 あなたに夢中だったよ。

あなたの声が聞きたくて 毎日 夜 電話した。

いつも私からだった。

あの頃は携帯がなくて 家に電話してたね。

毎回ドキドキだったよ。

公衆電話に自転車走らせ、時には友人に電話してもらい…。
私、きっと自分に自信が無かった。

あなたはモテすぎたんだよ。

私も結構 モテてたんだよ。

あなたの声を聞いただけで 明日への活力になった。

毎日毎日 あなたを好きになっていった。

あなたはどれくらい私の事 思ってくれた?

No.3 08/04/07 00:04
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 2 あなたと初めてデートしたのは…真夏の私立図書館。

本を読む訳でもなくただ一緒にいるだけでよかったね。

涼しかった。

椅子に座るあなたを回りの女の子達が指指して『あの人、カッコイイね』って言ってたんだよ。

そしたら あなたは、私を両手で自分の胸に引き寄せてくれた。

すごく照れ臭かったケド 優越感に浸ったよ。

あの女の子達の顔ったら…。

ごめんね。私の彼氏なの!ってね。


…でも…もう二度と行く事は無かった。
最初で最後の 最高の幸せ。

No.4 08/04/07 13:33
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 3 いつも 電話するのも 会いに行くのも私からだった。

それでも幸せだったよ。

ある日、あなたと待ち合わせした。

一緒に花火大会に行く予定だった。

…でも、来なかった。

家に電話してもでない…。

何回もした。

やっと繋がったのは、花火大会も終わった頃だった。

…ごめん、用事ができた。

私は笑って許した。
あなたに嫌われたくなかった。

…とぼとぼ家まで歩いて帰った。

家に着いたら 涙が止まらなかった。

…でも幸せだった。
幸せだって言い聞かせた。

あなたの彼女だって事だけが、私に幸せくれた。

絶対 彼女のままで居たかった。

だから たくさん我慢もした。

No.5 08/04/08 23:16
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 4 今 現実に思う。
どうして今 あなたを思い出しここへ綴るのだろう?


私は今 結婚し子供にも恵まれ幸せな生活を送っている。

何の不自由もない。

…この季節のせい…?

あなたとの事 思い出すよ。

今 何してるんだろう?
生きてるかもわからない…。

大好きだったよ。

…また一つ あなたとの事 思い出したよ。

No.6 08/04/08 23:24
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 5 あなたが大好きだった歌…

…尾崎豊…

自然と私も好きになった。
あなたが着てる洋服も 真似した。

すべて あなた色になりたかった。

プリプリの曲も好きだった。~SHE~

あなたが原付きの免許とった。
…でも、これだけは私が先だった、

あなたより誕生日が早かったから。

原付き 買ってバイトして その帰り道、あなたに会いに行った。

No.7 08/04/08 23:30
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 6 突然の別れ…。

私の方からだった。
…不安だった。
あなたの愛を感じたかった。

電話もくれない、
会いにも来てくれない、こんなの 寂しすぎる。

好きになればなるほど、孤独になった。

あなたを好きな故の別れだった。

私の心だけ 空回りしていた。

嫌いになって 楽になりたかった。

No.8 08/04/09 08:43
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 7 それから、毎晩 泣いた。

目が腫れる程 泣いた。

…やっぱり大好きだった。

…声が聞きたい。
…会って顔が見たい。

毎日 思いは強くなっていった。

もう一度だけ…。

『もしもし…私。』『……うん。』
『この間はごめんね。もう一度やり直したい』
精一杯だった。
『…うん。やり直そう』

胸が詰まった。
また泣いた。

No.9 08/04/09 12:12
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 8 あの頃は 後先 何も考えずに、前に突っ走るだけだった。

私が出した別れの決断が後で 後悔するとは…。


付き合いが復活して、また毎日 あなた色の日々が始まった。

もう二度と別れはないと思っていた。

付き合い方は 前と何等 変わりなかった。

強いて言うなら 私は少しあなたに対して 意見が言える様になった事くらい。
一度別れた事で二人の絆は前より強くなったと、思っていた。

私の一人よがりだった。

こうやって 付き合いだしてから あなたが 悩んでたなんて…

…その頃の私は知るよしもなかった。

No.10 08/04/09 16:45
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 9 …それから、二度目の別れ…。

今度はあなたからだった。

『…別れたい…。』『…何故?』
『俺はお前に一度振られたんだ。 その気持ち分かるか?』
…はっきり言って、分からなかった。

半ば強引に納得のいかないまま、別れた。

別れた、と言うか 別れられた。

でもあなたは言った。

『…ずっと友達でいたい、だから会うし電話も今のままでいい。』

嬉しかった。

単純だった。

それであなたとまだ繋がってられると、喜んだ。

No.11 08/04/09 21:47
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 10 それから、何度も私は勘違いをした。

あなたは 付き合ってる頃より、ずっと優しかった。

優しく感じた。

あなたは何故 あの時 私を突き放さなかったの?

