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サプライズ

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ナルシスト( 84wJh )
15/04/01 23:45(更新日時)

彼はサプライズが大好きな人!

14/11/13 10:17 追記
サプライズにお付き合い頂きありがとうございます。

感想はナルシストの部屋でお待ちしております。

……★ナルシスト★……

No.2150227 14/10/21 17:41(スレ作成日時)

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No.51 14/10/28 13:17
ナルシスト ( 84wJh )

会社が終わり裕太と会う為に慌てながら着替えた。

沙友理
「お疲れ様でした」

先輩
「お疲れ様…気をつけて」

ドキッとした。
気をつけて…その言葉に。
凄く恐怖になっていた。


慌てて裕太との待ち合わせ場所に走って行った。
裕太が来てくれる事がどれだけ楽しみなのか?
自分でも不思議だった。

裕太
「沙友理!ごめん待たせて!」

沙友理
「裕太!」

私は裕太の胸に抱きつき。
沙友理
「裕太、会いたかった!裕太の事愛してる!裕太の事好きなんだもん」

裕太
「沙友理?どうしたの?」

沙友理
「裕太の事好きなんだもん」

裕太
「泣いてるの?」

No.52 14/10/28 13:23
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「裕太、お願い離れないでね」

裕太
「沙友理、どうしたの?」

沙友理
「怖いの!」

裕太は何も聞かず抱きしめてくれた。
もう2人っきりになりたかった。

裕太
「2人になろうか?」

沙友理
「うん。怖い」

私と裕太は食事もせず、ホテル街に歩いて行った。

ドアが閉まると同時に裕太に会いたかった気持ちと、恐怖感とが混じり合い、裕太の胸に抱きついた。

裕太
「会いたかったよ」

沙友理
「私だって」

2人は熱い口づけを交わした。

No.53 14/10/28 13:29
ナルシスト ( 84wJh )

裕太の唇が私の耳に伝わり、思わず声が出た。
沙友理
「あぁ…裕太…」

裕太
「沙友理…」

こんなに自分が燃えるなんて産まれて初めての経験だった。

沙友理
「好きなの…愛してるの…」

裕太の手は私の顔全体を包み込んでくれた。
安心出来た。

裕太
「沙友理……」

沙友理
「裕太…気持ちいいわ~」

裕太は私の身体を愛撫し始めた。

沙友理
「あぁぁ……うぅん…」

熱い物が私の身体に入ってくる。

沙友理
「あぁぁ………」

裕太は必死に腰を降り出した。

No.54 14/10/28 13:36
ナルシスト ( 84wJh )

裕太とは何回も営みは経験してるが、今日は最高の気分である。

沙友理
「裕太! 凄く…気持ちいい…わ!」

裕太
「はぁ…はぁ…沙友理は…最高…」

沙友理
「もっと激しく…して…」

裕太
「はぁ…あぁ……駄目だ…で…で…出ちゃう…」

沙友理
「やだ……まだ…いかないで…」

裕太の腰は凄い勢いで私の身体を突きまくった。

裕太
「気持ち…いいよ…はぁ…はぁ…」

沙友理
「もっと…突いて…」

No.55 14/10/28 13:43
ナルシスト ( 84wJh )

裕太
「沙友理…体位変えようか?」

沙友理
「うん」

裕太
「沙友理、後ろ向いて…」

私は裕太に背中を向け、裕太は私の身体に、入って来た。

沙友理
「はぁー……うん………」

裕太
「沙友理…はぁ…気持ちいいか?」

沙友理
「ダメ…壊れそう……ダメだよ……」

裕太
「よし……うぅ…壊して…や…る…」

私はシーツをわしづかみし、壊れそうな身体を、必死でこらえてた。

沙友理
「裕太…まだ…いかないで……」

裕太
「いき…そう…だ…」

No.56 14/10/28 13:55
ナルシスト ( 84wJh )


「ただいまー」

母親
「ふみちゃん…最近お盛んね…デート?」


「まぁね~」

母親
「何食べて来たの?」


「イタリアンかなぁ?」

母親は娘に彼氏が出来たと勘違いしている。
麺は麺でも、スパゲティじゃないんだよ!
食券のたぬきそばなんだから!
夢を壊しちゃーお終いさ!

部屋に寂しい気持ちで入った。
わたしゃー今からタロットの勉強すんだよ!

私の老後はタロット占いで生計立てるんだよ!
明かりを点けたら、タロット占いの解読書が、おかえりーふみちゃんと待っていてくれた。

寂しいねー!
ちくしょー!

