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サプライズ

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ナルシスト( 84wJh )
15/04/01 23:45(更新日時)

彼はサプライズが大好きな人!

14/11/13 10:17 追記
サプライズにお付き合い頂きありがとうございます。

感想はナルシストの部屋でお待ちしております。

……★ナルシスト★……

No.2150227 14/10/21 17:41(スレ作成日時)

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No.1 14/10/21 17:48
ナルシスト ( 84wJh )

私の名前は沙友理。
彼は裕太。
私達は些細な事からの出逢い。
私がコンビニのバイトをしていた頃のお客さんだった裕太。
付き合い始めて1年。


彼も私も今は社会人になった。
いつも場所でいつもの時間に待ち合わせる。
私達の日課になった。

ただ彼は私を驚かす事が大好き!
だから彼のサプライズにどれだけ驚いたか!
私の驚いた顔が好きなんだって!
意地悪でしょう?

そんな彼が大好きな平凡な社会人の私。
今日も彼を待つ私。

No.2 14/10/21 18:06
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「裕太いつもなんだから」

彼を待つのは慣れてきたよ。
もう何分待たされるの?

人混みの中私は裕太が来るのを待っていた。

いきなり私をすくい上げた誰か!
沙友理
「キャー」

顔を見れば…
裕太
「お待たせ…」

裕太が私を抱き上げ笑っていた。

またやられた!
裕太のやる事全ておどろく事ばかり。(O_O)

No.3 14/10/21 18:20
ナルシスト ( 84wJh )

裕太
「ビックリした?」

沙友理
「もう 裕太ったら、私心臓いくつあっても足りないよ!」

裕太
「ずーっと見てたんだ!」

沙友理
「えっ?」

裕太
「あそこの影で…さ」

沙友理
「私…帰るよ…」

裕太
「ごめん、ごめん」

いつもこんな感じで裕太に遊ばれていたのか?
すぐ許してしまう私。

No.4 14/10/21 18:36
ナルシスト ( 84wJh )

裕太
「本当にごめん、今日は沙友理の好きな物食べに行こうか」

このビックリがなかったら優しい裕太。
悪趣味なんだから。
ずーっと悪趣味のままだったらね。

沙友理
「裕太のごめんなさいで、今日はハンバーグにしてあげる!」

裕太
「オーケイ、ハンバーグに出発だ!」

幸せだったよ。
今思えば…
幸せだった。

涙が一筋…流れた…

No.5 14/10/21 18:42
ナルシスト ( 84wJh )

2人はいちゃつきながら、ハンバーグのお店に着いた。
店内はいっぱいだった。
メニューだけ店員さんに渡された。

裕太
「沙友理はこれ喰えよ!」

沙友理
「嫌だ!私はこのチーズ入りがいい!」

裕太
「沙友理はわがままだなぁ?」

沙友理
「じゃあ裕太はおろしポン酢に決定だね!」

裕太
「ほら、沙友理はわがままだ!」

懐かしい風景よね!
今となっては。
何だったのか?
沙友理と裕太の会話は……

No.6 14/10/21 20:23
ナルシスト ( 84wJh )

裕太は出版社に勤めていた、だから中々2人がある事が難しかった。
私に逢うために頑張って仕事してくれた。
私は書店に働いてる。
2人の会話は尽きなかった。

本の話やどんな作品が好きなのか?
裕太は馬鹿な事も多いが、尊敬出来る事も沢山ある。
速読術を持ってる人。

裕太
「沙友理まだ読んでないの?」

沙友理
「普通まだでしょう?」

裕太
「俺、全部読んだぜ!ラスト教えてやろうか?」

沙友理
「ダメ~楽しみにしてるから…」

そんな尊敬出来る一面も持っている。

定員さん
「お待たせ致しました78番のかた」

沙友理
「はい、78番です、裕太行こうか」

裕太
「よし来た、死ぬほど食うぞ!」

No.7 14/10/21 21:04
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「でさぁ…」

裕太
「うめー」

沙友理
「聞いてるの?」

裕太
「ちゃんと聞いてるよ!」

沙友理
「裕太こっち向いて…子供みたい、口に付いてるよ」

裕太
「ほんとだ…ガキみたいだ俺…」

楽しかった。
裕太の何もかも全て許せた。

裕太
「俺の休み決まったら旅行行こうか?」

沙友理
「行きたい…裕太との旅行初めてだ!」

2人はたわいもない会話だけでも楽しかった。
裕太の事大好き★★

No.8 14/10/21 23:27
ナルシスト ( 84wJh )

裕太は食事後ここで待っててと言い残し、私から離れて行った。
数分その場所から離れなかった。

沙友理
「はい、お花!」

裕太
「これ私に?」


「嬉しい、なんで?」

裕太
「沙友理の喜んでくれる顔見たくて…」

裕太の小さなサプライズ!
1つ1つ嬉しかった。

花束貰えば結婚したくなる。
裕太との結婚に憧れていた。

まだ結婚までは早い年齢、でも裕太と住みたかった。
玄関開けたら、裕太がただいまー。
私は苦手な料理を苦戦して作る。

裕太はうめーってがっついてくれる。
それを笑顔で見てる私。

いつか現実になれればの私の夢。
裕太分かってるかなぁ?

