夢で見た出来事
今朝方に見た夢が、まるでドラマを観ているような感覚で、鮮明に覚えています😃
誰かに聞いてほしいけど、恥ずかしくて言えないのでこちらに書かせていただきます🙈💦
夢なので、批判中傷はご遠慮ください🙇
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言葉が出てこない。
何を言えばいいのかわからない。
どうしたらいいのかも…。
『どこの男の子供ともわからない子を身籠るような…あなたみたいな女性が、吉岡さんと一緒にいていいわけがない。』
返す言葉も見つからない。
…悔しかった。
私だけならともかく、身勝手な私のせいで結笑のことまで否定されたようで…悲しくて声が出なかった。
でもきっと、世間から見たらそう思われるってわかってた。
わかってたはずなのに…
周りの人に恵まれて、優しくしてもらってたから、気づかないふりをしてきたのかもしれない。
でも…彼女が言ってることって本当だよね。
私みたいな女が、勇気さんの側にいていいわけがない…。
瞬さんだけじゃなく、勇気さんの立場まで私のせいで悪くなってしまうかもしれないから。
¨好き¨な気持ちだけじゃ一緒にいれない。
『…もう…勇気さんには…会いません…』
声を震わせながら、最後の力を振り絞って答えた。
『わかっていただければいいんです。彼は私が幸せにしてあげますから、ご心配なく❤』
満足そうに彼女は電話を切った…。
『ツーツーツー…』
私は携帯を耳にあてたまま動けなかった。
もう勇気さんに会えないと思うと淋しかった。
私では勇気さんの重荷にしかならないのが悲しかった。
結笑のことをダシに使われたのが悔しかった。
こんな私が淡い夢を見てしまったこと自体が、愚かなことだったんだと改めて思い知らされた。
私はいつだって周りの人を不幸にする。
泣き崩れている私を見た結笑が、慌てて走りながら寄ってきた。
『…ママ?…ママ?どこか痛いの?』
小さな小さな手で、一生懸命に私の頭を撫でてくれる。
『…泣かない!泣かない!¨泣き虫¨み~んなお空に飛んでけ~ッ!!』
空に向かって泣き虫の¨虫¨を飛ばす仕草をする。
結笑が泣いたときに、私がそうしてなだめるから…
結笑…
いつまでも赤ちゃんじゃないんだね。
こんなにママ想いのイイコに育ってくれたんだね…。
なのにママは…
ごめんね…結笑。
ごめんね…。
結笑の優しさに、また涙がたくさんたくさん出てきた。
それでもずっと、結笑は何度も話しかけてくれて、何度もお空に¨泣き虫¨を飛ばしてくれた…。
ありがとう…
大好きだよ…結笑
それから気持ちも少し落ち着いた頃、勇気さんにメールを入れた。
『あなたといることに疲れました。どうかお幸せになってください。もう連絡しません。さようなら…』
メールを作りながらまた少し涙が出そうになったけど、こらえてメールを送った。
着信拒否にした。
アドレスも今までのメールも消した。
勇気さんと再会する今までだって、結笑と二人で楽しくやって来たんだから、これからだって何も変わらないよね。
ただ戻るだけ…。
瞬さんにももう連絡するのはやめようと思った。
いつかまた結笑の存在が、瞬さんの立場を脅かすことにならないとは限らないから…。
きっと私たちは住む世界が違ったんだよね。
そう思い込もうとすることで、自分の心にケジメをつけた気がした。
明日は土曜日。
目が腫れちゃってるだろうから仕事がお休みでよかった。
おうちで結笑とまったりしてようかな…
最近はいろんな人に会ってバタバタしてたもんね…
もうそんなこともないよ。
また二人でゆっくり生きていこうね…
…結笑。
夜眠るときに、私が子供みたいに結笑にくっついて眠りについた。
結笑は温かかった。
土曜日は結笑とまったり過ごした。
二人でホットケーキを作って食べたり、積み木をして遊んだり…
今の私には結笑の笑顔だけが癒しだった。
携帯を見ると、勇気さんから何回も着信があったみたいだった。
メールも来てた。
でも、ひとつも見ないでそのままだった。
一日がゆっくり過ぎて行き、夜になり結笑と目をつぶると真っ暗な闇が押し寄せてくるようで怖かった。
父と母を亡くした直後のときみたい。
あの時は、おばあちゃんがずっと手を握って一緒に寝てくれたな…。
今は結笑がいてくれる。
隣で小さな寝息を立てて、私の不安を軽くしてくれる。
結笑を一生守りたいと思った。
ふっと目が覚めて、時計を見るとまだ朝の5時だった。
だから、もう一度眠りにつくことにした。
それから意識がまだはっきりしない時。
ん…
人の話し声がする…
夢…?
結笑の声が…
誰と話してるの?
目を開けなきゃ…
あぁ…目が重い。
まだ腫れてるのかなぁ…
耳に意識を集中させた。
『…ちゃ~ん』
チャン?ちゃんって何?
『お兄ちゃ~ん!』
お兄ちゃん…
結笑がお兄ちゃんって呼ぶのは…
がばっと起き上がり、玄関に走った。
玄関のドアに手をかけている結笑に
『…開けちゃダメッ‼』
っと声を荒げて言ってしまった…。
結笑は肩をビクっとした。
今日に大きな声を出されてビックリしたよね…。
ごめんね…。
でも、間に合わなかった。
ゆっくりと玄関のドアが開いて、そこに立っていたのは…
やっぱり勇気さん。
勇気さんの顔を見たら、胸が苦しくなって…
愛しさでいっぱいで…
今すぐにでも勇気さんの腕の中へ飛び込んで行きたかった…。
どうしてここに…
わざわざ逢いに来てくれたの?
なぜそこまでするの…
もう放っておいてほしいのに…
『…おはよう、百合』
こんな時でも、いつものように優しく微笑むから、胸が苦しくなるよ。
『…帰ってください』
玄関のドアを閉めようと手をかけた。
『…待って。話をしよう』
勇気さんも食い下がらず向こうからドアに手をかける。
『…もう話すことなんかありませんっ。だから帰って!』
『…百合っ!少しでいいから僕の話を聞いて?』
勇気さんが優しく私をなだめる。
『…嫌ですッ!勇気さんの話なんか聞きたくない!もうこれ以上、私を振り回さないで!勇気さんなんかあの人と結婚しちゃえばいいじゃないですかッ!』
今まで押さえつけてきた感情が一気に溢れだし、この時に勇気さんに全てぶつけた。
私…何言ってるんだろう…
こんなのただの嫉妬でしかないよね…
こんな醜い私を、勇気さんにだけは一番見られたくなかったのに。
もう止まらないよ…
ねぇ…軽蔑した…?