今でもわからない。

前と変わらない付き合いに 私は何度もあなたに告白した。
あなたは笑ってたよね。 優しく笑って、でも決して 『いいよ』とは言わなかった。

私は寂しかった。

出来る事なら、いっそ他の誰かを好きになれば…。

あなたの『嫌いじゃないから』の言葉に私は何度も勘違いした。

No.12 08/04/09 21:55
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 11 バイトを毎日入れた。
そんな時、

新しいバイトが入ってきた。

男の同級生二人だった。

バイトしながらいろんな話をした。

楽しかった。

ある雑誌を見た。

あなたが載っていた。

年下であろう女の子と肩組んで…。

…また 泣いた。

『雑誌見たよ。…あの子って彼女なの?』
『…うん。』

もう言葉がなかった。

私は あなたに打ちのめされた。

虚しさと寂しさしか残らなかった。


…終わった…。

そう思った。


バイトに執着した。
毎日毎日バイトした。

No.13 08/04/09 22:10
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 12 バイト先の先輩が、私に言ってきた。

『ねぇねぇ、あの二人のうちどっちが好き?私は光君が好き。』
そう言われて、私は咄嗟に『良君の方かな』

…ほんとは光の方が好きになりかけてた。 先輩に嫌われたくない一心で 嘘をついた。

それから、先輩は私と良を付き合わせようとした。

わざと 私だけバイトの日に二人を連れてきて 光といちゃついたり…。

私は 嫉妬した。

そんな私に良は優しくした。

この人と付き合っても別にいいかぁ。

軽い気持ちで付き合い出した。

良は私を好きになってくれた。

原付きに私の名前を入れた。

左腕に私の名前を彫った。

私は罪悪感でいっぱいになった。

ほんとは軽い気持ちで付き合い出したのに…。

これ以上 良の事 受け止めれない。

そう思った私は、彼に別れを告げた。

彼は泣いていた。

私の心の中に まだあの人がいた。

良と付き合ってる時も 時間を作って会いに行ってた。

あなたを忘れられない。

やっぱりあなたが好き。

No.14 08/04/09 22:21
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 13 良との事で、益々 私はあなたへの思いが強くなった。


あなたは 普通に会ってくれた。

前と何も変わらなかった。


あなたの気持ちが分からなかった。

それでも あなたの傍に居たかった。


そんな時、光が私にアプローチしてきた。

これは あなたを忘れられる最後のチャンスかもしれない…。

光の事は嫌いじゃなかった。

もうあなたから解放されたい。

私は光の彼女になった。

光は 人気があったらしく 光を好きな子が私を見に よくバイト先まで来ていた。

何だか気持ちがよかった。

光は私の事 愛してくれた。

…でも、やっぱり…心の中にあなたがいた。

光に隠れて あなたに会いに行った。

あなたは変わりなく私と会った。

片思いでもいい。

あなたが好き。

あなたを好きな自分も好き。

光にばれた…。

  • << 16 光は急いでバイト先までやってきて 『それでもいい』って言った。 私は無理だった…。 光をどれだけ考えさせ傷付けたかわからない。 もう…無理…。 私は、やっぱりあの人が忘れられない。 光からきつく抱きしめられた。 愛の言葉を沢山並べられた。 殆ど 悲鳴にも似た声だった。 周りの目も気にせずに、抱きしめられた私は、その腕の中からスルッと抜け出した。 良を傷付け、その友達である光も傷付けた。 私は最低最悪の人間だ。 …そんな時でも、あなたに会いたい。 声が聞きたい。 …そう思った。

No.16 08/04/14 21:54
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 14 良との事で、益々 私はあなたへの思いが強くなった。 あなたは 普通に会ってくれた。 前と何も変わらなかった。 あなたの気持ちが分か… 光は急いでバイト先までやってきて 『それでもいい』って言った。


私は無理だった…。

光をどれだけ考えさせ傷付けたかわからない。

もう…無理…。

私は、やっぱりあの人が忘れられない。

光からきつく抱きしめられた。

愛の言葉を沢山並べられた。
殆ど 悲鳴にも似た声だった。

周りの目も気にせずに、抱きしめられた私は、その腕の中からスルッと抜け出した。


良を傷付け、その友達である光も傷付けた。

私は最低最悪の人間だ。


…そんな時でも、あなたに会いたい。

声が聞きたい。

…そう思った。

No.17 08/04/15 21:51
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 16 光と別れて数日がたった頃、あなたに会いに行った。

