注目の話題
背が高い事で仕事で怒られました。
🔥理沙の夫婦生活奮闘記😤パート2️⃣😸ニャ~ン
初めて会った彼に体型の事を言われました、、、

お題リレー短編小説

レス500 HIT数 33306 あ+ あ-

高校生さん( 10代 ♂ 7JsUh )
11/06/24 14:02(更新日時)

普通のリレー小説では無いんですが!
お題リレー小説をしませんか?

つまりお題に沿った超短編小説(小話)を書きます。
書き終われば何か1つお題を出して次の方に回します。

お題をもらう。

お題に沿った小説(小話)を書く。

次の方にお題を出す。

こう言った感じです。
俳句や短歌、ポエムなんかでも全然OKです
尚、出すお題については“なるべく”自分の書いた話しに関与している物にして下さい。
例)
―――――――――
「もらったお題(タイトル)」

************
************
************



「渡すお題(タイトル)」
―――――――――
注)物語が終わらず続く物は禁止です。かならず1レスで物語を終わらせましょう。

お題をタイトルにしましょう。

お題(タイトル)は物語の初めに必ず書いて下さい。次に出すお題(タイトル)も物語の最後に必ず書いて下さい。

では、スタートです。

初めのお題「秋」

No.1160585 09/09/05 05:50(スレ作成日時)

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No.401 10/12/12 11:08
月子 ( 0DD7nb )

>> 400 【公園】

その公園の真ん中には 像の滑り台があった。
水色の体に ぽっかりと穴が空き 中の階段を登ると 鼻から滑り降りる仕組みになっている。

私は この通称『ぞうさん公園』を 通勤の通り道にしていた。
横切ると近道だったから。

ある朝 ぞうさんの鼻の先の砂場が 朝日に照らされて キラキラと光っていることに気付いた。
なんだろ…? 近付くと そこにはビール瓶の破片が散らばっていた。

子供が怪我をしたらどうするつもりだと 憤慨しながらも 通り過ぎた。

夜には 綺麗に取り除かれていた。
きっと 役所かお母さん方が 掃除をしたのだろうと 納得した。
しかし…。次の朝も。次の朝も 破片はあった。

悪意を持っての いたずらだろう。

いたちごっこのように 続いたある晩、私は 目にした。
犯人を…。

私の勝手な予想を裏切り それは 女だった。
ビール瓶を 像の鼻先に叩き付けるその姿は 夜叉のようであった。
あまりの異様な光景に 私は後ずさる。

振り返る女の顔が 私の顔を捕らえる。

私は 逃げ出した。

次の朝 私の玄関先に ビール瓶の破片が キラキラと輝いていた。

次のお題は【夜叉】

  • << 404 【夜叉】 私が小学生の頃、毎年両親と私と弟の春樹で、江ノ島の海に行っていた。しかし、母は金槌だからと、海に入らなかった。 父は海泳ぎが得意で、私達に海泳ぎを教えてくれた。それで私達も年々海泳ぎが上達し、少し遠くの杭まで往復出来るようになり、一日中泳ぎ続けた。 しかしその日の午後は波が高く遊泳禁止になり、私と母は片付けを始め、父はトイレに行った。春樹はまだ泳ぎたいとゴネ続けていたが、母に叱られ波打ち際で砂を蹴っていた。しばらくすると 「泳いでるよ!あの子溺れちゃうよ!」 誰かが大声で叫んだ。 私と母はハッとして 「春樹~!」と叫んだ。母は上着を脱ぎ、海に飛び込んだ!凄いスピードで溺れた春樹の所まで泳ぎ、片腕で抱えながら泳いだ。そこへ父が戻って来て、慌てて母から春樹を受け取りシートに寝かせた。春樹は少し海水を飲んだだけで済んだ。周りの人達から拍手が沸いたが、直ぐに「えっ!刺青?あれ夜叉?」とザワザワして来た。 夜、母が昔不良だったこと。その時に刺青してしまったと聞いた。 母は「ごめんね」と泣いた。 私達は抱き付いて「大好きだよ」と言った。 次は【涙】

No.402 10/12/12 11:15
月子 ( 0DD7nb )

>> 401 すみません昉

像→象の 間違いです。

初めての投稿なのに 思い切り 間違えてしまいました。

こんな アホな訂正に 1レス使ってしまうことにも お詫びします昉

No.403 10/12/12 11:31
なおさん ( 40代 ♂ eqOJh )

>> 402 月子さん
気にしない✋
そういう時は
こう言うの
象もスミマセン
m(__)m

No.404 10/12/15 18:27
陽子 ( ♀ oQ9K )

>> 401 【公園】 その公園の真ん中には 像の滑り台があった。 水色の体に ぽっかりと穴が空き 中の階段を登ると 鼻から滑り降りる仕組みになっている… 【夜叉】
私が小学生の頃、毎年両親と私と弟の春樹で、江ノ島の海に行っていた。しかし、母は金槌だからと、海に入らなかった。
父は海泳ぎが得意で、私達に海泳ぎを教えてくれた。それで私達も年々海泳ぎが上達し、少し遠くの杭まで往復出来るようになり、一日中泳ぎ続けた。
しかしその日の午後は波が高く遊泳禁止になり、私と母は片付けを始め、父はトイレに行った。春樹はまだ泳ぎたいとゴネ続けていたが、母に叱られ波打ち際で砂を蹴っていた。しばらくすると
「泳いでるよ!あの子溺れちゃうよ!」
誰かが大声で叫んだ。
私と母はハッとして
「春樹~!」と叫んだ。母は上着を脱ぎ、海に飛び込んだ!凄いスピードで溺れた春樹の所まで泳ぎ、片腕で抱えながら泳いだ。そこへ父が戻って来て、慌てて母から春樹を受け取りシートに寝かせた。春樹は少し海水を飲んだだけで済んだ。周りの人達から拍手が沸いたが、直ぐに「えっ!刺青?あれ夜叉?」とザワザワして来た。

夜、母が昔不良だったこと。その時に刺青してしまったと聞いた。
母は「ごめんね」と泣いた。
私達は抱き付いて「大好きだよ」と言った。
次は【涙】

No.405 10/12/15 23:26
秋扇公主 ( aVaWh )

