注目の話題
自分を苦しませる人
🍀語りあかそうの里🍀1️⃣0️⃣
学校休むか休まないか…

悲しい女

レス500 HIT数 115579 あ+ あ-

秋子( yuBCh )
12/02/20 07:31(更新日時)

短編小説です…

タグ

No.1698360 11/11/03 02:34(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.201 11/12/02 22:27
秋子 ( yuBCh )

女の言うとおり、植木鉢の下に合い鍵があった

静かに中へ入っていった

女の子らしく、可愛いらしい部屋だ

いい香りがする

だが、そんな事をしている余裕はない

目的に取りかかった

クローゼットの右下一番奥

床に膝をつき、そっと手を入れた

指の先に箱の感触があった

ん?これか?

引っ張り出してみた

ピンクの厚紙の箱

これだ!


と思った瞬間に

つい手元が狂って、箱を落としてしまった!

中身があらわになった

なんと

ほんとにバイブだった!!!

幸男はそれを拾って手に持った瞬間

突然 玄関のドアが、開いた!

中年の夫婦が表れた

多分女の両親だろう…

悲しみに打ちひしがれた両親が

娘の部屋で バイブを握って突っ立っている男を見て

一体どう思っただろう?!

説明しても、納得して貰える訳がない

とっさに幸男は、それをしっかり握って

ベランダから、逃げ出した!!

No.202 11/12/02 22:33
秋子 ( yuBCh )

危ないところだった…

えらい目にあった

だが一応目的は達成した


夜になった

枕元にまた 女が表れた!


女「ありがとうございました…これで安心しました…」

丁寧にお礼を言い

さらにこう言った

女「なにかお礼がしたいのですが…」


幸男 「そんなことは 気にしなくてもいいけど…それより…これ…どうしようかと思って…」


幸男は引き出しの中からピンクの箱を取り出した


中は当然アレだ…

女「ゴミにでも出してもらえたら…」


幸男「これは、燃えるゴミ?
燃えないゴミ?
まさか…資源ゴミじゃ…?」

女は恥ずかしそうにして

やがて消えた

No.203 11/12/02 22:40
秋子 ( yuBCh )

翌朝…

味噌汁の香りがたちこめる中で幸男は目がさめた

台所に あの女がエプロンをして

忙しく動きまわっている


幸男はおどろいた

台所のテーブルには 日本旅館の朝食の風景がならんでいる

女 「さぁどうぞ……遠慮はいりません、ほんのお礼ですから…」

幸男は唖然としながらも

椅子に座って食べ始めた…

アジの干物、ヒジキの煮物、キュウリの浅漬け
豆腐と油揚げの味噌汁…

なんで俺の好物を知っているんだろう…

女「はい、お薬とお水…」

毎朝飲んでいる 血圧の薬まで覚えている

ワイシャツ 背広、靴下、仕事用バックの中には、忘れてはならない今日の会議の資料までキチンと入っていた

女「いってらっしゃい…」

幸男はキツネにつままれた思いで、出勤して行った

No.204 11/12/02 22:48
秋子 ( yuBCh )

仕事が終わると幸男は 仲間からの飲みの誘いも断った

そして一目散に部屋へ帰った

女はまだいるだろうか?

もしかしたら、もうあの世へ行ってしまっただろうか?

心はソワソワ、ドキドキしていた

幸男の部屋を見ると、電気がついていた

ドアを開けると女が出迎えた

女 「おかえりなさい…」

いた

幸男は嬉しかった
いつも真っ暗な部屋へ帰って来て、それが当たり前だったのに

誰かが待っていてくれる明るい部屋へ、今日は帰ってきた…

No.205 11/12/02 22:55
秋子 ( yuBCh )

なんともいえない、暖かくて幸せな気持ちだった

女 「お風呂にしますか…それともご飯?…」


こんな事を一度聞かれてみたかった

幸男 「お風呂…」

カビだらけの風呂はタイルもピカピカ、目地まで真っ白だ

いつも面倒でシャワーですませていた

だが今夜は浴槽にあったかいお湯だ

部屋の中も台所も整理整頓して 幸男の部屋じゃないと思うほど


見違えてしまった

女がビールをついでくれた


そして、美味しいご飯を食べた

だが夜、幸男がベッドに入ると、女は消えた

No.206 11/12/02 23:05
秋子 ( yuBCh )

次の日も、その次の日も女は来た

長い髪を後ろで束ねている

よく見ると、目の下にホクロがある

それが、何故か悲しげでもあり

色っぽくもあり、幸男の男心をゆさぶった

幸男の毎日は変わった…

週末には、二人で買い物にもでかけた

女がおばけという事も、時々忘れた

カートを押す幸男の耳元に、女は

人参 ピーマン、豆腐、牛肉…
などと…ささやく

それをカゴに幸男が入れて行く

女の姿は、幸男にしか見えないらしい


独り言を言いながら、カートを押す中年のオヤジは、

まわりの人には、さぞ小気味悪い人間に見えるだろう

だが幸男は女がおばけでも、この世の人でなくても

どうでも良かった
女といる時は楽しかったし幸せだった


だが女は…夜になると消えてしまう

No.207 11/12/02 23:13
秋子 ( yuBCh )

