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秋子( yuBCh )
12/02/20 07:31(更新日時)

短編小説です…

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No.1698360 11/11/03 02:34(スレ作成日時)

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No.251 11/12/16 19:41
秋子 ( yuBCh )

純也 「…はぁ?…なんだよ?…こいつ!」


亜美 「う…後ろにいるなんて…」


ダンプは、右にウインカーを付けると地鳴りを上げて

純也の車を追い越した!


純也も、亜美も、驚いた


純也 「なんだよ、あいつ…俺に追い越されて頭に来たのか?」


亜美 「 急ぎの用事でも出来たんじゃないの?…トイレとか…あはは」


亜美の冗談に純也も笑った


亜美 「純ちゃん…相手にしないで…こんな事で、殺人事件とかって…前にあったよね…怖いよ…」


純也 「…」

No.252 11/12/16 19:52
秋子 ( yuBCh )

すると…


だいぶ前を走っているはずだった


あのダンプが…


まるで純也達の車を待っていたかのようにスピードをゆるめて…


また目の前に表れた


大きなタイヤが不気味に前方をゆっくりふさいだ…


圭司 「なんだよこいつ?💢頭いかれてんじゃねぇか?…また50キロだよ!…ふ…ふざけやがって!💢…」


亜美は口を手でふさいで、大きい目を開けて

じっと前を見ている…

No.253 11/12/16 20:01
秋子 ( yuBCh )

亜美 「…わざとかな?…やだな…怖いよ…」


亜美は怯えている

しばらくカーブが続いた


純也はイライラしながら、ノロノロとダンプの後ろを走り続けた


やがて、直線に入った


純也 「見てろ!💢…」


純也はスピードを加速してセンターラインを超えた


やがてダンプと並んだ


一気に追い越そうとしたが


あろう事か、ダンプはスピードを加速し始めた


二台は平行して走る形になった



圭司 「この野郎!!なんのつもりだ💢!!」


ものすごいスピードで二台並んで走っている


亜美 「キャー!」

ダンプはスピードを緩めない


そうしているうちに 対向車線、前方にバスが見えた!


バスは目前に迫っている!!


純也 「あ〰〰ッ!」


亜美「キャ〰〰ッ…」


純也は、あわててブレーキを踏むと


ダンプの後ろへ入った

No.254 11/12/16 20:15
秋子 ( yuBCh )

純也 「くそ!!バカヤロ〰!💢危ねぇーじゃねぇか!💢」


純也は怒りに震えて、ダンプの後ろを睨み付けている


麗子 「あ~怖かった…あの人頭おかしいんじゃない?…」


純也 「キチガイだよ💢ッたく」


亜美 「どこかで休憩しようよ…ね~純ちゃん…このダンプ先にやっちゃおッ!!…関わり合いたくない!」


純也は苛立っていたが、亜美の言うとおり…


冷静さをとりもどすために


近くのコンビニで車を止めた


ダンプはそのまま走り去って行った


純也は、タバコに火をつけた


亜美 「あぁダンプ行っちゃった…良かった…でも…震えが止まらないよ…」


亜美は純也の手を握った


純也 「あと一時間くらいで、今夜泊まるホテルに着くよ…亜美、元気だせよ…」


ナビに左折の指示がある


亜美 「え?そう?…テレビでも有名な、温泉なんだよ…憧れてたんだ!…」


亜美に少し笑顔が戻った


純也「さぁ…行こうか?…暗くなる前に着きたいからね…」


亜美 「そうだね…行こう…」

二人は 再び移動し始めた

No.255 11/12/16 20:25
秋子 ( yuBCh )

やがて 〇〇温泉17キロ…


左へ誘導する看板が見えた


左折して山道へ入って行くと


紅葉で 真っ赤に色づいた山々が、夕陽に照らされて絵葉書のように艶やかだ


亜美 「うわ~キレい…」


亜美は元気を取り戻した


純也 「ほんと、絶景だね…」


亜美 「やっぱり来て良かったね~純ちゃん…」


広い 展望台へ車を止めて、二人は景色を眺めた


写メや、デジカメを撮りながら二人は、景色を満喫していた


だが…


聞き覚えのあるエンジン音が近づいて来た


ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ !!!


あのダンプだ!


