闇豚
身長160㎝体重73キロ。奥二重に団子っ鼻。
私は密かにこう呼ばれてる…闇豚。
「闇豚、きたよ!」クスクスと女どもの笑い声が聞こえる。私が闇豚と呼ばれてること知らないと思ってるんだ。
闇豚の由来はこうだ。暗~い太った女だから闇豚。事務の夏野さんに聞いたんだ。夏野さんは長年ここの工場の事務として働いてるおじさん。おしゃべりで空気が読めず酷いこともズケズケという。だから私のあだ名の由来もあっさり教えてくれた。
私は入社当初から同期と馴染めず、どんどん孤独になっていった。お昼も工場の裏にある大きな木の下で食べている。で、知らないうちにいじめのターゲット。
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「すまないね、君は明後日から夜勤として働いてもらいたいんだ。二階の角にある部屋でちょっとした仕事を派遣の方としばらくやってもらいたい。仕事内容は力仕事だけど楽だからさ!じゃ、よろしくね!」
私はでかい体というだけで力仕事に抜擢されたらしい。しかも夜勤。でも私にとっては好都合!あの女どもと離れられる(>_<)
「ちなみに、西野さんと芹沢さんも夜勤に回ったからね。」
えっ?一人減ったけどあの女どもとまた一緒なわけ?まっ…まあいい。とりあえず、働く部屋は違うのだから…
「では!メンバーを紹介します。今回夜勤に回ってもらったのがこの6人。端から自己紹介ね!」
す
「初めまして西野です。よろしくお願いします♪」ミニスカートをヒラヒラさせながらご自慢の太ももをちらつかせてる。さっさと作業着になれよ( -.-)
「初めまして芹沢です。すごく人見知りなんで初めての方とは緊張しますがよろしくお願いします♪」は?人見知り?よく言うよ( -.-)おしゃべり女が!
「ども、神木です。今回は派遣でこちらにお世話になります。」身長180はあるだろう長身の男。あっさりとした綺麗な顔をしている。またあいつらが媚び売るぞ( -.-)
「初めまして…今回新入社員としてはいりました…はっ…花田美桜です…あの、お願いします。」うわっ!めちゃめちゃ可愛い。ちっちゃくて、肩まである茶色い髪にクリクリのオメメ。ザ•女の子!
「どうもで~す!水戸です!派遣で~す!ちなみにオカマで~す!よろしくです♡」えっ?カミングアウト早っ(゚Д゚)こちらもでかい男。髪は後ろで結っていて長髪。かなりきつい香水の臭いがする。すごいの来たな…
「あの、赤羽りむです。よろしくお願いします。」そう、私の本名は赤羽りむ。
これが今回のメンバーか…こわい(--;)
「水戸さんと赤羽さんが奥の角部屋で在庫チェックと芹沢さんと西野さんの持ってきた材料三階の神木くんのとこまで運んでもらうから。よろしく!」
えっ?(゚Д゚)私水戸と一緒?あのオカマと?うそだろーーーーヽ(゚Д゚)ノ
「あっ♡よろしく!りむちゃん♡♡♡」下で呼ばれたのは久しぶり…鳥肌たったのも久しぶり(--;)
「…………よろしくお願いします、水戸さん…」ここはとりあえず仲良くやりたい…
「もうっ!水戸さんじゃなくて~スイ子って呼んでね( ´艸`)」なぜに…スイ子…
「スイ子さん…」この図体の男をスイ子と呼ぶ異様さ…慣れるしかないか(--;)
不細工同士の争いにしか見えないだろう。いい加減飽々。不細工は不細工にチビシイ!いい加減飽々。闇('_'?)豚(´・ω・)??SEKAINOOWARIの虹色の戦争か天使と悪魔でもYouTubeで聴いて下さい。闇豚ね…センスは×一つ!特定女性達のデイリー日記は一般人は見れないからな。色々ニックネームは変化するもんだ。あっ、携帯小説のハナシね。
「ねっ!りおちゃん♪この仕事気楽で良いわねぇ(´▽`)だって、この部屋の中はりおちゃんと水戸だけだし♪」自分では水戸と呼ぶんだ…変わった人だ(--;)
「………あの、スイ子さんはおいくつなんですか?私は28です。」う~ん、スイ子のは年齢不詳やな。
「水戸わね…いくわよ!ジャジャジャジャーン♪30です!やだっ!もっと若く見えるでしょ?恥ずかしい(>_<)」いえ。普通に見ますが(--;)
「りおちゃん、もうすぐで昼食よね~やっぱ、りおちゃんはあの子達と食べる??」まだ30分もあるのにカバンからお弁当をだして、跳ねてる水戸。ピンクの袋が痛々しい。
「いや、私はいつも独りで食べてたので…」仲間外れにされてるのもいずれバレるよね…
「えっ?そなの?じゃあ♡水戸と食べましょ♪この部屋でも良いって言ってたけど、裏の大きな木のとこベンチあったよね?街灯も近くにあるし、夏だし♪」…一緒にいいの?私なんかと?
そんなことを話してるうちにお昼のベルがなった…今日は同僚とお昼( ・_・)ちょっとだけ嬉しい…
「水戸さ~ん!!私さっき紹介のときにいた、芹沢です!今花田さんも誘ったんだけど私たちの作業場でご飯食べよ!!」あらあら、私を独りにしようと必死だこと…
「りおちゃん、どうする?(>_<)」スイ子は私も連れてこうとしてるみたいだ…
「いや、……」どうしよ…
「水戸さん、行こ!イス、四つしかないからさ( ´艸`)」芹沢は私の横を透明人間のようにすり抜けてスイ子の手を引いた!
「水戸は結構よ(´ー`)水戸はりおちゃんと水入らずて食べるから!さっ♪りおちゃん行きましょ♪」スイ子は勝手に私のカバンと自分の弁当を持つとスタスタと行ってしまった…
芹沢は唖然としてる。
てか、カバン勝手に持ってくなよ( -_-)ついていくしかないやん…
「
「やな女ね(`ε´)」スイ子はイライラしてるのか貧乏ゆすりをしてる。オカマという事を除いてみると、結構イケメンなのかもしれない。そんなことをぼーっと考えてしまう。
「りおちゃん負けんじゃないわよ!水戸がついてるからね!」まるで何もかも見透かしたようなセリフ。あんなちょっとのことで私が仲間外れにされてることを見抜いてる?