なら、もう私なんか嫌いになってほしいよ。
嫌いでいいから、私を忘れないで…。
勇気さんの心の片隅に置いて…。
それを最後のワガママにするから。
私は泣き崩れた。
昨日からどれだけ泣いても涙は枯れることはなくて。
目はこれでもかって言うくらい重く感じた。
『…百合…落ち着いて…少し話をしよう…ここだと周りの人の迷惑にもなるから…少しだけ入れて?…入るからね』
私の肩を抱き、ゆっくり部屋に入った。
結笑は私のこんな情けない姿を見て、驚きとショックなのか言葉にならないようだった…。
ごめんね…結笑。
最近のママ、泣き虫だよね…。
もっと強くならなきゃね…。
私は勇気さんの腕の中で、子供のように泣いた。
温かいよ…
勇気さんの香りがする。
太陽みたいなあったかい匂い…。
すごく心が安らぐの。
勇気さんはずっと私の背中をさすってくれてた。
あまりにも私が泣くから、どうしていいのかわからないような感じもしたかな…。
少しづつ…
少しづつ…
心も落ち着いてきた頃、勇気さんが優しく私に聞き始めた。
『…百合、ごめんね。ツラい想いをさせて…ごめん。』
私は泣きすぎてシャックリが出てきていた。
『…ヒッ…ヒック…』
勇気さんが私をギュウっと強く抱き締める。
細くてもやっぱり男の人なんだね…
少しだけ痛いけど、でもとても落ち着く…
『…百合が言いたいことを全部、僕に教えて欲しいな。溜め込まなくていいから…僕にぶつけて欲しい…どんな百合も支えて行きたいんだ』
私に魔法をかけるように…
そして甘く囁くように…
勇気さんが優しく問い掛ける。
『…言え…ない…私は醜い…から…。勇…気さんにだけには…知られたくない…』
さすがの優しい勇気さんにでも、自分の気持ちを正直に話すのがこわかった。
『どんな百合だって僕は大切にして行きたいと思ってる。』
『…でも…』
『…あのね、実は僕にも醜い悪魔が住み着いているのかもしれないな。百合のことになると、平常心を保てなくなるんだ。普段はあまり人に執着する方ではないけど…百合にはずっと側にいてほしいと思んだよね。それに…本屋の店長さんや、社長に嫉妬してた。』
初めて聞く勇気さんのカミングアウトに、戸惑いながらも嬉しい気持ちでいっぱいだった。
『…勇気さんが…ヤキモチなんてやくの…?』
『…うん。…なんだか情けない話だけどね(笑)』
苦笑いする勇気さんに胸キュンした。
『…情けなくなんかない…。嬉しかったから…』
っと私は呟いた。
勇気さんは私をまたギュウっと抱きしめながら
『…だからね、百合の気持ちも僕に教えて?百合が僕を受け止めてくれたように、僕も君を受け止められる自信があるから大丈夫だよ』
勇気さんの優しい声が、私の心に絡まった糸をゆっくりとほどいて行く。
『…離れていて…寂しかった…連絡とれなくて…すごく不安だった…』
勇気さんが優しく頭を撫でる。
『…うん。ごめんね…』
『…勇気さんが、私なんかのどこがいいのかわからなくて…同情なんかいらなくて…』
『…うん。それと…?』
『…お見合いしたことを…他の人からなんか聞きたくなかった…』
『…そうだよね…うん』
『…勇気さんが彼女を選ぶんじゃないかって…すごくコワくて…』
『…うん…』
『…みんなに優しいのが…苦しくなって…私だけだって言って欲しくて…』
『…うん…』
『…勇気さんの考えてることが、何一つわからなくて…もう辛くなってきて…』
『…うん…』
『…こんなこと間違ってるけど…瞬さんと比べたりしちゃって…』
『…うん…』
『…自分でも最低だと思うけど…寂しくて瞬さんに甘えてた部分があったと思う…』
『…うん…』
一通り溜め込んでいた気持ちを勇気さんにぶつけて、私は黙った。
勇気さんも黙ってる。
…何もかも終わったと思えた。
勇気さんが口を開くまでは…
『…もう溜め込んでいることはない?僕が話してもいいかな?』
私はコクンとだけ頷いた。
『…まず…僕が百合のどこを好きかって言うとね…』
心臓がはやくなった。
『百合の持っている空気だよ。』
『…空気?』
『そう…。百合の真っ直ぐ見つめる目が好き。強がりなくせに淋しがり屋なところも、笑うと可愛いところも、百合の代わりなんて誰にもなれないくらい、僕は君に捕らえられてるよ(笑)』
ニッコリ微笑む。
ほら…前と変わらないあなたの笑顔につられて、私まで笑ってしまうの。
私は泣きながら笑った。
『…百合のことを同情の目で見たことなんか一度もない。君を初めて見たときから、好きになってしまうって感じていたから。』
こんな時に、すごく嬉しい言葉を聞けた…
私も勇気さんのことを、知れば知るほど惹かれてた自分がいたのを覚えてる。
『…僕が何を考えてるのかわからないか…前の奥さんにも言われたな…』
少しはにかんだ笑顔が、私の目には悲しそうに映った。
『…僕はね、実はお見合い結婚だったんだ。』
初めて聞く勇気さんの過去に、興味津々だった。
もっとあなたのことを知りたいから…
『高柳社長の会社に入ってすぐでね、まだ下っぱの僕は上司に薦められて、断れなかったし、条件的にも断る理由もなかった。』
私には理解できない世界だと思った。
『…驚いた?そんなんで一生問題を決めちゃうなんてね…若かったのかな(笑)』
やっぱり寂しそうな勇気さん…。
そんな顔しないで…
『…でもね、気が強くてプライドの高い、僕とは正反対な彼女に惹かれたのも確かなんだ。大切にしたいと思ってた…』
意外だなぁ…
勇気さんがそーゆータイプの奥さまに惹かれたなんて。
でも…男と女なんて誰にもわからないよね。
『…娘も生まれて、僕なりに家族を想い、守ってるつもりだったけど…妻はそうは感じてなかったみたいでね』
やめて…
そんな悲しそうに笑わないで…
勇気さんの心の傷と共鳴するみたいに、私の胸も痛いよ…
『…あなたは何を考えているのかわからないって言われたよ。僕は言葉にするのが苦手だったからね…その頃から少しづつすれ違い始めたのかもしれないな…』
これ以上聞いていいのか迷う…
『あのときに、きちんとお互いに向き合っていれば…未来も変わってたのかもしれないけど、僕は向き合おうとはしなかった。出来なかったんだ。あのクラブで君に出会ったから…』
勇気さん…
『妻を大切にしたいと思ってたのは家族愛でしかなかったことに気づいた。君を見る度に、何か特別な感情が芽生えてきたのが自分でもハッキリわかったよ…』
胸がギューっと苦しくなる。
