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レス407 HIT数 76254 あ+ あ-

なゆ( 8VbEh )
11/04/25 17:47(更新日時)

過去の恋愛を…

男は名前をつけて保存

女は上書き保存

と例えられているが…


だとしたら私は
男っぽい思考回路なんだなと思う

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No.1466794 10/11/17 22:12(スレ作成日時)

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No.151 10/12/12 11:19
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀148

誘ってみたはいいものの…
予定が合わない。
というか、私に時間がない。

毎日部活なのはお互い様だけど、私はその上土日は夜までバイト。

12月になれば、部活がオフになる。
それまで待つしかない…

「ごめん、12月に入らなきゃ無理だけど…」
「わかった。それまで楽しみにしとく笑。どこ行きたい?」

どこ…かぁ…
考えてなかった。
普通は映画とか遊園地とか?

…先生とは行ったことなかったなぁ…
って、先生のことはもう考えない!忘れるんだから…!!

「あ、高橋くんの地元に行きたいなっ!高橋くんが生まれ育った街を見てみたい…」

高橋くんが住むのは隣の県。電車で1時間半くらい。

「いいけど…何もないよ?いいの?」
「うん!」
「じゃあ日決めたら言って。迎えに行くし」
「ありがとう」

No.152 10/12/12 11:36
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀149

12月になった。

デート当日、授業があった私を大学まで迎えに来てくれた高橋くん。
すぐに地元にUターンで申し訳なかった。

いつも乗る電車の違う路線、乗り換え。
それだけで何だか新鮮だった。

最後に乗り換えた電車は4両編成だった。
8両編成、10両編成の電車しか見たことのなかった私は、それだけで
「かわいい~~❤」
と声を上げた。

「かわいい、ねぇ…笑」

あ、高橋くん呆れた?
まぁいいやかわいいものはかわいいし!

No.153 10/12/12 16:34
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀150

4両編成の電車に揺られて、終点まで行く。
結構な田舎なのかなぁと思いながら電車を降りると、駅は近代的なデザインできれい…私の最寄り駅よりも駅ビルも大きい。

「これからどうする?」
「とりあえずお散歩しよ!」

私たちのお決まり、お散歩。


歩いていると、大きな公園を見つけて入る。

池には水鳥がたくさんいて、私はまた「かわいい~」を連呼していた。
そして写真撮影。

No.154 10/12/12 16:42
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀151

12月、日暮れがはやい…

私たちは温かい飲み物を買って、ベンチに腰掛けた。

腰掛けるとほぼ同時に、高橋くんに手を握られた。
突然でびっくりしたけどうれしくて…私は高橋くんの肩に身を預けた。

落ち着く、穏やかな時間…
幸せだなって思った…

No.155 10/12/12 16:50
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀152

家に帰ると、メールが届いた。
高橋くんからだった。

「今日はありがとう。寒かったし疲れただろうから、あったかくしてゆっくり休んでね。」

文面にくすっと笑いながら返信。

「こちらこそありがとう!楽しかったよ。高橋くんの地元はかわいいものがいっぱいだね!」
「電車に鳥?鳥はわかるけど電車は…」
「えーかわいいよー!」

家に帰ってからも他愛のない話。
こんなやり取りが楽しいって思ってた。

No.156 10/12/12 21:53
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀153

私は、いわゆるカップルイベントにはあまり興味がない。

先生とも、誕生日やクリスマス、バレンタインは何もしていない。

もうすぐクリスマスだけど…
私は別に何も考えていなかった。

クリスマスイヴには授業もあったし、部活の集まりもあった。

部活の集まりのあと…
普通に帰ろうとした私を、高橋くんが引き止めた。

No.157 10/12/12 23:12
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀154

「今日…このあとどうする?」

んん??
どうするって…別に約束とかしてないよね…?

