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機動戦士ほのガンダム 〜宇宙に舞う9人の歌姫〜

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自由人
17/07/08 15:08(更新日時)

あらすじ

人類が、その増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、すでに半世紀以上が経過していた。
地球の回りに浮かぶ巨大な人工の大地、スペースコロニーは、人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を生み、育て、そして死んでいった。

宇宙世紀七十九。
地球から最も遠いスペースコロニー群、A-RISE3は、UTX国民こそ宇宙の最先端を名乗り歌と歌姫による軍事国家と化し、A-RISE歌公国の名を掲げ独立戦争を挑んで来た。
開戦後、わずかにひと月とたたずして、人類はその総人口を死に至らしめまたA-RISE歌公国に寝返る者もいた。
人々は、その、自らの行為に恐怖しまたA-RISEの歌声に惹かれていた。

しかし、後にu’s(ミューズ)と名乗る9人の少女が歌姫となりひとりまたひとりと終結していた。“ほのガンダム”という希望の名の下に……。

注 世界観設定は基本的に宇宙世紀シリーズに沿いますが、アナザーガンダムなど他ガンダムシリーズの機体や世界観も入ってくると思います。
オリジナル作品とは多々、異なる点はご了承ください。

16/10/31 15:28 追記
絢瀬絵里と亜里沙の登場はたぶん遅めの予定。
u’s 結成までには時間かかる可能性あり。
今後、にこは過去とサーシェスと向き合いソレスタルビーイングとして戦いに身を置く。ただしこころたちは忘れずまた穂乃果たちを影ながら支援。
ことりはトロワと行動を共にし平和を考えた連合指導者親族へ贖罪の旅。その後はゼクスによって修復されたウイングを見る、が後にホワイトベースと合流するかは未定。

No.2376760 16/09/13 07:59(スレ作成日時)

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No.151 17/01/22 12:29
自由人 

希 「ウチ、モビルスーツちゃうよ」

穂乃果 「まさかUTX軍が希ちゃんを研究してつくったとか」

凛 「ありえる話にゃ」

海未 「重モビルスーツでしたから」

花陽 「コワイです」

希 「四人とも今日はスピリチュアルな卑猥な夜になるで?」

ほのうみりんぱな 「ごめんなさい」ペコリ

真姫 「どちらにせよUTX軍は新型を出したようね」

真姫は怪我をしてもマイペースでありアムロたちは機体のコクピットについた焼き付きを点検していた。

アムロ 「これはビームによる焼き付きか」

カイ 「でも威力はさほどないように見えたぜ」

ハヤト 「攻撃ではなく撹乱用かもしれませんね」

メインカメラやツインアイに焼き付きがあり苦戦を強いられたのはたしかだった。
希は穂乃果たちを追いかけていた。

希 「待つんや〜!」

穂乃果 「うわわ!?休ませてよ」

海未 「勘弁してください」

凛 「なんであたしたちまで!?」

花陽 「真姫ちゃんの看病をしよう」

真姫 「うまく逃げたわね」

穂乃果と海未は希に睨まれながら機体の整備をした。

穂乃果 「ほのか悪くないよ」

海未 「はあ」

ミデアから見慣れない戦闘機がホワイトベースに運び出された。

マチルダ 「ご苦労みんな。久しぶりね」

アムロ 「マチルダさん」

穂乃果 「あんパンのおばちゃんさん」

マチルダはむっと穂乃果を睨んだがにこやかに対応した。

マチルダ 「これはGファイター。アムロくんのガンダムをパワーアップをするためにレビル将軍が用意したのよ」

Gファイターと名付けられた戦闘機はコアファイターよりは頼もしく見えた。

穂乃果 「ほのかのガンダムのパワーアップは?」

マチルダ 「むっ、ないわ」

え〜、と穂乃果は駄々をこねた。海未は整備を終えたので凛、花陽、希を連れて格納庫を出ていった。
真姫は思う。
HONOガンダム用のパワーアップ案やパーツは連邦に提供しなかったのか。疑問を感じた。

希 「」ゴゴゴ

穂乃果 「わしわしはやめて!純潔なの♪」

海未 「ことりですか」

No.152 17/01/22 14:02
自由人 

マチルダはGファイターのパイロット適正をするとセイラが第一候補、ハヤトが第二候補になった。
相変わらず海未はガンタンクである。

穂乃果 「(なにも言わない方がいいよね。気を使うくらいはできるよ)」

海未 「穂乃果?気を使うと将来は髪が抜けるかもしれませんが」

穂乃果 「ほのか!トレンディエンジェルでもないよ!」

とにかくガンダム二機に残されたデータをもとに新型モビルスーツの攻撃パターンを真姫を中心に解析した。
武装はバズーカ、拡散ビーム砲、ヒートサーベル。彼らは三位一体となる攻撃を得意としてるらしかった。

穂乃果 「まさに朝昼夜にパンみたいだね」

花陽 「いえご飯です」

海未 「なにを競ってるんですか」

セイラはGファイターの慣熟飛行訓練をしていた。アムロはカタパルトから見守っているようだ。

穂乃果 「なんか男の子だね」

花陽 「ドキドキです」

海未 「まあ希に比べたらマシな方ですか」

希 「そ、そんなに!?ウチはハレンチやったん」

よほどショックだったのか希はブリッジに戻らず穂乃果たちのそばにくっついていた。

ほのりんぱな 「(言葉がないよ)」ジー ンミチャ

海未 「わ、わたしですか」

真姫 「あたしは解析中だから」

逃げましたね、と真陽を睨むが落ち込む希の肩に触れる。しかし言葉がない。

海未 「」シーン

希 「なに?海未ちゃん」

海未 「(言葉が思い浮かびませんよ)」

希 「?」

アムロ 「セイラさん大丈夫ですか」

セイラ 「ええ、だけど私に適正があるなんて意外だわ」

ノーマルスーツのヘルメットを脱いだセイラの金髪を希は見た。

希 「ええな」

海未 「またハレンチなことをしたら」ゴゴゴ

希 「いやん♪」

ほのりんぱな 「」コケッ!

真姫 「今夜は私がUTX軍の新型を解析しとくわ。穂乃果たちも休みなさい」

ほのうみりんぱな 「はい」

花陽 「真姫ちゃんあとで差し入れするよ。おにぎりはなにがいい?」

真姫 「ありがとう」

凛はちょっとむっとした。まだ子どもぽさはあるのだ。
しかし真姫は知らなかった。花陽からのおにぎりはとてつもなく巨大なのを……。

No.153 17/01/22 17:28
自由人 

花陽 「おにぎり」ニギニギ ニギニギ

凛 「(かよちんが真姫ちゃんのために一生懸命になるなんて……)」ゴゴゴ

穂乃果 「おお?凛ちゃんから海未ちゃんに似た邪なオーラが」

海未 「はい?」

凛 「(嫉妬と書いてじぇらしーと読むにゃ……)」ゴゴゴ

凛 「(でもお米まみれのかよちんもかわいいにゃあ♪)」パアッ!

穂乃果 「あれ?」

海未 「いつもの凛ではないですか」

真姫は三機のドムを倒すにはみんなのコンビネーションが必要だとわかった。
しかし真姫はなぜ自分がこんなことがわかるのか疑問だった。

真姫 「(あたしは何者かしら……)」

そこへ目の前に現れたのは花陽の顔なみの巨大なおにぎりだった。

真姫 「エエッ!?」

花陽 「ごくろうさま、真姫ちゃん。おにぎりだよ」

真姫 「大きすぎ」

花陽 「た、食べてくれないの!?」タスケテ!

凛 「誰が呼んだか知らないけれど!かよちんのためなら!おにぎりのひとつやふたつ!」

海未 「凛ですね」

穂乃果 「二階のデッキに乗るなんて高いよ」

凛 「スタースカイがんだむりん!!」ジャンプ!クルクル!クルクル!ジーン!イタイニャ!

穂乃果 「痛がってるよ?」

海未 「いくら運動できても生身の女の子ですから」

凛 「さあ!かよちんのおにぎりはスタースカイがんだむりんがいただくにゃあ!」

真姫 「いただきます!」パクッ!🍙

凛 「ずるいにゃあ」パクッ!🍙

花陽 「まだまだいっぱいあるよ!」

おにぎりはふたりで食べきれるほどの量ではなかった。

リュウ(幻)「おにぎり地獄にならなくてよかった……」

海未 「だからなんでリュウさんは私の前に現れるんですか!?」

穂乃果 「海未ちゃんとリュウさんは永遠のガンタンクの絆で結ばれてるね」(涙)

穂乃果はおにぎりから逃げるためにデッキを後にした。

花陽 「さあ!昭和っ子の海未ちゃんも食べるのです!」

海未 「は!穂乃果はいない。ひいい!!」

オイオイとおにぎりに泣く海未を幻のリュウが見守っていた。

No.154 17/01/22 19:01
自由人 

翌日、マチルダたち補給部隊によりホワイトベースはエンジンやミノフスキークラフトを中心に修理や整備が行われた。
マチルダを中心にアムロ、ブライト、穂乃果もいた。

ブライト 「修理の状況はどうです?」

マチルダ 「一両日では無理かと。しかし直してみせます」

アムロ 「マチルダさんはなぜ戦争のなかで補給部隊にいるのですか」

マチルダ 「戦争のなかでなにかを作り出せたり直せることができるからかしら?そこにスペースシップアイドルの穂乃果さんたちのように」

穂乃果 「穂乃果たちはまだ結成したばかりだよ」

マチルダ 「だけどUTX公国のA-RIZEに少しずつ少しずつ追いついているわ。人々になにか希望があるのでは……と」

海未は片隅で聞きながら涙を流し感激していた。その手にはまだ花陽が作ったおにぎりもあった。

花陽 「はなよのおにぎりで泣くなんて」

凛 「かよちん……」

海未 「太りますね。これ」

真姫 「同感」

花陽はガクッと床に膝をついた。よしよしと凛は撫でた。
真姫は新型三機を相手に特訓するために希を呼んだ。

希 「ウチはモビルスーツちゃうと言うたやん!」

真姫 「でもスタイルからあの新型にイメージされたのはあなたなの」

オニやな、ツンデレやなと希はブツブツ呟く。

真姫 「聞こえてるわよ」

またマチルダからの報告は本部からマ・クベの鉱山におりたのは黒い三連星を中心とした部隊と明らかになった。
かのルウム戦役でレビル将軍を捕虜とした黒い三連星そしてレビル指揮下のホワイトベースが戦うという因縁を感じさせるなにかがあった……。

ブライト 「将軍はさぞ複雑でしょう」

おやどり 「“UTXに兵なし”の演説はまた有名ですし」

穂乃果 「UTXにヘイ!なし?」

海未 「穂乃果、特訓にいきますよ」ツマミ!

ずりずり、と穂乃果は海未に襟を掴まれ訓練ルームに向かうのだった。

穂乃果 「ほのかいぬじゃないよ」o(><;)(;><)o

海未 「はいはい」

穂乃果 「ぞんざいな扱いだよ」

No.155 17/01/23 06:28
自由人 

真姫 「特訓をするわ」

真姫はあるモノをふたつ出した。それはデータから作り出した新型MSに似せた衣装ぽかった。

アムロカイハヤト 「(コスプレ???)」

穂乃果 「コスプレだよね!」

うみりんぱなのぞアムロカイハヤト「(言った!?)」

しかし真姫は自信たっぷりに言う。

真姫 「希とこれを着たふたりに新型MSの戦法を真似てもらうわ!!」

希 「(うち確定やん。なぜに?)」

真姫 「さあ!立候補する者はいない?」

アムロ 「ボクはガンダムで戦わないといけないし」

穂乃果 「ほのかもだよ!」

うみりんぱなカイハヤト 「(逃げた〜!?)」

カイ 「お、俺もコイツらを支援しないといけないしな」

うみりんぱなハヤト 「(カイ(さん)〜!!)」

真姫 「しかたないわね。海未に」

海未 「はい!?」

真姫 「凛ね」

凛 「なんでにゃあ!?意味わかんないにゃあ」

真姫は言う。

真姫 「いい?この特訓には新型MSへのイメージと卓越した運動神経を持つ者の協力が必要なの。三人は必要だし」

言ってることはもっともらしいが、要はコスプレして特訓しろと言うこと。

真姫 「希、あなたが頼りよ」ポン!

希 「……」

さあ!特訓よ、と真姫にしてはめずらしくやる気を出していた。
特訓は始まった。

のぞうみりん 「」ダッシュ!!!

アムロ 「早すぎだ!」

穂乃果 「三人とも足が早すぎだよ。イメージトレーニングにもならないよ」

花陽 「ですよね」

希 「恥ずかしいやん」

海未 「そうですよ!こんな希みたいにムネが大きくて背中に竹刀なんて忍者ですか」

希 「ウチ忍者ちゃうし」

凛 「ちょっとムネが重たいにゃあ」

花陽 「胸が大きいと肩に負担あるんだよ」

うみりん 「(嫌み?)」

ブリッジでは艦内モニターからおやどり、ブライトたちが見ていた。

ブライト 「やってるな」

おやどり 「リュウさんが亡くなってから少したくましくなったかしら」

No.156 17/01/23 08:09
自由人 

希 「ほな!いくで!」

うみりん 「おー」

希 「」クルッ!ホノカチャンヤ!

真姫 「(゜o゜)\(-_-)コラ!」

希 「(/≧◇≦\)」ナンデヤネン?

真姫 「穂乃果にばかり攻撃したら特訓の意味がないでしょう?」

穂乃果 「希ちゃん」コワイヨ

真姫 「やりなおし」

希 「いくて!」ダッシュ!バズーカヤ!💨

アムロ 「なんの!」

海未 「アムロさん甘いです!なに?」

穂乃果 「海未ちゃんの相手はあたしだよ」

希アム 「踏み台にしたっ!?」

凛 「まだりんがいるにゃ!」ジャンプ!!

カイ 「俺がいるぜ」エンゴ!

凛 「にゃあ?」

希 「海未ちゃんと凛ちゃんが一度にやられた!?」

花陽 「」キーン!

希 「?」

花陽 「あたしがGファイター役になって希ちゃんを撃つ!」

希 「(/≧◇≦\)」ヤラレテモウタ!?

