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機動戦士ほのガンダム 〜宇宙に舞う9人の歌姫〜

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自由人
17/07/08 15:08(更新日時)

あらすじ

人類が、その増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、すでに半世紀以上が経過していた。
地球の回りに浮かぶ巨大な人工の大地、スペースコロニーは、人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を生み、育て、そして死んでいった。

宇宙世紀七十九。
地球から最も遠いスペースコロニー群、A-RISE3は、UTX国民こそ宇宙の最先端を名乗り歌と歌姫による軍事国家と化し、A-RISE歌公国の名を掲げ独立戦争を挑んで来た。
開戦後、わずかにひと月とたたずして、人類はその総人口を死に至らしめまたA-RISE歌公国に寝返る者もいた。
人々は、その、自らの行為に恐怖しまたA-RISEの歌声に惹かれていた。

しかし、後にu’s(ミューズ)と名乗る9人の少女が歌姫となりひとりまたひとりと終結していた。“ほのガンダム”という希望の名の下に……。

注 世界観設定は基本的に宇宙世紀シリーズに沿いますが、アナザーガンダムなど他ガンダムシリーズの機体や世界観も入ってくると思います。
オリジナル作品とは多々、異なる点はご了承ください。

16/10/31 15:28 追記
絢瀬絵里と亜里沙の登場はたぶん遅めの予定。
u’s 結成までには時間かかる可能性あり。
今後、にこは過去とサーシェスと向き合いソレスタルビーイングとして戦いに身を置く。ただしこころたちは忘れずまた穂乃果たちを影ながら支援。
ことりはトロワと行動を共にし平和を考えた連合指導者親族へ贖罪の旅。その後はゼクスによって修復されたウイングを見る、が後にホワイトベースと合流するかは未定。

No.2376760 16/09/13 07:59(スレ作成日時)

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No.251 17/04/04 19:52
自由人 

キラのフリーダムを中心にアーク・エンジェルはオーブ海域を守りムゥのストライクもモビルスーツに初めて乗ったとは思えないくらいの勢いがあった。

ムゥ 「おうおう、やるね!おじさんルーキーとか呼ぶなよ」

穂乃果 「キラくんもスゴいけどムゥさんもやるよ」

アムロ 「さすが、エンディミオンの鷹」

カイ 「け!観光に来るからだ」

ハヤト 「同感ですがフラウたちが楽しければボクは構いません」

カイとハヤトのガンキャノンは巧みに援護ていた。
しかし見慣れない三機の機体が突如現れた!ストライクダガーではない。

オルガ 「おらおら!」

カイ 「キャノンタイプかよ」

オルガの操るカラミティに彼らは驚愕した。
また新たな機体だ。漆黒の猛禽のようなタイプだ。

クロト 「滅殺っ!」

レイダーの口から協力なビームが海域に波を立て海岸域を破壊した!
ことりたちも慌てた!

ことり 「なに?この人たち」

凛 「強いにゃ」

花陽 「この国をやらせないですよ」

しかし海中からまた新たな機体が現れ花陽は驚愕し悲鳴をあげた!

花陽 「タスケテ!?」

キラ 「ええい!」

シャニ 「ち、殺れたのに!なんなんだよ」

シャニの操るフォビドゥンであった。
アムロたちも驚いた。

アムロ 「連合の機体っ!?」

セイラ 「強いけど私たちのようなナチュラルなの?あれ」

希 「なんかちがうで」

ブリッジの通信や解析をおこなう真姫がもっとも驚愕していた。
あ、あれも私が開発した機体なの!?地球圏に私は混乱をもたらした存在!
にこちゃんたちソレスタルビーイングに狙われる!?
彼女は自分に深く眠る記憶がフラッシュバックのように瞬間的によぎっていた。
な、なにかが思い出しかけてる……!?

おやどり 「西木野さん西木野さん」

真姫は自分を呼ぶおやどり艦長の声に正気に戻った。

真姫 「アムロさんと穂乃果はオーブ部隊を支援!キラくんやムゥさんたちと連携を」

海未 「私も出ます」

海未のガンタンクも出撃してゆく。

真姫 「カイさんとハヤト、ことりたちはホワイトベースを中心に援護!」

ことりんぱなカイハヤ 「了解!」

No.252 17/04/04 20:18
自由人 

海未のガンタンクは果敢に連合の新たな三機に砲撃していた。
当たらずとも三機には牽制にはなるくらいの正確な射撃だった。

オルガ 「タンクもどきのくせに」

シャニ 「オルガより射撃がうまいぜ」

クロト 「瞬殺っ……!」

レイダーのハンマーがガンタンクを襲う!
しかし穂乃果のガンダムがガンタンクを守った!

海未 「穂乃果っ!?」

穂乃果 「海未ちゃんをやらせないよ!」

彼女は穂乃果の熱い友情に感謝した。しかし彼女の本音はというと。

穂乃果 「海未ちゃんがガンタンク乗りでも印税は山分けだよ!」

海未 「はい?」

オルガシャニクロト 「わけのわからないことをいうな!!」

連合の三機にチームワークなどあったものではない。
連合とオーブの戦いは熾烈を極めていた。
その戦いを見守る赤い機体があった。新たにザフト特務部隊となったアスランのジャスティスである。

アスラン 「キラ!?穂乃果!海未か!足つきに木馬か」

なぜ彼や彼女たちがいるのかはわからないが戸惑いがあった。
アーク・エンジェルを襲うミサイル!
しかし迎撃の手が回らなかった。何者かの機体がミサイルを撃ち撃破した。

ミリアリア 「あれは!?」

ディアッカ 「さっさと退けよ!アーク・エンジェルっ!!」

それはモルゲンレーテより愛機を奪い返したディアッカのバスターであった。

ミリアリア 「あいつ、なんで」

希 「ミリアリアちゃん?アイツが捕虜だった時にワシワシしたん?」

一瞬、アーク・エンジェルのブリッジが静寂に包まれた。
ミリアリアは顔を真っ赤にした。

ミリアリア 「し、してないわよ!」

希 「く!連合の機体は強いで!」

ミリアリア 「ごまかすな!」

マリュー 「ヘルダント撃て〜っ!!」

ブリッジにいる全員にごまかされたミリアリアであった。
バスターに乗るディアッカは目をまるくした。

ディアッカ 「ワシワシ?」キョトン

No.253 17/04/05 06:21
自由人 

オルガ 「なんでコイツら落ちねえ!」

シャニ 「知るか」

クロト 「滅殺っ!」

フリーダム、HONOガンダム、ファーストガンダムそして海未のガンタンクにムキになる三人。
アスランはオーブの戦いを見守りながら迷っていた。
彼は再び地球に降りかつての戦いの跡をを見たのだ。
オーブ付近で自分の乗ったイージスとキラのストライクの戦いの残痕を見た時は言葉がなかった。
親友を殺そうとイージスの自爆スイッチを躊躇いなく押し気を失ったところをカガリらオーブに助けられた。
彼女は泣いていた。
戦ったから撃たれ撃たれたから戦う。戦いに終わりがあるのか、と泣いて叫んでいた。
そしてそれを裏切り者とされたラクスから問われた。
戦いに終わりがあるのか、あなたの敵は誰なのか、と。
ふたりの問いにアスランは答えが出せなかった。
マルキオ導師に会い連合がオーブを狙っていると聞かされ驚いた。
同じナチュラルなのに、と思うがプラントでもラクスを父は狙っていた。
同じコーディネーター同士でも戦い合う事態となっている。
これはおかしい、だが疑問はあっても答えは見いだせない。
カラミティのキャノンがフリーダム、HONO、ファーストガンダムを狙う!

キラ 「く、早い」

アムロ 「なんなんだ!君たちは!」

穂乃果 「ええい」

海未はガンタンクで三人を援護する。

海未 「やらせません!キラや穂乃果は」

ことり 「ガンタンクでよく頑張れるよ。海未ちゃん」

ディアッカ 「あんなナチュラルがいるのかよ!」

コーディネーターのディアッカはガンタンクの獅子奮迅な戦いに驚きと感心がミリアリアという少女に近いくらいに興味があった。
しかしフリーダムとHONOを連合の三機が襲いかかる!

クロト 「滅殺っ!」

キラ 「なに」

穂乃果 「やられちゃう!?」

レイダーの強烈なビームがフリーダムとHONOに向かった時だ。
新たな赤い機体がフリーダムそしてジャンプ飛行していたHONOを庇った。

ほのキラ 「なに」

アスラン 「聞こえるかキラ・ヤマト、高坂穂乃果」

ほのキラ 「ヅラちゃん!(アスラン!?)」

アスランはヅラではないと思いながらふたりに通信を送り連合の機体に向かった。

No.254 17/04/05 12:30
自由人 

アスラン 「俺はザフト軍特務部隊アスラン……」

穂乃果 『ヅラちゃん!!』

穂乃果が機体に外部音声で発したためにホワイトベースやアーク・エンジェル、オーブ司令部や連合艦隊にヅラと発言したために一瞬だが全軍が動きを止めてしまった。

カガリ 「ヅラ?アスランだろ!あのバカ」

穂乃果 「バカじゃないもん!!」

その声に再び戦闘が開始された。攻撃が行き交う!!

アスラン 「穂乃果め。こほん、こちらはザフト軍特務隊所属アスラン・ザラだ。キラ・ヤマト、高坂穂乃果聞こえるか」

キラ 「アスラン!?」

穂乃果 「ヅラちゃん」

アスランは穂乃果を無視しとキラに語りかけた。
しかし連合三機の攻撃は続く。

アスラン 「オレはその機体フリーダムの奪取および破壊を命じられている」

キラ 「この戦いにザフトが介入するつもりか」

アスラン 「この戦いにザフトの意思はない。オレ個人の意思だ」

穂乃果 「(いしだ?中の人のだじゃれつなかり?」

海未 「ほ・の・か」

穂乃果 「心の中を読まれた!?」

ことり 「まさか海未ちゃんもにゅーたいぷ?」

凛 「ガンタンク乗りでニュータイプかにゃ」

花陽 「たぶん海未さんが歴史でひとりかな。きゃ?」

オルガ 「おらおら」

オルガのカラミティが花陽に胸に装備された砲口を放つ!
しかしアスランが庇う!

アスラン 「u’sは殺らせるか」

花陽は感激した。
しかしアスランの次の言葉に絶句した。

アスラン 「ラクスよりまだまだ人気は低いが」

花陽 「ひどいよ」

アスラン 「未来が彼女たちにある」

花陽 「//////」

アスランの言葉下手がホワイトベースやオーブ軍に伝わる。

クロト 「ならばオレはこいつだ!爆殺!」

ハンマーを繰りだしキラと穂乃果を狙う。しかし希のHONOファイターがビームを放ちそれに穂乃果が乗る!

穂乃果 「こわいよ!」

希 「その通りや!」

シャニはアムロたちを狙うがM1アストレイに乗ることりが援護する。

ことり 「デュオくんの真似だよ!」

シャニ 「知るか」

カガリはいてもたってもいられない。

No.255 17/04/05 15:27
自由人 

キラとアスラン、かつて互いに憎しみあってたとは思えないくらい両者は連合の機体に向けて息が合っていた。
キラがアスランを庇いアスランがキラを庇う。
息をのむ穂乃果。

穂乃果 「いいな」

希 「穂乃果ちゃんウチに乗ってて言いなはんな」

穂乃果 「希ちゃんゴメン」

HONOファイターに乗るHONOガンダムのライフルが連合のダガーを撃つ。
凛と花陽の二機のジムが背中合わせに守りあう!
ことりのM1アストレイがホワイトベースやアーク・エンジェルを守る。
カイ、ハヤトのガンキャノンが砲を向ける。
海未のガンタンクは皆を援護し連合の三機にもキャノン砲を放つ!

クロト 「ち、なんでジャマをする」

オルガ 「エネルギー切れかよ!?」

クロト 「ば〜か。なに?」

クロトのレイダーもエネルギー切れを起こし変形するとカラミティが背に乗った。

クロト 「おまえ」

オルガ 「さっさと帰れよ。戦えないだろう」

シャニ 「ん?」

ことり 「あなたの相手はあたしだよ!」

M1アストレイ三人娘と共にライフルを放つ。
フォビドゥンも程なく時間切れだった。

シャニ 「……」

三機が帰還するのをアズラエルは舌打ちし面白くなかった。

アズラエル 「アイツら、なにをやっている」

一時期ではあるが戦火はおさまった。しかしオノゴロ島などいくつかの施設には破壊の跡が残りキラはアスランの機体を見つめた。

キラ 「感謝するザフトのアスラン・ザラ」

アスラン 「キラ」

キラ 「だがキミの返答しだいでは……」

アスラン 「いまはお前やお前の所属する勢力に敵対する意思は俺にはない。話がしたい」

フリーダム、ジャスティス二機の機体が降りてくる。
穂乃果たちも見守るなかカガリが警備の兵士と共にやってきた。

穂乃果 「ヅラちゃんだ」

海未カガ 「ザラ」

ことり 「穂乃果ちゃんは幼い頃に月にいた時につけたあだ名が抜けないんだよ」

凛 「いまのうちにカップ麺にゃ」

花陽 「炊いたゴハンがいいけどレンジゴハンかな」

キラとアスラン、互いに機体の下に降りて見つめあう。
穂乃果は真剣だった。
海未とカガリふたりに睨まれていたから。

穂乃果 「こわい」

No.256 17/04/05 18:25
自由人 

穂乃果は口の中でヅラちゃんを繰り返していた。
さすがに海未も強く睨む。

穂乃果 「こわい」

キラ、アスランはカガリに強く抱き締められた。これには海未は真っ赤になった。
アスランはキラから事情を聞き驚いた。
オーブの主義や主張を守ることは理解するがいずれは連合の物量や戦力をいつまでも守り通せない。

アスラン 「無茶だ。それは」

キラ 「うん。わかってるアスラン。だけど守りたいものがあるんだ」

穂乃果 「海未ちゃんお茶」

海未 「はい。お茶です」

ことり 「アスランくんはキラくんの機体を取り戻しにきたのでしょう?どうしたいの」

アスランは答えに困った。キラや穂乃果たち月での幼馴染みたちの言うことはわかる。
カガリは聞いていた。

アスラン 「お前はフリーダムをどうするつもりだ」

キラ 「あの機体を力づくで奪おうとするなら僕は力づくでも守るよ」

アスランは幼馴染みの言葉に力強さを感じた。
キラは機体の整備をしようと背を向けた。
凛と花陽はラーメンとゴハンを食べまくっていた。

凛 「醤油にゃ!塩にゃ!味噌にゃ!トンコツにチャーシューにゃ」

花陽 「ひ、必死だね。凛ちゃん、凛ちゃんが守りたいのはラーメンだね」アセアセ

凛 「かよちんも守るにゃ」

真姫 「よく食べれるわね。この状況で」

アスカガ 「……」

カガリ 「キラ、変わっただろう?」

アスラン 「いやアイツはアイツさ」

アムロ 「フラウは最近は僕よりハヤトがいいのかな」

セイラ 「アムロはパイロットになって変わったわ」

そうかな、とアムロはつぶやいた。
しかしオーブ首長のウズミはマリューやブライト、おやどりたちに意外なことを伝えた。

ウズミ 「皆はマスドライバーで宇宙に向かうんだ。希望の種子を広げるために」

マリュー 「そんな」

ブライト 「連邦に要請すればよくなりませんか」

ウズミ 「同じことだ。誰かを敵に回せば誰かが敵になる」

おやどり 「ウズミさま」

アーク・エンジェルとクサナギはマスドライバーで、ホワイトベースは頃合いを見計らい自力で宇宙に脱出することになる。

真姫 「宇宙か」

希 「ロマンチックやね」

真姫 「ヴェェ」

No.257 17/04/06 05:44
自由人 

ふと穂乃果が大声を出した!
そうだぁ〜っ!!