あなたは普通だった。

その頃は あなたは彼女いなかったんだね。

私は 浮かれた。

しかし、あなたから予期せぬ言葉が…

『お前の彼氏が俺と会ってる事を心配してるらしい』

少し申し訳なさそうなあなたの横顔。

今もたまに思い出すよ。

私はあなたに言ったよね。

『もう別れたから』って…

あなたは少し戸惑いながら笑みを浮かべた。

私はあなたが忘れられない。

あなたとこれ以上にも以下にもなれない。

私は一体 どうすべきか……。

No.18 08/04/16 22:26
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 17 不思議と、毎日が充実していた。


学校へ行き、帰ったらバイトへ行き、バイトが終わればあなたへ会いに行く。


私は彼女気取りだった。

あなたは私を、どうしたかった?

…あなたと私、不思議な関係は 続く…。

あなたのおかげで5㌔も痩せたよ。


こんな事 あなたには関係ないか…。


私はあなたが好き。

…ただそれだけだから……。

欲を言えば、あなたに愛されたい。

No.19 08/07/18 23:25
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 18 学校休んで バイトに言った。

そして、夜 あなたに会いに行った。

原チャリの免許を取った。

あなたの真似をした。

あなたは原チャリで毎日 お出かけしてたね。

いつも留守だった。
一体 何処に行ってたのだろう?

あなたの帰りを 線路を渡った砂利の駐車場で待った。

まるでストーカー。
毎日 あなたに会いたかった。

No.20 08/07/19 14:45
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 19 あなたの原チャリが通り過ぎる…。
慌てて 近くの公衆電話に走り あなたの自宅へ電話する。

もちろん あなたは電話に出る。

私は 恰も 偶然を装い 電話越しにはしゃぐ。
やっぱり あなたが好き。
これからも あなたの傍にいたい。

例え愛されなくても、都合のいい女でもいい。

あなたの傍にいたい。

No.21 08/07/19 14:56
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 20 体育祭。

あなたは私を誘った。
あなたは応援団長。すごく目立ってかっこよかった。

沢山の人があなたに注目してた。私は内心ハラハラしてた。あなたの心が 一人の女性に向き始めたから。

私は彼女でもない。あなたを止められない。

あなたの中へ別の女性が入り込んだ。

あなたは体育祭の打ち上げで別の女性を好きになっていた。
たった2.3時間の間で あなたは彼女に夢中になってたね。
私は 居ても立ってもいられなくなり その会場を後にしようとした。

…その時…。

No.22 08/07/19 15:10
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 21 私は誰かに腕を捕まれた。

それが 康司との初めての出会いだった。

康司は私を自分の方へ引き寄せた。

私は 初対面で、こんな事されたのにビックリして スルリと康司から離れた。
康司は『今日一日ずっとあなたを見てた。あなたが先輩を好きな事もわかった。それでもいいから友達から始めて欲しい。』 そう言った。
『これ、俺の連絡先。連絡待ってるから』そう言って メモ紙を渡された。

とりあえず 私は紙を受け取った。

でも私から連絡する事はしなかった。

私はまた大好きな あの人から突き放され 自分一人 悲劇のヒロインを演じていたから。

暫く 人を好きになる事が怖くなっていた。

No.23 08/07/19 15:21
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 22 今度と言う今度は あなたへの連絡も減っていった。

彼女持ちに しつこく出来ない。

以前の私なら 全然関係なかった。

しかし今回は さすがの私も かなりヘコンだ。

もう追い掛けるのはやめよう。

そんな時だった。
『この前の打ち上げメンバーでまた集まろうって誘いが来てるケド、どうする?』そう言ってきたのは 友達の聡美。

この聡美、打ち上げで、ちゃっかり彼氏をゲットしていた。
私は断った。

行きたくなかった。
あの人も打ち上げでゲットした彼女と来るだろうし。
わざわざ いちゃつくのは見たくないし。
結局…私は聡美に連れて行かれる事になるんだけど。

No.24 08/07/19 15:36
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 23 …今日は みんなで集まる日。

