刺青少女
青春とは程遠く、がむしゃらに幸せになりたいと願う少女
幸せ=金 ?
友達って何?
ど素人の携帯小説なので、中傷は ご勘弁を…。中々スレ出来ない事もあるかと思いますが、お付き合いくれると嬉しいです。
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私は、渚(なぎさ)。両親が海が好きで、海のように寛大な心をもって欲しいと願って、付けたんだってさ。大きすぎる期待と、それに答えなくちゃと必死な幼い私。自分自身を壊し始めたのは12歳の頃だった。
父が帰ると、何も無かったかの様な夕飯が始まる。妹も弟も父が帰った事で嬉しくて笑顔で、はしゃいでいる。「お父さんが帰って嬉しいんだね。はいはい、ご飯食べてね」母のワントーン高い声で妹達は、さらにテンション高く料理を口いっぱいに頬張っていた。私は、父が帰って安心感と胸が張り裂けそうな気分だった。
父は俗に言う子煩悩なタイプで、休みの日は料理をする人だった。
私は父が大好きだった。母からしたら甘い様に見えていたのかもしれないが、沢山の遊びを教えてくれた。何より、父がいると母は怒らなかった。
そんな私も中学に進学した。
中学に入り授業が始まった頃、休み時間には先輩とやらが数人で各クラスを見にやって来た。
その中には小学校から同じクラスだったMの姉がいた。
スカートは足首が隠れる長さで、上着は紫の肌着が見え隠れする程短く、腰まで伸びた髪は綺麗な金髪だった。面識は無かったが「お姉ちゃん!」と呼ぶMを見て姉妹だと分かった。
Mには全く似ておらず、白くて細くて凄く美人という言葉がピッタリの人だった。
私が知っている限りMは、母子家庭で兄弟は兄と姉がいる。
裕福ではないと言えばいいのか、小学校時代の彼女は いつも裸足だった。
私はMが苦手だった。
いつも威張って、強気な態度に小学生の頃は自然と距離を置いていたのは覚えている。
中学になってまで同じクラスになるなんて。
中学は二つの小学校が一緒になった。クラスも10クラスもあり、半分は知らない顔。でもすぐに友達は出来た。名前はF。お互い、FとRと呼び合う様になった。彼女とは長い付き合いになるなんて、その時は考えもしなかった。
彼女は生まれながらに茶髪で、色白で綺麗な子。
私はと言えば、髪も日本人ならではの黒髪で オカッパ頭のワカメちゃんだ。目だけは何故か茶色かかったグリーンで私は自分の目の色が嫌いだった。
- << 8 学校も馴染んで来た秋頃、Fとは「ゆか」と「なぎ」のコンビになっていた。 ある日、ゆかは先輩に呼び出された。 私も着いて行く事になった。 「その髪色、何?」 元々茶髪なだけに、ゆかは「何もしてないです」と体震わせ泣くしかないという感じだった。 数人の見るからにヤンキーな、年上の女に囲まれれば小学校上がりたてな幼い私達は恐くて仕方なかった。「昔からです」と『昔』を知らないのに、精一杯彼女を守ろうと、勝手に口が動いていた。頭は真っ白で、母親とは違う恐怖が頭から 爪先にかけて サー…と血が冷たくなるのを感じた。
中学に入っても母親の暴力は無くならなかったが、どう対応すれば良いのか…その頃の私は自分で対処の方法を考える様になっていた。
良い子でいれば、母親は納得し機嫌も良かった。
私は、いつの間にか母親の機嫌ばかりを気にして、部屋に閉じこもる 『良い子ちゃん』 を演じていた。
>> 6
中学は二つの小学校が一緒になった。クラスも10クラスもあり、半分は知らない顔。でもすぐに友達は出来た。名前はF。お互い、FとRと呼び合う様に…
学校も馴染んで来た秋頃、Fとは「ゆか」と「なぎ」のコンビになっていた。
ある日、ゆかは先輩に呼び出された。
私も着いて行く事になった。
「その髪色、何?」
元々茶髪なだけに、ゆかは「何もしてないです」と体震わせ泣くしかないという感じだった。
数人の見るからにヤンキーな、年上の女に囲まれれば小学校上がりたてな幼い私達は恐くて仕方なかった。「昔からです」と『昔』を知らないのに、精一杯彼女を守ろうと、勝手に口が動いていた。頭は真っ白で、母親とは違う恐怖が頭から 爪先にかけて サー…と血が冷たくなるのを感じた。
中学2年になり、ゆかともクラスが変わり私には彼氏がいた。
彼の事は好きだったが、『付き合う』の意味を分からないまま付き合っていた。
付き合うきっかけは、彼の友達から「お前の事好きなんだって」の一言から、いつの間にか彼女になっていた。
彼はヤンキーのグループにはいたが、外見も美形なので真面目な女子からも人気は凄かった。
付き合いだしてから1ヶ月程たった頃、話をした事もないAが私を呼びにクラスに来た。
AはMの友達だ。
「何?」と私は廊下に出るなり彼女は私を睨み付けた。
「龍一と付き合ってるんだって?本当?」
「そうだけど…」
彼女は、まだ何か言いたげな顔をしながら「そう…」と言って去って行った。
今の何だったの?
