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家に帰るのが苦痛、ストレス。離婚したい。
マッチングアプリで知り合って、、
助けてください、もう無理です

月下美人

レス171 HIT数 19266 あ+ あ-

ナルシスト( 84wJh )
15/12/01 22:03(更新日時)

結婚なんかしない俺の人生には。

……★ナルシスト★……

15/01/07 01:13 追記
テーマ「絆」です。

No.2169179 14/12/20 22:19(スレ作成日時)

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No.101 15/02/18 16:47
ナルシスト ( 84wJh )

「岩田は選挙運動ではない!名古屋だから騒がれているのか?暇人が多いのか名古屋は?」

気に入らない、実に不愉快だ!


「五十嵐君、君は悪者なのか?」


「うちの情報流れましたか! 岩田さんあんたも業界人なら良く調べる事ですね、業界以外は素人なんですから、まあ、業界外れればただの頑固親父て言う事ですかね、ハハハ」


ガチャン


「何を言う、五十嵐君はEXILEのヒロと親戚なのか? 「Tiamo・ふたつの唇・Lovers again・Bestfriend,girl・返しなさい、あれは岩田の作品だ!」

そこの白い犬「ワンダフルだ!」


プルプル

プルプル


「岩田さん優華です、仕事して来ましたよ、早く東京に帰って下さいね」

「実はクビらしい、何故クビになるんだ?」


「岩田さんクビなんですか?」

「オブラートに包んで話を聞いてもクビらしい。」


「だから言ったでしょう? 私に関わらないでって」

「月下美人の花はさいたのか?」


「あのね、人の心配してる暇ないんですよ、今の岩田さんは!」


「同情するなら金をくれと言いたい所だが、岩田の感性と才能なら仕事はある、心配する事はない」


「岩田さんの実力は東京だからです、地方なんて規模が違います、ホテル代払えるんですか?」


「カードで支払う問題ない!」

「今後どうされるのですか?」

「東京の住まいを引き払い、月下美人の活動を、中心にしてやる!」


「また、命令口調なんですね、私はもうお仕事しませんから、名古屋から出られた方がいいですよ」

「君は岩田の生活設計に口を挟むのは、建築士の資格でもあるのかね?」


「はあ? 心配してあげてるのに、馬鹿じゃないの?」

「建築2級は使い物にはならない、やはり1級は必要だなあ?」

「まず、東京のスタッフにご相談ください」

「彼らは建築士の資格があるのか?」


「お好きに……」

ガチャン


「この優華もうんこだと思わなかった、月下美人は本当はうんこだったとは残念だ、実に残念だ!」


プルプル


プルプル

「おお、ユウスケ、クビの岩田だ!」

「岩田さん、東京に帰って来てや、もっかい岩田さんと仕事したいし、今ノリノリなんやで!」

「ノリノリとは、海苔を2枚重ねたお得とも言う」

しかし生活設計は実に難しい、非常に悩んでいる。

No.102 15/02/18 17:18
ナルシスト ( 84wJh )

プルプル

プルプル


「岩田だ、岩田は本当にクビなのか? ギャラの関係はどうなるのか? 作詞家の印税の問題はどうなるのか?東京から名古屋に拠点を移すので、荷物の整理しておきたまえ、そして岩田の存在を社長に伝えたまえ、君はうんこだと、必ず返り咲きしてやると、うんこに伝えておけ!」


「岩田さん、社長の怒りを静める為に、一度東京にお戻り下さい、本当に業界から帰れなくなりますよ、本当に…」


ガチャン


「東京で成功した岩田だ! 馬鹿にするな!誰だと思ってる、あの有名な作詞家の岩田だ!」


地球は丸い、全て平等だ、岩田の何が悪い。

うんこ社長など、後で岩田さん、申し訳ありませんでした、などと言われても、岩田は許してやるものか!

ホテルに帰り、一応ホテルより、マンションを借りる方がノリノリのお得だと判断した。

寝るだけの生活なら小さくても構わない、岩田が節約を考えれたのは、うんこ名古屋のお陰だ!

喫茶渚の欠けたコップでも金を取れるヒントからだ!

ユニットバスも慣れて来た。

不動産に足を運んだ。

「いらっしゃいませ」

「部屋を借りたい、貸しなさい」

「所得証明書お持ちですか?」

「なんだ、その未来的な名前は?」


「所得に応じて置かしする物件が変わります」

「そんな物などない、岩田は作詞家とプロデューサーだ!」


「それだけでは置かし出来ませんね」

「Tiamo・ふたつの唇・Loversagainの作詞家だ!」

「すいません、詐欺の疑いもありますから」

「なんだと!人を嘘つきカモメだと言うのか!」


「預金通帳があれば、それで確認出来ますが

「今はない!」

「では再度起こし願いますか?」

「そのなんたら証明書や預金通帳が必要なのは、名古屋共通なのか? 全国共通なのか?」

「全国共通で御座います」

「君の名前は?」

「槙木と申します」

「爽やかな青年だ、君からマンション借りてやる、漢字変換もブラボーだ!全てテイクワンだ!」


「またのご来店お待ちしております」

「君はEXILEのマキダイと親戚なのか?」

「いえ、違います」

「彼も槙木ダイスケだと認識している。」

「お褒めのお言葉有り難う御座います。」

「実に素晴らしい、頑張りたまえ!」

No.103 15/02/20 21:36
ナルシスト ( 84wJh )

「岩田だ!給料の証明なんたらか、通帳を至急送ってくれ!社長には内密だ!」


「岩田さん、あらやだお久しぶりです」

「君は誰だ?給料なんたらか?」


「クラブ直子ですわよ、最近お見えにならないから寂しかった♡」


ガチャン


「岩田に何故掛けてくるのだ!俺が間違ったのか?」


プルプル

プルプル


「岩田だ!クビの岩田だ!」


プー

プー

「スルーされたと言う事なのか?久しぶりの電話に時めいているのか?」


プルプル


プルプル


「岩田だ!」

プー

プー


「テイク2だな、これは、あんた嫌い馬鹿オホホと言う意味合いなのか?うんこだ、実にうんこだ!」

少し肩の力が落ちてきたではないか!

あんなに「岩田さん、岩田さん」の俺はどこに行ってしまったんだ!

まずマンション探した、ウイクリーで勝負だ!

「ごめん、部屋を借りてやろう、いや、貸して貰おう…」

会社の名前が無ければ特に東京で無ければこんなに住み辛いとは思わなかった。

今東京に帰れば月下美人を諦める事になる。

優華は売れる、実に綺麗な女だ!

あいつとユウスケとBreatheこれだけが心配なんだ。

「ウイクリーを短期間で?」


「直ぐに移動出来るなら頼みたい」

「近辺でよろしいですか?」

「わからん、いや、期間はわからない」


さっきの爽やか青年と違い名古屋シャチハコ夫みたいな男性だ!

「物件行きますか?」


どうした、東京のあの華やかな岩田は、少しうつ病か?

プルプル

プルプル


「岩田さん?」

「優華か? 仕事終わったのか?」


「岩田さんのお仕事のお陰で大変な事になりましたよ!どうしてくれるんですか?」

耳が痛い位に優華のキイキイ声は鼓膜にまで達していた。


「そんなに怒る事なのか?」

「先日のお仕事、新聞の広告だったんですよ! どうしてくれるんですか!」


「新聞の広告なんてブラボーだろう!」

「何がブラボーなんですか、一番引き受けては行けない仕事でしたよ!」


「なんでか?」

「父親に見つかりましたよ、あの怖い父親に!」

「その広告すぐに捨てなさい」


「もう、アウト!」

No.104 15/02/22 21:51
ナルシスト ( 84wJh )

「岩田さん、聞いてます? 辞めて戻った条件に、しつこい岩田さんの為に引き受けた仕事がですよ、その仕事が又私をイジメてくるんですか!
何とか言いなさいよ、どうしてくれるんですか!」


「優華ならその松本君の事務所なら必ず再度花を咲かせるだろう?」


「それは、それは、岩田さんの東京の事務所の名前があったからです、ならその松本さんの事務所に再度行けば、岩田さんの現実が分かる筈でしすよ!」


「いくら優華でも失礼だ!岩田の鼓膜が破れると責任取れるのか!優華が鼓膜と言う名前に代えれるのか?」

「あ~、天然なのかなあ? まず松本さんの事務所に訪ねて下さい、今の岩田さんは、一般人どころか、フリーターより、たちが悪いんですよ!」


「まず、ウイクリーマンションだ!」


ガチャン

「君も聞いていただろう? 失礼な女だ!」


「失業されたと理解していますが、本当に家賃払えるんですか?」


「名古屋の人間は非常識ばかりなのか? 住む地域限定なのか?」


「…………」


「君まで岩田は連続殺人者と思っているのか?」


「殺人者なんですか!」

不細工な君は益々醜い顔だ!

テイク80だ!

エキストラすら使えない。

「小さなワンルームのテイクワンだ!」

首を傾げて物件を怪しげに案内する不動産屋さん。

「ここの家賃はいくらだ?」

「場所が良いので、5万2千円です」


「1日5万2千円か?」

「月の家賃ですよ」


「君は岩田を舐めていると言う事は、ユウスケやBreatheそしてTiamoも舐めているのか?」


「ユウスケやBreatheは知りませんがTiamoってEXILEのTiamoですか?」


「そうだ!あの曲は岩田が書いたんだ!参ったのか?」


「人の曲を作ったなんてホラふかない方が良いですよ…」


「本当だ、岩田の曲なんだ!」

「もしかしてお客さん今の頭大丈夫ですか?・


優華に叱られこのうんこまで馬鹿にされて、岩田は名古屋が嫌いになった!


「次見ます?」

小馬鹿ではなく、馬鹿にした君は、ゲロだ、まさにゲロ以下だ!

「見せたまえ!」

今の岩田は名古屋での生活で、耐えると事を教わった。


「耐える歌を書いてやろう!」

人の後ろなど歩いた事のない岩田が人の後ろに着いていた。

No.105 15/02/23 00:49
ナルシスト ( 84wJh )

「これなんか~どうですか~」

「君は、今歌を歌っているのか?」

「いや~軽いノリですかね~」

「何度も聞いているが、さっきの電話から、態度変わっていないか?」


「ですかね~」

「ここならいくらなんだ?」

「お客さんお金ないなら~6万円ですが~」

岩田をそんな態度で話す周りは居なかった。


まさに都会の東京では、撮影自体途中で、姿を消すくらいの岩田の位置で。


反対に岩田を持ち上げる人間はいても岩田に一般人いや、見下した人間など居なかった。


「通帳や所得なんたらを出せば分かるんだな!」


プルプル

プルプル


「ユウスケか? 岩田だ!会社はシャットアウトだ、ユウスケ俺の通帳と所得なんたらを送ってくれ!ユウスケには名古屋に来させない!」


「うん、黙って所得証明でしょ?俺もお世話になりましたから……」



「どうした? ユウスケ?」

「あまり…岩田さんと…関わるな…言われてるねん…」


「仕方ない…君の活躍は…影ながら…応援している…」


「俺は岩田さんに救ってもらったす、だから俺も父親役の岩田さん応援しています、必ずそっと送りますから、また連絡して…」


ガチャン


「さすがユウスケは肛門の友だ!」


「所得証明あるんですか?」

「君、今態度変えたね?名古屋は所得があれば、態度変わるのか?名古屋共通なのか? 全国共通なのか?」


「所得の多ければ、物件も変わりますから、事務所でお茶でも如何ですか?」


「再度テイクワンだ、Tiamoは岩田が書いたとおもうか?」

「所得証明があれば信用も致します」

「ここで発表しよう、所得が高額なら、君の物件は借りたくない、君は、この仕事に向いていない、失格者だ!」


ユウスケのブレーンはまだ岩田の応援団が会社に黙り動いてくれるスタッフはいた。

確かに岩田の実力のある事の感性を認めるスタッフは残っていた。

東京では切り捨てる事の岩田だったが、その岩田を認める人材だとの仕事をこなしていた。

ユウスケはどんな岩田の落胆しても、岩田の父親役には変わらない事を曲げる事なかった。

ただ事務所には隠れて岩田の応援は父親役のユウスケには必要だった。


「岩田さん、俺はずるいけど、必ず月下美人連れて帰ってください…その時が来たら動きますよ」

ニヤリと笑うユウスケは今や看板である。

No.106 15/02/26 16:33
ナルシスト ( 84wJh )

「さあ、ユウスケ今回はノリノリで行くぞ!」

岩田の元部下の浜田は元気いっぱいでユウスケをスタジオ入りさせた。


団体グループのメンバー1人と目が合うユウスケ。


ユウスケに耳打ちをする浜田。

「ユウスケ、頼んだよ、スキャンダルには、注意してくれよ!」


2人見つめ合うがお互いのマネージャーはブロック。

お互いのマネージャー同士は「お前のタレントが先に手を出さないでくれ?」状態であった。

「ユウスケ早く行くよ!」

引き離されたように視界から離れる2人。

芸能界なんて皆そうだ、広い世界に見えていても、なかなか一般人との巡り合わせなど少ない。

アイドルならもっとである。

岩田が絶滅だと分かり、心に隙間の出来たユウスケには、今寂しさでいっぱいだった。

スタジオ入りするユウスケの相手の女優はユウスケが一番苦手な天狗女優。


「おはよーユウスケ、今日も頑張ってね!」

何様のおつもり?

世の中全て私で回っているのよ的な少し売れれば勘違い女なんて芸能界には沢山いる。


台本を持ちスタジオのセットに立つユウスケ。

「じゃあ今日はシーン30からスタートしようか!

助監督の言葉で周りがざわめき出し、一気に緊張感に包まれた雰囲気に、周りも無言になりだした。


「ごめんなさい、私やっぱ彼がすきだわ!」

天狗女優からのセリフであった。

「前から知ってたよ、飽きたんだろう?俺の事を」

大嫌いな女優でも感情移入するユウスケは、最初の入りたてのユウスケから、俳優姿に変わっていた。

このユウスケの成長ぶりを岩田自身見ていない。

ユウスケのマネージャーとして鼻の高い浜田は、「うちのユウスケなかなかやりますでしょう、うちの僕のタレントなんですよ」とどや顔で眺めていた。

2人のシーンは事細かく分けられ、演技終了になれば、苦手な女優から早く消えたいユウスケ。

マネージャーが女優にへいこらと奉りそれを平気で冷たくあしらう女優。

こんな光景など別に気にする事はない。

仲良くテレビに映っている役者にはありがちな事である。

岩田の所得証明を気になるユウスケ。

カットが終われば次の雑誌取材の仕事が待っている。

「岩田さん、待っててや」

気になるユウスケ。

No.107 15/02/26 19:06
ナルシスト ( 84wJh )

「ユウスケ今日はさあ、バラエティーだから、ユウスケなりのお笑い入れてやれよ!」


偉そうに言われたくない内心のユウスケだった。

最近岩田が居なくなり、岩田が解雇になり、一層調子こいている浜田だった。

岩田はこの業界ではまとめ役的な存在で岩田がいる事で暗黙の了解であった。

岩田の存在がなくなり、皆好き勝手にするようになっていた。

「ユウスケ、頑張って!」

ユウスケの背中を強く叩きスタジオ入りした。

「さて、今日はユウスケさんがゲストです!」

親衛隊らしき黄色い声で。


「ユウスケ!」

女性達の声がスタジオに散りばめられてはいた。


レギュラー出演者の中の椅子に腰掛けたユウスケ。

ユウスケ自体この番組に出る事は、主演する番組紹介の告知であった。

そのタイミングを司会者からふられるのを待っていた。

終始笑顔を振りまき好青年を演じていた。

内心はこの業界に飽き飽きしていた。

理解者はなくただ、ただ、ユウスケを金づるに使うスタッフ。

岩田なら親的に相談出来る、人間として認めてくれる、褒めて育てるやり方であった。


「さあ、ユウスケ何かありますか?」

司会者がユウスケに振ってきた。


「あはい、今度月曜日の9時からスタートの探偵ドラマの「なりきりオナン」よろしくお願いします」


「どんな番組なんですか?」


「はい、探偵と言い、本当は泥棒の内容です」


岩田さん見ているかなあ?

