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俺のもの

レス177 HIT数 58345 あ+ あ-

名無し
15/01/05 16:01(更新日時)



俺、好きな人いるんっすよ…



ただな…

これが、ちょっと…





No.1987259 13/08/12 19:56(スレ作成日時)

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No.1 13/08/13 20:07
名無し0 




『お前の好きになった人なら、……応援する。』

『マジっすか!』


『…あぁ。』

ん?

『先輩?なんか、歯切れわるいっすよ?』

『あ、あぁ…』
なんだ?
『先輩!はっきり言ってくださいよ!』




『……。…歳が、な?』
『歳?』

煙草をふかしながら、俺の先輩、野中竜二さんが軽く眉間にしわを寄せる。

『あぁ。……離れ過ぎてんだろ?』







俺の好きな人。


は、俺よりも20こ上の人だった。





No.2 13/08/14 09:37
名無し0 




歳。か~

やっぱ、無理あんのかな~


『………』


俺の尊敬する会社の先輩、竜二さんの言葉はやっぱ、重いよな。



先輩、ほんといろんな事あって、今やっと好きな人といられるんだ。


後輩の俺としても、めっちゃ嬉しいっつうか、…うん、ほんとさ、幸せ?になってもらいて~って思う訳で。




っつうか!
いや、今は俺の事なんだよな?


はぁ~
やっぱ…歳の差って、大きいのか~





No.3 13/08/15 12:34
名無し0 




初めてアノヒトに会ったのは、俺が高熱だした時で。



一人暮らししてる俺。


ある日、目が覚めると…

「っ…、いてー…」
全身の関節が痛くて、起き上がれない。


ナンだよ…

ひょっとして、俺、熱あんの…?


自分で自分の額に手を当ててみる。


ん…?
なんか、熱い…ような、気が……?


しかも、喉もいてぇ…



「風邪か?」


やべぇ…



「もしも…」

先輩に電話した。
喉が痛くて、うまく声が出ない。

「あ?…」
「……せんぱぃ…、」
「なんだ、お前その声。」
先輩…
相変わらず、こんな時でもクールっすね…。


「………」
「風邪ひいたのか?」
声にならない声で返事をする。





No.4 13/08/16 20:19
名無し0 




「すぐ、病院行ってこい。会社には俺から言っといてやる。」



先輩のクールな声に半分ビビりながらも、


俺は、近所の病院に向かった。





「小森さーん!」

俺の名前を呼ぶ声がする。


返事をしようとして、立ち上がりかけた。


「あ、いいですよ。そのままで」


え、…


「少し、お話聞かせてもらっていいですか?」



座っている俺の横に、マスクをした看護師さんが座った。



「ぁ…」


「喉、痛いですか?」


小さく頷く。


「はい。」
そう言って、看護師さんが俺にマスクを渡した。

あ…


「インフルエンザかもしれないので。」


マジか…











No.5 13/08/18 10:44
名無し0 




いろいろ、聞かれた。


「昨日は、熱何度ありました?」

「昨日…」

「計ってませんか?」


「あ…」


「え?」

「あの…体温計、持ってないんで…」


「え……」

看護師さん…固まってる…
「そう、ですか…。分かりました。」

「す、すみません…」

「謝らなくていいですよ。」

ニッコリ笑ってくれた。


俺も苦笑い。



「ただ…、いつから発熱したかを知る事ができたら、いいんですけどね。」


「…?」



「インフルエンザだとして、発症するまでに時間がかかるから。検査をしても、早い時期だと陽性が出ないんですよ。」




……あ、そういう事?

か。……




No.6 13/08/18 11:09
名無し0 




…そういえば、


「あの…、昨日の朝から、体調悪くて…」



ダチと遊ぶ約束してたけど、ラインで断りの連絡入れた。


「そうですか。昨日は、仕事行かれました?」


「いえ、昨日は休みだったんで…」



「じゃあ昨日は、ご家族と?」


「あ、いえ。俺、一人暮らしなんで。」



「そうですか。だから…」



え?

だから?……?



「今後のためにも、体温計は持っておいた方がいいですよ。」





めっちゃ、笑顔で言われた。







No.7 13/08/18 16:17
名無し0 




「とりあえず、移動しますね。」



「移動?」


診察室からはちょっと離れた部屋に連れて行かれた。



「ごめんなさい。もし、インフルエンザだったら、他の患者さんに感染したりするといけないので。」


申し訳なさそうに、説明してくれる。


そういう事か…

「あ、はい…ですよね?」



所謂、隔離室?ってこと?



