来る者拒まず、去る者追わず
かなり昔の記憶を手繰りながらなので多少の脚色があるかも? 一応ノンフィクションのつもりです。 構想は全くなく行き当たりばったりで書いていくつもりですが多分不倫ネタが主と予想されます。 不倫経験者を軽蔑する方はスルーして頂ければ幸いです。
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「ぁん」
根元まで入り込む。
腰を動かし物を出し入れするとハルミの祕部は直ぐに潤い出し入れする音がバスルームに響く。
疲れているのかイきそう。
「ごめんイっちゃう」
胸を揉みながらハルミの耳元で囁く。
「大丈夫イって」
腰を両手で押さえ激しく突く
「うっ」
物から液が出る、ハルミの腰はゆっくりと動く。
「ごめん」
「大丈夫、疲れてるのよ」
ハルミはもう一度物を洗ってくれたが感度は鈍り直ぐに反り立つことはなかった。
「私、髪洗うから先上がってて」
体を拭きベッドに座り煙草を吸う。
気付くと全裸のハルミが私に寄り添い眠っていた、私はハルミを引き寄せまた深い眠りについた。
朝、目が覚めるとハルミの顔が目の前に。
ハルミの目から涙?
「涙、どうしたの?」
「わかんない、涙が勝手に出ちゃって」
胸に顔寄せ抱きつくハルミ、なんかいつもと違う、なんて言っていいか分からない、髪を撫でる事しか出来ずしばらく沈黙が続いた。
「コーヒー飲む?」
沈黙を破ったハルミ第一声
「うん」
全裸でコーヒーを入れるハルミ、カーテンの隙間から差し込む光でハルミの体は白く輝き眩しく見えた。
出会った頃は頑なに裸を見せる事を拒んだのに今は隠す事すらしない。
両手でコーヒーを持ちベッドに戻るハルミ、私は体を起こしコーヒーを受け取る。
横に座ったハルミの目からは涙は消えていた。
「今日どうする?どこか行きたい所ある?」
「ヒロくんごめん、このままホテルで過ごしてもいいかな?」
私の顔を見ず応えるハルミ、あんなに京都観光を楽しみしてたのに、だけど何故なのか聞けなかった、聞ける感じではなかったので
「いいよ」
と応える事しかできなかった。
私の肩にハルミは頭を寄せ又沈黙が続く、ハルミの長い髪は私の右腕をくすぐりその感触は心地よく感じた。
コーヒーを飲み終え煙草をくわえるとハルミはつかさず火を付けてくれた、口から吐き出される煙を見つめていると
「私にも一口頂戴」
少し驚いたけど
「大丈夫?」
煙草をハルミに渡す。
吸った瞬間ハルミは咳き込み
「煙草吸うのは何年振りだろう?ヒロくん強い煙草吸ってるね、セブンスターって事はもしかして元ヤンキー?」「なりたかったけど小心者でなれませんでした」
笑うハルミ。
お互いの昔話で盛り上がる、私が話すと私の顔を見つめ相づちを打ち優しい顔で微笑む、普段のハルミに戻った。
時計を見ると10時を過ぎていた、何か食べに行く?と聞くとラーメンと餃子でビールが飲みたいとハルミは言った。
ホテルを出てラーメン屋を探す。
「せっかく京都に来たのにラーメンでいいの?」
ハルミは首を縦に振り私の手を引きキョロキョロ見渡しながら歩く。
10分程歩くとラーメン屋を見つける、古びたラーメン屋、開店したばかりで私達が最初の客だった。
ラーメンと餃子とビールを注文、ビールが先に来る、
「餃子食べると今日はもうキスできないね」
ハルミは口を膨らませニコリと笑い乾杯した。
「時計ありがとう、高かっただろう?無理させてゴメン」
ここでやっと時計のお礼を言う。
「ヒロくんにはネックレスや洋服買ってもらってるじゃない、それにペアで身に着ける物が欲しかったから気にしないで」
ハルミはニコリと笑いビールを注いだ。
金額の事を話すとハルミは話題を仕事の話にすり替えた。
新事業、発注があれば利益率は高いけど特殊な為、需要が問題、その設備投資に似合った発注があるか?