No.57 14/10/28 14:39
ナルシスト ( 84wJh )

スレ間違いです。
引き続きサプライズお楽しみ下さい。
………★お詫び★………

No.58 14/10/28 14:50
ナルシスト ( 84wJh )

   ↑↑↑
 迷惑なレスでした。

2人は汗だくになりながら、愛情を確認した。

裕太
「顔見せてくるよ!」

沙友理
「うん…裕太 愛してる」

裕太は沙友理の顔を見ながら、思いっきり腰を振り、終わってしまった。

裕太
「ふぅ~沙友理、風呂入るわ」

少し寂しかった、少しはベットで裕太の腕枕で、話したかった。

裕太に沢山話を聞いて貰いたかった。
裕太は先にお風呂に入った。
メールが送信されたのか?
裕太の携帯はテーブルの上で光ってた。

気になっていた。
誰なのか?
裕太はそんな様子すら気にする事なく私を呼んだ!

裕太
「沙友理も一緒に入らないか?」

沙友理
「今行くね!!」

レインボーに輝く裕太の携帯。

No.59 14/10/28 14:55
ナルシスト ( 84wJh )

裕太
「こっち向いて…沙友理綺麗だ!」

沙友理
「裕太?本当に昨日電話してない?」

裕太
「沙友理のメールも返信出来なかったぐらいだぞ!」

沙友理
「そうよね~」

裕太
「お前気にし過ぎなんじゃないか?」

さっきの2人の行為が嘘かのごとく、現実の2人に変わっていた。

裕太はそんな事考えてくれる様子でもなかった。

No.60 14/10/28 15:03
ナルシスト ( 84wJh )

お風呂から出てから、虚しくなる。
お互いに服に着替え、会計チェックをする。
新鮮な気持ちはベットの中だけ。

裕太
「家まで送ろうか?」

沙友理
「おばあさん大変なんだから、私は大丈夫だよ」

裕太
「ごめんな」

沙友理
「また連絡するね」

裕太
「俺もするよ」

私達は別々に帰って行った。
裕太と食事をする事もなく、父親が待つ家に帰った。


玄関のドアに紙袋が下げてあった。

メッセージカード
   ★沙友理★
 楽しかったかい?
  君を抱きたいよ!

凍りついた!
やっぱり誰かが居るんだ!

No.61 14/10/28 20:52
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理は恐る恐るその紙袋を捨て家に逃げたかった。
父親がまだ帰宅していない家。
沙友理は恐怖感が増していた。
慌てながら鍵を探すが、恐怖のあまり鍵が見当たらない。

「誰だ!」

その声にドキッとした沙友理。
沙友理
「お父さん……」

父親
「沙友理なのか?」

沙友理
「怖い……」

父親
「どうした?」

沙友理
「………紙袋……………」

父親
「悪質ないたずらだ!」

メッセージカードを破ろうとした父親に。

沙友理
「ダメ……!!」

父親
「いたずらなんだぞ!」

沙友理
「警察の証拠にするから……」

父親は沙友理にメッセージカードを渡した。
ガクガク震える沙友理に、父親は沙友理を抱きしめた。

No.62 14/10/28 21:00
ナルシスト ( 84wJh )

父親
「大丈夫か?」

沙友理
「お父さん…やっぱり変だよ!」

父親
「落ち着いて早く家に入るぞ!」

沙友理は父親に寄り添いながら明かりを付けてくれた家に入った。

父親
「沙友理…さぁ…」

沙友理
「うん」

父親は家の周りを見に行ってくれたが、何もなかったと帰って来た。

サプライズなんて言葉は今は驚かすプレゼントみたいな風習になっているが、サプライズの意味は、驚き、不意打ち、と言う意味である。

彼はサプライズが好き!
沙友理の彼氏裕太の事など言っていない、ただどの彼なのか?

沙友理の周りに住んで居るのは、彼氏裕太なのか?
サプライズが好きな男性だけは変わりない!

No.63 14/10/28 22:22
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「間違いないでしょう!」

父親
「悪質すぎるなぁ?」

沙友理
「昨日の電話信じてくれる?」

父親
「あぁ……沙友理?」

沙友理
「なに?」

父親
「心当たりはないのか?」

沙友理
「知らないわ…って言うか誰なの?」

父親
「様子を見よう……」

父親も私もそれしかなかった。
誰なの?

No.64 14/10/28 22:28
ナルシスト ( 84wJh )

さっき別れたはずなのに、裕太に会いたくなった。
早く父親と会い裕太と結婚したかった。
私は部屋に入り、裕太にメールした。

…………★裕太へ★………
 裕太?
 沙友理です。
また怖い事がおきたの!
 お願い連絡して!
私怖くて眠れないよ!
 裕太愛してる。

………★送信★………

裕太からの連絡を待っていた。
お風呂に入る時も、ずーっと待っていた。


裕太からのメールも電話も来なかった。
私達、もう駄目なの?
私を抱いた意味は愛されてないの?