幸男は布団に入ろうとした時

思い切って女に言った

幸男「今夜はそばに居て欲しい…いや…なんにもしないから…」

すると女は

女 「してもいいですよ…」


恥ずかしそうに言った

幸男はあっけにとられた

女は幸男のベッドに入ってきた…

幸男はドキドキした…

女 「電気を消して頂戴…」

幸男は電気を消した

女と向かい合って見つめた

そして

幸男 「君の事が…好きだ…」

幸男をあのホクロの目が見つめる

幸男 「君が欲しくてたまらないんだよ…」

女は幸男に軽くキスをした…

おばけなのに、確かに感触がある

幸男はほっぺのホクロに触った

佐知子「それはね~泣きボクロっていうの…」

幸男 「そう泣きボクロか?…ねぇ…君の名前は?…」

女「佐知子…」


幸男「佐知子かぁ…俺は、」

女「幸男さんでしょ…」

やがて幸男は初めて佐知子の体に触った

No.208 11/12/02 23:20
秋子 ( yuBCh )

乳房も、手も足も、感触はあった

なんともいえない若い女の弾力だった

まるで生きてるようだ

幸男は佐知子の体が愛おしくて

首筋、乳首、手のひらから、足の先まで、すみからすみまで舐めた

佐知子の足をそっと広げ…秘部に顔をうずめて優しくゆっくり舐めていく…

幸男にはその溢れ出る蜜のひと滴さえ愛おしく感じた

佐知子はシーツを握って 息を殺している

幸男は、風俗にはよく行ったが

愛のあるセックスは 生まれて初めてだった…

そして、幸男と佐知子は一つになった

No.209 11/12/02 23:27
秋子 ( yuBCh )

幸男は、夢のような毎日を送っていった

仕事中でも、いつも佐知子を思って心は熱くなった

家に帰って佐知子の顔を見ると、

たまらなく抱きたくなって

そのまま台所で愛し合う事もあった

有頂天の毎日が過ぎて行った

だが…この幸せはいつまで続くのか

佐知子はこの世の人ではないのだから…

いつもその不安が心のどこかで、頭を擡げた…

そんなある夜

佐知子が言った

佐知子「私がどうして死んだか?幸男さん知ってる?…」

そういえば、そのことはすっかり忘れていた

幸男「しらなかったよ…どうしたの?事故?」

佐知子「私…自殺したの…」


幸男「……どうして?…一体なにがあったの?」

佐知子は話し出した

No.210 11/12/02 23:36
秋子 ( yuBCh )

佐知子 「私には、恋人がいたの…三年ほど付き合って、結婚まで約束してたわ…」

幸男「…」

佐知子「それなのに、彼ったら取引先の社長令嬢に好きって告白されたら…あっさり乗り換えたの…」


幸男「ヒドい男だな!…」


佐知子「そしてあの女、私に、あんなもの送ってよこして…
…彼は私のものよ、あなたはこれで慰めてね…
なんて言われたの…」


幸男「あのバイブは、その女が送ってきたのか?…くそ女だな!!」

佐知子「なにもかも嫌になった…誰も信じられなくなってしまって…そしてあの橋から……
幸男さん、もう一つお願いがあるの私の最後の頼みよ…あのバイブを女に返してきて頂戴!」


幸男は佐知子の頼みを聞いた

No.211 11/12/02 23:40
秋子 ( yuBCh )

佐知子の願いを聞いてやるのはいいが

それが終わったら佐知子は消えてしまうのではないか

そう幸男は思った

この世に未練がなくなったら佐知子は…


そう思うと不安でいっぱいになった

幸男の腕の中で佐知子は眠っている

その寝顔を幸男は朝まで、ずっと見ていた…

No.212 11/12/02 23:43
秋子 ( yuBCh )

ある高級ホテルへ幸男は訪れた


それはあの佐知子を裏切った男とその彼女が今夜泊まる事になっていた

コンコン!

部屋をノックする

「はぁい…」

化粧の派手な女だった

幸男「あの…佐知子さんから、頼まれてきました、これを、あなたに返して欲しいそうです…」

幸男はバイブを直接女に手渡した

女は奇声をあげてその馬にバッタリ倒れた!