真姫 「うんうん。まあこんなにうまくいくことはないと思うけど一機くらいは倒せる可能性はあるわね」

アムロ 「真姫、キミはどうやって?」

真姫 「シミュレーションをいくつか立てただけよ。さあまだまだやるわよ。セイラさんを呼んで」

セイラ 「花陽ちゃんみたいなことするの」ハア

セイラを加えてトレーニングは深夜まで続いた。アイドルの特訓をこの日は穂乃果たちは忘れていた。

No.157 17/01/23 11:24
自由人 

穂乃果たちはトレーニングルームで雑魚寝になっていた。
ただし海未の意向で男女の間にカーテンの仕切りはあった。

穂乃果 「ンミチャ…ンミチャ…」

海未 「ん?はい……」

穂乃果 「ガンタンク……海未」プッ♪アハハ…💤

海未 「寝言で私とガンタンクをいっしょにして……」💤

凛 「あ、足がいたいにゃあ……」

花陽 「あたしも…凛ちゃんと戦いたい……歌いたいのかな……」💤

希 「う、ウチは……モビルスーツ……ちゃう……」💤

真姫 「騒がしい寝言ね……」

カーテン越しにアムロたちは聞き耳を立てていた。

カイ 「なんちゅう寝言じゃ」

アムロ 「色気は希や真姫さんはあるが」

ハヤト 「ボクはフラウがいいぞ」

フラウはアムロとカイだけを背後から気絶させた。

アムカイ 「!?」

カイ 「(うる星や○らじゃないよな……!)」ガクッ……

黒い三連星の襲撃がいつあるかわからないなかホワイトベースのエンジンやミノフスキークラフトの修理や整備は遅々として進まない。
マチルダの補給部隊は額に汗していた。

マチルダ 「早くしないと」

焦る一方であった……。
穂乃果たちはまだ寝ていた。アムロたちも気を失っていた。

No.158 17/01/23 14:55
自由人 

寝ている間に敵の襲撃がないのがさいわいした。穂乃果たちは遅い朝食を取り特訓を再び開始し繰り返した。
ある日。

希 「ええか!みんなの努力や強調精神あってのコンビネーションや!」

ほのうみりんぱなアムカイハヤ「はい」

セイラ 「(暑苦しいわ)」

真姫 「ちょっと特訓をみんなにさせたのは私……!」

希 「ええな?」

ほのうみりんぱなアムカイハヤ 「おー」

真姫 「ちょっと希!」

希 「なんや真姫ちゃん?特訓したいん?」

真姫 「ちがうわよ!特訓の発案者はあたし!なんであなたがイニシアチブを取るのよ!」

希 「なにか問題あるん?」

真姫 「あるでしょう!あまりやりたくないけど!ワシワシ返し!」パッ!

真姫は希の背後にまわり嫌々ながらワシワシをしようと仕掛けたがワシワシに長けているのは希。彼女はすぐさま背後に回る。

希 「なんのワシワシ!」パッ!

真姫 「負けないわよ!u’sの曲をつくったのは私なよ」パッ

穂乃果 「たしかに」

ふたりは背後に入れ替わりを続けた!果たして勝ったのは!?

まきのぞ 「」ゴチ〜ン!?(×_×)(×_×)

海未 「艦内だというのを忘れてトレーニングルームの壁にふたりしてあたりましたね」

のぞまき 「あたまいたい……」(/≧◇≦\)(/≧◇≦\)

海未 「なにやってるんですか」

穂乃果 「いまのでホワイトベースが斜めに傾いたかな?」

ミライ 「ええ。艦の角度が何度か傾いたわ」

希 「ウチちゃうで」

真姫 「否定しなくてもわかってるわよ。とにかく希は操舵以外の技術が必要じゃないかしら」

希 「ガンタンクは遠慮します。堪忍や」

海未 「ガンタンク前提の話はやめてください」

そんな会話をしていると敵襲警報が艦内に響いた。

凛 「ジム改の活躍を見せるにゃあ」

花陽 「気をつけてね凛ちゃん」

りんぱな 「」イチャイチャ

海未 「出撃しますよ凛!」ツカミ!

穂乃果 「もう少しパンがいるよ」ハムッ🍞

海未 「穂乃果も!」

穂乃果と凛は海未に掴まれながらデッキに向かった。

まきぱなのぞ 「」ハア

No.159 17/01/24 15:59
自由人 

ガイア 「マ・クベの奴は気に入らんな。政治家面して」

オルテガ 「キシリア様は政治家が物好きなのさ」

マッシュ 「木馬だ。まだ動けないようだな」

いくぞ、とガイアのかけ声で再び攻撃が開始されたがホワイトベースはまだ飛び立てない。

マチルダ 「こんな時に。セイラいける?」

セイラ 「いけるもいけないもないでしょう」

アムロ 「ガンダムは?」

マチルダ 「Gアーマーを試してくれる。私はホワイトベースのエンジンとミノフスキークラフトを」

真姫 「あたしにも協力させて」

あまりにシリアスな雰囲気に海未は見とれた。
そばにいる穂乃果に一言つぶやく。

海未 「穂乃果はけい○ん!出身ではないですよね」

穂乃果 「ラブライブ!だよ!」

アムロたちは思う。
同じアニメ制作会社のキャラクターとは思えないんだよ。ボクたち79年組なんだ……。
そう思っている間にジャイアントバズーカの猛攻は続く。

セイラアムロ 「Gアーマー出ます!」

大型爆撃機形態となったガンダムとGファイターは飛び立った。
穂乃果、カイ、凛、海未にハヤトも続く。

穂乃果 「ほのかいくよ!」

カイ 「ガンキャノン出るぜ」

凛 「じ、ジム改いくにゃ!」

海未 「ガンタンク出ます」

花陽はデッキから皆の出撃を見守りフラウと共に子どもたちを守ろうと駆け出した。
ガイアたちはGアーマーの姿を見た。

ガイア 「なんだあれは?データにないぞ」

牽制しバズーカを放つ。

セイラ 「キャッ」

アムロ 「セイラさんガンダムが装甲代わりになるはずです」

セイラ 「ビームを撃ってみるわ」

Gアーマーはビームを放ちドムのまわりの地面が爆ぜた。

ガイア 「なんて威力だ」

オルテガ 「木馬からも出てきたぞ」

マッシュ 「ジェットストリームアタックをかける!」

来たっ、と穂乃果たちに戦慄が走る。

No.160 17/01/26 19:08
自由人 

穂乃果 「いくよ」

凛 「こ、こわいにゃ」

カイ 「援護してやるからビビるな」

ガイア 「ジェットストリームアタック!」

ガイアのドムがバズーカを放った!瞬間、穂乃果のガンダムは飛んだ!
しかし凛のジム改のシールドにバズーカの砲弾が飛ぶ。

凛 「にゃあ!?」

カイ 「く!アムロは」

セイラ 「Gアーマーでは重たいわ」

オルテガのが再びバズーカを放つ。が、カイのキャノン砲からの援護がぶつかる。マッシュがヒートサーベルを構えていたが、穂乃果がビームサーベルをすでに出していた。

穂乃果 「いまだ」

ガイア 「オレを踏み台にしただと!?」

凛 「やっぱり希ちゃんみたいにゃあ!」

穂乃果はマッシュのドムにビームサーベルを突き刺した!凛はジム改のライフルをガイアに当てようとしたが避けられた!

凛 「避けた!」

ガイア 「マッシュ!?」

マッシュ 「ぐわぁぁ!?」

ドムの機体が止まり次の瞬間、爆発が森林に広がった。
Gアーマーから分離したガンダムは穂乃果たちの付近に着地した。

アムロ 「やったのか」

セイラ 「ええ(特訓の意味あったかしら?)」

凛 「まだ二機いるよ!油断しちゃダメにゃ」

オルテガ 「マッシュの敵討ちだ!」

バズーカが凛やカイ、海未たちを襲う。

海未 「こんなところまで攻撃が!やらせません」

ハヤト 「ガンタンクは無理せず艦の援護にまわるんだ」

わかってます、と海未はガンタンクの射撃に集中した。

ガイア 「ええい!マッシュを」

オルテガ 「どうする?」

ガイア 「一矢でも報いなければマッシュの奴がかわいそうだ!」

二機だけで再び連邦のモビルスーツに仕掛けるつもりであった。

マチルダ 「まだ来るのか、奴等は。ここを頼む。私はミデアで出る」

信頼できる技術者にホワイトベースの修理を託しながらマチルダは部隊の者と共に愛機ミデアに向かった。

アムロ 「まだ来るのか」

穂乃果 「二機だけでも手強い。凛ちゃんは下がって」

凛のジム改はバズーカによりシールドが破壊されていてホワイトベースに後退した。

凛 「びっくりしたにゃ」

花陽 「凛ちゃん戦うの怖くないの」

No.161 17/01/29 07:25
自由人 

マチルダ 「穂乃果ちゃんたちは苦戦してるようね。ここを頼むわ」

技術者にホワイトベースのエンジンの修理を託しながら彼女は愛機ミデアにむかった。
アムロは穂乃果たちと合流した。

アムロ 「来るぞ」

ガイア 「まだまだ」

ジャイアントバズーカがアムロたちを襲う。

カイ 「やってくれるじゃねえか」

穂乃果 「UTX軍が希ちゃんをもとに開発したにちがいない!」

希 「ちゃうで!」

機銃で穂乃果たちを援護しながらムキになる希だった。

ガイア 「オルテガ、ジェットストリーム……!?なに。輸送機ごときが」

穂乃果 「だれ?なに」

アムロ 「ミデア?なんで」

いきなり現れたミデア型輸送機に誰もか戸惑うなかガイアはミデアのコクピットにドムの拳を叩きつけた。
マチルダはおもった。
婚約者ウッディのこと、アムロや穂乃果たちのこと……。

マチルダ 「ああ……」

アムロ 「くそ!やらせないぞ!」

アムロはビームサーベルで向かうが、ガイアはヒートサーベルで防いだ!

ガイア 「引くしかあるまい。オルテガ」

オルテガのドムは胸にある拡散ビーム砲を使い目眩ましをして彼らは逃走していく。
戦いの後にアムロたちはマチルダたちが先ほどのミデアで散っていたのを知り涙した。

セイラ 「なにもできなかった……」

アムロ 「マチルダさんマチルダさん……」

生き残ったマチルダの補給部隊は懸命の末、エンジンやミノフスキークラフトの修理を終えていた。
彼らは穂乃果にあるモノを渡した。

海未 「穂乃果に、ですか?」

渡されたのは箱一杯のあんパンだった。

穂乃果 「あ、あんパン!?なんで」

凛 「おいしそうにゃ」

花陽 「マチルダさんは新型はない代わりに渡したかったのかもしれないですね」

穂乃果は涙した。
夕焼けに飛び立つホワイトベースであんパンを口にした。
なぜ泣くんです……。なぜ泣くんです……。
アムロは初恋のマチルダが亡くなったことに敬礼を返した。
穂乃果はあんパンをひとつひとつ口に入れた。

穂乃果 「これじゃアンパ○マンだよ」(T_T)

海未 「マチルダさんあんパンは無駄にさせません」

No.162 17/01/30 07:23
自由人 

穂乃果はあんパンを毎日食べていた。いや食べ続けていた。

穂乃果 「うるうる」

海未 「泣くほど嬉しいんですね」

穂乃果 「ちがうよ!ダンボール一箱のあんパンだよ!ほのかそのうちあんパンの妖精になっちゃうよ!」

凛 「まあまあ美味だよ?」

花陽 「ご飯ほどではありませんがなかなかいけます」

希 「甘い安いうまいやな」

真姫 「マチルダさんもとんだ置き土産を穂乃果に置いていったわね」

ホワイトベースはなぜか戦争中にも関わらずいつも食べ物にあふれていた。
その頃、ソレスタルビーイングになりゆきから所属している矢澤にこは仲間とともにチーム・トリニティの来訪をプトレマイオスで待っていた。
フェルトの声がした。

フェルト 「チーム・トリニティ来ました。ガンダム三機です」

スメラギ 「わかったわ」

スメラギに率いられにこたちガンダムマイスターはデッキに向かった。
トリニティのガンダムはガンダムスローネと呼ばれる紅い機体であった。そこから現れたのはヨハン、ミハエル、ネーナの三人兄妹であった。

ヨハン 「お迎え感謝します」

スメラギ 「この前の戦いについて私たちを援護してくれたことには感謝の意を示すわ」

感謝の意を示しながらもスメラギは艦長や戦術予報士として彼らを疑っていた。
彼らは何者か。またGNドライブをなぜ持っているのか。

ミハエル 「そちらがデュナメスのパイロットのロックオン・ストラトス。キュリオスの超兵アレルヤ・ハプティズムか」

アレルヤ 「な!なぜ、それを!?」

ヨハン 「ヴェーダを介すればわかることさ」

ティエリア 「なんだと」

ティエリアは不快感を示したが、ネーナが機先を制した。

ネーナ 「そしてエクシアのパイロットが刹那・F・セイエイ……?ええ!?」

ミハエル 「どうした」

ネーナ 「ええ!?刹那て女の子だった!?こんなにちっこかった?」

にこ 「ちいさいはよけいよ」

ネーナ 「あ、あれ?ヴェーダから提供されたのとちがうような……あれ?」

やばっ、と思うにこだったがヨハンやミハエルは気にも止めない。

ヨハン 「なにを言ってるんだ。とにかくミス・スメラギ場を移しましょうか」

No.163 17/02/03 16:27
自由人 

プトレマイオスの一室ではスメラギ、ティエリア、にこそしてチーム・トリニティで話が行われていた。
にこはネーナ・トリニティにジッと見つめらていた。

ヨハン 「そんなに刹那を見てどうする」

ネーナ 「だ、だってあれは……」

にこ 「(この場でにこにこにー♪をやる勇気はさすがにないわね)」

にこでも自分がすべるのがわかったらしい。

にこ 「」チョット……

しかしチーム・トリニティが誰の命令や思惑で動いているのか彼らが素直に言うわけもないのはスメラギやティエリアにはわかっていた。
話そのものにたいした収穫がない。
彼らは口調こそは丁寧なもののプトレマイオスのガンダムマイスターやクルーを見下ろした言動が見えていた。
三機のガンダムスローネは何処かの空へGN粒子を撒きながら去っていく。

スメラギ 「なにかわかった?」

ラッセ 「ああアイツらのガンダムは疑似GNドライブ、つまりは本物じゃねえ」

にこ 「(本物じゃないですて?)」

一見、見た目こそは四機のガンダムと同様に見えるが疑似GNドライブであった。
彼らはGN粒子を何処かからか補給をしなくてはならないともラッセは言っていた。

ティエリア 「だけど彼らはヴェーダについてもなにか情報を握っていた」

にこ 「(ヴェーダと真姫ちゃんのヴェェが気になるのよね)」

真姫 「」クシャミ!