No.65 14/10/28 22:33
ナルシスト ( 84wJh )

父親
「沙友理…大丈夫か?」

裕太の連絡を待っていたが、裕太は昨日も連絡をくれなかった。

沙友理
「お父さん…ごめんなさい」

父親
「沙友理が謝る事じゃないよ」

沙友理
「ありがとう」

父親
「今付き合っている男性は知ってるのか?」

沙友理
「話したよ…軽く流された…」

父親
「一度連れて来なさい」

その言葉の瞬間何故か?
無理な事なのか……感じてた。

No.66 14/10/29 13:11
ナルシスト ( 84wJh )

最近の裕太は何か変だと思ってた。
でも自分からは聞けなかった、聞けば別れる事になるかも知れない。

昨日の2人のラブホで愛を確認した筈だったのに。
裕太は何故?
連絡くれなくなったのか?

私は慌てながら会社に出掛けた。

先輩
「沙友理さん、おはよう」

沙友理
「おはようございます」

この先輩は私より3歳年上の男性社員。
口数も少なく、仕事は信頼している。

沙友理
「昨日…また変なん事があり…」

先輩
「無言電話の事?」

沙友理
「昨日は…メッセージカードなんです」

先輩
「怖いねー気をつけて」

やはり誰も親身になってくれそうにない。

エプロンの下のズボンに、バイブが震えた。

    裕太だ!


「裕太?」

裕太
「ごめんな!連絡出来ずに、すまん」


「裕太…今日…会えない…?」

分かった。
裕太は迷ってたんだよね?
後の言葉が怖かった。

No.67 14/10/29 13:43
ナルシスト ( 84wJh )

裕太
「ちょうど俺も沙友理に話したい事あったんだよ」

沙友理
「そう……」

とうとう裕太から別れ話しが来たかと覚悟していた。

裕太
「じゃあ…いつもの場所で、な!」

沙友理
「うん、後でね」

これがサプライのプロポーズならどれだけ嬉しい事だったか。
既にそのサプライなどない事くらい分かってた。

先輩
「沙友理さん、本出すの手伝ってくれる?」

沙友理
「はぁーい」

仕事場に戻った。
まだ本屋の仕事は融通が利く。
これが内勤の勤務なら、裕太との会話も出来ない。
裕太からの別れの言葉を吐かれたら、私はどうすれば良いのか?

No.68 14/10/29 14:00
ナルシスト ( 84wJh )

先輩
「沙友理さん、悪いけど、この本上げるから、脚立しっかり持っていてくれる?」

沙友理
「はぁーい」

先輩
「ごめんね、しっかり支えてくれるかなぁ」

沙友理
「先輩、すいません、大丈夫ですか?」

先輩
「もう少しだけ我慢してね」

「お似合いのお二人さんだね」

と声を掛けて来たのが、白髪の男性で、元大学の先生の井上さんだった。

井上さん
「若いっていいね?」

沙友理
「井上さん、お久しぶりです」

井上さん
「今市さんお久しぶりです、わしが楽しめる本出た?」

沙友理
「井上さんは文系の本がお好きだから、レベル高いんですよね~」

井上さん
「レベル高いのか?」

沙友理
「中々井上さんのレベルの本は発掘出来ていません」

井上さん
「今市さん、嬉しい事言ってくれるね?」

先輩、井上さん、そして私、和やかに過ごした。

No.69 14/10/29 14:08
ナルシスト ( 84wJh )

夕方になると高校生の女子がファッション雑誌を立ち読み。
サラリーマンやOLなど沢山の本好きが集まり出してくる。

夕方は必ずと言っていい程、小さな子供連れの主婦が集まる。
今は毎年変わるヒーローやキャラクターで子供達の気持ちを注いでいる。

先輩
「沙友理さん、顔色良くないよ?」

沙友理
「大丈夫です」

裕太の話を聞く事も怖かった。
夜になると裕太より怖いサプライズが怖かった。

現実を受け止めるしかない。
沢山の子供達がキャラクターに必死に語り合ってる。

近年活字離れだと囁かれているが、まだまだ本好きな人は多い。

No.70 14/10/29 14:19
ナルシスト ( 84wJh )

夕方になれば、私は時計が気になる。
裕太との待ち合わせは、後2時間立った。

本を買って下さった方に、カバーを付けたり、会計をしたり、文具用品もあるので、たまに小学生が、友達のプレゼントなのか?

