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機動戦士ほのガンダム 〜宇宙に舞う9人の歌姫〜

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自由人
17/07/08 15:08(更新日時)

あらすじ

人類が、その増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、すでに半世紀以上が経過していた。
地球の回りに浮かぶ巨大な人工の大地、スペースコロニーは、人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を生み、育て、そして死んでいった。

宇宙世紀七十九。
地球から最も遠いスペースコロニー群、A-RISE3は、UTX国民こそ宇宙の最先端を名乗り歌と歌姫による軍事国家と化し、A-RISE歌公国の名を掲げ独立戦争を挑んで来た。
開戦後、わずかにひと月とたたずして、人類はその総人口を死に至らしめまたA-RISE歌公国に寝返る者もいた。
人々は、その、自らの行為に恐怖しまたA-RISEの歌声に惹かれていた。

しかし、後にu’s(ミューズ)と名乗る9人の少女が歌姫となりひとりまたひとりと終結していた。“ほのガンダム”という希望の名の下に……。

注 世界観設定は基本的に宇宙世紀シリーズに沿いますが、アナザーガンダムなど他ガンダムシリーズの機体や世界観も入ってくると思います。
オリジナル作品とは多々、異なる点はご了承ください。

16/10/31 15:28 追記
絢瀬絵里と亜里沙の登場はたぶん遅めの予定。
u’s 結成までには時間かかる可能性あり。
今後、にこは過去とサーシェスと向き合いソレスタルビーイングとして戦いに身を置く。ただしこころたちは忘れずまた穂乃果たちを影ながら支援。
ことりはトロワと行動を共にし平和を考えた連合指導者親族へ贖罪の旅。その後はゼクスによって修復されたウイングを見る、が後にホワイトベースと合流するかは未定。

No.2376760 16/09/13 07:59(スレ作成日時)

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No.101 16/11/05 08:00
自由人 

空を航行するホワイトベースの艦内ではアムロが先ほど戦った新型のデータを解析していた。

穂乃果 「なにをしているの」

アムロ 「さっき戦った新型のデータを解析しているのさ」

海未 「穂乃果は戦った相手のデータを見たりしないのですか」

穂乃果 「しないよ」

真姫 「しなさいよ!コクピットでシミュレーションできるし」

凛 「シミュレーションはこれかにゃ」

ジム改のコクピットに入りオーストラリアでの戦いをモニターに映す凛、驚く花陽。

花陽 「ひいい!ガトーさんとガトーさんのガンダムがこわいです」

凛 「あ!これは宣戦布告したときにゃ」

ジム改はまだ実戦経験が少ないがトリントン基地ではかなり使い込まれていたらしかった。

花陽 「アナベル・ガトーさん顔がこわいです」

穂乃果 「海未ちゃんのお父さんかな」

海未 「あんなのと一緒にしないでください!」

穂乃果 「鬼の海未ちゃん」

アムロ 「とにかくキミたちも自分の機体くらいは解析はした方がいいと思う」

ほのうみりん 「」ナルホド

ところが穂乃果のガンダムのコクピットには真姫がすでにいた。

真姫 「やはりあたしがつくったようね」

穂乃果 「あ〜!真姫ちゃん」

真姫 「ヴェェ!?」

穂乃果 「ほのかのガンダムだよ!海未ちゃんはガンタンク!」

海未 「言わなくていいです」

真姫 「はい、どうぞ。あなたのガンダムなんだから」

あっさり譲られコクピットに入りいままで戦ったデータを見てそれをシミュレーションモードにした。

真姫 「シミュレーションするの。めずらしい」

穂乃果 「アムロさんのおかげ」

なるほど、と隣にあるファーストガンダムとアムロを見つめた。
海未ははやくも不満を漏らしてい。

海未 「ガンタンクでは接近戦ができませんよ!」

リュウ 「やってるな」

希 「がんばってえな海未ちゃん」

海未 「あの……ふたりは本当に兄妹やご親戚ではないんのですか」

希リュウ 「ちがうわ」

それを聞いていたのはセイラ・マスだった。
サイド7で実は兄であるキャスバルに再会していた。シャアとしての兄。

セイラ 「兄さん……」

No.102 16/11/11 14:53
自由人 

その頃、ことりは連合の平和を望んだノベンタ元帥の孫娘がいるというとあるヨーロッパにトロワと共にいた。

トロワ 「時間はあまりない。それにガンダムが発見させるのは時間の問題だ」

うん、と頷くことり。
OZと連合の戦いは激しさを増すばかりで市民が戦場にいてもいなくても関係ないようだ。

ことり 「この上あたりかな?」

地下道を通りながら地上を見ると、ちょうど連合のノベンタ元帥の孫娘がいるらしい庁舎が見えてことりとトロワは潜入し会話を耳にした。

「もうここはダメです。OZが侵攻しています」

「わかっています。OZには個人が気持ちを整理つける間さえないのですね」

自分と似たような年頃の女の子の声にことりはトロワに頷く。

ことり 「ガンダムに戻って」

トロワ 「……」

声を出さずにトロワは頷いた。あとはことりしだいである。
建物に爆発が起こりノベンタ元帥の孫娘らしい少女はやむなく外に避難したのをことりは追いかける。

「きゃっ!?」

ことり 「あぶない!」

ことりは背中のパラグライダーを開いてそのまま少女を助けだした。

「あ、あなたは?」

ことり 「南ことり。あなたに話があって来たの」

その頃、トロワは連合とOZの戦いを見て連合側がベビーアームズを守りながら戦っているようだった。

トロワ 「いまガンダムを見られるわけにはいかない。俺もことりも」

連合側のモビルスーツが破壊されて倒れるのとほぼ同時にベビーアームズが立ち上がりOZ側がガンダムに気づいた。
怯えるかのように彼らの動きに構わずベビーアームズはビームガトリングやナイフでOZの機体を倒した。
しかし、無表情に近いトロワの胸の内はむなしさにあふれていた。
このとあるヨーロッパの地はOZの支配下に置かれるのは時間の問題のようだ。

No.103 16/11/16 08:01
自由人 

ノベンタ元帥の娘はシルビアと名乗り少しおでこが広い少女だった。

シルビア 「それで南ことりさん。あなたはあたしにどんな用件でしょう。ここにいまおじいさんは眠っています」

墓の前のシルビアはいまだ哀しげな表情を見せているなか、ことりは銃を彼女に渡し告白する。

ことり「あのね、あたしがノベンタ元帥を殺したの!間違えて間違えて、ごめんなさい!だからあたしを恨むなら殺して!」

シルビア 「あなたは卑怯です!」

ことりから受け取った銃をわなわな震えながら構えるシルビア!
ことりは前を見据えながら本音は「こわいよ」と呟くが側にいるトロワにも聞こえない。
瞬間、銃声が墓地に響く!ガーン!!🔫

シルビア 「これは?」

ことり 「」ホッ

なんと銃から小鳥のオモチャが出てきた!

ことり 「あなたのおばあさんのもとを訪ねるわ。その銃はあげるわ。さようなら」

トロワ 「遺族に感情のおもむくまま贖罪しわずかに癒しを与える。あいつらしい言葉かもしれないな」

ことり 「いくよ。次はノベンタ元帥の奥さん。あまりビックリはさせたくないけど」

トロワ 「……」

充分驚く、と思うトロワだが彼は口に出さない。しかし、ことりとトロワの動きはゼクス、ノイン、そしてOZにも察知されていたのを知らない。
この時、ゼクスによってすでにウイングガンダムは修復されていたのを。
その頃、穂乃果たちはランバ・ラル隊に狙われていた。

No.104 16/11/21 12:25
自由人 

穂乃果たちはランバ・ラル隊に襲撃を受けていた。

ラル 「ゆくぞ!アコーズ、コズン」

新型のグフタイプそして僚機がギャロップタイプから続く。

セイラ 「UTX軍のパイロットなら兄さんのことを知っているのかも」

セイラはHONOガンダムとファーストガンダムを見つめて警報を聞いてファーストガンダムの方を選んだ。

セイラ 「AHOだなんていわれたくないわ!」

穂乃果 「」ヒドイヨ!

おやどり 「なんですって!セイラさんがガンダムで出た!?」

希 「あ!真姫ちゃんがセイラさんのところにおるで!」

真姫 「しかたないでしょう!」

アムロ 「僕はガンキャノンで出ます!」

穂乃果 「海未ちゃんはガンタンクだね」

海未 「言わなくていいです!!」

ランバ・ラル隊は新型のグフとツバザク、母艦であるギャロップから攻撃をしていた。

セイラ 「いきます!きゃああっ!?」

はじめてガンダムに乗りカタパルトの勢いと地球の重力にファーストガンダムは倒れるように地面に着地した。

ラル 「素人か。油断をするなよ」

アコーズ・コズン 「了解!!」

ハモン 「後続は私たちにおまかせを」

ラル 「まかせた」

ラルのグフは左手のマシンガンで牽制しヒートロッドでガンダムの機体を攻撃した。

セイラ 「きゃあ!?」

穂乃果 「セイラさん!!」

アムロ 「穂乃果、ガンキャノンで僕が援護するからセイラさんを!」

了解、と穂乃果はHONOガンダムでヒートロッドをビームサーベルで斬った!アムロのガンキャノンはアコーズとコズンのツバザクに銃撃を受けていた。

アムロ 「こいつら!」

海未 「アムロさん援護します!」

リュウ 「手練れかこいつら」

アコーズ 「キャノンタイプに戦車もどき」

コズン 「俺がやる」

ラル 「無理をするな」

コズン 「やれます!」

穂乃果 「なんの!」

穂乃果!?と海未の声が砂漠に伝わる。HONOガンダムは歴戦のラルでさえ未知数であるようだった。

ラル 「白いヤツがニ体か。フフフ」

穂乃果 「強いよ、このパイロット」

なぜか穂乃果には相手の力量がわかるようだった。

No.105 16/12/01 16:14
自由人 

セイラの乗るガンダムを援護しながら穂乃果のガンダムもグフに向かうがマシンガンが放たれる。

穂乃果 「近づけない!」

隙を突いてセイラのガンダムにヒートロッドが襲い彼女は電撃に機体と共に痺れてしまう。

セイラ 「ああっ!?」

ラル 「たいしたことないか。むっ?」

アムロのガンキャノンがガンタンクとHONOガンダムを援護する。

アムロ 「穂乃果!」

うん、と頷いてセイラの前に出る!しかしマシンガンがHONOガンダムの頭部を掠めて“A”の文字がまた浮き出た。それをラルは目にした。

ラル 「AHOだと!?馬鹿にしおって!」

しかしそこで憤らないのは歴戦のパイロット。アコーズ、コズンを従えて対応する。

ラル 「タンクもどきは構うな」

アコーズ&コズン 「了解!」

しかし、穂乃果はライフルを放ち砂塵を巻いた。

ラル 「やるな!」

しかし迂闊にセイラは近づいていく。

セイラ 「なんとかUTX軍のパイロットに接触しないと!」

アムロ 「セイラさん」

海未 「穂乃果のせいで前が見えません」

リュウ 「穂乃果も迂闊だぞ」

穂乃果 「ごめん。待ってセイラさん!」

砂塵のなかにUTX軍の三機がいるはず。穂乃果はモニターを見回した。

穂乃果 「セイラさん。前っ!」

グフにいつの間にか頭部を掴まれていたガンダムがいた。

ラル 「弱いな」

穂乃果 「まだまだだよ」

ラル 「え〜い、AHOとかいう機体か」

バルカンを使いなんとかグフとガンダムを離すことはできた。瞬間、セイラは飛ばされたことで気を失った。

アムロ 「セイラさん!?」

穂乃果 「えい!」

ラル 「なんの!」

ビームサーベルとヒートサーベルがぶつかる。しかも穂乃果のガンダムはライフルでコズンのツバザクを撃破していた。

ラル 「コズン、ち!アコーズ!」

アムロ 「セイラさんは僕が!」

お願い、と穂乃果はアコーズのツバザクに向かいサーベルを向けた。一瞬にしてアコーズのツバザクは機能を停止したようだ。

ラル 「ここは退くしかない。ハモン!」

部下がやられたと思いラルは撤退命令を出した。戦いは終わりを告げていた。

No.106 16/12/03 17:44
自由人 

戦いは終わった。
ジオン側は撤退をしアコーズは戦死、コズンのツバザクは機能を停止したらしく彼は降伏の意思を示し投降した。
セイラが乗ったガンダムは海未たちのガンタンクに牽引されホワイトベースに戻った。
コズンは言う。

コズン 「南極条約にしたがい扱ってもらえるだろうな」

おやどり 「だけどご飯はまずいのはどこもいっしょだから」

ブライト 「オレの活躍はいつあるんだ?」

穂乃果 「捕虜だ」

海未 「私たちも敵に捕まったらああなるかもしれませんよ」

穂乃果 「」コトリチャン!

穂乃果 「コズンくんをにこちゃん2号て呼ばない?」

海未 「却下です」

眉間にシワを寄せながらおやどりはセイラから事情を聞いて処分を決めた。

おやどり 「なるほど。女性でもパイロットができると示したかったと」

セイラははい、と頷きそれを聞いた海未はそう言えば申請すればいいことに気づき申請書をこそこそ書いておやどりに提出した。
“HONOガンダムに乗りたい”と。
コズンとセイラは独房に入れられた。コズンは身体検査をしてからセイラは希にワシワシマックスをされてから。

希 「ワ……!?」

セイラ 「」ハア

希 「大人のセイラさんの吐息にワシワシマックスができんかった!」

凛 「しょせんあたしたちは子どもにゃ」

花陽 「希ちゃんが子ども?どうみてもホルスタイン?」

希 「ワシワシマックス!!」

花陽 「」ダレカ タスケテ!

穂乃果 「HONOガンダム!ハリセン!」パーン!

希 「いたいねん」

しかしその夜、穂乃果とアムロがホワイトベースから家出(?)するあの事件が起きるのをまだ彼女たちは知らなかった。
にこはプトレマイオスのなかでくしゃみをしていた。

にこ 「」クシャミ!