>> 404 【涙】
「小莉(シウリー)、おいで」
母さんがあたしを膝に載せる。
「お願いします」

母さんが会釈し、お隣の黄(ウォン)おじさんが読み出す。

《母さん、お元気ですか。この前の手紙で『加減が良くない』とあったので、お金と一緒にお茶を送ります。蘇州の碧螺春です。白小姐(バイさん)が選んでくれました》

また、「白小姐」か。兄さんの手紙によく出る名だ。

《蘇州といえば、最近、白小姐の下に従妹が来ました。蘇州の伯父夫婦が死んだので、白小姐が引き取ったそうです。その子も『小莉』といいます。》

「どうしてあっちにも小莉がいるの?」

八歳のあたしは何故だか悔しくて泣いた。

あれから数年、手紙はいつの間にか途絶え、金だけが毎月兄さんの名で届く。

「小偉(シウワイ)は、きっと忙しいのよ」

確かに母さんの言う通りかもしれない。

だが、上海で白小姐やもう一人の小莉と暮らす内に、兄さんにとって広東の家族は単なる送金先に過ぎなくなった気がする。

妹といったって、あたしは兄さんの顔も知らない。

書留に記された「劉偉霖(ラウ・ワイラム)」の名を眺める内に、また涙が出てきた。

次は【海】

No.406 10/12/16 01:24
pure ( ♀ dKpJh )

🎵【海】
ベビーカーを引いて港に出た。桟橋から流れる海風は、私の心をいやしてくれる。

結婚してからわかったこと。ただ好きだから、愛しているからでは生活が成り立たないこと。どんな苦労も乗り越えられると思っていた。付き合って、結ばれて、妊娠した時は、二人で喜びあった。
だけど、彼の母親が私と彼の知らない中で、私の両親に借金をしていた。
私の親は、それでも彼の一生懸命な姿を信じ、何よりも娘である私を愛すればこそ結婚を許してくれた。でも一度ひび割れた不信感はどんどんふくらみ、彼が悪いわけじゃないのに、彼を責める結婚生活となった。

ベビーカーにちょこんと座り、上目遣いに私に微笑む息子を見ていると、涙が溢れてくる。
ごめんね。あなたからパパを奪ってしまって。

愛して止まない彼。でもこれ以上彼と生活することは出来ない。

孫が生まれても訪ねてくることさえしなかった彼の親。届くのは姑の借金の督促状。

生活を脅かす彼の親を憎む妻を見るのは、彼にとってつらかっただろう。そう思いやれるようになるには、時間が必要だった。

次のお題は【督促状】

No.407 10/12/18 19:05
秋扇公主 ( aVaWh )

>> 406 【督促状】
「これ借ります」
「はい」
「一冊ですね」

寒いのによく来るな。少年のコートから覗く水色のパジャマのズボンに、依子は鳥肌が立つ気がした。

この図書館は大学病院の近くなので、そこの入院患者もしばしば利用する。

この半年、二週に一度はこの子が来た。
いつも貸出期限日まで本を借り、返しに来た足で新たに借りていくのだ。

依子は本のバーコードをスキャンすると、二週間後の日付を押したしおりを本に挟んだ。

水色の服を着た幼い少年が微笑む表紙のタイトルは“Little Prince”、「星の王子様」の英語版だ。

「こちらの期限までにお返し下さい」
「はい」
少年はいつもの笑顔を見せて本を受け取った。

「橋本健様」「樋口淑子様」「藤岡勇介様」「辺見梨香様」…
プリンタの次々吐き出す宛名に「星川一彦様」の文字列を目にした瞬間、依子は胸を衝かれた。

あれから一月。
あの「星の王子様」はまだ戻らない。

きっと、あの子は退院したんだ。そのゴタゴタで本を返し忘れただけなんだ。

家に届いた督促状に苦笑いする少年を想像しながら、依子は刷り終えた督促状の束を揃えた。

次は【本】

No.408 10/12/19 23:52
pure ( ♀ dKpJh )

🎵【本】

辛いことがある時、嬉しい時があった時、真美はいつも本屋に立ち寄る。
大きな本棚にひしめき合う本を眺めると、孤独や抑揚のある感情と向き合える気がする。

ねぇ…早く私を見つけて
本棚の本がそう囁いているような、そんなインスピレーションを感じる瞬間が何よりも心地良い。

真美は、今日どんよりとした気持ちを払拭したくて、いつもの本屋に足を向けた。

今の自分に必要な言葉。必要な物語を探し求め、食い入るようにタイトルを眺めた。

「心を浄化する魔法の言葉」ふとタイトルが目に入り、手に取って中をパラパラとめくってみた。無心に開いたそのページには、まるで真美の心を見透かしたようなメッセージが書かれていた。

活字を通して、心を癒やす。読書が精神安定剤。本の背表紙や表紙の絵。ビビッと来た本を手にした感触は、携帯小説では味わえない快感だ。

レジで本屋のカバーに身をまとった本。それを大事に抱えて、真美は本屋を後にした。

真美の背中は、入店した時のどんよりとした気持ちと引き換えに、イキイキとしたオーラを放っていた。

次のお題は
【オーラ】

No.409 10/12/21 03:01
陽子 ( ♀ oQ9K )

>> 408 【オーラ】

私は霊的なものは一切持っていない。
しかし、あの日泰男が入って来た時、周りが日を浴びたように明るくなったのを見た。

光を放ってる!

泰男が光を放ってる!

此所は病室。
見舞客はいつも多い。
その日も患者それぞれに見舞客が来ていたから、見舞客は珍しくはない。

なのに泰男が戸口に真直ぐ立って、部屋を見回した時、患者達が注目した。

泰男は「お邪魔します!」と一礼し、一番奥の私を目指して歩いて来た。

「来たよ!」

優しく暖かい眼差しが私に注がれる。

「もう心配は要らん!
僕が付いてるで!」


私の溢れる涙を、ハンカチで拭い
「大丈夫や!大丈夫やて!
心配要らん!
傍に居(お)るから、眠り!
痛いのは何処や?」

左腰の付根と答えると
泰男は布団の上からずっと擦り続けた。

思えば、初めて会った時も、泰男は光の中に立っていた。

次は【光】

No.410 10/12/24 23:51
なおさん ( 40代 ♂ eqOJh )

>> 409 【光】

街は光のイルミネーションに飾られていると言うのに………。



゜。o 。。 ゜。 ☆ 。
。o 。 o。 。w。o
 。。o 。 ゜。从 。゚
Г ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|从 。
|今日すげえ暇!|ソ从o
|_/\_____|从从゚
○)==丶∥。 ノ从从从从
。(iдi)∥ o。||。 ゚
。/  づΦ゚。[工工]゜


【クリスマス】

No.411 10/12/25 00:31
モモンガ ( PZ9M )