希 「風邪?」

真姫 「恵方巻きはいらないわよ」

ホワイトベースにはにこの風のウワサがよく飛ぶらしかった。
スメラギ以下プトレマイオスのクルーたちは今後についてはチーム・トリニティの動向しだいだった。

ティエリア 「彼らの目的がわからない以上……」

ロックオン 「俺たちは俺たちでやるしかないな」

アレルヤ 「やれやれ」

にこ 「あたしがガンダムになれたら……。いや、なるしかないのかも」

にこはなぜか口が自然に動いていた。ガンダムエクシアに乗りイオリアの意思を継ぐ気持ちがちいさい胸に芽生えていた。

No.164 17/02/04 14:58
自由人 

地球連邦軍レビル将軍がいるオデッサに向かうホワイトベースのブリッジにはある歌が流れていた。

マーカー 「モニターに出します」

オスカー 「これは穂乃果くんたちの」

ホワイトベース艦内で行われたファーストライブの模様がとあるところから流れていた。

穂乃果 「ことりちゃんだよ!」

穂乃果たちはブリッジに駆けつけて驚愕と喜びの瞳に満ち溢れていた。
おやどり館長代行は呟いた。

おやどり 「ことり……」

海未 「ことりはいまも戦っているのでしょうか」

海未の言う通りであった。
OZはコロニー進出のために宇宙へ飛び立とうとしておりデュオとカトルはマグアナック隊や中東を後にした後、真っ先にコロニーに戻るためにOZの宇宙港を襲撃していた。

デュオ 「くそ!なんて防衛してやがる!」

カトル 「みんなに伝えるんです!僕たちはコロニーに戻るんだと!」

デスサイズ、サンドロックをリーオーやエアリーズが襲い爆発が広がる。

カトル 「うわっ!?」

デュオ 「おまえら!よくも!?くそ、俺たち正しいことをしてるはずなのによ」

そこへデュオの故郷であるL2コロニーからの公式な表明が非情にも伝わる。

L2コロニー 『我々、L2コロニーはガンダムとは無関係である。OZがガンダムを敵とするなら我々もガンダムの敵となろう』

デュオ 「わかっちゃいたが……わかっちゃいたがやりきれねえぜ」

カトル 「いいんです。僕たちはだけど……だけど……」

五飛 「あきらめるならとっとと退場してもらおうか!」

デュオ 「なんだと!?」

それは五飛と名乗るシェンロンガンダムからの声であり彼の機体は右腕のドラコンファングを使いOZのMSを撃破していく。

五飛 「弱音を吐く者がガンダムを使うな!」

デュオ 「なんだと」

カトル 「く……」

五飛 「貴様たちが退場しても戦う者はいるのだからな」

五飛の声と共に流された穂乃果、海未、ことりたちu’sのライブだった。

デュオ 「これはことりかよ!?」

カトル 「歌が……」

同時にモニターには他のOZ基地を襲うウイングガンダム、ガンダムヘビーアームズの姿があった。

五飛 「同調した奴等に申し訳が立たんだろう」

No.165 17/02/04 20:22
自由人 

カトル 「みんなに伝わったんだ!!」

デュオ 「よっし!行くぜっ!」

カトルの声と共に二機のガンダムは再び立ち上がり五飛のガンダムと共に宇宙へ帰るためにシャトルを目指した。
トロワもまたヘビーアームズのコクピットで呟く。

トロワ 「つらい戦いになるだろう。だが、u’sの歌と共に五つの心に安らぎをおぼえる」

ことり 「いまはOZの宇宙への政策を防がないと!いつか会おうね穂乃果ちゃん海未ちゃん」

ことりもまたウイングガンダムでOZ基地を破壊していた。
しかし彼女はウイングガンダムを地球に置いて密かに宇宙に戻るのである。
ホワイトベースはようやくオデッサのレビル将軍がいる大隊に合流した。

レビル 「あれがホワイトベースか……」

ビックトレーの艦橋から見るホワイトベースの白い船体には長い戦いの傷痕が見えながらもV作戦の象徴に思えた。
レビル将軍はワッケインと共におやどり艦長代行ブライト艦長代行たちと会うのであった。

おやどりブライト 「起立!敬礼!」

全員 「」(^_^ゞ

レビル 「ラクにしたまえ」

穂乃果 「」(-_-)

海未 「ラクしすぎですよ穂乃果」

穂乃果 「」キリッ!

レビル 「みなよくやってくれた。正規乗組員がいないなか慣れない艦やモビルスーツの運用には手を焼いただろう」

アムロ 「(リュウさんマチルダさん)」

海未 「(マチルダさん)」

リュウ(幻影)「オレは?」

海未 「」プイ

穂乃果 「海未ちゃん?」

海未にはいまだリュウの幻影が見えていた。
穂乃果たちは思う。
この白髭の連邦軍の将軍がかつて『UTXに兵なし!』の演説をして連邦の士気を再び上がらせアムロたちが使用したガンダムたちV作戦の指揮をしたのだ。
穂乃果は思う。
UTXにヘイなし!もしたよね?
それと穂乃果のガンダムはいつ誰がつくったのか。
真姫を見ると気づくとこの場にいなかった。

穂乃果 「(真姫ちゃんは?)」

海未 「(いえ知りませんよ)」

凛 「(お腹すいたにゃ)」

花陽 「(学校の集会みたいだけど静かにだよ)」

こころ 「(皆さまお静かに)」

ほのうみりんぱな 「(はい)」

レビル将軍は彼女たちを見て笑みした。

No.166 17/02/05 09:01
自由人 

穂乃果はレビル将軍から声をかけられた。

レビル 「高坂穂乃果くんかな」

穂乃果 「は、はい」

レビル 「我が軍で数少ないスペースシップアイドルを結成したようだね。ミュータントかな?」

穂乃果 「み、u’sだよ!!」

希 「(ウチが命名したんや)」ドヤッ!

海未 「(希がムネを前に出しています)」ハレンチデス

希 「(ちゃうし)」

穂乃果とレビル将軍の話は続く。

レビル 「私は一軍人でしかないが、一刻も早くこのような戦いを終わらせたいと思う。キミたちの歌が平和に届くような世界にな」

穂乃果 「ほ、ほめられたよ」

全員 「爆笑」

レビル 「死んだ者には二階級特進を与えることぐらいしか私にはできない。あとはUTX軍や他勢力との戦いを終わらせる以外はな」

アムロはわずかにムッとしたがブライトに制された。

ブライト 「やめるんだアムロ」

アムロ 「あなたはそれでいいかもしれないがそれで死んだ人たちは納得するんですか!?」

ワッケインがレビルに伝える。ファーストガンダムのパイロットと。

レビル 「先にも言ったが私は戦いを一刻も早く終わらせたい。私に罪があるならコロニーからのガンダムやソレスタルビーイングなどが罰を下すだろう。フリット・アスノ、彼もその覚悟があるらしいからな」

レビル将軍の優しさにある瞳のなかに戦場の厳しさや兵士をいたわる気持ちが通じたのかアムロは言葉をなくした。

アムロ 「……申し訳ありませんでした」

ブライト 「将軍はわかっていらっしゃるらしい」

会合は終わるが、真姫はひとりデッキでHONOガンダムを解析していた。
自分が作ったという感覚はどこかにあった。だが、記憶を除去したのがいけなかった。
同時にそれは彼女自身の存在さえも考えるほどに深く悩んでいた。
私はいったい何者かしら、と。
そこへ彼女に伸びるワシワシMAXの魔手!!

希 「なにしとんの!真姫ちゃ〜ん!!」ワシワシ ワシワシ!!

真姫 「」キャー!!

ほのうみりんぱな 「」ボウヨミ

真姫 「ふつうにしゃべってるわよ!!」

希 「」ウンウン

真姫 「」ゴチン!

希 「いたいやんか」(/≧◇≦\)

No.167 17/02/05 16:11
自由人 

希 「なんでかばったのに叩かれるんや!」(/≧◇≦\)

真姫 「まったく希はハレンチだわ」

海未 「同感です?あれは?」

なぜかホワイトベースのデッキにはいつの間にかコミケのような人だかりができていた。

穂乃果 「もしかしてあたしたちの活動を見たファンかな」

海未 「え?」

軍人A 「もしかして園田海未さんですか」

海未 「ち、ちがいます」プイ

軍人B 「読みました!『ガンタンクとわたし』感動しました!!」

ほのまきりんぱなのぞ 「そっち!?」

実は穂乃果たちは知らないが連邦軍系列の出版社がネット配信で無料公開や出版したためにレビル将軍の著書に次ぐベストセラーになっていた。

軍人C 「サインください」

海未 「あまりしたことはありませんが」φ(・・;💦

軍人C 「ありがとうございます!」

軍人たちは海未に群がるようにサインを求めた。ちなみに実際に書いたのは穂乃果とことりの創作が大半だった。

穂乃果 「(ほんとに書いたのはほのかたちなのに)」

希 「(まあまあ生き残ったら戦後に海未ちゃんにたかるんや)」

凛 「がめついにゃね」

オデッサでの反攻作戦時期が迫るなかホワイトベースのクルーは一時期、安息の日々を過ごした。
海未はその間はサイン攻めだった。

リュウ(幻影)「なにもいうことはない」

海未 「いちいち現れないでください」

海未とガンタンクとの記念写真で穂乃果たちは和菓子屋や屋台でホワイトベース内で儲けていた。

凛 「焼きとうもろこしはいらんかにゃ」

花陽 「は、花陽の牛丼だよ」

希 「ウチの牛タンランチはどう」

真姫 「ほぼ商売人ね。この人たち」

穂乃果 「まったくだよ」

雪穂 「姉貴もしっかりお父さんたちに便乗してるよ」

穂乃果 「」アハハ

海未 「しかしこれほどまでにガンタンクとわたしの人気があるとは」

ほのまきりんぱなのぞゆき 「奇跡だよ」

海未はガンタンクに愛情が傾きつつある自分に気づいた。

リュウ(幻影)「オレは?」

海未 「なんでですか!?」

穂乃果 「う、海未ちゃんほのかなにかしたは?」

海未はリュウの幻影の苦労もしていた。

No.168 17/02/06 07:54
自由人 

オデッサ反攻作戦は着々と進んでいた。
しかしレビル将軍からホワイトベースに託された任務は重大かつ危険なものである。

おやどり 「我々はおとりとは……」

ブライト 「ガンダムはどうやらUTXからマークされているらしい」

穂乃果 「ほのかの?アムロさんの?」

アムロ 「この際どちらでもいいだろう」

おやどりは思う。
レビル将軍はスペースノイドに偏見はないらしいがジャブローの上層部は思惑はちがうらしい。ことにホワイトベースは宇宙育ちも多い。

海未 「危険な任務ですね」

ハヤト 「ガンタンクの改修作業も済んだようだ。これからひとりで操縦できるように本隊の技術者がしてくれたようだ」

デッキに向かうともう一機ガンキャノンが補充されガンタンクの頭部コクピットに技術者がついていた。

カイ 「ガンキャノンもあるのか」

技術者 「もともと試作機でしたから戦力不足のホワイトベースに補充する旨だったようです。ガンタンクのパイロットは?」

うみハヤ 「こちらです!」

海未とハヤトは互いに指を差した。ガンタンクに乗るのが嫌なのだ。
穂乃果はひらめいた。

穂乃果 「海未ちゃんとハヤトくんのババ抜き対決!!勝った方がガンキャノンのパイロットだよ大会!」

海未 「大会にしないでください!」

ハヤト 「勝てばガンキャノン。フラウにいいところを見せれる!」

フラウ 「?」

二人の勝負は一進一退だった。緊迫した雰囲気がデッキ内を包む。

海未 「私は残りは二枚」

ハヤト 「ボクは一枚」

穂乃果 「(勝負が見えるよ……)」

ハヤト 「こっちだ!!」パッ!