「じゃあ、体温計挟めて下さいね。」


あ!体温計ね。
これ、買わなきゃな。



「うん…、結構高いですね。」


測り終えた体温計を見ながら、看護師さんが呟く。

高い…?

「え?あの、何度ですか…?」





No.8 13/08/21 19:28
名無し0 




「インフルエンザ!?」



鼻に綿棒みたいなもん、突っ込まれて。


検査したら、インフルエンザだって分かって…


点滴するからって言われたんだけど。


その前に、会社に電話した……。



「はい…。それで、一週間は休むようにって言われたんですけど…」




部長の驚きに、俺の方が更にびっくりしたっつうか…


「分かった。ゆっくり、休め。」


「すみません…」


だから、謝るしかなくて。







No.9 13/08/21 19:46
名無し0 




「どうかしました?」



俺の横で点滴の準備をする看護師さんが心配そうに聞いてくる。



「あ…。いえ……」

実は部長の驚き以上に、俺にとっては、大きなショックだった事があって…


「どこか、つらい所あります…?」



看護師さん…



「身体、痛いですか?」



痛い…ってゆうのもあるかも…です……



「何かあったら、おっしゃって下さいね。」



…っ、



「熱が…」


「え…?熱?」


さっき計った熱が―――

「40度だって…」


「あぁ…」


「俺…、40度の熱って、初めて…かもしんない…です……」



「あ…、そうですか」

「あの…」
「はい?」
「死んだり、とか…しませんか?」




No.10 13/08/21 20:07
名無し0 




バカかって言われるかもしんないような質問だって思うけどさ…



俺にとったら、ほんと、マジな話で…


「大丈夫ですよ。」


「……」

看護師さん…




「小森さん。」


はい…


看護師さんが、じっと、俺を見つめる。


「そんなに心配しなくても大丈夫ですよ。インフルエンザの時は、殆どの方が高熱出されますから。」

にっこり、笑う。


「あ…、」


そう…なんっすか?





「それに、今している点滴や今日出すお薬は、インフルエンザ用のものですから。きちんと、服用していただけたら、ちゃんと治ります。」



また、笑顔で説明してくれる。



ヤバい…

涙腺が―――





No.11 13/08/22 19:51
名無し0 




泣いてるとこなんて。

見られたくねぇ…



俺は、急いで瞼の上に自分の腕を置いた。



「………」

「………」



「小森さん、何かあったら、すぐナースコール押して下さいね。」



腕を置いたまま、軽く頷いた。



気づかれた…?


でも、看護師さんは、それ以上何も言わず。



ゆっくりと、部屋を出ていった。


マズい…

やっぱ、気づかれたよな…



今ごろ、噂されてんじゃねぇ…?



………

ハァ…
俺って、マジ情けねぇ…

今ごろ後悔するぐらいなら、泣くなっつう話で。



けど、あの看護師さん…




何も、フレてこなかったよな…





No.12 13/08/24 18:30
名無し0 




「お大事にどうぞ。」


「ぁりがとうございました…」



さっきの看護師さんが、点滴の針を抜きに来てくれた頃には…



流石に涙も止まってて。



点滴を終えた俺は、薬をもらって病院を出た。






あ~あ…
明日っから、仕事行けねぇんだよな…





自分のアパートで、ベッドに横になりながら……、


ぼんやりとそんな事考えてた。





あ…
薬、飲まなきゃな…


あ…

その前に、なんか食べないと…



って、…


今日はもういいや…。


っつうか、無理…



なんも、はいんねぇ…し




No.13 13/08/25 12:50
名無し0 




「…!、……」





いつのまにか、寝てた俺。


ひどく汗をかいてて


「気持ちわりーぃ…」





シャワー浴びるかな…


「あ、いや…俺…熱あったんだ…」




ひとまず、タオルで身体拭いて、着替える。



だりぃ…



「インフルエンザかぁ……」




ほんと、マジか…って感じだよ…


「………」
ふっと、思いだした。



「大丈夫だって、言ってたな。……」



あの看護師さんの顔が浮かんだ。




ピンポーン…



?…誰か来た。





「はい…」





俺は重い身体を引き摺るようにして、玄関を開けた。








No.14 13/08/27 09:43
名無し0 




そこには。


マスクをした先輩が立っていて…



「………」

あまりの驚きに声すらでなくて


「なんだ。まだ、声出ないのか。」


少し籠もった声で俺に話し掛ける先輩。



「!…」
いや…そうじゃなくてっ!