ラッピングをお願いされる。
色んな本がある様に、時間帯などでお客さんの、顔や特徴も変わる。

だいたい常連のお客さんの名前は分かる。
本がきっかけで、本の話が尽きない人もいる。

気取らない本屋さんの仕事は、私に合っているのかも知れない。

沙友理
「いらっしゃいませ」

ようこそ本の世界に起こし頂きました。
内心では、そんな気持ちなんですよ。

No.71 14/10/29 19:36
ナルシスト ( 84wJh )

待ち合わせ時間が近付くにつれて、1分が長く感じる。
私自身も落ち着きがなくなり、1人そわそわしてた。

先輩
「沙友理さんはデートかなぁ?」


「はい、裕太と待ち合わせなんです」

先輩
「時計の針が早くなる方法の本があればうれしいよね」

本当にその通りだ!
裕太に話したい事もあるし、今後の私達の事も、裕太の話も早く聞きたい。

焦れば空回りする事はよくある。
失敗して残業なんて絶対に嫌だから!

No.72 14/10/29 19:42
ナルシスト ( 84wJh )

後1分30秒。
長いよ………!

先輩
「今日だけ、おまけだ!」

沙友理
「ありがとうございます」

先輩
「頑張れよ!」

沙友理
「はぁーい」

私は慌てて服を着替えて、裕太との待ち合わせ場所に向かった。

沙友理
「裕太?少し早く着くから」

裕太
「俺も時間空いたから、すぐ行くよ」

2人の事を邪魔する者はない。
私は必死で走った。
裕太の待っている、あの場所に。

No.73 14/10/29 19:47
ナルシスト ( 84wJh )

人込みかき分けて走った。

沙友理
「ちょっとすいません」

沙友理
「すいません」

裕太はあの場所で待っていてくれた。

沙友理
「裕太!」


裕太
「沙友理」



沙友理
「裕太!会いたかった!」
裕太の顔にうずくまり。

裕太
「沙友理!」

お互いに抱きしめ合った。

信号機が変わる音楽が微かに聞こえていた。

No.74 14/10/29 19:54
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「裕太に会いたかった、裕太の事が好き、離れたくない、ねぇ駄目?」

裕太
「ありがとう、沙友理」

私は裕太を愛する気持ちと、あの恐怖が混じり合い、普通ではなかった。

裕太
「食事にする?2人になる?」

沙友理
「食事なんて要らない、2人になりたい」

裕太
「行こうか?」

沙友理
「うん」

裕太となら毎日でもいい。
結婚すれば当たり前の事なんだから。
私は裕太の腕をぎゅっと握りしめた。

そして私達はホテル街に入って行った。

No.75 14/10/29 20:01
ナルシスト ( 84wJh )

ドアが空くなり、裕太にキスをした。
裕太も私に熱いキスを交わしてくれた。

沙友理
「裕太、愛してる!」

裕太
「沙友理」

裕太は思いっきり私をベットに押し倒し、強姦でもする勢いで、私の服を脱がせた。

沙友理
「裕太、裕太、愛してるの」

裕太
「沙友理、沙友理、沙友理」

沙友理
「裕太、早く来て…」

裕太
「沙友理、入るぞ……うっ」

沙友理
「あぁ、あぁ、あぁ、………」

裕太の腰はピストンの様に振りまくっていた。

沙友理
「裕太……あいしてる…はぁ」

裕太
「気持ちいいよ~~」

沙友理
「あぁ……」

裕太
「い-き-そ-う-……沙友理イク……あぁ……」

No.76 14/10/29 21:52
ナルシスト ( 84wJh )

裕太の身体の力が抜けたのか?
裕太は私の身体に全体重を乗せて来た。

沙友理
「裕太!重いよ!」

裕太
「ふぅ~ごめん」

沙友理
「裕太の話って何?」

今言わないと、今聞かないと。

裕太
「俺、転勤かも?」

沙友理
「転勤?」

裕太
「まだ指令は出てないけど…」

沙友理
「そうなんだ……」

意外な答えに驚いた。

裕太
「沙友理は?」

沙友理
「裕太…結婚しない?」

裕太は少し困った顔をした事は見逃さなかった。

裕太
「結婚ねぇ~」

沙友理
「お父さんが合わせろって」

裕太
「時間くれないか?」

沙友理
「そうだね……転勤の事もあるし…おばちゃんの事もね」

沙友理は感じてた、深い付き合いなら、男性側から話す事だと。
裕太の全てが軽い人間に見えてきた。

No.77 14/10/29 23:22
ナルシスト ( 84wJh )