教室に入ると、皆の視線が気になったが、何もないように席に着いた。
席に座ろうとした時、Mと目があった…
彼女の目を 反らす事も出来ぬまま、私に近寄ってくる。
うっすら笑みを浮かべた彼女は、すれ違いざまに「生意気」と一言私に言って教室から出ていった。
一瞬教室は静まりかえったが、すぐにざわめきだしたが関わりたくないといった空気が流れていた。
ゆかも一部始終みていたのか、ゆっくりと近寄ってきた。
「大丈夫?」
「訳が分からない」
私は、ゆかの顔をみるなり泣いてしまった。
授業が 終わると、違うクラスの龍一が廊下から私の居る教室を覗いている。
私は気付かないふりして、ゆかに「帰ろっか」と声をかけた。
ゆかも龍一に気付き「龍一君、なぎを探してるんじゃないの?」
「いいの、帰ろう」
と、ゆかの後ろから龍一が来た。私は思わず 嫌な顔をしてしまっていたのか、龍一も機嫌悪そうに「なんだよ、送ってやろうと思ったのによ」と言って、教室から出ていった。
ゆかは「えっ?何?どうしたの?」と訳が分からないという様子だったが、私は龍一の事で 厄介事はごめんだった。
それから龍一と話す事もないままになった。
寂しい感情よりも、龍一の存在を気にしないようにする学校生活が苦しかった。
好きだったんだ…私
ゆかと別れると、重い足取りで家にかえる。
なぎの家は、一軒家が並ぶ閑静な住宅街だった。
門も開け、限界に着くまでの小道は母の手入れがいきとどいた木々や、小花たち。中にはハーブなどもあり、その中でもオリーブの木は なぎは好きだった。
限界を開けると、見慣れない靴があった。
「お帰りなさい」
奥の和室の障子が開き、母が笑顔で出てきた。
「なぎちゃん、お婆様がいらしてるのよ。ご挨拶してね。」
機嫌の良い母だが、祖母の手前なのは なぎには分かっていた。
祖母が帰ると、母は食器を片付けながら話しだした。
「幸子ちゃん、高校受験なんですって。早いわね。なぎ、あんたはどうなの?勉強ちゃんとやってるの?お母さんに恥ずかしい思いさせないでよ。谷口さんとこのお嬢さんは、あの私立の○高校なんですって。偉いわよね…」
「分かってるよ。勉強してくる」
話しを終わらしたく一言いうと、階段を登り部屋に入った。
母は完璧主義だった。子育ても母のレールから外れる事は許されなかった。
長女という立場からも、妹と弟が見習える姉になりなさいと耳が痛いほど言われていた。
12歳の秋だった。
ゆかと私は、いつものようにゲームセンターにいた。
目的は、ゆかの好きな人に会うた為だ。
ゲームセンターには違う学校の子達も出入りしていた。
相手は違う学校なんだと思う。
「なぎ~、どうしよう。緊張するよ~」
「大丈夫。頑張って。」
ゲームセンターに出入りするようになり半月頃だった。
彼の姿が見えた時、ゆかと私は顔を合わせ頷いた。
ゆかは、彼の所に駆け寄り手紙を渡し、すぐに戻って来てしまった。
ゆかは顔が真っ赤だった。後ろの彼に目をやると、彼も照れくさそうに友達のいるコインゲームに戻って行った。
「恥ずかしくて、頭真っ白になっちゃって。私変な子だとか思われなかったかな」
ゆかは興奮しながら、どうしようどうしようと言っている姿が可愛かった。
「頑張ったじゃん。変な子でも印象的なんじゃない?」と笑って言うと、ゆかも落ち着きを戻し「ひどーい、他人事だー」と、二人笑いながらゲームセンターを出た。
「待って」
後ろから声がして振り替えると、さっきの彼だった。
「連れと今からカラオケするんだけど、良かったら…」
ゆかの背中をポンっと叩くと、ゲームセンターに戻った。
ゲームセンターの奥にはカラオケもあり、カラオケの入り口では彼の友達三人が待っていた。
「こんにちは」と軽く挨拶し、カラオケルームに入った。