にこ 「また誰かウワサしてるわね」

アレルヤ 「大丈夫かい刹那」

ティエリア 「人間というのは風邪をひくのだな」

ロックオン 「あたりまえだぜ。風邪をひくのは生きてる証拠さ」

にこ 「」ココロ ココア コタロウ

にこのちいさい胸の中にはあの三人と穂乃果の無邪気な顔があった。

穂乃果 「ほのかだよ」

にこ 「頭の中に入ってこないの!」

No.107 16/12/10 15:15
自由人 

戦いを終えホワイトベースはゆっくり夜の星空の中を飛ぶなかおやどり艦長代行と希はモビルスーツの搭乗員構成を話し合っていた。

おやどり 「海未さんからこんな申請書が来ていたの。読むわね。『私をHONOガンダムかファーストガンダムいずれかに乗ることをお願いします』だって」

希 「海未ちゃんはガンダムに乗りたいんやな。穂乃果ちゃんばかりにガンダム乗るのも負担やしな。いいんちゃう」

おやどり 「ファーストガンダムのパイロットはアムロくんのまま?」

希 「いやリュウさんでもええんちゃうんかな」

その会話を耳にした海未は跳ねあがりたいくらいに心から喜んだ。彼女の心の中を描写してみましょう。

海未(想像)『わ.私がガンダムにですか!?ついにやりました!バーン!❤』

だけど実際の海未は、

海未 「や、やりました。これでガンタンクとはおさらばですよ。園田海未17歳やりました」

涙ながらに喜んでいた。しかしもうひとり通りかかったのがいたのだ。アムロである。

アムロ 「な、なにを勝手なことを!?ホワイトベースには若者が少ないから僕はガンダムに乗ったのに。それに穂乃果くんはしっかりしてるのに。ちくしょう!」

あ!、と海未は気づいて後を追いかけた。穂乃果はHONOガンダムの修理や整備をしていた。ひとが見てないときに頑張る子なのだ。しかしアムロからの声に振り返る。

アムロ 「穂乃果っ!」

穂乃果 「アムロくん。見てみて整備したよ!アムロくんのガンダムも」

ほめられると思った彼女の気持ちをアムロは裏切るような言葉を聞かされショックを受けて呟いた。

穂乃果 「海未ちゃんがガンダムに!?これは穂乃果のだよ!アムロくん!?」

アムロは事情を話すやいなや私室から私物を持ち出しガンダムに乗り込み動かした。あわあわしながらも穂乃果も私物を持ち出してHONOガンダムに乗り込んだ。
このことにおやどりたちは慌てた。

おやどり 「穂乃果ちゃんとアムロくんが機体に乗って発進!?」

フラウ 「アムロ!」

真姫 「どこいくつもりよ!あのふたり」

凛 「砂漠だからオアシスくらいしないにゃよ?」

花陽 「おこめが足らないですよ」

凛と花陽は寝ぼけたままブリッジに姿をあらわしていた。

No.108 16/12/11 09:22
自由人 

アムロ 「なんでキミまでついてくるんだ!穂乃果」

穂乃果 「あたしも海未ちゃんを許せないもん!海未ちゃんなんてガンタンクに乗ってたらいいよ!」

海未 「」クシャミ!

こころ 「気をつけてください。砂漠の風邪はしぶといですよ」

海未 「ありがとう。穂乃果たら!」

翌日、ふたりを捜索するためにアムロ穂乃果捜索隊が結成された。

カイ 「誰がいくんだい。オレがいくとガンキャノンは動かせないぜ」

おやどり 「海未ちゃんリュウさん凛ちゃん花陽ちゃん、フラウさんかしら」

希 「まあ適したメンバーやね」

凛 「リュウさんは希ちゃんのお兄ちゃんにゃの?」

リュウ 「ちがう」

五人は二台のバギーに分乗してホワイトベースから砂漠に出た。

フラウ 「もうアムロたら。心配かけて」

凛 「砂漠に食べ物さんはあるかにゃあ」

花陽 「凛ちゃんジムはいいの?」

凛 「あたしも活躍したいけど海未ちゃんは黒いにゃよ」

海未 「な、なにを言うのですか!」

ホワイトベースから二台のバギーが出た頃、砂漠に機体をかくしたアムロと穂乃果は数キロ先に見えたちいさな町にいた。

穂乃果 「ほのか、アムロさんとデートかな。こんなのことりちゃんに見られたジェラシーだよ」

アムロ 「デートじゃない。むしろ家出だ」

ふたりは町のちいさな食堂に入り地元の安い料理を頼み待っていると、UTX軍のマークをつけた数台のバギーが止まった。

ラル 「お前たちは見張りだ。すぐ代わりをやるからな」

ハモン 「なにもないのね。とりあえず15人分」

ラル 「15人分?ふたり多くないか」

ハモン 「あそこにいる子達にも」

アムロ 「あの恵んでもらうわけには」

穂乃果 「知らないひとからおごってもらうのはいけないて海未ちゃんが言ってた」

ラル 「あはは、言うじゃないか。剛毅だよ。わしにもおごらせてくれ」

そこへフラウと凛たちの声が店の中に伝わる。

フラウ 「きゃあ」

凛 「にゃあ」

海未 「は、放しなさい、無礼です」

兵士たちは彼女たちを捕まえラルの前に連れてきた。

凛 「ほのかちゃん」

兵士 「連邦軍を捕まえました」

ラル 「そうか」

No.110 16/12/12 07:19
自由人 

ハモン 「どうしますこの子たち」

兵士 「資料で見た連邦の制服と思いますが」

ラル 「そうか」

この時、唯一捕まってなかったリュウはホワイトベースに連絡をしていた。

りんぱな 「ほのかちゃん」

穂乃果 「凛ちゃん花陽ちゃん

海未 「穂乃果」

穂乃果はプイッと海未にそっぽを向いたが、UTX軍に捕まった彼女たちはほっておけない。アムロは懐に入れた銃を見えないように握った。

アムロ 「彼女たちを放してください」

穂乃果 「そうだよ!海未ちゃんは本当ならネオジャパンのガンダムファイターになれるくらい脳筋なんだよ!」

海未 「誰がガンダムファイターですか!」

ラルはふふふ、と笑い部下に彼女たちを放すように伝えた。
凛と花陽は涙を流して海未は穂乃果を睨みフラウはアムロに抱きついた。
それを見てラルはアムロと穂乃果に言う。

ラル 「アムロと穂乃果と言ったな。部下か子どもか孫にほしいくらいだよ」

アムロ 「僕は」

穂乃果 「孫か」テレテレ

UTX軍でラルたちに囲まれる姿を穂乃果は妄想したのを海未が睨んだのに気づいて首を振る。
店の外に出ると二組はそれぞれ別れた。リュウはアムロを睨むがなにも言わなかった。

リュウ 「ホワイトベースを彼らは襲うつもりだ。戻るぞ」

海未 「穂乃果」

アムロ 「リュウさん」

リュウ 「ガンダムがなくともホワイトベースや彼女たちは守る。いつまでもいじけていろ」

穂乃果 「むっ」

いじけていろというリュウの言葉に傷つくもののアムロや穂乃果の心にひっかかった。
アムロと穂乃果は砂漠にある機体のもとに、リュウや海未たちはホワイトベースに戻ったがUTX軍の兵士が尾行していた。

兵士 「ラル様、木馬です」

ラル 「よし。お前はすぐに戻れ、すぐに出撃する」

ラルたちのグフや戦車、ギャロップは穂乃果とアムロに目撃された。

アムロ 「あれは!」

穂乃果 「ホワイトベースを狙っている!」

ナンみたいなパンを口にしながらふたりは迷っていた。
穂乃果は思う。
海未ちゃんはガンタンクでいいんだ、と。
ホワイトベースはラルたちと戦っていた。

ラル 「白いやつが二機いるはずだが、いないのか」

No.111 16/12/13 16:27
自由人 

ラル 「白い奴やHONOとかいう奴がいなくてもやらせてもらう」

ラルはたしかに歴戦の戦術家であった。補充された戦力を生かしてホワイトベースを下面から攻撃していた。

ハモン 「あなた気をつけて。援護を」

兵士 「了解」

ラル 「ハモンよし!」

ラルはグフの陸での機動性を生かしホワイトベースの甲板に乗り移りヒートロッドやマシンガンを放った。

おやどり 「なんて腕のいいパイロットなの」

希 「低く飛びすぎたんや」

おやどり 「だけどカイくんや凛ちゃん、リュウさんに海未ちゃんを放ってはいけない」

カイ 「ホワイトベース」

凛 「なんと!凛でもあんなジャンプはジムだとできないにゃあ」

海未 「ジム以外ならできるんですか。そんなことよりホワイトベースがやられてしまいます」

リュウ 「あせるな」

リュウの言葉に励まされるもののガンキャノンやガンタンクからの砲撃はホワイトベースに当たってしまう。

海未 「これでは当てれません」

凛 「卑怯にゃ」

ラル 「ブリッジを潰しさえすれば止まるな」

おやどり 「やられる」

希 「こないな時にソレスタルビーイングのガンダムもこないの」

真姫 「イミワカンナイ!?」

この時にこはプトレマイオスでソレスタルビーイングの仲間と共に三国家群への作戦会議をしていた。

ティエリア 「三国家は僕らを間違いなく狙ってくる」

アレルヤ 「ガンダムが狙いだ」

スメラギ 「私たちはイオリアからGNドライブをはじめ多くのオーバーテクノロジーを与えられた。これが他の勢力に渡れば」

ロックオン 「世界はさらなる混乱になる」

にこ 「イオリアの意思を受け継ぐのはあたしたちよ」

刹那と入れ替わったのをきっかけに彼女はあっさりソレスタルビーイングに染まっていた。しかしホワイトベースに残してこころたちは心配だった。

にこ 「(ソレスタルビーイングは木馬の将来の敵になるのか不安)」

そのホワイトベースは危機に見舞われていた。

こころ 「きっとアムロさんや穂乃果さんは来ます」

意外にたくましく生きていた。

希 「みんなシートベルトを着けて!いくで」

真姫 「なにするつもりよ」

No.112 16/12/14 11:30
自由人 

せいやっ!、と舵を回す希にホワイトベースの巨艦は空を旋回する。

こころ 「また回転ですか。やりますね」

ここあ 「虎太郎、鼻水出てるし」

虎太郎 「かいて〜ん〜」

カツレツキッカ 「あんたたち落ち着きすぎだよ!!!」

ラル 「く、またも!木馬は只者ではないか」

地上に落ちたラルはガンキャノン、ジム改、ガンタンクから砲撃を受けるがかわす。

ラル 「タンクもどきもやるではないか。だが」

左手のマシンガンでガンタンクのキャタピラを破壊する。
海未は危機感を覚える。

リュウ 「とにかく奴を近づけさせるな」

海未 「わかってます」

ガンタンクで彼女は正確な射撃を放つ。ラルは舌を巻く。

ラル 「なんてパイロットだ。だが木馬を落とせば」

彼はもう一度ホワイトベースに乗り移ろうとする。ギャロップや援護の戦車が砲撃を繰り返す。

ハモン 「持久戦に持ち込めば木馬は落とせるかも」

カイ 「やばいぜ。こりゃ」

凛 「にゃ!?弾丸のカートリッジが少ししかないにゃ」

ジム改の腰を見るが予備が少ししかないことに凛は焦る。
ホワイトベース、カイたちも砲撃を受ける。

おやどり 「ことりと会えないままやられるの」

希 「艦長代行」

真姫 「もう穂乃果やアムロくんはアホなの」

瞬間、艦内に通信が響くように届いた。

穂乃果 「アホアホ言わないでよ!!」

アムロ 「アホと言われるおぼえはない」

時間は遡る。

穂乃果とアムロは一旦、海未やリュウたちと別れた後にUTX軍のラル隊が動くのを見てしまった。

アムロ 「あれはさっきのUTX軍!?フラウたちがやられる」

穂乃果 「ナンばかりだよ。アムロくんどこいくの!?」

アムロにはフラウやハヤトの姿がよぎり思わずガンダムを動かしていた。起動するガンダムは砂漠用の幌を破るようにホワイトベースへむかった。
穂乃果は少し葛藤した。

穂乃果 「ナンばかり」

海未 『いつもパンばかり食べてるひとがわがままを言うんじゃありません!』

回想の海未に叱られたようで思わず穂乃果もアムロの後を追いかけた。

ラル 「なに!?どこにいたのだ。ハモン」

ハモン 「無理をしないであなた」

No.113 16/12/14 19:35
自由人 

ラル 「たかが二機増えただけで勝てると思うなよ」

ラルはヒートロッドを使うがアムロと穂乃果のガンダムにより阻まれ切断されるが、ヒートサーベルを抜いて二体のガンダムの腹部のハッチを破壊し驚いた。

ラル 「なに!?先ほどの少年に穂乃果という少女っ!?」

アムロ 「僕たちを助けたのはホワイトベースを見つけるためか」

ラル 「ふふふ、戦場というのはそんなに甘くはない。が、時代が変わったのか」

穂乃果 「ほのかはラルさんの孫?いやいや」

海未 「穂乃果ふざけている場合ではありませんよ!」

海未の言葉にハッとなりビームサーベルを構えるHONOガンダム。
ラルは二体のガンダムの攻撃を受け破壊されるグフは爆発するが、瞬間ラルはワイヤーガン使い脱出しふたりに言う。

ラル 「その機体の性能に助けられたな。だが、戦場というのはそう甘くない」

ほのアム 「なんだと!?負け惜しみを」

ラルの姿を見失いまたハモンたちギャロップも後退していく。
戦いが終わりおやどりから穂乃果とアムロに通信が入る。その後に罰を受けることになるふたり。

おやどり 「穂乃果ちゃんアムロ、機体を回収して。このようなUTX軍がいるなかいつまでもいられないわ」

その後ふたりは独房に留置され叫んだ。

アムロ 「勝手すぎます!僕だって出たくて出たんじゃないんだ」

穂乃果 「そうだよ!あれは穂乃果のガンダムだよ。海未ちゃんなんかに渡さないよ」

リュウ 「ガンダムさえ戻ればなんとかなる。反省するんだアムロに穂乃果」

おやどり 「アムロくんと穂乃果ちゃんは一週間の留置。ついでに反省文百枚」

穂乃果 「は、反省文百枚はむりだよ」

うるうるとおやどりの前で瞳を潤ませる穂乃果におやどりは少し可哀想と思い反省文を少なくする。

おやどり 「じゃあ七十枚で」

穂乃果 「も、もう一声……」

海未 「(いやな予感がします)」

おやどり 「五十枚」

穂乃果 「もう一声ほしい」

おやどり 「ニ十枚」

穂乃果 「もうすこし……」

おやどり 「十枚ね」

穂乃果 「」ワーイ!