海未 「ああ〜」o(T□T)o

凛 「負けたにゃ」

花陽 「弱いです」

海未はぽろぽろと涙を流した。私はいつまでガンタンクと運命を共にするのか……。

希 「これでワシワシしたらキレるな」

真姫 「ババ抜きは弱いのにガンタンクに乗って毎回助かるんだから。ある意味強運よ」

海未 「へんな慰め方しないでください!」

技術者から海未は一人乗りになったガンタンクのレクチャーを受けていた。
技術者は嬉々としていた。まさに彼はオレの仕事が実ったと。

海未 「(ガンタンク)」

No.169 17/02/15 10:07
自由人 

マ・クベ 「レビルめ、これほどとは」

作戦地図を映すモニターを見つめ彼は歯がゆい思いをした。
マ・クベ鉱山を囲む連邦はいままでの鬱憤を晴らすかのような大部隊がありまた未確認情報によるとUTXのツバザクに相当するジムタイプらしいMSが各型がテスト的に実戦に用いられてるとある。

ガイア 「オレたちは木馬を叩く」

オルテガ 「マ・クベ大佐よろしいか」

ああ、とマ・クベは答えた。木馬の位置は鉱山を脇から攻める別ルートでありレビル本隊とは明らかにちがう位置だ。

ガイア 「マッシュ仇は取る!」

オルテガ 「UTX公国とA-RIZEと共に魂はある」

彼らのドムは祝砲のようにバズーカを放ちそのまま山の影に消えていく。
ホワイトベースに警報が響く。

海未 「来ました!?」

アムロ 「いくぞ」

穂乃果 「もうゆっくり食べさせてよ」ハムハム

花陽 「凛ちゃん」

凛 「ふ、ジム改つかいの星空凛とはあたしのことにゃ」

カイ 「馬鹿言ってないでいくぞ」

ハヤト 「ガンキャノン」

海未 「むっ(ガンタンクであろうと生き残ります)」

ホワイトベースのカタパルトが開きセイラのGファイターがまず射出された。

セイラ 「敵はどこに?」

アムロ 「アムロ行きまーす!」

穂乃果 「ほのかいくよ」

カイ 「カイ出るぜ」

凛 「い、いくにゃ」

花陽 「凛ちゃん」

こころ 「星空のお姉さんは最近ムリしてない?」

ここあ 「まえみたいに気迫がないみたい」

虎太郎 「格好いい」

真姫はレーダーパネルを見つめながら思う。
凛に何度かカウンセリングをすすめたが断られている。たしかに凛のジム改は艦の近くから離れようとしない。
そこ海未のガンタンクが近づく。

海未 「凛だいじょうぶですか」

凛 「だ、だいじょうぶにゃ」

花陽 「凛ちゃん」

No.170 17/02/19 16:28
自由人 

凛は震えていた。先の戦いで落とし穴に落ちて以来、実戦に怯えていた。

凛 「」ガクガク

海未 「大丈夫ですか凛」

凛 「だ、大丈夫にゃあ……」

その頃、ガイアとオルテガは再びホワイトベースに向かい特徴ある白い船体がモニターに映る。

ガイア 「見えた木馬だ」

オルテガ 「マッシュの仇を取ってやる!」

ガイア 「逸るなオルテガ」

オルテガはガイアの通信にむっと黙った。
兵士は私情にとらわれてはいけない。ましてや木馬の背後にはかつて自分たちがとらえたレビル将軍の存在がある。

穂乃果 「きた!」

アムロ 「マチルダさんはあいつらにやられた」

カイ 「落ち着けよアムロ」

海未 「来ます!」

ガイア 「ジェットストリームアタック!!」

オルテガ 「オー!」

ガイアのドムは拡散ビーム砲を放ち目眩ましをしオルテガのドムはバズーカを放つ。

凛 「にゃあ!?」

凛は爆発に怯えていた。アムロと穂乃果はシールドを構えながらライフルを放つ。
しかしオルテガはすかさずヒートサーベルでアムロと穂乃果のシールドに傷をつけた。

セイラ 「アムロ!穂乃果ちゃん!!」

セイラのGファイターがビーム砲を放って援護した。

穂乃果 「くっ。強い」

アムロ 「まだだ!」

ガイアとオルテガは凛のジム改に目をつけた。
凛の顔は青ざめながらなにかを呟いていた。

凛 「」ショウユ ミソ シオ トンコツ ……

真姫 「凛!凛!しっかりしなさい!」

海未 「凛は下がりなさい!」

ジム改より前に海未のガンタンクは前に出た。

穂乃果 「海未ちゃん」

凛 「」ショウユ ミソ シオ トンコツ ホッカイドウ……

ガイア 「覚悟しろ!」

オルテガ 「まずはお前からだ!」

花陽は真姫を押し退け通信機を奪い声をぶつけた。

花陽 「りんちゃ〜ん!!」

凛 「」ハッ!カヨチン!

しかし二機のドムは鬼のような猛攻である。凛は咄嗟にライフルを放った!

凛 「にゃ!」

ガイア 「なに」

オルテガ 「やられたわけじゃない」

ドムは凛のジム改をシールドごと吹き飛ばした!

凛 「にゃあ!?」

No.171 17/02/20 10:16
自由人 

コクピットのなかで凛は気を失い夢を見ていた。スペースシップアイドルとしてなぜか花陽や顔の見えない誰かがu’sに加わり九人で活躍していた。
その後は楽屋と思われる場で皆でラーメンを食べていた。

凛 「」ンン……

海未 「しっかりしてください凛!」

ガンタンクのキャタピラを破壊されないように海未は機体を動かした。
穂乃果や凛を守らねばと思う。

ガイア 「一機は動けない!次はタンクもどきだ」

オルテガ 「オー」

海未 「こちらには来させません!!」

ガンタンクの腕のミサイルが発射されるがドムは避ける。

穂乃果 「海未ちゃん」

アムロ 「僕はセイラさんと合流する」

アムロのガンダムはGファイターに乗りライフルを撃つ。
穂乃果は自分の機体に装備がないことに憤る。

穂乃果 「もうアムロくんばかりずるいよ」

花陽 「凛ちゃん凛ちゃん」

真姫 「凛!」

ふたりの呼びかけに凛はまったく答えない。

海未 「凛!」

ガイア 「ジェットストリームアタックだ」

オルテガ 「オー」

穂乃果 「まだまだだよ」

ビームライフルを撃ちドムの紫色の機体が迫る。巨体から威圧感が伝わる。

穂乃果 「希ちゃんもどきめ!」

希 「だ〜か〜ら!ウチちゃう!当たった!」

希の援護射撃がガイアのドムの装甲を撃つ。
ガイアは呻く。

ガイア 「う」

オルテガ 「ガイアっ!?」

オルテガは拡散ビーム砲を放ち目眩ましする。
穂乃果は目を瞑る。

穂乃果 「きゃ」

海未 「穂乃果!」

アムロ 「マチルダさんの仇だ!」

アムロはライフルを捨てビームサーベルを抜きガイアの機体に向けた!
ガイアの機体にビームサーベルが当たる。

No.172 17/02/20 14:38
自由人 

ガイア 「うおおお!!マッシュ!!」

オルテガ 「ガイア!」

穂乃果 「いまだよ!」

穂乃果ビームライフルを撃ちオルテガの機体に当てた。
瞬間、二機のドムはパイロットの叫びと共に爆発した!!

ガイア 「うおおお!?」

オルテガ 「バカな!!」

ドムは爆発し希はホッとした。

海未 「希のおかげで助かりましたね」

希 「ウチのおかげだなんて」テレテレ

だが、UTX軍はレビル本隊もだがホワイトベースにも目をつけていた。

マ・クベ 「黒い三連星めやられたか。残存戦力の一部を木馬にあたらせろ」

ウラガン 「は」

ホワイトベース隊は囮であるが、UTX軍にとってはすでに脅威の対象であった。

アムロ 「まだ戦力があったのか」

穂乃果 「えいえい」

ドップやガウ攻撃空母などがホワイトベースを狙う。

海未は戦いが一度止んだ間にガンタンクでジム改を牽引しカタパルト内に運んだ。

海未 「凛!」

花陽 「凛ちゃん!」

コクピットを開けると凛は気を失いなっていた。

凛 「」ラーメン

海未 「?」

花陽 「夢を見てる場合か!!」パチーン!

凛 「」ハッ

凛 「いたいにゃあ!……かよちん?」

頬を押さえながら凛が目覚めるとホワイトベースの周囲は爆弾の雨である。

真姫 「海未!海未聞こえる」

海未 「なんですか」

真姫 「カタパルトから出てはやられるわ。ガンタンクで穂乃果たちを援護して」

わかりました、と頷き凛を花陽にまかせながらミサイルやキャノン砲で向かってくるミサイルを撃った。

穂乃果 「ガンタンクなのに海未ちゃん射撃はうまい」

ハヤト 「射撃だけは僕も敵わない」

カイ 「とにかくホワイトベースを守るぞ」

セイラ 「アムロ!Gファイターに乗って!」

Gファイターにガンダムは乗ってドップやガウをバルカンやサーベルで撃破してゆく。
穂乃果はジャンプ飛行で攻撃した。

穂乃果 「飛びたいのに飛べないよ」

海未 「わがまま言わない」

No.173 17/02/23 16:32
自由人 

マ・クベ 『連邦軍に告ぐ。それ以上近づけば我々は南極条約で禁止されている核を使う用意がある』

将校 「なんだと」

将校 「UTXめ、卑劣な。将軍はなんとするのだ。な、なに!?」

将校 「将軍!危険です」

しかしレビルは無言でUTXの圧力に屈しないと毅然とした表情でビッグトレーの艦橋に居並ぶ将校たちに前進、とだけ厳かに命令した。
驚いたのはマ・クベたちである。

マ・クベ 「なんだと!?本当に核を貴様らに放つぞ」

ウラガン 「レビルは本気で我らに攻撃しています」

鉱山基地には連邦軍がモビルスーツ、航空機、戦車、歩兵などが蟻の大群のように押し寄せUTXの兵たちは怯えた。
やむなくマ・クベは撤退命令を出しシャトルの用意をさせた。
マ・クベはシャトルが発進し鉱山基地が連邦に落ちるなかこうこぼしたという。

マ・クベ 「レビルめ……」

シャトルから鉱山基地が包囲されわずかに木馬らしい戦艦が見えたが木馬が落ちなかったことにも歯痒い思いがした。
穂乃果たちはなんとかホワイトベースを守りきりアムロはマチルダたちの仇を討てたことに涙を流した。

アムロ 「マチルダさん……」

穂乃果 「あんパンのおばちゃん」

リュウ(幻影)「オレは……?」

海未 「またですかリュウさん。夕焼けのなかあたしの前にあらわれないでください!」

リュウ(幻影)「しかし星空のヤツはスランプのようだ。なんとかしてやれ」

海未 「は、はい」

穂乃果 「海未ちゃん?だいじょうぶ」

リュウの幻影にアドバイスされた海未はガンタンクをホワイトベースに戻しアムロや穂乃果たちの機体も傷だらけのなか収容された。

カイ 「なんとか助かったな」

ハヤト 「まあね」

フラウ 「ごくろうさま」

カツレツキッカ 「はい」

フラウやカツレツキッカはみんなを労うような笑みとジュースをくれた。
しかし凛は怯えたようにジム改のコクピットから出れずにいた。

凛 「こわいにゃこわいにゃ」

花陽 「凛ちゃん」

真姫 「トラウマ、PTSDの症状ね」

凛はなんとか花陽に促されコクピットから出たが今度は自室に閉じこもってしまった。
オデッサ作戦を見つめる機体があった。
にこのエクシアである。

No.174 17/03/02 17:21
自由人 

ホワイトベースの乗組員は囮作戦を成功させレビル将軍は彼らを労った。
しかし凛は自室にとじ込もってしまった。

花陽 「凛ちゃん」

希 「重症やね」

真姫 「りん、レビル将軍があなたのために特製ラーメンがあるわよ」

ガチャ、と扉が開いたかと思ったら素早く丼が消えてズルズルとすする音が聞こえ丼と割れた箸だけが戻ってきた。

凛 「」スッ

ぱなまきのぞ 「はやっ」

穂乃果 「ふう、ライブが終わったよ」

海未 「おつかれさまです。凛の様子はどうですか?」

花陽 「食欲はあるみたい」コレ

海未 「弱りましたね。これは」

そこへホワイトベースの艦内に現れたのはいまはソレスタルビーイングに所属している刹那・F・セイエイとなった矢澤にこだった。

にこ 「まったくだらしないわね凛」

凛 「」ビクッ!?

海未 「あ、あなたは!?」

にこ 「」フフン

真姫 「に、」

穂乃果 「トリビアの泉の八嶋さん!」

にこ 「今日のトリビアはこれ!真姫ちゃんは恵方巻きをしらない」

真姫 「!?」

にこ 「なにやらせんのよ!にこよ!矢澤にこよ!!」

穂乃果 「あ!にこちゃん」

ようやくにこを思い出した穂乃果だった。
すぐさま海未は捕まえアルパカの隣の留置場に入れようとした。

にこ 「待ちなさい待ちなさい」

海未 「捕虜が逃げたら重罪ですよ」ギロリ

希 「にこっちは死刑になるんやな」

にこ 「なにリアルなこと言ってんのよ!とにかくあたしは凛のために来たのよ!」

ほのぱなまきのぞ 「え?」

海未 「またそんなこと言ってモビルスーツもないあなたが戦えるわけありません」

にこ 「と、とにかく凛を立ち直らせるくらいできるわよ」

花陽 「にこちゃん?本当!?」

にこ 「ええ」フン

海未はにこをやむ無く解放した。しかし油断をするわけにはいかなかった。

海未 「どうするのです?」

にこ 「ラーメンには釣られるんだから完全に落ち込んでるわけじゃないと思うわ。きっかけさえあれば出てくるわ」

穂乃果 「きっかけか」

穂乃果たちは悩んだ。

No.175 17/03/03 05:57
自由人 

しかし凛は頑として部屋から一歩も出てこなかった。
一日、二日、……ようやく出てきたのは一週間後だった。
後にこれを『一週間凛ちゃん飲まず食わずバタン!きゅ〜♪👼』と花陽は呼んだ。

凛 「お、お腹が空いたにゃ……」バタン!👼

花陽 「り、凛ちゃん」

凛は二日間点滴を受けてようやく回復した。

ミライ 「一週間引き込もってラーメンばかり食べてるからよ」

セイラ 「健康的に生活しないと」

フラウ 「ラーメンはしばらく禁止!」

凛 「そんにゃ!?あ、にこちゃん!」

にこ 「気づくの遅っ!?そんなことより凛!あなたに特訓を施してあげる」

海未 「特訓ですか?いい響きですね」ジーン

凛 「いやにゃ!ジム改は海未ちゃんにあげるにゃ!凛はもう戦わないにゃ」

海未 「え」

この時、海未の頭の中にはジム改に乗った自分が活躍している場面があった。
しかし穂乃果がそれを脆くも打ち砕く。

穂乃果 「海未ちゃんにジム改はもったいないよ!ガンタンクでいいよ」

これを後に海未は心のなかで“幼馴染みは白い悪魔”と称した。

にこ 「凛!」

凛 「なんにゃ!ちびっこにこちゃん」

にこ 「ちびっこでもなんとでも言いなさい!あなたは花陽を守るために……」

凛 「ちびっこ!腹黒い!どす黒い!赤い彗星のロリコンの原因にゃ!」

にこ 「」グサッ!?

