私、幸せになります✨
初めて携帯小説を書かせて頂きます😊
多くの方に読んで頂ければと思います。
中傷、批判は 辞めて下さい🙇
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その日を堺に 私達は一段と仲が深まっていた。
そして…クリスマスの事だった。
二回目の二人だけのデートだった。
私は、この日の為に用意したプレゼントを持って 祐介との待ち合わせ場所に向かった。
久々にドキドキしていた。
祐介の車の助手席に乗り込んだ。
「お待たせ。祐介…行きたい所があるって…言ってたけど…」
「うん。」
すると…車を走らせた。
着いた先は、デパートだった。
私達は、久々に手をつないで 店に入った。
すると…祐介が…
「あのさぁ~俺、見たいお店あるんだけど…いいかな?」
「うん。」
クリスマスともあって、デパートの中は カップルで賑わっていた。
すると…祐介が向かったのは…
ティファニーのお店だった。
中に入ると…祐介が
「あずさ…前にペアリング欲しいって言ってたじゃん?だから、俺からのクリスマスプレゼントね!一緒に選ぼう。」
私は、凄く嬉しかった。
それから…私達は指輪を買うと、デパートを後にした。
「祐介…ありがとう。覚えてくれてたんだね!」
「うん。俺もあずさとペアリングしたかったし…」
そう話す祐介の横顔が、赤く照れているのがわかった。
私は、そんな祐介を見て 思わず手を握った。
「祐介…好きだよ!」
「俺も…あずさの事 好きだよ! …あのさぁ~もうひとつ行きたい所あるんだけど…」
「どこ?」
祐介は、中々 返事をする事なく黙っていた。
答えようとしない祐介に私は…
「ねぇー行きたい所ってどこ?」
「…ホテル」
私は、はっとした。
離婚したケンジも…クリスマスに同じ事を言っていたのが 頭をよぎった。
しかし…祐介は、ケンジじゃない!
そう自分に言い聞かせ、ホテルに行く事にした。
そして…私と祐介は、初めて体を重ねた。
私と祐介は、服を着ると…
祐介がさっき買った指輪を 私に付けてくれた。
「これからも…ずっと一緒にクリスマスを過ごそうな!」
祐介のそんな言葉に私は頷いた。
すると…祐介は、またプレゼントを私に差し出した。
「これ…うちの母ちゃんが、歩に。あっ!後…これは、あずさに…」
私にくれたのは 手紙だった。
あずさちゃんへ
この間、お饅頭 美味しかったよ。
ありがとう。
でも、これからは そんな気を使わないでね!
祐介から、あずさちゃんとあゆむくんの話を聞いた時、少し驚いたけど…祐介の選んだ人だから、どんな事があっても 私達は、二人の味方よ。
何年ぶりにおもちゃ屋さんに行っただろう…あゆむくんのプレゼントを選ぶの楽しかったよ。喜んでくれるといいな。
お母さんより
私は、手紙を読み終わると涙が止まらなかった。
私は、祐介に家に電話するように頼んだ。
すると…祐介は、私の顔 みながら家に電話をした。
「もしもし…母ちゃん?俺だけど…あずさに代わるね!」
そう言うと 電話を私に渡してきた。
「もしもし…お母さん?あずさです。お母さん、ありがとうございます。歩にプレゼントまで用意してくれて」
「たいした物じゃないの!わざわざ電話なんていいのに…」
「私…嬉しくて。本当にありがとうございます。」
そう言うと 祐介に電話を渡した。
祐介は、電話を切ると 私を強く抱き締めてくれた。そして…祐介は
「今度は、あずさの親にちゃんと挨拶しに行くからな」
今、思えば あの時 何もかもが順調に行き過ぎていた。
このまま…幸せになれると思っていたのに…。
それから…数週間後が過ぎた。
いよいよ、祐介が私の両親に挨拶に来る日がきた。