奥で男が
「どうした?!」

そう叫んでる

幸男はドアを閉めてゆっくり帰って行く

ホテルの外へ出ると救急車がサイレンを鳴らしてもう来ていた

最後の目的は達成された

幸男は自分の家へ向かった

イヤな予感がした

No.213 11/12/02 23:54
秋子 ( yuBCh )

幸男の家には灯りがついていない

ドアを開ける手は自信なく震えた

幸男 「佐知子~佐知子~」

佐知子の姿はもうどこにもなかった

台所のテーブルに置き手紙があった

佐知子からだ

…幸男さん、お世話になりました

佐知子は20年早く生まれていれば良かった…

そしたら幸男さんとめぐり逢えたかも知れない…

幸男さんと二人で暮らした この1ヶ月とても楽しかった

死んだ事を後悔しています

でも、もう行かなければなりません

幸男さん、愛しています

ありがとう

さようなら…

佐知子

幸男は声を殺して泣いた…

やっぱり…消えてしまった…

とうてう 恐れていた事が起きてしまった…

No.214 11/12/03 00:00
秋子 ( yuBCh )

また独りの生活にもどった…

冬の木枯らしが吹き付けるような

侘びしい生活が始まった

灯りのついていない家へ帰ってくるのは、とても寂しい事だった

佐知子のあの置き手紙もいつしか

文字は消えていた…

二人で撮った写真もみんな幸男一人しか映っていない

全ては幻だった…

幸男は幻を抱いたのだ

だがまだ佐知子の皮膚の感触だけは残っている

佐知子との思い出を 一枚づつめくるように

大切に、暮らして行こうと思った

No.215 11/12/03 00:07
秋子 ( yuBCh )

ある日
仕事帰りに、ふと橋の上で車を止めてみた

ここで佐知子と出会った…

しみじみ懐かしかった

幸男は佐知子を忘れない

佐知子は幸男を愛している

そう言った

一生の宝物だ…


家へついて、コンビニ弁当を食べた

佐知子が作ってくれた料理を思い出し

涙が出た…

そして一人で布団に入ると

佐知子を想って、また涙を流した

そして眠りについた…


夜中…

幸男は重圧で目が覚めた!

佐知子だ!

佐知子にちがいない!

どんなに逢いたかったことか!

佐知子!


目を開けた

すると

見知らぬ男が頭から血を流して立っている、

男 「あなたの車が橋の上で止まったので乗ってしまいました…」



幸男「ギェーーーーーーーーー!!!」




…完…

No.216 11/12/10 00:10
秋子 ( yuBCh )

第8章

…冷たい女…

No.217 11/12/10 00:16
秋子 ( yuBCh )

夜…

浩二の携帯がなった

浩二 「もしもし…」


麻子 「ねぇすぐ…来て…」


浩二 「これから?…すぐ?…」


もう11時を過ぎている

麻子 「そう…すぐ来て~おねがい……」


ほどなくして浩二は麻子の部屋へ着いた

No.218 11/12/10 00:25
秋子 ( yuBCh )

浩二がドアを開けると

麻子は待ちきれないように

浩二の手を引き寄せる

バスローブの下はすでに全裸の麻子だった


浩二の服を急いで脱がせ始めた


キスをしながら浴室へと引きずり込む


シャワーが勢いよく二人に降りそそぐ


浩二は麻子を抱き寄せ、麻子の柔らかい乳房を揉み、乳首を舌先で転がす


麻子「あぁ…」


浩二 「足開いて…」


浩二は麻子の恥部を指で開くと

指はゆっくりと、往復する…

浩二 「もうこんなに濡れて……」


麻子がたまらず浩二に抱きつく

浩二 「欲しいの?…」

麻子 「うん…欲しい…」

No.219 11/12/10 00:30
秋子 ( yuBCh )

浩二 「俺の事、好きか?…」


麻子 「好き…あ…愛してる…早く………おねがい…」

浩二「どのくらい好き?…」


麻子「いっぱい…死ぬほど…あぁん…いじわるしないで…おねがい…」

恍惚とした目で懇願する麻子

浩二は麻子の腰に手を当て

麻子は壁に手をつく

後ろから麻子の中へ自分を入れる

滑りよく強く何度も突き上げる

麻子「 あぁ…あぁッ…あぁ…いい…浩二……もっと…もっと…」

麻子は何度も何度も絶頂を迎える


麻子の欲情する淫らな声・淫らな姿…

浩二「麻子…愛してる…あぁ……」

やがて、浩二も果てた

No.220 11/12/10 00:35
秋子 ( yuBCh )

浩二は煙草をくわえながら、ベッドでぐったりしている麻子の隣に座った


浩二 「ねぇ一緒に住もうよ…結婚しよう…毎日一緒にいたい…」


麻子「フフ…同居人はいらないわ……結婚?とんでもない…そんな面倒くさいこと!…」


浩二 「…俺の事愛してないのか?…」


麻子 「…興奮したら誰にだって愛してるって、言えるわよ~…」


浩二 「お前は自分を満たすためだけに俺と寝るのか?…愛情はないのか?」


麻子 「 もう…いつも同じ事ばっかり言うのね!まるで女のくさったのみたい…嫌なら来なきゃいいでしょ!…」

浩二「終わってしまうと、もうどうでもいいのか?…いつもそうだよな!…」

麻子「もう眠いの帰ってッ!…ちゃんと、カギ閉めてってね…」

麻子は軽い寝息をたて始めた


セックスが終わると麻子の態度は急変する


浩二はため息をつきながら麻子の部屋を後にした

No.221 11/12/10 00:43
秋子 ( yuBCh )