カメラに向かい岩田に話しかける様また岩田が見てくれている事を願って話すユウスケ。


そんなユウスケの気持ちなど、どこ吹く風の岩田は優華の激怒に困惑していた。


「岩田さん、どうしてくれるのよ!」

「しかし優華、あのソフトバンクのコマーシャルは変だ、上戸彩や堺雅人もあの犬をお父さんだと思っている、名古屋の人間もあのコマーシャルの犬がお父さんだと思っているのか?」


「馬鹿じゃないの!誰が信じてるんですか?」

「やはり優華もそう見抜いていたのか?」


「私の件どうしてくれるんですか?」

「優華の犬か?」

「犬は違います、親にバレた事ですよ!」


「それはこちらが説明しよう!」

「父親は岩田さんに会わないと思います」

「岩田との感性が合わなくても仕方ない」


「呆れますよ、どんな発送すれば、天然取れるんですかね!」


「気がきついね君は

No.108 15/02/27 11:18
ナルシスト ( 84wJh )

優華と岩田が待ち合わせをし、岩田は10分待ち合わせ場所から遅れふらふらと歩いて来た。

業界のプライドと岩田の感性は一般人にはまだ程遠い感覚である。

普通一般人なら即クビ、皆1時間いくらの時給で働き身を粉にしてまで貴重な10分だ!

遅れる事が当たり前、遅れる事が業界の地位。


一般人から見れば破天荒な生き方に見えるが何せ岩田には挫折した記憶がない。

ご立派な大学を出て、難関の芸能プロダクションに就職し、作詞家でありながらプロデュースもこなし、有名なタレントのプロデュースを手がけ、独身生活にエンジョイしながら、綺麗な女をだける。


「岩田の人生はパラダイスだ!」


豪語するだけの人生に、あんたはただの名古屋で住んでいる、ちょい悪親父なんだよ!



年齢はまだ若く彼のイケイケの気持ちはマックスタイソン、マイクタイソンである。

足踏みしながらイライラして小刻みにアスファルトを踏む優華。


「早く来てよね!」


岩田を見つければ沢山嫌みや小言を吐きたい優華。


フラフラとスーツ姿の岩田が歩いて来た。

漫画で例えるなら「名探偵コナン」眠りの小五郎、もうりこごろうである。

いかにも仕事出来ますが、裏でコナンがいるから、難事件の犯人暴けた、ただの親父である。


「岩田さん~!」


気のキツい優華の目はつり上がり岩田を睨みつけていた。


Uターンさした岩田にそそくさ駆け寄り腕を掴んだ。


「逃げれましせんからね!」

片手にその問題の新聞広告を持ち、岩田の腕をギュッと強く握りしめた。



「やはりあの白い犬はお父さんではない!」

No.109 15/02/28 14:05
ナルシスト ( 84wJh )

岩田の腕を離さない優華。


「君は無礼だ、実に無礼だ!」

つり上がった目は点高く舞い上がる位つり上がっていた。


「これ、これなんですよ!問題の広告は!」


ど真ん中にセールの商品に微笑む優華の顔。


人差し指でつつく優華の立派な広告は穴があく位つついていた。


「優華、君はセンターではないか!」

斜めに身体をひねり出しちらっと見る岩田。


「こんなど真ん中で映って居れば誰しも分かるはずです、親にも内緒で引き受けたお仕事が、親だけじゃなく、近所中有名人になりました!」


「人類皆兄弟だ!」

「あのね? 岩田さん、幼稚園から入り直せば?」


「言ってはいけない事を実に簡単に君はいうのだな!」

「本当の事じゃないですか?朝はおはようから教えてくれますよ!」


「自慢ではない、全く自慢ではないが、早稲田なんだよ、この岩田は!勉学もテイクワンだ!」


「はあ?早稲田? 笑わせだじゃないんですか?」


パチパチ


「実に楽しい、さすが優華だ!」

その広告の優華の迷惑な話から遠のくお話に持って行くのかお得意なのか?


「もう父親なんて出て行け!帰れなくなりましたよ!どうしてくれるんですか!」


「なら、帰らなくても良いではないか?」

「こんな田舎の私にどうして生活すれば良いのですか?私ね、岩田さんみたいに才能も魅力もにいのですよ!」

「君の切り札は、やはりシルエットだろう?」


岩田を道の隅に誘導する優華。


「岩田はキスがあまり得意ではない、歌詞のふたつの唇なら感性で仕上げたがまさか優華と…」


「はあ?何を考えてるんですか?道の邪魔だからです、岩田さんとキス?えずきそうです!」


「失敬な優華だ!実に失敬者だ!これでも銀座や新宿、青山辺りでは、ちと名のある岩田なんだ、「岩田ちゃん、お元気でした?また顔見せに来てね」それほど有名人なんだ!」


また問題の広告の話からどんどん反れる岩田。

「岩田さん良く大学うかりましたね?」


「当たり前だ!センター試験と入試うけたのだから受かったのだ!替え玉ではない、なんなら卒業証明を見せてやる!失敬者が!」

「あのね、岩田さん、そんな問題じゃないんですよ?」

「ならソフトバンクのあの白い犬は世間に何故通用すれのか?レパート3枚で説明したまえ!」

No.110 15/02/28 15:22
ナルシスト ( 84wJh )

少しくたびれかけてきたスーツの岩田。

「優華なら、ホテルからマンションをかりるからそこから岩田とまた1から芸能活動開始だ!」


「ましてや名古屋だし…岩田さん…業界から…解雇…なったんですよね?」

「岩田を舐めている、この岩田だ!優華の戻る気持ちがあるなら、カモンベイビーだ!」


岩田の会話がちょこちょこと意味不明の優華。


この岩田の感性を解読出来るのは優華とユウスケくらいだ!

仕事がバリバリこなせ、変わり者みたいな岩田だが、業界では必要の存在は間違いない。


優華を追いかけ名古屋と言う知らない場所までシルエット女優を探しに来た、岩田は順序さえ踏んでいれば、こんな形になっていなかっただろう。


トントンと出世した岩田は、業界のしきたりは全て周りのブレーンが動いていた、プロデュースとして、作詞家としては、一目置かれる存在である。

岩田は何故優華にそこまで拘るのは、業界に入りシルエットの素敵な女優が目に焼き付いていた。

また訳の分からないときから、心惹かれ印象が強かった、ずっとそれが頭から離れなかった。


それがこの優華である。

優華をあっさり払いのけ、その憧れの女優が、岩田は追い求めていた優華だった、知らず知らずに、その優華の存在に、スルーしていた、人生の後悔で今回この状態になった。


あくまでも役者は商品である、岩田のプライベートとは別の考えの岩田。

よほどでない限り商品には手は出さない。

言えるのは華やかな東京のマンションにはかけ離れた名古屋の生活。

やっと優華が心を動かし始めた事が世間一般の生活とかなり誤差があり、挫折の経験のない、岩田は優華との芸能活動のスタートを喜んでいたが、華やかにデビューを考えていたが、世間はそんなに甘くない。

「荷物取りに帰りなさい!」

「本当に大丈夫なんですか?」

心配そうに岩田を見つめる優華。

「Tiamoの岩田だ!」

優華は芸能活動より帰る家を無くし、岩田に付いて行くしかない、選択出来る立場ではないだけ。


東京のスタッフから見れば今の岩田は落ちぶれびっくりするであろう。

それだけ岩田の容姿は変わっていた。

No.111 15/03/04 11:43
ナルシスト ( 84wJh )

>> 110 給料明細書と通帳がユウスケが岩田のユウスケ得々の甘え方で岩田の元の手に渡った。

「優華御覧なさい、岩田の通帳だ!」

「そうなんですか…」

「これは岩田のプライベートだ、個人情報を固い括りに説明してやる!

「荷物取って来たか!優華には帰る家が無くなった、岩田プロデュースのシナリオだ!」


「プロデュースなんですか?今は甘い言葉のセリフは今の私には要らないわ!」


「さすが優華だ!岩田プロデュースの「ラストシーン」

「岩田さん、マンション探しついて行きますよ」


どうでもいいですよ~

そんなのりのりの優華に見えていたがやはり岩田の事が気になっていた。


あのアルマーニの岩田のキャラクターが今はそのキラキラきらめくやり手のプロデュースの姿に優華もおやとの反対を受け、また昔優華が東京に憧れ反対を押し切った形より、さらに悪化状態で怒鳴りつける父親に背中で最後のカケに後悔なかった。


なんせ岩田の印税やプロデュースの報酬額は半端ではなかった。

岩田自信お金の執着より、感性に酔いしれ、沢山の作詞を生みだしていた。

そして何より岩田を歌詞を書いて貰い、業界で光るキッカケを作って貰えたアーティスト。


「マンションを借りたい、目的は事務所も兼用だ!」

「事務所を兼用の物件は限られるんです」


「オフィス事務所だ!」

「どんな職種なんですか?」

怪しげな不動産屋。

「名古屋はうんこだ!オフィス事務所なんだ!」


「特殊事務所は反社会的な事務所もありますから……」


「なら正社会だと答えよう……」

「すいません、少しお待ち下さいね」

怪しげに名刺と所得証明を調べていた。


まず岩田はフリーである。

不動産屋は資金がいくらあっても、入居後のトラブルが困る。

どれだけ資金を持っていても家主は確実に東京は有利である。

いきなり詰まりだした岩田と優華。

「ことは君の松本モデルオフィスに頼んでみよう!」

少し不安な優華。

「岩田だ!オフィス兼用自宅を探している、何か知恵を教えたまえ!」


横で見ていた優華は

「人に頼みますって言葉この人の脳にないのかしら?」

必死で話している岩田に笑う優華。

No.112 15/03/05 10:19
ナルシスト ( 84wJh )

松本が良い知恵を与えてくれた。

「テナントなら貸してくれるはずです、岩田さん正直過ぎるんですよ」

「当たり前の事を話したまでだ!」

「マンションは住むのを目的です、ましてや事務所なんて言えば怪しまれますよ」

「一般人なら嫌煙されますね、岩田さんは事務所がビルなので違和感ありますが、事務所を借りれば問題ないかと思います」

「じゃあ他当たってみる失敬」

ボチボチ歩き始めた。

「君、書き手の君、ボチボチとはまるで犬扱いだなあ!しっかりしなさい!」

「岩田さん本当に宛あるのですか?」

前を前を歩く岩田。

沢山の荷物を抱えて必死についていく優華。

「頼もうー事務所に使う物件出しなさい」

「色々物件あるんだなあ?」

所得証明書を提示したが、豪遊や経費で落とす税金対策の為、稼いだ金額より、低い金額の所得である。

「お客さんの収入ならこの物件くらいですかね?」

猫の額ほどの事務所で東京では考えられない狭さだ。

優華の顔を見た。

「岩田さんここで良いですよ、まだ住む場所も必要ですからね……」

「優華、君は岩田の妻でもない、何故世話女房みたいに話すのではない!」

「はい、はい、分かりました~」

「はい、は一回でよい!」

あの堂々としていた岩田の背中がやけに貧弱に感じた優華。


契約の説明すら聞いていない御様子。

優華が後ろで岩田の説明を聞き質問していた。


それもあまりご機嫌が宜しくないようだ!

まず気に入らないが契約書にサインした。


「これで松本君と言うパイプとコラボだ!」

「待ってください、松本さんのタレントさん勝手に使っちゃいけませんよ!」

「それは岩田が決める事だ!」

呆れ顔の優華

「次は住まいさがしだ!」

「所君にビフォーアフターだ、優華!」

「やっぱり東京に戻った方が良いと思いますよ」

「心配はNOだ!」

口では態度のデカい岩田は何もかも初めてで内心不安ばかりだった。


「岩田さん大丈夫ですか?」

「優華全てテイクワンだ!」

No.113 15/03/06 22:12
ナルシスト ( 84wJh )

本当に大丈夫なのか、不安な優華だが、自宅を逃げるようにでてきた優華は変人な岩田を頼るしかなかった。

不動産屋を指さす岩田。

大手のチェーン店出はないが明るそうな雰囲気に吸い込まれて行く。



「ごめん!」

「いらっしゃいませ!」


「部屋を借りたいのだ!」


「生活保護の方ですか?」


優華の沢山持ち合わせている荷物を見たスタッフ。


「生活保護とは児童保護なのか?」

本当に一般人の世界に常識ない発想!

「お近くがよろしいですか?」


「ラストシーンでお願いする!」

優華が思わず岩田のスーツの袖を掴んだ。


「それは岩田さんの作品ですよ、向こうが聞いているのは、通行の良い所ですかって意味ですよ?」


スタッフが珍しそうに。

「海外の方ですか? フィリピン人とか?」


いきなり怒り出した岩田!

「君は誰に言っている!ならソフトバンクの犬は何人だ!君の名前は石塚と言うのか?あの大食いの石塚と親戚なのか?」


「ちゃんと日本語話せるじゃないですか?全く別人です、はい!」


そのやり取りに呆れる優華。

「岩田さんいつまでソフトバンクに拘ってるんですか、マージン貰ってるんですか?」

「ただのボランティアだ!」

「どれくらいの御予算ですか?」

「う~ユニットはパスだ!叶姉妹とはサヨナラだ」

だんだん現実の話から遠のく岩田。

「2部屋必要でトイレバスが分かれるなら、この辺になります」

分厚い情報から何枚の物件を出して来た。

「どうだ!優華に任せてやろう!」

優華は何枚かを見ながら首を傾げていた。


「案外の家賃なんですね?」

「なかなか良い物件は引っ越しシーズンしか空かないんですよね!」


「岩田さんなるべく安く見積もって貰いましょうね」

優華に命令され優華がプロデュースしたのかと気分の悪い岩田の気持ち。


「君はいつからそんなに偉くなったんだ!」

カチンと来る優華。

「岩田さんが名古屋に来なければ、今私はとっくに一般人として生活していますよ!」


「名古屋まで迎えに来てやったのが間違いだと言うのか君は!」

不動産屋さんにしては全く迷惑な話しだ!