No.9 14/10/22 04:12
ナルシスト ( 84wJh )

裕太は優しく笑いかけてくれた。
沙友理
「いつも色んな事考えてくれて…」

裕太
「今からどうする?」

沙友理
「見たい映画あるんだけど、切なくては見れない」

裕太
「どうして?」

沙友理
「主人公の彼女と彼氏が別れちゃうの」

裕太
「だから…」

沙友理
「切なくない?」

裕太
全然~俺には沙友理がいるから、次のデート映画にしょうぜ」

そして私達はホテルに入り、裕太は私の首筋を愛撫し始めた。
いつも優しく、唇を重ね、沙友理って呼んでくれるの。
裕太の温もりを感じる時間。
私はこれから何回裕太の温もりを感じれるのか?
裕太に一生付いて行くから……
裕太、大好きだよ★★

No.10 14/10/22 04:20
ナルシスト ( 84wJh )

裕太と愛の営みが終わると必ずお風呂まで、お姫様抱っこしてくれる。
私の身体の隅々まで綺麗に洗ってくれる。
付き合いだして、すぐには身体の関係にはならなかった。

裕太
「沙友理を大切にしたいから」

最初の記念の関係の場所は、裕太がサプライズで、少し高めの高級ホテルに、ルームサービスを頼んでくれて、2人でワイン乾杯したよね?

突然のサプライズに、お金の心配しちゃった。
高級ホテルだったから。

そんな真っ直ぐで、気取らない裕太が大好き★

No.11 14/10/22 12:09
ナルシスト ( 84wJh )

裕太はすぐ私のオデコにチューして来る。
裕太の私に対するクセなのか?

そしてオデコとオデコを引っ付けて、クニュクニュしてくる。
裕太私幸せだよ!

裕太
「沙友理可愛いよ!」

沙友理
「裕太大好き」

楽しい時間はあっという間に過ぎて行く。
何故同じ時間でも楽しく、幸せな時間は早いのか?

私達は洋服に着替えて、お互いの家路に帰った。
裕太
「また、時間空いたら電話するよ」

沙友理
「メールでもいいよ!」

お互いの家はそんなに離れていない。
でも帰る方向は別々
顔が姿が見えなくなるまで、裕太は大きく手を振ってくれた。

私は優しい裕太が。
 ★大好き★

No.12 14/10/22 12:44
ナルシスト ( 84wJh )

裕太のぬくもり今も私の身体に残ってる。
裕太と会う時は私が一番幸せを感じる時間。
さっき別れた筈なのに、また会いたくなる切ない思い。

裕太ちゃんと帰れたかなぉ?
ちゃんと会社行けるかなぁ?
裕太も同じ気持ちで考えてるかなぁ?

帰り道なんてあっという間だった。
私は父親が待つ家まで坂道を歩いていた。

沙友理
「ただいま」

父親
「お帰り」

私は母親の仏壇に手を合わせ、今日の裕太とのデートを報告した。
母親は2年前乳癌で亡くし、今は父親と2人、ひっそりと生活している。

No.13 14/10/22 15:06
ナルシスト ( 84wJh )

父親
「沙友理、夕食は?」

私は母親の仏壇から離れ。

沙友理
「済ませてきた・・ごめんね」

父親
「連絡くらいしなさい。」

お母さんの仏壇には、イカと里芋の炊き合せをしていた。

母親が亡くなるまで、台所なんて立つ人じゃなかった。
母親が乳癌になり、一番こたえたのは、父親だったのであろう。

父親は母親が亡くなり、仕事も辞めてしまい、今は早く帰宅出来る仕事に変わった。
かなりのショックだったんだと思う。

母親が病に伏せてから、お父さんは益々無口になった。
だから私は父親が心配で、裕太との結婚に踏み切れない。

裕太もその事は知っている。
だからお互いに結婚話は慎重になっていた。
母親が生きて居れば、安心して裕太の元に行っていた。
裕太だってサプライズプロポーズしてくれていただろう。

No.14 14/10/22 15:57
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「お父さん、私が結婚したら・・寂しいよね?」