あぁでも高橋くんにとっては、カップルがクリスマスイヴを共に過ごすのは『当たり前』なんだな…

高橋くんを傷つけたくはないし…私に用事はないし…

「あ…どうしよっか」
と当たり障りのない返事をした。

そしてまた…とりあえずお散歩に笑

No.158 10/12/12 23:50
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀155

私の家の近くの大きな公園に向かった。

寒いのは苦手な私だけど、不思議と平気。

ベンチを見つけて座る。

空を見上げる。

「あ…オリオン座」

今日は空が澄んでる…

No.159 10/12/12 23:59
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀156

手はずっとつないでる。
けど…それだけ。

私が初めての彼女みたいだし…
奥手だなぁ…

私は…
自分から抱き着いた。

私は言葉よりも行動で気持ちを表すタイプだ。

抱き着いたのから一旦離れ…
私からキスをした。

No.160 10/12/13 00:03
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀157

あ…ファーストキス奪っちゃった??
さすがに男として、初めては自分からしたかった??
まずいことしちゃったかな…
と思っていると

んん!?あれ初めてだよね!?
と思うようなキスに変わっていました…笑

No.161 10/12/13 00:22
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀158

クリスマスイヴ、星空の下で初めてのキス…
意図せずに、とてもロマンチックな想い出ができてしまった笑

そんなロマンチックな一夜のあと…しばらくはバイト漬けの日々が始まる。
年明けまでほぼ休みなく、10時間働く日々…

No.162 10/12/13 00:32
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀159

年末年始、主にシフトがかぶったのは三木さんだった。

「やっぱり接客は女の子のほうがいいね~。なんでこの店は野郎ばっかかな…」
…三木さんてばそればかり。

年末年始は想像を絶する忙しさで…走り回って、本当に目が回った笑
でも三木さんと働くのは楽しかった。

私の上がりと交代で、佐原さんが出勤する。

「榊お疲れ。忙しかった?」
「忙しかったですよ~。あとお願いします。」

佐原さんと入れ違いなのが…少し残念だなって思ったけど…

いろいろ考える余裕などなく、家はご飯とお風呂と寝るためだけの場所…

年が明けたけど…
高橋くんに年賀メールもしていない…

だめ…しんどい…
明日もバイトだし…
おやすみなさい…

No.163 10/12/13 00:40
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀160

そんな日々を送っていて…
高橋くんにメールをしたのは、お正月ムードも消えかけたころだった。

「遅くなってごめんね💦いまさらかもだけど…あけましておめでとう!」
「あけましておめでとう。バイト忙しかったんだね。」

「冬休み…1回も会えなくてごめんね(>_<)」
「年末年始は忙しいんだもんね。また落ち着いたらどこか行こうね」

「うん…ありがとう」

冬休みは本当にあっという間…
冬休みが明ければ、すぐに大学のテストが始まる。

No.164 10/12/13 03:55
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀161

バイト漬けの毎日から、テスト勉強とレポートに追われる毎日にかわる…

高橋くんとは合間合間にメールで励まし合った。

テストが終わったら会おうねって約束して…

テスト期間が終わると、部活のオフも明ける。

お互い、テスト期間の最終日までテストがあるわけではなかったから…
部活が再開するまでの、その隙間に会う約束をした。

No.165 10/12/13 12:00
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀162

今回のデートは、繁華街をぶらぶらすることになった。

しかし…そこからどこへ行くかがなかなか決まらない。

私たちはお互い、かなりの優柔不断だ…

何となく歩き、いくつかお店を見てみたりしたが…
なんだか疲れてしまった。

私たちにはお散歩が合っている…と、また高橋くんの地元の公園に行くことになった。
水鳥たちに会いたいし!

No.166 10/12/13 12:20
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀163

公園に着き、ベンチで寄り添いながら水鳥を眺める。

いきなり高橋くんが
「髪…ずっと長いの?」
と聞いてきた。

私の髪は、胸まである黒髪のストレート。

「ずっとセミロングかロングだなぁ…」
「そっか。俺は…短い髪のほうが好きなんだよね」

…それは、切ってほしいってことですか…!?

「まぁ別にただ単に俺の好みなんだけど」

No.167 10/12/13 12:23
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀164

たまには髪型を変えてみるのもありかな…

そういえば先生は、長い髪がきれいだねって言ってたな…

今は高橋くんが彼氏だもん。
高橋くん色に染まって、先生のことを忘れてしまいたい…

よし!
髪切ろう!