「…あっ…うん。あのさ、水戸さん。みんなと一緒じゃなくて大丈夫?私あの人達とあま
り仲良くないから…1人なれてるし…」なんだか自分のようなデブスといてもらうのは何とも申し訳ない( -_-)
「水戸さんじゃなくてスイ子でしょ!【さん】もいらないからね(´ー`)私ね、前からりおちゃんのこと知ってんのよ♪」えっ?知ってるって…なんか怖い…
「私ね、この前の道、通勤ルートだったの。だから歩いてるとりおちゃんがここでお昼食べてるの何回も見てる(´▽`)てか毎日見てたのよ♪木に話してたでしょ?」ヤバイ、変なとこ見られてた(ノД`)
「あっ…1人だからつい寂しくて木に話してた…不気味だよね( -_-)仲間外れにされてるからさ、私。見た目も中身もダメだから…」こんなこと話したらうざいよね。きもい、私。
「私は木に話してるりおちゃんが可愛くて毎日見てたわ♡なんだかニコニコしてたり悲しそうだったり。まあいいわ!ご飯食べましょ♪」やっぱりスイ子は変わった人だ。見た目も中身も。
「あら、りおちゃんパン?それだけで足りる?」スイ子のお弁当は筑前煮、卵焼き、トマトのベーコン巻き、ポテトサラダ、ひじきの混ぜご飯が入ってる。
「すごいね!スイ子のお弁当。お母さんが作ってる?」
「やだ♪私一人暮らしよ(´ー`)自分で愛情込めて作ってます♪あっ!ねえ、りおちゃん!明日からりおちゃんのも作ってくるわ!ねっ♡」スイ子はそうだそうだと手をパンパンと叩いて1人納得してる( ・_・)
「いや、そんなの申し訳ない!」
「いいじゃない!お金もいらないわよ(´▽`)その代わりこれからも私と一緒にお昼を食べること!でもって、プライベートも遊んでね♪」なっ(゚Д゚)何を勝手なことを
次の日本当にお弁当を作ってきてくれた。
「はい!りむちゃんは何か緑が似合うから緑のお弁当箱ね(´▽`)」緑に可愛い黄色の小鳥が飛んでるお弁当。なんともレトロな感じで可愛い。
「いいの?本当に…せめてお金払わせて(´・ω・`)申し訳ないよ…」
「やめて!私たちは友達でしょ?水戸が好きでやってんの!遠慮しないしない!」スイ子は私にお弁当箱をグイグイ押しつけてくる。
「うわっ!かわいい。」唐揚げにマカロニサラダほうれん草のゴマ和え、赤いたこさんウインナー、お花の形に型抜きされたパプリカなんかも飾ってある。
「さっ!食べて」スイ子はさっさと食べ始めている。
「おいしい!唐揚げなんかめっちゃいい!スイ子料理上手だね(●´ω`●)」どれもこれも良い味付け。お母さんのお弁当を思い出す…
「唐揚げにはねコチュジャンが入ってるの!気に入ってくれてよかった♪あっ!りむちゃん、明日休みよね?うちの近くにね、はやりのパンケーキ屋が出来たの!もう流行乗っかって一緒に食べに行こうよ!」私友達とご飯なんて初めて…
「うっ…うん…( ´艸`)」なんか照れる…
「午後もがんばりますか!明日は思いっきりパンケーキ楽しむために♪笑」スイ子は背伸びをしてから気合いを入れるように頬をパンッと叩いてる。
さて、仕事だ仕事。今日はこれを運ぶんか…重そう…何が入ってるか分からないが処分するらしく工場裏まで運ばなくてはいけない( -_-)
「あっ!ちょっと!ダメよ、りむちゃん(`Д´)」えっ?何がダメなの?スイ子は私の手から段ボールを奪い取った。
「りむちゃんはこっち!あのね、りむちゃんは女の子なんだからこんな重たいの持たないの!水戸がやるから!」スイ子は私に紙袋を渡してくる。
「でも…(´・ω・`)水戸だってレディじゃん…」こんな軽いのじゃ申し訳ない…
「水戸って言わないの(`ε´)それにね、水戸は確かにレディだけど、もどきよ!!!」自分で言っちゃうんだ…それ。
「じゃあ、お言葉に甘えて…」スイ子は軽々と段ボールを二つ重ねてひょいと持ち上げ肩に乗せた。まさか…
「スイ子!!まさかいくき!?(゚Д゚)」
「え?いくわよ(´・ω・`)両肩いくわよ。」スイ子は段ボールを二つずつ、計四つの段ボールを乗せている。そこら辺の男よりよっぽど男前( ・_・)
「だ…だ…大丈夫?」見てるこっちが重いよ(--;)
「全然よ(´ー`)さっ、行くわよ!」
私はいつもこのデブなでかい図体のせいで重たいものは男並に持たされるし、誰も手伝ってはくれなかった。職場の男共も他の女の子には手伝うよ!なんて言ってたのに( -_-)
だからこうやって、女の子なんだからっていうスイ子の言葉が素直に嬉しい。ちょっと、ズキュンてきたよ…スイ子( ・_・)
うわっ前からヤバイの来た…
「水戸さ~ん!!大丈夫!?水戸さんだけそんなに沢山かわいそぉ~」西野と芹沢が私の方なんかチラリとも見ないで嫌味を言ってきた。
「大丈夫よ(´ー`)私が好きでやってるから。それじゃあね!」スイ子はそんな2人を軽く交わすようにスタスタと行こうとする。
「あっ!待って!水戸さん!今度ねこの前の紹介されたメンバーで飲みに行かないかって話してたの!せっかく同じ夜勤になったわけだし(^o^)♪」芹沢が水戸の服の袖を掴みながら猫なで声で話してる。
「赤羽さん、こういうの苦手でしょ?無理してこなくても大丈夫よ。」私には無表情で目も合わさない。なんで私はこんなに嫌われてんだか…
「りむちゃんが行くなら行くわ(´ー`)」スイ子…それやめてよ…
「あ……うん。花田さんと神木君とはあまり話したこと無いし、行こうか?」と言うしかない…
「じゃあ、来週の金曜日に会社の横の居酒屋でね!19時集合ね!赤羽さん無理しないでね。」うわっ、どんだけ来てほしくないんだ( -_-)
「りむちゃん、何かあれば水戸が守るから安心しなさい(´▽`)」スイ子のその言葉に先ほどまでの不安が消えていく。スイ子に出会えてよかった。じゃなかったら…ずっとあの人達から逃げてる生活だったもの。
「りむちゃん!パンケーキパンケーキ!さっさと仕事やっちゃいましょ♪明日はね、りむちゃんを質問攻めにするからね♪♪」えっ?質問攻め?何を聞かれるのやら…
「はいはい!じゃあ、グイグイとやっちゃいますか?笑」
「りむちゃん、グイグイてなんなの?まあ良いわ!グイグイ行くぞ~!笑」スイ子は段ボール四つ乗せたままダッシュしだした。
なっ(゚Д゚)追いつけん…紙袋の私が追いつけん…スイ子恐るべし…
待ち合わせはスイ子の家の近くの店。
スイ子の家は会社から車で30分のところ。私の家とは真逆だ。あまり見たことのない景色にちょっとドキドキ(´・ω・`)
ここだよね…たぶん。可愛らしいお店。
「りむちゃ~ん♡」えっ?誰?えっ?えっ?