シュパーン~💨


やがてダンプは展望台の入り口で停車した…

No.256 11/12/16 20:32
秋子 ( yuBCh )

純也は亜美を横に強く抱き寄せた


また…さっきの忌まわしい記憶に二人は…襲われた


運転席の 男を見ると…


ガッチリした肩幅…


ツバのついた帽子に サングラス 口ひげ、


見たからに危なそうな感じを受ける

だが、表情は読み取れない…


だがこれは、偶然ではない


明らかに純也達、二人へなんらかの意図がある


もう間違いない


純也 「亜美、もうすぐたがら…温泉まで行ってしまおう…」


亜美 「純ちゃん…怖いよ…怖いよ…」


亜美は泣きそうだ
ガクガク震えていた…



夕闇は刻々と迫っていた…

No.257 11/12/16 20:54
秋子 ( yuBCh )

得体の知れない恐怖を背後に感じながら


純也の車は、出発した…


純也 「亜美…シートベルトしめた?」


亜美 「うん‥」


純也 「飛ばすからね!…」


亜美 「分かった!…」


亜美は目を固く閉じた…


ダンプは、スピードをアップした純也の車に気付いたらしく


エンジンを唸らせながら、追いかけてくる


どんどん近づいて来る!


振り返った亜美が

亜美 「やだ!…純ちゃん…ダンプがぶつかりそう!!」


純也 「止めてくれ!チクショウ!チクショウ!!」


純也も目一杯アクセルを踏み込むが、カーブや坂道で、あっという間にダンプに追いつかれてしまう

No.258 11/12/16 20:59
秋子 ( yuBCh )

まるで恐怖を煽るように


ダンプのクラクションが鳴る


ブオ〰ン! ブオ〰ン!


下り坂で、ついにダンプが、純也の車の後部を


ガン! ガン!

ガン!ガン!


ぶつけて来た…!

その衝撃が2人に伝わり…


2人の体は、前へ突き出される


このままだと川へ落ちてしまう…


亜美 「止めて〰〰お願い〰お願い〰〰〰」


亜美は泣き叫ぶ…


純也は必死にアクセルとブレーキを何度も踏み変える!



ダンプは二人の狂乱振りをあざ笑うかのよう、追い続ける…

No.259 11/12/16 21:05
秋子 ( yuBCh )

やがて坂道はなだらかになり、平地になった


わき道があった


とっさに純也はその道に入った


ダンプが通れる広さはない


車を止めてあたりを見渡すと


そこは、砂利道だが川のすぐそば


あたりは結構な広さがあった


純也「はぁ!…ここなら、あいつも来れないだろう、亜美!…亜美!」


亜美は震えながら純也にしがみついた


亜美「う…ぅ…ぅ…」


亜美は泣いていて、声も出ない


純也 「ここには、ダンプは入ってこれないから…あいつだって、きっと諦めて帰るよ!…」

No.260 11/12/16 21:51
秋子 ( yuBCh )

だが、休憩もつかの間


ダッ ダッ ダッダッ!
ダッ ダッダッ…


木々や 枝をなぎ倒しながら


化け物のような
ダンプはやって来てしまった!


純也と亜美は固まった!


ダンプから男が降りて来た


手には、猟銃を持っている


男 「降りろ!!!」


純也と亜美は…


これからどうなるのか?


撃たれるのか?

殺されるのか?

想像絶する中…

ゆっくりと降りて行った

No.261 11/12/16 21:55
秋子 ( yuBCh )

体格のいい作業服姿の男だった


男 「なめやがって!!」


男は左手に猟銃を持ち、

右の拳で純也の顔面を…続けざまに二発思いっきり殴った


更に、よろける純也の腹に膝蹴りを入れた


純也は、苦しそうに腹部を抑えた


そして力なくヨロヨロ倒れた


亜美 「ギャー純ちゃん!純ちゃん!…」

No.262 11/12/16 22:04
秋子 ( yuBCh )

泣き叫びながら、亜美は純也に駆け寄ったが


男に羽交い締めにされ


男 「うるせーアマだな!!!おめぇの色男はよえ~なぁ~」


男 「車に乗れ!」

男は猟銃を亜美の背中に突きつけた

亜美は泣きながら、今まで座っていた助手席に戻らされた


純也はどうなったのだろう

ひょっとして、殴られた場所が悪くて


死んでしまったのではないだろうか

心細さに気が遠くなって行く


そして…次は私が殺されるんだ!


川へ放り込まれるのだろうか?


