夢で見た出来事
今朝方に見た夢が、まるでドラマを観ているような感覚で、鮮明に覚えています😃
誰かに聞いてほしいけど、恥ずかしくて言えないのでこちらに書かせていただきます🙈💦
夢なので、批判中傷はご遠慮ください🙇
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まだ結笑には全ては伝えてもわからないかもしれない…
でも、結笑が拒否すればまた時間をかけて絆を作って行こうと思ってる。
『…僕が結笑ちゃんのパパになってもいいかな?』
優しく結笑に問いかける勇気さん。
私も勇気さんも緊張しすぎて顔が引きつってるかもしれない…
『お兄ちゃんが結笑のパパ?』
真顔で勇気さんを見る結笑。
『…ダメかな?結笑ちゃんも、結笑ちゃんのママも、このお家で僕と一緒に暮らさない?』
『ここで??』
『そう…。結笑ちゃんが嫌ならいいんだよ』
勇気さん…
しばらく無言になる。
ダメだと諦めかけたとき、
『結笑イヤじゃないよ❗お兄ちゃんが結笑のパパ⁉やったぁぁぁ❤』
結笑がピョンピョンと跳び跳ねてる。
その姿を見て、私と勇気さんはホッとひと安心した。
…ありがとう…結笑。
保育園が遠くなるため、マンションの近くの保育園を探すと、ちょうど空きがありすぐに入れるみたいで良かった。
本屋も辞めることにした。
通うのは前とそんなには変わらないけど、しばらくは専業主婦になることにした。
好きな人たちの為に家事をするのがずっと夢だった。
本屋に事情をはなし、店長は快く承諾してくれた。
『幸せになれよ❗』
ガッハッハッと豪快に笑うこの笑顔も、もう見れなくなるのかと思うと少しだけ寂しかった。
シフト的には、フリーターの如月さんが私のかわりに入ってくれるみたいで、案外すぐに辞められることになった。
如月さんは店長と過ごす時間が増えることを喜んでいた。
最近の店長も、如月さんの猛アタックな毎日に、意外にもまんざらでもなさそうな感じなんだよなぁ~なんて思ったりして(笑)
…頑張れ如月さん‼
恋する乙女は強いよね(笑)
パートの宮島さんにも『おめでとぉ~✨』っと祝福され、私は後悔することなく大好きだった本屋を辞めることが出来た。
とりあえず、籍だけ先に入れ落ち着いたら結婚式を挙げようと勇気さんが言ってくれた。
ウェディングドレスが着れる…
すごく嬉しかった。
善は急げと早急に勇気さんのマンションに引っ越しをして、片付けもだいたい終わった。
結笑もすぐに新しい保育園に慣れてくれてひと安心だ。
毎日忙しいけど、充実した日々を送っていた。
こんばんは😁二人が結ばれた事が嬉しくて✨思わずレスしてます🙌毎日更新されるのを楽しみ🎵にしてて⤴私、吉岡さんも瞬さんも大好き💕で。恋💘してまぁ~す😍このまま二人が幸せに暮らしてくれる事を祈ってます💡瞬さんと楓さんも幸せになってくれるといいなぁ⤴眠り姫さん、更新大変だと思いますが…大ファンなので、頑張って下さいね😉
朝、勇気さんと結笑より先に起きて、二人のお弁当を作る。
同時に朝食も作り、出来たら二人を起こす。
結笑も勇気さんも寝起きがいいから助かります(笑)
毎朝、勇気さんが結笑の顔洗いや歯磨きを見てくれて、仕上げ磨きもしてくれる。
勇気さんが寝室へスーツに着替えに行っている間に、結笑の着替えは私が手伝い、なるべく一人で着れるように今は練習中なのです。
支度が済むと、三人揃って朝ご飯。
勇気さんは朝もきちんと食べてお仕事に行きます。
…瞬さんとは違うな~って思っちゃったりした時も最初はあった。
今は勇気さんのことをもっと知りたくて、日々…勇気さん観察をするのが日課になっている私(笑)
先に勇気さんが車で出勤し、少ししてから結笑を保育園に送る。
勇気さんが仕事に行くときは玄関まで見送りし、キスをしてお仕事へ。
『パパ~いってらっしゃ~い‼』
結笑も笑顔でお見送り。
そう…結笑も勇気さんのことをパパと呼ぶようになった。
この呼び方にもすぐに慣れてくれた結笑。
本当に手のかからないイイコに育ってくれたことに感謝しかありません。
私はずっとこんな家庭に憧れてました。
トマトさん🍅
更新を楽しみにしてくださってありがとうございます😊✨
とうとう勇気と百合が落ち着きました😂💦💏
でも、人は変わるものですね😃
最初の人物とは思えないくらい、みんな変わってきているように思います💧(笑)
噛めば噛むほど味が出る…
知れば知るほど素がわかる…
っと言ったところでしょうか😁(笑)
読みづらい文章ではございますが、これからもよろしくお願いいたします😍💕
作者様、楽しく拝見しています。勇気さんと百合さんが結ばれてほっとしました。
暖かい家庭を築いて欲しいなあなんて思ってますが…
瞬さんも、最近ちょっと素敵なんて感じてます。
私なら瞬さん?なんて思いながら拝見してます。
最後には百合さんと結笑ちゃんが幸せになれますように
私は『吉岡 百合』になった。
もちろん結笑は『吉岡 結笑』
まさか私が吉岡になるなんて…。
あの頃は思ってもみなかったな。
そして、我が家では籍を入れてから三人で決めたルールがある。
①敬語は使わない(勇気)
②言いたいことはきちんと伝える(百合)
⑤イイコにしてたらおやつ(結笑)
一緒に暮らし始めたときは敬語がなかなか抜けなかったけど、今では自然に話せていると思う。
勇気さんも結笑ちゃんから、『結笑』って呼ぶようになった。
私のことは今まで通り『百合』だったり、結笑の前だと『ママ』なんて照れながら呼んだりしてる(笑)
三人で暮らし始めて数ヵ月がたった頃。
いつも通り家事をしていると、一通の手紙が届いた。
宛名は『吉岡 勇気様 百合様 結笑ちゃん』
これ…手紙?
にしては大きいような…
…招待状?
差出人を見ると、目を疑った。
新郎『高柳 瞬』
新婦『玉置 楓』
えっ?!