「電気ぐらい点けろよ。」


はっ…

「え…!?今、何時ですか!?」


「なんだ。声出るじゃねぇか。」


「え…」


「9時だ。」


9時?

「夜の?…」

「当たり前だろ。そんな事より、これ。」







意味も分からず受け取ると。



「お粥だ。」

「……え?お粥って…、先輩、作ったんすかっ…?」


「んなわけ、ないだろ。」


え?じゃ、……???



「彼女が、作ってくれた…。」



「彼女……って…、有里さん?!」






No.15 13/08/28 18:17
名無し0 




「あぁ。っつうかお前、マスクぐらいしろ。」


「!…すみませんっ!」





有里さん。と先輩。


今は別々に住んでるらしいけど、春になったら、一緒に住むって、先輩言ってたな~



「仲いいっすね!」

「……」

「……?」

「あぁ。」


「…………」

はいはい…
「あ?なんか言ったか?」

「あ!いえ…!」




あのクールな先輩が、こんなに素直に自分の気持ち、口にするなんて…!

好きな人が居るってさ、


こんなにも人を変えちまうのかな。




好きな人…ね…。



俺は…




いねーな。




まだ。


うん、まだ。






No.16 13/09/01 17:41
名無し0 




「うめぇ…」



先輩がさっき持ってきてくれた、有里さん手作りのお粥を食ってる。



「はぁ…、汗またかいてきた…」



全部は食べきれなかったから、残りは冷蔵庫に入れた。



また、身体拭かなきゃな~


先輩。
来てくれたのは嬉しかったけどさ…


「お前、くせぇ。」

とか言われて。


「…んな事、分かってます…」


泣きますよ…?



「けど。風呂には入んなよ。」

「?…」

「体力落ちてるんだから、身体拭くだけにしろ。」

「先輩…」

やっぱ。泣きます、俺…

「心配しなくてもいい。汚ねぇぐらいで、人間死んだりしねえから。」



先輩……
優しいのか冷たいのか、わかんないっす……

やっぱ…


泣きますっ…から!










No.17 13/09/02 20:03
名無し0 




そんなこんなで、また爆睡した俺。



目覚めると、朝になってて。



熱…
計ってみるか…。



昨日薬局で薬もらった時、体温計を買った。




「38度…」


まだ、そんなに熱あんだ…!


あぁ…まぁ。
あの看護師さん、言ってたしな…


『2~3日は、高熱出ますけど、心配いりませんからね。』




「はい…」

昨日の看護師さんの言葉に、ひとり返事する俺。


キモッ…


って言うな~

って…

俺、一人ぼけつっこみ………




相手、いないし。


先輩……。
いいよな~


……………





No.18 13/09/07 17:27
名無し0 




残しておいたお粥をレンジで温めなおして食べる。



お粥か…


俺も一人暮らし長いから、それなりに料理も……




できねぇ…



高校卒業してから、ずっと一人暮らしだけど。


ほんと料理なんて、な…


彼女。いなかったワケじゃないけどさ。

俺と付き合う女の子って、みんな料理できなくて…

いや!
まだ俺の方が、飯くらいは炊けるし!
…炊飯器が、炊いてくれるだけだろって、先輩にツッコまれたけど…




今度付き合う子は、有里さんみてぇに料理上手い子がいいなぁ~






No.19 13/09/07 18:28
名無し0 




『食べたいものを食べるようにして下さいね。』


あの看護師さん、そんな事も言ってたな…


『えっ?食べたいもの?あのっ、でも、よく言うじゃないですか!
消化にいいものをって。』


だよな?


『勿論、消化にいいものはいいんですけど、熱が高い時に無理して暖かいものを取るより、冷たいものが欲しければ、そちらの方がいいって事です。』


あ…?

『身体が欲してるっていう事なんですよ。』


そういう事か!