父も母も、落ち着かない様子で 家の中をウロウロしていた。
私も、そんな父と母を見て緊張していた。
すると…私の携帯が鳴った。
私は、祐介からの電話かと思い 着信の相手が誰なのか 確認せず電話に出た。
「もしもし…祐介?」
「…あずさちゃん?」
電話の相手は、祐介ではなく 祐介のお父さんだった。
「お父さん?祐介は、まだ家に来てないですよ!」
次の言葉で私は、地獄に突き落とされた。
「…あずさちゃん…落ち着いて聞いて。祐…祐介が…」
「お父さん?祐介がどうしたの?」
「祐介が…事故にあって…今…危険な状態なんだよ…」
お父さんも、泣かないようにこらえながらそう言うと病院の場所を言って電話を切った。
私は、ショックのあまりしばらく放心状態だった。
しかし…涙だけは止まらなかった。
私の様子を見た母が…
「あずさ…?どうしたの?」
母の声に私は、我にかえると
「…祐…祐介が…事故に…あって…危険な…状態だって…祐…祐介の…お父さんから」
やっとの思いで さっきの電話の内容を話した。
泣き崩れる私をよそに、父と母が 慌てて出掛ける支度をはじめた。
゛祐介が…事故?゛
゛何で祐介なの?゛
゛死なないよね?祐介゛
私達は、急いで病院に向かった。
車の中で、私は…祐介からもらった指輪を見つめながら祈った。
゛どうか…祐介を助けて下さい゛
何度も何度も祈った。
病院の駐車場に着いた時の事だった。
今まで 静かに車に乗っていた歩が、チャイルドシートに座りながら 窓の外を指さして…
「ゆうたん…ゆうたん…」
そう言うと、私を見た。
「祐介がいたの?」
そう聞くと…歩は…
「ゆうたん…笑ってるよ」
その言葉を聞いた私は、急いで車を降りると 病院の中に駆け込んだ。
祐介の所に駆け付けた時には、すでに遅かった。
祐介のお父さんが、泣きながら…
「あずさちゃん…たった今…息を…引き取ったよ…」
「祐…祐介?冗談 キツイよー!死んだ振りなんて…」
そう言うと 私は、祐介を何度も何度も揺すった。
「祐介…」
その時…祐介のお姉ちゃんが、私の肩に手を置くと…
「…あずさちゃん…祐は、本当に死んじゃったんだよ…」
お姉ちゃんの言葉で、私は 祐介を失ってしまったという 悲しさとショックに襲われた。
私は、あまりのショックに 話をする事が出来なくなっていた。
祐介のお父さんやお母さんは、悲しむ暇もないくらいに バタバタしていた。
そんな時、私の横に寄り添ってくれていたのは、祐介のお姉ちゃんだった。
私は、そんなお姉ちゃんに 駐車場での出来事をか細い声で話をした。
お姉ちゃんは、私が話 終わるまで 黙って聞いてくれた。
そして…お姉ちゃんは
「歩くんには、祐が見えたんだね!きっと…」
そう言うと また泣いた。
あの時…本当に歩には、祐介が見えていたのだろうか…。
よく、小さい子は 霊が見えるって聞くけど…。
その真相は、定かではないけど…私は、歩が最期の祐介を見たのだと信じている。
そして…私達は、目覚める事のない祐介を連れて 祐介の家へ帰った。
私は、お葬式が終わるまで 祐介の家で過ごす事にした。
祐介は、リビングの隣りの畳の部屋に寝かされた。
連絡を聞きつけた、親戚、近所の人、友人、会社の人達が 次々とやってきた。
その中に、初めて祐介と会った時に一緒にいた大輔くんが、 淳子を連れて来ていた。
目を開ける事のない 祐介を見て…大輔くんは
「何で…?あんなに…あずさちゃんと歩くんを守るって言って…何で…お前…死んでるんだよ!」
そう言うと 泣き崩れた。
そんな姿を、見て私も 泣き崩れた。
淳子も…泣いた。そして…私の隣りに居てくれた。
私は、自分自身を責めた。