瞬さんと楓さん?
結婚式の招待状っ?!
イトコ同士は結婚できるって聞いたけど…
私は驚きのあまりすぐに勇気さんに電話した。
『プルルル…』
『…百合?どうかした?』
心配そうに電話に出た勇気さん。
『今…結婚式の招待状が…』
『…うん』
『それが…瞬さんと楓さんの結婚式みたいで…』
『やっぱりそうなんだ…』
勇気さんは何か知っている様子だった。
『…わかった。帰ってから話をしよう。今夜は早く帰るよ』
『…あっ、はい。じゃあまたあとで…』
私はまだ状況が理解できずに、その後は家事がなかなか手につかなかった。
結笑のお迎えに行き、夕飯の支度をしていると勇気さんが帰ってきた。
5時半…
本当にはやい帰宅。
『ただいま、結笑~今日は何をしてきたの?』
普段通りの勇気さんは、結笑を抱き上げ一日の報告を聞いていた。
『今日はね~みっちゃんとお砂遊びしたよ!』
両手を使って、体いっぱいでおはなししてくれる結笑。
勇気さんは結笑のはなしの合間に、チラッと私を見て
『後で話そう』
っと、小さな声で言った。
私は了解の意味を込めて頷いて返事をした。
食事を済ませ、家族団らんの時間を楽しみ、結笑は夢の中へ…。
結笑を寝かせてリビングに行くと、勇気さんがソファーに座りコーヒーを飲んでいた。
『これ…』
届いた招待状を勇気さんに渡した。
勇気さんが中を開けてみる。
しばらく黙って招待状を眺めていた。
『やっぱり本当だったんだね…。』
はぁ~っと小さいため息をついて、勇気さんは私に招待状を手渡した。
『やっぱりって…何か知ってたの?』
私は勇気さんを見つめて聞いた。
『…うん。百合、隣においで。』
っと、トントンっとソファーを叩く。
そこにそっと座ると、勇気さんはゆっくりはなし始めた。
『最近さ、二人が結婚するかもって噂が流れてはいたんだ…。ただの噂だと思ってたんだけど…。なんでも、瞬の父親がそう望んでるらしいんだよね。』
『…瞬さんのお父さんが?』
『そう。このところ体調がよくないみたいでね、早く瞬に落ち着いてもらいたいみたいなんだ…。』
『そうなんだ…。』
『楓ならしっかりしてるし、安心して瞬も会社も任せられると思ったんだろうね。ずっと父親代わりだったしね。』
『…うん。でも二人の気持ちは…』
そこが一番心配だった。
政略結婚みたいなのは悲しすぎるから…。
瞬さんや楓さんには好きな人と一緒になって、幸せになってほしいから。
『…そうなんだよね。僕もそこが一番心配だよ…。』
勇気さんが私の手を繋いできた。
だから私も強く強く勇気さんの手をにぎり返した。
『ちょっと、こんな時間に失礼かもしれないけど…瞬に電話してみようか…』
勇気さんは携帯を開き、瞬さんに電話をかけ始めた。
『プルルル…』
私は勇気さんの肩にもたれ掛かった。
しばらく鳴らしても出る気配がない。
『…出ないな。また明日にでもかけてみるよ』
『…うん…』
私は小さく頷いた。
私の元気がなく下を向いていると、勇気さんがおでことおでこをコツンとぶつけてきた。
『…心配?』
っと上目使いで甘えたように聞いてくる勇気さん。
『…うん。』
っと答えると、
『…楓が?…それとも…瞬のこと?』
少し意地悪な言い方で聞いてくる。
『…どっちもだよ』
私も目線を勇気さんに合わせた。
至近距離で目と目が合っている。
『…瞬が結婚するのは嫌?』
なんだか意地悪なことばかり言う勇気さん…。
『…どうして?瞬さんが幸せなら、結婚だって心からお祝いしたいよ?幸せになってほしい。もちろん楓さんも…。今日の勇気さん…なんだか意地悪だよ…』
私がイジケたように言うと、勇気さんが大きな両手で私の頬を覆った。
『…ごめん。悲しそうな百合の顔を見たら、もしかしたらこのまま百合が瞬のとこに行ってしまうんじゃないかって思ったら、つい意地悪な質問をしてたよね…ごめんね。』
…ヤキモチかな?
『私…どこにも行かないよ?ずっとここにいる。あなたの側にいたいから』
優しく優しく勇気さんを包むように抱きしめてあげた。
『…うん、そうだよね。ごめんね、百合。愛してるよ』
そう囁きながら、勇気さんも私を優しく強く抱きしめ返してくれた。
『勇気さん…』
珍しく弱気な勇気さんを愛しく感じた夜だった。
そのとき…
『ピッピッピッ…』
勇気さんの携帯が鳴る。
テーブルに置かれた携帯に名前が光ってる。
『あっ…瞬だ…』
勇気さんは携帯を手に取り電話に出る。
『…もしもし』
緊迫した空気が流れる。
『おぉ~!お疲れ~!電話したか?』
瞬さんの大きな声は電話からもれて、私にまで聞こえてきた。
『…あっ…あぁ…』
テンションの高い瞬さんに、すっかり拍子抜けしたような声を出している勇気さん。
『わりぃ~わりぃ~!さっきまで実家で楓や親父たちと一緒に飯を食っててさ。あっ!招待状はちゃんと届いたか?』
『…あぁ、今日届いた…けど、本気で結婚する気なの?』
淡々とはなす瞬さんに、私も勇気さんも驚いた。
『おぉっ!俺、楓と結婚するわ!結婚式にはちゃんと来てくれよなッ!』
『…わかった。』
それしか言えない勇気さん。
私はすでに言葉が出てこなかった。
『結笑のドレス、俺がプレゼントに送るからさ、それ着せて来いよな~!』
『…あぁ…わかった。』
『…おい、ちゃんと聞いてんのかよ!お前、大丈夫かぁ?』
心配で電話したつもりが、逆に心配されてしまっている私たち。
『あの…!楓さんも結婚に乗り気なんですか?』
私は勇気さんから電話を奪い、瞬さんに聞いてみた。
『おぉ、百合!んっ?楓?ちょっと待ってな…おい、かえで~百合から電話だぞっ!』
あっ、一緒にいるんだ!
