みんなでつくろうストーリー8の6
約1年以上続いた、“みんなでつくろうストーリー8”…。
一旦終了したストーリーではありますが、実はまだ未完なのであります…。
とりあえず完結するのかどうかはわかりませんが、みんなでつくろうストーリーの主さまに代わり、私フリーターが、続きを書いてみることにいたします。
完結するなら8の10ぐらいまでにはなんとかしたいですな。
もちろん9スレにもストーリーを作りにいきます!
よろしくです\(^o^)/
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>> 206
西田には、菜穂子を愛していながら、島津がためらう気持ちも痛いほどわかっていた。
西田も、昔、菜穂子にあこがれていたからである。
西田は、菜穂子への気持ちを封印し、田沼滋がすすめる見合いの相手だった広恵と結婚した。
広恵は、菜穂子とちがい平凡な容姿の女だったが、気立てもよく、子供にも恵まれ、それなりに幸せだし、由美子と結婚してよかったと思っている。
だが、菜穂子に対するあこがれは消えることはなく、西田は菜穂子の幸せのためならどんなことでもしようと決めていたのだ。
若かった菜穂子が、島津と恋におち、田沼滋から反対されていても、田沼滋の目を盗んで積極的にデートに協力したこともあったのだ。
西田は、菜穂子の幸せのために というのもあったが、島津とウマがあい、島津を好きになったからでもあった。
西田「島津さん、あなたの気持ちも僕なりによくわかるつもりです。でも、このままでは駄目です。僕に考えがあります…」
西田は、田沼滋や猿渡には極秘で、島津と菜穂子を会わせよう と考えていた…
>> 207
そうこうしているうちに、菜穂子と由紀を迎えに行く時刻が迫ってきていた。
西田は、何とか菜穂子だけを島津と会わせたいと考えていた。
一方、食事も終わり、デザートも食べ終わって四人はお茶を飲んでいたが、やはり大輔は、時おり由紀に淫らな視線を向けていた。
親父が再婚したら、ひとつ屋根の下で暮らすわけだから、やれるチャンスだって
いや、こんないい女、それまで待てないや
大輔は中学生ですでに何人かの女とセックスしていたが、相手になった女はたいてい、場合によってはカネで簡単に身体を許すような不良少女か、自分の母親ぐらいな年齢の女で、由紀のような美人で上品な少女ではなかった。
うまくいけば、ひとつ屋根の下で、毎日やりたい放題だよな
由紀は、時おり感じる大輔の視線がたまらなく嫌だった。
西田さんが早く迎えに来ないかな
由紀は思っていた…
>> 215
次の日、由紀と奏は、ふたりで仲良く登校していった。
由紀は奏に
「昨日はごめんなさい。本当は奏くんと一緒に図書館で勉強したかったんだけど、お母さんの用事で…」
と言った。
奏は、
「気にしてないよ。それよりもきょうは一緒に帰ろう。昨日の夕方は、由紀の家に行けなかったし、由紀の家で一緒に勉強したいんだけど…、いいかな…?」
と言った。
田沼滋から交際を認められてから、奏は時々由紀の家に行っていたが、田沼滋の言いつけを守って、決して由紀とふたりきりになることはなく、必ず祖母の美恵子や、菜穂子や田沼滋の目の届くリビングで勉強したり、ゲームをしたりしていた。
由紀も、学校の友達から、同年代の男子は、性に対して興味を持ち、彼女が出来れば、そういう関係になりたがるものだということは聞いていた。
昨日の大輔の視線も、そういう視線だったのかもしれない…
と由紀は思っていた。
奏にも、そういう欲望があるのだろうか
あっても、決して態度に出さず、いつも私のことを大事にしてくれてる…
由紀は、そんな奏が好きだった。
由紀も、高校卒業して、奏と同じ大学に進学し、大学を卒業したら、奏と結婚したい と思っていた。
奏くんと結婚して、お父様とお母さまみたいな夫婦になりたい…
まだ父親の島津が蒸発する前、由紀は子供だったが、子供だった由紀の目にも、父と母は仲がよい夫婦に見えた。
父も母も、お互いのそばにいるときは、この上なく幸せそうだった…
>> 216
子供だった由紀は、時おり、父と母がキスをしている場面も垣間見たこともあった。
父と母は、由紀が見ているとは知らず、服のままではあったが、父は母を抱きしめ、唇を重ねていた。
唇を離したときに、母はうっとりと父を見つめ、今度は母のほうから父に唇を寄せていき、ふたたびふたりはキスをするのだった。
幼かった由紀は、ふたりが何をしているのかもわからなかっだが、そんな光景にドキドキし、同時にふたりの幸せそうな姿が強烈に胸に焼きついていたのである。
父と母は、愛しあっていたんだ
だから、母が猿渡と再婚なんて考えられないことだわ
そう思いながらも、由紀は、将来奏と結婚した時のことを想像し、想像の中で、あの時の父と母の光景に、自分と奏を重ね合わせ、少し顔を赤らめた…
>> 220
島津は、ストレートの紅茶が好きで、菜穂子はよくスコーンを焼いた。
輸入食器会社を経営していた島津は、食器にもうるさく、食器はすべて輸入物で、日本でもよく知られたブランドのものばかりが揃っていた。