『妻はそんな僕の変化に気づいていたのかもしれない。妻は妻なりに傷ついていたのかもしれないよね…同級会で再会した、同級生の彼に救われたと言ってたから…』
勇気さんも傷ついたんだよね…
二人があまりにも不器用すぎて…
なんだか胸が苦しくてたまらない。
『…仕事から帰ると、妻と娘の物がなくなっていて、テーブルの上には離婚届と手紙と指輪が置いてあったんだ。』
『勇気さん…もういいです…もう言わなくていいから…』
『…うん。でも最後まで聞いて?百合には知っていて欲しいんだ。それでね…手紙にはこう書かれてた。』
「あなたの考えていることは、私には理解できません。…私はずっと愛されたかった。家族としてではなく、一人の女として。でも、もう私は出会ってしまいました。私を女として見てくれる人を…。どうか私と離婚してください。娘は私が引き取ります。お体に気を付けて…今までありがとうございました。そして…さようなら」
『…きっとさ、心のどこかでこんな日が来るんじゃないかって思ってたんだよね。当たり前だよね…こんな僕じゃ誰も幸せになんかできない。できるわけないよね…(笑)』
悲しそうな勇気さんを見たくなくて、私は勇気さんを抱きしめた。
強く…
強く…
勇気さんも私を抱きしめ返す。
強く…
優しく…
『…僕は妻を引きとめることができなかったんだ…僕の頭の中に君が強く焼き付いて離れない…』
勇気さんはずっと苦しんできたのでしょう…
優しい優しい勇気さん…
奥さまや私以上に、きっとあなたは傷ついて胸を痛めてきたんだね…
罪悪感と言う炎に焼かれながら…
私を救ってくれたのは勇気さんだよ…
自分ばかりを責めないで…
私もあなたと同じ罪を背負っているのだから…
『…妻と娘が今幸せなことが唯一の救いかな…』
『…そうですね…勇気さんのことがわからないなんて言ってごめんなさい…』
自分の発した言葉の重さに気づき、心から謝りたいと思った。
『…こんな話なんか聞きたくなかったよね…ごめんね…百合…でも、君だけは失いたくないんだ』
『…うん、伝わったよ…ちゃんと勇気さんの気持ち…私に届きました。…ありがとう…』
二人で小さく微笑んでいると、結笑が走ってきた。
『…お兄ちゃん!ママをイジメないで!メッ!』
必死に私を守ろうとしてくれる結笑…。
私が子供みたいに泣いちゃったから、いっぱい心配をかけちゃったよね…
ごめんね、結笑。
勇気さんが結笑も抱きしめる。
『…うん。お兄ちゃんはママを泣かせて悪い子だよね。ごめんね…結笑ちゃん。これからは絶対に泣かせないって約束するよ!』
結笑はまだプリプリ怒ってる…
『約束だよ!ママをイジメめたらダメ!』
勇気さんは力強く私と結笑を包み込んだ。
『…約束する!僕が絶対に二人を守るから!』
勇気さんのその言葉に、私は嬉し涙が出そうになるのをこらえた。
結笑にまた怒られちゃうから…
しばらく三人で部屋でコロコロと転がりながらまったりと過ごした。
そうこうしてる間に、結笑がお昼を食べる前に眠ってしまい…
結笑を見つめていると、勇気さんも結笑を優しく見つめてた。
私に気付くと、手を繋ぎ小さな声で話し始めた。
『…これからは…僕もこの街で暮らすことになったから…。よろしくね(笑)』
っとニッコリ笑う勇気さんに対して、私は目が点になってしまった。
『…えっ?』
もう一度聞いてみた。
『新しくこの街にも小さなビルを置いて、わが社の活動の場を広げることを前々から計画してたんだ』
『…えっ?勇気さんがこの街で暮らすんですか?』
『そうだよ(笑)実は…野中社長からのお見合いを受けたのはこの為だったんだ。どうしても、野中商事の協力が必要でね…』
そうだったんだ…
『でも…じゃあ…お見合いは成功して、勇気さん結婚しちゃうんですか…?』
心配はそこだった。
『…しないよ(笑)野中社長は話せばわかってくれる人だったよ。…まぁ、そうだよね。自分の娘には娘を一番に大切にしてくれる人のところにお嫁に行って欲しいもんね。それに、ビジネスはまた別の話しだってさ(笑)』
『でも…それじゃあ、美雪さんは納得しないんじゃ…』
『うん。しっかり向き合って、彼女が納得してもらうまで頑張るよ。だって僕には百合が一番だからね。ちゃんと守るから安心していてね』
『…はいっ』
急に勇気さんの気持ちを疑ってしまった自分が恥ずかしくなった。
ごめんなさい…勇気さん…
瞬さんの考えは当たってた。
勇気さんならちゃんと考えがあってのことだって…
私も瞬さんに負けないくらい、勇気さんを信じられるようになりたいな。
『…あとさ、本当はこの計画はもう少し先の予定だったんだけど…大きな協力を得て計画が早まったんだ。』
まさか…
『…瞬がね。先週の日曜に僕に会いに来てくれて、話を持ちかけてくれたからなんだ』
やっぱり…
『瞬には感謝してる。独立出来たのも、この街への進出も、瞬がいなかったらこんなに早く出来なかったから。』
『…瞬さん…あれ?勇気さん…瞬って…あれ??』
『…んっ?あれ言ってなかった?僕と瞬とは大学が一緒で、入社する前から友達だったんだけど…って、瞬から聞いてると思ってたよ、ごめんね』
開いた口が塞がらない…
ビックリですよお二人さん…
まさか友達同士だったなんて…
全くの正反対だから思ったこともなかった…
だから瞬さんは勇気さんには絶対の信頼を置いてるのかな…
『土曜日…瞬のマンションに泊まったんだって?』
勇気さんはニッコリ笑ってるけど、その笑顔が逆に怖い…💧
『あっ…はい…』
シュンとする私を見て、勇気さんがプッと吹き出す。
『何もなかったって瞬が言ってた。だから信じるよ。でも、もう一人では泊まっちゃダメだよ!』
頭をポンポンする。
…勇気さんもまた、瞬さんを信じてるんだなって感じる。
ずっと瞬さんには助けてもらってばっかりだなぁ…
してもらうばかりで、なにも瞬さんに返せない自分の非力さに少し落ち込んだ。
どうか瞬さんが幸せになってくれますように…
私には祈ることくらいしか出来ないけど、瞬さんが幸せになれるように毎日願っていたい。
楓さんのマンションにいたとき、瞬さんが外出したのは勇気さんに会いに行ってたからなんだね…。
瞬さん…たくさん迷惑をかけちゃってごめんなさい。
それから結笑が目を覚まし、三人で私の手作りお昼ご飯を楽しく食べた。
勇気さんは明日もまた忙しくなるからと、夕方くらいに帰ることになった。
またしばらく離れちゃうけど、もう大丈夫!
