俺のもの
俺、好きな人いるんっすよ…
ただな…
これが、ちょっと…
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>> 175
ほんとに、時間がかかってしまった(笑)
この話、今確認したら去年の夏からで―――
最初は去年までには終わらせるつもりが、まさか…
最後に
この唄を―――
http://www.youtube.com/watch?v=SoGzZCbe7Ew&sns=em
贈る。
好きな唄です
すみません
少し、遊んでみましたf^_^;
一人遊びです
(^_^;)
じゃ。☆
ほんとに、時間がかかってしまった(笑)
この話、今確認したら去年の夏からで―――
最初は去年までには終わらせるつもりが、まさかの年越し
しかも、また更に1年が
は…
もう、笑うしかなくて
どんだけ、仕事に追われてたんだっつうの
あ…あとは、プライベートもか…
それから、あ、いや、いいや(汗…
とりあえず、第2目標にしてた2014年までには終わらせる事ができた訳で
これも自分にとっては、必要な時間だった?
なんて…
得意のイイワケを話のラストに引っ掛けて綴ってみた((泣)笑)
これで、一連のお話は書き終わった
ユキトと直哉のその後も、(あ、また字間違ってるかも汗…)も、書けたし
書きたいと思っていたものは書けた
陽平と神坂さんのこれからは、…誰にもわからない
ただ、陽平が少し強くなったことだけは、伝わっただろうか?
勿論、そうなったのには、家族や神坂さんが…
そして、竜二の、沢山の人たちのおかげでもある訳で
あ、グダグダ書きすぎたか…
とにかく。
最後まで、読んでくださった方がいらっしゃったとしたら、
拙い素人の書く話に
こんなに長い間お付き合い頂けた事に
本当に感謝しかありません
本当に、ありがとうございました(^_^)v
どうぞ、よいお年をお迎え下さい
2014.12.31
主
- << 177 最後に この唄を――― http://www.youtube.com/watch?v=SoGzZCbe7Ew&sns=em 贈る。 好きな唄です すみません 少し、遊んでみましたf^_^; 一人遊びです (^_^;) じゃ。☆
今は俺の事を見てくれてる
「俺たちにも時間が必要なら……、それが、必要な時間なら、」
「………待ってて、」
「!!」
「私は…、小森さんが心配で…、気になって…ここまで来てしまった…。でも、図々しい事をしてしまったって…後悔してて……」
「神坂さん?」
「だけど、…今は、もう後悔はしてない…。ここへ来た事。」
神坂さんにも、俺と同様いろんな事情があって…
きっと、これからもいろんな事があって
思うようにいかないこともあるかもしれない
でも
「待ってる。」
家族が、ひとつになるのにだって
こんなに時間がかかることだってある
ましてや、他人の俺と神坂さん
だけど、俺はもう迷わない
好きだって
大切な存在だって
気づいたから
だから俺は
神坂さんが
『俺のもの』になるまで。
待つ。
「いい?」
―完―
今。
病院の駐車場に戻った俺と父さん
「こうさかさん…?って言ったか?」
車を降りながら、父さんが徐に聞いてくる
「!…」
「いや、來未がそう呼んでたから、な。」
神坂さん…
そういえば…、
「可愛いひとだな。」
「!?」
「お前より、少し上みたいだが。」
「少し…じゃないよ」
「そうか?…ま、お前が好きになったひとだろ?」
好き…に
「20、…違うんだ…」
俺は、素直に告げた
「歳は関係ないだろう?」
「!?」
「お前が、陽平が好きになったんだろ。」
「………」
「まぁ、いろいろ問題はあるかもしれないが。
あとは、当人たちの問題だろうし。」
それ、だけか…?
いや、
ただ単に
「俺の…、一方的な片思いだから…」
車のドアを閉めながら、俺はそう答えた
…っ!
「まさか、…」
「…どうした?」
父さん…
「來未の事で、出ていったの…か…?」
「あぁ…、いや…、母さんに…出て行ってって言われた。…」
「だからっ…」
「お前が…陽平が…、俺や母さんを受け入れられないって。來未の事でな。だから…」
俺と來未が初めて会った時の事…?
でもっ…!
「だったら!母さんだって、俺…」
ずっと、母さんの事、避けてた…
父さんが出て行って行ってから、ずっと…
「母さんには、母さんなりの考えがあったんだろう…。
しばらくの間だからって。」
しばらく…の間……
なんかじゃない
あの日から、10年?
母さんは、俺の気持ちをずっと一人で受けとめてきたのか…?
俺だけじゃねぇ…
來未だって
「それでも、俺はいいと思った。だから、付き合って。
高校卒業して、すぐ結婚した。…、半ば強引だったけどな。」
母さんは、…
「なのに、浮気したんだよな…」
浮気されるような父さんと結婚して、
幸せだった?