彼は隣の学校で年も同じだった。席に着くと彼の横から「かんちゃんの事好きなんだって?俺の方が良いよ。」と、茶々を入れた坊主頭の子は『雅』だ。
雅は一つ年下で、第一印象は無邪気な笑顔が可愛い男の子。耳にはピアスが沢山付いていて、彼女とお揃いの指輪なんだと小指にはめた指輪を見せてくれた。
ゆかと、かんちゃんは何を話したらいいか分からない様子で、それを見て雅が又茶々を入れていた。
そんなやり取りでカラオケを出る頃には、ゆかも かんちゃんも楽しそうに会話をしていた。
かんちゃんと ゆかが付き合う様になってから、ゆかとは学校で会うだけになっていた。
そんなある日、ゆかから「うちの親に今日なぎの家に泊まるって事にしてもらえないかな」と相談された。
「ばれても責任もてないよ、いいの?」と言うと、ゆかは嬉しそうにしていた。
「あと…」
「龍一君、Aと付き合ってるんだって」
学校の帰り道、前から原付が近寄ってきた。
「なぎちゃん?」
顔を見上げると、笑顔の雅がいた。
「…雅?」
「なぎちゃんの家って、この辺なの?」
「そうだけど…」
雅とは、あのカラオケ以来久しぶりだった。
坊主が少し伸びていたが、相変わらずピアスは凄かった。
「今から遊びに行かない?」
驚く私に雅は自分の被っていたヘルメットを私の頭にのせた。
「乗ってよ」
家に帰る気分でも無く、雅の無邪気な顔を見ると何か楽しい事がありそうで、ヘルメットを被ると雅の後ろに乗った。
「雅、原付って二人乗り駄目じゃん。」と、原付の音と風邪をきる音に負けずと大きな声で雅に言った。
雅は笑って「だよねっ」と言った。
原付に乗るのは初めてだったが、雅の背中を見ると自然と安心していた。
着いた場所は、海岸から一本裏に入ったコンビニだった。
「お菓子買って、海行こうよ」
「こんな時期に寒いよ。」
すると雅は自分の着ていたダウンを私に差し出した。
「いいよ。雅寒いでしょ!」
突き返すと「俺は風邪ひかないんだって」とコンビニに入って行った。
雅のダウンは温かく、香水なのか甘く良い匂いがした。
浜辺に出て、少し歩いた階段に二人で座った。
丁度いい時間だったのか夕焼けが綺麗だった。
雅の買ってくれたコーンポタージュが温かく、ダウンのお陰で寒くはなかった。
「ジャーン!」
雅の方を振り替えると、花火をもっていた。
「夏の残りで湿気てるかもしれないけど、寒い時期にもいいっしょっ」
雅は得意気な顔して、花火に火を付けた。
夕焼けに花火って綺麗…
「なぎちゃんもやってみっ」
雅は花火に火を付け、私に持たせた。
楽しかった。
二人で花火に夢中で、はしゃいでいた。
最後の一本になった。
「最後の一本。雅やりなよっ」
「おうっ」
渡そうとした時、雅の手が触れた。
雅の手は冷たかった。
「雅ごめんね。私もう寒くないからダウンありがとう」
ダウンを脱ごうとした… 「いいって」と雅の顔が近くなって一瞬目があった。
初めてのキスだった。
一瞬だった。
雅は「帰ろうか」と照れ臭そうに、花火を片付け出した。
「うん」と頷くと、私も片付けを手伝い、二人で雅の原付に向かった。
帰りは、夕飯時で家に入るなり「こんな時間まで何してたの!」と母に頬をぶたれた。
この時は母の気持ちなんて分かる訳もなかった。
「いいでしょう。何がいけないの?」
初めての口答えだった。
母は驚いた顔をしたが、すぐに眉間にシワをよせもう一度私の頬を叩いた。
「親に向かって口答えは許しません。門限は4時。学校終わって友達とお喋りしても4時にはかえれるでしょう。」
母の言いたい事がおわると、無言で二階に上がりベッドに倒れ込んだ。
コンコン…
部屋の扉が開き、妹が顔を覗かした。
「お姉ちゃん、何かあった?」
「別に…」