私には関係なかった。

聡美がしつこく言ってくる。
『今日一緒に行こう!あいつ来ないらしいからさ』

あんまり乗り気じゃなかったケドあの人が来ないなら。

会場に到着。

見慣れた人達。

あっ、康司がいた。
そう言えば 康司も来てるんだ。
私はすっかり忘れていた。

康司は笑顔で私の方に寄って来て『また会えたね。待ってたよ』そう言った。

それから康司は 帰るまで 私の隣から離れなかった。

私は康司に心を許し始めていた。

私の方が二つ年上なのに、康司は私よりしっかりしていた。
帰る時 今度は私の連絡先を聞いてきた。
私は迷う事なく教えた。

この時の康司は メモするものは何も持ってなく 頭の中に必死に叩き込んでいたケド 電話番号の一桁を間違ってて 結局 また連絡が取れないんだけど…。

No.25 08/07/19 17:04
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 24 康司から連絡がない事を少し気にしながら、時間は過ぎていった。

私って もしかしたら康司にからかわれたのかな?

…そんな事を考える様になる。

そしてまた聡美からの誘い。

今度は 仲良くなった何人かしか来ないらしい。

私も行った。

もちろん康司も来ていた。

康司は私に駆け寄って来て、『電話繋がらないんだけど、もしかして俺の事嫌いで嘘の番号だったの?』って…。

そんなそんな……。

それから間違って覚えてるって事がわかった途端 二人で大爆笑した。

帰り道 康司を原チャリで途中まで送って帰った。

そこは、たまり場らしく 忘れてたあの人の姿もあった。

私はドキッとした。

No.26 08/07/19 23:19
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 25 ドキッとしたのは 康司を送った姿を見られた事に対してだった。

私は こんな状況でも まだ あの人の事を 心の中で思っていた。

…その事に気遣いた。
私って馬鹿な女。

そんな私を見て 康司は 頭をぽんぽんと撫でながら こう言った。

…『俺と付き合おう』

突然の事に 私は驚いて (あの人も見てるし)その時 何て言ったか 今でも しっかり思い出せない。

ただ、それを期に 康司は私の中で大きな存在へと変わっていった。

私の男性遍歴が これから 始まる。

あの人にしがみついてた時の純粋な気持ちが 音を立てて壊れて行く。

No.27 08/07/19 23:36
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 26 やがて 私は康司と付き合っていた。

康司と付き合う事で私は 初めて 愛される喜びを知った。

今までの恋愛…。

それは ほんとに幼稚な恋愛だった。
相手にされなくてもいい。 あの人を好きな自分が好きだった。

典型的な自己満足な一人ヨガリの恋愛。
康司と毎日会った。
康司の家まで原チャリで行って。

…ある夜 康司が 泊まりに来いと言ってきた。

親の目を盗んで…。康司が先に玄関に入り 私は 音を立てない様に 康司の部屋に入り込み すぐに押し入りの上の方に隠れ 布団を被った。

その間に 康司がお風呂を済ませる。

康司がお風呂に行ったのと入れ違いに 康司のお母さんが部屋にやって来た。

私は心臓が跳び出しそうなくらいドキドキした。 このドキドキが静まりかえった部屋に響くんじゃないかと思うくらい。
押し入れの隙間から光が漏れていて、康司のお母さんが行ったり来たりする度に光が動いた。
そして、康司のお母さんは『あらっ?おかしいわね…』と言いながら 押し入れの方へ手を差し出した。

…やばい…。

No.28 08/07/19 23:53
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 27 …もうダメだ。

そう思った瞬間、何故か 康司のお母さんは手を止め 部屋を後にした。

私は胸を撫で下ろした。

康司がお風呂から上がってきた。

よかった。

それから寝るまで ヒソヒソ話をした。
康司は温かかった。

次の日の朝。 幸いにも 康司の家族は出かけていた。

私達は嬉しかった。
私の中で完全にあの人を忘れてた半年間だった。

いつもの様に原チャリで康司へ会いに行く途中、信号待ちの向かい側に 見た事ある人を発見。

むこうから近寄って来た。
『よぅ。久しぶり』それは、光だった。友達とニケツで ニコニコしながら話かけてきた。

私も普通に話ていた。

2、3分話した後 光とは別れ 康司の家へ急いだ。

No.29 08/07/20 00:09
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 28 康司は 幼い頃 交通事故に遭い 今でも その後遺症に悩まされていた。

