注目の話題
初めて会った彼に体型の事を言われました、、、
🔥理沙の夫婦生活奮闘記😤パート2️⃣😸ニャ~ン
仕事を辞めると言う時期

名前をつけて保存

レス407 HIT数 76259 あ+ あ-

なゆ( 8VbEh )
11/04/25 17:47(更新日時)

過去の恋愛を…

男は名前をつけて保存

女は上書き保存

と例えられているが…


だとしたら私は
男っぽい思考回路なんだなと思う

タグ

No.1466794 10/11/17 22:12(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.301 11/01/05 18:22
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀297

「料理もおいしいから。たくさん食べて」
「はい、ありがとうございます」

料理はきれいに盛りつけられていて、崩すのがもったいないくらい…

「…でさ、さっきの話だけど、生まれ変わるんだよな?」
「え…」

「さすがに…彼氏ひどくないか?誕生日におめでとうの一言もないって…。別れる勇気を持ちなよ」

No.302 11/01/05 18:29
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀298

誕生日に一緒にいてとか、プレゼントくれとかは思わない…
ただ、メールの一通もないのは悲しい…
いつもメールも私からだし…

愛されてる自信なんて持てない…

それに…
もう、高橋くんよりも…
佐原さんのことが好き。

気づいてしまった以上は…高橋くんとは別れないと。

「…そうですね。別れます。強くなります。」
「よし、もう一杯お酒頼みな。何がいい?」

No.303 11/01/05 22:06
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀299

居心地がよく、すっかり長居してしまった…

「じゃあ出ようか」

「あの…お金出しますから…っ」

「誕生日でしょ。金出せ言うと思うか?笑」
「でも私だけお酒も…💦」

「いいから先に店出てて」

No.304 11/01/05 22:44
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀300

「じゃあ送るよ」
「ありがとうございます💦」

「誕生日…少しは気が晴れた?」
「あ…はい」

あぁ…彼氏にほっとかれ、さらにイライラしながら出勤した私を気づかってくれたんだな…

No.305 11/01/05 22:54
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀301

私のマンションの前まで着いた。

離れがたい…
私の気持ちはすっかり佐原さんに傾いてしまったのがわかる…

もう…本当に高橋くんとは別れよう。
明日…ちゃんと言おう…

「…榊、本当に彼氏と別れるんだよな?」
「はは…別れますよ…」

同じこと考えてたんだなぁ…と思った瞬間…

佐原さんの唇が、私の唇に触れていた…

No.306 11/01/05 23:01
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀302

何が起きたのか…
一瞬わからなかった…

唇と唇が離れたとき…

「……は…?」
私の口からやっと出たのは、それだけだった。

「ん、好きだよ」
私の目をまっすぐ見ながら、私の頭をぽんぽんと叩いて…佐原さんはそう言った。

No.307 11/01/05 23:59
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀303

私は頭が真っ白で…ただ立ち尽くしていた。

「ちょっ、そんなに固まらないで…怖いから…💦なに、俺の気持ちに気づいてなかったの?」
「え…だってそんな…」

「鈍感~!男の思い通りにならないよなぁ、榊は」
「すみません…」

「まぁそこもいいんだけど…。てかまだ別れてないのにキスしちゃったね。浮気だ浮気~」
「な…っ」

『キスしちゃった』…
先生と同じことを言った…
って一瞬どきっとした…

No.308 11/01/06 17:25
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀304