海未 「あ、アホですか〜!!」

一部始終を見ていた雪穂は留置場の外から呟いた。

雪穂 「タラシの姉」

No.114 16/12/14 22:46
自由人 

アムロは反省文を書き終えひとり悩んでいた。
穂乃果は反省文を考えながら空腹に耐えながら反省文を書いていた。

穂乃果 「『穂乃果は勝手なことをしました。ごめんなさい』」φ(..)

留置場のなかで穂乃果が反省しているのを知った海未は壁際から見ていて少し瞳が潤んだ。しかしすぐに後悔した。

穂乃果 「『だけど海未ちゃんはガンダムよりガンタンクがいいと思います。おやどり艦長代行よく考えて』」

ムッとした海未は穂乃果がお腹を空かせているとも思い食料を差し入れようとしたが手元が震えた。
サルでもできる反省ができませんか、と。
そこへ凛や花陽、雪穂にこころたちがやってきて彼女は身を隠した。

凛 「アムロさんに穂乃果ちゃんごはんにゃあ」

穂乃果 「ごはん!?」

アムロ 「いやいただけないよ」

穂乃果 「う、うん。海未ちゃんに見つかったら穂乃果、ホネだけになるよ」ウルウル

花陽 「海未ちゃんならさっき見かけたような」

凛 「とにかく食べるにゃ」

こころ 「食べないと一週間隣のアルパカの食べるところを見ないといけないのはつらいですよ」

そうだった。
ここはかつてにこが留置されていて隣のアルパカの食べるところを見させられるのだった。ふたりはちょっとだけと手を出したら止まらなくなった。ふたりの咀嚼する音の大きさに身を隠した海未は叱った。

海未 「食べるなら静かに食べなさい!穂乃果にアムロさん!」

ほのアム 「!?」ミ ミズ……

りんぱな 「」ゴクゴク

ほのアム 「飲むんじゃなくて水をちょうだい」

こころ 「」ハイ

ほのアム 「死ぬかと思ったよ」

ホッと息をついた穂乃果は鉄格子を境に海未を見つめて一言。

穂乃果 「ガンタンクな海未ちゃん」

海未 「私だってガンダムに乗りたいんですよ」

彼女の悲痛な叫びに一同の視線が集まった。しかし穂乃果はふてくされた態度をした。

穂乃果 「ほのか反省文書いてるからじゃましないでよ」

海未 「ちなみに何文字書きましたか」

穂乃果 「百文字くらいかな」

原稿用紙は四百字詰め、時間はあれから一時間。おそいと誰もが思ったのは言うまでもなく留置場に音がしたのはアルパカの鳴き声だけだった。

No.115 16/12/16 16:10
自由人 

海未 「ガンダムに乗っている時は別人みたいなのにふだんの穂乃果はあまりにふつうですね」

穂乃果 「ほのかはアイドルを目指す女の子だよ!」

りんぱな 「」オオッ!

こころ 「にこお姉さまがいないとアイドルとは語れませんよ」

海未 「そうでしょうか?ん?失礼します」

海未は留置場の外にいた人影を見つけて追いかけると真姫だった。

真姫 「なによ」

海未 「なぜ会話を聞いていたのですか」

真姫 「あなたにHONOガンダムは動かせないと思う」

彼女の言葉は衝撃だった。まるで近くで鐘の音が鳴っているようなショックが襲った。
ガーンガーンガーン……。

りんぱな 「三三七拍子!!」ガンガンガン!ドンドンドン!

海未 「なにやってるんですか!」

花陽 「場の雰囲気を盛り上げたら海未ちゃんが喜ぶと」

凛 「穂乃果ちゃんが言ってたにゃ」(σ≧▽≦)σ

穂乃果 「」ブイッ!

海未 「コホン、どういう意味ですか」

ほのりんぱな 「無視!?」

しかたなく真姫はモビルスーツデッキに海未を連れてきてコクピットを開けて言う。

真姫 「シミュレーションモードにしたからあなたが操縦してみて。たぶん無理と思うわ」

わかりました、と海未はHONOガンダムのコクピットに入るとあることに気づく。

海未 「パンくずにナンがあるじゃないですか」

真姫 「コクピットで食べてたみたいね」

海未はやむなくコクピットの掃除をした。まったく家出をしてもだらしない性格は直らない幼なじみだ。
あらためて海未はレバーを握りモニターにはいままでのデータをもとに戦闘映像が映り模擬シミュレーションが始まった。

海未 「え!?なぜ動かないのですか」

ツバザクのマシンガンを受けシャアのツバザクからの蹴りを受けUTX軍の戦闘機や戦車から砲撃される。そして目の前にはラルのグフ。

海未 「動きなさい!」

シミュレーション内で機体がようやく動いたがヒートロッドから電撃が走った。
気づいたら負けていた。
なぜ、と落胆した海未から言葉が漏れた。
真姫は説明した。

真姫 「これはたぶん私が作ったガンダムの一体。だけどまだ思い出せない」

海未 「あなたが?」

No.116 16/12/18 15:08
自由人 

真姫は気になる言葉を残し去っていった。
『このガンダムは私が作った一体』
真姫はただのアナハイム・マキエレクトロニクスの社員ではないのか。
ファーストガンダムにもかつてクルジスにめあらわれた0ガンダム、そして現在火星のヴェイガンとも戦うガンダムAGE-1にも似たHONOガンダムの機体を海未は見上げた。

海未 「シミュレーションで動かせなかったなんて。本物の戦いなら……」

実戦ならたびたびガンタンクに乗り襲った死への戦慄が身体をむしばむようだった。
このガンダムは穂乃果を選んだのか。あるいは……わからない。
その頃、穂乃果とアムロは互いに同じことを思った。

穂乃果 「(あたしは)」

アムロ 「(僕は)」

ほのアム 「(あのひとに勝ちたい……)」

数日が経ち先にセイラが留置場から出るのを許された。コズンの下卑した視線はなかった。
またセイラも思う。セイラは数日前のコズンとの会話を思い出していた。

セイラ 「あなた、UTX軍のパイロットよね?シャアはどうなったの」

コズン 「ああ。シャア?あいつはガルマを守れなかったとかで左遷されたよ。あんた……」

そう、とセイラは体育座りのような姿勢で膝を抱えた。
兄はUTX軍で無事らしい。それだけがわずかに胸を熱くしていた。
そしてここ砂漠のランバ・ラル隊のラルたちも少ない戦力ながら打倒木馬に胸を戦士らしく砂漠の大陽のようにより熱くしていた。
ラルの戦士の瞳が鋭く輝く。

ラル 「補給は受けられんのか」

ウラガン 「ええ、新たに配備されるはずだったドムはこちらに向かう途中に連邦に撃破されたようです」

ウラガンのこの報告はまったくの嘘であった。だがラルはそれを容易く信じてしまった。

ラル 「わかった。このランバ・ラル、補給なくとも木馬を討ち果たしてみせよう」

ウラガン 「ご健闘を祈ります(なるほど、これがいくさばかというものか)」

ウラガンはヘリに乗り空へ去っていく。
ラルはハモンたちを見て言う。

ラル 「このままガルマさまの仇を討てずには帰れぬ。みんなすまないがわしに命をくれないか」

ハモン 「あなた……。この場であなたに反対する者はいませんわ」

兵士たちも顎を頷いた。

No.117 16/12/21 14:48
自由人 

ラル 「木馬は我らの軍の拠点に向かうためこの一帯を通るはずだ。我らは木馬を白兵戦で乗っ取る」

ラルの言う通りのルートでホワイトベースは進んでいた。
セイラと真姫は似た者同士なのか妙に仲良くなっていた。
希はちょっとおもしろくないまま舵を握っていた。海未はデッキでガンタンクを見つめているとリュウがやってくるとそそくさと逃げた。

海未 「いやです〜!」

リュウ 「なにもしてないのに」

花陽 「海未ちゃんはあたしたちにまかせてください」

凛 「ジム改を海未ちゃんに貸すだけならいいけどバニングのおじちゃんに怒られるにゃ」

海未は展望デッキで眺めていると凛と花陽が寄ってきて声をかけた。

凛 「ガンダムに乗りたいにゃ」

海未 「穂乃果やアムロさんばかりガンダムですから」

花陽 「海未ちゃんは戦いの?」

これは戦いに巻き込まれてから彼女のずっと疑問だった。穂乃果も海未もいまはいないことり、そして凛も戦うことばかり。花陽はごはんで満ちあふれた世界にいたかった。が、海未の答えは違った。

海未 「私は戦うことで平和な生活をしたいだけです」

凛 「オニみたいにゃ」

海未 「」ギロリ!

凛 「じょうだんにゃよ」

花陽 「でもアイドルもやるんでしょう」

海未 「そのはずですが、ん?あれはUTX軍!?たいへんです」

展望デッキから見た地上にはラル率いる戦車に兵士が多く乗ってるのが見え海未たちはブリッジに向かい希に叫んだ。

海未 「高度を取ってください!UTX軍がこちらに乗り移ってきます!」

希 「なんやて!?あれは」

真姫 「彼らは直接、白兵戦を挑むつもりね」

おやどり 「非戦闘員は居住区に避難させて!総員、白兵戦用意!」

警報は艦内中に響いて膝を抱えてたアムロ、反省文をまだ書いていた穂乃果、捕虜のコズンにも聞こえた。

アムロ 「あのひとが来たのか」

穂乃果 「ラルのおじちゃん。まだあきらめないの」

コズンは脱出するチャンスが来たと思い瞳を光らせ口を歪ませた。
ラルたちはジェットパックを使いホワイトベースに乗り移っていった。
艦内は銃撃戦が始まった。

No.118 16/12/22 11:31
自由人 

艦内は銃撃戦の嵐のようだった。弾丸は飛び交いラルたちUTX軍の兵士たちやホワイトベースの乗組員が互いに撃ちあっては傷をつくりまた死んでいった。
チャンスがきた、とコズンは思ったが隣の留置場にはアムロや穂乃果がいた。

穂乃果 「ラルのおじちゃんが来たんだ」

アムロ 「出してくれ!僕たちを出してくれ」

おやどり艦長代行はやむなくふたりを留置場から出した。

海未 「アムロさんは銃を、穂乃果はどうします」

穂乃果 「や、やるよ。銃を貸して!」

アムロと穂乃果が走り海未もあとを追いかけ皆を援護した。
その隙を突いてコズンは留置場の檻の鍵を爆破し脱出した彼は使われていない通信室に向かいUTX軍に連絡した。

コズン 「こちらコズン、木馬にはガンダム、ガンキャノン、ガンタンクにHONOガンダム、ジム改の五機しか搭載していない模様。繰り返す、木馬には五機のモビルスーツしかいない。小型戦闘機は不明」

セイラ 「艦内から敵側へ通信している一室があります」

希 「ウチのスピリチュアルによると」

希セイラ 「サブブリッジ付近の第二予備通信室です(や)!」

セイラは真っ先に第二予備通信室に向かうと銃で通告した。

セイラ 「なにをしているの!」

コズン 「おまえ、UTX軍の者だろう。俺と来ないか」

セイラ 「断ります」

凛 「真姫ちゃん?セイラさんにゃあ!危ない!」

コズンに押し退けられたセイラを凛は抱えた。花陽はそれを見てちょっと嫉妬したがそれどころではない。

おやどり 「セイラさんアムロくんの代わりにガンダムに乗って!ツバザクや戦車が来るわ」

セイラ 「わかりました」

凛 「勇ましいにゃ」

花陽 「ラーメン好きな凛ちゃんがパスタに変えたみたいです」ムッ

セイラはデッキに向かいガンダムに乗りUTX軍のモビルスーツを迎撃した。アムロや穂乃果はそれを見た。

アムロ 「セイラさん?」

穂乃果 「ラルのおじちゃんはどこに!?」

銃を持ち撃ちながら穂乃果たちはランバ・ラルを探した。指揮官を倒せばなんとかなるはずだった。

ラル 「ここは?」

こころ 「UTX軍の兵隊さん。やめてください」

避難していたこころたちを見つけラルは驚愕していた。

No.119 16/12/24 08:25
自由人 

ラル 「なぜ軍艦に子どもがいるのだ」

下がっていろ、と言いながら可能な限りホワイトベースの施設を爆破した。

こころ 「きゃっ」

キッカ 「UTX軍め」

ラル 「ここは子どもたちがいるらしいから可能な限り戦闘は避けろ」

ハッ、と答える兵士たちは訝しげながらも命令に答えた。
ラルの目には外の戦場が目に移り白い奴が射撃しマゼラアタックなどを狙っていた。それにかつてジオン・ダイクンの娘アルティシアが乗っているとは知らないのだ。

ラル 「やるな。む、少年少女たちか。コズンはどうしたのだ」

逃げながら穂乃果はこころたちを海未やアムロと共に保護した。

穂乃果 「あたしがブリッジにつれていくよ」

アムロ 「セイラさん!」

海未 「善戦してます」

セイラのガンダムは善戦しているのが見えた。
海未は穂乃果に言う。

海未 「穂乃果はガンダムに乗ってください。アムロさんもセイラさんと変わった方がいいです」

わかった、と穂乃果はHONOガンダムに向かい動かした。
HONOガンダムまで動いたことにラルは戦場の雰囲気が変わったことに気づく。

ラル 「ハモン、無理はするな」

ハモン 「……わ、わかっています。あなたは」

この時、セイラはアムロと入れ替わり再びホワイトベースに下りていた。
そこへコズンが脱出するのを防いだ。が、生身の人間が空から落ちてゆくのをセイラたちは見つめた。

セイラ 「あたしたちもいつかはああなるかもしれないわね」

セイラの言葉は生身の人間の命の音が聞こえているようでもあった。
リュウはラルたちのもとに向かうが、彼らから反撃を喰らい傷を負った。

セイラ 「リュウ!?」

ラル 「その顔その声、アルティシア様か!?」

セイラ 「ラル、この場は引きなさい」

突然の出会いにセイラは驚いたが、瞬間二機のガンダムがホワイトベースの装甲を貫きラルたちは空にガンダムがいるのが見えた。
ラルは死を覚悟した。

ラル 「ふふふ、これも運命の因果か。私が戦っていたのは年端もいかぬ少年少女たちとは……」

アムロ 「あなたの負けです」

穂乃果 「そうだよ。ラルのおじちゃん」

しかし、ラルはその身を空に投げ空のなかで死んでいった……。

No.120 16/12/24 15:18
自由人 

ランバ・ラルが自ら自決し空に散っていきUTX軍の兵士たちも方々へ散っていった。
彼らは負けたのだ。
だが、ハモンの乗るギャロップはラルの戦死を知っているのか知らないのか彼女は果敢にホワイトベースに挑んだ。