『わかりましたっ…!』

『あと、水分はしっかりと。』

『水分…あ、はい。水ですね。』


『水ではなく、スポーツドリンクです。』
『あ…スポーツドリンク…』
『はい…。出来るだけ糖分の入ってないもので。』



糖分の入ってないスポーツドリンク。

ね。



体温計と一緒に、500のスポーツドリンク3本を買ってきた。


…………






  • << 25 ハァ… 先輩、感謝っす… 500、3本なんて全然足りなくて 昨日、お粥と一緒に先輩が買ってきてくれた2リットルのスポーツドリンク。 それも5本… って 俺んちの冷蔵庫、そんなにでかくないっすよ? それだけで、いっぱいになった冷蔵庫、見ながら。 ほくそ笑んでた俺。 こんな姿、先輩に見られたら… きっと、殴られんだろうな~ って俺… ヤバい! 末期症状じゃね? 早く、治そ…!

No.20 13/09/09 18:53
名無し0 




話の途中ですみません。
もし、読んで下さってる方がいらしたら―――


今日、気づいたんですが、ここミクルは主のレスのみ、ピンクになったようで。

スマホの方は以前からだった事も、今日知りましたが…

ガラケーの自分にとっては、衝撃的で…


まさか、小説板にまでとは思わず…

ただ正直、書く気も見る気も失せてしまいました……



こんな事思う人間は自分ぐらいなんだろうけど、この先このまま書いていきたいと思えなくなり



ここでストップしたいと思っています



もし、こんなお話でも楽しみにしてくれてる方がいらっしゃったら、本当に申し訳ありません…


短い間でしたが。
本当に、ありがとうございましたm(_ _)m





『俺のもの』の主より





No.21 13/10/08 19:30
名無し0 






あなたのレスをキッカケにしても


いいだろうか…





優柔不断な主で


申し訳ないけど…





と、ひとまず独り言を―――
呟いてみた。



(笑)




No.22 13/10/08 19:41
小説大好き22 

>> 21 初めまして

こんばんゎ


読んでいました。

良かったら続けて下さい。(笑)

No.23 13/10/08 19:49
名無し0 

>> 22


こんばんは


レスありがとうございますm(_ _)m



あと、読んでくださってたんですね
重ねて、ありがとうございますm(_ _)m



ただ、
素人の小心者なので、期待せず、気長にお待ちください(^_^)


では。


No.24 13/10/08 19:57
小説大好き22 

>> 23 お返事ありがとう(^^)


はい気長にお待ちしてます(笑)

小説なのにレスして御免なさいね・・・

No.25 13/10/09 15:07
名無し0 

>> 19 『食べたいものを食べるようにして下さいね。』 あの看護師さん、そんな事も言ってたな… 『えっ?食べたいもの?あのっ、でも、よく…


ハァ…

先輩、感謝っす…



500、3本なんて全然足りなくて



昨日、お粥と一緒に先輩が買ってきてくれた2リットルのスポーツドリンク。



それも5本…

って



俺んちの冷蔵庫、そんなにでかくないっすよ?


それだけで、いっぱいになった冷蔵庫、見ながら。



ほくそ笑んでた俺。




こんな姿、先輩に見られたら…



きっと、殴られんだろうな~



って俺…




ヤバい!

末期症状じゃね?





早く、治そ…!




  • << 32 「おはようございまーす!」 「あ、お前。生きてたのか。」 「ちょっ…先輩!」 無事、インフルエンザから復活した俺 会社に着いて、先輩に挨拶した途端のセリフがこれだかんなぁ~ 「ヒドいっす…」 「冗談だ。」 「っ…!先輩!」 なんて。 相変わらず先輩にからかわれながら 俺は、部長にも挨拶して いつものように仕事を始めた。

No.26 13/10/12 11:25
名無し0 

>> 25


と、言う事で…


また、細々と書いていこうかと思います。



止めると言ったり、また書き出すと言ったり


いい加減な主。

ですが



読んで下さってる方がお二人ほどいらっしゃるみたいなので(^_^;)


相変わらずのマイペースで、仕事の息抜きに書いていこうと思ってます




主より



No.27 13/10/12 11:45
小説大好き22 

>> 26 おはようございます。

楽しみにしてます。(笑)
マイペースで無理なさらずにね。(笑)

No.28 13/10/12 14:48
名無し0 

>> 27
レス、ありがとうございますm(_ _)m



マイペースマイペース…

(^_^;)

No.29 13/10/12 16:16
旅人29 

主さま
はじめまして

私もファンです(^-^)

今後の展開、楽しみにしています(^-^)