「…てかごめんな。いきなり言うつもりもキスするつもりもなかったんだけど…。俺不器用だしさ…。つい…」
「…は、はぁ…」

「今すっごいドキドキしてる…」
そう言って佐原さんは自分の首に私の手を当てた。

確かに…すごい脈拍…

「…ねぇ、もう一回してもいい…?」

…なんでそれも先生と同じようなこと言うの…

No.309 11/01/06 20:47
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀305

拒めなかった…

一回目は不意打ちだったから仕方なかったにしても、二回目を受け入れたのは…
完全に『浮気』だ…

『浮気』じゃなくて、もう『本気』だけど…

あぁ…でも、これでは「告白されたから」高橋くんをふることにしたみたいになってしまった…
順序が入れ替わったことが、少しひっかかった。

No.310 11/01/07 00:00
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀306

ふと…頭を過ぎった。
と、いうより…大切なことを思い出した…

「あの…でも、社員とアルバイターって御法度じゃ…」
「あぁ~…まぁ一応ね…でもばれなきゃ大丈夫(笑)」
「ばれなきゃって…」

「彼氏と別れるんだろ?だったら俺のこと…考えてみて。あ、悪い返事でも…これからもご飯くらいつきあってな。じゃあおやすみ」
「はい、おやすみなさい…」

No.311 11/01/07 14:55
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀307

家に帰ってからも、ドキドキが収まらない…

初めて面と向かって告白された。
うれしかった…

返事は…決まっている…
でもその前に、高橋くんと別れなければ…

次に佐原さんに会うまでに、絶対別れないと…
けじめだ

明日…絶対に明日、別れを告げよう…

眠りに就こうとするが…
なんか…頭が…ぼーっとして…
眠れない…

No.312 11/01/07 22:52
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀308

翌朝…

「眠れた?笑」
との佐原さんからのメール。

「眠れませんでした…」
と返信。

それに対して
「ぐっすりだったら俺がへこむ笑」

あぁ…眠れなかったから?
頭が痛い…ぼーっとする…
それに…体が痛い…
体の節々が…

No.313 11/01/08 12:48
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀309

これは…部活に行くのは無理なんじゃってくらい…体が重い…

熱を計ると…
39度…

母に促され病院へ行った。

診断結果はインフルエンザ…
1週間は自宅から出ないようにと言われてしまった。

1週間高橋くんに別れ話ができない…

No.314 11/01/08 16:21
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀310

部活にインフルエンザの旨をメールした。

バイトも行けない…電話しなきゃ。

店に電話をかける。
出たのはチーフだった。

「わかった。お大事にな」
「すみません、ご迷惑をおかけして…」

「いいからゆっくり休め。そのかわり治ったら必死に働けよ」

チーフなりの愛情を感じつつ…電話を切った。

No.315 11/01/08 19:59
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀311

薬も効き、ぐっすり眠ると随分よくなった。

もう眠れない…
ひまだなぁ…

携帯を開き、ネットを見る…
すると偶然、占いのサイトが目にとまった。

「あなたの恋の決断、それでいいの?」だって…

私の決断かぁ…
ちょうど大きな決断を下したところですよ…

No.316 11/01/08 22:51
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀312

まぁ結果なんて気にしないけど…
ひまだし占ってみようかな。

誕生日やらを入力し、診断のコマンドを押す。

結果は…
「あなたの今の決断は、後々後悔するでしょう。」

つまり…
高橋くんをふって佐原さんを選んだことを、後々後悔するってこと…?