父親
「嫌、母さんが居るから・・相手居るのか?」

沙友理
「何となく・・いつか居なくなるんだよ・・私・・」

父親
「母さんに見せてやりたかった…」

それ以上聞けなくなった。
一番寂しいんだよね。

お父さんが…


「お風呂入ってくるわ・・」

父親
「・・・」

お母さんが残ってくれて居れば、私はお母さんに沢山、相談出来たのに…

お父さんなんて全く相談相手にならないし、どう接して行けばいいのか、分からない。

お母さんの仏壇には、笑顔の写真が飾っていた。

No.15 14/10/22 16:06
ナルシスト ( 84wJh )

湯船に顎まで浸かり、裕太の事を思っていた。
裕太もお風呂かなぁ?

次は映画に誘おう。
見たい映画は、彼氏と彼女が別れてしまう。
切ない内容みたい。
裕太は全く関係ないと言っていた。

観たい映画だった。
でも現実に観て私達も……

そんな事なんてないよ!
私と裕太は同じ強さで握っていたよ。
離れないと思ってた。
2人の手は…

ダメダメそんな事考えちゃ!
好きになればなる程不安になってしまう。
もう付き合って1年なんだよ?

1年の絆があるんだよ。
何故そんなに不安なのか?

大切な人を亡くして余計に別れる事が不安に繋がってた。
母親が死ぬなんて考えた事もない。
ずーっと私の側に居ると思ってた。

No.16 14/10/22 19:10
ナルシスト ( 84wJh )

父親
「まだ入ってるのか?」

色々な事考えていたら、かなりの時間が経過したのか?
父親は母親が亡くなってから、気持ち弱くなり、心配性になっていた。
自分1人取り残されやしないかと。

沙友理
「すぐ上がるね…」

私と父親は話す事もなく、私は部屋に入って行った。

携帯を鞄から持ち出し、裕太からのメールがないか?
確認した。

裕太の性格なら、携帯から、は~い!裕太の登場で~す。
なんてサプライズしても可笑しくない。

私は裕太に。

「沙友理で~す、裕太帰りましたか?」
メールを送信した。

いつもならすぐ返事があるんだけど。
お風呂何だと思い、テレビを見てた。
裕太からの返信はその日はなかった。

No.17 14/10/22 19:45
ナルシスト ( 84wJh )

心配だったけど彼にも彼の用事があるんだ!
明日電話で話せばいい事!
私は部屋の明かりを消した。

沙友理朝だぞ!
裕太の声だと思ったら父親の声だった。

沙友理
「おはよう」

父親
「あぁ」

沙友理
「支度すぐするね!」

父親
「あぁ」

私はお父さんの食事の用意と、自分のお弁当を作り、先に洗濯を済ませ、お父さんを見送り、会社である、本屋さんに向かった。

No.18 14/10/22 20:01
ナルシスト ( 84wJh )

毎朝は私の戦争である。
父親のご飯の支度、父親を会社に送り、私は洗濯と軽く掃除機をかける。
先に帰った方が洗濯物を入れる、ざっとそんな流れで毎朝が始まる。

今日も本を求めてくるお客さんの受け付け。

沙友理
「いらっしゃいませ」
軽く会釈をしてレジに並ぶ。
時間を見計らって、棚の補充や、新しい本の入れ替えなど。

本屋さんって暇なイメージだけど、案外する仕事が多い。
特に私の勤務先は、本店で、たまに作家さんのサイン会までこなす、大手の会社。

毎日、好きな本に囲まれた仕事は、私の念願でもあった。
出版社の裕太と知り合ったのも、サイン会での出逢いだった。

No.19 14/10/23 10:22
ナルシスト ( 84wJh )

会社では有名タレントさんの出版した本の握手会や有名作家さんのサイン会など私の会社では行っていた。
裕太との出逢いは有名作家さんがイベントで来られた際に出逢った。

やけに明るく、楽しい男性だった。
彼から連絡先を聞いて来て、私達が付き合いをスタートした。

もう1年近くなる。
裕太と出逢い。
裕太は本当に天然なのか?
冗談なのサプライズなの?
そんな経験すらない私。

母親が亡くなりまだ立ち直れなかった私。
人の死を直面する事がなかった私には、母親の病気と向き合えれず、これが初めての身内の悲しみに、笑う事すら忘れていた。

そんな私を自然と笑える様にしてくれたのが、今の私の大切な存在の裕太だった。

No.20 14/10/23 11:00
ナルシスト ( 84wJh )

初めてのデートで裕太は夜にレストランに連れて行ってくれた。
まだ暗かった性格の私だった。
食事中レストランのボーイさんが皆さん集まってくれて、拍手してくれ。
ボーイ
「裕太さん、沙友理さん、初めてのデート記念日、おめでとうございます」