亜美は今まで味わったことのない


命に関わる恐怖に

ワナワナ震えながら座ったまま動けないでいた


さっき入ってきた道は、ダンプで塞がれている、


誰もこの異変に気づくはずなどない

No.263 11/12/16 22:17
秋子 ( yuBCh )

男は…

車に積んであったガムテープを見つけると


砂利道に倒れて動かない純也の、手足をガムテープでグルグルに巻いた

陽はすっかり落ちて、あたりは闇の中だ


運転席のドアが開いて


男は、純也がさっきまでいた運転席に座った


亜美に身を寄せてくる


心臓が…バクバクする💦


何をされるのだろう


男は、亜美の口にガムテープを貼り付けた


亜美…声が…でな…


亜美は怯えて、ひたすら泣き続けた

男 「騒ぐと!殺すぞ!」


深い穴の底から響くような男の恐ろしい声だった


亜美の両手を後ろ手に、やはりガムテープでグルグルに巻いた


そして、ワゴン車後ろの座席を倒した


車内は広くなった

No.264 11/12/16 23:06
秋子 ( yuBCh )

そこへ 亜美を押しこんだ


うつ伏せに寝かされた亜美の後ろから


男が覆い被さってきた

セーターとブラジャーをまくしあげ
亜美の露わになった胸を、両手で荒々しく揉んだ


亜美…い…痛ッい…


亜美を抱き起こし乳首に吸い付く


男のヒゲ面の頬を押しつけてくる


亜美…止めて、止めて…


ガムテープでふさがれた口からは…声は出ない


やがて、男は、亜美のスカートの下へ手を入れた


亜美…いや!いや!止めて…お願い〰お願い〰純也!助けて〰!


涙が溢れて流れ出した


激しく抵抗する亜美に男が…


バッチーン💦


平手打ちをした

No.265 11/12/16 23:10
秋子 ( yuBCh )

亜美は、仰向けに倒れた


黙って耐えるしか助かる方法はない

殺されるよりはまだましだ…


おとなしくしていよう…


じっと我慢しよう…


亜美はそう思った


男は亜美の敏感な部分を優しく、愛撫した


そして自分のズボンを下ろし始めた

亜美 …や…やられる…


外は暗く純也の姿さえ見えない


男はゆっくり入ってきた


亜美は泣きながら男を受け入れた


男 「なに嫌がってんだ!……ビジョビジョのくせしやがって……アァ…アァ…」


ヒゲの口もとから嫌らい嗚咽がもれた


男「ハァ、ハァ、ハァハァ…」



長い長い 地獄の時間は続いた


そして男の果てる声と共に

終わった…

No.266 11/12/16 23:20
秋子 ( yuBCh )

男は…

亜美の口からガムテープをはがした

男 「さて終了だ~!」


亜美 「…良かった…いい…感じだった…」


亜美は、うっとりしている…


男は外へ出て行くと


男 「純也!…だいじょうぶか?」


手足を解放された純也が車にやってきた


男 「…ぶん殴ったのが三発で、ダンプのレンタル料…しめて…30でいいか?」


純也 「アニキ!…あの坂道…まじ怖かったッスよ…もう少し…」


男は付けヒゲを剥ぎ取ると、その後をボリボリ掻きながら


男 「じゃ~40…いや50だな…」


純也 「アザース…」


男は金を袋に入れると、純也に手渡した


純也 「アニキの奥さんの性癖にも、こまったもんッスね…かなり変わってますよね~」


男 「まったくだぜ…金かかってしょうがない…あッ純也!…お前亜美に何回キスした?…足も触ったよな~二万返せ!」


純也 「へへ~じゃ帰りま~す…」


男 「おう…気をつけてな~追い越しなんかすんなよ~」


ダッ…ダッ…ダッ…

ブォ〰ン💦

ブォ〰ン💦


ダンプはバックして、やがていなくなった





…完…

No.267 11/12/26 22:45
秋子 ( yuBCh )

第10章

…隣の女…

No.268 11/12/26 22:55
秋子 ( yuBCh )

俺が長年住んでるボロアパートに


ある日…隣の部屋へ女が越してきた

ピンポーン

女 「あの~隣に越してきた山田です…どうぞよろしくお願いします…」


俺「あ~どうも栗田です…」


俺は平静を装っていたが…


内心はドキドキだ…

女は、セーターとジーンズのラフな格好だったが…

体が派手つうか‥

胸は大きく、くびれたウエスト、とんがった尻…キュッと引き締まった足首…


いい女だった…


俺の悪い癖は、いい女は性格もいい…


そう勝手に思い込む事だ…

No.269 11/12/26 22:58
秋子 ( yuBCh )