静かに待ちますね
失礼しました。


No.30 13/10/12 16:30
名無し0 

>> 29


レスありがとうございますm(_ _)m


素人の書く話です
なので、あまり期待されずにお待ちいただければ…
有り難いです(^_^;)
我が儘で申し訳ないですf^_^;


No.31 13/10/12 16:53
旅人29 

>> 30 お返事までありがとうございます(*^ー^)ノ♪

はい

待ちますね(^-^)


No.32 13/10/13 14:28
名無し0 

>> 25 ハァ… 先輩、感謝っす… 500、3本なんて全然足りなくて 昨日、お粥と一緒に先輩が買ってきてくれた2リットルのスポーツ…


「おはようございまーす!」


「あ、お前。生きてたのか。」

「ちょっ…先輩!」





無事、インフルエンザから復活した俺



会社に着いて、先輩に挨拶した途端のセリフがこれだかんなぁ~




「ヒドいっす…」


「冗談だ。」


「っ…!先輩!」




なんて。
相変わらず先輩にからかわれながら




俺は、部長にも挨拶して


いつものように仕事を始めた。






No.33 13/10/13 14:42
名無し0 




「ふー…」



やっぱ、病み上がりはキッツいな…




「お前、死にそうな顔してんぞ。」


し、死にそうって…




帰りの更衣室で先輩にそんな事言われて。



「仕方ないっすよ~…」

「なんだ?」



「だってまだ、あんま食欲なくて…」



「………」


え…?無言?スルー?



「食欲ないんじゃ、ないだろ。」

「え?」


「飯、作ってないだけだろ。」



「っ…!」

せ…先…

「図星か。」



う…



「こんな時ぐらい、実家に帰れよ。」




「!」












No.34 13/10/13 14:50
名無し0 




実家…


「……」


「まだ、無理なのか…?」



「…先輩……」



「そっか。分かった。」


「………」


先輩…俺…


「今日は、早く帰って寝るんだな。」




「…っ、……はい、……」








実家か…



もう、何年、帰ってないだろう…




高校卒業して


逃げ出すように、家を出た俺…




母さん…






No.35 13/10/13 23:36
名無し0 




まだ、スーパーに行く気力がない。
とりあえずアパートの近所のコンビニに寄る。



パスタとコーヒーを買った俺は、車に乗り込む。



ふと、買ったばかりの商品に目をやった。



こんな時、
母さんだったら、何作ってくれる?


は…




すぐには思い出せなくなっちまった…



……………





どうでもいいや。



俺は、ゆっくりとコンビニを離れていった。





  • << 38 アパートの駐車場に車を止めて。 コンビニの袋を手に取り、自分の部屋に向かって歩いていく。 俺の部屋は二階にあって、階段に近づいた時だった。 一階のある部屋の扉がゆっくり開いた。 何気に目を向けると… 「あ…、こんばんは。」 え…? もう、俺が帰ってきた頃は、薄暗くなっていて よく見えない… 「……、あ…の?」 「あ!突然、すみません…!」 え…と、… この部屋って、… 確か空き部屋になってたはず… 「今日、引っ越してきました…。」 「あ…。引っ越して…」 そういう事か~

No.36 13/10/14 01:27
名無し36 

ずっと待ってました(^^)

ゆっくりで…

No.37 13/10/14 08:54
名無し0 

>> 36
レス、ありがとうございますm(_ _)m

ずっと待ってくれてたんですか

すみません
どうしても、このピンクが許せなくて(^_^;)


ま、いつも書いてますが、かなりのマイペースですので、また、待っていただく事になると思いますが(^。^;)

それでもよければ、お付き合い下さい。



ありがとうございました(^_^)

No.38 13/10/14 13:51
名無し0 

>> 35 まだ、スーパーに行く気力がない。 とりあえずアパートの近所のコンビニに寄る。 パスタとコーヒーを買った俺は、車に乗り込む。 …


アパートの駐車場に車を止めて。


コンビニの袋を手に取り、自分の部屋に向かって歩いていく。




俺の部屋は二階にあって、階段に近づいた時だった。



一階のある部屋の扉がゆっくり開いた。




何気に目を向けると…



「あ…、こんばんは。」


え…?