「俺の言葉を信じるかどうか、陽平…、お前に任せる。」
「……?」
「母さん、俺の子どもが欲しいって…。だから、他の女の人に産ませてって、そう言ってきた。……」
「!?」
「俺だって、最初はそんな話聞かなかったさ。
だけど、…母さんの気持ちは変わらなくて。
お前が生まれた後も、俺の気持ちは変わらなかった。
來未の時もそうだった。ただ、來未の場合は…お前がいたから、な…。」
覚えてる…
母さんがあの日、生まれたばかりの來未を連れてきた事…
「確かに、お前と來未は…母さんとは、血の繋がりはない…。」
「………」
「陽平?お前、いくつになった?」
「………」
「……20…6か?」
「だから、なんだ…」
「好きな人とか、いるのか?」
!?
「うるさい…」
神坂さんの顔がちらつく
「俺が、母さんと知り合ったのって高校生の頃で。…ひとつ下の後輩だったんだ。」
父さんと母さん…
そんな話、初めて聞く
「勿論、俺の方が一方的に好きになったんだけどな。…母さん、全く振り向いてくれなくてさ。」
…………
そんなに好きだったんなら、………
「何度付き合ってくれって頼んでもずっと断られて。ある時さ、聞いたんだよ。『俺の事、嫌い?』って。それで、嫌いって言われたら、諦めようとも思ったんだけどな。」
「………?」
「フ…、好きだって。」
「…………」
「だったら、付き合ってくれって、言ったら…」
父さんは、一瞬窓の外を見た後
「病気の事、話してくれた。自分は、子どもができない身体だからって。
だから、好きだけど、付き合う事はできないって。」
…………
母さん。
いつだってそうだ…
関係ないおばさんが、俺たち家族のために頭を下げる……
俺が來未の存在を知った時だって
俺を…気遣って…
いや…、
家族のため?
……だったのかも、な…
そうだとしたら
俺たち家族は、おばさんのおかげで保ってる
家族……
家族か…
ほんとに俺たちは、家族……なんだろうか
こんな形で
しか、再会できなかった父さん…
こんな、……父さん
なんて、父親って言えるのか…?
「何しに来たんだよ…」
俺は思っている事を言葉にする
「…陽平。」
「何しに来た…」
「母さんが、」
「母さん…?」
「あぁ…。倒れたって、おばさんから連絡もらって。…」
「あんたに、」
「?…」
「そんな権利あんのか…」
未だに、下を向いたまま、何かを言いたげな表情の來未を、俺は見つめた
ちゃんと、來未に話そう
おばさんはまだ、早いって言ってたけど
「えっ…!」
突然のおばさんの驚いたような声に、ゆっくりと顔を向けた
廊下の先に、足早に歩いてくる男がいる
「………?」
誰だ?…
「おばさん?」
一瞬、俺の顔を見たおばさんは、
「ちょっ…と、…!」
そう言いながら、その男に走り寄っていく
えっ…?
どんどん近づいてくる男
俺は、何かを確かめるようにその男の顔じっと見た
「!!」
「!!…」
俺とその男は、同時に顔を見合わせた
「陽平っ…!?」
俺はこの瞬間
この男の顔を殴っていた
床に転げ落ちる男
泣き叫ぶ來未
崩れ落ちるおばさん
握りしめた拳を
俺はどうする事もできず
真っ白になった頭で、茫然と立ち尽くしていた
來未とは、少し距離がある所で
おばさんは、ゆっくりと話しだした
「早希さんにとって、ほんとに嬉しかったと思うの…。」
え…、
「あ…」
ほんとに、そうだろうか?…
「早希さん、お母さんね…」
「?…」
「子どもが産めない身体なの………」
「……………、」
子どもが…
「ほんとは、お母さんには口止めされてたんだけど…、もう話しても…、ううん、話した方がいいんじゃないかって思って…。」
子どもが産めない?
「來未ちゃんには、まだ…って思ったんだけど、」
子どもが産めない身体って…
「でもね!さっき、陽平くん言ってくれたでしょう?
早希さん、ほんとにあなたや來未ちゃんの事、大事に育ててた…!」
自分の子どもを産む事ができなかった母さん
なのに
父さんが、浮気してつくった俺や來未を…
母さんは
母さんは、どんな思いで?