セイラ 「……」

にこ 「なんとでも言うにしても限度あるでしょう!!食べたらジム改に乗りなさい!!」

凛 「つまりはモビルスーツに乗っていないにこちゃんには勝てるにゃ!」ニヤリ

この時、凛は判断を誤っていた。
凛はコクピットに入るが震えはあった。黒い三連星と戦った時の恐怖がよみがえっていた。

凛 「ほ、星空凛!じ、ジム改いくにゃ」

花陽 「むりしないで」

その様子をビッグトレーにいるレビル将軍たちは見ていた。

凛 「にこちゃん!で、出てくるにゃ!」

兵士 「この反応はGN粒子反応です」

真姫 「こちらも確認したわ。あれはガンダムエクシア!?」

穂乃果 「ガンダムヘルシア!?緑茶だ。和菓子にぴったり!」

海未はゴチン!とどついた。

穂乃果 「いたい」

No.176 17/03/03 10:24
自由人 

花陽 「なぜソレスタルビーイングのガンダムが」

真姫 「イオリア・シュヘンベルク……」

穂乃果 「ここはふたりともボケるとこだよ」ヒリヒリ

ぱなまき 「そんな場合じゃないの!!」

海未 「怒られましたね」

穂乃果 「」

にこ 『聞こえる凛!あなたがジム改に乗る資質や資格、すべてをこのガンダムであるあたしが試してあげるわ!』

凛 「にこちゃん!?」

海未 「なぜにこがソレスタルビーイングのガンダムに……」

ビックトレーにいるレビル将軍や参謀たちもソレスタルビーイングのガンダムが現れたことに驚愕していた。
参謀は動揺しながらも攻撃命令を出した。

参謀 「ソレスタルビーイングのガンダムを目標!攻撃!」

レビル 「待て!」

参謀 「なぜですか」

レビル 「ソレスタルビーイングのガンダムはいろいろなところに現れているという。フリット・アスノにジョン・コーウェン、ブレックス・フォーラ、リリーナ・ドーリアン、マリナ・イスマイールなどに……」

レビルが口にした名前の人物は勢力に関係なく現在の地球圏に影響力がある者たちだ。
参謀たちは息を詰めるように黙り将軍の言葉に耳を傾けた。

レビル 「ソレスタルビーイングの彼らが私を敵とするなら討てばいい。だが、UTX公国を誤った道に走らせたザビ家を倒すまでは待ってほしいものだ……」

レビルの白い髭が艦内に揺れていた。
もっともにこの相手は凛だった。凛のジム改の前にエクシアはゆっくり下りていった。

にこ 「凛」

凛 「なんにゃ」

にこ 「あたしはあなたと戦う間はガンダムの武器を使わないし空も飛ばない。この手であなたを倒す。あなたは武器でもなんでもいくらでも使いなさい」

希はホワイトベースのメガ粒子砲の射撃座についた時だった。

希 「いまやで」

にこ 『希!凛が立ち直ったら凛にワシワシしていいから!』

希 「よし!わかったでにこっち」

凛 「なんでにゃあ〜!?」

ふたりの戦いは始まった。

No.177 17/03/03 12:35
自由人 

真姫 「(性能にちがいがあるのはもちろんだけどにこちゃんやるわね)。穂乃果にやられたのがまぐれだったんじゃない」

穂乃果 「ひどい!」

海未 「しかしにこは一切、武器を使ってませんしGNドライブでしょうか。あれを抑えて使っているみたいです(うらやましいです!なぜにこがガンダムに!!)」ゴゴゴ

穂乃果 「」コ コワイヨ

にこは凛が怯えながら戦っていることに気がついていた。
しかしこれでは花陽が心配するのも当然すぎた。

凛 「覚悟するにゃ!」

ジム改のライフルを放つがエクシアは颯爽と避けていく。
にこは叫ぶ。

にこ 「当たってないわよ」

凛 「お、おのれ」

凛はトリガーを引くがライフルは弾切れを起こす。鼻で笑うにこ。

にこ 「フン、弾切れを起こすなんて素人以下。待ってやるから武器をなんでもいいから用意しなさい」

希 「え……と真姫ちゃんなにかない?」

真姫 「ヴェェ」

希 「ヴェェガン?」

真姫 「なんでよ!イミワカンナイ」

花陽 「にこちゃん!」

にこ 「なによ」

花陽 「え、えとね!タイム!!タイムしていい!」

タイムつまりは休憩タイムであった。
あまりの発言に全員の動きが止まった。
にこは考えた。

にこ 「いいわよ。タイムしたいならしなさい」

花陽はあわてブリッジを下りて凛のもとに向かいジム改は膝を曲げていた。

凛 「勝てないにゃ」

花陽 「凛ちゃん」

真姫 「性能差もあるけどにこちゃんが意外と動きがいいなんて」

にこ 「ふふふ、本当は赤い彗星所属のスペースシップアイドル見習いなのよ。ここだけの話」

海未 「赤い彗星のシャアはなにか血迷ったんでしょうか?」

にこ 「ぬわんでよ」

ぬわんでよの声はオデッサ作戦を終えた連邦の部隊すべてに聞こえていた。

レビル 「ぬわんで?」

参謀 「うむ、次の作戦名はヌワンデにしましょうか」

レビル 「却下」

花陽は考えた。海未や真姫、そして凛も考えた。
穂乃果はランチパックを食べていた。

海未 「ほ・の・か」

穂乃果 「ほのかだよ」

No.178 17/03/04 05:06
自由人 

希 「よし、にこっちに核ミサイルを放てば勝てるで凛ちゃん」

凛 「レビル将軍。核ミサイルをにこちゃんに」

にこ 「そういう意味じゃないでしょう!!」

真姫 「まあまあにこちゃん落ち着いて!」

たしかになんでもしていいとは言ったが核ミサイルを放てば辺り一帯にまで被害が及ぶ。

海未 「凛」

穂乃果 「ロン」

凛 「りんにゃ!」

海未 「穂乃果はほっといて私からアドバイスをひとつ」

アドバイスと聞いて凛は瞳を輝かせた。

海未 「勝てるわけありません。私のガンタンクとジム改をトレードしましょう」

凛 「なんにゃ!それ!!」(`□´)ガブッ

花陽 「落ち着いて凛ちゃん!!」

花陽になだめられ凛はゃうやく落ち着きを取り戻した。

凛 「もう!みんなして」

海未 「噛みつかれました……」

穂乃果 「ガンダムエクシアか」

花陽 「機体の性能もだけどにこちゃんの腕がいいんだよ」

花陽はこの時あることを思いつきホワイトベース艦内で飼育しているアルパカ二頭を連れてきた。

にこ 「アルパカ!?」

花陽 「たぶんこれで凛ちゃんはまえの勇気ある凛ちゃんを取り戻せるはずだよ」

再び凛のジム改とにこのガンダムエクシアの戦いが始まった!

凛 「い、いくにゃ」

にこ 「ふん」

いまだ、と花陽は思った!彼女は思いっきり叫んだ!

花陽 「にこちゃんのそばにアルパカがいるよ〜!!」

アルパカ 「メェ〜」

にこ 「!?」

瞬間、にこは動きを止めてしまった。凛はそのまま機体をエクシアにぶつけた。衝撃でエクシアは倒れた。

にこ 「しまった!?」

凛 「にゃあ〜!!」

なんと馬乗りになりジム改はエクシアを叩いた!
あまりの形勢逆転に誰もが唖然とした。

No.179 17/03/05 18:51
自由人 

凛のジム改はエクシアを殴りつけた。
凛は泣きながらにこをエクシアを殴った。

凛 「負けないにゃ!負けないにゃ!りんは負けないにゃあ〜!」

鉄の拳がエクシアの端正な顔を殴り地面が跳ねた。
にこは無言で凛を見つめていた。
ふたりの戦いは時が過ぎて終わっていった……。
機体を降りたにこは凛に向かっていった。

凛 「はあはあ勝ったにゃ……。にこちゃん?」

にこ 「やり過ぎでしょう!なんでアルパカなのよ!!」

花陽 「もうふたりとも〜!!」

ふたりの間に花陽も入っていきにこはガンダムエクシアに戻り凛に告げた。

にこ 「凛、花陽を守りたいならいまの気持ちを忘れるないこと」

凛 「はいにゃ」

花陽 「にこちゃんが格好よく見える……。気のせいかな?」

穂乃果と海未はしばし見つめていた。
ふたりはことりを思った。レビル将軍、彼もまたガンダムエクシアとそのパイロットに見とれていた……。
ホワイトベースはオデッサからベルファストに向かう命令を受けた。

ブライト 「ベルファストか」

おやどり 「まだ戦いは続きますから」

しかしベルファストにはかつて宇宙で戦ったあの相手が待っていた。
赤い彗星のシャアが戻ってきたのだ。彼は後にこう言ったという。

シャア 「私もよくよく運のない男だな。スペースシップアイドル見習いのにこは行方不明、しかし木馬に会えるとはな」

ホワイトベースはベルファストを目指すなかソレスタルビーイングのチームトリニティは軍事施設をはじめ多くを破壊していた。

にこ 「なんかおもしろくないわね」

ティエリア 「キミもか。刹那」

ロックオン 「なんかトリニティの奴等はやりすぎだぜ。戦争根絶より世界の憎しみを煽ってるぜ」

アレルヤ 「同感だ」

スメラギ 「ティエリア、ヴェーダからは」

ティエリア 「まだ何も……」

にこ 「(真姫ちゃんにヴェーダのことを聞くの忘れてたわ)」

にこはヴェーダと真姫のヴェェが耳に残っていた。

No.180 17/03/09 20:14
自由人 

にこはソレスタルビーイングの任務を遂行するなかエクシアを操っていた。
しかし気がかりもあった。サーシェスの存在もまたにこの過去の傷を震わせるものである。
ある時任務を完了した時にもまたAEUイナクトがエクシアの前に現れた。

サーシェス 「アッハッハ!待ってたぜガンダム」

にこ 「サーシェス!?しつこいのよ!足が臭いくせに!」

サーシェス 「だから!なんで知ってんだよ!!」

イナクトが向かってくるなかかつて足が臭かったサーシェスの臭いを思い出し苦痛のような顔を浮かべエクシアを操る。
セブンソードの名の通りいくら剣を落とそうがにこはいくらでも剣を操る。

にこ 「いいかげん思い出しなさいよ!ソランくんたちを傭兵にしあたしをメイドにしてこき使ったでしょ!」

サーシェス 「クルジスのガキは覚えてるがメイドてなんだよ!ぐは」

エクシアの蹴りがイナクトに入り剣を間をいれずに斬激してゆく。
にこの怒りだった。
サーシェスの足の臭いに耐えながらメイドとしてこき使われソランたちが傭兵になってゆきソランらや自分の家族がサーシェスの命令で殺されにいった忌まわしい過去を。

サーシェス 「メイドだと!メイド……!」

にこ 「そうよ!思い出しなさいヒロシ!」

サーシェス 「その名前を出すんじゃねえよ。埼玉に帰りたくなるんじゃねえか!」

サーシェスは叫びながらかつてのクルジスの日々が思い出された。
クルジスのガキたちを手なずけながら訓練するなかメイドにした一家族がいたことを……。
そのなかにちいさいメイドに自分の足の臭いを嗅がせてもてあそんでいた日々を……。

サーシェス 「てめえ!あの時のちいさいメイドかよ!!」

にこ 「やっと思い出したか!!ヒロシ!!」

思い出のなかで鼻がひん曲がる思いをしながらサーシェスにこき使われ日々や家族が殺された日のことがよぎりエクシアの瞳が輝く。
イナクトは武器をなくしやむ無く引いていった。

サーシェス 「ち!クルジスのガキじゃなくちびっこメイドかよ!」

にこ 「はあはあ、サーシェス……」

サーシェスとの因縁がなかなか切れないなかチーム・トリニティの暴虐な愚行によりソレスタルビーイングは明らかに世界を敵にまわしていくことになるのだった。

No.181 17/03/10 19:07
自由人 

ベルファストに向かうなか穂乃果たちはシミュレーションによる訓練を欠かさなかった。

穂乃果 「負けないよ」

凛 「なんの!凛のジムカスタムを舐めるにゃ」

花陽 「凛ちゃんからもらったジム改であたしも頑張るよ」

海未 「まだまだやれます」

ほのりんぱな 「まずは海未ちゃんのガンタンクからだよ!」ダダダ

海未 「!?いやです」

シミュレーションで海未のガンタンクはキャタピラを狙われ逃げていた。

ほのぱなりん 「ちっ」

海未 「なんで舌を鳴らすんですか」

シミュレーションの様子を見守るのは希に真姫。
凛の機体がジムカスタムに変わったのはレビル将軍からのご褒美だった。ソレスタルビーイングのガンダムと互角に戦い兵士みなに勇気を与えた貢献だった。

希 「凛ちゃんやるようになったな」

真姫 「まあね。凛にしては穂乃果のガンダムとよく戦ってるわ。それにくらべて海未は……」ハア

海未 「シミュレーションの外でため息はやめてください!気が散ります!なんで私だけガンタンクなんですか」ガガガ!

穂乃果 「あたらないよ!」

凛 「穂乃果ちゃん甘いにゃ!」

凛のジムカスタムがジャンプし太陽のなかから現れライフルを放つ!
シールドで守る穂乃果!
しかし背後からアムロ、カイ、ハヤトが攻撃する!

穂乃果 「いやだよ!」

この時穂乃果のなかで何かが覚醒したように穂乃果を見ていた真姫は何かを感じた。
ニュータイプ?強化人間?ガンダムファイターなの?コーディネーター?イノベイター?Xラウンダー?阿頼耶式?

真姫 「これはたしかめないと……」

希 「なにを?」

真姫 「穂乃果の身体を……ハッ!なに聞いてんのよ!!」

しかしシミュレーションとはいえ穂乃果のガンダムはアムロのガンダムに勝るとも劣らない。

希 「アムロくんもやるな。だけど海未ちゃんだけガンタンク」

海未 「凛!花陽援護しなさい!」

凛 「わかったにゃ」

花陽 「凛ちゃんからのジム改だもん!」

カイ 「やるな」

ハヤト 「海未さんが戦術を理解してるからな」

穂乃果チームとアムロチームの戦いはシミュレーションとはいえ互角だった。
海未の指揮能力があるからだ。

No.182 17/03/11 06:17
自由人 

その夜、穂乃果たちがホワイトベースの浴場に入っているとふだんは入らないめずらしい人物が入ってきた。

穂乃果 「いい湯だな」

りんぱなのぞ 「アハハン♪」

海未 「唄わないでください」

ほのりんぱなのぞ 「」

真姫 「……(穂乃果をたしかめないと)」

海未 「めずらしいですね。真姫が浴場に現れるなんて」

真姫 「そ、そうかしら?」

希 「ことりちゃんとにこっちがいたらワシワシの宝庫なのに」ワシワシ ワシワシ!!

