カヤの依存
自分の居場所と愛が欲しかっただけ…
一男二女。
カヤは戸田家の長女として生まれた。
宗教に熱狂的にハマる母。
堪え性と甲斐性のない父
兄ほど期待されず、妹ほど可愛がられていない事を幼い頃から痛いほど感じてきた
心にポッカリ空いた穴は成長を増す事に大きくなっていった…
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>> 301
あれから年も明け2ヶ月が経った
歩とは、歩が東京に着いた報告を受けて以来連絡がない
一度カヤから電話してみたが歩は出ず、折り返しも無かった
それからカヤも連絡しなくなったのだが、いつも心のどこかで待っていた
歩が恋しくなると歩から貰った香水を付け、気を紛らした
歩が側にいる気になれたからだ
忙しいのだろうと思っていたが…
しかし2ヶ月も経つと、今度こそもう歩には逢えないのではないか…それどころか連絡すら来ないのではないか…そんな気になっていた
もう自分の事なんて忘れてしまったかもしれない
いや元々最初からそのつもりだったのかもしれない…
歩から連絡が来るまで我慢しようと思っていたが
今となっては迷惑かもしれないと感じ、自分から連絡するのも怖くなった
あゆみとは頻繁に連絡取っていたのだから、やはり自分は歩にとってあまり意味のない存在なんだろう…
次第に香水の匂いですら切なくなり、付けるのを辞めた
大人の経験を貰ったんだと言いきかせ
歩を忘れようと努めた
家族とは相変わらず冷め切っていたが、唯一の居場所であった美也子たちとも距離を感じてきていた
美也子たちは相変わらず援助交際に明け暮れ、日に日に見た目も生活も派手になっていった
夜は酒や合コンに、昼は援助交際だけでなく
化粧や大人びた服装で着飾り、店員に疑われもせずパチンコ遊びをする様にもなっていた
金銭的にも見た目的にも…もはや違う世界に行ってしまった様に見えた
自分だけが取り残されたように孤独と焦燥感が襲う事もしばしばあった
それに、しきりに援助交際を勧めてくるやよいになかなかカヤが染まらない事への苛立ちが見えてくる様になり、居心地の悪さを感じる様になっていった
>> 303
やよいが何故そこまで自分を染めたがるのか…カヤにはわからなかった
「奢るから…」とどんなに遊びを誘われても、それが金銭のかかる物ならば断ってきた
美也子ややよいが身体を張って稼いできた金で食事をしたり遊ぶ気にはなれなかったのだ
それは悪い事をして稼いだ金だからという概念ではなく
彼女らが身体を張っているからこそだった
一度さやかが援助交際相手と落ち合う瞬間を目撃した事があった
相手の風貌にカヤは愕然とした
ハゲあがった頭に突き出た腹、脂性なのかおでこが光って見える…いかにも中年といった男にカヤは鳥肌がたった
本来ならばカヤもまだ高校生なのだから中年男と身体を重ねる事への抵抗を感じるのは当然なのかもしれないが
しかし自分と同じくらいのサヤカはこれからこの男に抱かれるのか
美也子ややよいもこのような男に抱かれているのか
そう思うと、更に何かを奢ってもらう事に抵抗を感じた
カヤにとってお金と引き換えに彼女たちが売っているものは血肉と変わらない
身を削って稼いでいる金を自分の為に使わす事に益々抵抗を感じた
>> 304
だからカヤが美也子たちと共にいられる時間は限られていた
それがまた美也子たちとの距離を感じさせたが、その一件から援助交際をする勇気は益々持てなくなっていった
本来仲間というのは似た者同士で結束力や絆が生まれる
援助交際もしていなければ、遊びや寝食も共にしていない
カヤは自分だけが浮いている存在だと引け目を感じていた
そしてやよいも、そんなカヤに疑問を持っていたのだろう
あんなに人なつこくしてきたやよいは…
日に日にカヤに対して冷たくなっていった
この日もパチンコから帰ってきた美也子から呼び出され、美也子の家へ行った
二時間ほど話し、今日もやよいの友達と合コンをするのだと言った
いつも通り飲食代は向こう持ちだからカヤも来ないかと誘った
美也子はカヤが行かないとわかっても毎回声を掛けてくれた
それが嬉しくもあり申し訳なくも感じていたのだが…
カヤはこの日も謝りながら断った
- << 307 美也子はこの日も嫌な顔もせず笑って言った 「ぢゃあまた誘うね」 その後美也子はシャワーを浴びに浴室へ、サヤカはコンビニへ買い物に行き カヤとやよいは二人きりになった やよいが自分の事をよく思っていない事を肌で感じていたカヤも、無理に交流するつもりもなく黙ってテレビを見ていた 口を開いたのはやよいの方からだった 「カヤちゃんって何でみやちゃんといるの❓ 一緒に何かする訳でもないのに」 やよいの皮肉を込めた言い方にカヤはうんざりした 別にやよいにわかって貰うつもりは無かったが、返す言葉も見つからなかった 今何故美也子やサヤカといるのか… 自分でも答えられないくらいわからなくなっている事に愕然とした 「みやちゃんに気を遣わせてるのがわからない? 私は毎日みやちゃんと一緒にいて、カヤちゃんといる時間もいない時間も見ているけど、カヤちゃんといる時のみやちゃんはちっとも楽しくなさそう カヤちゃんは付き合い長いみたいだけど今のみやちゃんの事全然わかってないよね!」
>> 305
だからカヤが美也子たちと共にいられる時間は限られていた
それがまた美也子たちとの距離を感じさせたが、その一件から援助交際をする勇気は益々持…
美也子はこの日も嫌な顔もせず笑って言った
「ぢゃあまた誘うね」
その後美也子はシャワーを浴びに浴室へ、サヤカはコンビニへ買い物に行き
カヤとやよいは二人きりになった
やよいが自分の事をよく思っていない事を肌で感じていたカヤも、無理に交流するつもりもなく黙ってテレビを見ていた
口を開いたのはやよいの方からだった
「カヤちゃんって何でみやちゃんといるの❓
一緒に何かする訳でもないのに」
やよいの皮肉を込めた言い方にカヤはうんざりした
別にやよいにわかって貰うつもりは無かったが、返す言葉も見つからなかった
今何故美也子やサヤカといるのか…
自分でも答えられないくらいわからなくなっている事に愕然とした
「みやちゃんに気を遣わせてるのがわからない?
