名前をつけて保存
過去の恋愛を…
男は名前をつけて保存
女は上書き保存
と例えられているが…
だとしたら私は
男っぽい思考回路なんだなと思う
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🍀347
飲み会も中盤に差し掛かったころ…
「よ」
私の隣に先生が腰掛けた。
一気に体温が上がったような感覚がした。
私のテーブルに座っていた子たちは今、みんな席を外している…
「久しぶりだな」
「お久しぶりです…」
あ…
変わらないたばこと香水の混じった香り…
その香りに、ますます体温が上がる。
🍀348
「…俺変わった?」
「そうですね、外見は…。でも香りは変わらないです…」
思わずそう答えてはっとした。
「香り」とか…なんか…💦
先生はふっと笑い、
「そうか」
とだけ答えた。
そしてしばらくの沈黙のうち…
「…彼氏できた?」
「あ…」
🍀349
そのとき、塾友達の声が飛んだ。
「先生ー!見てよこいつ馬鹿ー!」
「うわっなにしてんだお前」
先生は席を立った。
私はほっとした…
この体温は、お酒のせいだけじゃない…
あの懐かしい香りに包まれ続けたら…
🍀350
「では一次会はこれにてお開きです!二次会行く人~!てかまだ8時過ぎだし、みんな来るよね?」
みんな二次会に行くみたい…
先生も…
「…あっ、ごめん、私帰るね…」
これ以上先生と同じ空間にはいられない。
「えー!?寂しいよ行こうよなゆちゃん」
「ごめんね…あさってまでの課題に手つけてなくて」
適当に嘘をついた。
「そうなの?残念…」
「また集まろうね!」
「うん、ありがとう!じゃあばいばい」
🍀351
家に着き、ベッドに倒れ込む。
……ん…?
携帯が鳴ってる…気がする…
てか…
あれ…私寝てた…?
どうやらお酒が手伝って、私は眠っていたようだ…
寝ぼけながら携帯を手に取る。
メールだ…
え…
先生から…!?
🍀352
一気に眠気も酔いも醒め、メールを開ける。
「今日は久しぶりに顔を見られてうれしかった。ますますきれいになったね笑」
先生…
とりあえず当たり障りのない返信。
「私もお会いできてうれしかったです」
すぐにまたメールが来た。
「今度は二人で会いたい。彼氏いるかって答え…聞けなかったけど」
二人で…って…
🍀353
私はこのメールに
「先生こそ彼女はいないんですか?」
とだけ返信した。
「いたら誘わないよ」
「いたら誘わない」…ってことはつまり…そういうこと?
いやいやいつまでもこんな小娘に構ってる場合じゃないですよ先生。
私は忘れられてないけど…
🍀354
でも…私には佐原さんがいる。
高橋くんを捨ててまで選んだ人が…
佐原さんのことを裏切ることはできない。
もう誰のことも裏切りたくない…
私は先生からの誘いを断った。
佐原さんのことだけを見ていく…その誓いだ。
🍀355
今日もバイト。
一緒に入っているのは長井くんとまいちゃん。
望月さんとはまいちゃん、なゆさんと呼び合うようになっていた。
それで…
まいちゃんと長井くんを見ていてピンときたんだけど…
まいちゃんは長井くんのことが好きなんだろうな…
長井くんは背が高いし…
何より優しいしモテるのわかる。
🍀356
私は西野くんにメールで聞いてみた。
「長井くんって彼女つくらないのかなぁ?」
「あ~でも長井狙ってる女の子はいるらしいよ」
そうなんだ…
うーんじゃあまいちゃんとはくっつかない?
って余計なお世話だよね私…
🍀357
「なゆさーん聞いてください!」
別の日、私と会うなり飛んできたまいちゃん。
「どうしたの?」
「昨日佐原さんがバイトのあとご飯連れていってくれて~。佐原さん優しいしかっこいいしかわいいし…。佐原さん大好き!」
……え!?
あれ長井くんは…?
私の思い過ごし!?