🌱クリスマス🌱


大嫌いなのに口づさんでしまうこの時期のクリスマスソング


旦那がそわそわしてるのはいつもボーナスの明細と子供からの評価


この時期につめたくなる台所や


少しだけマニキュアなんかした私には目もむかない



せわしない日常の中でいつも私は誰かの背中ばかりみている


そしていつも一人



見送ったドアのこちら側には誰もいないの




恋人がサンタクロースだった時期なんてほんのわずか



気がつけばサンタクロースは絵本の中だけ



せめて夢の中だけでも素敵なクリスマスならいいのに




でも、ま
いっか



こうして会いたい時に隣を向けば会える距離に家族がいて



愚痴を言えて
泣けて
笑って
また愚痴れる



それってかなり
本当は幸せなことなのかもね



おやすみなさい



少しぽっちゃりしたサンタさん


また明日から幸せ運んでよね



メリークリスマス🌱



🌱次は(恋人)😺

No.412 10/12/27 10:30
秋扇公主 ( aVaWh )

>> 411 【恋人】
「先生は、クリスマスはどうするの?」
八歳のマリーはお下げ髪を揺らして問い掛けた。
「内緒さ」
ジョゼフは微笑む。
「そう」
予想に反して、少女は寂しげに俯いた。

「パブロ、君もそろそろ片付けを」
ジョゼフは教室に一人残った少年に声を掛ける。
相手は黙って大きな黒い目をギョロリと向けた。
「そろそろ、お母様も迎えにいらっしゃるだろうから」
どうも、この子は苦手だ。
穏やかな口調を努めつつ、ジョゼフは頬が強張るのを感じる。
画才は子供離れしているが、無邪気さがない。

「ママ!」
少年は勢い良く駆け寄る。
「今日は遅くなりましてすみません」
「マダム、お気になさらずに」
ジョゼフは自然に見えるよう細心の注意を払って切り出す。
「クリスマスは、どうなさるんですか?」
「アンダルシアに帰ります」
黒いベールの下から円らな瞳がジョゼフを射た。
「主人のお墓参りもありますので」

赤子を抱いた、大きな黒い瞳のマリアの肖像画。

結局、あの人には渡せなかった。

ジョゼフはしばらく迷っていたが、カンバスの後ろに題した「聖母子」に二重線を引き、その上に「罪の女」と記した。

次は【罪】

No.413 10/12/31 00:27
なおさん ( 40代 ♂ eqOJh )

>> 412 【罪】

人間とは、罪深い生き物だ。
謝れば、懺悔すれば、弁償すれば、それで責任は果たしたと、自分に罪は無くなったと、本気で思っているから始末が、悪い。
人には、煩悩がつき物だから、仕方ないと言えばそれまでだが……。
今夜は大晦日だ。
年明けまでに、百七つ
年明けに最後の一つで、百八つ。これで煩悩が消えると思っているのだから、本当におめでたい。
さて、私もゴミ箱に捨てた煩悩を、消すとしょう。

次は、【正月】

No.414 10/12/31 18:22
彬かな遊の好き ( rOBIh )

>> 413 【正月】(好き勝手な詩)


まだ正月じゃないよ。

だっておめでたいだろ。

お前は毎日おめでたいだろ。

阿部君が銅賞取ったんだよ。

そりゃおめでたいわ。

よよ、よい。
よよ、よい。
よよ、よい、よい。

お休みなさーい。

寝てしまえば、

勝ち組も負け組も平等だ

聖なる大晦日を殴り合いの血祭りにするのは来年の年神様から見放されること間違いなしだ

ああそれで毎年運が悪いんだ

クリスマスに家族そろって殴り合いを観て盛り上がるキリスト教徒はいない

寝むたいな~

ほとんどの日本人は

懺悔すらせずに

寝るだけで

すべてを忘れて

善人になる

記憶よ、消えろ。

それが性善説だ。

全部おなじだ。

ただ昨日より少し寒くてお腹が減ってるだけだ。

熱いお湯をはってお風呂に入ろう。

熱と二酸化炭素と油とシャンプーをお湯に流そう。お客をそそのかした時の含み笑いもお湯に流そう。

環境対策はね、暖房の利いたコンビニの中の冷たい冷蔵庫に並んだ、お茶のペットボトルのフタを分別すれば贖罪になるんだよ。

熱いなー。冷房いれようかな。


次は【夏休み】で宜しくお願いします。

No.415 11/01/01 18:02
なおさん ( 40代 ♂ eqOJh )

>> 414 【夏休み】

🎶もう~いくつ寝ると
🎶夏休みー

(´・ω・`)そりはいくら何でも、季が早い✋💥

初詣に行こう。

次は、【初詣】

No.416 11/01/03 16:12
秋扇公主 ( aVaWh )

>> 415 【初詣】
「あれ、お姉ちゃんは着物、着ないの?」
水色の振袖姿の利恵が怪訝な顔をする。
「面倒だからいいわ」
多恵は心の中で付け加えた。着て見せる相手もいないし。

「やっぱり初詣は混むねえ」
利恵の嘆息をよそに、多恵は凍り付く。
あそこにいるのは輝。着飾った着物の女と二人…。

《あいつと隣の女が今年中に別れます様に》

「あれ、輝さんだ!」
利恵の声に輝が振り向く。
「こんにちは!」

「多恵…さんだ、同じクラスの」
輝は目を伏せたまま続けた。
「うちの姉さんだ」
「あなたが多恵さんね」
女の顔に人懐こい笑いが広がった。笑った目が輝そっくりだ。
「お姉さんですか」
多恵は恐る恐る会釈する。
「気付きませんで」

「今年こそ縁に恵まれます様にってお願いしたの」
襟巻きを直しながら姉は笑った。
「婚活中だから」
「私は…合格祈願です」
「あたしはお小遣いアップ!」
利恵は広げた紙片を掲げた。
「おみくじにも『周囲の利を図れば、自らにも福有り』って!」
多恵は引きつった笑顔で、輝を向いた。
「どんな願い事した?」
「さあ」
輝は白い息を吐き出して笑った。
「色々だ」

次は【願い事】

No.417 11/01/04 19:55
ヴァノーラ ( URR6h )

[願い事]

「はじまったね」

「流れ星に
願い事すると叶うんだよ」

流星群を目の前に
願い事は慌ただしく
言葉に置き換える事すら
無駄になった

「あっ‥」
水面に弧を描いた
1つのスターダストが
マグカップに飛び込み
一瞬で溶けた

「今のに
お願い事はした?」

「次のにするよ」

悔しいやら
照れ臭いやら

今夜は待ってみようか
気まぐれな星屑を


次は「

No.418 11/01/04 19:58
ヴァノーラ ( URR6h )