びっくりしたよ!
裕太は笑ってた。
初めてのデートくらいで裕太なりの元気と私に労うサプライズ、嬉しかった。

拍手なんて経験した事なかった。
サプライズって誰しも予知しない事、相手は忘れられない思い出なんだよね。
裕太のサプライズ今も忘れない。

No.21 14/10/23 20:53
ナルシスト ( 84wJh )

会社の休み時間に裕太に連絡した。

沙友理
「( ゚∇^)] モシモシ裕太?昨日どうしたの?」

裕太
「沙友理、ごめんな!」

沙友理
「連絡ないから心配したよ」

裕太
「ばぁちゃんが体調悪くて夜中に病院に連れて行っててさ、連絡出来なかったんだ」

沙友理
「大丈夫だったの!」

裕太
「大丈夫、大丈夫、大袈裟なんだよ」

私は1人心配してた。
勝手に…
裕太の言葉も…
全て…
信じてたんだよ?

No.22 14/10/23 20:58
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「心配だね?」

裕太
「まぁ一応お袋が今日病院連れて行ってるから」

沙友理
「なら…良かった」

裕太
「ごめん、連絡出来なくて…」

沙友理
「仕方ないよ、当たり前だよ!」

裕太
「また連絡するから…」

沙友理
「分かった…お大事に…」

裕太
「ありがとう」

本当些細な事なんだよね?
でも裕太の元気な声聞けただけでも嬉しかった。
私は安心して仕事に戻った。

No.23 14/10/23 23:10
ナルシスト ( 84wJh )

仲間
「沙友理ちゃん悪い、そこの本補給お願いね」

沙友理
「はーい」
裕太のお祖母さん大丈夫なのか?
裕太から連絡は来なかった。
凄く心配になったが、仕事の邪魔にならないか?
気になった。

そうだ!
裕太の会社を覗いてみよう!
帰る時間帯なら、迷惑にならないだろう。

私は裕太の出版会社に足を運んだ。

沙友理
「すいません、村上裕太さん、いらっしゃいますか?」

受付
「村上裕太ですか?失礼ですが?」

沙友理
「家族の者です……」

受付
「少しお待ち下さいね」

沙友理
「はい」
家族なんて嘘付いたけど、裕太に叱られないかなぁ?

受付のもう1人の女性から声を掛けられたら。

受付B
「あの……村上裕太さんの御家族さんですよね?」

私は思わず裕太の会社まで、心配で寄った事に、この女性の声かけで、失敗したと感じた。

沙友理
「妹です」

受付B
「村上さん、妹さんなんて居ましたっけ?」

何故そんなに突っ込んで聞いて来るの?
嫌な気分だった。

No.24 14/10/23 23:20
ナルシスト ( 84wJh )

余りにも怪しそうな顔付きに何なの?
裕太が私を見てくれたら分かるわよ!

裕太
「ごめんね、お待たせ、びっくりしたよ!」

さぁ出ようと裕太は私を外に出した。

沙友理
「ごめんね、あんまり連絡ないから…」

裕太
「バタバタしていて、心配かけたね、沙友理、有り難う」

オデコに優しくキスしてくれた。 
これだけで安心した。

沙友理
「ご飯でも食べる時間ある?」

裕太
「会社に一度荷物取りに帰るから、少しだけ待っていてくれるか?」

沙友理
「わかった」
沙友理
「裕太!無理ならいいよ!」

裕太
「沙友理が会社まで訪ねてくれたんだから、何が合っても来るからさ!」

裕太は元気に会社まで、走って行った。 
裕太の走る後ろ姿……
裕太、大好き★

No.25 14/10/23 23:28
ナルシスト ( 84wJh )

裕太は慌てて私の元に戻って来てくれた。
にっこり笑う裕太の顔に。
ほっぺにぎゅーとつねってやった。

裕太
「沙友理痛いよ!」

沙友理
「連絡くれない罰だよ~」

裕太
「沙友理、愛してるよ、あのさぁ沙友理映画見たいって言ってただろう?」

沙友理
「うん」

裕太
「今から行こうか!」

沙友理
「お祖母さん大丈夫なの?」

裕太
「落ち着いてるから」

私は裕太と映画の話はしたが、今から映画見れるなんて思わなかった。
裕太はまた優しく裕太に戻ってくれた。

2人は走りながら映画館に入って行った。

No.26 14/10/24 11:12
ナルシスト ( 84wJh )