それから、俺は病室をでて、医者と話をした
おばさんが話してくれた通り、過労と少しの貧血だった
ただ今日は念のため、一晩入院して様子を見るという事になり
ほっとした俺は、來未とおばさんが待つ待合室に顔をだす
「陽平くん、…!」
おばさんが、俺の顔を見た途端、走り寄ってきた
「ぁ…、おばさん、すみません。」
頭を下げる俺
顔を上げた先には、來未が静かに座っていた
『家族』って話をしてから、來未は黙ったままだ
アイツには、まだ難しかったか?……
「陽平くん…」
「え…?あ…、何ですか?」
「さっきの話、ね…」
「え?さっきの話?」
「そう…。あの、陽平くんが言ってくれた、家族。っていう…話。」
「あ、…はい。」
「あれね、…」
「來未っ!やめろ。」
俺は、來未を諭すように、制した
「なんで!…なん…で…」
來未も、泣きだす
「來未…、確かに、俺と來未は…、」
ここまで言って、母さんを見ると
目を閉じたままの顔を、俺たちとは反対の方に向けたまま、じっと動かない
母さん…
「母さんとは、…血はつながってない。…」
「だからっ……」
「いいから、來未、聞けよ。…」
…………―――
「他人じゃないんだよ。」
「お兄ちゃん……?」
「だってさ、今まで、家族だっただろ?」
「陽平…くん…」
そう言いながら
おばさんが、來未の肩を抱き寄せる。
「上手く言えないけどさ…、母さん…、ちゃんと俺たち…、俺と來未、育ててくれたじゃないか。」
そう…。
母さんは、
ちゃんと俺たちを
血のつながらない俺と來未を
愛情込めて育ててくれた。
それだけは、
こんな俺でもわかるから。
>> 138
「陽平っ…?」
驚いているのに
か弱く聞こえてくる声。
病院のベッドに横たわる。
母さん
「………」
母さん……
…
4人部屋の窓際。
俺は、ベッドの横に立つ。
改めて、母さんを見ようとしたけど
顔色の悪さに、思わず視線を外してしまう。
母さん…
……
「…座って、…?」
小さな声で、俺に椅子をすすめる。
「………、ぁー…」
「大丈夫…?」
俺は、ベッドの横にあったパイプ椅子を広げ、ゆっくり座りながら、話しかける。
「…大丈夫。」
小さく笑いながら、そう答えた母さん。
俺は下を向いたまま、一週間前の事を思い出していた
あの日、
俺は自分の事実を知らせれ
何も考えられなくなった俺は、母さんを詰った
これでもかって言うぐらい
「俺の…」
「…?なに…?」
待てっ…
何言い出すつもりだよ…?
「母さんが倒れたのって、…」
「ぇ…?」
やめろ…
言うなっ…
「陽平っ…?」
驚いているのに
か弱く聞こえてくる声。
病院のベッドに横たわる。
母さん
「………」
母さん……
「どうしたの…?」
どうした?
「こっちのセリフだろっ…」
「…陽平、」
俺は、おばさんとの電話の後
すっ飛んできた…
「ぁ…もしかして、」
「おばさんに、…」
「そう、…」
小さく返事をする母さんを見た。
「ごめんねっ…」
ごめん…って、…
一週間前に久々に会って
その時から、何ヶ月も経ってるみたいに
痩せたな
母さん。……
- << 141 4人部屋の窓際。 俺は、ベッドの横に立つ。 改めて、母さんを見ようとしたけど 顔色の悪さに、思わず視線を外してしまう。 母さん… …… 「…座って、…?」 小さな声で、俺に椅子をすすめる。 「………、ぁー…」 「大丈夫…?」 俺は、ベッドの横にあったパイプ椅子を広げ、ゆっくり座りながら、話しかける。 「…大丈夫。」 小さく笑いながら、そう答えた母さん。 俺は下を向いたまま、一週間前の事を思い出していた あの日、 俺は自分の事実を知らせれ 何も考えられなくなった俺は、母さんを詰った これでもかって言うぐらい 「俺の…」 「…?なに…?」 待てっ… 何言い出すつもりだよ…? 「母さんが倒れたのって、…」 「ぇ…?」 やめろ… 言うなっ…
少なくとも。
神坂さんが引っ越してきてから、子どもの姿なんて見た事なかった……。
…………
どういう事だ…?
「それにねー、子どもって、二十歳過ぎてんだからねー!」
……………
「二十歳過ぎ……」
「そうー!あ!小森くん26だったら、小森くんのお母さんと変わんないんじゃないのー」
っ…
母さん…っ
「渡辺さん!」
それまで、黙っていた神坂さんがまるで制するように、同僚の名前を声にだす。
俺も、渡辺さんも一瞬だけど
周りも、静まり返った。
「帰ろう?」
「えー!なんでー」
「飲み過ぎだよ?」
「…んな事ないー…」
興奮して、余計にアルコールが回ったのか
渡辺さんは、椅子から崩れ落ちそうになる。
☆話の途中ですみません
こんな拙い話を読んで下さってる方へ―――
仕事の関係で、これから…更にか…
更新が難しくなるかもしれません…
もし、それでも待って下さる方がいるのなら
ちょっとずつでも
進めていこうと
今、思ってます。
何人かの方が、目を通してくれてる事に、本当に感謝してます
この話、サイドストーリーで書き出したのに、前回、いや、いつもの事か…
長くなり過ぎて、やっぱり素人には、なかなか上手くまとめる事ができなくて
しかも、勝手に自スレ設定にしてしまい
早く終わらせるチカラがあれば
なんて、素人のくせに焦ってる毎日です
すみません
ただのグチになってしまった
これからも、
多分、ひっそりと…(泣笑)
書いていきます。
主のグチでした(^_^;)v
嫌がる來未を車に乗せ、神坂さんに見送られながら、アパートを出た俺。
アパートを出る直前
「來未ちゃん、また遊びにおいで?」
優しく話し掛けた神坂さんに、俯きながら小さく頷いた來未。
神坂さんには、ほんとマジでお世話になったよな
神坂さんがいなかったら、俺一人じゃ…
勿論、先輩の存在も大きいけど
!…先輩
先輩は、昨日なんで俺んとこに来たんだ?