ピンポーン


また来た…

女 「あの~電気がつかないんですけど‥見ていただけないでしょうか?…」


俺「あ~いいっすよ…」

俺は動揺を隠しながら、素っ気なく答えた…


女のクルンクルン動く桃尻の後について、部屋へ入っていった


まだ片付かないのかダンボール箱がゴロゴロあった…

俺は椅子に上がって、蛍光灯を調べた


接触が悪かったのかパッと明かりがついた

女 「あ~良かった…」

ホッとしている女を上から見下ろすと…

女の胸元から…ピンク色の山が2つ見えた…


女「ありがとうございました…」

俺 「いいえ…」

俺はクールに言って、部屋へ戻った…


なんだか得した気分で…俺はニカッと笑った…

No.270 11/12/26 23:02
秋子 ( yuBCh )

それから何日か過ぎた

俺は朝8時には出勤するが


女は部屋にいた


夜7時に帰宅しても


やはり女はいつも部屋にいた…


仕事をしている気配はなかった


足音…水道…シャワー…トイレ


音はかなり聞こえた…


女との進展はあれっきりなかったが

隣に人が暮らしてるってだけで


…妙に安心感がある


俺は女の音を聞くのが習慣になった

男はいるのだろうか

あんなにいい女だ…男がほっとく訳はないだろうが…


だが…もしいなかったら…


夜になって一人布団に入ると

俺は女を思って…
モンモンとした…


だが…

No.271 11/12/26 23:09
秋子 ( yuBCh )

隣から…


女の走り出すような足音が聞こえた

ガチャ…

誰か来たのだろうか…


女の足音の他に

力強く…重そうな足音…


枕元の時計は12時を過ぎている


ボソボソ話し声が聞こえる


やがて…


ドン💦

音がした


俺は隣と、この部屋を隔てている壁に

そっと

耳を付けてみた


「やめて…ァ…ァ…お願い…」


「いいだろ…やっと会えた…玲子、愛してる…」


「やめて!いや!…」


ガチャン💦

コップの割れる音がした…

女は嫌がっているのか…


俺は助けてやろうと立ち上がった


だが…

壁に耳をあてて聞いていたとも言えず


じっとガマンして

また耳をあてた


「ァ…ァ…ン」


「持ちいいだろ…」


「ァ…ン…ン…」


俺は悲しかったが…


黙って聞いていた…


「濡れてる…入れてほしいか?…」

「入れて……ァ…ァ」


カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ


ベッドのきしむ音…


…入れたんだ…


くそ…嫌がってたくせに


馬鹿やろう!!…

No.272 11/12/26 23:14
秋子 ( yuBCh )

やがて…

玄関のドアが閉まる音がした…

帰ったか?

俺は、忍者のように足音を忍ばせ

真っ暗な 風呂の窓を少しだけ開けて

外を見た…

男は、高さも横も大きい

マッチョだった…

夜にいきなり来て、女を犯しやがって

…いや…女も…まんざらではなかった


淫らな女だ!

こんな夜中に…男を部屋へ上げるなんて…


俺の…ほのかな恋心は空しく消えた

No.273 11/12/26 23:25
秋子 ( yuBCh )

だが…2日後

ピンポーン

女が立っていた

女 「あの…この間は蛍光灯…ありがとう……カレー作ったんですけど~作り過ぎちゃって…ご飯も、いっぱい炊いたし…うちに来て一緒に食べてくれないかな?」

俺は嬉しい顔を、必死で抑えて


少し面倒くさそうな顔で

「いいっすよ…」


桃割れの後ろを、ルンルンでついて行った

カレーのいい香りがした…

女 「私のオリジナルなの、ナスや、キノコも入ってるのよッ」

俺 「いただきます!」

女は俺の食べるのをじっと見て…反応を見ているようだ


女 「どう?おいしい?…まずかったかな?…」


俺は親指を立てて
俺 「うまいッ…とっても!」


女 「あ~良かった…ほっとした…まずかったらどうしようかと思っちゃった~」

…俺にそんなに気を使って
あのマッチョは、きっと嫌な奴だったんだろう
可愛そうに、別れたくても別れられないでいるのか…

No.274 11/12/26 23:28
秋子 ( yuBCh )