「お母さん、下で怒りまくってるよ。お父さん帰ってくるまで下には降りて来ない方がいいかもよ」
「ありがと」
妹は気に掛けてくれていたが、1人になりたかった。
次の日、学校に行くと待ちくたびれた様子の ゆかが下駄箱で私を待っていた。
「なぎっ!」
私を見つけると笑顔で駆けよってきた。
私の耳に手をやり、小声で話し出した。
「…エッチしちゃった」
ビックリして声も出ないまま、ゆかの顔を見ると照れ臭そうに私の言葉を待っている様子だった。
「昨日ホテルに泊まったの。ホテルって、すごいんだよ!」
待ちきれんばかりに話し出す、ゆか。
「ちょ…ちょっと待って。落ち着いてよ。」
私は動揺していたと思う。
良かったね!なんて言えば良いのか、どうだった?と聞けば良いのか…正直、かっちゃんに対して不信感を持った。
ゆかは幸せ絶頂な口ぶれで、何があったか聞かずとも1から10まで私に話してくれた。
私は、雅との事は話せないでいた。
雅には彼女がいるし、雅も遊びだったと思うしかなかった。
昼休みにMが話しかけてきた。
「ちょっと放課後、話しあるんだけど」
嫌な予感は的中した。
呼ばれた場所に行くと、先輩の中にMがいた。私を見ると「マジできたんだ」と笑うM。
呼んだのはアンタでしょっ…とも言えず、何が始まるのかが不安で泣きそうだった。
「あんた、カラコンいれてんの?」
「いえ…いれてないです」
「目の色、おかしくない?」
「生まれつきなんです」
「しかも、生意気だね」
何が言いたいのか分からなかったが、すぐに分かった。
「龍一と付き合ってたんだって?」
「…」
「龍一は今Aと付き合ってんだよ。知ってる?」
「はい」
「それならいいんだけど。」と先輩はMの方を見た。
何かしたかったのか、龍一に近寄るなとでも言いたかったのか…
一つ分かった事は、Mには姉がいて、その姉にもMにも逆らえないという上下関係があるのだという事だった。
その場は、すぐに帰る事が出来たがMは 物足りないといった様子だった。
正直ほっとした。
1人になり、帰ろうと後ろを振り向くと目の前に龍一がいた。
龍一は何か言いたげで、悲しそうな顔にもみえた。
いつから居たのかは分からないが、私が呼び出された理由を龍一は分かっている様だった。
私は龍一を無視し、龍一の横を通り過ぎ様とした時、龍一に腕をつかまれた。
「何?」
思わず出た言葉だった。
「ごめん」と、うつ向きながら言う龍一は、弱々しく私の知らない龍一だった。
「いいよっ。龍一も彼女大事にしないとね。」
強がって出た言葉だった。
龍一は私の目をみると、もう一度「ごめん」と言った。
久しぶりに聞いた龍一の声だった。
この時、私の中で何かが吹っ切れた。
青く澄んだ綺麗な空の日だった…
門限までには帰っていた。
母は満足気な顔をして玄関まで出迎えていた。たまに門限ギリギリになると玄関に出て母は待っていた。
それが、なぎには苦痛だった。
家に帰るとすぐに部屋に入った。
数週間がたった頃、家のチャイムがなった。数分後、母がなぎの部屋に入ってきた。
「なぎ…お友達が来てるんだけど…」
母は怒った様な、心配そうな口調で続けた。
「あなた、どんな友達だかは知らないけど、友達を選びなさい。」
私は訳も分からず、誰が来ているのか予想すら出来ないまま玄関のドアを開けた…
「なぎっ」
そこにいたのは、笑顔の雅だった。
「雅?どうしたの?」
驚いた。雅とは、あれから会っていないし、なんで私の家の玄関にいるのか…驚く私をみて雅は笑った。
「なぎにX'masプレゼントっ」
無邪気な笑顔で渡された白い紙袋には、赤と緑のラメが散りばめられた、大きなリボンが付いていた。
「X'masはバイト入ってて…少し早いけど」
照れ臭そうに鼻を触る雅は、少し大人っぽく見えた。
