私、幸せになります✨
初めて携帯小説を書かせて頂きます😊
多くの方に読んで頂ければと思います。
中傷、批判は 辞めて下さい🙇
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そして…私は、赤ちゃんの名前を決めた。
私は、お腹に手を当てると…
「名前がやっと決まったよ。もう…いつ産まれてきても大丈夫だよ!」
そう語りかけた。
返事をするかのように…私のお腹をポコポコと蹴ってくれた。
その日の夜中…
お腹の痛みで 私は、目を覚ました。
歩の時と同じ痛みだった。
私は、慌てて お母さん達の部屋に向かった。
トントン…トントン…
「お母さん、お父さん、赤ちゃんが…」
私の声に気付いたお母さんが 慌てて部屋から出て来た。
私は、産婦人科に電話をした。
その間に お母さんは、荷物を車にのせてくれた。
歩は、ぐっすり寝ていた為 お姉ちゃんにお願いして 急いで産婦人科に向かった。
産婦人科まで車で15分くらいかかる場所にある。
車の中で、お母さんが…
「頑張って!きっと…祐介もそばで 見守ってくれてるから」
そう言うと、無言で車を走らせた。
産婦人科の近くに来ると、陣痛の間隔が短くなっていた。
産婦人科に着くと、お母さんは 私を支えながら一緒に歩いてくれた。
看護婦さんに分娩室に行くように案内された。
そして…内診をすると… すぐに 破水した。
その途端に、私は力みたくなってきた。
助産師さんが…
「まだ、力まないで…ゆっくり呼吸して下さいね」
と、一緒に呼吸法をしてくれた。
何回、力んだろうか…
「オギャァ…オギャァ…」
泣き声が響き渡った。
そして…祐介と私の愛の結晶の我が子を 私の元へ差し出してくれた。
私は、赤ちゃんと一緒に泣いた。
分娩室の外で待っててくれた お母さんも 分娩室の中に入ってきた。
すると…目に涙を溜めて…
「祐介が、産まれた時と同じ顔してる…あずさちゃん…祐介との赤ちゃんを産んでくれて ありがとう」
そう言うと、大粒の涙を流した。
゛祐介…やっと…赤ちゃん 産まれたよ!祐介にこの子を抱かせてあげたかったなぁ。祐介のいる所から、この子は見えてるのかな?゛
200★年9月20日
2980㌘の元気な女の子。
名前は…『優菜』
私は、いつの間にか眠っていた。
そして、夢の中で祐介に会った。
笑ってる祐介…。
祐介が、歩と優菜を抱っこして そして、次に私を強く抱き締めてくれた。
しばらくすると…祐介は、笑顔で何処かに行ってしまった。
「祐介!」
私は、泣きながら飛び起きた。
すると…お母さんが…
「夢…見たのね?」
私は、涙を拭うと…
「祐介…赤ちゃんを見に来てくれたのかな?夢の中で笑ってた」
「あずさちゃん…」
お母さんは、私の名前を呼ぶと…目を押さえて肩を震わせた。
私も…溢れ出す涙をこらえる事ができなかった。
しばらく 病室の中は、私のすすり声が響いていた。
すると、お母さんが…
「あずさちゃん、もう少し寝た方がいいわよ! いくら安産とは言え、出産を終えたばかりなんだから…」
私は、泣きながら頷いた。
そんな私に お母さんは、話を続けた。
「私も…家に帰って 少し寝るわね!また 歩くん連れて来るわね!」
そう言うと、帰る支度をした。
私は…
「お母さん、ありがとうございます。いっぱいご迷惑 かけて すみません。歩の事…お願いします」
私は、すすり声で お母さんに お礼を言った。
お母さんは、優しい笑顔で…
「娘の為だもの!全然、迷惑なんかじゃないわよ!もう…いつまでも泣いてないの!お母さんなんだから…」
私は、嬉しかった。
あまり泣き過ぎて、悲しくて泣いたのか…嬉しくて泣いたのか…わからなくなっていた。
そして…私は、笑顔を作ってお母さんに
「気をつけて帰ってね!」
そう言うと、お母さんが…
「はいはい。あずさちゃんも、ちゃんと寝るのよ!」