そして中野さんとのつながりもそろそろ離れた方がいいと話してくれた。
中野さんは意外だったが新事業は私と同じ考えだった。
「今の仕事辞めて俺の秘書になってくれない」
冗談ぽく話すと
「私がヒロくんの秘書になるとヒロくんHな事ばかり考えて仕事しなくなるからダメ」
当たってる。
でも本気で考えてる。
ビールが進むにつれハルミの顔は赤くなりハルミの手が伸びて来る人目もはばからずテーブルの上で手をつなぎラーメンと食べる。
「ご馳走様、お腹いっぱい」
満足げな顔で笑うハルミ。
私達は手を繋ぎゆっくりとホテルへ向かう。
ホテルが見えて来た、突然立ち止まるハルミ。
「キスして」
「口臭いかも?」
人目も気にせずハルミを抱き寄せキスをする。
舌を絡めるハルミ、短い時間だったが長く感じた。
「夢叶えた」
ハルミはそう言うと手を繋ぎホテルへ歩き出した。
部屋に入りキスをしょうとすると携帯が鳴る、会社からだ、留守中の仕事内容をを報告する事務員、長くなりそうに感じたハルミはシャワーのジェスチャーをしバスルームに入った。
中野さんや他3業者から電話が入ってた、携帯の電池が切れそうなので充電をしホテルの電話から電話の入っていた各業者へ電話をする。
電話中ハルミがバスルームから出てくる、私はゴメンとジェスチャーをし話を進める。
ハルミはバスタオルを巻き頬杖をつきながら私を見つめてる。
「ゴメンあと一本」
「気にしないで」
最後に中野さんに電話をする。
中野さんは新事業の進み具合が気になっているようだ、ハルミの言葉が頭をよぎる、いろいろ質問する中野さんに対し金額などの大事な所は検討中と報告した。なかなか話が終わらない、何度もハルミにゴメンのジェスチャーをする。
待ちくたびれたのかハルミは私の横に座り私の耳元に息をそっと吹きかけ耳を舐める。
話す声が少し浮つく、気付かず話を終わらせない中野さん。
ハルミは私を立たせズボンを下ろし物を口に入れる。
電話を切りたい、でも切れない、ハルミの舌は巧みに動き素直な物は膨らみ反り立って行った。
髪を乱し動くハルミの頭、思わず片手をそえる、神経が殆ど物に集中し中野さんの言葉が頭に入らない。
「すいません、今から会う約束してますから結果は後日帰ってから報告しますので」
たまらず出た言葉。
見えない相手に頭を下げ電話を切る。
待っていたようにハルミは立ち上がり私の服を脱がし胸を舐めゆっくり私を寝かし胸からつま先まで舐めまわした。
いつもは優しく舐めまわすのに何故か今日は荒々しく感じる、ハルミはまたぎ祕部を私の顔に押し付ける、指でヒダを捲るとすでに湿り真珠に似た豆が目に入る、そっと舌でなぞる。
「ぁん」
一瞬ハルミの舌が止まり、もっと攻めてと要求するように一段と荒く舌と口を使い物を攻める。
それに応え舌を伸ばし奥へと伸ばし祕部を舐めまわす。
「ぁぁん」
舌の動きに合わせ小さくハルミの腰が動く、舌から指に変え入れると潤った祕部は抵抗する事なく奥へと導き奥へたどり着き指を動かすとハルミの声は一段と高くなり腰も大きく動いた。
「ぁぁぁ イきそう」
荒く早く出入りしながら動く指、ハルミの手が攻める私の手を掴み一番感じる場所で掴んだ手が力強く掴む。
指定された場所を激しく指を動かす、ハルミの動きが止まる。
「ぁぁ ぁぁ ぁぁ ィく」
「ぁっ」
そのままうなだれるハルミ、
「もう少し待ってね」
優しく物を含んだ。
ィつた余韻の中物が萎えないようにゆっくり舌を動かすハルミ。
もう一度祕部に指を入れる
「ぁぁん 上でお願い」
体制を変えハルミの足を開き反り立った物を祕部にゆっくり入れる
「ぁぁ」
奥まで差し込み腰を振り出し入れするとハルミは小さく喘ぎ合わせるように腰を動かし大きな胸は揺れた。
両足を抱え体を倒し突き刺す、ハルミは両手を広げ背中に手を回しキスを求めた。
徐々に加速する腰
「中でィっていい?」
「遠慮しないで思い切り出して」
ハルミの言葉でさらに加速する腰、背中に回ったハルミの手に力が入る。
最後の一突き、一番奥へ目指し突き上げる。
「うっ」
大きく脈を打ち祕部に出される液、額の汗がハルミの口元に落ちる、ハルミはそれを舐め愛おしい顔をし抱き付き
「好き、このままずっといたい」
と言った。
「俺も」
抱き返し物を入れたまましばらく余韻に浸った。
その後のハルミは私の体を再確認するかのように頭のてっぺんから足の指まで何度も舐めた、それに応えるように私もハルミの全身を舐めた。
お互いお尻の穴は舐めた事はなかったのに何故か舐め拒みはしなかった。
カーテンは少し開け明るい部屋で改めて見るハルミの体は40過ぎとは思わせない素晴らしいプロポーションと肌艶で裸で過ごすのを恥じる事なく私の性感を高め、部屋から出る事なく夕食はルームサービスで済ませ深夜まで語り何度も交わった。
翌朝、運転疲れを気遣ったハルミは電車で帰る事を提案、急いで帰る事のない私は即了解した。
運転しなくていい安心感と又1ヵ月ハルミと会えない寂しさでチェックアウトギ1時間前まで裸で過ごし交わった、ハルミは昨夜以上に激しく求め、目が赤く涙を流した。
1ヵ月会えない寂しさだと勝手に思い込んだ私は
「1ヵ月の我慢」
と言って抱きしめた。
チェックアウトを済ませ駅に到着。
駅の中でもハルミは恥じる事なく私に寄り添い手を繋いできた。
電車に乗ってもハルミの手は離れる事はなかった。
電車に乗った時は笑顔だったが地元に近づくほど口数が減り顔色は曇り繋いだ手は少しずつ力が入ってきた。
「すぐ会えるから」
ハルミの顔は晴れる事はなかった。
私が降りる駅のアナウンスが入る、人目を避ける為に降りる駅、鞄を持ち出口に向かう。
周りを見渡し人がいないのを確認しキスを求めるハルミ。
ハルミは力いっぱい抱き付き歯がぶつかるくらい激しく舌を絡めてきた、無意識に私の手はハルミの胸を揉んでいた。
踏切の音が二人を離す、駅が近づき出口に人が列ぶ、駅に停車すると押し出されるようにホームに立った。
扉が閉まり笑い軽く右手を上げる。
ハルミの目から涙。「明日電話するよ」
口パクとジェスチャーをする。
ハルミの首は縦に振られる事なく泣き顔のまま電車は走り出した。
ハルミの涙を軽く受け電車を見送り駅を出てタクシーに乗り込んだ。
行き先を運転手に伝え煙草を吸う。
内ポケットに違和感、電車の中では気付かなかった、ホテル備え付けの封筒、開けて読む。
[会社に電話してももう私はいません。ヒロくんと会う事もできません。好き。ずっと好き。さようなら。]
文字は乱れ普段のきれいな文字は見る事は出来なかった。
間に合うはずはないが次の駅に行き先を変更。
焦り増える煙草の本数、考えてもサヨナラを言われる理由が思い当たらない?