祐介に出会わなければ、こんな事にならなかったのに…。
私のせいだ…。
こんな事を思っていると…私も祐介の後を追いたくなっていた。
すると…私は、とっさに祐介の部屋に向かった。
突然の私の行動に驚いた淳子が…
「あずさ…?」
私を呼び止めた。
しかし、私は…祐介の後を追う事で 頭がいっぱいだった。
祐介の部屋に入ると、祐介の匂いがした。
そして私は…ベランダに出た。
゛祐介…今、そっちに行くね゛
その時、
私は引っ張られた。
それは、祐介のお母さんだった。
「何してるの?あずさちゃん!」
「私…祐介の所に行きます。だから…邪魔しないで!お母さん。」
祐介のお母さんは、私を押さえ付けると
「馬鹿な事 言わないの!そんな あずさちゃんが来ても、祐介は追い返すわよ!」
「でも…祐介は、私のせいでこんな事に…。私なんかに出会わなければ、死ぬ事なんてなかったのに…」
すると…祐介のお母さんは…
「あずさちゃん…それは違うよ!誰のせいでもない。これが、祐介の運命だったのよ!そんな事 言ったら、祐介が可哀相じゃない。」
いつもの優しい口調で、私をなだめてくれた。
そして、私を強く抱き締めてくれた。
まるで、祐介に抱き締められているように 私の心は、安らいだ。
私が落ち着くと…祐介のお母さんがポケット中から 何かを取り出すと、私の手に持たせた。
「これ…祐介の着ていた服のポケットに入ってたの!」
私は、その何かをそっと開けてみた。
それは…小さいダイヤモンドの入った指輪だった。
思わず、祐介のお母さんの顔を見た。
すると…優しい笑顔の目にいっぱいの涙を溜めて…私にこう言った。
「きっと…今日…祐介が渡すはずだったのにね…」
そう言うと、祐介のお母さんは…私に指輪をはめてくれた。
私は、声をあげて泣いた。
私は、祐介の寝かされている部屋に戻った。
そして…祐介を見ながら 問いかけた。
゛祐介…指輪…ありがとう。一生…大切にするからね。゛
しばらくすると…大輔くんが話はじめた。
「あずさちゃん、腹 減ってない??おばさんが 心配してるよ」
「うん…ありがとう。でも、なんか…食べたくないんだー」
すると、大輔くんがこんな事を話 はじめた。
「祐介ねー、マジであずさちゃんに惚れてたよ。初めて会った時 あったじゃん?あの時も車の中で、ずっと…カワイイを連発してたし。あずさちゃんには、悪いけど…俺…反対したんだよ!でも、祐介は…俺なら幸せにできる…とか…俺が守る…とか自信満々で言われて…大輔は、一番の友達だから お前には わかってもらいたいって…」
私は、大輔くんの話を黙って聞いた。
「ってか…そこまで 言われたら 反対する理由ないし…応援するって言ったら…その次の日には、告白しに行ったって…言ってるし。祐介があんなに積極的なのは、俺 初めて見たよ」
話を聞いているだけでも、その祐介と大輔くんの会話をしている光景が目に浮かんだ。
その後も、祐介の懐かしい話で盛り上がった。
そんな話をしていると…時計も夜中の12時をまわっていた。
私は…祐介の隣りに横になった。
すると…大輔くんが…
「あずさちゃん、少し寝た方がいいよ!俺と淳子でお線香 見てるから」
私は、眠る気はなかったが 目を閉じると すっかり眠っていた。
そして私は、祐介の夢を見た。
その夢は…祐介が、私のお腹に手を当てて 元気に産まれてこいよ!そう言うと、名前を考えている夢だった。
この夢が覚めて欲しくなかった。
しかし、私は…その夢から覚めてしまった。
慌てて起き上がると、周りを見渡した。
心地よい夢だっただけに、動かない祐介を見ると また…自然と涙が溢れた。
もう…祐介のぬくもりを感じる事が出来ないと思うと、とめどなく涙はあふれた。