カレーを食べ終わると俺は…

俺 「御馳走様…じゃ…」

そう言って腰を上げた…

女の様子を見た

あら~まだいいじゃないですか~

その甘い言葉を期待した…

だが…

女 「そう…じゃ~またね~」


だった…


俺はやはりクールに部屋を出た

…意外に、この女はまともなのかも知れない…

俺は腹も気持ちも満足になって部屋へ帰った…

No.275 11/12/26 23:35
秋子 ( yuBCh )

だがそ夜…

風呂へ入っていると 窓から人影が通り過ぎた

ピンポーン


隣に誰か来た

俺は急いで濡れた体を拭き

壁に耳を当てた

低い声が聞こえる
女 「カレー作っておいたのよ、例のナスキノコ入り…」


男 「どれどれ…」

女 「おいしいわよ~」


男 「うん!こりゃ美味しいよッ…」


女「でしょう~いっぱい食べてね~」


…?


……俺…もしかしたら毒味させられたのか?

…しかもマッチョの事、嫌いだったんじゃねぇのか?

No.276 11/12/26 23:39
秋子 ( yuBCh )

がっかりした俺…

女心は…わかんねぇ~


ビールを飲み干して…


布団に入った…


カシャ カシャ カシャ


…また始まった…

また壁に耳を当てた…


違う意味で耳にタコができそうだ…

男「あ~そこ…感じる…あ~」


女 「アん…ん…ん…ァ…ん」



…くそッ マッチョのあれを舐めてんじゃね〰よ〰💦


カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ


…いつまで続くんだ!はやく二人とも いっちまえよ〰〰!!


マッチョが不気味な声をあげて


…終わった…


なんだか 俺も疲れた

No.277 11/12/26 23:48
秋子 ( yuBCh )

やがて玄関の閉まる音がした


俺はマッチョがどんな顔しているのか見たくて、また忍者の足で風呂場へ急いだ…


そっと窓を開けた

すると…


すらっとした背広姿のサラリーマンだった!


…マッチョとは似ても似つかないタイプ


まるで別人だった…


てことは、こっちが本命か?


おととい マッチョとナニして…

今日はサラリーマンとナニした?!…

あの女はただの淫売か?!…

No.278 11/12/26 23:52
秋子 ( yuBCh )

それから何日もたたないうちに

女の部屋へいつものように誰かが
入った…

すると 30分もたたないうちに

また誰かが来たようだ


俺は頭で計算した
女1 男 2


どうなってんだ?

まさか…


まさか…


3人で?


3P…?


カシャカシャカシャカシャ

色んな喘ぎ声が乱れ飛ぶ


女を二人の男が…

俺は頭がグジャグシャだった…


なんなんだよ💢


いい加減にしてくれ〰〰💢


俺は布団を頭からかぶった…


でも…


カシャカシャカシャカシャ


耳から離れない!

カシャカシャカシャカシャカシャカシャ

No.279 11/12/27 00:00
秋子 ( yuBCh )

女の所に来るのはマッチョとサラリーマン

他にもいるのか?

一体何人なのか?

毎日…毎日


カシャカシャ
ア~~ん


俺は完全に睡眠不足だった…


疲れ切っていた…


ある日 大家に電話した


俺 「…そう言うわけなんでぇ~はっきり言って迷惑なんですよ!なんとかして下さい!」


大家はすぐ来てくれた


ピンポーン

大家 「山田さん…山田さ~ん…」


…しめしめ隣のあの女に注意しに行ってくれた


…これで少しは静かになるだろう


俺はホッとした…

No.280 11/12/27 00:06
秋子 ( yuBCh )

すると…

ピンポーン

女だった…


女 「栗田さん…ご迷惑かけちゃってごめんなさい…」

女は…頭を深々と下げて謝った

俺はなんの事?
みたいにとぼけた顔をした

だが…相変わらずいい女だった…

女 「お詫びに、お茶でもいかが?シフォンケーキがあるの…あッ…今夜は誰も来ないから……ねッ…」


女はウインクしながら俺を誘った


唇がたまらなく可愛い


俺は腕時計をみながら

俺「ちょっとだけならいいよ…」



その甘さが…

間違いだった…

No.281 11/12/27 00:13
秋子 ( yuBCh )