「あの……物件なんですが…」


「そんな事は後にしたまえ!優華のその態度がテイクツーだ!」


「なら、岩田さんはテイク30です!」

No.114 15/03/09 16:46
ナルシスト ( 84wJh )

いい加減呆れた様子の不動産屋さん。

すったもんだの時間がかかりようやくマンションの物件を探し始めた。

「優華とはプライベートは別々だ!」

物件探しに車に乗り込む優華は

「岩田さんと同じ空間だなんて私からお断りします! 馬鹿じゃないの?」


「君は名古屋に帰り性格が歪んで来ている!」


「そんな事ありません、岩田さんこそ、益々頑固で融通聞きませんね」

車で走る不動産屋さんが一番迷惑をこおむっていた。

「そんなに喧嘩しないでくださいよ!」


2人のやり取りに思わず口を挟み喧嘩仲裁を図る不動産屋さん。

「東京なら岩田さん岩田さんと慕っていたではないか!」

「それをスルーしたのは岩田さんでしょう、はあ?」

「だから名古屋まで迎えに来てあげたんだ!」


「誰も頼んでいませんが?」


「説明書や契約書がいるのか?」

「今の生活も壊され、どうしてくれるんですか?」


「君にセンタープレゼントしたではないか!」

「そのセンターが厄介だったんですよ!」

もう運転不可能状態の不動産屋さん。

「仲が良いんですね、喧嘩出来るだけ、婚約者さんですか?」

わざわざまた引き起こる問題作りをする不動産屋さんも同類なのか?


「夫婦?笑わせないで下さい、頼まれても岩田さんならお断りさせて頂きます、世界中に岩田さんしかいなくても断りますよ!」

「何?それが昔お世話になった岩田への言葉なのか?」


「お世話になっていたなら、地元なんかに、帰って来ませんよ」


「だからわざわざ名古屋のうんこまで来てやった!」


「誰もお願いしていませんよ!」

「すいません……ここが物件ですが、お話しは後にして貰えませんか?」


2人の打ち上げ花火の会話は止まった。

「この物件は条件良いですよ!」

車から下りて不動産屋さんの家主さんから預かっている鍵で部屋を見にはいった2人。

陽当たりも良くなかなか綺麗に修理されていた。

古いマンションだが岩田の希望のユニットバスでもなく広いリビングに2部屋付きだった。


「う~ん!」

東京のマンションとホテルしか知らない岩田は少し不満げな様子。

「なかなか住みやすそう」


優華はお気に入りであった。

「オートロックではないな!」

そんな贅沢な岩田の感性にやってけるの?

No.115 15/03/10 23:23
ナルシスト ( 84wJh )

「不動産屋さんこの物件御願いします」

「ここは家賃もお手頃ですし、決めましょうか?」


「優華君は誰を差し置き、相談も打ち合わせもしないんだ!名古屋の風習なのか?」

「家賃は折半です、岩田さんに養ってもらいませんから、ご安心下さい」

「男の岩田に恥を欠かすのか優華は?」

軽くその理由を覆されてしまった。

「岩田さん、ビジネスホテル代でもギリギリでしょう?」

「桜雨の印税が入ってくる」

岩田がJUJUさんに書いた作詞の印税だ!

多分解雇になり印税やこれからの業界の比率や岩田は業界の人ではなくなった。

契約は提供した歌詞の印税で業界にいて尚且つ所属事務所絡みである、いきなり素人の岩田と東京でプロデュースしていた時の岩田とは、立場が違っていた。


日割り計算で入るマンションにも保証人や審査があるそれを通過しないと入居出来ない。


「保証人……えーん!」

プルプル

プルプル


「おお!ユウスケか、保証人になりなさい!」

いきなりの暴走言葉と保証人の話すら理解出来ない。

「岩田さん、なんの保証人ですか?」

「岩田御殿だ!所得と印鑑証明や実印が居るらしい、書類を送る頼んだよ!」

「岩田さん元気な…」

ガチャン

「保証人はテイクワンだ!君ユウスケに書類を送りたまえ!」

不動産屋さんは電話1本で命令口調の相手にいとも簡単に保証人にさせるこの客は何物なんだと圧倒していた。


「これからの生活は業界中心なんてかんがえている甘ちゃんではないですよね?事務所も借りました、仕事ありません、確率高いですよ」


「う~意味が分からない、名古屋の生活はラストシーン最後の台詞なのか?」


「平行に副業のお仕事探すんですよ、岩田さんが名古屋で仕事を立ち上げるなら」

「どこに行けばいいんた!」


「私は職安に通い探します」

「職安とはなんなんだ!」

「たくあんなら知っているが職安は大根なのか?カブの漬け物なのか?」

「職業安定所です」


「岩田の作詞はそれは職安なのか?」


「ヒット作書いても履歴書すら普通の世界では通用しませんよ、全くどんな家庭にそだったのかしら?」

「失礼だ!両親は健在だ、君なら可哀想姪のめんままで馬鹿にするのか!めんまは俺の天使だ!」

この議論に冷めて止めもしない不動産屋さん?

厄介な客だよ…

No.116 15/03/13 03:06
ナルシスト ( 84wJh )

契約は保証人と契約書と入居日に再度入居に関しての審査もある。

今日話して直ぐの入居は無理な話しで契約金や仲介費あともろもろと諸経費が発生する。

ホテル暮らしの岩田なら家財道具もなく、引っ越しの準備はテイクワンだ!


「当分岩田さんのホテル暮らしにお世話になります。」

ぺこりと頭を下げる優華に勘違いする岩田。


「ベッドは1つだ、優華と寝るのか?」

「寝る場所があるなら岩田さんがソファーに眠って下さい。」


「恩人にソファーだと!優華には人の心の配慮がないのか!」


「だから、マンションに住めるまでですよ!」


「君は岩田を男性だと認識しているのか?」

「女性ではありません、そのヒゲは生えませんから」


(゚◇゚)ガーン


優華は俺に抱かれたいと思って居るのか?

ご期待なら溜まっているから抱いてやるが、商品には手を出さない岩田だ!

カラカラと荷物を持ちホテルに入って行った。


「お帰りなさいませ、岩田様」

優華の顔を見て顔色が変わる受付のフロント嬢。

荷物と岩田と部屋に入る優華。


「マネージャー岩田帰って来たわよ!」


「あああの、綺麗な女性も大きな荷物抱えてた」

「ツインの紹介だけすれば?」

岩田に疲れはてた支配人は鼻をほじっていた。

その鼻くそを確認し口にした。


それを見逃さなかったフロント嬢。

男性って何故理屈ぽく、嫌な性格なの?

岩田と女性の関係を家政婦協会から派遣された市原悦子のサスペンスみたいな興味深々。


岩田の部屋の中で2人がどんな会話しているのか!

家政婦協会が嫌に気になる若手のフロント嬢。

見てはいけないと言われれば見たくなるのは、皆さん同じである。


岩田はただ優華の荷物の側でベッドに横になるだけ。

荷物整理している優華。


「明日から職業安定所に通います、岩田さんの住民票は東京ですよね?」


「そうだ!岩田も職業安定所に相談してみる、優華に舐められたくない」

「岩田さん東京の住民票では名古屋では無理ですよ、現実を見て下さい、名古屋の現実を…」

「君ラストシーンの印税がはいる、昨年の有線優秀賞だ、ラストシーンは!」

「それが甘いのです、現実を生きてください、何故東京に帰って下さいとお伝えした意味をね」

No.117 15/03/13 03:45
ナルシスト ( 84wJh )

ソファーのない最悪のホテル、ビニネスホテルで、出張の人が利用するランク。

結局優華と岩田が同じベッドに入りだした。

「岩田さん半分ですよ、領域守って下さいね」

「こんな狭いベッドに寝返りも打てないのか?」

「少しの辛抱です」

辛抱と言う言葉エッチは辛抱と言う事なのか?

下着姿で胸が当たり辛抱とはしかし男性として認識している?


男性カツ理性で我慢なのか?



「明日職業安定所に行きます、お付き合いお願い致します、お休みなさい」


「岩田は職業安定所には的していない、だか付き添いにからされる、う~ん、優華は岩田をマネージャー扱いさせるつもりか?」


「優華起きなさい、何故職業安定所に付いていくのだ!マネージャーなのか!」

「静かにして下さい、着いてこれば分かります」

背中を向け眠った優華……

イラついた優華は岩田の感性と岩田の実力を分かっていない、名古屋に帰り性格も変わった。

実に嘆かわしい、舐めている。

「ラストシーン、桜雨、これも岩田の作品だ!」


「Breatheの合い鍵も君が好きで、ShahaPINESUも岩田だ!」


その作詞した岩田の過去の作品をすぐ口に出す岩田に現実を見せる為に現実の壮絶な一般人との誤差を感じて貰う為に職業安定所に連れていく作戦であった。

話しかければ夜中通じない会話に疲れるだけである位優華は岩田の性格を見抜いていた。

起きていたがネタ振りをし、明日職業安定所に、連れて行く事だけ考えていた。

一方マネージャーに契約の保証人になる為に残り少ない岩田ブレーンが陰ながら動いていた。

やはり岩田には少ない岩田ブレーンがまだ存在していた。

分からないようにユウスケに協力するスタッフ。

名古屋では唯一松本のモデル事務所のことはのモデルの担当を岩田にお願いして欲しいと考えていた。

東京での感性ではい上げて来た岩田を認めていた松本は岩田の名前を出さない事で業界の向上をお願いしたいと考えていた。


岩田に説明し、何故岩田の名前が出ないんだ。

「答えはNOだ!」

と言われれば話しは無しになる。

業界でも岩田の名前が出なければO.K.である。

業界なんてどんな手を下しても売れた物が勝ちの世界である。

ことはのプロフィールを眺める松本。

「ことはの羽ばたく姿見せてくれよ!」

松本の誠意であった。

No.118 15/03/14 02:30
ナルシスト ( 84wJh )

「岩田さん朝ですよ」

パンツからひょろりと出た岩田のピー!

思わず隠す岩田のピーはバナナ以下であった。

「優華見ただろう!正直にテイクワンだ!」

「見ていませんよ、バナナ腐っていますね?」

何よりも恥ずかしい瞬間で岩田の心はガラスのクリスタルである。

「早く着替えて下さい、ほれ」

岩田の洋服を投げる優華!

「君は僕を何だと思っている?Tiamoなんだ!」


もう岩田の「Tiamo」は優華にはノイローゼになるくらいだ!

しぶしぶ洋服を着替え幼稚園に送りに行く母親の顔で岩田を見つめる優華。

「僕ちゃん靴下はけまちゅうか~」

如何にも岩田に挑戦状を叩きつける優華。


と言うかいつ洗濯したのか分からないくらいよれよれだった。

「待ちなさい、町なさいではない、待ちたまえ!」

腐っても岩田だ!

ロビー通過はお祭り騒ぎになっていた。


フロントの女の子達が通過した瞬間に家政婦は見た状況であった。

「あの岩田、あの女性とエッチしたのかなあ?」


「朝から吐き気する様な事言わないでよ!」

「あの岩田だよ~君はなかなかテイクワンだ!」

「やだ~キショイ!」

そんな人気者だと岩田の感性にはない。

「おじいさんみたいに歩かないで、しゃんとして下さいね!」

「君はどうして俺を苛めるのだ!おみくじなら凶だ!今日ではなく凶だ!」


「はい、はい、凶でも明日でも構いませんから、とっとと歩いて下さい、すぐに満員になりますから……」


優華は職安に向かい先々歩き出した。

案の定職安の前で待機している面々達。

「誰のライブなのだ!」

「職探しのライブです!」

「職探しとはどこのプロダクションなのだ!」

本当に職探しのメンバーが居ると勘違いしている。

どれだけ世間知らずなのだ!

「ユウスケは暗算が得意らしい!」

いきなりユウスケの願いましては~

話し出す岩田は本当は可愛い一面の持ち主だ!

次々吸い込まれて行く職探しの面々に岩田も幼稚園の遠足の動物園に入る。

初めに受け付けで番号を貰いパソコンに向かう優華。

その背後に背後霊のように辺りを見渡す岩田。

「ライブなら楽器はどこで、マイクはどこなんだ?」

嬉しい体験入学にしてはお喋りが禁句の岩田はいつ摘み出されても可笑しくない。

ガン見でパソコンを見つめる優華に黙り出した岩田。

No.119 15/03/19 03:41
ナルシスト ( 84wJh )

静かにうろつく岩田は言ってはいけない事をパソコンに目が行く面々に吐き出した。

「君達は暇人だ!ソフトバンクの犬やふなっしーを見習いたまえ!」

パソコンに向かっていた優華はいきなり席から立ち上がり



「岩田さん、常識外れも、甚だしいです」


「本当の事ではないか!たかが犬だが引っ張りだこだ!犬だがやる気になればいくらでもかせげるんた、犬にはギャラは発生しない、犬のお陰で上戸彩と堺雅人と会話できるのである、人間と犬には会話など成り立たない、今の諸君分かるか?」

さすがの優華以上職安からつまり出された岩田をするー。

「君達もコマーシャルで不思議におもうだろう?」

「優華…何故…こんな…扱いを…受けるのだ…やはり名古屋は…うんこだらけなのか」


「優華が庇う余地もなく、つまみ出される岩田に喫茶店がありますので、大人しく待っていて下さい」

優華の目のまえから消えた岩田。

嫌な厄介親父が気になっていた。

岩田は本当に真面目な人間だと認識していたが、今の一般人には、岩田の感性ではない。


岩田はいたって真面目に議論しているが、なにせ生きてきた世界が違い過ぎる


また名古屋と東京の岩田の存在すら知らない。

ただの変わり者でしかならない。

朝の靴下のヨレヨレにそんな姿にさせた優華の気持ちは複雑であった。


もう少し、もう少し、時期が早ければ、お互いに違う人生を歩めたはず。


可愛くて真面目な性格の岩田が業界追放されながら、名古屋に残ってくれている、岩田を私が守りたい気持ちに駆られていた。

「岩田さんを再度東京で活躍して貰いたい気持ちに」

家族まで捨てた優華はもう強い者はない。

優華は色々なルートを探し、それまでのパイプ代わりに職探しをしていた。


そんな優華の気持ちを察する事なく


「この珈琲豆はどこのブランドで豆から引いているのかなとクレーマーだ!」

そんな扱いされていた。

毎日職探しに向かう優華の姿勢に岩田も心の変化が訪れ始めた。

「優華1人に苦労は掛けれない、何とかしないと「
マンションも借り猫の額程の事務所も借り収入より支出を岩田なりに計算はしていた。

毎日職探しにより2人には心の変化が変わっていたのはまちがいない事実である。

No.120 15/03/20 01:54
ナルシスト ( 84wJh )