いやでも『好き』ってどういう『好き』なのか…
🍀358
昨日は…
佐原さんは仕事、私は部活だった。
で、まいちゃんはバイトだったのね…
私はよく友達に「放任だねぇ」と言われる。
「私以外の女と二人で食事なんて行かないで!」とか言う気はない。
それはいいんだけど…
まいちゃんが本当に佐原さんのことを好きになったら…
つき合っている事実を黙っていることが申し訳ない…
🍀359
それからもまいちゃんは、私と会うたびに「佐原さんかっこいい」「佐原さんかわいい」「佐原さん大好き」を連呼する…
佐原さんの顔はかっこよくもかわいくもないと思うけど💧笑
私はそれを何となく流すしかない…
そんな日が続いていた。
「…なゆ?何かあったでしょ~笑」
「亜衣ちゃん…」
部活の後、亜衣ちゃんに声をかけられた。
亜衣ちゃんはほんとに私のことお見通しだなぁ…
🍀360
「バイトの後輩がね…佐原さん好き好き言ってるんだよね…」
「あぁ女の子入ったってなゆ喜んでたよね!その子が恋敵になっちゃったわけか…」
「恋敵…なのかなぁ…。でもそれならつき合ってるの隠してるのって罪だよね…」
「まぁそうなるねぇ…。でも隠しとくしかないんでしょ?とりあえず自信持ちな!私は社員さんとつき合えてるなゆがうらやましいよ」
「亜衣ちゃんは柏木さんとは進展ないの?」
「ないない!てか何する勇気もないよ~💦」
そっかぁ…
私が亜衣ちゃんの力になれたらいいのにな…
🍀361
数日後…
「インフルエンザにかかってしまった…」
今は授業中、それは佐原さんからのメール。
「えっ!?大丈夫ですか!?」
「熱出て病院行ったら…インフルエンザだって…」
「しんどいですか?」
「体だるい…。けど榊の顔見たら元気になるかな笑」
「何かほしいものあるなら届けますよ。私もうインフルエンザかかったからうつらないでしょうし」
インフルエンザの型が違ったらうつるけど…
きっと同じ型だ!と信じることにした。
🍀362
「え?本当に来てくれるの…?」
「だって一人暮らしの病気はつらいでしょう?部活休んで行きます」
病気以外で部活を休むのなんて初めてだ…
私は教室を飛び出し、駅へ向かった。
前にマンションは教えてもらったから…行ける。
男の人の一人暮らしの部屋に行くってことが何を意味するのかくらい…わかってる。
いやでも病人だしね💧
🍀363
飲み物やゼリーを買い、部屋番号を聞き佐原さんの部屋に向かった。
「大丈夫ですか?これ…。ゼリーなら食べられるかなって…」
「ありがとう」
「とりあえずしんどいなら横になってください💦」
佐原さんを寝かせ、布団をかける。
おでこに手をあてる…熱い…
「あ…手冷たくて気持ちいー」
あ…
今の佐原さんはかわいかった…かも…
🍀364
「……本当にうつらないかな?」
「大丈夫だと思います」
すると佐原さんは私を引き寄せキスをした。
「添い寝してくれる?」
佐原さんはベッドの端に寄り、布団を開けた。
私は布団に潜り込んだ…
🍀365
佐原さんは私を抱きしめる…
「元気出てきた笑。ありがとう」
またキスを交わす…
次第に唇が首筋におりていく…
そして私を抱きしめていた腕は外され…手が私の胸をつたう…
……えっ病人だよね!?
「元気出てきた」って…
男の人って病気のときでもそうなの!?