>> 417 すみません🙇
次は「マグカップ」でm(_ _)m

No.419 11/01/05 00:06
pure ( ♀ dKpJh )

>> 418 🎵【マグカップ】

一人暮らしの伯父が立ち退きに遭い、引越を余儀なくされた。伯父夫婦には子どもを授からなかったため、誰も看てくれる人がいない。

伯父とは血縁は無いが、伯母への恩返しのつもりで、伯父の家に向かった。そして、捨てるに捨てられなかった伯母の遺品を十年ぶりに片づけることになった。

伯父にもしものことがあった時、なるべく今回の引越で不要な物は処分しておく方が良い。

料理の好きだった伯母は、沢山の食器を保有していた。整理する中、私が子どもの頃に使ったマグカップが見つかった。
共働きの両親に代わって、よく学校帰りに伯母のところで、おやつとホットミルクを出してもらったことを思い出す。

50代であっという間に他界してしまった伯母。
遠くに嫁ぎ、死に目に会えなかった私は、伯母への償いと感謝の気持ちを込めながらひたすら片付ける。

「伯母ちゃん、大丈夫だよ。伯父ちゃんの引越は、私がきちんとするからね」
私は笑顔の遺影の伯母に語りかけた。

次のお題は
【引越】

No.420 11/01/06 01:11
ヴァノーラ ( URR6h )

>> 419 [引越]

舞台の仕事では
千秋楽が近づくと

楽屋で
今まで広げてた
自分の荷物が梱包されて
1つずつ少なくなってゆく

次の楽屋に荷物を送る度に
今まで過ごしてきた楽屋に
情も移る

広く
寂しく
名残惜しく

ガラーンと空間の空いた楽屋に
今度は次の人達の荷物が埋まっていく

1ヶ月に1回は
必ず「引越」がある日常だった

今でも
荷物の梱包+掃除には自信アリ


次は「送る」☝

No.421 11/01/06 04:25
いつかの ( 20代 ♀ b5sDh )

『送る』



私が、

子供でもなく、大人でもなかったころの話し…

私は同年代の恋人と付き合っていました…

学校が終わると、いつも家まで送ってもらい一緒にご飯をたべたりして

夜には、彼を見送っていました
そんな普通の恋人達も4年とゆう月日を一緒に過ごしたのですが、

彼には大学とゆう夢が…

私には結婚とゆう夢が…

結局二人は別れました。

そして

あれからちょうど2年という月日が流れました…

2年といえば、長い人生からみればほんの少しの時間…

しかし、2年という月日は恋人との存在を片隅に置き去りにしてしまいます…

誰にでもそんな、懐かしい記憶があるとおもいます。


思い出…


どんなに辛くても、生きる事が困難でも…いずれ思い出になる
それも、哀愁が漂うような素敵な思い出に美化される…

目をつむって振りかえれば、あの日の頃に戻れる様な気さえしてきます。

人間とは不思議な生き物ですね
幾つになっても、生き続けるかぎり…

それは素敵な思い出として私たちの頭のなかに残るのだから…



次のお題

『思い出』

No.422 11/01/06 05:06
陽子 ( ♀ oQ9K )

>> 421 【思い出】

「優しい子達でね、母の日にはカーネーション送ってくれるんですよ」

白髪の婦人が目を細めて思い出を語っていた。

「自転車の練習に付き添って、暗くなって来ましてね、『お母さんご飯の仕度があるからこれが最後』と言ったら、スーッと乗れましてね」

遠くを見てるような眼差しをして語り続ける白髪の婦人。


私の目から涙がつーっと流れた。


「そろそろ帰って来る頃だわ。
おやつ用意してあげなきゃ。ではまた」

笑顔で軽く会釈して立ち去って行く白髪の婦人を見送る。

『お母さん!』

立ち去る母に抱き付きたい。

目の前に居る私より、小さい頃の私が母の思い出に焼き付いている。

今の私を認識しなくなってしまったお母さん。

『また思い出を聞きに来るね、お母さん』


母が語った思い出を、私も思い出しながら、ホームを後にした。


次は【忘却】

No.423 11/01/07 13:08
秋扇公主 ( aVaWh )

>> 422 【忘却】
「この花を知っている?」
差し出された花を見詰めながら、老婦人は童女の様に銀髪の頭を振った。
「勿忘草(わすれなぐさ)だよ」
年老いた夫の目に涙が宿る。
「昔、君が名前を教えてくれた」
「知らない」
「僕はずっと覚えてるよ」
勿忘草の花が老婦人の頬を撫でる。
「君が全部忘れたと言っても」
「お婆ちゃん、そろそろ戻りましょうね」
孫ほどに若い男がやってきて笑顔で車椅子を押した。

「どうですか、奥さん」
車椅子を押しながら青年医師は老婦人に耳打ちする。
「主人は全て忘れた様です」
「それは良かった」
「忌まわしい記憶を取り去って下さり有難うございます」
「こちらこそ、ロボトミー手術に同意された勇気に感謝します」
「全部、主人の為ですわ」
車椅子の老婦人は瞳を伏せる。
「あの人は人殺しなんかじゃない。私が痛みに苦しむ姿が耐えられなかったんです」
「そうですね」
医師は頷きながら振り向く。

彼は本当に全てを忘却したのだろうか?

妻の病が末期癌ではなく、認知症だというこちらの説明を心底信じているのだろうか?

遠くに一人立つ老人は、黙って勿忘草に頬を寄せている。

次は【手術】

No.424 11/01/08 11:48
なおさん ( 40代 ♂ eqOJh )

>> 423 【手術】

「先生、たかしの手術は成功ですか」

「大丈夫ですよ、息子さんの手術は成功しました」

「包茎(オッケー)」


次は、【心配】

No.425 11/01/09 04:57
BLUE ( Zxn9nb )

お題 『心配』

心配な事が
3つ有る…

一つは子供の将来


二つめは家族皆の幸せ


三つめは、
僕がいなくなった後の君の笑顔


ある晴れた冬の日の
夫の最期の言葉。


冷たくなった、あなたに語りかける

『いってらっしゃい』それが私の最後の言葉。



私には心配な事が
3つ有る

一つめは孫の事
二つめは家族の将来


三つめは
あなたが心配していた事を、私は守る事が出来たかどうか。


そして呟くの。
『いってきます』と

次のお題
『いってらっしゃい』

No.426 11/01/09 08:46
陽子 ( ♀ oQ9K )