勇気さんがこの街に来てくれるから、それまで私も頑張ります。
まだ少し時間もあると言うことで、近所のスーパーまで買い物に行くことになった。
結笑を真ん中に、三人で手を繋ぎお喋りをしながら歩く。
とても楽しい時間。
このまま時が止まってしまえばいいのになんて、子供みたいに願ったりした。
スーパーにつき、結笑がカートに乗りたがり勇気さんがひょいと抱き上げ乗せてくれる。
勇気さんがカートを押してくれ、私は隣を歩く。
『今夜の夕食は何にするの?』
勇気さんが聞いてきた。
『うーん…今夜はカレーにしようかなぁ…』
カレーと聞いて結笑が喜ぶ。
『わぁい!カレーだぁ!』
子供ってなぜかカレー好きだよね(笑)
『…甘口?』
勇気さんが真剣に聞いてくるから、あっけにとられながらも
『あっ…甘口!結笑用に結構甘いかな💦』
っと答えると、勇気さんの頭がガクっと落ちた。
『…勇気さん?』
顔を覗きこむとゆっくり私に目線を向けた。
『僕もカレー大好き…しかも激甘なやつ…』
顔が思いっきり残念そうなので、なんだか子供みたいでおかしくて吹き出しそうになる。
『…ふふふっ(笑)じゃあ、勇気さんも夕食を食べてから帰りますか?』
買い物が終わったら帰ると言っていたから、勇気さんに食べるか聞いてみた。
『…そうしたいんだけど…まだ仕事が残ってるんだ⤵百合のことを考えたら仕事も手につかなくて投げ出してきちゃったから(笑)明日までにやってしまわないと(涙)』
すごく残念そうにするから、胸がキュンとなる。
『そうですか…私のせいでごめんなさい😔』
『いやいや💦百合のせいじゃなくて、僕がそうしたかったからそうしただけだよ。それに、今日中に終わらせる自信もあったしね!』
勇気さんは自信たっぷりに笑う。
その笑顔を見て、罪悪感が少し軽くなった。
ありがとう…勇気さん。
『じゃあ、勇気さんがこっちに来たら…食べたいときにいつでも私が作ってあげますからね!おいしいのを作りますよっ!』
私も自信たっぷりに笑い返した。
そんなやりとりに、私も結笑も勇気さんもクスクスと笑った。
カレーの材料を買って、勇気さんが荷物を持ってくれる。
途中、公園があり結笑が遊びたいと言った。
『結笑…今日はダメだよ…勇気さん帰らなきゃいけないし、また明日にしよう?』
私が言っても結笑は
『や~だぁ~!お兄ちゃんと遊ぶのぉぉぉ!』
っと駄々をこねる。
すると勇気さんが、結笑を抱えて公園へ走り出した。
私は慌てて勇気さんの後を追う。
『きゃー❤』
結笑は大喜び。
公園に着くと、ベンチに買い物をした荷物を置き結笑を降ろして追いかけ始めた。
こんな無邪気な勇気さん初めて見るかも…
荷物のあるベンチに座り、二人がじゃれ合うのを微笑ましく眺めてた。
しばらくすると
『あら~百合ちゃんじゃない!』
っと、声のする方に顔を向けると…
そこには本屋の同じパートの宮島さんが、違うスーパーの買い物袋を持って近づいてきた。
(あぁ…長いかも…困ったなぁ…)
内心、少しドキっとした。
『こんにちは、宮島さん』
挨拶をするとさっそく宮島さんのお得意の質問攻めに合う。
『結笑ちゃんと遊んでる人は百合ちゃんの知り合いかい?』
顔がニヤニヤ楽しそうにしてる…。
『えっ…えぇ💦』
戸惑う私を見て、さらに宮島さんはニヤニヤする。
『ふーん…。いい男だねぇ~❤結笑ちゃんもだいぶなついてるみたいだし😁ただの知り合いじゃないみたいだねぇ~😏?』
うっ…するどい…
こーゆーときの宮島さんの人間観察はあなどれないものがある💧
私が返事に困っていると、すぐ後ろから勇気さんの声がした。
『…初めまして。吉岡と申します。』
勇気さんは爽やかにニッコリと右手を差し出す。
堂々と自己紹介をされた宮島さんが、今度は握手を交わしながらドギマギしてる(笑)
『あっ…初めまして💦私は宮島です💦百合ちゃんと同じ本屋の…💦』
笑顔を崩さないまま、勇気さんは宮島さんに話しかける。
『あぁ!あちらの本屋さんの。そうですか百合と同じ職場の方でしたか。それじゃあ、百合がいつもお世話になってますね。』
勇気さんが私の肩を抱き爽やかに、低姿勢で宮島さんを追い詰めていく。
『…そんな💦世話になってるのはこっちですよ💦』
あまりにも勇気さんが堂々としてるから、宮島さんの方が面をくらったみたい(笑)
でも、勇気さん…私はあなたを敵に回したくないと思いました(笑)
『でも驚いたわ~💦こんなイケメンの知り合いがいるなんて、百合ちゃんも隅に置けないわね💦』
宮島さんがガハハと笑っていると、勇気さんの顔が爽やかな笑顔から少し、キリリとした顔になる。
『…百合とは、結笑さんのことも含め、真剣にお付き合いさせていただいてます。宮島さんも、どうか僕たちを温かく見守ってくださいね。』
最後は優しく微笑んだ勇気さん。
…カッコイイ…
心臓が恋の矢で射抜かれたみたいにズキューンって音がしたみたいだった。
…宮島さんも射抜かれたみたい(笑)
勇気さんはマダムキラーでもあったんだね…。
でもね、勇気さんの言ってくれた言葉が凄く凄く嬉しくて、少しだけと目頭が熱くなったよ。