麻子と浩二は、会社の同僚

同期入社で、八年になる


麻子は仕事が出来る女で、昇進も早かった

今では、浩二の上司にまでのし上がった


ある仕事の完成パーティーで、二人は一夜を共にした

それから、こんなセックスだけの付き合いが始まった…


もう三年になる


…俺を部下扱いして

…麻子を抱くのも命令のつもりなのか?

もう誘われても二度と来るもんか!

浩二はそう思った

いや…

いつもそう思うのだった

No.222 11/12/10 00:51
秋子 ( yuBCh )

会社での、麻子は完璧な仕事の為なら、妥協は許さない女だった


ミスは誰であろうと容赦しない


口調もきつい


同僚には敵が多かったし、心の通じ合う友人など誰もいなかった


だが、いつも億単の仕事を担う麻子には、誰もが一目置いていた


麻子と同年代の女子社員たちが、花束を抱えて次々と寿退社して行くのを、何度も見送っていたが


麻子は焦るどころか、羨ましいなどという気持ちはさらさらなかった


結婚して子供を産み、家庭に入って…男に一生を捧げる


そんな人生になどなんの魅力もない

それより、やりがいのある好きな仕事をして、一生自由、気ままに生きていきたい


そっちの考えだったのである…

No.223 11/12/10 00:54
秋子 ( yuBCh )

浩二は、麻子からの誘いはもう断ろうといつも決めていた

だが…


電話であの甘い声の誘いが来ると

なぜかたまらなく麻子を抱きたくなった

見えない糸に操られるように

麻子のマンションへ行ってしまうのだ

抱かれている時の麻子は、会社でのキャリアウーマンとは一変して


浩二に抱きすがるただの可愛い女にすぎない…


だが会社では浩二は全くの他人

いち同僚でしかない

他の男性社員の間でも、麻子の話題は多い

美人で、頭も良く、スタイル抜群の麻子は、良くも悪くも目立つ存在だった

だが…

誰が口説いても堕ちない女

キツい女

冷たい女

そう噂されていた

だが俺だけは、麻子の女の部分を知っている

浩二は心の中でそう自負していた

No.224 11/12/10 00:57
秋子 ( yuBCh )

だが浩二も、30歳を目前にしていた

家庭を持たない男は仕事でも信用に欠ける

そろそろ結婚を考えた方がいい

酒の席で、よく上司にそう言われていた


いつまで待っていても麻子は結婚を受け入れてはくれないだろう


仮に麻子と結婚したとしても

料理や掃除、洗濯、そして子育てなどを甲斐甲斐しくやる女ではない事を浩二は百も承知だ


家庭的とは程遠い女なのだ

No.225 11/12/10 01:01
秋子 ( yuBCh )

そんなある日

中途採用された若い女が、麻子と浩二の課へやってきた

春菜 「吉田春菜です、よろしくお願いします…」

明るく、素直そうな娘だった

春菜が来てから浩二達の職場は花が咲いたように、明るく変わっていった

No.226 11/12/10 01:04
秋子 ( yuBCh )

麻子は春菜をまるで、自分の世話人のように用事を言いつけた

仕事以外にもコピー お茶…挙げ句の果てに、自分の煙草まで買いにやらせた

しかし春菜は

…はい…はい…と、嫌な顔ひとつせずテキパキ雑務をこなしていた

もともと優しい性格の浩二は

春菜を気づかい、励ましの言葉をかけた

そして自分の手が空いた時などは春菜を手伝ったりもしていた


やがて、食堂でも二人は一緒にお昼を食べるようになった

帰る方向も同じで一緒に帰ったりもした

「いよ💦独身はいいなぁ~」

などと二人は冷やかされた

No.227 11/12/10 01:14
秋子 ( yuBCh )

浩二 「やだな~俺は、春菜ちゃんから見たらもうオヤジだよ…春菜ちゃんに悪いだろ~」

春菜は、23歳だった

この様子を麻子はどんな風に見ているのか

ひょっとして、ヤキモチでも妬いてくれないかと

浩二は時々麻子の反応を伺ったが、

麻子は忙しく仕事に追われて、相変わらず無表情だった

課の飲み会でも、浩二はわざと春菜の隣にいて場を盛り上げた

麻子とは恋人でもなんでもない…

将来を誓い合った仲でもないのだ

誰と何をしようが麻子に関係ない

みんなが二次会へ連れ立って歩き出した

だが、麻子はさっさと家へ帰って行った


その麻子の後ろ姿を浩二は見送ると

なんだかひどく拍子抜けしてしまった

No.228 11/12/10 01:17
秋子 ( yuBCh )