そう言うと帰って行った。
私は、ベットに横になると…祐介に語りかけた。
゛祐介… 私って…幸せものかな?祐介が私を愛してくれたように、祐介のお父さんも お母さんも、お姉ちゃんも 私と歩を愛してくれてるよ。祐介…私…歩と優菜を一生…守るからね!祐介…ちゃんと見守っててね゛
そう語りかけると、いつの間にかに眠りについた。
それから…数日後。
私と優菜の退院の日が来た。
迎えに来てくれたのは、祐介のお父さんとお母さんと歩だった。
私は、優菜が産まれたら 一番最初に行く所があった。
それは…祐介が眠っているお墓だ。
お墓に着くと…
私は、優菜が見えるようにすると…
「祐介…優菜だよ!ママに似て美人でしょ?」
冗談まじりに優菜の紹介をした。
ただ…返事も帰ってこない墓石に向かって、私は 何度も優菜を見せた。
そして…家に帰ると…私の両親が来ていた。
「優菜ちゃん!ばぁばでちゅよー」
と 優菜を抱っこした。すると…歩が焼きもちをやいたのか…母の足をチョコチョコ蹴っ飛ばしていた。
「歩ー見ないうちに大きくなったねー!」
そう言うと、今度は歩を抱き上げた。
「さすがに、お兄ちゃんは重くなったね!」
歩は、母の腕の中で上機嫌だった。
私達は、リビングに入ると…父が話はじめた。
「あずさ…これからの事は、考えたのか?」
私にとって あまり聞いてほしくない事だった。
私は…
「考えてるけど、まだ どうしていいかわからない!」
「それなら、もう…帰ってきたらどうなんだい?」
すると…今度は母が話はじめた。
「そうよ!いつまで こちらに甘えるつもりなの? 優菜も産まれたんだし…帰って来なさいよ!」
私は、うつむいたまま…
「そんな事を言いに来たの??何も、退院した日にそんな事 言わなくてもいいでしょ?」
私は、聞こえるか聞こえないかわからない位 小さい声で話をした。
そんな、私達の会話を聞いていた 祐介のお母さんが話はじめた。
「私達は、いつまでも居てもらっていいんですよ!確かに…籍を入れた訳じゃないけど…祐介が、結婚を真剣に考えた人ですもの…」
すると…祐介のお父さんも…
「そうですよ!あずさちゃんは…娘同然ですよ」
私は…嬉しくて涙が溢れてきた。
そして…私は…
「私…ここにいたい。祐介のぬくもりのある この家にいたい!」
すると…歩も…
「あーもここにいる」
歩の一言で、私の両親は納得したのか…
「この子達をよろしくお願いします」
と深々と頭を下げた。
その姿を見て、私は…
「お父さん、お母さん、勝手な事 言ってごめんね…!」
「うちには、祐介くんのぬくもりはないからな!」
そう言うと 私の両親は帰って行った。
そして…月日は流れた…。
祐介の一周忌の事だった。
私が、部屋で優菜に母乳をあげていた時だった。
トントン…
「お姉ちゃんだけど…入ってもいいかな?」
「母乳あげてる所だけど…いいよ 入って!」
すると…お姉ちゃんが真剣な顔をして話はじめた。
「あず…。聞いて欲しい事があるの!」
「なぁーに?お姉ちゃん、真剣な顔して…どうしたの?」
「うん…」
「何か言いにくい事?」
「祐介の一周忌にこんな話するのも どうかと思ったんだけど…あたし結婚しようと思ってるの!」
「えー!!本当に? おめでとう!祐介も喜んでるよ!」
「ありがとう…」
浮かない表情をしているお姉ちゃんは、私にまだ 何か言いたそうにしていた。
そんな、お姉ちゃんを見た私は…
「お姉ちゃんが…結婚したら、ここに住むんでしょ?」
「うん…そのつもり…だったんだけど…彼がね、転勤するかもしれなくて…」
「嘘???遠い所なの?」
「大阪なんだけどね…でも…私…彼に付いて行こうと思うの!…でね、あずにお願いなんだけど…私が帰って来るまで、ここに居て欲しいの!」
お姉ちゃんの言葉に 私は、何も返事ができなかった。
私は、ただ無言で話を聞いていた。