駅に付き見つかるはずのないハルミを駅のホームからタクシー乗り場まで隅々探す。
似たような女性すらいない。
放心状態でベンチに座り込む。
どれだけ時間が立っただろう、帰宅する人で混みはじめる。無意識に取り出した携帯
「ヤマちゃん?ヒロシだけど今暇?飲みに行かない?」
ヤマちゃんは意外と近くに居て駅近くの居酒屋で飲んだ。
「お~い、ヒロシどうした?今日は一段と暗いぞ」
相変わらず陽気なヤマちゃん、ハルミの事話せず新事業の話をしハルミの事を紛らせた。
新事業での設備投資での相談をすると、ヤマちゃんの取引先で似たような仕事してる業者がいるから紹介してくれると約束してくれた。
ヤマちゃんと仕事の話やヤマちゃんの武勇伝を聞く事で多少は気持ちが楽になった。
居酒屋を出てヤマちゃんはヨウコの店へ行こうと言ったが勘の鋭いヨウコに私の心を読まれそうな気がし疲れているからと嘘をつき別れた。
タクシーに乗り自宅へと指示したが途中で事務所に変更。
誰もいない事務所で荷物の整理、ハルミからの手紙を机の上に置きもらった時計を外し眺める。
ハルミと3年、自分の話ばかりしていてハルミの事何も知らない事を今更気付く。
仕事や家庭の事を話すのを嫌がり知っている事は殆どなく、ハルミと話し、会う事の居心地良さに甘えハルミを知らない事が自分には最良と勝手に思い込んでいたのかも。
財布、ネクタイ等身に付ける物がいつの間にかハルミの贈り物に染まり最後は腕時計、ホテル代も半分以上ハルミの支払い、それに愛想つかされた?
頭の中で何を考えているのかわからなくなる。
手紙と時計を引き出しに入れ自宅に帰る。
真っ暗な自宅、実家へ帰っている事を思い出す。
シャワーを浴びようと服を脱ぐ、昨日から今朝まで私の体から離れる事のなかったハルミの体、感触は残っているが香りは感じ取る事は出来なくなっていた。
重い気持ちのまま目覚める。
テレビを点けインスタント味噌汁をすすり朝刊に目を通す。
いつもなら妻と子供の会話が飛び交いうるさい位なのに、この静けさがハルミを思い出させる。
歯を磨き着替える、ネクタイ、ベルト、タイピン、財布、名刺入れ、キーケース、ライター、全てハルミの贈り物、そして贈り物の靴を履き会社に向かった。
会社に入り新事業の進行状況を社員に説明、各自の思いや考えを後日聞くと言いハルミからの贈り物の鞄を持ち腕時計を引き出しから出し取り替え中野さんの会社へ向かった。
ハルミの意見が頭をよぎる、中野さんには電話同様重要な所は省き、ヤマちゃんから同種の業者を紹介してもらう事も伏せ説明し、これからヤマちゃんや二世達にも話すと嘘を言った。
中野さんは今から東京へ向かうらしくヤマちゃんや二世達に話す時ユキを同席させて欲しいと言われる。
私は中野さんとユキを車に乗せ駅まで行き中野さんが電車に乗り東京へ向かうのをユキと見送った。電車が視界から消えるとユキは甘えた顔と声に変わり
「これから誰の所へ行くんですか?」
「とりあえず昼飯食べようか」
私達は近くのファミレスへ車を走らせた。
ファミレスへ入り注文を済ませる。
「どおう?旦那さんとはラブラブ?子供まだ?」
ユキは少し不満げな顔でいつものようにマシンガントークで家庭、会社の不満を並べた。
不満を吐き出しお腹も満たされたユキの目は私を誘ってるように見えた。
支払いを済ませ車に乗る。
「これから何処へ行き誰と会うんですか?まだ誰にもアポ取ってないみたいですけど?」
「ラブホ」
ユキは一瞬驚いた顔をしたが徐々に顔はにやけ
「積極的はヒロシさんって初めて」
ユキは私の太ももに手を置きうつむいた。
私は黙り車を走らせた。
ユキは顔を上げ私の腕時計を誉め、持ち歩く小物も最近センスが良くなったと誉めてくれた。
その誉め言葉今の私にはつらい言葉、ハルミが居なくなる前に聞いていたらどれだけハルミに感謝出来ただろうか、無念と後悔が胸を熱くした。
ラブホに車を入れ部屋に入る。
「ヒロシさんとは久々ね」
キスを求めるユキ。
「ゴメン、今日はそんなつもりないから」
ユキにハルミの会社へ電話しハルミが存在したのかどうか確認して欲しいと頼んだ。
ユキは多少不満げな顔をしたが何も言わず電話をした。
やはりハルミは存在せずこの番号は誰もが知っている複数の事業を展開している会社の不動産部門の役員直通の番号だった。
この会社最近社長が会長となり息子が社長に就任したばかりのはず。
ユキは何故この番号知っているのか?ハルミは誰?と聞いてきたが仕事関係と言った。
いつもだと疑ってもおかしくないのだが大企業と私がつながるはずがないと思ったユキはそれ以上問い詰める事はなかった。
大企業の役員直通電話。
その言葉でそれ以上踏み込むと大変な事になりそうな予感がしてハルミを調べる事をあきらめ胸にしまう事を誓った。
ユキには来週ホテルで食事をする事で今日の事は中野さんには内緒で新事業の事も進展無しで報告してもらう約束をしラブホを出た。
その夜京都の土産を渡しにヨウコの店へ行く。
平日で客も少なく12時近くになると客は私だけになる。
ヨウコは店を閉めホテルへ誘った。
今までハルミと会った翌日ヨウコと交わる事にはなんの抵抗もなく、逆にヨウコにバレる事を恐れていたが今日はハルミの感触が消えるのがイヤで抵抗を感じた。
だがヨウコの巧みな舌使いと弾力性のある胸の感触に物は素直に反応し、頭の中は性欲に支配されヨウコの甘い蜜で潤った祕部に固く反り立った物を入れ激しく腰を振りへその辺りに液を勢いよく吐き出した。
煙草に火を点け私の口にくわえさせてくれる。
「7月末か8月頭に行きたいんだけど大丈夫?」
マミちゃん(ヨウコの子供)を海に連れて行く約束を思い出す。
「夏休み中だから平日でも大丈夫だよね?」
「週末は稼ぎ時だからそれ以外ならいつでも」
忘れていた。
今から宿の予約大丈夫?