島津は、ストレートの紅茶を、ウエッジウッドのティーカップで飲み、菜穂子が焼いたスコーンでティータイムを楽しんだ。
当時、社長業が忙しく、時には仕入れで海外に行くこともあった島津にとって、菜穂子の焼いたスコーンで紅茶を飲むひとときは、一番心休まる時でもあった。
紅茶のおかわりを注ぐ菜穂子の手をつかみ、自分に引き寄せて、菜穂子を抱きしめ、唇を重ねることもあった。
菜穂子は、島津が好きだったストレートの紅茶をひとりで飲みながら
あの人がいなくなってから、スコーンを焼くこともなくなったわ
あの人はよく、買いつけのためにイギリスにも行ってたけど、イギリスのホテルで出されるスコーンよりも、私のスコーンのほうがおいしいとよく言ってくれた…
そう言って私を抱きしめてくれた…
菜穂子は、猿渡と会った翌日だからか、なぜか島津のことばかり思い出すわ と思っていた…
>> 234
菜穂子がそう言って島津の胸に顔を埋めてくると、島津は再び菜穂子を抱きしめ、唇を重ねた。
ふたりは口づけをしながら、そのままそばにあるベッドに倒れこみ、島津は菜穂子の唇を離すと、菜穂子の首筋に唇を這わせながら、菜穂子のワンピースを脱がせていった。
菜穂子は、島津にされるままになっている。
島津は、菜穂子のワンピースや下着を脱がせて裸にすると、自分も服を脱いで、裸の菜穂子を抱きしめた。
菜穂子は
「恥ずかしいわ…」
と言ったが、菜穂子の身体は昔とほとんど変わっていなかった。
由紀を産んだとは思えないぐらいの細い腰で、胸もあまり大きくはなく、少女めいた身体つきの菜穂子だった。
「きれいだよ…、菜穂子…。昔とちっとも変わっていない…」
そう言って菜穂子と唇を合わせると、今度は菜穂子のほうから強く唇を吸ってきた。
島津は、11年の間、女を抱いたことは一度もなかった。
ホームレス生活だったので、女が寄ってこなかったためだったが、菜穂子以外の女をだく気になれなかったためもあった。
菜穂子も、11年の間、他の男に身体を許すこともなかった。
抱きあったふたりには、そのことがわかった。
どこかぎこちなかったが、ふたりは肉体のふれあいで愛を確かめあい、菜穂子は島津に抱かれてのぼりつめた。
島津と菜穂子はほぼ同時に果てたのだった…
>> 238
一方、島津も流郷の家で安穏としていたわけではなく、職探しに必死だった。
菜穂子を抱いたことで、一層島津も、菜穂子と由紀と3人で暮らそうと改めて思っていた。
しかし、島津の職探しは難航していた。
その間も、島津は時々菜穂子と会っていた。
菜穂子は、田沼滋や美恵子や由紀が出掛けてから、島津に電話をかけ、再会したビジネスホテルの部屋で、島津に抱かれた。
島津も菜穂子も、会えば激しく互いを求めあい、時のたつのを忘れるほどに何度も交わるのだった。
島津は、菜穂子を抱きながら、以前の菜穂子は、ここまで激しくもなく、どちらかといえば淡泊なタイプだったはずだが と思った。
だが、考えてみれば、菜穂子も40代で、まだ女盛りであり、加えて11年ぶりに夫に抱かれ、肉体に火がつくのも当然といえば当然でもあった。
島津も、菜穂子の情熱に溺れるように菜穂子を求め、激しく菜穂子の身体を抱いた…
>> 247
由利は
「年も同じで、同じバツイチなのに、なんで菜穂子にばっかそういう話が来てあたしには来ないのかしら~。神様って不公平よね。しかもあたしは子供もいないのに…」
と言ったが、菜穂子は答えず、ランチを口にした。
由利は、菜穂子の高校時代の同級生だった。
由利は身長171㎝の長身で、大学時代モデルにスカウトされ、女子大生モデルとして雑誌を飾っていたこともあった。
由利はモデルから歌手か女優に転身したかったようだが、いくら由利が美人でスタイルがよかったとはいえ、由利レベルの芸能人は結構いるし、歌も下手で、演技の勉強などもろくにしていないし、そうこうするうちに由利の所属事務所から、AVへの進出を打診され、頭にきて芸能界を引退したのだった。
菜穂子は、高校卒業後、私立の女子短大に進学したので、4年制大学へ進学した由利とは別々の道を歩いていたが、気があって現在まで何となくつきあいは続いていた。
短大卒業後、アルバイトで商社に勤めた菜穂子は、当時は同じ商社にいた島津雅彦と恋に落ち、結婚したが、由利も菜穂子と同じ時期に、広告代理店に勤務する男と結婚したのだった。
島津は商社を退社し、輸入食器会社を興した頃、菜穂子は、由紀という娘に恵まれたが、由利には子供が出来ず、結婚して4年で離婚し、その後は彼氏のいる時期はあっても再婚はしていない。
もっと若い頃は由利にもわりに再婚話はあったのだが、由利が高望みだったせいでうまくいかず、そうしてる間に、またまだ綺麗でスタイルはいいが由利も年齢を重ねていき、条件が悪くなっていたのである。
なので、ある意味由利の自業自得でもあるのだが、由利は適当に年下の彼氏がいたりもするので、口ほどには菜穂子をうらやましがってもいなさそうであった…
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