>> 425 【いってらっしゃい】
いつものように、自転車で仕事に行く宏を「いってらっしゃ~い!」と見送り、家に入ろうとすると、宏が自転車止め振り返った。

「ん?忘れ物?」
宏はかぶりを振り、微笑んで手を振った。そして再び自転車に乗った。
妻の桂子は「いってらっしゃ~い」と後ろ姿を見送った。

『どうしたんかな?』宏の様子が少し気になったが、桂子も忙しくパートに急いだ。

宏は定時出勤、定時帰宅、結婚以来三年ずっと変わらない。
桂子が毎朝いってらっしゃいと見送るのも変わらない。

しかし、その夜は定時を過ぎても宏は帰って来なかった。
胸騒ぎした桂子は、宏の机の引き出しを開けた。すると【桂子へ】と書かれた封筒があった。
震える手で中の物を取り出すと
【ありがとう。ごめんね。さようなら。】と、三行だけ書かれた便箋と離婚用紙が。


桂子は頭が真っ白になった。
朝のあれがあの人の別れの挨拶だったの?

三行だけの手紙を見つめ、気付かなかったが、宏の気持ちがもうずっと以前から遠くに去っていたことを感じた。

次は【手紙】

No.427 11/01/13 22:11
ヴァノーラ ( URR6h )

>> 426 [手紙]

ある日
届いた手紙に書かれていたのは

「あなたの
願い事を叶えましょう」

妻は
「金持ちになりたい」と願った

やがて
手紙の通りになったが

最愛の夫を失った

ふと
あの手紙を手にした妻は

手紙の下に
貼り付けたあった
もう一枚の手紙を見つけた

気がつかなかった
手紙に書かれてあったのは

「それなりの犠牲も忘れずに」

自然に発火した文字が静かに
消えていった


次は「からくり」

No.428 11/01/16 00:57
秋扇公主 ( aVaWh )

>> 427 【からくり】
「お祖父様、しっかりして!」
「ごめんよ、もう駄目だ…」
老伯爵は孫娘二人に微笑んだ。
「ソーニャ」
苦しい息の下から姉娘の少女に呼び掛ける。
「私が死んだら、棚のマトリョーシカの一番小さな人形を壊して中身をお開け」
「判ったわ」
「それからオリガ」
老人はまだ幼い妹娘に微笑む。
「お祖父ちゃんが上げた万華鏡、大事にするんだよ」

「ちぇっ、もうちょい金目の物を残してるかと思ったんだがな」
高利貸しは舌打ちする。
「ま、伯爵の邸宅が手に入っただけで元は取れたかな」
その背後を、姉娘が古ぼけた人形を固く胸に抱きつつ、妹の手を引いて通り過ぎる。
「ちょっと待った!」太い腕が姉娘の肩を捕らえる。
「そいつを見せな!」

「やっぱり隠してたな」
高利貸しは小さな人形の中から輝く石を取り出すと高笑いした。
「返して!」
すがる少女を汚れた踵が蹴り飛ばす。
「没落お嬢はとっとと失せな!」

「お姉様、大丈夫?」
「ええ」
姉は涙を拭うと、傘を開いて万華鏡を差し出した。
「大事に持つのよ」

《これは偽石。本物は万華鏡の中》

少女は小さな紙切れを微笑んで破り捨てた。

次は【宝石】

No.429 11/01/20 02:43
陽子 ( ♀ oQ9K )

>> 428 【宝石】

「ねぇお母さん、来月結婚記念日でしょう?」
末娘の麻希がキッチンに居る母の都に言った。
「お祖母ちゃんが言ってたけど、お父さん、お母さんに指輪あげてないんだってね?」

「お祖母ちゃんそんなこと、あなたに言ったの?」

「それにお母さん、お父さんよりうんとお金持ちの人から結婚申し込まれてたんだってね?凄い高そうな指輪持って来たって、お祖母ちゃん言ってたよ」

「まぁ、そんなことまであなたに?」
都は自分の母のお喋りに呆れて、首を振った。

「何で指輪もくれない貧乏なお父さんを選んだの?」

都はキッチンから出て来て、麻希に
「あなたのお父さんは最高に素敵だったからよ!今もね!」

「はい、はい、ご馳走様でした!」
麻希はわざと呆れたように言ったが、実はとっても嬉しかった。


その頃、慣れない宝石店で
「あ、あの銀婚式に妻に指輪を贈りたいのですが…」

店員はニッコリ笑った。

次は【記念日】

No.430 11/01/25 02:42
ヴァノーラ ( URR6h )

>> 429 [記念日]

私は
初舞台の週に
誕生日を迎えた

今では
誕生日週やら
デビュー周年記念で
その度に新しい作品を
ステージに出さねばならなくなったが

私の場合は
誕生日も
周年記念も同じ週

ある意味ラクで
新しい作品を出すプレッシャーは凄かった

元々、練習嫌いな私は
曲を憶えての
イメージトレーニングだけで
初日を迎え

ステージで踊り動きながら
アドバイスを聞きながら
作品を創作して造り上げていく

踊り子の私と
観客の人達とで
一緒に造り上げていった
「作品」でもあった

引退した今も
2つの記念日週が
近づいてくると

懐かしい
舞台の魔力を思い出している


次は「創造」

No.431 11/01/28 16:28
星月夜 ( LZkAnb )

【創造】

あの時。
私は海の中にいた。

泳ぐでもなく、ただ立ち尽くしていた。

夏の終わりの夕暮れ時。

もう海水浴客もほとんどいない。

私は背中に夕陽を受けながら、ただ、ただ、海の向こうを眺めていた。

…あれから10年。

今、私は同じ海に来ている。

私は砂浜にひいたレジャーシートの上に座りながら、海を眺めていた。

目の前の浜辺では、夫と3歳の息子が走り回ってはしゃいでいる。

あの日、海を渡った彼…。

あれから数年後、私は夫と出会い、結婚した。

優しい夫と、かわいい息子と共に、平凡でありふれてはいるが、幸せな家庭を造ってきた。


連絡先も教えてくれなかったのは彼。

ついて行かなかったのは私。

頬を涙が伝う…。

「ママ~‼」

息子がかけよってくる。

今頃帰ってくると言われても、何も変わらない。

私はそっと頬を拭い、まだあどけない息子をそっと抱き上げる。

次は【海】

No.432 11/01/29 12:19
熟女 ( CJlhi )



私は忘れない20年前の沖縄のエメラルドグリーンの透き通った海を

同じ会社の彼と行った海も碧かった

海の中で彼は私の身体をまさぐった

熱いキス💕

その頃流行っていた

サーカスの

ミスターサマータイム🎵

懐かしい思い出が蘇る


お題は*思い出*

No.433 11/02/01 03:20
陽子 ( ♀ oQ9K )

>> 432 【思い出】

「最初に言っとくけど、私に『おまえ』なんて絶対言わないでね!
それと少額でもお金の貸借りはしない!