「ありがとうっ」笑顔で答えると
…ガチャ
「渚?」
母が玄関から顔を出した。
雅は母に 「すいません。お邪魔しましたっ」と挨拶をし原付に乗った。「なぎっ!またな。」笑顔でそう言うと、帰って行った。
「渚?今のは誰?」
玄関に入ると不機嫌そうに母が言った。
「友達っ」
なぎは嬉しそうに、そう言うと二階に上がった。
「ちょっと…なぎ!」
階段の下から母が呼んだが、なぎは聞こえないと言わんばかりに部屋のドアを閉めた。
雅は何を持ってきてくれたんだろう…
高鳴る胸をおさえながら、なぎは袋を開けた…
淡いピンクの柔らかい手触りの包みのなかから、手のひらに収まるほどの、丸いガラス玉。中には サンタクロースがいた。ガラス玉を転がしてみると、傾けた方向と同じ向きのまま、サンタクロースは笑顔で赤い袋を持っていた。ガラス玉の中には、雪が降っていた。
その週末、ゆかと私は買い物する為電車を乗り継ぎ街まで出ていた。
地元では、可愛い服も手に入らないからと ゆかに誘われたのだ。それと彼氏のX'masプレゼントも兼ねて。
「なぎ、この服どうかなぁ。」
「可愛いよ。ゆかは女の子らしい服が好きだよね。」
「だって、可愛くみられたいもん。なぎもたまには、こーゆうのもいいんじゃない?」
「無理。似合わないよ。」
「そうかなぁ」
ゆかは悩んだあげく、やっとの事で服を2着買った。
「次は、かっちゃんのプレゼントを選びたいけど、どこがいいかな」
ゆかは、自分と居ない時も私の事を想っていてほしいと、アクセサリーをあげたいようだ。
とりあえず、歩きながら探す事にした。
何軒か回ったがシルバーアクセサリーは、中学生が買える値段ではなく、諦めて他の物にしようかと思っていると一つの看板が目に付いた、
『古着 アクセサリー ΥаКё 』
黒い看板は、白い文字で書かれてあり、小さな照明が看板を照らしていた。
店は、表通りから外れた細い路地にあった。店は二階で、一階は喫茶店だった。古い外観からは、本当に店はやっているのか、怪しい雰囲気さえあった。
「やだ、なぎ!入るの?」
ゆかは不安そうな顔をしていたが、ここで無かったら諦めようと言うと納得した。
ゆかをよそに、なぎは そんな店に入ってみたい好奇心でいっぱいだった。
カン カン カン…
鉄で出来た階段は錆びているのか、赤茶色で 手すりはざらざらしていた。
階段を登りきるとすぐに店に着いた。店は空いている様で、扉が空いており店の中は薄暗く、低音のきいた音楽がかかっていた。
ゆかは不安なのか、なぎの服を掴んでピッタリくっついていた。
店の中に入った。
沢山の服が、なぎの背よりも高くディスプレイされていて、圧迫感がある。そのまま奥に進むと、カウンターがあり、横にはレジがあった。
「いらっしゃい」
低くかすれた男の人の声の主は、カウンターの裏から ひょこっと顔を出した。
頭は、モヒカンで耳には箸くらいの太さのピアスが1つ付いていた。
一瞬、雅の事を思い出したが、「何探してるの?」と 店員に聞かれ、アクセサリーを色々見せてもらった。
シルバーだけでなく、ガラスで出来た指輪や、麻で編んである物や、ターコイズ、オモチャの様な可愛い指輪まであった。
初めは戸惑っていたゆかも、「色々あって迷う」と楽しそうだった。ゆかが選んだプレゼントは 革ひもで小さなガラス玉を編み込んだ腕輪にした。
「彼女はどうする?」
店員は、なぎに言った
「私は、あげる人いないから。」
と、店を出た。
「良いのあって良かった」と、ゆかは満足した様子だった。
なぎは、ゆかの話しを聞いていたが、なぎは雅の事を考えていた。
「ごめん、ゆか。さっきの店に忘れ物しちゃったから、待ってて!」
なぎは、店に 駆け足で戻った。