私は毎日みやちゃんと一緒にいて、カヤちゃんといる時間もいない時間も見ているけど、カヤちゃんといる時のみやちゃんはちっとも楽しくなさそう
カヤちゃんは付き合い長いみたいだけど今のみやちゃんの事全然わかってないよね!」
- << 312 いきなり現れたやよいは、付き合いの長い自分より美也子の何を知っているというのだ 考え黙り込むカヤにやよいは更に畳み掛ける 「毎日カヤちゃんを呼んでるのも私からすれば義務みたいに感じちゃうんだよね みやちゃん優しいから」 早口で勢いはあるが筈説のいいやよいの言葉が、ストレートにカヤに突き刺さる 「本当は私たちの事見下してるんじゃない? ウリやって、男遊びしてて汚いって思ってるんぢゃない? 私は今時処女大切にしてる方がバカみたいって思うけどね」 処女を大切にしてきたつもりはない 見ず知らずの行きずりの歩に捧げたのだから しかしカヤは誰にも やよいはおろか、親友だと思っていた美也子にすらそれを打ち明けた事は無かったのだ 結局、カヤも心を開いていなかったのだと気付く しかし自分も開いていないのに、美也子は開いてくれているなんて心の底から信じている訳ではない自分に気付かないフリをしていただけだという事もわかった 自分は卑小でなんと愚かな人間だろう… なんだか全てがバカらしく可笑しく思えてきてカヤは笑った 「じゃあ今日の合コン行くよ」
>> 307
美也子はこの日も嫌な顔もせず笑って言った
「ぢゃあまた誘うね」
その後美也子はシャワーを浴びに浴室へ、サヤカはコンビニへ買い物に行き
…
いきなり現れたやよいは、付き合いの長い自分より美也子の何を知っているというのだ
考え黙り込むカヤにやよいは更に畳み掛ける
「毎日カヤちゃんを呼んでるのも私からすれば義務みたいに感じちゃうんだよね
みやちゃん優しいから」
早口で勢いはあるが筈説のいいやよいの言葉が、ストレートにカヤに突き刺さる
「本当は私たちの事見下してるんじゃない?
ウリやって、男遊びしてて汚いって思ってるんぢゃない?
私は今時処女大切にしてる方がバカみたいって思うけどね」
処女を大切にしてきたつもりはない
見ず知らずの行きずりの歩に捧げたのだから
しかしカヤは誰にも
やよいはおろか、親友だと思っていた美也子にすらそれを打ち明けた事は無かったのだ
結局、カヤも心を開いていなかったのだと気付く
しかし自分も開いていないのに、美也子は開いてくれているなんて心の底から信じている訳ではない自分に気付かないフリをしていただけだという事もわかった
自分は卑小でなんと愚かな人間だろう…
なんだか全てがバカらしく可笑しく思えてきてカヤは笑った
「じゃあ今日の合コン行くよ」
>> 312
美也子とサヤカが戻るとやよいが自慢気に言った
「今日の合コンやっぱりカヤちゃんも行くって!」
美也子とサヤカは驚いたが嬉しそうだった
「マジで?!
そうだよ!たまにはカヤも遊ばなきゃ!!」
「さすがやよい!どうやってカヤちゃんを口説いたの?!」
その嬉しそうな顔を見て、カヤは何だか安心した
これでまた友達でいられる…
居場所を失わずにすんだ…
やはり気は乗らないが、もうそんな事どうでもよくなっていた
美也子たちとのあいた距離も埋められる
それに
考えないように努めていたが
無意識に歩から連絡を待ってしまう自分から解放されたかった
きっかけはやよいだったが、援助交際までは出来なくても、嫌な事も考えなくて済むのじゃないかと思える位遊びに没頭してみるのもいいのかもしれない
そんな気になってきた
>> 314
やよいの友達だと聞いていた合コン相手は、なんとサヤカの元彼のみつるとその友達だった
カヤはギョッとしたが、サヤカも美也子も驚かない様子を見ると知っていたのだろう
後の3人はヤスでもシンでもないが、正直理解出来ずにいた
どうして元彼元彼女がいる合コンなんて開くのだろう…
しかも美也子はまだシンと付き合っている
友達の彼女が同じ合コンに来ている事に
彼氏の友達がいる合コンに行く事に
なんの違和感もないのであろうか
シンは友達と彼女が合コンをしている事を知っているのか
知っているとしたら平気でいられるのか
知らなかったとしたら友達と彼女がグルになって裏切っている事になるのではないか
カヤの中で沢山の疑問が湧いてきて気分がモヤモヤする
しかし場は大いに盛り上がってゆく
もともと人見知りで団体行動が苦手でもあるカヤは、それでも周りの雰囲気から自分が浮かない様に
美也子たちにも気を使わせてしまわない様に
明るく努めた
その為、酒に頼りがちになり酷く酔いが回ってしまった
>> 315
会場はカラオケボックスだった
最初はみんな歌い盛り上がっていたが、だんだん会話と酒メインになってくる
益々喋らない訳にはいかない状況とモヤモヤした気持ちを打ち消す様に、カヤは更に深酒へと追い込まれる
場と酒に酔いカヤはすっかり気持ち悪くなっていた
慣れないヒールに這う様にトイレへと駆け込んだ
便器に頭をもたげたとたん、今飲んだばかりの酒が滝のように吐き出されてゆく
どれだけ吐いたかわからないが喉が焼ける様に熱い
頭もグラグラとしてもぅ一歩も動きたくは無かったが、早く戻らねば美也子たちが心配するだろう
急いで口をゆすぎトイレを出た途端、立ち眩みの様なものに襲われ思わずうずくまる
目を閉じているというのに視界がグラグラし、呼吸が乱れる
もはや頭を上げる事すら出来なくなっていた
「おいっ!