そういえば、最近麻子から連絡はない…

10日に一度のペースで電話が来ていたが

もうかれこれ20日にもなる

浩二はあの甘えた電話が段々恋しくなった

だが、このまま麻子から連絡がなくなったら

それはそれでいいのだろう

麻子が別れたがっているのかもしれない

別れるもなにも…最初から付き合っている訳じゃない…

自然消滅だってあり得る

麻子は会社では相変わらずのキャリアウーマンぶりを発揮していた

月曜の朝礼では、会社の貢献に尽くした人を讃える
社長直々の感謝状授与式があった

授与される中に麻子もいた

壇上の麻子は輝いていた

浩二は、俺と麻子は、格が違う

麻子がとても遠い人のように思われた

No.229 11/12/10 01:22
秋子 ( yuBCh )

夜…携帯を何度見ても、麻子からの電話もメールもない


別れる気か?

他にいい男でもできたのだろうか?

麻子と俺の体の相性はびったり合っていたじゃないか

麻子を満足させられる奴なんか他にいない!


そんな奴いるもんか!


なぜだ?

なんで電話がこない?

今電話で 来てって言われたら、俺はすっ飛んで行くのに…

結婚しなくてもいい
麻子を抱きたい
離したくない…

誰にもとられたくない!

浩二はイライラしながらやがて、眠ってしまった

No.230 11/12/10 01:26
秋子 ( yuBCh )

会社に麻子はいた
相変わらず、綺麗で 色っぽい腰つきだった

だが浩二とは目を合わせない


麻子のパソコンを打つ手

その指も…その形のいい唇も…柔らかい胸も…そして…あそこも

みんな俺のものだったはずだ

少なくともセックスしている時だけは、麻子の愛を感じた…


そしてあんなに、淫らに俺をほしがって、しがみついてきたじゃないか

一体どうしたんだよ

なんとか言ってくれ


麻子!麻子!

心の中で叫んだ

こんなに近くにいても麻子には届かない


そんな時誰かに

トントンと肩をたたかれた

No.231 11/12/10 01:34
秋子 ( yuBCh )

はっとして我に返ると

春菜がコーヒーを浩二の机に置いた

浩二 「あ…ありがとう…」


そして麻子にも春菜がコーヒーを持って行った

麻子の机にコーヒーを置いた瞬間

麻子の顔色が変わった

麻子 「あなた!なにやってるの?大事な書類の上に!こんな所にコーヒーなんか置いて!!!」

その声はフロアー中に響き渡り、みんなが一斉にこっちを見ている

春菜「す…すいません!」

春菜はびっくりして麻子の机からコーヒーを手に持った

顔は今にも泣きだしそうだ

とっさに浩二はいった

浩二 「チーフ(麻子のこと)別に書類が汚れた訳じゃないし…そんなに大きい声ださなくても…アハハ…」

その場を笑ってなごまそうとした


いつもの麻子は、逆に浩二をおもいっきり怒鳴りつけるだろう

浩二は怒鳴られてもいい、むしろ今の状態なら、どんな形でも俺に注目して欲しい

そう思った

だが…

麻子 「あ…今度から気をつけてね…」


意外にも手応えはなく

ぽつりと春菜に言うと、一瞬浩二をチラッと見てまた書類とパソコンに目を移した

信じられなかった
こんな、穏やかな麻子を今まで見た事がない

No.232 11/12/10 02:01
秋子 ( yuBCh )

夜 浩二は麻子に電話をした

5・6回呼んで麻子は出た

麻子 「もしもし浩二なの?」

久しぶりの麻子との会話に心が弾んだ

浩二 「麻子、元気?どうしてる?」

麻子 「毎日会社で会ってるでしょ…元気に決まってるわよ…」


浩二 「そうだね、たまに逢いたいなと思って…」


麻子 「逢う?…あのね…私…彼ができたの、出会い系っていうの?
出会ってしまったわ…フフフ…」

浩二 「出会い系っ?!…」

麻子 「…たまに違う男ともしたくなって…」

浩二 「………」


麻子「それに、浩二は結婚とかって、ホントうざいの!…だから情に絡まない男にしたわ…彼とってもあれが上手くて…もう浩二とは…」


浩二は、話しの途中で ブチ切れた

携帯を部屋の床に力任せに

たたきつけた!

バァーン💦

携帯は、床から壁にぶつかりまた床で、空しくクルクル回っている


なんという女だ!

くそメスブタ野郎が!!