もう、俺が帰ってきた頃は、薄暗くなっていて


よく見えない…




「……、あ…の?」



「あ!突然、すみません…!」



え…と、…



この部屋って、…


確か空き部屋になってたはず…





「今日、引っ越してきました…。」



「あ…。引っ越して…」


そういう事か~





No.39 13/10/14 14:11
名無し0 




「すみません!ちょっと、待っていただけますか!」




その新しい住人は、そう言って


部屋の中へ戻ってしまう。



「!?…」



なに?

「………?」



ま、いっか…


その部屋には、もう既に灯りがついてて



上の自分の部屋を見上げると、まだ真っ暗で




当たり前か~


なんて。
一人、心の中でつぶやいてみた。





「すみませんっ…」


慌てたように、部屋から出てきた新入りさん。





手には、何か握っていた。



「あぁ、いえ~」



俺は軽く、返す。




「…?!」


謝りながら、俺に近付いてきたその新入りさんが、俺を見てむちゃくちゃ驚いている。






  • << 41 ん?なんだ? 「…?え…?」 俺は、自分の身体を見た。 いやっ…だってさ、そんなびっくりした顔されちゃあ なんか、俺の恰好が変なのか?って思うワケで 「小森さん…?」 「へ?」 俺は、俺の名前をいきなり呼ばれて アホみたいな反応してしまった。 「え…?え?俺の…名前…」 俺の名前を呼ぶ、その人をじっと見る。 「え?えっとー…」 分かんねー… 知ってる人間かって思ったけど 「あのー…」 薄暗いから、じゃねぇ… やっぱ、しらねぇよ…?

No.40 13/10/14 14:25
名無し0 




またまた、話の途中で申し訳ありませんm(_ _)m



今までレスしてくださった方々へ―――



突然の事で驚かれるかもしれませんが



とりあえず、これ以降、自スレ設定にさせて頂きたく…m(_ _)m(汗



出来れば、ご気分を悪くされる事のないよう、切にお願いしたく…m(_ _)m


過去にネタばれされた経験により、かなりびびっており…(苦笑
書く気を失った事があったので…💧(笑)




ま、ネタばれされなくても、レスしてくださった方々には、バレてると思いますが(^_^;)


すみませんm(_ _)m




それでも、ペースは恐らく変わらないと思いますが…(^_^;)




では、これからもお暇な時にお付き合い下さいm(_ _)m




主より



No.41 13/10/14 14:49
名無し0 

>> 39 「すみません!ちょっと、待っていただけますか!」 その新しい住人は、そう言って 部屋の中へ戻ってしまう。 「!?…」…


ん?なんだ?


「…?え…?」


俺は、自分の身体を見た。


いやっ…だってさ、そんなびっくりした顔されちゃあ


なんか、俺の恰好が変なのか?って思うワケで






「小森さん…?」



「へ?」



俺は、俺の名前をいきなり呼ばれて



アホみたいな反応してしまった。




「え…?え?俺の…名前…」





俺の名前を呼ぶ、その人をじっと見る。



「え?えっとー…」


分かんねー…



知ってる人間かって思ったけど





「あのー…」



薄暗いから、じゃねぇ…



やっぱ、しらねぇよ…?




No.42 13/10/14 15:03
名無し0 




「あ!そうですよねー!」


ん?


「私の名前言っても、きっと分からないと思うから。」


「はい…?」



な、なに?


「インフルエンザ、」



「え…、」

インフルエンザ?



「治ったみたいですね!」



インフルエンザ。
治った。
……


「えっ!なんで、俺がインフルエンザ…」





その人が、にこっと笑った。


この笑顔……


―――………








No.43 13/10/14 15:24
名無し0 




「あぁぁぁ!!!」



あまりの驚きに。
俺はまた、とんでもないデカい声を出してしまってて…




「わっ…!すみませんっ…!」


その人に謝っていた。




「ふふっ…、私はいいですけど?」


また、笑った。




「すみませんっ…」



「また、謝ってますね~」



「あ…」




「でも、安心しました。そんな大きな声が出せるくらい元気になったって事ですもんね。」



「あ…、はいっ…」




ま、元気になったと言えば、元気になった…みたいな…?



え?いや!そんな事より…!








「神坂と言います。改めて、小森さん?宜しくお願いします!」




深々とその人は、頭を下げた。






No.44 13/10/14 18:34
名無し0 




今俺は…


その、神坂さんにもらった引っ越しの挨拶の洗剤を手にして



玄関に突っ立ってた。






「こうさか…さん…?」

「はい。神の坂って書いて、こうさかって読みます。」



「あ…、はい…、分かりました…」




「じゃ、私、今から仕事なんで。」


「え?仕事…?」


「あ、はい。夜勤です。」


あ、そっか!