それからは宮島さんは何を言うわけでもなく、『頑張ってね!』っと一言だけ言って去っていった。
宮島さんの姿が見えなくなると、勇気さんがその場にしゃがみこみ…
『…はぁぁぁ、緊張しちゃった(笑)あーゆータイプはこっちから先に攻めていかないと、口では負けちゃうからね(笑)』
オチャメな勇気さん。
愛しくて勇気さんの頭をそっと小さくイイコイイコした。
胸がドキドキしてる。
髪を撫でてる私の手をとり、勇気さんはしゃがんだままで私を見上げた。
目があったまま見つめ合い、どうしていいかわからずに、私の心臓だけが早く動く。
ゆっくりと勇気さんが口を開いた。
『…百合…僕がさっき言ったことは本当の気持ちだよ。百合と同じくらいに結笑ちゃんのことも全力で守っていくと誓うよ。』
勇気さんの真剣な目が私を捕らえて離さない。
『百合のことも、結えちゃんのことも僕は大切なんだ。だから…これから先の人生を僕と一緒に歩んで行って欲しい。』
えっ…
それって…
それって…
『…プロポーズ?…じゃないですよね💦(笑)あははっ…💦』
恥ずかしくて、勇気さんを見れなくて、結笑の姿を探した。
イイコにお砂場で遊んでる。
勇気さんも私の手をにぎったまま立ち上がり、次の瞬間…
冷たいものが私の左手の指を滑って行く。
ゆっくり目線を私の手まで持っていくと…
指輪が薬指にはまっていた。
『…僕と結婚してください』
少し背の高い勇気さんを見上げると…そこには私の大好きな笑顔で勇気さんが笑ってた。
プロポーズの答えは…
『…はい』
たったその一言に、私の気持ちを全て乗せて返事をした。
涙が出るくらい嬉しかった。
それから少し勇気さんと話し合い、勇気さんは結笑の気持ちを一番に考えようと言ってくれた。
例えば、結笑が勇気さんを認めなければ結婚はしないと…
結笑が心から認めてくれるまで頑張ると言ってくれた。
結笑をそこまで想ってくれる勇気さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。
勇気さんは向こうに帰って行き、私と結笑も普段通りの生活を送った。
本屋では宮島さんが冷やかしてきたり、みんなに言いふらしてるんだろうなぁ…っと心配してたけど、宮島さんは誰にも言ってないみたいで取り越し苦労だった。
ただ…宮島さんと仕事中に目が合うと、親指を立てて
『グッ(^ε^)g"』
っと意味深にしてくるのが対応に困ったくらい…(笑)
店長も普通に接してくれるし、全てがうまくいくと思っていた。
このときまでは…。
数ヵ月後、勇気さんの会社が私のいる街に進出してきた。
勇気さんのマンションはうちから30分くらいの距離に借りてくれた。
これから明るい未来が待っていると思っていたの。
きゃあぁぁぁ➰😣
続きが気になるぅ〰😫
…すいません😅つい取り乱してしまって😓
お初です✨今日たまたまこのスレを発見し、読み始めたら…寝るのも忘れ、一気に読破💦続きがめちゃめちゃ気になります😍
頑張って書いてください🎶応援してます💓
はるるんさん☺
寝るのも忘れるほど夢中に読んでくださってありがとうございます😊✨✨✨
誤字や脱字も多々あり、恥ずかしいくらい文章もめちゃくちゃで下手くそですが、お暇なときにのぞきにきていただけたら嬉しいです❤
私の妄想は突っ走りますよぉ~😁⤴(笑)
勇気さんがこっちのマンションに来てからの初めての日曜日。
緊張しながら、勇気さんの部屋の片付けのお手伝いに結笑と行った。
『ピンポーン』
『はい、どうぞ』
ガチャっと玄関のドアが開く。
『こんにちは…』
『いらっしゃい(笑)』
なんだか照れ臭くて、恥ずかしくて自然と笑顔になる。
『ママ~ここお兄ちゃんち??』
結笑が不思議そうに聞いてきた。
すると勇気さんが結笑の目線までしゃがみ、
『そうだよ、ここが僕の家だよ😊これからは好きなときに遊びに来ていいからね😉』
っと、結笑の頭を撫でる。
『ほんとっ?!じゃあ、ゆえ毎日くるね❤』
本気か冗談か…(笑)
結笑は勇気さんのことをどう思ってるんだろう…
ちょっとこわくて聞けないな…
でも、一回それとなく聞いてみないと先に進めないよね。
『まだ何も手をつけてなくて散らかってるけど…』
山積みの段ボールに結笑は放心状態(笑)
さてと…
まずは何から片付けようかな。
使いそうなものから出していくことにして、勇気さんと手分けして片付けを始めた。
結笑も(遊びと言う名の)お手伝いをしてくれた(笑)
しばらくすると、ピンポーン…っと誰か来たみたい。
『百合ごめん、ちょっと出てもらえないかな?』
勇気さんは手が離せなかった為、私が出ることになった。
『はぁ~い』
勢いよく玄関を開けると、そこには瞬さんと楓さんが立っていた。
『やっほ~!』
『よぉ~』
私は驚いて言葉にならない。
『どうして…ここに?』
やっと出た言葉に二人が笑う。
『ダチの引っ越しの手伝いにきてやったんだよ!』
ニヤニヤしながら瞬さんが得意気に笑う。
『日曜の今日なら百合ちゃん達も来てると思ったんだよね~(笑)』
楓さんも楽しそう。
…絶対に冷やかしですよね?
確信犯ですよね?