「あっ(´ー`)びっくりするわよね…水戸のね、男バージョン。いつもの女装の水戸じゃりむちゃんが恥ずかしいと思って」
あまりにおしゃれないい男が現れて、言葉がでない…てか、逆に私とはミスマッチだよ…
「りむちゃん?大丈夫?(´・ω・`)」スイ子は停止した私の肩を揺する。
「………あっ、ちょっとびっくり…あの申し訳ない…」
「何が申し訳ないの?(´・ω・`)」話し方はいつものスイ子なのにスイ子と話してる気がしない。
「あの、私なんかとじゃ恥ずかしいでしょ?スイ子カッコイイから…」
「もう…バカねぇ(´ー`)見た目なんてどうでもいいじゃない。そんなことばかり気にしてたら人生楽しくないわよ!りむちゃんはもっと自分に自信持たなきゃね!」
「入ろっ♪♪」ピョンピョンと跳ねてる( ・_・)やっぱりスイ子だ…
店の中は思ったより狭い。机やイスも飾ってあるインテリアもまるでおもちゃのよう。何もかも可愛らしいのだ。
「さっ!りむちゃん、何にする?」小さな絵本のようなものにメニューが書かれている。
「う~ん…私はミックスベリーのパンケーキとアイスココア(´・ω・`)」こういうの決めるのは早いんだ、私。
「じゃあね、水戸は…フルーツタルトとコーヒーかな♪」えっ?あんだけパンケーキ言ってたやん(゚Д゚)
スイ子は店員を呼んで注文をしてくれた。普通に話してるとやはりかなりのイケメン。
周りにいる女の子たちもこのトンチンカンコンビをチラチラと見てる。明らかにおかしいんだ…わたしは服のセンスもないし、こんなに太っていてブスだし…
「りおちゃん!大丈夫?さてと、始めるかな( ̄^ ̄)」何を始めるの?スイ子はペンとノートを出し始めた。
「では、食べ物くる前に少し質問ね(´▽`)」まるで取材を受けるようだな(--;)そのノートに何を書くつもりなんだか…
「好きな色は?」へっ?好きな色?(--;)
「あっ…えっと、このテーブルみたいな緑」
「くすんだ緑…っと」φ(._.)カキカキ
「好きな食べ物は?」
「す…すいか(--;)」
「好きな映画やドラマ、マンガとかは?」
「スラムダンク、孤独のグルメ、南極料理人、かごめ食堂(--;)」
「スラムダンクは食べ物じゃないっと」φ(._.)メモメモ
そこ?( ・_・)
「付き合った男の数は?」
「3人」さらっとぶち込んできたな(--;)
バンッ!
えっ?なになに?スイ子はテーブルを叩いた。壊れるから(゚Д゚)
「さっ…3人…さっ…」スイ子は異常な動揺をしてる(--;)
「なによ!私が付き合ったことあるのびっくりしたの?( -_-)」
「うっ…うん。りむちゃんはスーパーバージニアだと思ってた…(ノД`)」なんだよ、スーパーバージニアって…処女だと思ってたわけね(--;)
「はい♪お待たせしました~パンケーキとタルトになります!」
スイ子はテーブルに置かれるやいなや、タルトを3口で食べ、コーヒーを飲み干した(゚Д゚)
「詳しく聞かして頂こうじゃないかしら?(`Д´)」なぜかキレ気味になってる。スイ子…あんた一体何なんだよ( -_-)
「どんな人?どのくらい付き合ったの?細かく教えて(`Д´)」なんなん?そのテンションは…
「一応全員携帯の出会い系で知り合ったんだけど…」
「1人目は18の時で、相手は25でした(--;)妻子持ちなのに独身と騙され、その後浮気されました…」
「2人目はその後すぐに知り合った33の男性。5年付き合ったのちに、おばさん風俗嬢にお熱になり消えました…」
「3人目は5ヶ月前に別れたんやけど、期間は2年くらい。私とキスをするのをめっちゃ拒否する人で、暴言も吐かれたり人格否定されたり、訴えるとかめちゃくちゃ言われて、甘えることさえ嫌がれ、もう耐えられなくなって終わりました…」ふっ( -_-)…言っちまった…
「ひっ…悲惨ね…悲惨…だわね(゚Д゚)」悲惨の一言で片づけるつもりか?スイ子め。聞いたからには落とし前つけろよ(`Д´)
「悲惨ですが…なにか?(--;)」
「じゃっ!じゃあ(´▽`)今好きな人は?」傷口に塩塗りにきたか?
「いるよ…でも、スイ子のことも教えてくれないと言わない(`ε´)」私ばかりなんてズルいよ。
「水戸は付き合ったことないよ(´ー`)ちょっと重い話になるからまた今度。りむちゃんになら話せそうなんだけど。まだもう少し待って…」なに?なんかいつものスイ子じゃない…顔が一瞬別人に見えるくらい冷たくなった…
「うっうん。私は今神木君が好きなんだ(^_^)まあ無理なんだけどね…」話変えなきゃまずい感じ。私の好きな人くらい暴露してあげるわよ!
「神木君?…そっそう…」えっ?神木君まずかった?(゚o゚;
「もしかして…スイ子も神木君?好きとか?( ・_・;)」まさか?まかさの?まさか?
「いや(´ー`)違うわよ!神木君ね♪上物狙ったわね 笑」いつものスイ子にもどった。よかった~。
「どこが好きなの?神木君イケメンだしねぇ~」イケメンがイケメンていうと何かおもしろいな( ・_・)
「ん~この前あいつらと神木君とたまたま居合わせたんだけど、今までの男ってね…やっぱり見た目に左右されてみんなあいつらの仲間になってくんだけど…なんていうか、神木君は平等なんだよね(´・ω・`)私にもあいつらにも上司にも誰に対しても同じ態度。なんかそういう毅然としてる人に出会ったことなくて…」ちょっと真面目に話しちゃった。はずかしっ(*_*;
「ふぅん…じゃあ、私サポートしてあげよっか?」
「いや…いいのよ(´・ω・`)神木君なんて私には手が届かないから♪見てるだけで十分♪」私なんかが告ったりしたらキモイしね…
「りおちゃん…ちょっとキツいこと言わせてもらっていい?場所変えて腰据えて話しましょ?うちに来て!」えっ?スイ子の家に?
「うっうん…じゃあ食べちゃうから待って(´・ω・`)モグモグ」
「あらあら!りむちゃん!慌てなくていいから!口が生クリームだらけ 笑」スイ子はカバンからハンカチを出してフキフキしてくれる。
「…すまない(´・ω・`)モグモグ」
「えっと、パンケーキが1000とココアが400だから…」
「スイ子が払うからりむちゃんはいいわよ(´ー`)」スイ子は私の財布を奪ってカバンに戻してしまった。
「ダメだよ!私も払う( ̄^ ̄)」お弁当も作ってもらってるし、友達としてダメだよね…
「りむちゃん、お願い。会計は水戸にさせて(´ー`)水戸はりむちゃんが可愛いの♪だからお願い♪」
またいつものようにスタスタとレジ前に行ってしまった…
「ありがとね、スイ子…なんか申し訳ない(´・ω・`)」
「これからもご飯とか行ってよ♪それがお代の代わり♪」私の頭をポンポン優しく叩いてまたスタスタと歩いていってしまう。
スイ子は…お姉ちゃんみたい…なんてお姉ちゃんのいない私が考えてしまう( ・_・)
「ここがね、水戸の家よ(´ー`)」一戸建て?
「婆様と一緒だったけど去年亡くなって今は1人で住んでるのよ」ふぅん、こんな大きなお家に1人なんてなんか寂しそう…
「さっ!入って♪」家の中はさっぱりしていてほとんど物がない。まるで人が住んでないよう。
「ここに座ってね(´ー`)りむちゃん飲み物何がいい?うちはね、何でもあるわよ!」何とも自信満々に言ってくれるじゃない。
「じゃあ……ホットココア(´・ω・`)」
「好きね…ココア( ・_・)可愛いっ…」スイ子はクスクス笑いながらキッチンに言ってしまった…
スイ子はここに1人か~何もないように見えたけど窓辺にはハーブや可愛い植物たちがスクスク育ってる。
「おまたせ♪ココアよ!」うわ~可愛いカップ。また緑に小さな可愛い黄色い鳥。
「水戸は何のむの?(´・ω・`)」
「水戸って言わないの(`Д´)水戸はね、ワイン」え~酒?酒なの?