アンタ大丈夫かよ?!」
>> 316
カヤは頭を上げられず、声の主を確認する事もできない
声の主がカヤの頭と同じ所までしゃがみ、カヤの顔を覗き込むと初めて誰なのか確認できた
それは合コン相手のみつるの連れてきた男のひとりで「リョウ」と呼ばれていた男だった
「だいじょうぶ…」
カヤは呼吸が乱れたまま返事をした
「吐いたのか?
まだ吐けそう?」
「吐いたけど…
もう吐けない…」
男はカヤの腕を自分の肩にかけるとカヤを立ち上がらせた
「ちょっとだけガマンして歩けよ!」
ゆっくりとカヤのペースに合わせ、時々ヒールをガクンとさせるカヤを持ち直しながら店の外に出ると、入り口の階段にゆっくりカヤを座らせた
「ちょっと待っとけよ」
そう言ってカヤをひとりにさせたが
すぐ戻ってくると
「これ飲め!」
と持ってきた水を渡した
カヤは言われるままひと口飲んだ
少しだけスッとした気がしたがすぐにまた呼吸が乱れる
>> 317
リョウは時々
「水を飲め」と促しカヤの背中をさすり続けた
外の冷たい空気と水のおかげか20分ほどするとようやく呼吸が整い始め、視界がクリアになってきた
カヤはグラスに残っていた水を飲み干すとリョウにお礼を言った
「ありがとう…」
「バカな女…
俺、あんたみたいな女見てるとムカつくんだよね」
先ほどの献身的な態度とは打って変わった冷たく見下した言葉だった
「アンタって全然遊びなれてないだろ?
酒だってどー見たって弱いくせに無理して飲んで必死にテンション上げて
結局飲まれて他人に迷惑掛けて
そんな格好してたってヒールの歩き方もまだおぼつかない
全部無理してて見ててイライラすんだよね
それともそんなにあの子らに染まりたいか?
あんたは向いてないと思うけどね
とにかく俺は向いてないヤツが頑張るのとか背伸びすんのとか見てんのがうぜーの
だからさっきからあんたの事見てて、ダッセーってムカムカしてスゲェ気分悪かったわ
」
出会ったばかりのリョウは今日のカヤの全てを見通しているかの様に言い当てた
なんと言う日だ
先ほどはやよいに散々痛い所を突かれ、悔しい思いをした
それでも美也子たちとの絆を深めよう
近付こう
と決意し折角気持ちを立て直し無理して頑張ってみたのだ
それを今度は見ず知らずの男にバカにされる
頭はズキズキと痛み脈打つ
本当に何もかも最悪だ
「なんなのよ!
私の何がわかるって言うのよ!
何でそこまで言われなきゃいけないの?!」
カヤにしては珍しく他人に対し大きな声を出し、怒りの感情を表に出した
「は?!
別にお前みないな女の事なんてわかるワケねーじゃん
つか、わかろうとも思わねーよ
お前みたいな中途半端な女が一番面倒くせーだけだよ」
「もうあっちいってよ!
私だってあんたみたいなヤツ凄い嫌いだよ!」
リョウは舌打ちをすると店の中へと戻っていった
帰りたい
あんな男がいる部屋になんて戻りたくない
カヤは体調も気分もこれ以上ないほど最悪で涙が零れた
>> 319
バサッ
急に頭の上から何か降ってきた
それはカヤの着てきたコートだった
振り返り見上げると、つい先ほどカヤの前から去っていったリョウが立っている
手にはカヤのバッグを持っている
「行くぞ!」
リョウは勝手に歩きだした
「ちょっと!ドコへ行くってゆーのよ!」
リョウは足を止め振り返るとカヤに聞いた
「あんたはどーするつもりだよ!」
「部屋に戻るに決まってんじゃん!
美也子たちだって心配してるだろうし!」
カヤの言葉にリョウは声を上げて笑いながら言った
「アハハ…!