降りてきた階段を駆け登り、店に入ると「あれ?どうしたの?」と、見た目に似合わない優しい声で店員のお兄さんは出迎えてくれた。
「さっき見てた、シルバーの…」
息を切らしながら、なぎは言った。
「あぁ、ピアスね。」
「これ、下さい。」
お兄さんは、目尻にシワを寄せて笑顔で 「なーに?彼氏いたんだ。」と笑った。
『彼氏』という言葉に、何て説明したらいいのかと言葉をつまらせた。
「沢山の恋をしろよ、若者よ!」とピアスの入った茶色の紙袋を渡された。
臭いセリフ過ぎて、一瞬時が止まったが、思わず笑ってしまうと、お兄さんも笑った。
見た目怖いけど、優しい人そうだった。
家に帰ると、小さな茶色の紙袋をカバンから取り出した。
雅に買ったのは良いけど、いつ渡そうと紙袋を見ると店の名前のスタンプが押してあるのに気付いた。
『ΥаКё』
あの人の名前なのかな。
なぎは、歩き疲れたのか すぐ寝てしまった。
次の日の朝早く、なぎは起こされた。
父だった。
「お父さんと、お母さん今から出掛けるから。」
礼服のネクタイを絞めながら父は続けた。
「お父さんの、伯母さんが亡くなったんだ。帰りも夜中になるだろう。お前達は明日学校だから家にいなさい。」
下に降りると母が 何かあったら電話するようにと、メモ用紙に電話番号を書いていた。
母が家に居ない…
なぎは解放された気持ちになった。
父と母が家を出ると、妹が部屋に入ってきた。
「お姉ちゃん。」
母が父に、雅が家に来た話しをしていたのを聞いたと言った。
「お母さん達居ないし、彼氏に会いに行ったら?」
何かと厳しく言われている姉を気遣っての事なのだろうか…
「そんなんじゃないよ」と口では言いながら、プレゼント喜んでくれるかなと雅の無邪気な笑顔を脳裏に描いていた。
「弟君は私が見ててあげるからさ」
妹に背中を押され、こんなチャンスも無いかと思い、なぎは、ゆかに電話した。
ゆかは、電話越しに 驚いた様子だったが 雅の彼女の話しを始めた。
「なぎも雅に彼女いるのは知ってるでしょう?」
なぎの気持ちも分かるが、辞めた方が良いと言う。
「小指の指輪ってペアリングなんでしょう?」
言葉を詰まらせ黙った私に、ゆかは 今から会おうかと約束をした。
なぎは、ピアスの入った小さな紙袋をカバンに入れた。
待ち合わせの場所に行くと、ゆかはまだ来ていなかった。
ひんやりと冷たい風の吹く日だった。
朝も早いからか、静けさが よけいに、なぎを寒く感じさせた。
「なぎっ」
振り向くと、ゆかが自転車に乗って現れた。急いで出てきてくれたのだろう、普段の 可愛らしい格好ではなく スニーカーにジーンズ、パーカーだった。
そんな服も着るんだと 思ったが、ゆかの優しさが なぎには嬉しかった。
「私何やってんだろ」ため息まじりで、なぎが言った。
「雅は何考えてんだろねっ」
ゆかは、なぎの顔を覗きこんだ。
「大丈夫?」
なぎは、友達が ゆかで良かったと思った。なぎの全てを受け入れてくれるかの様な、ゆかの優しさに なぎ自身が素直な自分がいる事に驚いた。
「ピアスは、渡さないでおくよ」
「ゆかは、彼氏とどうなの?」
ゆかと学校以外で会うのは、買い物に行って以来だった。
「うん。うまくいってるよ」
ゆかは、彼の家に遊びに行ったり、二人でカラオケに行ったりしていると話した。
ゆかとの時間を彼氏に取られてしまった、そんな思いもあったが話しを聞いていると羨ましい気持ちにもなった。
ゆかと別れた後、なぎはピアスを捨てようか迷っていた。
ピアスって、痛いのかな? 未知の世界に、なぎは興味があった。
ピアスは…一応取っておこう。
少し時間潰して帰ろう…
なぎは、最近出来たばかりの本屋に向かった。
本屋には、ビデオやCDのレンタルまであった。
本の種類も沢山あり、なぎは雑誌を手に取った。