私は決心した。

No.168 10/12/13 12:37
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀165

久しぶりの部活。

突然短くなった私の髪に、高橋くんを含めみんなが驚いていた。

2月、長年髪で隠れていた首筋が寒い…

でも、気分は軽かった。

No.169 10/12/13 12:48
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀166

「おはようございまーす」

部活のあとは、バイトへと出勤。

「おはよう榊…髪どうした?失恋か?笑」

そう話し掛けてきたのは…三木さんではなく佐原さん。
三木さんのほうがそういうこと言いそうなのにな…と思った。

「失恋じゃないですよっ」

そう返答だけして、仕事に取り掛かる。
後を追ってくる佐原さん。

「そっか…長いほうが似合ってたのに」
「な…っ佐原さんの好みなんて知りませんよっ!」

佐原さんを振り切り仕事をする。

どきどきしてるのが自分でもわかる…
このどきどきは一体何なのだろうか…

No.170 10/12/13 13:00
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀167

佐原さんが隣から話し掛けてくる。

「榊、あの在庫ってまだあった?」
「倉庫の手前から2列目の棚の、右上にありますよ」

私は前を向いたまま返答する…
短くなった髪では、顔が隠れない…

早く倉庫へ行ってください…

しかし私の願いも虚しく…

「さっき見つからなかったんだよね…一緒に倉庫来て」
「…はい…」

そう返事するしかない。

No.171 10/12/13 19:33
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀168

もので溢れた倉庫は狭い…

近いです佐原さん…

「…なぁ、榊はこの仕事好き?」
「へっ!?何ですかいきなり…。好きですよ?ほかのスタッフや社員さんもみんな好きですし…女一人はちょっと寂しいですけど」

「そっかぁ…まぁなら榊がいる間は俺も辞めないわ」

え…?

私が何を言う間もなく、目的のものを持って佐原さんは倉庫を出ていってしまった。

No.172 10/12/13 21:40
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀169

佐原さん、仕事嫌なの…?