海未 「うるさいですよ」

ことり 「どうかしたの?」

穂乃果 「ライブだよ!ライブをやるんだよ!ここ!オーブで!」

誰もが皆キョトンとした。海未は咎める。

海未 「わかってるんですか!!いまは戦争中なんですよ!戦争中にライブするバカがどこにいるんですか」

ことまきりんぱなのぞ 「ここに」ユビサシ!

穂乃果 「いやそんなにほめなくても」テヘペロ!

海未 「ほめてませんよ!!」

カガリ 「そうだぞ!連合はすでに宣戦布告をしてるんだぞ。お父様!」

ウズミはマスドライバーの準備やアーク・エンジェルを宇宙に行かせるために急いでもいた。
しかし彼は言う。

ウズミ 「連合にも通達しなさい。u’sがここオーブでライブをするからその間は攻撃および戦闘行為はやめるように伝えてくれ」

海洋上にいる連合艦隊の司令官とアズラエルはオーブからの通達を知り考えた。

司令官 「ライブですと?」

アズラエル 「u’sですか。ホワイトベースあの艦からデビューしたスペースシップアイドルですか」

司令官 「攻撃しますか」

司令官は確認のつもりで聞くが意外な答えをアズラエルは返した。

アズラエル 「ライブ中はやめましょう。いちおうu’sの代表にヘッドハンティングができる者を派遣しましょう」

司令官 「は?」

アズラエル 「彼女たちが連合のスペースシップアイドルなれば金儲けになりますからね。アッハッハ!」

アズラエルの高笑いが連合艦隊に響きわたりオルガたちは薬の効果が切れたため部屋のなかで悶えていた。
作詞は海未、作曲は真姫、振り付けも海未、衣装はことり。

海未 「あの?私のやることが多いような気がしますが?」

ことり 「こんな時のために六人分の衣装をつくっておいてよかったよ!」

ほのりんぱな 「わ〜い!」

海未 「あの」

穂乃果 「どうかした?」

海未 「この状況で作詞と振り付けをするのがたいへんなんですけど」

穂乃果 「だいじょうぶだよ!ガンタンクはのろくても海未はスポ根馬鹿なんだから!」

一瞬、またも空気の流れが止まった。
見ていたキラたちも唖然とした。
海未の一撃が響く!!!

No.258 17/04/06 06:56
自由人 

おおっ!?、とあたまを押さえる穂乃果は涙ぐむ。

海未 「あの私の負担のことなんですが」

穂乃果 「だ、だいじょうぶだよ。いまでもガンタンクをひとりで動かしているんだから」

海未 「」

絶句しているu’s六人の前に連合艦隊からのスカウトマンがやってきて事情を伝えた。

穂乃果 「す、スカウト!?」

凛 「な、なんか有名アイドルみたいにゃ」

花陽 「で、でも連合ですよね」

真姫 「悪いけど条件提示や仮の契約書で構わないので見せてくれない?」

海未 「そ、そうです。契約内容によってはダメです」

スカウトマンが持ってきた提示内容や契約書に海未と真姫は隅々まで目を通し憤った。

真姫 「これは不当な契約書ね。アズラエルというひとは穂乃果や凛が算数ができないくらいバカにしてるわね」

ほのりん 「算数くらいできるよ!」

海未 「アズラエルというひとはブラック企業の社長かなにかですか」

契約内容はほぼ不当な内容で埋めつくされていた。
労働時間は超過勤務、仮のスケジュールはキツく賃金も安く休みなしなどなど明らかにブラック企業以上にひどかった。

穂乃果 「ほのかをバカにしてるよ!」

凛 「にゃ!凛はねこでもないにゃ!」

ことり 「う〜ん、これじゃコロニーやプラントの人たちが怒るのもわかるよ」

契約書を撤回して短い時間のなかu’s六人は稽古をし本番に臨んだ。
急遽マスドライバーカグヤ付近に作ったライブ会場には勢力に関係なく人が多く集まった。

ディアッカ 「意外に人気あるんだな」

ミリアリア 「トールにも見せてあげたかった」

ディアッカ 「ミリアリアとかいうの。すまなかったな」

ミリアリア 「あなたを憎んでもトールが帰ってくるわけないもの」

キラやアスラン、カガリ、マリュー、ムゥ、ウズミたちもu’sのライブを見ていた。
連合艦隊のアズラエルは契約書を返されたことは怒ったが代わりにドローンを飛ばしライブを撮影していた。

アズラエル 「ボクのモノにならないアイドルがいるなんて」

その頃、ソレスタルビーイングのにこは一足先に宇宙に来てたがホワイトベースが宇宙に来ないことに気づいた。
オーブでライブをしているのにいまごろ気づくのだった。

No.259 17/04/06 07:46
自由人 

にこ 「どうりで宇宙にホワイトベースが来ないと思ったらなにライブしてるのよ!」

にこのエクシアはトランザムでもないのに周囲にGN粒子を含むオーラが宇宙に伝わった。
当然、ハンドルネームえくしあ25名義でu’sのホムペに“アイドルじゃないから”とかイヤミをカキコしていた。
ライブを終えた穂乃果たちは挨拶をそこそこに再びそれぞれ持ち場についた。
希は言う。

希 「ご苦労やったね」

穂乃果 「つかれた、けどがんばるよ!」

海未 「え?ガンタンクは出なくていい」

おやどり 「ことりたちのM1アストレイも艦内待機。それに海未ちゃんガンタンクで戦艦に追いつける?」

海未は何も言えなかった。ホワイトベース隊で出れるのは穂乃果、希、アムロにセイラだけだった。ガンタンクの無限軌道のキャタピラがむなしく伝わる。

ことり 「ざんねんだったね」

海未 「私もガンダムに乗りたいです」オイオイ

デッキに響く海未の泣き声と共に戦闘が再開された。

アズラエル 「時間です!」

キラ 「またあの機体」

アスラン 「ナチュラルか。あいつら」

カガリは父ウズミにクサナギに行くように進めるが頑なに拒む姿勢があった。

ウズミ 「準備を急ぐのだ!!」

カガリ 「お父様!」

ウズミ 「キサカ、娘を頼む。カガリ、お前のおかげで私は父になれた。礼を言う」

別れの言葉と気づいて彼女はハッとなる。ウズミはキサカに愛娘を託した。彼は最後の言葉を伝えた。

ウズミ 「お前はひとりではない。姉弟もいる。案ずることはない」

穂乃果たちが戦っているのでその内容を聞いてボケをかましたのは凛だった。

凛 「カガリちゃんのきょうだい?もしかして海未ちゃんかにゃ」

海未カガウズ 「ちがう!!」

凛は三人に猛烈に突っ込まれた!
戦闘の最中にHONOガンダムとHONOファイターがなんと合体した!
HONOファイターが装甲状になりアーマードを装着したような形になった!

穂乃果 「HONO×HONO?」

希 「ほのほのや!」

スピードはやや落ちるものの装甲となりまたパワーローダーに乗るような形態になりある技が使えるようになった。

希 「WASIWASIシステムを喰らうんや!」

No.260 17/04/06 12:07
自由人 

合体したHONOは連合の新型三機に驚くべき攻撃をした!

オルガ 「なんだと」

希 「ワシワシMAXや!!」

パワーローダーみたいなアームでカラミティの胸や背中をワシワシした。

オルガ 「こんなものが効くかよ!?なに」

オルガはエネルギーゲージを見て驚く。ゲージが減っておりホバリングの際に波に機体を取られた!

クロト 「ば〜か!勝手に落ちてろ。なに!?」

シャニ 「……!?」

HONOはワシワシMAXをレイダーやフォビドゥンにも繰り返した。
二機もゲージが落ちておりパワーが失速していた。

マリュー、ウズミ、ブライト、おやどりたちや敵であるアズラエルたちも同じことを思った。
ハレンチ過ぎる、と。
そしてHONOガンダム側のパイロットである穂乃果も思わず悲鳴のように叫んだ!

穂乃果 「いやだよ!こんなえっちな機体になるなんて!!ハレンチだよ!!」

しかしオルガたちとて強化人間。戦闘については立ち直りが早く穂乃果たちを一斉に狙う。

オルガ 「待て!」

クロト 「瞬殺っ!」

シャニ 「ふざけるな!!」

三機からの攻撃に穂乃果、希はあたふたと逃げる。希のせいである。
そこへキラたちが援護にまわる!

キラ 「穂乃果たちはホワイトベースに戻って!」

アスラン 「こいつらは俺たちがひきつける!」

アーク・エンジェルがローエングリンを放ちマスドライバーをゆっくりから徐々に加速度的に進み宇宙に消えていった。
アーク・エンジェルの残した推進剤の噴煙を利用しホワイトベースは穂乃果たちを収納しスモークを撒きながらオーブを後にした。
そしてクサナギの中心部がマスドライバーに位置した。

ウズミ 「ありがとうカガリ、娘をやれてよかった」

カガリ 「お父様」

ウズミ 「オーブの魂や志はお前やリリーナ、u’sたちに受け継がれた。さようならだ」

それが父子の最後の会話だった。クサナギの中心部もまたアーク・エンジェル同様に宇宙に旅立つ!

クロト 「行かせるか」

オルガ 「待ちやがれ!」

シャニ 「ち」

三機が迫るなかクサナギに取りつくフリーダム、ジャスティス!
手を繋ぐふたりの機体!
飛び立つクサナギ!
瞬間マスドライバーは炎に包まれた

No.261 17/04/06 19:27
自由人 

エクシアに乗るにこは軌道上で止まっていた時に瞬時に地球から高速で現れた白亜の戦艦に驚いた!?

にこ 「!?ホワイトベースじゃなくて足つき?アーク・エンジェル!?」

ぬわんなのよぉ!?、と突っ込んでいる間にさらに見たことがある戦艦が再び高速でよぎった!

にこ 「アーク・エンジェルじゃなくてクサナギっ!?」

ハアハアとあまりにいきなりな登場ににこは驚きで心臓の動きが激しかった。
しかしにこはモニターに流したニュースに気づいて理解がようやく追いついた。

にこ 「嘘っ!?オーブが連合により崩壊?自爆したですって。マスドライバーやモルゲンレーテごと……」

なら納得がいかなくもない。先ほど見たアーク・エンジェルやクサナギはオーブから脱出してきたのだ。
では穂乃果たちは?
にこはもうしばらく軌道上で待機するしかなかった。他のソレスタルビーイングの仲間たちが先か後かにもよるが。
穂乃果たちは。

穂乃果 「もう希ちゃんとは合体しないよ」

希 「そんな穂乃果ちゃんかんにんや」

穂乃果 「むう、ほのかがえっちな子に思われたらお嫁にいけないよ」

雪穂 「まずもらってくれる相手がいればね」

妹の言葉に心臓にグサッとくる穂乃果だった。
ホワイトベースはほどなくして自力で大気圏を越えていった。

ブライト 「やれやれ。やっと宇宙か」

スレッガー 「俺のGファイターもようやく出番だな」

ミライ 「少佐は戦いのですか」

スレッガー 「まさか?生きるために戦うのさ」

ストイックなスレッガーにミライは変わった男と思った。
ホワイトベースの前方に見慣れた白い機体があった。ずっと待っていたにこであった。

にこ 「着艦許可はいいかしら?」

モニターに映るにこはちいさい身体に頬が膨れていた。

穂乃果 「なんか怒ってるよ?」

凛 「あとでカップ麺をおすそわけにゃ」

花陽 「ごはんくらいなら分けますね」

こいつら、と思いながらにこは着艦しコクピットから出るとこころたちに囲まれた。

こころ 「お姉さま」

にこ 「あんたたち無事だったのね」

希 「あの子らのお姉さんやな」

真姫 「あれで優しいところはあるから」

にこは艦内で真姫に用を伝えた。

No.262 17/04/07 08:15
自由人 

にこは真姫が月に行きたい事情をなぜか知っていた。

真姫 「え?ほんと月につれていってくれるの」

にこ 「ええ」

穂乃果 「月か」

海未 「懐かしいですね」

にこが辺りを見ると穂乃果たちに囲まれているのに気づきびっくりした。

にこ 「うわお!?ぬわんなのよ!」

穂乃果 「ところでにこちゃん、えくしあ25は何者なのかな」

にこ 「さ、さあ何のことかしら」アセアセ

海未 「妙に最近ネット上で私たちu’sをライバル視して小憎らしいコメントが目立つんですが」

ことり 「ひどいよ」

凛 「ひどいにゃ。はいカップ麺にゃ」

にこ 「さ、さあ。なんのことかしら。あ、ありがとう」アセアセ

花陽 「あたしたちだってがんばっているんですよ。ゴハンです」

にこ 「そ、そうね。あ、ありがとう」

カップ麺とゴハンを差し出され箸を手に口にするが味がわからない。

穂乃果 「しかもだよ?えくしあ25とかいうのに」

ことり 「ここにちびっこトリオちゃんたちがハンドルネームでかばって応援してるの」

ここここ虎 「」

真姫 「わかるようなハンドルネームを使うから」

真姫のしれっとした物言いからにこは焦った。焦りまくった。
にこは思わず艦内をダッシュして逃げた!