パラパラめくりながら目を通し、又次の雑誌へと手を伸ばす。
何冊目の雑誌だったろう。1つの特集が目についた。
『シルバーアクセ特集』
人気の店や、流行りランキングなどが載っている。
ピアスを買った店は載ってはいなかったが、ゆかと立ち寄った事のある店は何店か載っていた。
あの店、もう一度行ってみたいな…
雑誌を置くと、なぎは本屋を出た。
家路に付くと、クリスマスの飾り付けをしてある家が、いくつかあった。
夜になると、綺麗なんだろうな…
そう思いながら角を曲がると、なぎの家の前に 見覚えのある原付が停まっていた。
「!」
雅だった。
なぎに気付いていないのか、雅は原付にまたがった。
「雅っ!」
雅が行ってしまうと思った。なぎは大声で呼んだ。
雅は、なぎに気付くと原付から降りた。
いつもの笑顔の雅だった。
「お帰りっ」
「…ただいま」
なぎには、なんだか照れくさい やり取りだった。
「なぎの顔見に来たんだ。」
ドキッとした…
「なんで?」
「なんでだろうな」
はにかみながら雅は言った。
「彼女いるんでしょう」
その言葉に雅は、なぎの顔を見た。一瞬だったが、初めて素の雅の顔をみたかの様に思えた。
「彼女はいるけど…、なぎが好きなんだ」
さっきの表情から、いつもの無邪気な笑顔に変わった。
「俺、なぎに会いたいから会いにきたんだ。迷惑だったかな…」
場が悪そうに雅が言った。
なぎは、バカ正直な雅に 思わず笑ってしまった。
「なにそれっ、訳分かんないよっ」
「だよな」
なぎは、雅が自分に会いに来てくれた事が嬉しかった。
彼女がいるなんて事は、どうでも良い様な気がした。
雅の小指には、知り合った頃見た指輪が はめてあるままだった。
二人は歩いて近くの公園に場所を変えた。その公園は、さっきまで ゆかと居た公園だった。 朝の風景とは違って、小学生や子達や家族連れが多く賑わっていた。
公園の入り口に原付を止め、少し丘になったベンチに座った。木に囲まれたベンチの周りには沢山の落ち葉があったが、芝は青々としていた。
「雅は彼女と長いの?
知りたい様な知りたくない様な…少し複雑な気持ちだった
「うん…長いな」
雅の目は遠くを見ていた。ゆかが、彼氏の話しをしている時の、あの目とは違っていた。深い意味がありそうで、それ以上は何も聞く事が出来なかった。
悪い事聞いてしまったかと、なぎは沈黙を破った
「雅っ。どっか行こっか」
雅は 振り返り笑顔で2つ返事をした。
原付が置いてある公園の入り口まで来ると、音楽がなった。
雅はズボンのポケットから携帯電話を取り出した。
「はい。」
雅は手慣れた様子で話し出した。
なぎは驚いた。携帯は自分には程遠いものだったし、年下の雅が持っているなんて考えた事もなかったからだ。
相手は友達なのか、それとも彼女なのか…親しい口調だった。
「おう、それじゃ今から行くわ」
そう言うと雅は電話を切りった。
「ごめんな。今から友達の家に顔出さなきゃいけなくて…」
雅は、困った顔で言った。
「いいよ。又ね」
帰ろうとした…
「一緒に行かない?」
想像もつかない返答に驚いた。
「彼女いるのに、友達に会うのは、マズイでしょう」
雅は、ヘルメットを なぎに差し出し原付に乗るよう促した。
なぎは、雅の後ろに乗った。
雅の無邪気な笑顔に、断る言葉が見つからなかった。
原付を走らせ、10分位たっただろうか。
近いはずの知らない土地だった。
アパートの前で原付は止まった。
「着いたよ」
雅に言われ、原付を降りた。
雅に付いて行くと、一階の2つ目のドアのチャイムを鳴らした。
誰か出てくるのかと思っていたら、雅は勝手にドアを開けた。
部屋の中から声が聞こえた。
「来たよー」
雅が声を掛けると、中から「雅?入って」と女性の声がした。