今さらか…。
………―――
30分もすれば、着く家
こんなに、近かったか?
11年。…振り…か
あの時俺は…
……2度と帰ってくる事はないって思ってた
その実家を前に、妙な胸騒ぎを覚えずにはいられない。
この時俺は
本能的に感じてたのかもしんないな…
來未の運命だけじゃねえ
俺の、運命さえも変えてしまう出来事に
「ょ…、陽平…」
久しぶりに聞いた母さんの声は
懐かしさよりも
切なく聞こえた
「ぁ…あぁ…」
ぎこちない返事しかできねぇ…
「………ごめんね。」
謝る母さん…
「…來未、ちゃんと側に居るから、…」
きっと母さんは、いきなり俺のとこに来た來未の事が心配で
「……陽平、…」
そんな、泣きそうな声…
「大丈夫だから、」
「迎えに行く…」
え…
「來未はよくても、陽平に…迷惑掛けるから、…」
母さん…
「もう遅いし…、とりあえず今日はこっちに泊めるから…、明日俺、休みだし」
「………ごめん、陽平、…」
また、謝んだ…
「いいから、…」
電話での距離は、俺と母さんの距離と同じように感じられて
また、連絡する…
と、だけ最後に話して電話を切った。
「…もしもし」
数回の着信音の後、俺は電話にでた。
「陽平くん!?」
この声…
「おばさん…?」
俺たちをいつも世話してくれていた近所のおばさんだった。
話を聞くと、母さんよりも先に來未の置き手紙を見つけたらしく
驚いて、俺の携帯にかけてきたらしい。
とりあえず、心配かけたおばさんに謝って、今の状況を簡単に説明した。状況をのみこんだおばさんは、安心した後、…
「陽平くん…、お母さんには?」
やっぱり、そうくるよな…
「いえ、まだ…」
連絡しなきゃいけないんだろうけど…
「私が電話してもいいんだけど…」
電話…か
「あ…いえ、…俺がします」
「陽平くん…」
おばさんにも、來未の事で迷惑かけてる…
「すみません、來未…の事で、迷惑かけて」
俺は、とにかく謝るしかなくて。
神坂さんが、静かに話し始めた。
「小森さんが帰って来る…ちょっと前に、私も帰ってきたんですけど。
そしたら、階段の下の方に、來未ちゃんがいて…
初めて見る子だったんですけど、なんだか気になって…声を掛けたんです。」
ちらっと來未を見ると、肩を小さくして俯いた。
「話を聞いたら、小森さんの妹だって言うから…、しかも一人で来たって…」
一人…
先輩は黙って聞いている。
一人ってっ…、
「お前…、まさかっ…母さんに黙って!?」
「らしいです…」
代わりに、神坂さんが答える。
「あ、だから、私が小森さんの実家の方にお電話させていただきました…。」
「えっ?神坂さんが…!?」
「はい…。余計な事だとは思ったんですけど…、やっぱり來未ちゃんやお母様さまの事、考えると…」
!!
母さんの事…
「でも…、お家にはどなたもいらっしゃらなくて…、」
「!…あ、仕事、…」
「はい…、來未ちゃんに確認したら、多分仕事で…って言ってました…。」
母さん
あなたは相変わらず、仕事、仕事…
なんだな…
「さっき、來未ちゃんの事…、妹じゃないみたいに…、言ってましたよね…?」
「っ…!」
「は?妹…?」
先輩が、俺の顔をじっと見る。
胸がいてぇ…
「あの…、あなたの、神坂さんの娘さんじゃないんですか…?」
今度は、神坂さんに質問する先輩。
「違います。」
きっぱりと答える神坂さん。
「お前…妹なんていたのか?」
!!
「先輩…」
なんて言えばいいんだよ…
「野中さん…」
「?…」
先輩の疑問もだけど
「私も…、正直、迷ってて…、分からない事だらけで…。」
「神坂さん?」
俺の疑問もどんどん大きくなっていく。
「來未ちゃん?話してもいい?」
神坂さんの横に、ぴったりと着いて座っていた來未が小さく頷いた。
「神坂さん……」
俺の発した言葉に、先輩が反応して、神坂さんの方を見る。
「あ、…」
「あ…、えっと……」
お互い、初対面だ。
「あぁ。…私、野中と言います。小森は会社の後輩で。」
「ぁ…、はじめまして…。私…、神坂と言います…。小森さんとは、…」
「あぁ。小森から聞いてます。」
「え…」
「看護師さんで…、ここに引っ越して来た、あ……?…」
二人のやり取りをぼんやりとした頭で聞いていた俺は、先輩がある事に気付いた事に反応できなかった。
「娘さん、ですか…?」
娘…!