ほのことうみまきりんぱな 「まてっ!!」

にこ 「ぬわんなのよ!!」

穂乃果 「悪口は許さないよ!」

海未 「幕末なら天誅ですよ」

ことり 「待て〜!」

真姫 「逃げるだけ無駄よ。にこちゃん」

凛 「そうにゃ」

花陽 「早い!」

にこは艦内をとりあえず逃げれるだけ逃げた!
しかしあっさり気づかれたのは不覚だった。
にこは艦内を知り尽くしていた。脱走をするたびに艦内は知っていた。

にこ 「ここなら安全ね」ニヤリ

穂乃果 「待て〜!」

海未 「明治維新後でも流刑ですよ」

なぜか海未は幕末や維新後に喩えながら追いかけていた。

真姫 「いま宇宙時代なのに」

凛 「しかしにこちゃんはどこに」

花陽 「ちいさいからですかね」

希は妙に艦内が騒がしいことに気づいた。
デッキにはエクシアがあることに気づく。

No.263 17/04/07 09:25
自由人 

希はエクシアのGNドライブからドライヤーのようにGN粒子を浴びていた。

希 「(これで少しはスピリチュアルになるやろう)」

しかし艦内がやたら騒がしかった。
にこはひそかに使われていない一室に身を隠した。穂乃果たちは追いかけたが見失ってしまう。

穂乃果 「消えた」

ことり 「ソレスタルビーイングみたい」

みたいではなくいちおうソレスタルビーイングである。

海未 「見つけたら宇宙に生身で放り出しましょうか」

真姫 「しゃれにならないからよしなさい」

冗談です、と言いながら穂乃果たちは去っていった。
にこは一室の明かりをつけた。そこには自分のポスターやA-RIZE、リリーナ、アイナ・イスマイール、火星の乙女の藍那など有名無名に関係なく各勢力のスペースシップアイドルのグッズが山のようにあった。
以前にホワイトベースに乗った際にブライトにミライの生写真を上げて手に入れた一室だった。

にこ 「まえに来たときに隠れ家みたいな一室を手に入れていて正解だったわね」

海未 「なるほど」

穂乃果 「ほえ?いろいろなスペースシップアイドルのポスターやグッズがいっぱい」

ことり 「火星の乙女だ。あ!あたしもあるよ」

凛 「よくこんなに集めたにゃ」

花陽 「私がもっていないアイドルグッズもあります!」

真姫 「はあ」

ぬわわわぁっ!?とにこは六人がいつの間にかいることに驚いた。

にこ 「な、なんでいるのよ!?」

真姫 「かんたんなことよ。艦内でふだん使われてない部屋に明かりがついていたらあやしいでしょう」

海未 「さてにこ。宇宙に生身で放り出されるのとデビルガンダムと一体化するのとギンガナムの愛人になるのとガンタンクのキャタピラになるのどれがいいですか」

にこ 「フツウの選択肢がひとつもないじゃない!!」

海未 「わかりました。エクシアは私か希か乗りますから宇宙に生身ですね」

にこは思わず速攻で土下座した!
ゴメンナサイを繰り返した。
穂乃果たちは事情を聞いた。希はGN粒子を浴びて満足していた。

穂乃果 「なんであんなことしたの」

にこ 「フン」

海未 「今度地球に来る時はにこにアルミホイルを巻きますか」

死ぬわ!と抗議した。

No.264 17/04/07 12:56
自由人 

えくしあ25あらため矢澤にこに対してu’sによる事情聴取もしくは尋問が始まった。
いちおう南極条約により定められた法に乗っているはずである。
にこは鼻を鳴らした。

海未 「さてあなたの私たちu’sへの嫌がらせコメントを列挙する前に私も鬼や悪魔ではありません。相手に礼儀を尽くすのが園田流ですから」

いつの間にかu’sから園田流に取って変わられていることにみな気づいた。しかし黙るみんなだった。
扉を叩く音がした。
来ましたね、と海未が扉を開けるとこころたち六人の子どもたちが姿を見せた。

にこ 「ち、ちょっとこの子たちは関係ないでしょう!?」

海未 「なにもまずいことをしてなければ子どもたちの前で堂々としていたらいいんですから」

海未の言うことはもっともだがやってることはフツウにひどい。
鬼だ悪魔だ。

海未 「まずえくしあ25ことにこはことりにこうコメントしています」

ことり 「ひどいよ」

海未 「H.Nえくしあ25より。“u’sの三人目のメンバー南ことり。たしかに可愛いのは認めるわ。だけどウイングガンダムを海に落とすわ自爆させるわと愛機への愛情というものがない。ことりじゃなく焼き鳥屋でも始めたらその隠れ巨乳でお客が来るわよ!焼き鳥スキー!”以上」

ことりはえぐえぐと泣いた(フリをした)。
はじめの一撃ににこはおろおろした。
海未は淡々と続ける。

海未 「続いて凛」

凛 「にゃあ」

海未 「えくしあ25のある日のコメントより。“ジム改からジムカスタムに乗り換えひそかにアルビオン隊のバニング中尉のお気に入り。しかし機体を落とし穴に落とすわ戦いにおびえるわ。あんたはひ弱なねこか!ドラえ○んか!ちなみに彼女を鍛えたエクシアのパイロットは見所あるわ”以上です」

凛 「凛はドラ○もんじゃないにゃ!」

花陽 「さりげなくじぶんを持ち上げてますよね?」

海未 「続いて花陽についてのえくしあ25のコメント。“凛からジム改をもらったu’sの可愛い担当。しかし彼女はゴハン好きである。一日に何繕いや何繕ならいいがゴハンジャー一杯に食べている。きっとジム改の色を見ながら日の丸弁当を思い浮かべ戦っているだろう。ジム改はゴハンじゃないし!”以上」

にこは自分で書き込みした時を恥じた。

No.265 17/04/07 13:12
自由人 

花陽はまあはずれてはないんだろうね、とひそかに恥じていた。
だってジムさんの連邦カラーは白と赤だもん。梅干しに白いゴハンさんしか頭にないもん。
そんな花陽の様子をよそに海未は淡々と残り三人についての所業を読む。

海未 「次に真姫についてですが」

真姫はじっとにこを見つめたがしかし海未の言葉はあまりに短かった。

海未 「真姫についてはえくしあ25は“美人!かしこい!頭いい!”だけです。表現が一部重複してますが」

ほのことりんぱな 「え〜っ!?それだけ」

真姫はほめられたので悪い気はしなかった。
怒るにも怒る材料がなければ怒れない。
中途半端じゃないと別な意味で内心ツン化していた。

にこ 「(真姫ちゃんはセーフだったわ)」

しかしここからが本番だった。
海未は次に穂乃果についてのコメントを読んだ。

海未 「穂乃果についてのえくしあ25のコメントです。“高坂穂乃果、なぞのHONOガンダムメインパイロットにしてホワイトベース隊のスペースシップアイドル発起人”」

にこ 「フン」

海未 「“しかし和菓子屋の娘であるが主に食べる専門。ある意味ホワイトベースにおけるデビルガンダムといっても過言ではない。時間さえあればランチパックのパンを頬張り頬張りまるでその姿は生きたアンパン○ンのようである。あんた身体はパンで出来てるんじゃないの!”以上」

穂乃果 「ア○パンマンじゃないよ!!」

にこ 「」

海未は吐息をつきながらようやく自分へのコメントを言う。

海未 「次は私に対してのコメントです。“園田海未。一見するとどこにでもいるフツウの女の子ですが機体はガンタンク。射撃の腕があるらしい。でもガンタンク、宇宙から地球へ戦場を変えてもガンタンク。ガンタンク乗りの憧れだが実際は脳筋のガンダムファイターでもある。だけどガンタンク乗り。それは変わらない。あんたガンタンクに呪われてんの!”以上です」

海未はコピーした用紙をにこやこころたちに配った。
にこはビビった。

にこ 「(プトレマイオスに帰りたい)」

海未 「なにか言い訳や釈明の余地はありますか」

穂乃果 「アンパンマ○じゃないよ」

凛 「にゃ」

脱出しようとするが気づくと六人に囲まれていた。

No.266 17/04/07 14:20
自由人 

海未 「さてにこについての処分ですがにこがいなくなったあかつきにはエクシアは私か希どちらかが乗りましょう」

にこ 「どういう理屈よ」

こころ 「待ってください!皆さん!お姉さまを悪く言わないでください」

ここあ 「そうだよ!えくしあ25ことお姉さまだって悪気があってしたんじゃないよ」

虎太郎 「ゆるしてあげて〜♪」

にこを庇うこころたち。ちなみにカツレツキッカトリオはただ呼ばれただけなので居眠りしていた。
フラウ・ボゥはカツたちを探していた。
子どもたちに庇われるにこの姿にさすがの海未も怒りを鎮めざる得ない。

海未 「悪気がないというのですか?」

にこ 「そ、そうよ。ちょっとした悪ふざけじゃない!」

ことり 「エクシアに焼き鳥やマカロンをつけていい?」

凛 「GNドライブを巨大カップ麺に変えるにゃ」

花陽 「セブンスそーどをお箸に変えますよ」

にこ 「よしなさい!エクシアがなんか食べる専門みたいになるから!」

GNドライブを巨大カップ麺に変えられた姿を想像し穂乃果と海未は吹きそうだった。

ほのうみ 「笑っちゃう。プププ……」

にこ 「ぬわに笑ってんのよ!!」

海未はコホンと咳払いしにこに最後通告をした。

海未 「あなたには次から提示することを選び実行してもらいます」

にこ 「ぬわによ」

海未 「コホン、ガンタンクに乗りますか?」

にこ 「乗らないわよ」

海未 「ガンタンクに乗り……」

にこ 「だから乗らないわよ!その選択肢しかないわけ!」

海未は額に汗が浮かぶ。
にこのエクシアと自分のガンタンクをとりかえっこするはずだったが失敗のようだ。

海未 「アルミホイルで身体を巻いて大気圏突入しますか?」

にこ 「肉体ごと魂が焼けるわ!」

ことり 「でも美味しそうなにこちゃんかも」

にこ 「日焼けか」

海未 「デビルガンダムと一体化は……デビルガンダムがにこに喰われそうなので却下」

にこ 「まてまて!あたしの方がデビルガンダムより強い計算なの?想像なの」

穂乃果たち(真姫を含む)は頷いた。
にこはデビルガンダムではないと抗議したが無視された。
恐るべき連邦の民主主義。

No.267 17/04/07 14:43
自由人 

よわりましたね、と海未はいろいろな方法を考えたがどうやら策が尽きたように思えた。

穂乃果 「にこちゃんはえくしあ25としてスペースシップアイドルしてたんだよね」

凛 「人気は伸びなかったみたいにゃね」

花陽 「まあ顔を隠してもツインテールやツンデレな紹介とか問題があったと思うよ」

真姫 「花陽てさりげなくひどいわね」

海未 「う〜ん」

そこへ通りかかったのは偶然見つけた希。
GN粒子を浴びて何故かツヤツヤしていた。
どないしたん、と。

にこ 「うわおっ!?あんたツヤツヤしすぎてない?」

希は言えなかった。
GNドライブを試しに浴びてみたら妙に気持ちよかった。

希 「なんでもあらへんのよ?それよりにこっちをみんなどうしたいん」

穂乃果 「悩んでるんだよ。それで」

ことり 「まあいずれは真姫ちゃんとケッコンという形になるはずだけど」

真姫 「ヴェェ」

希はわかった風に頷き穂乃果たちとにこの手を取り一言だけ口に出した。

希 「仲直りや。そしてついでににこっちはu’sのメンバーや」

言うだけ言って希は背中を見せ去っていった。
扉の外側で彼女は感涙した。
ウチてなんかカッコいいやん。
希の言うことを無下に撤回するのもなんなので六人はにこを仲間に迎えた。そしてにこは言う。

にこ 「これからはわたしのことを部長と呼びなさい!」

穂乃果 「ぶちょう?」

ことり 「えくしあぶちょう?」

凛 「次長課長にゃ」

花陽 「それでは芸人さんです」

真姫 「まあこの部屋はにこちゃんが初めに使ってたし」

海未 「納得いかないところもありますがやむを得ません」

こうしてu’sは七人のスペースシップアイドルとなりPVを新たに作り配信した。
プトレマイオスにいたスメラギたちは口をあんぐり開けながらもいちおう認めたようだった。

アレルヤ 「刹那」

ロックオン 「u’sに入ったのかよアイツ」

ティエリア 「彼女らしいな。フッ」

スメラギ 「私もスペースシップアイドルにフェルトたちとなろうかしら」

プトレマイオスがやや傾いたのは言うまでもなかった。

No.268 17/04/08 05:34
自由人 

にこが真姫を月に連れていくという話をことりはじっと見ていた。

にこ 「な、なによ」

ことり 「あのね、ことりも月の裏側にいるOZの宇宙要塞バルジに行きたいんだけど」

ほのこと 「バジル?美味しそう」

海未 「バルジです。OZが宇宙市民に圧政を敷くために作った移動型攻撃コロニーです」

花陽 「そ、そうだよ。とてつもなく怖いんだよ」

OZはレディ・アンによる対話政策を用いながらも一方ではコロニーや月からの資源を人的にも物資的にも摂取していた。
しかし対話政策により誤魔化されていることに気づく者はガンダムパイロット以外いなかった。

ことり 「にこちゃん♪お願い♪」オネガイ オネガイ オネガイ ♪ ギュッ

にこはことりの小悪魔的な魅力にやられた。しかも彼女はお願いをする度にどういう原理か知らないがムネが膨らむ。

ほのこと 「お願い♪にこちゃん♪」ニコチャン ニコチャン ニコチャンダイオウ ♪♪♪

穂乃果 「あれ?膨らまないよ」

凛 「おかしいにゃ」

にこ 「なにやってるのよ」

ほのこと 「ムネが膨らむかどうか」

うみにこ 「膨らむか!!!」ガアア

ほのこと 「キャアア」(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)

にこは渋々ながらことりも連れていくことにしたがなにぶんバルジはソレスタルビーイングからも圧倒的戦力と見ていた。
だから月の裏側にある施設か付近のL2コロニーまでとした。

穂乃果 「気をつけてね。ことりちゃんに真姫ちゃん」

海未 「気をつけるのですよ」

凛 「M1アストレイはどうするにゃ?」

花陽 「もったいないよ」

ことり 「みんなで使って。あたしはもうM1アストレイは使わないから」

あまり機体に愛情を抱かないことりだが彼女がいないとなるとM1アストレイは自分のモノかと海未は密かに笑みし踊った。

海未 「ゞ(^o^ゝ)≡(/^_^)/"」

にこ 「さてといくわよ。海未が踊っている間に」

海未 「」ハッ!