突然 気を失う事があるらしく 将来は車の免許も取得する事も出来ないらしい。
もちろん 原チャリの免許も取れない為、会いに行くのは いつも私の方からだった。

そんな中 私は卒業を間近にして車の免許を取得した。

これで 行動範囲が広くなる。

康司を乗せて何処へも行ける。

そう思った。

…でも 康司を乗せる事は一度もなかった。


…春休みに入り 私は就職も決まっていた為 3学期は ほとんど 遊びまくっていた。

友達の 朋子に誘われ 朋子の家へ遊びに行く事になった。
朋子の家までは高速バスで一時間。 かなり遠い。

バス停で降りる。

朋子が迎えに来てくれていた。

朋子の後ろに 知らない男の人がいた。
彼の名は『啓一』。
軽く会釈をして いったん別れる。

朋子の家で一休み。
彼は朋子の幼なじみらしい。

…へぇ。 そんなノリだった。

No.30 08/07/20 00:28
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 29 夕方になり朋子と二人 食事に行った。

私達には、かなり贅沢な ステーキだった。
ステーキハウスへ二人っきりで行く。
学生の分際で すごい贅沢。

それは、朋子は社長令嬢だったから。

そのまま 昼会った啓一と一緒に 朝まで遊んだ。

啓一はすでに運転免許を取得して自分の車も持っていた。

ステーキハウスの前まで迎えに来ていた。
途中 啓一の友達を一人迎えに行った。
四人で夜の砂浜へ行ったり カラオケ行ったりした。

帰りは朝方だったから 啓一の友達一人を送り 私達は啓一の家に泊まった。

部屋に入り少し眠かったから横になってると 啓一と朋子は私が寝たと思い 二人で話始めた。

最初はたわいもない昔の思い出話。

その後、私の事を話始めた。

朋子『今日、会えてよかった?』

啓一『ほんとよかった。朋子サンキュー。』
朋子『起きたらほんとの事話したら?』私『なになに?』←心の叫び。

啓一『話したいケド彼氏がいるから何だか言えない』

朋子『私から言ってあげよっか?啓一は写真を見て一目惚れしたんだって!』

啓一『俺、言う時はきちんと自分で伝えるから』

ドキドキして 結局 一睡も出来ず…。

No.31 08/07/21 22:56
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 30 2.3時間 横になって起き上がり とりあえず朋子の家に お風呂と着替えをしに帰った。

また啓一と会う約束をしていたから、私達は急いで支度をした。

その当時 ソバージュパーマが流行っていたので 私も いっちょ前にパーマをかけていた。

パーマがかかった髪の毛を整え 化粧をして それから また啓一の家に出かけた。

家に着くと そこには 啓一の友達らしき人達が 沢山集まっていた。 十数人はいたと思う。

六畳の部屋で みんな肩寄せ合って タバコをふかし 部屋は煙でいっぱいになっていた。

私は 啓一とちょうど向かい合わせのところに座った。

…すると 玄関のチャイムがなった。

…ピンポーン!

No.32 08/07/21 23:10
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 31 啓一の母親が出て 2階にいる啓一を呼んだ。

啓一は 慌てて下に降りたが 一分もしない内に 2階に上がってきて 友達の一人とコソコソ話し、その後 二度と下へは降りて行かなかった。

代わりに 友達が対応していた。

その友達が2階に上がってきて啓一に言った。

『最後くらい会って来てやれよ。』

……?……。

何故 最後なんだろう? 私は全く意味がわからなかった。
啓一は一言、『もう関係ないから』。
そう言った。

私は思いきって 啓一に聞いてみた。

『最後って?』

すると啓一は『俺、就職が県外に決まってんだ』

…な・る・ほ・ど…!!

私はピンときた。

さっき来たのは 啓一の元カノ、啓一に別れを言いにきたんだ!

って言うか 啓一って県外行っちゃうんだ。

何だか 場が盛り下がる。

啓一の友達は 一人、また一人 帰って、結局また啓一と朋子と私の三人だけになった。

No.33 08/07/22 12:50
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 32 私もそろそろ帰り支度をしなければならない。

そう言って 啓一の家を後にした。

バス停まで 朋子と啓一が見送りに来てくれた。

バイバイって言って握手した時に 紙切れを渡された。

バスが発車した。

そっと紙切れを開けてみたら そこには啓一の電話番号が書いてあった。

何だかドラマの中に出てくる人みたい。って 軽く笑顔がもれた。

この後も この啓一は 何度も私をドラマの世界へ連れて行ってくれます。

No.34 08/07/22 12:58
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 33 地元に到着。

そういえば 康司に何の連絡もしてなかった。

とりあえず帰って来たから お土産持って行かなくては…。

そう思い すぐに康司に電話をした。

早速 お土産を持って行った。

ガラスの灰皿。

相当 喜んでくれた。

しかし あと二日後に康司は二週間程 入院するらしい。
交通事故の後遺症の治療の為の入院。

私は驚いた。 ケド 必ず毎日 お見舞いに行くと約束した。

…それから入院が始まった。

冬休みに合わせての入院だった。

私は車で片道一時間の道を毎日 原チャリで行ったり、時には親の車を借りて 看病しに行った。

No.35 08/07/24 23:27
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 34 毎日毎日 私は私なりに尽くした、つもりだった。