「りむちゃん良かったらクッキーも食べてね♪水戸はチーズ♪りむちゃんも食べたかったらいいよ♪」テーブルにはチョコチップたっぷりのザクザククッキーと私は知らないような変わったチーズがお皿に。
「さてと…話しましょうか。」スイ子は姿勢を正して、笑顔だけど少し真剣で怖い顔をした。
「りむちゃん、自分の事好き?」
「…………好きじゃない」
「なんで?」なんでって…こんな事他人に質問されたこと初めて…
「見た目が醜いから。太ってるし、ネガティブだし、皆に嫌われてる。人より優れてるところ一つもない。目も奥二重で鼻は団子だし、肌も…」あれ?なんで私泣いてるの?
「それで?もっと吐き出しちゃいなさい」
「肌も…汚いし…私の手を見て爪がギザギザでひどいっしょ?ストレスで噛んじゃうの…肌もストレスで自分で傷つけちゃうの…太ってるのもね、私病気なの、きっと…過食症。前は吐いたりしたけど、今は吐くのはやめたの…でもどんどん太って…でもやめれない。私…私…本当は…」どうしょ…こんなみっともないこと何話してるんだろ?でも止まらない…
「本当は?本当は、なあに?」スイ子はゆっくりと私の話を聞きだしてくれる。
「本当は…私。本当は日陰から出たい!日向の人間になりたいの!自分を好きになりたい!」そう…わたしなんかっていつも言ってるけど本当は諦めてない。私は…私は諦めてないの。
「りむちゃん。グッ(≧ω≦)b」スイ子は親指を立ててグットのポーズをしてる。なにがグット?(T_T)
「りむちゃん!よかった!りむちゃんは諦めてない!自分をまだ捨ててないのよ。それでいいの(´ー`)変わりたい!良くなりたいって気持ち、それが大切。りむちゃん、強くなろう!りむちゃんは大切なものを持ってる子よ。水戸はわかるわ」スイ子はワインをグイッと飲み干した。
「水戸の過去を話すわ。りむちゃんになら話したい。」微かにスイ子の手が震えてるようにもみえる。スイ子の過去…過去に何があるの?
「私もね、りむちゃんと同じ。自分が嫌い。でも前よりは好きになって来たのよ(´ー`)…今から話す内容はちょっと重いんだけど良いかしら?人の不幸話なんて聞きたくないなら話さないわ♪でももし、りむちゃんが聞いてくれるなら全部話したい。」
「スイ子は私の友達だよね?私ね、こうやって自分をさらけ出して話したのはスイ子が初めて。今日もね、一緒にお茶できて嬉しかったの。私スイ子に出会えてよかった。だからスイ子の話もきちんと聞きたい。」スイ子の過去。何があっても受け入れよう。私はスイ子の友達なんだから。
「ありがと、りむちゃん(´ー`)じゃあ、聞いてね。」ソファにあったクッションをギュッと抱きしめて何かを決意したように話し始めた。
「小学校3年生の時に母が亡くなってね。5年生で父が再婚したの。すごく綺麗な人で優しくて頭もよくて。私は本当の母のように信頼して慕っていたわ。」
「父がね、私が中学に入ると海外出張が増えて家を長く空けるようになった。母はとてもそれが寂しかったらしく泣いて父にすがってた。お酒を飲む量も増えて、お掃除やお料理もしなくなって、水戸がお家の事や母の飲んだ後の世話をしてたわ。飲む母は嫌いだったけど、寂しい気持ちはわかるし、私は家のこと母のことをするのは苦じゃなかったわ。」
「中学2年のとき、また長い出張に父が行くことになった。母はまた荒れてたわ…」
「母がね、いつものように飲んだくれて寝ていたの。私は毛布をかけようと母のそばに行くと…母に手を掴まれて…母の服の中に水戸の手を入れたの。水戸はびっくりして部屋に逃げたわ。きっと母は寝ぼけてたって…」
「次の日母が水戸の部屋にきて…部屋にきて…」汗がひどい。とても苦しそうだ。手を握ってあげようかな?
「やめて!!!触らないで!」スイ子は私の手を叩いた。訳が分からなくてヒリヒリした手だけがリアルに痛みを感じてる。
「ごめん!りむちゃんごめんね!!」スイ子は我に返ったかのように私の手をさする。
「ごめんね。思い出してしまって…大丈夫だから続けるわね…」
「部屋に来てね、私の下半身を触ったの。水戸は慌てて母を突き飛ばしたんだけど…母はこう言ったわ…[私としなさい。しないとお父さんに私はあなたに襲われたと言うわ。そしたらどうなるかしらね?あなたはきっとこの家から追い出されるわ]ってね」
「水戸ね、父が出張の間何回も母としたわ。母に言われるがままにね。父に嫌われてこの家を追い出されるのが怖かった。今思えばバカよね…後悔してる。」胸が苦しい…
「きっと、母は父に似てる水戸を父の代わりに違う目で見ていたのかもしれない。」
「父がね、出張からサプライズで一日早く帰ってきたの。そしてその時運悪く母としてるのを見られた。父の手には母へのバラの花と水戸へのお土産を両手にいっぱい持っていたわ。私たちが喜ぶと足音を消して部屋に来たのよ…」
「私たちを見るやいなや、父は水戸に殴りかかったわ。母は止めるでもなく、微笑んでいたわ。恐ろしいくらい綺麗な微笑みだった。父が自分のために水戸を殴ってるのが嬉しかったんでしょうね。」
「そしてこう言ったわ。[私は無理矢理この子に犯されたの。一度じゃないわ!何回もよ!]ってね。」そんな…それじゃスイ子があんまりにも…
「何回も父に言ったわ。これは真実じゃないって。母にしろと言われたって…でも信じてくれなかった。水戸はね、その数日後祖母に預けられることになったの。」
「父は水戸を汚物のような目で見てたわ。名前も呼んではくれなかった。お前のようなクズは消えろってそう言われた。優しかった父があの日の出来事でまるで他人より遠い存在になったわ。」
「私は祖母に真実を話した。祖母は一言だけいった。[私は信じる]って。私は祖母がいなければ死んでいた。間違いなく。」
「でもね、水戸が母と何回もしたのは事実。したということは反応したということよ。そんな自分が気持ち悪くて汚くて死にたかった。それからね、映画とかの濡れ場をみるだけて吐き気がして一時期は女性に触れられるのもそばに寄られるのもダメだった。」
「自分が女性から男として見られることが気持ち悪くて、怖くて…そしたらいつしか女装するようになってた。祖母は、そんな私を黙って見守ってくれたわ。」
「高校卒業すると祖母の食堂を手伝うようになったんだけど、祖母が死んだら何か一休みしたくなって店をたたんで今に至るってわけよ(´ー`)お金も貯めていたし困ることもなかったしね♪」
「スイ子話してくれてありがとう。でも私言葉が…」言葉が…かける言葉が見つからない。
「いいのよ♪聞いてくれた(´ー`)それがすべてじゃない。ありがとう、りむちゃん♪」スイ子は私の頭をポンポンと叩くと、おかわりのココアを作りキッチンへ向かった。それは私のココアを作るためではなく、涙を私に分からないように拭いにいくためだと知っていた。
「スイ子?なんでワイングラス持ってきたの?ココアは?(´・ω・`)」なぜがワイングラスをもう一つと高そうなワインを持ってきた。
「これね、とっておきのワイン♪りむちゃん、秘密を分かち合った者同士飲みましょ(´▽`)」
「りむ……ココアがいい……(´д`)」
「な~にお子ちゃまみたいなこと言ってんのよ!!」スイ子はグイグイとグラスにワインを注いでる。これは飲むしかないのか…
「今日は泊まってきなさい!!今からが本番よヽ(^0^)ノもうグイグイいっちゃう♪」何やらスイ子はグイグイが好きになったらしく無駄に乱用してくる( -_-)
「よし!女とオカマの友情にかけて…せーの!…」
「せーのってなに?( ・_・)」鈍いなスイ子…
「勝手に言いま~す!かんぱ~い(´▽`)」私は飲めもしない、ワインを一気のみした。やっぱりお酒は苦くて臭くて、私はココアが好きだと改めて思う。でも今日だけはスイ子につき合って飲もう!