ハルミを忘れてさせる物事ができた。
翌日ヤマちゃんから新事業での業者と昼過ぎに一緒に行けるか?と確認の電話。
私は指定された時間1時間前にヤマちゃんの会社へ行くと約束し電話を切った。
ヤマちゃんの会社へ向かう前に旅行会社へ寄る。
車で3時間以内での海に近いホテルを探す。
あった。
海水浴場の隣にホテル、しかも私の実家の近く。
多少ヤバい気がしたがもし雨でも行く途中に水族館もあるのでマミちゃんを退屈させないですむと思い即決。
思ったより簡単に予約ができた為ヤマちゃんの会社には約束の1時間前に到着、適当に雑談で時間をつぶししヤマちゃんと共に向かった。
会社は思ったより小さく多少不安はあったが内容的には思ったより高条件で契約出来そうな感触がとれた。
細かい細部の取り決めは後日相手側から提案し後に契約となった。
商談が終わると黙って見守っていたヤマちゃんが飲みに行く事提案、吉田さん(相手社長)も即了解してくれた。
夜、いつもの中華料理屋でヤマちゃん、吉田さんと飲む。
ヤマちゃんのお陰で吉田さんともうち解け私はヨウコの店へ誘った。
ヤマちゃんの強い誘いもあり吉田さんは行くと言ったので私は席を外れヨウコの店へ電話し3人分の席が空いているか確認、そしてホテルを予約した事を報告した。
店へ入るとカウンターに初めて見る女性、名前はジュン、ヨウコの高校の同級生、ヤマちゃんと吉田さんはジュンを気に入ったようで会話が途切れる事はなかった。
ヨウコがよく話していたジュン、初めて見た、
「ヒロシさんの事ヨウコからよ~く聞いてますよ」
と言われ多少動揺した。
7月末早朝6時快晴、友達に借りた4駆ワゴン車の中で普段着に着替えヨウコの家に着く。
殆どノーメイクで笑顔のヨウコと少し緊張した顔のマミちゃんが出迎えてくれた。
「マミちゃんおはよー」
「…………」
マミちゃんを助手席、ヨウコを後部座席に乗せ車を走らせた。
マミちゃんが1才半の時ヨウコは離婚、男親の記憶がないマミちゃんには私がどう見えたのか、最初は固まったままだったが休憩を何度もとりマミちゃんとコミュニケーションをとるようにして3時間弱で行けるホテルへ4時間位で行くとホテルへ着いた頃はよく私と話すまでなっていた。
チェックインを済ませマミちゃんとホテル内を探索、ホテルが初めてのマミちゃんは私の手を引き色々な所を周り私はその場所を説明した。
そしてヨウコが作ったお弁当を持ち海へ向かった。
海が初めてのマミちゃんは最初は怖がったが徐々になれ日焼けを気にして眺めるだけだったヨウコも頻繁に誘うマミちゃんの言葉に負け3人で海で思い切り遊んだ。
初めて見る水着姿とはしゃぐヨウコ、陽の当たる場所で会う事がほとんどなかった私には新鮮に見えた。
海が気に入ったマミちゃんは4時頃まで楽しんだ。
ホテルには貸切の風呂があり3人一緒に入りたいとマミちゃんが言い出す。
小3のマミちゃんは恥ずかしがらず逆に照れる私とヨウコを笑った。
夕飯を食べ花火をするとマミちゃんは疲れ寝た。
私達はマミちゃんの寝顔を見ながらビールを飲み私は部屋に帰り一人で寝た。
私も疲れていたのだろう、ベットに入ると煙草を吸うのも忘れ寝た。 夢? 誰かが私の隣に入って来た。 人肌の温かさが伝わり髪の甘い香りが鼻をくすぐる。 夢じゃない。 ヨウコ? 目を開けると優しい顔で私を見つめるヨウコがいた。 部屋の鍵をヨウコに渡し部屋に入った事を思い出す。 「今何時?」「4時よ、頭まだ寝てる?下は起きてるよ」パンツにはテントが張られ笑いながらヨウコはパンツを脱がし物舌で舐め口に入れた。 「マミちゃん大丈夫?」「多分6時頃まで起きない」物から離れた舌は徐々にに上に上がり私の唇に近づく。 「今日はありがとう」ヨウコの舌が私の口の中で踊る。 すでに裸だったヨウコの胸が私の胸に当たり心地よい感触と舌の動きが私の性欲を目覚めさせ、ヨウコを抱きしめ舌を入返した。 胸をもみ水着の跡を舌でなぞり乳首を舐める。 ヨウコは小さく喘ぎ少し反り返る。 ヨウコは腰を少し浮かせ手は私の手を祕部へと導く。 祕部を触ると乳首以上にヨウコの体は反り返り大きく息を吐いた。 指を入れ刺激すると祕部は徐々に潤い腰を動かし確認するかのように物を握りこすった。
潤った祕部に指を出し入れし指を動かすと蜜が指に絡む音と共に小刻みに上げる声が部屋に響く。