ハモン 「あれは!?あのひとが……行きます!」

了解、とギャロップを操縦する兵士たちの顔や掌にも汗が滲む。
敗北したのを認めるわけにはいかなかった。ハモンにも女性として意地があった。
が、二機の白い機体からはビームが放たれギャロップの動力部にあたり機銃を乱射するも木馬はおろかガンダム二機にあたるわけもなかった。

アムロ 「よすんだハモンさん」

穂乃果 「ラルのおじちゃんは死んだんだよ!」

その悲痛な叫びが聞こえたわけではないだろうが、UTX軍の兵たちはギャロップのカーゴに各々収容され退いていった。
いちおうは勝利におさめたもののホワイトベースも船体、そして内部は破壊の跡が目立つほどだった。

おやどり 「機体の収容を早く!ブライトさん艦の修理を!」

ブライト 「やらせています!しかし負傷者もいるんだ」

ブリッジにはおやどりとブリッジの怒号が響きあうようだ。
真姫はHONOガンダムの性能は穂乃果にしか引き出せないのかと思っていた。しかし、地球にいる限りは自分が自ら封じた記憶は戻らないだろう。
その頃、にこはなりゆきから所属したソレスタルビーイングは三国家合同演習に介入したがさすがのエクシアたち四機のガンダムでさえ苦戦していた。

にこ 「ぬ、ぬわんなのよ!三国家群のくせに」

ティエリア 「これは僕たちを倒すか機体ごと捕獲するための作戦とスメラギが言っていた」

タクラマカン砂漠の大地が覆うように三国家群のモビルスーツが一様に大挙していた。
エクシア、デュナメス、キュリオス、ヴァーチェそれぞれが苦戦を余儀なくされていた。

ロックオン 「コイツはちいとばかしヤバイぜ」

アレルヤ 「く、は……ハレルヤ!?ダメだ!」

アレルヤの瞳が輝き彼はわずかな時を置いて超兵たるハレルヤが覚醒していた。
しかし、それでも苦戦していた。

ハレルヤ 「やってくれんじゃねえかよ!雑魚の分際でよ。アハハ!!」

キュリオスの機体を襲うようにディエレンの武器から弾丸が放たれる。

No.121 16/12/25 09:22
自由人 

にこは三国家群のモビルスーツに苦戦していた。
襲ってくる銃弾やビーム、かかってくるモビルスーツなど絶え間ない。

にこ 「なんて数なの!?」

ティエリア 「まさに総力戦だ。しかしナドレの力はそうは使えない」

ロックオン 「狙い撃つ間もないぞ」

ハレルヤ 「このハレルヤを殺らせるかよ!!」

プトレマイオスにいるスメラギたちはなんとかして打開したいが、戦術予報士として策がないように思われた。
総力戦を用いたこの戦術には彼女は思い出があったように思われた。

スメラギ 「カティ……。まさか彼女?」

にこ 「ま、まだやられるわけにはいかないのよ」

ティエリア 「イオリア・シュヘンベルクの計画なのか……」

人間でいう絶望という感情が頭にのし掛かった時だった。

セルゲイ 「な、なんだ!?」

カティ・マネキン発案の三国家群を指揮するセルゲイ、彼に従うソーマ・ピーリスたちの前に見慣れない赤いビームが走り三国家群のモビルスーツは一瞬にして多く破壊されていったのを目の当たりにした。

ピーリス 「大佐!?」

セルゲイ 「うかつに羽付きのまわりに近寄るな。これは」

見ると赤い粒子を空気中に撒きながら見慣れない赤いモビルスーツが宙に浮いていた。

ハレルヤ 「ち、アレルヤ。機体を返すぜ」

アレルヤ 「は、ハレルヤ……?あれは」

ハレルヤの知るわけないだろう、と脳量子波を通して伝わりそのまま彼の意思は沈黙した。
代わりに答えたのは赤いモビルスーツのパイロットだった。

ヨハン 「ガンダムのパイロット、無事か?」

アレルヤ 「き、キミは」

ヨハン 「チーム・トリニティ」

同じことはにこやロックオンたちの前でも起きていた。

にこ 「な、なに」

ティエリア 「あれは」

ネーナ 「あらあら、可愛いガンダムのパイロットさんね」

にこ 「ぬ、ぬわんなのよ!!」

ロックオン 「あれは」

ハロ 「不明不明!」

ヨハン 「ハハハ、助けてやったんだから感謝しろよ。ガンダムデュナメスのパイロット!」

三国家群はチーム・トリニティの介入により敗退した。
にこは思った。
イオリア・シュヘンベルク以外の何者かの意思が働いているのか。

No.122 16/12/27 06:06
自由人 

プトレマイオスに戻ったにこたちガンダムマイスターはチームトリニティという存在に懸念を示していた。

ティエリア 「これもヴェーダの計画なのか」

にこ 「(真姫ちゃんのヴェェとは関係ないわよね?)」

真姫 「」イミワカンナイ!

スメラギ 「イオリア計画かヴェーダに何かあったと考えた方が自然ね」

アレルヤ 「僕たちソレスタルビーイングとはちがう存在が介入しているのか」

ロックオン 「むずかしく考えなさんな。敵か味方かいずれわかるさ」

にこはロックオンの言葉に頷きながらもソレスタルビーイングには謎が深まるだけだった。
その頃、ホワイトベースは重傷のリュウを皆が看病していた。呻き声からも重傷とわかる。

海未 「リュウさん」

花陽 「看病しますね」フキフキ フキフキ

リュウ 「ううう、海未にやってほしい……」

海未 「」ドキッ!?

穂乃果 「モテてるね」

海未 「」パイナップル!?

穂乃果 「」o(^-^o)(o^-^)o ドキッ♪ パイナップル? ドキッ&パイナップル?

海未 「どこかのピコ太郎ですか」(゜o゜)\(-_-)

穂乃果 「」(/≧◇≦\)

海未 「リュウさんの看病はわたしがします」

穂乃果 「が、がんばって!」

凛 「これをきっかくに海未ちゃんとリュウさんのガンタンクカップルが誕生だにゃあ」

海未 「破廉恥です!」

ホワイトベースが目的地に進むをラル亡き後のランバ・ラル隊は最後の作戦を決行しようとしていた。

ハモン 「木馬を打ち倒すことがラルや亡き兵たちへの思いです」

兵士たちも感無量であった。
ハモンはアムロや穂乃果をわずかに思う。敵でなければいい子達なのに。
再び海未はというとリュウの看病に一晩中付き合っていた。

海未 「リュウ、あなたがいないと穂乃果はわがままをしてしまいます。私も」

穂乃果 「」(( ̄_|ムッ

凛 「いちばん破廉恥なのは海未ちゃんだにゃあ」

花陽 「おかゆです」

海未 「近くで見ないでください」

こころここあ虎太郎カツレツキッカ 「」(( ̄_|

海未 「子どもは凛と花陽と遊んでいなさい」

りんぱな 「子どもじゃないです!!」

No.123 17/01/04 14:06
自由人 

ハモン 「木馬にギャロップのカーゴの内部にある爆薬、左右にマゼラトップ砲。ツバザクが一機、やれますね」

兵士たちはハッと敬礼を返す。少ない戦力でも戦える、ランバ・ラルから教わったのだ。
その頃、ホワイトベースは低空を航行中だった。ミノフスキーフライトがやや不調のようである。

ジョブ・ジョン 「けっこう長く飛んでますから不調のようですね」

ブライト 「やはりどこかで応急修理が必要のようです。おやどり艦長代行」

ブライトの報告を聞いたおやどりはやむなくホワイトベースを地上に降下させた。

海未 「リュウさん」

希 「おかゆやで」

海未 「リュウさんと希はやはり兄妹にしか見えませんね」

希 「ちゃうし」

ほのぱな 「おかゆ」

海未 「あげませんよ」

ほのぱな 「」エー

ブリッジにいた真姫はUTX軍の襲撃に気づく。

真姫 「あれはこの前のUTX軍の残党」

セイラ 「ツバザクが一機だけ?いえどこかに戦力があるはずだわ」

おやどりはアムロや穂乃果たちに出撃させホワイトベースを離陸させようとしたが、ブライトは無理だと言う。

ブライト 「ミノフスキーフライトが動かん。ロケット推進も不調だ」

穂乃果 「動けないんだ。ハモンさんはこの時を狙ったみたい」

アムロ 「あの人のそばにいたからな」

アムロはランバ・ラルの面影を思い穂乃果のHONOガンダムと共に出た。続けてカイのガンキャノン、凛のジム改。

凛 「こわいにゃ」

花陽 「出なければいいのに」

凛のジム改はUTX軍が掘った落とし穴に落ちた。

凛 「にゃあ〜!?落とし穴!!」

ハモン 「奴に構うな!我々の目的は木馬だ」

凛 「」

花陽 「凛ちゃ〜ん」

カイ 「く、戦車や歩兵ばかりかよ」

穂乃果 「戦いづらいよ」

アムロ 「おかしい。少ない戦力でこれだけか?」

ハモンはモビルスーツより離陸できないホワイトベースを狙いまた攻撃は正確に近かった。

ハモン 「木馬は動けないようだな」

マゼラトップに乗る彼女はラルの思い出を脳裏にしながら攻撃していた。
ホワイトベースが揺れるたびに海未はリュウを抱いた。
それを希はビデオに撮影した。

No.124 17/01/05 12:36
自由人 

ハモン 「木馬は浮上できないようだ。やれ!」

兵士たちは少ない戦力でホワイトベースに挑んだ。
穂乃果、アムロ、カイは守ることに専念したが、凛のジム改がいないので戦力はやや落ちていた。

凛 「誰か引き上げてほしいにゃあ!」

花陽 「誰にも気づかれない凛ちゃん。あたしが見てるよ」キャア

ホワイトベースは銃弾や爆風の嵐だった。
真姫は海未にガンタンクに乗るように頼んだ。

真姫 「なにやってるの。凛はいなくなっちゃう時に看病はあとでもできるわ」

海未はジョブ・ジョンと共にガンタンクに乗った。これがリュウの最期の戦いになるとも知らずに……。

ジョブ 「リュウさんの代わりにか」

海未 「ガンタンクいきます!!」

無限軌道のキャタピラが音を立てて砂漠に触れ進む。

ハモン 「タンクもどきが出てきたか」

穂乃果 「海未ちゃん!?」

アムロ 「ツバザクが来るぞ」

カイのガンキャノンの砲撃を抜けながらツバザクは二機のガンダムに向かってきた。

穂乃果 「必死だよ」

アムロ 「手練れだ。あのひとほどではないけど」

おやどり 「ブライトさん飛行は無理なの」

ブライト 「無理だ!」

ミサイルや機銃がホワイトベースを襲いベッドで寝ていたリュウは目覚めた。

リュウ 「うう!?どうなっているんだ……」

気づいたリュウはホワイトベースを救うためにベッドから起き上がりデッキからジープを走らせた。

こころ 「リュウさん」

希 「あかん。止められんかった……」

タッチの差で希はリュウを止められなかったことを悔いた。カードは“死”を暗示していた。

こころ 「なんでリュウさんがここにいるんです?」

希 「うちは希や!」

No.125 17/01/06 06:18
自由人 

海未 「敵も必死です」

ジョブ 「しまった!?キャタピラをやられた」

えい、と海未は腕のランチャーを発射し敵兵や戦車を撃つ。
だが、ここからは穂乃果やホワイトベースの援護にいけない。動力であるキャタピラが動かない。

海未 「穂乃果っ!」

穂乃果 「えい!」

アムロと共同でツバザクはなんとか動きを止めたが、ハモンたちの気迫は穂乃果たちを上回る。

ハモン 「カーゴに積んだ爆薬ならば木馬はやられたもおなじだ!」

アムロ 「まさか!?あれをぶつけるのか」

ギャロップのカーゴそしてマゼラトップの推進力により砂塵を巻き上げながらホワイトベースに迫るハモン。

アムロ 「穂乃果」

穂乃果 「なんなの!?あたっていないの」

気迫がまるでビームを避けているかのように見え穂乃果は恐怖をおぼえた。
ハモンはマゼラトップを動かし穂乃果とアムロのガンダムに狙いをつけた。

ハモン 「好きだったよ。坊やにお嬢ちゃん」

しまった、とマゼラトップの砲がふたりを狙った時だった。
どこからかコアファイターが飛んできてマゼラトップとあいまみえた。

アムロ 「なんだ!?だれだ」

瞬間、コアファイターはハモンのマゼラトップを攻撃しながらカーゴに飛んでゆく。
閃くアムロ。

アムロ 「穂乃果、左右のマゼラトップを撃て」

穂乃果 「う、うん!」

ハモン 「やらせるか」

リュウ 「お前の相手は俺だ!!」

瞬間、コアファイターはマゼラトップに激突し砂漠の大地に四散した。

海未 「リュウさ〜ん!!」

え、と穂乃果は海未の悲鳴を聞いた気がしたがカーゴを撃つことに専念した。
カーゴはホワイトベース寸前でなんとか爆発した。
戦いを終えた穂乃果たちはリュウがガンタンクのコアファイターを使い死にもの狂いで援護したのを知ったのだった。

穂乃果 「リュウさん……」

ジョブ 「ぼ、ぼくがあの時り、リュウさんを止めていれば……」

海未 「わ、私のせいです……」

穂乃果 「」

おやどり 「彼は必死でホワイトベースや私たちを守ったのよ」

希 「止められへんかったんや。運命や」

穂乃果 「海未ちゃ〜ん」

海未 「穂乃果」

ふたりは泣いた。いつまでも。

No.126 17/01/06 13:00
自由人 

穂乃果やアムロたちはリュウを失ったことに涙した。

回想

リュウ 「俺に貸せ!コアファイターなら使えるだろう!」

ジョブ 「し、しかし」

海未 「む、無茶です!リュウさん!」

リュウ 「いいからガンタンクの上半身を外すんだ」

仕方なく海未はガンタンクの上半身をバックパックを噴射させ外しリュウが乗ったコアファイターはそのまま戦場にむかったのだった。
海未たちは見送るしかなかったのだ。
再び現実に時間は戻る。

アムロ 「リュウさんを殺したのは僕だ。僕が未熟だったから」

海未 「いえ、私が止めておけば」

悲しみに暮れるホワイトベースは応急修理を終え砂漠を離れようとしていた。

おやどり 「発進準備」

花陽 「なにか忘れているような?」

穂乃果 「リュウさんやハモンさんたちのお墓は作ったよ」

セイラ 「通信?援軍かしら」

真姫 「あ!凛よ」

凛 「助けるにゃ!なんで置いていこうとするにゃあ」

落とし穴に落ちた凛とジム改を引き上げてようやくホワイトベースは離陸した。

凛 「ひどいにゃ」

花陽 「ごめんなさい」

海未 「リュウさんを失った悲しみが大きすぎて。つい」

穂乃果 「凛ちゃんを忘れてしまったよ」

凛 「宿題を忘れたみたいに言うにゃあ」

悲しみに暮れるホワイトベースは夕焼けのなかを飛んでいった。
穂乃果やアムロはこの後、見違えるように規律を守るようになった。
しかし、夜な夜ななぞのワシワシする影が乗組員を襲う話がある。

花陽 「戦場に出た亡霊のしわざとか」

凛 「こわいにゃ」

こころ 「ハレンチですね」

虎太郎 「はれんち?」

ここあ 「子どもは知らなくていいんだよ」

穂乃果 「知りたい」

海未 「子どもは黙ってなさい」

ここからは黒い三連星が襲撃するまでのサイドストーリーである。
いったい夜な夜なワシワシする者の正体とは誰か?また目的は?