No.233 11/12/10 02:06
秋子 ( yuBCh )

虚しい日々が過ぎて行った

そしてある昼休み
浩二は春菜と社員食堂にいた


春菜 「浩二さん、今度映画でも見にいきません?」


春菜が誘ってきた

浩二は春菜が自分に気があると薄々気が付いていた

自分は結婚して平和な家庭に憧れていたはずだ

春菜とならそれができるかも知れない

麻子の事は、もう忘れよう…

浩二 「いいよ…」

そして土曜日

春菜と初めてデートをした

映画を見て、春菜の好きなイタリアン料理で夕飯を済ませた

そういえば、麻子とは三年もあんな事をした

だが一度もデートらしき事をした事がなかった

街を春菜と歩いていると

ショーウインドのマネキンが麻子に似ていたり…

長い髪の女を、はっとして目で追ったりした

知らず知らずいつも麻子を探している浩二だった

No.234 11/12/10 02:10
秋子 ( yuBCh )

その後何度か春菜とデートした

そんなある帰り道の事だった

春菜「浩二さん、私の事どう思ってる?」


浩二「どうって?…」


春菜「浩二さん、今日で5回目のデートよ…」


浩二 「そうだった?」


春菜 「浩二さん、私の手も握らない…キスもしてくれない、私ってそんなに魅力ないですか?」


浩二 「いや…そんな事ないよ、かわいい…とっても魅力的だよ君は…」

春菜「浩二さんは心…ここにあらず…じゃない?…私の事を見ていない…」


浩二は答えられなかった

麻子に未練を残したまま、春菜をその気にさせている

春菜を傷つけてはいけない…


まだ麻子の事が忘れられない

未練がましい自分が、浩二は情けなかった

女の腐った奴と麻子に言われた事があったが


その通りだと思った

春菜「ホテルへ行きません?」

唐突な春菜の発言に浩二は

返事に困った

春菜はまだ子供だ、職場ではまだあどけない印象でしかない彼女に

性的な感情は浩二にはなかった

だが 今夜の春菜は、男をホテルに誘う 大人の女だった…

浩二「いいよ…」

No.235 11/12/10 02:23
秋子 ( yuBCh )

春菜を抱いたら

麻子への想いを断ち切れるかも知れない


ホテルへ入った


浩二は先にシャワーをあび


春菜もやがて、バスタオル姿で


浩二の前に現れた

浩二は、春菜のまだ乾いていない体を抱き上げ


ベッドへ寝かせた

バスタオルがはだけて、春菜の熟れていない果実のような胸があった


浩二は、胸を優しくさわり乳首に口を近づけた


その時

麻子を思った…

春菜は麻子ではない

このまま春菜を抱けば

俺は春菜を麻子と思いながら抱くだろう

それは…

できない


浩二 「ごめん、できない…俺…好きな人がいる…」


言ってしまった


春菜は無言だった
二人の間に流れる空気が止まった

これで、もう春菜との関係は切れるだろう

それでも仕方がない…浩二はそう思った

春菜「そう…好きな人いたんだ…でもそれでもいい、抱いてほしかった、…浩二さんの事が好きだから……」

春菜はそう言うと服を来て

出て行った

麻子の事は、忘れなければ

だけど…

忘れようとすればするほど

麻子への想いは募って行く


浩二は、ベッドに座ったまま

男泣きに…泣いた

No.236 11/12/10 02:27
秋子 ( yuBCh )

次の日

春菜は意外にも

浩二をいつもの社員食堂へ誘った

しばらく無言の二人だったが


春菜「昨日は悲しかったな…」

浩二「ごめん…」

春菜「浩二さん、好きな人がいるのに…結ばれないの?」


浩二 「ああ…多分ね…」


春菜「浩二さんの好きな人って…もしかしたら…チーフ?」


浩二の顔は一瞬緊張でピクリと反応した


春菜はそれを見逃さなかった


浩二「まさか…あんな女…」


春菜「そう…ちがった?…そんなら私待つよ、浩二さんが私を好きになってくれるまで……」


春菜の、泣きはらしたであろう腫れぼったい目が浩二を見つめる…


浩二は素直な春菜の言葉に心打たれた

だが、また心のどこかで麻子と比べていた

この素直さの半分でも麻子にあったら…

No.237 11/12/10 02:31
秋子 ( yuBCh )

その夜
麻子にメールが届いた

春菜からだった

春菜からは、仕事の用件で、よくメールが来ていた

…春菜から
こんばんは~(^-^)/

突然ですが、チーフにお願いがあって勇気を出してメールしました

チーフは浩二さんを愛してるいるのですか…そしてどんな関係なんですか?