『もしも~し!百合ちゃん結婚のこと…ビックリしたでしょ(笑)』
おどけたように話してる楓さん。
『あの…いいんですか?このまま結婚しても…』
私はオドオドしながらも聞いてみた。
『うんっ!おじさまから初めて言われた時はビックリしたけど…逆にそれから瞬を意識するようになって、今まで見てきた男達より全然瞬の方が芯がしっかりしてるな~って思うようになったの!』
『…はい…』
『ふふふっ(笑)心配しないで、百合ちゃん!今までは弟にしか思えなかったけど、今はちゃんと一人の男として見てる。そんな瞬に惹かれたから結婚もありかなって思えたの。』
『…そうなんですか』
『…うん、百合ちゃんのお陰よ。』
『…私?』
『そう…昔の瞬だったら絶対に好きにはならなかったけど…百合ちゃんと出会って、失って、学んで、アイツは人としてすごく成長したわ。周りが驚くくらいにね…そんな瞬をずっと側で見てきて、今では誰かにとられたくないって思っちゃったのよね(笑)』
笑いながら話す楓さん。
…好きなんだなぁ、瞬さんのこと。
私にもちゃんとその想いが伝わってきました。
『そうなんですか!安心しました。どうかお幸せになってくださいね♪』
心からそう思えた。
『ありがとう…!じゃあ、瞬にかわるね』
その言葉を聞いて、私も勇気さんにかわった。
しばらくして、勇気さんと瞬さんは会話が少しずつズレて仕事のはなしになっていたので、私はキッチンにハニーミルクを作りに行った。
二人の想いが通じての結婚に、私は嬉しかった。
キッチンから見える勇気さんの姿。
真面目な顔で仕事のはなしをしてる。
…カッコいいなぁ(笑)
ついつい見とれてしまう。
みんなが幸せになれたらいいね。
そう願わずにはいられない夜でした。
瞬さんとの電話も終わりに近づいたような会話になり、瞬さんが私にもよろしくとでも言ったのだろう。
『あぁ、百合にも伝えておくよ』
っと勇気さんが言って電話を切った。
切ってすぐに、勇気さんはキッチンにいる私を見てニッコリ笑う。
私もニッコリ笑った。
二人で甘めのハニーミルクを飲んで、ホカホカした気持ちで眠りについた。
今日スレ見つけて一気に読んでしまいました😍💕
続き気になります~✨
自分の息子には吉岡さん系になってほしいけど、私は高柳系に弱いです…🙈💕…主人はどっち派でもない優しいのが取り柄の平凡な人…読んでいて妄想がひろがり、私には主人が一番と再確認しました☺
私も妄想大好き💕妄想万歳🙌です✨
これからも楽しみにしてます💕更新大変だと思いますが頑張ってください💕
コアラさんへ🐨
現実にはないから夢でときめいているのですよ😊
長いのに読んでくれてありがとうございます🌷
コアラさんにも素敵な夢がやってきてくれるといいですね😊
ちなみに私は昔から見た夢はハッキリ覚えてますよ😲
そういう体質なのでしょうか❓(笑)
まぁ後半はさすがに夢で見たものではなく、妄想を織り混ぜて物語を進めているので、そこのところはあまりツッコまないでください😁💧(笑)
これはフィクションです⭐妄想は自由ですよ✨
コアラさんもぜひ妄想をして楽しんでみてくださいね🎵
追伸❤
私には妄想があるので、現実世界で家庭がある方に手を出すことはございません💦
そんな勇気もないです🙈
♂ママさん👶
読んでくださってありがとうございます☺
妄想っていいですよねっ💓
どんどん妄想が広がっていくのはすっごく楽しいです😁✨
高柳と吉岡…全く正反対のタイプに告白されちゃったら、めちゃくちゃ迷っちゃいますよね~❤(笑)
百合のようにモテたかったわ😍
これは妄想ではなく、すでに願望❓(笑)
お暇なときにまたのぞきにきていただけたら嬉しいです☺
数日後…
結笑宛に瞬さんから贈り物が届いた。
開けてみてびっくり。
…真っ白い天使の羽をつけたフリフリドレス。
これをお二人の結婚式に、結笑に着せて来いって言っているのですか…?
瞬さん…
夜、勇気さんが帰ってきてから見せると勇気さんが放心状態になっていた(笑)
『コレはありえないよね…?』
私に聞いてくる。
結笑は大喜びだったので、
『…とりあえず一回着せてみようか?』
っと、結笑に着せることにした。
着替え終わって結笑が勇気さんのところに走って行くと…
勇気さんは結笑を抱きしめました。
『…可愛い💓』
もうメロメロ(笑)
親バカなはなしだけど、実際に私にも結笑がすごく可愛く見えた。
ただ結婚式にこれはちょっと…ね…(悩)
勇気さんは携帯で結笑を撮りまくってます。
うち、よく撮れた一枚を瞬さんに送信してるみたいだった。
『百合!結笑を抱いてこっち見て』
ニッコリと微笑む勇気さん。
私は照れ笑いをしながら言われるがままにした。
『パシャ』
満足そうな勇気さん。
こっそり後ろから携帯を見ると、私と結笑が待ち受けになっていた(笑)
そんなオチャメな勇気さんも愛しくて、背中にピタッとおでこをくっつけた。
『休みの日に、結笑と百合の着て行く服を買いに行こうね』
勇気さんが左手を後ろに回してきて、ポンポンっと私の背中を叩いた。
手に持っていた勇気さんの携帯が鳴り、メールを見ると瞬さんからだったみたい。
『絶対に着せて来いよなッ!結笑かわいすぎッ!』
っと書かれてた。
ポチポチメールを作り、送信っと。
『…却下。』
勇気さんがまたバッサリ瞬さんを切り捨てる。
瞬さんにこんなこと言えるのなんて、楓さんと勇気さんくらいじゃないかな(笑)
本当に仲良しなんだね。
それから勇気さんは結笑の目線までしゃがみ、頭をナデナデする。
『結笑、すごく可愛いよ~本物の天使みたい(笑)』
『本当っ?!』
ノリノリな結笑はクルクル回って見せる。
