注目の話題
彼氏が他人の子供を面倒みています
昨日の続き。全員和食にしてほしいと言う義母。
赤ちゃんの名前について

サプライズ

レス359 HIT数 49415 あ+ あ-

ナルシスト( 84wJh )
15/04/01 23:45(更新日時)

彼はサプライズが大好きな人!

14/11/13 10:17 追記
サプライズにお付き合い頂きありがとうございます。

感想はナルシストの部屋でお待ちしております。

……★ナルシスト★……

No.2150227 14/10/21 17:41(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿制限
スレ作成ユーザーのみ投稿可
投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.351 14/11/28 23:29
ナルシスト ( 84wJh )

「ママ、祐一ただいま~」

明るい声で出迎えた沙友理。

「あれ? パパ、今日夜勤だよね?」

祐一が多田の足に食らいつく。

「祐一、お利口にしていたか?」

お腹を突き出し不思議そうな顔の沙友理。

「今日は、後輩が交代して欲しいと言われたんだ」

沙友理には消防士の仕事など分からない。

「パパ、凄く蹴るのよ、お腹の赤ちゃん」

「祐一ももうすぐにお兄ちゃんだぞ!」

少し慌てる沙友理。

多田が夜勤の時は夕食を手抜きしているから。

「パパ、ごめんなさい、すぐに作ります」

沙友理の背後から抱きつく多田。

「ママが居れば、全てご馳走だょ」

「パパの胸が大きいから、私好きなの!」

「祐一も抱っこしような!」

祐一を抱きしめ沙友理は台所に立つ姿を笑顔で見つめる多田。

ママ。

もうすぐだょ…

君を苦しめた…

本当のピエロ…

あの馬鹿男も…

今じゃ、僕の言いなり…

本当に仕事…

消防士で良かったよ…

あの女に…

最初で最後に会ってやる…

俺は、あの女に…

最高の…


サプライズ…

考えている…

さぁ明日…

あの男は…

潰れるんだ…

僕は…

彼の勇気に…

待つよ…

出動要請…

何時頃かなぁ…

沙友理…

もう怖くないよ…

全て明日に…

賭けている…

ママと本当に…

笑える日が…

明日来るよ…

沙友理を捨てた男…

最低なクズ野郎だ…

あいつも他人の…

子供を…

育てて見ろ…

どんなに…

辛いか…

味わえ…

一生賭けて…

償え…


「パパ、ごめんね、夕食出来たわよ」

多田を見て笑う沙友理。

「世界一の僕のママだょ」

多田の好きな料理を即座に作った沙友理。

「祐一、パパは幸せだょ」

「ママ、最高!」

お腹をさする沙友理は明日の多田のサプライズなど、想像もしていないだろぅ。

No.352 14/11/29 13:34
ナルシスト ( 84wJh )

裕太は木下=多田からヒントを貰った。

理利香のお迎えを済ませ。

憎き愛が堂々と待ち構える家路に向かう。

理利香と途中で夕食を済ませた2人。

「理利香、パパ、ママと話しあっから、風呂はいれるだろぅ? シャンプーハットつけろよな」

お風呂のバスタオルを洗濯していない籠からかき出す、理利香。

楽しそうに託児所で習った歌を無邪気に歌う理利香。

「おぃ、起きろょ、話しあっからさ」

裕太の足で愛を起こす。

「又、酒かょ、おぃ、愛、お前が産んでやった、理利香の父親誰なんだょ」

酔っ払い意味が分からない愛。

何、行ってんの、愛は…理利香を、産んだょ」

完全に酒の深さで理解出来ないのか?