ヨウコは腰を浮かせ物を支え祕部に物を入れた。
前後に腰をゆっくりふり下がると物はゆっくり祕部に飲み込まれヨウコの顔はうつろな顔で私を見つめた。
両手をベットに付けゆっくり腰を振るヨウコ、物は根元に白いカスを付け祕部を出入りする様子がはっきり見える。
私が体を起こすとヨウコは私に抱きつき激しく腰をふり舌を絡めた。
徐々に頭に熱い感覚が昇る。
私はヨウコを倒し両手を上げ突いた。
「ぁん ぁん ぁん」
突く度漏れるヨウコの声
「生大丈夫?」
「大丈夫」
体を倒し胸をもみ舌を絡め腰を加速するとヨウコの手は私の背中に回り
「ぃー ぃー」
と小声で喘ぎ背中に回した手に力が入る。
一段と加速する腰そして祕部の中に液が流れ込む。
強くしがみつきキスを求めるヨウコ。
絡めた舌は長く長く絡んだ。
いつものように煙草に火を点け私に煙草をくわえさせ体を寄せるヨウコ。
ヨウコの乳首が私の腕に当たり心地よい。
「一緒にシャワーする?」
「もう少しこのまま」
時計を見て繋ぐ手にヨウコの力が入る。
「また来れたらいいね」
ポツリとヨウコがつぶやく。
マミちゃんが気になるのか何度も時計に目をやりソワソワするヨウコ
「心配ならマミちゃんのそばにいてあげて」
「ごめん」
ヨウコはシャワーも浴びずマミちゃんの眠る部屋へ帰った。
30分程するとマミちゃんとヨウコが私を起こしにやって来た、ヨウコの顔は母親の顔に変わっていた。
朝食を済ませマミちゃんに行きたい場所を聞く。
貝とカニを捕りたいと言ったのでチェックアウトを済ませ現地へ向かった。
私の地元なので岩場の場所はわかる。
マミちゃんは初めてカニを触り歓声を上げた。
午前中岩場で過ごし途中水族館により夕方ヨウコの家に到着。
「宿題の日記忘れないうちに書かないとね」
「うん、でもマミ転校するから」
ヨウコの顔が固まる。
マミちゃんの前で聞く事も出来ず
「じゃあまたね」
「引っ越ししても遊んでね」
私とマミちゃんは指きりをしてヨウコの家を出た。
翌日オープン前のヨウコの店で会う。
マミちゃんは喘息がひどくいつ発作が起きるかわからない状態らしい。
海へ行って発作がほとんど出なかったのは不思議だったようだ。
マミちゃんの事を思い母親の姉がやっている小さな居酒屋をやりながらマミちゃんと母親と過ごすと決めたと目を赤くしヨウコは話した。
家は9月から借家になり、店は8月からジュンがママになり店の名前やボトルもそのまま譲る事になっていると話してくれた。
話が一段落するとそれに合わせるようにジュンが店へ入って来た。
一目で状況を把握したジュンは
「暗い顔してもしょうがない、飲もう」
ジュンが注いだビールを3人で飲んだ。
次第に客が増え始めにぎやかになる店、ヨウコも笑顔で客の相手をしていた。
ハルミを失いヨウコも失おうとしている私は飲んでも酔えなかった。
朝吉田さんから電話が入る。
先日の話をまとめたので目を通して欲しいとの事。
1時間程して吉田さんの会社の事務員が会社へ訪れる。
「今日社長の代わりに来ました」
ペコリと挨拶をする。
髪型からしてこの前お茶を出してくれた娘だった。
応援室に通し担当社員と共に書類をチェック。
書類をチェック私を見つめる事務員、視線が気になる。
どこかで会った事ある?
わからない。
一通り目を通し
「後日返事でよろしいですか?」
「父…でなく社長には渡すだけでいいと聞いてますので返事は直接社長にしていただければ」
焦りながら喋る事務員、どうやら社長の娘のようだ。
「こちらにはどうやって来られました?」
「タクシーです」
「じゃあ帰り送りますよ」
「いや…あの…」
「大丈夫お父さんには内緒にしときますから」
事務員は恥ずかしいそうに下を向き
「お願いします」
と言った。
担当社員にもう一度書類をチェックする事を指示し事務員と共に会社を出て車に乗せる。
時計を見るとお昼ちょっと前。
「急いでます?良かったらお昼一緒に食べません?」
事務員は嬉しそうな顔で
「はい」
と元気よく応えた。
吉田さんの会社へ向かい途中のファミレスに寄る。
席に座り注文を済ませる。
事務員は終始笑顔で私を見つめ何かに気づいて欲しそうな顔を時々見せる。
気づかない私。
「ごめん名前聞いていい?」
「アキです」
名刺を出し渡そうとすると
「名前知ってますよ、あぃ~んさん」
えっ?
あぃ~ん?
アキ?
えっ!!
まさか!!