それと、車の中でベタつかない!
趣味じゃないの!

後は…また何か出て来たら言うわ!

何か問題ある?」

佳代は僕より5コも年下。
口を尖らせて付き合うに当っての、僕への注文を捲し立てた。
少し気が強い。

でも、笑顔が可愛いんだ!そこに惚れた。

「問題ないよ!」

僕はそう答えた。

「雄一さんからは?」

「特に無いよ」

「雄一さんも思い付いたら、言って!」

「了解!
じゃあ、、横浜中華街行こう!」



「いい?ママとの約束よ!
どんだけ嫌なこと言われても、女の子におまえとかブタとか言わないこと!」

「でもママ、マリアちゃん、僕のこと『チビ!赤ちゃん!』とか嫌なこといっぱい言うんだよ!
僕、頭来ちゃうんだ!」


妻と息子雄介の話はまだまだ続きそうだ。


口を尖らせて注意してる妻佳代を見て、分からないように笑ってしまった。

妻は相変わらず気が強い。
そして笑顔は今も可愛い。

次は【約束】

No.434 11/02/05 01:24
pure ( ♀ dKpJh )

>> 433 🎵【約束】

指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲~ます。
指切った。
ファミレスの隣のテーブルから指切りげんまんの歌が聞こえてきた。そこへ視線を向けると、かわいい家族連れが、何やらニコニコ会話をしている。

一人ランチをしている晶歩は、その微笑ましい家族の風景を見ながら、ため息をついた。

「もう2年帰省していないな」
両親の反対を押し切って上京してから、干支が一回りした。

三十路前までは、縁談や地元に残った友人の結婚や出産情報を帰省するたびに聞かされた。だが、三十路を過ぎた途端、ぱったりとその話題を両親もしなくなった。

上京を機会に別れた駿はどうしてるだろうか。もう結婚しているかもしれないな。晶歩は駿と別れた時の約束を思い出した。
「10年東京で頑張って、夢がかなわなかったら、必ず戻って来い。俺が貰ってやる」
駅のホームで、私を見送ってくれて、指切りげんまんしたんだよね…

駿、もう12年経っちゃたよ。夢を追うのも疲れたよ。負け犬みたいで惨めだよ。

晶歩は、自分の内面にある本当の気持ちと見栄やプライドのハザマで、顔を曇らせた。

次のお題は
【見栄】

No.435 11/02/06 22:32
陽子 ( ♀ oQ9K )

>> 434 【見栄】

銀座で中堅クラスのクラブ雅を経営し、ママも務めている祥子。

不況の波は中堅クラスの雅でももろに受けていた。

とうとう、ホステス一人、ボーイ一人にしたが、経営は苦しかった。

客が少ないのは勿論、支払いが滞る客が増え、祥子は頭が痛かった。

今日もまだ客一人も来て居ない。

「雅、閉めちゃおうかと思ってるの」
ホステスの道代とボーイの黒部に、溜め息のように呟いた。

道代も黒部も目を落とし何も言えなかった。
二人共祥子に十分なことをして貰って、感謝している。
祥子が決めたことなら、受け入れる心積りは出来ていた。

しかし、クラブ雅はママの宝だ。
宝を失うママが心配なのだ。

重苦しい空気が流れた。

あれから二週間後の閉店日には、沢山のご贔屓さんで賑わった。
高級酒がどんどん開けられ、昔に戻ったようだった。

この日の為に誂えた新調の着物と帯を絞めた祥子は、凛として美しく輝いていた。

次は【閉店】

No.436 11/02/08 14:32
pure ( ♀ dKpJh )

>> 435 【閉店】
娘が韓流にはまった。
「ねぇ、ママ。新大久保に遊びに行こうよ」
娘に誘われて、何十年ぶりかにその地を訪れた。
短大を卒業して、初めて就職した会社が新大久保にあった。
会社の帰りに立ち寄った喫茶店は、とうの昔に閉店している。

喫茶店で働いていた彼と仲良くなり、付き合ったことを思い出す。私の…初めての人だった。

こんなに人が溢れる町ではなかったのに、今では沢山の韓国料理や韓流タレントの店が繁盛している。

彼にはプロポーズされたが、郷里が遠く、ついていく勇気がなかった。


ちょっと路地を入れば、昔の面影がよぎる。

こんな形で、思い出の地を歩くことになるとは、夢にも思わなかった。

娘は、そんな私の過去を知る由もなく、キャッキャと喜んでいる。

今頃、彼は郷里でイキイキと生活しているだろうか。あの時、彼を信じてついて行けば、別の道を歩んだはずだ。

これで良かったんだ。私は今の幸せと素敵な思い出に感謝した。

次のお題は
【感謝】

No.437 11/02/15 21:40
月子 ( 0DD7nb )

>> 436 【感謝】

ある日 突然の あまりにも一方的な『さよなら』

どれほど絶望したことか。

どれほど 辛く 悲しかったか…。

どれだけ 貴方を恨んだか…。

でも、今なら分かる。

私達は 愛という名の元で お互いを がんじがらめにしていたね。

相手を想う余り 自分自身を失くしていた。

未来は限りなく拓けていた 若かりし頃 自分を見失い 愛に縛られた。

今 夢を叶えたよ。

まだまだ 頑張れるよ。

貴方も きっと そうだと信じてる。

この空は、きっと貴方に続いてる。
感謝を雲に乗せて、貴方に届けるよ。

ありがとう。

お題 【未来】

No.438 11/02/15 21:52
涙 ( ♀ xA8pnb )

【未来】

十年後。

ハァハァハァ💫💨

いまホノルルの街を走っている。

あー😱あんなに練習したのにー。

先行くよー👋
すっかりデカくなった息子と甥っ子の姿が見えなくなる…

早く、給水ポイントー🏃🏃🏃🏃

隣の姉が、悪い、お先👋!