「じゃ、また!」


「あ…えっと、はい!」



神坂さんは、そのまま車に乗って、アパートを後にしたわけで。…










No.45 13/10/14 19:03
名無し0 




そ。
この神坂さんっていうのは…



俺がインフルエンザで、お世話になった病院の看護師さんなワケで…


点滴してくれた人なワケで…




いや俺…今、めっちゃ、ドキドキしてるんすけど…



は!?
熱!?
また出てきた!?みたいな…!


いや…




俺…



アノヒトに…




泣いてるとこ。



見られたんだ…よな…?





ヤバい…



ヤバいっ…




そんな人が、俺と同じアパートに引っ越してくるなんて…!




どうする?



どうすんだよっ…!





No.46 13/10/14 19:18
名無し0 




「なんだ、お前…また、熱でたのか?」



翌日。
会社で会った先輩に、こんな事を聞かれた俺。



「いえ…、熱はでてません…」

たぶん…



「じゃあ、なんだ。そのシケた顔は。」



「先輩…」



「あ?」


「……いえ、」


「そうか。」


!!
「先輩!」

「だから、なんだ。」



「っ…!俺…」

「………」







「泣き顔…」

「は?」



「…見られたんすっ…」


たぶん…

いや…、

ほぼ百パー間違いない!




No.47 13/10/18 18:54
名無し0 




「泣き顔?」



俺は事の経緯を話した。



「お前…。」


ね…先輩
誰だって落ち込みますよね…?


「アホか。」


「え…」
今、アホって…?

「アホかって言ったんだ。」


いや、先輩…
「聞こえてますっ…けど!」


「なんか、その時言われたのか?」


「え…?」


「昨日、その神坂さんか?…に会った時、嫌みでも言われたのかって聞いてんだ。」


「?…あ、いえ…」




先輩は、俺の顔も見ず、煙草を吹かしてる。



え…

「例えば。お前のあほ面神坂さんに見られたとして。」



先輩…
今何気に、俺の泣き顔の事…あほ面って…

「はい…」



「もし本気で馬鹿にしてたら、昨日会った時に馬鹿にされてんだろ。」



!!…


「そもそも。お前のあほ面なんか、誰も気にしちゃいねえ。」



うっ…
先輩、また…!

「傷つく…」


No.48 13/10/28 17:30
名無し0 




「傷つくとしたら、お前じゃなくて神坂さんだろ?」


「え…?」


先輩の言葉の意味が分からない

「あの…?先輩?」


「看護師なんだろ?神坂さんて。」


「あ、はい…」


「守秘義務って知ってるか?」


守秘義務…


「はい…」

それぐらい、俺だってっ…

「でもっ…!俺の泣き顔とはっ…!」

「関係ねえさ。」

!…だったら!



「患者の事をべらべら喋るような職業じゃないだろって事だ。」


「!……」


「それに…、」
「…?」
「そんな人間に見えたのか?神坂さんの事。」



あ…


俺は、病院での出来事を思い出していた。

あの時…看護師さん…、神坂さんは、泣いてる俺の事、何も言わず…見てた…


「だから、傷つくのはお前じゃねえって言ってんだ。」






No.49 13/10/28 17:43
名無し0 




先輩に言われた言葉は、バカで浅はかな俺を冷静にしてくれた。



だよな…


昨日の神坂さん…
ほんとに、普通だった



ま、当たり前だって言えば、当たり前なのかもしんねぇけどさ。…





俺は、軽く落ち込みながら、アパートに帰ってきた



車から出ると、



神坂さんの車が目に入る。


神坂さん…






No.50 13/10/28 17:57
名無し0 




「小森さん?」



「へ?わっ…」

神坂さん!?



「どうしたんですか!?そんなに、びっくりして?」



「すいませんっ!」


俺、思わず謝ってた…



にっこり笑った。…神坂さん…

「なにを謝ってるんですか~?」



「!あっ…、あ、いえっ!」

マジ…俺って


変なヤツ……


神坂さんにも、そう思われても仕方ねぇ…よな





でもさ、そんな俺の勝手な事情なんか、話せるワケねぇし…






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