思い出した。
アキ
風俗のアキ
お金を取らなかったアキ
一瞬恥ずかしくなりアキの顔が見れなくなる。
「いつ気づいた?」
「ウチの会社へ来た時、一目であぃ~んさんだって」
アキ、もちろん源氏名で本名はカスミ、昨年まで風俗をやっていたがしっこい客や乱暴な客にいやけがさし昨年末で風俗を辞めぶらぶらしてた、けど今年の春母親が入院したので代わりに事務員として父親の手伝いをしているとあっけらかんと話してくれた。
そして父親の真面目に仕事をする姿を間近に見てコツコツと真面目に仕事するのもいいかなって最近感じてると言った。無邪気な感じで話すカスミの話を聞いていると微かだがあの日の感覚が蘇った感じがした。
なぜあの日お金を取らなかったか聞く。
私の前の客が乱入して来た時私がカスミをかばったようだ。
次の日本当はお金を貰うつもりだったが前日のお礼と交わった時体を売っているような感覚がなくお金を取らなかったと話してくれた。
店のトラブル全く覚えてない事をカスミに話すとカスミは客が乱入した時泣いてしまい、なだめるために私があぃ~んとしたようだ。
なのであの日酔っ払ってイかなかったのではなく時間がなくイかなかったのが正解と笑いながらカスミは言った。
ファミレスからカスミの会社まで歩いて5分、送ってもらった事がバレると後が怖いからとファミレスの前でカスミと別れた。
7/31ヨウコ店最後の日。
9時過ぎ店に入る。
ヤマちゃんや二世達は先に来ていて
「遅い!」
とヤマちゃんに叱られる。
店は満席、それだけヨウコが人気あったのかと実感する。
ヨウコに花束を送るとヨウコは人目も気にせず口にキスをした。
次から次と来る客、私達は早々に店を出た。
店の外まで見送りに来たヨウコはヤマちゃん、二世達一人一人と握手をしお礼を言った。
最後に私、握手をすると手のひらに鍵
「家の鍵、1時までには帰るから」
耳元で囁いた。
私達はヤマちゃんの店で飲み明日早いからと嘘をつき12時過ぎ店を出た。
たこ焼きを買いタクシーでヨウコの家に向かう。
真っ暗なヨウコの家に入り灯りを点けると引っ越すのを強調するかのように空の段ボール箱が無造作に積まれている。
テーブルの上にメモ
『冷蔵庫にビールと枝豆があります』
私はビールを飲みながら好物の枝豆を食べながらヨウコの帰りを待った。
1時過ぎ車が止まり扉を閉める音がする。
玄関へ行くと私が贈った花束と他の客から贈られた物らしき紙袋をいくつか抱えて入って来た。
「ごめん1時過ぎちゃったね」
軽く私の頬にキスをすると
「着替えちゃうね」
髪をほどき私の目の前で恥じる事なく服とブラを脱ぎパジャマに着替え化粧を落とし私の横に座った。
「ご苦労様」
ビールで乾杯、ヨウコはグラスに注がれたビールを一気に飲み干し大きく息を吐いた。
「今夜泊まれない?」
寂しいそうなヨウコの顔を見るとイヤとは言えず
「いいよ」
と言ってしまう。
嬉しそうな顔になったヨウコは冷蔵庫からシャンパンを出し
「飲もう」
言い
私が冷めたたこ焼きを出すと大声で笑った。
結局シャンパンは開けず裸になり隣の部屋で抱き合い語り合った。
ヨウコは店の思い出とマミちゃんの事を延々と語り私はほとんどうなずくだけだったが気が付くとヨウコはいつの間にか寝ていた。
ヨウコとは4年。
ヨウコの寝顔を見るのは初めてと気付く。
そして私もいつの間にか深い眠りについた。
朝目が覚めるとヨウコは台所に立ち朝食の支度をしていた。
「何もないけどごめん」
目玉焼きに味噌汁とおしんことシンプルだったが私には十分だった。
私が食べる姿を頬杖をつき優しく微笑み眺めるヨウコの顔は今まで一番輝いて見えた。
「夕べ飲みそびれたシャンパン、ヨウコがあっちへ行く前日一晩かけて飲もうか」
ヨウコは私に抱きつき何度もキスをした。
中野さんから呼び出され中野さんの会社へ行く。
どうやら新事業の事が気になるらしい。
私は進展なしと応えた。
最近中野さんは変、知り合った頃は寛大な人に見えたのに今は感じず逆に焦っているように見える。
以前は売上の50%は中野さんの会社からだったが今は10%を切っている。
こちらは少しずつだが固定客も増え売り上げも少しずつだか上がって来てるので中野さんに泣きつく必要もないので中野さんが私を切ったとしても会社的にはダメージはほとんどなく中野さんの会社抜きで取り引きしたいと言ってきてる会社も何社かある。
中野さんが重い口を開き切り出した。
私の会社経由で回した仕事を直で中野さんの会社でやると。
予想的中。
「会社的にはキツいですが仕方ありません」
と応えた。
でも心の中は鎖から解かれた気分だった。
応援室から出るとユキが駆け寄り
「ホテルでの食事は?」
「今夜」
と応え中野さんの会社を出た。
ホテルのロビー7時丁度に入る。
手を上げるユキ、珍しく先に来たようだ。
食事をしながらユキの会社の状態を聞く。
前社長が新しい会社を興しそこへ主力が何人かが抜け、それに加えて中野さんのワンマンで会社自体が上手く起動してないようだ。
普段中野さんの愚痴を言わないユキが中野さんの愚痴を言うのはよっぽどだと思った。
「最近中野さんにかまってもらえないんだ」
ユキは一瞬驚いた顔をしたが開き直ったのか
「中野さん最近おこずかいくれないし、油ぽっくて、しつこいからイヤ」