「先輩っ…!!!」
俺が出した大きな声に
神坂さんの後ろに隠れるように立っていた來未がびくりとした。
「小森、大きな声だすな。」
先輩の、俺を制するような静かな言葉に、來未が泣きだした。
「兄妹なんでしょう…?」
神坂さんの絞り出すような声
「え?」
兄妹…
「兄妹…なんかじゃっ…」
「ごめんなさい…。お兄ちゃん…!」
來未は、こぼれ落ちる涙を拭こうともしないで、俺をじっと見つめていた。
そして、一度神坂さんの部屋の中に戻ると、來未 は持ってきたであろう自分の荷物を手にして
俺と神坂さんの横を走り抜けた。
俺は体が硬直したまま、動けない。
その時、
目の前にいた神坂さんが走り出した。
「待って!來未ちゃん…!!」
動かない体を、どうする事もできない俺は、そんな状況をただ黙って見ているしかなかった。
來未…
なんで、来たんだ…
母さん…
!!…
母さんは、この事…知ってんのか!?
知ってて?
………
なにが…
どうなってんだよっ…
………
俺は突っ立ったまま、冬の闇に消えた來未と神坂さんの姿を無意識に辿っていた。
そこには、見知らぬ女の子が立っていて
え…?
「誰…」
思わず、口にしていた。
「あ、え…?」
神坂さんが、俺の反応に驚いている。
いや…、俺の方が、びっくりなんすけど…?
「小森さん…?」
そんな俺に、声を掛けてきた神坂さん。
女の子に向けていた視線を、神坂さんに移す。
神坂さんの表情は明らかに、戸惑っていて
俺は、
どうしていいのか分からず…
また、女の子に視線を戻した。
まさか…
神坂さんの?
子ども…!?
目を見開いて、女の子を見る。
しばらくの間、俺と女の子はお互いを見つめるしかなくて…
「……お兄ちゃん?」
最初に答えを出したのは、俺ではなく
ましてや、神坂さんでもなかった。
………
早く、身軽になりたかった。
俺の中で、
母さんの事が…
重荷になってたのかもしれない。
靴を履いて。
不自然なくらい静か過ぎる家をもう一度見渡した。
『母さん……』
小さく、呼んだ。
…返事が
聞こえたような気がした。
んなわけ、ないか…
俺は静かに玄関を閉める。
そして、見慣れた家の鍵を、玄関脇にあるポストに入れた。
カツンと音がした…
もう二度と、この家に、母さんの所に、戻ってくるつもりはなかった。
俺は、バス停に向かって歩き出す―――
『陽平ーーー!!!』
家の中から、母さんの声がした。
俺の名前を呼ぶ母さんの声が―……
『!!』
俺は、走った。
無我夢中で。
意地しかなかった。
15の俺には、それぐらいでしか自分を見せる事ができなかったんだと思う。
決めた先は、県外の高専。
田舎だったから、通っていくには無理で、
ちょうど学校の寮があったから、そこに入る事にした。
ま…寮があったから、そこに決めたっていう方が合ってんだけど…
電気の専門に興味があったし、普通高と違って、知識や技術も学べて、資格も取れるから
その時の俺には、ちょうどいいって思った。
進路を決めた時
母さんは、反対しなかった。
少し、はっとした顔を見せたけど…。
寮に入る日。
駅まで送っていくって言った母さんの言葉を遮って
『バスあるから、一人で行く。…』
『……じゃ、バス停まで』
荷物なんて、殆ど送ってたから、自分のバッグぐらいで…
だから俺は。…
母さんに言った時間より早く、家をでた。
それから俺は、
家を遠ざけるようになる。
高校は、ほんとは行くつもりなくて
ただ、母さんの言葉が引っかかって
『お願いっ…。高校は、高校だけは、行って…!
……約束し…』
『約束?…、どうせ、父さんから何か言われたんだろ?』
『違っ…。とにかく…、お願い…高校は、ちゃんと行って…!』
何が違うんだっ…
出て行った父さん…
が、 ………
『今さら…!!』
父親面したって…
『母さんが、…母さんと一緒に居るのが嫌ならっ…!』
『は?』
『ぁ…、違うの!』
そういう事?