小洒落た花柄の珈琲カップ…


シフォンケーキにたっぷり生クリームがのっている



女 「さ~どうぞ…」


俺は一口珈琲を飲む…


奥の部屋には大きなダブルベッド


…あのカシャカシャだ…


女「やだ…なんか暑くなってきちゃった…」


女はトレーナーを脱いだ


半袖の首が大きく開いたTシャツになった


胸元にふくらみが2つ露わになった


蛍光灯の時見たあのピンク桃


色っぽ過ぎる


ガチャガチャ

ガチャン💦


ま…まずい…


俺は、珈琲を、ズボンにこぼしてしまった

No.282 11/12/27 00:18
秋子 ( yuBCh )

女 「あらタイヘン!熱くないの?」

俺 「いや大丈夫!」


女はタオルで、俺の…


俺の…


アソコを拭き始めた…


女 「まだ濡れてるかしら?…」


…この世で一番敏感な所を素手で触りはじめた…


…やばい!


俺のアソコが!


でかくなる!!


目の前はあの唇と胸…


ついに…


俺のアソコが!


鉄筋棒に!!


女はかまわず触り続ける


そして、ズボンを脱がそうとしている


女「乾かしましょう!アイロンで、すぐ乾くから…」

とうとうズボンは脱がされた


俺は…


もう…


ダメだ…


必死で鉄筋棒を抑えていた


頭は方針状態…


ピンポーン!
ピンポーン!

No.283 11/12/27 00:29
秋子 ( yuBCh )

?!!


一体誰だ?!!


女は焦りだした…

玄関から俺の靴を持ってくると


ズボンを引きずらせて


俺と靴とズボンはベランダへ出された


シャッ💦シャッ💦

カーテンが閉められた


中の様子は分からない…


俺はコンクリートの塀を乗り越えて

隣の自分のベランダへ移った…


だが靴を片方落とした


すると、なんとあのマッチョが


ベランダへ出て来て

俺の靴を拾った…

マッチョ 「本当に誰もいねぇ~のか?お前浮気してんじゃねぇだろうな~もし男がいたら、叩き殺してやる!!…」


俺はしゃがみ込んだが!…

マッチョがこっちのベランダを覗き込んで…

俺と目が合った!!


マッチョ「誰だてめぇ~そこで何してんだ?!!…なんでズボン履いてねぇんだ?」


俺は…俺のベランダの戸を開けようとするが


いつもは開いているはずなのに

今夜に限って

閉まっている!!…

No.284 11/12/27 00:35
秋子 ( yuBCh )

マッチョに捕まった俺は…


ベランダから女の部屋へ入った…


恐る恐るズボンを履いた


マッチョの肩には竜の刺青があった

竜は俺を睨んでいる…


俺の鉄筋は…腐ったナスのようになった…


マッチョ 「俺の女に手を出すなんていい度胸してんじゃね~か?」


俺 「な…なにもしてません…


マッチョ「なにもしてねぇだと?ズボン脱いで、これからいいことしようとしてたんじゃねぇのか?!!」


…とんでもない事になった…


マッチョ 「そうだな…300万でどうだ?」


…美人局だったのか?…


マッチョ「明日持って来い!それでキレいさっぱり忘れてやるぜ!」


逆らえない…

警察に訴えたら、何をされるか分からない…


絶対逆らえない!

理不尽だが…


俺 「はい…」


俺はしぶしぶ…了解した…

No.285 11/12/27 00:38
秋子 ( yuBCh )

部屋へ帰った俺は…


有り金全部と貯金通帳…持って









夜逃げした…

No.286 11/12/27 00:44
秋子 ( yuBCh )

朝になった


大家 「やれやれ…やっと出てってくれたか…ここに、デッカいマンションが建つらしい…土地は売却しなきゃならん…なのに、栗田は、出てくれなくて弱っちまってた…無理やりは法に触れるんでなぁ~良かった…あとで事務所に来てくれ、報酬は、たっぷり任せて下さいよ…」


女「はぁ~い」


マッチョ「お~いつもわりぃね…」


サラリーマン「またいつでも、お任せ下さい…」






…完…

No.287 12/01/03 00:33
秋子 ( yuBCh )

第11章

…骨を欲しがる女…

No.288 12/01/03 00:45
秋子 ( yuBCh )

「もしもし!津川さんですか?奥さん?!
…旦那さんが…建設中の建物から落ちて…救急車で病院へ運ばれました!
…すぐ来て下さい…病院は…」

夫の同僚からの知らせで、世津子は病院へ急いだ


脳挫傷で意識はない

朝いつものように会社へ出勤して行った夫…まさか


おとうさん!