とユキから暴露し、そろそろ真剣に子供を作り家庭に入ろうかと考えていると言った。
食事を済ませホテルを出ると私の手を引きタクシー乗りこむとユキの言った行き先はラブホだった。
「どうしてラブホ?」「ベットとお風呂が大きいから」ユキは自分で服を脱ぎベットに入り私を招く、私も裸になりベットに入る。 ユキは待ちきれなかったのか私にかぶさりキスをしてきた。 薄い唇久々の感触、ユキの舌は首筋から胸へと下がり乳首を舐めながら物をこするユキ 「ヒロシさんのチ〇チ〇久しぶり、いっぱい愛してね」ニコッと笑いユキの舌は下へ徐々に下がり物の頭をペロペロと舐めくわえた。 ユキの舐め方変わった? 久々なので忘れた? でも攻め方は上達してる、物は素直に膨らんでいく。 ユキも攻めて欲しいのか私をまたぎ祕部を顔に押し当てきた。 独特の臭いが鼻に刺さる、指でなぞるとユキの体は反応し湿りはじめる。 舌で刺激すると応えるように物を含んだユキの口は加速していった。 指を入れ出し入れしながら指を動かすと湿りは濡れへと変わった。 ユキの動きが止まり備え付けのゴムを物に手際よく着ける。 ユキは上から腰を沈めゆっくり物をくわえた込んでいった。 祕部が物を根元までくわえ込むとユキは腰を振り私の手を胸へと導いた。
ユキの胸はヨウコと比べると小さいが弾力はあり揉みごたえはあり大きな乳首は固く立っていた。
体を起こし胸を吸うとユキの腰は小刻みに早く動き鼻息は荒く乱れた。
「後ろ」
祕部から物は離れ四つん這いになり腰を突き上げる。
濡れた祕部が誘惑する。
物を当てると迷う事なく奥へと入って行く。
奥に達するとユキの体は反り返った。
腰を振り物を出し入れするとユキは首を振り喘いだ。
ユキの腰を押さえ突くと徐々に上がるユキの腰、ユキを立たせ私も立ち突く、ユキは壁に手を掛け喘いだ。
加速する腰、感覚が鈍いが熱い感覚が頭を支配しだしユキの大きな声と共に物は液を吐き出した。
「やっぱりヒロシさんの方がいい」
ユキは私を寄り付い物を触り
「一緒にお風呂入りたいなぁ」
ユキの要望に即応えたかったが直ぐ2回戦の自信がなく、少し休憩をし浴室で交わった。
別れ際ユキは中野さんと離れ子作りに専念すると断言し、私とは交わり抜きで定期的に会いたいと言った。
私はおこずかい無しの月イチ位でファミレスならと答えるとそれで十分と笑顔でタクシーに乗り込んだ。
8月、マミちゃんが先にあちらへ行ってしまうと聞き見送りにヨウコの家に向かう。
家に着くとヨウコとマミちゃんは玄関から出てきたところだった。
私に気付き駆け寄るマミちゃん、その後に見知らぬ女性。
軽く会釈を交わす。
「私の母親よ、こちらヒロシさん」
簡単に紹介をするヨウコ。
「どうも」
改めて挨拶をする。
「いつもヨウコがお世話になってありがとうございます」
私とヨウコの関係をわかっていたのだろう、挨拶を済ませると何も言わずヨウコの車に乗った。
ヨウコは車のエンジンを掛けマミちゃんを車に乗せ私を家の中へ誘った。
玄関の扉が閉まるといきなりヨウコは抱きつきキスをしてきた。
私の体に当たるヨウコの胸と絡む舌で私の下半身は反応しだす。
それを察したヨウコは笑った。
「ママ~」
マミちゃんの声でヨウコの唇が離れる。ヨウコは玄関の扉を開け
「一週間位で帰って来るからその間この家好きに使って」
ヨウコは家の合い鍵を私に渡すと家の鍵を掛けず車に乗った。
「冷蔵庫」
と言いヨウコは手を振り車を走らせた、私を見ることなく会釈をするヨウコの母親、窓から顔を出し出掛けに私が贈ったミッキーのぬいぐるみと共に手を降るマミちゃん、私は車が見えなくなるまで見送った。
出掛けにヨウコが言った「冷蔵庫」が気に掛かり家に入り冷蔵庫を開けるとマミちゃんからの手紙と海へ行った時の写真と共にヨウコの裸のポラロイド写真が3枚。
急いで自分で撮ったのだろか?上手く撮れてなかったけど写真にはキスマークと「しばらくこれでガマン」とメッセージが書いてあった。
改めて家の中を見渡すと家具などの大きい物はそのままだが小物はほとんどなくなっていた。
8月中旬、妻、子供と共に私の実家へ行く。
海あり山ありの私の実家は子供達には遊びの宝庫、毎年楽しみにしているイベント。
実家へ向かう道中はしゃぐ子供達に対して妻は何故か暗い。
元々私の実家へは行きたがらない妻だがいつもより暗い。
実家に着き早速海へ。
この前ヨウコと来た海水浴場から少し離れた海で泳ぐ。
はしゃぐ子供達に反して未だに暗い妻。
「どこか具合でも悪いの?」
「別に」
素っ気ない返事。
久々の妻の水着姿、少し太ったかな?
相変わらずレス状態で今年何回?と思い出そうとした。
2回?3回?それ以上思い出せない。
2泊の予定だったが妻の願いで一泊にし花火と虫取りの約束していた子供達を説得して夕方実家を出る。
真夜中帰宅。
車で寝ていた子供達を布団に寝かせビールの開ける。
「私にも一杯頂戴」
差し出したグラスにビールを注ぐと妻は何も言わず一気に飲み干しポツリと言った。
「別れてほしい」
「えっ、なんで?」
「………」
「子供どうするの」
「………」
何を聞いても無言の妻。
以前間違えて女物のハンカチがポケットから出て来た時、浮気ではと激しく問い詰めた妻だが今回はそれがない。
多分私の浮気は大丈夫かな?
となると妻に好きな人が出来た?