しかし そんな時だった。いつものように 病室へ行くと、何だか 朝から機嫌が悪い。

私に対して いちいちケチをつけてくる。
私はそんな事気にしないで普通の会話をしだす。

康司『今日も一日つまらねぇなぁ』

私 『…そんな事ないよ。外に散歩行ってみる?』

そうして 私達は表口まで二人で行き康司はタバコを蒸してみた。

ふぅ。康司がタバコをふかす。

私は康司に甘えるつもりで 『康司、早く退院できるといいね。私寂しいよ』そう言った。

その時…康司は血相を変え『俺だって好きで入院してんじゃねーよ、それくらいわからねーのかよ』
すごく大きな罵声が響いた、と同時に 目の前にある灰皿を思い切り蹴飛ばし 彼は去って行った。

No.36 08/07/24 23:39
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 35 私は震えと涙が止まらなかった。

飛び散った灰皿、それを片付け 私もそのまま家に帰った。
運転しながらも涙が止まらなかった。

私の中で 何かがプツンと切れた。

それからすぐに康司が退院してきた。

私は康司とはもう付き合う気持ちが無くなっていた。

別れたい。 そう伝えた。

康司は別れたくないと言ってきた。

でも 私には もう康司への想いはなかった。

康司の最後の言葉…『そういえば、お前から貰った灰皿、あれ割ったから』
『そう…。』
…今でも覚えています。

No.37 08/07/24 23:51
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 36 康司と別れて すぐ、家の電話が鳴った。
『はいもしもし。』『あっ、俺だけど』『…俺って?』
『啓一だけど。』

それは突然の電話。忘れかけていた人からの思いがけない電話。
『どうして家の番号わかったの?』
『朋子に聞いた』 『そっか』
『今度、二人で会わない?』
『いいよ』

私は軽く返事をしてしまった。
康司とも別れ フリーだから まっいっか!

そんな軽いノリで…。

約束の日。
今度は啓一が一人でバス停まで迎えに来てくれてた。

なんだか照れ臭かった。

バスから降りた瞬間から啓一は私の手を握り 家につくまで ずっと離さずにいた。

No.38 08/07/25 09:52
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 37 啓一の家につき 荷物を下ろして すぐ 車に乗り 啓一の友達の家に遊びに行った。

一時間くらいして 家に帰り 部屋に入って いろんな話をした。

昔の写真を見たり
啓一の元カノらしき人達…。

へぇ 啓一って結構モテてんだ。

私も彼氏と別れた事を伝えた。

啓一は うんうん 頷いていた。

それから夜になり 私達は食事に出かけた。

楽しい食事だった。
それから 寄り道をしながら家に帰った。
啓一は私に優しくKissをしてきた。

私は啓一を受け入れた。

それから朝まで一緒に寝た。

次の日、そして私は地元へ帰って行った。

No.39 08/07/25 23:18
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 38 付き合おう。なんて言われなかった。

でも啓一に言わせると あの晩から私達は恋人同士になっていたらしい。

私の中で啓一の存在が大きくなって行く。

啓一は毎日 電話をくれた。 私は嬉しかった。


楽しい日々もあと二週間となった。

啓一は就職が県外に決まっていた事をうっかり忘れかけていた。

そして啓一の旅立ちの日…。

沢山の人達が啓一を空港まで送りに来ていた。
女性も何人かいた。朋子もいた。

啓一と二人きりでゆっくり話も出来ないまま 時間になった。

啓一が 来てくれた人、一人一人に 一言ずつ 声をかけていた。

…最後 私の番…。

啓一が私の体を引き寄せ みんなから少し離れる。

そして こう言った。
『お前の事を1番愛してる』
『ほんと?』
嬉しさと悲しさとで涙が止まらなかった。

その後 啓一は旅立って行った。

こうして 私達の遠距離恋愛が始まった。

No.40 08/07/26 22:25
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 39 寮に着いた啓一は 私に真っ先に電話をくれた。

明るい声に私は安心した。

啓一への連絡方法は少し面倒臭く 一度、寮にかけて そこから内線で回してもらわないといけないらしい。

それでも私は毎晩の様に電話した。

一ヶ月の電話代が高くなりすぎて 親から注意される時もあった。

こんな生活が 二ヶ月、三ヶ月…と続くと、なかなか啓一に電話が繋がらなくなっていった。

すれ違いの始まり…。

No.41 08/07/26 22:42
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 40 私はポケベルを持つ様にした。

これで二人の距離は近付くはずだった。
…でもポケベルは鳴らない日が多く、逆に寂しくなってきていた。

やっと繋がった電話も『仕事が忙しい』『先輩達と飲みに行ってた』…そんなのばかり。

私は決心した。
そうだ!啓一に会いに行こう!