初めて履歴書を手にしボールペンで経歴を書き1人。

「素晴らしい経歴だ!」

黙々と一枚に時間をかけて職安の隅で書き込んでいた。

「やはり、絵文字を入れる事は目立ち、なかなかの感性で、絵文字は最先端だ!」


黙ってお絵かきしてくれるなら安心の優華。

ママぞうさん書いたよと持って来ないだけ手がかからない。

「やはり作詞した曲名は履歴書にはかききれない、やはりプロデュースと作詞は隠す事は妥協は出来ない、実に悔しい、ヒット曲していない曲名だけ省いてやる、売れなかったのは岩田のせいではない、歌手が悪いのだ!」


岩田の近くでパソコンを検索している人はすぐに席を立ち入れ替わりが激しかった。

岩田の1人絶賛したり、1人履歴書相手に呟く声が怪しく泣く泣くその席を立ち去る人も多かった。

ちらちら子供のお遊びを気にする優華。


「これなんか、条件いいかも!」

条件の良い事業所をプリントする優華。


履歴書を書けばすぐ職など簡単に採用されると勘違いの岩田狙いは、東証一部上場企業の役職ポスト狙いで「岩田さを、歓迎します、どうか我が社で、岩田さんの感性で、この会社を磨いて下さい」


社長直々の握手をし、マスコミ関係者にフラッシュを炊かれにっこり微笑む岩田イメージだった。


何枚もの履歴書を書いていると勘違いしている優華とo(^▽^)o入りの履歴書を黙々と書いている岩田。


「やはり(▼∀▼)この絵文字は外せない」


「どこにあるのだ!名古屋うんこはアルマーニはアルマーニ、素晴らしい感性だ!」

必死にパソコンを診ながら岩田も心配だし、早くマンションにも引っ越しを考える優華と岩田の絵文字を選択に困惑しながら戦う岩田は全く違う考えであった。


ただこのままではいけない事は感じていた。


連れでもない松本のモデル事務所に連絡する岩田。


「松本君、元気かなあ!」

岩田の復帰は必ず来ると睨んでいる松本。

「岩田さん、たまにで構いません、うちの仕事もお手伝いお願いします」


「実は今人生最大のみならず賭に出ている、少し時間が掛かる賭なんだよ」


岩田は名探偵コナンの眠りの小五郎状態だった。

「岩田さん、一度お会いしたいです」

「スケジュールが空けば覗いて行っても、時間を都合つけよう!」

真っ白なスケジュール帳を開けて寂しそうな岩田であった。

No.121 15/03/21 23:02
ナルシスト ( 84wJh )

「岩田さん、今日はこれくらいにしておきます」

数枚のコピーを手にしている優華を見る岩田。

「こんなに働き口があるのか?」

真っ白なスケジュール帳を隠しながら優華に尋ねた。


「こんなの嘘ばかりですよ、一枚面接してくれるなら良いのですが……」


「貸しなさい!」

条件や時給を見て驚いた!


「名古屋はうんこだ!ふざけるな!980円で何が買えると言うのだ!あの男も黒幕なのか!」

職安職員に掴みかかる岩田。

「ワイロを貰っているねか!貴様は!」

パソコンを触る人達が一斉に岩田を注目し出した。

「うえ、何ですか、いきなり襲いかかり!」


「オーノー状態だ!名古屋のうんこ企業は、貴様もこの980円に納得しているのか?名古屋はうんこ過ぎる曲を作ってやる!」


慌て蓋向き岩田を制止させる事に必死である。


「岩田さん、まだこれだけの時給なら有り難い位なんですよ!」

「考えられない、1分980円は……」

一斉に「はあ~!」

さあ皆さんご一緒に。


「はあ~!」

優華は1分ではなく、1時間を説明する事すら面倒であった。


イタリア人とロシア人の会話で意思疎通すら難しい岩田に1から説明するには岩田の感性とは!


からの話になるからである。

岩田のスーツの袖を引っ張りながら職安を後にした。

安全地帯からいきなり野生の動物を放しているのと同じである、名古屋の人をうんこ呼ばわれされ、優華自身帰る家もなく、岩田との東京敗者復活戦に居ぞむしかない。


「岩田さんも住民票の必要ない職探してくださいよ!面倒見きれませんよ!」

かなりお怒りの優華を


「君は何故そんなにキレやすんのだ?女性の何とか言うか、生理なら仕方ない」


バシ

「君は俺に手を上げたのか!この夜を止めてよの岩田にこの手を上げてよなのか!」

「お願いですから、仕事見つけましょうよ、仕事見つからなければ、東京すら帰れないんですよ、分かります、岩田さん~」


「ふたつの唇をひとつ唇に変えるくらい、失礼な事をするだ、君は!」

ホテルから引っ越しも新しい事務もこれからの芸能活動も未定な状態に不安ばかり募る優華。

真っ白なスケジュール帳を眺めながらこれではこのままでは終われない岩田。

2人の共通語はEnglishしかない。

No.122 15/03/23 00:11
ナルシスト ( 84wJh )

いきなり松本の事務所に連絡を入れる岩田。

「松本君、明日から珍しく時間が空いた、事務所に来てくれるのか!」


「岩田さん事務所はポータブルではなく、申し訳ありませんが、岩田さんの貴重な足でお願い致します。」


そつもなく漢字変換テイクワンの松本が岩田を誘った。


「なら行ってやる、モデルの女の子見せなさい」


電話の向こうで喜ぶ松本。


「優華心配するな、仕事の話しだ!」


鞄の(▼∀▼)の履歴書は不要なのか?



いそいそとホテルに帰ろうとした瞬間岩田のスマホに不動産屋さんから連絡が入り契約出来る運びになっていた。

ユウスケからの印鑑証明とわざわざ関西人は疑う事がないの?

実印まで送って来た。


「優華、マンション決定だ!君はマンションの入居頼む、俺は松本君に会ってくる!」


毛利子五郎がやたら元気になりだした。



「はあ~!」


ため息を付く優華と真逆の岩田は感度ワンである。


疲れ果てた主婦が今から夕食のしないといけないわ~重いムードで岩田の後ろを歩いていた。


真っ白のスケジュール帳に「松本君」と記入したなんと素晴らしいではないか!


平井堅君のLove.Love.love.ではないか!

岩田はどんな仕事なのかは聞いていないが、松本の事務所は至ってクリーンである。

沢山のモデルも抱えて居るが、全国のモデル誌まではほど遠い道のりである。

モデル達は粒揃いのギャルや女子であるが、チャンスも通る道すら掴めない松本。


岩田のアドバイスで岩田プロデュースの名を伏せれば上がれそうな松本の企み。


ロビー通過する2人にまた井戸端をしている名古屋県民しょー!


「お帰りなさいませ、岩田様、優華さま」


「君達とはラストシーンだな!叶姉妹もお別れだ!」

「岩田様どこかにお引越なんでしすか?」



軽く紹介する。

「上戸彩だ!引っ越しは日通だ!」


「はあ~」

開いた口がふさがらないロビーの女の子。

「本当に馬鹿ですいません、清算お願いできますか?」


ロビーの女の子は人生パラダイス♡♡


「マネージャー岩田居なくなりますよ!」

パソコンに目を向けていたマネージャーも!


「引っ越しするの?」


「お引越はな日通だそうです!」


「お引越は日通。」

No.123 15/03/23 23:39
ナルシスト ( 84wJh )

岩田の後を歩く優華。


「ねえ、岩田引っ越すんだ!ラッキー!あの女性岩田と住むのかなあ?」


ロビーの受け付けの女子とマネージャーが岩田話に花が咲いていた。


「マネージャーきちんとお金貰えるんですか?
払わないと警察行きですよね?あの女性も警察なんですか?なら可哀想あの女性岩田と来て間がないから!」



「前回の支払いは済んでいるから、そんなに高額じゃないよ、岩田どこに越すんだろうな!」



「なんだか岩田居なくなる事が寂しくなりますね」

と1人のロビーの女の子が口にした。


「変な人だけど憎めないよな…」


「そうですね……」


あれだけ毛嫌い状態の岩田の感性なのか、岩田ファンに変わっていた。


部屋に戻った岩田は即ユウスケに連絡していた。


「岩田だ!ユウスケ助かった、印鑑はナイスである!」


「岩田さん、まだ名古屋なんですか?」


「岩田がいないと業界大変だろう!」


あの人は今状態の岩田の存在。


「もう岩田さん居なくなり事務所も大変です、マジ早よ帰って来てや!」

業界は岩田が居なくなりますます新人マネージャーが粋がりタレントを小間使い化となっていた。


それを注意する存在もなく、マネージャー達は勘違い野郎ばかりである。

所属タレントも簡単にマネージャーの機嫌悪ければクビになり、恨みながら辞めるタレントも多かった。


その現実を話した所で、岩田が帰るポストもなく、社長が岩田を許さない限り、業界復帰はない。


「ユウスケ、待ちなさい、必ず岩田は翼を付けて復帰する、このままユウスケを奪い去りたい!」


その話を聞き黙々と荷物の整理を鞄に片付ける優華。


「ユウスケ、一度名古屋うんこに遊びに来たまえ、地方はないのか?」

豪華な御殿場にでも招待するかの様に自慢気に話す岩田。


「名古屋に行ったら会いに行きます、楽しみにしてます!あつ、Breatheさん名古屋ライブ言ってましたよ、話しておきます!」


「O.K.ベイビーだ!Breathe君のライブ見に行ってやる、彼らは岩田の指導通り観客に熱い歌声を披露しているのか!岩田がこの目で確認してやる!」


優華は岩田の話など全く興味なかった。

ただただこれから先本当に岩田が活動出来るのかだけが心配であった。

No.124 15/03/29 18:15
ナルシスト ( 84wJh )

ロビーでは少し暗いムード化になっていた。


「マネージャー岩田いつ居なくなるのかしら?」


「さあ?……」


「尋ねてよ、清算の都合とかの理由で…」

「リオのカーニバルのように見送ってあげたいね」


馬鹿にしていたロビーの女子は話し出した。


「岩田キモイ!」


「テイクワン!あの岩田居なくなるのは凄く寂しいよね?」


「マネージャーも思うでしょう?」


ロビーから岩田の部屋に連絡をするマネージャー。


「岩田だ!」


岩田自身全く変わりない様子だが、岩田の周りは寂しさプンプンである。


「岩田様、ご出発は?」


「少し待ちなさい、優華いつホテルを出るスケジュールなのだ?」


「2日後位に出る予定です」


「君はシルエットもテイクだが、マネージャーとしてもワンだ!」


「岩田さんロビーさんお待ちですよ?」

優華のこの一言が無ければ受話器を持ち何時間も優華とだべっていたであろう!



「2日後だ!清算してくれたまえ!」


「では、岩田様大変……」


ガチャン



「岩田さん、人のお話は最後まで聞かなきゃ!」


「向こうから尋ねて来たのだ!」


「あのね、岩田さんの悪い癖ですよ、岩田さんは自己中なんです。」


「優華自己中と言う言葉は省略語だ!自己中心と話しなさい!」


「もう、どうでも良いですが……」


これが業界で知り合って居なければとっくに避けていた、一番苦手な存在の優華。


「さあ、岩田さんの荷物も整理しますから」


「優華君は俺から見ても疲れて居るように感じるが、岩田の勘違いか?」


呆れるわよ、とっくに疲れ果てています。

今頃? はぁ?



「岩田さんのお陰で忍耐力と、妥協を覚えさせて頂きました」


「素晴らしい、業界で一番大切な事だ! ついでに謙虚も勉強しなさい!」

謙虚さは貴方でしょう?

どんなお育ちと環境と食べ物でその岩田感性の生き方が出来るのか?


暗いヨレヨレスーツでか細い岩田は痩せ業界を君臨して来た岩田の姿が変化していた。


優華の母性愛なのか?


岩田さんには、私が居なくちゃ、優華1人感じていた。

能天気の岩田はアルマーニの専門店がない事にイラついていた。


「やはり、うんこ、うんこだ!」


「それ止めません?下品ですよ?」

No.125 15/04/03 13:45
ナルシスト ( 84wJh )

ロビーではスタッフ全員で「岩田を見送る会」

持ち切りになっていた。


「昔幼稚園くらいの時に、折り紙の首飾りあったよね、あれプレゼントなんて・・・・・」


「Hawaiiじゃないんだから、岩田テイクアウトなんて言われるよ!」


「あの女の人常識人ぽいから、無理だよ」


「岩田が居なくなる日何人シフト入ってる?」


「私は休みです、でも勤務しようかなあ?」


「人間アーチなんかは?」

「6人ぐらい居ればアーチになるかも?」


マネージャーが口にした。

「そんなイベントホテル始まって依頼だよ、岩田泣いて喜ぶぞ!」


ヒソヒソ話でホテルのスタッフは盛り上がる、盛り上がる。


「人間アーチにきまりだな!」

岩田の門出は人間アーチに決定のサプライズ。


何にも知らない岩田と優華。

「岩田さん、荷物の整理ぐらい自分でして下さいよ


聖書を眺めている岩田。

「実に素晴らしい、優華この聖書とは、感動する、君も読みたまえ!」



「はい、はい、聖書は後にして荷物片付けて貰えませんか?岩田さんの下着は・・・・・」


「君は触らなくてテイクone、優華は俺を男性として、意識しているのか?」



「馬鹿にしないで下さいよ!」


「それでテイクone、俺はプロデューサー兼作詞家である、優華如きには靡かない!」


「お互い様です、そんな事口に出す方が間違っていません?」

「実に色々な感性の持主の俺には至って真面目な発想だ!ラストシーン、慰めの台詞は今はまだ欲しくない・・・・・」


「岩田さんてかなり御自分がお好きなんですね?」


「自分を好きを通り越し、世間は俺を必要としている、ただそれだけだ!」


「その性格羨ましい限りです・・・・・仕事見つかり次第一般人として働きます・・・・・岩田さんなら警備員の仕事なら大丈夫じゃないですか?」


「警備員?」


「働いて下さいね・・・・・」

「不愉快な女だ、君は!一般人は俺を舐めている、業界の俺の凄さを見せてやる!優華君もだ!」


優華は岩田に警備員ぐらい勤まるだろうと、職安で住民票の不要の夜間の日雇いを探していた。

夜間勤務は時期も良く、デスクワークなど、この岩田には世にも奇妙な物語である。

鼻歌交じりにボストンバッグに荷物を詰め出す岩田、さぁ警備員のお仕事など勤まるのであろうか?

No.126 15/04/04 20:22
ナルシスト ( 84wJh )

「さあ、岩田さん、荷物O.K.です」


聖書がかなりお好きなのか?

パラパラ捲り感動し、1人涙する岩田。


「このホテルとの別れは寂しくないが、君との出会いは忘れない!」


諦めムードの優華。


「岩田さん、そんなにお好きなら、頂戴すれば?」


「頂くと言う事は、なんだ、盗むと言う事ではなく、聖書が俺から離れられない、いわば聖書が着いてくると言う事なのか?」


イラ!