あんたの友達…
本当にあんたの事心配してると思ってんの!?」
「どーゆー意味よ!」
「実際あんたが部屋を出てから結構時間経つのに、戻らないその間誰もあんたを探しに来たヤツいねーじゃん
まぁ、俺があんたに水持ってった時、一応友達に声掛けてきたから安心してんのかもしんねーけど
でも心配してんだったら少し位あんたの様子見に来るんじゃねーの、普通」
>> 320
「本当にさっきからなんなの?!
そんなに私の事バカにするのが楽しい?!」
カヤはヒステリックな声を上げる
「俺は事実を言ったまでだぜ
だったら部屋へ戻ってその友達が何してっか見てこいよ」
カヤは立ち上がると、まだゆらゆらとした足付きで店の中に戻った
部屋の前まで来ると、一気に緊張が走る
先ほどのリョウの言葉が気になり、何故か扉を開ける勇気が出なかった
カヤはそのまま扉のガラス越しから部屋の中を覗きこんだ
照明が全て落とされ真っ暗で何も見えない
唯一付けっぱなしであるテレビ画面の光だけを頼りによーく目を凝らした
暗さに目が慣れてくると、少しずつぼんやりとシルエットが浮かび上がる
男たちとイチャイチャしている美也子たちの姿が見えた
一番手前にいたやよいは乳房を露わにし、男に揉まれている
カヤは言葉を失った
そして扉を開ける勇気は完全になくなり、のろのろとその場から立ち去った
>> 321
再び店の外へ出て、先ほどと同じ場所に座り込むとカヤはタバコに火を付けた
煙をゆっくり肺の奥まで入れた
タバコ独特の気だるさに身を置きながら
「私何してんだろ…」
と呟いた
「おいっ!」
リョウが目の前に止めてあった車から顔を出す
「乗れよ!
さみーし」
カヤは素直にリョウの助手席に乗った
リョウもタバコに火を付け言った
「で、どうだった?」
「どーせ腹の中で笑ってんでしょ?」
「別に
もともとあーなるってわかんなかったのかよ」
「……」
「友達なんじゃなかったけ?
あの子らうちの職場ぢゃ有名だけどね
すぐヤらせてくれるって」
ある日どこかでみつるがやよいを拾ってきた
家に帰りたがらないやよいをすぐヤらせてくれると友達や職場仲間に回していたという
ある日友達を連れてきて、やよいの連れならみんな似た様なヤツだと思っていたら案の定そうだったとみつるたちから聞いている
とリョウが話始めた
>> 322
確かみつるに途中までは聞いた事があったなとカヤは思い出していた
あの時はみつるが話をはぐらかし、うやむやにされたが…
やはり、みつるとやよいは肉体関係があったのだ
しかしカヤには腑に落ちない事があった
「だけど美也子とやよいちゃんはみつるさんの友達と付き合って、サヤカちゃんはみつるさんと付き合ってたんだよ」
「あ~、その辺よくわかんねーけど、やよいって子が付き合ってたのはヤスだろ?
ヤスもうちの職場だけど
最初からその気無かったんじゃねーの
そーいや、誰かとノリで付き合ったケド意外とめんどくせーからやめたって言ってたな
それがあの子なんじゃん?
って言っても、別れてからみつるはあの3人全部喰ったって言ってたし、他のみつるの周りのヤツもあの子らと飲んでやったヤツ結構いるらしいから
あの子らも毎回そのつもりで来てんだろ
そりゃ有名になるわな」
リョウは淡々と相変わらず冷たい口調で答えた
「だけどさ!
美也子はみつるさんの友達と今も付き合ってるんだよ!
友達の彼女ってわかっててそんな事ある?!」
>> 323
「知らねーよ!
そいつもどーせ遊びなんだろ
それ知ってるからみつるも遠慮なくやってんじゃねーの?
てか、そいつもみつるも美也子って子もみんな同意の元なんだろーよ」
カヤは絶句した
頭の中が真っ白になり、しばらくそれ以上何も言葉が出てこなかった
「そんな事もわかんねークセに、お前みたいなヤツがのこのことこんなトコ来てんじゃねーよ」
リョウはカヤにトドメでも刺すかの様に容赦なく吐き捨てた
カヤに先ほどの威勢は少しも残っていない
リョウもそんなカヤに拍子抜けしたのか
沈黙だけが流れる
リョウが3本目のタバコを揉み消すと言った
「家まで送ってやるよ」
カヤもようやく力のない声で答えた
「うん…
ありがと…」
リョウは勢いよく車を走らせた
>> 324
車中無言の中向かってくる車が数回パッシングをしてきた
それに答えるかの様にリョウもパッシングをするとリョウの車も向かいの車もスピードを落とし止まった
相手の車とリョウの車の窓が同時に開く
見知らぬ男がいた
「リョウ!
飲んでる?!
この先検問してっぞ!
てか今日やべーよ!
そこら中でやってっから!」
「マジ?!
助かったわ!」
「あれ?
誰その子?
リョウが女乗せてんなんて珍しいじゃん」
そういうと車の男はカヤに軽く会釈した
カヤも慌てて返す
「ちょっとな
また連絡するわ」
「おう!じゃーな!」
そういうと男の車はすぐに走り去った
リョウは車をUターンさせると言った
「あんたんち○○の方って言ってたよな?