私から問い詰める事はできなかった。
「どうしたいかはお前が決めればいい、俺はそれに従う。でも子供一番で考えてほしい」
黙ったまま空いたグラスを見つめ涙を流す妻。
私は子供達の部屋で寝た。
なかなか眠れなかった。
2時間位して妻が寝室へ向かう物音がする。
入れ替わるように台所に入り煙草を吸う。
灰皿にはセブンスター以外の吸い殻が3本。
止めた煙草又吸い出したようだ。
白々と夜が明けてきた頃妻が台所へ来た。
「夏休みの間、子供と実家へ帰ります」
「分かった」
それしか言えなかった。
妻と子供達を妻の実家まで送る。
「騒がしくなると思いますが宜しくお願いします」
妻の両親に頭を下げる。
何も知らない義両親
「仕事大変ねぇ」
孫が来た事で笑みが絶えない。
直ぐに帰ると怪しまれる気がし、お茶を飲み世間話をし出る。
「お仕事頑張って」
義両親に手を引かれ手を降る次男。
私は手を振り車を出した。
世間はお盆休み、行くあてもなくただ車を走らせる。
気が付くと会社の駐車場に車を止めていた。
誰もいない会社で気を紛らすようにやりかけの書類等に目を通していると電話が鳴る。
電話はカスミからだった。
休みで暇を持て余していたようだ。
しばらく他愛もない話をしているとカスミから私の会社へ行きたいと言い出しホットパンツにキャミの姿で両手には弁当にビールがぶら下がっていた。
応援室へ通しソファーに座るとカスミは恥じらう事なく私の隣に座り弁当を食べビールを飲んだ。
無邪気なカスミの会話と笑顔は私の心を和ませてくれた。
相変わらず私の事をあい~んと呼ぶカスミ、頼むから止めて欲しいとお願いするとカスミは“ひーくん”と改名してくれ、私はカスミの事を“かみちゃん”と呼ぶ事になった。もちろん二人だけの時だ。
夕方6時かみちゃんとビールを飲み他愛もない話で楽しく過ごせた。
「そろそろ帰った方がいいんじゃない」
そう言うとかみちゃんは私を抱き寄せ
「今日のひーくん変、今夜かみちゃんが付いて居てあげようか?」
優しく言ってくれた。
抱き寄せられ目の前ににかみちゃんの胸、頬に触れるかみちゃんの肌、手を伸ばし抱きしめたかった。
「ありがとう、でも今度でいいよ」
「今度っていつ?」
「そうだなぁー仕事が上手くいったらね」
「約束ね」
かみちゃんはそう言い私の頬にキスをし手を振り笑顔で出て行った。
又訪れた孤独感。
いたたまれなくなり会社を出て家に帰ると同じ感じ、着替えを持ちヨウコの家に向かった。
途中食料と酒を買いヨウコの家に入る。
しばらく人が出入りしない中は蒸し入った瞬間汗だくになった。
窓を開け、エアコンを動かし空気を入れ換えてソーセージをかじりながら酒を飲む、日本酒だからなのか夕べあまり寝ていないからなのか酔いは直ぐにきていつの間にか寝てしまった。
朝目が覚めると体に掛けられたタオルケットに気付く、テーブルの上の酒がない?
寝ぼけたままトイレに向かうと食料を買って帰って来たヨウコが玄関に立っていた。
「おはよう、すぐ朝食作るから」
何故ここに泊まったのかを聞かず朝食を作り出すヨウコ
「私の写真じゃなくマミの写真持ったまま寝るなんてロリコンね」
ヨウコは笑いながら朝食を出してくれた。
私は写真を見た事すら覚えていなく何も言い返せなかった。
休み開けから仕事は忙しくなった。
中野さんと切れた事を聞いた業者が直接取引したいと言って来たのと二世の一人シンヤの紹介で新事業が動き始めた。
仕事に集中する事で妻の事は忘れるようにした。
仕事の途中一度家の様子を見に行き、仕事が終わるとヨウコの家へ行って泊まる生活が続いた。
ヨウコは私が何故ヨウコの家に泊まるのか聞く事はなかった、多分聞く事で私が来なくなってしまうと感じていたのかも。
8/27.ヨウコが出て行く前日。
重い気持ちで目が覚める。
いつもと変わらぬ顔で朝食を出すヨウコ、何も感じないの?
「2時過ぎからデートしょうか」
「大丈夫?」
「多分」
ヨウコはニコリと笑い首を大きく縦に降った。
なんとか2時前には仕事の要は済ませ後は社員に任せ2時半頃ヨウコの家に戻る。
午前中に引っ越し屋が来たのだろ山積みの段ボール箱はなくなっていた。
ヨウコはマミちゃんと海へ行った時よりも少し化粧は濃く、母でもお水でもないヨウコの顔が見れた。
「何処へ行きたい?」
「デパート」
ヨウコは迷わず言った。
「本当にデパートでいいの?」
ヨウコは朝と同じようにニコリと笑い首を大きく縦に降った。
近くのデパートはマズいので隣町のデパートへ行く。
ヨウコはためらう事なく腕を組み楽しそうな顔をして各売り場を見て廻った。
そしてヨウコは私にネクタイ、私はヨウコに鞄を買った。
夕方までデパートで過ごし7時に元ヨウコの店へ行き軽く飲み1時間位で出てヨウコの家に帰った。
不要な家具やカーテンは不動産屋が見て処分するので殺風景さは感じられなかったがこみ上げる寂しさは次第に大きくなった。
ヨウコと一緒に暮らして10日程、枕は共にしたがなぜかお互い求める事はなかったが今日は違った。
ヨウコはゆっくり服を脱ぎだし、私もそれにあわせ脱いだ。
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