『うんっ、すごく可愛い!でもさ、違うドレスもお休みにパパとママとで見に行かない?』
『でもぉ…』
残念そうな結笑。
『…うん。じゃあ、いいのがなかったらそれにしよう!約束だよ』
『わぁ~い❤』
二人で仲良く指切りげんまんの約束をしていた。
あっという間に週末になり、話していたドレスを買いに三人で洋服やさんへ出掛けた。
店内には色とりどりのドレスがたくさん飾られてる。
結笑も小さくても立派なレディー(笑)
目をキラキラさせて店内を見渡してる。
まずは結笑のドレスを探した。
ピンクに黄色、赤に紫、黒に水色…
たくさんあって選べない。
形も種類が豊富で目移りしちゃう。
私は黄色の明るい感じのドレスを手に取った。
勇気さんはやっぱりピンクの可愛らしい感じのドレス。
結笑はどれもあまりお好みではない様子…
やっぱり瞬さんが贈ってくれた白い天使のドレスがいいみたい。
勇気さんと悩んだあげ句、結笑の意見を優先することにした。
自我がハッキリ芽生えてくる三歳。
結笑自身に決めさせるのも大事なことかなっと考えた。
それに、せっかく瞬さんにいただいたドレス。
瞬さんが主役の結婚式に着て行ったら、喜んでくれるかな~と期待した。
白いドレスを着れることになり結笑は大喜び。
結笑のドレスも決まり、お次は私のドレスを探すことになった。
私の目も輝いてる。
どれにしようかな…
どれも素敵だなぁ…
勇気さんも真剣に選んでくれた。
黒のドレスが無難でいいかな…
黒いドレスを手に取ると、勇気さんが止めた。
『百合、これなんてどうかな?』
勇気さんが持ってきたのは、水色のロングドレス。
『これ…私にはちょっと派手じゃないかな…』
普段あまり水色は着ないので、心配になった。
『派手じゃないよ。それに…きっとそれなりに地位の高い人ばかりが出席するはずだから、これくらい着ても浮いたりはしないよ(笑)』
クスクス笑う勇気さん。
確かに…
考えてみたら瞬さんの結婚式と言えば、高柳グループの一人息子の結婚式だもんね。
有名人から偉い人やらきっとたくさん来るよね…
今から緊張してきちゃった。
勇気さんの持ってきてくれた水色のドレスを試着してみた。
…私とは思えぬほど大人っぽく見えた。
『とっても素敵だね。百合は細くてスタイルがいいから似合うと思ったんだ』
っと、勇気さんも誉めてくれたので思いきってこれを買うことにした。
すると、勇気さんがドレスに合わせて靴とネックレス、(私はピアスの穴が開いてないから)イヤリングも一緒に買ってくれた。
ありがとう…勇気さん。
結婚式が近づき、勇気さんは更にドレスに合わせてネイルもオーダーメイドで作ってくれた。
家事をするからと、取り外しができるものにしてくれた。
瞬さんの住んでいる街での結婚式なので、当日でも行けるけど美容室に行ったりと朝から忙しくなると思ったので前日からホテルに泊まった。
結笑は初めてのホテルに大はしゃぎ!
『きれー…✨』
キラキラのシャンデリアに、広いフロア、お姫様のような扱いに結笑はシドロモドロ…(笑)
私は支度を整えて、一足早くホテルを出て勇気さんの知り合いの美容室へ行き、髪をアップにしてもらい、プロの方にメイクまでしてもらった。
こんなに気合いを入れてお化粧をしたのはとれくらいぶりだろう…(笑)
我ながらいいところのお嬢様に見えるかも~なんて考えて、一人で笑ってた。
『すごく素敵ですね!これは吉岡さんも惚れ直しますよ(笑)』
『そんな…(照)💦』
勇気さんの知り合いの男性の美容師さんとお喋りをしていると、勇気さんと結笑が迎えに来てくれたみたい。
『そろそろ出来た頃だと思って…』
カランカランっと入り口のドアが開き、勇気さんが入ってきた。
私を見つめ、頭のてっぺんから足の爪先までじっくりと眺めてる。
段々と恥ずかしくなってきて下を向いた。
すると、勇気さんが
『綺麗だよ…百合。すごく綺麗だ』
っと、優しく微笑みながら言ってくれた。
それが嬉しかった。
『もぉ~吉岡さ~ん、朝からイチャイチャ見せつけないでくださいよ~(笑)』
さっきまで私を綺麗にしてくれてた美容師さんが勇気さんに話しかける。
『あぁ(笑)すまない。朝早くから無理を言って悪かったね、アサギ』
『い~え!吉岡さんの為なら喜んで(笑)』
『ありがとう。アサギ、紹介するよ。この人が妻の百合で、この子が娘の結笑。百合、彼は朝木 凌也。高校の時の後輩だったんだ』
朝木さん…
背は低めだけど、おしゃれで可愛らしい感じの男の人。
ホストにいたらナンバーワンとかになってそうだなぁ…。
私の一個上かぁ。
『はじめまして!』
ニッコニコで握手をするアサギさん。
『はじめまして、今日は素敵にしていただいてありがとうございましたっ』
私も笑顔で心からお礼を伝えた。
『結笑ちゃんもよろしくね!』
『うんっ!』
結笑の髪もパッパっと手早く可愛くしてくれた。
さすがプロは違うなぁと感心した。
私は勇気さんの正装にドキドキした。
カッコ良すぎだよ💦
『あっ、もう行かなくちゃいけない時間だ…じゃあ、アサギありがとなっ。百合行くよ』
『ありがとうございました💦』
『ありがと~バイバ~イ❤』
『いってらっしゃい!結笑ちゃんまたね~』
笑顔でブンブン手を振って見送ってくれる朝木さん。
太陽みたいな、一緒にいるだけでみんなが元気になれるような人だったなぁ。
美容室でくつろぎすきたのか、ちょっとギリギリになり足早に急いで会場に入った。
受付を済ませ中へ入ると…私の想像を遥かに越える大きさだった。
結笑と二人で
『すご~い…』
っと声を揃えて言った。
何人来るんだろう…
テーブルや椅子の数がありえないくらい多いんだけど…
これみんな人で埋まっちゃうの?