裕太
「沙友理の話は結婚の事だけ?」

沙友理
「あのさぁ…このカード見て」

裕太
「何なんだよ!キモイぞ!」

沙友理
「裕太?私達、終わりなの?」

裕太
「だから、時間くれって」

沙友理
「何なの?時間って…2人に時間が必要な訳?」

裕太は黙ってしまった。

沙友理
「ごめん」

裕太
「嫌………」

沙友理
「裕太を責めているんじゃないの?何故時間が必要なのか?意味分からない」

裕太
「ごめん」

私達は初めて喧嘩した、お互いに今日会った、熱烈な気持ちは一気に冷めていた。

No.78 14/10/29 23:30
ナルシスト ( 84wJh )

今日も虚しかった。
お互いにシャワーを浴び、ホテルから出た。
不倫でもしてるカップルみたいな虚しさ。

沙友理
「じゃあ」

裕太
「大丈夫か?」

沙友理
「大丈夫じゃなかったら?裕太守ってくれるの?」

裕太
「………」

沙友理
「帰ります」

私は裕太がどんな顔で私を見守っているかなんて振り向きもしなかった。

私の目は涙で全く見えない状況だった。
何故?
こんなに大好きなのに……
こんなに愛しているのに…
裕太が全て1番なのに…

私だけなの?
裕太をあいしてるのに…

裕太は私の事…
あいしてないの?
遊びでのサプライズだったの?

涙が止まらない。

No.79 14/10/29 23:38
ナルシスト ( 84wJh )

電車に揺られ駅に付き、お父さんが家にいるか、確認だけした。
今日は早く帰って来ていた。

私はうつむきながら坂を上っていた。
あっ?

人が後ろに歩いている…
同じ歩幅で…
少しだけ急いだ…
後ろの人も同じように……

怖い…
振り向けない…
誰なの…

私はダッシュした…
息が切れるくらい…

後ろを振り向いた…





誰も居なかった。 
家には明かりが付いていた。
ほっと
玄関を開けようとしたら。

箱にリボンが掛かったプレゼント。
怖かった。


「お父さん!お父さん!」

No.80 14/10/29 23:49
ナルシスト ( 84wJh )

父親
「沙友理、お帰り」

沙友理
「お父さん…この箱…」

お父さんはそのリボンが掛かった箱を家に入れた。

沙友理
「何なのその箱……」

父親
「メッセージが書いてあるぞ」

……※笑えないピエロ※……

父親
「何だ!」

沙友理
「笑えないピエロ?」

父親
「開けるぞ!」

沙友理
「お願い…怖い」

箱の中から木製のピエロの人形が入ってあった。
よく見れば、真っ赤な鼻のピエロで、洋服は布で着せられ、ピエロの目は涙が沢山こぼれてた。

父親
「誰だ、こんな悪質なイタズラをする奴は!」

笑えないピエロ?
私の事なの?

偶然でも裕太と初めて喧嘩して、何時間もたたないのに、笑えないピエロなの?

誰が何の為に、何が目的なのか?

No.81 14/10/30 18:06
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「ねっ、だから言ったでしょう…」
沙友理はかなり怯えていた。
当然の事だろう。
見えない何かに見張られている気持ちは。

父親
「悪質だが、証拠がない…」
父親も同様、どうすれば良いのか?
分からない筈だ。

沙友理
「明日警察に言って来る、このカードと人気を持って…」

父親
「お父さんもついて行こうか?」

沙友理はカレンダーを見た。
沙友理
「私もお父さんも休みなんだね?」

父親
「だから行こうかと言ってるんだ」

沙友理
「明日お願いします」

沙友理は今日裕太と会い裕太に時間が欲しいと言われた事すら忘れていた。

2人を急に襲った出来事。
メッセージカードの主はサプライズだと楽しんでいるのか?

沙友理をあざ笑うかのごとく書かれたヒントなのであろうか?

No.82 14/10/30 18:21
ナルシスト ( 84wJh )

父親
「沙友理、今考えても仕方ない、食事の支度してくれ」

沙友理
「はい」

沙友理は父親の大好きな、高野豆腐を炊き、焼き魚を焼いていた。

もう時計の針は午後10時は過ぎていた。
沙友理の家の時計は、ジャストになれば、ボーンと音が鳴る。

沙友理
「お父さん…その時計の針…鳴らないようにして欲しいの」

父親
「怖いか?」

父親は椅子に上がり、沙友理の食事の支度に、針が鳴らないようにセットした。

父親
「母さんが亡くなって以来だなぁ、この時計に触るのは」

沙友理
「何故かお母さんの思い出が1つ消えたみたい」

亡くなった沙友理の母親はこの時計の針を合図に食事の支度をしていたらしい。

鳴らなく鳴った時計は、家族が見ないと、合図すら出来なくなった。

No.83 14/10/30 18:28
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「お父さん、ご飯出来たよ」