すごいなぁ笑
私は変に関心してしまった…笑
🍀366
でもそれ以上はないまま…
いつの間にか二人で眠ってしまっていた。
大好きな人の腕の中で眠るのが、こんなに心地好くて幸せだとは…
この恋が、今までで最大の波乱を含むものになるだなんて、このときは知らなかったから…
🍀367
翌日、私はバイト。
チーフは…
「まったく佐原は…社員が体調管理できてないんじゃ示しがつかん💨」
と言っていた。
まぁ確かに…
「おととい佐原さんかわいかったんですよ~❤」
また私に飛んでくるまいちゃん。
「かわいかったって笑」
おととい…インフルエンザ発症した日か。
「だって体調悪くて弱ってて…かわいかったぁ❤インフルエンザだったんですねぇ~~大丈夫かなぁ?看病行こうかなぁ~~」
まいちゃん…どこまで本気なのか…
🍀368
お見舞い以来、佐原さんの家に行くことも多くなった。
「おじゃましまーす。シュークリーム買ってきたよ~」
「おっありがとー」
「とりあえず冷蔵庫入れとくね」
「……榊さぁ、最近敬語使わなくなったよね」
「え…っ。あぁそういえば…」
私は冷蔵庫の扉を閉めながら答える。
🍀369
「いやいいんだよ。仕事中はちゃんとしてるし。ただちょっと意外だっただけ笑」
「……自分でもびっくりです…」
「自分でもって笑。てか今だけ敬語になってるし笑」
先生とはつき合いだしても、敬語はやめてと言われても、ずっと敬語だったのに…
だから自分でも驚きだった。
🍀370
先生に比べると歳が近いからか…
「社員とアルバイター」のほうが「先生と生徒」よりも上下関係が薄いからか…
尊敬の度合いが違うからか…
それとも、先生よりも佐原さんに対してのほうが、私が心を開いているからなのか…
何にせよ、先生とよりもいい関係が築けたらいいな…
🍀371
「そうだ榊、見てこれ」
そう言って佐原さんは自分の携帯を差し出した。
私はそれを受け取る。
「うわ…きれーっ」
画面に映っていたのは、夕焼けの写真だった。
「でしょ。この間撮ったんだ。待受にしちゃった」
本当にきれいだなぁ…
私が見とれていると…時間が経ちすぎたため、画面の照明が消えてしまった。
照明をつけようと、私は適当にキーを押した。
すると…
表示されたのは、待受画面ではなかった。
そしてその画面に、私はショックを受けた。
🍀372
私が偶然押してしまったのは、いわゆる「ペア機能」のキーだったらしい…
そしてその指定相手の名前は女性…
しかも私はこの名前を…この人が誰なのかを知っている
チーフや三木さんから聞いて覚えていたから…
佐原さんの元彼女だ
🍀374
携帯は私の手に握られていたため、佐原さんは私がそれを見てしまったことには気づいていない。
私は慌てて待受画面に戻すと
「ありがとう」
と佐原さんに携帯を返した。
……ペア機能を解除し忘れてただけ…?
でも別れたの半年以上も前だよね?
設定したことすら忘れてた?
でも私が偶然ペア機能のキーに触れたように…佐原さん自身もその画面を見ることくらいあるんじゃないの?
見たら解除しない?
🍀376
その日はそのことには触れず、いつも通り過ごした。
「もうすぐ終電だから…帰るね」
「うん。駅まで送るよ」
駅でばいばい。
帰りの電車に揺られながらも…頭から離れない。
でも…問い詰めるつもりはない。
ずっと気にはなっていたが、そのまま季節は流れ…冬になった。
クリスマスが近づいてきた。
🍀377
「クリスマスは家来るでしょ?」
佐原さんからメールがきた。
「イヴはバイトだから、25なら…」
「わかった」
相変わらずイベントに興味のない私は、普通にクリスマスイヴにバイトを入れていた。
バイト先では、クリスマスにはサンタの格好をする…それも楽みだった。
「あはは、チーフ似合いますね~」
「だろ!でもやっぱり女の子が着るといいね~!」
チーフは私とまいちゃんを見て満足そうだ。
今日はクリスマスイヴ…
佐原さんは24、25と休みだった。
🍀378
「いらっしゃい」
25日、佐原さんが出迎えてくれた。
「渡すの忘れたら困るから…はい、クリスマスプレゼント」
きれいな紙袋を渡された。
とある有名なブランドの紙袋。
クリスマスプレゼント…
彼氏からもらったのは初めてだった。
そんなだから、私は何も用意してなかった。
『普通』はクリスマスプレゼント交換し合うのかな?
こいつ何も用意してないのかって思われてる?