りんぱな 「キャー」

海未 「よしなさい」

希 「ウチのいつものパターンやん」

穂乃果 「いい湯だね」

真姫 「」ジー

希 「(真姫ちゃんは穂乃果ちゃんを狙ってるのかな)」

海未 「私はいつまでガンタンクに乗っていればいいのでしょうか」

凛 「りんはジムカスタムになったにゃ」

花陽 「な、慣れないけど凛ちゃんを守るよ」プルルン♪

希 「ワシワシMAX!」ワシワシ ワシワシ!

花陽 「キャー」

海未 「ゴチン!」

希 「いたいやんか」(/≧◇≦\)

真姫は穂乃果の身体をマジマジと見つめていた。いくら穂乃果がアホでも気づくのだった。

穂乃果 「ほ、ほのかを見てな、なにをするつもりなの」//////

真姫 「な、なにもしないわよ」

阿頼耶式のような特殊なシステムは彼女の身体にはないようだった。また以前の身体検査でも強化人間や人工ニュータイプのような強化された体質でもないようだ。

真姫 「わからないわね」.。o○

希 「いやん♪真姫ちゃんのえっち」

真姫 「なんの話よ」

穂乃果 「きょとん」

海未 「『私とガンタンク』はベストセラーになりましたが」.。o○○o。.

穂乃果 「もし生き残ったら海未ちゃんのところで印税生活だね。ことりちゃんと」

こころ 「にこお姉さまとお風呂に入りたかった」

真姫 「あ、あたしが代わりになるから……」

こころ 「真姫さまありがとうございます」

ここあ 「ありがとう」

男湯ではアムロたちが虎太郎の扱いに困っていた。

虎太郎 「」ハナミズ

アムロ 「鼻水だ」

ハヤト 「ティッシュだ」
カイ 「垂らすな」

No.183 17/03/11 11:41
自由人 

ホワイトベースがベルファストの港に入っていくのをUTX軍のあるスパイが見ていた。

? 「あれは連邦の新型戦艦!?カメラに収めないと」パシャパシャ!

彼女は家に帰り弟妹たちに仕事だから、と断るとUTX軍に暗号通信を送る。

ミハル 「こちらスパイ104号、謎の新型戦艦らしきものが港に入るのを見た。以上」

同じ頃、絢瀬姉妹もまたホワイトベースを見つけミハルと同じことをしていた。

絵里 「あ!連邦の木馬。連絡しないと」

亜里沙 「雪穂の船だ!また潜入できるかな」

絵里 「ワレ・モクバヲ・ハッケンセリ ビジンノアヤセシスターズ」

この通信はマッドアングラーにいるシャアに届いた。

シャア 「私もつくづく運のない男だな。配属早々、木馬に出会うとはな。しかしスパイが二組もいるのか」

シャアは木馬との再会にひそかに仮面の下で笑みをした。

No.184 17/03/11 17:16
自由人 

ベルファストの港でホワイトベースは改修を受けHONOガンダムやアムロのガンダムたちもまた更なる改修を受けていた。
ブリッジにはレビル将軍からの通信が届くが、ひとりだけ不満そうな顔をした者がいた。
カイである。

レビル 『君たちの奮闘には我々、上層部も大変感謝している。しばしベルファストで休息をしてくれ。その後は……』

カイはケッと口を尖らした。
戦い戦いの連続でなんのために戦うのか彼は意味を見出だせなかった。自室に戻り荷物をまとめ艦を出ようとした時だ。

アムロ 「カイさんどこへ行くんです!?」

セイラ 「カイ」

ハヤト 「カイさん」

カイ 「さあな。戦うのはもう疲れたんだ。俺はいちぬけさせてもらうぜ。あばよ」

セイラ 「相変わらず軟弱なんだから、彼は」

アムロ 「でもカイさんにカイさんの考えがあるんです」

休息を命じられたホワイトベースは最低限の要員だけが作業を詰めていたが大半の乗組員にはレビル将軍の言うように休息となった。
しかし港の出入口にはミハルそして絢瀬姉妹がいてモノを売っていた。

ミハル 「これ、港の名物なんです。よかったら見て」

兵士 「また来てんのかよ」

ミハル 「よかったらどうぞ」

カイ 「け、しけてやがんな」

穂乃果たちも港に下りていたが彼女は真姫につきまとわれていた。

穂乃果 「もう真姫ちゃんしつこいよ」

真姫 「いいでしょ、私もこっちに行きたいの」

凛 「待つにゃあ!」

ぱなこここここカツレツキッカ 「きゃあ」

凛たちは広い港で鬼ごっこをしていた。
うふふ、と海未は笑っていたが真姫が穂乃果にくっついてるのは気になった。

海未 「真姫しつこいですよ」

穂乃果 「そうだよ」

瞬間あるひらめきが彼女に舞い降りた。

穂乃果 「あ!診るんなら海未ちゃんを診てよ」

うみまき 「?」

穂乃果 「海未ちゃんの脳が脳筋かどうか診るべきだよ」

海未 「誰が脳筋ですか!」

希 「穂乃果ちゃんも言うな。アハハ」

海未 「笑い事ではありません」

ブリッジでカイが艦を降りたことを聞いたブライトは「ほっといた方がいいだろう」とだけこぼした。
彼もまたおやどりと共に艦長としての自覚はあった。

No.185 17/03/15 13:26
自由人 

カイはミハルとの運命的な出会いが待っているのがまだ彼らは知らない。
そしてここにも雪穂にも運命な出会いが待っているのだ。

雪穂 「亜里沙!?亜里沙じゃない!」

亜里沙 「え!?雪穂……」

雪穂が土産物を売っている亜里沙に気づいて笑みして近づいた。
絵里は連邦の艦の乗組員に顔を見られてたことに気づいて慌て顔を隠すがもう遅かった。希がジーっと見ていた。

希 「なんで顔を隠してるん?お姉さん」

絵里 「ナンデモナイノヨ」

希 「……!」

希はひらめいてある一言を言った。

希 「美人のお姉さん」ポツリ

絵里 「ハラショー!さあさあなんでも買って!」

スパイにも関わらず美人と言われただけであっさり心を開く絢瀬絵里であった。
希は思う。
こんなのがスパイやったら使えないしアホやん、結論としてはスパイであるわけないとバッテンをした❌。
しかしそれを知らない絵里は上機嫌だった。だが連邦のMSパイロットには瞳を輝かせていた。

海未 「誰が脳筋ですか!待ちなさい」

穂乃果 「こわいよ」

真姫 「やれやれ」

絵里 「(あれが謎のガンダムのパイロット高坂穂乃果に『私とガンタンク』の園田海未か)」

希 「お姉さんお姉さん、美人のお姉さん」

絵里 「な、なにかしら?おほほ」

希 「このお土産はいくらなん」

チッとちいさく舌を鳴らしながら希の相手をいやいやする絵里であった。
亜里沙は雪穂とぺちゃぺちゃしゃべっていて任務はそっちのけに思われた。
アムロ、ハヤト、セイラは休息をしながらもそれぞれ愛機の整備をしていた。

アムロ 「カイさんは本当に降りたのでしょうか」

ハヤト 「さあね。カイさんだから」

カイの愛機であるガンキャノンはデッキにカイを待つように立っていた。

セイラ 「彼は戦う目的が見えないのよ。だけど甘いのよ」

セイラの言葉には厳しい気持ちが含まれていた。
遅れて穂乃果たちも愛機の整備をした。

穂乃果 「雪穂はお友だちがいたみたいだね」

凛 「いつ出来たにゃ」

花陽 「可愛らしい子でしたね」

真姫 「現地の子には見えなかったわね」

絵里はまだ希の相手をさせられていた。

希 「これいくらなん?」

No.186 17/03/15 20:06
自由人 

ベルファストを降りたカイはミハルという少女に拾われ弟妹がいるのを見てわずかに複雑な気持ちがした。
カツレツキッカやこころたちを思い出させるには充分な存在だからだ。

ミハル 「悪いね。たいしたものは出せないけど」

カイ 「かまわねえさ。数日したら出ていくから安心しなよ」

カイに粗末な食事だが地元の料理を出しながらミハルは弟妹に言う。

ミハル 「いい?アイツが妙なことをしたら私に知らせるんだよ。私は少し出かけてくる」

ふたりがうなずくのを見ながらミハルは家を後にしたがその姿をカイは見ていた。
UTXかどこかのスパイかと思うが関係ねえやと思う気持ちもあった。
その頃、亜里沙と雪穂は互いに仲良くなっていてホワイトベース内部を案内していた。

雪穂 「ここがいまの私の家代わりなの。HOMURAだよ」

亜里沙 「HOMURA?」

亜里沙は驚いていた。
連邦の技術力に、戦艦の中に和菓子屋があるなどと……。
その頃、絵里はまだ希にしつこくつきまとわれていた。

希 「これいくらなん?美人のお姉さん」

絵里 「美人美人いうのは勝手だけどもう土産屋さんはおしまい!勝手に持って帰りなさいよ」

よっしゃ、とならべてあるものを全部バッグに詰めて希はホワイトベースに消えていった。
希が消えた後に絵里は自分の任務をいまになって思い出した。

絵里 「あ、亜里沙はどこ〜!?」

おろおろする絵里を尻目に艦内の私室に戻った希は絵里からせしめた土産物を自分のスピリチュアルグッズに作り変えていた。

希 「よし!これで当面はスピリチュアル希になれるで!」

それを各機体の整備を終えてパイロットたちのカウンセリングをし終えた真姫が見ていた。

真姫 「希もモビルスーツに乗れば?」

希 「がーん」Σ( ̄ロ ̄lll)

真姫 「口で言わないでよ!花陽でさえ乗ってるのよ!」

花陽 「今日の♪ゴハンは♪なんだろうな♪」

凛 「ベルファスト名物のアサリの味噌汁にゃ」

穂乃果 「おお!?」

海未 「キャビアはないんですね」

海未は贅沢であった。それを見てた希は一言。

希 「ウチはあんなアホの子たちにならへん」

真姫 「u’sの名付け親は?」

希 「ウチ!( ̄b ̄)」

No.187 17/03/15 20:21
自由人 

穂乃果 「どうかしたの?」

希 「ナンデモアラヘンノヨ」

そかと穂乃果たちは納得したが真姫は希に口を塞がれもがいていた。

真姫 「なにすんのよ!」

希 「真姫ちゃんがあほなことを言わすからや」

絵里 「まあまあ仲直りしなさい!ふたりとも」

真姫 「ベルファストの土産屋さん。なんで?」

絵里 「道に迷ったらここに来たの」シクシク

希 「よしよしかわいそうにな。誰のせいなん」

絵里 「あ・な・た・よ。認められないわ」

希 「がーん」Σ( ̄ロ ̄lll)

泣く泣く希は絵里から奪った物を返した。
ホワイトベースの操舵士はミライさんになりそうだから次の役割を探さないといけない。スピリチュアルな操縦で危機を脱したことはあったがブライトたちや乗組員には不評だった。
その声を聞いてみましょう。

こころ 「いつもゴロゴロ転がるから安全運転してください」

キッカ 「ミライさんの方がいい」

ここあ 「虎太郎の鼻水が戦艦が回るたびにあちこち艦内につきます」

レツ 「タムラさんの料理が塩からくなりすぎるんだ」

虎太郎 「鼻水」

カツ 「以上のことからホワイトベースの操舵士はミライさんに決まりました」

希 「しくしく」

絵里 「なんて艦なのよ」

真姫 「はいはい。希は考えてなさい。え……と」

絵里 「絢瀬絵里よ。妹を探すのを手伝って」

真姫は思う。
ここにもポンコツはいた。
その頃、ミハルはマッドアングラー隊と接触をしていた。

No.188 17/03/15 20:50
自由人 

コノリー 「こんにちは、お急ぎですか」

ミハル 「いえ別に急いでいませんよ。あ」

ふたりは互いに連絡を取り合う相手とわかり密談をしコノリーはミハルに連邦軍の制服一式、護身用の銃そして仕度金を渡した。

コノリー 「あんたも大変だな。こんなご時世に」

ミハル 「いいさ。あたしは弟や妹がしあわせなら」

コノリー 「潜入の時刻はこちらで指定する」

ミハル 「連邦の戦艦はしばらくはあの港にいるようだよ」

じゃあな、とコノリーはミハルに別れを告げミハルもまた自宅へ戻っていった。
カイはその様子を布団のなかで見ており寝たふりんしていた。

ミハル 「アイツの様子はどうだい」

弟妹からなにもなかったと言われミハルは安心していた。
再びホワイトベース内の絵里は亜里沙を探していた。

絵里 「亜里沙」

亜里沙 「あ、お姉ちゃん」

絵里はぎゅっと妹を抱きしめた。人目もはばからずに。
穂乃果たちは和菓子を頬張りながら見ていた。

穂乃果 「感動の再会だね」

海未 「ただの迷子ですよ。お姉さんの方が」

凛 「アホだにゃ」

花陽 「失礼だよ凛ちゃん」

絵里はカアッと頬を赤くしながら連邦の艦をいつか沈めてやりたいと思った。

絵里 「亜里沙いくわよ!」

亜里沙 「え〜」

雪穂 「亜里沙。またいつか会えるわよね」

亜里沙 「う、うん」

この翌日にマッドアングラー隊を指揮するシャアの潜水部隊にホワイトベースは襲われることになるのだった。
希もまた操舵士からMSパイロットになるか悩んでいた。
真姫は月に戻り記憶再生装置を思い出していた。