父親
「あぁ、ありがとう」

二人
「頂きます」

沙友理
「お父さん、ごめんね」

父親
「何が?」

沙友理
「心配かけちゃって」

父親
「あの人形どうする?」

沙友理「………気持ち悪いから…押し入れに突っ込んでおくわ」

父親
「しかし、得体の知らない事などなるんだなぁ」

奇妙な人形のお陰で、親子の会話が成立するなんて馬鹿げていた。

No.84 14/10/30 18:35
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「久しぶりだね」

父親
「本当だ、沙友理と話す事もなかったな」

沙友理
「ここに、お母さんが居れば、もっと楽しかったね」

父親
「母さんの仏像にお供えして置いてくれ、母さんがこの沙友理の手料理を見たら腰抜かすぞ」

沙友理
「全部お母さんに頼っていたから」

父親
「お前も料理くらい出来たんだ」

沙友理が次のセリフを吐こうとしたら、家の電話が鳴りだした。

沙友理
「お父さん……」

父親
「うん……分かってる」

沙友理
「先に電話に出るから……」

父親
「よし、分かった」

何度も何度も、出るまで鳴り続ける電話機。

沙友理
「もしもし…………」

No.85 14/10/30 18:36
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「お父さん、ご飯出来たよ」

父親
「あぁ、ありがとう」

二人
「頂きます」

沙友理
「お父さん、ごめんね」

父親
「何が?」

沙友理
「心配かけちゃって」

父親
「あの人形どうする?」

沙友理「………気持ち悪いから…押し入れに突っ込んでおくわ」

父親
「しかし、得体の知らない事などなるんだなぁ」

奇妙な人形のお陰で、親子の会話が成立するなんて馬鹿げていた。

No.86 14/10/30 18:51
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「もしもし…………」

「♪♪♪♪♪♪♪♪」

沙友理
「あの……………」

「♪♪♪♪♪♪」

赤とんぼのオルゴールが聞こえた。

父親
「君!誰なんだ!」

父親が変わるとすぐサプライズは切れた。

沙友理
「お父さん…赤とんぼだった」

父親
「赤とんぼ?」

沙友理
「あれは確かに赤とんぼのオルゴール」

父親
「オルゴールを受話器に当てているのか?」

沙友理
「しかない…怖い…」

父親
「それも明日警察に言おう」

沙友理
「お父さん」

父親
「大丈夫だ、沙友理には、父さん、母さんが付いているから」

今の沙友理にはお父さん1人が唯一の心許せる存在だった。

あのオルゴールの主は笑っているのかも知れない。

No.87 14/10/30 19:08
ナルシスト ( 84wJh )

一部不快なレス申し訳けありません。
引き続き サプライズ お楽しみ下さい。

   ★ナルシスト★

No.88 14/10/30 20:59
ナルシスト ( 84wJh )

凄く怖かった。
ただの悪戯ではなかった。
音に敏感に反応してしまってた。
父親
「沙友理大丈夫だ!」

沙友理
「お父さん、私誰かに恨まれてるわ」

父親
「沙友理はそんな娘じゃない」

沙友理
「怖い…」

父親
「誰なんだ!何の為にするんだ」

沙友理
「お父さん、今日お父さんの横で寝ていい?」

父親
「いいよ、沙友理がそうしたいなら」

沙友理
「ありがとう」

この親子に微笑む存在は誰なのか?

No.89 14/10/30 23:20
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「お父さんと布団並べて寝るなんて何年ぶりかなぁ?」

父親
「何十年ぶりだろう」

沙友理
「お父さんとお母さんは良く布団の中で話してたの?」

一瞬お父さんは言葉が止まった。

父親
「母さんがこんなに早く逝っちゃうと分かっていたら、前の仕事もっと早く辞めていたよ」

沙友理
「だよね、お父さん単身赴任が長かったから」

父親
「お前と母さんを無理矢理でも連れて行ってたよ」

沙友理
「そうだね」

父親
「母さんはいつも沙友理の鞄や体操服のゼッケン付けてた、あまり2人で話した記憶がないよ」

とても後悔してるお父さんの話し。

沙友理
「お父さんは私がお嫁に行くと寂しい?」

父親
「…………」

沙友理
「お父さん、お母さんが居なくなって、寂しい?」

沙友理
「お父さん?」

お父さんからの返事はなかった。
眠ったふりをしているのだろう。

私はそこからお父さんに質問しなかった。
おやすみなさい。

No.90 14/10/30 23:28
ナルシスト ( 84wJh )