真姫 「イミワカンナイ!」

アムロ 「ワシワシか」

ハヤト 「どうやら男性は被害にないみたいだよ」

カイ 「やれやれ。困ったもんだぜ」

No.127 17/01/07 04:57
自由人 

セイラ 「兄さん……」

最初にわしわしの犠牲となったのは戦争を復讐の道具に利用しUTX軍に兄がいるセイラが寝ている時だった。
謎の黒い影がゆらりゆらりとあらわれその魅力的な胸をわしわしとした。
セイラの悲鳴が艦内に響いた。

アムロ 「セイラさん!」

ハヤト 「セイラさん!!」

カイ 「どうしたんだよ。うっせえな」

カイを残しアムロとハヤトはセイラの部屋に向かうと怯えたセイラが震えた。

アムロ 「どうしたんですか」

セイラ 「あ、アムロ……にハヤト。む、胸をなにか異様に巨大な何者かにワシワシされたの……」

アムロハヤト 「わしわし?(うらやましい)」

ブライト 「どうした?騒がしいぞ」

セイラはブライトに事情を話した。それを廊下の角から見ている怪しい影がのぞいていた。
翌日、セイラは元気がなく吐息をこぼしていた。

真姫 「セイラさん元気ないわね」

希 「せ、せやな」

こころ 「なんでも昨夜、彼女は胸をワシワシなるものをされたようです」

真姫 「ワシワシ?」

その頃、穂乃果たちは食堂にいていつものよう和気あいあいとしていた。

海未 「セイラさんが昨夜、ワシワシなるものをされ落ち込んでいます。破廉恥です」

穂乃果 「ワシワシか」

凛 「食べ物かにゃ」

花陽 「ワシワシというのは胸を両手掴みで触られることです」

穂乃果 「海未ちゃんと凛ちゃんはだいじょうぶみたいだね」

うみりん 「どういう意味ですか(にゃ)」

次に犠牲となったのはもうひとりのホワイトベースのお母さんミライ・ヤシマである。
ある日の夜。

ミライ 「……カムラン」グスッ

? 「ガッチャマン?」

黒い影はゆらりとあらわれた途端に胸をワシワシとしてミライの悲鳴が艦内に響いた。真っ先に駆けつけたのはブライトだった。

ブライト 「ミライ!?どうした」

ミライ 「わ、ワシワシされたの……」

希 「な、なんやて。ミライさんみたいに人徳あるひとに卑猥なことをして」

アムロ 「許せない。セイラさんに続いてミライさんまで」

カイ 「次は誰が犠牲になるんだ」

ハヤト 「フラウや穂乃果たちかな」

No.128 17/01/08 05:26
自由人 

真姫はHONOガンダムについてベッドに入りパソコンを通して考えていた。

真姫 「このガンダムは穂乃果にしか動かせなくしたようなのはあたしかしら……」

物思いに耽る真姫の背中に忍び寄るゆらりゆらりとした巨大な影と邪な手が迫る。
悲鳴を上げる真姫。

真姫 「」キャー イミワカンナイ! ガンガンガン!

手にしたパソコンで黒い影を叩いた。三回も。
あわて影は逃げ出した。あわて現れたのは海未たちだった。

海未 「どうしたのです真姫」

凛 「真姫ちゃん」

花陽 「どうしたの」

真姫 「いまそこに怪しい影が……。あたしわしわしと……」

凛と花陽は真姫の胸を見て互いにそれそれ異なる表情をした。
花陽は勝った、と。
凛は負けてヨヨヨと涙をこぼした。

真姫 「なんなのよ」

海未 「犯人のことでなにかおぼえてませんか」

真姫 「このパソコンで三回くらい叩いたわ」

りんぱな 「どえす?」

ちがうわよ、と抗議する真姫のなか穂乃果はベッドの上ですやすやと平和に寝ていた。
巨大な影はそれを見ながら頭にできたタンコブを撫でながら消えていった。
翌日、ホワイトベースを操舵する希は目を引いた。

凛 「鏡餅にゃ」

花陽 「だるまおとし?」

希 「操舵のじゃまをしたらあかんで」

凛と花陽はこころやカツレツキッカたちと遊ぶようにした。
真姫はセイラと話ながら希を見た。

真姫 「ワシワシの犯人はいったい」

セイラ 「さあ」

穂乃果は食堂でパンを頬張っているのを海未はとがめた。

海未 「食べすぎです」

穂乃果 「み、みずちょうだい……」

雪穂 「はい」

パンを飲み込んだ穂乃果は息をついた。平和ですね、と海未は皮肉った。

穂乃果 「ひどいよ海未ちゃん」

海未 「昨夜もワシワシの犯人が真姫を狙ったようです」

雪穂 「フラウさんじゃなかったね」

ホワイトベースは不調なせいか高度は保てずミノフスキーフライトは不完全なままだった。
おやどりやブライトは本部はホワイトベースの処遇をどうするつもりか悩んでいた。

おやどり 「レビル将軍はなにをお考えかしら」

ブライト 「上層部のことはわかりませんよ」

No.129 17/01/08 09:29
自由人 

穂乃果 「ためしに海未ちゃん穂むまんをムネに入れてみて?」

海未 「はい?食べ物を粗末にしては……」

いそいそと穂乃果は海未の胸元に穂むまんを入れはじめた。
雪穂は海未を羽交い締めにした。

雪穂 「ごめんなさい。こんなことはしたくはないんですが」

海未 「ノリノリじゃないですか」

りんぱな 「協力します」ガシッ

海未 「あ、あんたたち!?」

穂乃果は穂むまんをムネのなかに入れまくっていた。

ほのことぱなゆき 「巨乳になった!」

海未 「ハレンチです」

海未 「どうするんですか!?希やミライさんより大きいムネになったではないですか」ニセモノデスガ

穂乃果 「ふふん、これでワシワシの犯人を捕まえるために海未ちゃんには囮になってもらうよ」

海未 「なんとなくこの艦みたいな状況とかぶりますが」

穂乃果 「もし犯人がリュウさんの幽霊なら慰めてあげてね」

花陽 「ロマンチックですね」

海未 「どこがですか」

巨乳になった海未は一躍艦内の注目を集めた。アムロもカイもハヤトもジョブ・ジョンも料理のタムラまでも見るようになった。

タムラ 「母乳は出ないのかい」

海未 「出ません!」

タムラは肩を落とした。母乳があればこころたち子どもに牛乳をあげれるものを。穂乃果のパンに化けてしまったから。

穂乃果 「ごめんなさいごめんなさい!」

海未 「パンにするからそんな目に遭うんです」

そんなやり取りを希はのぞき見していた。手がうずくように指を巧みに動かしていた。

希 「ふふふ」

No.130 17/01/08 11:57
自由人 

海未が(にせの)巨乳になっていた頃、真姫は乗組員のカウンセリングをしていた。

真姫 「次のかたどうぞ」

ハヤト 「はあ」

真姫 「どうかした」

ハヤト 「なかなか活躍できなくて」

真姫 「海未と一緒にガンタンクに乗るか?ガンタンクがひとりで操縦できる改修をしたら」

ありがとう、とハヤトは頭を下げて退出する。真姫のカウンセリングは的確なのだ。アナハイム・マキエレクトロニクスのガンダム部門の開発研究員でもあるが医者の資格もある。

ブライト 「いいですか。西木野さん」

ブライトさんか、と真姫はカルテを開いた。正規の軍人であったのはリュウだけだったために心細いのかもしれない。

ブライト 「よろしいですか」

真姫 「ええ。リュウを失ったのは大きいわね」

ブライト 「もちろんそうなのですが……」

真姫 「?」

ブライト 「ミライを口説くにはどうしたらいいのか。おやどり艦長代行とばかりいつも話して……」

真姫 「……次の人!」

ブライト 「私の相談はどうした!?」

真姫 「ミライさんに地味でもいいからアタックしなさい」ギュッ

ブライトの手を握り恋の勇気を与えた。彼はそのまま出ていった。
この艦の乗組員は問題ばかりあるように思われた。
海未はデッキにいてガンタンクにリュウを思い語りかけていた。

海未 「(私はどうしたらいいのでしょう)」

リュウ(幻影)『なるようになるさ。がんばれば報われるさ』

海未 「!?(なんですか。いまのは。ニュータイプ?いえいえ私はオールドタイプですから)」

リュウ(幻影)『いつの間にか巨乳になって……ワシワシさせて…させてくれ!!』

海未 「い、いやですよ!こ、これは……!?」

幻影のリュウと話し悶える海未の姿は穂乃果たちに見られていた。

穂乃果 「巨乳になってうれしいんだ」

凛 「ガンタンクカップルになれたのに」

花陽 「悶える海未ちゃん。なんかこわい」

希 「いつになったら穂乃果ちゃんはアイドルすんね〜ん……」〜〜〜〜〜(m--)m

ほのりんぱな 「」キャアアア〜!!!

アイドルのことはすっかり忘れていた穂乃果だった。

穂乃果 「忘れてた!」

No.131 17/01/09 07:05
自由人 

フラウは寝ていた。アムロ……、と寝言を呟きながらカツレツキッカの世話を見ていて疲れているのだ。
そこへ忍び寄る巨大な影。影の手はわしわしの形になっていた。
フラウの悲鳴が艦内に伝わった。

アムロ 「フラウ!」

ハヤト 「フラウ・ボウ!」

アムロ!、とフラウはアムロに抱きついて泣いていた。
穂乃果たちも慌てきた。

穂乃果 「フラウさんまでやられるなんて」

凛 「次はいったい誰にゃ」ジー カヨチン?

花陽 「え」

海未 「まったく艦内にこんな破廉恥な輩がいるなんて許せません」

希 「ほんまやで」

真姫 「なんて艦なのよ」

海未は胸にいれた穂むまんのせいで肩が重い感じがした。

凛 「希ちゃんみたいにゃね」

海未 「希?」

穂乃果 「にせの巨乳でもよろこんでるよみんな」

海未 「破廉恥です」

穂乃果 「それにしてもわしわしの犯人は誰なんだろ」

犯人はいまだになぞだった。
にせ巨乳の海未にひっかかることはないのだろうか。疑問に思う。

希 「わしわし」

花陽 「落ちついてご飯が食べられないです。五繕くらいしか入らなかったです」

凛 「いやいやおかわりしすぎにゃ」

穂乃果 「パンは少し減らしてみんなの牛乳にしたよ?」

希 「ウチは牛やないし」

穂乃果 「希ちゃんなんかストレスたまってる?」

海未 「私の方がストレスです」

その夜ようやく犯人は海未にひっかかった。
胸にいれた穂むまんが肩に負担があり海未はう〜んう〜んうなされていた。そこへゆらりとあらわれる巨大な影。寝相の悪い凛。

凛 「ジムキックにゃ」👣

? 「いたっ!?」

寝相が童顔のわりに色っぽい花陽。

花陽 「うう〜ん♪」

? 「(コーフンするやんか)」ワシワシ ワシワシ

花陽 「ん?」キャー

穂乃果 「なんだ?希ちゃんか」o(__*)Zzz

? 「?」

海未 「犯人覚悟!ラブアロー……」グギッ!?

花陽の悲鳴に起きた海未は弓矢を放とうとしたが、胸に入れた穂むまんのせいで肩を寝違えた。

? 「(いまのうちや)」

海未 「ま、待ちなさい!?いたた」

穂乃果 「ん?」ンミチャ?

No.132 17/01/09 07:56
自由人 

海未 「もう!穂乃果のせいですよ。犯人を捕まえられたのに穂むまんのせいで肩が重くなるなんて」

穂乃果 「ご、ごめんね……」

花陽 「」シクシク

凛 「許せないにゃ犯人め!」

穂乃果 「そうだよ」

海未 「そういえばあの時、凛と穂乃果は犯人を見てませんでしたか」

胸から穂むまんを外しながら海未は聞いてみた。

凛 「見てないにゃ」

穂乃果 「見てない……と思うよ」

海未 「ガンダムに乗ってる時と別人ですね。いまの穂乃果はおおざっぱでいいかげんですし」

穂乃果 「そんなに褒めないでよ」テレテレ

海未 「褒めてませんよ」

ホワイトベースは少しずつだが、後に連邦とUTX軍とのミリタリーバランスを逆転させる運命の地オデッサ付近まで来ようとしていた。

真姫 「希?顔のキズどうかしたの」

希 「なんでもあらへんのよ」

真姫 「あらへんのよ?」

希 「(海未ちゃんの胸が偽物やったやなんて。穂乃果ちゃんめ)」

海未の胸に入れられていた穂むまんはなぜかわからないが日付を過ぎても美味しかった。

穂乃果 「味は変わらないはずなのになぜか新鮮できたてみたい」

雪穂 「海未さんの胸に入れてたんでしょう」

凛 「」バクバク

花陽 「穂むまんのおかげで元気になりました」

海未 「納得できません」

それより犯人を捕まえるにはどうしたらいいのか。いまいるメンバーで胸が大きいのは希、花陽くらいである。

穂乃果 「ほのかは入ってないね?」

海未 「あなたはフツウですから」

凛 「りんは」

海未 「」

凛については答えない海未は悩んだ顔をしていた。こんな時にリュウがいてくれたら……。

リュウ(幻影)「穂乃果たちをしっかり見守ってくれよな」

海未 「はい」

リュウ(幻影)「穂むまんが胸にあっても海未にガンタンクを託すからな」

海未 「いやですよ」

ほのりんぱな 「」ビクッ!?