えー😱お姉ちゃんまでー。

いいや。楽しもう。
うわっなんて綺麗な景色🌴
今夜は、甥っ子と姉と🍻楽しみ☺


おーい👋
あ、みんなゴールで手を振ってる😃
よしーラストスパート➰💨



お題は
【発表会】

No.439 11/02/15 23:58
陽子 ( ♀ oQ9K )

>> 438 【発表会】
「どうしても行くの?」

「仕事だ。仕方ないじゃないか!」

「そう、仕方ないことよね。運動会も父親参観も、パパを待ってたのに、仕事だからって、結局行ってやってないじゃない」

「なんだ!その言い方」

「明日香は不平言ったことないわ。あの子、『パパ仕事大変なんだもんね、仕方ないよね』って…でも、今日の発表会はあなた絶対行くって、明日香に約束したじゃない!あの子、パパが来るって、一生懸命練習してたのよ」

「だから、明日香の番までに戻るって言ってるだろ!とにかくもう行かないと間に合わないから、行くから」

「行くから!」

妻の彩香は無言だった。

夫はドアを叩き付けるように閉めて出て行った。

明日香が発表会のドレスを来て、居間に降りて来た。
二階にも今の言い争いは聞こえたろ。

「ママ、行こう」
「うん」

発表会はプログラムの後半まで進み、次が明日香だ。
『また約束破るんだ。期待させなきゃいいのに』

緊張した明日香がピアノの前で礼をした。椅子に座ろうとした時、会場のドアが勢いよく開いた。

明日香の顔がパッと輝いた。

次は【約束】

No.440 11/02/20 01:00
月子 ( 0DD7nb )

【約束】

10年後の今日 この場所で この時刻に。

約束が守られることが無いって 分かっていたよ。

それで 良いと思っていた。

そうでなければ、進歩ないじゃん。

それなのに どうして こんなに哀しいのかな。
どうして こんなに寂しいのかな。

貴方は 今 きっと幸せなんだね。

貴方の幸せを 本当に願っていたはずなのに…。

人間は 勝手な生き物だね。

私が貴方を覚えているのと同じように、貴方が私を忘れるなんて、本当は信じていなかった。

忘却は罪だよ。

貴方が 不幸でありますように。

【忘却】

  • << 442 はじめまして、乱入してもいいのでしょうか。 よろしくお願いします。 【桜吹雪】 とめどなく桜は散り続け、あなたはとめどなく泣いていました。 何が悲しかったのか、僕にはどうしても思い出せません。 ただ、あなたはとめどなく泣いていました。 そんなあなたの涙だけを、覚えています。 僕は桜を見上げました。 ぼうっと光が宿ったような、何本もの桜の木々からは、絶え間なく花びらが散っていました。 散れども散れども終わりなく、まるで永遠に咲き、永遠に舞う、そんな風に思ったものです。 桜。 だけどそれは儚くて、咲いたそばから散っていく、刹那の夢のような花でした。 だから僕は思うのです。 とめどなく流れるあなたの涙も、悲しみも、いつかきっと止むでしょう、と。 そこから青葉が芽を吹いて、日差しを浴びて輝くでしょう。 花は散り、とて、終わりなく。 僕らは生きてゆくのでしょう、と。 あなたは、今も泣いているのでしょうか。 あの時、何が悲しかったのか、僕にはどうしても思い出せませんが、 僕は今、ほんのちょっぴり、悲しいような気がしています。 次のお題【涙】

No.441 11/02/21 01:54
咲輝 ( ♀ sloUh )

「忘却」

人は忘却しなければ生きていけない生き物なのよ。

だから、忘れ上手になりましょうね。



優しく微笑みながら、先生は言った。



忘れなきゃ。
じゃなくて、流す。
の方が美由ちゃんには合ってるかもね。

ゆっくり流し、忘れていきましょう。



あれから半年。

最初は先生の言ってる意味が、さっぱり解らなかった。

でも、今は少し解ってきたような気がする。


腕の傷も薬も減った。
笑えるようにもなった。
なんとなくひきつり気味のような気もするけど。

もうすぐ桜の季節だから、あったかい風と桜吹雪でまた少し流せるかな。





美由ちゃん。
春になったらお花見に行こうか。
満開の桜はいいものよ。


はい。


次のお題は
「桜吹雪」でお願いします。

No.442 11/02/25 00:54
ハリー・ボーイ ( PZ9Bnb )

>> 440 【約束】 10年後の今日 この場所で この時刻に。 約束が守られることが無いって 分かっていたよ。 それで 良いと思っていた。 そう… はじめまして、乱入してもいいのでしょうか。
よろしくお願いします。

【桜吹雪】



とめどなく桜は散り続け、あなたはとめどなく泣いていました。
何が悲しかったのか、僕にはどうしても思い出せません。

ただ、あなたはとめどなく泣いていました。
そんなあなたの涙だけを、覚えています。

僕は桜を見上げました。
ぼうっと光が宿ったような、何本もの桜の木々からは、絶え間なく花びらが散っていました。
散れども散れども終わりなく、まるで永遠に咲き、永遠に舞う、そんな風に思ったものです。

桜。
だけどそれは儚くて、咲いたそばから散っていく、刹那の夢のような花でした。

だから僕は思うのです。
とめどなく流れるあなたの涙も、悲しみも、いつかきっと止むでしょう、と。
そこから青葉が芽を吹いて、日差しを浴びて輝くでしょう。

花は散り、とて、終わりなく。
僕らは生きてゆくのでしょう、と。
あなたは、今も泣いているのでしょうか。

あの時、何が悲しかったのか、僕にはどうしても思い出せませんが、
僕は今、ほんのちょっぴり、悲しいような気がしています。



次のお題【涙】

No.443 11/02/25 01:23
高校生さん ( 10代 ♂ 7JsUh )




涙は涸れる物だと思ってた
流し続ければ
いつかは止まる

そしたら
悲しみなんかも
止まるのかな、なんて
そんな幻想を抱いてた


でも止まるわけもなく
次から次へと溢れて


強くならなくちゃ
その度
心の隙間から何か大切なものが
流れ出てしまう



大切なものを無くしてまで
強くならなくちゃいけないのかな


何度もクウ(空)に問うけど
答えはわからない


この先も分からないまま、なのかな?


だけど

それさえも分からないまま



了。


次→未知

No.444 11/02/25 02:14
ハリー・ボーイ ( PZ9Bnb )

>> 443 【未知】



「大海原には巨大生物がとぐろを巻き、我らの船を通すまいと火を噴いている」
私が両手を挙げたり、ずっと遠くを指差したりして語る物語を、少年たちはとても興味深く聞いていた。
「だが次の瞬間には、ドーン!大砲で、目玉を打ち抜いてやったのさ。巨大生物はみるみる小さくなって、ぽちゃんと海に沈んでった」
「それでそれで?」

私は、一瞬目を細める。
「そこには洞窟が口を開いていた。入れば、一生遊んで暮らせるほどの宝が手に入る。だが、一生洞窟から出ることはできない。私は、たった一人で洞窟へ入った」

「それで?宝物は?」
「……」

私は微笑む。
「なんと、宝はすっかり盗まれた後だったのだ。あまたの罠をくぐりぬけて船に戻ると、航路を変えて盗賊を追った!」

私は、嘘を語った。
そこに、確かに宝はあったのだろう。
だが、私はそこへは入らなかった。
入ったのは、船長だ。

船長は戻らなかった。
そして私はどうしたか?