穂乃果 「希ちゃんがモビルスーツパイロットか」

海未 「UTXのあのドムならお似合いですが」

りんぱな 「アハハ」

希 「こら!ウチはあんなのには乗らへんで」

凛 「ソレスタルビーイングのあのデカブツならにゃ?」

デカブツ=ヴァーチェである。

ほのりん 「アハハ」

希 「こら!なに想像しとんねん!」

花陽 「希ちゃんのイメージだし」

海未 「ガンタンクに乗りませんか」

いやや、という希であった。
寝れない、と思う真姫である。修学旅行みたいなベルファストの夜であった。

No.189 17/03/18 08:49
自由人 

聞き慣れた爆発が遠くにした音でカイはミハルの家で目覚めた。

カイ 「!?あれはUTXの攻撃かよ!すまねえ、世話になったな。ミハルによろしく言ってくれ」

ミハルの弟妹はカイをただ見送るだけとなりすれ違いに彼女は家に着き弟妹たちにUTXからもらったお金をふたりに託した。
「無駄遣いするんじゃないよ。お姉ちゃんはしばらく帰ってこれないから」、と。
ミハルはカイが向かったホワイトベースに向かう。潜入任務のために。
弟妹を残していくのは辛かったが。
がカイをホワイトベースに戻したのは彼女の弟妹を見たからだった。
こころたちやカツレツキッカがいるのだから。
その頃、ベルファストで数少ない豪華なホテルに泊まった絵里と亜里沙にも爆発の音が伝わる。

亜里沙 「お姉ちゃん起きて!潜入時間だよ」

絵里 「はっ!?もう始まったの」

ふたりはホテルをチェックアウトして港に向かった。亜里沙は姉に文句を言う。

亜里沙 「UTXの人たちからのお金で無駄遣いして」

絵里 「いいじゃない。シャア大佐からでしょう」

港に爆発が広がるなかアムロとセイラはGブルに乗る、穂乃果はHONOガンダム、海未はガンタンク、ハヤトはガンキャノン。
希は悩んでいた。

海未 「希?ガンタンクに乗りますか」

希 「乗らへん!あ!アムロくんセイラさんふたりはGブルやろ?ウチがガンダムの下半身をGスカイで運んだるわ!」

アムロセイラ 「お願いします!」

海未 「ズルいですよ!希」

Gブルがカタパルトから出て港に現れHONOガンダム、ガンキャノン、ガンタンク、遅れて希のGスカイが空に躍った。

シャア 「よし私も出よう」

ブーン 「大佐、自らですか?」

シャア 「ドズル様指揮下からキシリア様の指揮に入ったのだ。キシリア様の礼でもある」

シャアがマッドアングラーの格納庫にある赤いズゴッグに乗り込んだ。
他はゴッグそしてマッドアングラー所属の潜水艦が魚雷を放つ。

ブライト 「港ごと我々をやる気か」

ミライ 「港から離れた方がよいのではないですか」

おやどり 「よし、港から離れるにこしたことはない。上昇し甲板にいる者や整備員たちは離れろ」

この時にカイ、ミハル、絢瀬姉妹は乗り込む時が運よくできた。

No.190 17/03/18 10:29
自由人 

カイ 「港から離れるのかよ!?」

ジョブ 「戻ったんですかカイさん」

カイ 「ガンキャノンは俺が乗る!地上に降りるぜ」

愛機であるガンキャノンに乗りカイはアムロや穂乃果たちのもとに向かう。地面が跳ねた!

アムロ 「カイさん」

セイラ 「カイなの」

穂乃果 「危ない!」

穂乃果がビームライフルで援護し希がGスカイで飛ぶ!

カイ 「なにやってやがる!港から離れた方がいい!」

ハヤト 「軍港ですよ」

カイ 「軍人は皆逃げちまう!だけど地元の民間人を巻き込むつもりか」

みなカイの言葉に一理あることに頷く。連邦の機体が軍港から離れたことにシャアは気づく。

シャア 「軍港はいいのか?奴等。しかし私の狙いも木馬と白い奴等だ」

シャアは軍港の攻撃をほどほどに部下に命じながら二機のガンダムを探した!一機は戦車の形を取っていたのだが。

アムロ 「希くんガンダムの下半身を!」

セイラ 「赤い彗星!?(兄さん!)」

セイラはGブルの機体を浮かせGスカイと合体モードを取る。

希 「まあ落ちても海や!」

穂乃果 「海未ちゃんの?貧しいムネ?」

海未 「ほ・の・か・!」

Gスカイからコアファイターが離れそのままGアーマーになる。
希はガッツポーズを取る。

希 「ウチえらいやん」

しかしマッドアングラー隊の潜水艦やモビルスーツから攻撃を受けてしまう。攻撃を受けた希はきりもみをして降下する。

希 「いや〜ん!」

海未 「希っ!?」

凛 「希ちゃんが落ちたの」

花陽 「おムネのせいかな」

ホワイトベースを守っていた凛と花陽からも希のコアファイターが落ちたのを見た。

希 「ウチは無事や!凛ちゃんに花陽ちゃんあとでワシワシや!」

りんぱな 「ホワイトベースはあたしたちが守る!」

ごまかした、と思う希であった。
しかし港付近での戦いは続く!

シャア 「あれがガンダムか!」

Gアーマーの形態を取ったガンダムにシャアは驚愕を仮面の下から隠せなかった。
穂乃果のガンダムもシャアを攻撃する。

穂乃果 「シャア」

シャア 「ええい!AHOとかいう奴か」

No.191 17/03/18 12:38
自由人 

ピキーン!と穂乃果の脳内を打つ刺激があり赤い彗星の声のようだった!

穂乃果 「アホじゃないもん!」

アムロ 「シャア!」

シャア 「ふ、まあいい。目的は果たした。せいぜい補給でも修理でもするがいい」

シャアはズゴッグから爆雷を放ち味方共々海中に引き上げた。

アムロ 「いやに引き際がいいな」

セイラ 「ええ」

穂乃果 「希ちゃんは?」

海未 「回収しました。戦艦を動かすようにコアファイターを動かせないから気を失ったようです」

希 「(@_@)」

軍港から離れたことは問題になるが基地司令から咎められた程度であり軍港や民間施設への被害は軽微だったことが後にわかる。

ミハル 「なんとか忍び込めた」

絵里 「危なかった」

亜里沙 「(雪穂にまた会えるよ)」

三人それぞれ思いが異なるなかホワイトベースはベルファストで改修を受けて大西洋を抜けてようやくジャブローへ向かう予定だった。

ブライト 「大西洋を抜ければ南米ジャブローか」

おやどり 「ええ。地球連邦政府のお偉方がいるところ」

ミライ 「本来はザビ家がここにコロニー落としをする連邦の最大拠点だった場所」

真姫 「(私としては月に帰りたいけどむりよね)ん?希」

凛 「おお!?気を失っても希ちゃんはボインだにゃ」

希 「ワシワシ……」

花陽 「真姫ちゃんでよかったら」

まきのぞ 「!?」

希 「ワシワシMAXや!」ワシワシ ワシワシ!!

真姫 「こら」(゜o゜)\(-_-)

希 「!?あかん。また気を失うやん」(/≧◇≦\)

希は医務室に連れていかれたのを穂乃果と海未はやれやれと思う。

穂乃果 「希ちゃんはワシワシが好きだね」

海未 「希にコアファイターは無理なようですね」

リュウ(幻影)「俺に似てるのにな」

海未 「リュウさん!まだ幻影として現れるんですか」

穂乃果 「ほのかだよ?」

海未は疲れているなと思い私室に入りながらネットを見た。
するとu’sの再生回数やコメントが増えていた。しかし追従するように謎のスペースシップアイドル“えくしあ25”なる名前が目立ち始めていた。

海未 「えくしあ25?」

No.192 17/03/21 07:11
自由人 

海未はパソコンを使い“えくしあ25”にコメントをしてる人たちの名前を見つけた。
ハート、ぶらっくここあ、タイガーたろうというどこかで聞いた名前だったが深く考えるのをやめた。いまはそれどころではない。
海未は希にガンタンクを譲ろうか考えていた。

海未 「希、ガンタンクに乗りませんか?」

希 「お断りや」

その頃、ホワイトベースの艦内の一部屋ではこころたちが“えくしあ25”に応援コメントを書き込みしていた。

こころ 「“お姉さまがんばってください。応援してます”」

ここあ 「“お姉ちゃん負けないで”と」

虎太郎 「“がんばれ”」

その様子をスパイの絵里や亜里沙たちは見ていた。絵里は言う。
認められないわ。
ホワイトベースが大西洋を進むなか宇宙にいるプトレマイオスではにことティエリアがトリニティのことそして謎の“えくしあ25”について睨み合っていた。

ティエリア 「この“えくしあ25”というのはキミではないのか刹那」

モニターには顔はわからないものの特徴あるツインテールにちいさな身体に明らかに矢澤にこであり知る人が見ればわかるのだ。にこは顔を背けない。

にこ 「(怖いのよねティエリアて)」

ティエリア 「答えるんだ刹那・F・セイエイ」

そこへスメラギ、ロックオン、アレルヤが姿を見せる。

ロックオン 「なにを揉めてるんだティエリアに刹那」

ティエリアは謎のスペースシップアイドル“えくしあ25”をモニターに見せた。スメラギは驚いた。

スメラギ 「こ、これは刹那!?」

かの戦術予報士でも予想がつかないことだった。アレルヤも唖然としていた。
ティエリアは言う。

ティエリア 「トリニティのことでも手一杯なのになんだ!これは」

にこ 「言っとくけどここを発信源にはしてないし!これはあたしの独断なの!映像の発信源はあたしが責任を持つわ」

毅然というにこにティエリアは歯噛みするような表情で睨む。
しかしロックオンが咎める。

ロックオン 「なら刹那お前が責任を持つんだな?」

ええ、とにこはこころたちも大切だがプトレマイオスの仲間たちも大切なのだ。
ロックオンはやれやれと肩まで上に上げた時だ。ブリッジから連絡が入った。
トリニティが暴走行為に及んだと。

No.193 17/03/21 11:45
自由人 

ホワイトベースが大西洋を飛びことりは宇宙に向かうため愛機であるウイングガンダムを海底に捨てた頃にソレスタルビーイングのにこたちはトリニティが民間施設を破壊した一報を知り驚愕した。

ロックオン 「なんてことしやがる」

アレルヤ 「重要な人物がいたとしてもあまりに酷い」

だが伝えるフェルトの言葉は違った。

フェルト 「いえ、たしかにハレヴィ家などいくつか出資団体や一族の人物はありますがさほど重要でないとヴェーダからも出ています」

にこ 「な、ぬわんなの。あいつら」

にこの瞳に憎しみや哀しみどちらも熱のこもった声がブリッジに伝わる。
かつてはサーシェスの元でメイドとして身を置かされテロにも加わり宇宙にいきUTX軍に加わりあの『ルウム戦役』に参加し毒ガス作戦と後に知り悔やんだことは無数にあった。
しかしホワイトベースでの日々が彼女の中のなにかを変えていた。それ故にソレスタルビーイングに本物の刹那を気絶させエクシアを奪い成りゆきからソレスタルビーイングに加わった。
短い時ではあるがイオリアやソレスタルビーイングの理念を少しずつ理解していった。だからこそ凛が臆病になった際には凛を戦いから遠ざけることもできたがおそらく凛がそれを望まないからあえて挑発もした。
凛が臆病だった姿にサーシェスに怯えていた過去の自分の姿を見て守るべきものを守れなかったむかしの自分の姿があったからだ。
ソレスタルビーイング四機のガンダムおよびことりたち五機のガンダムは民間施設を敵と見なしてないのも互いに知らないが共通した理念や思想であるようだった。
だがチームトリニティはちがうようだった。

ティエリア 「これもヴェーダの意思なのか……」

彼の驚愕を隠せない呟きにブリッジにいる誰もが見つめる。
にこは思う。
あのイオリア・シュヘンベルクが望むこととは思えないしソレスタルビーイングの理念や思想にも反することであるのは後にわかる。
だがいまは憎しみの瞳をモニターに映る破壊された民間施設がかつてのクルジスでの自分を思い出させるには充分だった。

にこ 「(ヒロシだけでも厄介なのにトリニティのあのツンデレ娘が……)」

ツンデレ娘というのはもちろんネーナ・トリニティである。
同族嫌悪であった。

No.194 17/03/21 19:19
自由人 

ことりはウイングガンダムを海中に置いていったが宇宙港はどこも戦時体制なためになかなか宇宙へ行けそうになかった。

ことり 「デュオくんやトロワくんたちはとっくに宇宙に行っちゃったよ。え〜ん!と泣いてもしょうがないよ」

とりあえずことりは宇宙にいく手段を見つけるためにアルバイト情報誌を見て驚いた!
そこにはこう書かれていた。
“『あなたも南米ジャブロー連方軍基地でメイドになりませんか?メイドカフェ“レビルン”♪にようこそ!』
さっそくことりがメールをすると面接に来てくれと返事がありことりもまた大西洋を飛行機で渡っていた。

ことり 「(ジャブローか?穂乃果ちゃんたちいるのかな)」

ことりだけ五人のガンダムパイロットのなかで最後に宇宙に出ることになりOZの宇宙支配が進むのだった。
その頃、ホワイトベースではシミュレーションで穂乃果たちは競っていた。