母さんも、俺の事、見放すんだ…
『分かったよ…』
父さんは、浮気相手選んで
母さんは、來未を選んで…
俺は
俺には、……
俺には、親以外親類と呼べる人はいなかった。
両親とも、自分たちの親は死んだって聞かされてて
だから、小さい頃から、このおばさんが何かと俺や家族の面倒をみてくれていた
年は母さんより、少し上で。
母さんも、このおばさんの事、ほんと頼りにしてた
元々、パートの仕事はしてたけど…
來未が来てから、常勤で働くようになって。
更に帰りは遅くなっていた。
だから、おばさんが來未を迎えに行って、母さんが帰ってくるまで、おばさんちで來未を預かってくれていた。
でも、今日は状況が違ってて…
『ごめんね~。おばさんち、おじさんが風邪ひいてて。』
『風邪…』
『そうなの。だから今日は、うちに來未ちゃん連れて行かない方がいいと思ってね。』
『…ぁ、…』
それって…
『お母さんね、來未ちゃんが居るから…って、…
陽平くんに、負担掛けられないって。
なのに、結局おばさんが陽平くんに負担かけちゃった…。』
來未が居るから…
來未が…
いなけりゃ
物音と泣き声に、
おばさんが慌てたように、居間に入ってくる。
『!…どうしたの!?』
はっとした…
『陽平くん…?』
『っ…』
俺……
『あらら、泣き出しちゃったのねー。』
そう言いながら。
おばさんは、俺の鞄を拾い上げ
そっと俺に渡した。…
『!………』
『ごめんね?陽平くん。』
え?
『受験の大変な時期なのにねー。來未ちゃん、頼んだりして。』
!……
ち!違……
『おばさん、ご飯の支度もう済んだから~。陽平くん、もう部屋に戻って勉強してね?』
『………』
俺…
『俺っ…』
『お母さんにも言われてたのよ~』
?…
母さんに?
『陽平くん、今大事な時期だから、負担掛けたくないって。』
『負担…』
負担って…
そんなある日、家に帰ってきた俺。
玄関の鍵が空いていた
いつものように、何も言わずに家へ上がる。
台所を通り過ぎようとして…
『あら、陽平くん?』
え…
母さんの声じゃない
台所から出てきたのは、近所のおばさんだった。
『おばさん…?』
なんで…?
『あぁ、お母さんね~仕事で遅くなるって。』
『仕事…』
またか…
『そう。だから、おばさんが夕ご飯作るからね。』
『え?あのっ…』
『あぁ、気にしないで!たいしたもの作ってる訳じゃないしー』
『…いつも、すいません』
『いいから~!それより、陽平くん、來未ちゃんの事、ちょっと見ててくれない?』
來未……
『……』
『さっきね、保育所からおばさんが預かってきたんだけど、居間に寝かせてるのよー。お願いね。』
そう言ったおばさんは、俺に背中を向ける。
來未。
母さんが連れてきた、……
誰が名付けたかなんて、俺は知らない
興味なんてねぇし…
『妹って!…』
ガキの俺にだって、そんな事ぐらいわかる
居間に座った母さんと俺
母さんのすぐ横で、ぐっすり眠っている赤ん坊
母さんがちらっと、その赤ん坊を見た
それが、なぜか悔しくて
『母さんのっ…、子じゃ…、母さんが産んだんじゃないだろ!』
思わず、大きな声で叫んでた
今朝。
俺が学校行くまで、普通だった…
『陽平…、』
『なのに…、なんで!俺の…妹…なんだ…』
『……陽平』
『父さん…、浮気でもしたのかっ…!』
母さんの顔、睨みつけた俺
はっとする母さん
『ごめんね…、陽…』
っ…
父さんが、浮気…
ただ、
咄嗟にでた言葉だった
ただ…
思いつきで、放っただけだった…
のに…
認めた母さんが、許せなくて
『なんで…母さんが、謝んだ…!』
責めていた
『!…』
何の罪もない母さんを
『なんでっ…!!』
なんで…だよ……
俺の声に驚いて泣き出した赤ん坊を
母さんは、
黙って抱いていた
「すみませんー、お待たせして…!」
神坂さんが、急いで外に出てきた。
神坂さんの声に、現実に戻る俺…
「あ…?あぁ、はい…」
「これ、良かったら…!」
神坂さんの手には、ちょっと大きめのタッパーが握られている。
「?…え、これ…」
「あぁ、今日おでん作ったんです!沢山作っちゃったから、良かったらって」
「おでん…」
「あ!…もしかして、嫌い…?」
「ぁ…いや、そんな事ないですっ…」
「良かった~じゃ、これ。」
タッパーを渡す神坂さん
受け取る、俺…
「タッパーは、いつでもいいですから!じゃ。」
そう言って、神坂さんは自分の車の方へ走り出す
「!、あのっ…!」
振り返った神坂さん。
「あぁ!私、今から夜勤なんで…、」
え!
「夜勤…」
「はい、じゃ。行ってきます!」
「傷つくとしたら、お前じゃなくて神坂さんだろ?」
「え…?」
先輩の言葉の意味が分からない
「あの…?先輩?」
「看護師なんだろ?神坂さんて。」
「あ、はい…」
「守秘義務って知ってるか?」
守秘義務…
「はい…」
それぐらい、俺だってっ…
「でもっ…!俺の泣き顔とはっ…!」
「関係ねえさ。」
!…だったら!