「鞄に忍ばせておけば分かりませんよ!」


「優華!君は悪魔か!犯罪ではないのか!」


優華に恐る恐る近づく岩田。


「再度テイクツーだ!聖書は持ち出し禁止ではないのか?」

邪魔くさい親父。


「ホテルをバイバイすれば分かりませんよ」


「えつ?」 (゚◇゚)ガーン


「聖書が勝手に足が生えて着いて来たとの理由付けは出来ないのか?」



イラ


イラ


「欲しいんでしょ?欲しくてたまらないんでしょう?」


両手を組み考え出す岩田。



「欲しいのではなく、必要且つ愛している、やはりTiamoだな!」



イライライライライライライライライラ


優華の「Tiamo」はビッグサンダーマウンテンより絶叫であった。


噛み合わない岩田の感性。

マジ顔で考え込み岩田。


「馬鹿じやない?」


優華から見てもブラウン管があれば日本人なら皆さん思うであろう。



岩田は嬉しそうに聖書に頬すりすりしている。


「本当、馬鹿だわ……」


「岩田さん、はい、聖書貸して!」

いとも簡単に岩田から聖書を奪い鞄に放り込んだ。


「優華!」 (゚◇゚)ガーン


「君は拉致監禁罪か、誘拐犯だぞ!」


追った曲げた素直と言うか天真爛漫と言うか、はたまた、破天荒と言うか、


鞄の中の聖書の位置を確認しだした。


「君は悪くない、君に罪はない、この女が君を閉じ込めたんだ、悪いのはこの優華なんだ!」


たかが一冊の本に魂でも入っているかのごとく話し掛ける岩田。


「あのね、こんなうだうだ話しいまでも続くのよ!聖書ごときで!」



「優華? 君?今何を吐いた?聖書ごときとは?」


「はあ?私は見えない人物に吐きました」


「見えない人物など、そんな日本語は、テイクアウトだ!」


そこからまた話におびれせびれ付くわけ?



「君には喧嘩は見せられない」

No.127 15/04/07 02:08
ナルシスト ( 84wJh )

最後のホテルでの一夜にロビーはもりもりであった。


6人居れば人間アーチらしくなりますね。


マネージャーが

「最後のアーチと漢字変換は完璧だよ!」

「岩田様、優華様、長い滞在本当に有り難う御座いました、岩田様と優華様の今後のご活躍をスタッフ一同、願っております」


「みんな漢字変換だけは、最後だから、しっかり意識しながら岩田を見送ってやろう!」


「はい、了解しました。」


岩田ごときにスタッフはさり気ないお客様への感謝を話し合っていた。


「優華、君と最後に共にする最後の夜だ!しかし君には異性として残念な、色気が感じれなかった」


詰めつめのヘッドに2人入り、一番の心配は、いとも簡単に鞄の中に忍ばせている聖書。


沢山の宿泊客の中で、聖書など持ち出す人間は居るのか?


やはり強盗行為を犯し、見つかれば優華の性格なら「犯人はこの人ですよ~」


俺に罪をなすりつけであろう。


俺は警察に身柄確保され、取り調べを受け、

「お前が犯人なのか!」


カツ丼は食べさせてくれるのか?


煙草を吸わしてくれるのか?


聖書の懲役刑は何年なのか?


ドラマに活躍する役者迫力の取り調べになるのか?


優華が寝返るをうつ度にどんどんとヘッドの端に追いやられ、優華は罪の重さは感じていないのであろうか?


なかなか色んな事が頭に浮かぶ岩田。



ある意味優華の何も考えずイビキまでかく優華が羨ましかった。

そっと鞄の洋服の中で隠す聖書。


「俺は必ず窃盗罪に決まっている、マスコミが嗅ぎ付けば、岩田プロデューサーは、聖書の窃盗容疑者で、マスコミに手錠が掛けられたら、犯罪者扱いだ。


そこまでリスクを背負うまでのシナリオを感じていた。


「優華、君は一般人で幸せだよ…」


優華の寝顔を見ながら、鞄から聖書を机に返すがまた鞄に入れる行為を繰り返していた。

「やはり犯罪者にで構わない、このホテルの便箋にも鞄にいれだした。どうせ犯罪者になるなら、便箋容疑者には何ら変わりはない…」


「まだ、起きて居るんですか?」


「俺は男として罪を全て背負う気持ちだ、優華を俺が罪を被る、心配なく休みなさい。」


「明日から新しい出発なんですか、早く寝れば?」


イラ


「無神経だ、不快だ、実は不快だ?」


「そうですか、無神経は岩田には勝てない

No.128 15/04/07 23:38
ナルシスト ( 84wJh )

夜明けまで1人言を繰り返し、便箋に岩田の感性である「聖書の君とラストソング」


「これも間違いなく売れる、売れる歌詞だ!」


「Breatheに歌わせるか!嫌JUJU、やはり平井堅がいい、聖書などクセのある歌は平井堅君にお願いしょう!」


「素晴らしい、俺の門出にはふさわしい!」


朝日がカーテンからこぼれ、優華を起こす岩田。


「優華、実に君は俺に恵まれている!」



ウザイ顔の優華は髪をかきあげ。


「岩田さん、こんなに早起きなら、新聞配達でもしては?」


「優華やはり深夜の会議で、聖書は俺に着いてくるそうだ!岩田ファミリーに入れてやる!」


「まだ、朝早すぎます~」


「優華、君には感性や感動がないのか!」


「岩田さん、昔の森田健作みたい、テニスの松岡修造みたい、ファブリーズ!」


「君はやはり一般市民だ!」


「もう少し休ませて下さい…これから…岩田さんとの…付き合いに…疲れます…」


「何を偉そうに俺に話してるんだ!3百億兆円早いのだ!」


「兆と億単位間違っていますよ?」


「いちいちと突っかかる女だ!」


「あつ、そうですか!」


「その、か、が要らないだ!」


「あのね、まだ朝早いんですよ」


岩田の細い足が揺れ怒り出した。


「あのね←この文字は目下の人に使う言葉なんだ、俺より年上なのか?優華はおばあさんなのか?」


ガバ


「もう寝てられやしない、起きます、はいはい、起きますよ!」


「はいはい←これも君の注意すべき問題だ!」


「ところで、聖書入れました?」

岩田の目は泳ぎだした。


平泳ぎなのか、背泳ぎなのか、バタフライなのか?



「その鞄の中で休憩中だ!」


「岩田さん、おどおどなどしないて下さいね、あくまでも堂々と分かりますか?」


分かりますか。

優華の目が怖かった、この女の根性なのか?


「さらっと出ますから、聖書は取ってませんね?」

「取っている!」


「取っていませんね?取っていないと言いましょう!」

まるで犯罪者の目だ、優華のその目は!


「取っていない、俺は知らない、関係などない」


ニヤリと笑う優華は。


「そうです、岩田さんは、取っていません」


こいつは凄い感性だ!


岩田にはその感性が羨ましかった。

No.129 15/04/09 16:42
ナルシスト ( 84wJh )

「さあ、岩田さん、早いけど出ますか?」


「優華もう出るのか?」


鞄を持ち睨み加減の優華。


「岩田さん、再度確認しますね、岩田さんは何も鞄に入れてませんから、入れてませんね?」


「その目は何なんだ!鞄に聖書か?」


「聖書では、ありません、何も鞄に入っていません、入ってないんですよ!」


聖書を盗んだ罪を死刑執行かの様に再度確認する優華の言葉を重く捉える岩田。


確認すれば人間とは怪しい行動がより一層光り輝き、態度まで出てしまうではないか?



優華は岩田の青年的な性格を見抜いていないのか?


偉そうな口振りの岩田だが、気持ちはジャングルジムを順番待ちしている幼児で硝子の靴を履いている男性である。


イジメキャラではなく、鼻たれ坊主の内面を持つ岩田は、優華の言葉が、反対に緊張状態にさせていた。


「清算して一気にロビーから通過しますから」


岩田の心拍数は上がる一方。


ホテルに備えている備品くらいの感覚ではなく、カーディガンを何重にも頭に掛けられ。



「今、出て来ました、あのTiamoの作詞家で有名の岩田容疑者が今警察庁から、連行されました、岩田容疑者逮捕の一報です」


周りは岩田の姿をカメラフラッシュで埋め尽くされ、逃げるように警察官に両脇抱えられ、あの有名作詞家は、聖書泥棒にミヤネ屋で大々的に報道され、それを優華は回転寿司「スシロー」の一貫の豪華寿司をぱくつきながら観覧している。



岩田の頭の中はそれほどワールド化していた。



「優華、君はスシローが好きなのか!」


「回転寿司のスシロー好きですよ!」


その、その、笑みが岩田のワールドを現実問題化としていた。


「やはり一貫なのか?」


「大トロなんて大好き!」


やはりこの女は俺に全ての罪をなすりつけ、スシローの一貫狙いだ!



「さあ、岩田さん、生きましょうか!」


「最後に回転寿司食べたかった」


ミヤネ屋で会見すれば、その言葉を吐こう。


Tiamo君の名前を汚し申し訳けない。


優華がロビーに近づくドアを開いた!



(゚◇゚)ガーン ( ̄0 ̄)


「もう思い残す事はない!さらば!ラストシーン」


心拍数が上昇中♡♡

No.130 15/04/09 17:31
ナルシスト ( 84wJh )

廊下からエレベーターのボタンまでさほどの距離はなく、岩田はずっと隅をたどり歩いていた。


例えるなら、嫌われもののゴキブリの通り道のごとく、右、左と誰もが「怪しい」


「岩田さん、歩き方テイク30です!」


やはり、この優華はただ者ではない。


優華の鞄にさりげなく悪意たっぷりの聖書がリアル鬼ごっこである。


一番うろたえるのがロビーである。

岩田一同様が予定より早く出発するとは予定外であった。


エレベーター隅のかどにしがみつきロビーに降りる2人。


チン


自動エレベーターが両面開き、ミヤネ屋デビューの岩田の心拍数は一気に車営業マンのトップ成績をグンと追い抜いていた。



「いきなりの営業成績素晴らしい、業界始まって以来だよ!」


新人の営業成績に握手する上司のラストシーン。



「あれ?岩田様、もうご出発ですか?」


「はい、清算お願い致します」

優華の後ろに背を向けロビーの人に目を合わさない岩田。

猿の目を見れば怒り出すかのように。


おったまげたのが、ホテルスタッフ。


「かしこまりました……」

中に入るなり6人で人間アーチの予定がスタッフ4人しか揃っていない。


慌ててマネージャーが2人のスタッフに緊急要請し、岩田サプライズを決行したかった。



そのスタッフ待ちで女のスタッフは岩田一同様を足止めしながら世間話を始めてきた。


優華はその世間話が内心怖かった。


トレイに残金を渡すが


「領収書発行致します、しばらくお待ち願いませんか?今日はお天気が良く、岩田様はどちらに?」


優華はチラシ広告のバーゲン品を求め走ったが、お目当ての品は間一髪で、知らないおばさんに先に手にされ、イライラし、連れてきた子供にでも当たるかのように岩田に吐き出す」


「岩田さん、どうしてこんな段取り悪いホテルなんかに滞在してたんですか!」


「本当に申し訳けありません、印刷が紙詰まりしていまして…誠に申し訳け御座いません」


2人の思いは一緒であった。


「家宅捜査!」

岩田は終始外の景色を眺めて、漢字変換など、全く指摘する余裕すらない。


スタッフは人間アーチに必死。


岩田&優華は。

家宅捜査。


いざとなれば私が岩田さんの手を握り走れば良い。


岩田は「スシロー一貫の優華だ!」

No.131 15/04/11 19:45
ナルシスト ( 84wJh )

マネージャーが岩田を言葉巧みに止めに繰り出した。


「岩田様……」


マネージャーの目を見ない岩田。



「岩田様……」


(◎-◎;)  (◎-◎;)  (◎-◎;)


「岩田様、本日でお別れなのは、寂しい限りです………」


(◎-◎;)  (◎-◎;) (◎-◎;)


さすがの優華も岩田の不信な姿を庇いきれない。


「岩田さん、スタッフさん、お声掛けして下さっていますよ」


「岩田? 俺は岩田ではない!」

いきなりの岩田否定発言に優華かも戸惑っていた。


岩田否定←俺は聖書など知らん!

2人のスタッフは1人は電車で、もう1人はタクシーまで使い勤務先のホテルに直行。


気難しい岩田扱いのこの岩田は本当はキーホルダーにぶら下げてあげたい位のキャラなのか?



やはり岩田のポストが空き、業界ではユウスケ始め新卒のペイペイマネージャーですら、顎でタレントを使う始末だ。


その辺はタレント業界では「岩田さんが居てくれていれば……」


岩田のポストを狙いタレントを邪険に扱う始末だった。


当たり前で大切な事すら、失い欠けている、若者の感性は、やはり岩田の年齢層が必要であった。


業界から追放された岩田を呼び戻す事が出来る人格者は居なかった。


ただ1人岩田の復帰を喧嘩越しでも訴えて来る人物を今か今かと黙り待ち構えている人物がいた。


そして怖いもの知らずのこのタレントもいつか殴り込みに行ってやる「あの糞オカマ親父が!」


心の中で叫んでいた。


しっくりいかない大した仕事すら出来ないマネージャーに。


「ユウスケ…次の移動だ!」


今は耐えるしかない、いつか必ず、岩田さん、復帰させてやるからなあ!



「はあい……」

毎日目まぐるしく動くユウスケの目は、仕事など全くこなせないマネージャーの背中を睨んでいた。

ワンボックスカーに黒いフィルムが貼られている車に乗り出すユウスケ。


「さあ…岩田を必要とする人物が現れるかな!」


サングラスの直人を立派に育てあげた浅井が微笑む。

カーテンを開け。


「岩田君…生きているのかい!」


窓からどちらに話しているのか?

1人事を呟く浅井だった。

No.132 15/04/12 16:51
ナルシスト ( 84wJh )

2人のスタッフは専用入り口から飛入りして来た。


「マネージャー、スタッフ来ました!」


「何してんだ!岩田行っちまうぞ!」


「すいません、遅れて…」

出勤シフトではない、サービス仕事だ!


給料外の仕事に、岩田ごときの為に出勤しまだ「すいません」と謝罪するスタッフ。


この間まで「給料上げてくれないとやってやれませんよ」発言のスタッフは着替える時間もなく、
ロビーで焦り不信な岩田の為に人間アーチを決行してくれた。



「岩田様、大変お待たせ致しました、領収書と、スタッフ一同岩田様に、感謝を込め、またのご宿泊をお待ちすると共に、人間アーチでお見送りさせて頂きます」


マネージャーの完璧漢字変換に、岩田が素晴らしいではなく。



(◎-◎;)  (◎-◎;)  (◎-◎;)


「岩田様、人間アーチで御座います」


「人間アーチ?君達アーチ行け!」


「岩田様……」


「アーチ行け!」

スタッフの心使いも上の空状態の岩田は人間アーチをスルーするかの様に。



「さらばだ!アーチ行け!」


なんなとホテルの自動ドアから姿を消して行った。

岩田と一般人の心の誤差なのか?