なぎは、戸惑いながら雅に続いて部屋に入った。
…何の匂いだろう
今まで嗅いだ事の無い匂いだった。
部屋に入ると、なぎは体が固まった。
ベッドに男性が、うつ伏せで寝ており大分歳上の男性が何やらやっている。
「刺青してるんだ」
雅が言った。
「刺青…」
背中に何度も針を刺したりしていた。ベッドに横になっている男性は痛みを堪えている様だった。よく見ると龍の絵柄だ。
「凄い…」
なぎは全身に電気が走ったかの様に感じた。
この匂いは、墨の匂いだったんだ…
その時後ろから、さっきの女性の声がした。
振り返ると、女性が立っていたその女性は、20代後半くらいで 背が高く、ピアスを買った お兄さんを連想させた。女である なぎでも見とれてしまうほどに綺麗な人だった。「コーヒーでも、飲んでいってね」「あ…ありがとうございます」緊張しているのを、お姉さんは分かったのか、「座って、少し待っててね」と言って コーヒーを出してくれた。初めて飲むコーヒーは、苦くて大人の味だった。雅は何やら、彫り師の男性にチラシを渡されていた。 その様子を、しばらく見ていた「雅には、勿体ない子だな」彫り師の男性が低い声で言った。「本当に、雅には勿体ないわ」と、お姉さんも続けた。なぎは、恥ずかしくて うつ向いた。雅は、なぎの隣に座ると 「へへ…」と笑っていた。 「あの彫り師さんが、‘花田さん’で、この姉さんが‘真弓さん’。俺、ここのチラシを配るバイトしてんだ」バイトって、この事なんだ… 「クリスマスまでバイトなんだぜ、ひどい話しだろ」と笑って、雅が言った。「雅には悪いと思ってるんだけどね。クリスマスは若者が多いから」と、真弓さんは顔の前で手を合わせて「ごめんね」と言った。
一時間もいなかったくらいで、私達はアパートを出た。
「真弓さんって、綺麗だし優しくて素敵な人だね」と、なぎは雅に言った。
「綺麗だろ。」
と、自慢気に言う雅に なぎは少し嫉妬した。
「真弓さん、ああ見えて昔は荒れてたらしいよ。」
「そうなの?」
「真弓さん、施設の出なんだ」
「施設?」
「親が居ないとか、親と一緒に住めないとか…そんな、子供が一緒に住む家だよ」
言葉が出なかった…
親が居ない子供がいるなんて事、今まで考えた事もなかったからだ。
「俺も施設だから」
雅は笑顔で言った。
学生までしか施設に居られない事や、真弓さんは お世話になったからと施設の手伝いや、小さな子供の遊び相手になったりしているという話しなど、雅は色々話してくれた。
なぎは、胸が熱くなり、何かが込み上げてきた。
言葉すら、思い浮かばない。
「なぎ?」
雅は、なぎの顔を覗きこんだ。
「泣いてるの?」
なぎの涙は、頬をつたっていた
「あ…」
なぎ自身泣いているのに全く気付かなかった。
「ほんとだ…」
涙を手で拭うと、雅が なぎの頭を撫でた。
「ありがとな」
「年下なくせにっ」
と、なぎが笑って見せた。雅は笑顔で、「年上のくせに」と無邪気な笑顔を見せた。
日が暮れ始めていた。
「送っていくよ」
雅がポケットからバイクの鍵を出した。
なぎは、まだ帰りたくなかった。
「いつもは私、門限あって、今日は親が留守だから…」
今日の様な日は、この先無いだろうと思っていたからだった。
「そっか」
雅は鍵をポケットにしまった。
「ごめん、雅は帰らないといけないよね。私、帰るね。」
自分の都合で何言ってるんだろうと、なぎは自分が恥ずかしくなった。
「まだ俺と居たいって素直に言えばいいじゃん」
雅と目があった。
なぎは、堪えきれずに吹き出した。
可笑しかった。
恥ずかしいような、くすぐったいような。
雅と まだ一緒に居られる事が嬉しかった。
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