瞬さんの凄さを改めて実感した。
式が始まるまでまだ少し時間がある。
勇気さんもここへ来てから、いろんな人に話しかけられ挨拶を交わしてる。
勇気さんの知り合いもたくさん来てるんだなぁ…
ほとんどが仕事関係の方かな…
『百合…こっちへ来てくれる?』
勇気さんがスッと手を差し出す。
その手を取ると、さりげなく私の腰に手を添えてみなさんに紹介してくれた。
『妻の百合です。』
『…はじめまして💦』
…いつもの勇気さんとは少し違うみたい。
場馴れしてると言うか…
積極的と言うか…
顔つきも違う。
いつものニッコリ笑顔なのに、目が笑ってない。
目尻を下げて笑う勇気さんが好きだけど…
こんな勇気さんにもドキドキする。
見たことのない勇気さん。
彼をまたひとつ知ることが出来た気がして嬉しかった。
みなさんと話をしながら、でも鋭い目付きで周りをよく見てる勇気さん…。
前に勇気さんが瞬さんの右腕として会社を急成長させた凄腕だって聞いたことがあったけど…
このときその言葉の意味を初めて理解した。
勇気さんは仕事とプライベートがハッキリしているんだね。
うちじゃあこんな勇気さんは見れないかもしれないなぁ…
結笑は近くをチョロチョロしたり、イイコに手を繋いで側にいてくれたりと、綺麗に着飾った人たちの多さに興味津々の顔をしていた。
キリリとした勇気さんはちょっと近寄りがたい感じがしないでもない…。
勇気さんともし仕事が一緒だったら、私は好きになってたかなぁ…
ちょっと苦手なタイプだったかも…
でも、仕事以外なら優しくて紳士的な勇気さんだろうから…
そのギャップにやっぱり惹かれちゃうのかも…
なんて色々と考え込んでしまった(笑)
うんっ。
どんな勇気さんでも、きっと私は恋をするね。
そんな気がするよ。
挨拶の度に勇気さんは私や結笑を紹介してくれ、少しだけ気疲れもした。
だって、この会場にいるほとんどの人が、私が勇気さんの奥さんだってわかったんじゃないかなってくらい(笑)
でも、ハッキリと『僕の妻です』って紹介してもらえて、私は幸せだね。
式が始まる前から疲れてどうする!
頑張って笑顔で乗りきった。
勇気さんの為に…勇気さんが恥ずかしくないように。
でも少しだけ気になることもあった。
私が瞬さんの人形をしていたときに、会ったことがある人がいたらどうしようかと…。
勇気さんにも、瞬さんにも、結婚をする楓さんにも迷惑をかけてしまうんじゃないかと心配だった。
どうか誰も私を知っていませんように…
仮に会ったことがあったとしても、私のことなんか覚えていませんように…
祈る気持ちで勇気さんの隣で笑ってた。
『皆様…チャペルまでご移動くださいませ。』
司会の方が招待客を誘導し始め、私は少しホッとした。
勇気さんはホッとした私を見て
『…疲れたでしょ?ごめんね…瞬の会社にいたときの取引先や、今の会社での繋がりの人だったりたくさん来ていてね。百合や結笑のことも紹介できるいい機会だと思ったんだ。』
また優しくいつものように微笑む勇気さん。
私や結笑を見つめる目は優しいってわかってるから。
『大丈夫だよ!勇気さんが恥ずかしくないように、私も結笑も粗相をしないようにしてるね』
勇気さんが私の手を繋ぐ。
『いつもの百合達でいいんだよ(笑)無理しなくても大丈夫だからね。僕が側にいるよ』
手を繋ぎ私達三人もチャペルへ向かった。
綺麗なステンドガラスに感動していると素敵な音楽が響き、新郎の瞬さんが入場してきた。
わぁ…真っ白なタキシードにトレードマークの金髪がよく似合ってる。
失礼だけど、今日はすごく真剣な瞬さんだなって思った(笑)
私たちの前を通りすぎるとき、瞬さんは一瞬ニヤっとした。
するといきなり…
『瞬ちゃ~ん❤』
結笑が手を振った。
静かなチャペルに響く結笑の声…
私も勇気さんもその行動にドキっとして、私は慌てて結笑に『シー💦』っと注意した。
すると瞬さんはクルりとこっちへ振り向き、ニカっと笑いながら結笑にピースをした。
…ごめんなさい💦
私はペコペコと頭を下げた。
そんな必死な姿を見て
『ぷっ…(笑)』
っと、口に手を当てて笑いをこらえながら、ゆっくりとまた瞬さんは真っ赤なヴァージンロードを歩いて行く。
すると勇気さんはしゃがみこみ、結笑に何やら耳打ちしてる。
結笑は笑顔で頷いていた。
そして、両手を自分の口に当てて『ウン。ウン。』と首を縦に振り、勇気さんと真剣にアイコンタクトをとってる。
勇気さんはそんな結笑の姿を見て
『グッ(^-^)g"』
っと親指を立てて返事をした👍
瞬さんが深く一礼をする。
次はいよいよ楓さんが入場してくる番だ。
結笑は大丈夫かな…
私は心配でたまらなかった。
そして、後ろの入り口が開く。
楓さんが入ってきた。
隣にいる人は誰だろう…
なんだかちょっと気難しそうな感じ。
誰かに似てる…
あっ、瞬さんだっ!