いやいや結果なんて気にしないんだから!!
もう決めたんだから…

No.317 11/01/08 23:48
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀313

夜…
メールが来た。

佐原さんだった。

「インフルエンザだって聞いたよ。大丈夫?」
「薬飲んで寝たら楽になりました。ご迷惑おかけしてすみません」

「チーフと俺で何とかするから心配するな。あと西野が進んで榊の代わりにバイト出るって言ってたし」
「ありがとうございます。西野くんがですか?」

「チーフも西野は榊に気があるんだろうなって言ってたよ」

…え💧
チーフまで…💦

No.318 11/01/09 00:46
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀314

私は話題を変えた。

「次に佐原さんに会うまでに、彼氏と別れます。本当は今日別れようと思ってたんですけど…。だから正しくは『別れるまで会わない』ですかね」
「え、どうしたのいきなり」

「私なりのけじめです」
「そうか。待ってるよ」

これは…もう返事したも同然だよね…

No.319 11/01/09 12:09
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀315


「ところで彼氏からはお見舞いメールきたの?部活一緒なんだからインフルエンザってことは伝わるでしょ?」
「そうですね。知ってるはずです。でもメールはきません」

「そうか…。それは本当に彼氏失格じゃないか?まぁもう別れるんだからいいけどな」

彼氏失格…か…

またメールがきた。
今度は亜衣ちゃん。

No.320 11/01/09 13:46
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀316

「なゆ大丈夫!?💦お大事にね」
「ありがと~。大丈夫だよ~」

「そっかよかった。高橋くんからはお見舞いメールきた?てか誕生日も結局メールなし?」
「うん、両方きてないよ~」

「高橋くん…ひどくない?💦社員さんからはメールきた?」
「うん、きた。っていうか今メールしてる笑」

「そっか~。なゆの気持ちが社員さんに傾くのも仕方ないね…」

仕方ない…のかなぁ…
私はやっぱり罪悪感が拭えないけど…

No.321 11/01/09 17:37
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀317

佐原さんと亜衣ちゃんと二人を相手にメール。
ひまを持て余していた私にはありがたい。

「体つらくないなら…電話してもいい?」
佐原さんのこの言葉はとてもうれしかったが…

「すみません、声が出ないんです…」
インフルエンザで声が出なくなったのは初めてだった。

No.322 11/01/09 18:14
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀318

病気のときに構ってくれる佐原さんに、ますます惹かれ…早く高橋くんと別れたくて仕方がないと思ってきた。

とにかく別れたい。
別れて自由になって…佐原さんのもとへ行きたい。
今すぐにでも別れたい…

でも会えない。
電話すらできない。

「メールで別れ話って、なしですかね…?」
佐原さんに聞いてしまう私って…と思うが、止められなかった。

No.323 11/01/09 23:15
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀319

「いいんじゃないか?俺も早く別れてほしいし笑」
「じゃあ…今からメールします」

「わかった。メール終わったらまたメールして」

「今…落ち着いてメールできる?」
高橋くんに送信。

No.324 11/01/10 01:06
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀320

すぐに返信がきた。
「できるけど?」

ただそれだけ。
病気の私を気遣う言葉は添えられていない。

やっぱり私への愛情なんてもうないんだろうな…

私よりも、後輩たちや亜衣ちゃんのほうがいいんだもんね…
自由にしてあげる。

「ごめん…別れたい」

No.325 11/01/10 10:24
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

ドキドキしながら返信メールを開く。
まさか嫌だとは言わないよね…

「それはもう固い意思で?」
「うん」

「そうか。わかった。まぁ元々俺にはもったいない彼女だったしね…。俺でいいのかなって思ってた。こんな日が来るだろうとも思ってた。」
「そんなこと思ってたの…?」

No.326 11/01/10 15:10
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀322

「ずっと思ってたよ。モテるもんね~かわいいから。俺にはもったいない。ほかにもっと似合う人いるよなって…思ってた」

そんなふうに思ってくれてたなら…
もっと私だけのことを見ていてほしかった…

そうしたら、こんな結果には…

No.327 11/01/10 20:50
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀323

メールをもう終わらせようと、私は送った。

「いろいろあったけど…楽しかったよ。ありがとう!これからも部員としてよろしくね」

達成感?開放感?
でも虚無感…

心のどこかで…
少しは別れたくないって言ってほしかったんだろうな…

その寂しさと、これで佐原さんのもとへ行けるといううれしさとで…複雑だった。

この感情も最低だな…

No.328 11/01/10 21:37
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀324

「メール終わりました」
佐原さんにメール。

「無事別れられた?」
「はい」

「そっか。じゃあインフルエンザ治ったら会ってな」

そうだ…亜衣ちゃんにも報告しなきゃ…

「実は…今メールで高橋くんと別れちゃった」

……なんて返信くるかな…ドキドキ…

No.329 11/01/10 22:26
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀325

「えっ!?今って今!?まじかー…。すんなり納得してくれた?」
「うん、まぁ…」

「そっかぁ…。明日高橋くん元気ないかもね笑」

元気なくしてくれたりしないと思うけど…

No.330 11/01/10 22:35
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀326

それからインフルエンザが治るまでの一週間、佐原さんはずっとメールをくれた。
あと西野くんからもメールはきた。

「もうすっかり治りましたよー✨」
一週間後、佐原さんにメール。

「そっか。よかった✨じゃあ明日にでも会える?気早い?笑」
「私も会いたいです…」

「じゃあ明日な」

やった!胸が高鳴る。

No.331 11/01/11 00:17
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀327

翌日、佐原さんの仕事が終われば会うことになった。

どうすればいいんだろう…?
返事しなきゃなのかな。

「好きです」?
「つき合ってください」?

うーん…

でも…別れてすぐにつき合うのは抵抗があるし…
気持ちは決まってるけど、少しは待つべきなのかなって…

No.332 11/01/11 02:44
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀328

仕事帰りで時間はあまりない。
公園で会うことになった。

病み上がりだけど…大丈夫!