ちょっと今日ヤバそうだから一旦俺んち行くケド、朝方また送ってやるよ」
リョウは面倒くさそうに言った
五分ほど走っただけでとある駐車場で車は止まった
「着いた」
リョウが車から降りるとカヤも急いで降りた
リョウの家は大きくて立派なマンションだった
>> 325
「散らかってっけど空いてるトコにでも座って」
真新しいリョウの住むマンションは中も部屋がいくつかあり豪華だった
「ここに1人で住んでるの?」
リョウは親と一緒に買ったと言った
親はすぐ近くの小さな一軒家に住んでいるらしく、ゆくゆくはその家を壊してアパートを建て人に貸すんだとか
それまではリョウはここに1人で住むのだと言った
「ビールと水しかねーよ」
リョウは冷蔵庫からビールと水を取り出しカヤに渡した
「美也子たち…
私がいなくなったの知ったら心配するかな?」
カヤはボソッと呟いた
リョウは呆れた顔をした
「あんたまだそんな事言ってんの?
あの子らじゃ、あんたがいた事すら忘れてんじゃねーの?」
「そっか…」
「ほんっとにめんどくせー女だな
俺が部屋出る時一応みつるに言っといたけど?
あんたがヤバいから送って帰るって」
カヤは缶ビールのプルタブを開けた
酒に溺れ過ぎて、つい先ほどまであれだけ死にそうだと思っていたのに
胸のモヤモヤに、今また飲みたい気分になっていた
>> 326
ふと気付くとリョウは水を飲んでいた
「飲まないの?」
「はぁ?
後何時間かしたら、あんたを送ってかなきゃ行けねーのに飲める訳ねーだろ
それどころか今のうちに酔いさましてんだよ!」
「あ…
そっか…
ゴメンね…
そういえば
この辺、駅ある?
」
「駅?
すぐそこに○○駅があるけど?」
「だったら飲みなよ!
私始発の電車で帰るから」
リョウは別にもういいと言ったが、逆にカヤが気を遣ったので
「ぢゃあ、遠慮なく」
と飲み始めた
「なんか私のせいでつまんない飲み会にしちゃって、しかも迷惑掛けちゃってゴメンね…」
「別に
最初から乗り気ぢゃねーし
急遽1人女が増えたから最初だけでも頭数揃えたいってみつるに頼まれただけだったし
あん時トイレ行ってそろそろ帰るか
って思ってたらあんたがうずくまってただけ」
相変わらず乾いた話し方だったが、少し棘がなくなった気がしてカヤは安心した
それから酒を飲みながら色々話した
リョウはみつるの二歳上で、仕事の先輩だという
そう言えば、みつるがリョウの事を「リョウさん」と呼んでいたのをカヤは思い出していた
馬鹿でハンパでいい加減で
職場での信用も薄いが
あからさまなごま擂りと調子のいい所が通り越して
なんとなく憎めないんだという
しかし女のカヤは近付かない方がいいと忠告してくれた
リョウが美也子ややよいたちに会ったのは今日が初めてだったと言った
職場でみつるを始めとする後輩たちが「すぐヤれる女」と称して噂になっていたが、会った途端にそれが美也子たちの事だというのがわかったという
別に美也子たちを見下してたわけではなく、そこに不自然なカヤがいて、必死で美也子たちについていこうとするカヤを見て
その姿が滑稽で見れば見るほどムカついたと話した
>> 329
「へぇ…
ちゃんとそのつもりで来たんだ…」
「え…?」
カヤの慌てた顔にリョウはフッと吹き出し言った
「バーカ!
俺はガキと処女には興味ねぇよ
あんた処女なんだろ?
みつるが言ってた
あんた今日みつるの標的だったらしいよ
俺があんた送ってくって言ったら
シケた面してたよ」
リョウはその時のみつるの顔を思い出したようで笑った
一瞬リョウの言葉の意味が理解できなかったが
飲み込むと
カヤはバカバカしくなった
「あのさぁ
処女処女ってみんな馬鹿にしたみたいに言うけど
ほんっとにムカつくよ」
言いながらカヤはやよいの言葉を思い出していた
そして何かが吹っ切れた様に続けた
「だいたい私、処女ぢゃないし!
みんな勝手にそう思ってるだけじゃん
って私が誰にも言ってないのがいけないんだけど…
」
>> 330
カヤは初めて処女を捨てた事を他人に話した事で、自分のイメージを突き破った様な爽快感にスッキリしていた
しかしリョウは相変わらず冷たく答えた
「まぁ、俺はあんたが処女でも処女じゃなくても
別にどーでもいーけど」
「だってあなたが処女とか言ったからじゃん!」
「確かに言ったけど?
だから何?
俺はただ言っただけであんたが勝手に反応してんだろ?」
カヤはリョウの言葉で急に恥ずかしくなる
確かに、処女という言葉に自分が勝手に反応してるだけだ
やよいにしろみつるにしろ、その言葉を口にしていたのは事実だが、いちいち気にしていたのは他の誰でもなくカヤ自身なのだと初めて気が付いた
「まぁ、でも良かったじゃん
そんなに気にしてたならコンプレックスだったって事なんじゃねーの?」
>> 331
「…
そうなのかな…?
だって今までの彼氏とは、したくないって思ってたんだよ…
付き合ってるんだからそういう機会だってあったけど、いざって考えるとダメだったもん…」
「だったら要は相手の問題だろ?
コンプレックスは処女って事ぢゃなくて、してもいいって思える男に出会えていなかった自分に対してなんじゃねーの?
でも今処女じゃねーって事はそう思えるヤツに出会えたって事なんだから
結局良かったじゃん」
リョウの言葉で
カヤは歩を思い出してしまう
その表情を敏感に察したリョウ
「俺は優しい言葉もアドバイスも言えねーけど
聞くだけで良ければ話せば?