にこ 「とりあえずこころたちをお願いね。希」

希 「うん。にこっちの代わりやな」

にこ 「ガンダムエクシア、刹那・F・セイエイ。にこいくわ」

GN粒子を撒きふたりを乗せた機体は消えていく。

No.269 17/04/08 07:15
自由人 

せ、せまい……。
宇宙を移動しながらにこはコクピットのなかでことりと真姫に挟まれていた。

にこ 「(気持ちいいやらよくないのか。ビミョーだわ)」

真姫 「にこちゃんが無口」

ことり 「だいじょうぶ?」

にこ 「だああっ!あんたたちのムネに挟まれているから黙ってたの!!」

真姫 「ご、ゴメン。押しつけたつもりはないから」

ことり 「不可抗力だよ?」

どんな不可抗力と思いながら三人を乗せてエクシアは月に向かう。
ホワイトベースの穂乃果たちは。
凛はM1アストレイに駆け寄りじっと見つめたかと思うとコクピットに上り始めた時だった。
ラブアローシュートの声と共に矢が飛んだ!

凛 「にゃ!?」

海未 「M1アストレイは渡しません」

凛 「こ、これは凛のモノにゃ」

花陽 「あ、あたしもがんだむに乗りたいですよ」

穂乃果 「がんだむを奪い合う三人」

希 「修羅場やね」

デッキに立つM1アストレイを前に立つ海未、凛、花陽。

穂乃果 「どきどきだよ」

海未 「凛はすでにジムカスタムがあるではないですか」

凛 「がんだむに乗りたいにゃ!」

花陽 「お、同じく。海未ちゃんはガンタンクでも第一線の活躍してるし!!」

海未 「してませんよ!海の上では出撃できませんしいざ陸でたたかえばキャタピラが狙われ動けません!」

りんぱな 「『ガンタンクと私』でベストセラーだし」

海未 「あれは穂乃果たちが勝手にしたことです」

穂乃果と希、アムロたちはデッキで行われている言い合いを眺めていた。

穂乃果 「どら焼き食べる?」

希 「ウチド○えもんちゃうけどいただくね」

アムロ 「なんなんだ」

カイ 「やれやれ宇宙に来てまでもケンカかね」

ハヤト 「M1アストレイか。エリカさんよく譲ってくれたものだ」

穂乃果はHONOガンダムを見上げた。
ファーストガンダムやOガンダムなどに似ているが謎が多い機体だ。しかも自分は機体に乗るたびになにかが変わっていくようだ。
ちょっとシリアスに考えたよと穂乃果はちいさく呟く。
三人の言い合いまだ続く。

No.270 17/04/08 09:25
自由人 

海未 「だいたい凛はジムカスタムを落とし穴に落としてるじゃないですか」

凛 「そうだけどにこちゃんのおかげで一人前にゃ」

海未 「花陽にいたってはいまだ戦果ゼロですよ」

花陽 「そ、そうだけどみんなの援護してるもん」

穂乃果 「なんか海未ちゃんみっともないね」

希 「M1アストレイが空いた途端に意地でも乗ろうというくらいみっともないな」

ふたりに茶々を入れられぎろりと睨む。デッキ内が真空のように冷えた。

アムロ 「口は災いのもとだ」

カイ 「アムロだってフラウを疎遠にしたくせにな」

アムロは頭を垂れるくらいに落ち込みガンダムの整備をしながらいじけた。
ハヤトは気の毒と思うがフラウの気持ちは彼に傾いているのだ。
三人の言い合いをどうにかしないとやっかいだった。

穂乃果 「よし!ここババ抜……」

海未 「断ります!」

りんぱな 「ババ抜きで!」

海未 「お断りします」

ほのりんぱな 「ババ抜きで!」

海未 「お・こ・と・わ・り・し・ま・す」ゴゴゴ

ホワイトベースが揺れるくらいの気迫が彼女からしていた。
希が呟く。
負けるのが確実やからな。

穂乃果 「がんだむふぁいとにしたら海未ちゃんのひとり勝ちだしババ抜きなら負けるし」

希 「三人が均等に勝負できることやな」

カイ 「シミュレーションで穂乃果と勝負したらどうだ?」

穂乃果 「あたしがみんなとシミュレーション?」

ハヤト 「実際に模擬戦をするとガンタンクは不利ですし」

なるほどと穂乃果と希は納得した。
シミュレーションルームには穂乃果たち四人が入り各々の機体としてセッティングした。

海未 「あの私はガンタンクなのですか?」

希 「代わりにガンダムファイト仕様に一部データは書き換えたさかい」

海未 「ガンダムファイターではなくガンタンクファイターな感じがしますが」

違和感がありありなので海未は妙に考えてしまった。
凛はジムカスタム、花陽はジム改である。
穂乃果はHONOガンダム。
ブライトたちもブリッジから様子をモニター越しに見ていた。

希 「ほないくで。よ〜いファイト!と言ったら開始や!」

みなコケたのはいうまでもない。

No.271 17/04/08 14:19
自由人 

よ〜い、スタート!という希のかけ声と共にシミュレーションだが戦いが始まったのだが。

海未 「負けませんよ」

凛 「それはこっちの台詞にゃ」

ほのぱな 「あれ?」

海未と凛はとっくにルールを忘れたらしくふたりの機体だけがぶつかりあうように戦っていた。脳筋であった。
海未のガンタンクはガンダムファイト仕様にデータを書き換えられたのでタンクとは思えない速さ!
凛のジムカスタムのライフルも弾丸を放つ!
ほっとこう、と頭を切り替えたのが早かったのは花陽だった。
ジム改は穂乃果のガンダムに果敢に挑む!

穂乃果 「きゃ」

花陽 「負けませんよ」

希 「海未ちゃんに凛ちゃん!ルールおぼえとる!穂乃果ちゃんを倒すんやで!!」

うみりん 「あ」

ようやく気づいた時には穂乃果と花陽が戦っていた。ふたりの機体も猛然と穂乃果に攻撃を向けた。

穂乃果 「気づいたの!?」

海未 「無駄なことをしました!」

凛 「まだまだにゃ」

三対一というハンディある戦いをシミュレーションとはいえ強いられる穂乃果。
海未のガンタンクはコクピットがモビルトレースシステムではないかと疑うくらいにガンダムファイト仕様のガンダムに戦い方が似ていた。
実際そうなのだが。

海未 「は、破廉恥です。こんなの」

ちなみに希の趣味でモビルトレースシステムのコスチュームはガンタンクに合わした青色でありジャパンブルーを彷彿とさせた。

海未 「に、日本人ですから」

凛 「さっきからなにを言ってるにゃ」

花陽 「無駄弾を撃たないようにです」

三人のなかで慎重な戦いをしてるのは花陽だった。
ジム改とHONOガンダムでは性能差があるからだ。
凛はとにかく撃つ。
海未はとにかく接近戦を挑むが機体はガンタンク。
シミュレーションを見ているブライトたちは呟く。

ブライト 「うむ。なかなかやるな」

スレッガー 「そうかい?あの海未て子にガンタンクは不憫だぜ」

同感と艦内のほぼ全員が思っていた。
戦いは続く。

凛 「にゃにゃ」

ジムカスタムのマシンガンが穂乃果を狙う。

穂乃果 「凛ちゃん無駄弾だよ!」

凛 「にゃに?」

弾切れを補充するが予備はもうひとつしかなかった。

No.272 17/04/08 15:17
自由人 

凛がカートリッジを変えてる間にHONOガンダムから蹴りが飛んだ!

凛 「にゃに!?」

花陽 「凛ちゃん」

海未 「穂乃果は確実に機体を扱えてます」

一機のガンダムに対してジムタイプが二機にガンタンクが一機。
しかし所詮はチームワークに欠けていた。凛と花陽でさえ息を合わすことをしないのだから。

穂乃果 「ほ、ほのかはつおい!」

まるでDr.スラ○プみたいな穂乃果である。

海未 「ここは協力しましょう!凛、花陽」

花陽 「えいえい」ガガガガガガ

海未 「いたいですいたいです」

花陽 「あ、協力するんですね」

凛 「か、かよちんが黒いにゃ」

気づいたんですか、と海未を中心にまとまり始めた。
海未が指揮をする。
u’sのサブリーダーとしての能力が発揮される!

海未 「凛は弾を無駄遣いしないように」

凛 「にゃ」

海未 「花陽は穂乃果の動きを封じてください!」

花陽 「はい」

海未 「私は……」

凛と花陽に穂乃果に目を向けさせていた。
穂乃果はライフルを撃ちふたりを牽制した。

穂乃果 「あれ?海未ちゃんは」

辺りを見回す穂乃果の背後に警告音が鳴りガンタンクが凄まじいスピードで背後から向かってくる。
ちなみにコクピットの海未はルームランナーのように走っていた。

海未 「ほ〜の〜か〜!!」💨💨💨

穂乃果 「!?」

海未 「私のこの手が光って唸る!穂乃果を倒せと!輝き叫び唸る!怒鳴る!!叱りまくる!」

ガンタンクが金色のハイパーモードになっておる瞬時にHONOガンダムに接近した。
叱られると怯える穂乃果!

海未 「必殺!ぐぁんたぁんく〜っ!!ふぃんが〜っ!!ぽっぷみぃさぁいるっ〜!!」

海未のガンタンクがガンダムの頭部を狙った時だった。
凛と花陽のライフルが火を噴いた!!

海未 「!?いたいです!いたいです!なにするんですか」

りんぱな 「なにいいところを取ろうとしてるんですか!!」

助かったといまのうちに逃げる穂乃果である。
しかし三人は再び協力しあう!!

希 「チームワークができてきたやん」

No.273 17/04/08 17:55
自由人 

穂乃果 「よし!じゃんぷ飛行だ!」

花陽 「なんの!」

マシンガンの斉射が穂乃果を襲う。
そこへ希からみんなに通信が入る。

希 「あ〜、いい忘れてたがな」

ほのうみりんぱな 「なに」

希 「実は戦闘フィールドにはあちこちに武器やアイテムが隠されているさかい」

海未 「わ、私はガンタンクですけど?」

希 「安心しいや!ガンタンクでも使える武器やアイテムあるさかい」

凛 「にゃ!」

真っ先に凛がアイテムや武器を探し始めに行った。

凛 「どこにゃどこにゃ!」

ブライト 「ジムカスタムがトレジャーハンターみたいだな」

ミライ 「ええ。あら?スレッガーさんは?」

ブリッジからスレッガーの姿が消えていた。なんでももとは砲手担当にいたらしいが戦争が続くなか数少ないGファイターパイロットになったようであった。

ミライ 「謎があるわね」

セイラ 「ええ」

シミュレーション内の戦いは続く。
穂乃果、海未、花陽もアイテムを探し始めた。
真っ先に見つけたのは凛だ!バズーカが火を吹き穂乃果を襲う!

穂乃果 「きゃっ!?」

海未 「私も早くアイテムでも武器でもいいので!早く見つけたいです」

ガンタンクが武器を探す姿はトレジャーハンターというより遺跡を発掘する吉○作治先生のようである。
ザックザックと穴を掘るガンタンクだが武器を見つけた!

海未 「こ、これは!?ふっふっふっ」

花陽 「なんですか!?海未ちゃんが見つけたのは!」

海未 「待ちなさい!ほ〜の〜か〜っ!?」

穂乃果 「!?ダイコン足のガンタンク?じゃない!ガンタンクの上半身にガンキャノンの下半身なの!?」

どどど!!とガンキャノンの太い脚部を装着したガンタンクはある意味驚異的であった!

海未 「希も粋なことをしますね」

穂乃果はビームライフルを撃つが脚部を身に付けたガンタンクには効かない!!

穂乃果 「ガンキャノンだから装甲が分厚い!」

海未 「その通りです!」

ガンタンクの上半身のキャノン砲が狙う!!

穂乃果 「きゃっ!?」

海未 「ふっふっふっ。M1アストレイは私のモノです」

不敵な笑みの海未に凛と花陽は互いに頷いた。

No.274 17/04/09 05:24
自由人 

ガンタンクにガンキャノンの下半身を付けた海未が穂乃果を襲う!
砲撃が穂乃果に危機を招く。

穂乃果 「きゃあ〜!」

海未 「覚悟しなさい穂乃果」

ガンタンクキャノンの姿が穂乃果にはオニに見えて圧倒された。
こわいこわい。
すると次の瞬間、爆発がした。

ほのこと 「!?なに」

スレッガー 「M1アストレイというのに興味はないが俺も参加させてもらおうか」

スレッガーのGファイターが空中からいきなりビーム砲を向けた。

穂乃果 「プレッシャー?」

海未 「さすが。もとは砲撃担当ですから射撃は正確です。なんですか!?次は」

凛 「ふふふ、海未ちゃんこれを見るにゃ。凛はついにガンダムになったにゃ」

海未 「なんですと」

花陽 「はなよも同じです」

海未 「なに!?ふたりの機体がガンダムに……?」

何かが違った。
よく見たら胴体はそのままで頭部だけはガンダムタイプになっていた。

ほのうみ 「が、がんだむ?」

スレッガー 「なるほど、ガンダムヘッドを手に入れたか」

希 「その効果は」

凛 「かよちんは右から」

花陽 「凛ちゃんは左から」

ニュータイプ能力に目覚めたかと思われたが。
ふたりの機体はカッコよく左右に回ろうとしたがふたりはぶつかった。

りんぱな 「!?」

希 「ふたりとも互いを指揮しようとして能力が発現したんはええけど互いの位置がわかってへんかってんな」

りんぱな 「」

海未 「ガンダムヘッドをお借りします!」

穂乃果 「ガンダムなの?ガンキャノンなの?ガンタンクなの?」

海未 「黙りなさい!」

ガンダムヘッドからバルカン砲、ガンタンクの胴体からキャノン砲やポップミサイル、ガンキャノンの脚部。
砲撃が凄まじい。

穂乃果 「きゃあ」

スレッガー 「撃てばいいというものではない」

Gファイターで海未に挑むスレッガーはシニカルに笑う。
ミライと希は思う。
大人の魅力と。
穂乃果は思う。
海未ちゃんはムキになりやすいと。

海未 「ど〜う〜い〜う〜い〜い〜み〜ですか!」

三つ巴の戦いは続く。

No.275 17/04/09 09:14
自由人 

穂乃果は砲撃が迫るなかアイテムや武器を探す。
スレッガーと海未はぶつかる!