こんなに、涙を流したのは…生まれてはじめてだった。
この先…これ以上 泣く事はないと思った。
そして…お葬式の日が来た。
私の父と母も歩を連れてやって来た。
私は、歩を抱っこすると…
「歩…祐ちゃんに バイバイしうよね!」
そう言うと、棺の中に入れられた祐介の所へ向かった。
祐介は、花に囲まれていた。
歩が…
「ゆうたん…お花と寝てる」
と 嬉しそうに話た。
私は…
「歩…祐ちゃんね…お空に行っちゃったの!」
「お空?」
「そうだよ!だから、今日でバイバイなんだよ…」
私がそう言うと…
歩も、祐介と会えなくなるという事が 理解できたのか…急に泣き出した。
「ゆうたん…」
歩の声が響き渡った。
そんな 歩の泣く姿を見て、私も泣いた。
そして…冷たい祐介の顔を触りながら
「祐介…」
名前を何度も呼んだ。
そして…祐介は、骨になった。
これで、祐介に触れる事もできなくなった。
お葬式が無事に終わった。
私達は、祐介の家に帰った。
みんなで、リビングに入ろうとした時だった。
私の目の前は、真っ暗になった。
私は、廊下に倒れこんだ。
私は、夢を見た。
私と祐介と歩と…きっと…私と祐介の赤ちゃんだろうか…。
4人で楽しく 公園で遊んでいる夢だった。
どのくらい寝ていただろう…。
目を覚ますと、祐介のお母さんが私の顔を覗き込んだ。
「あずさちゃん…大丈夫?」
祐介のお母さんが、優しい口調で聞いてきた。
「私…何で…」
そう言って 起き上がろうとした時…祐介のお母さんが 話はじめた。
「急に倒れたから、驚いたわ!でも、よかった。目を開けてくれて」
そう言うと涙を流した。
そんな祐介のお母さんの顔を見て…私は、夢の話をした。
すると…祐介のお母さんは、思いもしない言葉を発した。
「あずさちゃん…もしかして…お腹に祐介の赤ちゃんがいるんじゃない?」
私は…キョトーンとした。
そして…記憶を思いかえしてみた。
クリスマスの頃に祐介と結ばれて…私の次の生理は…
確かに遅れている。でも、精神的に参ってたし…遅れてもおかしくはない。
こんな事を 考えてる私をよそに、祐介のお母さんは 話を続けた。
「偶然かもしれないけど…でも、赤ちゃんがいる夢を二回も見るなんて…めったにないわよ!」
お母さんの言葉が気になり、祐介のお姉ちゃんに 妊娠検査薬を買ってきて貰う事にした。
そして…私は、妊娠検査薬を試した。
結果は…陽性を表した。
私は…
「う…そ…」
小声で呟くと 涙が溢れた。
そして…祐介のお母さんとお姉ちゃんの元へ戻った。
私が部屋に入ると…
二人は、私を見つめた。
しかし…結果を伝える前に私は、祐介の赤ちゃんを授かったという嬉しさで泣き出していた。
そんな、泣き出す私の姿を見て 祐介のお母さんは…私の肩に手を置くと…
「赤ちゃん…出来てたのね?」
その質問に 泣きながら頷いた。
そして…私は…
「私…祐介の赤ちゃん…産んでいいんですよね?」
「いいに決まってるじゃない!」
そして、私は 祐介の赤ちゃんを産む事を決意した。
次の日…
私は、父と母と歩を祐介の家に呼んだ。
そして…家族が揃った所で 昨日の出来事を話はじめた。
「あの…私…、祐介の赤ちゃんが出来たの!まだ、病院に行った訳じゃないから…はっきりとはわからないけど…妊娠検査薬は、陽性だったの!私…産むからね。」
私の父と母は、動揺していたが 母が話はじめた。
「私…産む事に反対はしないわ!でも…一人で歩とお腹の赤ちゃんを育てる覚悟はできてるの!」
しばらく無言が続いた。
そして私が話はじめた。
「祐介が、夢の中でね…お腹の赤ちゃんが産まれてくるの楽しみにしてる夢を見たの。だからね…祐介の為にも産みたい!