「ところでりむちゃん。さっき過食症って言ってたでしょ?昔ね、うちの食堂に過食症の女性がよく来てくれていたの。彼女はね、嘔吐もしていてとても痩せていたの。過食嘔吐の理由は彼氏からの痩せた子が好き。痩せていて欲しいっていう日頃からの言葉だったの。彼女は痩せてない自分なんかは愛されない。意味がない、価値がないと思い込んでいた。本当はとても優しい子なんだけど食べ物のこととなると人格がかわるの。」
なんだか、彼女の気持ちが分かる気がする。やせてなければ愛されない。価値がないって気持ち。
「それでね、彼女のお母さんとうちの婆様が知り合いでうちの食堂で食事をとる練習をさせて欲しいって頼みこんできたの。」
「でもさ、食堂のおばあさんに過食嘔吐治してなんて無茶をいう母親だね( ・_・)」
「そうね。母親は過食嘔吐がどんなものか分からなかったのかもね(´ー`)婆様はとても人柄が良いからよく色んな人の相談に乗ってたしね。」スイ子にとっておばあさんは特別な人なんだってよくわかる。
「彼女はうちの食堂で死ぬほど食べた後公園で吐いていたわ。私はそれを婆様にいったけど、[いいのよ]ってそれしか言わなかった。でも彼女が来ると笑顔で料理の説明をしたり、味はどうかしら?って聞いていたわ。作り方を教えてあげたり(´ー`)」
「そしたらね、彼女吐かなくなったの。不思議だったわ。でね、理由を聞いたら婆様の料理を吐くのがイヤだったって。こんなに私のことを思って作ってくれるものを吐きたくなかったって。それとね、婆様が言ったらしいの。[あなたは彼氏のアクセサリーになるの?あなたは美しい1人の女性よ。真を持ちなさい]って。」おばあさんの人柄が分かる。心の強い人。
「りむちゃんはどんな感じなの?できれば力になりたいから。」
「うちもね、母がいないの。中学の時に亡くなった。母が居たときから私は母から愛されてない。妹だけが愛されてるって思ってた。寂しい気持ちを食べ物で埋めるようになって母が亡くなった後、さらに酷くなったの。体重も83を越えてそろそろヤバイってなって、そこで嘔吐を覚えたの…」
「その当時つき合ってた彼に吐いてることがバレてね、吐くのはやめろって言われてそれだけは止められたんだけど過食するのは治らなくて。自分でも分からないんだ。食べていても美味しくないの。苦しくて気持ち悪いのに我慢できなくて…食べた後に死にたいくらい後悔するんだけど同じこと繰り返すの。嫌なこととか悲しいことがあると必ずやっちゃうの。」
「りむちゃんは今誰と暮らしてるの?食事一緒にとる人はいる?」
「いまはね、父と祖母と妹と暮らしてる。けど、皆バラバラに食事とるよ。会話もあまりないし…」祖母は母の母親だから父とは仲悪いし、妹は勝手だし…
「…………よし。りむちゃん、提案があるの!りむちゃん、一緒に住みましょ( ̄^ ̄)」えっ?まためちゃくちゃ言ってる…
「明日休みだし荷物取りにいきましょ!お父さん厳しかったりする?」何気にスイ子も父親のこと気にしてくれるんだな( ・_・)
「いや…二十歳過ぎてるし別に良いんだけど…」どうしよ、スイ子はオカマでも男だし…
「じゃあ決まり!!うちは持ち家だし、家賃はいらない(´ー`)りむちゃん、食事と光熱費代で1万お願いできる?もちろん三食付きよ」スイ子は申し訳なさそうに手を合わせてウインクをしてる。
「えっ?食事と光熱費で1万なんて少なすぎるよ(*_*;スイ子赤字じゃん…」この人はどこまで人が良いんだか。
「こちらとしては一万ももらいたくないけど、それじゃりむちゃん気を遣うだろうし…はい!決まり決まりヽ(^0^)ノ」もう止めようが無いようだ。この人の決断力にはかなわない( -_-)
「はい!これ♪水戸の部屋着なんだけど、手足のとこクルクルしとけば着れるわよね!りむちゃん、ベッド一緒で良いわよね?あ~もう!なんか楽しくなってきたヽ(^0^)ノ♪♪♪」
スイ子にとって私は女ではなく、確実にペット寄りの人間なのだろう( -_-)ふっ…まあ、いいか…
「とりあえず…婆様の部屋が空いてるからそこをりむちゃんのお部屋にしましょ(´▽`)」
部屋の中は木で出来たのアンティークっぽいタンスとベッドがあるだけだった。
「あっ!りむちゃん、好きなお花ってある?そこの窓辺に置きましょ♪」
「ガーベラが好き…」
「ガーベラに思い出でもあるの?」
ガーベラは私が一番好きだった人に似合うと言われた花…ただそれだけじゃない…スイ子には話してないことがある…
「一つだけ私スイ子に嘘をついてる。ごめんなさい。」
過去を話してくれたスイ子。スイ子にだけは言わないといけない気がした。
「わたしね…結婚してたの。で、バツイチ。」
「…え?じゃあ昨日話した最後の彼が旦那さん?」
「うん。キスもしてくれないし、私をいつも全否定してた人が私の元旦那。あとね…娘もいるの…」私が家族以外には明かさない秘密。
[娘?どこにいるの?いくつ?」
「今2歳。私が精神的に弱いせいで向こうに引き取られた。ガーベラの花を見るといつも窓辺にあったあの花といつも私のそばにいた娘を思い出す。当たり前のようにずっと一緒だと思ってたのに。」
ガーベラを見ると可愛い娘の笑顔が思い出される。ママって呼ぶ娘の声。小さな手。柔らかい髪。その小さな瞳にはいつも私が映っていた。
「なんで手放したの?母親が手放すなんてダメよ…」そうだよね…スイ子は正しい。私はあの時、間違ってしまった。一番大切なものを手放してしまったんだ。
「あの時は精神的におかしかった。旦那の私への冷たい態度で私は狂ってた。彼の携帯をみたり、彼が家にいるのに物音がすると何をしてるか気になって見に行ったり、聞こえもしない音が聞こえたり…旦那はもともと私のことが好きじゃないのに結婚したと思う。分かってたのに私はそれを見ない振りして結婚した。彼が好きだったの。別れるとき、私の狂った行動を旦那が両親に暴露して娘は頭のおかしな母親には任せられないと連れていかれた。」
娘は何も知らず、また私とすく会えると思っていたはず。二歳だけどまだお乳を吸っていて、寝るときはおっぱいがないとダメだった。私の後ろをついて離れない娘。あの日、彼女はどれほど不安だったろうか?私の姿を探していただろうか?