おとうさん!


おとうさん!!


何度も、何度も泣き叫び続けた…


緊急手術の甲斐もなく


事故から3日後…

あっけなく夫は逝ってしまった


信じられないが、
夫との永遠の別れが…

突然…おとずれてしまった…


津川 健一 55歳…

結婚生活28年目の秋の事だった

No.289 12/01/03 00:50
秋子 ( yuBCh )

妻…世津子…52歳

世津子は、喪主として通夜・告別式を慌ただしく、淡々とこなした


故人を偲んで…

親戚、息子、娘達もかけつけた

葬儀を終え…

これから、世津子が一人で寂しく生きて行くであろう事を案じながらも

みんなそれぞれの生活へ戻って行った…


そして…


とうとう一人になってしまった…




普通なら…


広すぎる部屋の中で…


寂しさ、悲しみに苛まれるのだろうが…


世津子にはそれができなかった…


健一の遺影を見ながら…


一つの疑問が頭から離れないでいた…

No.290 12/01/03 00:54
秋子 ( yuBCh )

そんなある日


冷たい雨の降る午後…


見知らぬ女が訪ねて来た


「西本建設の幸田と申します…津川課長には、お世話になりました…お線香を上げさせていただきたいのですが… 」


女は、傘についた雨の雫をドアの外で払いながら言った


西本建設とは、津川家の生活の糧

健一は設計の仕事を30年近く勤めていた会社だ


世津子 「どうも主人も喜ぶと思います…さぁどうぞ…」


女は黒いパンプスを揃えながら

「失礼します…」


そう言い…


部屋の中をチラッと見渡した


世津子は、女を仏間へ案内した…


礼服姿の女は仏壇の前に静かに座った


花に囲まれた健一の写真をしばらく見つめ…


深いため息をついた


そして二本の線香に火をつけた…


細い煙がすっと天井に伸びて行く


女は目を閉じて合掌した…

No.291 12/01/03 00:59
秋子 ( yuBCh )

お茶を入れ


座布団を差し出す

世津子 「ありがとうございました…さぁお茶でもどうぞ…」


女は座布団の横に華奢な膝を並べて正座し


「この度は…突然のことで…」


両手を八の字に揃えて深々と頭を下げた…


世津子 「ご丁寧に…どうも…」


女「…津川課長には、とってもお世話になりました…」


いったい、どんなお世話なんだろう…


世津子「あの…お世話って?…あぁ…お仕事でね……」


女 「あ…はい…いい方でした…とっても……」


世津子 「あの…あなた…お名前はなんと仰ったかしら?…」


女 「幸田です…
幸田 亜希子です…」

No.292 12/01/03 01:03
秋子 ( yuBCh )

世津子は…


あきこという名前に、驚いた


健一は朦朧とした昏睡状態の中である女の名前を、呼んだ


低い声だったが


あ・き・こ…


世津子には…はっきりそう聞こえた

夫の死に際に呼んだ名前


それは…妻でも、最愛の子供達でもなく…


聞いたこともない女の名前


あきこ…


あれ以来…世津子は、夫との長い長い歴史の時が…


止まったままになっていた

No.293 12/01/03 01:13
秋子 ( yuBCh )

女は、おそらく30半ばだろうか?


綺麗な女だったが、しっかり閉じた口元には、意志の強さが感じられた

あの健一に女がいた?


想像もできない


真面目で一本気な健一のどこに


不倫するという甲斐性があったのだろう


自分の夫に限って…


そう信じて安心しきっていた…28年間


その28年間の世津子を全否定するかのように


女が今、目の前に表れたのだ…


まして健一が、居なくなった今


まさか、こんな落とし穴が…


頭の中は渦巻いていた…

No.294 12/01/03 01:22
秋子 ( yuBCh )

女は、会社での健一の様子…

部下に信頼があった事などを 静かに話していた


だが…


世津子は力なく相づちだけうっていた…


…今更なんか用事でもあるのか?