穂乃果 「えい!海未ちゃん」

海未 「まだまだ射撃は甘いです。穂乃果、凛、花陽」

アムロ 「海未くんの射撃はなかなかだ」

カイ 「ああ、さすが園田流だな」

ハヤト 「しかしカイさんはなんで戻ってきたんです」

さあな、と言いながらカイは訓練はそこそこにシミュレーションルームから離れた。
しかしミハルが連邦の制服を身につけ潜入していることを直後に知ることになる。

カイ 「やれやれガキたちのために戻ってきたなんて言えるかよ」

自分らしくない気持ちであったがそれもまたカイ自身の成長であったが自覚はない。
そこへコンピュータールームから物音がしてのぞいてみると誰かがいたことに気づく。

カイ 「だ、誰ちゃん?」

ミハル 「あ、あたしだよカイ」

カイ 「み、ミハルかい。なにやってんだ」

ミハル 「あ、あんたを追ってきたんだよ。好きだからさ」

カイは少し黙り口に出した。

カイ 「嘘はやめなよ。あんたが弟や妹を思っているのはわかるさ。スパイなのか」

ああ、とわずかに嘆く彼女の態度にヤバいなと思いながらも彼女への思いからかくまうことにした。

カイ 「俺の部屋にならしばらくは誰も来ないはずだ」

アムロ 「カイさん?どうした」

カイ 「な、なんでもねえよ」

アムロにミハルの姿を見られたかも知れなかった。

No.195 17/03/22 06:07
自由人 

シミュレーション後も海未の穂乃果への特訓は続く。

海未 「さあ艦内をランニングです!」

穂乃果 「オニだ。オニがいるよ。オニのガンタンク乗りの鬼教官だ」

海未 「なんですか。その言い方は!スペースシップアイドルなんですよ」

穂乃果 「は、ハイ!」

すたこらと彼女は走り始め海未も続く。
しかしu’sに入りたいと密かに思う花陽はもじもじこっそりのぞく。
入りたいよ、と呟く。

凛 「かよちん。あんなスポ根したら筋肉養成ギブスとか鉄下駄をつけてトレーニングしたり死んじゃうよ」

花陽 「それはしたくないけど」

アムロ 「なんだか妙に懐かしいことを言ってるな」

花陽 「あ、あたしがしたいのはね……。ミュ……」

u’sに入りたいと言った時に艦内を走る穂乃果を叱る海未の声が聞こえる。

海未 「またランチパックを食べようとしましたね!没収です」

穂乃果 「あはは、腹ごしらえだよ」

ランニングというよりまるで鬼ごっこである。しかし穂乃果は途中雪穂にあたってしまう。

雪穂 「こら!バカ姉貴!前をちゃんと見て走りなさい」

穂乃果 「ゴメンゴメン」

海未 「雪穂すみません」

その雪穂は艦内にめずらしい人物を見かけた。

雪穂 「亜里沙!亜里沙じゃない」

亜里沙 「雪穂」

絵里 「やばっ」

穂乃果たちは雪穂と亜里沙の再会をよそにランニングを始めるが絵里が気になった。

真姫 「やれやれ。海未はスポ根ね。まだ穂乃果に運動をさせるのね」

海未 「ことりがいなくても私が鍛えます。そう、流派東方不敗マスターアジアを見習い」

穂乃果 「海未ちゃんはどの世界でもオヤジ好きだね」

海未 「藤岡弘、、本郷猛、ハヤタ・シン、そして東方不敗。てなにを言わせるんですか!」

海未とおいかけっこをした穂乃果を見つめる希だった。

希 「穂乃果ちゃんは一言多いねん。ん?」

絵里 「やばっ」

雪穂と亜里沙の話す側に見慣れない金髪がいることに希は気づく。

希 「ちょっとあんたあんた」

絵里 「きょろきょろ」

希 「金髪のポニテで賢そうで美人なあんたや」

亜里沙 「あたし?」

絵里 「あたしよ!」

自己主張する姉である。

No.196 17/03/22 06:52
自由人 

希 「あんさんはベルファストで土産屋をしてたポンコツ?」

絵里 「むっ。ポンコツは私の名前ではないわ」

希 「賢そうで美人やのに名前は?」

絵里 「賢そうで美人で将来は宇宙戦艦の艦長ですって!」

希 「言うてへん言うてへん」

絵里 「あたしの名前は絢瀬絵里よ!」

希 「ほほう。松浦亜弥じゃないけど絢瀬・ポンコツ・絵里さん?」

絵里 「ポンコツをミドルネームみたいにしないの!亜里沙いくわよ」

亜里沙の腕を掴み彼女たちは艦内のどこかへ消えていった。

真姫 「からかうのはよしなさいよ」

希 「せやな。だけどいい友だちになれそうやったで」

穂乃果と海未はトレーニングを終えて寝る前の一時を過ごしていた。
その様子を花陽と凛は見ていた。

穂乃果 「バリボリバリボリ」🍘

海未 「なに煎餅を食べてるのですか」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「きゃう」(/≧◇≦\)

花陽はその様子を羨ましそうに眺めていた。凛は目を丸くしながら見ていた。
真姫は読書をしながらその様子を見つめる。
仲間になりたいなら言えばいいのにと。
希は新たなワシワシ技を考えていた。

希 「ウチのこの手が光って唸る!ワシワシされた者はあんあん悶える!ひっさぁぁつ!ワシワシハンドっ〜!!」

それを見た海未と真姫が一言釘を刺す。

うみまき 「ハレンチです!大西洋に落とすわよ」

希 「堪忍や」

穂乃果は寝息を立て花陽はu’sに入りたい思いを胸に秘め眠りにつく。
凛はカップ麺を夜食に食べていた。
その様子をスパイしてたミハルは本当に驚いていた。

ミハル 「あれが噂の連邦のスペースシップアイドルか。都会の者はちがう」

No.197 17/03/22 18:03
自由人 

大西洋を進むホワイトベースは朝を迎えた。さいわいUTX軍からの攻撃はないようだ。
海未が目覚めると穂乃果のベッドをのぞくと彼女がいないことに気づいた。

海未 「まだあたたかい。穂乃果はトイレでしょうか」

しかし艦内のどこを探しても穂乃果の姿はいなかった。希たちにも協力してもらったがトイレや格納庫にもいなかった。

真姫 「いないわ」

凛 「同じく食堂にもいなかったにゃ」

花陽 「いつもなら真っ先に食堂にいるはずですが」

希 「なぞやな」ニヤリ

海未は考えた。再びベッドのある部屋に戻る。ベッドはあたたかい。しかもなぜだかランチパックの匂いがどこからか漂う。昨日一昨日の匂いではなくいまの匂いだ。

希 「(穂乃果ちゃんは悪党やな。海未ちゃんから稽古を逃げるなんて。逃げられるんかいな)」

真姫 「ん?なにか知ってるの」

希 「知らへん知らへん」

真姫は希の視線の先を追うとその先に穂乃果がランチパックを口にくわえているのが見え声を漏らした。

真姫 「あ」

海未 「どうしました」

希 「ナンデモアラヘンノヨ

真姫 「(なんなのよ?あれは)」

希 「(まあまあ様子見しよう)」

りんぱな 「?」

海未は弓矢をバッグから出して構えてみた。びびる四人であった。

凛 「あぶないにゃ」

花陽 「そうですよ」

穂乃果 「(気づいたのかな)」💦

瞬間、天井に張り付いた穂乃果の頬から汗粒が一滴落ちた。
ポタッ!

海未 「そこです!穂乃果!私の弓矢が光って輝く!穂乃果を討ち落とせと飛翔する!!」

振り向いた海未の弓矢から矢が放たれ穂乃果の身体のまわりに矢が当たった!怯えた穂乃果はベッドに転がり落ちた!

穂乃果 「ひいっ!?」

海未 「なにをやってるのですか穂乃果!」

穂乃果 「ン、ンミチャ!?ガンダムふぁいたーみたいだよ!!」

海未 「ハイハイ、理由はあとで聞きますから今朝の体力作りをしますよ!よ〜いスタート!」

問答無用でトレーニング始める海未であり容赦なかった。
でもu’sなんだよねと花陽は羨ましそうに見つめていた。
またその様子をスパイの絵里もまた見ていた。
あれが木馬のスペースシップアイドルと。

No.198 17/03/22 19:15
自由人 

穂乃果と海未の日課はまずランニングだった。
アッホ ンミチャ アッホ ンミチャ

海未 「穂乃果ちょっと」

穂乃果 「アッホ ンミチャ アッホ ンミチャ なに?いまほのか走ってるんだよ」

海未 「掛け声がおかしいようですが」

穂乃果 「そう?アッホ ンミチャ アッホ ンミチャ」

海未は考えた。
アッホ ンミチャを普通の言葉に頭の中で変換してみた。
アッホ→アホ
ンミチャ→ンミチャン→ウミチャン→海未ちゃん
つまりはアホ海未ちゃん。瞬間、穂乃果の首を掴んで叱る声がした。

海未 「誰がアホの海未ちゃんですか」

穂乃果 「ひいい?わかった。エヘヘ、オニだオニがいるよ」

海未 「ヘラヘラしたぶん!今日の特訓は追加です!」

艦内をいつもの倍をランニングし腕立て伏せなどもいつもより更に多めに追加され朝食を口にする頃には食堂で穂乃果はテーブルに頭をつけていた。

うみまきりんぱなのぞゆき 「いただきます」

穂乃果 「ほのかのは?」ウルウル

海未 「目の前にありますから冷めないうちな食べてください。タムラ料理長が見てますから」

穂乃果 「ほのかつかれたのに」ウルウル

タムラ料理長 「お残しは許さないぞ」

まるで忍た○乱太郎のようである。
花陽と凛は自分たちの分を食べなから穂乃果に餌付けするように食べさせた。

真姫 「自分で食べなさい穂乃果」

希 「せやで」

亜里沙 「へぇ〜、雪穂はサイド7にいたんだ」

雪穂 「うん。そこの学校に通ってたんだけどUTX軍が来ちゃって」

穂乃果たちをよそにガールズトークに花を咲かせる雪穂と亜里沙、そして穂乃果たちを見つめる絵里。

海未 「穂乃果自分で食べましょうね」ギロリ

穂乃果 「は、ハイ!頑張って食べるよ!」コワイネ

同じ頃、カイはミハルに食事の差し入れをしていた。いくらスパイといえど女性を飢え死にさせては男心がチクリと痛むくらいはある。

カイ 「ほら。余分にもらってきてやったぜ」

ミハル 「あ、ありがとう。だけどなんでさ」

カイ 「あんたがベルファストで俺みたいな奴を泊めてくれた礼さ。だけど次の寄港地で降りた方がいい」

次の寄港地つまりジャブローであった。

No.199 17/03/23 07:14
自由人 

希はビデオカメラを回していた。
デッキでは穂乃果と海未がとある一発芸をおこなおうとしていた。

穂乃果 「がんだむほのかと〜!」

海未 「が、ガンタンク海未ちゃんの〜!」

ほのうみ 「はい!てんしょん!ギャグっ!!」

凛、花陽、真姫そして潜入していた絵里もまた隠し撮りをしていた。

穂乃果 「ここにガンダムのびーむらいふるがあります!」

海未 「ありますね」

穂乃果 「ここに海未ちゃんの弓矢があります。はい持って」

海未 「はい?」

穂乃果 「一般にはびーむというのは実は空気中では早さが遅いものです」

まきりんぱな 「ふつうにしゃべった」

海未 「はい?」

穂乃果 「そこで最小出力にしたビームライフルと海未ちゃんの弓矢を勝負した〜いと!おもいま〜す〜!弓矢を構えた海未ちゃんとビームライフルの銃口から出るビーム!さああ〜!どちらが早いかああ〜!はいっ!てんしょんっ!ほのか〜!!」

一瞬、あまりのむちゃぶりに艦内すべてから声や音がなくなった……。
しかし穂乃果は気にしない。

穂乃果 「が〜んだ〜むっほのかっ〜!」

まるでサンシ○イン池崎みたいなノリであった。
ハッとなった海未は正気に戻り穂乃果に突っ込んだ。

海未 「なにをやらせるんですか!?」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「きゃ」(/≧◇≦\)

穂乃果 「いやいやこれからはスペースシップアイドルも新たな時代を切り開こうと」

花陽 「キリヒラキスギダヨ」

凛 「アホにゃね」

真姫 「イミワカンナイ」

希 「あ〜、せっかく穂乃果ちゃんがノリノリやったのに。海未ちゃんがビームライフルと戦う姿でブレイクするはずやのに」

海未 「ムッ、ブレイクする前にビームに焼かれてしまいますが」

穂乃果 「だいじょうぶだいじょうぶ」

海未 「ムリです」

絵里 「侮れないわね。連邦のスペースシップアイドル」

ミハルと絵里はそれぞれ定時時間になり連絡信号を発信した。
それがスパイの役目であった。

No.200 17/03/23 12:18
自由人 

海を進むホワイトベースの前に見慣れない機影があった。

ブライト 「なんだ」

ミライ 「戦闘機かしら?」

セイラ 「いえ、民間機のようでエンジンの不調があるようです。どうします?」

ブライト 「やむえん。着艦させるしかあるまい」

しかしブライトたちは知らなかった前方の民間機がUTXのブーンたちが乗る機体ということを。
気づいたのはミハルと共にいたのはカイだけである。

ミハル 「ああ、さっきのは」

カイ 「やべえ!カタパルトに向かう。お前はここにいろ」

ホワイトベースのカタパルトに着艦したのは民間漁業組合の機体なのはマークからわかる。
ブーンは木馬のカタパルトかと思いながら艦長らしいブライトやおやどりに礼をいう。

ブーン 「すまねえな。エンジンの不調だったんで」

ブライト 「いやなにぶん海の上だからな」

おやどり 「修理はこちらですませますが」

ブーン 「ありがてえ。それよりトイレはどっちかな」

ブライトが部下に案内してやれ、と命ずるとブーンはトイレに向かった。
トイレに入ったブーンはミハル、絵里に連絡を取る。

ブーン 「こちらカナリヤ、目的地はどこだ」

ミハル 『この艦の目的地はジャブロー、ジャブローと思われる』

ブーン 「絵里、絢瀬絵里。スペースシップアイドルはどんな奴等だ」

絵里 『スペースシップアイドルはu’s。高坂穂乃果、園田海未、この艦にはいない南ことりで結成とあります。大佐にお伝えを。認められないわ』

やれやれ、と思いながら通信機を切りトイレを出るブーンは機体に戻る。
エンジンの不調を直してくれたのはありがたいものと皮肉に思う。

ブライト 「どうやら本当に漁業組合の者らしいな」

ブーン 「へへへ、最近は戦争のせいで不景気でさあ」

ブライト 「エンジンの故障は直してやったんだ。帰れるだろう」

すまねえな。ありがとうよと言葉を残しブーンたちの民間機は空に出ていった。そこへカイが飛び込むようにやってきた。

カイ 「おい!あれはUTXのスパイだぜ」

ブライト 「どうした」

カイから事情を聞いたブライトは訝しげた。

ブライト 「積み荷は漁業組合のものだった。確認した」

カイはけっと口を尖らした。

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