裕太は私の手をぎゅーと握りしめて走った。
裕太が繋いでくれてる手の温もり。
私も裕太の手をぎゅーと握り替えした。

この手は離れないと思ってた、離さないと思ってた。
映画館に着き。

裕太
「大人2枚!」

沙友理
「観たかったんだ!」

裕太
「良かったじゃんか!」

沙友理
「なんか切なくなっちゃう」

裕太
「じゃあ止める?」

沙友理
「裕太…大好き…」

2人は映画館の中に手を繋ぎ入って行った。
平日の夜なので好きな席を選ぶ事が出来た。
裕太と沙友理は真ん中の席を選んだ。

No.27 14/10/24 11:50
ナルシスト ( 84wJh )

裕太
「楽しみだね」

沙友理
「観たかったの…ずっと…」

映画の予告編が次々流れていく、サスペンスやホラー、アニメなど。

………★ビィ★…………

沙友理
「始まるよ、裕太!」

裕太の肩にもたれかかり、裕太は私の肩を抱いた。
映画が始まった。

……………★映画内容★………………

美紀と優作は恋人同士、優作は美紀の事を大好きだ。
美紀は綺麗な容姿なので、凄くモテる悪魔的な女性であった。
優作は美紀が外的に合わないか?
守りに守り抜き、美紀を振り向かせたかった。

そんな事お構いなしの美紀は、違う男性と出逢い、恋に落ちた、優作は美紀を取り戻したかった。
だが、その優作の願いは届かなかった。
優作は1人の女性と巡り会い、それぞれの道を歩き始めた。
    
   2ペース目に続く。

No.28 14/10/24 12:02
ナルシスト ( 84wJh )

…………★映画内容の続き★………………

2人は違うお互いの道を選択したと思っていたが、美紀は幸せでない事を知る。
優作は美紀の事が心配になり、優作はその事がキッカケで今の彼女と別れてしまう。

心に傷を負った美紀の前に優作が表れる。
美紀を思いっ切り強く抱きしめる優作。
やはり美紀には優作が必要だったのだ。
2人は付き合い始めた頃にタイムスリップし、昔の思い出の場所に次々訪れて、2人の思い出アルバムを作り出した。

…………★映画内容でした★…………

沙友理
「ハッピーエンドで良かった……」

裕太
「…」

沙友理はこの主人公優作の気持ちが、裕太とかぶさった。
別れても、何故かやり直せる。 
服でもほつれれば、針と糸で直せばいい。
2人は離れたいと思ってた。
裕太と沙友理は永遠に………

No.29 14/10/24 12:48
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「裕太?」

裕太
「すやすや」

沙友理
「裕太…………」
少し寂しかった。
裕太とこの映画観たくては、裕太に感想聞きたかった。

でも毎日疲れた身体に付き合ってくれてるんだから、裕太は私の肩にもたれすやすや寝ていた。

いきなり。
裕太
「良かったよ!俺感動したよ!」

嘘も可愛いと思えた。

裕太
「飯食いに行くか!」

沙友理
「うん」

映画館から出た2人は手を繋ぎ歩いた。
裕太ありがとうね。

2人はラーメン屋さんに行き、裕太は映画を見ていた様に感想を話し出した。

裕太
「主人公のあいつ誰だった?」

見てない事知ってるよ!
私は笑いながら裕太の全く説明出来ない感想を聞いていた。

No.30 14/10/24 12:55
ナルシスト ( 84wJh )

裕太
「中々奥の深い映画だったな!」

沙友理
「そうね」

私があの映画の美紀だったら、裕太は彼女と別れて、私の元に現れでくれるかなぁ?
あの映画の2人を自分に重ねてた。

沙友理
「裕太、美味しいね、ラーメン」

裕太
「もっとニラ入れろよ!」

沙友理
「うん」

このたわいもない会話に子供が加わり、また新しい家庭への会話に繋がるのかなぁ!

裕太は父親になっても、おじいさんになっても、こんな無邪気な人なのかなぁ?

裕太は必死にラーメンをすすってた。

No.31 14/10/25 05:52
ナルシスト ( 84wJh )

裕太の笑顔が大好き!
沙友理
「裕太、私達もう付き合いだして1年だね」

裕太
「2年目指そうな!」

沙友理
「結婚だよ」

裕太
「もう少し待てよな」

沙友理
「急がないよ」

裕太と2人手を繋ぎ駅まで歩いた。

裕太
「送って行こうか?夜道危ないから」

沙友理
「大丈夫だよ、裕太今日はありがとうね。」

裕太
「また連絡すっから、さ」

沙友理
「ありがとう、待ってるね」

私達は駅でバイバイした。

電車の切符を買う為に財布を探してたら、あれ?