「会うことはできてるの?」
「ううん、会わせてはもらえない。でもね
、遠くから見たことはあるの。知らない女性抱っこされて笑ってた」
「ちょっと待ってそれじゃあ…」
「新しいお母さんになる人だ思う。2人が笑い合ってると旦那がきて、2人の頬にキスをして抱きしめてた。私にはキスどころか抱きしめてくれることもなかった旦那が優しい笑顔で…私はもういらない存在なの。娘にも…旦那にも。」
「…でも、本当のお母さんはりむちゃんなのよ!子供はね本当のお母さんがいいのよ。」なんでスイ子の泣くの?
「スイ子。娘がね、笑ってるなら私はお母さんじゃなくていいの…混乱させたくないから
。優しそうな人だったわ。彼女なら娘に良くしてくる。」
スイ子には分からないかもしれない。
だけどこれが私の決めたこと。娘には一生会わないって。
「………。」
スイ子はその後何も言わず、朝食の用意をしてくれた。
「わぁ~!おいしそう♪」テーブルには大根とあげの味噌汁、卵焼き、焼き鮭、ほうれん草とのりの和え物、ごはんが並んでいる。
「水戸ね、あんまりこった物は出来ないんだけど召し上がれ(´▽`)」私の湯飲みにほうじ茶を注いでくれている。
「私はこういうのが好きなのよ!美味しそうヽ(^0^)ノいただきます!」母が死んでから朝食はパンばかりだったから…
「あっ!待って!!食べる前にルールがあります!」えっ?まためんどくさい( -_-)
「まず、何を食べてもいいけど必ず50回噛むこと!それだけよ(´▽`)過食したくなったら水戸に言いなさい。一緒に過食しますから。だけど、ケーキでも麺類でも必ず噛むこと。これが約束よ!」噛めば何を食べてもいいの?なんだそれ(´・ω・`)?
「わかった!じゃあ今からね!食べていい(´・ω・`)?ソワソワ」
「りむちゃん…ワンちゃんじゃないんだから 笑」
「はい!じゃあいただきます♪」
うっ!おいしい!けど50回だよね…モグモグモグモグ………
「スイ子…(ノД`)」
「あら、もう泣き言をいうの?約束よ(´ー`)」だって早く食べたいの…
食べ終わったのは1時間後。その後私の家に荷物を取りに行った。
「お父さんに挨拶しなくていいかしら?(´・ω・`)」スイ子は車で待ってることになっている。
「大丈夫だから、待ってて(*_*;」
スイ子がくればややこしくなる…とにかく大人しくしていてくれ( -_-)
「………うん、うん、大丈夫、うん、うん。じゃあ。」思った通り、父さんは簡単に許してくれた。まあ私なんて居ても居なくても同じだしね。
「りむちゃん、荷物少ないわね(´・ω・`)じゃあ、今からカーテンとかお茶碗なんかを買いに行きましょ♪もちろん私が払うから安心してね(´ー`)」
「そんなの申し訳ないよ!実家から持ってくよ( ・_・)」って、おい…もう車発進させてるよ…
スイ子の悪い癖は思い立ったら人の話を聞かないで突っ走るところだな( ・_・;)何がそんなに嬉しいんだか鼻歌歌ってるよ、踊り付きで…
「!!!スイ子(`Д´)運転中踊り禁止!わたしゃまだ死にたくねぇわよ!」
「えっ?私もよ( ・_・)ヘイヘェ~イ♪フォー♪」フォーちゃうわ!黙ってればイケメンなのに( -_-)
スイ子おすすめのお店で生活するほとんどの物は揃えてもらった。太っ腹すぎる…
「りむちゃん♡夜は……」へっ?夜は?な?なに?夜は?( ・_・;)
「夜はマッサージしてあ•げ•る♡」
「結構です( -_-)」いくらオカマと言えど…
「なによ!嫌って言ってもしちゃう!ちょっとやってあげたいことがあるの♪」
まあ…この人が言い出したら私に拒否権はないわね。スイ子なら変なことはしないはず?(´・ω・`)
レスして読者に申し訳ないと思ったんですが
今、俺の中で最高のミクル小説です。
着レス通知設定してるんですが更新度に空いた時間読ませてもらってます。
りむちゃんの心の声がいい味出して最高(^.^)/~~~
「りむちゃん、夕食は居酒屋でとらない?知り合いの店だから安くしてもらえるとこあるの(´▽`)」スイ子の知り合いか……私人見知りだしイヤだな…
「私人見知りだしどうしよ~(´д`)って今思ってたでしょ?」スイ子(゚o゚;お前さん…鋭いな。
「もう私は心の声を外に出してこうと思います( -_-)」この人の前じゃ偽りの私なんて無意味だわね…
「そうよ♪私の前で気をつかわないの!だけど居酒屋には連れてくけど(´・ω・`)」私の意見は外に出しても無意味ってことね( -_-)
「水戸ね、おもうのよ!りむちゃんは人と関わる練習が必要って( ̄^ ̄)こうやって、りむちゃんと話してるとりむちゃんて面白い子なのよ!だけど、皆の前だと仏像みたいになるでしょ?あれじゃつまらないわ!」それ、言い過ぎやん(ノД`)
結局スイ子に言われるがままに連れてこられたわ…
ふ~ん、なんだか落ち着いた店。和風?かな?(´・ω・`)
「こんばんわ~♪♪」
「水戸ちゃん久しぶり(^_^)おっ?お友達?」ちょいとチャラそうな髭を生やした男がカウンターから顔を出した。苦手かも( ・_・;)
「うん♪この子、りむちゃんね(´ー`)で、こちらの髭おやじはジョーよ♪」ジョー?あだ名かしら?
「ここの店長してます、三野桜夜です(^_^)ってか、水戸ちゃん今日店休みやし!」ミノオウヤさん…どこがジョーやねん 笑
「知ってるわよ(´ー`)だから来たんじゃない♪仕込みのためにいるの知ってたし♪」
三野桜夜さんことジョーさんはスイ子の食堂に良く来ていて常連さんらしい。歳は35才らしい。なぜジョーなのか…それは不明だ( ・_・)
「この子ね、めっちゃ人見知りだからジョーのうざいトークで壊しちゃって、人見知りの鉄壁を( ̄∇ ̄)」ふっ( -_-)壊せるものなら壊してみなさいよ…
「じゃあ、昔の水戸ちゃんと一緒じゃん~~(m`∀´)m」
スイ子、昔は人見知りだったの?それは初耳!
「しっ!それは内緒でしょ(`Д´)」
「昔ね、水戸ちゃん人の目を見ることもできなかったんだよ!前髪なん顎まであって、飲食店やってるとは思えない風貌だったよな 笑」
「そうなんですか!?今とは…」
「ね~~~♪」
「何よ2人して、ね~って何なのよ!?(`Д´)」
ジョーさん、思ってたより気が合うかも(´ー`)さすがスイ子の知り合い♪
「りむちゃん、適当に作ったんだけどゆっくり食べてってね(^_^)デザートもあるからね♪それじゃ水戸ちゃん、ちょいと仕事済ませちゃうからゆっくりやっててよ!すぐ戻るからね!」
「りむちゃん、これが美味しいのよ!鳥の塩焼き♪シンプルなんだけどジューシーでしょ?」でかっ!丸焼き?