すると…お姉ちゃんが…
「無理にとは言わないけど…私がいない間、お父さんとお母さんのそばに居てあげて欲しいの!」
その言葉を聞いた私は、無理とは言えなかった。
私にとっても、祐介のお父さんとお母さんは とても大事な人だから…。
そして…お姉ちゃんは、この日の夜に お父さんとお母さんに、結婚する事を話たのだ。
そして…
お姉ちゃんの結婚式の日が来た。
私は、優菜もまだ小さいから断ったけど…
お姉ちゃんは…
『妹が来てくれないなら、結婚式はしない』なんて 子供のように駄々をこねて…
私と歩と優菜は 結婚式に出席する事になった。
静まるチャペルの扉が開き、お姉ちゃんとお父さんがゆっくりとバージンロードを歩いて来た。
私は、祐介の写真をお姉ちゃんに見せた。
゛祐介…お姉ちゃん、綺麗だね!゛
私は、心の中で何度も呟いた。
そして…私は、思い出していた。
祐介と付き合うってなった時の事を…
祐介も言ってたなぁ…
『結婚式…しような!俺とあずさと歩で…教会で、3人で…』
私は…込み上げてくる涙を止める事ができなかった。
そんな私の姿を見て 歩は…
「ママ…どうしたの?お腹 痛くなっちゃったの?」
と…心配そうに 私の顔を覗きこんだ。
「違うよ…大丈夫だよ…」
私は、小声で話た。
そして…式が終わると 外に出た。
チャペルといえば、ブーケトスがある。
式場の人が…
「女性は前の方にどうぞ」
と言うと…
何人かのお姉ちゃんの友達が 前に出た。
すると…お姉ちゃんは、ブーケトスをする事なく 私の前に来た。
「あず…これは、お姉ちゃんから」
そう言うと、私にブーケを差し出した。
私は…
「でも…みんなお姉ちゃんのブーケトス待ってるよ!」
お姉ちゃんは…
「いいの!これは、あずが受けとって!今度は、あずが幸せになる番だよ」
そう言うと 私にブーケを持たせた。
お姉ちゃんは、ちゃんとブーケトス用の花を用意していた。
そして、ブーケトスを待ってる友達にブーケを投げた。
その後…披露宴が行われた。
私は、嬉しさで胸がいっぱいだった。
と同時に、毎日 お姉ちゃんに会えない寂しさが込み上げていた。
でも、本当にお姉ちゃんは綺麗だった。
そして…お姉ちゃんは、大阪に行ってしまった。
それから…私は、働き出す事にした。
とは言っても、仕事を探すのも楽ではなかった。
そんな、ある日…。
偶然、祐介の友達の大輔くんに会った。
「久しぶり!」
「おう!久しぶり!元気にしてた?」
「まぁーね!」
「本当かよ?なんか…また痩せたような…」
そんなたわいもない会話をしている間に、話は職探しの話へと変わっていった。
職探しの話が以外な方向へと流れた。
「ねぇ、あずさちゃん…事務ってやった事ある?」
「ないよ!」
「あのさぁ―俺の会社って建設会社なんだけど…ちょうど 事務の子が辞めちゃうから、人 探してるんだよ!」
「私が、事務?無理無理。計算嫌いだもん!」
「大丈夫だよ!辞めちゃう子も全然 経験ない子だったんだから!」
私は…戸惑いがあったが、とりあえず 大輔くんの連絡を待つ事にした。
それから、数日後…。
大輔くんから電話がきた。
「もしもし…」
「もしもし…あずさちゃん?」
「うん。」
「この間の話だけど…社長が面接したいって、言ってくれたんだけど…どうかな?」
「本当に?せっかくだし…受けてみようかな!」
そうして私は、面接する事になった。
面接の日…
私は、大輔くんに教えてもらった場所に向かった。
思っていたよりも会社が大きかった事に少し驚いた。
「こんにちは!面接させて頂きます、久保田です。」
すると…年配のおばさんが…
「あっ…話は聞いてますよ!こちらにどうぞ!」
そう言うと、応接室に案内された。
すると、社長が座っていた。
「あ…あの…面接させて頂きます、久保田です。よろしくお願い致します」