祐介を失ってしまった悲しみを、家族が一番 理解してくれていた。
だから…誰も反対しなかった。
さらに私は、こんな事を口にしていた。
「私…こっちで赤ちゃんを産みたいって思ってます。お義父さん、お義母さん、私と歩をここに置いて下さい」
そう言うと、祐介のお父さんとお母さんに頭を下げた。
二人は顔を見合わせたまま、無言になった。
すると、私の父が話はじめた。
「いくらなんでも…それは ご迷惑だろう! 祐介君を亡くされて、辛いのは あずさだけじゃないんだよ。それなのに、今まで 気を使ってくだってるのに…どこまで甘えるつもりなんだ!」
父の言葉が、心に突き刺さった。
父の言うように、私は祐介のお父さんとお母さんに甘えていた。
祐介のお父さんもお母さんも、私以上に辛いのに…そんな顔を見せずに、私を励ましてくれてた。
しばらくすると…祐介のお母さんが口を開いた。
「私達は、迷惑だなんて思いません。だって…祐介が一緒になるって…決めた人ですもの!ねぇ、お父さん」
すると、祐介のお父さんは…
「ああ。あずさちゃんは、祐介のお嫁さんだからね!ずっと…ここに居てくれていいんだよ!」
目に涙を浮かべながら、話をしてくれた…あの時のお父さんとお母さんの顔は、今でも覚えている。
そして…
私と歩は、祐介の家に引越しをした。
祐介のお父さん、お母さん、お姉ちゃんは 快く迎えてくれた。
そして…私は祐介の部屋を使う事になった。
私が部屋で 荷物の整理をしていると…
トントン…
「はい。」
「入るよー」
お姉ちゃんだった。
「手伝うよ!」
「ありがとう…ごめんね…せっかくの休みを潰しちゃって…」
「そう言う事 言わないの! 早く終わらせて、出掛けよう!この辺の案内するから!」
私達は、荷物の整理を終わらせると…散策に出掛けた。
そして…私は、これから住む町並みを案内してもらった。
産婦人科…
保育園…
デパート…
他にも色々 お姉ちゃんは、案内してくれた。
「お姉ちゃん、ありがとう…」
「そんな事 言わなくていいよ!あずさちゃんは、私の妹だからね」
そう言うと、お姉ちゃんは優しい笑顔を 私に見せた。
そして、私と歩は 祐介の家族の一員になった。
祐介とは、まだ結婚もしていていないのに…
何より…祐介は、もう この世にいないのに…
祐介のお父さん、お母さんは 私を本当の娘のように可愛がってくれた。
歩も本当の孫のように大事にしてくれた。
歩が お腹にいた時…
私は、ケンジに対しての恐怖で 気持ちが 不安定だった。
しかし…今回は、愛する祐介がいないけど…祐介のお父さん、お母さん、お姉ちゃんが祐介の代わりに 私と歩に愛情を注いでくれてるお陰で 私は、とても気持ちが安定していた。
そして…お腹の赤ちゃんは、順調に育っていた。
私は、臨月を迎えた。
産婦人科の先生に、性別は言わないで下さいって言っていたのだが…やはり待ちきれなかった。
私は、いつものように診察が終わると 先生に…
「あの…やっぱり…性別 教えて下さい」
そう言うと、先生は 驚いたが…
「いいですよ…でも、臨月入ったのに 本当に聞くんだね?」
そんな、イタズラな質問をしてきた先生に
「はい。お願いします。やっぱり…待ちきれなくて…」
そう言うと カルテを見て私に微笑みながら「女の子だね!」
と 先生は、教えてくれた。
゛きっと祐介なら飛び跳ねて喜ぶんだろうなぁ゛
それから…私は、考え抜いて名前を三つに絞った。
私は、祐介のお父さんとお母さんに相談する事にした。
そして…夕食後…
「ちょっといいかな?」