あんただって楽になるかもしれねーし
どうせ始発まで時間あんだし
」
しばらく黙っていたが
カヤはぽつりぽつりと歩との出会いやいきさつを話し始めた
>> 332
「で、そいつが好きなんだろ?」
好き…?
リョウの問いに初めて歩への気持ちと向き合った
今までちゃんと考えた事は無かった
いや、考えないようにしてきただけなのだ
歩と連絡が途絶え、忘れようとしても
しかし待ってしまう自分にモヤモヤする気持ちを
もうひとつの居場所を失った様で寂しいから
ただそれだけで片付けようとしていた
「セックスが前でも後でも、そんな事じゃなくて
今は惚れてんだろ?」
再びのリョウの問いに
無意識に涙が頬をつたう
何故涙が出るのか
それがカヤの気持ちを証明しているというのか
そう思うと涙は更に溢れてきて
カヤは自分の気持ちをようやく認め、自覚する事になった
「わからなかったけど…
好きなんだと思う…」
蓋をしていた気持ちを解放してやると
カヤの心はすーっと軽くなっていった
涙でぐしゃぐしゃになった顔と
詰まる声でカヤの口から吐き出された言葉に
リョウは初めて優しい眼差しを向けた
>> 333
それからしばらく二人はただ黙ってビールを飲んだ
「あなたは?
今好きな人いないの?」
ようやく泣き止んだカヤが口を開く
男は少し躊躇ったが真っ直ぐカヤを見て言う
「…俺もあんたと大して変わらない状況だわ
ってあんたにこんな事言ってもしょーがないけど」
リョウは静かで落ち着いた声で話し始めた
ずっと好きな幼なじみがいて、以前付き合っていたのだが、好きな人が出来たからとフラれてしまう
彼女はその相手とそのまま結婚した
結婚したから今度こそ諦めようと思っていたが、彼女から旦那の浮気で結婚生活がうまくいっていないと連絡を受け、相談に乗っている内にまた付き合う事になったと言った
結婚相手から取り返そうとか思わないのか?というカヤの問いに
勿論そうするつもりだったのだが、彼女がそれを望んでいないと続けた
結局、彼女が今でも愛しているのは旦那で、自分は彼女が現実から目を背けるだけの手段に過ぎず
虚しいが、自分も再び彼女を失う事が出来ずその関係を了承してるのだと
まるで他人ごとの様に無表情に淡々と語った
>> 335
それから二人は沢山酒を飲み語った
と言ってもやはりアルコールの弱いカヤはもうすでに出来上がり、チビチビと舐める程度だが
それでも水の様に飲んでいくリョウに付き合った
リョウの笑顔が沢山見れた事で、カヤも笑顔になり二人はすっかり打ち解けリラックスしていた
「クシュンッ!」
カヤが大きなくしゃみをした
「大丈夫かよ?!
お前この時期にそんなかっこしてるししかもそのままずっと外にいたから風邪ひいたんじゃねーの?!
ちょっと待ってろ」
美也子から借りた洋服はこの時期のこの田舎ではあり得ないほど見た目重視の薄い物だった
確かに鼻もズルズルしてきている
リョウはスウェットの上下を持ってくるとカヤに渡した
>> 336
「これ着てろ!俺その間トイレ言ってくるから」
「うん、ありがとう」
カヤは鼻をぐずぐずさせながらスウェットを受け取った
リョウが部屋から出て行くとカヤは早速着替えた
ところがスカートを脱ごうとした時、横に付いているファスナーがカヤのショーツのリボンを噛んでいて下がらない
慌てて、噛んでいる部分を上げたり下げたりしてみたがなかなか外れない
酔っていたので手先もおぼつかない
それでも散々試行錯誤した挙げ句、結局カヤはリボンが噛んだままのファスナーを力任せに下ろした
なんとか壊れずに済んだ事を確認し、スカートを下げた時
気配を感じカヤは顔を上げた
トイレから戻ってきてしまったリョウが、ショーツ姿のカヤを目の当たりにし驚いた表情で立っていた
目が合うと慌てて
「お前おせーよ!」
と吐き捨て再び部屋を出た
>> 337
急いでスウェットに履き替えると
「ごめんね!
もういーよっ!!」
カヤが呼ぶと
リョウはバツの悪そうな顔をして戻ってきた
カヤが経緯を話し
「ごめん」
と謝ると
リョウはリョウ独特のあの冷めた口調で言う
「パンツ見られたお前が何で謝ってんだよ!」
「だって怒ってるからじゃん!」
2人は可笑しくなって吹き出した
それからまた楽しく話をしていると、リョウはとうとうあれだけあったビールを全て飲み尽くしてしまった
「やべー…
コレじゃ全然ダメだ…」
「何がダメなの?」
リョウはカヤの問いには答えず
しばらく何か黙って考えている様子だったが
いきなり
ガッ
と立ち上がると音楽を掛けた
そしてそのままどこかへ行ったかと思うと
手に何かを持ってすぐに戻ってくる
先ほど座っていた所から少し離れたベッドの上に座ると言った
「お前がいる前でゴメンな…」
「ねぇ…
何してるの…?」
リョウはチラリとカヤを見たが再び無視して続けた
「それ…
何かヤバいヤツぢゃないの…?」
リョウはフッ…と笑うと
「お前にとってはヤバいかもな…
でも別に大した事ぢゃねぇっつーの
」
カヤはリョウがしているそれが一体
具体的に何と呼ばれる物かまではわからなかった
しかし、恐らく
法に触れる薬物だという事は理解できた
「
いつもやってるの?」
「いつもこんなのやるワケねーだろ
一年振りくらいじゃね?