「明日は俺達3人のお別れ会だ!」

「愛、意味分かんないょ、お別れ会?」

「しっかりしろよな!離婚なんだよ!」

「離婚って…何を証拠に…」

「DNA鑑定に俺は理利香の父親じゃないんだょ」

愛の髪の毛を引っ張り、俯きかけていた顔を裕太の顔にちかづけた。

「付き合いだして四年近く、お前は何食わぬ顔して、こき使い、虐めてくれた、最後の晩餐会だよ」

「裕太、鑑定したの?」

「1か0の選択したよ」

「結果は?」

「マイナーだった、0より深いマイナス」

愛の顔色が真っ青になった。

「明日役所に行って離婚届け、貰ってくるわ」

逆ぎれの愛の言葉。

「裕太のあの女は言い訳? 人の旦那横取りして、あの女は許せるの!」

「沙友理はお前と違う性格の女なんだよ!」

「やれる物なら遣りなさいよ」

「お前とは明日でさようなら、さ」

理利香がお風呂から出て来た。

洗濯もせず、使い古しのバスタオルで身体を拭く理利香。

「パパ、理利香の見方だからな」

荒れ果てたソファーのテーブルに缶ビール、リキュール、カクテル酎ハイは、タバコの灰皿に、タバコの燃えカスと一緒に愛の好物でいっぱいだった。

No.353 14/11/29 19:32
ナルシスト ( 84wJh )

「パパ、気をつけてね」

鞄を持ち玄関の扉の前で靴を履く多田。

「今日は出動要請が来るかも?」

「本当に?」

沙友理の不安通り多田の計算は実行されるのか?

祐治は会社を休み役所に離婚届けを2枚貰っていた。
役所の用事を済ませた裕太。

即自宅に帰る裕太。

理利香は託児所に預け、愛に話し合いをする為に自宅に帰った。

「おぃ、愛、俺達の結婚生活のピリオドだ!」

離婚届けを愛に突きつける裕太。

「愛が書かなきゃ離婚なんて無理なんだよ!」

「俺、もう、ギリギリ、マックス、気持ちが」

「仕方ないんだよ、愛も犠牲者かもしんなぃ」

テーブルの上に乗ったアルコールを全て裕太はさらいのけ。

「お前、1度でも、奥さんらしい振る舞いしたのかょ!」

何も動じない愛。

「裁判だ、裁判に持ち込む、家庭裁判た!」

ソファーにふん吊り帰っていた愛が起きあがった。

「裕太は私を選んだよ、愛は悪くなぃ」

「俺がどれだけ、お前の親や兄に攻撃受けたかった? 知ってるだろうが!」

「そうだったかなぁ?」

そのふてぶてしい態度の愛。

「もぅ、解放して、くれよ、俺を、」

「考えて、あげる…」

裕太は家から出ていった。

「ふん?」

離婚用紙をチラチラ見る愛。

「サプライズ~☆」

愛はまたアルコールを口にし出した。

夜遅く裕太と理利香は帰宅した。

愛は深いアルコールに揺り起こしても起きない。

「おぃ、愛、起きろよ、離婚届け、書けよ、愛、」

「愛、愛、もう少し飲めよ、愛、」

眠りについた愛の口にきつい、アルコールの度数のポーランド製のスピリタス、アルコール度数、96度数。

普通の人間でも二口呑めば急性アルコール中毒になるだろう。

愛の口に流し込む裕太。

意識状態が薄い愛に、スピリタスを口からこぼれ落ちくらい流し込んだ。

その時点で愛は死亡したのかも知れない。

理利香を抱きしめ、午前2時の時計を確認した裕太。

愛の灰皿に近づき、禁煙化の裕太は、タバコに火を付けた。

No.354 14/11/29 20:16
ナルシスト ( 84wJh )

裕太の家のカーペットはポリエステル100%の絨毯を引いていた。

愛が昏睡状態の下にはポリエステル100%の絨毯をひいたソファーに眠っている。

安くて軽くて温いフリースを纏い。

全て火災してすぐに燃えやすい状態の愛。

「ゴホン、ゴホン、コホン」

愛に咳込んだソファーにタバコを2本を置く裕太。

見る見る内に煙が出てきた。

「愛が書名しないから、だぞ、さようなら」

裕太は理利香を連れて、自分の家に火災が起きた事を近日中に叫びだした。

余談話しですが。

怖い事や助けなんて言葉は、誰も家から出て来ない。
火事だと叫べば、隣人や、通り道の他人さんは、出てくる心理知っていますか?