考えていると…
「開けてみて」
そう促された。
🍀379
紙袋から箱を取り出し、厳重な包装を解く。
「きれい…」
出てきたのは、きらきらと輝く置物だった。
「好きそうだと思って」
「うん、ありがとう…」
そうは言ったものの、またひっかかることが一つ…
このブランドの紙袋が、佐原さんの部屋にいくつかあったからだ。
🍀380
私は置物を元通りに箱に戻し、紙袋に入れた。
「えっ、紙袋ごと持って帰るの?」
佐原さんが不思議そうにそう言った。
やっぱりね…
今までの彼女にも同じブランドのものをプレゼントしてきたんでしょ。
それで今までの彼女は紙袋は置いて帰っていた…と。
だから家には紙袋があるし、私が持って帰ろうとしたことが不思議なんだね。
元彼女にあげたのと同じブランドのものを渡されたのが、少し悲しかったけど…仕方ないよね。
女の子が好きなブランドだし。
🍀381
その日もいつも通り、終電まで佐原さんの家にいた。
翌日からはバイト三昧。
バイトから上がると、メールがきていた。
三井くんからだった。
「冬休み、また映画か何か行きませんか?」
冬休みはほぼ毎日バイトが入っている。勉強だってしなくちゃならないし…遊ぶ時間なんてない。
その旨を返信した。
しかし…ほかに遊ぶ人いないの?
なんで私を誘うかなぁ…
このときはそのくらいにしか思っていなかった。
🍀382
三井くんにはああ言ったけど、なんとか時間をやりくりして佐原さんとは会った。
そんな冬休みも明け、部活も再開。
もうすぐ先輩たちは引退する…
同級生に、私は提案した。
「ねぇ、先輩たちに寄せ書きと何かプレゼントしようよー」
「いいね!何がいいかなぁ?」「今度みんなで買いに行こうか!」
女の子たちは既に盛り上がっている。
「男の先輩には何渡せばいいかわかんないねー💦高橋くん、何がいいと思う?男目線で!」
「…え、あ~…うーん…。何でもいいんじゃない?」
私の問い掛けに対して、高橋くんはそうとだけ言って去ってしまった。
🍀383
……まだ避けられてるのかな、私…
私は友達に戻りたかったけど、そんなの私のわがままなのかな?
こうやって避けられるのは悲しい…
「なに、高橋くんまだなゆのこと避けてるわけ?」
「亜衣ちゃん…うーん、そうみたいだね💦」
「まあなゆにふられて相当へこんでたのは見ててわかったけど」
「ねー」
ほかのみんなも頷く。
やっぱり私が悪いんだよね…
🍀384
部活の後はバイト。
「おはようございまーす」
いつも通り事務室に入ると…
事務室では女の子が二人、店長とチーフから話をされていた。
「えっ新人さんですか!?女の子が二人も!」
「お~榊、また研修頼んだぞー。二人の大先輩だぞ。あいさつな」
🍀385
「宮田理央です。よろしくお願いします」
「元木紅です。よろしくお願いします」
「理央ちゃんと紅ちゃん!女の子が少ない職場だけどよろしくね~」
女の子が倍増した♪と私はうれしかった。
この二人が、まいちゃん以上に私に波乱をもたらすとは…このときは思っていなかった…
🍀386
「今まで本当にありがとうございました!!」
「みんなもありがとう~。引退寂しいよ~」
今日は部活の先輩の引退の日。
私たちは寄せ書きとマグカップを先輩に贈った。
これでついに私たちが執行体…かぁ…。
そう思っていると…
高橋くんと目が合った。
すぐさま逸らされてしまった。
これから一緒に部を引っ張っていかなきゃならないのに、これでは……
🍀387
「亜衣ちゃん帰ろー」
私は声をかけた。
「あ…なゆごめん、私図書館寄らなきゃだから…先帰ってて」
「そっか~。課題?がんばってね!ばいばい」
「うん、ばいばい」
その場には高橋くんもいた。
「高橋くんは帰らないの?」
「…うん」
私と帰りたくないってことなのかなぁ…。
「そっか。ばいばい」
また返事もしてくれない。
🍀388
「おはようまいちゃん」
バイトに行き、フロアにまいちゃんを見つけ声をかけた。
「あ、なゆさん…おはようございます…」
「…どうしたの?なんか元気ないけど…」
「……失恋したんです」
「えっ!?」
それは佐原さんにってこと!?