父親
「沙友理、起きれるか?」

沙友理
「お父さん、おはよう」

父親
「大丈夫か?起きれるか?」

沙友理
「お父さんは年寄りだから早起きなの?」

父親
「規則正しいだけだ!」

沙友理
「すぐご飯用意するね」

父親
「じゃあお父さんは布団しまっておくから」

沙友理
「今日も明日もお父さんと寝ちゃ駄目?」

父親
「いつまで沙友理と布団並べられるかなぁ?」

沙友理
「寂しい事言わないで、私はお父さんを連れて、お嫁に行くから」

父親
「嬉しいよ、沙友理の気持ちが」

私達はお互いに分担しながら、警察に行く準備をしていた。

No.91 14/10/31 15:19
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「お父さん、車で行くの?」

父親
「車で待ってるから、忘れるなよ」

あの気持ち悪い人形とメッセージカードを確認した。

沙友理
「お待たせ」

父親
「行こうか?」

沙友理
「安全運転してね」

父親
「警察はどう対応してくれるだろうな」

沙友理
「まずは被害届きを出すわ」

父親
「無言電話とオルゴールは証拠にならんな」

沙友理
「まずは人形とメッセージカードを見せて話するしかないね」

父親
「そうだなぁ」

親子でも娘と父親なんて、話す事すらなくて、お父さんと笑う会話などなかった。

この事件がキッカケで少しだけ会話が出来た。
母親が居ればどれだけ、話のネタ合っただろう?
お母さんが居れば、お父さん、まだ単身赴任してただろう。

No.92 14/10/31 17:56
ナルシスト ( 84wJh )

私達は近くの警察署に向かった。

警察
「今日はどの様な要件ですか?」

沙友理
「被害届け出しに来ました」

父親
「実は最近娘に嫌がらせで、このメッセージカードとこの人形なんです」

警察官はそのメッセージカードとピエロの人形を見ていた。

父親
「なんせ女の子なので心配なんです」

警察官
「このカードや人形だけでは、ストーカーとは断言出来ませんね!」

沙友理
「何故なんですか?」

父親
「娘宛ての奇妙なこれが、ストーカーだと言えない?証拠もあるんたぞ!」

警察官
「例えば、殺意の内容や、殺すとは書いていません、ただの悪戯範囲内ですね」

沙友理
「被害届も無理なんですか?」

警察官
「相手が特定出来ているなら、注意は出来ますが」

父親
「もし、娘に何かあったら、警察は責任取れるのか?」

警察官
「市民を守る義務はあります、しかしまだ脅迫までいかないのでね、困りましたね」

父親
「娘に少しでも何か起きたら、警察に責任取って貰うからな!覚えおけ!」

警察官
「お父さんが娘の心配をされる気持ちは良く分かりますが、今の発言は脅迫まがいな言葉ですよ」

沙友理
「お父さんあります、もう行こう」

父親のあの怒った言葉を聞くのは初めてだった。
それだけ私は大切にしてもらってる実感をした。

No.93 14/10/31 18:04
ナルシスト ( 84wJh )

父親
「何が市民を守る警察官だ!」

沙友理
「てっきり被害届けを出して夜中のパトロールくらいして欲しかった」

父親
「これから駅まで迎えに行ってあげるから」

沙友理
「大丈夫だよ、いつ帰るか、分からない私に、つき合わせられないよ」

父親
「沙友理に何かあれば、母さんに合わす顔もないよ」

沙友理
「大袈裟ね」

父親
「父さん1人にしないでくれ……寂しいよ」

沙友理
「お父さん……」

そのお父さんの、1人にしないでくれ、の言葉が胸を熱くした。

No.94 14/10/31 18:12
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「警察は残念だったけど、お父さんとお昼食べて、久々に親子デート、悪くないよね?」

父親
「沙友理は子供だなぁ!よし昼ご飯食べに行くか」

沙友理
「お父さんのおごりで、お寿司だね」

父親
「廻る寿司か?」

沙友理
「スポンサーが居るのに、廻るお寿司は嫌だ!」

父親
「はい、はい」

何十年ぶりで外食するのかなぁ。
お父さんと。
お父さんは私が腕を組と凄く恥ずかしがる。
何なんだろう?
娘との腕組み、嬉しくないのかなぁ?