もやもやしたまま、部活はさらに忙しくなる…
しばらくバイトには行けなかった。

部活で高橋くんとのデートの時間もとれなかった。
でも毎日部活で会えるから、それでいいと思っていた。

No.173 10/12/13 21:49
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀170

「おはようございます。お久しぶりです」
久々のバイト。

「お~榊!久しぶりだな」
チーフと三木さん。

「長らくお休みをいただいてすみませんでした」

「あ、そうそう、また三木と飲む約束してるんだけど、榊も来ないか?また佐原は無理なんだけどな…」

またまたこのメンバーで集まることとなりました。

No.174 10/12/14 01:27
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀171

飲み会(?)当日。

「榊、お前まだ彼氏いないのか?」
いきなりの三木さんの発言に、意表をつかれてあわてふためいてしまった私…

「えっ、なに彼氏できたのか?」
チーフまでのってくる…

もう隠せないな…
ってか隠す必要もないし

「え~…あ、はい…」

そこからは質問攻めにあった。

No.175 10/12/14 01:30
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀172

「どこで知り合ったん!?まぁどうせ部活だろうけど」
「…そのどうせですけど…」

「先輩か!?榊は年上彼氏が似合う!」
「いえ同い年です…」
「えっ意外!」

「告白はどっちから?…って榊は自分からするタイプじゃないよな」
「…まぁそうですねぇ…」

「名前は!?」
「聞いてどうするんですか!」

こんな感じでこの日は持ち切りだった。

チーフはまた、「俺だけ独り者」って嘆いていた…

No.176 10/12/14 08:58
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀173

バイトを長く休んでいたため、春休みはまたバイト漬けの毎日。

高橋くんと会う時間はつくれなかった。
私は別に平気だった…

先生と滅多に会えなかったのに慣れていたためか…平気だった。

まだ先生を忘れられていないためでもあったのかな…

No.177 10/12/14 13:02
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀174

会う時間はつくれなくとも、メールはしていた。
メールを送るのはいつも私からで…少し寂しかった。

でも、高橋くんはとにかく会いたがってくれていた。

「ごめん…バイトが忙しくて」
そうメールする。

週6で9時間入っていると、残り1日は休みたい…
それが私の本心だった。

すると…
「バイトと俺とどっちが大切なの?」
と返ってきた。

No.178 10/12/14 15:32
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀175

どっちがって…
比べるものじゃないし…

このとき、自分は『仕事人間』なんだなって知った…


バイトは楽しい。
チーフも三木さんも佐原さんも好き。
3人と働くのが楽しい。
3人の掛け合いを見てるのが好き。

しかし…それが終わりに近づいていた…

No.179 10/12/14 20:54
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀176

春休みも終わりに近づいたころ…
チーフに呼ばれた。

「まだここだけの話な。榊には言うけど…」
前置きで鼓動が速くなるのがわかる…

「三木がな、異動になった。あいつ、お前のこと本当にかわいがってたから…。最後まで楽しく働いてやって。あ、本人が言うまでは知らないふりな。俺のおせっかいだから。」

三木さんが…異動…
私を育ててくれて、いつも笑い合いながら仕事をしてきた、大好きな三木さん
悲しくないわけはない…けど

「どこのお店に異動なんですか?」
「あぁ…〇〇店だよ」
「じゃあ栄転ですね」

おめでとうございますって言わなきゃ…

No.180 10/12/14 22:13
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀177

チーフに言われたとおり、三木さんの前では何も知らないふりをしなければ…

しかしやはり顔に出たのか…

「なに?今度こそ失恋か?」

佐原さんにそう話し掛けられた。

佐原さんには話してもいいのかな…

「…だって…三木さん…」
「あぁ、知ってるのか…。俺だってショックだよ。三木さんがいなくなるなら、俺もう辞めたい…」

えぇどんだけ~
そんなに三木さんが好きなのかっ!

「…私がいるうちは辞めないんじゃなかったんですか?」
「そうだな…」

そうだな なんだ…

No.181 10/12/14 23:04
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀178

三木さんの異動は、今から2週間後…
もう2週間しか一緒に働けないんだ…

しかも来週からは部活の勧誘が始まるから、あまりバイトに来れない…
シフトかぶってるの、何日だろう…

「おはよう榊~」

三木さんが出勤してきた。

佐原さんには気づかれちゃったし…
元気にふるまわなきゃ!

「おはようございまーす!」

No.182 10/12/15 00:11
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀179

部活の勧誘期間が始まった。

練習が厳しいため、部員は3分の1残ればいいほう…
だから、それを見据えて必死に勧誘しなければならない。

「あっなゆ見て見て!あのコ、イケメンじゃない??」
「じゃあ亜衣ちゃん勧誘してきなよ」
「イケメンには緊張するから無理ぃ~…」
「え~なにそれ~笑。私はあの女の子たち勧誘してくる!」