浩二さんは、結婚出来ない相手だと言っていました

チーフにその気がないならもう浩二さんのこと、そっとしておいてもらえないでしょうか

今夜私達結ばれたんです…
浩二さん優しくてセックスがとてもうまくて…
あっ!チーフごめんなさい…

浩二さんも私の事愛してるって言ってくれてます

そのうち私達結婚します
私なら浩二さんをきっと幸せに出来ます

どうか、私達の事はチーフの立場で見守っていただきたいと思います

失礼いたしました
m(_ _)m

だった…

No.238 11/12/10 02:37
秋子 ( yuBCh )

麻子は春菜が会社に表れた時から

予感していた

春菜は浩二をきっと気に入るだろう

麻子は母子家庭で育った
仕事の忙しい母から手作りの料理らしい食べ物を作って貰った記憶はない

母は
結婚なんかしなければ良かった
お前なんか生まなければ良かった

それを年中聞かされて育った麻子は

結婚なんかしないで仕事で生きていけばいい

子供心にそう思って今日まで生きてきた

なのに浩二を愛してしまった

浩二に愛されれば愛されるほど

怖くなった

自分のような半端者と結婚しても浩二を幸せにできない

そう思った

春菜なら浩二を幸せにしてくれる

そう思って、泣く泣く浩二と別れる決心をした…

No.239 11/12/10 02:40
秋子 ( yuBCh )

そんなメールが麻子に届いていたとは夢にも思わない浩二は

春菜と頻繁に逢うようになった

浩二は春菜の部屋へも遊びに行った

春菜の料理はうまかったし部屋の中も小綺麗に片付けられていた

もし春菜と結婚したら…

子供の二人でもできて、きっと幸せな家庭が築けることだろう…

あれからまだ春菜とは体の関係はなかったが…

春菜は浩二が自分を愛してくれる日が来る事を、じっと待っている

その意地らしい気持ちに応えたい…
浩二は春菜との結婚を決めた

そして麻子ともなにもないまま

月日は流れた…

No.240 11/12/10 02:45
秋子 ( yuBCh )

二人は結婚準備に追われていた

その後、麻子とは毎日顔を合わせているが、浩二と仕事以外の会話はなかった…

社内でも、浩二と春菜の結婚はみんなの知る所となっていた

当然麻子の耳に届いていない訳がない

だが麻子は相変わらず無表情だった

これから春菜と結婚しても、俺は麻子と毎日顔を合わせる事になる…

春菜との幸福の絶頂にいるはずなのに

浩二の気持ちには、すきま風が吹き抜けるような寂しさがあった…

このまま、本当に結婚してもいいのだろうか…

なにを今更…

引き返せもしないことを…

麻子には男が…

浩二の心にはいつもそんな思いが、くすぶり続けていた

No.241 11/12/10 02:50
秋子 ( yuBCh )

そんなある日…

同僚との飲み会での事だった

後輩の 直子がこんな事を言った

直子「さっきさぁここ来る前、居酒屋に寄ったら…チーフがいたよ、一人で飲んでた…なんか…寂しそうだったな…そこのローソンの隣の…」

麻子がいた?

浩二は動揺した

浩二 「俺連れてくるよっ…」


思わず浩二は飛び出して行った

No.242 11/12/10 02:58
秋子 ( yuBCh )

居酒屋のカウンターの隅っこに麻子はいた…

会社帰りのようだった…

浩二 「よッ!…」

麻子は浩二に驚いたようだったが…

陽気に

麻子 「浩二君!結婚おめでとうございま~す…」

そう言った

浩二 「まずは乾杯しよう…」

麻子 「あら?なんの乾杯かしらね~」

浩二 「さぁ~チーフに振られた…お祝いかな?あはは…」

浩二も明るく言い返した

No.243 11/12/10 03:02
秋子 ( yuBCh )

麻子 「なにをおっしゃる…このモテモテ男が!」

ふと二人の目が合った…

浩二は麻子の手を握ってカウンターの下へ隠すように移動させた

もうこれで、麻子にふれるのも最後になるだろう…

麻子も黙って握られたままだ…

麻子の手の柔らかい感触が妙に悲しかった

このまま、麻子をどこかへ連れて行ってしまいたい

そして思いっきり抱きしめたい

そんな衝動にかられていた…

無言の二人だった
店内は酔っ払いで賑やかだ


浩二 「麻子…幸せになれよ…」

やっと浩二が口を開いた

麻子 「…なにしに来たのよ…」

浩二 「最後に麻子と飲みたくてさ…」

麻子の目から一筋涙がこぼれた

麻子 「良かったね…春菜だったら浩二も幸せまちがいなしだよ…」


浩二「麻子…どうして泣く?…」

麻子の顔を覗き込むと

麻子はバックから財布を取り出し
カウンターにお金を置いた…

麻子「さようなら…」

そう言い残して店から出て行ってしまった

金を払って店を出ると

麻子の姿は人ごみの中で段々小さくなって、やがて消えた…

もうこれ以上追いかけてはいけない…

お互い違う人生に向かっているんだ

浩二はずっとたたずんでいた

No.244 11/12/10 03:17
秋子 ( yuBCh )