No.95 14/10/31 18:31
ナルシスト ( 84wJh )

お父さんとショッピングモールで食事して、洋服を買って貰ったけど、店内には絶対入って来ない。
沙友理
「これ似合う?」

父親
「派手じゃないか?」

沙友理
「ジャーン、これは?」

父親
「胸元が空きすぎてる」

結局お父さんのオーケイが出たのは、ありきたりの、お嬢様の洋服だった。

父親
「お父さん、沙友理の好み分からないから、お小遣いで我慢してくれ」

お父さんは私に2万円を手渡した。

2人夕食の買い物をして車で家に帰った。

沙友理
「お父さん…玄関に何か……あるよ」

父親
「沙友理は車の中で待って居なさい」

お父さんは玄関のドアの下に置いてある紙袋の中を確認していた。

沙友理
「何なの?」

父親
「カードと人形だよ」

また何だ!
誰がそんな悪戯するの?
カードの内容は……

No.96 14/10/31 19:59
ナルシスト ( 84wJh )

…★笑えないピエロ★…

  信じる者は
 
  救われない

No.97 14/10/31 20:10
ナルシスト ( 84wJh )

沙友理
「どういう事なの?」

父親
「沙友理、またあの人形だぞ!」

沙友理
「信じる者は救われない?」

意味が分からない、何を信じては行けないって事?
何を信じ、何を信じては行けないの?

父親
「沙友理、気にするな!家に入るぞ」

沙友理
「やっぱり狙われてるの?私」

父親
「沙友理、入りなさい!」

あの気持ち悪いピエロの人形。
あれ?

沙友理
「ピエロの人形の洋服が違うよ」

と沙友理が言うと父親はその人形を見た。

沙友理
「違うでしょう?」

父親
「違うなぁ」

2体の人形を並べて見たら、男性と女性のピエロになっていた。

沙友理
「この人形にも意味あるのかしら?」

父親
「そんな薄気味悪い人形に意味などない」

お父さんは度重なる不気味な現状に怒っていた。

父親
「その薄気味悪い人形をすぐに捨てなさい!」

お父さんが怒鳴るなんて初めてだった。

No.98 14/10/31 21:01
ナルシスト ( 84wJh )

父親
「こんな悪戯に纏わされるな!!」

お父さんはメッセージカードを破り、人形を足で踏み、笑えないピエロは、粉々になってしまった。

沙友理
「お父さん…」

父親
「お母さんが残してくれた、大切な娘まで、こいつは壊すつもりなのか!」

と言いながら、お父さんは私を、守ってくれた。
お父さん…ごめんね。
辛い思いさせちゃって、ごめんね。

父親
「さぁ沙友理、先お風呂に入りなさい」

沙友理
「お父さんごめんね」

父親
「早く入りなさい」

お父さんはお母さんの仏壇の前に座ってた。
お父さんの顔は背中向けていたので、私はお父さんの顔が見えなかった。

No.99 14/10/31 21:38
ナルシスト ( 84wJh )

父親
「沙友理大丈夫か?」

沙友理
「ありがとう、あっすぐ支度するね」

父親
「ゆっくりでいいよ」

お風呂に浸かりながら、信じる者は救われない。
何なのか?
信じる?
裕太?

まさか裕太は時間が欲しいと言ってただけ。
転勤になるのかなぁ?
転勤になれば、先にお父さんに、会わせる方がいいよね?

転勤してからの結婚式だって出来るし。
籍だけ先に入れちゃえば良いこと。
裕太との喧嘩少し後悔してる。

お風呂に上がったら、裕太にごめんね、のメールしよう!

沙友理
「お父さん、上がるから、入ってね!」

No.100 14/10/31 21:51
ナルシスト ( 84wJh )

私は部屋着に着替えて、メールを開けようとした。
受信メール1件。
誰だろう。

えっ!
笑えないピエロ

私の携帯にも来ていた。

……★笑えないピエロ★……

 信じる者は救われない。
 最後に傷つくのはお前だ!


私はそのメール主に返信した。

………☆笑えないピエロさん☆……

あなたは誰ですか?
荷物もカードもあなたなんですか?
悪質な行為なら警察に通報します。

………☆送信☆…………

すぐ私のメールを待つかのごとくメールが来た。

………★笑えないピエロさん★……

  警察に通報しても無理です。

   必ず後悔しますよ。

……涙が良く似合います……


何なのよ!
このメールを保存した。

お父さんはこれでもかなり参っている。
これ以上心配掛けたくない。

裕太にメールをした。
…………●沙友理です●………

裕太忙しいと思うけど、連絡待っています。
今日じゃなくてもいつでもいいから、時間を下さい。
大切なお話があります。
では仕事頑張ってね。

   沙友理

………●送信●…………

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