スレッガー 「やるじゃないかガンタンクのくせに」

海未 「今日こそはガンタンク乗りを卒業します!」

凛 「リタイヤしたにゃ」

花陽 「ガンダムヘッドを海未ちゃんに取られたですよ」

希 「しゃあないな。ふたりともまた今度や」

シミュレーションでは三人の戦いが続く。
穂乃果はアイテムを見つけた!

穂乃果 「ん?ん?これはアイテムなの?」

希 「どないしたんや穂乃果ちゃん」

これこれと穂乃果が見せるとアイテムやと希は答えた。
どうすればいいの?と聞くと考えやと希は無責任に答えた。

穂乃果 「アドバイスはなし。よしふたりが共倒れするまで隠れてよう……!?」

海未スレッガー 「させるか!!」

ふたりから攻撃を受けて穂乃果はのけ反る!

穂乃果 「くぅ!これを見よ!」

印籠の如く穂乃果が見せたのはマンジュウだった。

海未 「饅頭ですか?」

スレッガー 「な、それは穂ムマン?」

穂乃果 「穂むまんじゃなくて穂ムマン?」

食べちゃえ!と穂ムマンにかぶりつくHONOガンダムだった。
食べたっ!?と驚く凛たちブリッジのブライトたちだった。
すると……。

穂乃果 「あれ?」

海未 「なにも起きてませんが」

スレッガー 「もらった!」

ぎゃう!?とHONOガンダムは攻撃をかわした。
海未はガンタンクキャノンで接近戦を穂乃果に挑む。

穂乃果 「あわわ!」

海未 「これでM1アストレイは私のモノです」

No.276 17/04/09 12:39
自由人 

フッフッフ、と穂乃果の前に立つガンダムの頭部とガンキャノンの脚部を装着したガンタンク。
穂乃果は震えた。
海未ちゃんこわい海未ちゃんコワイと。
海未はガンタンクで必殺技の姿勢を構えた。

海未 「こ、これでM1アストレイはわたし園田海未のモノです」

誰もが思った。
そんなにもガンダムに乗りたい憧れがありガンタンクに任命したブライトやおやどりは複雑すぎる表情をした時だ。

ほのうみスレッガー 「!?」

瞬間、システムエラーがシミュレーションに発生し現実に戻された。

穂乃果 「あれ?」

海未 「なんですか、これは」

シミュレーションから出るとシミュレーションを扱う希はモニターに現れる複雑な文字を読み取るがエラーの原因はわからない。

希 「なんやこれ」

凛 「まるですべてのカップ麺をぶちまけたみたいにゃ」

花陽 「いったいどうしたの?」

希はモニターを瞬時に移動するプログラムの羅列を読み取る。
そのなかに〈u’s〉の文字があることに気づいた。
u’s!?
ウチがつけた名前がなぜシミュレーションのプログラムにあるのか!?

海未 「なにかわかりましたか」

穂乃果 「なんなの」

スレッガー 「勘弁してくれよな」

希 「う〜ん、ごめんな。ウチにはわからへん」

システムを停止しシミュレーションによるバトルは引き分けとなった。
ホワイトベースは宇宙を進む。
デッキに向かうとM1アストレイはとんでもないことになっていた。

海未 「え、M1アストレイが……」

凛 「ばらばらにゃ」

花陽 「いったい誰が!?」

穂乃果 「あたしじゃないよ!」

希 「ウチもや」

ハヤトが一部始終を見ていたらしく事情を伝えた。
なんとフラウにフラれたアムロが部品用に分解したらしかった。

うみりんぱな 「」ガクッ!!!

穂乃果 「これは見てられないよ」

スレッガー 「争いはなにも生まないみたいだな」

そう言いスレッガーはデッキを去っていった。
あわれ。M1アストレイはガンダムタイプの面影ないまま部品倉庫に大半は運ばれていく。

海未 「わ、わたしのM1アストレイが……」

海未はオイオイと泣いていた。

No.277 17/04/09 16:50
自由人 

海未がおいおいと涙を流していた頃、にこはまずことりをL2コロニーで下ろして真姫と共に月の表側に向かう。
真姫は気づく。
ことりを先に下ろしたのはあたしとふたりきりに長くいたいのねと。

真姫 「//////」カアッ

にこ 「真姫ちゃん真姫ちゃん」

真姫 「な、なにかしら」

にこ 「あたしがu’sでいいのかな?穂乃果たちに嫌がらせをしたのに」

真姫 「ま、まああんな子達だからいいんじゃないかな」

エクシアは月の表側に近づく。
ちなみに月の裏側はUTX軍のグラナダ基地や先のバルジなど軍事施設が多いのだ。あまり目立つことはない。
逆に地球から見える表側は月の企業集合体やアナハイム・マキエレクトロニクスなど企業があり観光施設もあり一見して豊かに見える。
にこはふ〜んと呟くも悪い気はしなかった。だがにこは聞きたいこともあった。

にこ 「真姫ちゃんは月に帰りたいの?」

真姫 「ここだけの話にしてくれる」

まさか告白?ケッコン!?とにこはエクシアをふらふらと舞い上がり操縦した。

真姫 「ちゃんと操縦しなさいよ」

にこ 「ゴメン」

真姫は自分のことを穏やかに真剣に語る。

真姫 「あたしはアナハイム・マキエレクトロニクスの技術者のはずだけど穂乃果のHONOガンダムに限らずガンダム開発計画のガンダム、他のガンダムもたぶん開発したと思うの。にこちゃんのエクシアもたぶん」

ええええっ!?とにこはエクシアをシェーッ!とさせるくらいに驚いた。

にこ 「え?え?真姫ちゃんがガンダムをつくったの?」

真姫 「たぶんいろいろな勢力に関係なくね。だけど私は記憶を自分から失ったみたいなの」

わずかに真姫は覚えていた。
ガンダムと名のつく全ての機体を完成させた後に記憶除去装置で記憶を自ら失った。
なぜ自分はそんなことをしたのかと。

にこ 「そ、そんな過去があったなんて」

真姫 「うん。にこちゃんがはじめてね」

あまりの衝撃的な彼女の過去ににこはサーシェスとの自分の過去とは違う重たさがあった。
月の表側は煌めきある月面都市の輝きが見えた。

にこ 「大丈夫なの?」

真姫 「わからないわ」

にこは真姫を月に残してはいけない雰囲気がした。月面に着陸してゆく。

No.278 17/04/09 20:54
自由人 

エクシアのGNドライブによる働きで誰にも気づかれないように使われていない工場ににこはエクシアを下ろし真姫を下ろして別れの時が来た時だった。
にこちゃ〜ん真姫ちゃ〜んと呼ぶ声がして振り返るとL2コロニーに下ろしたはずのことりがいてふたりはパタ○ロのようにコケてしまう。ついでにエクシアも。

にこ 「ぬわんであんたがいるのよ!L2コロニーで下ろしたはずでしょう!?」

ことりは事情をあっさりと説明した。
L2コロニーに下ろされた後に真っ先にバルジに向かい囚われたデュオを解放し共に脱出しバルジを適当に内部だけ爆破。
その後にデュオを先に月に行かしてヒルデという少女を説得してデュオは一足先に月に到着。遅れて五飛とシェンロンガンダムも月のOZに囚われたところを頃合いを見計らってことり自身も月に到着したという。
ニュースもバルジが機能停止したことやガンダムパイロット逮捕の報道を流していた。
とても数時間の間に起きた出来事に思えなかった。

にこ 「あんた展開を端折ったでしょう?」

ことり 「ソンナコトナイヨ」

真姫は思った。
ことりはにこちゃんより黒い腹黒い。

アナウンサー 『なおバルジが機能停止し……緊急ニュースです。ガンダムパイロットが再び逮捕拘束され…このパイロットの身元については…』

ことり 「ということでことりはこれから月でOZに捕まりにいってきます」

にこ 「ハイハイ」

真姫 「OZが気の毒に思えるんだけど。トレーズは城にいるはずで今はデルマイユ侯が指揮を取ってるのよね。気の毒」

真姫は今後の展開如何ではOZが敵であるが本気で気の毒に思えた。
そこへにこを呼ぶ別の声がいた。それは彼女にとって懐かしい相手だった。

? 「にこ!にこだろう!!」

にこ 「あんた!?ガロード?ガンダムXの」

ことり 「高木刑事?」

ガロード 「佐藤すわぁん!てちがう!」

ことり 「元太くん?」

ガロード 「光彦やるじゃん。てちがう!!」

まきにこ 「(黒いわことり)」

ガロードは月のD.O.M.Eで新連邦と革命軍のメンバーで話し合いをするらしかった。

にこ 「そう、あなたの戦いは終わろうとするのね」

彼女はまるで弟を見るような瞳で感動していた。

No.279 17/04/10 06:20
自由人 

にこはガロードの好意でいま彼が乗っている機体を見せてもらうとガンダムXとはちがう機体である。

ガロード 「これがガンダムDXだ(ダブルエックス)」

にこ 「ヒゲ?」

真姫 「ちがうわ。フェイスガードがエックス状に見えるのよ」

ことり 「ミリシャのホワイトドールに似てなくもないね」

たんに頭部の形状の相似だが真姫は思う。
これも自分がいつか何処かで開発に携わったはずである。

ガロード 「じゃあなにこ!またチャンスあったら会おうぜ」

ガロードはティファという少女を連れておりそのまま月の別ブロックに向かっていく。
ことりもまたOZが管轄しているモビルスーツ開発ブロックに向かっていった。

にこ 「真姫ちゃん。あたし残ろうか?」

真姫 「気持ちだけ受け取っておくわ。にこちゃんはソレスタルビーイングでお仕事して」

にこは離れたくない気持ちがあったがそう言われては仕方ない。
エクシアはゆっくり月面から離れていき真姫は見送った。
その様子を真姫以外に見ている者たちがいた。

真姫父 「娘が帰ってきましたな。月に」

? 「ああ、彼女が持っているデータは我がヴェイガンに役に立つはずだ」

真姫父 「あなたこそ我が父、我が娘の父です」

謎の存在はホログラフィであり高度な技術を匂わしていた。
真姫はアナハイム・マキエレクトロニクスの本社に向かい自分がいた部署に戻った。
そこではウラキのガンダム1号機はなんと地上装備のまま宇宙で戦い破壊されたという。さいわいウラキは無事だが機体はデラーズ・フリートにやられ見るも無惨だった。
久しぶりに再会したニナやポーラ、開発スタッフは不眠不休らしい。

ニナ 「真姫久しぶり」

真姫 「ニナ、あなた。たいへんね」

ニナ 「まあね。パイロットさんは負傷したし機体はこんなだし。まああたしがパイロットや機体を玩具扱いしたバツね」

なんでもニナはウラキとケンカし互いに機体のことで揉めたらしかった。
しかし過去の過ちを繰り返さないように気持ちに整理をつけ始めたようだ。
ガンダムGP01はGP01 Fb(フルバーニアン)に生まれ変わろうとしていた。

真姫 「(あたしは)」

もしかしたら自分が自分でなくなるのではと内心怖くなった。

No.280 17/04/10 10:52
自由人 

真姫は父とオサリバン常務に再会し挨拶した。

真姫 「ただいま戻りました」

オサリバン 「やあやあご苦労だったね。西木野くん」

真姫父 「よく帰ってきてくれた」

真姫はふたりに会釈をした。
しかしオサリバン常務は相変わらずいやらしい笑みを浮かべていた。
試作開発中のガンダム試作四号機こと通称ガーベラがフレームや予備パーツ、さらに擬装用装甲や武器ごと秘密裏に隠されていたデッキから忽然と消えていた。
おそらくどこかの勢力と裏取引をしたと感じたがわかるわけはなかった。しかし四号機の開発にも真姫は携わっていたから気がかりではある。
オサリバンは言う。

オサリバン 「父娘の再会は久しぶりだろう。ゆっくり休みたまえ。報告書は明日からで構わんよ」

やらしい笑みをしながら彼は去っていき父が呟いた。
俗物が、と。
思わずぎょっとした。
真姫の父は如何なる機体であろうと開発や整備、修理に改造、改良、OSからネジ一本まで愛する技術者であった。
しかし人間についてはどこか暗い瞳を秘めている節がたまにのぞかせていた。
父娘で久しぶりの夕食をしたが戻ってきたのは自宅ではなく再びアナハイム・マキエレクトロニクスだったことに違和感あった。
父はエレベーターを使い彼女を地下へと案内した。見せたいものがあると。
不安になる自分がいた。
エレベーターは深く深く最深部に沈んでいくようだ。
なにかしら、見てはいけないものが感じる。
技術者としてか女性としてかわからないが本能的に危機に近いなにかを感じて逃げたい思いがした。
父は無口になっていた。
エレベーターが着いたのは表示フロアがない階である。

真姫 「ここは」

真姫父 「ついてきなさい」

ひとりにされることが恐ろしかった彼女は父の後を歩いた。
無機質な廊下である。まるで延々と続くかのような廊下であった。
わたしはしっている……。
記憶にないはずなのに真姫の感覚はどこかで覚えていた。

No.281 17/04/10 15:11
自由人 

真姫がアナハイム・マキエレクトロニクスの最深部に降りていった頃、ホワイトベースでは希はシミュレーションで発生したエラーの際に見た〈u’s〉が気になっていた。

希 「う〜んう〜ん」

穂乃果 「希ちゃんが悩んでいる」

凛 「焼き肉を食べられないから?」

花陽 「ごはんは焼き肉には必要です」

海未 「なんの話ですか」

穂乃果 「希ちゃん」

なに、と希は穂乃果に振り向く。

穂乃果 「踏ん張るなら海未ちゃんと一緒にトイレで便秘を踏ん張るんだよ!」

うみのぞ 「なんでですか〜!!」

穂乃果 「ひいい〜っ!?」(/≧◇≦\)

海未 「なんでわたしが便秘なんですか」

希 「ウチも便秘ちゃうで」

凛 「海未ちゃんが便秘なのはいつもとして」

花陽 「希ちゃんはなに悩んでたの」

海未 「私が便秘なのはなぜ毎回確定ですか」

希はまだ言えない。
u’sの名付け親は自分なのだ。にこっちを加えてようやく七人。
まだまだ発展途上なスペースシップアイドルではあるがまだ何かが足りない。
それは大人の魅力、溢れる母性、知的な歳上などである。
にこっちがえくしあ25としてのコメントがなくなったが代わりに“KKE”と“ODEKO”がu’sのホムペにコメントが目立つようになった。
何者や、とも思っていた。