岩田の感性に感動しなかったのか?



もしかして?


もしかして?


聖書がそこに関係しているのか?


書店にないのか?教会に行けば譲ってくれるのか?


岩田自身無宗教で、業界でも撮影なでの小道具はあるが、ただのなんちゃって聖書しかなく、本当の素晴らしさをこのホテルで学んだ。


文系卒であるが、古典には詳しいが、この岩田はじめで発掘した聖書。


必死で休み返上したスタッフ始め、マネージャーの思いも、海に「あばよ!」投げかけた石の存在であった。


2人の私服スタッフは床に座り込み。


「なんじゃこれゃ」

「岩田、最後まで、泣かせてくれるぜ!」

全ての全力投球してしまったマネージャーは岩田の行動にショックてはなく、涙さえ浮かんでいた。


「優華、無事に通過だ!」


「岩田さん、人間アーチなんて嬉しくありませんか?私感動しました」


「人間アーチなでとは卒業式にでもすればいい、馬鹿げたホテルだ!」


タクシーに乗り込み



「ニトリに行ってくれたまえ!」


優華はホテルのスタッフさんに熱いものを感じていた。

No.133 15/04/14 15:18
ナルシスト ( 84wJh )

「運転手早く出すんだ!この場所から遠くに行くんだ!」

岩田の焦りはマックスであった。

必死に運転手に食いつく岩田!


「岩田さん、あのホテルのスタッフさん、感動しませんでしたか?」


「もう俺には関係ない人物だ!」


「岩田さんそんなに…冷たい人だったんですね、ガッカリです」


「ガッカリでもガッチリでも構わない、俺は夢を勝ち取った!」


「聖書ごときで……」


「なんだと?一度読んで見なさい、一番大切な事は霧に霞んで見えるのだ!」


「はい、はい」

「はい、は一度でテイクワンだ!」


呆れ顔の岩田のお母さんの優華。

「しかしお値段以上ニトリとはどういう意味合いなのだ?」


いきなりそこに話を持ち込んできた岩田。


「お値段以上の品が揃えてありますよ、と言う意味合いです」


タクシーの椅子に腰かけ、フワフワ喜ぶ岩田。

迷惑そうに苦味笑いする運転手。


ホテルではマネージャーが岩田が消えたドアを見ながら。


「岩田行っちゃったね、気難しい人だったけど、本当に憎めなかったよ」


ロビーの女の子達が。


「マネージャー!寄せ書き、寄せ書き、渡せなかったでしょう!」


頭を抱えるマネージャー。


「あちゃー忘れてたよ、アーチの事ばかりでさあ!」


色紙に書かれた「青春」


6人それぞれの思いを込めて書いた寄せ書き。


漢字変換気をつけます。


テイクワンで頑張ります。

個人情報はギリギリギリまでに致します。


白い犬はソフトバンクだけではありません。


名古屋のうんちは改善対策に頑張ります。


などなど、岩田に相応しい言葉を寄せ書きに託していたスタッフ。


「あんなに濃いキャラ楽しかったですね?」


清掃員のパートさんがバケツを持ち現れた。


「すいません…お掃除していて……」


みんなで岩田の事に浸っていたスタッフが。


「何ですか?」


「先ほど立たれましたお客様のお部屋の机から聖書が紛失していますが?」


マネージャーは微笑み


「岩田らしい感性なのかも知れないよ」

「だから急いでたんだ、可愛い岩田!」

「大丈夫です、補充しておきます、みんなお疲れ様、仕事の面々、休みの面々お疲れ様」

マネージャーは机の中に渡しそびれた寄せ書きをしまい出した。


「また、ご宿泊願います」

No.134 15/04/14 15:49
ナルシスト ( 84wJh )

「ニトリとはどんな意味合いなのか?」

イラ

「知りませんよ、それより買うもの決まってるんですか?」

「布団と照明だ!」


「まず部屋わりだ!6畳と4・5畳とだが、俺は6畳だ!」


「はあ?岩田さん私に6畳譲ってくださいよ、岩田さん男らしいんだから!」


「やはり業界の敷きたりなら俺が有利ではないのか?」


「私洋服沢山ありますから……」


「岩田さん、「聖書」……」


この女は聖書を切り札に持って、条件をだす女なんだ!


ずるいぞ、優華!


「よし、分かった、君に譲ってやる!」


「運転手さん、今の話しバッチリ聞いていましたよね?」


この女はまだ証人をつけ、承認させるつもりなのか?


これがあの東京で「岩田さんお世話になりました」

目立たなかった優華なのか?



宝塚の大舞台でドデカい羽を身にまとう星組のトップスタートのように階段から鮮やかに舞い降りるスター気取りではなあえか!


「どんなお布団の柄にしようかしら?花柄?」


「岩田さんは黒か茶色ね、汚れ目立たないから」


この女何様のつもりだ!


俺はロボットか、動物の絶対に譲れない、象さんがいいのだ!」



「あのお…お客さん、もうすぐ着きますよ…お宅らどんなご関係?」


「昔からの知り合いです!」


「ちょっと待て!いつも注意しているが、君は昔大変お世話になった、大切な先輩や恩人といえないのか?」


「お世話になっていたら、名古屋にいませんよ」


「………」


「そうですよね?」

「………」


「岩田さん?」


そんな時だけどや顔で見る優華は、果たして名古屋まで追いかけ探すだけの女だったのか?


東京にいればもっと地位は向上していたに違いない。


「お客さん、着きましたよ」


「君の言葉は何故そんなに棒読みなんだ?客と運転手の関係は成り立つのか?」



「はい、はい、これで、ありがとうございます」


「優華!話は終わっていない、この運転手の複式呼吸からのレッスンだ!腹から声を出すんだ!」


「もう着いたんだから、いいじゃありませんか!」


「人間は複式呼吸をすれば自ずから表現豊かになるんだ、ミュージカルの俳優を見ろ、ゼッチャーはテイクワンだ!」


「すいません、この人日本脳炎の予防接種してなくて……」

「優華!君は俺を馬鹿にしている」

No.135 15/04/14 18:06
ナルシスト ( 84wJh )

追い出すように優華と運転手からつまみ出された。


「日本脳炎の注射とは義務付けなのか?」


イラ


「凄いですよ、ニトリは!」

優華が軽い足取りで店内に入り出した。


「何でもあるんですね?」


「何でもあるのか?なら俺の行き着けの銀座の奈々子は居るのか?」


イラ


「布団売り場に行きましょう、岩田さんと別行動で……」


「別行動なら会計は別行動なのか?」


「終われば一番レジで待って居ます」


やはり会計は共同会計ではなく、俺が払うのか?


いわゆる有名な「ATM」と言う関係なのか?


しかし持ち金が寂しくなっていた。

今まで「寂しい」と言う言葉は無縁であり且つ人生で味わう事すら感じなかった。


ニトリなど笑かすな、サントリと名付けてやる!

布団とは義務付けであるが、カバーは別売りなのか?

今までホテルや自宅は専用のスタッフが用意してくれていた。


初めて、受験以来だ!


頭の電卓をはじく事は。


カバーを買う予算が今の俺にはなく、優華に恥をかく真似と裸の王様が魔法がとける瞬間を想像していた、やはり俺の感性は素晴らしい。


「優華!ユウスケの暗算が知らせてくれた、布団だけにしなchai!」


カバーを眺めている優華は察したのか?


「今日は布団だけにしましょう」


こいつはPM2・5の空気でも読めるのか?


スタスタと敷きと掛け布団を持って来た。


「優華今日の天気と空気はどうだ!」


「心の中は光化学スモック注意報て所です」


「そうか!黄砂でもなく、PM2・5ではなく良かった。」


ボーコードをピツ!


バーコードとは禿げている人にも活用語である。


「今のお布団は軽いですね!」

空気を読め且つ機転が効く所はやはり名古屋のあま市だけある。


最低限の電気の傘を買い、住む場所に向かう事にした。

俺の荷物をいとも簡単に持つ優華は火事場の馬鹿力のことわざ通りの女であった。



「岩田さん、携帯なんですが、一台にしてくれませんか?」

荷物を持つ優華が振り向く姿はアルミ缶集めの浮浪者で且つ目つきが座っていた。


座っていたのではなく、あぐらをかいていた。


「一台なのか?」


「もう3台も要りませんよ…」


実に恐怖を感じた、姪のめんまの専用とさよならするのか?


岩田は崖っぷちであった

No.136 15/04/14 20:28
ナルシスト ( 84wJh )

「さあ、岩田さんこれから携帯の解約に繰り出しましょうか!」


ヤバい覚えているのか?

優華は痴呆症にはならないのか?


「タクシー拾い、携帯ショップに行きましょう!」


何喜んでいるのかだ!



プルプル



「おう、松本君からの電話だ!」


優華は話をそらされたように少しご機嫌斜め45度だった。


「ああ、仕事の手伝いなのか?」


真っ白なスケジュール帳を優華に見られないように確認する岩田。

「モデルの撮影なのか! 運がいいよ、君は忙しいんだが、その日は空いているよ!」

ガチャン

名古屋に来てからろくに働けない岩田のせめてもの救いだった。


「携帯は今度空いたスケジュールの時に考えよう!」


布団を沢山持つ2人には、確かに携帯ショップも迷惑であろう!


「すいません運転手さん、××町のコーポ山本までお願いします。」


カーナビで検索する運転手は無言で走りだした。



「君、はい、分かりましたとの返事くらい出来ないのか?」


ほら岩田の説教じみた予感がした。


でも確かにお客様を乗せ、料金を頂くのであれば、「分かりました」くらいは最低ルールであり、そのタクシー会社や運転手の人格も大した事はないと、お叱りを受けも仕方ない。



乗せてやってる?


勘違いするな!君達のお給料は、お客さんあってのお給料だろ!


そんな常識ない人間がいるから、岩田の知らない業界は荒れるのである。


「岩田さん、良いじゃないですか!」


難しい顔した岩田は激怒して喧嘩にでもあるのかとヒヤヒヤしていた優華。


「岩田さん?」

怒り顔で寝ているではないか!


「この親父訳分からないわ」

優華の顔は緩んでいた。

これから岩田と2人二人三脚でどこまではい上がれるのか?


この岩田をどうして立ち直らせ、また私も岩田さんに着いていけるのは不安だった。


岩田は寝ているフリをし、松本の事務所の計画を練っていた。


あの事務所には使えそうなモデルが何人もいる、何故持って売り出せなかったのか?


撮影現場に行けば謎が解けるはず。


優華には少しいびきをかき、本当に寝ているフリをしていた。


さすがに眠りの小五郎であった。

No.137 15/04/15 00:20
ナルシスト ( 84wJh )

「はい、着きましたよ!」


「君、本当に、君は!」

岩田の拳は頭の上に上がっていた。

眉間にシワを寄せ-_-#-_-#

少し強面のあちら系の顔つきで「兄さんいつでもかかってきなよ!」


睨みつけていた。


「ありがとうございます~」


優華が重い口を開いた。


「運ちゃん舐めたらあかんぜよ!」


優華凄いぞその名演技テイクワンだ!


「失礼致しました……」


「あんた、何年この仕事してんだよ、ハンドル握れんようにしてやろうか?はあ?」


優華は立派な西川峰子の姉さんにふんしていた。


「優華、兄貴分の骨食わなければいけないのか?」


ガク


「すいません、以後気をつけます」


優華は金を投げ捨てるように払い、運転手は小銭を拾っていた。


「さすが女優の優華だ!」


「降りますよ、岩田さんが頼りないんだから」


重い布団は俺が抱え前が見えない状況であった。


5階建ての古びたマンションだ!


ポストは30個程に入口に設置されていた。



「岩田さん部屋番号です」

指差す部屋番号は150番。


部屋数は30室くらいだが、部屋番号は150番。


「実に怪しい、部屋数と番号が違わないか?」


「ポストが120番からですね?」


「ここは私書箱なのか?」


これは単なるギャグで個人情報ではありません。


1階のドアが急に開いた。

「こんにちは、大家で御座います」


流石の老婆、漢字変換はテイクワンだ!


「何故こんな番号なんですか?」


「意味ありません、部屋数多く見えるでしょう?」


この老婆は痴呆症なのか?


エレベーターもなく、流石コーポ山本だ!


「新婚さんですか?よろしいですね?」


腰が曲がりいつお迎えが来ても良い年齢だ!」


「宜しくお願い願います。」


あくまで、あくまで、優華は嫁を装っている。


優華は商品だ!

そんな商品に手を出す岩田ではない。


「これ、鍵ですよ、ニヤリ」


そのニヤリは何なんだ!


優華と俺が合体すると思っているのか?


だから名古屋の老婆は嫌いなんだ、やはりどこに行っても、うんこだらけた!


「岩田さん、転んでも、お布団は落とさないで下さいね」


これ以上優華を怒らせてはならない。

「舐めたらあかんぜよ!」


と言われそうで、こわかった。

No.138 15/04/15 18:40
ナルシスト ( 84wJh )

「階段の何階なんだ?」

「三階ですよ、転ばないで下さいね」


幅の広い階段だが、よろけそうになった。


横幅は広いが奥行きが何故こんなに狭いのか。


物件探しの時は感じなかった。


あの不動産も老婆も俺達が決まれば奥行きを変えたのではないか!


ふざけるな!名古屋人は、まだ俺を馬鹿にしている。


「岩田さんゆっくりね」


「優華の名演技はテイクワンだ!」

階段を上がる途中で犬を散歩に出る女と犬に出くわさした。


「優華!このマンションは犬を飼えるのか?」

「犬、猫、一匹ならO.K.だそうです」


確かにあの老婆が玄関を開ける足元に柴犬が覗いていた。


謎だらけのマンションだ!

気に入った、俺の感性にぴったりである。

「はい、はい、岩田さんご苦労様」


「今君は何て言った?」


「ご苦労様って……」


「馬鹿にするな!お前はデパートで買い物帰りのセレブ気取りか!」


「これ以上の労いの言葉はありませんが?」


「が?それが余計な事なんだ!誰に話しかけている!」


「だったら何と声かけすれば良かったのですか?」


「君は文系ではない、本来なら、助かりました、有り難う御座います」

漢字変換ワンダフル!