私から会いに行けばいいんだ。

早速 航空チケットの手配をした。

それから出発の日。
私は胸が高鳴った。
もうすぐ会える。

啓一のいる町、到着。

ここで感激の再開の予定だった。 …が、啓一は迎えには来なかった。

もちろん、すぐ寮に電話した。

繋がらなかった。

何度も何度も電話した。

…やっぱり繋がらなかった。

啓一に会えないと泊まり所もなかった。
泊まる所は啓一が用意してくれるばずだったから。

悲しくなった。虚しくなった。

自分が惨めになった。

私は最終便でそのまま家に帰った。

No.42 08/07/26 23:37
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 41 ポケベルの電源を切った。

涙が止まらなかった。

家に帰っても 暫く 頭の中が真っ白だった。

…そんな時 家の電話が鳴った。

母が出た。

私に取り次いだ。

きっと啓一だろう…。
そう思った。
『もしもし』
『あっ、俺、謙一』『…』
それは懐かしい声だった。
もう二度と好きになるまい!と決めていた あの人の声。

私は あの人の声を聞いて 今まで 押さえてた涙が 出てしまった。

あの人は少し戸惑いながらも ずっと電話を切らずにいてくれた。


私は またあの人に対して 勘違いをしようとしていた。

今 思う、あの人は何故 私の中に 入って来てたんだろう?
私をどうしたかったんだろう?

…でもあの頃は単純に あの人からの電話が嬉しかった。

あの人と遊ぶ約束をして電話を切った。

No.43 08/07/26 23:43
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 42 私の心は 晴れていた。 啓一の事での悲しさよりも あの人と会える嬉しさの方が 強かった。

単純な女…。

啓一からは あれから なんと三日後に電話があったが、もうどうでもよかった。
仕事の都合上 会えなかった。と、啓一は言った。

色々 突っ込みたかったケド もうやめた。 あっさり啓一を許した。

そんな事よりも私はあの人に会える喜びに溢れていたから。

  • << 47 今日 あの人に会える。 仕事が手につかない。 よし!仕事は終わった。 急いで家に帰る。 会うまでに少し時間がある。 …私は風呂に入って汗を流した。 私の中での決まり事で 夜 人と会う時は必ず お風呂に入ってから出かけた。 汗の臭いがするから。 さぁ出発。 あの人との待ち合わせ場所に到着。 私の方が先に着いてしまった。 暫く待つ。 あの人が来た。 …あれっ?歩き? じゃぁ 私の運転かぁ。 まぁいっか! あの人を助手席に乗せ出発した。 めちゃくちゃ緊張してるケド 何もないようなフリをした。 ドキドキが止まらない。 そうして 車を走らす事20分 ようやく 目的地の居酒屋に到着した。 あの人と居酒屋に来るなんて初めてだった。 焼鳥を頼んだのは覚えてるケド あとは 何を食べたか忘れました。 そろそろ帰る頃…。 スゥっと席を立ち あの人が 精算している。 その姿さえも かっこよく映った。 帰り際 レジでガムを受け取る時に 店員さんが言った一言、今でも耳に焼き付いています。 『お似合いのカップルですね』

No.44 08/07/26 23:47
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 43 この…君色…
読んでくれてる人っているのかなぁ?

いたら 色々とご意見 ご感想など よろしくです!

No.45 08/07/27 00:03
富士山 ( ♀ jnIL )

>> 44 いつも更新楽しみにしています😻

No.46 08/07/27 00:09
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 45 きゃー☺ 嬉しいです。 読んでくれてありがとうございます。 まだまだ話は続きます。 これからもよろしくです✌

No.47 08/07/27 00:27
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 43 私の心は 晴れていた。 啓一の事での悲しさよりも あの人と会える嬉しさの方が 強かった。 単純な女…。 啓一からは あれから なんと三日… 今日 あの人に会える。 仕事が手につかない。

よし!仕事は終わった。
急いで家に帰る。

会うまでに少し時間がある。

…私は風呂に入って汗を流した。

私の中での決まり事で 夜 人と会う時は必ず お風呂に入ってから出かけた。

汗の臭いがするから。

さぁ出発。

あの人との待ち合わせ場所に到着。

私の方が先に着いてしまった。

暫く待つ。

あの人が来た。

…あれっ?歩き?
じゃぁ 私の運転かぁ。
まぁいっか!