穂乃果 「う、海未ちゃん?」

海未 「すみません。取り乱しました」

犯人を一刻も早く見つけないとリュウの幻影にも悩まされる海未だった。

No.133 17/01/09 11:18
自由人 

? 「ふふふ、海未ちゃんがもとの平たい胸に戻ったいまこそワシワシの時や」

ワシワシする何者かはホワイトベースの艦内を素早く移動していた。

? 「まずは穂乃果ちゃんや」

すやすやと寝息をたてる穂乃果と海未のそばに現れた黒い影はワシワシと手を伸ばした!
ワシワシ!と手が動いた。

穂乃果 「っ!いまだよ、海未ちゃん!」

海未 「たああ〜!!園田流奥義がひとつ、ぐるぐる巻!!」

りんぱな 「ん……?ぐるぐる真姫?」

真姫 「意味わかんない!!」ガンッ!!

凛と花陽のつぶやきに真姫は穂乃果たちの部屋にいた犯人のあたまに拳をハンマーのごとく叩いた。犯人は気を失い伸びてしまった。
犯人の正体は……。

ほのうみまきりんぱな 「希(ちゃん)!?」

海未に拘束された希は艦内の取り調べ室にいて辺りを見回した。

希 「ウチがなんかしたん?」

海未 「したもなにもないでしょう!セイラさんをはじめミライさんやフラウさん、花陽やあたしにまで胸をワシワシして……破廉恥です!!」

希 「う〜ん、記憶にないな」

凛 「政治家のいいわけみたいにゃ」

真姫 「ここ数日の希の言動を記録したビデオがあるわ」

ビデオ希 『わしわし』

ビデオ希 『ワシワシ』

ビデオ希 『ワシワシ』

希 「う、ウチ、こんな破廉恥な言動を繰り返してたん?」

海未 「むしろこんな破廉恥な言動を繰り返すひとを野放しにしてたホワイトベース内に問題ありますね」

穂乃果 「いや〜、今日もパンがうまい!」

海未 「なに能天気にパンを食べてるんですか」

まきりんぱなのぞ 「」

おやどり 「東條さんが犯人なのはあきらかね」

取り調べ室に現れたのはおやどり艦長代行。希の処分を決めないとならない。

希 「堪忍や」

穂乃果 「自分の胸をわしわししたらよかったのに」

希 「自分の純潔は守りたいの」

ほのうみまきりんぱな 「聞かなかったことにする」

希 「」

希にくだされた処分はメスのアルパカから一週間みなに美味しい牛乳を搾りとることだった。

アルパカ 「」メェ

希 「うるうる」

真姫 「胸のあることりがいないことへの禁断症状ね」

真姫の結論。

No.134 17/01/09 15:30
自由人 

『希ワシワシ事件』は後に黒い三連星を相手にした時に穂乃果とアムロの役に立つことをまだ知らなかった。
その頃、ことりとトロワはノベンタ元帥一族すべてに謝罪し彼の奥さんは悲しみにくれるだけでふたりはなにもできずにいた。
ふたりはそのままヨーロッパのとある地方にいたがどこへ行くあてもなかった。

トロワ 「これからどうする?迂闊に動けばOZの標的に俺たちはなる」

ことり 「ホワイトベースに一度帰りたいけどあたしにはウイング(ガンダム)はない」

ふたりが会話をしてるところへゼクスから派遣されたノインが顔を見せた。

ノイン 「ならば私たちのもとへ来ないか」

誰だ、とトロワは銃を構え隙を見せなかった。相手はOZだから油断はできない。

ノイン 「私なら君たちを安全なところへ連れ出せる」

トロワ 「俺たちから情報を聞き出せると思うのか」

ノイン 「ゼクス特佐はそのようなことは望んでいません。ガンダム01とあなたとの決闘を望んでいます」

トロワ 「決闘だと」

ことり 「ゼクス?あのプロトタイプリーオーのひと?」

ことりの声にノインは頷いた。それが信用足ることに彼女は確信した。

ことり 「いいでしょう。あのパイロットなら信用できる……はず」

はず……、てトロワはわずかに顔を歪ませながらことりたちは時間までノインを再び待つことにした。
夜に移動するようだが、彼らの動きはOZ監察部の動きは捉えていた。
トロワはガンダムヘビーアームズが輸送機に乗る様を見ながらことりに言う。

トロワ 「決闘なら俺の機体を使えるな。お前の機体はないからな」

ことり 「うん」

その頃、ノインは南極にいるゼクスに連絡を取っていた。

ノイン 「彼らを保護しました」

ゼクス 「そうか。やはり生きていただろう」

いや生きていてあたり前です。南ことりなるパイロットは軽傷だったからと言うのをノインはやめた。

ゼクス 「だが彼らに私たちの居場所とガンダム01修復の件は伏せてくれ」

わかりました、とノインは敬礼を返した。
ノインの飛行挺はガンダムヘビーアームズとふたりを乗せ決闘の地たる南極へ向かう。しかしOZ監察部の部隊は見ていた。

No.135 17/01/10 05:44
自由人 

ことりはヘビーアームズのコクピットで操縦に馴れようとしていた。しかしガトリングシールドを装着した右腕は重たい。

ことり 「……っ!重た〜い。なんでこんなに重たいの」

トロワ 「いざという時のためにオレは機体をそのままにしている」

本来なら機体の電気信号で腕の重さを調節できるが、トロワはいざという時のために本来の重さにしてあるというのだ。

ことり 「こんなときはこれだね」

ことりは少なくなった穂むまんを口にしてあらためてレバーを引いた。するとヘビーアームズの腕は難なく動いた。

トロワ 「なにをした?」

ことり 「ヒミツだよ」

口をモグモグさせながら穂むまんの匂いが飛行廷に漂った。
ノインの部下は言う。

部下 「いまならゼクス特佐を危険な目に遭わさなくてすむのでは」

ノイン 「そんなことをすればゼクスに嫌われてしまう」

飛行廷内で訓練をしていたことりとトロワに防寒着を渡すノインは言う。

ノイン「我々は南極に向かっている。そこなら決闘の邪魔はされないだろう」

トロワ 「南極か」

ことり 「希ちゃんが言ってたね。南極に希ちゃんは行ったことあるて♪つまり南極にはナンキョクノゾミチャンクマがいるはずだよ」キラキラ

キラキラと瞳を輝かすことりにトロワやノインたちはついていけない気がした。
しかしことりはヘビーアームズの操縦に馴れようと懸命だった。
そんななかOZ監察部やOZに取り入ろうとする輩が襲ってきたのだ。

ノイン 「やはり尾行されてたか。私たちが引き留めている間に基地に向かえ」

ノインや部下のエアリーズは追跡隊と戦いを開始した。しかし部下たちはやられノインの機体も小破していた。

部下 「特尉を助ける!」

トロワ 「命令違反だ。お前たちの甘さを精算する。オレを出せ」

トロワは愛機のコクピットに入り機体を動かし南極の大地に降下しガトリングを放った。

OZ 「が、ガンダムだ!やはりゼクスはガンダムを知っていたか」

トロワは無情に攻撃してゆく。飛行廷のなかでことりは思う。
コロニーを攻撃させるわけにはいかないもんね……。
それでも戦うトロワに自分の気持ちが重なる。
戦いを終えたトロワは胸を抱え地面に転げ落ちた。
ノインは慌て駆け寄る。

No.136 17/01/10 09:59
自由人 

ノインはトロワに駆け寄ろうとするが彼の声に阻まれた。

ノイン「キミ、大丈夫か!?」

トロワ 「トロワという。……ことりが戦う時に弾薬の補充を頼めるか」

ああ、とうなずくしかない彼女だった。
ガンダムパイロットに以前にノインは中国系の少年に出会い苦渋を舐めたものだが、ガンダムパイロットは皆コロニーを背負い戦っている。
だが、苦渋を含め彼女は言う。

ノイン 「自分を大切になさい……」

トロワはなにも答えなかったが、ことりは思う。
穂乃果たちのアイドル活動はどうなったのか。ネット配信を見た限りまだデビューしてないようだった。
程なくして南極のゼクスの基地にたどり着きゼクスと出会った。

ゼクス 「ノイン、よくガンダムパイロットを連れてきてくれた」

仮面をかぶった男にことりはちょっとぴびった。シャアとかいう人も仮面かぶってるとか聞いたよこわいよ、と心中思った。
ゼクスに基地を案内された。

ゼクス 「南ことりにトロワ・バートンか。本名なのか?いやどうでもいいことか。我々は戦うのだからな」

ゼクスの言葉は続く。

ゼクス 「南ことりか。かつてコロニーの指導者ヒイロ・ユイの側近に南一族といるのを聞いたことがあるが?」

ことり 「ナンデモナイノヨ!」

ゼクスたちはことりの飛び抜けた声に驚きながらひとつにデッキに案内した。そこにいたのは自爆したはずのウイングガンダムが真新しい姿に立ちトロワでさえ驚いた。

ことり 「あたしのガンダムっ!?」

なぜ、とトロワの呟きが漏れるなかゼクスが言う。

ゼクス 「キミの機体を復元させたのだ」

ことり 「(これでホワイトベースに帰れるよ!!)」

跳び跳ねたい気持ちをことりは堪えたが顔はキラキラしていた。
ノインは思う。
なぜコロニーのガンダムパイロットはこのような少年少女なのか。
ゼクスはさらに言う。

ゼクス 「気に入ってくれたかね」

コクピットに入ることりは帰りたい衝動を我慢しあることに気づいた。

ことり 「自爆装置の回路がつながってないよ?」

ゼクス 「決闘には不要だろう」

ゼクスの言葉に曖昧にうなずくしかなかった。
決闘は明朝六時に決定しことりとトロワは互いに考え機体をどうするかと。

No.137 17/01/11 14:39
自由人 

ことり 「ウイングよりトロワくんの機体を使うよ。これは先にお礼しとくね」

穂むまんをトロワにひとつ差し出した。明朝までにヘビーアームズの操縦に慣れないといけないからことりはコクピットに入った。
ウイングガンダムを修復させた整備士は肩を落としたようだ。

整備士 「私のことを信用してくれないんですね」

トロワ 「いやあれがあいつのやり方なのだ」

整備士はゼクスにも伝えた。すると彼はこう言った。

ゼクス 「施しが過ぎたと思われたか。まあいい。あの時トールギスの腕はやられていたからな」

ノイン 「ゼクス……」

ことりは深夜までヘビーアームズの操縦に慣れようとしていた。しかしさすがに疲れがあったのか眠りについた。
トロワは寝顔を見るとヘビーアームズの傍らにより右腕を外しウイングガンダムからある装備をつける作業をした。
明朝六時、まわりが白銀のなかことりのヘビーアームズとゼクスのトールギスは緊張感あるなか対峙しどちらかともなく戦いが開始された!

ことり 「早い!」

ゼクス 「操縦に私も慣れてきたのでな」

ヘビーアームズのビームガトリングが大地ごとトールギスを狙う!かわすゼクスのトールギス!
基地から戦いを見つめるトロワにノイン、基地の者たち。

ノイン 「なにを考えている?」

トロワ 「この戦いに意味があるのか。オレたちガンダムパイロットはOZに追われまた地球圏は連邦、UTX、ナチュラルにコーディネーター、ソレスタルビーイングなど多くの勢力が存在している」

ノインはトロワの言わんとしてることは理解していた。無意味な決闘など望まないのに行うことりとゼクス。
ゼクスはもちろんだが、ことりを死なすこともいけない思いがした。

ゼクス 「ふ、この戦いは私の勝ちのようだ」

ことり 「まだわかんないよ!弾切れ……!?」

ビームガトリングが空回りしていた。
だが、トロワから戦いの前にあることを言われた。いざという時は手元のスイッチを押せ、と。
押すとビームガトリングが外れ肘から下にビームサーベルが一本あった。ウイングからのビームサーベルだった。
ことりはビームサーベルを抜いてゼクスに向かった!

ゼクス 「さすがだ!ガンダムのパイロット!」

No.138 17/01/12 20:18
自由人 

ことりのヘビーアームズ、ゼクスのトールギスのビームサーベルがつばぜり合いをするなかトロワは向き直る。

ノイン 「どこへいく?」

トロワ 「ことりに借りを返してもらう。OZの追撃隊も来るはずだ」

彼は手にした穂むまんを掴みながら格納庫へ向かいウイングを起動させ移動させた。
OZの追撃隊にわずかに先行してる飛行機があった。それはサンクキングダムの紋章を持つリリーナたちであった。

リリーナ 「ことり……」

彼女の手にはノベンタ夫人の手紙があった。しかしOZ追撃隊の手が迫っていた。

OZ 「こちらOZ!所属不明機、ただちに投降せよ」

リリーナ 「なにを勝手なことを!」

瞬間、後方のOZ機が爆発した。機体の前方には懐かしいウイングガンダムの姿があり叫んだ。しかしことりの声ではなかった。

リリーナ 「ことり〜!!」

トロワ 「あいつの知り合いか。どうする?」

リリーナ 「ふたりの戦いをやめさせます」

わかった、とトロワはバスターライフルを下ろしサンクキングダムの飛行機を見送った。
しかしことりとゼクスの戦いは熾烈を極めていた。ビームサーベルが輝き弾けた!