希 「う〜ん」

穂乃果 「便秘なら……」

海未 「ほ・の・か」

ゴゴゴ、と海未の背後から禍々しいオーラがほのりんぱなを覆うくらいに出ていた。

ほのりんぱな 「ひいいっ!?」

希 「あかん。わからんな」

希はスピリチュアルな占いをしようかワシワシをしようか考えながらコンピュータールームを出た。
穂乃果たちは見送るしかなかった。

海未 「希」

穂乃果 「UTX軍の新型もびるすーつは希ちゃんを参考にされたはず」

希はくるりと戻りダッシュしワシワシMAXを穂乃果にした。

穂乃果 「!?」キャー

希 「ワシワシMAXや!!」

海未 「ハレンチですね」

ホワイトベースは中立コロニー群のサイド6を目指す。

ブライト 「うむ」

おやどり 「中立ですか。信用していいのでしょうか」

ホワイトベースの作戦内容は不明である。

No.282 17/04/10 17:34
自由人 

サイド6に向かうホワイトベースの夜。
希なりにシミュレーションの解析をしたがわからなかった。専門がスピリチュアルと操舵士でもあるからだ。
とりあえず自室でにことソレスタルビーイングについて占ってみた。
すると驚愕した。

希 「さ、三国家群が連邦に加入するやて。それに黄金の獅子てなんや」

普段は滅多に引かない金色の獅子のカードが出た。頭に浮かぶ言葉は……。

希 「“世界の歪み”やて……と」

にこはなんて恐ろしい相手と戦ってるんやとわなわなと震えた時だった。
獅子のカードがなにもしてないのに歪んだのだ。
あまりのことにカードから手を離した。

希 「にこっち、ライオンさんに喰われんのかな」

にこ 「ぬわんでよ!」

気を取りなおして希は戦後の自分を占ってみると三人の子持ちになってると出た。

希 「……なんでや。ウチ恋人はおらへんしワシワシを愛するモノやで」

どうやらとりあえず生き残るのは確定だった。
海未ちゃんの便秘よりはマシやなと前向きに解釈した。
あらためて真姫について占った。すると出たカードは火星だった。

希 「火星てあの火星?テラフォーミングが済んだ惑星やな」

いろいろと諸問題を抱えているのが火星だった。
マーズレイや阿頼職システムなど地球やコロニー以上に問題を抱えて地球に戦いを挑んできている。
連邦で先鋒に立っていたのはあのフリット・アスノやアスノ家、ディーヴァという戦艦だった。

希 「おじいちゃんなのにフリットさんは頑張ってるさかいな

しかし火星というのは気になった。
唸る希は考えた。
火星には鉄華団というのがいるそうだ。
想像した。
ここから先は彼女の想像である。

真姫(想像)「あたしがアナハイム・マキエレクトロニクスの西木野真姫です」

鉄華団 「オーッ」

真姫 「これより私の頭脳明晰才色兼備な頭脳で地球を攻撃する!」

鉄華団 「オーッ」

希 「あかん。理数医学系の真姫ちゃんに合わへんやん」

真っ先に自分の想像を打ち消した。
その様子を穂乃果たちは覗き見していた。

海未 「のぞきははれんちです」

穂乃果 「でもおもしろい」

覗き見する希の様子に凛や花陽と共に笑っていた。

No.283 17/04/10 19:05
自由人 

まだ希のとんでもない想像は膨らむ。

希 「火星やったら海未ちゃんの方がよくないかな?鉄華団とかいうのほとんど暑苦しいオトコの集まりやし」

海未(想像)「押忍っ!私は『ガンタンクと私』でベストセラーになった連邦のエースパイロットの園田海未!」

三日月 「『ガンタンクと私』?なんだそれ」

藍那 「三日月、地球圏でベストセラーになった本ですよ」

オルガ 「なんでもガンタンクというあの戦車もどきでモビルスーツをいくつも倒したらしいな」

昭広 「すげえ」

ビスケット 「なんでもガンタンクファイターでもあるらしいよ」

三日月 「ガンダムファイトなら出てもいい……」

海未 「そこ!ムダ口を叩かないでください!強くなりたいのでしょう」

ガンタンクを背にしまるで『魁!男塾』のような海未に希はひとり爆笑し腹を抱える。
まだ想像は続く。

海未 「これからあなたたちには火星を三十周してもらいま〜すっ!!」

火星に轟き響く海未の声。驚愕する鉄華団の面々。

オルガ 「無茶だ!俺たちをなんだと思ってやがる」

昭広 「そ、そうだ!」

藍那 「地球人はおそろしい……」

三日月 「三十周?それでいいの」

ビスケット 「三日月、無茶はダメだよ」

三日月 「いや俺ならできるから」

海未 「そこのあなた!見所あります!やりましょう」

海未と三日月は赤い火星の大地を走るのだった。

希 「あははっ!海未ちゃんならできるで!」

海未 「なにがおかしいのですか?の・ぞ・み」

希 「あははっ!海未ちゃんなら火星の鉄華団を率いることできるちゅう話や!え?」

首を回した希が見たのはいまにもガンダムファイトに出そうな海未の闘志に満ち溢れた顔だった。

海未 「な〜ん〜で〜!わたしが火星のてっ〜か〜だ〜んを率いるんですかぁぁぁ〜!!」

希は海未の声に弾き飛ばされた!!

希 「か、堪忍や!う、海未ちゃん」m(__)m💦

穂乃果 「鉄華団てなに?」

凛 「お寿司にゃ」

花陽 「それは鉄火巻です」

希 「ヴェイガンとは異なる火星の団体や」

海未 「ほとんど男だけらしいですよ」

鉄華団という男たちを率いる海未を想像する三人は恐怖に震えた!

No.284 17/04/10 19:44
自由人 

三人は自らの想像に震えながら海未を見つめ言う。

穂乃果 「そ、そんな」

凛 「う、海未ちゃんが」

花陽 「お、おそろしいです……。言葉がありません」

海未 「はい?」

ほのりんぱな 「うみちゃんが火星のおとこだったなんて!???」

おとこオトコ男……、と海未の耳に衝撃的に入り彼女は怒りに震えた!

海未 「だ〜れ〜が〜お〜と〜こ〜で〜す〜か〜!!!火星の男ですかっ!!女子ですよ」

ほのりんぱなのぞ 「いやいや」ブンブン

四人は揃って首を横に振った。
海未は怒りに震えた。
しかし希はスピリチュアルなひらめきがあった。

希 「海未ちゃん」ヒソヒソ ヒソヒソ

海未 「はい?」

希 「だからアムロくんに……」ヒソヒソ ヒソヒソ

海未 「言うんですか?」

そこへ通りかかるフラウにフラれて落ち込むアムロがいた。

希 「いまや!」

海未 「は、ハイ。アムロさん」

アムロ 「ああ海未さん」

見ていられない落ちこみぶりのアムロに海未は彼の肩を抱いて指を差す。

海未 「アムロさん!あなたはガンダムの星になるのです!」

瞬間、アムロの脳内に『巨人×星』のオープニングが流れあの名台詞を叫んだ!

アムロ 「父ちゃん!俺はやるぜ」キラーン!☆

海未 「ええ、いきましょう!」

ふたりは熱血や根性、特訓などという時代錯誤な表現を背景に艦内を走っていく。
見届ける穂乃果たちは命拾いしたかに見えたが……。

海未 「な〜に〜!や〜ら〜せ〜る〜ん〜ですかぁぁっ!!」

ほのりんぱな 「!?にげろ〜!!」

希は三人が追いかけられるの見ながら難を逃れた。艦だから艦内を一周するわけだからあたりまえだ。
希はウチの占いも外れるんやなと髪をかいた。
しかし希は知らなかった。
真姫が敵になり彼女たちの前に現れることを……。
彼女のスピリチュアルな占いは実は当たっていたのだ。

No.285 17/04/11 06:50
自由人 

ドクターJたち五人の科学者は弱っていた。
身体がではない。
ことりがいまだに月基地に潜入してこないのでOZのコロニー政策は順当にいきすぎるくらいだった。

レディ・アン 「(ガンダム01のパイロットだけ行方不明とは)」

そのガンダム01のパイロット南ことりはようやく月基地に潜入していた。
新型MSだね、と赤いMSのコクピットのなかにいた。

レディ・アン 「これより貴様らにはこの試作型モビルスーツのテストパイロットになってもらう。トロワ・バートン、お前に任そうと思う」

トロワ 「構わないが使えるのか(ことりはまだか?)」

ドクターJ 「ああ使えるともガンダムよりな(まだみたいじゃな)」

互いに目線で会話するドクターたちとトロワだったが突如、基地内にある赤いモビルスーツが動き始めた。

ドクターJ 「なんじゃヴァイエイトが動く!?」

プロフェッサーG 「メリクリウスのシールドを動かすんじゃ」

他三人の科学者に命じメリクリウスのシールドが動きヴァイエイトのビームを防いだ。
しかしヴァイエイトは機能を停止した途端にコクピットからことりの姿が現れた。
気づくトロワにドクターたち!
うかつに傷つけてはならないとトロワは瞬時に動きアクロバットな動きをしことりに銃を突きつけた。

トロワ 「作戦を誤ったな」

ことり 「(わ〜い♪トロワくんに捕まっちゃった。成功だよ♪)」

真剣な表情とは裏腹にことりはOZに潜入していたトロワに捕まり先に捕まっていたデュオと五飛と共に留置された。

デュオ 「遅ぇぞ、ことり」

五飛 「ふん、お前まで捕まるとはな」

ことり 「だってあたしu’sだもん」

デュオ 「俺と五飛のガンダムは強化されている。反撃の時は近いかもな」

五飛 「どうかな」

ことりはウイングガンダムを地球に置いてきてM1アストレイをホワイトベースに置いてきたことを後悔した。
あたしだけ機体がないよ!

ことり 「(どうなるのかな?)」

仕方がないのでとりあえず今度助かった時のためにu’sの新しい衣装やお菓子を考えるのだった。

No.286 17/04/11 07:48
自由人 

ホワイトベースはサイド6に進む。
一説によるとレビル将軍の命令でコロニーを視察してほしいというらしい。

穂乃果 「なにか美味しいものかるかな」

花陽 「中立ライスや中立カレー、中立チキンライスに中立天津飯、中立焼きおにぎりあるですね」

凛 「中立地域には美味しいものがいっぱいにゃ」

海未 「いちおうコロニーに入る前に体重測定をしとく必要がありますね」

ほのりんぱな 「」

言うまでもなくオーブでさんざん観光したために三人は体重が以前よりあった。

海未 「はい!艦内を十周ですよ!」

ほのりんぱな 「ハアハア」

海未 「もう十周追加します!」

穂乃果 「なにも言ってないよ?」

凛 「M1アストレイに乗れなかったうらみにゃ」

花陽 「逆恨みですよ」

希 「気の毒やな」

こころ 「希さん、にこお姉さまは帰ってきます?」

希 「ごめんな。わからへんねん」

不吉な占いだったので彼女はこころたちに配慮した。
穂乃果たちのダイエットはサイド6到着まで続いていた。
プトレマイオスに戻ったにこはガンダムマイスターやスメラギたちと今後を考えていた。

スメラギ 「三国家はひとつにまとまりつつあるわ」

ティエリア 「やはりイオリア・シュヘンベルクは戦争根絶ではなく」

ロックオン 「世界の統一だな」

アレルヤ 「ああ、皮肉なことにコロニーもOZの政策によりまとまりつつある」

にこ 「イオリア、何を考えてるの」

ヴェーダとのリンクはティエリアは不可能に思えた。情報は王瑠美たちエージェントたちからしか得られない。

スメラギ 「三国家は擬似GNドライブを得て連邦に加入する意思があるようね」

にこ 「だけど条件付きにあたしたちを倒すことみたいか」

連邦のやりそうなことであった。
連邦はいまUTX歌公国と戦い戦力はそちらに割いている。
さいわいなのがホワイトベース隊を敵に回さないのがにこには救われた。

にこ 「作戦はスメラギ?」

スメラギ 「その前に刹那」

にこ 「なに?」

スメラギ 「私たちもスペースシップアイドルになりたいの!」

プトレマイオスは再び傾いた。
密かに喜んだのはフェルトに思いを寄せるリヒティだけだ。

No.287 17/04/11 11:17
自由人 

スメラギ 「ということでプトレマイオスでアイドルを結成します」

にこは思った。
何をを考えてるんだ。この初代プリキ○アは。
しかし手を挙げる者もいた。
若いリヒティだ。

リヒティ 「賛成です!応援します!メンバーはすでに決めてあります!スメラギさんにクリスティナにフェルトです!!」

クリスティナ 「ええ」

フェルト 「ち、ちょっとあたしは……!?」

さりげないような遠回しな告白のようなリヒティの発言にフェルトは顔を赤くした。
ぬわんなのコイツら、とにこは思ったがなりゆきからソレスタルビーイングに参加したにこは文句をやめた。

リヒティ 「刹那!スメラギさんたちをスペースシップアイドルに鍛えて宇宙一のスペースシップアイドルナンバー1にしてくれ!!」

手を握られリヒティの熱い思いが伝わるが宇宙一や宇宙ナンバー1はにこであるが言えなかった。
スペースシップアイドルが増えることはスペースシップアイドル業界にライバルや仲間が増えることである。

スメラギ 「とりあえず名前は決めてあるのよ」

にこ以下全員は目を丸くした。

スメラギ 「トレミーよ!!」

アルコール片手にウインクする彼女を見てプトレマイオスはグルグルと回転した。
にこは叫んだ。

にこ 「ぬわぁぁぁ〜!?操縦をちゃんとしなさいよぉぉぉ〜!?」

なによりリヒティがいちばん衝撃があったようだ。
三国家は連邦の下に統合されつつあった。
カティはパトリックが目を輝かしてるのに気づいた。

パトリック 「大佐はスペースシップアイドルにならないんですかぁ〜!?」

その声は艦内や艦隊全体に伝わるくらいの能天気な声であった。
一瞬、彼らのまわりだけ宇宙空間ごと真空になった。
カティはあの名探偵の声で怒鳴り頭を叩いた。

カティ「ばっろ……バカモノ!誰がスペースシップアイドルになるものか!」

パトリック 「し、しかしですね」

カティ 「しかしもカカシもない!」

同じ艦隊のセルゲイ・スミルノフとソーマ・ピーリスも聞いていた。
ピーリスは聞いた。

ピーリス 「スペースシップアイドルとは何ですか?」

セルゲイは恥じらいながらも説明しピーリスは納得しながらも複雑な表情をしていた。

No.288 17/04/11 14:22
自由人 

ピーリスは恥じらいながら答えた。

ピーリス 「大佐が望むならスペースシップアイドルになります」

あまりの発言に人革連側の艦隊は絶句した。
ちなみにネオチャイナコロニーでサイ・サイ子ちゃんなるスペースシップアイドルが登場したが言うまでもネオチャイナガンダムファイターのサイ・サイシーの女装であった。
セルゲイは咳き込み考えようやく口に出した。

セルゲイ 「う、うむ。ピーリス中尉が構わないがこの作戦が終わってからにしてくれ……」

ハッ、と敬礼を返すどこまでも真面目なソーマ・ピーリスである。
ところでお忘れになってる方もいるかも知れないがスパイをしていた絢瀬絵理亜里沙姉妹はというと……。

ララァ 「来ますっ!ビット!」ピキィーン!