そんな私の声に 二人は、私に注目した。
「どうしたの?」
お母さんが、聞いてきた。
「あのね、赤ちゃんの名前の事なんだけど…三つに絞ったんだけど…選べなくて…」
「そうなの? その候補三つを教えてよ!」
お母さんは、ニコニコしながら話た。
私は、ポケットから紙を取り出し テーブルの上に広げて見せた。
゛愛゛アイ
゛優菜゛ユウナ
゛美優゛ミユウ
すると…お父さんが
「この三つだと、確かに悩むなぁー。この名前を選んだ理由は なんだい?」
そして…私は、この名前の理由をひとつひとつ説明した。
私の説明が終わると…
最初にお母さんが話はじめた。
「どれも いいわねー!でも、お母さんは…美優がピンときたわ!」
と自信満々に言うと、続いてお父さんが…
「お父さんは、ちょっと考えていいかな?名前は、一生付いてるからね!」
と苦笑いをした。
「じゃぁー決まったら、必ず教えて下さいね!」
そう言うと私は、部屋に戻った。
そして…お姉ちゃんの帰りを待った。
しばらくすると…
玄関の開く音がした。
「ただいまー。」
その声に私は、お姉ちゃんの元へ向かった。
「おかえりなさい。お姉ちゃん、聞いてもらいたい事があるんだけど…落ち着いたら部屋に来てくれないかな?」
すると…お姉ちゃんは
「わかった。すぐ行くから待ってて!」
そう言うと、お姉ちゃんは リビングに入って行った。
しかし…お姉ちゃんは、本当にすぐに 私の部屋へ来てくれた。
「聞いて欲しい事って何?」
「うん。赤ちゃんの名前の事で…迷ってて、候補を三つに絞ったんだけど…決まらなくて…だから、参考までにどれがいいか 教えて欲しくて」
お姉ちゃんは…
「名前かぁー。そろそろ決めとかないとね!私でよければ、協力するよー!…で、肝心な名前を教えて!」
私は、お父さんとお母さんに見せた さっきの紙を見せた。
理由も説明しながら…
すると…お姉ちゃんは
「迷うー!ちょっと、考えていい?」
「決まったら…教えてね!」
そして…しばらくたわいもない会話をした。
゛祐介…祐介だったら、何ていう名前を付ける?゛
私は、目を瞑って祐介に問いかけた。
返事なんか…返ってこないのに…。
主さん初めまして😊
読んでいくうちに涙が本当止まらなかったです😢
お兄ちゃんに『なんで泣いてるの❓どーしたの❓ママ😫』って言われちゃいました(笑)
どーでもいい話しですが、うちの下の子も祐がつく名前で『ゆうたん』って呼んでます。
うちの息子達も祐介さんみたいな優しく、おもいやりある素敵な男性になってほしいなぁ…って思いました。
更新、凄っ~く‼楽しみにしてます☺💖
頑張って下さいっ(≧□≦)‼
応援してます🎵
数日後…
みんなで夕食を済ませると…祐介のお父さんが話はじめた。
「あずさちゃん…赤ちゃんの名前だけど…お父さんは、美優にしたよ!」
すると…次にお姉ちゃんが話はじめた。
「私も決めたよ!私は…優菜がいいなぁー」
また…お父さんが話はじめた。
「あずさちゃんは、三つの中で 選べたのかい?」
「私は…まだ迷ってます。でも、歩に聞いたら 優菜がいいみたい」
「歩くんは、何で優菜がいいのかなぁ?」
とお姉ちゃんが 私に聞いてきた。
「歩ね、祐介の事 ゆうたんって呼んでたでしょ? それで、ゆうの響きが一緒だからだと思うよ!」
そう説明すると…
お父さんがまた話はじめた。
「歩くんも、祐介が居なくなって寂しいんだなぁ」
と呟いた。
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