かわいい女の子を入れるんだ!
そう私は張り切っていた。

かわいい女の子…
後々悩まされることになるとは知らずに…

No.183 10/12/15 00:58
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀180

この年、女の子がたくさん入ってくれた。
男の子は少ない…

私たちの学年と一緒。

さて何人残るかな…


私と高橋くんが付き合っていることは、すぐさま1年生たちに知れ渡ったようだった。
一緒に帰ったりしたからだろうな。
隠す気なんてないからいいんだけど。

No.184 10/12/15 01:03
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀181

そして、あっという間に三木さんの最後の出勤日の前日になった。

社員とアルバイターとの関わりが深い職場で、アルバイターを動揺させないためか…
前日まで、三木さんの異動は公表されなかった。

ほかのアルバイターたちも、悲しんでいた…

私は三木さんに
「今日と明日、一緒に最高の仕事をしましょう!」
と誓った。

三木さんはすごく喜んでくれた。

No.185 10/12/15 02:26
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀182

そして迎えた最終日…
寂しさでいっぱいだったが…

「他店に行かれるということは…これからライバルですね」
私なりの、さよならのかわりの言葉だった。

「おう。この店の成績は榊にかかってるからな。本当に榊には助けられたよ。チーフや佐原さんをよろしく頼むな笑」

この日は売上も上々で、三木さんを気持ち良く送り出すことができた…と思う。

No.186 10/12/15 07:56
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀183

「どうした?元気ない」
「え…っ」

高橋くんと学校帰り。

「あ、ごめん…実はバイト先の社員さんが異動しちゃって…寂しいなって…」
「…社員って男だろ?そんな寂しがるなよ…。嫉妬しちゃう」

しちゃうって…

ぷっと笑ってしまった。

「いやいや社員さんとして好きなだけで…嫉妬する要素はどこにも…」

そう、三木さんには…

……でも佐原さんには…?

一瞬、頭をよぎった。

No.187 10/12/15 07:59
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀184

チーフも三木さんも佐原さんも、社員さんとしては平等に好き。

だけど…それなのに
異動したのが三木さんじゃなくて佐原さんだったら、もっと寂しかった気がする…

三木さんに失礼だし!
と思って考えるのをやめたが…

この気持ち、この差は…

No.188 10/12/15 23:48
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀185

三木さんが異動してからしばらくして…新入社員が来た。
男の人。

「はじめまして。新入社員の小松です。」
「あ…っはじめまして!榊です。よろしくお願いします!」

感じのいい人だなって思った。

よかった…この人とならうまく仕事できそう♪


佐原さんは、「後輩ができた」と喜んでいた。

No.189 10/12/16 00:03
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀186

一方部活では…
後輩たちも打ち解けてくれて、ますます楽しくなってきていた。

中高時代に部活をやっていなかった私に、はじめてできた「部活の後輩」…私にはかわいくて仕方がなかった。


満たされた毎日…のはずなのに、心のひっかかりはとれないまま…まだ先生のことを忘れられずにいた。

高橋くんと付き合って半年以上が過ぎたし、高橋くんのことはちゃんと好き。

それなのに…どうして?

高橋くんへの罪悪感が、限界に達していた…

No.190 10/12/16 11:48
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀187

そんなある日の帰り…

「今度同窓会やることになったんだよねー」
と高橋くん。

「そうなんだー。昔好きだった子に会えるかな笑」
と言ってみる。

「まぁ会ったところでなぁ笑」
「でもどんなふうになってるかは見てみたくない?」
「んー…まぁそうだなぁ。そっちは?元彼の話…実は聞いてみたいんだよね」
「えっ!?聞きたいの!?」

まさかの要望にびっくり…

No.191 10/12/16 11:50
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀188

高橋くんは、私に過去に彼氏がいたことだけは知っていた。
裏を返せば、それしか知らない…

「いつからいつまで付き合ってたの?」
「んー…中3から高2まで」
「結構長いなぁ…。それだけ付き合ったらさ…忘れられるものなの?」
「え……」

私の心を見透かしたような質問…
うそでも「忘れたよ!今はあなたしか見えない」って言ったほうがいいのかな…

「…忘れてない?」
「あ…うん…ごめん。」

もう正直に答えるしかないなって思った…

No.192 10/12/16 19:29
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀189

「どんな人だったの?中学の同級生?」
「ううん…塾の…先生…」

「じゃあ年上だ」
「うん…」

馬鹿正直に答えたら、傷つけてしまうのでは…と思ったが、真実を話すほうが心が軽かった。

「いくつ上だったの?」
「かなり…。その先生ね…離婚歴があってね…。実は…私…の両親も…私が中学入る前に離婚してて…だから…」

高橋くんへの申し訳なさや高橋くんの優しさ…いろんなものを感じて、私は泣き出してしまった。
人前では決して泣かなかった私なのに…

No.193 10/12/16 19:37
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀190

両親の離婚のことは、だれにも一切言ってなかった。

だから高橋くんも
「そうだったんだ…」
と驚いていた。

「離婚する人のこと…やっぱり…悪く言う人…多い…から…だれにも言えなかった…」

「そんな差別とか、なくなればいいのにな…。俺は少なくとも、離婚家庭の子だからって気持ちは変わらないよ。…ていうか…何だろうと気持ちは変わらないよ。実は宇宙人でしたーとか言われてもね」