すると勇気さんが私にそっと
『…楓と歩いてるのが瞬のお父さんだよ』
っと教えてくれた。
そっか…
楓さんもご両親を事故で無くしていたんだもんね。
瞬さんのご両親が引き取ったって言ってたから…。
でも、やっぱり瞬さんに似てるなぁ~。
さすが親子なだけあるよね。
瞬さんも年齢を重ねたら、あんな風に貫禄のある男性になるのかな。
楓さんが目の前を歩いていく。
真っ直ぐ瞬さんだけを見つめ、その顔はとても幸せそうだった。
すごく綺麗な楓さん。
楓さんはスタイル抜群だから、ほっそりしたマーメイド型のウェディングドレスを着てた。
本物の人魚姫みたい。
『ボン・キュ・ボン』って言葉が当てはまる。
ドレスを着こなし、楓さんが輝いて見えた。
花嫁さんって素敵だなぁ✨
結笑も口に手を当てたままイイコにしていてくれた。
誓いの言葉に、指輪の交換、そして誓いのキス…
まるで映画のワンシーンを観ている様だった。
ブーケトスはしないまま一連の流れが終わり、二人が退場する。
みんなで『おめでとう』の言葉と共に、花びらを二人に向けて飛ばした。
瞬さんも楓さんもみんなに祝福されて、とても幸せそうに笑ってる。
二人が出ていった後に一旦扉が閉まり、親族の方々での写真撮影になった。
他の人たちはまた会場に戻って行く。
私達も戻ろうとすると、式場スタッフから呼び止められた。
『吉岡さまっ、新郎の高柳様が親族の写真撮影にぜひご一緒に、吉岡様のご家族も参加してほしい…とのご伝言をお預かり致しております。こちらへどうぞ』
急遽呼ばれ、親族の写真撮影にも入れてもらった。
写真を撮り、今度こそ会場へ戻ろうとすると…
『百合ちゃん!』
っと、楓さんが来てくれた。
『おめでとうございます💦楓さんすっごく綺麗ですっ(涙)』
あまりの感動に涙が出そうになる。
『やだ~💦百合ちゃん大袈裟だよ~(笑)泣くのも早いよっ!(笑)』
すると、照れてる楓さんが私に『はいっ!』っと、持っていたブーケを手渡してくれた。
『次は百合ちゃんがヨッシーにちゃんと結婚式を挙げてもらってね!』
っとウィンクした。
嬉しくてまた涙が出そうになる。
『ありがとうございますっ(涙)大切にしますっ』
『もぉ~百合ちゃんは涙もろいんだから~(笑)』
笑いながら、楓さんが頭をナデナデしてくれた。
こんなお姉ちゃんがいたらよかったのになっと、心から思った。
会場に戻ると、それぞれにみんなが同じテーブルの人々と雑談を楽しんでいた。
私達も席に着く。
結笑には専用の椅子が用意され、可愛く飾り付けされていた。
結笑はずっとニッコニコ。
うちと同じテーブルになったのは、瞬さんや勇気さんと同じ大学を出たお友だちご夫婦だった。
もちろん勇気さんも知っている方々で、学生の頃からお付き合いしていて、そのまま二年前に結婚したと言っていた。
お子さんはまだいないみたい。
『瞬はヤンチャだった』とか、『勇気は昔から真面目だった』とか、私の知らない二人の話を聞けてすごく楽しかった。
『…あんまり結笑の前で変なことは言わないでくれるかな?』
呆れたように勇気さんは言ったけど、でもお二人の話す昔話に勇気さんも懐かしんでいたようだった。
学生の頃の勇気さん…
もっと知りたいなっ!
勇気さんが何を学んできたのか。
どんな人たちと同じ時を共に過ごして、笑ったり、喜んだり、怒ったり、時には泣いたりもしてきたのかな。
…恋もしてたのかな?
もっともっと勇気さんのことが知りたいよ。
私の考えていることがわかったのか、勇気さんが
『…百合…恥ずかしいし、普通だから聞かないでね?過去は過去だよ』
っと私を止めた。
普通だって…勇気さんのことなら知りたいのにな。
『そうそう(笑)勇気さ~学生の頃から瞬とばっかりつるんで、女の子の告白を断り続けてたからさ…』
『…おいっ!その話はいいいよっ!』
勇気さんが少し取り乱す。
面白がってお友達の旦那さんがはなしを続ける。
『コイツずっと男にしか興味ないんじゃないかって噂されてたんですよ(笑)』
『…百合、聞かなくていいからね…はぁ…(疲)』
深いため息をつく勇気さん。
そんな噂されてたんだぁ~。
やっぱり学生の頃からモテてたんだろうなぁ。
でも、断ってたんだ…
なんかちょっと嬉しいかも。
変な過去を暴露されちゃって、勇気さんはちょっぴりふてくされ気味?(笑)
『…まぁ、百合さんみたいな素敵な女性と結婚してくれて、僕らもひと安心ですよ(笑)ひょっとしたら本当に…って、内心は思ってたからね(笑)』
っと、お友達が最後はうまく笑い話に変えてくれてみんなで笑った。
その時
『これより、新郎新婦のご入場です』
っと司会の方が言い、ゆっくり入り口が開いてそこには瞬さんと楓さんが腕を組んで立っていた。
盛大な拍手の中を、雛壇まで歩いていく二人。
長い道を歩きやっと席につき、瞬さんが挨拶をした。
すごく堂々としていてカッコイイ挨拶だった。
そんな瞬さんにまた盛大な拍手がおくられた。
乾杯をし、一流シェフの料理が振る舞われ、結笑には豪華なお子様ランチが出てきた。
大喜びで食べてる。
私は飲めないのでジュースをいただき、勇気さんはシャンパンを飲んでいた。
偉い方のおはなしがあり、次は友人代表のスピーチへ。
そういえば、勇気さんが瞬さんから頼まれていたような…
一回も練習してるところとか見てないけど、大丈夫かな…
心配しながら勇気さんを見ていた。
さすがと言うか、なんと言うか…
勇気さんは見事に無難かつ繊細にスピーチをやり遂げた。
カッコイイ…
今日は何回、勇気さんにときめいちゃったんだろう。
もう、今日の勇気さんはいつもよりもカッコよすぎです。
席に戻ってきた勇気さんにお友達の旦那さんが
『相変わらず完璧なヤツだな~(笑)』
っと、冷やかす。
すると、
『別にこれくらい大したことじゃないよ(笑)』
っと、ニッコリとサラリとかわす勇気さん。
式も滞りなく進み、ドレス→着物→ドレスとお色直しも二回した。
幸せな雰囲気に、楽しくておいしい料理、普段とは違う勇気さんもたくさん堪能できた。
瞬さん、楓さん、本当におめでとうございます。
どうかいつまでもお幸せに…。
盛大だったからか、ほぼ一日がかりの結婚式だった。