連絡を受け公園に向かう。

「お疲れさまです!お久しぶりです笑」
「寒いけど大丈夫?はい」

そう言って佐原さんは暖かい缶コーヒーを手渡してくれた。

「ありがとうございます!あったかーい…これがあれば大丈夫です!」
「まぁすぐ冷めるけど笑」

私たちはベンチに腰掛けた。

No.333 11/01/11 14:09
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀329

「そうだ…佐原さんは体調大丈夫ですか?」
「どうして?」

「えっいやだって…」
私がインフルエンザを発症する前日に一緒にいたし、キスまでしたし…

だけど恥ずかしくて言えない。
私が黙っていると…

「そうそう、実は榊にいい知らせがあるんだなぁ~。まぁそれは次出勤したときのお楽しみ!」
「え~何ですかそれ!気になるじゃないですか!」

冷えかけたコーヒーはもう飲んでしまったし、寒くなってきた。

体をさする私に気づいた佐原さんが、自分の上着を私にかけてくれた。

「え…っいいです!それじゃ佐原さんが寒い…」
「いいよ。俺は大丈夫だから」

「でも…」
「ん~…じゃあこうしてたら寒くない笑」

そう言った佐原さんの腕と胸に、私の体はすっぽりと収まった。

No.334 11/01/11 17:23
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀330

「…嫌がってないってのは俺の自惚れ?」
「自惚れじゃないです…」

一瞬体が離れ、今度は唇と唇が重なる…
そしてまた私の体は佐原さんに収まる。

「好き」って言うべきなのかな…?
「自惚れじゃない」って言ったんだしこれで答え?

でも…正式につき合うにはまだ…
うーん…でもでもつき合ってるのと変わらない気も…

No.335 11/01/11 19:23
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀331

結局はっきりと気持ちは告げないまま別れた。

明日からはまた部活とバイトの日々!
練習休んじゃって体鈍ってるだろうし…頑張らなきゃ!

「おはようー!」
「あっなゆ~!もう完全復活した!?」

翌日、部活に行くと亜衣ちゃんが迎えてくれた。

「うん大丈夫!」

「なゆちゃーん!心配したよー!」
ほかのみんなも次々と声をかけてくれる。

「ありがとう。ごめんね…」

あ…
高橋くん…

No.336 11/01/11 21:03
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀332

「…おはよ!」
私は声をかけた。

「…ん、おはよ…」
そう小さく返事をしただけで、高橋くんはその場を去ってしまった。

避けられた…?

「高橋くん、気まずそうだね。まぁふられた人の気持ちはふられた人にしかわかんないよね…」

「…えっ!?なにそれどういうこと!?なゆちゃん高橋くんふったの!?」

その場にいたみんなが声を上げる。

「あっ…あーうん…そう…」

「こらー!いつまでもしゃべってないで練習!」
「はーい…」

先輩にたたかれ練習に出る。

No.337 11/01/11 22:02
なゆ ( ♀ 8VbEh )

>> 336 🍀333

部活の後はバイト。
佐原さんの言ってた「いい知らせ」って何だろう…?

「おはようございます!ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

私は事務室に入るとそう言った。

「榊さんおはよう!もう大丈夫?」
小松さんが声をかけてくれた。

「はい、ご心配をおかけしました…」

「榊!お前はも~~。今日から気張って働けよ!」
チーフはこういう人だ。

「はいっ頑張ります!」

「…でだ。榊にいい知らせがあるんだな~」

あっ佐原さんが言ってた…
とは言えないので、

「えっ!?何ですか!?」
と返答する。

No.338 11/01/11 23:24
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀334

「実は…新しく女の子のアルバイターが入った!」
「えっ!本当ですか!?」

「榊の1つ下の子がな。しっかり面倒見てやれよ」
「よかったね榊さん」

「はいっ!」

やったー女の子!
初めての女の子の後輩だ!

このとき、私には喜び以外の気持ちはなかった。
そう、このときは…

No.339 11/01/11 23:25
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀335

「望月まいです。よろしくお願いします」
「榊なゆです!こちらこそよろしくお願いします!」

「病み上がりなのにテンション高いな~榊」
私たちの自己紹介を横で見ていたチーフと佐原さんが声を揃えた。

「だって女の子ですよ女の子!私今までずっと女一人で寂しかったの~だから望月さんが入ってくれてうれしい!」
「そうなんですか…」

「じゃあ榊、望月の研修は任せたからな」
「はーいっチーフ!じゃあ望月さんついて来てください」

この日は望月さんに一通りの研修をし、バイトを終えた。

No.340 11/01/12 00:33
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀336

その後、佐原さんとは週に一回程度会うようになっていた。

私の部活のあとにご飯を食べて、散歩をするのがコース。

手はつなぐしキスもする。
カップルと何ら変わりない…けど、どこか「つき合ってない」という壁がある気がする。

やっぱり私がはっきり言わなきゃだめなんだよね…
「まだ別れたばかり」って思うけど…
この中途半端も嫌。

決めた!
ちゃんと言う!

今度のデートで言うっ!