「それは申し訳ありませんでしたね!ありがとうございました」


「ね、は余計だ、元来必要性のない言葉と漢字変換を使いたまえ!」


「面倒臭い人、はあ?」


「面倒臭いとは、どんな匂いなんだ?」


「はあ?臭いから臭いんですよ!」


「君はまた、よ、必要性のない言葉だ!」


いきなり知らない扉からニートらしき若者に。


「すいません、静かにして貰えますか?」


「すいません、ご迷惑お掛けして…」


「君はこの時間帯に家に居るのは、ニートなのか?」


「…………」


「誰に生活養って貰っているのか?」


機嫌を損ねたニートらしき男性はドアをバシャと音を立て消えて行った。


「実にぶっきらぼうで怪しい住民だ!気に入った、彼と差しで話がしてみたい!」


「岩田さん、火災以外でも、つまみ出されますよ、本当に犬以下なんだから…」


「君は本当に文系を馬鹿にしている、犬以下と言う事は猫以上なのか?」


「はい、鍵開けましたから、入ってくださいよ!」

無理やり背中を押されぶち込まれた。

殺気を感じた。

No.139 15/04/16 00:47
ナルシスト ( 84wJh )

「優華ショボい照明器具を付けましょうか?」


「優華脚立が見当たらない!」


「もう、早く私の肩に乗ってください!」

「肩車って事なのか?優華は俺を負うと言う事なのか?」


「岩田さん、力ないでしょう」

鼻でわらうのか!


本当に人間は鼻から「ワハハ」と笑う存在は産まれてから見たことはない。


そんな特技があるのなら、YouTubeに載せられるではないか?



「岩田さん、早く照明付けますよ」


優華の首にまたがると言う事は、俺の股間が当たると言う事で、優華ごとにの女に、反応などする筈はない。


「はい、岩田さん、乗ってくださいよ!」


優華の肩に乗るなりファイト一発反応した。


男は分かりやすいのか?気持ちのみじんも感じていない女に反応するのは、女は勘違いしていないか?


電球ごときで優華は俺を異性だと勘違いしないのか?


実に罪な男だ俺は!


「早くカチッと回してくださいよ、本当に役に立たないんですから!」


それが異性として感じた男性に吐く言葉なのか?

この女は女優だ、照れたくても良い。


岩田を男性としている筈だ!

銀座では岩ちゃんの岩田だ!


プルプル


プルプル


カチッとなり床に落とされた、愛情の表現なのか?


「松本事務所からの電話だ!」


振り返ると優華の姿はなかった。


「岩田さん、明日うちのモデルのことはの撮影なんです、同行お願い願います」


「よし、現場と時間帯を知らせなさい」

「これだけは、これだけは、何度もお願いします、松本事務所のスタッフの一員で、小さなアドバイスだけで結構ですから、岩田さんは、前に出ないで下さいね、岩田さんプロデュースは、困るんです……」


「岩田のプロデュースが君には必要なんだな!」


「はい、そこんところ、宜しくお願い致します」


「テイクワンだ!」


ガチャン


「岩田さん夕食行きませんか?」

「よしスシローと言う庶民の寿司屋に言ってやる」

何分待たせるのだ、この名古屋一般人は。

「73番のお客様~」

「優華俺達は何番だ?」


「86番です。」 ( ̄0 ̄)


一般人は忍耐力が強いのか、そんなに並ぶ意味が俺には理解出来なかった。

「優華、俺は「岩田さんですよね?」

声がかけられる可能性がある。


「ラインで知らせてくれ!」

No.140 15/04/16 16:24
ナルシスト ( 84wJh )

岩田は人混みが苦手なのか?

優華に順番待ちをさせ、1人星空を見上げていた。


「実に綺麗な夜空だ!う~ん」

作詞を考えている岩田は可憐な瞳を閉じ明日へのスタートを発掘する妄想、そう妄想であった。




ライン


ライン


ライン


一斉に3代の携帯が鳴りだした。

優華は岩田を友達グループに登録していた。


「しつこい!」


「お客様2名のカウンター席ご用意出来ました」


「あの親父何してんのよ!いつも肝心な時役に立たないんだから!」


「お客様こちらで御座います」


店員さんに案内されるが、岩田は現れない。


「もう、知らないわよ!」


西部警察の渡哲也を意識するかの様にポケットに手を入れ、俳優気取りの岩田。



店内を見渡すが優華の姿が見当たらない。

「あの女は先に帰ったのか?名古屋の女は、気が短いのか?」

店内中岩田の複式呼吸で優華に叫んだ?


「優華!どこにいる!優華と言っても出身はあま市である、東京ではシルエット女優だったが、さほど売れる女優ではなかった、優華だ!」



イライライライラ


そこまで個人情報をベラベラ口にする岩田。


岩田さんここですよ、なんてプライドがきずつけられ、手を上げれない状況。


次は店内を痴呆症かのように徘徊し始めた岩田。


怪しいと察したスシローの責任者。


「お客様、お連れ様と、はぐれてしまわれましたか?」


責任者は今番号を読んだ前後をスタッフに確認し、優華ではないのかと問いただした。



「お客様のお連れの方では?」


「優華!探したのではないか!」

優華のテーブルには一貫の寿司の皿が5枚積み重なっていた。


「茶碗蒸しもなのか?」


「恥ずかしい、早く座りなさい!」


「馬鹿者!座りなさいとは命令口調だ!」


「はい、はい」

「君は恩人にどの面下げてそんな言葉を吐けるのだ!」


さっきの岩田の複式呼吸より、恥ずかしく、子供連れの子供が泣き出す状態だった。


いきなり招かれない客がどさくさまぎれにスシローに入って来たのだ。


「岩田さん何度もラインしましたよ!恥ずかしいです、今日で岩田さんとの外出は終わりにしますから」


「銀座では岩田ちゃんと食事したい~女など沢山いる、優華に断られても不自由はしない!」

「そこの定員、茶碗蒸しを頼む」

No.141 15/04/16 21:38
ナルシスト ( 84wJh )

びっくりし、泣いていた子供の親は岩田を睨みつけていた。


「優華、俺がプロデュースの岩田だと見破られたのか?」


どれだけ人気者だと考えている岩田を呆れ、子供連れの親子に謝っていた。


岩田は必死で画面注文に苦戦していた。


「何なんだ?この機械起動しているのか?」


何度も何度もボタンを押しまくる岩田。


注文の品が近くなるとアナウンスが流れ出す。



♪♪♪


「赤色のご注文が到着致します」


優華が親子連れに挨拶をしている間に、ほんの数分目を離した隙に。



「優華、つぶ貝だが……」


「岩田さん!何なんですか!」


レーンいっぱいにつぶ貝が流れて来た。


異常な数のつぶ貝が30皿はゆうに超える数である。



「岩田さん!岩さん!タッチ何回押したんですか?」


「普通なら注文受け付けましたと言うのだが、言わないので、手が痛くなるまで押した。」


「オーノーです」


「オーノーはビートルズの嫁ではないのか?」


「早くつぶ貝取ってくださいよ!」


30皿連続取りとテーブルに乗り切らないつぶ貝。


この岩田だけではない、この書き手は50皿間違いをした経験者である。


「どうするんですか!つぶ貝だらけで!」


「俺は悪くない、普通なら、注文受け付けしましたと言うべきではないか?」


優華の手は休める事が無かったが、次々と追いやられるつぶ貝の皿。


全く他の客に迷惑行為である。

「優華、どうすれば良いのだ!」


「もうどうでもいいから、早く取り出してくたさい!」


つぶ貝と言う名の岩田の親衛隊が次々と流れ出した。


「定員さん、助けてください!」


「すいません、こんなに注文してしまい、お持ち帰り出来ませんか?」


慌てだして飛んで来てくれた定員さん。

「お客様この時期は貝類はお持ち帰りは控えさせて頂いています!」


「これ全て食べなきゃいけないんですか!」


「申し訳御座いません」


「なかなか対応の良い定員だ!」


レーンでは重ね合わせて皿が斜めに流れていた。



「岩田さんとお寿司屋さんももうやだ!」


「優華これは俺が悪いのではない、この寿司屋が悪いんだ、気分悪い帰るぞ!」


テーブルいっぱいのつぶ貝、まだ優華も岩田も手に四皿持ち赤い顔で怒鳴る岩田。

No.142 15/04/17 20:33
ナルシスト ( 84wJh )

岩田と優華のテーブルはつぶ貝だらけである。

綺麗なつぶ貝には「岩田!岩田!岩田!」

いくつものつぶ貝が応援しているようであった。


定員さんも皿の流れが悪くなり、3人で必死につぶ貝を取り出していた。


「君の寿司屋は注文しても、注文確認ぐらいしなさい!」


「お客様、一応注文履歴が御座いまして」


「何故そんな機能があるなら、もっと分かりやすく説明しない!」


「岩田さん、止めてください!」


優華が両手に4皿持ちで怒り出した。



岩田はレーンを眺め緑色の指定している「いくら」
を手に持ち出した。


「やはりつぶ貝だけでは絵にならない、いくらが入れば彩りが良い!」


緑色のお客さんの「いくら」をテーブルの真ん中に置き、優華があきれ果てていた。



優華のひらめきと岩田とスシローから脱出する方法を考えていた。


一皿につぶ貝を全て乗せ。


「岩田さん、つぶ貝死ぬほど食べてください!」


お会計ボタンを押す優華。


「お客様お会計で御座いますね」


「この寿司飯全てお持ち帰りにしてください」


「はあ?寿司飯ですか?」


「この人緑色の方のいくら取りましたので、追加お願い願います」


「岩田さんのつぶ貝全て食べてくださいよ!」


「つぶ貝は岩田の口に一枚づつ入って行く「岩田、岩田、岩田、と叫んでいるかのように。」


周りは笑いの渦の状態で、YouTubeでも投稿してやろうか!


笑いながら笑いカップルはスマホを岩田に向けられていた。


30皿×2=60枚のつぶ貝。


「5枚食べて1粒いくらだなあ?」


人に迷惑行為だとも感じる事もなく、たまに「飽きた」顔をしながら口に運ぶ岩田。



「優華、君は俺の見方なのか?敵なのか?」


「岩田さん、堪能出来るでしょう?」


「お客様、寿司飯のお持ち帰りです」

見事に真っ白な綺麗に並べてある寿司飯。



「優華、やはり後2皿、次は鯛でお願いする」


この寿司飯を優華は持ち帰りどうするのであろう?


必死につぶ貝を口にする岩田は、少しえずき出した。


「優華助けてくれ~」


にっこり笑い。


「岩田さんのつぶ貝取っちゃ悪いですから」


「食べさせてやる!さあ食べなさい!」


優華お願いだ、助けてくれ、優華苦しいと、言わない限り食べてあげない。

No.143 15/04/19 14:01
ナルシスト ( 84wJh )

苦しそうな岩田の口につぶ貝がお口クチュクチュつぶ貝♪♪


いたずら好きなつぶ貝は岩田のポケットにニュルと1枚~2枚入り込んで行った。



聖書を拝借する位の岩田ならつぶ貝の5枚くらいお持ち帰りしても可笑しくない。


「もう一生食わない!糞貝!うんこだ!」


飲食店でのうんこ発言は××でしょう!


まだお皿に残しているつぶ貝より、うんこ発言が恐怖の優華。


「岩田さん、帰りましょう!」


まだつぶ貝で口いっぱいの岩田のうんこ発言はこもっていたであろう!



会計をさっさと済ませ、スーツの袖と岩田の肉をつまみ寿司屋さんから出た優華。


「本当に恥ずかしいたらありゃしない!」


「今からコンビニに行きますから」


岩田の様子も見ないでかなりご立腹の優華。


岩田はポケットの中のつぶ貝を忘れてあるいていた。


いつかつぶ貝がナメクジにでも変身するのか?


コンビニでマヨネーズとカニかまに味付けノリを買い岩田が入る頃には出て来ていた。


「優華、ビールでも飲もう」

「ここにずっといて下さいよ!本当にリードが、あれば括り付けてやりたいわ!」


優華は手に発泡酒を六缶入りで会計をしていた。

コンビニのATMの金融機関の看板を見ている岩田。



「ゆうちょ銀行とは日本郵便局の略称なのか?」


「りそな銀行とは?奈良銀行と大和銀行だ!東京三菱UFJとは関西のUSJと関係性必要性があるのか?」


岩田らしい発想力である。


見えないリードに括られた岩田は優華のご機嫌が悪い事は察知していた。


怪しげな岩田お気に入りの私書箱の万馬券に到着した。


「岩田さん、明日の予定は?」


「松本君の事務所だ!」


「はい、ビール!」


「私先にお風呂に入って来ます」


まだ何をそんなに怒っているのか?

優華が髪をゴムで纏めた瞬間、岩田のハートはドキドキした。



「やはり名古屋うんこに来てからどうも心臓が悪くなりだしたのか?」


「発泡酒とはこれいかに何なんだ?」

「コンビニはヘネシーくらい置いていないのか?
名古屋限定なのか?全国共通なのか?」


岩田のスーツのポケットのつぶ貝は、「岩田、岩田、岩田」

と叫んでいるが、岩田の感性には聞こえなかった。


「発泡酒とは、泡だけの缶なのか?」


ビールの口を開ければ泡が天井まで?

No.144 15/04/19 19:22
ナルシスト ( 84wJh )

優華がお風呂から出て来た。

優華が髪を束ね濡れ髪にドキドキし出した。


「優華、動悸には、やはり昔から救心なのか?」


「岩田さん、体調不良なら養命酒ですよ!」


発泡酒に手を伸ばした優華!


「それは危険だ!」


「どうしてなんですか?」

「爆発だ!泡の爆発なのだ!」


プシュー


「岩田さんトイレに隠くれなくても大丈夫ですよ」


「大丈夫なのか?私書箱は?」


「さっさとお風呂入れば?」


「覗くなよ!巨大なんだから、俺は!」


「はい、はい、分かりました」

「はい、は一度にしなさい!」


優華はお風呂上がりにスマホを開け、携帯小説読んでいた。

「美味しいビールに携帯小説ねえ~幸せ!」

遠くから嫌風呂からシャンプーで転んだであろう岩田がすべっていた。


「お笑いのオチが滑るよりマシかも?」


携帯小説に夢中の優華は笑いながら、時にジーンとした面もちであった。



「優華!バスタオルだ!」


「ほれ!」

岩田の風呂めがけ投げ出した。

「君は実に雑な女だ!女らしく、持ってこれないのか!」


寿司飯にコンビニで買ったマヨネーズとカニ蒲を味付けのりを巻き食べ始めた。


岩田はバスを胸まで隠し。


「何を食ってるんだ?」


「カニ蒲寿司です、つぶ貝から何も食べていませんから、岩田さん女子なんですか?その足のすね毛キモイです。」


「俺にも作ってくれ!上手そうだ!」


お寿司を作る優華の手は綺麗だった。


岩田が脱ぎ捨てたポケットには、つぶ貝の「岩田、岩田、岩田」

変化し始めていた!

「もう岩田さんとお寿司屋さんは懲り懲りです」


部屋の隅でトランクスを恥ずかしそうに履く岩田。


優華は発泡酒とつまみの寿司に携帯小説。


「ああ~優雅で幸せ!」

ちょっとより、またちょっとより、またちょっとより。


「早く食べれば良いじゃないですか!