「こちらこそ…よろしく!まぁーそんなに固くならないで!久保田さんの事は広瀬から聞いてますよ」
私は…この時、大輔くんの名字をはじめて知った。
私は…
「あの…私…事務の経験はないんです」
すると…社長は…
「だいたいの人が初心者だから、そんなに気にしなくて大丈夫だよ」
社長は…とても穏やかな口調で話をしてくれた。
「久保田さんは、広瀬とは…お付き合いしてるのかな?」
突然の質問に目を丸くした。
「いいえ!私の彼と大輔く…あっ…広瀬くんが親友で…」
すると社長は…
「そうか!ごめんね…変な事 聞いて。でも…君なら、採用したいよ!どうだい?」
私には、断る理由などひとつもない。
私は…
「こちらこそ…採用して頂けるなんて…光栄です」
そして…私は、ここで働く事になった。
私が仕事を始めてから、半年がたった。
相変わらず、祐介のお父さんとお母さんとも 仲良く生活していた。
職場の人も、大輔くんの知り合いという事もあって すぐに仲良くなった。
この頃から私は、大輔くんと遊ぶようになっていた。
祐介のお父さんとお母さんに、残業と嘘をついて…。
そんなある日の事だった。
大輔くんに食事に誘われた。
私は、食事に行く事にした。
また…嘘をついて…。
そして…大輔くんの車に乗り込むと…
「俺…焼き肉が食いたいんだけど…焼き肉でいい?」
「うん!」
そして…店に着くと、私達は…焼き肉を食べながら、職場の人の話で盛り上がった。
しばらくして 私達は、店を後にした。
帰りの車の中で…
大輔くんが、思いもしない事を口にした。
「あずさちゃん…」
「なぁーに?」
「俺…」
「どうしたの?」
「俺…あずさちゃんが、好きなんだ…俺じゃぁー駄目か??」
「大輔くん、冗談はやめてよ―!」
「俺…本気だよ!」
私は…何も言えなかった。
しかし…大輔くんは、話を続けた。
「あずさちゃんは、どういう気持ちで 俺と食事したりしてるの?」
「…それは…友達として…だよ。私は祐介の事…」
「祐介は、もうどこにもいないんだよ!もう…祐介の事は忘れてくれよ!」
その言葉に 私は、涙が溢れ出した。
すると…大輔くんは、私を強引に抱き締めた。
私が、抵抗出来ない程 強い力で…。
こころ③おはようございます(^O^)
昨日も更新してくれて、嬉しかったです★
私は、どんな続きでも応援しますよo(^-^)o
思った事を書き綴って下さいね★
毎日の日課になっちゃってます(^0_0^)
大輔くんは、私にキスをしようと顔を近付けてきた。
しかし、私は顔を背けた。
「私…祐介を、まだ愛してるの…お願いだから離して!」
大輔くんは、それから 何も言う事はなかった。
そして…私が家に着いた頃…携帯が鳴った。
大輔くんからのメールだった。
【さっきは、ごめん。でも、俺はあずさちゃんが好きだから。祐介を忘れるまで待ってるから!】
私は…返事をする事なく 眠りについた。
次の日…。
私は、仕事を休んだ。
祐介のお母さんが…
「どうしたの?どこか悪いの?」
「少し、頭が痛くて…」
「そう…。子供達の事は、気にしなくていいから ゆっくり休みなさいね!」
「はい。ありがとう…」
お母さんの優しい言葉に 涙が溢れ出した。
私は、お母さんに 気付かれないように 布団を頭までかぶった。
゛お母さん…ごめんなさい…゛
そう何度も呟いて…。
お昼頃…。
大輔くんから着信がきた。
私は、電話を無視した。
すると…今度は、メールがきた。
【怒ってる?よね?でも、俺は本気だから…】
私には、返事をする事が出来なかった。
私は…いつも味方になってくれた、お姉ちゃんに相談する事にした。
゛お姉ちゃん…何て言うだろう…゛
ドキドキしなが、お姉ちゃんの携帯番号を探すと…私は発信ボタンを押した。
プルルルル…プルルルル…プルルルル…
しばらくコールを鳴らしたが、お姉ちゃんは電話に出なかった。
すると、私の携帯が鳴った。
お姉ちゃんだ!