手紙が鞄の中に入っていた。

沙友理へ。

裕太が1年の記念日サプライズに手紙を私の鞄に忍ばせたんだ。
電車に乗りすぐ手紙の中を見たかった。

No.32 14/10/25 06:02
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理へ。

ふとした出逢いで付き合って1年くらいかなぁ?
沙友理の満足なデートも出来ずごめん。
沙友理とこれから、沢山の思い出も作り、こんな俺だけどいつも沙友理が、俺の側に居てくれよな。
簡単な内容だけど、今の俺の気持ち。
1年のお祝いしょうぜ!
これからもよろしく。

裕太。

電車の中で泣いてしまった。
周りは泣いている私に視線を感じた。

裕太らしい、私へのサプライズ。
高価な物より、手書きのサプライズ。
嬉しいよ。

私こそ一生裕太に付いていくからよろしくね。
帰りの電車はウキウキな気分だった。

私の宝物。
裕太の手紙、裕太の気持ち、大切にするよ。
裕太 ★大好き★

No.33 14/10/25 06:18
ナルシスト ( 84wJh )

好きになれば好きになる程会いたくなる。
好きになればなる程別れる事が不安になる。

好きだから誰にも取られたくない。
これから、私達の未来が知りたくなる。

これが同棲でもしていたら、違ってたかも、知れない。

お互いの家に帰れば、また不安になる。
私には裕太しか居ないんだよね。
裕太以外考えられたいんだよ。

沙友理
「ただいま」

父親
「付き合っている男性居るのか?」

沙友理
「また連れてくるね?」

父親
「あぁ」

母親の仏壇には、ひじきと薄アゲが炊き物が供えてあった。

私は裕太の手紙を何度も、何度も、読み返していた。

私も返事書かなくっちゃ!

この日中々眠れなかった。

裕太は思いがけない、恋のこもったサプライズをしてくれる。

大切にされてる実感を感じる。

No.34 14/10/25 23:07
ナルシスト ( 84wJh )

裕太の手紙を胸に抱きしめる私は眠っていた。

父親
「沙友理朝だよ!」

沙友理
「はぁーい」
また毎日の繰り返したが始まった。
朝の用事を済ませ、会社に向かった。
目に付く男性の結婚指輪。

幸せなんだろうなぁ?
私も早く裕太とお揃いのリングはめたいなぁ?

沙友理
「おはよーございます」

同僚
「沙友理ちゃん元気だね!良いことあった?」

沙友理
「ラブラブですから…」

同僚
「朝から刺激てき~♪

沙友理
「ありがとうございます」


今日だけ幸せなきもちで仕事したかった!

No.35 14/10/25 23:16
ナルシスト ( 84wJh )

気分が良いと仕事までたのしくなる。
大好きな本が愛おしく思えたり、お客さんにも笑顔で接しられる。

沙友理
「いらっしゃいませ」

「あの…いつも綺麗ですね」

沙友理
「えっ?」

「いつも見ていました」

それが多田さんと言う男性であった。

沙友理
「いつもお見かけしてました、本お好きなんですか?」

多田
「本ではなく、貴女の事が…」

沙友理
「クスッ」

多田
「笑いましたね?」

沙友理
「だっていきなりの直球なんですから」

これが多田さんとの出会いであった。

No.36 14/10/26 15:26
ナルシスト ( 84wJh )

多田さんは良く私の書店に来て下さる男性。
良く見る顔だけのお客さん。

多田さん
「すいません、突然話しかけて…」

沙友理
「少し驚いただけです」

多田さん
「本をダシに毎回貴女に会いに来てました」

沙友理
「本に失礼ですよ」

多田さん
「ですよね」

沙友理
「はい」(^^)

多田さん
「お昼休み…ご一緒出来ませんか?」

沙友理
「交代制なので…お気持ちだけ、頂きます」

多田さん
「僕、消防士なんです」

沙友理
「素敵なお仕事ですね、頑張って下さい」

私は本の話題に変えた。

No.37 14/10/26 15:34
ナルシスト ( 84wJh )

多田さん
「どんな本売れてますか?」

沙友理
「中学生や高校生に、爆発的に読まれている本は、山田悠介の本ですね?」

多田さん
「内容は?」

沙友理
「エグいです、と言うか怖い内容です」

多田さん
「そんなに売れているんですか?」

沙友理
「私も7年前から読んでますが、最初から最後まで恐怖でした。」

多田さん
「読んで見ます、ありがとう」

沙友理
「ミステリー楽しんで下さい、夜1人で読まない方が良いですよ、怖すぎます」

といって多田さんは私の会話の作者の本を買って帰った。

沙友理
「ありがとうございました」

嬉しい言葉だったが、私には裕太が居る。
冷やかしなら気分悪いけど。

No.38 14/10/26 18:36
ナルシスト ( 84wJh )

裕太に連絡したが仕事の現場なのか?
連絡が取れなかった。
手紙のお礼に食事誘いたかったのに。

仕方なく会社に戻り仕事をした。
大丈夫何だろうか?
裕太のおばあさんのご病気。

何度も携帯に連絡したが、折り返しの連絡もなかった。
今日は珍しく、仕事も早く済んだので、駅前のスーパーに買い物に行った。

少し…何かを…感じる…人の…気配が…

私の被害妄想なのか?
買う物、買う物、付けられている。
振り返ると誰もいない。

  疲れているのかなぁ? 