やがて…

結婚式はいよいよ明日になった

麻子にも招待状を出したが

出張を理由に断られた

同じ職場にいて、明日出張の予定なんて有り得ない事を、浩二は知っていた…


やはり欠席か…

もう未練は完全に断ち切れた…

そう自分に思い込ませていた…


だが…居酒屋で握った麻子の手の温もりを思い出していた

そしていつまでも女々しい男だと自分を責めた…

No.245 11/12/10 03:26
秋子 ( yuBCh )

朝になった

さぁ新しい春菜との未来へ気持ちを切り替えよう

そして式場へ向かった

チャペルでは、聖歌が流れ


友達、家族がもう揃って二人を祝ってくれている


ウエディングドレスの春菜と父親がバージンロードを歩く…


回りを囲むみんなが祝福の花を散りばめる


そしていよいよ指輪の交換になった

その時だった

「まって!浩二!!」


教会入り口に立つ一人の女の姿が

叫んだ!


麻子だ!

浩二は心臓が飛び出る程おどろいた

麻子は浩二の所まで走って来た


そして浩二の腕を掴んで走り出した

一瞬の事でみんなはポカンと見ている


だが二人は教会を走り抜けて…


やがて…風のように消えてしまった

No.246 11/12/10 03:33
秋子 ( yuBCh )

一年後…

浩二 「麻子~もう起きないと遅れるよ…」


麻子 「はぁい…」

麻子は化粧に着替えに忙しい


浩二「ご飯ちゃんと食べて…」


麻子 「うわッ…浩二君うまそう…いただきます~」


浩二 「浩二君は止めろよ!俺は亭主だ…麻子の部下じゃね~っうの…」

麻子 「浩二…いつもありがとう、仕事頑張ってくるね~」

あの結婚式以来、浩二は会社を辞めた

春菜もひっそり
消えた

浩二と麻子は結婚した

そして浩二は主夫になった


結婚式をぶち壊した当事者の麻子は、会社にはなくてはならない存在…
社員からは、針のむしろだったが、麻子はそんなの平気だった…


麻子「 浩二…じゃ行ってくる~」


浩二 「おう…気をつけてな~」


麻子 「今夜どんな体位がいい?」


浩二 「麻子がよだれたらして、ヒイヒイ喜ぶことしてやるよ~あはは」

麻子は元気に会社へ向かった



…完…

No.247 11/12/16 19:09
秋子 ( yuBCh )

第9章


…怯える女…

No.248 11/12/16 19:13
秋子 ( yuBCh )

その日…

結婚式をあげたばかりのカップル


純也(25歳)と亜美(25歳)は、温泉めぐりに出発した


純也のワゴン車に荷物を積み込み


車の旅となった


純也 「 亜美…新婚旅行こんなんで良かったのか?…ハワイとかオーストラリアとか…海外の方が良かったんじゃね?」


亜美 「あみ、飛行機…怖いから~乗りたくない~日本でいいの~それに~車だと~純ちゃんと二人っきりになれるし~」


純也 「そうだね…亜美、愛してる…」


純也は、亜美の足を左手でさわりながら亜美の唇にキスをした


チュッ!


亜美 「…いや~ん、純ちゃん、ちゃんと前見て運転しなきゃ~ダメよ~」


亜美が純也の口にチョコレートを入れる


純也「あ~ん…おいしい!…亜美チョコレート入れてくれてありがと、お礼に、夜は……入れてあげるからぁ~!ガハハ」


亜美「キャハハハ…」


新婚の二人は浮かれまくりだった

No.249 11/12/16 19:22
秋子 ( yuBCh )

ハシャぎまくる二人の前に…


大きなダンプカーが見えて来た


純也は時速70キロをキープしながら、安全運転していた

だが、前のダンプはノロノロ運転だった


純也 「まったくトロいダンプだなぁ、50キロだよ!…まるでカメだよ!亀!…」


亜美 「純ちゃん、イライラしないでね…」


純也 「でも…前見えないし!…」


純也は、追い越すタイミングを待っていた


後続車はいない


そして道路は、直線になって見通しも良くなった


対向車も全く見えていない


純也はダンプの追い越しに取りかかった


スピードを上げ、センターラインを超えた


そしてダンプと並ぶと、一気に追い越した

No.250 11/12/16 19:31
秋子 ( yuBCh )

ダンプの前に出ると、途端に前方の見通しがよくなった


どこまでも視野は広がって行く


後ろのダンプは小さくなって行った


純也 「あ~さっぱりしたよ…いくらなんでも50キロは遅すぎるっしょ…」


亜美 「あんまり無茶しないでね~あみ、怖かった!…」


純也 「分かった…もうしないよ…亜美ごめんね…」


亜美はまた純也の口にチョコレートを入れる


缶コーヒーのふたを開けて、純也に手渡す


ふとバックミラーを見ると


なんと、さっきのダンプが猛スピードで迫って来ていた…

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