「もしもし…」
「もしもし…あず…電話ごめんね!」
「こっちこそ…急にごめんね…」
「どうしたの?何か今日のあず…暗いんじゃない?」
「…お姉ちゃん…」
「どうしたの?泣いてたらわかんないよ!」
お姉ちゃんの優しい声を聞いたら…ただ…泣く事しかできなかった。
私が落ち着くまで、お姉ちゃんは 電話を切らずに待ってくれた。
そして…落ち着いた私は、最近の出来事を話はじめた。
「私…最近ね、残業って嘘をついて 何度か職場の人達と 食事に行ってたの!」
「なぁーんだーそんな事かぁー!正直にお父さんとお母さんに言えばいいのに…」
「それだけじゃないの!」
「えっ?どういう事?…」
「祐介の友達の大輔くん…なんだけど…私…大輔くんに…好きって言われて…」
「えっ?それで?あずは、何て答えたの?」
「私は…祐介を愛してるって…言ったんだけど…大輔くんは、祐介は もうどこにもいないって…」
また…涙が溢れ出した。
お姉ちゃんも、ショックだったのか…しばらく無言のままだった。
ただ…泣いてる私に、お姉ちゃんが ゆっくりと話はじめた。
「ごめん…ちょっとびっくりしちゃった。でも…あずの気持ちは、わかったよ!話てくれてありがとう!」
そう言うと、電話を切った。
しかし…胸のモヤモヤは取れなかった。
しばらくの間、ぼーっとしてると…私は、眠っていた。
そして…夢の中で…祐介に会った。
夢の中で…
私が居て…歩が居て…優菜が居て…祐介が居る…
いつも夢の中で笑ってる祐介が、寂しそうな顔をして…どこかに行ってしまう夢だった。
追い掛けても…追い付く事ができない…。
そんな夢を見た。
私は…飛び起きた。
周りを見ると、心配そうにお母さんが 私を見ていた。
「どうしたの? まだ調子悪いの?」
私は…お母さんに抱き付くと…
「祐介の夢を見たの。祐介が、遠くに行ってしまう夢だったの…」
すると、お母さんは 私の頭をそっと撫でてくれた。
゛祐介…祐介…の家族は、本当に温かいね…祐介が、優しかったのもわかる気がするよ…歩と優菜も、優しい子に育つかな?
祐介に…抱き締めて欲しいよ…゛
そんな事を問いかけながら、しばらくお母さんに抱き付いていた。
すると…お母さんが
「もう少し、横になった方がいいわよ!」
そう言うと、私を横にしてくれた。
「歩と優菜は…?」
「あずさちゃんの事、凄く心配してるわよ!歩くんは、優ちゃんのお世話してくれてるわよ!だから、早く元気にならないとね!」
そう言うと、部屋から出ていった。
私は…何してるんだろう…
みんなに心配掛けて…
歩と優菜の為にも、うじうじしてられないのに…
今度は、自分があまりにも情けなくて 涙が溢れ出した。
次の日…。
私は、仕事に行った。
今まで、一度も休んだ事がなかった私は、みんなに心配してもらった。
現場に出てる 大輔くんが事務所に来ない事を祈りながら、仕事をしていた。
しかし…その祈りも届かず…
私が帰ろうとして、車に乗り込んだ時だった。
慌てて、大輔くんが私の車に向かって走ってきたのだ。
大輔くんが…
「俺の事…避けてる?メールも電話もシカトしてるし…」
私は、下を向いたまま大輔くんの話を聞いていた。
そして…私は…
「今は…そっとしておいて!」
そう言うと…
「俺…そんなに悪い事した?自分の気持ち伝えただけじゃん!」
「大輔くんの気持ちは、嬉しいけど…私には…答える事ができない!」
何か言いたそうにしている大輔くんを横目に、私は車を走らせた。
確かに…大輔くんが、悪い事をした訳じゃないけど…
私には…祐介しか見えていない。