昔、遊びでごくたまにやってただけ
コレもその時の残ってたヤツ」
「ふ~ん
ねぇ…
それ私にもやらせて!」
>> 340
カヤは興味津々でリョウの元に近づいた
リョウはカヤの言葉に驚いた
「ダメに決まってんだろ!」
「何で?!
何で私はダメなのっ?!」
「俺が何で今更、こんな昔のもの引っ張り出してやってると思ってんだよ?
お前のせいだろーがよ
お前なんてガキとしか見て無かったのにさっきお前がパンツ見せっから
そっからおかしくなったワケ
酒浴びまくれば、使い物にならねーって思ってガンガン飲んだけど
ダメそうだったから仕方ねーって
コレはシラフやちょっとの酒でキメたらそーとーヤリたくなるし、ヤレばかなり良くなるし長持ちもするけど
逆にキメ過ぎたり、相当酔ってる時にキメたら
やりたくても自分のが使えなくなんだよ」
リョウはこの薬物に一年ぶりに手を出した経緯を打ち明けた
>> 342
そんなリョウに
最初はギャーギャーと文句を言っていたカヤも、貰えないと悟ると大人しくなりふくれた
しかし諦めかけたその時
「ほらよ!」
リョウはストローの様に使っていたあの筒状の札をカヤに差し出した
「いいのっ?!」
「もう、殆どねーから
この位なら大丈夫だろ
まぁ万が一、あんたがまたコレ欲しいって思っても
俺にはもう入手できるルートはねぇし」
そして
この薬の事は
決して誰にも口外しない約束をした
アルミホイルは
粉の部分が殆ど焦げ
茶色くなっていた
カヤはリョウがライターで炙る粉の残りの煙を数回吸った
味はほのかに甘く
焦げた煙りのせいか少し苦い
もともと相当酔って気持ちが良くはなっていたが
更に気分は高揚する
しかし酒と明らかに違ったのは
頭や意識が覚醒され
視界はどれにもピントが合いハッキリと鮮やかになる
そして酒特有のけだるさや、眠気から解放され
身体はスッキリとした事だった
全ての細胞が最も良い状態の様に感じられ
カヤはこれが
とても身体に悪い物だとは思えなかった
>> 343
リョウは部屋の灯りを小さくした
「お前、初めてだし目に入る光が強過ぎるだろ」
先ほどリョウが付けた音楽も身体の中に入ってくるようだ
カヤはしばらくこの不思議な感覚と世界を静かに楽しんでいた
しばらくカヤの好きにさせていたリョウが口を開く
「あんなにうるさかったのに静かじゃん」
リョウはカヤの唇に自分の唇をそっと重ねると
そのキスからは想像つかないほど強くそのままベッドに押し倒した
「抱いていい?」
「機能するの?」
「酒が足りなかったし
アレも足りねーらしい」
カヤはリョウの唇を見つめる
その視線に応える様に再びリョウは唇を重ねた
リョウの舌を受け入れると、それはすぐに激しいものとなる
- << 346 リョウがカヤの乳房に触れる 下着どころか リョウから借りた厚手のスウェットの上からだというのに カヤの身体は リョウの手の動きのひとつひとつをハッキリと敏感に捉えてしまう まるで直に触れられているようだ すぐに息は荒くなり、切ない声が漏れる 「…んぁあッ」 スウェットの中にリョウの手が滑りこむ 背中や脇腹を這う指だけで鳥肌が立ち 身体が仰け反ってしまうほどの快感が走る それは カヤの皮膚が一枚も二枚も薄くなった様な感覚だった リョウが器用に一瞬でブラを外すと 締め付けられていた乳房が解放される 乳房全体を優しく包みこむ 揉みながら親指だけで愛撫される乳首は、一瞬のうちに大きく固くなり 更にカヤは声を上げた 「お前…乳首ちっちゃいけど、乳デカイんだな…」 リョウはカヤの着ていたスウェットをまくし上げると それを確認する様にまじまじと見た 「やべー 完璧着痩せだな チョーエロい身体」 そう言って カヤの乳首を優しくつまむと小さく上下になぞりながら 反対側の乳首を口に含んだ
>> 344
リョウは部屋の灯りを小さくした
「お前、初めてだし目に入る光が強過ぎるだろ」
先ほどリョウが付けた音楽も身体の中に入ってくるよう…
リョウがカヤの乳房に触れる
下着どころか
リョウから借りた厚手のスウェットの上からだというのに
カヤの身体は
リョウの手の動きのひとつひとつをハッキリと敏感に捉えてしまう
まるで直に触れられているようだ
すぐに息は荒くなり、切ない声が漏れる
「…んぁあッ」
スウェットの中にリョウの手が滑りこむ
背中や脇腹を這う指だけで鳥肌が立ち
身体が仰け反ってしまうほどの快感が走る
それは
カヤの皮膚が一枚も二枚も薄くなった様な感覚だった
リョウが器用に一瞬でブラを外すと
締め付けられていた乳房が解放される
乳房全体を優しく包みこむ
揉みながら親指だけで愛撫される乳首は、一瞬のうちに大きく固くなり
更にカヤは声を上げた
「お前…乳首ちっちゃいけど、乳デカイんだな…」
リョウはカヤの着ていたスウェットをまくし上げると
それを確認する様にまじまじと見た
「やべー
完璧着痩せだな
チョーエロい身体」
そう言って
カヤの乳首を優しくつまむと小さく上下になぞりながら
反対側の乳首を口に含んだ
>> 346
ナニコレ…?!