世津子「あの…お線香あげに来ただけですか?…なんか…他に…」


亜希子は目を大きく見開くと


キリットした口元が開いた


亜希子「あの…実は…言いにくい事なのですが…」


世津子の心臓は高鳴った…


世津子「…なんです?…」


亜希子「実は…課長…いえ津川さんの…骨を少しいただけないかと…思いまして…」


世津子は唖然とした


世津子「骨?…主人の遺骨ですか?…」


…それほど、健一を愛していたとでも言いたいのだろうか?

No.295 12/01/03 01:29
秋子 ( yuBCh )

世津子 「あなた!……あ…頭がおかしいんじゃない?!…」


世津子は強い口調になっていた…


亜希子 「欲しいんです…ほんのひとかけらでいいので…お願いします…お願いします…」

世津子 「バカにしないで!!…あなたと主人が…なにがあったか知らないけど…私は妻ですよ!…」

世津子は怒りで声が震えている


…なにがあったのだろう…

自分の知らない
健一とこの女の世界…


惨めになりたくなかった…


世津子「帰って!!…帰りなさい!!…早く!!」

No.296 12/01/03 01:35
秋子 ( yuBCh )

亜希子は意固地になったのか


眉間にシワを寄せると


立ち上がり…


仏間へ向かった


健一の遺影の隣にある遺骨を両手で抱えた…


世津子は逆上した

両手を広げて出口をせき止めた


世津子 「ふざけないで!!これは私のものよ!…あなたなんかに渡すもんですか!!…図々しいにもほどがある!!!」


世津子が遺骨を取り上げようとするが


亜希子の力は強い…


二人は遺骨の取り合いになった…


亜希子 「妻、妻ってなによ!!…津川さんは…津川さんは…私の…」


その時…遺骨が宙を飛んだ


ドンと鈍い音がして畳の上に落下した…


二人は我に返った…


世津子は遺骨にすがって…


あなた!!!…

あなた!…


泣き叫んだ…


亜希子「ごめんなさい!!…ごめんなさい…」


亜希子の足音がして


玄関からやがて消えた…

No.297 12/01/03 01:41
秋子 ( yuBCh )

あなた…


いったいなにがあったの?


あの女はなんなの?


最後の最後に…


私を裏切ったの?

写真の健一は優しく微笑んでいる…

世津子は泣き続けた…


陶器でできた骨壺は畳がクッションになり


破損はしていなかった…


骨が欲しいなんて、どういう了見なんだろうか?


ふと 亜希子が最後に言いかけた言葉を思い出した


「津川」さんは…私の…」


私の?


なんだろう…

私のもの?

私の愛した人?

私の大事な人?


なにが言いたかったのだろう


世津子の心は重く、鉄の鉛が住み着いたようだ…


何事もなかったように


健一の遺影の隣にまた遺骨を置いて

手を合わせた…

No.298 12/01/03 01:58
秋子 ( yuBCh )

玄関に…

慌てて帰った亜希子が、傘を忘れている…


気がつくと、雨はあがり 、秋の太陽が出ていた…


傘を取りに戻るだろうか?


世津子は玄関ドアに鍵をかけた…


下駄箱の姿見に映る自分の顔を見た…

やつれて、老け込んだ顔がそこにあった


この顔で亜希子を怒鳴り散らした…

まるで鬼婆だ…


健一と世津子は、心では繋がっていたかもしれないが

若い女が良かったはずだ…


当たり前か…


ソファーに横になった…


また涙が溢れた…

鉄の重い心に…

孤独まで重なってきた…

No.299 12/01/03 02:14
秋子 ( yuBCh )

どのくらい眠ったのか


うつらうつらしていた時…


「せつこ…せつこ…」


夢の中で誰かが呼んでいる


それは…

懐かしい…

健一の声…


…あなた あなたなの?


健一が、にこにこ笑っている…


あなた…

会いたかった

会いたかった

私が辛い時、そばにいて助けてくれたよね…


久しぶりの健一の温もりに涙が流れた…


嬉しい




だけど…




聞きたい事があるの…


お願い…


ちゃんと説明して…





穏やかな健一の顔が…

急に険しく、厳しい顔に変わった…

そして…

健一の後ろ姿が

寂しく消えた


あなた…

あなた…

行かないで…



目が覚めた

No.300 12/01/03 02:28
秋子 ( yuBCh )

見て下さっている方へ✋


途中ですが…

もう遅いので、続きは明日また書きます😅

今年もよろしくお願い致します😄

おやすみなさいませ💤

m(_ _)m

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