家に着くまでの間、そんな事を考えながら 帰った。
私が家に着くと…
歩が出迎えてくれた。
「ママ…お姉ちゃん、来たよー!」
歩の一言に胸が高鳴った。
゛お姉ちゃん…大輔くんの話をお母さんにしたのかな…゛
そんな不安が込み上げてきた。
すると…お姉ちゃんが…
「あず…お帰り」
私は…
「ただいま。お姉ちゃん…どうしたの?今日は?」
「実は、報告があって…あと…あずの事も気になってたし、思い切って来ちゃった!」
「報告?」
私が不安そうに聞くと…
「いいから、早くリビングに来て」
私は…お姉ちゃんの報告が気になった。
急いでリビングに行くと…お母さんが…
「お帰り」
なんだか…機嫌が良かった。
そんな、お母さんの表情を見て…ホッとした。
すると…お姉ちゃんが…
「あず…私ね…赤ちゃんができたの!」
「えっ?嘘!おめでとう!」
私は、自分の事のように喜んだ。
「祐介には…報告した?」
「あっ…忘れてた…」
私は、仏壇の前に座ると、
゛祐介…お姉ちゃんに赤ちゃんができたよ!゛
手を合わせてそう呟いた。
「私…着替えてくるね!」
そう言うと、部屋に向かった。
私が着替えをしようとした時だった。
トントン…
「お姉ちゃんだけど…ちょっといい?」
「うん…」
すると…お姉ちゃんがゆっくりと話はじめた。
「あず…この間の話だけど…」
「えっ?」
「私ね…あれから…色々と考えてみたんだけど…大輔くんの事…前向きに考えてあげてもいいと思うの!」
お姉ちゃんの以外な言葉に私は…目を丸くした。
私は…
「でも、私は…まだ祐介が…」
言いかけた時だった。
お姉ちゃんが…
「確かに…祐介とは、あんな別れ方で 忘れられないかもしれないけど、大輔くんの言うように祐介は…もういないのが事実だし…いつまでもこのまま…って言う訳にもいかないんじゃない?」
私は…
「出てって…」
「あず…」
何か言いかけたお姉ちゃんを部屋から追い出した。
私は…この日…部屋から出る事なく一夜を過ごした。
一睡も出来ずに…
これから…どうすべきなのかをひたすら考えていた。
私は…部屋から出ると、シャワーを浴びて 朝食の用意をはじめた。
しばらくすると、お母さんが起きてきた。
「お母さん、昨日は ごめんなさい…」
私は…明るく話た。
すると…
「具合はもういいのね?」
「えっ?あっ…はい。すっかり元気」
きっと…お姉ちゃんが…お母さんに具合が悪いと嘘をついてくれたんだと、私は思った。
仕事から、帰ったら謝らなくちゃ…
そして…私は…いつものように仕事に出掛けた。
何事もなく、仕事も終わった。この日は、大輔くんが 仕事をしている現場が遠い為 顔を合わせる事がないからホッとした。
そして…家に帰ると…
いつものように、歩が出迎えてくれた。
「ママ…お帰り」
すると…お姉ちゃんも優菜を抱っこして 出迎えてくれた。
「あず…お帰り…あず…」
そう言いかけた時…
「お姉ちゃん…昨日はごめんなさい…お姉ちゃん…心配して言ってくれたのに…私ね、これからの事、ちゃんと考えるから…」
お姉ちゃんは、優しい笑顔で頷いてくれた。
そして…お姉ちゃんは、大阪に帰って行った。
それから…いつもと変わりのない日々が過ぎていった。
あれから…大輔くんも、あの話をする事はなかったけど…前よりも、私の事を思ってくれているという事は 肌で感じていた。
そんな、日々の中で…私は…これからの事も考えていた。
少しづつ…
そして…私は…ある決意を固めていた。
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