「……うっ…うま(゚o゚;」ジョー先生やるじゃないですか!
「りむちゃん、カミカミよ(`Д´)今五回で飲んだわよ」くそっ、スイ子が居なけりゃガッつきたい( -_-)
「わかってるよ(´д`)もう…」
「もうじゃないでしょ?(`Д´)めっ!」ふんだ…噛めば良いんでしょ?この鬼オカマめ…
「それより、さっきジョーも言ってたけど、私は人見知りだったのよ(´ー`)りむちゃんなんて可愛いもんよ♪でもね、常連だったジョーがうるさく話しかけてきてね、それでだんだんとね♪」
今のスイ子はジョーさんのおかげってわけね。だからスイ子は同じ人見知りの私をほおっておけないのかもね…
「り~むちゃん♪これ!カクテルなんだけど飲める?オリジナル!」
「うわ~きれい☆」綺麗なお酒。飲めるかな?
「あら~なによ( ̄^ ̄)りむちゃんにだけ?」
「そだよ、水戸ちゃんは酒強いからグビグビいくし、この焼酎でも飲んでな( ̄∇ ̄)」
「え~グイグイでしょ?グイグイッ♪♪」始まったよ…( -_-)
「なに?グイグイ?( ・_・;)」
「いいんです、ほっといてやってください。グイグイがこの人今流行なんです( -_-)」
ジョーさんはお友達祝いってことでお代はいらないといってくれた。またジョーさんに会いたいな(^_^)
「なによ、ニヤニヤしちゃって…」スイ子は飲み過ぎたせいかフラフラしている。
「だってジョーさんいい人だったんだもん♪私ね、大抵の男性には雑に扱われるんだけど彼は違うね(´ー`)まあスイ子の友達だからかな?」
「ジョーは私の友達だから優しいんじゃないわよ(´・ω・`)たぶんりむちゃんのこと気に入ったのかもね~。」私を気に入る?なわけないよ。この見た目だもの…でも、楽しかった♪
「ちっと待っててりむちゃん!ドラックストアよってくから!」そんなフラフラで?
スイ子はホホバオイルとマニキュアを買ってる。マニキュアなんてスイ子使うのかな?
「りむちゃん、お風呂入っちゃって!で、その後私の部屋にきてね♡」スイ子は踊りながら自室に戻っていった。さてと、お風呂お風呂っと(´・ω・`)
「スイ子~入っていい?」
「いいわよ~お風呂早かったわね♪さっ!座って(´ー`)」
ん?さっきのホホバとマニキュア?
「はい♪約束のマッサージ!手を出してね。」私の手にオイルを塗るとマッサージを始めた…
「気持ちいい( ´艸`)」癒される~マッサージって手だったのね♪
「りむちゃん、これ透明のケア用のマニキュアだから塗っていい?」私のこの汚い爪にぬるの?
「スイ子言ったじゃん、私爪噛みの癖があるって(´・ω・`)こんなの爪に塗ったらもったいないよ!」
「だから塗るのよ!何か塗ってあると爪を噛みづらいでしょ?りむちゃんは長い指をしてる。爪のばしてケアしたらすごく綺麗な手になるわ!」
スイ子は私を少しずつ変えようとしてくれてる。色々提案したりこうやって考えてくれる。私、本当にいい人に出会った…
「りむちゃん?何泣いてんのよ(゚o゚;」
「スイ子…スイ子、愛してる(ノД`)」
「バカね、こんなことで泣くなんて(´ー`)ほら、塗っちゃいましょ♪」
この日の夜、私はスイ子のベッドで手をつないで寝た。まるで姉妹のように。私の大切な大切なお友達。
「りむちゃん、その顔不細工よ( ̄^ ̄)スマイルスマイル!」
今日は魔の金曜日。あいつらとの飲み会。
「だってさ…今日じゃん( -_-)飲み会…」
今日はスイ子がお化粧をしてくれた。でもあいつらにまたバカにされるのかな…私なんかが化粧してるって…
「りむちゃん、今日はいつもより更に可愛いわよ( ´艸`)お化粧すると変わるわね♪だからそんなキノコみたいなジメジメした顔してるとダメよ!さっ、仕事仕事♪」
私に失礼なんだかキノコに失礼なんだか分からない( -_-)確かにお化粧はほとんどしたことないし、こうやってファンデやマスカラをすると自分も結構まあまあに見える。デブだけど普通の女の子っていうか。スイ子はいつもの私も可愛いって言ってくれる。もちろん優しさでね…
「バカにされないかな?笑われないかな?(´д`)」
「まったくこの子は…あのね、あの子たちに笑われようがバカにされようがいいじゃない。なんでそうやって自分を高く見せようとするの?」
なによ(`Д´)高く見せようなんてしてない!
「そんなことないもん!」
「いいえ、そんなことあります。りむちゃんはね、自分を偽ろうとするのよ。私はこんなんじゃない!もっと良くならなきゃ認められない!これは私じゃないってね(´・ω・`)」
「でもね…今の姿がリアルなりむちゃんなの。笑われたっていいじゃない!わかってくれない奴の目を気にするより、今の自分を受け入れて楽しまなきゃ!あなたはあなたなの(´ー`)」
まあ、そうだよね。ジタバタしてもしかたない( ̄^ ̄)
「うん、わかった!堂々とするよ(*´∀`)」
スイ子はいつも何か大切なことに気がつかせてくれる。ムカつく時もあるけど、こうやってビシっと言ってくれるから有り難い。
ついに仕事が終わり飲み会の時間に…………
「このお店だよね?」会社の隣にある居酒屋で結構会社帰りによってる人たちが多いらしい。
「水戸さ~ん(≧▽≦)こっち~!」芹沢が座敷から身を乗り出してこちらに手を振ってる。
個室みたいに仕切られていて畳のお部屋。もう私たちと神木くん以外は到着していた。
「水戸さん!座って座って!」あからさまに私を透明人間扱い。嫌な感じ…
「あら!花田さん!あまりお話したことないわよね?こんばんわ(´ー`)」スイ子は花田さんの隣に私はスイ子の隣に座った。芹沢と西のは花田さんの逆側に座っている。
「花田さんこんばんわ!赤羽です!」私うまく笑えてる?
「水戸さん、赤羽さんこんばんわ(^^)」やっぱり花田さんは可愛い( ´艸`)私もこんな顔に産まれたかった~
「神木くんは?」スイ子はメニューを片手に
もう何を食べるか探してる。
「ども。」おっと…神木くん登場。
「こっち座って(≧▽≦)」西野が芹沢との間に来いといってる。
「いや、俺ここでいいわ。」神木君は私の隣へ座った。
「赤羽さんだよね?仕事でしか話したことないよね?よろしくね(^_^)今日も暑かったからビール飲みたいな~赤羽さん飲める子?」
「私飲めなくて(〃'▽'〃)だからウーロン茶にしようかな。」こうやって自然に話してくれる神木くんが好きなんだよね♪
「神木くん、りむちゃんにお酒教えてあげてよ♡この子ね飲めないんじゃなくて、飲まないから飲めないのよ!」と、もっともらしいような意味不明なことをいってる。
「じゃあ、赤羽さん。俺のビール来たら少し飲む?一杯飲むのはキツいだろうからさ。俺結構のめるから色んな種類頼むし(^_^)俺も初めて飲んだとき、ビールなんて苦くてくそまずいって思ってた。だけど付き合いで飲んでるうちに旨くなったんだよね!」
「わかる!わかる!」スイ子はニヤニヤしながら私の肩を叩いてくる( -_-)
「でも、悪いよ(〃'▽'〃)飲ませてもらうなんて…」だって間接kissだよね?古い?