No.39 14/10/26 19:05
ナルシスト ( 84wJh )

買い物は終わり帰ろうとしたが、やはり誰かが付けて来ている。
怖くて、怖くて、声を出そうとした瞬間。

「付き合って下さい」

怖くて声も出ない。
恐る振り返ると!
「逮捕する!」
と裕太が私の手を握って来た。

沙友理
「裕太だったんだ!怖かった」

裕太
「驚いた?」

沙友理
「それ無しだよ!」

裕太
「仕事で連絡出来なくって、沙友理が見えたがら、しかしスリルあったなぁ!」

沙友理
「悪趣味だよ!それは無しだよ!」

安心したよ。
裕太だったんなら。
 子供みたいな裕太が大好き。

No.40 14/10/26 19:13
ナルシスト ( 84wJh )

裕太
「重いだろう?」

沙友理
「重いより、怖かったよ」

裕太
「そんなに怒るなよ」

沙友理
「ごめん…手紙嬉しかった」

裕太
「俺のサプライズかなぁ!」

沙友理
「手紙は嬉しいけど、もう止めてね」

裕太
「もうしないよ!」

と言いながら裕太はスーパーの袋を持ってくれた。私達は家の近くまで帰って来た。
 
沙友理
「お父さん居ると思うけど、入って行って」

裕太
「次にするよ、次に、じゃあ、な」

裕太は帰って行った。
2度とこんな驚く事はしないと思っていた。

No.41 14/10/26 21:46
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「あれ?お父さんまだなんだ!」

今日くらい私が食事作らないとね!
今日はお父さんが大好きな、ブリ大根を作った。

お母さんの仏壇にブリ大根をお供えした。
チーン。
お母さんブリ大根美味しいかなぁ?
お母さんの味には勝てないけどね?

すると家の電話が鳴った。

沙友理
「もしもし、今市ですか?」


「お帰り…早かったね?」

沙友理
「どちら様ですか?」


「ブリ大根上手く焚けた?」

沙友理
「裕太なの?悪趣味は止めてって言ったよね?」


「……………ギャチン」

ブープープー

誰なの?
裕太なの?

裕太の携帯番号にすぐに連絡した。
繋がらない。

何故?
誰?

No.42 14/10/26 21:56
ナルシスト ( 84wJh )

裕太にメールした。

「電話した?私の自宅に?変なん電話があったの、怖いよ、裕太なの?連絡して下さい」

1時間立っても、2時間立っても、裕太からの返信はなかった。

父親
「ただいま」

沙友理
「お父さん、家に電話した?」
 
父親
「してないぞ、何かあったのか?」

沙友理
「彼かも知れないけど…変な電話があったの」

父親
「間違い電話だろう?」

これが私の最初の恐怖だった。

父親
「おぅブリ大根だ!」

沙友理
「お母さんの味には勝てないけどね」

怖かったよ。
裕太は最近連絡が取れない事があったが、裕太の手紙が私の不安を消してくれた。

No.43 14/10/26 22:03
ナルシスト ( 84wJh )

父親
「旨い!中々旨いよ」

沙友理
「良かった」

裕太なのか?
あの電話の主は?
でも裕太の声じゃなかった!

私はお風呂に入り、誰かに見張られてる、被害妄想になっていた。

父親
「沙友理…大丈夫か?」

沙友理
「もうすぐ上がるから……」

嫌な気分だった。
お風呂に上がり、携帯を開いた、裕太の返信はなかった。

裕太何してるの?
最近裕太の連絡が途切れ途切れになる。
決まって夜になると、裕太からの、返信は少なくなってきた。

裕太なら、悪質過ぎるよ!