立派な帆船と、忠実なクルーと、悪名高き海賊旗を手に入れたのさ。



次のお題【海賊】

No.445 11/02/26 23:53
月子 ( 0DD7nb )

>> 444 【海賊】

そうか。お前も海賊になりたいんか
爺ちゃんはな、ちっともなりとうなかった。

正直者が馬鹿を見る。
そんな世の中では いかんと 誰もが分かっていても まっとうに生きるには ありにも酷な時代じゃった。

ただの言い訳に 聞こえるか?
そうさな、そうかもしれん。

陸で生きれんから 海にでた。

掠奪から生まれるもんが 何か分かるか?
富? そうさな…。
一時の富と栄光は 確かに存在したな。

じゃが それも いずれは 掠奪に消える。

爺ちゃんは生き残る代償に 片腕と右目を失った。

名誉の負傷?

正義も信念も捩曲げた海賊の どこに名誉があるのじゃ?

海の男は 格好いいか?

そうじゃの。 漁を生業として 海に命を懸ける男は 格好いいのぉ。

爺ちゃんは 腰抜け?

そうじゃ。だから 生き延びた。

恥ずかしいか?

坊には まだ難しいの。

本当に 恥ずかしいんは、力ずくで なにもかも奪う行為じゃ。

海賊とは それそのものじゃよ。

【正義】

No.446 11/02/27 04:56
匿名 ( 6kZe )

正義
この世には善と悪がある。
誰かを守る為、自分を守る為、正しいと思う事をひたすら、がむしゃらにやってみる。
何か大切なモノを得られる気がした。


お次は善

No.447 11/02/28 02:28
陽子 ( ♀ oQ9K )

>> 446 【善】

小さい時から真面目で、折り目正しい男が居た。
男は結婚し、可愛い子供も生まれた。
ずっと妻を愛し、子供を愛し、仕事にも励み、幸せに暮らしていた。
趣味はクラッシック音楽を聴くこと。
朝9時に仕事を始め、夕方6時に仕事を終え、家族が待つ家に帰る。

その彼が裁判で死刑の宣告を受けた。

彼は訴えた
「私は真面目に仕事をしていただけだ!」


彼は死刑になった。

彼の仕事は上層部から言われたノルマを達成すること。

彼はヒットラー時代のドイツの忌まわしいガス室の責任者だった。


次は【時代】

No.448 11/02/28 21:39
秋扇公主 ( aVaWh )

>> 447 【時代】
「ロルフ・ブラウンが絞首刑だってさ、ざまあみろ」
新聞紙を掲げて、ペーター少年は笑った。
「こいつの家族も全員、自殺したらしいよ」
「やめなさい」
夜勤明けらしく青い顔の女医は静かに言うと、新聞を受け取った。
「この『青い目の悪魔』のせいで、俺の両親はガス室に送られたんだ」
少年は食い下がる。
「先生の旦那さんや子供だって…」
「やめて!」
女医は涙を浮かべると、家に駆け込んでバタンと扉を閉めた。

数日後、女医宅に新聞配達に訪れたペーターは小さな歌声を耳にした。
「平和の日は訪れたのに、君はまだ帰らない」
輝く様な金髪の少女が庭にいた。
ペーターに気付くと、少女は青い目を向けた。
「レニ!」
急に女医が現れた。
「勝手にお外に出ちゃ駄目よ」
女医は少女を抱き上げると、少年の手から新聞を奪って家内に消えた。

「ペーターは、記者が夢なんだって」
近頃、また背が伸びたレニは青い目を輝かせて養母に告げた。
「私は歌手になりたいな」
「レニ!」
窓の外から声がした。
「噂をすれば…今、行くわ!」
少女は頬を染めて笑う。
「遅くなる前に帰るのよ」
「はい」
返事もそこそこに少女は飛び出す。

新緑の街路樹の間を笑い声を響かせて歩いていく二人を見送ると、女医はそっとカーテンを閉じた。

あの晩、私は病院に運び込まれたブラウン一家の治療に当たった。
毒を飲ます際、実母が手心を加えたのか、幼い末娘だけが生き残った。
そして、「青い目の悪魔」に家族を奪われた私は、レニを引き取った。
でも、深い罪を犯してしまった気がする…。

次は「夢」

No.449 11/03/01 02:54
pure ( ♀ dKpJh )

>> 448 【夢】

病院の七夕飾りで、看護師に促され、短冊に願い事を書いた。
~入院している夫が、早く完治して、退院できますように~


ベッドに横たわる夫が、私に問いかけた。
「お前の夢って何?」
「私の夢は、子育てが終わったら、あなたともう一度、ヨーロッパに行くこと」
私は、夫に生きる希望を与えたい一心で、泣きたい気持ちを抑えて、明るく答えた。

「そうだよな。約束したんだよな。もう一度、お前をヨーロッパに連れて行くって」

私と夫は、エーゲ海の透き通る海を思い出した。

「時間ですよ」
看護師が夫を迎えに来た。
ストレッチに移り、夫は手術室に向かう。

まるでドラマのワンシーンみたいに、私はストレッチと平行して歩く。
気の利いた言葉なんて、出てこないけど、ただ私を見つめ、
「大丈夫だから。夢、叶えような」と私に微笑みかけて、夫は手術室に消えた。


待合室に七夕飾りがあった。自分が書いた短冊を探していると、見覚えのある字に目が止まった。
~手術が成功して、愛する妻と思い出の地に行けますように~

夫の角張った特徴のある字を見つめ、私は号泣した。

次のお題
【号泣】

No.450 11/03/02 06:10
jessica ( ♀ dCzFh )

【号泣】

(貴方は今無事ですか...?)

~月日は過ぎ~

ある日、一通の手紙が届く。


○○へ
《僕は、無事に帰還しました

ずっと連絡出来ずにすまないと思っています

貴女は僕の光です

太陽です

この写真を見ては貴女と過ごした日々を思い出しています

I love you 〇〇

貴女からの返事を待っています

〇〇より》

無事で良かったね...と号泣する母親

遅いよ...と複雑な気持ちの私


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