近隣の住民は皆、裕太の火災に驚き、消防署に連絡した。

多田のカンはぴったり当たりだ!

緊張が走る火災出動要請。

★★市★★町5町 近郊で火災発生通報。

一般一戸建て、住民の生存確認2名

家内に1名取り残されていると報告あり。

火災発生時刻午前2時10分

消防出動お願い致します。

真っ赤なランプにクルクル回る消防車。

反射光のついた、消防服、グレーの消防服はキラキラ光っている服に着替える多田。

昔の鎧をイメージする消防服の姿の多田は、今からあの戦場に向かう勇ましい姿。

裕太のサプライズからのメッセージ、多田自身巻き込まれる危険性もある。

毎日の訓練はあくまでの体力の訓練。

毎回の消防出動要請は多田に取って命かけの仕事。

真っ赤な消防車に乗り込み、愛の自宅に向かう多田。

到着すると消防士でも家内に入れないすざましい、光景の裕太の自宅。

天井は炎が飛び出し、パキパキとけたたましい音が消防士すら入る余地なし。

まずは素早く沈下させる為に、太き水圧のホースを必死で抱える消防士たち。

水圧が激しい為、肉食系の多田でさえ、1人では持てない。

必死で家内に入りたい多田。

火の勢いが少し大人しくなり。

「家内に1名被害者が居る、僕が中に入るから、そのまま消化活動継続頼む」

多田は鎧を纏いあの悪魔退治の為、火災現場の家の中に突入していった。

No.355 14/11/29 21:39
ナルシスト ( 84wJh )

多田が炎かした裕太の家に突入した。

消防士の服は特殊加工され、熱にも強いが、やはり致命傷は、一酸化炭素の死亡。

家の中では煙りに包まれ、硝子がパキンパキンと音を立て飛んできた。

天井からの木材が炎と共に落ちてくる。

消防士には手のつけれない現場化である。

愛の事が本当に好きだったのか?

復讐、サプライズの為に命を張ったのか?

掛け分け、押しのけ、多田は目的の愛を探す。

命がけで探す愛。

沢山の天井から落下する炎の残骸。

ヘルメットに付いているライトと手に持つライトだけが多田の見方。

少し人間らしい物体を発見した多田。

もうこの世のではない、焼死寸前の愛の物体。

多田は天井から落下した残骸などお構いもない。

「淫乱女に要らない、これ、したかったんだょ」

愛はうつぶせになり、黒い人間の形の愛に。

「旦那に仕組まれた、哀れな女、愛、愛していたょ、本当は…」

多田の足は愛の左のくすり指をぎゅーっと踏みつけた。

「愛、お前が大好きだった、サプライズ~★」

その多田に踏まれた愛の左のくすり指は粉々に崩れていた。

愛の遺体を運び事は出来ない、運び出せない状況だと推測する。

多田はこれ以上この場にいる事は困難と判断し、炎の中から脱出した。

多田は裕太が理利香を抱いて泣いている姿に近づき、肩を2回叩いた。

声がこもっているので、裕太は木下=多田の事に気づかない。

茫然と立ち自分のした事の罪を感じた裕太。

理利香は大嫌いな母親でも

「ママ、ママ、」

泣きじゃくる理利香。

なんて恐ろしい事をしてしまったのか?

裕太は精神状態が普通、嫌、冷静になっていた。

周りの野次馬達が、裕太と理利香に同情していた。

沢山の我慢を繰り返して来た裕太だが、この火災事故の同情が忘れられない裕太の思い出に変わる。

火災事故から2時間後に鎮火した。

警察の検問が入り出したのは、午前6時頃を回ったいた。

多田の愛へのサプライズ、反対に裕太から届いたサプライズだったのか?