「元彼のこともさ…忘れさせられるような男になるから」

そう言って抱きしめてくれて…

私は人生ではじめて『嬉し泣き』をした…

No.194 10/12/16 19:43
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀191

「ごめん…ごめんね…っ」
「もういいから。ってゆーか、次謝ったら怒るからっ。そして泣き止めっ」

「そんなこと言われたら余計に泣き止めない~~」
「えぇ!?そうなの…!?」


この日は本当に幸せだなって思った。

涙が出るほどのうれしい言葉をくれて…
高橋くんの腕の中は落ち着いて…

愛されてるって感じたし、私ももっと好きになったし好きになりたいって思った。

だけど…幸せは長くは続かなかった…

No.195 10/12/17 00:05
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀192

私がバイトを初めて、もう1年以上。
後輩が何人も入っては辞め入っては辞めを繰り返していた。
しかし後輩とはいえ年上ばかりだった。

「榊、また新人入ったぞ」
出勤するなりチーフにそう話しかけられる。

「そうなんですか?今度の人は続けてくれたらいいですね~」
「今回はな、お前の同い年が二人」
「同い年ですか!?やった~」
「…二人とも男だけどな笑。まぁ研修頼むぞー」

この職場は、かなり入れ代わりが激しい。
100人入っても50人は数週間、残り50人のうち40人は数ヶ月で辞めてしまう。
1年続くのは100人中2、3人だ…

だから私は、もう立派な『ベテラン』扱いをされる…

No.196 10/12/17 00:42
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

>> 195 🍀193

「はじめまして!榊です。2年目です。同い年の人が入ってくるって聞いて、楽しみにしてました!よろしくお願いします」

「西野です。よろしくお願いします」
「長井です。よろしくお願いします」

西野くんには、少しチャラそうだなっていう印象を受けた。
長井くんは、背が高くてスポーツマンな印象。

二人とも続けてくれたらいいなー

No.197 10/12/17 01:25
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀194

同い年なだけあって、3人で仲良くなり、バイトのあとにしゃべったりすることも多かった。

「榊は彼氏いるの?」
「いるよ」
「やっぱりかーくっそー」
と西野くん。

「2人は?彼女いないの?」
「…残念ながらいない」
「俺も」
「へー意外。2人ともいそうなのにー」

「榊の彼氏は年上っぽい~」
と西野くん。
「あ、ぽいぽい。榊には年上が似合うよな~」
と長井くんも。

「んー、それよく言われるなぁ。なんでだろう…。でも彼氏同い年だよ」
「まじで!?てか榊を落とせる同い年ってどんな男だよー」
「西野くん…なにそれ笑」

No.198 10/12/17 01:37
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀195

仕事中…
「榊、西野と長井と仲いいらしいな」
話しかけてきたのは佐原さん。

「同い年ですからねー」
「…ふーん。たぶらかすなよ」
「はいっ!?なんですかそれっ」

……そういえば…
佐原さんは私に彼氏がいること知らない…よなぁ…

三木さんとチーフから聞いてないっぽいよね…
だって知ったら絶対からかってくるはず…

No.199 10/12/17 15:37
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀196

季節は初夏になっていた。


今日は高橋くんの地元に遊びにきた。

「暑くなってきたねー。どこ行こう?」
「じゃあ家来ない?」
「えっ!?」
「親は仕事でいないし…」
「そんな、留守にお邪魔できないよ💦」

高橋くんの家の前までは行ったことがあるが、上がったことはない…

「暑いし行こっ」
半ば強引に手を引かれて、家まで連れていかれた。

No.200 10/12/17 16:33
なゆ ( 20代 ♀ 8VbEh )

🍀197

部屋に通され、エアコンをつけてくれた。
ものは少ないけど広くないため、ベッドに腰掛ける。

このとき…
本当に不思議なのだが、直感的に
「この部屋に来るのはこれが最初で最後だろう」と感じた…

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