ゼクス 「やるではないか!ガンダムのパイロット!」

ことり 「ことりはことりだもん!」

だがことりが不利なのは変わらない。ヘビーアームズは右腕は肘から下がなく機体バランスはよりデリケートなのだ。トールギスは五体が健在なぶん有利なのである。

ゼクス 「もらった!」

トールギスからビームサーベルが振り下ろされた瞬間にサンクキングダムの航空機が間に入り逡巡する自分がゼクスにあった。

ゼクス 「リリーナか!?」

リリーナ 「ゼクス特佐ですか」

そうだ、と感情を殺して妹にわずかに答えた。兄妹の再会がこのような形に躊躇いがないといえば嘘であった。

リリーナ 「この戦いに意味はありません。ただちに剣を下ろしなさい!」

ことり 「り、リリーナさん……」

立派になった、と思いながらもゼクスはビームサーベルを振り下ろしヘビーアームズを傷めつけた。その行為にリリーナは怒りを持った。

リリーナ 「ノインさん私はあなたを誤解していました。あのような者がサンクキングダムの騎士であるわけありません!」

No.139 17/01/14 13:42
自由人 

ノイン 「申し訳ありませんリリーナ様。言い訳のしようがありません。しかしゼクスの戦士たる気持ちをご理解ください」

リリーナ 「なにを言っているのです!ことり、ゼクスを倒しなさい!」

ことり 「くっ」

ゼクスは妹リリーナが立派になったことを知り仮面の奥で感慨にわずかに浸りながらも戦士としての自分を優先した。

ゼクス 「見るのだリリーナ。戦士たる生きざまを」

トールギスによりヘビーアームズは傷だらけにされてゆく。あまりに無惨な行為だが、これでは完全平和にしか届かないかもしれないとリリーナは思う。

リリーナ 「ノインさん。ことり!」

ことり 「わかってるもん!」

ことりはヘビーアームズを動かし跳躍しかわした!

ゼクス 「復活したか。さすがだ」

ことり 「負けないもん!穂乃果ちゃん海未ちゃんたちに会うんだもん」

リリーナ 「ゼクスを倒しなさいことり!」

ノイン 「お止めください。リリーナ様の兄なのです!」

リリーナ 「兄……?」

ノインからかつてサンクキングダム崩壊の事情を改めて耳にし崩壊時にゼクスは復讐を誓い仮面を被った。だが、トレーズの支配する平和また対ヴェイガンのために地球をひとつにしようとするフリット・アスノと組み地球圏をひとつにしようとしていた。
だが、ゼクスは釈然とするものがなくガンダムと戦うことで自分の行く末を決めようとした彼の胸の内を聞きリリーナは涙をこらえた。

リリーナ 「好きなのですね兄が」

はい、ノインの返事はなんのてらいもなかった。
しかしことりとゼクスの戦いは突然終わりを告げるのだった。トロワから通信が入る。

トロワ 「OZの追撃隊だ。ノイン、リリーナに基地の者たちは逃げろ。ここは俺たちが……」

ゼクス 「その役目は私の役目のようだ。ガンダムパイロット、君たちはコロニーのために戦え」

ゼクスは推進剤や武器が少ないなか追撃隊に向かっていた。

ゼクス 「また会おう!ことり!!

ことり 「」

トロワ 「あいつは戦いづらい相手になるな」

ことり 「うん(ホワイトベースにいったん帰れるかも)」

ことり 「リリーナさんは自分と自分の国のためにがんばって」

南極の戦いは決着がつかないままそれぞれ別れた。

No.140 17/01/14 17:55
自由人 

希 「なあなあ。穂乃果ちゃんたちいつアイドルするの?」

穂乃果 「ことりちゃんが帰ってからだよ」

海未 「はあ」

リュウ(幻影)『頑張るんだ。ガンタンクの海未』

海未 「うわああ〜!?リュウさんもう現れないでくださいよ」

相変わらずリュウの幻影に惑わされる海未である。気分転換にアイドル名を決める目安箱を再び見てみることにした。

りんぱな 「なんか久しぶりだね」

穂乃果 「お!?入ってるよ」カサカサ カサカサ!

海未 「ことりがいないのにアイドルをやっても意味ないのでは?」

穂乃果 「今日の最初の一枚目は!?」

うみりんぱなのぞ 「!?」

穂乃果 「『にこにーお姉さまと和菓子屋と道場娘にマカロン娘』です」

穂乃果 「だれが和菓子屋よ」

海未 「道場娘てなんですか!?宇宙世紀生まれですよ」

希 「まあまあ(まだ入れなくて正解やったな)」

穂乃果 「二枚目だよ。『にこちゃんナンバー1アイドルとココアなブラザー&シスターズ』」

凛 「な、長いにゃ」

花陽 「ブラザー&シスターズ?」

穂乃果 「三枚目だよ!『にこお姉ちゃんと虎太郎、だけど虎王じゃないよ。魔神英雄伝ワタルのプラクションを買って♪』……」

穂乃果 「ワタルじゃないしがちがうでしょう!」

海未 「穂乃果が切れた!?」

りんぱな 「キャア!?」

真姫 「サンタさんに頼んであげるわ。虎太郎くん」ウルウル ウルウル

希 「やれやれ。真姫ちゃんでもワシワシするにいくかな」

真姫 「逃げよ」

希 「」ワシワシ!

花陽 「」タスケテ!

希 「」ワシワシ!ワシワシ!

凛 「にゃあにゃあ!?」

希 「」ワシワシ!ワシワシ!ワシワシ!

海未 「なにするんですか!」ゴチン!

希 「かんにんや」(/≧◇≦\)

希 「まだ穂乃果ちゃんおるし」( ̄0 ̄)/ヤルデ!

穂乃果 「ほ、ほのかの純潔はほのかのだよ」ウルウル

希 「真姫ちゃんにしよう」

穂乃果 「」(^o^)v

希 「」ワシワシ!ワシワシ!

真姫 「イミワカンナイ!?」

ことりが再びホワイトベースに乗るまでの短い話だった。

No.141 17/01/14 21:06
自由人 

OZから連合勢力から解放そして宇宙への進出が進むなかことりはゼクスによって修復されたウイングガンダムでホワイトベースを目指していた。
ホワイトベースでもウイングガンダムの機体が見えていた。

セイラ 「所属不明機接近!?いえ、連邦の識別信号ね」

希 「あれは」

おやどり 「ことり、無事だったのね」

穂乃果 「よかった。生きていたよ」

海未 「穂乃果ならきっと戻ってこれませんね」

穂乃果 「どういう意味」

開かれたカタパルトにバードモードのウイングガンダムがゆっくり着地しコクピットからことりが降りてきておやどりに抱きついた。

ことり 「ママ!」

おやどり 「ことり」

ことり 「穂乃果ちゃ〜ん!海未ちゃん!!」

しかしこの時一度ホワイトベースは陸上に着陸していた。その隙を突いて何者かが密かに潜入していた。

? 「お姉さん、潜入成功ね」

? 「ハラショー。これが連邦の艦なのね」

希 「ん?気のせいやな」

ことりが戻ってきたことで再びアイドルについて話し合いが行われた。
この時代スペースシップアイドルなるモノが流行していた。
スペースシップ(宇宙戦艦)アイドル。その原点はもとはジオン・ズム・ダイクンのもとにいたとされるA-RISEはコロニーアイドル、通称コロドルがはじまりだった。
しかし戦乱が進むなかコロニー単位ではなく戦艦単位でアイドルを育成しようとする動きがあった。
ちなみにもとは矢澤にこもシャア・アズナブル育成によるアイドル候補生のひとりだったとされる。

穂乃果 「入ってるかな?」

ことうみ 「」ドキドキ

希 「」(( ̄_|

真姫 「なにしてるの」

希 「」ワシワシ!

真姫 「やめなさい!」

りんぱな 「」ドキドキ

穂乃果 「あ!あったよ!え〜と……ゆーず?」

海未 「u’s、ミューズではないでしょうか」

穂乃果 「石鹸?あ!ことりちゃんとお風呂入りたい」

ことり 「ことりも!」

海未 「歌姫のことですよ!」

穂乃果 「よし!これに決めた!」

ようやくスペースシップアイドルの名前が決まったことに希は真姫にワシワシしながら涙を流していた。

真姫 「イミワカンナイ!?」

No.142 17/01/14 21:30
自由人 

穂乃果ことり海未は久しぶりに三人でお風呂に入浴していた。

穂乃果 「衣装担当はまたことりちゃん!」

ことり 「は〜い」

穂乃果 「作詞は海未ちゃん」

海未 「やるのですか」

穂乃果 「作曲は……真姫ちゃんだったけ」

真姫はお風呂場から聞こえる声にいそいそと作曲をいそいそとしていた。

真姫 「もうHONOガンダムのこともあるのに」

? 「変な艦ね」

真姫 「?」

作曲をした真姫はディスクにコピーをして穂乃果たちに渡した。

穂乃果 「練習場所はとりあえずはホワイトベースのカタパルト」

海未 「危険ですよ」

ことり 「甲板はもっと危ないよ」

海未 「しかたありせん。ん?なぜカタパルトに神社の社があるのでしょう」

希 「まあ祈っときや」

穂乃果 「希ちゃん!?」

ことり 「ここでバイトしてるの?」

巫女姿の希はあまり触れたらあかんというオーラを醸し出していた。

ほのことうみ 「(安全祈願してたのかな)」

海未 「(リュウさんが浮かばれませんね)」

リュウ(幻影)「そう思うか」

海未 「何回現れるんですか!?」

ほのことのぞ 「」ビクッ

練習に練習を重ねる三人の u’s !体力がついたこともあり穂乃果の進歩は目を見張るようだった。
そしてデビュー前日。

穂乃果 「スペースシップアイドル u’s です」

ことり 「よろしくお願いします」

海未 「は、恥ずかしいです」

穂乃果 「特別手記『ガンタンクと海未ちゃん』が付録だよ」

海未 「なにをつくってるんですか」

穂乃果 「す、少しでも海未ちゃんの羞恥心をなくしたいの」

よけいなお世話です、と叱られながらデビューの日を迎えた。
艦内に設けられた会場にはヒフミトリオが飾り付けや機材をセッティングしていた。

穂乃果 「スゴい」

ヒデコ 「久しぶりの出番でこれだけなんだ」

フミコ 「飾り付けと機材はセッティングしたよ」

ミカ 「がんばってね」

着替える穂乃果たち。それを見る謎の侵入者。

? 「スペースシップアイドルみたいね。あの子たち。認められないわ」

? 「海未さんか」

No.143 17/01/15 17:16
自由人 

ブライトは『ガンタンクと園田海未』を一冊手にした。

ブライト 「リュウとの思いが切実に綴られて海未くんの気持ちが伝わる」グスッ

ミライ 「あなた泣いてるの」

ブライト 「い、いや」

ミライ 「ようやくホワイトベースのスペースシップアイドルが誕生するのね」

ブライトはミライと近づけたことによろこびを感じながらもおやどり艦長代行の代わりに艦長代行の任にようやくつけたのだ。

ブライト 「補給部隊はまだか」

セイラ 「まだね。戦線があちらこちらで途絶えているみたいね」

ミライ 「連邦の反撃かしらね」

ええ、とセイラは頷く。ブライトはUTX軍が敗走にあるとは思えない。MS戦については先のランバ・ラル戦で一日の長があるのを実感した。
アムロたちもシミュレーションで余念がなかった。
その結果……。

穂乃果 「海未ちゃんなんで衣装の下にジャージなの!」

ことり 「ラインが二本線のジャージだから仮面ライダー新1号?」

穂乃果 「とりあえず脱がそう」

ことり 「」エイエイ!

海未 「」キャー!?

海未 「は、ハレンチです!?ことりなにか変わりましたか?」

穂乃果 「そういえば自爆したんだよね」

ことり 「コロニーも大切な存在なんだ」ウルッ

ふたりは思った。
ことりはコロニー生まれらしいのを何となく知っていた。だけど本人が語る時までは待とうと。

穂乃果 「ステージ準備いいみたいね」

海未 「き、緊張します」

ことり 「だ、だいじょうぶだよ!」

カーテンの向こうには艦内の人たちが待っているはずだった。
凛と花陽はというと。

凛 「ジム改さんおとしてごめんにゃ」フキフキ

花陽 「は、早くステージにいかないと」フキフキ フキフキ!!

真姫は。

真姫 「ジム改がピカピカになってるし!?ほんとにジムなの!?」

プトレマイオスにいるにこはホワイトベースの艦内コンピューターを一部ハッキングしていた。

にこ 「やっとデビューなのね」フン

カメラを動かすとこころたちの姿が映り笑みを返していた。

こころ 「お姉さま」

にこ 「(見えてんの?)」

No.144 17/01/16 12:16
自由人 

真姫はHONOガンダムを見つめていた。

真姫 「月に行って記憶を取り戻す必要があるかしら」

凛 「落としたジム改を綺麗にするにゃあ」フキフキ!フキフキ!

花陽 「ほ、穂乃果ちゃんのところに行きたいのに」フキフキ フキフキ

真姫 「ヴェェ、ジム改が綺麗になりすぎ!?」

花陽は凛を引っ張って会場まで走っていってしまったのを真姫は吐息をついていた時だった。
背後から希がワシワシしたのだ。

希 「」ワシワシMAX!!

真姫 「」キャー

真姫 「なにすんのよ!」ゴチッ!