「今何してるのだ?」


「携帯小説読んでいます」


「名古屋限定なのか?全国共通なのか?」


「素人さんばかりですが、沢山の作品楽しいんですよ!」


「有料なのか?無料なのか?」


「私は無料サイトです、電子書籍もありますが、無料サイトも楽しいです」


「今何を読んでるんだ?」


「ここのサイト作品に関しての感想欄もあるんです、読みます。開けますよ」

No.145 15/04/19 20:08
ナルシスト ( 84wJh )

「小説に感想欄?」

「その両方も無理なのか?全国共通なのか?」

「岩田さん3台もあれば読み応えありますよ!」


「これが小説欄、感想欄はまたこっちです!」


岩田は優華のお手製のマヨネーズ巻きを2個持ち、4.5畳に入って行った。



「優華、どれがお勧めなんだ?」


「途中で呼びかけないで下さいよ!」

今優華が楽しく読んでいる作品のページの始めを設定してあげた。


内心してあげたとの言葉は岩田爆発と説教の嵐である。


「よし、これか?作曲や作詞家は実に短縮し、感動を与える、小説はどうなのか?」


ブツブツと独り言を話し部屋に入って行った。



岩田が真っ先に目にしたのは、作品ではなく感想欄であった。


明日は松本事務所の事故依頼だか、作詞家だけあり、岩田の感性は感想欄の「削除」に感心を示した。



「何なんだ?この削除の荒らしは?」


一晩中感想欄をくまなく目を通す岩田。


「これは実に酷い!」

削除されているが、その感想欄の主の言葉は残っている。

その文面で何故削除になっているのかくらい岩田には想像はつく。


「う~ん!この人間は誰なんだ!なんの為にこんな書き込みまでするのだ!」


深夜遅く。

「優華!優雅!大変な事に遭遇した、何故この筆者には、他の人より、削除が多いのか?」


枕元に置いてある優華の腕時計は午前3時をとおに越していた。


「岩田さん、まだ寝ていないんですか?」


「優華、削除とはどういう意味合いで、削除対象はどう決まり事なのだ!」


夜中におトイレに行けない、可愛い僕が

「お母さん怖いよ、おトイレ連れて行って」

「岩田さんに教えなきゃ良かった!」


「優華謎が解けない、眠れない」


その岩田は優華に正座し、僕ちゃんにおせーて!


「岩田さん初めから説明しますよ……」


岩田はスケジュール帳を持ち出し優華の削除の意味、荒らしの意味、そしてその岩田が拘る筆者の感想欄をくまなく書き込んだ。


「優華、1つ聞くが、このコメント、立田の名前の書き込みをどう思う?」


「明日にしてくれませんか?」


「今知りたい、この立田と名乗る男は、何故この感想欄に劇的な暴言を吐き捨て、言い切れるか?」


「ああ、その人有名ですよ、そのサイトでは、実績ないのに、ただの妬みだと思います。」


「同感だ!」

No.146 15/04/21 17:35
ナルシスト ( 84wJh )

「感想欄とは作品について「こんな感じでした」と書き込みするのが感想だと小学校の時に習ったが、いきなり人間否定とまだ書籍化していない作品を「売れない発言?」この人物はプロなのか?
このサイトに評価するプロがいるのか?」


岩田の気持ちは真剣であった。、

「書いていますね、書籍化するって…」


「嘘つきだと放ちているこの男は!」


「書籍化の時期がくれば分かるのでは?ただ発刊まで書いていて、嘘は付かないでしょう?恥曝しなだけでしすよ、契約して発刊決まったから話したんじゃないですか?」


「常識から言えばまだ発刊してもいない作品を「売れない」と断言出来るのか?売れるかも知れない、この男の文面はちぐはぐだ!」


「発刊を嘘と呼び、作品は売れない、すなわちこの男は、売れない=発刊を認めている、この男が嘘ではないか?」


「確かに岩田さんの話し通りです。」


「感想欄に作品の感想も、ましてや見ている内容ではない、何故この男は感想欄に入ってきて、暴言を吐き捨てるのか?9月に会いましょうと記載されているが、この筆者の作品に関心も興味もたないと書いている、何故興味もない作品に9月に会いましょうと書き込みするのだ?」


「こんなサイトなら9月なんかに来ませんよ」

「この筆者を嘘つき呼ばれし、この男が嘘つきではないか?」


「この男性よほど自信のある作品書いているんでしょうね?」

「自信があるなら、出版社から依頼が来ても可笑しくないのでは?」


「こんなサイト年齢も存在も現実と違う人が多いのですよ!」

「しかし女性に上から目線は男の値打ちもうんこもない、実績を示しなさい!あつ?」


「どうかしましてか?」

「この男は感想欄で自分は追いつめられたと書いてある、そんなに追いつめられたのか?」


「う~削除が少ない、この筆者の感想より、削除が少ない、この筆者の削除の数は半端ではない、何故このサイトに未だ尚作品を書いているのか?
根性ななか?何なのか?」


「強くなければ書けませんよ、この女性は」

女の腐った性格の男性の岩田が一番お嫌いなパターンだった。

新人のタレントをいじめるアイドル、団体アイドルにも酷いイジメは存在する。

女性同士ならまだしも男性が女性をイジメ行為は岩田にとりうんこだった。

No.147 15/04/23 02:49
ナルシスト ( 84wJh )

少し優華の話し合いに納得したのか?


「では寝る」

とだけ話し岩田はニトリの布団カバー無しに横たわった。


それと同時に岩田のスーツポケットの「つぶ貝は、岩田、岩田、岩田」と宴会中である。


宴会とは「腐りかけている」と世間一般では言う。


岩田の私書箱マンションの1日目は、雀の鳴き声と、携帯の目覚ましで清々しい1日のスタートだった。


「岩田さん、朝ご飯ですよ~」


「優華もなかなか女性らしいではないか!」

台所には殺風景でポット1つもなく、何が朝飯の用意かと期待していたが、優華の手には、昨日のマヨネーズ巻き2本が目に映った。



「岩田さん、今夜もマヨネーズ巻きよ!」


この女は嫌みなのか?

「寿司飯沢山ありますから、きゅうり巻きにしましょうか?今夜は?」


ニヤリと笑う優華はまるで犬神家の一族争いにでも登場する「小夜子」がお似合い、岩田はぞっとした。


「優華、カード渡すので、最低限の買い物をしてきなさい!」


バリバリの寿司飯を口に入れ、岩田自身金銭面の恐怖にかられていた。


岩田のつぶ貝はもっと恐怖に変化していた。

貝類のお持ち帰りは、傷みやすい意味合いもあり、一晩でカビが発生していた。



プルプル

プルプル


「松本君だ!岩田だ!」

「迎えに来てくれるのは有り難いが、場所の説明が難しい、私書箱の怪しいマンションだ!」


「あのマンションですか?」

「君知っているのか?私書箱のマンションを」

「有名ですよ、昔殺人事件があったマンションですから!」


「このマンションに殺人事件があったのか?まさかこの部屋ではないのでは?」


「何号室までは、知りませんですが、有名ですよ、岩田さんなら、気にならないでしょう!」


「松本君?君俺が気にならないとでも思っているのか?」


「岩田さんでも気になりますよね?」


「家賃が安けりゃ気にならない!これも岩田の感性だ!実に体験出来ない経験だ、では迎えに来てくれたまえ!」


「では、今日はモデルのことはの撮影です、スポンサーも覗きま」


ガチャン


「今日は岩田さんと別行動になりますね!」


「モデルの写真撮影を見にいってやる!」

「優華喜べこのマンションに殺人事件があったらしい、素晴らしいマンションだ!」


「岩田さん…この部屋…」


「それは知らん!

No.148 15/04/24 23:05
ナルシスト ( 84wJh )

「優華今家具を買うなら大塚家具にしなさい!」


岩田は大塚家具と優華に話し部屋から出て行った。


「やだ、この部屋殺人事件じゃないでしょうね?」

さっき口にした寿司飯が一気に鼠色の腐り飯に変化した。



松本を待つ岩田のポケットのつぶ貝も、岩田、岩田、家具なら大塚家具!


「岩田さん、お待たせ致しました!」


松本の運転の車が岩田の前でstop!


「岩田さん、本当にお世話になります」

「モデルの撮影なのか?ことはとは前に一度会ったモデルか?」


「岩田さん、お願いがありまして……」


シートベルトをガチャンとしめる岩田。


「何なんだ?」

「実は松本プロダクション事務所の入り立ての、元業界者だとスポンサーに紹介していますので、アドバイスは直接僕にふってくれませんか?」


「遠まわしに話せば、影の存在だと、言う事にしたいのか?」


はい、直球!


「スポンサーが居る間だけで良いのです、後は岩田さんの感性でと……」


「耳打ちとは音量はどの程度なんだ?」

イラとした松本君。


「周りに声がもれない程度で…」


「テイクワンだ!」

微かに臭うつぶ貝の生臭さ、松本は岩田がワキガだと勘違いしていた。


「岩田さんすいません、窓を開けて貰えますか?」


「なんだ?暑いのか?」


内心「岩田さんそんな事言えませんよ、あなたはワキガなんですかなんて」

「新鮮な空気を少しばかり……」


「それで?モデルの洋服はチョイス出来ているのか?」

「はい、一応ファッション紙の端の位置が確保しています」

「名古屋限定なのか?全国共通なのか?」


「名古屋限定なんですが、案外人気雑誌です」


窓を開けるが空気の通る風向きが松本の鼻について来た。

「岩田さん窓全開でお願いします!」


「松本君、君は大塚家具を買ったのか?」

いきなりデッドボールゾーン!


「いえ、そんな余裕もありません」

「いつ買うのか?」

「今でしょう!」


「もう古いギャグたが、彼は頑張っている」


「君は林先生と名乗る人物が好きか?」

オランダ人とロシア人の会話の違いなのか?


その岩田を書いている人間はフランス人なのか?


「では今日はよろしくお願い致します。」

「どこのスタジオなんだ?」

「岩田さんすぐ車止めますので少しお待ち下さい」

No.149 15/04/24 23:58
ナルシスト ( 84wJh )

「岩田さんそこで待っていて下さいよ!」

「ここ以外どこで待てば良いのか?」


松本はこう言えばああ言う岩田に参っていた。


「しかし臭いよ!参ったよ、あの親父誰も注意する人いなかったのか?」


空気を入れ換えたい松本は少し岩田を待たせ窓全開に開けていた。



岩田自身つぶ貝の親衛隊が張り付いているとはちっとも知らず、松本の姿を待っていた。


「うん?誰かが俺を呼んでいる?大塚家具なのか?殺人事件なのか?」


つぶ貝だよ、あんたのポケットの…


「よし!我慢するか!」

気合いを入れ腹を括る覚悟の松本。


「お待たせ致しました!岩田さん、本当にお願いしますね、あくまでも秘書的役割で…」


「テイクワンだ!任したまえ、これでも東京では、影的存在の、有名人だった、アドバイスは、テイクワンだ!」


スポンサー的な男性2人はスタジオに先に入っていた。

1人は貫禄ある男性で、もう1人はしっくりいかない飛んでけメンであった。


まずスポンサーか名刺を松本に手渡した。

「お疲れ様です××自動車営業所の五月と申します」


「松本プロダクション事務所の松本です、こちらは秘書の岩田と申します」


飛んでけメンも名刺を差し出した。

「こんにちは、私はその部下の松井と申します」


岩田の感性と岩田の人を見る目が光った。


「君は年齢は?」

「あなた秘書ですよね?態度デカくないですか?」


「まず、質問に答えてから、吐いてはいかがだ?」


「59歳で来年退職ですが?それが何か?」

業界の人間を数多く見てきている岩田には、この退職間近の男の性格が悪いと見抜いた。


「ことはちゃん、では、お願いします」


モデルことはは岩田に歩みより挨拶を始めた。


「岩田さん、お久しぶりです、覚えて下っていますか?東京に連れて帰って下さる約束!」


「良く覚えているよ、相変わらず、綺麗維持はテイクワンだ!」


カメラマンもスタジオ入りし、カメラ撮影が始まる手前に。



「駄目だ!駄目だ!」

さっき、今松本がお願いした秘書的存在が、岩田の大きな声で一気に撮影中止になってしまった。

「岩田さん………」

頭を抱える松本。


「あんた秘書だろう?」

「君は黙っていなさい!」

つぶ貝の臭さより今のスタジオはもっと重いムードの空気に変わった。

No.150 15/04/25 00:31
ナルシスト ( 84wJh )

「全て駄目だ!モデルことははリカちゃん人間なのか?自動車の更新の写真なのか?バックにも華はなく、このヘアーはおにぎりに海苔ではないか?ヘアー担当者の手が悪すぎる、就職面接の洋服なのか?これではいつまでたっても、雑誌の隅的存在から、這い上がれない!」


岩田の言葉は全ての撮影関係者を否定するかの様に雲行きが怪しくなってしまった。


「岩田さん…お願いしますよ!」


「君はこれでは満足なのか?君はそれでも承知しても、モデルが可哀想だ!」


「背景が記念写真だ!白紙の柄に変えて、ペンキか、絵の具用意しなさい!」

「スタイリスト、もっとモデルの顔を引き立たせる胸の間洋服を用意しなさい!」


「岩田さん私あまり胸が大きくないので、胸の開いた洋服は……」


「スタイリスト、彼女の背中から脇にガムテープで、肉を胸に集めなさい、胸の下の肉も、全て集めれば、谷間くらい作れる、そして整った髪をくしゃくしゃにしなさい!」

飛んでけメンが岩田に食ってかかってきた。



「秘書くらいであんたの何がわかるんだ!」


「黙れ!素人のスポンサーごときにモデルを光る技術はない!」

チエと舌打ちする飛んでけメン。

「背景もモデルも全く色気がない、君たちは本当にモデルをいかせる事は無理だね!」


飛んでけメンは罵声を吐くが、もう1人の五月は、岩田の好きなように見守っていた。


スタイリストは岩田の言われるようにモデルことはの髪をくしゃくしゃにし、その岩田のアドバイスで、モデルの印象が変わりだした。


「口紅のグロスも、もっと厚く、ピカピカに光る事でモデルことはの顔が明るくなっただろう!」


白紙のバックにして、つぶ貝の上スーツを脱ぎだし、カッターを腕まくりし、白紙にペンキを筆で投げ出した。

「ことは君の髪を後ろに束ね、洋風筆をかんざしのようにさし始めた」


洋服コーディネーターは岩田のガムテープで胸に肉を集め胸の谷間を作った。

「胸とグロスでモデルの色気がこれで完成だ!」

岩田の圧力とも言える言葉でスタジオは明るくまるまる変わりだした。


「ことはちゃん、こっち向いて、そうそう!」

「カメラマン君は失格だ!モデルを褒めるんだ、ことは、君は実に美しい、男性ならイチコロだ!
実に魅力的だ!最高のモデルだ!」

全て岩田ペースに皆が吸い込まれて行った。

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