「患者の事をべらべら喋るような職業じゃないだろって事だ。」
「!……」
「それに…、」
「…?」
「そんな人間に見えたのか?神坂さんの事。」
あ…
俺は、病院での出来事を思い出していた。
あの時…看護師さん…、神坂さんは、泣いてる俺の事、何も言わず…見てた…
「だから、傷つくのはお前じゃねえって言ってんだ。」
「泣き顔?」
俺は事の経緯を話した。
「お前…。」
ね…先輩
誰だって落ち込みますよね…?
「アホか。」
「え…」
今、アホって…?
「アホかって言ったんだ。」
いや、先輩…
「聞こえてますっ…けど!」
「なんか、その時言われたのか?」
「え…?」
「昨日、その神坂さんか?…に会った時、嫌みでも言われたのかって聞いてんだ。」
「?…あ、いえ…」
先輩は、俺の顔も見ず、煙草を吹かしてる。
え…
「例えば。お前のあほ面神坂さんに見られたとして。」
先輩…
今何気に、俺の泣き顔の事…あほ面って…
「はい…」
「もし本気で馬鹿にしてたら、昨日会った時に馬鹿にされてんだろ。」
!!…
「そもそも。お前のあほ面なんか、誰も気にしちゃいねえ。」
うっ…
先輩、また…!
「傷つく…」
またまた、話の途中で申し訳ありませんm(_ _)m
今までレスしてくださった方々へ―――
突然の事で驚かれるかもしれませんが
とりあえず、これ以降、自スレ設定にさせて頂きたく…m(_ _)m(汗
出来れば、ご気分を悪くされる事のないよう、切にお願いしたく…m(_ _)m
過去にネタばれされた経験により、かなりびびっており…(苦笑
書く気を失った事があったので…💧(笑)
ま、ネタばれされなくても、レスしてくださった方々には、バレてると思いますが(^_^;)
すみませんm(_ _)m
それでも、ペースは恐らく変わらないと思いますが…(^_^;)
では、これからもお暇な時にお付き合い下さいm(_ _)m
主より
「すみません!ちょっと、待っていただけますか!」
その新しい住人は、そう言って
部屋の中へ戻ってしまう。
「!?…」
なに?
「………?」
ま、いっか…
その部屋には、もう既に灯りがついてて
上の自分の部屋を見上げると、まだ真っ暗で
当たり前か~
なんて。
一人、心の中でつぶやいてみた。
「すみませんっ…」
慌てたように、部屋から出てきた新入りさん。
手には、何か握っていた。
「あぁ、いえ~」
俺は軽く、返す。
「…?!」
謝りながら、俺に近付いてきたその新入りさんが、俺を見てむちゃくちゃ驚いている。
- << 41 ん?なんだ? 「…?え…?」 俺は、自分の身体を見た。 いやっ…だってさ、そんなびっくりした顔されちゃあ なんか、俺の恰好が変なのか?って思うワケで 「小森さん…?」 「へ?」 俺は、俺の名前をいきなり呼ばれて アホみたいな反応してしまった。 「え…?え?俺の…名前…」 俺の名前を呼ぶ、その人をじっと見る。 「え?えっとー…」 分かんねー… 知ってる人間かって思ったけど 「あのー…」 薄暗いから、じゃねぇ… やっぱ、しらねぇよ…?
>> 35
まだ、スーパーに行く気力がない。
とりあえずアパートの近所のコンビニに寄る。
パスタとコーヒーを買った俺は、車に乗り込む。
…
アパートの駐車場に車を止めて。
コンビニの袋を手に取り、自分の部屋に向かって歩いていく。
俺の部屋は二階にあって、階段に近づいた時だった。
一階のある部屋の扉がゆっくり開いた。
何気に目を向けると…
「あ…、こんばんは。」
え…?
もう、俺が帰ってきた頃は、薄暗くなっていて
よく見えない…
「……、あ…の?」
「あ!突然、すみません…!」
え…と、…
この部屋って、…
確か空き部屋になってたはず…
「今日、引っ越してきました…。」
「あ…。引っ越して…」
そういう事か~
まだ、スーパーに行く気力がない。
とりあえずアパートの近所のコンビニに寄る。
パスタとコーヒーを買った俺は、車に乗り込む。
ふと、買ったばかりの商品に目をやった。
こんな時、
母さんだったら、何作ってくれる?
は…
すぐには思い出せなくなっちまった…
……………
どうでもいいや。
俺は、ゆっくりとコンビニを離れていった。
- << 38 アパートの駐車場に車を止めて。 コンビニの袋を手に取り、自分の部屋に向かって歩いていく。 俺の部屋は二階にあって、階段に近づいた時だった。 一階のある部屋の扉がゆっくり開いた。 何気に目を向けると… 「あ…、こんばんは。」 え…? もう、俺が帰ってきた頃は、薄暗くなっていて よく見えない… 「……、あ…の?」 「あ!突然、すみません…!」 え…と、… この部屋って、… 確か空き部屋になってたはず… 「今日、引っ越してきました…。」 「あ…。引っ越して…」 そういう事か~
>> 19
『食べたいものを食べるようにして下さいね。』
あの看護師さん、そんな事も言ってたな…
『えっ?食べたいもの?あのっ、でも、よく…
ハァ…
先輩、感謝っす…
500、3本なんて全然足りなくて
昨日、お粥と一緒に先輩が買ってきてくれた2リットルのスポーツドリンク。
それも5本…
って
俺んちの冷蔵庫、そんなにでかくないっすよ?