夕方うちに帰って来た頃にはもう三人クタクタ(笑)
軽めに夕食をとり、お風呂に入ってからテレビをみながらまったりした。
結笑は気づいたらそのまま眠っていて、勇気さんが優しくベッドまで運び、川の字になっり目をつぶると、私も勇気さんもすぐに眠りについていた。
今日は本当に素敵な結婚式でした。
こんにちは😃
すごくぃぃ展開になってきたので、毎日続きが気になってニヤニヤ興奮しながら読ませてもらってます😍
結笑ちゃんもキュートでラブリーです❤
これからも楽しみにしてるので頑張ってくださぃ✨
一日経ってもまだ、結笑の興奮は冷めやらぬようで…
結婚式から帰ってからずっと
『結笑もお嫁さんになる‼』
っと意気込んでいます(笑)
『結笑…あんまり早くお嫁に行っちゃうと、パパはちょっと寂しいな…』
なんて、結笑をかまってる勇気さん。
もし…結笑がいつか誰か素敵な人のところへお嫁に行くときは、笑顔で送り出してあげたいな。
小さな私の楽しみも出来た。
瞬さんと楓さんはそのまま海外へ新婚旅行へ行ったみたい。
素敵な思い出をたくさん作ってきてほしいな。
またいつもの生活に戻る。
結笑と勇気さんのお弁当を作り、掃除や洗濯をする。
朝食を食べさせ、たまに勇気さんが結笑を保育園に送ってくれたりするから、私は玄関から二人を見送ったり。
こんな当たり前のことが、私には幸せに感じた。
一週間くらいが経った頃…
楓さんから電話が来た。
『百合ちゃ~ん!昨日ハワイから帰って来たんだけど、百合ちゃん達にお土産があるの☆日曜日に遊びに行ってもいい?』
『おかえりなさいっ!日曜日ですか?大丈夫ですよ。勇気さんにも伝えておきますね』
日曜日に楓さん達が来ることになった。
日曜日に楓さん達が来ることを伝えると、勇気さんは快く承諾してくれた。
結笑も跳び跳ねて喜ぶ。
そして待ちに待った日曜日のお昼過ぎ。
『ピンポーン』
『瞬ちゃんだぁ~❤』
バタバタと玄関に走ってお出迎えをする結笑。
私と勇気さんも結笑に続き玄関へ向かうと…
結笑がフリーズしたまま動かない。
『どうしたの?』
っと、玄関のドアを大きく開き見てみると…
『きゃっ!』
思わず叫んでしまった。
その声に、すぐ後ろにいた勇気さんが
『百合っ!どうかした?』
っと慌てて私を抱き寄せた。
勇気さんに引き寄せられた勢いで、私の手が玄関の扉から離れ閉まりかかる。
その瞬間、すっと小麦色のような黒い手が伸びてきて玄関を開けた。
警戒する勇気さん。
『…よぉ!』
ぬぅ~っと金髪にサングラスをかけて、すごく日に焼けた人が入ってきた。
『瞬…お前それ…』
私を抱いていた勇気さんの手の力がゆるむ。
サングラスをはずすと、結笑がやっと動いた。
『…瞬ちゃん‼』
あまりにも黒くなりすぎていて、結笑には一瞬誰だか理解するのが出来なかったようだね(笑)
本当に黒すぎますよ…
楓さんも健康的そうな小麦色になっていた。
勇気さんは呆れながら
『…二人とも、いい大人なんだから少しは考えなよ。明日からそれで会社に出るつもり?』
っと、ため息をついた。
『…あっ、仕事があったな。一週間近くもハワイにいたから、すっかり仕事のこと忘れてたな…💧どーすっかなぁ…』
瞬さん…考えてなかったんだ。
『まぁ、なんとかなるわよっ!』
楓さんが瞬さんの背中をポンッと叩いた。
『…いてっ‼』
叩かれた瞬間、瞬さんが痛がる。
『あっ、ごっめ~ん💦まだ背中が痛かったぁ?💦』
『いてーよっ⤵』
『自業自得だな…。』
まだまだ背中の日焼けは痛い様子の瞬さんでした(笑)
『…結笑~イイコにしてるかぁ~?』
急に瞬さんは話を変えて、結笑を抱き上げる。
『うんっ❗結笑イイコだよ!』
瞬さんに抱かれてニコニコの結笑。
『そっか!イイコかっ!』
『うん、瞬ちゃんあのね、結笑ね、お嫁さんになるの!』
『おっ、もうそんなこと言う歳になったのか(笑)』
『結笑、瞬ちゃんのお嫁さんになるっ❗』
…大人4人は固まった。
『瞬ちゃんだぁ~いすき❤』
…結笑…
子供の言っていることだから、そんなに気にすることもないんだけど…
結笑…
瞬さんだけはダメなんだよ。
瞬さんは結笑の本当のお父さんだから、お嫁さんにはなれないんだよ。
いつかは…
話さなきゃいけないのかな。
すごく悩む問題だよね。
『結笑あのね…』
私がそう言いかけた時、勇気さんが私の肩を掴んだ。
『結笑はきっと素敵なお嫁さんになるね!』
ニッコリ結笑に話しかける。
『うんっ❗』
満面の笑みで答える結笑。
そしてまた…楓さんが悲しそうな顔をしてた。
たまに見せる悲しそうな顔。
楓さんは何を思って、時々あんな顔をするんだろう…。
『瞬…』
楓さんが弱々しく瞬さんにもたれかかった。
そんな楓さんの姿を見て
『…わりぃ、このあとまだ用事があったんだった!また来るからさ!楓~行くぞッ』
『…うん。百合ちゃんごめんね、またねっ!』
今にも消えそうな笑顔で帰って行った楓さん達。
何か失礼なことしちゃったのかな…
結笑のあれがマズかったのかな…
どうしよう…
私がオロオロしていると、勇気さんが頭を後ろからポンポンしてきた。
『きっと瞬たちも土産を配るのに忙しいんだよ。また今度ゆっくりうちに呼んであげようね。』
優しく微笑む勇気さん。
『…うん…』
まだスッキリはしないけど、勇気さんの笑顔に少しだけ心が軽くなった気がした。
『瞬ちゃん帰っちゃったの?つまんない…』
下を向きながら私のスカートの裾を掴み、口をとがらせてイジける結笑。
『瞬たちは忙しいんだって。じゃあ…うちはこれから結笑の行きたいところに行こうか!』
勇気さんが結笑の鼻先をツンツンする。
思わず笑った結笑が
『じゃあ、ピクニック!』
っと言い出した。
お昼は済ませてたので、近くのお店で飲み物やお菓子をたくさん買って緑のある公園に行くことにした。
結笑はもう元気いっぱい。
勇気さんは子供の扱いが上手だから、何かと助けられることが多い。
娘さんのことは一切口にはしないけど…
もしかしたら会いたかったりするのかな…?
言いづらいだろうから、私から切り出してあげた方がいいのかな…。
娘さんへの想いを断ち切るように、結笑優しくしてれてるのかな…?