「あぁ…ン
ぁ…!ぁ…ッ!んぁ…ッ!!」
乳房だけの快感で激しく乱れる
それは乳首がクリトリスにでもなったかの様な快感だった
「お前…
たったアレだけの量で…」
カヤの過度な反応にリョウも興奮を増し、更に弄ぶ
左右の乳首を交互に
舌で転がし、吸い付き、唇や歯で甘く噛みながら
空いてしまっている方の乳首が寂しがらない様に
同時に指先で摘み、こすり、ひっぱる
様々な刺激を与える度
カヤの身体はビクビクと反応し、甘い声が大きく漏れる
リョウがカヤのショーツ越しに秘部をなぞる
ぐっしょりと濡れ、カヤの秘部の形をくっきりといやらしく映し出していた
ショーツの中に指を滑り込ませると
トロトロとした熱い物が絡みつく
カヤの濡れた茂みから
突起した部分を露わにし
指先だけで優しく愛撫する
「んン…ァッ!!」
- << 349 リョウがほんの少し遊んだだけでカヤは絶頂を迎えてしまう 「少し休む?」 リョウの心遣いにカヤは必死で首を振る 疲れる所か、一度迎えた快楽で ずっと忘れていた喜びを思い出してしまったかの様に カヤの性は覚醒を増し、もっともっとと身体は熱くなる 身体の疼きを抑えられずカヤの眼差しが切なさを訴える そんなカヤを見てリョウは思わず乱暴に唇を重ねた 息を荒げ 熱く深く激しく そして剥ぎ取るかの様にカヤを裸にすると 自分も洋服を脱ぎ捨て カヤの蜜壷にペニスを押し入れた 「クゥ…ッ」 しかしカヤのそこは、いきなり侵入してきたリョウのペニスをきつく締め上げる 「すげぇ… こんなに濡れてるのに…」
ちゃら様🌱
はじめまして☺
1年以上前から愛読させていただいてます✨新展開になりドキドキしながら読んでます☺
そして今日また最初から読み返し、さらに新たな展開に胸を踊らされてます😚
カヤが出会う男の人達は、私のタイプでありまして、小説を読んで寝ると、そのまま夢の中にまで出現して楽しませてもらってます😚
これからも、ちゃら様のペースで頑張って下さい✨✨
陰ながら応援させていただきます☺
愛読者の皆様➡
横レスすみません💧
どうしても気持ちを伝えたくなってしまいました😥
>> 347
ナニコレ…?!
「あぁ…ン
ぁ…!ぁ…ッ!んぁ…ッ!!」
乳房だけの快感で激しく乱れる
それは乳首がクリトリスにでもなったか…
リョウがほんの少し遊んだだけでカヤは絶頂を迎えてしまう
「少し休む?」
リョウの心遣いにカヤは必死で首を振る
疲れる所か、一度迎えた快楽で
ずっと忘れていた喜びを思い出してしまったかの様に
カヤの性は覚醒を増し、もっともっとと身体は熱くなる
身体の疼きを抑えられずカヤの眼差しが切なさを訴える
そんなカヤを見てリョウは思わず乱暴に唇を重ねた
息を荒げ
熱く深く激しく
そして剥ぎ取るかの様にカヤを裸にすると
自分も洋服を脱ぎ捨て
カヤの蜜壷にペニスを押し入れた
「クゥ…ッ」
しかしカヤのそこは、いきなり侵入してきたリョウのペニスをきつく締め上げる
「すげぇ…
こんなに濡れてるのに…」
>> 349
リョウが腰を動かす度、歩のペニスしか知らない蜜壷は
その違和感に抵抗する様に押し出そうと締め付ける
無理やり動かせば更に抵抗を見せ、リョウは一瞬でイカされてしまいそうで
なかなか思う様に動かせないでいた
「ヤバい…
俺お前のココに嫌われてるらしい…」
しかしカヤはカヤで、その違和感に激しく身悶えていた
歩とはまた違った快楽に、矛盾しながらも下半身が期待で潤んで更に溢れる
尻の割れ目を蜜が伝い落ちてゆく
「…
お願い…
激しくして…」
カヤがリョウを挑発する様に自分の乳房を揉んでみせた
しかし恥ずかしさから決して目を合わす事は出来ない
そうせざるを得ないほど
止まらない興奮や欲望がカヤを大胆にさせた
- << 361 顔を背けているカヤのその表情と 対照的で大胆な行動のギャップに魅せられ リョウは興奮と勢いに任せ腰を動かした しかしそれはすぐに 2人同時に 絶頂という形で終わりを迎えた カヤもリョウも少しも耐える事が出来なかったが、お互いが一番いい状態でそれを迎えられた事が 安心感と至福感で心まで満たしてゆく… まるで恋人同士の様に甘く唇を重ね、見つめ合うと それが新たなる欲へと更に掻き立て カヤはリョウの まだ沈まりきらないものを口に含んだ カヤはあの日 歩から教え込まれたやり方を ひとつひとつ思い出しながら 形も太さも長さも微妙に違うリョウのそれで実践した
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