さすがイトコ同士だ…
そっくり(笑)
私が戻ってこないのを心配した勇気さんも玄関に出てきた。
『百合~誰だったの?』
結笑を抱きながら歩いてくる。
視界に瞬さんと楓さんが入った瞬間…
露骨に嫌な顔をする勇気さん。
『…なに?』
態度まで冷たい💧
私がオロオロしていると、
『そんなに露骨に態度に出すことないでしょ!?もぅ…💨百合ちゃんとの時間を邪魔して悪かったわよ!ごめんなさいね!』
楓さんがプンスカ怒りながら謝ってる。
『まぁ~まぁ~、手伝いに来てやったんだからありがたく思えよな!』
さっさと上がり込んで、勇気さんの肩を組みながらズカズカと中へ入っていく瞬さん。
…強い…色んな意味で(笑)
『邪魔しに来たの間違いだろ?』
クールに瞬さんを交わす勇気さん。
そんな二人を見て、仲がいいんだなぁ…っとつくづく思った。
『瞬ちゃ~ん❤遊ぼ~❤』
…結笑は瞬さんが大好きみたいで、瞬さんがいると必ずくっついて行く。
『おぉ、結笑!じゃあ遊ぶかッ!』
結笑と瞬さんが遊ぼうとしたら、勇気さんが後ろから瞬さんの頭にチョップをした。
『バシッ!』
『…痛ッ!💢』
瞬さんが勢いよく振り返るとニッコリ笑う勇気さんが立っている。
『て・つ・だ・い・に来たんだよね?』
ニッコリ微笑む勇気さんの顔が逆にこわい…。
『おっ…おぉ…』
すっ、すごい…
あの瞬さん相手に勇気さんってば…
プライベートだとこんな二人が見れるんだね。
ちょっと得した気分。
そんな二人のやり取りを見て、クスクスと楓さんが笑ってる。
しぶしぶ瞬さんは手伝いに取りかかる。
『(結笑…さっさと片付けて公園に行こうぜ!)』
ポソッと瞬さんが結笑に耳打ちをすると、結笑はすごく嬉しそうに頷いた。
やっぱり人数が増えたのや、男手が増えたのもあってあっという間にいいところまで片付け終わった。
『みんなお疲れさま。あと細々したやつは自分でやれるから、休んでてよ。ありがとう。』
勇気さんがみんなに声をかける。
その瞬間、
『よーしっ!結笑あそびに行くぞッ!』
『はぁ~い❤』
っと勢いよく、瞬さんと結笑が元気に立ち上がり玄関に向かった。
『私も行く~!』
っと、楓さんまでノリノリで玄関へ。
『…疲れてなかったら、百合も行っておいでよ。ここは大丈夫だから』
勇気さんが優しく言ってくれた。
『じゃあ、私も…』
そこまで言いかけたとき、リビングの扉から楓さんがヒョコっと顔を出してニンマリ。
『…百合ちゃんはヨッシーを手伝ってあげて❤結笑ちゃんは私と瞬とで見てるからさ!あんまり二人の時間ってないでしょ…ふふっ☺』
そこまで言うと、再びバタバタと走って行った。
静かになり、私と勇気さんは目を合わせ笑った。
綺麗になった部屋をぐるりっと見渡す…
部屋のあちこちに観葉植物が置かれてる。
リビングには大きな水槽…
中には色とりどりの熱帯魚たちが優雅に泳いでる。
仕事部屋らしきところには机があって、隣には難しそうな本が棚にビッシリと綺麗に片付けられてる。
それからドキドキしながら寝室に入った。
瞬さんと組み立てていたベッドが、部屋の真ん中に置かれてる。
とても大きくて…キングサイズくらいあるような…
一人でこんな大きなベッドに寝るのかな?
確か瞬さんのベッドもこれくらい大きかったし…
男の人って大きなベッドが好きなのかな?
でも、よく考えたら楓さんも一人でダブルを使ってたような…
悶々とベッドを見ながら考え込んでいると、肩が急にズシッと重くなった。
『きゃっ!』
…勇気さんが後ろから抱きしめるように私に寄りかかっていた。
『…そんなにベッドを直視されると恥ずかしいんですけど…(照)』
勇気さんの言葉でハッと我に返り、急に恥ずかしさが込み上げてきた。
『ごっ、ごめんなさい…💦』
自分のしてたことを思い出すとあまりにも恥ずかしくて、両手で顔を隠した。
そんな私の姿を見て、勇気さんが笑う。
『ベッドに何かついてた?(笑)』
からかうように聞いてくる。
『何も…💦』
『じゃあ…なぁに?』
私の返事を勇気さんがワクワクしながら待っているのがわかる。
『…いえ…ただ…一人で寝るには大きいなぁ~って…』
もう恥ずかしくてたまらない。
『…ふふっ(笑)じゃあ一緒に寝る?』
耳元で甘く優しく囁く。
言葉に出来ず、私は首をブンブンっと力強く横に振った。
『…そっかぁ…残念だな(笑)このベッドはね、新しく買ったんだよ。』
勇気さんがベッドを見つめながら話す。
『僕は今まで一人だったから、シングルで充分だったんだ(笑)』
私は黙って聞いてた。
『でもさ、結笑ちゃんがここに来てお昼寝したりするときに、ベッドがシングルじゃ落ちたりとかしたら危ないでしょ?そう思って買い換えたんだ(笑)それに、このマンションも自由に使っていいからね。はいっ』
ベッドを覗く指の隙間から、銀色の何かが光った。
『…これ…』
『…うん。この部屋の合鍵。これは百合が持っててくれる?』
『…はい。ありがとう…』
合鍵をぎゅっと胸に抱きめた。
勇気さんが私を抱きしめる。
『…好きだよ、百合』
胸の鼓動が高鳴って、息をするのも忘れてしまいそう。
『私も…勇気さんが好き…』
ゆっくり振り返ると、自然に勇気さんの綺麗な顔が近づいてきた。
白い肌…
切れ長な目に…
長いまつげ…
すっとのびた鼻筋…
柔らかそうな口唇…
目と目が合った瞬間。
口と口がそっと触れる。
私は目をつぶり勇気さんに委ねた。
触れたと思ったらすぐに離れ、また優しく小鳥のようなキスをする。
くすぐったくて、愛しくて、私も手を勇気さんの背中に回し抱きしめた。
このまま…
愛し愛されていられたなら…
どんなに素敵なことだろう…
しばらく抱き合ったまま、勇気さんの胸の鼓動を聞いていた。
トクトクってはやいね…
私と一緒だね。
緊張してるのかな?