勇気さん…
あなたもきっとツラいんだよね。
ずっと側にいるよ。
三人で公園を満喫した。
勇気さんと結笑は、芝生の上でボール遊び。
優しく勇気さんがボールを投げて、それを結笑がキャッチする。
…はずなのに、なかなか結笑はキャッチできずに何回も何回も勇気さんに投げさせる結笑(笑)
『結笑、いくよ~!』
何度でも結笑に付き合ってくれる勇気さん。
なんて幸せなんだろう…
端から見たらきっと仲の良い家族なんだろうな~なんて考えながら二人を見ていた。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、片付けをして帰った。
たくさん遊び、結笑は早く眠りについた。
私と勇気さんは紅茶を飲みながらゆっくりテレビタイム。
会話なんかなくたって、この落ち着いた空気に癒される私。
お日様のような勇気さんの匂いも安心する。
勇気さんが大切にしてくれるこの家族を、私も大切にしたいな。
…ん?…体が揺れる。
私、いつの間にか寝ちゃってたんだ。
目を開けると、勇気さんの顔があった。
眠った私をお姫様抱っこで勇気さんが寝室まで運んでくれている途中だった。
『…勇気さん…』
まだウトウトしながら、勇気さんの胸に頭をコツンと寄せた。
『…うん。ゆっくりおやすみ』
優しくベッドに寝せると、おでこにそっとキスをしてくれた。
私は安心してまたそのままた眠りについた。
素敵な夢を見た気がする。
私たち三人が出てきた素敵な夢…
…あっ!
あまりの心地よさに、目を覚ますといつもより一時間も遅い。
でも目覚ましを止めた覚えもない。
かけ忘れたのかな…
隣には勇気さんの姿はもうない。
いけない💦朝食とお弁当の準備💦
慌ててキッチンへ向かった。
キッチンのドアを開けるといいにおいがしてきた。
Yシャツスーツにエプロン姿の勇気さん。
テーブルにはすでに着替えて、頭も可愛くリボンがつけられた結笑。
『おはよ~ママ❤』
『あっ…おはよ…』
私が入り口に立ったままでいると、勇気さんが笑いながら結笑に朝食を出して言った。
『おはよう。たまにはゆっくり休めたかな?…そんなところにいないで、こっちへおいで(笑)』
クスクス笑う勇気さん。
『ごめんなさい💦私が目覚ましセットするの忘れてたみたいで…』
勇気さんに謝ると
『あっ、僕が止めておいたんだよ。たまには百合にゆっくり寝ていて欲しかったからね』
『…勇気さんが…よかったぁぁぁ…』
寝坊したと思っていたら、勇気さんの優しさだとわかり、私は一気に安心してそのまま床にペタリと座り込んだ。
『そんなところに座ったら体が冷えちゃうよ。紅茶も用意してあるから、朝食にしよう』
私に手を差し出し、立たせてくれた勇気さん。
パンにハムエッグ、サラダに紅茶…
『百合みたいに大したものは作れないんだけどね(笑)』
照れ笑いをする勇気さんに胸キュンした。
『ううんっ、勇気さんすごい!とってもおいしそうっ!ありがとうっ!!』
感動して目に涙がうっすらと浮かぶ。
そんな私を見て勇気さんは
『そんなに喜んでもらえて嬉しいな。こんなのでよかったら、いつでも作るよ』
優しく微笑んでくれた。
『パパスゴいね~😲ゆえお腹すいたぁ…』
『ごめんね💦じゃあいただきましょうか!』
三人で勇気さんが作ってくれた朝食を食べた。
おいしかった。
嬉しかった。
勇気さんのエプロン姿に釘付けだった。
滅多に見れないかも…っと思い、ずっとずっと見つめてた(笑)
『…百合💧(苦笑)』
私の熱視線に勇気さんは苦笑い。
だって似合ってるんだもん。
勇気さんと結笑を見送り、掃除をしていると…
携帯が鳴った。
開いて見てみると楓さんからで。
昨日のことも気になっていたし、心配でいっぱいになりながら電話に出た。
『はい、楓さん?』
『…百合ちゃん?今いい?』
元気がないような…
『大丈夫ですよっ!』
『…ありがとう。お昼から少しお邪魔してもいいかな?』
『えぇ、ぜひっ!待ってますね』
『…うん。それじゃあ』
やっぱり元気がなさそうな感じの楓さん。
喜んで欲しくて、急いでパウンドケーキを焼いた。
かぼちゃは好きかなぁ~…
パンプキンパウンドケーキが上手にできた。
お昼を過ぎて玄関のチャイムが鳴った。
『いらっしゃいませ!楓さん』
『これよかったら、みんなで食べて?』
小さな瓶に入った、可愛らしいプリンを差し入れしてくれた楓さん。
『わぁ~おいしそうっ❤いただきますっ』
紅茶とプリンを出して、テーブルに座った。
『なにかあったんですか?』
さりげなく聞いてみると、楓さんが重い口を開いた。
『実は…百合ちゃんにお願いがあるの…』
下を見たままの楓さんの様子に、私も緊張した。
『…なんでしょうか?』
『…すごくね、言いづらいんだけど…』
私は良い話ではないのかな…と感じ、目をゆっくりつぶった。
『…あのね…』
『…はい』
すると、いきなり楓さんが床に座り手をついた。
…土下座…
『…楓さん⁉💦』
『お願いします!結笑ちゃんを…結笑ちゃんを瞬の娘として…正式に迎えさせてくださいっ!!』
楓さんの言葉に一瞬、私の思考回路が止まった。
『…えっ?楓さんいきなり何を…(笑)』
冗談だと思い、楓さんの肩に手をのばし立ってもらおうとした。
『…冗談じゃないのっ!あたし本気でお願いに来たの!結笑ちゃんを、私たち夫婦の娘に…お願いしますッ!絶対に大切にしますからッ!約束しますッッッ!』
頭を床につけて必死に私にお願いをする楓さん…
『…どうして…』
私もその場に崩れ落ち、放心状態で楓さんを見つめた。
結笑を…
瞬さんと楓さんに…?
結笑と離れる?
私の結笑を…
頭が真っ白になり、考えても考えても楓さんの言っていることが理解できなかった。
『…百合ちゃん…あのね…私…』
楓さんがゆっくり話し出した。
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