No.44 14/10/27 19:15
ナルシスト ( 84wJh )

夜何故か気になった、いったい誰なのか?
台所まで行くと台所の蛇口がホタホタと音が異常に響き渡った。

沙友理
「お父さん…寝た?」

お父さんは寝ているのか?
返事がないので覗いて見た、お父さんはスヤスヤと眠っていた。

部屋に帰り時計を見れば、午前2時だった。
迷惑だと分かっていたが、裕太にメールしてみた。

………★………
  裕太
ごめんなさい。
裕太、何故連絡くれないの?
  会いたい

   沙友理

メールを送った。
寝ていても明日は連絡あるよね?
不安になってきた。
裕太と離れないか…
裕太の気持ちが飛んで行かないか?
こんなに人を好きになるなんて思わなかった。

No.45 14/10/27 19:21
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「お父さん!おはよう」

父親
「珍しいなぁ」

沙友理
「私だって早く起きる事もあるんだから!」

父親
「そんな事すらなかったぞ」

早く起きたんじゃない。
怖くて眠れなかっただけ。
裕太からの連絡もなく、朝はバタバしていた。

父親
「沙友理、行って来るよ」

はっとした。
沙友理
「気をつけてね」

私も急がなきゃ!

沙友理
「電気よし!ガスよし!」

鍵もよし!
さぁ仕事行って来まーす!

No.46 14/10/27 21:47
ナルシスト ( 84wJh )

会社に着くまで誰かに見張られていないか?
私は知り合いに会うまでドキドキしていた。

先輩
「沙友理さん、おはよう」

沙友理
「おはようございます」

先輩
「顔色悪くない?」

沙友理
「聞いて下さい!」
昨日の夜誰だか分からない電話の話をした。

先輩
「本当に知り合いじゃないの?」

沙友理
「父親と同じ事言わないでくださいよ!」

信じて貰えないのか?

裕太から電話があった!

裕太
「ごめん、沙友理、昨日連絡出来なくって!」

沙友理
「何故?連絡くれないの?」

裕太
「ばぁちゃんの体調悪くて、入院したんだよ」

少し安心した。

沙友理
「ごめんなさい、裕太昨日電話した?」

裕太
「ばあちゃん騒ぎで電話なんて出来ないよ!」

沙友理
「やっぱり……」

裕太
「どうしたの?」

沙友理
「何でもないよ」

これ以上裕太に心配掛けたくない。

No.47 14/10/27 21:52
ナルシスト ( 84wJh )

裕太
「ばあちゃんの事落ち着きそうだから、今日会おうか?」

沙友理
「嬉しい」

裕太
「沙友理…泣いてる?」

沙友理
「大丈夫だから……裕太?」

裕太
「どうした?」

沙友理
「愛してる……」

裕太
「おぅ……」

私達は仕事が終わるといつもの時間といつもの場所で待ち合わせをした。
早く裕太に会いたい。

  ★裕太の事大好き★

No.48 14/10/27 22:01
ナルシスト ( 84wJh )

少し気持ち楽になったかも知れない。
気持ちに余裕が出来たのか?
お客さんを笑顔で迎える事が出来た。
裕太の存在が私にとって大切なエネルギー源だった。

沙友理
「いらっしゃいませ!」

良く本を見に来てくれる多田さんだった。
多田さんは消防士だと言っていたので、昨日の電話の話をした。

多田さん
「そんな電話可笑しいよ」

沙友理
「多田さんだけです、信用してくれるのは!」

多田さん
「証拠も何もなければ、警察は動いてくれないよ」

沙友理
「ですよね…」

多田さん
「何かあれば僕に言って」

多田さんは自分の携帯番号をポケットからメモして、私に渡してくれた。

警察官じゃないけど、消防士なら近い存在かも?

沙友理
「ありがとうございます、助かります」

No.49 14/10/27 22:07
ナルシスト ( 84wJh )

多田さん
「この前のお勧めの本怖かったよ」

沙友理
「凄く怖い物語でしょう?」

多田さん
「でも現実的な内容じゃないから」

沙友理
「あんな話しは現実には有り得ませんよ」

多田さん
「だよね?」

多田さんの連絡先も私にはお守りだった。
ただの本好きなお客さんと店員の関係だったが、私には理解してくれる人が必要だった。

多田さん
「あの作者のファンになったから、違う内容読んで見るよ」

沙友理
「彼のコーナーがあります」

私は多田さんに作者のコーナーに誘導した。

No.50 14/10/27 22:13
ナルシスト ( 84wJh )

私は父親が心配で父親の携帯に連絡した。

沙友理
「お父さん、変わった事ない?」

父親
「大丈夫だけど…今日は珍しい事だらけだな」

沙友理
「失礼ね!あっ今日遅くなるから」

父親
「それは珍しくないかなぁ」

沙友理
「変わった事あったら、連絡してね?」

父親
「大丈夫だ!早く帰って来なさい、昨日変なん事言ってたから」

沙友理
「分かったよ」

父親も何もないみたいだし、安心した。
裕太と会える事が一番の嬉しさと楽しみだった。

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