「バカ!りむちゃん!飲ませてもらいなさい!神木くん頼むわね♪」バカってこたぁないだろ、スイ子(`Д´)
まるでお見合いのセッティングをするのが大好きなお節介おばさんのようだ( -_-)
「じゃあとりあえず、りむちゃん以外はビールでいいかしらね?店員さ~ん!」
飲み物が揃ったところで乾杯をした。
「水戸さん!連絡先交換しない?(≧▽≦)花田ちゃんとも神木くんとも交換したからさ!」西野と芹沢がカバンから携帯を取り出してる。
「ごめんなさいね~(´ー`)私深くつき合わないと連絡先交換しない主義なの!りむちゃんとしかしてないのよ~」
「あっ…そうなんだ(^◇^;)」2人はあまりにもはっきり断られて顔がひきつってる。
「でもりむちゃん神木くんと交換してもらいなさいよ( ´艸`)」なんでやねん(`Д´)またよけいなことを…
「赤羽さん、交換する?(^_^)」えっ…神木様よろしいんですの?
「します!します!」スイ子は私の携帯を奪うと神木くんと交換しだした( -_-)お節介ババアめ…
「うっ………すみません。ト!!」んっ?ト?花田さんが急に走り出した。トイレ?どうしたのかな?
「ちょっと見てくるわ!」芹沢が花田さんの後を追っていった。
10分後。
「あれ?花田さんは?」西野がつまみの唐揚げを口に運びながら聞いた。
「なんか、花田ちゃん飲めないんだって(-o-;)飲めないなら頼まなきゃいいのに、飲めないって言えなかったって…今泣きながら吐いてる。」
「は?マジうざ…あの子イライラするんだよね…なんかはっきりしないっていうか…」なんだかヤバイ空気…
「そんな言い方ないだろ?」神木くん?
「花田さんこの後辛いだろうし俺送ってくわ。」神木くんの表情が険しくなった。
「……あの………ごめんなさい。迷惑かけて……う…っ」花田さんは泣きながら戻ってきた目元のマスカラが涙でとれてる。
「花田さん大丈夫?今ね、神木くんが送っていってくれるって!飲めないの気づかなくてごめんね(´д`)」
「りむちゃん……………」スイ子は私の膝に手をおいた。
「じゃあ赤羽さん、金はまた今度払うから俺たちはこれで!花田さん歩ける?」神木くんな花田さんの華奢な肩を抱き抱えた。
「了解!花田さん元気出してね(´ー`)神木くんよろしくね!」
2人は店から出ていった。
さて、残りのメンバーでどうするか………( -_-)
「うっ………私もちょっと具合悪い………」(;゜ロ゜)?スイ子?
「りむちゃん、私たちもおいたましましょ?(´・ω・`)頭が痛くて…」
スイ子それはあからさま過ぎないか?( -_-)この空気どうすんねん…
「それじゃあ(´・ω・`)ごめんなさいね!これ、私たち四人の分ね!」
スイ子は財布からお金を出しテーブルに置いた。西野と芹沢はかなり怒ってるようで殺気を感じる(*_*;
「スイ子~ありゃまずくないか?演技下手くそすぎ( -_-)」
「だって、あの2人と飲んでも気分悪いしね~(´ー`)まあいいじゃない♪ねぇ、ほとんど飲んでないしタクシーじゃなくて歩いて帰らない?お話ししながら~」
まったくお気楽なオカマさんだよ( -_-)知らんぞ…
「まあいいか、ダイエットにもなるし!歩こう!」私たちは駅まで歩くことにした。
「ねえ?りむちゃん。なんで行かせたの?」道に落ちてる石を蹴りながらスイ子は質問してくる。
「だって、神木くんの顔見たでしょ?あれは、これだよ!」わたしはハートの形を作ってスイ子に見せた。
「りむちゃん。仕方ないわよね(´・ω・`)」
「仕方ない。負け戦には行かないわ。」
相手の心を操作することはできない。でもあの2人お似合いだわね…
「ねえ、りむちゃん。ちょっときついこと聞いていい?(´・ω・`)」
「きついことなら聞かないで( -_-)」
「あのさ、元旦那さんとはどんな感じでつき合ってたの?愛されてないのに結婚したとかいってわよね(´・ω・`)」結局聞くのね…
「まあね。彼から愛情感じたことはないわね。でも不思議だよね。好きだと全部都合良く考えちゃうの。冷たい態度も男らしく感じたりね(^_^)優しくされたことなかったし。てかスイ子が旦那さんならわたしきっと幸せかも♡♡♡」な~んてね♪
「…………。」
えっ?(゚o゚;いやいや、黙らないでほしいよ…
「りむちゃん。結婚しましょうか?」
「うける、スイ子( ̄∇ ̄)なら私が旦那ね~♪」
「……………。」スイ子?
「じゃあ!私が奥さんね♪♪なんてね( ´艸`)」
マジだったわけじゃないよね?さっきの雰囲気…なわけないか( ̄∇ ̄)
「りむちゃん、DVDでもたくさん借りて朝まで鑑賞会しましょうか?(´ー`)」
「いいね~( ̄∇ ̄)」
私たち2人はずっと友達だよね?私はこの関係を壊したくないな…
月曜日になり、私たちは会社へ…
「花田さん大丈夫?」スイ子が花田さんの仕事場まで行こうと言ったので様子を見に来たのだ。
「……はい。あの、すみませんでした。水戸さんお金…」花田さんは財布をカバンから出そうとしている。
「今回はいいわよ(´ー`)花田さん食べてもないしね♪気にしないで!」お金はいらないと花田さんの手をスイ子は軽く押さえた。
「………あの。水戸さん…あの……あの……」花田さんは言いにくそうにモジモジしている。
「あの…今度のお休み一緒に映画行きませんか?本当はもっとお話したかったので…」えっ?花田さん…酒は飲めないと言えないのに映画には誘えるの?(*_*;
「りむちゃんもいいかしら?(´ー`)」
「………えっ?……あの…」明らかに私は来ないでほしいって顔だよね(^_^;)
「スイ子~花田さんと2人で行ってきなよ!私窓辺におく花買いに行ってくるから(´・ω・`)」
「なら私もりむちゃんと買い物に行くわ(´ー`)花田さんごめんなさい!」え~~~(゚o゚;
「そうですか……」あれ?今私花田さんに睨まれなかった?勘違い?
「スイ子、行ってあげれば良かったのに( -_-)可哀想じゃん…」
「いやよ…私我慢とか嫌いだから好きな人としかいたくないの♪」あら…ちょっと嬉しいことを(〃'▽'〃)
仕事が終わりロッカーに行くと……
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