絵理 「認められないわ!ビットよ!いけ」ピキィーン!カワイイカシコイ!

亜里沙 「来るっ!ビット行きなさい!」オデコ!

ソロモン宙域付近を偵察してた連邦艦隊は一瞬のうちに爆発の光をさせながら散っていた。
これを連邦の将兵たちは“ソロモンの亡霊”と呼び伝説化していた。
レビルは唸る。

レビル 「あの宙域にはなにかあるのか」

モニターを見つめたシャアは三人に帰投命令を出した。

シャア 「ララァ、絵理くんに亜里沙くん帰投したまえ」

三人 「はい」

三人が乗る機体は宇宙戦闘機に近い形状だがどこか気品ある美しさを感じさせエルメスと名付けられていた。

フラナガン 「お見事です大佐。ララァを含む三人はエルメスと同調しています」

シャア 「うむ。だがニュータイプなのか」

フラナガン 「当方としてはニュータイプという可能性もあるとしか申せません。ニュータイプの概念は曖昧でして」

フラナガンの慎重な表現にシャアは科学者らしいと思いながらも父ジオンの提唱したニュータイプを歪めた思いも感じていた。
三機のエルメスは新たにシャアの乗艦となったザンジバルに収容されていく。

ララァ 「大佐」

絵理 「つかれるわね。これ」

亜里沙 「たまに頭いたくなるよ」

サイコミュなる装置とフラナガン博士は三人に伝えていた。

No.289 17/04/12 07:13
自由人 

穂乃果たちはまだダイエットをしていた。

穂乃果 「もう」

凛 「オニにゃ」

花陽 「ホワイトベースの青い悪魔ですよ」

海未 「誰がオニや悪魔ですか」

腕立て伏せやストレッチなどをさんざんやらされといる。
ふと穂乃果はあることを思いついた!

穂乃果 「ねえ海未ちゃんンミチャ」

海未 「ンミチャではありませんが。なんです?」

穂乃果 「『ガンタンクと私』はベストセラーになって流派東方不敗を免許皆伝したよね」

瞳を輝かせながら続ける穂乃果に三人は耳を傾ける。
ええ、と頷く海未。

穂乃果 「ダイエット本を出してみたらどうかな〜!!」

りんぱな 「おお!?」

海未 「なぜ?」

穂乃果 「う〜ん、きっと戦後には海未ちゃんの『ガンタンクと私』はレジェンド、伝説になるよ」

花陽 「レジェンドも伝説も同じ表現ですよ」

年下に言われ落ち込む穂乃果。しかし立ち直りは早い。

穂乃果 「ダイエット本を出したら売れるよ!!」(☆∀☆)

海未 「で印税は?」

穂乃果 「u’sで山分けだよ!」

だよ!と子どもぽく可愛いく言いながらも印税目当てだったことに海未は沸々と怒りが沸く。

海未 「そ〜れ〜が〜め〜あ〜て〜ですかっ!!」

ほのりんぱな 「あわわわ!?」

サイド6到着まだしばしの時間があった。
海未のダイエット特訓は続く。

海未 「腕立て伏せ!スクワット!反復横跳びっ!!ランニング!」

穂乃果 「ンミチャ」

海未 「うみです」

穂乃果 「海未ちゃんだけ出る作品を間違えてない?」

海未 「はい?」

穂乃果はまだ懲りてないようだ。凛と花陽はそれ以上やめてと涙を流す。

穂乃果 「『巨人×星』や『アタ●クNo.1』、『侍ジャイア○ツ』、『タイガ△マスク』に『あした×ジョー』、『野球狂△詩』、『赤き血×イレブン』、『キック×鬼』、『ドカベン』、『エ×スをねらえ』、『プロゴルファ×猿』、『キ△プテン翼』、『YAW○RA!』とか」

花陽 「ほぼスポ根モノですね」

凛 「りんも好きだにゃ」

海未の背後から炎のイメージ映像が沸き上がる。
ホワイトベースは宇宙空間なのに揺れていた。

海未 「間違えてませ〜んっ!」

No.290 17/04/12 07:38
自由人 

希 「おお!?ホワイトベースが揺れているやん」

こころ 「ゆりやんレトリバーですか?」

希 「こころちゃん?ウチ芸人ちゃうよ」

こころたちは今後希さんに似た芸人のことを言うのはやめようと誓う。
しかし穂乃果はまだまだ懲りない。

海未 「まだ何か言いたいようですね。ほ・の・か」

やめてと抗議する凛と花陽だが穂乃果は愛らしい顔をやめない。

穂乃果 「だってガンダムファイトにも出れるくらいの脳筋じゃなくて……つおいし」

海未 「サラッと脳筋を流しましたね」

穂乃果 「でもでもつおいんだよね!」

強いと言われ悪い気はしない。

穂乃果 「きっとジャ×プなら『北斗×拳』や『聖△士星矢』とか!『バスタ×ド!』に『ろくでなしブル×ス』とか『ドラゴンボ○ル』とか!!きっと海未ちゃんなら活躍できるよ!!」

花陽 「どうでもいいけど穂乃果ちゃん。さっき『ドカ×ン』には○●△×をつけなかったですよね」

海未は思い出す。
『ドカベン』だけなにもついてなかった。

凛 「ほか弁?」

海未 「ほ〜の〜か〜っ!!!」

穂乃果 「ほらほら!戦闘力が上がってるよ!!」

瞬間、ホワイトベースのとあるブロックだけ爆発した!!

海未 「はあはあ」

ほのりんぱな 「死ぬかと思ったよ」

雪穂 「いやいや壁に穴あいてるから!!」

すぐさま非常用シャッターが下りて再び海未母が海未を叱った。

海未 「穂乃果のせいでとんだとばっちりです!」

穂乃果 「やせた!」

凛 「サイド6がたのしみにゃ」

花陽 「中立のサイド6、中立いい響きです」

中立イコール観光となっているホワイトベース隊であった。

ブライト 「あたまがいたい」

おやどり 「同じアニメ制作会社とは思えません。申し訳ありません」

セイラ 「(兄さん)」

ミライ 「希さん操舵士はいいのかしら」

希 「こころちゃんたちの世話を見なあかんから」

アムロ 「」

カイ 「ジャーナリストになったら記事にしてやるぜ」

ハヤト 「フラウとキッカたちを見てくるよ」

アムロはハヤトを見た。
ボクのフラウだったのだぞ!と。

No.291 17/04/12 08:25
自由人 

ブライト艦長とおやどり副艦長に叱られ穂乃果たちは吹き飛んだ壁の修理をしていた。
セメントで固めたり溶接したりこれがスペースシップアイドルのやることかなと。

凛 「セメントさんがラーメンの脂身だったら」

花陽 「溶接してるこの火花で焼きおにぎり」

穂乃果 「煎餅にソースを塗ってるみたい」

三人はなんだかんだで壁の修理をたのしくやり海未は自室で正座し精神統一し瞑想し戦っていた。

海未 「……」

海未 「(これが弓道とおなじくらい落ち着きます)」

ホワイトベースの目の前にサイド6が見えてきた頃、真姫は月の最深部を父と共に歩いていた。
しかしいつまで歩くのか。それに月にはアナハイム・マキエレクトロニクス以外にもUTXや連合、ムーン・レィスなどの勢力が存在するはずであるが気配すら感じない。
静寂しかなかった。
父はとある扉を開けて頭を垂れた。

真姫父 「娘が帰って参りました」

? 『ご苦労だったな』

真姫父 「!?……様っ?な、ナニヲ……真姫…マキ…マ…キ…マキ……」

真姫 「お父さんっ!?ひっ!?」

なんと彼女の父は硬質な骨と機械で動くロボットいやアンドロイドだったことに恐怖に震えた。
父が機械だった!?
まさか?そんな、ありえない……。

? 『よく帰ってきてくれた我が娘』

真姫 「あ、あなたは……」

? 『私を忘れたかね。私こそがお前の父だよ。真姫』

自分の名前を呼ばれながらふと何かを思い出し自然と声に出ていた。

真姫 「イゼルカント様、お久しぶりでございます」

イゼルカント 「久しぶりだ。地球やホワイトベースでのことを話してもらおうか」

真姫 「ハイ、我がイゼルカント様そしてヴェイガンのため、エデンのために」

すべてを取り戻した真姫の瞳には生気がまるでなかった。
操り人形のように。
ヴェイガン艦隊を率いるゼハート・ガレット、彼はライバルアセムに思いを馳せていた。
向かうのは月であった。

No.292 17/04/12 12:40
自由人 

真姫が本当の自分を取り戻していた頃、OZの月面基地でことりは考えていた。
衣装、マカロン、チーズケーキ、OZ、コロニー、穂乃果に海未、u’s……。

デュオ 「ことり、なんで月基地に来るのが遅かった」

ことり 「土井半助センセイみたい」

デュオ 「ふざけるな〜!!」

五飛 「ふん」

ことりは五飛を見て思う。真姫ちゃんぽい。

デュオ 「オレと五飛のガンダムは強化されている。プロフェッサーたちでな」

デュオが見せてくれたホログラフィにはガンダムデスサイズヘル、アルトロンガンダムの名称や図面があった。
その頃、レディ・アンの信頼される部下となったトロワは彼女と共にモニターに映るある反応を見ていた。

通信兵 「こ、このスピードと同一と思われる反応はトールギスです」

レディ・アン 「ゼクスは先の戦いで死んだものとされる。トロワ、何者か確かめられるか」

トロワ 「オレだけではダメだな。留置されているガンダム01のパイロット、科学者たちが作ったヴァイエイトとメリクリウスあれが必要だ」

うむ、とレディ・アンは承諾した。
トロワは留置場に向かいガンダムパイロットたちと顔を会わした。

トロワ 「出ろ、ガンダム01パイロット」

ことり 「は〜い」

デュオ 「なんでことりなんだよ」

五飛 「」

トロワ 「ドクターたちが作った新型をもっとも扱えるのがコイツだ」

ことり 「ことりだよ?」

トロワはことりを連れていきデッキに向かうとレディ・アンも控えていた。

トロワ 「すぐに扱えるか」

ドクターJ 「ああ、動かせるさ」

ドクターJたち五人の科学者は不気味にたたずみレディ・アンは言う。

レディ・アン「自爆装置はヴァイエイトから扱えるな」

ああ、と頷くドクターJである。
ことりはメリクリウスにトロワはヴァイエイトに乗りさらに新たに開発されたモビルドール型のトーラス輸送機が基地から発進していった。
トールギスに乗っていたのは仮面を外したゼクスだ。

ゼクス 「モビルスーツの反応か。さすがはレディ・アン」

No.293 17/04/12 14:15
自由人 

ことりのメリクリウス、トロワのヴァイエイトそしてモビルドールを乗せた輸送機はトールギスに向かう。
どうだ、とトロワはことりに聞いた。

ことり 「ガンダムと同じに扱えるよ」

そうか、と答えた。
しかしゼクスが何の用で宇宙に来たのか疑問だった。
見えた、と思った時にモビルドールトーラスを差し向け自分たちも動いた。

ゼクス 「モビルドールか!?」

ゼクスは大平洋での戦いの後に晴れて自由の身となったが気を失ったところをハワードというアロハシャツを来た老人に救われトールギスには大気圏突入用バックパックを付けてもらい宇宙に上がることができた。
ハワードから宇宙を頼むと託された。
しかし大気圏突入用バックパックでは戦闘は難しくバックパックを切り離し通常の機体に戻しドーバーガンを構えた時だ。
青い機体と赤い機体がモビルドールトーラスに戦い破壊した!

ゼクス 「どういうつもりだ!?」

見覚えある動きに気づく。ガンダム01と03のパイロットか。
なるほど。
ゼクスは戦闘が停止したのに気づきコクピットから姿を見せた。仮面はなく素顔である。

ゼクス 「なるほど、OZに潜入していたとはな」

トロワ 「私はOZの特士トロワ・バートン。初対面のはずだが。こちらは捕虜のガンダムパイロットだ」

ことり 「(会ったことあるのに他人のふり?)」

ゼクス 「私は地球サンクキングダム親善大使のミリアルド・ピースクラフトだ」

ことり 「(またまた他人のふり?宇宙では流行ってるの)」

ことりは宇宙に出遅れたばかりで流行に遅れたと勘違いをしていた。
メモしとくのだった。
その頃ようやくサイド6にホワイトベースは入港しようとしていた。

ほのりんぱな 「美味しいものいっぱいあるかな」ワクワク ワクワク

海未 「またダイエットですよ?」

希 「きびしいな海未ちゃん」

このサイド6でブライト、ミライ、スレッガーは三角関係いや四角関係となるのを知らない。

カムラン 「連邦の艦か」

No.294 17/04/12 18:34
自由人 

アル 「スゴいスゴい!連邦のホワイトベースだ」

テルコット 「ほんとだ。和菓子を積んでるらしいな」

チェイ 「本物の軍艦だぜ。V作戦という連邦の切り札さ

チェイの言うことにふたりは感心した。しかし興味を示さない子もいた。

ドロシー 「バカじゃないの。戦争したら人が死ぬのよ!わかってるの」

現実的なことを言うドロシーはいつも彼らの戦争ごっこをバカにするわりになぜかついてきた。そのわりに文句を言って口を尖らす。
チェイは言う。

チェイ 「アルのおじさんの関係で俺たちは軍艦を見に来てるのになんでドロシーがいるんだよ」

ドロシー 「べ、別にいいでしょう。ふん」

彼女はアルを気にしながらまた文句だ。
そのアルは軍港に見知った顔があることに気づく。

アル 「クリス?連邦軍に勤務してるからホワイトベースを見にきたのかな 」

窓に映るのは軍服らしい制服を身に付けた隣に住むお姉さんのクリスチーナ・マッケンジーが他の連邦の人といて迎えているのが見えた。
ブライト、おやどりふたりが挨拶し入港許可を認めるように申請し穂乃果たちが降りてきた。

穂乃果 「やっほ〜い」

凛 「美味しいもの食べるにゃあ〜♪」

花陽 「ゴハン♪ゴハン♪」

海未 「待ちなさい!」

希 「完全に保護者やんか海未ちゃん。ウチもか」

こころ 「すみません、あたしたちのために希さんの時間を使わせていただいて」ペコリ

ここあ 「よ!希さんカッコいい」

虎太郎 「のぞみ〜♪」

三人の子持ちはフラウ・ボウと同じであった。

フラウ 「お互いたいへんね」

希 「せやね」

HONOファイターに乗るぶん希の負担があるがフラウは事情を理解してくれ共感もあった。
アムロとセイラは後から出かけるようだ。
アルたちはホワイトベースの乗組員が降りて行く先に先回りしチェイたちも続いた。
クリスの後ろにカムランがいた。彼はミライを見つけ叫んだ。

カムラン 「ミライ!?ミライじゃないか」

ミライ 「か、カムラン」

No.295 17/04/12 20:59
自由人 

凛が真っ先に飛び出したためにアルたちのひとりテルコットとぶつかった!