🍀389
「……え、あの失恋て…?」
「だって…彼女いるなんて知らなかったから…」
まいちゃんは下を向いたまま答える。
「彼女いるの知ってたら、告白なんてしなかったのに…」
「…えーと……まいちゃん、それって…」
私は必死に動揺を隠しながら尋ねる。
するとまいちゃんは顔を上げ、こう発した。
「なゆさんは長井さんに彼女いるの…知ってたんですか!?」
……えっ!?
長井くん!?
🍀390
とりあえずまいちゃんの質問に答える。
「いや…知らなかったけど…」
「前聞いたときいないって言ってたのに…」
まいちゃんはまた下を向いてしまった。
長井くんに彼女?
……あー…
西野くんが言ってた、長井くんが狙ってるっていってた子とうまくいったのかな。
しかし…まいちゃんはやっぱり長井くんが好きだったの!?
じゃああの佐原さん好き好きオーラは一体…
🍀391
「つらいのはわかるけど、接客業だからね!お客様の前ではちゃんと笑ってね」
「……はい……」
「とりあえず今日はなるべく私が接客行くから…ねっ」
「…ありがとうございます」
大丈夫かなぁまいちゃん…
もっともこの心配は、後に無駄だった気がすることになるのだが…
🍀392
「おはよー」
西野くんが出勤してきた。
「あ、西野くんおはよー。じゃあ私上がるね。まいちゃん、お先です」
「…お疲れさまです」
よりによって今日まいちゃん勤務時間長いんだもんなぁ…
西野くんが私と入れ代わり、まいちゃんと西野くんは閉店まで勤務だ。
🍀393
翌日
「亜衣ちゃんおはよー」
「…あ、なゆおはよ…」
?
亜衣ちゃんの様子がおかしい
どうしたのかな…
昨日図書館行ってたし課題で寝てないのかな…
しかし…
翌日もその翌日も…
亜衣ちゃんはなんか様子が変だった。
なんていうか…
私に何か隠してるような…
🍀394
部活の帰り道…
私は思い切って聞いてみることにした。
「…ねぇ亜衣ちゃん、何かあったの?」
「え…」
動揺しているのがわかる。
「私には言えないこと?いつも私ばっかり亜衣ちゃんに話聞いてもらってるし…私も亜衣ちゃんの力になりたいよ。私じゃ無理…?」
「ちが…っ。なゆ違うよ…」
「じゃあ何…」
「…なゆ、落ち着いて…怒らないで聞いてほしいんだけど…」「うん」
「…高橋くんのことなんだけどね…」
えっ高橋くん!?
🍀395
なぜこの場で高橋くんの名前が出るのか、私には理解できなかった。
「高橋くんがどうかしたの…?」
「…うん、あのね…私の思い込みとかじゃなくて…高橋くん、今私のこと好きみたいなんだよね…」
「え……」
一瞬、頭が真っ白になった。
ショック受けてる?私…
確かに高橋くんは私よりも亜衣ちゃんにべったりだったけど…
本当に本気で亜衣ちゃんのことが好きなの?
🍀396
てか…なんで亜衣ちゃんはそう思ったの?
高橋くん…はっきり意思表示したの?
いやでも亜衣ちゃん…
「みたい」って言った…
「…告白されたの?」
「ううん、それはまだ…。
ただ…最近やたらメール来るし一緒に帰ろって言われるし…
それにこの間…ほら、私図書館行くからってなゆに先に帰ってもらった日…高橋くんがついて来て…
その帰り道に…手つながれた。それも恋人つなぎ…」
「えっ!?」
🍀397
「あ、私は高橋くんのことは友達としか思ってないよ!つき合うとかありえないから!」
「…じゃあふりほどいたの?」
「…それは……できなかった」
「なんで?好きでもない人に手つながれて嫌じゃないの?」
ふりほどけなかったっていうのは…
亜衣ちゃんも高橋くんのことが好きなんじゃないの?
「ありえない」って言うなら…ふりほどくでしょ?
てか「ありえない」って…一応私の元彼なんだけどな笑
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