それだけで、いっぱいになった冷蔵庫、見ながら。
ほくそ笑んでた俺。
こんな姿、先輩に見られたら…
きっと、殴られんだろうな~
って俺…
ヤバい!
末期症状じゃね?
早く、治そ…!
- << 32 「おはようございまーす!」 「あ、お前。生きてたのか。」 「ちょっ…先輩!」 無事、インフルエンザから復活した俺 会社に着いて、先輩に挨拶した途端のセリフがこれだかんなぁ~ 「ヒドいっす…」 「冗談だ。」 「っ…!先輩!」 なんて。 相変わらず先輩にからかわれながら 俺は、部長にも挨拶して いつものように仕事を始めた。
話の途中ですみません。
もし、読んで下さってる方がいらしたら―――
今日、気づいたんですが、ここミクルは主のレスのみ、ピンクになったようで。
スマホの方は以前からだった事も、今日知りましたが…
ガラケーの自分にとっては、衝撃的で…
まさか、小説板にまでとは思わず…
ただ正直、書く気も見る気も失せてしまいました……
こんな事思う人間は自分ぐらいなんだろうけど、この先このまま書いていきたいと思えなくなり
ここでストップしたいと思っています
もし、こんなお話でも楽しみにしてくれてる方がいらっしゃったら、本当に申し訳ありません…
短い間でしたが。
本当に、ありがとうございましたm(_ _)m
『俺のもの』の主より
『食べたいものを食べるようにして下さいね。』
あの看護師さん、そんな事も言ってたな…
『えっ?食べたいもの?あのっ、でも、よく言うじゃないですか!
消化にいいものをって。』
だよな?
『勿論、消化にいいものはいいんですけど、熱が高い時に無理して暖かいものを取るより、冷たいものが欲しければ、そちらの方がいいって事です。』
あ…?
『身体が欲してるっていう事なんですよ。』
そういう事か!
『わかりましたっ…!』
『あと、水分はしっかりと。』
『水分…あ、はい。水ですね。』
『水ではなく、スポーツドリンクです。』
『あ…スポーツドリンク…』
『はい…。出来るだけ糖分の入ってないもので。』
糖分の入ってないスポーツドリンク。
ね。
体温計と一緒に、500のスポーツドリンク3本を買ってきた。
…………
- << 25 ハァ… 先輩、感謝っす… 500、3本なんて全然足りなくて 昨日、お粥と一緒に先輩が買ってきてくれた2リットルのスポーツドリンク。 それも5本… って 俺んちの冷蔵庫、そんなにでかくないっすよ? それだけで、いっぱいになった冷蔵庫、見ながら。 ほくそ笑んでた俺。 こんな姿、先輩に見られたら… きっと、殴られんだろうな~ って俺… ヤバい! 末期症状じゃね? 早く、治そ…!
「うめぇ…」
先輩がさっき持ってきてくれた、有里さん手作りのお粥を食ってる。
「はぁ…、汗またかいてきた…」
全部は食べきれなかったから、残りは冷蔵庫に入れた。
また、身体拭かなきゃな~
先輩。
来てくれたのは嬉しかったけどさ…
「お前、くせぇ。」
とか言われて。
「…んな事、分かってます…」
泣きますよ…?
「けど。風呂には入んなよ。」
「?…」
「体力落ちてるんだから、身体拭くだけにしろ。」
「先輩…」
やっぱ。泣きます、俺…
「心配しなくてもいい。汚ねぇぐらいで、人間死んだりしねえから。」
先輩……
優しいのか冷たいのか、わかんないっす……
やっぱ…
泣きますっ…から!
そこには。
マスクをした先輩が立っていて…
「………」
あまりの驚きに声すらでなくて
「なんだ。まだ、声出ないのか。」
少し籠もった声で俺に話し掛ける先輩。
「!…」
いや…そうじゃなくてっ!
「電気ぐらい点けろよ。」
はっ…
「え…!?今、何時ですか!?」
「なんだ。声出るじゃねぇか。」
「え…」
「9時だ。」
9時?
「夜の?…」
「当たり前だろ。そんな事より、これ。」
意味も分からず受け取ると。
「お粥だ。」
「……え?お粥って…、先輩、作ったんすかっ…?」
「んなわけ、ないだろ。」
え?じゃ、……???
「彼女が、作ってくれた…。」
「彼女……って…、有里さん?!」
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