勇気さんのことが大好きだよ。
一度ゆっくり勇気さんを離し、背伸びをして手ものばし、勇気さんの肩に腕を回した。
すると勇気さんがひょいと私を持ち上げ、そのままベッドまで歩いて行く。
そして…ゆっくりと私をベッドに寝かせた。
勇気さんの右膝がベッドに上がり、ギシっと音が鳴る。
- << 285 ↑ ? レス見れてません。夢の続きなら、主さまかどなたかコピーしてくれませんか‥😥
彩うさぎさん🐰
私の誤字脱字についてのご指摘でした😂💦
読みづらい文章かと思いますが、お暇なときにのぞきにきてくださいませ☺
皆さま、読んでくださっている方々がいて私は嬉しいです🌷
誤字や脱字が目立ち、気になるかもしれませんが、そーゆーやつが書いているのだとおおめに見ていただければ幸いです💦(笑)
これからもどうぞよろしくお願いいたします⭐
夜にまた更新しますね☺
ベッドに横になり、勇気さんが覆い被さってる状態。
私の心臓は今にも飛び出してきそうなくらいに緊張してる。
気のせいなのか、勇気さんの顔がいつもよりも男らしく見えるから…
尚更ドキドキしてしまう。
私はぎゅっと目を閉じた。
すると、勇気さんが笑いながら私の隣に寝転がった。
『あはははっ、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ(笑)もう何もしないからね(笑)』
…ホッっしたような、残念だったような複雑な気持ち…。
『…残念だったかな?顔にそう書いてある(笑)でもさ、無理矢理触れたりはしないから…大切にしたいんだ、百合のこと。』
また胸がキュンとなる。
コロンと小さく寝返りをうち、勇気さんの腕に頭を乗せた。
トクン…
トクン…
勇気さんに触れられるのは嫌じゃない。
むしろ…安心できるよ。
このままでもすごく幸せだなぁって感じる。
これからは一緒にいれるんだね。
会いたいときに会えるね。
もう寂しくないよね。
勇気さんの香りに包まれながら、気づけば私と勇気さんはそのまま眠ってしまったみたい…。
バタバタと足音がした。
瞬さんたちが帰って来たみたい。
結笑が私を探してる声がする。
『ママ~ただいまぁ~❤』
どれくらい寝てたのかな…
勇気さんを見るとまだ眠ってる。
疲れてるのかな…っと思い、もう少しだけ寝かせてあげることにした。
起こさないようにゆっくりと起き上がり、結笑たちのいるリビングへと向かった。
『おかえりなさい』
『ママァ~❤』
結笑が飛び付いて来た。
『ママ、お兄ちゃんはぁ?』
キョロキョロしながら勇気さんの姿を探す結笑。
『お兄ちゃんね、お仕事で疲れてるからお昼寝してるの。静かにしてようね~』
『うんっ❗』
二人で人差し指を口に当てて『シー』のポーズをして笑った。
『では、結笑ちゃん!手を洗ってうがいをしてきましょう!これから買ってきたケーキをみんなで食べたいと思います!』
『わぁ~!やったぁ❤』
楓さんと結笑が仲良く手を洗いに行く。
『あれ…?』
瞬さんの姿が見えない。
二人が手洗いをしている所まで行き、瞬さんのことを聞いてみた。
『結笑~瞬さんはどうしたの?』
『あっ、瞬ちゃんね、お外で電話~!』
あっ…電話かぁ。
『ついさっき、玄関に入ろうとしたらおじ様から電話が来たみたいなの』
っと、楓さんがわかりやすく付け足してくれた。
『…おじ様?』
私がキョトンとしていると楓さんが笑った。
『…ごめんっごめんっ!瞬のお父さんよ(笑)私の母が瞬のお父さんの妹でね。私の両親が無くなってからはずっと瞬のご両親がよくしてくださったわ…だからすごく感謝してるの!』
素直でハキハキした性格の楓さんは、きっと瞬さんのご両親にも可愛がられたんだろうな。
ケーキとお茶の用意をしていると、瞬さんが電話を終えてやってきた。
『…わり~!なかなか親父がしつこくてさっ…って、あれ?勇気は?』
『小さい声でッ!お兄ちゃんお昼寝ッ!瞬ちゃんシーだよっ!』
声を小さくした結笑に怒られている瞬さん。
『アイツは呑気に昼寝かよ~!よっしゃ、起こしてやる!』
寝室に行こうとする瞬さんを結笑が止めた。
『瞬ちゃん悪い子っ!おしりパッチンしちゃうよ!手洗いしてきなさい!』
『…はい💧』
結笑に怒られ、仕方なく手を洗いに行く瞬さん。
それをしっかり監視する結笑。
…何だか結笑が瞬さんのママみたいだねっ(笑)
♂♀ママさん♊
読んでくださってありがとうございます☺
夢はいつだって私にトキメキを与えてくれます✨
みんなで妄想して、よりこの物語を楽しんでくれたら嬉しいです❤
またお時間があるときにお越しくださぁい✨
『結笑ちゃんって可愛いなぁ~…』
楓さんが結笑を見つめながらポツリと呟いた。
やっぱり楓さんにとっても血の繋がりはあるわけだから、結笑を可愛いと思ってくれてるのかな~くらいに思ってた。
低めのテーブルにケーキや紅茶を並べ、瞬さん→結笑→楓さん→私の並びで丸くなって座った。
結笑は瞬さんと楓さんの真ん中をしっかりキープ。
楽しいおやつタイム。
結笑はショートケーキをパクパクお口に頬張る。
イチゴは最後のお楽しみかな?