左のくすり指を足で踏んだのは、結婚指輪の位置。

くすり指が一番心臓に近い動脈が通っていると言う意味で結婚指輪は左のくすり指なんだ。

No.356 14/11/29 22:10
ナルシスト ( 84wJh )

鎮火した煙りを眺める多田にはうっすら涙がこぼれていた。

愛には沢山嫌な思いさせられたょ。

あの愛の男を見下した言葉は嫌いじゃなかった。

本当は女の一番汚く、汚れた部分を見せた、愛が人間らしい僕が好きな所だったのかも?

消防士の仕事はここまでだ。

後は警察隊に任せる事になる。

余談話し。

火災保険には皆さん加入していますが、火災保険はその火災した家にだけ有効。

隣り近所に火が移る場合、適応外なんです。

火災が起これば、近隣とのトラブルになりがち。

個人賠償責任保険。

重過失による延焼被害には、損害賠償責任が発生する。

例えば、天ぷらを揚げたまま、キッチンをはなれる行為など。

裕太の火災は近隣と揉め、ローンはそのままで、裕太の責任は警察より厄介な問題になっていた。

愛を裕太の手で殺めていない、愛がアルコールだとの証言も近隣から聞いた警察は、不審火ではなく、あくまでも、事故死と断定した。

消防士の多田は疑われる事はない。

また裕太も木下=多田とは知らない。

肩を2回叩いて下さった、優しい消防士さん。

裕太は今後の近隣への補修代金を追われる生活になるのだろぅ。

愛の身内も裕太を責める事は出来ない。

サプライズとは日本では、驚く楽しい言葉に進化しているが、本当にサプライズはどうかなぁ?

多田は愛する沙友理の元に、首をパキパキと鳴らし帰って行った。

数日後。

木下に会いに行く裕太。

「妻が亡くなりました…」

「大変だったね、お疲れ様、でした…」

「娘とひっそり、暮らします」

「人の子供…育てるのは…大変だよね」

「はい、覚悟は、しています、」

「僕みたいに、覚悟、だょ、覚悟、」

「えっ?」

「沙友理の…旦那、なんだょ、僕は、」

持っていたコーヒーカップを床に落ちて割れてしまった。

「沙友理に、近づかないでよね、目の前から、消えろ! 村上裕太! おまえが!」

床に落ちて割れたカップから流れるコーヒー。

「村上裕太に、★サプライズ~★」


……★完結★……

No.357 14/11/29 22:20
ナルシスト ( 84wJh )

長い物語にお付き合い頂き有り難う御座いました。
このサプライズは、世にも奇妙な物語を見て、自分ならのサプライズを書き込みました。

毎年12月に火災が多いと聞いています。

私事ですか、治安も悪口なり、警察のパトロール隊など回っています。

12月は自殺、火災、強盗が、多いと聞いています。

日本のサプライズに楽しんでください。

長期に渡り、沢山の励まし、感想を頂戴致しました。

読者さんのレスに大変感想してサプライズを完結させて頂きました。

次作を試行錯誤を気をつけて予定しています。

また覗いてあげて下さいませ。

感想を頂けましたら、ナルシストの部屋でお待ちしています。

サプライズ有り難う御座いました。

追伸。

誤字脱字申し訳けありませんでした。

……★ナルシスト★……

No.358 15/02/21 01:47
ナルシスト ( 84wJh )

サプライズご覧頂きます有り難う御座います。

書き手ナルシストは縁あり


「文芸社」「エラーベイビ」の単行本を今年9月に出版する事になりました。

サプライズも候補に上がりましたが、今回ミクル未作品の「エラーベイビ」作者「ナルシスト」

で御座います、増刷の予定は未知数で作品すり皆様のお手元に確実にお届けさせて頂きます。


出版社「文芸社」

「エラーベイビ」

「ナルシスト」

で誤字脱字のない、ミクル作品とは内容は全く違います。

先のおはなしですが、書籍お取り寄せ、ネット販売、直接出版社への発注が出来ます。

部数は沢山愛読頂けば増刷可能です。

ミクル小説欄から始まったナルシスト。

皆様の温かい感謝を込めて愛読して頂ける事お待ちしております。

宜しくお願い致します。

ナルシスト。

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

お知らせ

6/10 カテゴリの統合(6月20日、26日実施)

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