希 「」ギャア!?凹

真姫 「はあはあ。しまいにホワイトベースから叩き落とすわよ」

希 「か、堪忍や。ちょっと欲求不満やったさかい。それより真姫ちゃんはいかへんの」

真姫 「」ツン

? 「なんて艦なのかしら。認められないわ」

? 「うわぁ」

? 「見てはいけないわ。忘れなさい」

? 「はい」

その頃、穂乃果たちはステージの向こう側にいて緊張していた。

穂乃果 「そろそろだよ」

海未 「き、緊張します」

ことり 「だ、だいじょうぶだよ!」

ビー!とステージ開演の幕が広がり穂乃果たちは客席を見てあぜんとした。

ほのことうみ 「」( ; ゜Д゜)( ; ゜Д゜)( ; ゜Д゜)

穂乃果 「誰もいない」

ことり 「海未ちゃんの恥ずかしい写真を特典につけたらよかったかも」

海未 「むっ」

カメラ越しににこは無言だった。

にこ 「……」

花陽 「間に合った!」

凛 「ジム改を綺麗にしたのに!」

花陽 「ジム改より穂乃果ちゃんたちだよ!」

真姫 「」フン

希 「」スピリチュアルヤネ

? 「」🎥

? 「お姉さん何を?」

? 「いいから。どうせ認められないけど」

穂乃果 「やろう!海未ちゃんことりちゃん」

ことうみ 「うん!」

三人のデビューを見ている者は少なかった。しかし花陽の心に明るい希望を灯した。

にこ 「」フン

真姫 「にこちゃんもどこかで見てるのかしら」

にこ 「」🎥ミテルノニ

ホワイトベースにスペースシップアイドルが生まれた……。

No.145 17/01/16 19:58
自由人 

花陽だけが拍手をして凛はやっとデビューしたんだと思った。
花陽の拍手だけが会場に響いていた。希はようやく夢の一歩やなと感じた。

穂乃果 「花陽ちゃん」

海未 「花陽」

ことり 「ぱなよちゃん」

花陽 「はなよです」ワスレチャッタノ

にこはハッキングしたカメラから録画はいちおうしといたのでカメラを切った。

にこ 「」フン

ロックオン 「何を見てたんだ。ミススメラギの入浴かい」

にこ 「うわああ。ロックオンなに入ってんのよ!?」

アレルヤ 「いやいや刹那はどこかのスペースシップアイドルを見てたんだ」

ティエリア 「ヴェーダの力をこういうことに使いたくはなかったが」

にこ 「あんたたちなに入ってきてんのよ!」

ロックオンアレルヤティエリア 「追い出された」

フェルト 「何をしてたの?刹那に」

チーム・トリニティがプトレマイオスに視察に来る数日前のことであった。

にこ 「ソレスタルビーイングはやっかいな人間の集まりなの」

再びホワイトベース。
とりあえずは u’s のファーストライブはいちおうの成功をおさめた。
しかしこの時ことりはあることを密かに決意していた。

穂乃果 「ことりちゃんと寝るの久しぶり」

ことり 「いちゃいちゃ」

海未 「ハレンチですが、希よりはマシなので見逃します」

希 「(ウチはいつの間にかハレンチ兵器なんかな)」

まきりんぱな 「(自覚がない(にゃ))」

訓練を終えたアムロたちは会場にいくとすでに後片付けをしてあった。

ヒデコ 「アムロさんたちもう終わりましたよ」

アムロ 「え!?穂乃果ちゃんたちのライブを見たかったのに」

ハヤト 「訓練しすぎたからだよ」

カイ 「しゃあねえな」

フミコ 「これ海未さん手記の『ガンタンクと園田海未』読んでみて」

アムロ 「」

ミカ 「後片付けひといきだよ!」

ヒフ 「おー」

アムロ 「」

No.146 17/01/21 06:19
自由人 

しかし翌朝、ホワイトベースからウイングガンダムとことりは飛び立っていった。
穂乃果たちはことりがいないことに気づいた。

穂乃果 「ことりちゃんどうして」

そこにlineが彼女から届いた。

ことり:ことりはいまはコロニーと地球のために戦うの!だけどu’sは三人でひとつだよ♪

ブリッジから見えるウイングガンダムの光点に穂乃果、ことりは涙した。凛と花陽はまだ寝ていた。

りんぱな「」💤💤

真姫 「よく寝るわね」

ウイングガンダムの光点をもうひとつ地球に降下するシャトルから見ている者たちがいた。
UTX軍の黒い三連星そして新型MSドムを乗せたシャトルであった。

オルテガ 「地球か。あの光はなんだ?」

マッシュ 「連邦の新型か。いや」

ガイア 「あれはコロニーのヤツだな。OZ相手に自爆したヤツかもしれん」

彼らはオデッサにあるマ・クベの鉱山基地に着いて彼に挨拶した。

マ・クベ 「キシリア様直々だからよきにはからおうではないか」

ガイア 「よく言うぜ。ランバ・ラルを見捨てたくせに」

マ・クベ 「口をつつしんでもらおうか。この基地の司令は私だぞ」

黒い三連星は本音は納得しないものの部隊は違うが、ラルの部隊がマ・クベの政治的判断で見捨てられたのは暗黙の了解であった。
黒い三連星は新型MSドムの機種転換を兼ねた訓練に入った。
その頃、ホワイトベースでは希がu’sをネット配信しようとしたが驚いた。

希 「な!?誰や。もうネット配信してるやんか」

てっきり自分が一番乗りかと思ったらつい先日のu’sのライブはすでにネットに乗っていた。
いったい誰が?、と疑問に思う。配信者の名前は“E.A(&A.A)”とあった。

?「お姉さんひどい」

雪穂 「誰?」

亜里沙 「あ!」

亜里沙 「あたし絢瀬亜里沙」

雪穂 「いつホワイトベースに乗ったの」

亜里沙 「つい先日かな。アハハ、じゃあね」

雪穂 「バイバイ」

? 「乗組員に姿を見られたじゃない。機会をみて降りるわよ」

亜里沙 「は〜い」

No.147 17/01/21 13:51
自由人 

セイラ 「暗号通信です。補給部隊送る、連邦作戦本部ビッグトレー、よりです」

ブライト 「補給部隊か。食料はあるが、我々とて武器弾薬は疲弊しているからな」

アムロ 「ガンタンクの改修も必要かと」

わかっている、とブライトは言う。ガンタンクをひとり乗りに改修するには技術者も必要だがホワイトベース内の技術者だけでは不可能だった。

穂乃果 「ほっ!ほっ!ほっ!」

海未 「穂乃果、だいぶ動きがスムーズになりましたね」

花陽 「」(( ̄_|

海未 「いったん休憩しましょう」

穂乃果 「わ〜い。今日はあんパンだよ。ぱくっ!」

海未 「太りますね?」

穂乃果 「うん?でもガンタンクがリュウさんの形見になったね。戦い終わるまで名ガンタンク乗りに海未ちゃんの名前を歴史に残そうよ」

海未 「いやですよ!」

ふたりのじゃれあいを花陽は覗き見ていた。
アイドルをしたい、と思うがなかなか言い出せない。u’s の三人みたいにパイロットでもないしとうじうじしていた。

凛 「か〜よちん♪」

花陽 「」ピャアアア!?

ブライト 「なんだ?敵襲か」

セイラ 「小泉花陽の叫び声ですね」

希 「相変わらずやね」

おやどり 「ことり」

花陽 「け、警報じゃないのに!ひどい」

凛 「かよちんの声がかわいいからにゃ」

海未 「花陽に凛、どうしたのですか」

穂乃果 「あんパンを分けてあげるよ。はい」

りんぱな 「ありがとう。穂乃果ちゃんア○パンマンみたい」

穂乃果 「」ホメラレタ!

りんぱな 「海未ちゃんガンタンク名パイロットになってね。バイバイ」

海未 「なりませんよ!言いたいことだけ言って帰りましたね」

真姫は一部始終を見ながら吐息をついていた。
HONOガンダムについて思い出したいがどうしても記憶を自ら封じたために限界があった。
なぜ自分はあの機体をつくったのか……。
部屋に帰る途中、凛と花陽の会話が耳に入る。

花陽 「はあ」

凛 「かよちんはアイドルしたいにゃ?」

ドキッ、とした花陽だった。
真姫は相変わらずいじいじしてる彼女にちょっとイラついてもいながら見ていた。
黒い三連星はホワイトベースの付近にすでにいた。

No.148 17/01/21 20:43
自由人 

ホワイトベースはまたもエンジンやミノフスキークラフトの故障でやむ無く不時着を余儀なくされた。

? 「チャンスよ!亜里沙いまのうちよ」

亜里沙 「お姉さん」

雪穂 「亜里沙ちゃんどこ行ったのかな」

穂乃果 「ひと探し?手伝うよ」

しかしこの間に黒い三連星は新型MSドムを動かしホワイトベースを奇襲しようとしていた。

ガイア 「木馬は不時着したようだな。いまのうちに落とすぞ」

オルテガ、マッシュ 「おう!!」

ドムはホバー走行とジャイアントバズーカでホワイトベースを爆撃しおやどりやブライトは攻撃態勢に移った。

穂乃果 「安全な場所にいるんだよ雪穂!」

雪穂 「うん。でめ亜里沙ちゃんどこにいるのかな」

こころ 「いまはじっとしてましょう」

雪穂 「姉貴たちより年下なのにしっかりしてる」

セイラ 「敵は機種不明!データにない新型の模様!穂乃果、アムロ、カイ、海未、ハヤト気をつけて」

穂乃果 「もう!」

アムロ 「新型?UTX軍か」

カイ 「へいへいいきますよ」

ハヤト 「リュウさんの弔い合戦だ。海未!」

海未 「わかってます」

ガンタンクに新たに乗るのはハヤトだった。海未が頭部の射撃手、ハヤトはコアファイターからのコントロール。つまりは……。

海未 「いざという時わたしは脱出できないではありませんか!?」

希 「コクピット選びにハヤトくんが選んだ海未ちゃんとのゲームは?」

ハヤト 「ば、ババ抜きです!」

アムロカイ 「なるほど」

凛のジム改は脚部が不調で出撃は見合わされた。

凛 「まえ落とし穴に落としたからにゃ」

花陽 「凛ちゃんが戦いに出ないのはいいけど」

ガイア 「連邦の白いやつは二機いるのか」

オルテガ 「ランバ・ラル隊の報告書にそうあったな」

マッシュ 「油断はするなよ」

三機のドムはジャイアントバズーカを放ちながら素早く着実にホワイトベースに接近していた。
爆発がホワイトベースを襲う!

No.149 17/01/22 06:14
自由人 

アムロ 「新型か!?」

穂乃果 「早いし!バスーカ?」

アムロと穂乃果はモニターで新型をわずかに見た。そして叫んだ!

ほのアム 「希(ちゃん)!?」

希 「え……?」

カイ 「俺からは見えないが威力はあるな」

海未 「うかつに前に出たらホワイトベースを守れません」

ハヤト 「わかってるさ」

凛のジム改が出れないため防御が不十分なのだ。凛は機銃座についた。花陽もだ。

凛 「やらせないにゃあ」

花陽 「ううう、コワイ」

真姫 「だったらよしなさい!私がやるわ」

花陽の機銃座には真姫がついた。しかしドムのバスーカから攻撃は止まないどころか激しさを増す。

凛 「なんの!」

真姫 「あぶない!?凛!花陽っ!?」

機銃座にバスーカの弾頭が爆発し機銃座は破壊されたが、凛は持ち前の運動神経から真姫はとっさに後ろにいた花陽を庇ったが真姫は足に破片が刺さり血が流れていた。

こころ 「早く早く!」

ここあ 「こころ救助隊来たよ!」

雪穂 「あたしが年上なのに」

真姫は医務室に運ばれた。花陽は涙を流していたが真姫は言う。

真姫 「いまは戦う時。涙を流すのはあとよ」

そのとおりである。
穂乃果とアムロは新型をようやく目にした。

ほのアム 「希(ちゃん)!?」

希 「だからなに!?」

ガイア 「ジェットストリームアタックだ!」

オルテガマッシュ 「オー!!」

穂乃果 「きた!?」

アムロ 「僕がいく!」

アムロのガンダムの前に三機のドムが並び正面のドムがバスーカを放つ!アムロは上にかわす!
しかし二機目のドムがさらにヒートサーベルを構えて跳躍した!

アムロ 「なに!?」

穂乃果 「アムロさん!」

穂乃果はバルカンを放つがそれより先に三機目のドムがサーベルでアムロを牽制し穂乃果にバスーカを放つ。

ガイア 「連邦もやるではないか」

オルテガ 「白いヤツは二機いるのか」

マッシュ 「けっ」

ガイア 「もう一度ジェットストリームアタックだ!」

ふたたび周辺の森林に身を隠した黒い三連星にアムロと穂乃果は慌てた。

アムロ 「なんてパワーだ」

穂乃果 「まるで希ちゃん……?」

No.150 17/01/22 12:04
自由人 

希 「なんか戦闘中に話題にされてんねんけど」ムッ💢

おやどり 「とにかく敵を近づけさせないで」

ブライト 「弾幕を張るんだ」

ガイア 「ジェットストリームアタックをやるぞ」

オルテガ 「新型の拡散ビームを試すか」

マッシュ 「ああ」

森林を駆け抜け三機のドムは再び二機のガンダムに襲いかかる。

アムロ 「くっ!来る」

穂乃果 「やっぱり希ちゃん?」

希 「穂乃果ちゃん!」

ガイアがバズーカを放ち再び爆発が起きるが穂乃果が防いだ。

オルテガ 「拡散ビーム砲だ!」

ドムの胸の下にある拡散ビーム砲が輝きを放ちアムロ、穂乃果の機体のモニターに焼き付きを残し慌てた。

ほのアム 「なに!?」

カイ 「あぶないぜ!」

すかさずカイのガンキャノンが火を噴いた。

マッシュ 「大砲かつぎが!!」

海未 「穂乃果!アムロさん!?」

ガイア 「引き上げるぞ」

マッシュ 「連邦の別の反応がある」

オルテガ 「別部隊か」

森林の中に引き上げながら黒い三連星はマ・クベの鉱山基地に戻った。
別の反応は連絡のあったマチルダの補給部隊であった。

マチルダ 「お久しぶりです。おやどり艦長代行ブライト艦長代行」

ずんぐりしたミデアの機体が数機ホワイトベースのそばに着陸し補給や修理が行われていた。
しかし希はというと。

希 「戦闘中になんかウチの名前出してなかった穂乃果ちゃん?」

穂乃果 「わああん!?UTX軍の新型だよ!!」

海未 「似てますがちがいますよ」

凛 「どんなMSだったにゃ?」

真姫 「バズーカを持ってた重MSらしいだったみたいね」

希 「あたしはバズーカないし」

花陽 「真姫ちゃん」

海未 「不本意ですが真姫。二機のガンダムから先ほどの戦闘データを見せてくれませんか

足に怪我をしている真姫はできなかったので代わりに花陽が慣れない手つきで戦闘データをディスク化しシミュレーションマシンに映し希はあんぐり口を開けた。

希 「……」

アムロ 「」ニゲヨ

カイハヤト 「」ダナ

穂乃果 「」ジー ノゾミチャン?

希 「ウチといっしょにすな〜!!」

希は暴れた!!

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