もう半分くらいケーキはなくなってるけど、まだイチゴはそのまま…(笑)
『結笑ちゃんのほっぺ、クリームがついてるよ(笑)』
楓さんが優しく拭いてくれた。
…なんでこんなに素敵な女性なのに恋人がいないのか不思議だった。
結笑を中心に笑い合っていると、勇気さんが起きてきた。
『…楽しそうだね(笑)』
『あっ、勇気さん。ゆっくり休めましたか?』
『ヨッシーおはよ~』
『昼寝なんて生意気すぎっ』
『お兄ちゃ~ん❤結笑とケーキ食べよっ』
一斉に話しかけられて勇気さんはビックリしてるみたい(笑)
『あー…じゃあケーキをいただこうかな(笑)』
勇気さんは私と瞬さんの間に座りった。
『久々にゆっくり休めたよ、百合ありがとう』
『私は何も…💦』
ほんわかした空気から一転、勇気さんは真剣にケーキを選び始めた。
『…チョコ…チーズ…モンブラン…イチゴ…タルト…』
すごく悩んでるみたい。
さすが甘党だなぁ(笑)
『うーん…じゃあコレに決めた!』
結局チョコケーキにしたみたい。
可愛いなぁ~…
ニコニコな笑顔でケーキを食べる勇気さんをみんなで見てる。
『あのさ…食べづらいんだけど…』
私がクスクスと笑い、楓さんは大笑いした。
『お前さぁ…よくそんな甘いのうまそうに食うよなぁ…』
甘いのが苦手な瞬さんは、勇気さんが食べているのを見ているだけでも胃がもたれそうだと言った。
一個をペロリとたいらげ、二つ目も食べたそう(笑)
『もうひとついいかな?』
『結笑も~‼』
二人は仲良く二個目のケーキを幸せそうに食べてる。
そんなとき…
瞬さんが結笑を見て
『…結笑はお兄ちゃんが好きか?』
っと聞いた。
私はドキっとし、勇気さんはケーキを食べる手が止まった。
結笑の返答を大人たちは緊張しながら待った…。
『ん~?お兄ちゃん?好きっ❤』
ニッコリ笑う結笑に、私と勇気さんはハー…っと胸を撫で下ろした。
『…そっか…!』
ちょっとだけ、瞬さんの顔が寂しそうに見えた気がした。
なぜか楓さんまで悲しそうな顔で瞬さんを見つめてる。
私はこの場の空気に戸惑った…。
少し無言が続き、そんな空気を和ませてくれたのが勇気さんだった。
『結笑ちゃんありがとうっ。僕も結笑ちゃんが大好きだよ!』
ニッコリと結笑に微笑みかける。
すると結笑も微笑み返す。
『あとね~、ママも、瞬ちゃんも、お姉ちゃんも好きだよ❤』
大人全員が結笑に胸キュンする。
愛しい我が子…
うまれてきてくれて、ありがとう。
楽しい時間もあっという間に過ぎ、夜になり瞬さんちにはまだ食器もそんなに揃ってはいないので、みんなで外に夕食を食べに行くことになった。
結笑はレストランがいいと言い、少し高めのレストランに瞬さんに連れていかれた。
瞬さんと楓さんは慣れているようで様になってる。
勇気さんまでも普通に入っていく…。
私だけ場違いな気がして、少し緊張した。
そんな緊張してる私の手をとり、優しい笑顔でリードしてくれる勇気さん。
だんだん緊張もほぐれてきた。
…結笑はすっかり慣れたご様子(涙)
子供っていいな。
適応能力が高くて…💧
食事をしながら、目の前に座っている瞬さんと楓さんを直視した。
本当に絵に描いたような二人だとつくづく思う。
イトコって聞いたけど全然似てないなぁ…。
食事も忘れて二人に見とれたりして(笑)
『…百合』
小さい声で勇気さんに名前を呼ばれ…
勇気さんにはバレバレだったのかな?
ハッとした私を見て笑ってる。
私はバツが悪そうな顔をして食事を続けた。
結笑は一日騒いで、疲れて眠くなったのか…
食事中からすごく静かで、目がシュパシュパしてる(笑)
『これを食べたら帰ろうね』
っと、勇気さんが切り出してくれた。
こーゆー気が利くところも好きだなぁ…と実感する。
お会計は瞬さんがカードで支払ってくれた。
『…今度は勇気のおごりりなっ!引っ越し手伝ったんだから、飯くらい食わせろよな~』
『…はいはい。また機会があったらね💨ごちそうさま~』
…勇気さんは瞬さんには強い気がするよね。
勇気さんが結笑を抱っこすると、結笑はすぐに眠りについた。
…よっぽど疲れてたんだね。
お疲れさま、結笑。
レストランを出て、タクシーを二台つかまえた。
一台は瞬さんと楓さんが乗り、それぞれのマンションに帰る。
もう一台は私と勇気さんと結笑が乗る。
勇気さんが運転手さんに、私のアパートまで行くようにお願いしてた。
瞬さんたちに挨拶を済ませ帰宅する。
タクシーの中では、やっぱり勇気さんが結笑を抱いたまま寝かせ、右手は私と手を繋いでる。
勇気を出して、勇気さんの肩に頭をコツンと置いてみた…。
すると、勇気さんも少し頭を私の方に倒し、無言だけど幸せな時間がタクシーの中に流れてた。
もう少しだけこのままでいたいけど…
どんどん見慣れた景色になり、もうアパートの近くまで来ていた。
走ること数分、
無情にもアパートに着き、勇気さんと離れるのは名残惜しかったけど…
これからは会いたいときに会えるんだと自分に言い聞かせタクシーを降りた。
勇気さんは運転手さんにこのまま待っていて欲しいとはなしてる。
…寄らないで帰っちゃうのかぁ。
明日からお仕事だしそうだよね。
勇気さんは眠ってしまった結笑を部屋まで運んでくれた。
ゆっくり布団に寝かせると、小さく動いたけどよっぽど疲れていたのかそのまま眠り続けた。
『…今日、結笑ちゃんに好きって言ってもらえてうれしかったな』
結笑の寝顔を見ながら、勇気さんは優しく見つめてる。
『私も嬉しかったんです。結笑が勇気さんを好きって言ってくれたこと…』
二人で少し結笑を眺め、勇気さんはタクシーのエンジン音が近所迷惑にならないようにと帰っていった。
すぐに携帯が鳴る。
メールだ。
相手は勇気さん。
『今日は片付けを手伝ってくれてありがとう。今度は三人でゆっくりしようね』
タクシーに乗ってすぐにメールをくれたんだろうな。
ついさっきまで一緒にいたのに、もう会いたいと思ってる私がいる。
『今日は色んな勇気さんが見れて楽しかったです。今度は料理を作りに行きますね』
ふふふ…
メールを作りながら、なんだか胸がくすぐったくてつい笑ってしまう。
『楽しみにしてるよ。ゆっくり休んでね。おやすみ』
『勇気さんもゆっくり休んでくださいね。おやすみなさい。』
寝る準備をして眠りについた。
今までと変わらない毎日。
だけど、今までとは違うことも増えていく。
時間が会えば、勇気さんに会えるようになった。
近くにいると思うと心が強くいられた。
何回か合鍵で夕飯を作って置いてきてあげたこともあった。
勇気さんのマンションに、私や結笑の物が増えてること…
休みには三人でお出掛けしたり、マンションでまったりしたり…
結笑と二人の時より、勇気さんが一緒にいてくれれば、更に笑顔がたえなくなった。
結笑も勇気さんになついてくれて助かってる。
最近では、私が少し用事を足しに行くことがあり、勇気さんとお留守番していてもイイコにしているみたい。
逆に『お兄ちゃん、お兄ちゃん』っと後を追いかけていく結笑。
勇気さんと話し合い、そろそろ『結婚』を考えようかと言うことになった。
ある日、結笑に大事な話があるからよく聞いてね…と、勇気さんのアパートで三人正座していた。
『結笑…ママのこと好き?』
『大好きっ❤』
『お兄ちゃんのこと…好き?』
『うん❗好きだよ❤』
『結笑はパパが欲しい❓』
『パパァ~❓❓』
『そう…結笑のパパ…』
『欲しいぃ~‼』
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