No.341 11/01/12 03:35
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀337

そしてデートの日…

いつも通りご飯を食べ、家まで送ってもらう。
そして近所の公園でおしゃべり。

私はずっと言おう言おうと思っていた。
が…言えない。

高橋くんのときといい…
相手の気持ちはわかっているのに、なぜ言えないのか…

私は面と向かって「好き」と言ったことがない…
ドキドキしすぎてめまいがする…

No.342 11/01/12 03:37
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀338

私はまずこう切り出した。

「あの~…私、何も言ってないじゃないですか…?それって…どうなのかなって…」

恥ずかしくて抽象的に言うのがやっと。
はたしてこれで伝わるのか…

「そうだね。まあ俺のことただのおっさんって思ってたらこんなことしないでしょ?笑」

私たちの手は握られている。

「はい…でもやっぱりちゃんと言わなきゃって思って…」
「言ってくれるの?じゃあ言ってほしいな笑」

よし言えっ私!!

No.343 11/01/12 03:41
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀339

しかし…言えない…
ほんと意気地無し…

なんと…
言えないまま1時間が経ってしまった…
我ながら呆れる…

「ん~…もう無理しなくていいよ。気持ちは伝わってるし…」

佐原さんも呆れてるよね?

言わなきゃ…
言わなきゃ何となく感じてる『壁』のようなものは取り払えないと思うから…

それからさらに1時間が経とうとしていた…

No.344 11/01/12 11:43
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀340

呆れて帰られたら嫌だ…
私は意を決して言った。

背伸びをして首に腕を回し

「好きですよ…」

恥ずかしさと返ってくる言葉を恐れる気持ちから、そのまま口づけた。

すると佐原さんは私を抱き上げて
「ありがとう」
と言ってくれた。

No.345 11/01/12 11:54
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀341

これで正式に「恋人同士」…

高橋くんと別れてまだ一ヶ月だった。

私の頭も心も、佐原さんでいっぱい…
でも高橋くんに避けられた悲しさとか、先生の面影は心にちらつく…妙な感覚は抜けない。

高橋くんとは毎日顔を合わせる…
時間が解決してくれるのを待つしかない。

先生とは…もう会うことはないだろうけど…

No.346 11/01/12 15:16
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀342

そんなとき…
塾時代の友達から「塾の同窓会をやろう!」というメールがきた。

みんなに会いたい!
私は参加することにした。

塾の同窓会は一ヶ月後。
みんなに久しぶりに会えるのが待ち遠しかった。

この時、期部活は試合前で忙しく、バイトも望月さんの研修で忙しかった。

「研修張り切ってんな~榊」
「あ、西野くん長井くんおはよー」

望月さんの研修中に、二人が話しかけてきた。

No.347 11/01/12 18:20
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀343

「ほらっ二人とも仕事に戻りなよっ」
「はいはい。榊は厳しいね~」

ぶつぶつ言いながら、西野くんと長井くんはその場を去った。

「榊さん、西野さんと長井さんと仲がいいですね」
「同い年だからね~」

「特に西野さんと仲がいいって聞きました」
「あ~…笑。そう…」

もう望月さんにまで…
変に広まらないでほしいなぁ…💧

No.348 11/01/12 18:29
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀344

今日は待ちに待った塾の同窓会。

開催場所の小さな居酒屋。

「みんな久しぶり~!」

「あーなゆちゃんだー!」
「うわ榊さんめっちゃ久しぶり!」
懐かしい顔ぶれ。

「はいは~い、みんな注目~!ここでサプライズです!」
幹事をしてくれた子が大きな声を上げた。

「なんと!今日は木村先生に来てもらうことになっています!」

……え……!?
ええぇぇっ!?

No.349 11/01/12 22:11
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀345

「きゃーっ本当ー!?」
「いいぞ幹事ー!」

盛り上がるみんなをよそに、私は一人パニックだった。

どんな顔して会えばいいの…!?
いやみんないるんだし「普通」でいいのよね「普通」で!

あくまで「先生と生徒」の再会!

「それでは登場してもらいましょう!我らが恩師木村先生どうぞ~!」

みんなの拍手の中、先生が店に入ってきた。

No.350 11/01/13 03:36
なゆ ( ♀ 8VbEh )

🍀346

「おーっすみんな久しぶり~!」

先生…髪型が変わった…
…少し痩せた?疲れてる?
年取ったって感じる…

あ…
目が合ってしまった…
思わず逸らす。

「じゃあ久々の再会にかんぱ~い!」

うう…落ち着かない…

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

お知らせ

6/10 カテゴリの統合(6月20日、26日)

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