あの人を助手席に乗せ出発した。

めちゃくちゃ緊張してるケド 何もないようなフリをした。
ドキドキが止まらない。

そうして 車を走らす事20分 ようやく 目的地の居酒屋に到着した。

あの人と居酒屋に来るなんて初めてだった。

焼鳥を頼んだのは覚えてるケド あとは 何を食べたか忘れました。

そろそろ帰る頃…。
スゥっと席を立ち あの人が 精算している。 その姿さえも かっこよく映った。

帰り際 レジでガムを受け取る時に 店員さんが言った一言、今でも耳に焼き付いています。

『お似合いのカップルですね』

No.48 08/07/27 22:58
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 47 私は 本気で照れた。 あの人もケラケラ笑っていた。

まさに…気分は恋人同士だった。

さぁ これからどこへ行こうか?

あてもなく車を走らせ そうしている内に あの人の家の前まで来てしまった。
まだ一緒に居たかった…ケド 今日はおとなしく帰るか。

そう思った時 あの人が『運転変わろう』って言って来た。(この時、私は自分の車を購入していた)
私は嬉しくて 二つ返事で変わった。

あの人が私の車を運転している。
それだけでも嬉しい。

そして向かった先は…ラブホだった。

私は正直 驚いた。
ハッキリ言ってあの人とは Kissもした事がないプラトニックloveだったから…。

慣れた手つきであの人は 入って行く。
後に続いた。

部屋に着いた。

ドキドキ絶頂。

あの人はベットの上に寝そべってテレビを付けた。

私は 緊張のあまり『シャワー浴びてくるね』そう言った。

シャワーを浴び 来てきた洋服をきた。
勇気を出して シャワールームを出た。

No.49 08/07/27 23:17
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 48 あれれ?
…ね、寝てる??

なんだもぉ、自分一人緊張して 何やってるんだろう。

きっと眠かったんだろう。

そう思った私は あの人の横に 少しくっつく様にして 寝た。

その時…。

『起きてるよ』

そう言って あの人は笑いながら 私の鼻を軽くつまんだ。
そして その右手は そのまま私の胸まで行った。

遠慮しがちに 胸に手を置く程度だった。

その手に力が入りそうな時

…私のバックに入れてたポケベルが鳴り響いた。

ブーブーブー。

一瞬 止まったが 私も あの人もポケベルを無視した。

しかし ポケベルは しつこい位 一分置き位に鳴った。

もう こんな時に 一体誰?

ポケベルの画面をみた。

…啓一からだった。
心臓が一瞬 止まりそうだった。

No.50 08/07/28 16:10
ゆこ ( ♀ NzEGh )

>> 49 私は瞬時に我に返った。

私は今、啓一と付き合ってる。

理性を無くしていた。

あの人と一線を超える所だった。

ダメダメ! 自分に言い聞かせ ベットからすぐ起き上がる。

あの人に『帰ろう』そう 伝えた。

あの人も、すぐ帰り支度を始めた。

あの時 もし一線を超えてたら あの人は その後 どういう態度をとっていたのだろう。

それより 何故 あの時 私を誘ったのか、今でも真意はわかりません。

  • << 51 あの人に別れを告げ急いで 公衆電話に走った。 『もしもし』 『連絡遅い、何しとったん?』 『ごめん、友達と一緒だった』 『お前、聞いて驚くなよ、俺、今度 そっちに帰って来るから』 『…』正直 あんまり嬉しくなかった。『おい、聞いてんのか?』 『うん聞いてる。』『絶対空港まで迎えに来いよ!』 『うん』 そう言って電話を切った。 私は 何故か嬉しくなかった。 何か理由をつけて すっぽかすかな、なんて考えてしまった。 私の心が またあの人へ向かい始めていた。 あの人と あの夜以来 私はまた 勘違いし始めていた。 …そして啓一が帰って来る日。 空港まで迎えに行った。 啓一の姉とその彼氏も迎えに来ていた。 その後 姉の家に行く途中 ショッピングをした。 宝石を見ていた啓一は 私に ゴールドの指輪を買ってくれ、と 駄々をこねた。 その金額…なんと六万円。 自分が一万だすからあとは出してくれと言った。 私は嫌だったが 仕方なく 五万円支払った。 もう帰りたかった私は 今から仕事に行くから、と伝え 一人 先に帰った。 その後 啓一は一週間 滞在したが一度も会う事もなく 見送りに行く事もなく帰って行った。
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