りんテルコット 「いたっ!?」

穂乃果 「凛ちゃんだいじょうぶ?」

花陽 「凛ちゃん走っちゃダメだよ」

テルコット 「いって〜!なにすんだよ」

ドロシー 「テルコットも飛び出したからぶつかったからでしょう?この人たちホワイトベースの乗組員みたいよ」

アルチェイテルコット 「あ!?ホントだ」

穂乃果 「キミたちは?」

アル 「は、ハイ!ボクたち連邦のモビルスーツを見たくて」

チェイ 「見学に来ました!」

テルコット 「ん?この人たちパイロットじゃないか」

アルたちは自分たちのスマホで確認して驚いた!!

アル 「スペースシップアイドルのu’sだ」

チェイ 「u’sの高坂穂乃果さんに星空凛さんに小泉花陽さんだけ……?」

テルコット 「サインください!」

海未は思う。
私もu’sですがと言いたいが言っていい雰囲気でしょうか?

ほのりんぱな 「サインだなんてそんな」φ(..)φ(..)φ(..)

海未「(喜んでしてますよね)」

希 「(せやね)」

ほのりんぱな 「テヘペロ!」

アル 「あれ?ファーストガンダムのパイロットのアムロ・レイさんは」

穂乃果 「アムロさんは後から来るはずだよ」

アル 「ふ〜ん」

チェイ 「おいおいミナリンスキーさんがいないし」

テルコット 「u’sでいちばんの美人の西木野真姫さんがいないぞ」

希 「あ〜、キミたち」

アルたちはワナワナと震えるように希を見て驚いた。

アル 「お父さん!?」

希 「誰がや!ウチ女の子」

チェイ 「ま、まさか等身大のガンタンクがいるなんて」

希 「ガンタンクちゃう!ガンタンクのパイロットはこの海未ちゃんや」

テルコット 「生き別れたお姉さん?」

希 「……なんか似てるけど血の繋がりはあらへんから」

ドロシー 「ソレスタルビーイングのガンダムヴァーチェの……コスプレイヤーでしょうか」

希 「ち〜が〜う〜!!」

希が軍港で暴れたのはこれがはじめてであった。

希 「ウチモビルスーツちゃう」

穂乃果 「よしよし」

No.296 17/04/13 05:50
自由人 

なんだかんだで穂乃果たちとアルたちは仲良くなった。

アル 「HONOガンダム強いですね」

穂乃果 「う〜んそう?」

チェイ 「凛さんのジムカスタムカッコいいです」

凛 「にゃ!」

ドロシー 「花陽さんゴハン食べていってください」

花陽 「いいの?ありがとう」

テルコット 「HONOファイターのパイロットもやってるんだ希さん」

希 「パイロットだけちゃうよ。この子たちの面倒みてるんや」

こころ 「希さんは二番目のお母さんなんです」

希 「しくしく」

ほのりんぱな 「よしよし」

まだ十代なのにお母さんと呼ばれ泣く希。
しかしもっと泣いてる者がいた。海未である。

海未 「あの」

穂乃果 「ワイワイ」

海未 「あの」

りんぱな 「キャッキャッ」

希 「ワシワシ」

海未 「あ〜の〜!私を忘れてませんか!!」

ほのりんぱなのぞ 「海未ちゃん!?」

アルチェイテルコットドロシー 「え……とマネージャーさん?」

海未はむかしのお笑いみたいに鉄ダライが落ちてくる重いがあった。

海未 「!?」(/≧◇≦\)

海未 「ま、マネージャーではありません!穂乃果の親友の園田海未です!」

アルは気づいた。そして叫ぶ!

アル 「あ……ああ、ホワイトベース隊のガンタンクパイロット兼幻のガンタンクファイター!?園田海未っ!?」

ほのりんぱなのぞ 「幻のあつかい!?」

アルは説明した。
ギアナ高地での東方不敗マスターアジアとの戦いや触れあいなにより免許皆伝。
また幾多の戦いによるガンタンクによる戦歴。
それは連邦など各勢力に名を響かせていた。

アル 「き、気づかなかった……」

チェイ 「そんなすごい人がいたなんて」

テルコット 「ガンタンク、カッコいいぜ」

海未は涙を流して感激していた。しかしドロシーはそれを打ち砕く。

ドロシー 「ミナリンスキーさんや美人の真姫さん、あと……え……とえくしあ25さんがよかったかな」

海未 「なんですと!?」(@ ̄□ ̄@;)!!

穂乃果 「ことりちゃんに負けてるよね」

りんぱな 「美人の真姫ちゃん」

希 「(u’sをなんとかしないとあかん!!)」

No.297 17/04/13 06:46
自由人 

ちなみにこの時点のSSI(スペースシップアイドル)の順位は……。

一位 UTX歌公国 A-RIZE

二位 鉄華団 グーデリア・藍那・バースタイン

三位 連邦軍第13独立機動艦隊ホワイトベース隊 u’s

四位 プラント? ラクス・クライン

となっていた。
穂乃果たちは驚き喜びはしゃぐ。

ほのうみりんぱな 「ゞ(^o^ゝ)≡(/^_^)/"」

希 「おお!?」

こころ 「ミナリンスキーことことりさんと美人な真姫さんが全世界的な人気とにこお姉さまがマニアックな人気を持ってるようです。あとは海未さんの脳筋……いえガンタンクファンの方々」

海未 「にこより私はマニアックですか」

素直に喜べない海未。
しかしアルたちは胸を張り言う。

アル 「でもこのコロニーはクリスがいるだぜ」

穂乃果 「栗まんじゅう?」

アル 「クリス!クリスティーナ・マッケンジー!!」

彼が見せてくれたのはサイド6に限定的だがとてつもない人気があるのだった。
プトレマイオスにいるにこは驚愕していた。

にこ 「な!?サイド6にいるクリスティーナ・マッケンジーてぬわんて人気なのよ!ローカルなアイドルなくせに」

フェルト 「刹那うるさい」

私室から廊下まで聞こえるにこの声にプトレマイオスは揺れた。
そう、クリスティーナ・マッケンジーの人気はサイド6ローカル限定ではあったがとてつもない人気である。
アルたち子どもから上はサイド6に駐留する連邦軍まで老若男女に人気あるのだ。

クリス 「あら?アルたちは」

ブライト 「あなたはアムロが乗るであろうガンダムNT-1のテストパイロットと聞きましたが」

クリス 「テストをさせていただいてませ」ビシッ!

ブライト 「後でアムロにも見せてやってくれ」

アムロ 「セイラさんと食事の約束が」

後にしろとブライトに言われアムロも泣いた。

アムロ 「(デートくらいさせろ〜!!)」

セイラ 「いえ食事だけと思うけど」

角川スニ□カ○小説版のようにどうやらこのふたりは結ばれないのか。

No.298 17/04/13 09:57
自由人 

テルコット 「そういえば穂乃果は和菓子屋の娘とプロフにあったけど。和菓子ない?」

穂乃果 「あ」

海未 「この子はですね。あんこが嫌だの……」

穂乃果 「テルコット希ちゃんあのね」

希 「ウチとテルコットくんが混ざっとる」

穂乃果 「テルコットくん。たしかウチのお父さんたちがこのコロニーで和菓子屋を出してるはずだよ!!」

テルコットは聞くや否や煙を立てながら走っていった🏃💨。
人は見かけによらない。
穂乃果以外の高坂ファミリー。

穂乃果父 「和菓子屋穂むら復活……」ウルウル

穂乃果母 「穂乃果はお出かけして手伝わないけど。あの子は」

雪穂 「代わりにあたしが手伝うから」

一時的な仮店舗だがサイド6の一コロニーに“HOMURA”の名前で店が復活した。
コロニーの人々には和菓子屋が珍しいのか団子やどら焼き、煎餅、穂むまんなどが売れてゆく。
雪穂は思う。
亜里沙とはもう会えないのかな。
そこへテルコットが猛ダッシュで走ってきた。

テルコット 「和菓子くれ〜!!」

雪穂 「い、いらっしゃい……(希さんの弟かしら……)」

希 「ちゃうわ〜!!」

穂乃果たちは観光という名の調査をした。
サイド6ではやはりクリスティーナ・マッケンジーが売れている。
CDを出せば飛ぶようにミリオンセラー、エッセイ
『なんとかなるさ!』『悪人に生きる道はなし』など売れに売れていた。

穂乃果 「あ!海未ちゃんの『ガンタンクと私』だ。な……」

凛 「ね、値段がついてないにゃ」

花陽 「捨て売りですか」

海未 「(書いたのは穂乃果とことりですがとてつもないくらい複雑です)」

希も思う。
かける言葉がない。いやいっそのことアルくんはクリスさんと知り合いらしいから一緒にユニット『ノンたんクリス』を組んだら爆発的に人気になるかもと妄想した。

穂乃果 「ショックだよ」

海未 「(私の方が執筆に関わってないのにショックが大きいです)」

そこへアルを見かけたある男性が声をかけた。

? 「アルじゃないか」

アル 「バーニィ?」

ドロシー 「(これよこれ!あたしがアルみたいなへんちくりんに無理矢理くっついていたのは)」

ドロシーはさりげなくひどい。

No.299 17/04/13 12:31
自由人 

ドロシー 「バーニィさん!」//////

バーニィ 「お?アルのガールフレンドか」

アル 「ちがうよ。ただのクラスメート」

希 「(これはイケない三角関係?いや四角関係か)」

? 「おまえたちここで何をしている」

そこへ現れたのはアーク・エンジェルの副長を務めたあの女性であった。

ほのりんぱな 「ナタデココ・バジルかける中尉!」

ナタル 「な、ナタル・バジルールだ」

海未 「ナタルさん?あなたたしかオーブのアーク・エンジェルに乗ってませんでしたよね。いまどちらに」

ナタル 「れ、連合だ」

ナタルはオルガたち強化人間を連れていた。
彼女は新たにアーク・エンジェル二番艦ドミニオンを与えられたがアーク・エンジェル討伐の前にサイド6でひとときの休暇をしていた。

ほのりんぱな 「連合……(あたしたちオーブで戦ったよね?)」

海未 「(ですね)」

バーニィ 「アル?クリスはまだ仕事か」

アル 「うん。なんでもホワイトベースでこの人たちより偉い人たちに挨拶してた」

ほのりんぱな 「(まあえらくはないよね)」

海未 「(まだ階級はそなえつけの曹長ですから)」

バーニィ 「連合の人でしたか(連邦じゃないだけセーフ!)」

ナタル 「ああ、なんだ貴様は」

バーニィ 「いやいやしがない運送会社の者です」

ナタル 「む」

希のスピリチュアルは見た。
このふたりは前世できっと付き合ってたんやろうな。
バーニィくんはエロな法師でナタルさんは妖怪退治屋やったんやな。
そんなビジョンが彼女には見えていた。

バーニィ 「(いいお尻してるぜ)」

ナタル 「(なぜだ。お尻を触られている気分で法師さま!と叱りたい)」

ほのりんぱな 「なにこの雰囲気」

バーニィ 「アル、ちょっとお前の家いいか?」

アル 「あ、うん」

ドロシー 「私もいいですか」

バーニィ 「悪いな男同士の話なんだ(ナタルか。いいお尻だが残念だ)」

アルとバーニィは家に帰りドロシーとチェイも帰っていく。
思わぬ再会した穂乃果たちナタルそしてオルガたち強化人間。

No.300 17/04/13 19:23
自由人 

その頃、再会したミライとカムランは婚約者であることがわかりブライトは動揺していた。

カムラン 「キミを探していたんだよミライ。探偵や興信所を使って。しかしキミが軍人になってたなんて」

ミライ 「好きで軍人になったわけでは……。それより探偵て」

カムラン 「婚約者なんだから当然じゃないか」

ミライ 「お手数をかけたことは謝るわ。だけど」

だけどとミライは続けた。その言葉はカムランにとっていささか驚くものだった。

ミライ 「だけどどうして自分で探してくれなかったの」

カムラン 「僕にはコロニー公社の仕事があってだから代わりに……」

ブライトは扉の向こうで聞き話に割って入るべきか悩んでいたらスレッガーが入っていく。

スレッガー 「その辺にしとくんだな。彼女はあんたに探してほしいと言った女心がわからないのかい」

カムラン 「だからそれは仕事で」

スレッガー 「仕事をいいわけにするなっよ!」

スレッガーはカムランを一発でのしてしまい後から入ったブライトも驚いた。

カムラン 「き、キミはなにをするんだ」

スレッガー 「おふくろさん今夜はゆっくり休むんだな」

スレッガーはミライを伴い一室を出てブライトとカムランは見てるだけであった。
同じ頃アムロはクリスにより工場で偽装した格納庫でガンダムNT-1を見ていた。
希ちゃん?と思うのもムリなかった。連邦のMSらしくない黒い装甲で全身を覆われていた。
クリスは言う。

クリス 「これはチョバムアーマーです。爆発により機体を守る特殊装甲です」

アムロ 「データや設計図を拝見したがコアファイターはないようだが」

クリス 「試作型のコクピット試験のためにコアファイター搭載は見送られました」

コアファイター搭載ではないがNT-1という機体のコクピットを再現したシミュレーションを見せられ風景全体が見えるのは驚いた。

クリス 「スピードやパワー、反応速度はファーストガンダムを上回ってます。扱いに癖があるようで」

アムロ 「マグネットコーティングか」

アムロは自分専用に作られた機体NT-1を見上げたが自分に扱えるのか少々疑問はあった。

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